JP3577271B2 - 銃架台 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、主として複数の銃を、付属的には複数の銃剣を併せて保管するのに使用される銃架台に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、演習等で使用される複数の小銃は、例えば、保管室の中に備え付けられた架台に立て掛けられて施錠され、保管されていた。ここで、小銃用の架台は、保管室の中に予め備え付けられ、固定されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従って、野外演習等のために複数の小銃をまとめて運搬するには、保管室の中で小銃を架台から取り外し、別のボックス等へ移し替えて運搬しなければならなかった。
又、演習地へ運んだ後も小銃を保管することは必要であり、小銃の使用と保管が繰り返されることになった。このため、演習地でも取り扱いが容易なように小銃を保管することが必要になった。そこで、従来の保管方法を演習地でも採用した場合、演習地に設営された施設の中に小銃用の架台を別途仮設しなければならず、そのための作業が増えることになった。
【0004】
この発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、銃の保管と運搬を容易にし、銃の取り扱いを容易にすることを可能にした銃架台を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、複数の銃を収容するためのロッカーと、ロッカーの中で複数の銃を並列に固定するための銃固定手段と、ロッカーは、銃を立てる起立状態と銃を倒す倒伏状態に配置可能に設けられることと、ロッカーに設けられた車輪とを備えたことを趣旨とする。
【0006】
上記発明の構成によれば、複数の銃がロッカーに収容され、並列に配置された状態で銃固定手段により固定されることにより、それらの銃がそのまま保管される。又、ロッカーを起立状態に配置することにより、複数の銃が並列に立てられることから、ロッカーに対する銃の出し入れや、銃固定手段に対する銃の取り付け取り外しが容易となる。一方、車輪を地面に着けてロッカーを押したり引いたりすることにより、ロッカーが車輪により走行し、銃がロッカーに保管されたまま運ばれる。
【0007】
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、ロッカーの車輪による走行を操作するためのハンドルを備えたことを趣旨とする。
【0008】
上記発明の構成によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、ハンドルを使用することにより、ロッカーの車輪による走行の操作が容易となる。
【0009】
上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、車輪は、ロッカーが起立状態に配置されたときに地面から離れ、ロッカーが倒伏状態に配置されたときに地面に接するようにロッカーに取り付けられたことを趣旨とする。
【0010】
上記発明の構成によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の作用に加え、ロッカーを起立状態に配置したときに車輪が地面から離れるので、起立状態のロッカーが不用意に動くことがない。一方、ロッカーを倒伏状態に配置したときに車輪が地面に接することから、安定した倒伏状態でロッカーを走行させることが可能になる。更には、複数の銃架台を上下に積み上げた状態で走行させることも可能になる。
【0011】
上記目的を達成するために、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載の発明において、ロッカーが起立状態に配置されたときに、ロッカーを斜めに傾けて支持するためのスタンドを備えたことを趣旨とする。
【0012】
上記発明の構成によれば、請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載の発明の作用に加え、スタンドを使用することにより、ロッカーが起立状態から斜めに傾けられて支持されるので、ロッカーに対する銃の出し入れや、銃固定手段に対する銃の取り付け、取り外しが更に容易となる。
【0013】
上記目的を達成するために、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、スタンドは、ロッカーから張り出さない畳み位置と、ロッカーを支持するためにロッカーから張り出した使用位置との間で切替配置可能に設けられることと、畳み位置と使用位置とでスタンドをロックするためのスタンドロック手段とを備えたことを趣旨とする。
【0014】
上記発明の構成によれば、請求項4に記載の発明の作用に加え、スタンドを使用しないときには、スタンドが畳み位置でスタンドロック手段によりロックされることから、例えば、ロッカーを車輪で走行させるときにスタンドが張り出して邪魔になることがない。又、スタンドを使用するときには、スタンドが使用位置でスタンドロック手段によりロックされるので、ロッカーが斜めに傾けられているときに、スタンドが不用意に外れることがない。
【0015】
上記目的を達成するために、請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項5の何れか一つに記載の発明において、ロッカーが起立状態に配置されたときに、ロッカーを別の銃架台のロッカーと連結するための連結手段を備えたことを趣旨とする。
【0016】
上記発明の構成によれば、請求項1乃至請求項5の何れか一つに記載の発明の作用に加え、起立状態に配置されたロッカーを連結手段により別のロッカーと連結させることにより、起立状態の二つのロッカーが一体化する。
【0017】
上記目的を達成するために、請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請求項6の何れか一つに記載の発明において、ロッカーの中で複数の銃に併せて複数の銃剣を並列に固定するための銃剣固定手段を備えたことを趣旨とする。
【0018】
上記発明の構成によれば、請求項1乃至請求項6の何れか一つに記載の発明の作用に加え、複数の銃と共に複数の銃剣がロッカーの中で並列に配置された状態で銃剣固定手段により固定され保管される。ロッカーを車輪により走行させることにより、複数の銃と共に複数の銃剣がロッカーに保管されたまま運ばれる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の銃架台を具体化した一実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0020】
図1に銃架台の平面図を、図2に図1の側面図を、図3に図1の正面図をそれぞれ示す。銃架台1は、ロッカー2と、ロッカー2に設けられた車輪としての左右一対のキャスター3と、同じくロッカー2に設けられてストッパ4を付けた車輪としての左右一対の自在キャスター5と、ロッカー2のキャスター3,5による走行を操作すること等に使用される複数のハンドル6,7とを備える。
【0021】
ロッカー2は、金属製ボックスよりなり、その上面に位置する開口8には観音開き式の扉9が設けられる。扉9には、錠10が設けられる。
【0022】
左右一対のキャスター3は、ロッカー2の後面2aの近くに設けられた車軸11に回転可能に取り付けられる。このキャスター3は、ロッカー2の底面2bの側へのみ張り出し、後面2aの側には張り出さないように取り付けられる。左右一対の自在キャスター5は、ロッカー2の前面2c側に取り付けられた一対のブラケット12に対して方向可変に取り付けられる。この自在キャスター5は、キャスター3との協働によりロッカー2を水平に支持するために、その底面2bの側への張り出しがキャスター3のそれと同じになるように設定される。
【0023】
棒状のハンドル6は、その両端が上記両ブラケット12に固定される。「コ」の字形の四つのハンドル7は、それぞれロッカー2の側面2dの両端に固定される。これら四つのハンドル7は、ロッカー2を持ち上げるときにも使われる。
【0024】
図4,5にロッカー2の内部を破線等で示す。ロッカー2は、主として複数の小銃13を収容すると共に、付属的に複数の銃剣16を収容するものである。ロッカー2の中には、複数の小銃13を並列に配置して固定するための銃固定手段が設けられる。この銃固定手段は、小銃13の銃床13aを受け入れる銃床受具14と、銃身13bの一部を固定するための銃身固定器15とを含む。銃身固定器15は、複数の銃剣16を並列に配置して固定するための銃剣固定手段を兼ね備える。即ち、銃身固定器15は、小銃13と併せて銃剣16も固定できるようになっている。銃身固定器15は、各小銃13及び各銃剣16の一部に係合してそれらを固定するものである。ロッカー2は、複数の小銃13及び複数の銃剣16を内部に収容して固定した状態で、図4に示すように小銃13及び銃剣16を立てる起立状態と、図5に示すように小銃13及び銃剣16を倒す倒伏状態に配置可能になっている。これは、ロッカー2がボックス形状をなすことと、キャスター3がロッカー2の底面2bの側へだけ張り出すように取り付けられることとによるものである。そして、各キャスター3,5は、ロッカー2が起立状態に配置されたときに地面から離れ、ロッカー2が倒伏状態に配置されたときに地面に接するようになっている。
【0025】
図1,2,4,5に示すように、ロッカー2の両側面2dには、それぞれ棒状のスタンド17が設けられる。これら一対のスタンド17は、図6に示すように、ロッカー2が起立状態に配置されたときに、ロッカー2を起立状態から斜めに傾けて支持するためのものである。
【0026】
一対のスタンド17は、図1,2,4,5に示すように、ロッカー2から張り出さない畳み位置と、図6に示すように、ロッカー2を斜めに支持するためにロッカー2の底面2bの側へ張り出した使用位置との間で切替配置可能に設けられる。一対のスタンド17及びロッカー2の両側面2dには、畳み位置と使用位置とでスタンド17をロックするためのスタンドロック手段が設けられる。この実施の形態では、起立状態に対してロッカー2を「15°」程度だけ斜めに傾けるようになっている。
【0027】
図7,8,9に、スタンドロック手段を含むスタンド17等の構造を示す。即ち、スタンド17は、ロッカー2の側面2dに固定されたボルト付きの支軸18を中心に回動可能に支持される。図8に示すように、支軸18は、ロッカー2に設けられた軸受19に固定される。スタンド17は、ワッシャー20と共に支軸18に装着され、ナット21により抜け止めされる。図7,8に示すように、スタンド17の基端には、係止器21が設けられる。この係止器21は、枠23に対して出没可能に設けられた係止片24を含む。係止片24は、スタンド17の基端から突出する方向へばね(図示略)で常に付勢される。係止片24に設けられた操作突起25は、係止片24を枠23に対してスライドさせるために操作されるものである。図7に示すように、ロッカー2の各側面2dには、上記畳み位置と使用位置とに対応して断面L字形の受止具26A,26Bがそれぞれ固定される。図9に示すように、各受止具26A,26Bは、係止片24に対応する孔26aを有する。これら係止器22及び各受止具26A,26Bによりスタンドロック手段が構成される。そして、図7に実線で示すように、スタンド17が畳み位置に配置された状態では、係止器22の係止片24が一方の受止具26Aの孔26aに係止され、同位置でスタンド17がロックされる。一方、図7に2点鎖線で示すように、スタンド17が使用位置に配置された状態では、係止器22の係止片24が他方の受止具26Bの孔26aに係止され、同位置でスタンド17がロックされる。
【0028】
図1,3に示すように、ロッカー2の前面2cには、ロッカー2を別の銃架台のロッカーと連結するための連結手段が設けられる。この連結手段は、連結バー27と、連結バー27の両端を締め付ける一対の蝶ナット28とを含む。そして、二の蝶ナット28のうち一方を緩め又は外して、連結バー27の一端を別のロッカー2に対して蝶ナット28で締め付けることにより、図10に示すように、起立状態に配置されたロッカー2を別のロッカー2と連結するようになっている。
【0029】
以上説明した本実施の形態の銃架台1の構成によれば、複数の小銃13がロッカー2に収容され、並列に配置された状態で銃床受具14及び銃身固定器15により固定されると共に、複数の銃剣16がロッカー2に収容され、並列に配置された状態で銃身固定器15により固定されることにより、それら小銃13及び銃剣16がそのままロッカー2の中に保管される。つまり、小銃13及び銃剣16をロッカー2の中に固定することで小銃13及び銃剣16の保管が完了することになり、小銃13及び銃剣16の保管を容易なものにすることができる。
又、図4に示すように、ロッカー2を起立状態に配置することにより、複数の小銃13及び銃剣16が並列に立てられることから、ロッカー2に対する小銃13及び銃剣16の出し入れや、銃床受具14及び銃身固定器15に対する小銃13の取り付け取り外し、銃身固定器15に対する銃剣16の取り付け取り外しが容易となる。この結果、複数の小銃13及び複数の銃剣16の取り扱いを容易なものにすることができる。
【0030】
又、キャスター3,5を地面に着けてロッカー2を押したり引いたりすることにより、ロッカー2がキャスター3,5により走行し、複数の小銃13及び複数の銃剣16がロッカー2に保管されたまま運ばれることになる。このため、小銃13及び銃剣16の移し替えを行う必要がなく、小銃13及び銃剣16の保管と運搬を容易なものにすることができる。
【0031】
つまり、保管室等の常置場所では、銃架台1を本来の架台として使用することができ、小銃13や銃剣16を運搬するときには、銃架台1をそのまま台車として使用することができる。従って、従来の運搬方法とは異なり、野外演習等のために複数の小銃13及び銃剣16をまとめて運搬する際には、保管室等の中の銃架台1を、キャスター3,5を使用して走行させることにより、その中に保管された小銃13及び銃剣16と共に容易に運搬することができる。
一方、銃架台1を演習地等へ運んだ後は、銃架台1をそのまま仮設式の架台として使用することができ、小銃13及び銃剣16の保管作業を簡略化することができる。しかも、銃架台1を起立状態に配置すれば、野外演習地においても小銃13及び銃剣16の取り扱いを容易なものにすることができる。更に、従来の保管方法とは異なり、演習地等で架台を別途仮設する必要がない分だけ作業を簡略化することができるようになる。
【0032】
この実施の形態の銃架台1によれば、ロッカー2のキャスター3,4による走行を操作するためのハンドル6,7を設けたので、ハンドル6,7を使用することにより、ロッカー2のキャスター3,5による走行の操作が容易となる。このため、小銃13及び銃剣16の運搬作業をハンドル6,7の操作による分だけ一層容易なものにすることができる。
【0033】
この実施の形態の銃架台1によれば、図4に示すように、ロッカー2を起立状態に配置したときにキャスター3,5が地面から離れるので、起立状態のロッカー2が不用意に動くことがない。このため、起立状態では、定位置で安定したロッカー2に対して小銃13及び銃剣16を出し入れすることができるので、小銃13及び銃剣16の取り扱いを一層容易なものにすることができる。
一方、図5に示すように、ロッカー2を倒伏状態に配置したときにキャスター3,5が地面に接するので、安定した倒伏状態でロッカー2を走行させることが可能になる。このため、ロッカー2を安定走行させることができ、そのことにより運搬作業を一層容易なものにすることができる。この状態では、複数の銃架台1を上下に積み上げた状態で走行させることも可能になる。このため、小銃13及び銃剣16の運搬効率を高めることができるようになる。
この他、ロッカー2を起立状態から傾けた状態でキャスター3のみを使って走行させることもできる。
【0034】
この実施の形態の銃架台1によれば、図6に示すように、スタンド17を使用位置にロックして使用することにより、ロッカー2が起立状態から斜めに傾けられて支持されることになる。従って、ロッカー2が斜めに配置された分だけ、ロッカー2に対する小銃13及び銃剣16の出し入れや、銃床受具14及び銃身固定器15に対する小銃13の取り付け取り外しの作業、銃身固定器15に対する銃剣16の取り付け取り外しの作業が更に容易となる。このため、ロッカー2を起立状態に配置したときよりも、小銃13及び銃剣16の取り扱いを一層容易なものにすることができる。
【0035】
しかも、この実施の形態の銃架台1によれば、スタンド17を使用しないときには、図1,2,4,5に示すようにスタンド17が畳み位置で係止器22及び受止具26Aにより固定される。このため、例えば、ロッカー2をキャスター3,5で走行させるときにスタンド17が張り出して邪魔になることがない。又、スタンド17を使用するときには、図6に示すように、スタンド17が使用位置で係止器22及び受止具26Bにより固定されるので、ロッカー2が傾けられているときに、スタンド17が不用意に外れることがない。このため、スタンド17の不使用時には、スタンド17が銃架台1の運搬作業を阻害することがなく、スタンド17の使用時には、スタンド17を確実に機能させて小銃13及び銃剣16の取り扱いを容易なものにすることができる。
【0036】
この実施の形態の銃架台1によれば、図10に示すように、起立状態に配置された一つの銃架台1のロッカー2を、連結バー27及び蝶ナット28により別の銃架台1のロッカー2と連結させることにより、起立状態の二つのロッカー2が一体化する。このため、起立状態にある二つのロッカー2をより一層安定的した状態に保つことができ、銃架台1を振動に対して安定させることができる。
【0037】
尚、この発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で以下のように実施することもできる。
【0038】
(1)前記実施の形態の銃架台1において、ハンドル6,7、スタンド17とスタンドロック手段を構成する係止器22及び受止具26A,26B、並びに、連結手段を構成する連結バー27及び蝶ナット28のうち少なくとも一部を省略して実施することもできる。
【0039】
(2)本発明の銃固定手段、スタンドロック手段及び連結手段のうち少なくとも一つを前記実施の形態の銃架台1で具体化されたものとは異なる構成により具体化することもできる。
【0040】
(3)前記実施の形態では、連結手段を構成する連結バー27及び蝶ナット28により二つのロッカー2を互いに連結するように構成したが、一つのロッカーに対して複数組の連結バー及び蝶ナットを設けることにより、一つのロッカーに対して二つ又は三つのロッカーを連結するように構成することもできる。
【0041】
(4)前記実施の形態では、銃身固定器15を銃剣固定手段として複数の銃剣16を小銃13に併せて固定するようにしたが、銃剣固定手段を省略して具体化することもできる。
【0042】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明の構成によれば、銃の保管と運搬を容易なものにすることができ、併せて銃の取り扱いを容易なものにすることができる。
【0043】
請求項2に記載の発明の構成によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、銃の運搬作業をハンドルの操作による分だけ一層容易なものにすることができる。
【0044】
請求項3に記載の発明の構成によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加え、起立状態では、定位置で安定したロッカーに対して銃を出し入れすることができるので、銃の取り扱いを一層容易なものにすることができる。又、ロッカーを安定した配置状態で走行させることができ、そのことにより運搬作業を一層容易なものにすることができる。
【0045】
請求項4に記載の発明の構成によれば、請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載の発明の効果に加え、ロッカーを斜めに傾けて支持できるので、ロッカーを起立状態に配置したときよりも、銃の取り扱いを一層容易なものにすることができる。
【0046】
請求項5に記載の発明の構成によれば、請求項4に記載の発明の効果に加え、スタンド不使用時には、スタンドが銃架台の運搬作業を阻害することがなく、スタンド使用時には、スタンドを確実に機能させて銃の取り扱いを容易なものにすることができる。
【0047】
請求項6に記載の発明の構成によれば、請求項1乃至請求項5の何れか一つに記載の発明の効果に加え、起立状態にある複数のロッカーをより一層安定的した状態に保つことができ、振動に対して安定させることができる。
【0048】
請求項7に記載の発明の構成によれば、請求項1乃至請求項6の何れか一つに記載の発明の効果に加え、銃と共に銃剣の保管と運搬を容易なものにすることができ、併せて銃剣の取り扱いを容易なものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態に係り、銃架台を示す平面図である。
【図2】同じく、銃架台を示す図1の側面図である。
【図3】同じく、銃架台を示す図1の正面図である。
【図4】同じく、ロッカー内部を破線等で示す起立状態の銃架台の側面図である。
【図5】同じく、ロッカー内部を破線等で示す倒伏状態の銃架台の側面図である。
【図6】同じく、スタンド使用状態を示す銃架台の側面図である。
【図7】同じく、スタンド及びスタンドロック手段の構造を示す図である。
【図8】同じく、スタンド及びスタンドロック手段の構造を示す図である。
【図9】同じく、スタンドロック手段の構造を示す図である。
【図10】同じく、連結バー等の使用状態を示す銃架台の側面図である。
【符号の説明】
1 銃架台
2 ロッカー
3 キャスター(車輪)
5 自在キャスター(車輪)
6 ハンドル
7 ハンドル
13 小銃
14 銃床受具
15 銃身固定器(14,15は銃固定手段、15は銃剣固定手段)
17 スタンド
22 係止器
26 受止具(22,26はスタンドロック手段)
27 連結バー
28 蝶ナット(27,28は連結手段)
Claims (7)
- 複数の銃を収容するためのロッカーと、
前記ロッカーの中で前記複数の銃を並列に固定するための銃固定手段と、
前記ロッカーは、前記銃を立てる起立状態と前記銃を倒す倒伏状態に配置可能に設けられることと、
前記ロッカーの一側面に取り付けられた一対のブラケットに対して方向可変に取り付けられた駆動車輪と、
前記ロッカーの枠体に設けられた車軸に回転可能に取り付けられた従動車輪と、
前記一対のブラケットの間に架設された棒状のハンドルと、
を備えたことを特徴とする銃架台。 - 前記一対のブラケットが設けられた側面を介して対向する側面にコの字形のハンドルをそれぞれ固定したことを特徴とする請求項1に記載の銃架台。
- 前記駆動車輪と前記従動車輪は、前記ロッカーが前記起立状態に配置されたときに地面から離れ、前記ロッカーが前記倒伏状態に配置されたときに地面に接するように前記ロッカーに取り付けられたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の銃架台。
- 前記ロッカーが前記起立状態に配置されたときに、前記ロッカーを斜めに傾けて支持するためのスタンドを備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載の銃架台。
- 前記スタンドは、前記ロッカーから張り出さない畳み位置と、前記ロッカーを支持するために前記ロッカーから張り出した使用位置との間で切替配置可能に設けられることと、
前記畳み位置と前記使用位置とで前記スタンドをロックするためのスタンドロック手段と
を備えたことを特徴とする請求項4に記載の銃架台。 - 前記ロッカーが前記起立状態に配置されたときに、前記ロッカーを別の銃架台のロッカーと連結するための連結手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか一つに記載の銃架台。
- 前記ロッカーの中で前記複数の銃に併せて複数の銃剣を並列に固定するための銃剣固定手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか一つに記載の銃架台。
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