JP3583077B2 - 液晶プロジェクタ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶プロジェクタ装置に関し、特に、用途に応じた照明光の光量制御手段を提供する液晶プロジェクタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の液晶プロジェクタ装置の構成の一例を図5に示す。図5に示すごとく、光源ランプ1からの発散光は、リフレクタ(たとえば、パラボラリフレクタ)2で反射されて、一対のフライアイレンズ3,4の方向に導かれ、反射ミラー5,10,14,16、コンデンサレンズ6,9,12,13,15,17及びダイクロイックミラー(色分離・反射ミラー)7,8によって、映像信号変換用液晶パネル面18乃至20上に集光される。
集光された3色の映像信号は、その後、ダイクロイックプリズム(色合成プリズム)23によって色合成され、投射レンズ22によって、拡大投影される。
【0003】
一方、液晶プロジェクタ装置は、一般的に、用途別に、シアタ仕様とプレゼンテーション仕様とに分けられ、両者の主な相違点は、色度の設定値の違いにある。
たとえば、白100%の色度の設計値は、両者で、それぞれ、次の通りとするように設定されている。即ち、
1)シアタ仕様の場合、 x=0.300,y=0.330
2)プレゼンテーション仕様の場合、x=0.300,y=0.350
に示す各数値以下とされている。
ここで、シアタ仕様の場合は、従来のブラウン管式と比較されるため、ブラウン管の色度と合わせるように、明るさを犠牲にして、色温度(色度y値)が、調整制御されている。一方、プレゼンテーション仕様の場合は、明るさを重視し、光源ランプの分光特性を最大限に生かすために、色度のy値が大きくなるように設定されている
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一般的に、Rch(Red Channel:赤色光チャネル)光量を変化させると、色度座標軸のX座標側を示すx値の変更には大きく影響を及ぼすが、色温度(色度y値)の大きな変更には結びつかない。
また、Bch(Blue Channel:青色光チャネル)の光量を大きく変化させる手段は、現状の光源ランプにおいては、ランプ分光特性や耐光性の問題があり、実現が困難な状況である。
従って、色温度(色度座標軸のY座標側を示すy値)を調整制御したい場合は、通常は、Gch(Green Channel:緑色光チャネル)の光量の大きさを設定制御する方法が採用されている。
即ち、色温度(色度y値)を制御して、液晶プロジェクタ装置の用途別仕様の違いを実現させる方法としては、前記Gch色光量を100%としたものをプレゼンテーション仕様とした場合、該Gch色光量を100%から70%程度に絞る値に設定制御したものをシアタ仕様とする方法が採用されている。
【0005】
しかしながら、かかるGch色光量を設定制御するために、仮に、液晶パネルにより色度制御を行なうこととした場合、1種類の液晶プロジェクタ装置のモデルにより、シアタ型とプレゼンテーション型の両者の用途に対応可能にせんとしても、表示階調を犠牲にしてしまう結果となるので、実際には、かかる手法を採用することができず、それぞれの用途に対応して、二つのモデルを別個に製作することとしているのが実状である。
【0006】
而して、液晶プロジェクタ装置の使用者側にとっては、用途別に別個の液晶プロジェクタ装置を備えることとなり、投資費用が増大するのみならず、利用効率面でも、使い勝手が劣化してしまうこととなるし、製造者側にとっても、別個の液晶プロジェクタ装置の製造ラインや調整作業が必要となるなど、製造コストが増大する結果を招く。
【0007】
本発明は、かかる実状に鑑みてなされたものであり、前記のシアタ仕様、プレゼンテーション仕様の用途別に対応可能な液晶プロジェクタ装置を、異なるモデルの液晶プロジェクタ装置や光学部品の仕様変更などにより対応するものではなく、1種類の液晶プロジェクタ装置モデルのみで実現することを可能にせんとするものであり、各色光の光量を、特に、前記Gch(Green Channel:緑色光チャネル)の光量を、簡明な手段により、連続的に制御することが可能となる光量制御手段を提供することにより実現せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る液晶プロジェクタ装置は、該液晶プロジェクタ装置のモデルを用途別に変更することもなく、また、光学部品の仕様変更をすることもなく、1種類のモデルのみで、各色光、特に、Gchの光量を連続的に制御することを可能とするものであり、用途に応じて、該各色光、特に、Gchの光量を制御することにより、シアタ型にも、プレゼンテーション型にも、容易に、適用することを可能とするものである。
【0009】
即ち、本発明の係る液晶プロジェクタ装置の具体的な技術手段は、以下の通りである。
【0010】
第1の技術手段は、ランプ光源から発射された照明光を、ダイクロイックミラーを介して、赤色光,緑色光,青色光の各色光に分離させた後、それぞれの前記各色光毎に各液晶パネル面上に集光させて、各色の映像情報により変調させ、更に、ダイクロイックプリズム及び投射レンズを介して、前記変調された各色光を、色合成させて、投影させる液晶プロジェクタ装置において、前記各色光のいずれか、あるいは、複数の前記色光の光路上に、メッシュ状に配列された複数の方形状の開口部を形成せしめるワイヤからなるスクエアメッシュワイヤクロスを配置させ、該スクエアメッシュワイヤクロスに対する外力の印加の有無に応じて、前記開口部の各形状を可逆的に、かつ、印加する前記外力の大きさに応じて、前記開口部の各形状を連続的に、弾性変形させることができる開口形状変形手段を有している液晶プロジェクタ装置とすることを特徴とするものである。
【0011】
第2の技術手段は、前記第1の技術手段に記載の液晶プロジェクタ装置において、前記開口形状変形手段が、前記開口部の各形状を可逆的に、かつ、連続的に弾性変形させる前記外力の印加手段として、前記方形状の開口部の対角線方向に引っ張る張力を印加せしめる手段を有している液晶プロジェクタ装置とすることを特徴とするものである。
【0012】
第3の技術手段は、前記第1の技術手段に記載の液晶プロジェクタ装置において、前記開口形状変形手段が、前記開口部の各形状を可逆的に、かつ、連続的に弾性変形させる前記外力の印加手段として、前記スクエアメッシュワイヤクロスの側面部を傾斜させる圧力を印加せしめる手段を有している液晶プロジェクタ装置とすることを特徴とするものである。
【0013】
第4の技術手段は、前記第1乃至第3のいずれかの技術手段に記載の液晶プロジェクタ装置において、前記開口形状変形手段により弾性変形される前記開口部の開口率が前記外力の印加の有無により、約10%の変化が伴う前記外力の大きさに制御されている液晶プロジェクタ装置とすることを特徴とするものである。
【0014】
第5の技術手段は、前記第1乃至第4のいずれかの技術手段に記載の液晶プロジェクタ装置において、前記スクエアメッシュワイヤクロスを、色分離された前記緑色光の光路上にのみ、配置させる液晶プロジェクタ装置とすることを特徴とするものである。
【0015】
第6の技術手段は、第1乃至第5のいずれかの技術手段に記載の液晶プロジェクタ装置において、前記スクエアメッシュワイヤクロスの配置位置として、前記スクエアメッシュワイヤクロスから前記液晶パネルまでの間隔が、当該照明光学系のF値をF、前記液晶パネルの対角線の線長をM、前記スクエアメッシュワイヤクロスを構成するワイヤの線径をDとした時、{M/(F×D)}よりも大きい値となる位置に配置させる液晶プロジェクタ装置とすることを特徴とするものである。
【0016】
第7の技術手段は、第1乃至第6のいずれかの技術手段に記載の液晶プロジェクタ装置において、前記スクエアメッシュワイヤクロスが、縦・横のワイヤが交互に交錯する平織りからなる平織りスクエアメッシュワイヤクロスである液晶プロジェクタ装置とすることを特徴とするものである。
【0017】
かかる前記各技術手段のいずれかを有する液晶プロジェクタ装置を用いることにより、色分離された各色光の光量を、連続的に、かつ、可逆的に、制御することが可能となり、用途に応じた最適の映像仕様の色温度を、1種類のみのモデルの液晶プロジェクタ装置によって実現することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明にかかる液晶プロジェクタ装置の一実施形態について、以下に図面を参照しながら、説明する。
まず、図1は、本発明に係る液晶プロジェクタ装置における光学系の光路の一例を示す構成図である。
光源ランプ1からの照明光(発散光)は、リフレクタ(たとえば、パラボラリフレクタ)2によって、フライアイレンズ3,4方向に導かれる。該照明光は、一対のフライアイレンズ3,4を経由して、反射ミラー5に入射される。
入射された照明光は、反射ミラー5にて反射されて、方向転換されて、コンデンサレンズ(集光レンズ)6に入射される。
【0019】
更に、ダイクロイックミラー(色分離・反射ミラー)7において、コンデンサレンズ6により集光された照明光のうち、Gch色光及びBch色光からなるG・B照明光101は反射され、一方、Rch色光からなるR照明光102は透過されることによって、二つの色光に分離される。
更に、前記G・B照明光101は、ダイクロイックミラー(色分離・反射ミラー)8に入射されて、ダイクロイックミラー(色分離・反射ミラー)8において、前記G・B照明光101のうち、Gch色光からなるG照明光103は反射され、Bch色光からなるB照明光104は透過されることにより、更に二つの色光に分離される。
【0020】
ダイクロイックミラー(色分離・反射ミラー)8において反射されたGch色光からなるG照明光103は、メッシュ状に配列された複数の方形状の開口部を形成せしめるワイヤからなるスクエアメッシュワイヤクロス11によって、用途に応じて、適当な大きさに、透過光量が制御されて、コンデンサレンズ(集光レンズ)12に入射され、緑色光の映像信号変換用ライトバルブである液晶パネル面19上に集光される。
ここで、スクエアメッシュワイヤクロス11の透過光量を決定する該スクエアメッシュワイヤクロス11の開口部の形状が、開口形状変形手段11aにより、可逆的に、かつ、連続的に弾性変形させられることにより、透過光量の大きさが、用途に応じて、適当な大きさに連続的に調整制御される。
また、前記用途とは、たとえば、液晶プロジェクタ装置として、プレゼンテーション仕様として使用される場合やシアタ仕様として使用される場合などである。
【0021】
一方、ダイクロイックミラー(色分離・反射ミラー)7を透過したRch色光からなるR照明光102は、反射ミラー14で反射されて、コンデンサレンズ(集光レンズ)15に入射され、赤色光の映像信号変換用ライトバルブである液晶パネル面18上に集光される。
【0022】
また、ダイクロイックミラー(色分離・反射ミラー)8を透過したBch色光からなるB照明光104は、反射ミラー10,16及びコンデンサレンズ(リレーレンズ)9,13を経由して、コンデンサレンズ(集光レンズ)17に入射され、青色光の映像信号変換用ライトバルブである液晶パネル面20上に集光される。
【0023】
液晶パネル面18,19,20にそれぞれ集光されたR照明光102,G照明光103,B照明光104の各色光は、それぞれ、液晶パネル18,19,20において、それぞれの色光の映像信号により変調された後、ダイクロイックプリズム(色合成プリズム)21により色合成されて、投射レンズ22を介して、拡大投影される。
【0024】
なお、図1においては、各色光の透過光量を制御するスクエアメッシュワイヤクロス11を、Gch色光からなるG照明光103の光路上にのみ配置した場合を示しているが、かかる場合に限るものではなく、用途に応じて、他の色光の光路上に配置することとしても良いし、一つの色光の光路上のみではなく、複数の色光の光路上に配置することとしても良い。
【0025】
図1に示すごとく、Gch色光からなるG照明光103の透過光量を制御するために、G照明光の光路上に配置されているスクエアメッシュワイヤクロス11の構造に関する一例を、図2,図3に示している。
ここに、図2は、外力(たとえば、張力)を印加していない状態におけるスクエアメッシュワイヤクロス11の構造の一例を示す平面図であり、図3は、外力として張力を印加した状態において、スクエアメッシュワイヤクロス11の形状が変形している場合の構造の一例を示す平面図である。
【0026】
即ち、図2に示すごとく、スクエアメッシュワイヤクロス11は、メッシュ状に配列された複数の方形状の開口部を形成せしめるように、縦・横の各ワイヤを互いに直交させて、メッシュ状に配列して織り込んだ構造を有しており、かつ、開口形状変形手段11aが印加する該スクエアメッシュワイヤクロス11への外力として、たとえば、該方形状の開口部の対角線方向に引っ張る張力を印加した場合、開口部の形状が、該張力の大きさに応じて連続的に、該張力の方向(即ち、対角線方向)に歪んだ平行四辺形の形状に変化させることが可能な構造になっている。
【0027】
また、かかる開口部の形状の変形は、外力の印加の有無に応じて、可逆的に変形の有無が遷移する弾性変形であり、一旦印加された外力を取り除くと、開口部の形状は、歪んでいた平行四辺形の形状から元の方形状の形状に復元させることができるものである。
従って、前記スクエアメッシュワイヤクロス11を形成させるためのワイヤの編成方法として、縦・横の各ワイヤを交互に交錯させて編み込んだ平織りとすることとすれば、かかる変形・復元動作が容易に可能な弾性変形をスクエアメッシュワイヤクロス11に付与させることができる。
【0028】
開口形状変形手段11a(たとえば、可動式レバー)により、外力として、たとえば、前記張力がスクエアメッシュワイヤクロス11の開口部の対角線方向に印加されると、開口部の形状が方形状から平行四辺形状に変形して、開口率が変化するので、該開口形状変形手段11a(たとえば、可動式レバー)による外力(たとえば、張力)の大きさを適切に制御することにより、スクエアメッシュワイヤクロス11を透過する透過光量を所望の値に制御することができる。
【0029】
たとえば、本実施形態における一例として、図2に示す外力(たとえば、張力)印加なしの状態におけるスクエアメッシュワイヤクロス11は、方形状の開口部をなしているが、線径が0.2mm、開目1.39で、開口率76.4%である。
【0030】
一方、図3に示すように、外力として、前記開口形状変形手段11aにより方形状開口部の対角線方向へ張力を印加した場合のスクエアメッシュワイヤクロス11の開口率は、たとえば、変形した開口部である平行四辺形の一方の対角(即ち、メッシュ傾斜角度)が90度から60度まで変化させた場合においては、元の方形状開口部の場合に比し、約10%変化し、元の開口率の90%値である68.8%となる。
而して、該スクエアメッシュワイヤクロス11を透過する色光(たとえば、Gch色光からなるG照明光103)の透過光量も、前記張力印加前の場合に比し、90%に減少することとなり、色度を変化させることができる。
【0031】
ここで、スクエアメッシュワイヤクロス11の前記メッシュ傾斜角度(平行四辺形の一方の前記対角)と該スクエアメッシュワイヤクロス11を透過する色光(たとえば、Gch色光からなるG照明光)の透過光量との関係は、図4のグラフに示すようになる。即ち、前記外力(たとえば、張力)の大きさを適当に制御して、前記メッシュ傾斜角度を変化させた場合、前記色光(たとえば、Gch色光からなるG照明光103)の透過光量は、前記外力の大きさを大きくしていく度合いに比例して、即ち、前記メッシュ傾斜角度が小さくなる度合いに比例して、減少していくこととなる。
【0032】
従って、スクエアメッシュワイヤクロス11をGch色光からなるG照明光103の光路上に配置して、透過光量を制御することとし、前記メッシュ傾斜角度が90度の場合(即ち、外力印加なしで、開口部が方形状の状態にある場合)における色度座標軸のX座標及びY座標のそれぞれの値が、x=0.300,y=0.345と設定した時、前記メッシュ傾斜角度を60度まで傾斜させた場合(即ち、外力として適当に制御された前記張力を印加して、開口部が変形して平行四辺形の状態にある場合)における色度座標軸のX座標及びY座標のそれぞれの値を、x=0.300,y=0.330と設定制御することができる。
【0033】
而して、適当なスクエアメッシュワイヤクロス11の開口形状変形手段11a(たとえば、可動式レバー)を用いて、スクエアメッシュワイヤクロス11に印加される外力の大きさを制御し、スクエアメッシュワイヤクロス11の開口部の形状を、前述したごとく、前記メッシュ傾斜角度を90度と60度との間を可逆的に変化させて、各開口部の開口率を10%程度変化させることを可能とすれば、1種類の液晶プロジェクタ装置を、用途に応じて、プレゼンテーション仕様とシアタ仕様とに使い分けることができる。
即ち、光量を必要とするプレゼンテーション仕様の液晶プロジェクタ装置を提供する場合は、外力なしの状態に制御する。
一方、光量を犠牲にして従来のブラウン管と色温度を合わせるシアタ仕様の液晶プロジェクタ装置を提供する場合は、Gch色光からなるG照明光103の光路上に配置したスクエアメッシュワイヤクロス11のメッシュ傾斜角度を90度から60度に傾斜させ、開口部の開口率が10%程度変化させるごとき外力を、たとえば、張力として、メッシュ開口部の対角線方向に印加させるように制御する。
かくのごとく、1種類のみのモデルからなるかかる液晶プロジェクタ装置を用意すれば、双方の用途に適用可能な液晶プロジェクタ装置を提供することが可能となる。
【0034】
なお、図2に示すスクエアメッシュワイヤクロス11に対する開口形状変形手段11aとして、発生する外力の大きさが適切な値(即ち、たとえば、開口率が10%程度変化する外力の大きさ)に設定されている可動式レバーを用いて、該可動式レバーと連接する腕木により、該スクエアメッシュワイヤクロス11の方形状開口部を対角線方向に引っ張る張力を加えて、図3に示すごとく、たとえば、60度の対角をなす平行四辺形の形状を有する開口部に変形させる場合を例示している。しかしながら、開口形状変形手段11aは、かかる張力を印加させて、変形させる場合に限るものではなく、たとえば、可動式レバーと連接した腕木により、該スクエアメッシュワイヤクロス11の側面部を傾斜させる圧力を印加せしめることにより、開口部の形状を平行四辺形の形状に変形させることとしても良い。
また、開口形状変形手段11aとしては、外力の大きさを適当に調整可能な前記可動式レバーであっても良いし、あるいは、予め定められた開口部の開口率に対応する大きさに変形させることができる外力の大きさを印加可能に調整された複数のボタンにより構成されていても良い。
【0035】
また、前記図2及び図3に例示したスクエアメッシュワイヤクロス11においては、メッシュワイヤクロスの構造として、方形形状の開口部を形成するように、縦・横に配置するワイヤ同士が直交するスクエアな位置関係としているが、かかる場合に限るものではなく、何ら外力が印加されていない状態において、開口部の形状が、菱形や平行四辺形のごとき形状でも、あるいは、円形状でも、いずれの形状であっても、制御された大きさの外力の印加により、開口部の開口率が、予め所望された量(たとえば、10%程度の変化量)だけの変化を生じせしめることが可能な形状であれば、いかなる形状のメッシュワイヤクロスであっても良い。
【0036】
かかるスクエアメッシュワイヤクロス11を、たとえば、Gch色光からなるG照明光103の光路上に配置し、用途に応じて、可動式レバーにより、たとえば、スクエアメッシュワイヤクロス11の開口部の形状である方形状の対角線方向に対する引っ張る張力の大きさを制御することにより、Gch色光の透過光量を制御することが可能であり、白100%の色度を適切に変化させることができる。
従って、Gch色光の光量を制御することにより、色温度の制御が可能となり、シアタ仕様、プレゼンテーション仕様の双方の用途に、1種類のモデルで対応することが可能となる。
【0037】
なお、スクエアメッシュワイヤクロス11を配置する位置関係については、以下の関係が成立するように、配慮することとしている。
即ち、図1に示す、たとえば、液晶パネル19とスクエアメッシュワイヤクロス11との間の距離をLとする時、スクエアメッシュワイヤクロス11の線径をDとし、該照明光学系のF値をFとし、更に液晶パネル19の対角線の線長をMとすると、
L>M/(D×F)
の関係式が成立するLの値とすることが望ましい。液晶パネル19とスクエアメッシュワイヤクロス11との間の距離が、かかるLの範囲に収まっていない場合、即ち、スクエアメッシュワイヤクロス11の位置が照明光学系のフォーカス位置に近すぎる場合には、液晶パネル19上で、スクエアメッシュワイヤクロス11のメッシュワイヤの影が照度ムラの原因となり、投射映像にメッシュワイヤの影が映り込む悪影響が発生する結果になり兼ねない。従って、液晶パネル19とスクエアメッシュワイヤクロス11との間の距離が、前記の式に示すLの範囲に収まるように配置して、一般的な照明光学系の焦点深度から得られるフォーカス面よりも、間隔が置かれた位置に配置されることが望ましい。
【0038】
また、光量を制御する手段として、本発明に係るスクエアメッシュワイヤクロス開口部の形状を変形させるごとき手段を用いる代わりに、カメラ等に備えられている絞りを用いることも可能ではあるが、かかる絞りを用いる場合においては、液晶パネルの面内照度にムラが発生するため、ある特定の位置にしか配置できないという制約が生じるので、好ましくない。
【0039】
【発明の効果】
以上に説明した本発明に係る液晶プロジェクタ装置に採用されている照明光学系を適用することとすれば、色分離された照明光の各色光の光量(たとえば、緑色光であるGch(Green Channel)色光の光量)を、用途に応じて、適当な値に、連続的に制御することによって、該用途に応じた最適の映像仕様の色温度を、1種類のモデルの液晶プロジェクタ装置によって実現することが可能となり、たとえば、プレゼンテーション仕様にも、また、シアタ仕様にも柔軟に対応できる液晶プロジェクタ装置を実現することができる。
而して、液晶プロジェクタ装置の利用者のみならず、製造者においても、多大なメリットを産み出す液晶プロジェクタ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液晶プロジェクタ装置における光学系の光路の一例を示す構成図である。
【図2】外力(たとえば、張力)を印加していない状態におけるスクエアメッシュワイヤクロスの構造の一例を示す平面図である。
【図3】外力として張力を印加した状態におけるスクエアメッシュワイヤクロスの構造の一例を示す平面図である。
【図4】スクエアメッシュワイヤクロスのメッシュ傾斜角度と、該スクエアメッシュワイヤクロスを透過するGch色光からなるG照明光の透過光量との関係を示すグラフである。
【図5】従来における液晶プロジェクタ装置の光学系の光路を示す構成図である。
【符号の説明】
1…光源ランプ、2…リフレクタ、3…フライアイレンズ、4…フライアイレンズ、5…反射ミラー、6…コンデンサレンズ(集光レンズ)、7…ダイクロイックミラー、8…ダイクロイックミラー、9…コンデンサレンズ(リレーレンズ)、10…反射ミラー、11…スクエアメッシュワイヤクロス、11a…開口形状変形手段、12…コンデンサレンズ(集光レンズ)、13…コンデンサレンズ(リレーレンズ)、14…反射ミラー、15…コンデンサレンズ(集光レンズ)、16……反射ミラー、17…コンデンサレンズ(集光レンズ)、18,19,20…液晶パネル、21…ダイクロイックプリズム(色合成プリズム)、22…投射レンズ、101…G・B照明光、102…R照明光、103…G照明光、104…B照明光。

Claims (7)

  1. ランプ光源から発射された照明光を、ダイクロイックミラーを介して、赤色光,緑色光,青色光の各色光に分離させた後、それぞれの前記各色光毎に各液晶パネル面上に集光させて、各色の映像情報により変調させ、更に、ダイクロイックプリズム及び投射レンズを介して、前記変調された各色光を、色合成させて、投影させる液晶プロジェクタ装置において、前記各色光のいずれか、あるいは、複数の前記色光の光路上に、メッシュ状に配列された複数の方形状の開口部を形成せしめるワイヤからなるスクエアメッシュワイヤクロスを配置させ、該スクエアメッシュワイヤクロスに対する外力の印加の有無に応じて、前記開口部の各形状を可逆的に、かつ、印加する前記外力の大きさに応じて、前記開口部の各形状を連続的に、弾性変形させることができる開口形状変形手段を有していることを特徴とする液晶プロジェクタ装置。
  2. 請求項1に記載の液晶プロジェクタ装置において、前記開口形状変形手段が、前記開口部の各形状を可逆的に、かつ、連続的に弾性変形させる前記外力の印加手段として、前記方形状の開口部の対角線方向に引っ張る張力を印加せしめる手段を有していることを特徴とする液晶プロジェクタ装置。
  3. 請求項1に記載の液晶プロジェクタ装置において、前記開口形状変形手段が、前記開口部の各形状を可逆的に、かつ、連続的に弾性変形させる前記外力の印加手段として、前記スクエアメッシュワイヤクロスの側面部を傾斜させる圧力を印加せしめる手段を有していることを特徴とする液晶プロジェクタ装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の液晶プロジェクタ装置において、前記開口形状変形手段により弾性変形される前記開口部の開口率が前記外力の印加の有無により、約10%の変化が伴う前記外力の大きさに制御されていることを特徴とする液晶プロジェクタ装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の液晶プロジェクタ装置において、前記スクエアメッシュワイヤクロスを、色分離された前記緑色光の光路上にのみ、配置させることを特徴とする液晶プロジェクタ装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の液晶プロジェクタ装置において、前記スクエアメッシュワイヤクロスの配置位置として、前記スクエアメッシュワイヤクロスから前記液晶パネルまでの間隔が、当該照明光学系のF値をF、前記液晶パネルの対角線の線長をM、前記スクエアメッシュワイヤクロスを構成するワイヤの線径をDとした時、{M/(F×D)}よりも大きい値となる位置に配置させることを特徴とする液晶プロジェクタ装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の液晶プロジェクタ装置において、前記スクエアメッシュワイヤクロスが、縦・横のワイヤが交互に交錯する平織りからなる平織りスクエアメッシュワイヤクロスであることを特徴とする液晶プロジェクタ装置。
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