【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、セメント製造設備において、籾殻または石炭灰を燃焼し、可燃分の燃焼熱を有効利用するとともに燃焼後の灰をセメントの混合材として有効利用するセメント混和材及び混合セメントの製造方法並びにその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
籾殻を500℃〜900℃の適温で燃焼させると、酸化珪素が80%以上含まれるポゾラン活性の高い非晶質灰が得られる。この非晶質灰をセメント混和材として、或いはセメントの一部代替としてコンクリートやモルタルに使用すると、強度増進等の利点が有ることは、例えば、コンクリート工学年次論文報告集、1993年、第15巻、1号の杉田等の「高活性もみがら灰製造方法とそれを用いたコンクリートの性質」等の論文によって既に知られている。
【0003】
この籾殻灰の製造方法の1つとして流動床方式のものが、例えば特開昭60−36360号として公開されている。しかし、籾殻を焼成して得られる籾殻灰は籾殻の約10〜20%の量にすぎず、、流動床のような新たな設備で籾殻灰を製造し、セメントの混和材として利用するには効率が悪く、灰の製造コストが高すぎて利用できないのが現状である。
【0004】
一方、発電所などから排出される石炭灰は一部セメント原料やセメント混和材等に利用されているが、石炭灰には、未燃カーボンが含まれているために、大半が埋め立て処分されているのが現状である。すなわち、石炭灰に未燃カーボンが含まれると、コンクリート用混和材として使用する場合には、石炭灰中の未燃カーボンがAE剤や高性能AE剤等のコンクリート混和剤の効果を減じさせるため、大量の混和剤を使用する必要がある。しかし、この混和剤を大量に使用することは、物性面、コスト面で好ましくない上、未燃カーボンによるコンクリート表面の着色の問題も発生する。従って、未燃カーボンの量が多い場合には石炭灰をコンクリートの混和材として利用できない。
【0005】
この石炭灰中の未燃カーボンを除去する技術として回転窯や流動床による燃焼方法などが知られているが、生産性が悪く、コスト高で、実用化が難しい状況である。そこで、石炭灰をコンクリートに使用する場合には、石炭中の未燃カーボンの量を効率良く極力少なくすることが必要となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の方法で、籾殻・石炭灰を流動床などで可燃分を燃焼して、セメントの混和材に利用する場合には製造コストが高く、セメントより高価なものとなってしまう。特に籾殻灰においては粉砕設備も必要である。
【0007】
従って、この発明の目的は上記の事情に鑑み、非常に低コストで籾殻灰・石炭灰をセメントの混和材として利用できるセメント混和材及び混合セメントの製造方法並びにその装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、この発明のセメント混和材の製造方法によれば、セメント焼成装置におけるクリンカクーラの熱ガスを利用して混和材原料を燃焼することを特徴とし、又、この発明の混合セメントの製造方法によれば、セメント焼成装置におけるクリンカクーラの熱ガスを利用して混和材原料を燃焼することにより得られたセメント混和材をクリンカに添加することを特徴とする。
【0009】
又、この発明のセメント混和材の製造装置は、セメント焼成装置におけるクリンカクーラに混和材原料の供給手段を設けたことを特徴とし、さらにこの発明の混合セメントの製造装置によれば、セメント焼成装置におけるクリンカクーラに設けた混和材原料の供給手段と、該混和材原料の焼成灰とクリンカダストの混合材を回収する手段と、回収した混合材をクリンカと調合する手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
【作用】
籾殻・石炭灰をセメント製造設備のクーラに投入して、セメントクリンカとの熱交換により生成した500〜900℃の熱ガスにより効果的に浮遊燃焼させる。得られた灰とクリンカダストを既設の集塵器で回収すると共に、サイロに貯蔵し、混合セメントのニーズに併せてセメント粉砕用のミルでクリンカと混合粉砕することにより、設備の大半を既存セメント設備と共有することができ、新たな設備はほとんどいらない。またセメントと共に製造するため、人件費もほとんどいらず、低コストで、籾殻灰・石炭灰を有効利用できることになる。さらに、籾殻または石炭灰の燃焼によって発生する熱はセメント製造ラインにある低熱発電設備等の熱利用設備にて有効利用が可能である。
【0011】
【実施例】
以下、この発明の一実施例を図面に基づいて説明する。図において、大部分は既存のセメント製造設備であり、通常のセメントを製造すると共に、この発明のセメント混和材及び混合セメントを得ようとするものである。すなわち、ロータリキルン1、バーナ2、クリンカクーラ3は既存のセメント製造設備であり、この発明は、前記クリンカクーラ3に混和材原料を供給する手段として、石炭灰供給機4、籾殻供給機5、及び送入シュート7を備えることにより、主として構成される。
【0012】
クリンカクーラ3では、ロータリキルン1で焼成された約1200〜1300℃のセメントクリンカが、クーラ3のグレート21上で冷却ファン19から導入される空気20により約150℃前後に冷却されて排出される。送入シュート7は、前記セメントクリンカと空気20との熱交換により生成する熱ガスが500〜900℃の温度ゾーンAに設けられる。温度ゾーンAが500℃を下回ると、籾殻及び石炭灰の焼成が十分でなく、温度ゾーンAが900℃を越えると、灰中の成分、特に籾殻灰ではクリストバライト等の結晶質成分が生成されセメント混和材としての利用上好ましくない上、セメントクリンカ自体の冷却に悪影響を与える。
【0013】
前記石炭灰供給機4及び籾殻供給機5から石炭灰又は籾殻若しくは石炭灰と籾殻が送入シュート7内に設けられたロータリバルブ6を介して前記温度ゾーンAに所定量が供給される。石炭灰又は籾殻の供給量は、前記セメントクリンカの冷却が損なわない範囲で設定され、例えば、籾殻については可燃分が多く、発熱量2860kcal/kgと高いため、セメントクリンカに対して15重量%以下、好ましくは10重量%以下の範囲で供給する。供給量が15重量%を越えると、排ガス温度の高温化によってセメントクリンカ自体の冷却に悪影響を与えるので、好ましくない。又、石炭灰については石炭中の未燃カーボンの量によって異なるが、大略、セメントクリンカに対して25重量%以下、好ましくは20重量%以下の範囲で供給する。供給量がこの範囲を超えると、ガス中のダスト濃度が高くなり、前記排ガス温度の高温化問題以前に、セメントクリンカへの灰の混入の点で好ましくない。
【0014】
クリンカクーラ3内に供給された石炭灰又は籾殻は、前記温度ゾーンAの500〜900℃の熱ガスにより浮遊燃焼される。すなわち、熱ガスはクリンンカクーラ3内で1〜4m/sec程度の上昇速度成分を有し、この雰囲気内で前記混和材原料が浮遊燃焼され、例えば、石炭灰は未燃分が除去され、また籾殻は、非晶質成分が大部分である高品質の籾殻灰が得られる。
【0015】
尚、石炭灰又は籾殻の燃焼による温度上昇がセメントクリンカ自体の冷却に悪影響を与えないように温度ゾーンAでは放射温度計等の温度計を設け、温度管理による石炭灰供給機4、又は籾殻供給機5からの供給量を制御することが望ましい。又、石炭灰若しくは籾殻の燃焼が完了した温度ゾーンAの下流側では、セメントクリンカの冷却を強化することが好ましく、例えば、混和材原料を燃焼しない通常のセメントクリンカの冷却における空気量に比べて10〜20容積%程度の空気量の増量を図ることが望ましい。
【0016】
次に、このように燃焼処理された焼成灰は、クリンカダストと共にプレダスター8、ボイラ9、集塵機10で回収され、タンク12内に貯蔵される。プレダスター8、ボイラ9、及び集塵機10は、既存のセメント製造設備において、通常備え付けられているもので、この発明は、この設備をも有効に活用することができる。すなわち、前記焼成灰に同伴される排ガスの保存熱は点線矢印Bに示すように低熱発電設備のボイラ9、あるいは図示しないセメント原料の予熱工程での熱源等として有効利用された後、煙突18から排出される。
【0017】
一方、クリンカクーラ3で、冷却されたクリンカは、前記燃焼処理された焼成灰をほとんど含まず、クリンカに対して1重量%以下であり、通常のセメントとして利用できる他、後述するこの発明の混合セメントに供することができる。
【0018】
タンク12内の貯蔵物は、セメントクリンカダストと籾殻灰、又は、セメントクリンカダストと石炭灰、あるいは、セメントクリンカダスト、籾殻灰、及び石炭灰の混合物である。これらの混合物は、これをそのままセメント混和材として利用することもできるが、好ましくは、粉砕及び分級して粒度調整する。粒度調整は、混合物が既に十分に細かい粒径のものが多く含まれているために、先に分級を行い、粗粒子分を粉砕してブレーン比表面積3000〜5000cm2/gの製品とする。
【0019】
次に、この発明の混合セメントの製造について説明する。前述したタンク12内の混合物は、予め、焼成灰とクリンカダストとの混合割合を蛍光X線分析等により算出し、所望のセメント品質に応じ、適量をクリンカに添加して調合する。調合は、前述したように混合物が既に十分に細かい粒径のものが多く含まれ、特に石炭灰は、粉砕がほとんど不要なこともあり、まず分級を行う。すなわち、タンク12内の混合材は供給機13から後述する粉砕機17の出口粉と共に、まず分級機16に送入される。分級機16で分級された細粉はブレーン比表面積3000〜5000cm2/gの混合セメント製品Cとして回収される。一方、粗粒子Dは、クリンカ供給機14及び石膏供給機15から供給されるクリンカ及び石膏と共に粉砕機17に供給されて、前述の分級機16で分級される、いわゆる閉回路粉砕で処理される。
【0020】
尚、石膏のみを別粉砕として、別途調合することにより混合セメントとすることも可能であり、又、前記セメント混和材及びセメントをそれぞれ別個に調整し、これらを混合調合するだけの混合セメントとすることもできる。
【0021】
次に、この発明により得られた混合セメントのモルタル試験をJIS R 5201に準拠して行った。結果を表1に示す。表1に示すように、この発明による混合セメント、NO1及びNO2はいずれも優れた特性を示した。
【0022】
【表1】
【0023】
【発明の効果】
上述したように、この発明は既存のセメント製造設備の大半を活用でき、簡単な製造方法および製造装置にて高ポゾラン活性で低未燃カーボンの籾殻灰または石炭灰を効率よく得て、セメント混和材及び混合セメントとして利用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を説明する概略図である。
【符号の説明】
1 ロータリキルン
2 バーナ
3 クリンカクーラ
4 石炭灰供給機
5 籾殻供給機
6 ロータリバルブ
7 送入シュート
8 プレダスター
9 ボイラ
10 集塵機
11 ファン
12 タンク
13 供給機
14 クリンカ供給機
15 石膏供給機
16 分級機
17 粉砕機
18 煙突
19 冷却ファン
20 空気
21 グレート
A 温度ゾーン[0001]
[Industrial applications]
The present invention provides a method for producing a cement admixture and a cement mixture in which rice husks or coal ash are burned in a cement production facility, and the ash after combustion is effectively used as a cement mixture, while effectively utilizing the combustion heat of combustibles. It concerns the device.
[0002]
[Prior art]
When the rice husks are burned at an appropriate temperature of 500 ° C to 900 ° C, an amorphous ash having a high pozzolanic activity containing 80% or more of silicon oxide is obtained. When this amorphous ash is used for concrete or mortar as a cement admixture or as a partial substitute for cement, there is an advantage such as an increase in strength, for example, in the Concrete Engineering Annual Reports, 1993, 15th. Vol. 1, No. 1, Sugita et al. Have already known such a paper as "Highly active rice ash production method and properties of concrete using the same".
[0003]
One of the methods for producing the rice husk ash is disclosed in, for example, JP-A-60-36360. However, rice husk ash obtained by firing rice hulls is only about 10 to 20% of the rice hulls. To produce rice husk ash with new equipment such as a fluidized bed and use it as an admixture for cement At present, the efficiency is low and the production cost of ash is too high to use.
[0004]
On the other hand, coal ash discharged from power plants is partially used as a raw material for cement or cement admixture, but most of the coal ash contains unburned carbon and is mostly landfilled. That is the current situation. That is, when unburned carbon is contained in coal ash, when used as an admixture for concrete, unburned carbon in coal ash reduces the effects of concrete admixtures such as AE agents and high-performance AE agents. , A large amount of admixture must be used. However, using a large amount of this admixture is not preferable in terms of physical properties and cost, and also causes a problem of coloring the concrete surface with unburned carbon. Therefore, if the amount of unburned carbon is large, coal ash cannot be used as an admixture for concrete.
[0005]
As a technique for removing unburned carbon in the coal ash, a combustion method using a rotary kiln or a fluidized bed is known, but productivity is poor, cost is high, and practical use is difficult. Therefore, when using coal ash for concrete, it is necessary to efficiently reduce the amount of unburned carbon in coal as much as possible.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
In the case of using such a conventional method to burn combustible components of rice husks and coal ash in a fluidized bed or the like and use the combustible material as an admixture for cement, the production cost is high and the cost is higher than that of cement. Especially for rice husk ash, crushing equipment is also required.
[0007]
SUMMARY OF THE INVENTION Accordingly, an object of the present invention is to provide a cement admixture, a method for producing a cement mixture, and an apparatus therefor that can use rice husk ash / coal ash as an admixture for cement at a very low cost in view of the above circumstances.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, according to the method for producing a cement admixture of the present invention, the raw material of the admixture is burned by using a hot gas of a clinker cooler in a cement firing apparatus. According to the mixed cement production method, the cement admixture obtained by burning the admixture raw material using the hot gas of the clinker cooler in the cement firing apparatus is added to the clinker.
[0009]
Further, the apparatus for producing a cement admixture of the present invention is characterized in that a clinker cooler in the cement sintering apparatus is provided with a supply means for the admixture raw material. Means for supplying an admixture material provided in a clinker cooler, means for collecting a mixture of calcined ash of the admixture material and clinker dust, and means for mixing the collected material with a clinker. I do.
[0010]
[Action]
Rice husk and coal ash are put into a cooler of a cement manufacturing facility, and are effectively suspended and burned by hot gas of 500 to 900 ° C. generated by heat exchange with a cement clinker. The obtained ash and clinker dust are collected by an existing dust collector, stored in silos, and mixed with clinker in a mill for cement crushing according to the needs of mixed cement, so that most of the equipment is converted to existing cement. It can be shared with equipment and requires little new equipment. In addition, since it is manufactured together with cement, there is little labor cost, and rice husk ash and coal ash can be effectively used at low cost. Furthermore, the heat generated by the combustion of rice husks or coal ash can be effectively used in heat utilization equipment such as low heat power generation equipment in a cement production line.
[0011]
【Example】
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. In the figure, most of the equipment is existing cement production equipment for producing ordinary cement and obtaining the cement admixture and the mixed cement of the present invention. That is, the rotary kiln 1, the burner 2, and the clinker cooler 3 are existing cement production equipment. The present invention provides a means for supplying the admixture material to the clinker cooler 3, as a coal ash feeder 4, a rice husk feeder 5, And a feed chute 7.
[0012]
In the clinker cooler 3, the cement clinker of about 1200 to 1300 ° C. fired in the rotary kiln 1 is cooled to about 150 ° C. by the air 20 introduced from the cooling fan 19 on the great 21 of the cooler 3 and discharged. . The feed chute 7 is provided in a temperature zone A where a hot gas generated by heat exchange between the cement clinker and the air 20 is at 500 to 900 ° C. When the temperature zone A is lower than 500 ° C., the calcination of the rice husk and coal ash is not sufficient, and when the temperature zone A exceeds 900 ° C., components in the ash, particularly crystalline components such as cristobalite are generated in the rice husk ash, and cement It is not preferable for use as an admixture, and adversely affects the cooling of the cement clinker itself.
[0013]
A predetermined amount is supplied from the coal ash supply device 4 and the rice husk supply device 5 to the temperature zone A via a rotary valve 6 provided in a feed chute 7 with coal ash or rice husk or coal ash and rice husk. The supply amount of coal ash or rice husk is set within a range that does not impair the cooling of the cement clinker. For example, rice husk has a high combustible content and a high calorific value of 2860 kcal / kg. , Preferably in a range of 10% by weight or less. If the supply amount exceeds 15% by weight, the cooling of the cement clinker itself is adversely affected by an increase in the exhaust gas temperature, which is not preferable. Coal ash varies depending on the amount of unburned carbon in coal, but is generally supplied in a range of 25% by weight or less, preferably 20% by weight or less, based on cement clinker. If the supply amount exceeds this range, the dust concentration in the gas increases, which is not preferable in terms of mixing of ash into the cement clinker before the problem of increasing the exhaust gas temperature.
[0014]
The coal ash or the rice hulls supplied into the clinker cooler 3 is floated and burned by the hot gas in the temperature zone A at 500 to 900 ° C. That is, the hot gas has a rising speed component of about 1 to 4 m / sec in the Klingka cooler 3, and the admixture material is subjected to floating combustion in this atmosphere. For example, unburned components of coal ash are removed, and rice husk is removed. In this method, high quality rice husk ash containing mostly amorphous components is obtained.
[0015]
In addition, a thermometer such as a radiation thermometer is provided in the temperature zone A so that a rise in temperature due to the combustion of coal ash or rice hull does not adversely affect the cooling of the cement clinker itself. It is desirable to control the supply amount from the machine 5. Further, on the downstream side of the temperature zone A where the combustion of the coal ash or the rice husk is completed, it is preferable to enhance the cooling of the cement clinker, for example, as compared with the air amount in the cooling of the normal cement clinker that does not burn the admixture material. It is desirable to increase the amount of air by about 10 to 20% by volume.
[0016]
Next, the fired ash thus burnt is collected together with the clinker dust by the pre-duster 8, the boiler 9, and the dust collector 10, and stored in the tank 12. The pre-duster 8, the boiler 9, and the dust collector 10 are usually provided in existing cement manufacturing equipment, and the present invention can also effectively utilize this equipment. That is, the stored heat of the exhaust gas accompanying the calcined ash is effectively used as a heat source or the like in a boiler 9 of a low heat power generation facility or a preheating step of a cement raw material (not shown) as shown by a dotted arrow B, Is discharged.
[0017]
On the other hand, the clinker cooled by the clinker cooler 3 hardly contains the burnt ash subjected to the combustion treatment, and is 1% by weight or less based on the clinker, and can be used as ordinary cement. Can be used for cement.
[0018]
The storage in the tank 12 is cement clinker dust and rice husk ash, cement clinker dust and coal ash, or a mixture of cement clinker dust, rice husk ash and coal ash. These mixtures can be used as they are as a cement admixture, but are preferably crushed and classified to adjust the particle size. In the particle size adjustment, since the mixture already contains many particles having sufficiently small particle diameters, classification is performed first, and coarse particles are pulverized to obtain a product having a Blaine specific surface area of 3,000 to 5,000 cm 2 / g.
[0019]
Next, the production of the mixed cement of the present invention will be described. The mixture in the tank 12 described above is prepared by previously calculating the mixing ratio of calcined ash and clinker dust by X-ray fluorescence analysis or the like, and adding an appropriate amount to the clinker according to the desired cement quality. In the preparation, as described above, the mixture already contains many particles having a sufficiently fine particle size. In particular, coal ash may be hardly required to be pulverized. That is, the mixed material in the tank 12 is first sent from the feeder 13 to the classifier 16 together with the outlet powder of the pulverizer 17 described later. The fine powder classified by the classifier 16 is collected as a mixed cement product C having a Blaine specific surface area of 3000 to 5000 cm 2 / g. On the other hand, the coarse particles D are supplied to the crusher 17 together with the clinker and the gypsum supplied from the clinker feeder 14 and the gypsum feeder 15, and are processed by so-called closed circuit pulverization, which is classified by the classifier 16 described above. .
[0020]
In addition, it is also possible to make a mixed cement by separately preparing only gypsum and separately preparing the cement admixture and the cement admixture and the cement separately, and to obtain a mixed cement only by mixing and mixing these. You can also.
[0021]
Next, a mortar test of the mixed cement obtained according to the present invention was performed in accordance with JIS R5201. Table 1 shows the results. As shown in Table 1, the mixed cements of the present invention, NO1 and NO2, all exhibited excellent properties.
[0022]
[Table 1]
[0023]
【The invention's effect】
As described above, the present invention can utilize most of the existing cement production equipment, and can efficiently obtain rice husk ash or coal ash with high pozzolanic activity and low unburned carbon by a simple production method and production equipment, and cement mixing can be performed. It can be used as material and mixed cement.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic diagram illustrating an embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Rotary kiln 2 Burner 3 Clinker cooler 4 Coal ash feeder 5 Rice husk feeder 6 Rotary valve 7 Feed chute 8 Preduster 9 Boiler 10 Dust collector 11 Fan 12 Tank 13 Feeder 14 Clinker feeder 15 Gypsum feeder 16 Classifier 17 Crusher 18 Chimney 19 Cooling fan 20 Air 21 Great A Temperature zone