JP3571771B2 - Thick film paste composition - Google Patents
Thick film paste composition Download PDFInfo
- Publication number
- JP3571771B2 JP3571771B2 JP23449494A JP23449494A JP3571771B2 JP 3571771 B2 JP3571771 B2 JP 3571771B2 JP 23449494 A JP23449494 A JP 23449494A JP 23449494 A JP23449494 A JP 23449494A JP 3571771 B2 JP3571771 B2 JP 3571771B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- thick film
- paste composition
- viscosity
- substrate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Parts Printed On Printed Circuit Boards (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
- Conductive Materials (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は厚膜ペースト組成物、そして殊に新規な不活性液体状ビヒクルを使用した組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
揮発性有機溶媒および樹脂からなるビヒクル中に分散された活性金属または導電性物質および/または無機粉末を含有する厚膜組成物は、誘電体基質(ガラス、ガラス−セラミックおよびセラミック)上に適用され焼成されることによってマイクロ回路を形成するために使用される。この厚膜組成物は通常微細分割された無機粉末(例えば金属粒子および/または結合剤粒子)を含有しており、これら無機粉末を不活性液体状媒体またはビヒクル中に分散したものである。この組成物中の金属および/または無機粉末成分は機能的(導体、抵抗体または誘電体等)有用性を与え、一方無機結合剤(例えばガラス、結晶性酸化物、その他)は金属粒子を相互にそして基質に結合させるものである。
厚膜技術は蒸発またはスパタリングによる粒子の沈着を包含する薄膜技術とは対照的なものである。厚膜技術はC.A. Harper氏編Handbook of Materials and Process for Electronics(McGrow−Hill社1970年版)第12章に論じられている。
【0003】
無機粒子を機械的混合(例えばロールミル上で)によって不活性液体媒体(ビヒクル)と混合してスクリーン印刷に適当なコンシステンシーおよびレオロジーを有するペースト様組成物を生成する。このペースト組成物を「厚膜」として通常の方法で、アルミナ基板等のセラミックまたはその他の誘電体基質上にフィルムとして印刷することができる。
【0004】
従来、濃厚化剤および/または安定剤および/またはその他の一般的添加剤を加えたかまたはこれらを加えていない水または種々の有機液体のいずれか一つをビヒクルとして使用している。使用し得る有機液体としては脂肪酸アルコール、そのようなアルコールのエステル例えばアセテートおよびプロピオネート、テルペン例えば松根油、テルピネオールその他、溶媒例えば松根油およびエチレングリコールモノアセテートのモノブチルエーテル中の樹脂例えば低級アルコールのポリメタクリレートの溶液またはエチルセルロースの溶液である。ビヒクルには基質への適用後の迅速な固化を促進させるための揮発性液体を含有またはビヒクルはこれより構成されていることもできる。
一般的ビヒクルはエチルセルロースおよびベータテルピネオールをベースとするものである。
【0005】
ビヒクルは、前述の通り組成物の適用特性、特にそのレオロジーに影響を与えるものであり、基質上に適用するに適当なコンシステンシーおよびレオロジーを得られるべく低い粘度を有していることが望まれている。同時に基質上に適用され得る印刷パターンは、一般には放置して水平化され、乾燥および焼成されることによって良好な被覆を達成するものであり、このスクリーン印刷後のフィルム成形性を保持するに十分な厚膜ペースト組成物の粘度が望まれる。
また、そのレオロジーが温度によって影響を受けることがなく、適用環境の変化にかかわらず安定していることが望ましい。
【0006】
しかし、従来のエチルセルロースを含有する有機ビヒクルに無機固体分を分散させて生成された組成物ペーストは、基質上にスクリーンステンシル技術を用いて塗布された後焼成されるまでの間に印刷パターン膜の形状が変形する(ズレ)問題がある。また、ペースト組成物は有機媒体を使用してレオロジーを調整して所望の印刷粘度を得、あるいは揮発性調整のために樹脂の量を限定したり他の物質を添加することによってその粘度を調整する方法が従来広く行われていた。ところが、このように調整されたペースト組成物の粘度もスクリーン印刷工程において外気環境の影響を受け、特に温度による粘度への影響が大であることが知られている。そのため、従来知られている方法によって最終的に粘度調整されたビヒクルの含有量を特定したペースト組成物を用いて基質に印刷した場合においても印刷作業性および印刷特性に問題を生じる。前述の他の物質の添加によって印刷後パターン形成膜の乾燥塗膜強度が低下する弊害があった。このような現状に反して、近年、厚膜技術を用いたマイクロ回路形成において印刷パターンの細小化、高密度化の傾向から、ペースト組成物の塗膜の形状安定性が要求される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
したがって本発明の目的は、従来の厚膜ペースト組成物においてエチルセルロースの有機ビヒクル使用に起因してペースト組成物の不満足な粘度特性が決定される関係を解消し、そのペースト組成物が基質へスクリーン印刷等によって適用並びに適用によって形成される厚膜において要求される優れたフィルム成形性、乾燥塗膜強度並びに形状安定性を適用環境の変化にも拘わらず与えられる厚膜ペースト組成物を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的は、基板に厚膜として所定パターンに印刷後、乾燥および焼成することによって前記基板上にマイクロ回路を形成するために、少なくとも微細分割された形態の活性金属または非金属の導電性物質および/または無機結合剤の混合物が、ヒドロキシプロピルセルロース(以下、HPCと略称する)5〜25重量部と溶剤75から95重量部からなる不活性液体状ビヒクルに分散し、HPC1重量部当たり6〜180重量部の前記無機固体分を含有し、組成物中に含まれる溶剤の含有量が30重量%以下であることを特徴とする厚膜ペースト組成物によって達成される。
この厚膜ペースト組成物によって優れた印刷作業性および塗膜物性を提供することができる。
以下本発明を更に詳細に説明する。
【0009】
本発明において活性金属としては、例えば銀粉、銅粉、アルミニウムおよびニッケル等の粉末、カーボン、グラファイト、カーボン繊維、銀メッキ微粒子、酸化ルテニウム粉、金粉等を使用することができる。
銀粉は化学的に安定であってしかも高導電性のため、信頼性を重要視する電気部品に好ましく使用することができる。銅、アルミニウム、ニッケル等の粉、カーボン粉、グラファイト、カーボン繊維は、酸化の受け易さ、導電性の安定性、耐湿性等を考慮する必要があるが目的に応じて好ましく使用することができる。また、カーボン粉、銅粉、ニッケル粉、ガラスビーズなどの微粒子に銀メッキしたものも本発明において組成物の活性相として使用することができる。金粉は、塩化金から化学反応を利用してつくるか、金箔を用いてつくる。金粉は化学的に安定で高導電性を有する。
この他に導電性物質として、Pd/Ag、Pd/Ag、およびPd/Auなどの合金また混合物も使用することができる。
導電性物質は、ペースト組成物に求められている性能特性、例えば抵抗率、移行抵抗、接着性その他のいずれかまたは特定の組合わせにより選択する。本発明において、導電性物質は、微細分割粒子の形態で用いる。
【0010】
本発明において、無機結合剤としてはガラスフリット、ビスマス化合物、亜鉛および/または亜鉛化合物、ニッケルおよび/またはニッケル化合物、およびアルカリ土類金属化合物を使用することができる。低軟化点、低粘度のガラスが好ましい。本発明において、PbO、SiO2、B2O3、Al2O3、TiO3、およびZnOから選択される成分からなる1または2以上のガラスフリットを所望の比率で混合したガラスを使用することができる。本発明において、これらガラス等無機結合剤を構成する材料は、微細分割粒子の形態で用いられる。
【0011】
厚膜ペースト組成物は、回路形成において提供される機能的有用性の違いに応じて含有する固形成分である機能材料粉末が異なる。すなわち、導体ペーストの場合は、金属粉末とガラス等の無機結合剤粉末、抵抗体ペーストの場合には、導電性物質と無機結合剤粉末、そして誘電体ペーストの場合は、ガラスおよび酸化物等からなる無機粉末を機能材料として含有するものである。それぞれのペーストについて、導電性成分、無機結合成分、本発明によるHPCのような樹脂固形分を溶剤中に溶解したビヒクルおよび溶剤の成分割合を下記の通り示す。数字は特記しない限り重量%である。
【0012】
【0013】
本発明による不活性液体状ビヒクルは、HPC 5〜25重量%を、例えばブチルカルビトールまたはターピネオールのような溶剤75〜95重量%に溶解したものである。厚膜ペーストの印刷作業性、乾燥強度等の塗膜物性を安定化させる目的から、HPCの全ペースト組成物中の含有量については、HPC 1重量部当り6〜180重量部の無機固体分が使用される。尚、HPCと無機固体分との割合比がこの範囲にあれば、エチルセルロース、ロジン、フェノール樹脂、ワックス等の他の樹脂固形分を添加することも可能である。
HPC 1重量部当り無機固体分を6重量部未満とすると、ペースト組成物の粘度が高くなり過ぎ印刷作業性が悪化する。また、HPC 1重量部当り無機固体分を180重量部とすると乾燥塗膜強度が不十分となる。
【0014】
本発明における有機ビヒクルは本質的には非炭化水素極性溶媒中に溶解された約5〜約25重量%の下記一般式(1)で表されるセルロースに、酸化プロピレンを反応させて得られる非イオン系繊維素誘導体のセルロースのヒドロキシプロピルエーテルよりなっている。
【0015】
【化1】
例えば、日本曹達株式会社製の日曹ヒドロキシプロピルセルロース(商品名:日曹HPC)を使用することができる。
【0016】
典型的には本発明の有機媒体中に使用されるヒドロキシプロピルセルロース(HPC)は非常に熱可塑性の高い物質であって、次のような優れた特性を示すことが知られている。
・ フィルム形成性
・ 結合性
・ 増粘性
・ 分散性
・ エマルジョン安定性
・ 無害
・ 化学的に不活性
【0017】
本発明の溶媒成分は非炭化水素極性溶媒であり、これは有機媒体の線状芳香族ポリエステル樹脂成分を完全に溶解しうるものでなくてはならない。更にこの溶媒は充分に揮発性であって、その結果可撓性基材の熱分解温度以下で組成物から気化されうるものでなくてはならない。そのような物質としてはエステル、アルコールおよびエーテルならびにハロゲン化芳香族化合物があげられる。ハロゲン化芳香族化合物、例えばジクロロベンゼンは本発明において完全に操作可能ではあるけれども、それらはそれらに伴う健康に対する危険性の故に好ましくない。従って好適な溶媒としてはエチレングリコールフェニルエーテル、ベンジルアルコール、グリコールエーテルアセテート、カルビトールアセテート、ブチルセルソルブアセテート、ブチル・カルビトール、ブチル・カルビトールアセテートおよびターピネオールのような物質があげられる。カルビトールアセテートは特に好ましい。有機媒体の溶媒成分の揮発性調整のために種々の溶媒の混合物が往々にして使用される。
【0018】
一般に溶媒成分の沸点は約150℃以下であるべきではない。150〜250℃の沸点範囲が好ましい。約150℃以下の沸点を有する溶媒はその蒸発のためにスクリーン印刷の間に組成物を過度に濃厚化させる傾向がある。このことは勿論基材上に物質のパターンを印刷するために使用されるスクリーンの目詰まりを生ずる結果となりうる。しかしながらこの限度内で溶媒揮発性は溶媒除去および/または成形法を考慮して選択されよう。例えば高速リール−リール法が使用される場合には、処理の間に溶媒が非常に迅速に除去されることが肝要である。すなわちより低い沸点の溶媒例えば150〜175℃で沸騰するものが使用されなくてはならない。他方、より遅い成形法が使用される場合には、揮発性のより小さい溶媒例えば175〜250℃の沸点のものが使用される。どちらの場合にも、溶媒除去は通常印刷基材を穏和に加熱することによって促進される。典型的には基材は熱風オーブン中でリール−リール法でより揮発性の溶媒が使用された場合には70〜90℃に、そしてまた半自動法でより揮発性の小さい溶媒が使用された場合には90〜120℃に加熱される。
【0019】
通常、樹脂の負荷後媒体のバランス(残部)としては有機媒体中に溶媒が存在する。しかし有機媒体の本質に変化を与えないかぎりは少量のその他の添加剤を加えることができる。
また、特に環境問題等から有機溶剤を使用できない時は、HPCを水に溶解したビヒクルによってペーストを製造することもできる。この場合、HPC 1重量部当りの無機物重量部の範囲は、有機溶剤を用いた場合と同等とする。
本発明の組成物の製造においては、粒子状無機固体を有機媒体と混合させ、そして適当な装置例えば3本ロールミルを使用して分散させて懸濁物を生成させ、それによりその粘度が50〜450PA・S(ブルックフィールド社HBT型四枚粘度計で10回転での粘度)の範囲であるような組成物を生成させる。
【0020】
次にそれぞれ粘度比、粘度の温度変化、燃焼容易性および乾燥塗膜強度についての測定、試験方法を説明する。
(A) 粘度および粘度比
ブルックフィールド社HBT型、スピンドルNo.14を使用し、ユーティリティ・カップにペースト組成物を入れ、気泡をまき込まない様にスピンドルをペースト中にセットし、低シェアー粘度(0.5rpm)と高シェアー粘度(10rpm)を測定し、低シェアー粘度値を高シェアー粘度値で割ったものを粘度比とする。粘度については、ペーストを粘度計にセットし、ペースト組成物の温度を各々20℃、25℃、32℃に変化させた時の粘度を測定する。
【0021】
(B) 燃焼容易性
一般的にペースト組成物中の樹脂物の分解性は、焼成時における導電粒子の焼結性、ガラスの軟化状態に影響を与えるが、特に厚膜抵抗体の抵抗値、温度係数(HTCR)にその影響が大きい。よって樹脂の燃焼性を調査するに当たり、ヒドロキシプロピルセルロースを抵抗ペーストに使用して抵抗体としての電気特性への影響を調査する。それぞれ焼成温度800℃、850℃及び900℃における抵抗値並びにHTCRを測定する。
(C) 乾燥塗膜強度
アルミナ基板上にペーストを印刷し、150℃で10分乾燥後、乾燥表面を1H〜9Hの硬度の鉛筆の芯でひっかき、その表面にキズをつけた鉛筆の硬度を測定する。
【0022】
本発明の厚膜ペースト組成物によれば、基質へスクリーン印刷等によって適用並びに適用によって形成される厚膜において、適用環境の変化にも拘わらず要求される優れたフィルム成形性、乾燥塗膜強度並びに形状安定性を与える厚膜ペースト組成物を得ることができる。
【0023】
【実施例】
次に本発明について実施例および比較例を挙げて説明する。実施例および比較例に記載の組成物は、本明細書に前記したようにして製造され、測定、試験されたものである。成分割合を表わす数字は特記しない限り重量%である。本発明はこの実施例によって何ら制限を受けるものではない。結果を表1に示す。
約1μm〜約10μm範囲の粒子サイズを有する酸化ルテニウム粉20%とガラス結合剤(SiO2 34.0重量%、Al2O3 1.0重量%、PbO 65.0重量%)40重量%とを、HPC 4重量%及びHPC以外の樹脂としてポリエステル樹脂6重量%とβ−テルピネオール30重量%を含有するビヒクル中に分散させ、これを3本ロールミルで混練してペースト組成物を調整した。組成物中の無機固形分(銀粉+ガラス結合剤)対ビヒクルの重量比は60/40であった。
上述のようにして調整して厚膜ペースト組成物をアルミナ基板上にスクリーン印刷により塗布し、得られたパターンを800℃、850℃または900℃で焼成して厚膜を形成した。この厚膜について粘度の温度変化、燃焼容易性および乾燥塗膜強度について測定、評価し、その結果を表1に示す。
【0024】
比較例では実施例で用いたHPCの代わりにエチルセルロースを用い、表1に示した組成で実施例の手順と同様に厚膜ペースト組成物及び焼成厚膜を製造、形成した。
上述のようにして形成された厚膜について実施例と同様な測定、評価を行い、その結果を表1に示す。
【0025】
表1に示すように、HPCをビヒクルとして含有する実施例は、エチルセルロースをビヒクルとして使用する比較例と比べ同様の燃焼性を有し、しかもペーストに使用した場合のペースト粘度の温度依存性を防ぐし、また粘度比も上げることから、印刷時の環境に大きな影響を受けることなく、安定した印刷性が確保でき、また、乾燥塗膜強度も現状品と変わらない強度を有していることから、印刷/乾燥後の作業工程中における塗膜のハガレ等も生じないことが確認できた。
【0026】
【表1】
[0001]
[Industrial applications]
The present invention relates to thick film paste compositions, and in particular to compositions using the novel inert liquid vehicles.
[0002]
[Prior art]
Thick film compositions containing an active metal or conductive material and / or inorganic powder dispersed in a vehicle consisting of a volatile organic solvent and a resin are applied on a dielectric substrate (glass, glass-ceramic and ceramic). Used to form microcircuits by firing. This thick film composition usually contains finely divided inorganic powders (eg, metal particles and / or binder particles), which are dispersed in an inert liquid medium or vehicle. The metal and / or inorganic powder components in the composition provide functional (conductor, resistor or dielectric, etc.) utility, while inorganic binders (eg, glass, crystalline oxides, etc.) interconnect metal particles. And to the substrate.
Thick film technology is in contrast to thin film technology, which involves the deposition of particles by evaporation or sputtering. Thick film technology is C.I. A. Harper, edited by Handbook of Materials and Process for Electronics (McGrow-Hill, 1970), Chapter 12.
[0003]
The inorganic particles are mixed with an inert liquid medium (vehicle) by mechanical mixing (eg, on a roll mill) to produce a paste-like composition having a consistency and rheology suitable for screen printing. This paste composition can be printed as a "thick film" in a conventional manner as a film on a ceramic or other dielectric substrate such as an alumina substrate.
[0004]
Conventionally, water or any of various organic liquids with or without thickeners and / or stabilizers and / or other common additives are used as vehicles. Organic liquids which may be used include fatty alcohols, esters of such alcohols such as acetates and propionates, terpenes such as pine oil, terpineol and others, solvents such as pine oil and resins in monobutyl ether of ethylene glycol monoacetate, such as polymethacrylates of lower alcohols. Or a solution of ethylcellulose. The vehicle may contain or consist of a volatile liquid to facilitate rapid solidification after application to the substrate.
Common vehicles are based on ethylcellulose and beta terpineol.
[0005]
The vehicle, as described above, affects the application properties of the composition, especially its rheology, and it is desirable that the vehicle have a low viscosity to obtain a suitable consistency and rheology for application on a substrate. ing. The printing pattern, which can be applied on the substrate at the same time, is generally leveled on standing, dried and fired to achieve a good coating and is sufficient to maintain this film formability after screen printing. The viscosity of a thick film paste composition is desired.
It is also desirable that the rheology is not affected by temperature and is stable regardless of changes in the application environment.
[0006]
However, a composition paste produced by dispersing an inorganic solid component in a conventional organic vehicle containing ethyl cellulose is applied to a substrate using a screen stencil technique and then fired after being printed. There is a problem that the shape is deformed (shifted). In addition, the paste composition is adjusted in rheology using an organic medium to obtain a desired printing viscosity, or the viscosity is adjusted by limiting the amount of resin or adding other substances for volatility adjustment. Conventionally, this method has been widely used. However, it is known that the viscosity of the paste composition adjusted in this way is also affected by the outside air environment in the screen printing process, and particularly the temperature greatly affects the viscosity. Therefore, even when printing is performed on a substrate using a paste composition in which the content of the vehicle whose viscosity has been finally adjusted by a conventionally known method is specified, a problem occurs in printing workability and printing characteristics. The addition of the other substances mentioned above has a problem that the dry film strength of the pattern-formed film after printing decreases. Contrary to such a current situation, in recent years, in the formation of microcircuits using a thick film technique, the tendency of miniaturization and high density of a printed pattern requires shape stability of a coating film of a paste composition.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
Accordingly, an object of the present invention is to eliminate the relationship in which the conventional thick film paste composition determines the unsatisfactory viscosity characteristics of the paste composition due to the use of the organic vehicle of ethyl cellulose, and the paste composition is screen-printed on a substrate. The present invention provides a thick film paste composition which can provide excellent film formability, dry film strength and shape stability required for application and thick film formed by application regardless of changes in application environment. is there.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The above object is to form an active metal or non-metallic conductive material in at least a finely divided form in order to form a microcircuit on the substrate by drying and firing after printing a predetermined pattern as a thick film on the substrate. And / or a mixture of inorganic binders is dispersed in an inert liquid vehicle consisting of 5 to 25 parts by weight of hydroxypropylcellulose (hereinafter abbreviated as HPC) and 75 to 95 parts by weight of a solvent, and 6 to 5 parts by weight per 1 part by weight of HPC. This is achieved by a thick-film paste composition containing 180 parts by weight of the above-mentioned inorganic solid content and having a content of a solvent of 30% by weight or less in the composition.
This thick film paste composition can provide excellent printing workability and coating film properties.
Hereinafter, the present invention will be described in more detail.
[0009]
In the present invention, as the active metal, for example, powders of silver powder, copper powder, aluminum and nickel, carbon, graphite, carbon fibers, silver-plated fine particles, ruthenium oxide powder, gold powder and the like can be used.
Since silver powder is chemically stable and has high conductivity, it can be preferably used for electric parts in which reliability is important. Powders of copper, aluminum, nickel, etc., carbon powder, graphite, and carbon fibers need to consider the susceptibility to oxidation, stability of conductivity, moisture resistance, etc., but can be preferably used depending on the purpose. . In addition, fine particles such as carbon powder, copper powder, nickel powder, and glass beads, which are silver-plated, can also be used as the active phase of the composition in the present invention. Gold powder is made from gold chloride using a chemical reaction or using gold foil. Gold powder is chemically stable and has high conductivity.
In addition, alloys or mixtures such as Pd / Ag, Pd / Ag, and Pd / Au can be used as the conductive material.
The conductive material is selected according to performance characteristics required for the paste composition, such as resistivity, migration resistance, adhesiveness, or any other specific combination. In the present invention, the conductive substance is used in the form of finely divided particles.
[0010]
In the present invention, glass frit, bismuth compound, zinc and / or zinc compound, nickel and / or nickel compound, and alkaline earth metal compound can be used as the inorganic binder. Glass having a low softening point and low viscosity is preferred. In the present invention, a glass in which one or two or more glass frits made of a component selected from PbO, SiO 2 , B 2 O 3 , Al 2 O 3 , TiO 3 , and ZnO are mixed at a desired ratio is used. Can be. In the present invention, the materials constituting the inorganic binder such as glass are used in the form of finely divided particles.
[0011]
The thick film paste composition differs in the functional material powder, which is a solid component, depending on the difference in the functional utility provided in circuit formation. That is, in the case of a conductor paste, a metal powder and an inorganic binder powder such as glass, in the case of a resistor paste, a conductive substance and an inorganic binder powder, and in the case of a dielectric paste, a glass and an oxide. Containing inorganic powder as a functional material. For each paste, the conductive component, the inorganic binding component, the vehicle in which a resin solid such as HPC according to the present invention is dissolved in the solvent, and the component ratio of the solvent are shown below. The figures are% by weight unless otherwise specified.
[0012]
[0013]
The inert liquid vehicle according to the present invention is 5 to 25% by weight of HPC dissolved in 75 to 95% by weight of a solvent such as butyl carbitol or terpineol. For the purpose of stabilizing the coating properties such as printing workability and drying strength of the thick film paste, the content of HPC in the entire paste composition is 6 to 180 parts by weight of inorganic solids per 1 part by weight of HPC. used. If the ratio of HPC to inorganic solids is within this range, other resin solids such as ethyl cellulose, rosin, phenolic resin and wax can be added.
If the inorganic solid content is less than 6 parts by weight per 1 part by weight of HPC, the viscosity of the paste composition becomes too high and the printing workability deteriorates. When the amount of the inorganic solid is 180 parts by weight per 1 part by weight of HPC, the strength of the dried coating film becomes insufficient.
[0014]
The organic vehicle in the present invention is essentially a non-hydrocarbon obtained by reacting about 5 to about 25% by weight of a cellulose represented by the following general formula (1) dissolved in a non-hydrocarbon polar solvent with propylene oxide. It is made of ionic cellulose derivative hydroxypropyl ether of cellulose.
[0015]
Embedded image
For example, Nisso hydroxypropylcellulose (trade name: Nisso HPC) manufactured by Nippon Soda Co., Ltd. can be used.
[0016]
Typically, hydroxypropylcellulose (HPC) used in the organic medium of the present invention is a very thermoplastic substance and is known to exhibit the following excellent properties.
・ Film-forming properties ・ Binding properties ・ Thickening ・ Dispersibility ・ Emulsion stability ・ Harmless ・ Chemically inert
The solvent component of the present invention is a non-hydrocarbon polar solvent, which must be capable of completely dissolving the linear aromatic polyester resin component of the organic medium. Further, the solvent must be sufficiently volatile that it can be vaporized from the composition below the thermal decomposition temperature of the flexible substrate. Such materials include esters, alcohols and ethers, and halogenated aromatic compounds. Although halogenated aromatic compounds such as dichlorobenzene are fully operable in the present invention, they are not preferred because of the health risks associated with them. Thus, suitable solvents include materials such as ethylene glycol phenyl ether, benzyl alcohol, glycol ether acetate, carbitol acetate, butyl cellosolve acetate, butyl carbitol, butyl carbitol acetate and terpineol. Carbitol acetate is particularly preferred. Mixtures of various solvents are often used for adjusting the volatility of the solvent component of the organic medium.
[0018]
Generally, the boiling point of the solvent component should not be below about 150 ° C. A boiling point range of 150 to 250 ° C is preferred. Solvents having a boiling point below about 150 ° C. tend to excessively thicken the composition during screen printing due to its evaporation. This can, of course, result in clogging of the screen used to print the pattern of material on the substrate. However, within this limit, the solvent volatility will be chosen in view of the solvent removal and / or molding method. For example, if a high speed reel-to-reel method is used, it is important that the solvent be removed very quickly during processing. That is, lower boiling solvents, such as those boiling at 150-175 ° C, must be used. On the other hand, if a slower molding method is used, less volatile solvents are used, e.g. In both cases, solvent removal is usually facilitated by gentle heating of the printing substrate. Typically, the substrate is in a hot air oven at 70-90 ° C. when the more volatile solvent is used in the reel-to-reel process, and also when the less volatile solvent is used in the semi-automatic process. Is heated to 90 to 120 ° C.
[0019]
Usually, the solvent is present in the organic medium as a balance (remainder) of the medium after loading of the resin. However, small amounts of other additives can be added as long as they do not alter the nature of the organic medium.
In addition, when an organic solvent cannot be used due to environmental problems or the like, a paste can be produced using a vehicle in which HPC is dissolved in water. In this case, the range of the inorganic part by weight per 1 part by weight of the HPC is equivalent to the case where the organic solvent is used.
In preparing the compositions of the present invention, the particulate inorganic solid is mixed with an organic medium and dispersed using a suitable device, such as a three-roll mill, to form a suspension, which has a viscosity of 50-500. A composition having a range of 450 PA · S (viscosity at 10 rotations with a Brookfield HBT four-sheet viscometer) is produced.
[0020]
Next, measurement and test methods for the viscosity ratio, the temperature change of the viscosity, the easiness of combustion, and the strength of the dried coating film will be described.
(A) Viscosity and viscosity ratio Brookfield HBT type, spindle no. Using No. 14, put the paste composition in the utility cup, set the spindle in the paste so as not to introduce air bubbles, measure low shear viscosity (0.5 rpm) and high shear viscosity (10 rpm), The value obtained by dividing the shear viscosity value by the high shear viscosity value is defined as the viscosity ratio. As for the viscosity, the paste is set in a viscometer, and the viscosity when the temperature of the paste composition is changed to 20 ° C., 25 ° C., and 32 ° C., respectively, is measured.
[0021]
(B) Ease of Combustion Generally, the decomposability of the resin material in the paste composition affects the sinterability of the conductive particles during firing and the softened state of the glass. The influence on the temperature coefficient (HTCR) is large. Therefore, when investigating the flammability of the resin, hydroxypropyl cellulose is used for the resistance paste, and the effect on the electrical characteristics as a resistor is investigated. The resistance value and the HTCR at firing temperatures of 800 ° C., 850 ° C., and 900 ° C. are measured, respectively.
(C) Dry coating strength The paste was printed on an alumina substrate, dried at 150 ° C. for 10 minutes, and the dried surface was scratched with a pencil core having a hardness of 1H to 9H. Measure.
[0022]
According to the thick film paste composition of the present invention, in a thick film formed by application and application to a substrate by screen printing or the like, excellent film formability and dry film strength required in spite of changes in the application environment In addition, a thick film paste composition that gives shape stability can be obtained.
[0023]
【Example】
Next, the present invention will be described with reference to Examples and Comparative Examples. The compositions described in the examples and comparative examples have been prepared, measured and tested as described herein above. The numbers representing the component ratios are% by weight unless otherwise specified. The present invention is not limited by this embodiment. Table 1 shows the results.
20% of ruthenium oxide powder having a particle size in the range of about 1 μm to about 10 μm and 40% by weight of glass binder (34.0% by weight of SiO 2, 1.0% by weight of Al 2 O 3 , 65.0% by weight of PbO) Was dispersed in a vehicle containing 4% by weight of HPC and 6% by weight of a polyester resin as a resin other than HPC and 30% by weight of β-terpineol, and kneaded with a three-roll mill to prepare a paste composition. The weight ratio of inorganic solids (silver powder + glass binder) to vehicle in the composition was 60/40.
The thick film paste composition adjusted as described above was applied on an alumina substrate by screen printing, and the obtained pattern was fired at 800 ° C., 850 ° C., or 900 ° C. to form a thick film. This thick film was measured and evaluated for temperature change in viscosity, easiness of burning, and dry film strength, and the results are shown in Table 1.
[0024]
In the comparative example, ethyl cellulose was used instead of the HPC used in the example, and a thick film paste composition and a fired thick film were manufactured and formed with the compositions shown in Table 1 in the same manner as in the procedure of the example.
The thick film formed as described above was measured and evaluated in the same manner as in the example, and the results are shown in Table 1.
[0025]
As shown in Table 1, the example containing HPC as a vehicle has the same flammability as the comparative example using ethylcellulose as a vehicle, and prevents the temperature dependence of the paste viscosity when used in a paste. Also, since the viscosity ratio is increased, stable printability can be secured without being greatly affected by the environment during printing, and the strength of the dry coating film is the same as that of the current product In addition, it was confirmed that peeling of the coating film did not occur during the working process after printing / drying.
[0026]
[Table 1]
Claims (1)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23449494A JP3571771B2 (en) | 1994-09-05 | 1994-09-05 | Thick film paste composition |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23449494A JP3571771B2 (en) | 1994-09-05 | 1994-09-05 | Thick film paste composition |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0877827A JPH0877827A (en) | 1996-03-22 |
JP3571771B2 true JP3571771B2 (en) | 2004-09-29 |
Family
ID=16971912
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23449494A Expired - Fee Related JP3571771B2 (en) | 1994-09-05 | 1994-09-05 | Thick film paste composition |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3571771B2 (en) |
-
1994
- 1994-09-05 JP JP23449494A patent/JP3571771B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0877827A (en) | 1996-03-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4859364A (en) | Conductive paste composition | |
US4072771A (en) | Copper thick film conductor | |
US4122232A (en) | Air firable base metal conductors | |
KR910005524B1 (en) | Copper conductor compositions | |
EP0071930B1 (en) | Thick film conductor compositions | |
US4399320A (en) | Conductor inks | |
US4070517A (en) | Low fired conductive compositions | |
KR890001785B1 (en) | Improved low value resistor ink | |
JPS59138305A (en) | Luthenium oxide base resistor composition | |
JPS62184704A (en) | Overprinting copper composition | |
US3630969A (en) | Resistor compositions containing pyrochlore-related oxides and platinum | |
US5096619A (en) | Thick film low-end resistor composition | |
US4479890A (en) | Thick film resistor inks | |
JP2013149618A (en) | Polymer thick film solder alloy conductor composition | |
JP3571771B2 (en) | Thick film paste composition | |
EP0291064B1 (en) | Conductive paste composition | |
US3962143A (en) | Reactively-bonded thick-film ink | |
JP2986539B2 (en) | Thick film resistor composition | |
CA1167247A (en) | Conductor inks | |
EP0201362A2 (en) | Base metal resistive paints | |
US4380750A (en) | Indium oxide resistor inks | |
JP3246245B2 (en) | Resistor | |
JPS62119277A (en) | Printing paste for thick film | |
KR910001506B1 (en) | Conductive paste composition | |
JPS6046949A (en) | Paste for thick film |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040121 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040220 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040520 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040611 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040625 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080702 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090702 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100702 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110702 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120702 Year of fee payment: 8 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |