JP3578526B2 - Fax受信システムおよび方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明はFAXを使用して遠隔地からのデ−タを受信し、コンピュ−タで処理する画像補正機能を有するFAX受信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
FAXから送信されてくる画像にはFAX自身の汚れやゴミまたは、伝送障害などにより本来の画像に加え、余計な線分が湧きだすことが多い。
【0003】
従来、この湧きだした線分は除去する手段がなく、そのまま認識処理を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
通常、FAXから送信されてくる画像にはFAX自身から発生する汚れやゴミが表示されたり、また、伝送障害などで本来の画像に加え、余計な線分が湧きだすことが多い。図2を用いて受信したFAX画像にゴミが入った場合を説明する。 帳票201のような一般的な用紙に記載された帳票をFAX203より入力する。網かけ部分202が手書きの部分である。送信側のFAXによって発生するゴミによる汚れや公衆回線上での伝送障害によるノイズなどによって、画像204の上に205や206で見られるようなデ−タではない不要な線がわきでることが非常に多い。
【0005】
従来、コンピュータで処理する場合にこの湧きだした線分を、除去する手段がなく、そのまま認識処理を行っているため、線分を「1」と誤認識したり、文字の上に重なった場合は正しく認識できないという問題があった。
【0006】
これら、従来技術においてはFAX受信システムで遠隔地からのデ−タを受信する場合には全てのデータについて、オペレ−タがチェックするか、もしくは予め、送信側のFAX送信装置の掃除を行わなければならず、負担が非常に多かった。
【0007】
例えば、図2の207の208や209の結果の様に文字と湧きだし線が重なったところは不読文字となっており、結局、人手での修正を必要となっていた。
【0008】
また、従来技術にはできるだけ、湧きだし線が判別できるようOCRで用いるドロップアウトカラ−用紙を使用する方法もあるが、ドロップアウトカラ−用紙という専用用紙を使用しなければならないため、今まで使用してきた用紙が使用できず、業務形態が変わる、用紙作成費用がかかるなど負担が多いなどの問題点があった。
【0009】
本発明の目的はFAX受信の際に入った湧きだし線などのゴミを消去し、データを正しく認識し、コンピュータによる効率的な処理をする画像補正機能を有するFAX受信システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は書式だけでデータの記載されていない用紙の画像情報を読み込み、前記第1の画像情報から縦の線分及び横の線分を抽出し、縦線分の長さと次の縦線分までの第1の縦線分間隔テ−ブルと、横線分の長さと次の横線分までの第1の横線分間隔テ−ブルを作成し、FAXから送信されてくるデータの記載されている前記第2の画像情報を読み込み、前記第2の画像情報縦の縦線分と横線分を抽出し、縦線分の長さと次の縦線分までの第2の縦線分間隔テ−ブルと、横線分の長さと次の横線分までの第2の横線分間隔テ−ブルを作成して、前記第1の線分間隔テーブルと前記第2の線分間隔テ−ブルと比較し、線分と線分の間に湧きだした線分を抽出し、前記第2の画像情報から湧きだした線分を除去することによって、達成することができる。
【0011】
また、湧きだした線分の除去時、該線分と前記第2の画像情報上のデータに交差または接している線分との交点のみを残して線分を除去することによって達成することができる。
【0012】
【作用】
線分幅間隔テーブルを持つことで幅の長さのチェックを行うことが可能になり、線分と線分との間に湧きだした線分が探しだすことができる。また、線分一本づつの長さテ−ブルを作成し、線分を比較することで線分上に湧きだした線分を探し、除去することができる。また、除去する線分に交差、または接している線分がある場合には交点は除去せず、残すことによって湧きだし線だけを除去でき、認識率を高めることができる。
【0013】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面を用いて詳細に説明する。
【0014】
図1は本発明の構成を示す全体構成図である。
【0015】
FAXアダプタ101で送信されてきたFAXからの画像を受信し、プロセッサ102に送信する。プロセッサ102では全体制御部103の制御に基づいてデ−タ受信部104によって、画像蓄積領域111に画像を読み込む。罫線検出部105では画像から罫線を検出し、罫線情報設定領域112に格納する。
【0016】
情報生成部106は、あらかじめデ−タの記述されていない元の帳票をFAXから入力し、罫線を認識した後、間隔テーブル領域113で罫線と罫線との間隔を検出し、間隔テ−ブルを作成する。また、罫線の長さ、位置テ−ブル114を作成する。
【0017】
上記元の帳票と同一のフォーマットにデ−タが記述された帳票の画像を受信すると、罫線検出部105で罫線を検出し、罫線比較部107で、作業領域118を使用して罫線間隔や罫線の長さ、位置を比較する。
【0018】
これによって、湧き出し線を見つけだし、不要罫線削除部108で画像から削除する。削除後の画像は削除後画像格納領域115に格納する。
【0019】
その後、この画像から手書きデ−タを画像デ−タ解析部109で文字認識領域116を使用して受信した手書きデータをキャラクタデ−タに変換し、結果格納部110を用いて、結果格納領域117に格納する。
【0020】
図3は本発明の定義情報の作成の流れを示すフローチャートである。
【0021】
デ−タの記述されていない書式情報のみの元の帳票306を読み込む(ステップ301)。次に縦の線分を探しだす(ステップ302)。線分の認識は307で示す黒いドットがある一定の幅でつながっているものを見つける。その情報を元に線分情報テ−ブルを作成し、ファイル309に格納する(ステップ303)。同様に画像を90度回転し、307の横罫線を認識し(ステップ304)、横罫線情報をファイル310に格納する(ステップ305)。
【0022】
図4はドットのつながりを調べるための処理を示すフローチャートである。
【0023】
図4では黒いドットのつながり401から線分の開始、終了位置を求め、開始位置テーブル402と終了位置403のテ−ブルに値をセットする。開始位置テーブル(T1)には黒ドットがあった場合の座標Yの値をセットする。
【0024】
処理の流れとしては、まず、初期値をセットしておき(ステップ404)、黒いドットか否かを判定する(ステップ405)。白いドットの場合、その前のステップで位置するドットが黒だったか否かを判定する(ステップ406)。白が続いている場合はY座標を1カウントして次のドットを判定していく(ステップ407)。同様の処理を座標の最大値mまで繰り返す(ステップ408)。
【0025】
座標の最大値まで終了したならば、次の列の処理に移る(ステップ409)。X座標の最大値nまで処理を繰返し、全ドット列のチェックを行い(ステップ410)、開始位置テーブル(T1)と、終了位置テーブル(T2)に線分の開始と終了の位置を設定し、終了する。
【0026】
ステップ406において、前に位置するドットが黒だった場合、黒いドットが終了したということで終了位置テ−ブル403に値をセットする。
【0027】
ステップ405において、黒いドットを検出した場合、検出された黒ドットの前が黒いドットかどうか判定し(ステップ412)、初めて黒いドットが検出された場合、開始位置テ−ブル402に値をセットする(ステップ413)。前も黒いドットの場合はY座標を1カウントして次のドットを判定していく(ステップ414)。
【0028】
同様の処理を座標の最大値mまで繰り返し、ドットが最終か否かの判定を行う。(ステップ415)。最終であれば、現在の位置を終了位置テ−ブル403に設定し、X座標の最大値nまで処理を繰返し、全ドット列のチェックを行い(ステップ410)、開始位置テーブル(T1)と、終了位置テーブル(T2)に線分の開始と終了の位置を設定し、終了する。
【0029】
上記処理によって、求めた線分のテ−ブルには黒のドットがつながっているもの全てを値としている。つまり、2つ以上のドットがつながったものを線分としている。しかしながら、線分とはある程度の長さがあるものを本当の線分とする必要がある。
【0030】
図5はある特定の幅、長さのドットを線分とみなす図である。
【0031】
図5では線分テ−ブル501から計算502を行ない、この計算式の結果503のある一定値(利用者が変更できる)以上の線分だけを求め、線分テ−ブル504のようにしていく。
【0032】
実際の線分は上記線分テ−ブルの列ドットが複数列集まって線分となる。
【0033】
例えば、図5の場合、線分テーブル501の開始位置テーブルが5、6、5、終了位置テーブルが35、36、35となっている部分は線分とみなし、残りの部分はゴミとみなし、線分テーブル502から削除し、消去の対象とする。計算式502のaのドット数はそれぞれの状況に応じて可変にすることができる。このaより、小さいものはゴミとみなす。
【0034】
次に、上記線分テ−ブルの値を集めて、罫線位置、長さテ−ブルを作成していく。
【0035】
図6は罫線位置、長さテーブルを作成するための処理を示す図である。
【0036】
FAXで送信されてくる画像は、かすれが多く見られる。そのため、線分の幅、長さの最大値をとり、それぞれの最大画素値で、線分認識を行う。そのため、それぞれの画素の最大値に応じて、四角形を形成し、線分として認識することになる。この時、欠けている画素の部分を補正する必要がある。
【0037】
線分テーブル603で示される黒ドット列を集めて線分とする。この場合、ドット列は読み込み時の状態により、カスレなどから同じ位置にあるとは限らない。列613と列614は黒い線分が横にあるが開始位置と終了位置が異なる。この場合、2つの列の大きい方をとり、線分601とする。この場合,602で示されるような線分となる。実際には線分テ−ブル603から604の2列と605の3列から罫線位置長さテ−ブル606に開始位置(列番号)607と開始位置(ドット番号)608、終了(ドット番号)609、線分の太さ610が生成される。
【0038】
図7は上記処理を示すフローチャートである。
【0039】
まず、最初に各値の初期値を設定しておく。開始位置テ−ブルの値を一つづつチェックをしていきながら線分を作成していく(ステップ701)。開始位置に値があるか否かをチェックする(ステップ702)。値がある場合、前列にすでに値があるか否か(統合の開始列か否か)をワ−クmをチェックする(ステップ703)。否の場合、この列が統合の開始列であるためワ−クmに列番号を設定する(ステップ704)。統合の開始列でない場合、なにもせず次の列のチェックポインタを更新する(ステップ705)。太さ(列数)をカウントアップする(ステップ706)。列の終了をチェックし(ステップ707)、終了でなければ、再び、ステップ702に戻り、次のチェックに移る。終了ならば、それまでの列の統合処理を行なう(ステップ713)。
【0040】
ステップ702の開始位置に値があるか否かのチェックにおいて、値がない場合には、前列にすでに値があるか否か(統合の必要があるか否か)をワ−クmでチェックする(ステップ708)。統合の必要があれば、統合処理を行なう(ステップ709)。次にワ−クmと太さ領域を初期値に戻す(ステップ710)。列のチェックポインタを更新する(ステップ711)。列が終了した場合、処理は終了する(ステップ712)。終了しない場合、ステップ702に戻り、次の処理に移る。
【0041】
図8は図7のステップ713の処理を詳細に示すフローチャートである。
【0042】
図7のステップ713で行う統合処理を図6を参照して、詳細に説明する。
【0043】
まず、罫線位置長さテ−ブルに値を設定するポインタ、罫線位置長さテ−ブルの開始列番号607にワ−クmに入っている開始列番号、罫線位置長さテ−ブルの太さ領域610に太さcをセットする(ステップ801)。次に開始ドット番号が統合の先頭列かをチェックする(ステップ802)。先頭列でない場合、既にセットされている開始列、終了列の値と比較を行ない、値を入れ替えていく。開始ドット番号の比較を行ない、より小さい方の値を開始ドット番号として罫線位置長さテ−ブルの開始608にセットする(ステップ803)。
【0044】
先頭列であるならば、開始位置ドット番号を線位置長さテ−ブルの開始位置608にセットする(ステップ804)。
【0045】
次に、終了ドット番号が統合の先頭列かをチェックする(ステップ805)。先頭列でない場合、既にセットされている開始列、終了列の値と比較を行ない、値を入れ替えていく。終了ドット番号の比較を行ない、より大きい方の値を終了ドット番号として罫線位置長さテ−ブルの終了609にセットする(ステップ806)。先頭列であるならば、終了位置ドット番号を線位置長さテ−ブルの終了位置609にセットする(ステップ807)。
【0046】
それから、次の列のポインタを更新し(ステップ808)、太さが0になるまで繰り返す(ステップ809、ステップ810)。これらの処理によって罫線位置長さテ−ブルを生成することができる。
【0047】
図9は罫線テ−ブルを示す図である。
【0048】
帳票901に縦の罫線905,906,907がある。縦罫線905と906の罫線の間隔a、縦罫線906と907の罫線の間隔b、縦罫線907と908の間隔cを求め、テ−ブル917に1本目から2本目までの間隔aを918、2本目から3本目までの間隔bを919、3本目から4本目までの間隔cを920としてセットする。また、縦罫線905の罫線位置909と長さ913、縦罫線906の罫線の位置910と914の長さ、縦罫線907の罫線の位置911と915の長さ、縦罫線908の罫線の位置912と916の長さと太さを罫線位置長さテ−ブル921に各値をセットし、定義ファイル930に格納する。
【0049】
図10は実際の帳票画像を受信したときの湧きだし線削除の処理を示すフローチャートである。
【0050】
FAXからの画像を受信する(ステップ1001)。縦の罫線を探しだす(ステップ1002)。次に、図9で示した縦罫線間隔テーブルを作成し、罫線と罫線の間隔のテ−ブルを作成する(ステップ1003)。そして、縦の罫線の位置と長さのテ−ブルを図9と同様に作成する(ステップ1004)。
【0051】
次に、画像を90度回転して、横の罫線を探しだす(ステップ1005)。次に、ステップ1003と同様に横罫線のテ−ブルを作成する(ステップ1006)。さらに、ステップ1004と同様に横の罫線の位置と長さのテ−ブルを作成する(ステップ1007)。次に、縦の湧きだし線をもとの帳票のテ−ブルとステップ1003及びステップ1004で作成した縦の罫線テ−ブル間隔とを比較し、湧きだし線を探す。同様に横の湧きだし罫線を探す。その後、1010で不要な罫線を画像から削除する。
【0052】
図11は罫線の間隔を比較して湧きだし線を探す処理を示す概略フローチャートである。
【0053】
デ−タの記述されている帳票1101に罫線1102、1103が湧きだしている。最初の元の帳票では1本目の縦の罫線と2本目の縦の罫線との間隔がa、2本目の縦の罫線と3本目の縦の罫線との間隔がb、3本目の縦の罫線と4本目の縦の罫線との間隔がcというテ−ブル1104ができている。
【0054】
まず、画像1101から、縦の罫線をすべて探しだし、罫線テ−ブルを作成する。 図11の場合、1本目の罫線▲1▼1105と2本目の罫線▲2▼1106との間隔1109のa1を求める。同様に2本目の罫線▲2▼1106と▲3▼1111との間隔1110のa2、▲3▼1111と3本目の罫線▲4▼1107との間隔1112のa3、3本目の罫線▲4▼と▲5▼1114との間隔a4、▲5▼1114と4本目の罫線▲6▼1108との間隔1115のa5を求める。
【0055】
次に、縦罫線幅テーブル1104で元帳票601の縦罫線の間隔を、予め設定しておく。次に、先頭の縦罫線と比較を行う。間隔を順番に比較していき、同じならば湧きだし線はなく、小さければ、次の間隔値を等しくなるまで加え、その加えた時の罫線が湧きだし線であると判断する。
【0056】
図11の場合、1本目と2本目との間隔は縦罫線間隔テーブルではaであり、縦罫線1105と1106の間隔と等しいことから1本目は湧きだし線でないことがわかる。2本目と3本目の間隔はbであり、元の帳票の値より式1117によって小さいことがわかる。また、1118のように間隔a2と間隔a3を加えると等しくなることから、画像の3本目が湧きだし線であると判明する。同様に画像の4本目と5本目の線分の間隔は元の帳票の3本目と4本目の間隔より1119のように小さく、1120の様に次の間隔を加えると等しくなることから5本目が湧きだしであることがわかる。
【0057】
図12は罫線の間隔を比較して湧きだし線を探す処理を示す図である。
【0058】
帳票1201を使ってデ−タを記述し、FAXから送られてきた画像1217がある。
【0059】
帳票1201の1202と1203の間隔はa、1203と1205との間隔はb、1205と1207との間隔はc、1207と1209との間隔はd、1209と1211との間隔はe、1211と1213との間隔はf、1213と1215との間隔はgであり、1216の間隔テ−ブルが作成される。1220と1223の湧きだし線がある。この画像から縦の線分の各間隔を求め、間隔テ−ブルとの突合せを行う。
【0060】
まず、1228では値が等しいことから1本目は正しいことが判る。1229と1230の処理では3本目が湧きだしであることが判明する。同様に1231、1232、1235、1236で4本目、5本目、6本目、8本目、9本目は湧きだし線でない。しかし、1233と1234の処理では7本目が湧きだしであると判明する。
【0061】
図13は帳票に一番左と右に罫線が湧きでている場合の処理を示す図である。
【0062】
帳票1301に1309、1310のように一番左と右に罫線が湧きでている場合の湧きだし線を調べるための処理を示す図である。
【0063】
まず、元の帳票の各罫線の間隔テ−ブル808を作成する。その後、実際の入力した画像から罫線テ−ブル811を作成し、順次比較を行っていく。最初の罫線▲1▼と次の罫線▲2▼の間隔を比較すると、先頭の間隔値が元の帳票の間隔値より小さくなっている(1312)。罫線▲1▼と▲2▼の間隔値に罫線▲2▼と▲3▼の間隔値を加えると、間隔テーブル808のaよりも大きくなる(1313)。このように次の間隔値を加えると大きくなってしまう場合は1本目の罫線が湧きだし線であると判断できる。さらに、1316の様に比較の対象がなくなった場合は一番右の罫線が湧きだし線であると判断する。
【0064】
図14は画像上に罫線が湧きだした場合の湧きだし線を調べるための処理を示す図である。
【0065】
上記図13で説明した処理が行われるのは湧きだし線が元の罫線の位置より、ずれていることが前提になってくる。従って、図14の様に元の罫線画像の罫線の上や下に罫線が湧きだした場合は間隔では判断できない。
【0066】
帳票1401から間隔テ−ブル1405が作成できる。その帳票にデ−タを記述し、FAXより画像を受信したとき、1408、1410のように罫線が湧きでている。このように画像表の罫線上にゴミ罫線が湧きでている場合には、1413のように間隔値はすべて等しく、湧きだし線の判別ができない。
【0067】
しかし、間隔テーブル1405に格納されている総本数1406とゴミ罫線が湧きだしている画像の罫線の総本数1414の様に罫線の総本数が異なり、どこかに罫線が湧きでていることがわかる。
【0068】
この場合、作成してある罫線の位置テ−ブル1407の1421、1422、1423、1424を元に、1415、1416、1417、1418、1419、1420との比較を行い、湧きだし線を探していく。
【0069】
図15は線の除去の一例を示す図である。
【0070】
1501の様に縦線分と横線分が交差し、さらに文字と交差している場合、1502の交差状況から単純に縦線分を除去すると1503のように隙間が空いてしまう。1504の文字の場合も同じである。1505から単純に縦線分を削除すると1506の様に文字画像に隙間が空いてしまい、正しく認識できなくなる。
【0071】
このため、線分が交差しているところは交差の幅分除去をしないようにすることで文字の形態をのこすことができる。1505は1508のように交差部分を残すことによって1507のように文字の形態を残すことができる。
【0072】
図16は線の除去の処理を示すフローチャートである。
【0073】
帳票1601のドット群からn〜n+a列の黒いドット群を白に反転させるとする。この場合、左側(n−1)列と右側(n+a+1)列をチェックし、黒いドットがある場合はその行のドットは白く反転せずに残す。この場合、1603と1604の部分が反転され、1605の部分はそのまま残る。
【0074】
この1605の部分に対して、次にフローチャートを用いて処理を説明する。
【0075】
まず、1605の各初期値を設定する(ステップ1606)。1605の左が黒のドットか否かをチェックしている(ステップ1607)。反転する列の右側が黒のドットかをチェックしている(ステップ1608)。黒のドットの場合はなにもせず次の処理に移る。黒のドットでない場合、その行のドットを白く反転させる(ステップ1609)。次にY座標を+1カウントして(ステップ1610)、Y座標の最大値mまで繰り返して行い、全行数分行なっていく。これによって交差部分を残していくことができる。
【0076】
【発明の効果】
本発明によると、FAXから送信されてくるFAX自身の汚れやゴミ又、伝送障害などによる本来の画像にはない余計な線分のみを消去することにより、データを正しく認識し、データ処理を効率的にすることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体構成を示すブロック図である。
【図2】受信したFAX画像にごみが入った場合を示す図である。
【図3】定義情報の処理を示すフローチャートである。
【図4】ドットのつながりを調べるための処理を示すフローチャートである。
【図5】ある特定の幅、長さのドットを線分とみなす図である。
【図6】罫線位置、長さテーブルを作成するための処理を示す図である。
【図7】罫線位置、長さテーブルを作成するための処理を示すフローチャートである。
【図8】線の統合処理を詳細に説明するフローチャートである。
【図9】罫線テ−ブルを示す図である。
【図10】実際の帳票画像を受信したときの湧きだし線削除の処理を示すフローチャートである。
【図11】罫線の間隔を比較して湧きだし線を探す処理を示す概略フローチャートである。
【図12】罫線の間隔を比較して湧きだし線を探す処理を示す図である。
【図13】一番左と右に罫線が湧きでた場合の処理を示す図である。
【図14】画像上に罫線が湧きだした場合を調べるための処理を示す図である。
【図15】線の除去の一例を示す図である。
【図16】線の除去の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
101…FAXアダプタ
102…プロセッサ
103…全体制御部
104…デ−タ受信部
105…罫線検出部
106…情報生成部
107…罫線比較部
108…不要罫線削除部
109…画像デ−タ解析部
110…結果格納部
111…画像蓄積領域
112…罫線情報設定領域
113…間隔テーブル領域
114…罫線の長さ、位置テ−ブル
115…削除後画像格納領域
116…文字認識領域
117…結果格納領域
118…作業領域
Claims (5)
- コンピュ−タを用いてFAXから送られてくる画像情報の処理を行うFAX受信システムにおいて、
書式だけでデータの記載されていない用紙の画像情報を読み込み、前記第1の画像情報から縦の線分及び横の線分を抽出し、縦線分の長さと次の縦線分までの第1の縦線分間隔テ−ブルと、横線分の長さと次の横線分までの第1の横線分間隔テ−ブルを作成する手段と、
FAXから送信されてくるデータの記載されている前記第2の画像情報を読み込み、前記第2の画像情報の縦線分と横線分を抽出し、縦線分の長さと次の縦線分までの第2の縦線分間隔テ−ブルと、横線分の長さと次の横線分までの第2の横線分間隔テ−ブルを作成する手段と、
前記第1の線分間隔テーブルと前記第2の線分間隔テ−ブルとを比較し、線分と線分の間に湧きだした線分を抽出し、前記第2の画像情報から湧きだした線分を除去する手段とを備えたことを特徴とする画像補正機能を有するFAX受信システム。 - 帳票の線分と線分の間の間隔の比較と長さの比較を行うことで湧きだし線を判別することを特徴とする請求項1記載のFAX受信システム。
- 横の線分や文字にかかる場合、横の線分や文字を崩さず、補正することを特徴とする請求項1記載のFAX受信システム。
- コンピュ−タを用いてFAXから送られてくる画像情報の処理を行うFAX受信方法において、
書式だけでデータの記載されていない用紙の画像情報を読み込み、前記第1の画像情報から縦の線分及び横の線分を抽出し、縦線分の長さと次の縦線分までの第1の縦線分間隔テ−ブルと、横線分の長さと次の横線分までの第1の横線分間隔テ−ブルを作成し、
FAXから送信されてくるデータの記載されている前記第2の画像情報を読み込み、前記第2の画像情報の縦線分と横線分を抽出し、縦線分の長さと次の縦線分までの第2の縦線分間隔テ−ブルと、横線分の長さと次の横線分までの第2の横線分間隔テ−ブルを作成し、
前記第1の線分間隔テーブルと前記第2の線分間隔テ−ブルとを比較し、線分と線分の間に湧きだした線分を抽出し、前記第2の画像情報から湧きだした線分を除去することを特徴とするFAX受信方法。 - 前記帳票の線分と線分の間の間隔の比較と長さの比較を行うことで湧きだし線を判別することを特徴とする請求項4記載のFAX受信方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP22001795A JP3578526B2 (ja) | 1995-08-29 | 1995-08-29 | Fax受信システムおよび方法 |
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