JP3573159B2 - ガス富化装置および空気調和機 - Google Patents

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本発明は、空気中の所定のガス濃度を他のガスに対して相対的に向上させるガス富化装置とこれを用いた空気調和機に関するものである。
従来、選択性ガス透過膜やPSA法などの吸着剤を用い、酸素や窒素などの特定ガスの濃度を相対的に向上させる装置として、酸素富化装置や窒素富化装置などが医療用富化装置、空気調和機、空気清浄機などの機器に用いられている。
例えば酸素濃度を向上させるものとして、分離型空気調和機の室外機に酸素富化手段を設け、酸素富化された空気を送出配管を介して室内機に送り、室内側に放出して被空調空間である室内の酸素濃度を向上させ居住者の快適性の用に供するという例が特許文献1や特許文献2に開示されている。
特開平5−113227号公報 特開2002−39569号公報
しかしながら上記従来の技術では、ガス富化装置の設置空間状態や設置場所による周囲温度などの影響は考慮されておらず、差圧発生手段の周囲温度が高くなると、差圧発生手段の温度もそれに連動して上昇し、樹脂部品など差圧発生手段の構成要素部品の寿命低下につながったり、ひいては装置としての信頼性が低下するといった課題があった。
本発明は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、差圧発生手段の温度上昇に影響する諸条件に応じて、差圧発生手段の運転率を可変するなどして運転量を制御することで、長寿命で信頼性の高いガス富化装置とそれを用いた空気調和機を提供することを目的としている。
前記従来の課題を解決するために、本発明のガス富化装置は、少なくともガス富化手段と、ガス富化手段に差圧を発生させる差圧発生手段と、差圧発生手段のガス富化運転開始から終了までの間での前記差圧発生手段の運転経過時間を検出する運転時間検出手段とを具備し、差圧発生手段は前記の運転経過時間に基づいて運転量を可変制御される
本発明のガス富化装置および空気調和機は、差圧発生手段の温度上昇に影響する諸条件に応じて、差圧発生手段の運転率を可変するなどして運転量を制御することで、長寿命で信頼性の高いガス富化装置および空気調和機を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施の形態では、ガス富化装置として酸素富化装置を居住空間の空気調和に用いる分離型の空気調和機に適用した場合について説明する。
(実施の形態1)
まず図1、図2、図3、図4を用いて本発明の実施の形態1について説明する。図1は、本発明の実施の形態1におけるガス富化装置を示す正面図である。
ガス富化装置1は、ガス富化手段となる酸素富化ユニット2と、差圧発生手段となる減圧ポンプ3と、送気通路4と、温度検知手段である温度センサ5と制御手段6と、減圧ポンプ3の吐出側に接続された吐出主管7により構成されている。酸素富化ユニット1は特定のガスを選択的に透過する選択透過膜であっても良いし、あるいは特定のガスを吸着する選択吸着膜であっても良い。
このように構成されたガス富化装置1において、ガス富化される気体である大気8が、酸素富化ユニット2の出口側に設けられた減圧ポンプ3の吸込みによって酸素富化ユニット2に入り、酸素富化ユニット2内の選択透過膜などによって酸素が選択的に透過され、酸素濃度の高い気体となって送気通路4に入る。酸素濃度の高い気体9は送気通路4から減圧ポンプ3を経て、吐出主管7に吐出され、空気調和機の被空調空間である室内などに供給される。
温度センサ5はガス富化装置1の各構成要素やその近傍の大気温度などを検出し、その温度情報に基づいて制御手段6によって減圧ポンプ3の運転を制御している。また温度センサ5に替えて、流量検出手段となる流量センサなどを用いて減圧ポンプ3の運転を制御しても良い。また制御手段6には、減圧ポンプ3の運転時間検出手段(図示せず)が設けられ、その運転時間によって減圧ポンプ3を間欠的に運転するよう制御しても良い。例えば、運転時間検出手段は減圧ポンプの運転開始からの運転時間を検出し、一定時間ごとに間欠運転してもよいし、運転経過時間が長くなるほど間欠運転のOFF時間を長くとるようにしてもよい。更には運転開始からの運転時間が所定時間までと、それ以上で間欠運転の間隔が異なるようにし、所定時間以上の場合に、それ以前に比べてOFF時間が長くなるようにするとよい。
図2は、図1に示したガス富化装置1を用いた空気調和機の斜視図である。図2において、室外ユニット10は、圧縮機11、四方弁(図示せず)などが配置された圧縮機室12と、酸素富化ユニット2や減圧ポンプ3などからなるガス富化装置1と、空気調和機の制御部品とガス富化装置1の制御手段6とよりなる制御装置13などが配置された電装部品室14を有している。さらに室外ユニット10は室外ファン15と室外熱交換器16とからなる熱交換器室17とを構成している。
一方、室内ユニット21は、室内ファン22を有するとともに、ガス富化装置1の吐出主管7と接続された吐出口23が設けられ、吹出し口24より被空調空間である室内にガス富化された酸素濃度の気体を供給している。
なお、酸素富化ユニット2の1次側(大気側)には、滞留する窒素富化空気を掃気するためのファン(図示せず)を配置しておき、ガス富化装置1の運転に連動して動作させるとよい。ここでは、酸素富化ユニット2の一次側を、室外ユニット10の室外ファン15を有する熱交換器室17の送風回路内に配置し、室外ファン15の送風によって酸素富化ユニット1の1次側の窒素富化空気を掃気するようにしている。
ガス富化装置1の減圧ポンプ3の運転は制御装置13によって制御される。室外機の外気温度などの雰囲気温度を検知する外気温度センサ18や、減圧ポンプ3の周囲温度センサ19、さらには減圧ポンプ3が圧縮機11と同じ空間に配置されている場合には圧縮機室温度センサ20などが設けられ、これらによって検知、あるいは推定された温度によって減圧ポンプ3の運転が制御される。
なお減圧ポンプ3は運転量を制御される。本実施の形態では運転量の制御は主としてその運転率を可変とすることにより行われている。ここで、運転率について図3を用いて説明する。
図3は、ガス富化装置1の減圧ポンプ3をON−OFF運転した場合のタイムチャートを示している。運転率とは、このように減圧ポンプ3を間欠的に運転した場合の、総運転時間T1に対するON時間の割合を示す。すなわち、運転率(%)=(T2/T1)×100であり、例えば運転率R0は連続ON運転の状態、運転率R1は運転率≧50%、運転率R2は運転率<50%、運転率R3は連続OFFの状態を示している。
図4は本発明の実施の形態1におけるガス富化装置の減圧ポンプの運転タイムチャートである。図4に示すように、本実施の形態1では減圧ポンプ3の電源投入(ON)時点からの運転経過時間tによって間欠運転の運転率を可変としている。すなわち、電源投入後は連続ON運転の運転率R0とし、所定の運転経過時間t1に達した後は運転率R1とし、さらに所定の運転経過時間t2経過後は運転率R2で運転し、運転経過時間が長くなるにしたがって減圧ポンプ3のON時間を短くしている。
このように、本実施の形態1によれば、減圧ポンプ3の運転時間が所定時間になった時に、間欠運転を行いさらにその運転率を可変とすることによって、減圧ポンプ3の温度上昇を抑制して信頼性を高め、ガス富化装置の安定運転を行うことができる。なお、運転率R1や運転率R2の具体的数値や、所定の運転経過時間t1、t2が任意に決定できることは言うまでもない。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について、図5、図6を用いて説明する。
図5は本発明の実施の形態2における減圧ポンプの制御仕様を示す図であり、図6は本発明の実施の形態2における外気温に対する減圧ポンプの動作を示すタイムチャートである。図5と図6に示すa〜e点はある所定外気温度での運転点を示している。
図5は、例えば図2において示された外気温度センサ18の温度情報に基づいて減圧ポンプ3の運転率を可変とする制御仕様を示し、外気温度が上昇しさらに下降する場合の運転率を示している。ここで、外気温度が上昇する過程と下降する過程で、運転率が切り替わる所定温度を異ならせている。これは、例えばT3=T4、T1=T2とすると、その温度で運転率切り替え動作が頻繁に起こることを防止するためである。
図6に示すように、外気温度がT3以下では運転率R0の状態で運転し、所定の温度T3を超えた状態では減圧ポンプ3の運転を間欠運転とし、さらに外気温度が上昇する場合には、減圧ポンプ3のON時間が短い運転率R2の運転としている。このように減圧ポンプ3の運転を制御することによって、外気温度の上昇によって減圧ポンプ3の放熱がしにくくなることや、酸素富化ユニット2に吸込まれ減圧ポンプ3へ吸込まれる気体の温度上昇によって減圧ポンプ3が温度上昇して信頼性を損なうことを抑制している。また、外気温度が下降してくる場合には、徐々に運転率を増加させ、所定温度T4となった時点で連続運転である運転率R0としている。このように、外気温度に応じて運転率を変えることにより、減圧ポンプ3の信頼性を損なうことなく安定したガス富化運転が可能となる。
なお、外気温度としてはガス富化手段である酸素富化ユニット2近傍の大気温度である方が、減圧ポンプ3の信頼性確保の点からはより好ましい。さらに、運転率R1や運転率R2の具体的数値は、例えばそれぞれの運転条件下において運転していても、減圧ポンプ3の温度がそれ自体の信頼性を確保するに十分である所定温度以下にすることができるように、予め実験などによって決定しておくことが可能である。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3について、図7、図8を用いて説明する。
図7は本発明の実施の形態3における減圧ポンプの制御仕様を示す図であり、図8は本発明の実施の形態3における減圧ポンプ周囲の雰囲気温度に対する減圧ポンプの動作を示すタイムチャートである。図7と図8に示すa〜e点はある所定減圧ポンプ雰囲気温度での運転点を示している。
図7は、例えば図2において示された減圧ポンプ3の周囲温度センサ19の温度情報に基づいて減圧ポンプ3の運転率を可変とする制御仕様を示し、周囲温度が上昇しさらに下降する場合の運転率を示している。ここで、周囲温度が上昇する過程と下降する過程で、運転率が切り替わる所定温度を異ならせている。これは、例えばT3=T4、T1=T2とすると、その温度で運転率切り替え動作が頻繁に起こることを防止するためである。
図8に示すように、周囲温度がT3a以下では運転率R0の状態で運転し、所定の温度T3aを超えた状態では減圧ポンプ3の運転を間欠運転とし、さらに周囲温度が上昇する場合には、減圧ポンプ3のON時間が短い運転率R2の運転としている。このように減圧ポンプ3を運転することによって、周囲温度の上昇によって減圧ポンプ3の放熱がしにくくなることや、酸素富化ユニット2に吸込まれ減圧ポンプ3へ吸込まれる気体の温度上昇によって減圧ポンプ3が温度上昇して信頼性を損なうことを抑制している。また、周囲温度が下降してくる場合には、徐々に運転率を増加させ、所定温度T4aとなった時点で連続運転である運転率R0としている。このように、減圧ポンプ3の周囲温度に応じて運転率を変えることにより、減圧ポンプ3の信頼性を損なうことなく安定したガス富化運転が可能となる。
なお、周囲温度として減圧ポンプ3を構成する筐体部の温度を用いる方が、減圧ポンプ3の信頼性確保の点からはより好ましい。さらに、運転率R1や運転率R2の具体的数値は、例えばそれぞれの運転条件下において運転していても、減圧ポンプ3の温度がそれ自体の信頼性を確保するに十分である所定温度以下にすることができるように、予め実験などにより決定しておくことが可能である。
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4について、図9、図10を用いて説明する。図9は本発明の実施の形態4における減圧ポンプの制御仕様を示す図であり、図10は本発明の実施の形態4における酸素富化ユニットを通過する空気流量に対する減圧ポンプの動作を示すタイムチャートである。図9と図10に示すa〜e点はある所定空気流量での運転点を示している。
図9は、例えば図2において示す酸素富化ユニット2へ流入する流入空気25の流量を流量検出手段を用いて測定し、測定された空気流量情報に基づいて減圧ポンプ3の運転率を可変とする制御仕様を示し、流入空気25の流量が多くなる場合と、少なくなる場合の運転率を示している。ここで、流量が多くなる過程と少なくなる過程で、運転率が切り替わる所定空気流量を異ならせている。これは、例えばL3=L4、L1=L2とすると、その流量で運転率切り替え動作が頻繁に起こることを防止するためである。
図10に示すように、空気流量がL3以下では減圧ポンプ3の運転を停止し、所定の空気流量L3を超えた状態では間欠運転のである運転率R1で運転し、さらに空気流量が増加してL1を超えた状態で連続運転である運転率R0で運転している。なお、図10では間欠運転の運転率が運転率R1のみとなっているが、さらに運転率の異なる間欠運転を導入することも可能である。
このように、酸素富化ユニット2への空気流量が少ない時は、減圧ポンプ3の負荷が大
きくなる。そのため、この状態で連続運転すると減圧ポンプ3の信頼性を損なう。そこで本実施の形態4のように、酸素富化ユニット2に流入する空気流量によって、減圧ポンプ3の運転率を可変とすることによって減圧ポンプ3の信頼性を高めることができる。
なお、酸素富化ユニット2の目づまりなどのために流入する空気流量または通過流量が減少する場合などに本実施の形態4のような制御をすると更に好ましい。また、流量検知は酸素富化ユニット2の入口側と出口側の圧力差を検知する方法などが望ましい。
さらに、運転率R1や運転率R2の具体的数値は、例えばそれぞれの運転条件下において運転していても、減圧ポンプ3自体の信頼性を確保するに十分である所定流量にすることができるように、予め実験などにより決定しておくことが可能である。
(実施の形態5)
次に、図11を用いて本発明の実施の形態5について説明する。図11は、本発明の実施の形態5におけるガス富化装置を示す正面図である。
図11のガス富化装置1の基本構成は図1に示すガス富化装置と同じであり、減圧ポンプ3の周囲あるいは筐体の温度を測定する温度センサ30と、この温度に基づいて運転される減圧ポンプ3の下部に設けられた冷却ファン31と、その制御装置32とを備えている。
本発明の実施の形態5では、減圧ポンプ3の周囲や筐体そのものの温度が高い時に冷却ファン31によって、減圧ポンプ3を冷却し、減圧ポンプ3の信頼性を高めることができる。なお、本発明の具体的実施例としては次のような実施例に適用可能である。
例えば、ガス富化装置を車両用として搭載した場合、車両の風上側にガス富化装置1を設け車両がある所定以上のスピードで運転されている場合には、酸素富化ユニット2に通気される空気流量が多くなり減圧ポンプ3の温度上昇を抑えることができる。しかしながら、車両がある所定以下のスピードで運転もしくは運転停止された場合には、減圧ポンプ3の周囲温度または筐体温度を検知し、この周囲温度または筐体温度が所定温度以上の場合において、強制的に冷却ファン31を作動させることによって減圧ポンプ3の信頼性を向上させることができる。
(実施の形態6)
次に、本発明の実施の形態6における空気調和機について、図12、図13を用いて説明する。図12は本発明の実施の形態6における減圧ポンプの制御仕様を示す図であり、図13は本発明の実施の形態6における圧縮機温度に対する減圧ポンプの動作を示すタイムチャートである。
図12と図13に示すa〜e点はある所定圧縮機温度での運転点を示している。
図12は、例えば図2において示された圧縮機温度センサ20の温度情報に基づいて減圧ポンプ3の運転率を可変とする制御仕様を示し、圧縮機温度が上昇しさらに下降する場合の運転率を示している。ここで、圧縮機温度が上昇する過程と下降する過程で、運転率が切り替わる所定温度を異ならせている。これは、例えばt3=t4、t1=t2とすると、その温度で運転率切り替え動作が頻繁に起こることを防止するためである。
図13に示すように、圧縮機温度がt3以下では運転率R0の状態で運転し、所定の温度t3を超えた状態では減圧ポンプ3の運転を間欠運転とし、さらに圧縮機周囲温度が上昇する場合には、減圧ポンプ3のON時間が短い運転率R2の運転としている。このように減圧ポンプ3を運転することによって、圧縮機温度の上昇によって減圧ポンプ3の放熱
がしにくくなり減圧ポンプ3が温度上昇して信頼性を損なうことを抑制している。また、周囲温度が下降してくる場合には、徐々に運転率を増加させ、所定温度t4となった時点で連続運転である運転率R0としている。
図2に示すように、空気調和機の室外ユニット10において主たる熱源は圧縮機20である。すなわち圧縮機温度が高ければ、圧縮機近傍に設置された減圧ポンプ3の雰囲気温度は上昇していくため、圧縮機温度により減圧ポンプ3の周囲温度が推定可能となる。つまり圧縮機11の温度を側定することによって、減圧ポンプ3の温度上昇を予測し、減圧ポンプ3の運転率を事前に可変して減圧ポンプ3の信頼性をさらに向上させる運転が可能となる。
なお、圧縮機温度としては、圧縮機11の筐体温度や冷媒吐出管の温度、あるいは吐出冷媒の温度などを用いることが可能である。
(実施の形態7)
次に、本発明の実施の形態6における空気調和機について、図14、図15、図16を用いて説明する。
図14は、図2に示したガス富化装置を搭載した空気調和機と基本構成が同じ空気調和機の斜視図である。室外ユニット10は熱交換器室17に形成される送風回路40と圧縮機室12および電装部品室14より構成される機械室とが防音板41によって分離されている。ガス富化装置1は電装部品室14に搭載されており、電装部品室14は送風回路40と連通する通気路を形成している。送風回路40は室外ファン15により吸気された空気が室外熱交換器16を通り室外ユニット10の吹出し側へと流れる。送風回路40と減圧ポンプ3が載置されている設置空間である電装部品室14とは、通気路を有しているため、室外ファン15が運転されると減圧ポンプ3の設置空間の空気が送風回路15側に吸気されるとともに、減圧ポンプ3の設置空間に空気が押し込まれる。つまり、室外ファン15の運転によって、減圧ポンプ3の設置空間である電装部品室14に空気流れが発生する。また、室外ユニット10の基板42に設けられたドレン溝43を通しても、送風回路40と圧縮機室12が連通して通気路を形成している。また、減圧ポンプ3の周囲温度やその筐体温度を検出する温度センサ44が設けられている。
上記構成において、室外ファン15を運転すると、屋外空気45が室外熱交換器16を通して送風回路40に吸気されるとともに、減圧ポンプ3の筐体周辺空気も吸気される。本実施の形態7では、減圧ポンプ3が運転されているときには、室外ファン15を所定回転数以上で運転している。さらに、室外ファン15の回転数によって減圧ポンプ3の運転量を制御するとともに、減圧ポンプ3の筐体温度あるいは周囲温度に基づいて、室外ファン15の回転数を制御している。
まず、室外ファン15の回転数による減圧ポンプ3の運転量制御について図15、図16を用いて説明する。図15は本発明の実施の形態7における減圧ポンプの制御仕様を示す図であり、図16は本発明の実施の形態7における室外ファンの回転数に対する減圧ポンプの動作を示すタイムチャートである。図15と図16に示すa〜e点はある所定室外ファン回転数での運転点を示している。
ここでは室外ファン15の運転回転数をMとし、予め設定された所定の運転回転数をM1、M2、M3、M4としている。また、減圧ポンプ3の運転量は、前述のように運転率で定義され、運転率R0は連続運転、運転率R1は50%以上の間欠運転、運転率R2は50%未満の間欠運転、運転率R3は運転停止である。
図15、図16に示すように、室外ファン15の運転回転数MがM1以上の状態では運転率R0になっている。室外ファン15の運転回転数MがM1以下にある場合には、制御装置13によって室外ファン15の運転回転数Mが所定回転数であるM1、M2、M3、M4と比較され、それぞれ図15に示す制御仕様に従い、図16に示すように運転動作が行われる。
このようにして、室外ファン15の運転回転数が大きく、減圧ポンプ3が冷却される効果の大きい時は減圧ポンプ3の運転率を高め、逆の場合は運転率を減少させて減圧ポンプの信頼性を高めることができる。
また、上記実施例ではM1とM2、M3とM4の運転回転数値をそれぞれ設定しているが、M1=M2、M3=M4としても同様の効果を奏するものである。
(実施の形態8)
次に減圧ポンプ3の筐体温度あるいは周囲温度により室外ファン15の運転回転数を制御する場合について図17、図18を用いて説明する。図17は本発明の実施の形態8における減圧ポンプの制御仕様を示す図であり、図18は本発明の実施の形態8における減圧ポンプ3の筺体温度あるいは周囲温度に対する室外ファン15の運転回転数を示すタイムチャートである。図17と図18に示すa〜e点はある所定の筐体温度あるいは周囲温度での運転点を示している。
図17において上方ほど筺体温度あるいは周囲温度が高く、下方ほど筺体温度あるいは周囲温度が低いことも示している。ここでは減圧ポンプ3の周囲温度に対し、予め設定された周囲温度をA1、A2、A3、A4とし、室外ファン15の運転回転数をM10、M11、M12としている。
周囲温度センサ44によって検知された減圧ポンプ3の周囲温度がA1以上の状態では室外ファン15の運転回転数はM12となる。減圧ポンプ3の周囲温度がA1以下にある状態であると、制御装置13が周囲温度AがA1とA2及びA3とA4とを比較され、図17に示すような制御仕様に従って図18に示すように運転動作が行われる。すなわち、減圧ポンプ3の周囲温度が高い時には運転回転数を大にし、周囲温度が低いときには運転回転数を小にして、室外ファン15の運転によって減圧ポンプ3の設置空間を通過する空気量を制御して減圧ポンプ3の信頼性を高めている。
また、上記実施例ではA1とA2、A3とA4の周囲温度値をそれぞれ設定しているが、A1=A2、A3=A4としても同様の効果を奏するものである。
以上のように、本発明のガス富化装置によれば、大気などをガス富化するための差圧発生手段である減圧ポンプの信頼性を高め、ガス富化装置として安定運転を実現できるとともに、それを用いた信頼性の高い空気調和機や空気清浄器を実現することができる。
以上のように、本発明にかかるガス富化装置および空気調和機は、差圧発生手段の温度上昇に影響する諸条件に応じて、差圧発生手段の運転率を可変し、長寿命で信頼性の高いガス富化装置および空気調和機を実現することができるので、ガス富化装置としては医療用や家庭用を問わず、また空気調和機では家庭用をはじめ車両用などの用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1におけるガス富化装置を示す正面図 ガス富化装置を用いた空気調和機の斜視図 ガス富化装置の減圧ポンプをON−OFF運転した場合のタイムチャート 本発明の実施の形態1におけるガス富化装置の減圧ポンプ運転タイムチャート 本発明の実施の形態2における減圧ポンプの制御仕様を示す図 本発明の実施の形態2における外気温に対する減圧ポンプの動作を示すタイムチャート 本発明の実施の形態3における減圧ポンプの制御仕様を示す図 本発明の実施の形態3における減圧ポンプの周囲雰囲気温度に対する減圧ポンプの動作を示すタイムチャート 本発明の実施の形態4における減圧ポンプの制御仕様を示す図 本発明の実施の形態4における酸素富化ユニットを通過する空気流量に対する減圧ポンプの動作を示すタイムチャート 本発明の実施の形態5におけるガス富化装置を示す正面図 本発明の実施の形態6における減圧ポンプの制御仕様を示す図 本発明の実施の形態6における圧縮機温度に対する減圧ポンプの動作を示すタイムチャート 本発明の実施の形態7における空気調和機の斜視図 本発明の実施の形態7における減圧ポンプの制御仕様を示す図 本発明の実施の形態7における室外ファンの回転数に対する減圧ポンプの動作を示すタイムチャート 本発明の実施の形態8における減圧ポンプの制御仕様を示す図 本発明の実施の形態8における減圧ポンプの筺体温度あるいは周囲温度に対する室外ファンの運転回転数を示すタイムチャート
符号の説明
1 ガス富化装置
2 酸素富化ユニット
3 減圧ポンプ
5 温度センサ
6 制御手段
19 周囲温度センサ

Claims (5)

  1. 少なくともガス富化手段と、前記ガス富化手段に差圧を発生させる差圧発生手段と、前記差圧発生手段のガス富化運転開始から終了までの間での前記差圧発生手段の運転経過時間を検出する運転時間検出手段とを具備し、前記差圧発生手段は前記運転経過時間に基づいて運転量を可変制御されることを特徴とするガス富化装置。
  2. 前記運転経過時間が所定時間を越えると、前記差圧発生手段の運転量はそれまでの運転量に比べて低くなるように制御されることを特徴とする請求項1記載のガス富化装置。
  3. 前記差圧発生手段の筐体温度を推測し得る温度もしくは前記差圧発生手段の筐体温度を検出する温度検出手段を具備し、前記温度検出手段により検知された温度と、前記運転経過時間に基づいて運転量を可変制御されることを特徴とする請求項1または2のいずれか一項に記載のガス富化装置。
  4. 前記差圧発生手段は運転量は間欠運転の運転率を変化させることで可変制御されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のガス富化装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載のガス富化装置を含み、少なくとも前記差圧発生手段を具備した室外機を有することを特徴とする空気調和機
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