JP3576247B2 - 壁付き柱型枠支保工用部材 - Google Patents

壁付き柱型枠支保工用部材 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、建築物等の壁付き柱型枠に使用される支保工用部材に関し、より詳しくは、柱の側面に壁の一端が接続されたRC(鉄筋コンクリート)壁付き柱を構築する際に使用する壁付き柱型枠支保工用部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、柱の側面に壁の一端が接続されたRC壁付き柱を構築するための壁付き柱型枠およびその支保工として図14に断面図を示すようなものがある。
この支保工はセパレータ2,腹起こし4およびフォームタイ(株式会社岡部の登録商標)5から成り、以下のようにして壁付き柱型枠を支保する。
【0003】
すなわち、打設される柱のコンクリートの四方に直接接してコンクリートの荷重を受ける4枚のせき板1を柱位置に建て込み、各対向する2枚のせき板1,1の間をセパレータ2,2,…によって所定の間隔に保持する。そして、せき板1の桟木3,3,…の周囲を4本の腹起こし4,4,…で水平方向に囲い、上記セパレータ2,2,…とフォームタイ5,5,…とで締め付けて固定している。
【0004】
一般に、型枠の必要条件の一つとして、コンクリート打設時の荷重や振動に耐え、変形しないことが挙げられる。そこで、上記せき板1,桟木3および腹起こし4を締め付けるセパレータ2,2,…は均等に設置されるのが望ましい。その結果、セパレータ2,2,…は、せき板1,1,…によって囲われた空間に配設されている柱主筋6とその周囲に巻き付けられた柱フープ筋7,7,…との間を水平方向に貫通して配設されることになる。
【0005】
尚、上記壁付き柱型枠においては、立設されたせき板1,桟木3および腹起こし4によって形成された四角筒の一面に長手方向にスリットを設けている。そして、このスリットの両側縁から外側に向けて直角に壁用のせき板8および壁用の桟木9が形成されており、支保工としての壁用の腹起こし10,セパレータ2'およびフォームタイ5'によって支保されている。
【0006】
また、RC柱単体を構築するための柱型枠およびその支保工として図15に示すようなものがある。
この支保工は柱クランプ13,13,…で成り、以下のようにしてRC柱単体用の柱型枠を支保する。
すなわち、柱位置に建て込まれた4枚のせき板11の桟木12,12,…の外周を柱クランプ13,13,…でロ字状に囲って、柱クランプ13,13,…の四隅をネジ14,14,…で締め付けて固定している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の柱型枠およびその支保工には以下のような問題がある。
すなわち、図14に示すRC壁付き柱用の柱型枠及びその支保工においては、4枚のせき板1,1…によって形成された空間内にはセパレータ2,2,…が挿通されている。したがって、予め、柱位置に柱主筋6および柱フープ筋7を組み立てた後に、筒状に先組みされた柱型枠を上方から降ろして柱型枠内に柱鉄筋を挿嵌しようとすると、セパレータ2,2,…が邪魔になって作業が困難を極める。したがって、柱鉄筋および壁鉄筋の組み立てと柱型枠の組み立てとを平行に実行して工期の短縮を図ることができないという問題がある。
【0008】
さらに、立設されたせき板1,1,…内に多数のセパレータ2,2,…を組み込む際には、柱主筋6や柱フープ筋7の間を縫って挿入する必要があり、セパレータ2の取り付けに熟練技術を要するという問題もある。
【0009】
また、図15に示すRC柱単体用の柱型枠およびその支保工においては、柱型枠内にセパレータが無いために先組みした柱型枠内に柱主筋6や柱フープ筋7を容易に挿通でき、柱鉄筋の組み立てと柱型枠の組み立てとを平行に実行できるという利点がある。
【0010】
ところで、RC壁付き柱用の柱型枠は柱に連設して壁が形成可能なように作成する必要があり、上記RC柱単体用の柱型枠およびその支保工をそのままRC壁付き柱用の柱型枠およびその支保工としては使用できない。そこで、上記壁型枠に貫通部を設けて、上記壁型枠専用の支保工を取り付け/取り外し可能なようにしている。そして、上記専用の支保工を撤去した後に、この支保工の撤去によって壁にできた貫通孔にモルタルやコンクリートを充填する必要がある。
したがって、上記RC柱単体用の柱型枠およびその支保工をRC壁付き柱用の柱型枠およびその支保工として転用した場合には上記壁型枠に貫通部を設けたり壁の貫通孔を埋め戻したりする必要があり、作業が繁雑で手間が掛かるという問題がある。
【0011】
そこで、この発明の目的は、壁付き柱型枠の先組みを可能にし、組み立て解体を容易にする壁付き柱型枠支保工用部材を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、多角筒状の壁付き柱型枠の外周に水平方向に取り付けられて上記壁付き柱型枠を支保する壁付き柱型枠支保工用部材であって、上記壁付き柱型枠における壁取付け側面を除く側面の外周に水平方向に取り付けられると共に ,第1柱クランプフレームおよび第2柱クランプフレームを含んで成る柱クランプ材と、上記柱クランプ材の両端部に,連結部材によって連結点が軸方向にスライド自在に一端部が連結されると共に,他端部を互いに対向させて配設される2本の第3柱クランプフレームと、上記第3柱クランプフレームにおける互いに対向している上記他端部間に接合部材によって張設されるセパレータを備えて、上記第3柱クランプフレームは、当該第3柱クランプフレームの軸方向に延在して設けられると共に , 上記連結部材が上記軸方向にスライド可能に挿通される貫通溝と、当該第3柱クランプフレームの上記一端部に設けられると共に , 当該第3柱クランプフレームの軸方向にスライドして、連結された相手の柱クランプ材を当該第3柱クランプフレームの軸方向に押し付けるスライド緊結具
を有することを特徴としている。
【0013】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の壁付き柱型枠支保工用部材において、上記柱クランプ材は、1本の棒状の上第1柱クランプフレームの両端部に,連結部材によって,直角方向に且つ連結点が柱クランプフレームの軸方向にスライド自在に上記第2柱クランプフレームの一端部を連結して , 2本の上記第2柱クランプフレームを並設して成ることを特徴としている。
【0014】
た、請求項3に係る発明は、請求項1に係る発明の壁付き柱型枠支保工用部材において、上記第3柱クランプフレームは、上記連結点のスライド範囲が上記壁付き柱型枠における当該第3柱クランプフレームが支保する面の幅になっていることを特徴としている。
【0015】
また、請求項4に係る発明は、請求項1に係る発明の壁付き柱型枠支保工用部材において、上記柱クランプ材は、当該柱クランプ材の上記両端部に、直角方向に延在して内部に上記第3柱クランプフレームが貫通する貫通孔を有して,上記第3柱クランプフレームをガイドするガイド部材を有することを特徴としている。
【0016】
また、請求項5に係る発明は、請求項1に係る発明の壁付き柱型枠支保工用部材において、上記セパレータは、上記第3柱クランプフレームにおける互いに対向している上記他端部間を所定の間隔に保持する保持部材を両端部に有すると共に,平行に配設される2本のセパレート部材と、上記両セパレート部材を連結して補強する連結補強材と、上記両セパレート部材のうちの少なくとも一方における上記保持部材の外側に設けられて,当該セパレート部材を上記第3柱クランプフレームの上記他端部に接続する接続部材を備えたことを特徴としている。
【0017】
【作用】
請求項1に係る発明では、立設された多角筒状の壁付き柱型枠における壁取付け側面を除く側面の外周に、水平に柱クランプ材が取り付けられる。そして、この柱クランプ材の両端部の夫々には、連結部材によって、第3柱クランプフレームの一端部がその連結点が軸方向にスライド自在に連結される。そして、上記2本の第3柱クランプフレームの他端部は互いに対向する。そうすると、上記第3柱クランプフレームの上記他端部間に接合部材によってセパレータが張設されて、上記他端部間の距離が壁の幅に固定される。
こうして、上記壁付き柱型枠が、その外周に水平方向に取り付けられた柱クランプフレーム連鎖によって支保される。
【0018】
さらに、上記柱クランプ材に第3柱クランプフレームを取り付けるに際して、上記柱クランプ材の両端部に連結点がスライド可能に連結された2本の第3柱クランプフレームのスライド緊結具によって、連結相手の柱クランプ材が第3柱クランプフレームの軸方向に押し付けられる。その際に、上記第3柱クランプフレームに設けられた貫通溝に挿通されている上記連結部材は上記軸方向にスライドする。
こうして、上記壁付き柱型枠が、第1〜第3柱クランプフレームの連鎖によって確実に支保される。
【0019】
尚、上記スライド緊結具がネジ部と押部材で構成されている場合には、上記壁付き柱型枠の外周に配設された柱クランプフレーム連鎖の上記第3柱クランプフレームにおける上記他端部間にセパレータが張設されると、上記第3柱クランプフレームにおける端部に螺合されている上記ネジ部が回転されることによって、このネジ部の一端に取り付けられた押部材が当該第3柱クランプフレームの軸方向にスライドして、当該第3柱クランプフレームに連結部材によって連結されている上記柱クランプ材および上記連結部材の少なくとも一方が上記軸方向に押し付けられる。
こうして、上記壁付き柱型枠が、その外周に水平方向に取り付けられた柱クランプフレーム連鎖によって、目的とする柱断面の大きさに適合するように支保されるのである。
【0020】
また、請求項2に係る発明では、上記壁付き柱型枠における側面の外周に柱クランプ材を取り付けるに際しては、先ず1本の上記第1柱クランプフレームが配設される。そして、この第1柱クランプフレームの両端部の夫々に、連結部材によって、上記第2柱クランプフレームの一端部が直角方向に且つ連結点が柱クランプフレームの軸方向にスライド自在に連結される。こうして、上記第1柱クランプフレームの両端に第2柱クランプフレームが並設される。
以後、上記2本の第2柱クランプフレーム夫々の他端部には、請求項1の如く上記2本の第3柱クランプフレームが連結され、当該両第3柱クランプフレームの他端部間に接合部材によってセパレータが張設される。
こうして、上記壁付き柱型枠が、その外周に水平方向に取り付けられた第1〜第3柱クランプフレームの連鎖によって支保される。
【0021】
た、請求項3に係る発明では、上記柱クランプ材第3柱クランプフレームを取り付けるに際して、上記柱クランプ材第3柱クランプフレームとの連結点が第3柱クランプフレームの軸方向に当該第3柱クランプフレームが支保する面の幅の範囲内で移動される。
こうして、上記2本の第3柱クランプフレームにおける互いに対向している上記他端部の柱クランプ材に対する相対位置が水平方向に移動されて、上記壁付き柱型枠における壁の接続位置に応じた状態で当該壁付き柱型枠が支保される。
【0022】
また、請求項4に係る発明では、上記柱クランプ材の両端部に連結された第3柱クランプフレームは、上記柱クランプ材の両端部に設けられたガイド部材によって、当該柱クランプ材の上記両端部に対して直角方向にガイドされる。
その結果、上記第3柱クランプフレームが上記ガイド部材によって所定位置に所定方向で確実に保持されて、上記壁付き柱型枠内に打設されたコンクリートの側圧によって外側に孕むことが防止される。
【0023】
また、請求項5に係る発明では、平行に配設されて連結補強材によって連結/補強されている2本のセパレート部材が上記第3柱クランプフレームにおける互いに対向している上記他端部間に設置されて、上記セパレート部材における保持部材によって上記他端部間が所定の間隔に保持される。そして、上記2本のセパレート部材のうちの少なくとも一方における上記保持部材の外側に設けられた接続部材によって、当該セパレート部材が上記他端部に接続固定される。
こうして、上記柱クランプフレーム部材連鎖の両端に位置して互いに対向している上記第3柱クランプフレームの上記他端部間にセパレータが張設されるのである。
【0024】
尚、上記2本の第3柱クランプフレームの他端部間に上記セパレータが一体に形成されている場合には、上記柱クランプ材の両端部の夫々に、連結部材によって、上記2本の第3柱クランプフレームの夫々の一端部が連結されると、上記両3柱クランプフレームにおける他端部間は上記セパレータによって自動的に所定間隔に保持される。
こうして、上記柱クランプフレーム連鎖の両端に位置して互いに対向している上記第3柱クランプフレームの上記他端部間の距離が、壁厚に応じた距離に容易に固定される。
【0025】
【実施例】
以下、この発明を図示の実施例により詳細に説明する。
図1は本実施例の壁付き柱型枠支保工用部材によって壁付き柱型枠が支保されている状態を示す横断面図である。以下、図1に従って、本実施例における壁付き柱型枠およびその支保工用部材について説明する。
【0026】
本実施例において使用される壁付き柱型枠は、柱の3方の側面を型取る第1柱型枠21と柱の残りの側面を型取る第2柱型枠22とで構成される。すなわち、3枚の第1柱型枠21が四角筒の3面を成して立設され、上記四角筒の他の1面には2枚の第2柱型枠22,22が、壁の厚みに相当する所定の間隔を空けて並んで立設される。そして、この2枚の第2柱型枠22,22の夫々における互いに対向する側縁には、L字断面を有する壁型枠接合部23の一面の側縁が連結固定されて、2つの壁型枠接合部23,23が上記一面を互いに対向させて立設されるのである。
尚、上記立設された2枚の壁型枠接合部23,23には壁型枠が接合される。また、上記壁型枠接合部23は、上述のようにL字断面に限らず、平板状であっても差し支えない。
【0027】
上記第1柱型枠21および第2柱型枠22は、夫々の桟部材24を介して第1柱クランプフレーム26,第2柱クランプフレーム25および第3柱クランプフレーム27で成る壁付き柱型枠支保工用部材(以下、単に支保工と言う)によって、周囲から位置決め緊結される。
【0028】
上記第1柱クランプフレーム26は、その両端部26a,26bには第2柱クランプフレーム25が挿通される挿通孔を有すると共に、ネジによって軸方向にスライドして上記挿通孔に挿通された第2柱クランプフレーム25を押し付けるスライド緊結具29,29を有する。
上記第2柱クランプフレーム25は、その一端部25aにはネジによって軸方向にスライドするスライド緊結具28を有する一方、他端部25bには第3柱クランプフレーム27が挿通される挿通孔を有している。
上記第3柱クランプフレーム27はT字形を成し、その先端部27bにはネジによって軸方向にスライドするスライド緊結具30を有する。また、頭部27aは壁型枠接合部23の上記一面に外側から当接する。
【0029】
以下、上記各柱クランプフレーム25,26,27について詳細に説明する。
図2は、上記第1柱クランプフレーム26の詳細図である。但し、図2(a)は平面図であり、図2(b)は側面図である。
上記第1柱クランプフレーム26は、四角筒状に形成された本体47の両端部の夫々に金属板をコ字状に折り曲げて成る挿通孔形成部材48,49を取り付けて、この挿通孔形成部材48,49によって、第2柱クランプフレーム25が挿通される挿通孔50,51を形成している。そして、挿通孔形成部材48,49の端面48a,49aに取り付けられたナット52,53にはスライド緊結具29,29を螺着している。
上記スライド緊結具29,29の夫々は、六角の頭部を有すると共に、挿通孔形成部材48,49内に位置する先端部には押部材54,55が取り付けられている。この押部材54,55は、六角の頭部を回転することによって軸方向内側にスライドするのである。
【0030】
図3は、上記第2柱クランプフレーム25の詳細図である。但し、図3(a)は平面図であり、図3(b)は側面図である。
上記第2柱クランプフレーム25は、四角筒状に形成された本体41の一端に金属板をコ字状に折り曲げて成る挿通孔形成部材42を取り付けて、第3柱クランプフレーム27が挿通される挿通孔43を形成している。一方、本体41の他端にはスライド緊結具28を取り付けて構成される。そして、本体41の上記他端部における対向する面の夫々には軸方向に延在するスライド溝34を設けている。
【0031】
図3(c)は図3(a)におけるA−A矢視断面図であり、図3(d)は図3(b)におけるB−B矢視断面図である。
上記スライド緊結具28は、六角の頭部を有して本体41の端面41aに取り付けられたナット45に螺着している。そして、本体41内に位置する先端部28aにはコ字状の断面を有するピン押部材44が取り付けられ、その先端にはピン押さえ溝44aを設けている。このピン押部材44は、六角の頭部を回転することによって軸方向内側にスライドするのである。
【0032】
図4は、上記第3柱クランプフレーム27の詳細図である。但し、図4(a)は平面図であり、図4(b)は側面図である。
上記第3柱クランプフレーム27は、四角筒状に形成された本体56の一端に四角筒状に形成された頭部27aを有する一方、先端部27bにはスライド緊結具30を取り付けて構成される。そして、本体56における対向する面の夫々には軸方向に延在するスライド溝33を設けている。
【0033】
図4(c)は図4(a)におけるC−C矢視断面図であり、図2(d)は図2(b)におけるD−D矢視断面図である。
上記スライド緊結具30は、六角の頭部を有して本体56の端面56aに取り付けられたナット58に螺着している。そして、本体56内に在る先端部30aにはコ字状の断面を有するピン押部材57が取り付けられ、その先端にはピン押さえ溝57aを設けている。このピン押部材57は、六角の頭部を回転することによって軸方向内側にスライドするのである。
【0034】
上記第1柱型枠21および第2柱型枠22は、上記構成の支保工を用いて次のようにして先組みされる。
すなわち、先ず、1枚の第1柱型枠21を立設し、この第1柱型枠21の両側縁の夫々に他の第1柱型枠21の一側部の内面を当接させて互いの角度が直角を成すように立設する。こうして、四角筒の3面を形成する。そして、対向して立設されている2枚の第1柱型枠21,21の他側縁の夫々に、第2柱型枠22の側部の内面を当接させて上記所定の間隔を空けて立設して、上記四角筒を形成するのである。
【0035】
次に、立設された上記2枚の第2柱型枠22,22における互いに対向する側縁の夫々に、壁型枠接合部23を上記一面の側縁を連結固定して立設する。その際に、2枚の壁型枠接合部23,23における上記一面同士を対向させて、2本のセパレータ36,36によって上記所定の間隔に保持しておく。
尚、本実施例においては上記セパレータを2本用いているが、1本であっても差し支えない。但し、セパレータを2本設けることによって、壁付き柱型枠内に打設されたコンクリートの側圧によって第2柱型枠22,22が外側に孕むことをより確実に防止できるのである。その際における2本のセパレータの配列方向は垂直方向であっても構わない。
【0036】
図5は、図1におけるE−E矢視断面であり、セパレータ36の軸を含む断面図である。
上記セパレータ36の両端には木コン59,59が螺合され、この木コン59,59を回転することによって木コン59,59の外側の端面の位置が軸方向に移動して両壁型枠接合部材23,23間の距離が設定される。さらに、木コン59,59に外側から上記接合部材としてのフォームタイ60,60が螺合され、夫々のフォームタイ60には第3柱クランプフレーム27の頭部27a挿通されて壁型枠接合部材23の上記一面に当接させ、さらにナット61を螺合する。こうして、ナット61を回すことによって、木コン59とナット61とで第3柱クランプフレーム27を介して壁型枠接合部材23が固定されるのである。
尚、上記フォームタイ60,60が螺合されるセパレータ36は、2本のセパレータ36.36のうちの少なくとも一方であればよい。
【0037】
次に、上述のようにして水平方向に配設された第3柱クランプフレーム27,27の先端部27b,27bが、2本の第2柱クランプフレーム25,25の夫々における上記他端部25bの挿通孔43に挿通され、両柱クランプフレーム25,27のピン孔46とスライド溝33とにピン31を挿通して両柱クランプフレーム25,27を連結する。
さらに、上記第1柱クランプフレーム26を第1柱型枠21の桟部材24に沿って水平に配設し、この第1柱クランプフレーム26の両端部26a,26bに設けられた貫通孔50,51に第2柱クランプフレーム25における上記一端部25aを挿通し、両柱クランプフレーム25,26をピン32で連結する。
【0038】
図6は、図1におけるF−F矢視断面図である。第2柱クランプフレーム25は第1柱クランプフレーム26内を貫通しており、ピン32は第2柱クランプフレーム25の上下両面に設けられたスライド溝34と第1柱クランプフレーム26の上下両面に設けられたスライド溝35とを貫通している。また、上記ピン32は、第2柱クランプフレーム25のスライド緊結具28の先端部28aに設けられたピン押部材44におけるピン押さえ溝44a内に嵌まり込んでいる。したがって、第2柱クランプフレーム25のナット45に螺着されているスライド緊結具28を回転することによって、ピン押部材44がスライドして前進し、ピン押さえ溝44a内に嵌まり込んでいるピン32を介して第1柱クランプフレーム26をスライド溝34に沿って内側(図1中下側)に押し込むのである。
【0039】
図7は、図1におけるG−G矢視断面図である。第2柱クランプフレーム25は第1柱クランプフレーム26の貫通孔50内に挿通されている。したがって、第1柱クランプフレーム26のナット52に螺着されているスライド緊結具29を回転することによって、押部材54がスライドして前進し、第2柱クランプフレーム25を第1柱クランプフレーム26の軸方向に沿って内側(図1中左側)に押し込むのである。
【0040】
つまり、上記ピン32によって連結されている第1,第2柱クランプフレーム26,25は、互いに相手の柱クランプフレーム25,26のスライド緊結具28,29が操作されることによって、上記相手の柱クランプフレーム25,26によって内側に押し付けられるのである。
このことは、上記第1柱クランプフレーム26と今一つの第2柱クランプフレーム25との連結点においても同様である。
【0041】
また、図1における第3柱クランプフレーム27の軸に沿ってピン31を通る断面も図6と大略同様の構造を有している。すなわち、第3柱クランプフレーム27は第2柱クランプフレーム25内を貫通しており、ピン31は第3柱クランプフレーム27の上下両面に設けられたスライド溝33と第2柱クランプフレーム25の挿通孔形成部材42における上下両面に設けられたピン孔46とを貫通している。また、ピン31は、第3柱クランプフレーム27のスライド緊結具30の先端部30aに設けられたピン押部材57(図4(c)および図4(d)参照)におけるピン押さえ溝57a内に嵌まり込んでいる。したがって、第3柱クランプフレーム27のナット58に螺着されているスライド緊結具30を回転することによって、ピン押部材57がスライドして前進し、ピン押さえ溝57a内に嵌まり込んでいるピン31を介して第2柱クランプフレーム25をスライド溝33に沿って内側(図1中左側)に押し込むのである。
【0042】
このことは、今一組の第3柱クランプフレーム27と第2柱クランプフレーム25との連結点においても同様である。
【0043】
すなわち、上記支保工は、スライド緊結具28,29,30を操作して、第1柱クランプフレーム26および2本の第2柱クランプフレーム25,25の夫々を内側に押し付けることによって、上述のようにして上記四角筒を形成する柱型枠を緊結して支保するのである。
尚、本実施例におけるスライド緊結具28,29,30は、ナット45,52,58に螺着するネジ部と連結相手の柱クランプフレームを押し込む押部材44,54・55,57とで構成されている。したがって、先組みされた壁付き柱型枠を四方から締め付けて所定の形状に確実に固定するスライド緊結具を簡単に形成できるのである。
【0044】
その際に、上述のように、上記2枚の第2柱型枠22,22の夫々における外側の側部の内壁が隣接する第1柱型枠21の上記他側縁に当接し、対向している2枚の第1柱型枠21,21の夫々における上記一側部の内壁が隣接する第1柱型枠21の側縁に当接している。したがって、第2柱型枠22によって隣接する第1柱型枠21が固定され、更にこの第1柱型枠21によって隣接する他の第1柱型枠21が固定される。
すなわち、本実施例においては、第14図に示す従来の支保工のように、内部からセパレータによって各柱型枠を所定の間隔に支保することなく、各柱クランプフレーム25,26,27のみによって外側からクレーン等に吊り上げ可能なように強固に柱型枠21,22を緊結して支保するのである。
【0045】
上述のような上記支保工による支保を上記柱型枠21,22によって形成される四角筒の延在方向における数箇所に施して柱型枠体が先組みされるのである。
【0046】
上述のように、本実施例における支保工は、第1柱クランプフレーム26と第2柱クランプフレーム25と第3柱クランプフレーム27を有する。そして、第1柱クランプフレーム26の両端部26a,26bには第2柱クランプフレーム25が挿通される挿通孔50,51と軸方向のスライド溝35,35を設け、挿通孔形成部材48,49の端面48a,49aにはスライド緊結具29,29を設けている。また、第2柱クランプフレーム25の上記一端部25aには軸方向のスライド溝34とスライド緊結具28を設ける一方、上記他端部25bには第3柱クランプフレーム27を挿通する挿通孔43を設けている。また、上記第3柱クランプフレーム27には軸方向のスライド溝33を設ける一方、先端部27bにはスライド緊結具30を設けている。
【0047】
そして、上記第1柱クランプフレーム26の両端部26a,26bの挿通孔50,51の夫々に第2柱クランプフレーム25の上記一端部25aを挿通してピン32で連結し、2本の第2柱クランプフレーム25夫々の上記他端部25bの挿通孔43に第3柱クランプフレーム27を挿通してピン31で連結することによって、四角筒を形成する柱型枠21,22の外周を囲う。そして更に、2本の第3柱クランプフレーム27夫々の頭部27a,27aを壁型枠接合部材23,23を介してセパレータ36とフォームタイ60とによって両壁型枠接合部材23,23間の間隔が上記所定間隔になるように固定し、各スライド緊結具28,29,30を操作することによって、各柱クランプフレーム25,26,27で上記四角筒を成す柱型枠を外側からのみ緊結して支保するのである。
【0048】
したがって、本実施例においては、上記四角筒を成す柱型枠内にこの柱型枠を所定間隔に支保するためのセパレータを設ける必要がなく、先組みされた上記柱型枠内に先組みされた柱鉄筋を容易に挿通できる。
すなわち、本実施例の支保工によれば、RC壁付き柱型枠の組立を柱鉄筋の組立に並行あるいは先行でき、上記RC壁付き柱型枠および壁型枠の施工工期を短縮できる。さらに、上述のように、RC壁付き柱型枠を先組みするに際して取り付けが困難なセパレータを必要とはしないので、RC壁付き柱型枠の組立が非常に容易になる。
【0049】
また、上記四角筒を成す柱型枠の一面におけるスリットを形成する2枚の第2柱型枠22,22における互いに対向する側縁の位置に立設された壁型枠接合部23,23は、セパレータ36,36とフォームタイ60とで第3柱クランプフレーム27の頭部27aを介して固定される。したがって、壁型枠は専用の支保工を用いることなくRC壁付き柱型枠に取り付けることができるのである。
したがって、本実施例によれば、上記壁型枠に支保工取り付け用の貫通孔を設けたり、コンクリート打設後に壁の貫通孔に充填材を充填したりする必要が全くない。すなわち、RC壁の施工が容易になるのである。
【0050】
尚、上記実施例において、上記2本の第3柱クランプフレーム27の本体56の長さおよびスライド溝33の長さを、頭部27aにおけるセパレータ36取付面がRC壁付き柱型枠における上記スリット形成面の全幅にわたって移動可能な長さに形成しておけば、上記壁型枠接合部材23,23の上記スリット形成面(壁取付け面)に対する取り付け位置を自在に変更できる。
【0051】
図8は、図1に示す支保工とは異なる支保工を示す。
図1に示す支保工においては、上記RC壁付き柱型枠における壁が接続される面は、間隔を空けて立設された2枚の壁型枠接合部材23,23を2本の第3柱クランプフレーム27,27とセパレータ36,36とフォームタイ60,60とによって固定している。しかしながら、幾ら2本の第3柱クランプフレーム27,27がセパレータ36,36とフォームタイ60,60で固定されているとは言え、各第3柱クランプフレーム27の片側はピン31によって第2柱クランプフレーム25に対して連結されているだけの構造である。そのために、RC壁付き柱型枠内に打設されたコンクリートの側圧によって第3柱クランプフレーム27,27は外側に孕み易い。
図8は、このような問題に対処するための支保工である。
【0052】
本支保工における第1柱クランプフレーム76および第3柱クランプフレーム77は、図1における第1柱クランプフレーム26および第3柱クランプフレーム27と同じ構成を有している。また、第3柱クランプフレーム77による壁型枠接合部材23,23の固定方法も図1における第3柱クランプフレーム27による壁型枠接合部材23,23の固定方法と同じである。
【0053】
第2柱クランプフレーム71は、四角筒を直角に折り曲げてL字形に形成されている。そして、一方の直線部72の一端部72aには、図1における第2柱クランプフレーム25の上記一端部25aと同様にしてスライド緊結具74(図1におけるスライド緊結具28と同じ構造)を取り付ける一方、他端部72bの外側面には第3柱クランプフレーム77を挿通する挿通孔を設けている。こうして、上記一端部72bから直角に延在する他方の直線部73に、第3柱クランプフレーム77を直線部72に対して直角方向にガイド/保持するガイド部材としての機能を持たせるのである。
【0054】
図9は、上記第2柱クランプフレーム71の直線部73の断面である。尚、図9(a)は図8におけるH−H矢視断面図であり、図9(b)はI−I矢視断面図である。第3柱クランプフレーム77は第2柱クランプフレーム71における直線部73内を貫通しており、ピン75は第2柱クランプフレーム71の上下両面に設けられたピン孔と第3柱クランプフレーム77の上下両面に設けられたスライド溝78とを貫通している。また、ピン75は、第3柱クランプフレーム77のスライド緊結具79の先端部79aに設けられたピン押部材80におけるピン押さえ溝内に嵌まり込んでいる。したがって、第3柱クランプフレーム77のナット81に螺着されているスライド緊結具79を回転することによって、ピン押部材80がスライドして前進し、上記ピン押さえ溝内に嵌まり込んでいるピン75を介して第2柱クランプフレーム71をスライド溝78に沿って内側(図1中左側)に押し込むのである。
【0055】
その際に、上記第2柱クランプフレーム71の直線部73に挿通されてピン75によって第2柱クランプフレーム71に連結された第3柱クランプフレーム77は、第2柱クランプフレーム71の直線部73によって確実にカイド/保持されている。したがって、RC壁付き柱型枠内に打設されたコンクリートの側圧によって、2本の第3柱クランプフレーム77,77が外側に孕むことが防止されるのである。
【0056】
上記各実施例においては、図5に示すように、壁型枠接合部23は、セパレータ36,木コン59,フォームタイ60およびナット61によって、その間隔が調整可能なように固定されている。しかしながら、この発明はこれに限定されるものではなく、以下のような方法によって固定しても構わない。
図10〜図12は上記フォームタイをセパレータと一体に形成した例を示す。
【0057】
図10に示すセパレータは、2本の棒を“X"字型にクロスして形成された連結補強材86の両端に平行して2本のセパレータ85a,85bを設けている。そして、その一方のセパレータ85a長さを他方のセパレータ85bの長さよりも長くして両端部にネジ部を形成する。木コン87は、セパレータ85a,85bに対してその間隔が所定の長さに固定されており、並設された壁型枠接合部23,23における対向する上記一面間の距離を壁の厚みに固定するようになっている。また、上記一方のセパレータ85aにおける木コン87,87より外側に設けられた上記ネジ部はフォームタイの機能を成し、木コン87とナット88とで第3柱クランプフレーム27の頭部27aを介して壁型枠接合部23を固定するのである。
このように、上記壁型枠接合部23,23間を連結補強材86で補強された2本のセパレータ85a,85bで固定することによって、両壁型枠接合部23,23の間隔を所定の間隔に確実に設定すると共に、壁型枠接合部23と第3柱クランプフレーム27,77とを確実に接続できる。
【0058】
図11に示すセパレータは、図10に示すセパレータにおける本来の目的を果たしていない木コン87を鍔93に換えた例である。
2本の棒を“X"字型にクロスして形成された連結補強材92の両端に平行して2本のセパレータ91a,91bを設け、その両端部には壁の厚さに相当する間隔で鍔93a,93bを設けている。そして、その一方のセパレータ91a長さを他方のセパレータ91bの長さよりも長くして両端部にはネジ部を形成し、鍔93とナット94とで第3柱クランプフレーム27の頭部27aを介して壁型枠接合部23を固定する。
【0059】
図12に示すセパレータは、連結補強材96の両端に平行して2本のセパレータ95a,95bを設ける。そして、その両端部には壁の厚さに相当する間隔で鍔97,97を設けている。さらに、両セパレータ95a,95bにおける両鍔97,97の外側にはネジ部を設け、鍔97とナット98とで第3柱クランプフレーム27の頭部27aを介して壁型枠接合部23を更に確実に固定する。
【0060】
図10〜図12に示すセパレータのように、木コンあるいは鍔がセパレータに対して固定されており、並設された壁型枠接合部23,23における対向する上記一面間の距離が固定される場合には、セパレータを第3柱クランプフレーム27と一体に形成することも可能となる。図13は、セパレータと一体に形成された第3柱クランプフレームの一例を示す。
このように、上記セパレータ100,103を第3柱クランプフレーム101,102あるいは第3柱クランプフレーム104,105と一体に形成することによって、上記セパレータを第3柱クランプフレーム間に張設する作業行程を省略でき、壁付き柱型枠の先組を更に容易に迅速に行うことが可能となる。
【0061】
【発明の効果】
以上より明らかなように、請求項1にかかる発明の壁付き柱型枠支保工用部材は、多角筒状の壁付き柱型枠の側面外周に第1, 第2柱クランプフレームを含んでなる柱クランプ材を取り付け、この柱クランプ材の両端部に第3柱クランプフレームの一端部を連結点がスライド自在に連結して互いの他端部を対向させ、上記第3柱クランプフレームの他端部間に接合部材によってセパレータを張設して壁の幅に対応する所定間隔を保持するので、上記壁付き柱型枠をその外側に配設された柱クランプフレーム連鎖によって外側のみから強固に支保できる。
したがって、この発明によれば、内部にセパレータのような邪魔物が一切ない壁付き柱型枠を先組みすることができ、先組みされた壁付き柱型枠を立設された柱鉄筋に容易に建て込むことを可能にする。
【0062】
さらに、この発明においては、上記2本の第3柱クランプフレームの上記他端部を互いに対向させて所定の間隔を持たせているので、壁付き柱型枠における上記第3柱クランプフレームに対応する位置に壁型枠接合部を設けることが可能になる。したがって、この発明によれば、壁型枠の施工に際して壁型枠専用の支保工を必要とはせず、壁型枠の施工を容易にする。
【0063】
さらに、上記第3柱クランプフレームに、スライド可能に上記連結部材が挿通される貫通溝を軸方向に延在して設けると共に、上記第3柱クランプフレームの上記一端部に、軸方向にスライドして、連結相手の柱クランプ材を当該第3柱クランプフレームの軸方向に押し付けるスライド緊結具を有するので、上記壁付き柱型枠をその周囲に取り付けられた柱クランプフレーム連鎖によって、目的とする柱断面の大きさに適合するように支保できる。
【0064】
また、請求項2に係る発明の壁付き柱型枠支保工用部材における上記柱クランプ材は、1本の棒状の上記第1柱クランプフレームの両端部の夫々に、連結部材によって、上記第2柱クランプフレームの一端部を直角方向に且つ連結点がスライド自在に連結したので、四角筒状の壁付き柱型枠を先組みして立設された柱鉄筋に容易に建て込むことを可能にする。
【0065】
た、請求項3に係る発明の壁付き柱型枠支保工用部材における上記第3柱クランプフレームは、上記連結点のスライド範囲が上記壁付き柱型枠における当該第3柱クランプフレームが支保する面の幅になっているので、上記連結点の位置を当該第3柱クランプフレームの軸方向に上記スライド範囲内で自由に移動できる。
すなわち、上記2本の第3柱クランプフレームにおける上記他端部の位置を水平方向に容易に変更して、上記壁付き柱型枠の壁型枠接合部を設ける位置を任意に変更できる。したがって、この発明によれば、柱側面の任意の位置に壁を取り付けることが可能な壁付き柱型枠を、外側から容易に且つ確実に支保できるのである。
【0066】
また、請求項4に係る発明の壁付き柱型枠支保工用部材における上記柱クランプ材は、直角方向に延在して内部に上記第3柱クランプフレームが貫通する貫通孔を有して上記第3柱クランプフレームをガイドするガイド部材を両端部に有するので、このガイド部材に挿通された上記第3柱クランプフレームは所定位置に所定の方向で確実に保持される。
したがって、この発明を用いて先組みされた壁付き柱型枠内に打設されたコンクリートの側圧によって上記第3柱クランプフレームが外側に孕むことが防止され、上記壁付き柱型枠が確実に支保される。
【0067】
また、請求項5に係る発明の壁付き柱型枠支保工用部材における上記セパレータは、連結補強材で連結/補強されている2本のセパレート部材の保持部材によって、上記第3柱クランプフレームにおける互いに対向している上記他端部間を所定の間隔に保持し、上記2本のセパレート部材のうちの少なくとも一方の接続部材によって、当該セパレート部材を上記第3柱クランプフレームの上記他端部に接続するので、上記両第3柱クランプフレーム間の間隔を2本のセパレート部材によって確実に所定の間隔に設定すると共に、上記両第3柱クランプフレーム間を確実に接続できる。
さらに、この発明を用いて先組みされた壁付き柱型枠内に打設されたコンクリートの側圧によって上記第3柱クランプフレームが外側に孕むことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の壁付き柱型枠支保工用部材によって壁付き柱型枠が支保されている状態を示す横断面図である。
【図2】図1に示す第1柱クランプフレームの詳細図である。
【図3】図1に示す第2柱クランプフレームの詳細図である。
【図4】図1に示す第3柱クランプフレームの詳細図である。
【図5】図1におけるE−E矢視断面図である。
【図6】図1におけるF−F矢視断面図である。
【図7】図1におけるG−G矢視断面図である。
【図8】図1とは異なる壁付き柱型枠支保工用部材によって壁付き柱型枠が支保されている状態を示す横断面図である。
【図9】図8におけるH−H矢視断面図およびI−I矢視断面図である。
【図10】図5におけるセパレータとは異なるセパレータの3面図である。
【図11】図5および図10に示すセパレータとは異なるセパレータの3面図である。
【図12】図5,図10および図11に示すセパレータとは異なるセパレータの3面図である。
【図13】セパレータが一体に形成された第3柱クランプフレームを示す図である。
【図14】従来のRC壁付き柱用の柱型枠体の断面図である。
【図15】RC柱単体用の柱型枠体の外観図である。
【符号の説明】
21…第1柱型枠、 22…第2柱型枠、
23…壁型枠接合部、 25,72…第2柱クランプフレーム、
26,76…第1柱クランプフレーム、
27,77,101,102,104,105…第3柱クランプフレーム、
28,29,30,74,79…スライド緊結具、
31,32,75…ピン、 33,34,35,78…スライド溝、
36,85a,85b,91a,91b,95a,95b,100,103…セパレータ、
41,47,56…本体、 42,48,49…貫通孔形成部材、
43,50,51…貫通孔、 44,57,80…ピン押部材、
44a,57a…ピン押え溝、
45,52,53,58,81,88,94,98…ナット、
46…ピン孔、 54,55…押部材、
60…フォームタイ、 86,92,96…連結補強材、
59,87…木コン、 93,97…鍔。

Claims (5)

  1. 多角筒状の壁付き柱型枠の外周に水平方向に取り付けられて上記壁付き柱型枠を支保する壁付き柱型枠支保工用部材であって、
    上記壁付き柱型枠における壁取付け側面を除く側面の外周に水平方向に取り付けられると共に、第1柱クランプフレームおよび第2柱クランプフレームを含んで成る柱クランプ材と、
    上記柱クランプ材の両端部に、連結部材によって連結点が軸方向にスライド自在に一端部が連結されると共に、他端部を互いに対向させて配設される2本の第3柱クランプフレームと、
    上記第3柱クランプフレームにおける互いに対向している上記他端部間に接合部材によって張設されるセパレータ
    を備えて、
    上記第3柱クランプフレームは
    当該第3柱クランプフレームの軸方向に延在して設けられると共に、上記連結部材が上記軸方向にスライド可能に挿通される貫通溝と、
    当該第3柱クランプフレームの上記一端部に設けられると共に、当該第3柱クランプフレームの軸方向にスライドして、連結された相手の柱クランプ材を当該第3柱クランプフレームの軸方向に押し付けるスライド緊結具
    を有する
    ことを特徴とする壁付き柱型枠支保工用部材。
  2. 請求項1に記載の壁付き柱型枠支保工用部材において、
    上記柱クランプ材は、
    1本の棒状の上第1柱クランプフレームの両端部に、連結部材によって、直角方向に且つ連結点が柱クランプフレームの軸方向にスライド自在に上記第2柱クランプフレームの一端部を連結して、2本の上記第2柱クランプフレームを並設して成る
    ことを特徴とする壁付き柱型枠支保工用部材。
  3. 請求項1に記載の壁付き柱型枠支保工用部材において、
    上記第3柱クランプフレームは、
    上記連結点のスライド範囲が上記壁付き柱型枠における当該第3柱クランプフレームが支保する面の幅になっている
    ことを特徴とする壁付き柱型枠支保工用部材。
  4. 請求項1に記載の壁付き柱型枠支保工用部材において、
    上記柱クランプ材は、
    当該柱クランプ材の上記両端部に、直角方向に延在して内部に上記第3柱クランプフレームが貫通する貫通孔を有して、上記第3柱クランプフレームをガイドするガイド部材を有する
    ことを特徴とする壁付き柱型枠支保工用部材。
  5. 請求項1に記載の壁付き柱型枠支保工用部材において、
    上記セパレータは、
    上記第3柱クランプフレームにおける互いに対向している上記他端部間を所定の間隔に保持する保持部材を両端部に有すると共に、平行に配設される2本のセパレート部材と、
    上記両セパレート部材を連結して補強する連結補強材と、
    上記両セパレート部材のうちの少なくとも一方における上記保持部材の外側に設けられて、当該セパレート部材を上記第3柱クランプフレームの上記他端部に接続する接続部材を備えた
    ことを特徴とする壁付き柱型枠支保工用部材。
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