JP3579963B2 - 誘電体共振部品の製造方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、フィルタやオシレータ等に用いられる誘電体共振部品に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、衛星放送や衛星通信の分野等で、衛星からの電波信号を低い周波数の信号に変換するダウンコンバータのローカルオシレータに、誘電体共振器に支持台を接着固定した誘電体共振部品が使用されている。そして、使用周波数の高周波化(ミリ波帯の利用)にともない、その小形化、高性能化の要求が益々増大している。
【0003】
この種の誘電体共振部品として、例えば、図3に示ような構造のものがある。図3に示すように、この誘電体共振部品は、高誘電率(非誘電率30〜90)の誘電体材料からなる円柱状の誘電体共振器1に、アルミナ、フォルステライト等の低誘電率のセラミック材料からなる円柱状の支持台2を、通常、エポキシ系あるいはガラス系の接着剤3により接着固定されて構成されている。共振器の小形化(例えば、ミリ波帯では外径約1mm)にともない、安定な支持を得るために、支持台2は誘電体共振器1と同一外径で形成されている。この誘電体共振部品は、金属製またはセラミックの表面に導体が形成されたキャビティとして機能する導電性ケース(図示せず)内に支持台2を接着固定して支持される。
【0004】
支持台2は誘電体共振器1をキャビティに支持する機能のほかに、キャビティ内で誘電体共振器1をTE01 δ モードで共振させるとともに、キャビティ内に設けられたストリップライン等の入出力結合手段との距離により結合を調整するという機能をも有する。
【0005】
従来、誘電体共振器1と支持台2は、例えば、図4に示すように、誘電体共振器1及び支持台2に嵌合する穴が設けられた下治具4及び上治具5を用いて接着される。具体的には、下治具4に設けられた穴に誘電体共振器1を挿入し、誘電体共振器1の端面に接着剤3を塗布した後、上治具5を下治具4上にそれぞれの穴が同軸となるように位置合わせして配置し、上治具5の穴に支持台2を挿入し、支持台2を押圧した状態で接着剤3を硬化して、誘電体共振器1と支持台2を接着固定している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の誘電体共振部品の製造方法では、下治具4と誘電体共振器1、上治具5と支持台2との間にクリアランスがあるため、図3に示すように、誘電体共振器1と支持台2の接着面に段差部が生じ、両者の中心軸がずれるという問題があった。つまり、フィルタまたはオシレータを構成する場合、誘電体共振部品は支持台をキャビティ内の所定の位置に接着固定して用いられ、従来の方法で製造された誘電体共振部品では、誘電体共振器と支持台の中心軸のずれが大きく、キャビティ内に設けられた結合手段と誘電体共振器との距離がばらつき、所望の結合度、すなわち所望の特性が得られないという問題があった。
【0007】
そこで、本発明の目的は、以上のような従来の誘電体共振部品が持つ問題点を解消し、誘電体共振器と支持台の中心軸のずれを小さすることができる誘電体共振部品の製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、誘電体共振器と、前記誘電体共振器を支持する支持台とからなる誘電体共振部品の製造方法において、
前記誘電体共振器と前記支持台とを略同一外径で形成し、前記誘電体共振器と前記支持台を接着して一体化した後、前記誘電体共振器と前記支持台との外周面を同時に研削することを特徴とするものである。
【0009】
【作用】
本発明の誘電体共振部品の製造方法によれば、同一外径の誘電体共振器と支持台とを接着固定して一体化した後、誘電体共振器と支持台との外周面を同時に研削するので、誘電体共振器と支持台の中心軸のずれを大幅に小さくすることができ、研削量を中心軸のずれよりも多くすれば、両者の中心軸のずれを零にすることができる。
【0010】
【実施例】
以下、図1及び図2を参照して、本発明の一実施例に係る誘電体共振部品の製造方法について説明する。図1は誘電体共振器と支持台を接着した状態を示す誘電体共振部品の断面図であり、図2は、外周研磨後の誘電体共振部品の断面図である。図において、従来例と同一または相当する部分、同一機能のものについては同一符号を付す。
【0011】
まず、図1に示すように、最終的に得られる外径寸法(図において、破線で示す)よりも大きな円柱状の誘電体共振器1と、誘電体共振器1と略同一外径の支持台2を用意する。次に、従来例で説明したような治具を用いて、誘電体共振器1と支持台2の端面を接着剤3で接着して一体化する。この状態では、誘電体共振器1及び支持台2と治具とのクリアランスのため、両者の中心軸はずれた状態となっている。
【0012】
次に、上記誘電体共振器1と支持台2とが一体化された誘電体共振部品を、外周研磨機等により、その外周面を図1に破線で示す位置まで一様に研磨する。
【0013】
このように、誘電体共振器1と支持台2を接着後、両者の外周面を同時に研削することにより、図2に示すように、誘電体共振器1と支持台2の接着面に段差部のない、両者の中心軸が合致した誘電体共振部品を得ることができる。
【0014】
なお、誘電体共振器及び支持台の初期外径寸法は、両者の接着後の中心軸のずれのばらつき、要求される中心軸のずれの許容差を考慮して設定される。また、外周面の研削量も中心軸のずれの許容差により決定される。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る誘電体共振部品の製造方法によれば、同一外径の誘電体共振器と支持台とを接着固定して一体化した後、誘電体共振器と支持台との外周面を同時に研削するので、誘電体共振器と支持台の中心軸のずれを大幅に小さくすることができ、さらには、両者の中心軸のずれを零にすることができる。
【0016】
したがって、本発明の製造方法で製造された誘電体共振部品を用いてフィルタまたはオシレータを構成した場合、キャビティ内に設けられた結合手段と誘電体共振器とを所望の距離となるように安定に配置することができ、所望の結合度、すなわち所望の特性を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の誘電体共振部品の接着後の断面図である。
【図2】本発明の誘電体共振部品の外周研磨後の断面図である。
【図3】従来の誘電体共振部品の斜視図である。
【図4】本発明及び従来の誘電体共振部品の接着工程を示す断面図である。
【符号の説明】
1 誘電体共振器
2 支持台
3 接着剤
4 下治具
5 上治具
Claims (1)
- 誘電体共振器と、前記誘電体共振器を支持する支持台とからなる誘電体共振部品の製造方法において、
前記誘電体共振器と前記支持台とを略同一外径で形成し、前記誘電体共振器と前記支持台を接着して一体化した後、前記誘電体共振器と前記支持台との外周面を同時に研削することを特徴とする誘電体共振部品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13955895A JP3579963B2 (ja) | 1995-06-06 | 1995-06-06 | 誘電体共振部品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13955895A JP3579963B2 (ja) | 1995-06-06 | 1995-06-06 | 誘電体共振部品の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08335811A JPH08335811A (ja) | 1996-12-17 |
JP3579963B2 true JP3579963B2 (ja) | 2004-10-20 |
Family
ID=15248066
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13955895A Expired - Fee Related JP3579963B2 (ja) | 1995-06-06 | 1995-06-06 | 誘電体共振部品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3579963B2 (ja) |
-
1995
- 1995-06-06 JP JP13955895A patent/JP3579963B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08335811A (ja) | 1996-12-17 |
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