JP3581104B2 - 対艦ミサイル検出方式 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、艦船に向けて海面上の低高度を超音速で飛翔する対艦ミサイルの探知、対艦距離および針路を検出する対艦ミサイル検出方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5は従来の対艦ミサイル検出方式を模式的に説明するための立面図である。図中1は海面2上の低高度を超音速で飛翔する対艦ミサイル、例えばシースキマ対艦ミサイルであり、3はシースキマ対艦ミサイル1の後部から発生する排気煙であり、4はシースキマ対艦ミサイル1の標的となっている艦船であり、5は艦船4上に設置されたレーダ、ESM(Electronic Support Measures:電子支援装置)、IR(赤外線)センサ等のセンサであり、6はセンサ5から送信されるレーダ波であり、7はシースキマ対艦ミサイル1上の目標検知追尾装置(図示せず)から送信されるシーカ波であり、8は海面2上に発生する水蒸気ダクトであり、8aはその水蒸気ダクト8と上部大気との境界面である。
【0003】
次に従来の対艦ミサイル検出方式を説明する。
図5に示すように、シースキマ対艦ミサイル1は、その目標検知追尾装置(図示せず)からのシーカ波7で艦船4を探知し、追尾しながら、その型式対応で予め設定された飛翔パターンに従って海面2上の低高度を艦船4に向けて超音速で飛翔している。このとき、艦船4側では、センサ5で上記シースキマ対艦ミサイル1の探知を試みている。即ち、センサ5がレーダである場合にはレーダ波6によりシースキマ対艦ミサイル1本体を探知する。また、センサ5がESMである場合にはシースキマ対艦ミサイル1からのシーカ波7を探知する。さらに、センサ5がIRセンサである場合にはシースキマ対艦ミサイル1の排気煙3を探知する。次に、センサ5でシースキマ対艦ミサイル1を探知した場合には、当該センサ5により測定したシースキマ対艦ミサイル1の対艦距離や方位情報(針路)に基づいて、艦船4はシースキマ対艦ミサイル1への対処行動を実施する。
【0004】
ところで、このようなシースキマ対艦ミサイル1が飛翔する海面2上の低高度域では、気象条件によっては海面上の数十mの高度まで水蒸気ダクト8という現象が発生する場合がある。この現象が発生した場合には、その境界面8aを通して電波が内外に透過せずにそれぞれの層の中に反射してしまうという現象が発生する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この従来の対艦ミサイル検出方式では、上述のような構成であるので、次のような課題があった。すなわち、境界面8aよりも高い場所に設置されたセンサ5が送信するレーダ波6が境界面8aで反射してしまうため、水蒸気ダクト8内を飛翔するシースキマ対艦ミサイル1を捕捉することができない。また、センサ5としてのESMは水蒸気ダクト8内を飛翔するシースキマ対艦ミサイル1からのシーカ波7が境界面8aで反射してしまうため、そのシーカ波7を捕捉することもできない。このため、従来の艦船4は海面2上の低高度を超音速で飛翔するシースキマ対艦ミサイル1を探知して対処することが困難であるという課題があった。
【0006】
なお、艦船4に搭載されたセンサ5がIRセンサである場合には、上述のシースキマ対艦ミサイル1の排気煙3を捕捉することにより、水蒸気ダクト8が発生している状況下でもシースキマ対艦ミサイル1を探知することは可能であるが、このIRセンサでは探知したシースキマ対艦ミサイル1の対艦距離や速度を精度よく測定することができず、やはり対処が困難であるという課題があった。
【0007】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、水蒸気ダクトの境界面下を超音速で飛翔する対艦ミサイルを的確に探知できると共にその対艦距離や針路を精度よく測定できる対艦ミサイル検出方式を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る対艦ミサイル検出方式は、艦船に向けて海面上の低高度を超音速で飛翔する対艦ミサイルを検出する対艦ミサイル検出方式において、前記対艦ミサイルの型式に応じて異なる速度と前記対艦ミサイルの衝撃波により海面上に発生しかつ前記対艦ミサイルの型式に応じて異なるウェーキの幅とを想定した上で、該ウェーキの幅に対応する視野角を前記艦船上から測定し、該視野角と前記速度および前記ウェーキの幅との関係から前記艦船と前記対艦ミサイルとの距離を算出することを特徴とするものである。
【0009】
この発明に係る対艦ミサイル検出方式は、艦船に対して傾きをもって海面上の低高度を超音速で飛翔する対艦ミサイルを検出する対艦ミサイル検出方式において、前記対艦ミサイルの型式に応じて異なる速度と前記対艦ミサイルの衝撃波により海面上に発生しかつ前記対艦ミサイルの型式に応じて異なるウェーキの幅とを想定した上で、該ウェーキの幅に対応する視野角を前記艦船上から測定し、該視野角と前記速度および前記ウェーキの幅との関係から前記艦船と前記対艦ミサイルとの距離を算出した後、前記ウェーキの中心の方位角速度を前記艦船上から測定し、該方位角速度と前記速度および前記距離との関係から前記対艦ミサイルの前記艦船に対する傾きを算出することを特徴とするものである。
【0010】
この発明に係る対艦ミサイル検出方式は、艦船に対して傾きをもって海面上の低高度を超音速で飛翔する対艦ミサイルを検出する対艦ミサイル検出方式において、前記対艦ミサイルの型式に応じて異なる速度と前記対艦ミサイルの衝撃波により海面上に発生しかつ前記対艦ミサイルの型式に応じて異なるウェーキの幅とを想定した上で、該ウェーキの幅に対応する視野角を前記艦船上から測定し、該視野角と前記速度および前記ウェーキの幅との関係から前記艦船と前記対艦ミサイルとの距離を算出した後、他の物理量に基づいて前記対艦ミサイルの方位角速度を前記艦船上で測定し、該方位角速度と前記速度および前記距離との関係から前記対艦ミサイルの前記艦船に対する傾きを算出することを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1は海面上の低高度を超音速で飛翔する対艦ミサイルの衝撃波により航跡(ウェーキ)が海面に発生する様子を説明するための俯瞰図であり、図2(a)および図2(b)はこの発明の実施の形態1による対艦ミサイル検出方式を説明するための立面図および平面図である。なお、この実施の形態1の構成要素のうち、図5で示した検出方式の構成要素と共通するものについては、同一符号を付し、その部分の説明を省略する。
【0012】
図中9はシースキマ対艦ミサイル1が超音速で飛翔することによりシースキマ対艦ミサイル1の後方にシースキマ対艦ミサイル1を頂点として発生するマッハコーンであり、このマッハコーン9より前方には音が伝わらない。シースキマ対艦ミサイル1の衝撃波はマッハコーン9よりやや広がった円錐面に形成され、海面2を叩くことによってウェーキ10が発生する。
【0013】
図2(a)および図2(b)において、マッハコーン9の頂点の開き角(マッハ角)θは、シースキマ対艦ミサイル1の飛翔マッハ数をMとすると、次の式(1)によって決定される。
sinθ=1/M ・・・・・・・・・・(1)
【0014】
従って、シースキマ対艦ミサイル1の進行方向(針路の延長上)から見たウェーキ10の幅dは次の式(2)で示すシースキマ対艦ミサイル1の飛翔マッハ数Mと飛翔高度hの関数になる。
d=f(h,M) ・・・・・・・・・・(2)
【0015】
このウェーキ10はシースキマ対艦ミサイル1が海面2上の低高度を超音速で飛翔している間、継続的に発生しているので、このウェーキ10を光学センサ等で検出することにより、シースキマ対艦ミサイル1の飛来と判断することができる。
【0016】
ここで、一般にシースキマ対艦ミサイルでは飛翔マッハ数M、飛翔高度hおよび飛翔パターンがミサイルの型式毎に定まっているので、今対峙している脅威側が保有している対艦ミサイルの型式の情報を事前に掴んでおき、上記の式(2)で示すウェーキ10の幅dを予め関数化またはデータベース化しておけば、図2(b)に示すようにシースキマ対艦ミサイル1が実際に飛来したときに艦船4からウェーキ10の幅dに対する視野角αを測定することにより、艦船4からウェーキ10までの距離Lを次の式(3)により求めることができる。
L=f(h,M)/α=d/α ・・・・・・・・・・(3)
【0017】
なお、シースキマ対艦ミサイル1とウェーキ10との距離が艦船4からシースキマ対艦ミサイル1までの距離に比べて極めて短いので、上記距離Lは実質的に艦船4からシースキマ対艦ミサイル1までの距離に等しいものとみなしても誤差は小さいものと考えられる。
【0018】
以上のように、この実施の形態1によれば、シースキマ対艦ミサイル1のウェーキ10を検出することにより、シースキマ対艦ミサイル1が水蒸気ダクト8内を飛翔している場合でも、シースキマ対艦ミサイル1の飛来を従来の検出方式より的確に探知することができるので、シースキマ対艦ミサイル1への対処を迅速に行うことができる。
【0019】
また、この実施の形態1によれば、光学センサ等でシースキマ対艦ミサイル1のウェーキ10の幅dに対する視野角αを測定することにより、水蒸気ダクト8の境界面下を超音速で飛翔するシースキマ対艦ミサイル1の対艦距離Lを精度よく測定することができる。
【0020】
実施の形態2.
図3はこの発明の実施の形態2による対艦ミサイル検出方式を説明するための平面図である。なお、この実施の形態2の構成要素のうち、実施の形態1の構成要素と共通するものについては、同一符号を付し、その部分の説明を省略する。
【0021】
この実施の形態2では、シースキマ対艦ミサイル1が艦船4に対して傾きφをもって飛来する場合に、実施の形態1と同様に、飛翔マッハ数M、飛翔高度hおよびウェーキ10の幅dを事前に想定して、ウェーキ10の幅dに対する視野角αを測定して上述の式(3)からシースキマ対艦ミサイル1の対艦距離Lを求めた上で、艦船4から見たウェーキ10の中心位置での方位角速度ωを測定することにより、次の式(4)から傾きφ、すなわちシースキマ対艦ミサイル1の針路を求めることができる。
φ=(ωL)/M ・・・・・・・・・・(4)
【0022】
なお、シースキマ対艦ミサイル1が艦船4に対して傾きφをもって飛来するため、艦船4に向けたウェーキ10の幅はd・cosφとなるが、実質的にシースキマ対艦ミサイル1が艦船4に向けて飛翔していることからφは極めて微小であり、ウェーキ10の幅はdと近似して上記式(3)に適用して視野角αを求めても支障がないものと考えられる。また、傾きφは例えば図3に示すように艦船4の艦首−艦尾方向の法線に対する傾きとして表すことができるが、この図3における傾きφは表示上の便宜から大きく示されている。
【0023】
以上のように、この実施の形態2によれば、視野角αを測定してシースキマ対艦ミサイル1の対艦距離Lを求めた上で、方位角速度ωを測定することにより、シースキマ対艦ミサイル1が艦船4に対して傾きφをもって水蒸気ダクト8内を飛来する場合でもシースキマ対艦ミサイル1の対艦距離Lおよび針路を精度よく測定することができる。
【0024】
実施の形態3.
図4はこの発明の実施の形態3による対艦ミサイル検出方式を説明するための平面図である。なお、この実施の形態3の構成要素のうち、実施の形態1等の構成要素と共通するものについては、同一符号を付し、その部分の説明を省略する。
【0025】
この実施の形態3では、シースキマ対艦ミサイル1が艦船4に対して傾きφをもって飛来する場合に、実施の形態1と同様に、飛翔マッハ数M、飛翔高度hおよびウェーキ10の幅dを事前に想定して、ウェーキ10の幅dに対する視野角αを測定して上述の数式(3)からシースキマ対艦ミサイル1の対艦距離Lを求める他、ウェーキ10の方位角速度ωを計測する代わりに、従来の検出方式に従ってセンサ5のIRセンサによりミサイル探知方位データ、例えばシースキマ対艦ミサイル1の方位角速度ωを求め、これら両方のデータの相関をとることで測定データの精度を高めるようにしている。
【0026】
すなわち、まずセンサ5のIRセンサによりシースキマ対艦ミサイル1の排気煙3を従来の検出方式に従って検出して、その方位角(傾きφ)、方位角速度ωを測定する。一方、光学センサ等でシースキマ対艦ミサイル1のウェーキ10を実施の形態1と同様に観測して、距離および方位角(傾きφ)を測定した後、両データの相関をとって対艦距離Lおよび傾きφ、すなわちシースキマ対艦ミサイル1の針路を上記式(4)から求めることができる。
【0027】
以上のように、この実施の形態3によれば、シースキマ対艦ミサイル1のウェーキ10から求めた対艦距離データとセンサ5のIRセンサにより従来のミサイル探知方位データの相関をとったことにより、シースキマ対艦ミサイル1が艦船4に対して傾きφをもって水蒸気ダクト8内を飛来する場合でもシースキマ対艦ミサイル1の対艦距離Lおよび針路を精度よく測定することができる。
【0028】
この実施の形態3では、センサ5のIRセンサにより他の物理量としての赤外線を発生する排気煙3を捕捉したが、他の赤外線の発生源としてシースキマ対艦ミサイル1の先端の空力加熱領域を捕捉対象としてもよい。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、対艦ミサイルのウェーキを検出することにより、従来の検出方式よりも的確に対艦ミサイルの飛来を探知することができ、また光学センサ等で対艦ミサイルのウェーキの幅に対する視野角を測定することにより、水蒸気ダクトの境界面下を超音速で飛翔する対艦ミサイルの対艦距離を精度よく測定することができるので、当該対艦ミサイルの対処を迅速に行うことができるという効果がある。
【0030】
この発明によれば、視野角を測定して対艦ミサイルの対艦距離を求めた上で、方位角速度を測定することにより、対艦ミサイルが艦船に対して傾きをもって水蒸気ダクト内を飛来する場合でも対艦ミサイルの対艦距離および針路を精度よく測定することができるので、当該対艦ミサイルの対処を迅速に行うことができるという効果がある。
【0031】
この発明によれば、対艦ミサイルのウェーキから求めた対艦距離データとセンサのIRセンサにより従来のミサイル探知方位データの相関をとったことにより、対艦ミサイルが艦船に対して傾きをもって水蒸気ダクト内を飛来する場合でも対艦ミサイルの対艦距離および針路を精度よく測定することができるので、当該対艦ミサイルの対処を迅速に行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】海面上の低高度を超音速で飛翔する対艦ミサイルの衝撃波によりウェーキが海面に発生する様子を説明するための俯瞰図である。
【図2】(a)および(b)はこの発明の実施の形態1による対艦ミサイル検出方式を説明するための立面図および平面図である。
【図3】この発明の実施の形態2による対艦ミサイル検出方式を説明するための平面図である。
【図4】この発明の実施の形態3による対艦ミサイル検出方式を説明するための平面図である。
【図5】従来の対艦ミサイル検出方式を模式的に説明するための立面図である。
【符号の説明】
1 シースキマ対艦ミサイル、2 海面、3 排気煙、4 艦船、5 センサ、6 レーダ波、7 シーカ波、8 水蒸気ダクト、8a 境界面、9 マッハコーン、10 ウェーキ。
【発明の属する技術分野】
この発明は、艦船に向けて海面上の低高度を超音速で飛翔する対艦ミサイルの探知、対艦距離および針路を検出する対艦ミサイル検出方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5は従来の対艦ミサイル検出方式を模式的に説明するための立面図である。図中1は海面2上の低高度を超音速で飛翔する対艦ミサイル、例えばシースキマ対艦ミサイルであり、3はシースキマ対艦ミサイル1の後部から発生する排気煙であり、4はシースキマ対艦ミサイル1の標的となっている艦船であり、5は艦船4上に設置されたレーダ、ESM(Electronic Support Measures:電子支援装置)、IR(赤外線)センサ等のセンサであり、6はセンサ5から送信されるレーダ波であり、7はシースキマ対艦ミサイル1上の目標検知追尾装置(図示せず)から送信されるシーカ波であり、8は海面2上に発生する水蒸気ダクトであり、8aはその水蒸気ダクト8と上部大気との境界面である。
【0003】
次に従来の対艦ミサイル検出方式を説明する。
図5に示すように、シースキマ対艦ミサイル1は、その目標検知追尾装置(図示せず)からのシーカ波7で艦船4を探知し、追尾しながら、その型式対応で予め設定された飛翔パターンに従って海面2上の低高度を艦船4に向けて超音速で飛翔している。このとき、艦船4側では、センサ5で上記シースキマ対艦ミサイル1の探知を試みている。即ち、センサ5がレーダである場合にはレーダ波6によりシースキマ対艦ミサイル1本体を探知する。また、センサ5がESMである場合にはシースキマ対艦ミサイル1からのシーカ波7を探知する。さらに、センサ5がIRセンサである場合にはシースキマ対艦ミサイル1の排気煙3を探知する。次に、センサ5でシースキマ対艦ミサイル1を探知した場合には、当該センサ5により測定したシースキマ対艦ミサイル1の対艦距離や方位情報(針路)に基づいて、艦船4はシースキマ対艦ミサイル1への対処行動を実施する。
【0004】
ところで、このようなシースキマ対艦ミサイル1が飛翔する海面2上の低高度域では、気象条件によっては海面上の数十mの高度まで水蒸気ダクト8という現象が発生する場合がある。この現象が発生した場合には、その境界面8aを通して電波が内外に透過せずにそれぞれの層の中に反射してしまうという現象が発生する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この従来の対艦ミサイル検出方式では、上述のような構成であるので、次のような課題があった。すなわち、境界面8aよりも高い場所に設置されたセンサ5が送信するレーダ波6が境界面8aで反射してしまうため、水蒸気ダクト8内を飛翔するシースキマ対艦ミサイル1を捕捉することができない。また、センサ5としてのESMは水蒸気ダクト8内を飛翔するシースキマ対艦ミサイル1からのシーカ波7が境界面8aで反射してしまうため、そのシーカ波7を捕捉することもできない。このため、従来の艦船4は海面2上の低高度を超音速で飛翔するシースキマ対艦ミサイル1を探知して対処することが困難であるという課題があった。
【0006】
なお、艦船4に搭載されたセンサ5がIRセンサである場合には、上述のシースキマ対艦ミサイル1の排気煙3を捕捉することにより、水蒸気ダクト8が発生している状況下でもシースキマ対艦ミサイル1を探知することは可能であるが、このIRセンサでは探知したシースキマ対艦ミサイル1の対艦距離や速度を精度よく測定することができず、やはり対処が困難であるという課題があった。
【0007】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、水蒸気ダクトの境界面下を超音速で飛翔する対艦ミサイルを的確に探知できると共にその対艦距離や針路を精度よく測定できる対艦ミサイル検出方式を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る対艦ミサイル検出方式は、艦船に向けて海面上の低高度を超音速で飛翔する対艦ミサイルを検出する対艦ミサイル検出方式において、前記対艦ミサイルの型式に応じて異なる速度と前記対艦ミサイルの衝撃波により海面上に発生しかつ前記対艦ミサイルの型式に応じて異なるウェーキの幅とを想定した上で、該ウェーキの幅に対応する視野角を前記艦船上から測定し、該視野角と前記速度および前記ウェーキの幅との関係から前記艦船と前記対艦ミサイルとの距離を算出することを特徴とするものである。
【0009】
この発明に係る対艦ミサイル検出方式は、艦船に対して傾きをもって海面上の低高度を超音速で飛翔する対艦ミサイルを検出する対艦ミサイル検出方式において、前記対艦ミサイルの型式に応じて異なる速度と前記対艦ミサイルの衝撃波により海面上に発生しかつ前記対艦ミサイルの型式に応じて異なるウェーキの幅とを想定した上で、該ウェーキの幅に対応する視野角を前記艦船上から測定し、該視野角と前記速度および前記ウェーキの幅との関係から前記艦船と前記対艦ミサイルとの距離を算出した後、前記ウェーキの中心の方位角速度を前記艦船上から測定し、該方位角速度と前記速度および前記距離との関係から前記対艦ミサイルの前記艦船に対する傾きを算出することを特徴とするものである。
【0010】
この発明に係る対艦ミサイル検出方式は、艦船に対して傾きをもって海面上の低高度を超音速で飛翔する対艦ミサイルを検出する対艦ミサイル検出方式において、前記対艦ミサイルの型式に応じて異なる速度と前記対艦ミサイルの衝撃波により海面上に発生しかつ前記対艦ミサイルの型式に応じて異なるウェーキの幅とを想定した上で、該ウェーキの幅に対応する視野角を前記艦船上から測定し、該視野角と前記速度および前記ウェーキの幅との関係から前記艦船と前記対艦ミサイルとの距離を算出した後、他の物理量に基づいて前記対艦ミサイルの方位角速度を前記艦船上で測定し、該方位角速度と前記速度および前記距離との関係から前記対艦ミサイルの前記艦船に対する傾きを算出することを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1は海面上の低高度を超音速で飛翔する対艦ミサイルの衝撃波により航跡(ウェーキ)が海面に発生する様子を説明するための俯瞰図であり、図2(a)および図2(b)はこの発明の実施の形態1による対艦ミサイル検出方式を説明するための立面図および平面図である。なお、この実施の形態1の構成要素のうち、図5で示した検出方式の構成要素と共通するものについては、同一符号を付し、その部分の説明を省略する。
【0012】
図中9はシースキマ対艦ミサイル1が超音速で飛翔することによりシースキマ対艦ミサイル1の後方にシースキマ対艦ミサイル1を頂点として発生するマッハコーンであり、このマッハコーン9より前方には音が伝わらない。シースキマ対艦ミサイル1の衝撃波はマッハコーン9よりやや広がった円錐面に形成され、海面2を叩くことによってウェーキ10が発生する。
【0013】
図2(a)および図2(b)において、マッハコーン9の頂点の開き角(マッハ角)θは、シースキマ対艦ミサイル1の飛翔マッハ数をMとすると、次の式(1)によって決定される。
sinθ=1/M ・・・・・・・・・・(1)
【0014】
従って、シースキマ対艦ミサイル1の進行方向(針路の延長上)から見たウェーキ10の幅dは次の式(2)で示すシースキマ対艦ミサイル1の飛翔マッハ数Mと飛翔高度hの関数になる。
d=f(h,M) ・・・・・・・・・・(2)
【0015】
このウェーキ10はシースキマ対艦ミサイル1が海面2上の低高度を超音速で飛翔している間、継続的に発生しているので、このウェーキ10を光学センサ等で検出することにより、シースキマ対艦ミサイル1の飛来と判断することができる。
【0016】
ここで、一般にシースキマ対艦ミサイルでは飛翔マッハ数M、飛翔高度hおよび飛翔パターンがミサイルの型式毎に定まっているので、今対峙している脅威側が保有している対艦ミサイルの型式の情報を事前に掴んでおき、上記の式(2)で示すウェーキ10の幅dを予め関数化またはデータベース化しておけば、図2(b)に示すようにシースキマ対艦ミサイル1が実際に飛来したときに艦船4からウェーキ10の幅dに対する視野角αを測定することにより、艦船4からウェーキ10までの距離Lを次の式(3)により求めることができる。
L=f(h,M)/α=d/α ・・・・・・・・・・(3)
【0017】
なお、シースキマ対艦ミサイル1とウェーキ10との距離が艦船4からシースキマ対艦ミサイル1までの距離に比べて極めて短いので、上記距離Lは実質的に艦船4からシースキマ対艦ミサイル1までの距離に等しいものとみなしても誤差は小さいものと考えられる。
【0018】
以上のように、この実施の形態1によれば、シースキマ対艦ミサイル1のウェーキ10を検出することにより、シースキマ対艦ミサイル1が水蒸気ダクト8内を飛翔している場合でも、シースキマ対艦ミサイル1の飛来を従来の検出方式より的確に探知することができるので、シースキマ対艦ミサイル1への対処を迅速に行うことができる。
【0019】
また、この実施の形態1によれば、光学センサ等でシースキマ対艦ミサイル1のウェーキ10の幅dに対する視野角αを測定することにより、水蒸気ダクト8の境界面下を超音速で飛翔するシースキマ対艦ミサイル1の対艦距離Lを精度よく測定することができる。
【0020】
実施の形態2.
図3はこの発明の実施の形態2による対艦ミサイル検出方式を説明するための平面図である。なお、この実施の形態2の構成要素のうち、実施の形態1の構成要素と共通するものについては、同一符号を付し、その部分の説明を省略する。
【0021】
この実施の形態2では、シースキマ対艦ミサイル1が艦船4に対して傾きφをもって飛来する場合に、実施の形態1と同様に、飛翔マッハ数M、飛翔高度hおよびウェーキ10の幅dを事前に想定して、ウェーキ10の幅dに対する視野角αを測定して上述の式(3)からシースキマ対艦ミサイル1の対艦距離Lを求めた上で、艦船4から見たウェーキ10の中心位置での方位角速度ωを測定することにより、次の式(4)から傾きφ、すなわちシースキマ対艦ミサイル1の針路を求めることができる。
φ=(ωL)/M ・・・・・・・・・・(4)
【0022】
なお、シースキマ対艦ミサイル1が艦船4に対して傾きφをもって飛来するため、艦船4に向けたウェーキ10の幅はd・cosφとなるが、実質的にシースキマ対艦ミサイル1が艦船4に向けて飛翔していることからφは極めて微小であり、ウェーキ10の幅はdと近似して上記式(3)に適用して視野角αを求めても支障がないものと考えられる。また、傾きφは例えば図3に示すように艦船4の艦首−艦尾方向の法線に対する傾きとして表すことができるが、この図3における傾きφは表示上の便宜から大きく示されている。
【0023】
以上のように、この実施の形態2によれば、視野角αを測定してシースキマ対艦ミサイル1の対艦距離Lを求めた上で、方位角速度ωを測定することにより、シースキマ対艦ミサイル1が艦船4に対して傾きφをもって水蒸気ダクト8内を飛来する場合でもシースキマ対艦ミサイル1の対艦距離Lおよび針路を精度よく測定することができる。
【0024】
実施の形態3.
図4はこの発明の実施の形態3による対艦ミサイル検出方式を説明するための平面図である。なお、この実施の形態3の構成要素のうち、実施の形態1等の構成要素と共通するものについては、同一符号を付し、その部分の説明を省略する。
【0025】
この実施の形態3では、シースキマ対艦ミサイル1が艦船4に対して傾きφをもって飛来する場合に、実施の形態1と同様に、飛翔マッハ数M、飛翔高度hおよびウェーキ10の幅dを事前に想定して、ウェーキ10の幅dに対する視野角αを測定して上述の数式(3)からシースキマ対艦ミサイル1の対艦距離Lを求める他、ウェーキ10の方位角速度ωを計測する代わりに、従来の検出方式に従ってセンサ5のIRセンサによりミサイル探知方位データ、例えばシースキマ対艦ミサイル1の方位角速度ωを求め、これら両方のデータの相関をとることで測定データの精度を高めるようにしている。
【0026】
すなわち、まずセンサ5のIRセンサによりシースキマ対艦ミサイル1の排気煙3を従来の検出方式に従って検出して、その方位角(傾きφ)、方位角速度ωを測定する。一方、光学センサ等でシースキマ対艦ミサイル1のウェーキ10を実施の形態1と同様に観測して、距離および方位角(傾きφ)を測定した後、両データの相関をとって対艦距離Lおよび傾きφ、すなわちシースキマ対艦ミサイル1の針路を上記式(4)から求めることができる。
【0027】
以上のように、この実施の形態3によれば、シースキマ対艦ミサイル1のウェーキ10から求めた対艦距離データとセンサ5のIRセンサにより従来のミサイル探知方位データの相関をとったことにより、シースキマ対艦ミサイル1が艦船4に対して傾きφをもって水蒸気ダクト8内を飛来する場合でもシースキマ対艦ミサイル1の対艦距離Lおよび針路を精度よく測定することができる。
【0028】
この実施の形態3では、センサ5のIRセンサにより他の物理量としての赤外線を発生する排気煙3を捕捉したが、他の赤外線の発生源としてシースキマ対艦ミサイル1の先端の空力加熱領域を捕捉対象としてもよい。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、対艦ミサイルのウェーキを検出することにより、従来の検出方式よりも的確に対艦ミサイルの飛来を探知することができ、また光学センサ等で対艦ミサイルのウェーキの幅に対する視野角を測定することにより、水蒸気ダクトの境界面下を超音速で飛翔する対艦ミサイルの対艦距離を精度よく測定することができるので、当該対艦ミサイルの対処を迅速に行うことができるという効果がある。
【0030】
この発明によれば、視野角を測定して対艦ミサイルの対艦距離を求めた上で、方位角速度を測定することにより、対艦ミサイルが艦船に対して傾きをもって水蒸気ダクト内を飛来する場合でも対艦ミサイルの対艦距離および針路を精度よく測定することができるので、当該対艦ミサイルの対処を迅速に行うことができるという効果がある。
【0031】
この発明によれば、対艦ミサイルのウェーキから求めた対艦距離データとセンサのIRセンサにより従来のミサイル探知方位データの相関をとったことにより、対艦ミサイルが艦船に対して傾きをもって水蒸気ダクト内を飛来する場合でも対艦ミサイルの対艦距離および針路を精度よく測定することができるので、当該対艦ミサイルの対処を迅速に行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】海面上の低高度を超音速で飛翔する対艦ミサイルの衝撃波によりウェーキが海面に発生する様子を説明するための俯瞰図である。
【図2】(a)および(b)はこの発明の実施の形態1による対艦ミサイル検出方式を説明するための立面図および平面図である。
【図3】この発明の実施の形態2による対艦ミサイル検出方式を説明するための平面図である。
【図4】この発明の実施の形態3による対艦ミサイル検出方式を説明するための平面図である。
【図5】従来の対艦ミサイル検出方式を模式的に説明するための立面図である。
【符号の説明】
1 シースキマ対艦ミサイル、2 海面、3 排気煙、4 艦船、5 センサ、6 レーダ波、7 シーカ波、8 水蒸気ダクト、8a 境界面、9 マッハコーン、10 ウェーキ。
Claims (3)
- 艦船に向けて海面上の低高度を超音速で飛翔する対艦ミサイルを検出する対艦ミサイル検出方式において、前記対艦ミサイルの型式に応じて異なる速度と前記対艦ミサイルの衝撃波により海面上に発生しかつ前記対艦ミサイルの型式に応じて異なるウェーキの幅とを想定した上で、該ウェーキの幅に対応する視野角を前記艦船上から測定し、該視野角と前記速度および前記ウェーキの幅との関係から前記艦船と前記対艦ミサイルとの距離を算出することを特徴とする対艦ミサイル検出方式。
- 艦船に対して傾きをもって海面上の低高度を超音速で飛翔する対艦ミサイルを検出する対艦ミサイル検出方式において、前記対艦ミサイルの型式に応じて異なる速度と前記対艦ミサイルの衝撃波により海面上に発生しかつ前記対艦ミサイルの型式に応じて異なるウェーキの幅とを想定した上で、該ウェーキの幅に対応する視野角を前記艦船上から測定し、該視野角と前記速度および前記ウェーキの幅との関係から前記艦船と前記対艦ミサイルとの距離を算出した後、前記ウェーキの中心の方位角速度を前記艦船上から測定し、該方位角速度と前記速度および前記距離との関係から前記対艦ミサイルの前記艦船に対する傾きを算出することを特徴とする対艦ミサイル検出方式。
- 艦船に対して傾きをもって海面上の低高度を超音速で飛翔する対艦ミサイルを検出する対艦ミサイル検出方式において、前記対艦ミサイルの型式に応じて異なる速度と前記対艦ミサイルの衝撃波により海面上に発生しかつ前記対艦ミサイルの型式に応じて異なるウェーキの幅とを想定した上で、該ウェーキの幅に対応する視野角を前記艦船上から測定し、該視野角と前記速度および前記ウェーキの幅との関係から前記艦船と前記対艦ミサイルとの距離を算出した後、他の物理量に基づいて前記対艦ミサイルの方位角速度を前記艦船上で測定し、該方位角速度と前記速度および前記距離との関係から前記対艦ミサイルの前記艦船に対する傾きを算出することを特徴とする対艦ミサイル検出方式。
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