JP3580585B2 - 果実皮剥き機 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は能率良く自動的に果実の皮を剥くことのできる果実皮剥き機に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
出願人は、先に特願平5−281286号で柿の実の皮剥き方法及び柿の実の皮剥き機を出願した。
【0003】
出願人はその後テスト機を作って研究した結果、果実受部に柿の実やリンゴの実のような果実を保持するとき果実が自動的に芯出し状態で果実受体に保持され、また複数個の果実受体を回転テーブル上に同心円状態に配設し、この回転テーブルを水平間欠回転させて1の果実受部が所定の位置に到達したとき昇降機構の昇降作動に連動して作動する係止手段により、確実に果実受体を昇降機構に係止しながら上昇させて果実を串刺部に串刺しせしめて皮剥き作動を行った方がより的確で能率良く果実の皮剥き作業が実施でき、また皮剥き刃の外側端部に剥き皮を導出する切欠部を設けることにより果実の表皮を剥離するとき剥き皮が皮剥き刃に詰まることなくスムースに導出され、また串刺部の回転速度と皮剥き刃の移動速度とを調節可能にすることにより果実の大きさや形状に合った皮剥き作動が実施できることを見出し本発明を完成した。
【0004】
【課題を解決するための手段】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0005】
内面を果実載置部 20 とする筒状の果実受部bの上部に、この果実載置部 20 に載置した際、果実1より押しやられて外側に膨らんだ湾曲状態となり内側に向かって直線になろうとする復帰弾性により果実周面に圧接して果実1を保持する複数個の果実保持体aを横設して、この複数個の果実保持体aにより筒状の果実受部b内の果実載置部 20 に載置した果実1を芯出し状態に挾持する果実保持機構cをこの果実受部bの上部に設けたことを特徴とする果実皮剥き機に係るものである。
【0006】
また、前記複数個の果実受部bを回転テーブル2に同心円状に配設し、所定位置の果実受部bの下方に昇降体3を設け、この昇降体3を昇降せしめる昇降機構dの昇降作動により1つの果実1を所定位置の果実受部bの上方に設けた串刺部4に串刺しするように設けたことを特徴とする請求項1記載の果実皮剥き機に係るものである。
【0007】
また、機体Aに設けた間欠水平回転する回転テーブル2に前記複数個の果実1をセットする果実受部bを配設し、回転テーブル2を間欠回転して果実受部bが所定の位置に到達したとき回転テーブル2の回転を停止し、この果実受部bを昇降機構dにより上昇せしめて果実1の基部1’から頂部1”に向けて串針4’を突き刺す串刺部4を所定の果実受部b上に設け、果実受部bが降下して回転テーブル2の元の所に戻ったとき回転テーブル2を間欠回転せしめる回転制御機構eを設けたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の果実皮剥き機に係るものである。
【0008】
また、前記果実受部bの下部に設けた係止部5に係合する爪6を有する爪腕7を爪6が係脱するように設け、この爪腕7が所定位置より上昇するとき爪6が係止部5を係止して果実受部bに保持した果実1を串刺部4に串刺し、果実1を残して果実受部bが所定位置に降下したとき爪6を係止部5より外す爪外し機構fを設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の果実皮剥き機に係るものである。
【0009】
【作用】
請求項1の作用について説明する。
【0010】
果実1を果実受部bに載置すると、果実保持機構cにより果実受部bに配設した複数個の果実保持体aの夫々が果実1の外周面に当接して外側に膨らんだ湾曲状態になり、果実保持体aの内側に向かって直線の状態になろうとする弾性により果実周面が圧接されるので果実1が果実受部bに芯出し状態に挾持保持される。
【0011】
請求項2の作用について説明する。
【0012】
回転テーブル2に同心円状態に複数個の果実受部bを配設し、所定の位置の果実受部bの下方に昇降機構dにより昇降する昇降体3を設けたので、回転テーブル2が回転して1の果実受部bが所定の位置に到達したとき昇降機構dにより昇降体3が上昇して1つの果実1を所定位置の果実受部bの上方に設けた串刺し部4に串刺しする。
【0013】
請求項3の作用について説明する。
【0014】
回転制御機構eにより間欠水平回転する回転テーブル2に複数個の果実受部bを配設し、夫々の果実受部bに果実1を頂部1”を下に基部1’を上にしてセットし、回転テーブル2を間欠回転して果実受部bが所定の位置に到達すると回転テーブル2が回転を停止して果実受部bが昇降機構dにより上昇し、所定の果実受部b上に設けた串刺部4の串針4’が果実1の基部1’から頂部1”に向けて果実1を突き刺した後、昇降機構dにより果実受部bが降下し、回転テーブル2の元の所に戻ったとき回転制御機構eにより回転テーブル2が再び間欠回転する。
【0015】
請求項4の作用について説明する。
【0016】
爪腕7を上昇せしめて爪腕7が所定位置より上昇すると爪6が果実受部bの下部に設けた係合部5を係止して果実受部bに保持した果実1を串刺部4に串刺し、果実1を串刺部4に残して果実受部bが所定の位置に降下したとき、爪外し機構fにより爪6が係止部5より外れ果実受部bと爪腕7の係止状態が解除される。
【0017】
【実施例】
添付図面は本発明に好適な実施の一例の果実皮剥き機を示したもので果実1として柿の実を使用した場合を図示している。
【0018】
機体Aの前面ほぼ中央部に水平状態に所定の間隔を置いて上部回転テーブル板2’と下部回転テーブル板2”とよりなる二枚構成の回転テーブル2を設け、この上下の回転テーブル板2’,2”の夫々の中央部を回転ボス13の所定の厚さを有するフランジ部に上下より挾着状態に被嵌して止着し、回転ボス13の中央部にテーブル回転軸14の基端を嵌入止着し他端の途中を機体Aに設けた軸受台15・15で保持して他端を下方に垂設し、この垂設端に従動プーリ16を止着し、機体Aに電磁クラッチ・電磁ブレーキ付の回転テーブル駆動モータ17を垂設し、回転テーブル駆動モータ17の出力軸に駆動プーリ18を嵌着し、前記従動プーリ16・駆動プーリ18間にVベルト19を張設して回転テーブル駆動モータ17の回転により回転テーブル2が水平回転するように設ける。
【0019】
前記回転テーブル2にテーブル回転軸14を中心として同一円周上に等配分で複数の嵌入孔を穿孔し、この嵌入孔に遊嵌合する果実受部bを嵌入して回転テーブル2に果実受部bを載置する。
【0020】
果実受部bの上面に外側に膨らんだ湾曲状態から内側に向かって直線になろうとする弾性により果実周面に圧接して果実1を保持する複数個の果実保持体aを配設し、この複数個の果実保持体aにより果実1を芯出し状態に挾持する果実保持機構cを設ける。
【0021】
図示した果実受部bは下段ほど外径が径小となる三個の短筒体を一体物で形成し、この最下端の短筒体の下端面に径小の筒部5’を介して鍔部5”を連設した係止部5を設け、この果実受部bの中央に上面より下方に向けて窪凹部を設け、窪凹部に果実1を載置したとき窪凹部の底部が果実1の頂部1”に当接し窪凹部の内面が果実1の頂部1”より果実1のほぼ中央部にかけての輪郭よりやや径大になる果実載置部20を設け、この果実受部bの上から二段目の短筒体を回転テーブル2の嵌入孔に嵌入して上から一段目の短筒体の下端面で果実受部bを載置する。
【0022】
果実受部bの上端面に図4のように果実載置部20の上端内周円上の二点を割線状に横切り、その割線が果実載置部20の軸心と同心の内設円上の三点で接するように三個のコイルスプリング21を張設し、夫々のコイルスプリング21に夫々複数個の中空円筒状の駒22を遊被嵌して果実保持体aを構成し、果実載置部20に果実1を頂部1”を下に基部1’を上にして挿入すると駒22が果実1のほぼ中央部の周面に当接し、コイルスプリング21が外側に湾曲状に膨らんで内側に向かって直線になろうとするコイルスプリング21の弾性により果実周面が圧接されるので、果実1の軸線が自動的に果実保持体aの軸線にほぼ一致する。
【0023】
また、複数個の果実受部bを回転テーブル2に同心円状に配設し、所定位置の果実受部bの下方に昇降体3を設け、この昇降体3を昇降せしめる昇降機構dの昇降作動により1つの果実1を所定位置の果実受部bの上方に設けた串刺部4に串刺しするように設ける。
【0024】
また、機体Aに設けた間欠水平回転する回転テーブル2に複数個の果実1をセットする果実受部bを配設し、回転テーブル2を間欠回転して果実受部bが所定の位置に到達したとき回転テーブル2の回転を停止し、この果実受部bを昇降機構dにより上昇せしめて果実1の基部1’から頂部1”に向けて串針4’を突き刺す串刺部4を所定の果実受部b上に設け、果実受部bが降下して回転テーブル2の元の所に戻ったとき回転テーブル2を間欠回転せしめる回転制御機構eを設ける。
【0025】
所定位置の果実受部bの下方の機体A内にガイド筒体24を設け、このガイド筒体24の内側に同心円状にガイド軸受25を設け、このガイド軸受25に昇降自在に昇降する杆状の昇降体3を挿入し、昇降体3の上端に前記果実受部bの上から二番目の短筒体の下端面に当接しガイド筒体24をガイドとして昇降する、係止腕筒27を止着し、昇降体3の中央部にラック歯車28を歯設し、このラック歯車28に噛み合うピニオン軸29を電磁クラッチ付可変速モータ(図示省略)の出力軸に嵌入し、このピニオン・ラック方式の昇降機構dにより昇降体3をガイド軸受25・ガイド筒体24をガイドとして昇降可能ならしめ、昇降体3の下端にストライカ30を設け、機体Aに昇降体3がオーバーランして上昇移動するのを防止するバックアップ用のリミットスイッチ31とその下方の機体Aに後述の回動腕体32を垂直位置から水平位置に回動せしめるための指令を発信する回転用リミットスイッチ33を設ける。
【0026】
昇降体3の上方に果実1の基部1’から頂部1”に向けて果実1を突き刺す串針4’の突設した串刺部4を設ける。
【0027】
図示した回転制御機構eについて説明する。
【0028】
回転テーブル2の下部回転テーブル板2”の周縁に複数個の果実受部bの数に対応した数の窪部35を等配分で設け(実施例では六個)、下部回転テーブル板2”の周縁の機体Aに間欠回転用リミットスイッチ36を付設し、回転テーブル2が回転テーブル駆動モータ17により回転して果実受部bが所定の位置に到達したとき前記窪部35に間欠回転用リミットスイッチ36の感知部が落ち込みその指令により回転テーブル駆動用モータ17の電磁クラッチをOFFにし電磁ブレーキをONにして回転テーブル2の回転を中止するように設ける。
【0029】
前記ピニオン・ラック方式の昇降機構dにより昇降体3が上昇して串刺部4に設けた串針4’により果実1の基部1’から頂部1’に向けて突き刺したとき、串刺部4の基部に設けた果実1の基部1’の柄やがくの近接周辺の表皮26’を剥く基部皮剥き刃34に当接し、基部皮剥き刃34を上方にスライドせしめて基部皮剥き刃34の近接上部の機体Aに設けた図示省略の上昇停止用のリミットスイッチが作動し、ピニオン軸29を回転せしめる前記図示省略の電磁クラッチ付可変モータの電磁クラッチをOFFにして昇降体3の上昇を停止し、このクラッチOFFにより昇降体3はそれ自身の自重により係止腕筒27・果実受部bと共に降下し果実受部bが回転テーブル2の元の位置に戻ったとき昇降体3のストライカ34が前述の回転用リミットスイッ33に当接し、図示省略の電磁クラッチ・ブレーキ付の回転モータに連結した回動腕体回動軸23が回動して回動腕体32が垂直位置より水平位置に90度回動する。回動腕体32が回動すると図1に示す可変速モータ37に連結した回転軸39の他端に設けた合成樹脂体で被膜した出力プーリ39’に串刺部4の他端に設けたローレットを刻溝した被動プーリ4”が圧着状態で当接し、且つ回動腕体32の肩部がリミットスイッ38に当接し、このリミットスイッ38の指令により可変速モータ37が回転し、回転軸39・出力プーリ39’と被動プーリ4”間の摩擦伝達力により被動プーリ4”・串刺部4が回転し、基部皮剥き刃34により果実1の頂部1”付近の表皮26’を剥離した後、皮剥き機構gのスイング作動により皮剥き刃10が果実1の頂部1”から基部1’までの表皮26”を剥離し、皮剥き機構gのスイング作動の終点に設けた表皮26”剥離完了の信号により串刺部4の回転が停止し、回動腕体32が水平位置より垂直位置に回動し、肩部に設けた回転用リミットスイッチ33の信号が解除されると、昇降機構dにより次の果実受部bが上昇するように設ける。
【0030】
また、前記リミットスイッチ38の指令により回転テーブル2が回転し、次の果実受部bが所定の位置に到達したとき間欠回転用リミットスイッチ36により回転テーブル2の回転が停止する。尚、図示は省略するが、前記回転テーブル2の周縁部に基端を軸着した横杆を設け、他端に横杆を回転テーブル2に押圧するスプリングを張設し、この横杆の途中に回転テーブル2の周縁の窪部35に外周の一部が割円状に落ち込んで係合嵌入するベアリング状の係止体を軸着し、この係止体により回転テーブル2が微動回転するのを係止する。
【0031】
また、果実受部bの下部に設けた係止部5に係合する爪6を有する爪腕7を爪6が係脱するように設け、この爪腕7が所定位置より上昇するとき爪6が係止部5を係止して果実受部bに保持した果実1を串刺部4に串刺し、果実1を残して果実受部bが所定位置に降下したとき爪6を係止部5より外す爪外し機構fを設ける。
【0032】
爪外し機fについて説明する。
【0033】
図示した実施例では前記ガイド筒体24の上部を係止腕筒27の嵌入を容易にするためやや外側にラッパ状に開き、係止腕筒27の円筒内壁に左右対向状態に上下方向に後述のローラ体42が通過する短形状の窓部27’を設け、係止腕筒27の中央部に上方に向かって突設体40を立設し、この突設体40に係止横杆41を横設して中央部を突設体40に止着し、この係止横杆41の左右の突設端に外側に向かって開口部を有する二又形状のクレビス部を設け、この左右のクレビス部に爪腕7を軸着し、この爪腕7の上端に果実受部bの係止部5に係合する爪6を形成し下端にローラ体42を軸着し、この爪腕7の爪部寄りにスプリング43を張設して左右の爪部を中央に閉じ方向に付勢し、常態ではこの左右のローラ体42が係止腕体27の窓部27'を介してガイド筒体24の円筒内壁に当接して爪腕7の爪6が開き係止部5の鍔部5”に当接しないで通過するように設ける。
【0034】
昇降機構dにより昇降体3が係止腕筒27と共に上昇し係止腕筒27の上端縁が果実受部bの上から二番目の短筒体の下端面に当接し果実受部bを載置しながら上昇し、係止腕体27に設けた左右のローラ体42がガイド筒体24の上部のラッパ状内壁部に到達するとローラ体42が窓部27’より突出してスプリング43の付勢力により左右の爪6が係止部5を捕捉して係止腕体27に果実受部bを係止し、その状態で果実受部bに保持した果実1が串針4’に刺通され、基部皮剥き刃34の近接上部に設けた図示省略のリミット上昇停止用のリミットスイッチの指令により昇降体3の上昇が停止し、昇降体3が係止腕筒27と共に果実1を串針4’に残したままで降下し、ローラ体42がガイド筒体24の上部のラッパ状の内壁部に到達すると爪6が係止部5より離れ、果実受部bの上から一番目の短筒体の下端面が回転テーブル2の上面に当接し果実受部bが回転テーブル2の嵌入孔に嵌入載置される。
【0035】
また、皮剥き当接板8の中間部に横方向に皮剥き間隙9を設け、この皮剥き間隙9の片側に皮剥き刃10を設け、この皮剥き刃10の外側端部に剥き皮を導出せしめる誘導部11を設けた皮剥き機構gを設ける。
【0036】
図示した皮剥き機構gは機体Aの左側面の上部寄りに架台45を斜設し、この架台45の上面の右側寄りに中空形状のスイング筒体46を軸着した軸受45・47を立設し、このスイング筒体46にスプロケット48を止着し、架台45の下面に出力軸に駆動スプロケット49を止着した可変速モータ50を設け、前記駆動スプロケット49・スプロケット48の間にチェエン51を張設する。
【0037】
スイング筒体46の右端の筒部に係止片52の基部を止着して他端を右方に突設し、スイング筒体46の筒内に右端部を雄接手形状に形成した滑動杆53の杆部を遊嵌入し、前記係止片52にチャンネル形状の支持体54をピン55で軸着し、支持体54の下方の係止端と滑動杆53の雄接手部とをピン56で軸着し、支持体54に支持杆63を突設し、この支持杆63の先端にチャンネル形状の皮剥き刃保持体57の基端面を止着し、この支持杆63に対する皮剥き刃保持体57の基端面の止着位置を果実1の基部1’側に片寄らせて止着し、この皮剥き刃保持体57に果実1の頂部1”から基部1’周辺までの果実1の表皮26”を剥離する果実皮剥き刃体58をピン59で軸着し、この果実皮むき刃体58の形状を皮剥き当接板8の中間部に横方向に皮剥き間隙9を設け、この皮剥き間隙9の片側に皮剥き刃10を設け、この皮剥き刃10の外側端部に剥き皮を導出せしめる切欠部を設けて誘導部11を構成する。
【0038】
滑動杆53の左方の架台45上に勵磁作用によりスピンドル60を往復動せしめる往復動機構61を設け、このスピンドル60の右端面を滑動杆53の左端面に当接するように設け、スイング筒体46に止着した係止片52の反対側の筒部に二枚構成のスプリング係止片62の基部を止着して他部を右方に突設し、この前後の突設端面に座板を掛け渡して止着し、座板にナットを介して引張りコイルスプリング64の係止部を係止する調節ボルト65を設け、支持体54の突設下端部にピン66を架設軸着し、このピン66と調節ボルト65の先端間に引張りコイルスプリング64を張設して果実皮剥き刃体58をピン55を軸として時計方向に付勢ならしめ滑動杆53の左端面がスピンドル60の右端面を押圧するように構成し、往復動機構61の左方の架台45上に果実皮剥き刃体58のスイング回動の曲率半径を調節するストローク調節体67を設け、このストローク調節体67の架台45との取付位置をボルト44により調節止着し、往復動機構61のスピンドル60を電磁作用により左方に復動させてスピンドル60の左端がストローク調節体67に当接したとき果実皮剥き刃体58が図7の二点鎖線のように引張りコイルスプリング64の付勢力により果実1に当接するように設ける。
【0039】
尚、符号68,69はスイング筒体46のスプロケット48の回動により係止片52・支持体54・皮剥き刃体58・果実皮剥き刃体58のスイング回動を規制するストッパ兼リミットスイッチである。
【0040】
実施例を上記のように構成したので、回動腕体32が垂直位置より水平位置に90度回動し、回動腕体32の肩部がリミットスイッチ38に当接して串刺部4が回転し、基部皮剥き刃34により果実1の頂部付近の表皮26’を剥離した後、皮剥き機構gの勵磁作用によりスピンドル61が左動するので果実皮剥き刃体58が果実1の頂部1”に当接し、可変速モータ50が回転してチェーン51・スプロケット48が回動し果実皮剥き刃体58が果実1の頂部1”から果実1の基部1’にかけてピン59を軸として果実1の輪郭になぞった状態でスイング回動するので果実の表皮26”が皮剥き刃10により剥離される。
【0041】
このとき、支持杆63に対する皮剥き刃保持体57の基端面の止着位置を果実1の基部1’側に片寄らせて止着したので、果実皮剥き刃体58で果実1の頂部1”から基部1’にかけて表皮26”を剥離するとき果実1の基部1’側まで一回のスイングで皮剥き刃10により表皮26”を剥くことが可能となり、また頂部1”から基部1’にかけてスイングするので果実1を串針4’に押込方向で剥離し果実1が串針1’より脱落することがない。
【0042】
皮剥き刃10の移動速度と,串刺部4の回転速度とを,夫々若しくは一方を調節可能に設ける。
【0043】
実施例を上記のように構成したので、皮剥き機構gの皮剥き刃10のスイング回動速さを可変速モータ50で可変可能に設け、串刺部4の回転速さを可変速モータ37で可変可能に設けたので、果実1の大きさにより皮剥き刃10の移動速度と、串刺部4の回転速度とを、夫々若しくは一方を調節可能にして美麗に切れ目なく果実1の皮剥き作用をすることができる。
【0044】
また、皮剥き機構gの皮剥き刃 10 の外側端部に剥き皮を導出する誘導部 11 を設けたので、この誘導部 11 より剥き皮がスムースに導出し、皮剥き刃 10 が剥き皮で詰まることが排除 され皮剥き作動を確実に実施することが可能となる。
【0045】
また、皮剥き当接板8の中間部に横方向に皮剥き間隙9を設け、この皮剥き間隙9の片側に皮剥き刃 10 を設け、この皮剥き刃 10 の外側端部に剥き皮を導出せしめる誘導部 11 を設けた皮剥き機構gを設けたので、果実1の大きさにより移動速度と回転速度の夫々若しくは一方を最適の速度に調節できるので、剥いた果実1の表面に表皮が残る所謂トラガリになったりする欠点がなくなり、正確で美麗に切れ目なく果実の表皮の皮剥き作動が実施できる。
【0046】
【発明の効果】
本実施例を上記のように構成したので、作業者が果実を果実受部に載置すると、果実は複数個の果実保持体の外側に膨らんだ湾曲状態から内側に向かって直線になろうとする弾性により果実周面が圧接され、果実を芯出し状態に挾持して保持することができるので、作業者は果実を果実受部に置くだけであとは自動的に果実が果実受部に芯出し状態で挾持して保持されるので作業が容易となるとともに、果実が果実受部に芯出し状態で保持されるので果実を果実皮剥き機による皮剥き作動が美麗にしかも適確になる。
【0047】
また、複数個の果実受部を回転テーブルに同心円状に配設し、所定位置の果実受部の下方に昇降体を設け、この昇降体を昇降機構の昇降作動により1つの果実を所定位置の果実受部の上方に設けた串刺部に串刺しするように設け、また、機体に設けた間欠水平回転する回転テーブルに複数個の果実をセットし、果実受部を配設し、回転テーブルを間欠回転して果実受部が所定の位置に到達したとき回転テーブルの回転を停止し、この果実受部を昇降機構により上昇せしめて果実の基部から頂部に向けて串針を突き刺す串刺部を所定の果実受部上に設け、果実受部が降下して回転テーブルの元の所に戻ったとき回転テーブルを間欠回転せしめる回転制御機構を設けたので、作業者が果実を果実受部にセットすると回転制御機構により回転テーブルが回転して回転テーブル上の果実受部が所定の位置に到達すると回転テーブルが回転を停止し、昇降機構により昇降体が上昇して果実の基部から頂部にかけて果実を串針に突き刺し、昇降体が降下して果実受部が元の所に戻ると回転テーブルが再び間欠回転するので、作業者は余裕をもって新しい果実を果実受部に載置することが可能となり、従来のようにタイミングを計りながらワンサイクル毎に果実受部に果実を挾持する危険な作業がなくなり作業者の負担を軽くすることが可能となる。
【0048】
また、果実受部の下部に設けた係止部に係合する爪を有する爪腕を爪が係脱するように設け、この爪腕が所定位置より上昇するとき爪が係止部を係止して果実受部に保持した果実を串刺部に串刺し、果実を残して果実受部が所定位置に降下したとき爪を係止部より外す爪外し機構を設けたので、果実を保持した果実受部が上昇するとき果実受部の下部の係止部が爪腕の爪により確実に係止されて上昇して果実が串刺部に串刺しされ、果実受部が果実を串刺部に残して所定の位置に降下したとき爪腕の爪が係止部により外れるので、串刺し作動が確実に実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の斜視図である。
【図2】上記の一部を切欠ける正面図である。
【図3】実施例の果実の皮剥き工程を示す説明図で「イ」は果実受部に果実を果実保持体で芯出し状態に挾持した状態を示す一部を省略した正面図,「ロ」は回動腕体を垂直状態から90度回転して水平状態に保持し、串刺部を回転して基部皮剥き刃にて果実の基部周辺の表皮の皮剥き作動を示す一部を切欠ける正面図で,「ハ」は果実皮剥き刃体で果実の頂部より基部にかけて果実の表皮の皮剥き作動を示す正面図である。
【図4】果実受部に果実を挾持する果実保持機構を図示した一部を切欠ける平面図である。
【図5】昇降体が降下して爪外し機構により果実受部の係止部より爪が外れた状態を示す一部を切欠ける正面図である。
【図6】昇降体が上昇して果実受部の係止部に爪が係止された状態を示す一部を切欠ける正面図である。
【図7】皮剥き機構の構成を示す一部を切欠ける正面図である。
【図8】皮剥き刃の斜視図である。
【符号の説明】
A 機体
a 果実保持体
b 果実受部
c 果実保持機構
d 昇降機構
e 回転制御機構
f 爪外し機構
g 皮剥き機構
1 果実
1’ 基部
1” 頂部
2 回転テーブル
3 昇降体
4 串刺部
4’ 串針
5 係止部
6 爪
7 爪腕
8 皮剥き当接板
9 間隙
10 皮剥き刃
11 誘導部
20 果実載置部

Claims (4)

  1. 内面を果実載置部とする筒状の果実受部の上部に、この果実載置部に載置した際、果実より押しやられて外側に膨らんだ湾曲状態となり内側に向かって直線になろうとする復帰弾性により果実周面に圧接して果実を保持する複数個の果実保持体を横設して、この複数個の果実保持体により筒状の果実受部内の果実載置部に載置した果実を芯出し状態に挾持する果実保持機構をこの果実受部の上部に設けたことを特徴とする果実皮剥き機。
  2. 前記複数個の果実受部を回転テーブルに同心円状に配設し、所定位置の果実受部の下方に昇降体を設け、この昇降体を昇降せしめる昇降機構の昇降作動により1つの果実を所定位置の果実受部の上方に設けた串刺部に串刺しするように設けたことを特徴とする請求項1記載の果実皮剥き機。
  3. 機体に設けた間欠水平回転する回転テーブルに前記複数個の果実をセットする果実受部を配設し、回転テーブルを間欠回転して果実受部が所定の位置に到達したとき回転テーブルの回転を停止し、この果実受部を昇降機構により上昇せしめて果実の基部から頂部に向けて串針を突き刺す串刺部を所定の果実受部上に設け、果実受部が降下して回転テーブルの元の所に戻ったとき回転テーブルを間欠回転せしめる回転制御機構を設けたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の果実皮剥き機。
  4. 前記果実受部の下部に設けた係止部に係合する爪を有する爪腕を爪が係脱するように設け、この爪腕が所定位置より上昇するとき爪が係止部を係止して果実受部に保持した果実を串刺部に串刺し、果実を残して果実受部が所定位置に降下したとき爪を係止部より外す爪外し機構を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の果実皮剥き機。
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