【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物、家具、住宅機器等に使用される化粧板及びその製造方法に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】
従来、建築物、家具、住宅機器等に使用される化粧板は、高級なものは、木質基材の表面に天然銘木の突き板を貼ったものが使用されているが、天然銘木の突き板は高価なうえに色柄がそろいにくいため、最近は木目柄を印刷したシートをこれら基材の表面に貼ったものが多く用いられるようになってきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、例えば同色の木目柄を図2のように組み合わせた柄を化粧板の表面化粧に採用しようとする場合、このような木目柄の印刷用の版がなければ、新たに版を製作しなければならない。そのため、版の製作費に見合うだけの大量生産が期待できる木目柄でないと反ってコストが高くなるという欠点がある。
【0004】
また、異なる樹種の組み合わせ、例えば図2の木目柄において4周の枠部分がサクラの木目で中心部がナラの木目であるような場合は、さらに印刷用の版の製作費以外にも大きな問題がある。即ち、2樹種以上の木目を組み合わせた木目柄の場合は、両樹種それぞれが本物そっくりの色調となるように印刷するには、両樹樹それぞれに最も適した色の印刷インクがそれぞれにつき3〜4色必要である。2樹種の組み合わせの木目柄であれば合計6〜8色の印刷インキが必要となる。通常の印刷機は3〜4色刷りであるから、例えばサクラの方を本物そっくりの色調にしようとするとナラの方は、中途半端な色調になり、両方を本物そっくりの色調に印刷することが困難である。
【0005】
その解決策として、別々に印刷した既存の印刷シートを切り貼りする方法も考えられるが、それを目スキなく貼る作業は手作業に頼らざる得ず、能率が上がらないばかりでなく、よほど手先の器用な職人でなければ、目スキなく綺麗に仕上げることができない。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、鋭意研究を重ねた結果、以下に述べる方法により上記問題点を解決した。
【0007】
例えば、図2に示す化粧板の木目柄において、4周の枠a,bがナラの柾目で、中心部cがサクラの板目とした場合について述べる。
【0008】
先ず、枠a,bに相当するナラの柾目柄と中心部cに相当するサクラの板目柄の転写印刷シートを用意する。そして、各転写印刷シートをa,b,cそれぞれの寸法よりも縦横方向ともに多少大きめの寸法、即ち縦横の両方向の所定の寸法に対して延べ寸を持った転写印刷シートA,B,Cに裁断しておく。
【0009】
次に、図5示すように合板又は繊維板等の基材の上に転写印刷シートA,B,Cをこの順に柄の境界部を重ね合わせながら所定の位置に置く。このときに、図5における各転写印刷シートの端部を図2における柄どうしの境界線D−D′,E−E′,F−F′,G−G′に一致するように置く。図5の状態で、転写印刷シートをホットプレス等により熱圧し基材に貼着し、熱圧貼着後、転写印刷シートの基材シートを上から順番に即ちC,B,Aの順に剥がし取ると、図2の木目柄が転写された化粧板が得られる。なお、最初に置くAの転写印刷シートの寸法は、図2の化粧板に置ける木目柄aの寸法と同一でよいが、多少延べ寸のあるものの方が作業がしやすい。
【0010】
【発明の実施の形態】
転写印刷シートには、予め接着剤をプレコートして接着層を形成してあるものとプレコートしていないものとがある。プレコートしてあるものを用いれば、基材又は転写印刷シートに接着剤を塗布する必要はないことになるが、プレコートによる接着剤の塗工量は通常あまり多くないから、接着剤を吸い込み易い木質系の基材を使用する場合は、基材面にも接着剤を塗布して使用した方がよい。特に図4に示す家具の扉等のように凹凸のある基材面に転写印刷する場合には、接着剤の粘着力が転写印刷シートを基材に仮接着する効果があり、熱圧の際のシートのずれを防止し、結果的に転写印刷のずれを防止することができる。
【0011】
従って、接着剤をプレコートしてある転写印刷シートを用いる場合でも、基材面又はシート面に接着剤を塗布して使用した方がよい。
【0012】
また、基材上に各転写印刷シートを順番に重ねながら置くかわりに、裁断した転写印刷シートを前以て下からA,B,Cの順に接着剤で組みつけて置いたものを基材に熱圧貼着してもよい。図5のような場合は、転写印刷シートどうしが重なり合う部分全体に接着剤を塗って組みつける必要はなく、例えばCの転写印刷シートの黒丸印部分のみに接着剤を塗るだけでも組みつけた転写印刷シートの全体の形は崩れないので、これで十分である。
【0013】
図4のように、基材表面に凹凸のある立体的な加工を施したものである場合もほぼ上記と同様の方法でよいが、凹凸があるため、熱圧時に貼りずれが生じやすい。このような場合は、中央部の転写印刷シートCは図4の化粧板におけるcの部分と同一の寸法に裁断しておき、図6のように、まず最初にこれを枠内にぴったりと敷き詰める。そして、その上に予め図4の化粧板におけるaの部分より若干幅の広い寸法に裁断しておいた転写印刷シートA,をD−D′,E−E′,F−F′,G−G′の境界線に合わせるとともに、転写印刷シートCと接着剤で仮接着し、最後に転写印刷シートBを上に載せて熱圧貼着する。
【0014】
転写印刷シートBは転写印刷シートA又Cと仮接着しないと多少貼りずれが生ずるが、貼りずれが、柄どうしの境界部における印刷ずれの原因となることはないから、延べ寸さえ十分取っておけばよい。
【0015】
熱圧貼着に使用する機器は、基材が平面基材の場合は、平板のホットプレスでもよいが、図4のような凹凸のある基材の場合においては、枠a,bについては、転写印刷シートを曲面にも熱圧貼着するのであるから、熱圧に使用する機器は、転写印刷シートの重なり部分の段差や凹凸面に対しても転写印刷シートをなじませることのできる真空プレスを用いる必要がある。図4の下図の断面図における隅部P付近は、真空プレスでも圧力がかかりにくく、転写印刷シートの柄の転写漏れが生じやすい部分であるが、図6に示す方法であれば、この部分の柄の転写印刷シートは3枚が重なり合った一番下にあるため、圧力が十分にかかり、転写漏れを防ぐことができる。
【0016】
転写印刷シート熱圧貼着終了後の枠どうし又は枠と中心部との境界付近の断面を図3に示す。3重に重なり合う部分については図3の上にさらに1枚転写印刷シートがあるだけで他は図3と基本的に同じであるから省略する。
【0017】
図3及び図1において、斜線部分fは転写印刷シートの基材シートであり、紙又はフィルムからなる。無地の部分gはベタ印刷、黒色で塗りつぶした部分hは柄印刷である。なお、化粧板の基材はk、接着剤はeとする。
【0018】
転写印刷シートの熱圧貼着後、転写印刷シートの基材である紙又はフィルムを剥がせば、基材に図2の木目柄が印刷された化粧板が完成する。転写印刷シートを剥がした時の柄の境界付近の断面図を図1に示す。図1において柄の境界部では、接着層が表面に現れているが、接着層は極く薄く、接着剤に着色剤を混入しない限り透明の層であるから、殆ど見えない。また、わずかに見えても柄どうしの境界であるから美的な面で何問題はない。
【0019】
本発明にはおける板状基材は、無垢の木材はもちろん、合板、ハードボード、パーティクルボード、LVL、MDF(中質繊維板)等の木質基材又はこれら木質基材を組み合わせ貼り合わせたもの、また場合によっては、石膏ボード、珪酸カルシウム板等の無機質基材を用いることもできる。要するに家具、建築に用いられる板状基材であれば何でもよい。また、図4のような凹凸のある立体的な表面加工をしたものでもよい。図4において、下図はX−X′断面図である。
【0020】
転写印刷用基材シートについて言えば、シートに柄を印刷する際に基材シートが伸び縮みしては困るから、当然伸び縮み等の変形しにくいものが採用されているはずである。本発明の実施に際しては、転写印刷の際に加えられる熱により容易に伸びて凹凸面になじむものが適する。特に、基材表面が、凹凸のある立体的な表面加工がされたものである場合は、転写印刷シートが熱圧により容易に伸びて凹凸面になじむ必要があるからである。
【0021】
基材が平滑面の場合でも、図3に示すように、柄の境界付近においては、基材シートが2重になったまま熱圧される部分と1枚の部分との間に多少の段差があるから、熱により容易に伸びて凹凸面になじむものを採用する方がよい。以上の理由から、転写印刷シートの基材シートは塩化ビニル等の熱軟化性の合成樹脂フィルムが最も適する。
【0022】
熱圧に使用する機器は、段差や凹凸面に対しても転写印刷シートをなじませることのできる真空プレスを用いるのがよい。
【0023】
転写印刷シートに印刷される木目柄は、通常、木目の地色を現出するベタ印刷層と木目柄を現出する柄印刷層の2層の印刷層からなる。さらに転写印刷後の印刷面を保護強化するためのトップコート層を設けたものもある。ベタ印刷の厚みは、ごく薄くてよい。通常の場合、1000分の5mm程度の印刷層の厚みがあれば下地をほぼ完全に隠蔽できる。
【0024】
転写印刷シートによって印刷される木目柄は、通常は、上記に述べたようにベタ印刷層により下地をほぼ完全に隠蔽することができるものであるが、特殊な転写印刷の方法として、下地の色彩等を生かす為に、部分的又は全体的に下地を十分に隠蔽しない印刷が採用される場合もある。本発明においても、下地の色彩を生かしたければ、下地を十分に隠蔽できるものを使用しなくてもよい。
【0025】
転写印刷シートには、予め接着剤をプレコートして接着層を形成してあるものとプレコートしていないものとがあるが、プレコートしてあるものを用いれば、基材又は転写印刷シートに接着剤を塗布する必要はないが、前に述べたとおり、基材面又は転写印刷シートにも接着剤を塗布して使用した方がよい。特に図4のように凹凸のある基材面に転写印刷する場合には、接着剤の粘着力が転写印刷シートを基材に仮接着する効果があり、熱圧の際のシートのずれを防止し、結果的に転写印刷のずれを防止することができる。従って、接着剤をプレコートしてある転写印刷シートを用いる場合でも、基材又はシート面に接着剤を塗布して使用した方がよい。
【0026】
接着剤は、転写印刷シートのインキと密着性のよいものを使用する。通常は酢酸ビニル樹脂系又はウレタン樹脂系のものが用いられる。転写印刷シートの基本的な構成は、基材シートの上に、剥離層、木目の柄印刷層、ベタ印刷層の順で各層が配されている。剥離層と柄印刷層との間に保護トップコート層を入れたり、先に述べたようにベタ印刷層の上に接着層を入れる場合もある。
【0027】
転写印刷シートを重ねる順番は、図2の例では、A,B,Cの順としたが、便宜上A,B,Cの順としたに過ぎず、平面基材の場合はどのような順序を採用しても本発明の実施に支障はない。図4のように、表面に立体的な凹凸模様を施した基材を使用する場合は、熱圧時に圧力が最もかかりにくい部分に転写印刷されるべき転写印刷シートを一番下にして重ね合わせれば、その部分にも十分圧力がかかり印刷漏れを防止できることは前にも述べたとおりである。要は目的とする化粧板のサイズ、作業能率、転写漏れ等を考慮し、適宜順番を変えて実施すべきである。
【0028】
なお、印刷柄について言えば、本発明は木目柄に限らず、無地の着色柄を始め、どのような柄にでも応用可能である。したがって、木目柄と無地又は大理石の柄の組み合わせ等、本発明の用途は多種多様にわたる。
【0029】
【発明の効果】
本発明によれば、種々の既存の転写印刷シートを組み合わせて柄を創作することができるから、柄ごとに印刷用の版を作成する必要がない。そのため、少量の生産しか見込めない柄の化粧板でも安いコストで製造することができる。また、例えば木目柄で、サクラとナラの組み合わせ柄の場合、当該組み合わせ柄の印刷シートの版を作成し、印刷シートを製造しても、通常の印刷機は3〜4色刷りであるから、両樹種それぞれに最も適した色の印刷インクを使用できない。
【0030】
従って、インクをどちらかの樹種の色調に合わせるともう一方の樹種の色調が中途半端になってしまう。本発明は、両樹種の木目柄を別々に印刷した転写印刷シートを用いることができるから、上記のような欠点がなく、本物そっくりの柄で、しかも柄どうしの境界にも目スキがなく美麗な化粧板を製造することができる。
【0031】
また、本発明は、主として既存の転写印刷シートと真空プレス等の既存技術を組み合わせたもので、特に手先の器用な職人芸に頼るところは全くない。
【図面の簡単な説明】
【図 1】本発明による化粧板の断面図
【図 2】化粧板の木目柄の平面図
【図 3】本発明による化粧板の断面図
【図 4】立体的な化粧板の平面図と断面図
【図 5】転写印刷シートの重ね方を示す平面図
【図 6】転写印刷シートの重ね方を示す平面図
【符号の説明】
a 枠
b 枠
c 中心部
A 枠に相当する転写印刷シート
B 枠に相当する転写印刷シート
C 中心部に相当する転写印刷シート
e 接着剤
f 転写印刷シートの基材シート
g ベタ印刷
h 柄印刷
k 基材[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a decorative board used for buildings, furniture, housing equipment, and the like, and a method for manufacturing the same.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, decorative veneers used for buildings, furniture, housing equipment, and the like, high-grade veneers with natural precious wood veneers pasted on the surface of a wooden base material have been used. Since they are expensive and difficult to provide a uniform color pattern, recently, a sheet in which a wood pattern is printed is stuck to the surface of these substrates, so that it has come to be used in many cases.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, for example, when a pattern obtained by combining a wood grain pattern of the same color as shown in FIG. 2 is to be used for the surface decoration of a decorative board, if there is no printing plate having such a wood grain pattern, a new plate must be manufactured. Must. For this reason, there is a disadvantage that the cost is increased if the wood pattern is not a wood grain pattern that can be expected to be mass-produced in proportion to the plate manufacturing cost.
[0004]
Further, in the case of a combination of different tree species, for example, in a case where the frame portion of four rounds in the grain pattern of FIG. There is. That is, in the case of a woodgrain pattern in which two or more wood species are combined, in order to print each of the wood species so as to have a true-to-life color tone, three to three printing inks each having a color most suitable for each of the two wood species are used. Four colors are required. If the grain pattern is a combination of two tree species, a total of 6 to 8 printing inks are required. Since a normal printing machine prints three or four colors, for example, if you try to make Sakura look like a real color, the Oak will be half-tone, and it is difficult to print both in a true-like color It is.
[0005]
As a solution, there is a method of cutting and pasting an existing printed sheet that has been printed separately, but the work of sticking it without eyes has to rely on manual work, which not only does not improve efficiency, but also is very dexterous If you are not a good craftsman, you can not finish beautifully without blindness.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies, the present inventor has solved the above problem by the method described below.
[0007]
For example, in the woodgrain pattern of the decorative board shown in FIG. 2, a case will be described in which the frames a and b of four rounds are straight grain of oak and the central part c is cherry tree grain.
[0008]
First, a transfer printing sheet of a straight grain pattern of oak corresponding to the frames a and b and a plate pattern of cherry tree corresponding to the central portion c is prepared. Then, the transfer printing sheets are converted into transfer printing sheets A, B, and C having dimensions slightly larger than the respective dimensions of a, b, and c in both the vertical and horizontal directions, that is, the total lengths of the predetermined dimensions in both the vertical and horizontal directions. Cut it out.
[0009]
Next, as shown in FIG. 5, the transfer printing sheets A, B, and C are placed at predetermined positions on a base material such as a plywood or a fiberboard while overlapping the pattern boundaries in this order. At this time, the end of each transfer printing sheet in FIG. 5 is placed so as to coincide with the boundary lines DD ′, EE ′, FF ′, and GG ′ between the patterns in FIG. In the state shown in FIG. 5, the transfer printing sheet is hot-pressed by a hot press or the like to be adhered to the base material, and after the hot-press bonding, the base sheet of the transfer printing sheet is peeled off from the top, that is, in the order of C, B, and A. Then, a decorative board to which the grain pattern of FIG. 2 is transferred is obtained. The size of the transfer printing sheet A to be placed first may be the same as the size of the grain pattern a placed on the decorative board in FIG. 2, but the work having a slightly larger total size is easier to work.
[0010]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The transfer printing sheet includes a sheet having an adhesive layer formed by pre-coating an adhesive beforehand and a sheet not having been pre-coated. If a pre-coated material is used, it is not necessary to apply the adhesive to the substrate or the transfer printing sheet, but the amount of the adhesive applied by the pre-coat is usually not so large, so that the wooden material which is easy to absorb the adhesive is used. When a base material is used, it is preferable to use an adhesive applied to the surface of the base material. In particular, when transfer printing is performed on an uneven base material surface such as a furniture door shown in FIG. 4, the adhesive force of the adhesive has an effect of temporarily bonding the transfer printing sheet to the base material. Of the sheet, and consequently the transfer printing can be prevented.
[0011]
Therefore, even when a transfer printing sheet pre-coated with an adhesive is used, it is better to apply the adhesive to the substrate surface or sheet surface before use.
[0012]
Also, instead of placing the transfer printing sheets on the base material in order, placing the cut transfer printing sheets in advance in the order of A, B, and C with an adhesive and placing them on the base material It may be hot-pressed. In the case as shown in FIG. 5, it is not necessary to apply an adhesive to the entire portion where the transfer printing sheets overlap, and to assemble them. This is sufficient because the overall shape of the printed sheet does not collapse.
[0013]
As shown in FIG. 4, the same method as described above may be applied to the case where the substrate surface is subjected to three-dimensional processing with irregularities. However, because of the irregularities, misalignment is likely to occur during hot pressing. In such a case, the transfer printing sheet C in the central portion is cut into the same size as the portion c in the decorative board in FIG. 4 and, as shown in FIG. . Then, the transfer printing sheet A, which has been cut into a slightly wider dimension than the portion a in the decorative board of FIG. 4 in advance, is placed on DD-, EE-, FF-, G- At the same time as the boundary of G ', the transfer printing sheet C is temporarily bonded with an adhesive, and finally the transfer printing sheet B is placed on top and bonded by hot pressing.
[0014]
If the transfer printing sheet B is not temporarily adhered to the transfer printing sheets A or C, a slight misalignment occurs. However, since the misalignment does not cause a misalignment at the boundary between the patterns, a sufficient total length should be taken. It is good.
[0015]
The apparatus used for hot-press bonding may be a flat hot press when the base material is a flat base material. However, in the case of a base material having irregularities as shown in FIG. Since the transfer printing sheet is bonded to the curved surface by heat and pressure, the equipment used for heat and pressure is a vacuum press that can adapt the transfer printing sheet even to the steps and uneven surface of the overlapping part of the transfer printing sheet Must be used. The vicinity of the corner P in the cross-sectional view of the lower diagram of FIG. 4 is a portion where pressure is hardly applied even by a vacuum press, and the transfer leakage of the pattern of the transfer printing sheet is likely to occur, but if the method shown in FIG. Since the pattern transfer printing sheet is located at the bottom where three sheets overlap, sufficient pressure is applied and transfer leakage can be prevented.
[0016]
FIG. 3 shows a cross section of the frames after the transfer printing sheet has been hot-pressed and in the vicinity of the boundary between the frames and the central portion. The three overlapping portions are basically the same as FIG. 3 except that there is one more transfer printing sheet on FIG.
[0017]
3 and 1, a hatched portion f is a base sheet of the transfer printing sheet and is made of paper or film. The solid portion g is solid printing, and the black portion h is pattern printing. The base material of the decorative board is k, and the adhesive is e.
[0018]
After the transfer printing sheet is hot-pressed, the paper or film as the base material of the transfer printing sheet is peeled off, and a decorative board having the wood pattern of FIG. 2 printed on the base material is completed. FIG. 1 is a cross-sectional view showing the vicinity of the border of the handle when the transfer printing sheet is peeled off. In FIG. 1, at the border of the handle, the adhesive layer appears on the surface. However, the adhesive layer is extremely thin and is almost invisible unless a coloring agent is mixed into the adhesive. Also, even if it looks slightly, there is no problem in terms of aesthetics because it is a boundary between patterns.
[0019]
The plate-like base material in the present invention is not only solid wood but also a wood base material such as plywood, hard board, particle board, LVL, MDF (medium fiber board) or a combination of these wood base materials. In some cases, an inorganic substrate such as a gypsum board or a calcium silicate plate can be used. In short, any plate-like base material used for furniture and construction may be used. Further, a three-dimensional surface with unevenness as shown in FIG. 4 may be processed. In FIG. 4, the lower figure is a sectional view taken along line XX '.
[0020]
Speaking of the base sheet for transfer printing, it is not necessary for the base sheet to expand and contract when printing a pattern on the sheet. Therefore, a base sheet that does not easily deform such as expansion and contraction should be used. In the practice of the present invention, a material that easily expands by heat applied during transfer printing and adapts to an uneven surface is suitable. In particular, when the surface of the base material has been subjected to three-dimensional surface processing with irregularities, the transfer printing sheet needs to be easily stretched by hot pressure and adapted to the irregular surface.
[0021]
Even when the base material has a smooth surface, as shown in FIG. 3, near the border of the handle, there is a slight step between the portion where the base material sheet is hot-pressed while being doubled and the one portion. Therefore, it is better to adopt a material that easily expands by heat and adapts to the uneven surface. For the above reasons, a heat-softening synthetic resin film such as vinyl chloride is most suitable for the base sheet of the transfer printing sheet.
[0022]
As a device used for heat and pressure, it is preferable to use a vacuum press that can adapt the transfer printing sheet even to a step or uneven surface.
[0023]
The woodgrain pattern printed on the transfer printing sheet usually includes two printing layers, that is, a solid printing layer that shows the ground color of the wood and a pattern printing layer that shows the woodgrain pattern. Further, there is also a printer in which a top coat layer is provided for protecting and enhancing the printing surface after transfer printing. The thickness of solid printing may be very thin. In a normal case, the underlayer can be almost completely concealed if the print layer has a thickness of about 5/1000 mm.
[0024]
The woodgrain pattern printed by the transfer printing sheet can usually cover the base almost completely by the solid printing layer as described above. However, as a special transfer printing method, the color of the base In order to take advantage of the above, printing that does not sufficiently cover the base partially or entirely may be adopted. Also in the present invention, if it is desired to make use of the color of the base, it is not necessary to use a material that can sufficiently hide the base.
[0025]
Transfer printing sheets include those that have an adhesive layer formed by pre-coating an adhesive and those that have not been pre-coated. It is not necessary to apply the adhesive, but as described above, it is better to apply the adhesive to the substrate surface or the transfer printing sheet before use. In particular, when transfer printing is performed on a substrate surface having irregularities as shown in FIG. 4, the adhesive force of the adhesive has an effect of temporarily adhering the transfer printing sheet to the substrate, thereby preventing the sheet from being displaced by heat and pressure. As a result, a shift in transfer printing can be prevented. Therefore, even when a transfer printing sheet pre-coated with an adhesive is used, it is better to apply the adhesive to the substrate or the sheet surface before use.
[0026]
An adhesive having good adhesion to the ink of the transfer printing sheet is used. Usually, a vinyl acetate resin type or a urethane resin type is used. In the basic configuration of the transfer printing sheet, each layer is arranged on a base sheet in the order of a release layer, a grain pattern printing layer, and a solid printing layer. In some cases, a protective top coat layer is inserted between the release layer and the pattern printing layer, or an adhesive layer is inserted on the solid printing layer as described above.
[0027]
In the example of FIG. 2, the order of stacking the transfer printing sheets is A, B, and C. However, for convenience, the order is only A, B, and C. Adoption does not hinder the implementation of the present invention. As shown in FIG. 4, when a substrate having a three-dimensional uneven pattern on the surface is used, the transfer printing sheet to be transferred and printed on the portion where pressure is least likely to be applied during hot pressing is superimposed on the bottom. For example, as described above, sufficient pressure is applied to that portion to prevent printing leakage. In short, the order should be appropriately changed in consideration of the size of the intended decorative plate, work efficiency, transfer omission, and the like.
[0028]
As for the printed pattern, the present invention is not limited to the wood grain pattern, and can be applied to any pattern including a plain colored pattern. Therefore, the use of the present invention covers a wide variety such as a combination of a wood grain pattern and a plain or marble pattern.
[0029]
【The invention's effect】
According to the present invention, since a pattern can be created by combining various existing transfer printing sheets, it is not necessary to create a printing plate for each pattern. Therefore, even a decorative board having a pattern that can be expected to produce only a small amount can be manufactured at low cost. Also, for example, in the case of a combination pattern of cherry and oak with a wood pattern, even if a printing sheet plate of the combination pattern is prepared and a printing sheet is manufactured, a normal printing machine is a three- to four-color printing machine. The printing ink of the most suitable color for each tree species cannot be used.
[0030]
Therefore, if the ink is adjusted to the color tone of one of the tree species, the color tone of the other tree species will be incomplete. Since the present invention can use a transfer printing sheet on which both wood patterns are separately printed, the above-mentioned drawbacks are eliminated, the patterns are exactly the same as the real ones, and the borders between the patterns are beautiful without any gaps. A simple decorative board can be manufactured.
[0031]
Further, the present invention mainly combines an existing transfer printing sheet with an existing technology such as a vacuum press, and does not depend on a dexterous craftsmanship at all.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a sectional view of a decorative board according to the present invention. FIG. 2 is a plan view of a wood pattern of the decorative board. FIG. 3 is a sectional view of a decorative board according to the present invention. FIG. Figure [Figure 5] Plan view showing how to stack transfer printing sheets [Figure 6] Plan view showing how to stack transfer printing sheets [Explanation of reference numerals]
a frame b frame c center portion A transfer printing sheet B corresponding to the frame transfer printing sheet C corresponding to the frame transfer printing sheet e corresponding to the center portion e adhesive f base material sheet of the transfer printing sheet g solid printing h pattern printing k Base material