JP3574219B2 - Authenticator - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、紙幣、パスポート、IDカード、有価証券等の真偽を表示画像を観察して鑑別する真偽鑑別装置に関し、特に、銀行券のような色彩印刷がされた貨幣の種類や真偽を判断するために赤外線、紫外線を当てたときの紙幣の画像を表示するに際し、特徴点を強調して表示画面に表示するようにして、該当貨幣の真偽の判定を容易に行なえるようにした真偽鑑別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
貨幣等の紙葉類の種類や真偽を目視により鑑別する鑑別装置としては、赤外線を利用したものや紫外線を利用したものがある。この種の真偽鑑別装置は、鑑別対象物に赤外線又は紫外線を照射して撮像し、撮像した画像のモニタ表示を観察することによって真偽の鑑別を行なえるようにしたもので、特定波長の光を反射する材料を用いた紙幣等の鑑別に用いられる。赤外線を利用した鑑別装置は、赤外線を反射するインクと吸収するインクとを選択的に印刷した紙幣等の紙葉類に有効である。すなわち、このような紙幣では、モニタ画面には反射するインクで印刷された部分は明るい像で現われ、吸収するインクで印刷された部分は像が暗く表示される。そのため、偽造したものでは明らかに異なった画像となるので、TVモニタの表示画像を肉眼で観察することにより、紙幣等が偽造か否かを容易に鑑別することができる。
【0003】
一方、紫外線を利用した鑑別装置は、蛍光塗料を混入させた紙幣等の紙葉類に有効である。この他、蛍光塗料を含んだ繊維をすき込んだ紙葉類、蛍光性の小片をすき込んだ紙葉類、或いは印刷の一部又は全部に蛍光性のインクを使用した紙葉類においても有効である。すなわち、このような紙葉類では、紫外線を照射すると蛍光塗料の部分が浮かび上がるので、観察者は、紫外線が照射された紙幣等の表面を肉眼で観察することにより、紙幣等が偽造か否かを容易に鑑別することができる。
【0004】
しかしながら、赤外線を利用した従来の真偽鑑別装置では、観察は外部の光を遮断するための遮光室で行ない、赤外線、赤外線カメラ、TVモニタ等の設備が必要であった。そのため、大掛かりな設備を必要とし、また暗所での作業に慣れた専用のオペレータが必要であった。一方、紫外線を利用した従来の真偽鑑別装置においても、観察は外部の光を遮断するための遮光室で行ない、紫外線照射装置等の設備が必要であり、大掛かりな設備を必要とし、また紫外線が目に入る危険を回避するため、有害紫外線カットの眼鏡が必要であった。
【0005】
そこで、大掛かり設備を必要とせず、かつ専用のオペレータも必要としない鑑別装置が、本出願人による特願平6−105384号の偽造鑑別装置において提案されている。この偽造鑑別装置は、装置の小型軽量化及び観察の簡便化を図ったもので、図15に示すように、鑑別装置本体200を鑑別対象物5上に載置して光を照射し、対象物5から反射される光を受けたものに画像処理を行なって表示部202に表示される画像を目視することによって真偽の鑑別を行ない得るようにしたものである。この鑑別装置は、光源としては、赤外線を放射する赤外LED及び紫外線を放射するUVランプを用い、撮像手段としては、CCD(Charge Coupled Device)カメラを用いている。また、表示手段としては液晶ディスプレイを用い、これらの装置を立方体状の遮光性の筐体201に内接する構成としている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した特願平6−105384号の偽造鑑別装置においては、従来の他の鑑別装置に比べて小型軽量化が実現され、かつ観察も簡便になっているが、鑑別対象物の画像だけを観察して真偽を鑑別する方式なので、初心者では鑑別することが困難であった。すなわち、各種の紙幣等の特徴を熟知している必要があり、熟練者でないと鑑別できないという問題があった。さらに、表示画像と印刷物との比較により行なうため、相違箇所を見出だすことが容易ではなく、精巧な偽造物の場合においては、熟練者であっても鑑別を誤る危険性があった。
【0007】
本発明は上述のような事情から成されたものであり、本発明の目的は、携帯に便利で、初心者でも十分に紙幣等の偽造を鑑別できる真偽鑑別装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、鑑別対象物上に載置して光を照射し、該対象物から反射される光を受けたものに画像処理を行なって表示部に表示される画像を目視することによって真偽の鑑別を行なえる真偽鑑別装置に関するものであり、本発明の上記目的は、特定の波長を発光する発光手段と、特定の周波数の受光を電気信号に変える受像手段と、表示モードの設定を受付ける入力手段と、予め真性物の画像を記憶している真性画像記憶手段と、鑑別結果を表示する表示手段と、前記鑑別対象物と前記真性画像記憶手段に記憶されている真性物の画像との相違データを処理して前記表示手段に表示する制御手段とを備えることによって達成される。
【0009】
【作用】
本発明にあっては、発光手段により特定の波長の光を鑑別対象物に当て、受像手段では、対象物から反射される特定の周波数の光を電気の信号に変え、入力手段により各種表示モードの設定を受け付け、真性画像記憶手段に予め記憶されている真性物の画像とを比較し、結果として相違点を表示する。そのため、従来のように対象物の表示画像と真性物とを目視で比較することなく、容易に両者の相違箇所を知ることができる。また、見本とすべき真性物の画像が表示されるので、印刷物に印刷された真性物と比較する従来の方式に比べて、正確な比較が行なえる。
【0010】
また、真性画像記憶手段に記憶されている画像は、真の紙葉類と偽の紙葉類の両方又は一方を含んでおり、入力手段により選択/設定された当該真性物が鑑別対象物と比較される。そのため、多様な種類の紙葉類に対応することでき、また、対象とするものは、紙幣、証書類の真性のものだけでなく、偽造品のものであっても良いので、特定の偽造券の調査探索にも使用することができる。
【0011】
【実施例】
図1は、本発明の真偽鑑別装置の一例を示すブロック構成図であり、発光手段10は、鑑別対象物(試料:以下、紙幣を例とする)5に対して特定の波長の光を照射するための光源11と、照射光の種類を切り替えることができる光源ドライバー12とから構成される。本実施例では、紙幣5に赤外線、紫外線、或いは単色光を当てるための光源11を備えている。光源ドライバー12は、設定に応じて発光する光源11を赤外線、紫外線、或いは単色光と切り替えることができる。
【0012】
受像手段20は、CCDカメラ21と、A/D変換器22と、画像フレームメモリ23とから構成され、CCDカメラ21は、紙幣5から反射される蛍光、単色光など全ての領域において感度を持つ撮像センサを備えている。A/D変換器22は、CCDカメラ21から出力されるアナログ信号をディジタル信号に変換し、画像フレームメモリ23に格納していく。このとき、画像フレームメモリ23のアドレスが、紙幣上の画素の位置を示している。
【0013】
真性画像記憶手段30は、比較すべき基準データ群を記憶する記憶手段であり、記憶媒体には、予め複数種類の真性物(真の紙幣と偽の紙幣の両方又は一方を含む比較対象物)のデータが基準データとして記憶されている。図1では、記憶媒体として画像フレームメモリ(基準画像メモリ)31を使用している。この基準画像メモリ31には、CCDカメラ21で取り込まれた紙幣5の画像と同じスケールのデータが、各金種別かつ表裏毎に画像フレームメモリ23のデータと同じ構成で格納されている。真性画像記憶手段30の記憶媒体としては、ハードディスクを用いても良いし、IC(Integrated Circuit)カードを用いて交換及び書換え可能な構成としても良い。さらに、ROMカードを用いて交換可能な構成としても良い。実施例では、ICカードを利用できる構成としている。
【0014】
入力手段60の構成は後述するが、用途としては各種のファンクションを設定するのに用いられる。入力手段60には複数の操作ボタンが設けられており、一つは、複数ある基準画像を選択するのに用いられる。一つは、相違点表示モード,並列表示モード,重ね表示モード等の表示状態を特定するのに用いられる。一つは、重ね表示モード又は、並列表示モード指定時に、画面のX軸とY軸方向の移動指示により基準画像の表示位置をずらし、基準画像を試料画像と重ねて表示する場合に用いられる。ここで、相違点表示モードとは、試料画像と基準画像との相違箇所や相違の度合を明示する表示モードのことで、並列表示モードとは、基準画像と試料画像とを並列して表示する表示モードのことで、また、重ね表示モードとは、基準画像を試料画像と重ねて表示するモードのことである。
【0015】
鑑別結果を表示する表示手段40は、加工後のデータを格納するビデオRAM41、ビデオRAM41の内容の表示制御を行なう液晶表示コントローラ42、及び液晶ディスプレイ(カラーディスプレイ)43から構成される。
【0016】
制御手段50は、CPU51,制御用ROM52及び作業用RAMを具備しており、CPU51は装置全体の制御を行なう。またCPU51では、入力手段60で設定されたモードに応じて画像フレームメモリ23のデータと基準画像メモリ31のデータを操作し、表示用データをビデオRAM41に展開する。制御用ROM52には、CPU51の動作プログラムが格納されている。作業用RAM53は、CPU51の処理データを一時記憶すると共に、プログラムを実行するにあたり、一時的に記憶する必要のある作業エリアを展開する一時記憶メモリである。
【0017】
図2は、本発明装置の外観構成の一例を示す斜視図であり、鑑別装置本体100の上面には、液晶ディスプレイ43の表示部と、各操作ボタン(押し釦スイッチ)61a〜61eが設けられている。また、鑑別装置本体100の前面には、ICカードを装填するためのICカード用スロット32a、ICカードを抜出すためのICカード抜出用ボタン32b、及び表示画像の輝度を調整するための輝度調整ボリューム62が設けられている。
【0018】
図3は、鑑別装置本体100の内部構造の一例を示す斜視図であり、図2の真偽鑑別装置を矢印A方向から見た内部構造図である。また、図4(A),(B)は、図3の側面断面図で、それぞれ矢印A方向と矢印B方向から見た側面断面図である。なお、図3及び図4(A)は、便宜上、A方向から見た鑑別装置本体100の横幅を実際(図2参照)より縮小して示している。実施例では、液晶ディスプレイ43は、小型化及び観察のしやすさの観点から、最大紙葉類1枚分が収まる程度の大きさの表示部を有するものを用いている。
【0019】
これらの図2〜図4を参照して内部構造について説明する。各装置は、直方体状の遮光性の筐体(以下、遮光ケースと呼ぶ)101に格納されている。遮光ケース101の上面と底面には、それぞれ表示窓101Aと試料の読取窓101Bが設けられており、各窓には保護ガラスが挿設されている。
【0020】
光源11としては、赤外線を照射する赤外LED11Aと、紫外線を放射するUVランプ(蛍光ランプ)11Bと、図示されない単色光を発光するランプとを備えており、それぞれ照射光が読取窓101Bの全面に照射されるように配設されている。UVランプ11Bには、紫外線蛍光体を塗布した冷陰極蛍光灯又は熱陰極蛍光灯が用いられ、その表面には照射光中に含まれる可視光スペクトルを除去するための可視光カットフィルタ膜が形成されている。なお、可視光カットフィルタ膜を形成する代わりに、UVランプ11Bの下方部に可視光カットフィルタを設けるようにしても良い。光源ドライバ12は遮光ケース101内の所定の位置(図4参照)に固設されている。各光源11の切替え及び点灯/消灯は、「ランプ」ボタン61eの操作により行なわれる。
【0021】
CCDカメラ21は、読取窓101Bの上部中央に受像面を下向きにして固設されており、受像面上には光学ローパスフィルタ21AとUVカットフィルタ21Bが装着されている。この光学ローパスフィルタ21Aによって、受像面上のカラーモザイクフィルタに起因するモアレ縞を取り除くことができ、またUVカットフィルタ21Bによって、受像面上のマゼンタフィルタを通り抜けた紫外線によるマゼンタ色のかぶりを取り除くことができる。なお、CCDカメラ21は赤外線を撮像するため、一般のカラービデオカメラに用いられている赤外線カットフィルタは装着されていない。
【0022】
CCDカメラ21の受像面と所定距離離れた位置には、結像レンズ21Cが装着されており、この結像レンズ21Cによって、読取窓101B上に映し出された赤外線等の照射像がCCDカメラ21の受像面に結像されるようになっている。結像レンズ21Cを通すことにより、赤外線像と可視光像のいずれを結像する場合でも実用上ピント移動を起こさない程度に色収差補正されるため、赤外LED11A等の光源11からの光線を切り替える毎にピント調整する必要はない。
【0023】
液晶ディスプレイ43の液晶パネル部43Aは表示窓101Aの下に配置されており、液晶パネル43Aの下にはバックライトユニット43Bが配置されている。バックライトユニット43Bの光源としては白色蛍光灯が用いられている。バックライトユニット43Bによるコントラストの調整は、遮光ケース101の側面に設けられた輝度調整ボリューム62によって行なわれる。
【0024】
制御手段50を構成するCPU51,制御用ROM52及び作業用RAM53を搭載した基板50Aと、表示手段40を構成する液晶表示コントローラ42及びビデオRAM41等の映像回路部40Aは、それぞれ図4(B)に示す所定の位置に配設されている。液晶表示コントローラ42は、映像信号中のカラー信号(クロマ信号)をトラップする等の色補正を行なう回路を備えている。カラー信号をトラップする回路は、照射光として赤外線を用いた場合に、赤外線像を液晶パネルにモノクロ画像として表示させるための回路である。つまり、赤外線像をカラー画像で表示させると、マゼンタとイエローの画素の反応によって赤味掛かった画像となり、非常に見ずらい。そこで、カラー信号をトラップさせ、モノクロ画像として表示させることにより、表示画像の見易さを向上させている。このモノクロ画像への切り替えは、光源11の切替操作と連動して自動的に行なわれる。
【0025】
このような構成において、本発明の真偽鑑別装置の操作手順と動作例をフロチャートを参照して説明する。先ず、図2の外観図と図9〜図11のフローチャートを参照して、各操作ボタン61a〜61eの機能、及び操作手順について説明する。ここで、図9は対象物の選択手順、図10は表示画像の切替手順、図11は照射光の切替手順をそれぞれ示している。
【0026】
「選択」ボタン61b:対象物(紙幣の金種、表裏)を選択する。選択ボタン61bを押すと表示画面43Aの右上に「選択」が表示される(図9:ステップS11)。この状態で、左右矢印ボタン61dを押すと表示画像の表裏が変わるので、比較したい面を表示させることにより表裏を選択する(ステップS12)。続いて、上下矢印ボタン61dで金種を選ぶ。上下矢印ボタン61dの押下毎に次々と表示が変わるので、調べようとするものを表示させる(ステップS13)。
【0027】
「表示」ボタン61a:重ね表示か並列表示か、基準画像(真性画像)の表示のみか、試料画像(鑑別対象物の画像)の表示のみかの切替を指示するボタンである。フローチャートでは、図10(A)が、基準画像と試料画像とを並列又は重ねて表示する“2画像表示”での操作手順、図10(B)が、基準画像又は試料画像を単独で表示する“1画像表示”での操作手順をそれぞれ示している。なお、初期状態では2画像表示の状態となっている。表示ボタン61aを押すと表示画面43Aの右上に「表示」が表示されるので(図10(A):ステップS21,S22)、上下矢印ボタン61dの押下にて、重ね表示か並列表示かを選択設定する。表示画面43A上には、上下矢印ボタン61dのいずれか一方が押下される毎に、重ね→並列→重ねと循環表示される。(ステップS23)。2画像表示の状態では、左右矢印ボタン61dの押下によって1画像表示の状態に切り替わる(図10(B):ステップS33)。
【0028】
1画像表示の状態では(図10(B))、左右矢印ボタン61dの押下にて、基準画像のみか試料画像のみかを選択する。表示画面43A上には、左右矢印ボタン61dが押下される毎に、基準画像→試料画像→基準画像と循環表示される。1画像表示の状態では、上下矢印ボタン61dの押下によって2画像表示の状態に切り替わる(ステップS31〜S33)。なお、1画像表示又は2画像表示にて基準画像が表示されると、表示画面の右下に、その画像が得られる「ランプ」の種別が表示されるので、これによりランプを選択する。
【0029】
「座標」ボタン61c:基準画像の移動を指示するボタンである。表示ボタン61aにて重ね表示が選択された場合に、このボタンを押すと表示画面43Aの右上に「座標」が表示される。上下矢印ボタン61dの押下により基準画像が上下に移動し、左右矢印ボタン61dの押下により基準画像が左右に移動する。試料画像を移動させたい場合には、装置の下の試料(紙幣)を移動させる。
「矢印」ボタン61d:上記の各ファンクションキーの表示によって動作が変わる。選択対象が循環表示されるものについては、反対方向の矢印ボタンで順番が逆に表示される。
【0030】
「ランプ」ボタン61e:照射光の切替を指示するボタンである。ランプボタン61eを押すと表示画面の右上に「ランプ」が表示される(図11:ステップS41,S42)。上下左右矢印ボタン61dのいずれかのボタンを押す毎に、オフ→赤外線→オフ→UVランプというように、照射光の種類及びオン/オフが切り替わる。表示画面の左下には、発光しているランプ名が表示される。この照射光の選択操作に応じて、赤外線、紫外線、或いは単色光が試料に照射され、表示画像(基準画像及び試料画像)が自動的に切り替わる(ステップS43)。
【0031】
なお、「表示」、「選択」、「座標」及び「ランプ」のファンクションを指定するボタンは独立して機能する。すなわち、ボタンを押す順番は決まっていないので、随時押すことができる。
【0032】
続いて、図12のフローチャートを参照して全体の操作手順の一例を、具体的な表示例を示して説明する。
先ず、上記の操作手順により、試料の金種、表裏、及び照射光の種類(ランプ)を指定しておく(ステップS51)。続いて、表示ボタン61aを押下すると(ステップS52)、画面の右上に「表示」が表示されるので(ステップS53)、上下ボタン61dの押下によって「重ね表示」か「並列表示」かのいずれかを選択する(ステップS54,S55)。
【0033】
並列表示モードでは、画面が左右2つに分割されて左に試料画像、右に基準画像がそれぞれ表示される。図5は、照射光として紫外線を用いた場合の画面例を示し、図8は、赤外線を用いた場合の表示例を示している。観察者は、試料画像と基準画像とを目視により比較して試料の真偽を鑑別する。ここで、並列表示モードでは、紙幣の全面が表示されるものではないので、表示されていない部分(図5の例では紙幣の左側部分)をチェックしたい場合は、座標ボタン61c、上下左右矢印ボタン61dの操作により表示画像を移動して、基準画像の表示位置を調整する。なお、試料側の位置を移動させるには、装置を紙幣に対してずらすようにする。
【0034】
重ね表示モードでは、図6に示すように、試料画像と基準画像とが重なって表示される。ここで、表示画面の中央下部には、試料画像と基準画像との一致の度合を示す「同一性パーセント表示」43aが表示される。観察者は、この同一性パーセント表示43aを見ながら、数字が大きくなるようにまた、画像を見ながら座標モードで上下左右矢印ボタン61dを使って画像の重ねを行なう(ステップS57)。重ね表示モードでは、更に、図7の実線部分に示すように、相違する箇所が強調されて表示される。この重ね表示の操作は、最初に赤外線のランプを指定して位置合わせを行なった後にUVランプを点灯するほうがやりやすい(ステップS58)。
【0035】
次に、本発明装置の動作例を図13及び図14のフローチャートを参照して説明する。
鑑別装置本体100の電源が投入されると、CPU51では、作業用RAM53の初期化等の初期化処理を行なった後、入力手段60からの入力操作情報をチェックし、指示内容を判別する。基準画像の選択指示(選択ボタン61bの押下)であれば(ステップS101)、処理モードを選択モードとし、表示画面43Aの所定位置に「選択」と表示する。そして、上下矢印ボタン61dが押下される毎に当該方向に金種を循環表示し、左右矢印ボタン61dが押下される毎に表裏を循環表示して鑑別対象物を選択させる。そして、選択された鑑別対象物の基準データを真性画像記憶手段30から読込み、当該基準画像を表示すると共に、その画像が得られる「ランプ」の種別を表示する(ステップS102)。
【0036】
一方、指示内容が表示モードの切替指示(表示ボタン61aの押下)であれば(ステップS103)、処理モードを表示モードとし、表示画面43Aの所定位置に「表示」と表示する。そして、上下矢印ボタン61dが押下される毎に「重ね」、「並列」を循環表示し、重ね表示か並列表示かを選択させる。重ね表示が選択されたのであれば、処理モードを重ね表示モードとし、基準画像と試料画像のデータを合成し、図6に示すように重ねて表示する。ここで、基準画像を表示する際には、例えばその右端を表示画面43Aの右端近傍に位置させて表示する。重ね表示の際には、後述する処理により相違箇所の強調表示と、一致の度合(或いは不一致の度合)を示す「同一性パーセント表示」を行なう。
【0037】
並列表示が選択されたのであれば、処理モードを並列表示モードとし、画面の左右に試料画像と基準画像とを並べて表示する。ここで、基準画像を表示する際には、図5に示すように、例えばその右端から画面の分割部に収まる部分までを表示する。また、並列表示モードや重ね表示モードの2画像表示状態で、左右矢印ボタン61dが押下されたのであれば、処理モードを基準画像又は試料画像の単独表示モードとし、押下される毎に基準画像と試料画像を循環表示し、どちらかを選択させる。単独表示モードで上下矢印ボタン61が押下されたのであれば、2画像表示状態に切り替える(ステップS104)。
【0038】
一方、指示内容が照射光の切替指示(ランプボタン61eの押下)であれば(ステップS105)、処理モードをランプ切替モードとし、表示画面43Aの所定位置に「ランプ」と表示する。そして、上下左右矢印ボタン61dのいずれかのボタンが押下される毎に、「オフ」→「赤外線」→「オフ」→「UVランプ」→「オフ」→「単色光」というように循環表示し、照射光の種類とオン/オフを選択させる。CPU51では、照射光の切替指示に応じて光源ドライバ12に切替指令(当該光源の点灯指令)を送出し、光源11を切替えて当該照射光を試料1に照射する。ここで、光源11の切替えは、現在オンの光源11をオフにし、切替指令に示される光源11をオンにすることにより切り替えるようになっているが、UVランプの場合は、即点灯せずに、次の処理により点灯開始タイミングを調整する。
【0039】
CPU51は、UVランプでの照射が指示された場合(ステップS106)、矢印ボタン61dが押されなくなってから所定時間(5秒程度)が経過したか否かをチェックし、所定時間経過したのであれば、光源ドライバ12に切替指令を送出してUVランプを点灯させる。但し、「UVランプ」が選択されていて、かつ矢印ボタン61d以外のファンクションボタンが押されたのであれば、その時点でUVランプを点灯させる。
【0040】
この点灯制御は、UVランプの寿命低下を回避するための制御である。すなわち、UVランプの点灯には時間がかかり、矢印ボタン61dを不要に何回も押下する可能性がある。そのため、矢印ボタン61dの押下により即点灯させると、オフ/オンによる点灯回数が多くなって寿命に影響を与えてしまうので、上記の点灯制御によって不要なUVランプのオフ/オンを回避する(ステップS107,S108)。
【0041】
光源11の切替えが完了すると、CPU51では画像フレームメモリ23から試料画像のデータを読込むと共に、当該照射光に対応する基準画像を基準画像メモリ31から読込み、当該表示モードでの表示用データを作成する。そして、表示用データをビデオRAM41に展開し、液晶表示コントローラ42を介して切替え後の照射光での画像を液晶ディスプレイ43に表示する。その際、照射光の種類を示す「蛍光」、「赤外」等の表示を行なう(ステップS109)。
【0042】
一方、指示内容が座標位置合わせの指示(表示ボタン61cの押下)であれば(ステップS110)、処理モードを座標モードとし、表示画面43Aの所定位置に「座標」と表示する。そして、上下左右ボタン61dが押下されたのであれば、当該方向に移動した基準画像の座標位置を求め、移動後の基準画像と試料画像とを合成して表示する。そして、ステップS101に戻り、上記動作を繰り返す(ステップS111)。
【0043】
次に、重ね表示モードにおける「同一性パーセント表示」と「相違箇所の強調表示」の処理について、図14のフローチャートを参照して説明する。なお、これらの相違データ表示処理は、重ね表示が選択された以降、他の表示モードに遷移するまで一定時間毎に行なわれる。
【0044】
重ね表示モードの場合、CPU51は、基準画像の画像データと試料画像の画像データとを画素毎に比較し、例えば紙幣が有りと見なされる部分(画素値が閾値以上の部分)に対して、真性物の画素値の最高値を100として同一性(或いは不一致性)のパーセンテージを算出する。ここで、比較する画素情報は、モノクロ画像の場合は濃度情報であり、カラー画像の場合は色情報と明度情報である(ステップS121)。そして、算出した同一性のパーセンテージの値を表示画面の中央下部に表示する。この同一性パーセント表示は、真の紙葉類の基準画像が選択されて表示されているのであれば、試料が本物であるパーセンテージを示し、偽の紙葉類の基準画像が選択されて表示されているのであれば、試料が偽物であるパーセンテージを示している(ステップS122)。
【0045】
また、CPU51は、ステップS121における比較処理の際に、画素毎の比較値が所定値以下(例えば、百分率換算で90パーセント以下)であるか否かをチェックし、所定値以下であれば両者が相違していると判断し(ステップS123)、図7に示すように相違箇所を強調して表示する。この強調表示は、当該画素の濃度、表示色等を当該基準データでは存在し得ないものに変えることにより行なう(ステップS124)。
【0046】
なお、本実施例では、一体型(オールインワンタイプ)で真偽鑑別装置を構成しているが、通信手段を追加して外部の表示手段(パソコン,テレビジョン等)と接続する構成とし、外部のディスプレイを表示部として使うことにより、より見やすい画面を得ることができる。更に、本実施例の基準画像メモリ31であるICカードを追加したインターフェイス手段を介した外部のパソコンの記憶装置を用いることにより、より大量のデータを使用することが可能となる。この場合の入力手段を外部パソコンのキー操作に替えることも容易であることは言うまでもない。また、本実施例では、発光手段は赤外線、紫外線及び単一光の3つの光源から成る構成を例として説明したが、それぞれ発光波長の異なる複数の光源を備えるようにしても良い。更に、照射光は、一つの光源から発光する場合を例として説明したが、複数の光源を組み合わせて複数の光源から発光するようにしても良い。
【0047】
【発明の効果】
以上のように本発明の真偽鑑別装置によれば、対象物が本物の場合には非可視光に反応して、反射する光の波長が普通光を当てた場合とは異なる可視光が反射されてくるのをとらまえて表示し、予め設定されている基準データと比較し、相違点を強調して表示させることができる。そのため、表示画面を見るだけで、偽造紙幣について知識が全くなくても、その真偽を判定することができる。また、対象とするものは、紙幣、証書類の真性のものだけでなく、偽造品のものであっても良いので、特定の偽造券の調査探索にも使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の真偽鑑別装置の一例を示すブロック構成図である。
【図2】本発明装置の外観構成の一例を示す斜視図である。
【図3】本発明装置の内部構造の一例を示す斜視図である。
【図4】図3の側面断面図である。
【図5】本発明装置における第1の表示例を示す図である。
【図6】本発明装置における第2の表示例を示す図である。
【図7】本発明装置における第3の表示例を示す図である。
【図8】本発明装置における第4の表示例を示す図である。
【図9】本発明装置における操作手順の第1の例を説明するための示すフローチャートある。
【図10】本発明装置における操作手順の第2の例を説明するための示すフローチャートある。
【図11】本発明装置における操作手順の第3の例を説明するための示すフローチャートある。
【図12】本発明装置における全体の操作手順の一例を説明するための示すフローチャートある。
【図13】本発明装置の動作例を説明するためフローチャートある。
【図14】図13のフローチャートの分図である。
【図15】従来の真偽鑑別装置の一例を説明するための外観斜視図である。
【符号の説明】
5 鑑別対象物
10 発光手段
11 光源
12 光源ドライバ
20 受像手段
21 CCDカメラ
22 A/D変換器
23 画像フレームメモリ
30 真性画像記憶手段
31 基準画像メモリ
32a ICカード用スロット
32b ICカード抜出用ボタン
40 表示手段
41 ビデオRAM
42 液晶表示コントローラ
43 液晶ディスプレイ
43A 表示画面(液晶パネル部)
50 制御手段
51 CPU
52 制御用ROM
53 作業用RAM
60 入力手段
61 操作ボタン
61a 「表示」ボタン
61b 「選択」ボタン
61c 「座標」ボタン
61d 「矢印」ボタン
61e 「ランプ」ボタン
62 輝度調整ボリューム
100 鑑別装置本体
101 遮光ケース[0001]
[Industrial applications]
The present invention relates to an authenticity discriminating apparatus that discriminates authenticity of banknotes, passports, ID cards, securities, and the like by observing a display image, and in particular, the type and authenticity of color-printed currency such as banknotes. In order to display the image of the banknote when it is exposed to infrared rays or ultraviolet rays to judge, the feature points are emphasized and displayed on the display screen, so that the authenticity of the currency can be easily determined. Related to the authenticity discriminating apparatus.
[0002]
[Prior art]
As a discriminating apparatus for visually discriminating the type and authenticity of paper sheets such as money, there are a discriminating apparatus using infrared rays and a discriminating apparatus using ultraviolet rays. This type of authenticity discriminating apparatus is configured to perform genuine discrimination by irradiating an object to be discriminated with infrared rays or ultraviolet rays and capturing the image, and observing a monitor display of the captured image. It is used to discriminate bills and the like using a material that reflects light. The discriminating apparatus using infrared rays is effective for paper sheets such as banknotes in which ink that reflects infrared rays and ink that absorbs infrared rays are selectively printed. That is, in such a bill, a portion printed with the reflective ink appears on the monitor screen as a bright image, and a portion printed with the absorbing ink appears dark on the monitor screen. For this reason, a forged image clearly has a different image. Therefore, by observing the display image on the TV monitor with the naked eye, it is possible to easily determine whether or not the banknote or the like is forged.
[0003]
On the other hand, a discriminating apparatus using ultraviolet light is effective for paper sheets such as banknotes mixed with a fluorescent paint. In addition, it is effective for paper sheets into which fibers containing a fluorescent paint have been incorporated, paper sheets into which fluorescent small pieces have been incorporated, or paper sheets which use fluorescent ink for part or all of printing. It is. That is, in such paper sheets, when the ultraviolet rays are irradiated, a portion of the fluorescent paint emerges. Therefore, the observer visually observes the surface of the banknotes or the like irradiated with the ultraviolet rays to determine whether or not the banknotes are forged. Can be easily identified.
[0004]
However, in a conventional authenticity discriminating apparatus using infrared light, observation is performed in a light-shielded room for blocking external light, and facilities such as infrared light, an infrared camera, and a TV monitor are required. Therefore, large-scale equipment was required, and a dedicated operator who was accustomed to working in a dark place was required. On the other hand, even in a conventional authenticity discriminating apparatus using ultraviolet light, observation is performed in a light-shielding room for blocking external light, and equipment such as an ultraviolet irradiation device is required, which requires large-scale equipment, and In order to avoid the risk of getting into eyes, harmful UV-cut glasses were required.
[0005]
Therefore, a discriminating apparatus that does not require a large-scale facility and does not require a dedicated operator has been proposed in a counterfeit discriminating apparatus disclosed in Japanese Patent Application No. 6-105384 by the present applicant. This counterfeit discriminating apparatus is designed to reduce the size and weight of the apparatus and simplify observation, and as shown in FIG. 15, the discriminating apparatus main body 200 is placed on the
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the counterfeit discriminating apparatus of Japanese Patent Application No. 6-105384 described above, the size and weight are reduced compared to other conventional discriminating apparatuses, and the observation is easy, but only the image of the discrimination target is obtained. It is difficult to discriminate between beginners because it is a method of discriminating the authenticity by observing the information. That is, it is necessary to be familiar with the characteristics of various banknotes and the like, and there is a problem that a person who is not a skilled person cannot discriminate. Furthermore, since the comparison is made between the display image and the printed matter, it is not easy to find the difference, and in the case of a sophisticated counterfeit, there is a risk that even a skilled person may mistakenly discriminate.
[0007]
SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object of the present invention is to provide a genuine discriminating apparatus which is portable and can be used by even a novice to discriminate counterfeit bills or the like.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
According to the present invention, authenticity can be achieved by placing the object on a discrimination target, irradiating the light, performing image processing on the light received from the target, and visually observing an image displayed on a display unit. An object of the present invention is to provide a light emitting unit that emits light of a specific wavelength, an image receiving unit that converts light of a specific frequency into an electric signal, and setting of a display mode. Input means for accepting, an intrinsic image storage means for storing an image of an intrinsic substance in advance, a display means for displaying a result of identification, an image of the intrinsic object stored in the identification object and the intrinsic image storage means, Control means for processing the difference data of the above and displaying the data on the display means.
[0009]
[Action]
In the present invention, light of a specific wavelength is applied to an object to be identified by a light emitting unit, light of a specific frequency reflected from the object is converted into an electric signal by an image receiving unit, and various display modes are input by an input unit. Is compared with the image of the intrinsic material stored in advance in the intrinsic image storage means, and the difference is displayed as a result. For this reason, unlike the related art, the difference between the display image of the target object and the intrinsic object can be easily known without visually comparing the two. In addition, since an image of an intrinsic material to be used as a sample is displayed, an accurate comparison can be made as compared with a conventional method of comparing an intrinsic material printed on a printed matter.
[0010]
Further, the image stored in the intrinsic image storage means includes both or one of a true paper sheet and a fake paper sheet, and the intrinsic substance selected / set by the input means is regarded as an object to be discriminated. Be compared. Therefore, it is possible to deal with various types of paper sheets, and the target object is not only the authentic ones of bills and certificates, but also those of counterfeit goods. It can also be used for search and search.
[0011]
【Example】
FIG. 1 is a block diagram showing an example of the authenticity discriminating apparatus of the present invention. The light emitting means 10 emits light of a specific wavelength to a discrimination object (sample: hereinafter, a bill). It comprises a light source 11 for irradiation and a
[0012]
The image receiving
[0013]
The intrinsic
[0014]
Although the configuration of the input means 60 will be described later, the input means 60 is used for setting various functions. The input means 60 is provided with a plurality of operation buttons, one of which is used to select a plurality of reference images. One is used to specify a display state such as a difference display mode, a parallel display mode, and an overlap display mode. One is used when the display position of the reference image is shifted by an instruction to move the screen in the X-axis and Y-axis directions when the overlap display mode or the parallel display mode is designated, and the reference image is displayed so as to overlap the sample image. Here, the difference display mode is a display mode in which the difference between the sample image and the reference image and the degree of the difference are specified, and the parallel display mode displays the reference image and the sample image in parallel. The display mode is a mode in which the reference image is displayed so as to overlap the sample image.
[0015]
The display means 40 for displaying the discrimination result includes a
[0016]
The control means 50 includes a CPU 51, a
[0017]
FIG. 2 is a perspective view showing an example of the external configuration of the device of the present invention. On the upper surface of the discrimination device
[0018]
FIG. 3 is a perspective view showing an example of the internal structure of the discrimination device
[0019]
The internal structure will be described with reference to FIGS. Each device is stored in a rectangular parallelepiped light-shielding housing (hereinafter, referred to as a light-shielding case) 101. A
[0020]
The light source 11 includes an
[0021]
The
[0022]
An
[0023]
The
[0024]
FIG. 4B shows a
[0025]
In such a configuration, an operation procedure and an operation example of the authenticity discriminating apparatus of the present invention will be described with reference to a flowchart. First, the functions and operation procedures of the
[0026]
"Select" button 61b: Selects an object (a banknote denomination, front and back). When the selection button 61b is pressed, "selection" is displayed on the upper right of the
[0027]
"Display"
[0028]
In the one-image display state (FIG. 10B), pressing the left and right arrow buttons 61d selects only the reference image or only the sample image. On the
[0029]
"Coordinate" button 61c: A button for instructing movement of the reference image. When the overlap display is selected by the
"Arrow" button 61d: The operation changes according to the display of each function key. For items in which the selection target is displayed in a circular manner, the order is displayed in reverse order by the arrow button in the opposite direction.
[0030]
"Lamp"
[0031]
The buttons for specifying the functions of “display”, “select”, “coordinates” and “lamp” function independently. That is, since the order of pressing the buttons is not determined, the buttons can be pressed at any time.
[0032]
Next, an example of the entire operation procedure will be described with reference to a flowchart of FIG.
First, the denomination of the sample, the front and back sides, and the type of irradiation light (lamp) are designated by the above operation procedure (step S51). Subsequently, when the
[0033]
In the parallel display mode, the screen is divided into two right and left sides, and a sample image is displayed on the left and a reference image is displayed on the right. FIG. 5 shows a screen example when ultraviolet rays are used as irradiation light, and FIG. 8 shows a display example when infrared rays are used. The observer visually compares the sample image with the reference image to discriminate the authenticity of the sample. Here, in the side-by-side display mode, the entire surface of the bill is not displayed, so if it is desired to check a portion that is not displayed (the left portion of the bill in the example of FIG. 5), the coordinate button 61c, the up / down / left / right arrow buttons The display image is moved by the operation of 61d to adjust the display position of the reference image. In order to move the position on the sample side, the apparatus is shifted with respect to the bill.
[0034]
In the superimposed display mode, as shown in FIG. 6, the sample image and the reference image are overlapped and displayed. Here, "identity percentage display" 43a indicating the degree of coincidence between the sample image and the reference image is displayed at the lower center of the display screen. The observer superimposes images using the up, down, left, and right arrow buttons 61d in the coordinate mode so as to increase the number while looking at the
[0035]
Next, an operation example of the apparatus of the present invention will be described with reference to the flowcharts of FIGS.
When the power of the discrimination device
[0036]
On the other hand, if the instruction is a display mode switching instruction (depression of the
[0037]
If the parallel display is selected, the processing mode is set to the parallel display mode, and the sample image and the reference image are displayed side by side on the left and right sides of the screen. Here, when displaying the reference image, as shown in FIG. 5, for example, a portion from the right end to a portion that fits into the divided portion of the screen is displayed. If the left and right arrow buttons 61d are pressed in the two-image display state of the parallel display mode and the overlap display mode, the processing mode is set to the single image display mode of the reference image or the sample image. The sample image is displayed cyclically, and either one is selected. If the up / down arrow button 61 has been pressed in the single display mode, the state is switched to the two-image display state (step S104).
[0038]
On the other hand, if the instruction content is an illumination light switching instruction (pressing of the
[0039]
When the irradiation with the UV lamp is instructed (step S106), the CPU 51 checks whether or not a predetermined time (about 5 seconds) has elapsed since the arrow button 61d is no longer pressed, and if the predetermined time has elapsed. For example, a switching command is sent to the
[0040]
This lighting control is control for avoiding a reduction in the life of the UV lamp. That is, it takes time to turn on the UV lamp, and the arrow button 61d may be depressed many times unnecessarily. Therefore, if the light is turned on immediately by pressing the arrow button 61d, the number of times of turning on / off increases and the life is affected. Therefore, unnecessary turning off / on of the UV lamp is avoided by the above lighting control (step). S107, S108).
[0041]
When the switching of the light source 11 is completed, the CPU 51 reads the sample image data from the
[0042]
On the other hand, if the instruction content is an instruction for coordinate alignment (depression of the display button 61c) (step S110), the processing mode is set to the coordinate mode, and "coordinate" is displayed at a predetermined position on the
[0043]
Next, the processes of “identity percentage display” and “differential portion highlighting” in the overlapping display mode will be described with reference to the flowchart of FIG. It should be noted that these different data display processes are performed at regular intervals after the overlap display is selected and before transition to another display mode.
[0044]
In the case of the overlap display mode, the CPU 51 compares the image data of the reference image and the image data of the sample image for each pixel, and, for example, determines the authenticity of a portion where a bill is considered to exist (a portion where the pixel value is equal to or larger than a threshold value). The percentage of the identity (or inconsistency) is calculated with the highest pixel value of the object as 100. Here, the pixel information to be compared is density information in the case of a monochrome image, and is color information and brightness information in the case of a color image (step S121). Then, the calculated percentage value of the identity is displayed at the lower center of the display screen. If the reference image of the true sheet is selected and displayed, the identity percentage display indicates the percentage of the authentic sample, and the reference image of the false sheet is selected and displayed. If so, the percentage indicates that the sample is fake (step S122).
[0045]
In addition, the CPU 51 checks whether or not the comparison value for each pixel is equal to or less than a predetermined value (for example, 90% or less in terms of percentage) at the time of the comparison processing in step S121. It is determined that they are different (step S123), and the different parts are highlighted and displayed as shown in FIG. This highlighting is performed by changing the density, display color, and the like of the pixel to a value that cannot exist in the reference data (step S124).
[0046]
In the present embodiment, the authenticity discriminating apparatus is configured as an integrated type (all-in-one type). However, a communication unit is added to connect to an external display unit (a personal computer, a television, or the like). By using the display as a display unit, a more easily viewable screen can be obtained. Further, by using a storage device of an external personal computer via an interface means to which an IC card as the
[0047]
【The invention's effect】
As described above, according to the authenticity discriminating apparatus of the present invention, when the target object is a real object, it reacts to the invisible light, and the visible light reflected by the reflected light has a wavelength different from that when the normal light is applied. It is possible to display the captured data, compare it with reference data set in advance, and highlight and display the differences. Therefore, just by looking at the display screen, it is possible to determine the authenticity of the counterfeit banknote without any knowledge. In addition, since the target object is not limited to the genuine ones of the banknotes and certificates, it may be a forged one, so that it can be used for a search for a specific forged ticket.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing an example of the authenticity discriminating apparatus of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view showing an example of an external configuration of the device of the present invention.
FIG. 3 is a perspective view showing an example of the internal structure of the device of the present invention.
FIG. 4 is a side sectional view of FIG. 3;
FIG. 5 is a diagram showing a first display example in the device of the present invention.
FIG. 6 is a diagram showing a second display example in the device of the present invention.
FIG. 7 is a diagram showing a third display example in the device of the present invention.
FIG. 8 is a diagram showing a fourth display example in the device of the present invention.
FIG. 9 is a flowchart illustrating a first example of an operation procedure in the apparatus of the present invention.
FIG. 10 is a flowchart for explaining a second example of the operation procedure in the device of the present invention.
FIG. 11 is a flowchart illustrating a third example of the operation procedure in the apparatus of the present invention.
FIG. 12 is a flowchart illustrating an example of an overall operation procedure in the apparatus of the present invention.
FIG. 13 is a flowchart for explaining an operation example of the apparatus of the present invention.
FIG. 14 is a branch diagram of the flowchart in FIG. 13;
FIG. 15 is an external perspective view illustrating an example of a conventional authenticity discriminating apparatus.
[Explanation of symbols]
5 Objects to be identified
10 Light emitting means
11 Light source
12 Light source driver
20 Image receiving means
21 CCD camera
22 A / D converter
23 Image frame memory
30 Intrinsic image storage means
31 Reference image memory
32a IC card slot
32b IC card removal button
40 display means
41 Video RAM
42 LCD controller
43 LCD display
43A display screen (liquid crystal panel)
50 control means
51 CPU
52 Control ROM
53 Working RAM
60 input means
61 Operation buttons
61a "Display" button
61b "Select" button
61c "Coordinate" button
61d "arrow" button
61e "Lamp" button
62 Brightness adjustment volume
100 Discrimination device body
101 Shading case
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