JP3572309B2 - ウルシオ−ルの合成方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、天然漆の主成分をなすウルシオ−ルを合成する方法に関し、更に詳細には、カシュ−殻液に含まれるアナカルド酸を出発原料として工業的にウルシオ−ルを合成する方法に関する。
【0002】
【発明の背景】
天然漆は、透明性と肉もち感を有する独特の美観に優れると共に、内部木材を保護する機能を有する為、日本古来の伝統工芸として、美術工芸品、漆器、家具、調度品の装飾等に重用されている。しかし、採取原木としてのウルシ属植物の分布地域が限定される上に、ウルシ液の採取が辺掻きといわれる人手に頼る頗る手間の掛かる作業なので、生産量が減少傾向にあり、将来の供給不足が懸念されている。
【0003】
【従来の技術】
従来、この天然漆の類似品としては、カシュ−樹のロ−ナットから採取されるカシュ−油を加工したカシュ−塗料が知られており、これはカシュ−油にフェノ−ル、メラミン、尿素、アルキッド等を加え、アルデヒドを共縮合させてプレポリマ−を得るもので、漆の主成分たるウルシオ−ルとは化学構造を異にするが、その塗膜が光沢をもって漆に似ていることから、漆の類似品として用いられている。
【0004】
一方、ウルシオ−ルそのものの合成を試みた例もあり、それは不飽和側鎖として、リノレン酸メチル及びリノ−ル酸メチルを原料とし、これを水素化アルミニウムリチウムで還元後、得られたアルコ−ルをハロゲン化してハロゲン化アルケニルを合成し、一方、芳香族環部としてフランカルボン酸メチルを電解酸化し、酢酸メチルとのクライゼン型縮合及び水素化反応等を経て、ウルシオ−ルを得る方法が報告されている(石川県産業大学講座 テクノフォ−ラム 漆の科学・技術・匠 予稿集・1991年)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、天然漆がウルシラッカ−ゼという酵素を触媒として内部から硬化反応を起こし、肉もり感に富むのに対し、カシュ−塗料は、こうした酵素活性を有さず、有機溶剤で希釈し、有機金属塩等の触媒を用いて硬化させるタイプのものである。従って、天然漆が有するような肉もち感に乏しく、漆本来の美しさを呈するまでには至らず、あくまで類似品の域を出ない。又、カテコ−ル構造を有しない為、芳香環の関与した重合反応を起こし難く、塗膜としての物理的強度も劣るという難点を有している。
又、後者のウルシオ−ルの合成方法は、出発原料として芳香族環と脂肪側鎖を別々に調製し、それを所定の位置に導入、化合させようとするものであるから、天然漆に近い美観と物理的強度は得られても、原料のリノ−ル酸及びリノレン酸が高価であると共に反応工程が複雑となり、工業的量産には適さないという欠点を有している。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記実情に基づいてウルシオ−ルの合成方法に関し鋭意研究を重ねた結果、ウルシオ−ル合成に適した位置に長鎖脂肪族側鎖を有するアナカルド酸の存在に着目し、そのアナカルド酸の側鎖二重結合を破壊することなく、所定位置に水酸基を導入してウルシオ−ルを合成することに成功し、本発明を完成させたものである。
【0007】
以下にその合成方法を説明すると、先ず、出発原料としてのアナカルド酸は、天然カシュ−樹になるカシュ−ロ−ナッツの殻液に多く存在するので、ここから採取する。
その採取は、例えば、カシュ−ロ−ナッツの殻を圧搾して、内部から殻液を分離し、カシュ−殻液1に対して水酸化カルシウム1/2molを加えてカルシウム塩とし、その沈殿物を分離して不純物を除いた後、塩酸等で酸性に戻して純粋なアナカルド酸を得る。
ここでアナカルド酸とは、一般式、
【化6】
で表わされる、カルボキシル基のオルト位に長鎖脂肪族側鎖を有するサルチル酸誘導体の総称をいい、側鎖Rには、例えば、
R:(CH2)14CH3
R:(CH2)7CH=CH(CH2)5CH3
R:(CH2)7CH=CHCH2CH=CH(CH2)2CH3
R:(CH2)7CH=CHCH2CH=CHCH2CH=CH2
が含まれる。
長鎖脂肪族側鎖とは、C=6以上の連鎖を有する炭化水素基をいい、C=12〜30程度が望ましい。
【0008】
次いで、当該アナカルド酸の還元工程に移り、前記工程で得たアナカルド酸をエ−テル等の溶剤に溶解し、水素化アルミニウムリチウム(LiAlH4) 等の還元剤を加え、攪拌しつつ反応を進め、カルボキシル基をメチロ−ル基に変換し、ヒドロキシメチル−フェノ−ル誘導体を生成する。
【化7】
ここで、還元剤は、LiAlH4に限定されず、AlH3 ,LiAlH(OR)3,NaAlH4 ,NaAlH2(OR)2,NaBH4,B2H6 ,BH3・Me2S,B(OMe)3 ,Na−H+H3PO4,Na−Hg+H3BO3,R2BH2等を用いることができる。
又、溶剤には、非プロトン性の溶剤が望ましく、エ−テルの他、テトラヒドロフラン、ジグライム、ジオキサン等が利用できる。
【0009】
次いで、活性二酸化マンガン等の酸化剤を用いて、ベンゼン等の溶剤中で上記フェノ−ルのメチロ−ル基(−CH2OH基)をホルミル基(−CHO基)に変換し、相当するサルチルアルデヒド誘導体を得る。
【化8】
ここで用いる酸化剤は、MnO2 の他、K2Cr2O7,Na2Cr2O7,CrO3−C5H5N,CrO3・HCl−C5H5N,CrO3−グラファイト,Pb(OAc)4,Ce(NH4)2(NO3)6,NiO2,Ag2CO3,H3PO4,AlH3 ,N2O4,SO3,NaHCO3 ,KOCl,K2S2O8 ,HgO,CrO2Cl2,CrO3 ,(COCl)2 ,Bu4NHCrO4 ,BaMnO4 ,(Bu4N)2Cr2O7,(BzNEt3)2Cr2O7 ,Fe(NO3)3 等を用いることができる。
又、溶剤には、ベンゼンの他、石油エ−テル,ヘキサン,ヘプタン,トルエン,エ−テル,クロロホルム,四塩化炭素,塩化メチレン,アセトン,アセトニトリル,DMSO,HMPT等を利用できる。
即ち、アナカルド酸の還元反応は、メチロ−ル体まで反応が進み易く、アルデヒド誘導体の形を維持し難いので、上述のようにホルミル基のヒドロキシメチル−フェノ−ル誘導体を経て、サルチルアルデヒド誘導体に導くのが望ましい。
しかし、当該合成は、以下のように収率は劣るがヒドロキシメチル−フェノ−ル誘導体を経ることなく直接合成することもできるので、上述に限定されず幾つかの経路を採ることが可能である。
【化9】
THF等の溶剤中でアナカルド酸にAlH3 又はLiAlH4 とN−メチルピペラジン等の二級アミンを作用させると、AlH3 又はLiAlH4 と二級アミンの化合物がカルボキシル基を選択的に還元してホルミル基に変換し、サルチルアルデヒドを直接誘導することができる。
この二級アミンには、N−メチルピペラジンの他、モルホリン、ピペリジン、ピロリジン、ジプロピルアミン、N−メチルアニリン等が適用できる。
【0010】
最後に、サルチルアルデヒド誘導体を塩基性水溶液中で、過酸化水素を用いて酸化し、側鎖二重結合を保持しつつ、ホルミル基を水酸基に変換する。
【化10】
【0011】
その反応は、下記のような機構で進行するものと推定される。
【化11】
即ち、塩基条件下で過酸化水素等の酸化剤で酸化すると、側鎖二重結合への攻撃は抑制され、選択的に芳香族環のホルミル基の水酸基への変換が促される。従って、側鎖二重結合を保持したままで、芳香族環の反応が上記機構で進められ、この結果、高品質のウルシオ−ルが高収率で合成される。
【0012】
【発明の効果】
本発明は、ウルシオ−ルの合成に適する位置に側鎖脂肪酸族が付加されているアナカルド酸を利用し、サルチルアルデヒド誘導体を経てウルシオ−ルを合成するものであり、従来困難視されていたウルシオ−ルの工業的量産が可能となるという顕著な効果を奏する。同時に、アナカルド酸の側鎖二重結合を保持しつつカルボキシル基を水酸基に変換することが可能なので、高品質のウルシオ−ルが得られる。
【0013】
【実施例1】
フラスコにエ−テル50mlを入れ、LiAlH4 5.51gを少しづつ溶かし、室温でアナカルド酸10.1gを緩やかに還流が起こる程度に加え、全量を加え終えた後、室温で4時間攪拌した。反応終了後、これを氷水に注ぎ、未反応のLiAlH4 を分解し、3N 塩酸で酸性にした後、エ−テルで抽出した。有機層をさらに3%NaOHで洗い、未反応のアナカルド酸を除き、カラムクロマト精製を行い、メチロ−ル体9.43g(収率97%)を得た。
次いで、メチロ−ル体9.43gをベンゼン中でMnO2 48gと共に、室温で10時間攪拌後、これをシリカゲルで濾過し、アルデヒド体を5.40g(収率58%)を得た。
当該アルデヒド体5.40gを、アルゴン雰囲気下でピリジン及び1N NaOH20mlに溶解し、3%過酸化水素水20mlを加え、室温で30分間反応させた。3N塩酸を加え酸性にし、エ−テル抽出後、カラムクロマト精製を行い、ウルシオ−ル5.15g(収率99%)が得られた。この全収率は55%であった。
この生成物は、機器分析(赤外線吸収スペクトル及び1H ,13C核磁気共鳴スペクトルなど)からウルシオ−ルであることが確認された(図1、図2参照)。
【0014】
【実施例2】
アナカルド酸10.1gのTHF溶液50mlに、水素化アルミニウム14.2gとN−メチルピペラジン75gとから予め調製しておいたTHF溶液を、氷冷下で10分間滴下した。次いで、室温で3時間攪拌し、水で分解した後、エ−テル抽出及び3%NaOHで洗浄処理し、カラムクロマト精製を行い、アルデヒド2.91g(収率30%)を得た。
その後、実施例1とおなじようにして、アルデヒド体からウルシオ−ル2.78gが得られた。この直接法は、実施例1の収率には劣るが、直接製造が可能であることを示した。
【0015】
【比較例1】
出発原料をアセチルカルダノ−ルとし、このアセチル体をアシルカルダノ−ルに誘導し、このアシル基を水酸基に変換し、ウルシオ−ルを得る方法を検討した。
【化12】
アセチルカルダノ−ルを原料とし、触媒として塩化アルミニウム及び塩化亜鉛を使用し、温度条件及び反応時間を変えて反応させた。その結果は、下表1の通りで、いずれの場合も側鎖二重結合が攻撃を受けてしまい、目的とするアシル体は得られなかった。
【表1】
【0016】
【比較例2】
出発原料をカルダノ−ルとし、水酸基を導入してウルシオ−ル異性体を合成する方法を検討した。
【化13】
原料にカルダノ−ルを使用し、酸化剤として、ペルオキソ二硫化カリウム又はペルオキソ二硫化アンモニウムを用いて、20℃で48時間反応させた。その結果は、表1の通りで、ウルシオ−ルは得られず、異性体のハイドロキノン誘導体が得られたが、収率は5%以下と低いものであった。
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1で生成されたウルシオールを分析したIRスペクトル図である。
【図2】本発明の実施例1で生成されたウルシオールを分析した1H NMRスペクトル図である。
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JP27234092A JP3572309B2 (ja) | 1992-09-16 | 1992-09-16 | ウルシオ−ルの合成方法 |
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JP27234092A JP3572309B2 (ja) | 1992-09-16 | 1992-09-16 | ウルシオ−ルの合成方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH0692887A JPH0692887A (ja) | 1994-04-05 |
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Family Applications (1)
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JP27234092A Expired - Lifetime JP3572309B2 (ja) | 1992-09-16 | 1992-09-16 | ウルシオ−ルの合成方法 |
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Country | Link |
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1992
- 1992-09-16 JP JP27234092A patent/JP3572309B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JPH0692887A (ja) | 1994-04-05 |
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