JP3571622B2 - 食品の成形方法及び成形装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、粘着性のある食品片をくっつき合わせて塊状に成形する食品の成形方法及び成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、コーンフレークなどの膨化菓子や、ウエハース、ビスケットなどの焼菓子をチョコレートで被覆した菓子が知られている。特にコーンフレークにチョコレートを被覆したものは、チョコフレークなどの名称で市販されており、人気を博している。
【0003】
しかしながら、チョコフレークは、フレーク状をなすため、バラバラとこぼれやすく、手が汚れやすく、食べにくいという問題があった。
【0004】
一方、チョコレートにアーモンド等のナッツ類を混ぜ込んで、不定形な塊にしたチョコレート被覆菓子も知られている。これらの塊状のチョコレート被覆菓子は、ナッツ類等の菓子粒とチョコレートとをモールドにすり込んで固めたり、ドラム内でナッツ類等の菓子粒とチョコレートとを混合し、ドラムの穴から所定の塊にして押出すクラスターフォーマーという機械によって成形したりして作られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の不定形な塊状のチョコレート被覆菓子は、ナッツ類等の菓子に対して、チョコレートをかなり多く含有させないと塊状に成形できず、菓子と菓子との隙間がチョコレートで埋められてしまって、軽いサクサクとした食感が得られないという問題があった。
【0006】
また、モールドや、クラスターフォーマーなどの機械で成形するため、フレーク等の形状を有する菓子では潰れてしまい、空隙を有する軽い食感の塊に作ることは困難であった。
【0007】
したがって、本発明の目的は、チョコフレークのような粘着性のある食品片をこわさずに、内部空隙の多い塊状に成形することができる食品の成形方法及び成形装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の食品の成形方法は、粘着性のある食品片をくっつき合わせて塊状に成形する食品の成形方法において、前記食品片をコンベアに載せて搬送し、この搬送方向に沿って所定間隔で配列された押し板を前後に揺動させつつ、前記食品片の間に上方から進入させることにより、前記押し板どうしの間に配置された前記食品片を互いに接合させて塊状に成形することを特徴とする。
【0009】
上記食品の成形方法によれば、粘着性のある食品片が、コンベアに載って移動しつつ、前後に揺動する押し板に挟まれて、押し板の間隔の中央に次第に集められ、互いに接合して塊状に成形される。したがって、食品片を強く押圧したり、押し込めたりすることなく、自然に無理なく接合できるので、食品片の形状をこわさずに、内部空隙の多い塊状に成形することができる。
【0010】
本発明の成形方法においては、所定間隔で平行に配列された複数のガイド板を振動させつつ、前記コンベア上にそれらの長手方向を搬送方向に向けて配置することにより、前記食品片の通路を構成し、前記食品片をこの通路に沿って移動させる途中で前記押し板をこの通路内に進入させることにより、前記食品片を互いに接合させることが好ましい。
【0011】
この方法によれば、食品片がガイド板で挟まれた通路を移動するときに、上記押し板による造塊作用を受けるので、食品片が押し板の両側に逃げることがなく、効果的に成形することができる。
【0012】
また、前記食品片が、膨化菓子、焼菓子から選ばれた少なくとも一種の菓子の表面に、チョコレート又はキャンディーの生地を被覆したものからなることが好ましい。
【0013】
これらのチョコレート又はキャンディーの生地は、温度が高いときに粘着性を有しており、しかも温度降下すると速やかに粘着性が低下するので、温度が高い状態では塊状に成形するのが容易であり、成形した後は温度を降下させることによってその後の取り扱いが容易となる。また、膨化菓子や焼菓子のサクサク又はバリバリした食感と、チョコレートやキャンディーのシットリとした食感とがマッチして、良好な食感、風味の菓子が得られる。
【0014】
更に、前記押し板を、前記搬送方向に移動させつつ下降させて、前記食品片の間に上方から進入させた後、再び上昇させて前記食品片の上方に抜け出させ、次いで搬送方向と反対方向に移動させて元の位置に復帰させることが好ましい。
【0015】
この方法によれば、押し板の駆動機構が簡単になると共に、機械的にコンパクトになり、押し板の数を変えることによって、生産能力等に応じた改良が容易となる。
【0016】
一方、本発明の食品の成形装置は、粘着性のある食品片をくっつき合わせて塊状に成形する食品の成形装置において、前記食品片を搬送するコンベアと、このコンベアの搬送方向に沿って所定間隔で配列された押し板と、これらの押し板を前後に揺動させつつ、前記コンベアの搬送経路に沿って移動させ、かつ、前記コンベアに対して昇降動作させる駆動手段とを備えていることを特徴とする。
【0017】
上記食品の成形装置によれば、粘着性のある食品片をコンベアに載せて搬送させながら、所定間隔で配列された押し板を前後に揺動させつつ、コンベアの搬送経路に沿って移動させながらコンベアに対して下降させて、押し板を食品片の間に上方から進入させることができる。その結果、食品片は、前後の押し板によって押されながら造塊作用を受け、前述したように、その形状をこわされることなく互いに接合して、内部空隙の多い塊状に成形される。また、食品片が成形された後、押し板を上昇させてコンベアから離し、後退させて元の位置に復帰させることができ、上記工程を繰り返すことによって、コンベア上を流れてくる食品を連続的に成形することが可能となる。
【0018】
本発明の成形装置においては、前記コンベア上に、所定間隔で平行に配列された複数のガイド板が、それらの長手方向を搬送方向に向けて配置され、これらのガイド板の間が前記食品片の通路をなしており、かつ、前記ガイド板を振動させる振動手段が設けられ、前記押し板は前記通路に挿入されるように配置されていることが好ましい。
【0019】
これによれば、食品片がガイド板で挟まれた通路を通るとき、上記押し板により造塊作用を受けるので、食品片が押し板の両側に逃げることなく、効果的に成形される。また、ガイド板が振動しているので、食品片がガイド板にくっついてしまうことを防止できる。
【0020】
また、前記駆動手段は、前記押し板を前後に揺動させる揺動手段と、前記押し板を前記コンベアの搬送経路に沿って所定長さ範囲で往復移動させる水平移動手段と、前記押し板を前記コンベアに対して昇降動作させる昇降手段とで構成されていることが好ましい。
【0021】
これによれば、揺動手段によって押し板を前後に揺動させつつ、水平移動手段によってコンベアの搬送経路に沿って進行させながら、昇降手段によって下降させることにより、押し板を食品片の間に進入させて造塊作用を与えることができる。そして、成形が終了したら、押し板を上昇させて上記と反対方向に水平移動させることにより、元の位置に復帰させることができる。
【0022】
なお、押し板を上昇させるときには、揺動手段を一時的に停止させて、押し板の前後揺動を止めることが好ましい。これによって成形後の菓子に、前後揺動する押し板が上昇の途中で当たって、菓子を変形させたりする虞れがなくなる。なお、押し板の前後揺動の停止は、押し板を上昇させて反対方向に水平移動させて元の位置に復帰させる前までとすることがより好ましい。
【0023】
更に、前記押し板の前後面の少なくとも一方が平面又は凹曲面をなしていることが好ましい。このように、押し板の少なくとも一方が平面又は凹曲面をなすことにより、食品片を円筒形、球形、角形などの所望形状の塊状に成形することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明において、粘着性を有する食品としては、特に限定されないが、例えば膨化菓子、焼菓子から選ばれた少なくとも一種の菓子の表面に、チョコレート又はキャンディーの生地を被覆したものが好ましく採用される。
【0025】
ここで、膨化菓子としては、例えばパフ、コーンフレーク等が挙げられ、焼菓子としては、例えばワッフル、ウエハース、ビスケットクラム、クッキークラムが挙げられる。これらの膨化菓子、焼菓子の形状は、特に限定されないが、フレーク状、板状、棒状、球状、不定形な塊状などの形状が採用され、特にフレーク状が好ましく採用される。
【0026】
また、チョコレート又はキャンディーを被覆する菓子類としては、上記膨化菓子、焼菓子の他に、ローストした種実類、例えばアーモンド、ピーナッツ、マカダミアナッツ、カシューナッツ、くるみ、ピスタチオ、へーゼルナッツなどの全粒、粉砕物、切断物などを併用してもよい。
【0027】
チョコレートの原料としては、従来から一般的に用いられているものを適宜選択して使用することができる。例えば、カカオマス、ココアパウダー、カカオバター、その他の植物性油脂、全脂粉乳、脱脂粉乳、ホエイパウダー、砂糖、マルトース、パラチノースなどの糖類、レシチンなどの乳化剤、香料などが用いられる。また、ビターチョコレート、ミルクチョコレート、ホワイトチョコレート等、いずれの種類のチョコレートでもよく、規約に定められた純チョコレート、純ミルクチョコレート、準チョコレートであってもよいし、規約に定められたチョコレート以外の油脂性菓子であってもよい。
【0028】
一方、キャンディーを使用する場合、その性質上、チョコレートより高温を維持したまま成形しなければならない。そして、キャンディーとしては、例えばキャラメル等のソフトキャンディー、ハードキャンディー、ヌガー、ファッジ、タフィー、トフィー、フォンダン、マシュマロが好ましく採用される。
【0029】
上記膨化菓子、焼菓子の少なくとも1種、あるいは更にローストした種実類の少なくとも1種に、チョコレート又はキャンディーを被覆する方法としては、例えば溶融したチョコレート生地又はキャンディー生地と、上記菓子類とを混合して、菓子類の表面にチョコレート生地又はキャンディー生地をコーティングする方法が採用される。このとき、菓子類とチョコレート又はキャンディーとの配合割合を、質量比で65〜35:35〜65とすることが好ましく、60〜45:40〜55とすることがより好ましい。チョコレート又はキャンディーの配合割合が上記よりも多い場合は、膨化菓子、焼菓子等のサクサク、バリバリした食感が損なわれやすくなり、チョコレート又はキャンディーの配合割合が上記よりも少ない場合は、チョコレート又はキャンディーを被覆した菓子片どうしの接合力が弱くなり、崩れやすくなる。
【0030】
こうして調製した菓子片は、表面のチョコレート又はキャンディーが少なくとも部分的に溶融した状態で、以下に説明する本発明の成形方法により、複数個ずつ塊状に集めることによって、チョコレート又はキャンディーの接合力により互いに接合させ、塊状物にすることができる。
【0031】
図1には、こうして得られるチョコレート被覆菓子の一例が示されている。このチョコレート被覆菓子10は、フレーク状の膨化菓子、焼菓子にチョコレートを被覆してなるチョコレート被覆菓子片11が、それらの表面のチョコレートによって互いに接合し、不定形な塊状をなしている。チョコレート被覆菓子片11どうしの間には空隙が形成され、膨化菓子、焼菓子等のサクサク、バリバリした食感が保持されている。
【0032】
なお、本発明において、塊状に成形した食品の形状は、特に限定されず、例えば上記のような不定形な塊状にすることもできるし、全体として見たときに、円筒形状、六方体形状、球状などの形状をなす塊状物にすることもできる。
【0033】
本発明の成形方法によって塊状の食品を製造する場合、1つの塊の見掛け上の体積が1〜100cm、好ましくは2〜50cm、質量が1〜10g、好ましくは2〜7g、平均最大径が10〜40mm、好ましくは20〜35mmとなるようにすることが好ましい。
【0034】
上記において、見掛け上の体積とは、塊状の食品の内部の空隙を含めた全体の体積を意味する。体積が1cmよりも小さいと、1つ1つの塊が小さいのでバラバラとこぼれやすく、食べにくくなる。体積が100cmよりも大きいと、塊が大きすぎて一口では入りにくくなり、かじっているうちにバラけたりして食べにくくなる。
【0035】
質量が1gよりも小さいと、1つの塊のボリュームが小さすぎて食べ応えが乏しく、バラバラとこぼれやすくなる。質量が10gより大きいと、一口では食べにくくなり、かじっているうちにバラけたりする。
【0036】
平均最大径が10mmよりも小さいと、前記と同様に、1つ1つの塊が小さいのでバラバラとこぼれやすく、手にチョコレートが付着しやすくなって食べにくくなる。平均最大径が40mmよりも大きいと、塊が大きすぎて一口では入りにくくなり、かじっているうちにバラけたりして食べにくくなる。
【0037】
図2〜7には、本発明による食品の成形装置の一実施形態が示されている。この実施形態は、チョコレート被覆菓子片11を用いて、これを塊状に成形する装置に適用したものである。
【0038】
この成形装置は、チョコレート被覆菓子片11を搬送するコンベア21を有している。コンベア21の両側に配置された1対の支持フレーム22を介して、コンベア21上を幅方向に渡る梁23が設置されている。この梁23には、それと直交して平行に支持された複数枚の細長い板からなる両側ガイド24が設けられている。この両側ガイド24は、前記コンベア21の搬送方向に沿って配置され、両側ガイド板24どうしの間は、コンベア21に載って移動するチョコレート被覆菓子片11の通路となっている。また、梁23には、振動機25が設けられており、この振動機25によって全ての両側ガイド24は、装置運転中、図3中の矢印Aで示すように左右方向に微振動をするようになっている。
【0039】
コンベア21両側の上記支持フレーム22には、上記両側ガイド24が配置された部分に対応して、コンベア21の搬送方向に沿った一対のガイドレール26が配置されている。これらのガイドレール26には、スライドベース27がそれぞれ取付けられており、スライドベース27は、図示しないエアシリンダによって、ガイドレール26に沿って移動できるようになっている。上記ガイドレール26、スライドベース27等が本発明における水平移動手段を構成している。
【0040】
各スライドベース27には、上下方向を向いて所定間隔で配置された一対の軸受28が設けられ、これらの軸受28に挿通されたガイド棒29を介して、昇降ベース30が支持されている。昇降ベース30には、スライドベース27に設置されたエアシリンダ37の作動ロッド38が連結されており、軸受28及びガイド棒29にガイドされて昇降動作するようになっている。上記軸受28、ガイド棒29、昇降ベース30、エアシリンダ37等が本発明における昇降手段を構成している。
【0041】
また、一対の昇降ベース30上には、コンベア21の幅方向に渡る一対の平行な支持板31及びこれらの支持板31を連結する連結板32とからなる枠体33が、図示しないスライドガイドを介して、コンベア21の搬送方向に沿ってスライド可能に支持されている。更に、昇降ベース30には、モータ34が設置されており、このモータ34の駆動軸に装着されたクランク35、リンク36を介して、上記枠体33がコンベア21の搬送方向に沿って、図3中の矢印Bで示すように前後に揺動するようになっている。上記モータ34、クランク35、リンク36等が本発明における揺動手段を構成している。
【0042】
枠体33の支持板31には、前記両側ガイド24で仕切られた各通路に沿って複数の支持棒40が平行に配置されおり、これらの支持棒40のそれぞれに、複数枚の押し板41が柄42を介して、所定間隔で懸下されている。図4に示すように、押し板41は、上方から見て円弧状に湾曲し、前方から見て長方形状をなす板からなり、支持棒40に沿って所定の間隔で整列されている。なお、押し板41の形状は、上記形状に限定されるものではなく、単なる長方形の平板であってもよい。
【0043】
次に、この成形装置を用いた本発明の食品の成形方法について説明する。
図5には、スライドベース27及び昇降ベース30の動作が示されている。図中(a)は、スライドベース27が、ガイドレール26上において、コンベア21の搬送方向に対して最も上流側に位置しており、昇降ベース30は、最も上昇した位置にある。この状態で矢印で示すように、スライドベース27がコンベア21の下流側に移動しながら、昇降ベース30が徐々に下降する。
【0044】
同図(b)に示すように、昇降ベース30は、スライドベース27がガイドレール26のほぼ中央部に位置したとき、最も下方に降下した状態となり、この状態から図中矢印で示すように、スライドベース27がコンベア21の更に下流側に移動するにつれて、再び上昇し始める。
【0045】
そして、同図(c)に示すように、スライドベース27が、ガイドレール26上において、コンベヤ21の最も下流側に位置し、かつ、昇降ベース30は最も上昇した位置になる。なお、スライドベース27の移動速度は、コンベア21の移動速度よりもやや速いことが好ましい。
【0046】
次いで、同図(d)に示すように、スライドベース27がコンベア21の上流側に移動し、同図(a)の状態に戻る。
【0047】
上記スライドベース27及び昇降ベース30の動作に伴って、昇降ベース30上に前後揺動可能に設置された枠体33の支持棒40及びそれに支持された押し板41は、図6に示すように動作する。
【0048】
すなわち、支持棒40及び押し板41は、同図(a)の状態から、コンベア21の搬送方向に移動しつつ下降して同図(b)の状態に至り、押し板41の下端をコンベア21上のチョコレート被覆菓子片11の間に所定間隔で挿入する。その結果、チョコレート被覆菓子片11は、所定量ずつ前後の押し板41で挟まれた状態になる。
【0049】
その状態で、コンベア21の搬送方向に移動しつづけて、同図(c)の位置に至ると、再び上昇しながら移動し、同図(d)の位置に至る。
【0050】
そして、同図(d)の位置から今度はコンベア21の搬送方向とは逆方向に移動して、最初の同図(a)の位置に戻る。
【0051】
なお、押し板41は、上記移動中、常に前後に揺動し続けていてもよいが、昇降ベース30が上昇し始めたときから、スライドベース27がコンベア21の搬送方向とは逆方向に移動して、同図(a)の状態に戻る間は、モータ34の作動を止めて一時的に振動を停止することが好ましい。これによって、押し板41が上昇するとき、成形されたチョコレート被覆菓子10が押し板41に接触して変形することを防止できる。
【0052】
また、両側ガイド板24は、振動機25によって、左右に微振動をし続けている。両側ガイド板24の振動により、両側ガイド板24の間の通路に導入されたチョコレート被覆菓子片11が、両側ガイド板24にくっついて移動を阻止されることが防止される。
【0053】
そして、図7に示すように、コンベア21を移動するチョコレート被覆菓子片11は、前後に揺動する押し板41に挟まれて、次第にくっつき合い、例えば不定形な塊状となる。すなわち、チョコレート被覆菓子片11は、その表面のチョコレートが少なくとも一部溶融した状態でコンベア21上に供給され、両側ガイド24の間に入って移動するが、その移動過程で上記押し板41による造塊作用を受けるのである。
【0054】
図7(イ)は、押し板41が移動するチョコレート被覆菓子片11の間に所定間隔で挿入された状態を示している。
【0055】
同図(ロ)は、押し板41が図中矢印Cの方向に揺動した状態を示し、それによってチョコレート被覆菓子片11が矢印Cの方向に押されて、溶融したチョコレートの粘着性によって一部くっつき合う。
【0056】
同図(ハ)は、押し板41が上記と反対の図中矢印Dの方向に揺動した状態を示し、それによってチョコレート被覆菓子片11が矢印Dの方向に押されてくっつき合う。
【0057】
そして、上記(ロ)、(ハ)の工程を繰り返すことにより、チョコレート被覆菓子片11が塊状になり、本発明によるチョコレート被覆菓子10が形成される。
【0058】
なお、押し板41の形状を変えることにより、チョコレート被覆菓子片11を接合して塊状にしたときの全体的に見た形状を、不定形な形状、円筒形状、六方体形状、球状などの種々な形状にすることができる。
【0059】
【実施例】
常法により製造したコーンフレーク40重量部に、溶融したチョコレート生地60重量部を、混合装置を用いて混合し、チョコレートで被覆されたコーンフレーク(以下「チョコフレーク」とする)を得た。
【0060】
このチョコフレークを、図2〜7に示した製造装置を用いて、不定形な塊状に成形し、図1に示すようなチョコレート被覆菓子10を得た。
【0061】
このチョコレート被覆菓子10は、1つの塊の見掛け上の体積が25cmであり、質量が4gであり、平均最大径が35mmであった。
【0062】
このチョコレート被覆菓子10は、塊状のまま一つずつ軽くつまんで口に入れることができ、塊状をなしているので1つでも歯ごたえとボリュームがあり、しかもサクサクしてクリスピーな食感が維持され、食べやすく、手指を汚すこともなかった。
【0063】
また、このチョコレート被覆菓子10の写真を図8に示す。一方、上記チョコフレークを市販のクラスターフォーマーで塊状に成形して得られたチョコレート被覆菓子の写真を図9に示す。
【0064】
このように、本発明の方法で得られるチョコレート被覆菓子は、チョコフレークが破損しておらず、内部空隙も大きくなっているのに対して、クラスターマシンで成形されたチョコレート被覆菓子は、チョコフレークが破損しており、内部の空隙も小さく、密な塊になっていることがわかる。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、粘着性のある食品片をコンベアに載せて搬送させながら、所定間隔で配列された押し板を前後に揺動させつつ、コンベアの搬送経路に沿って移動させながらコンベアに対して下降させて、押し板を食品片の間に上方から進入させることにより、食品片の形状をこわすことなく互いに接合させて、内部空隙の多い塊状に成形することができる。その結果、食感が軽くサクサクした塊状の食品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の成形方法によって得られたチョコレート被覆菓子の一例を示す斜視図である。
【図2】本発明の成形装置の一実施形態を示す側面図である。
【図3】同成形装置の平面図である。
【図4】同成形装置で用いられる押し板を示す斜視図である。
【図5】同成形装置におけるスライドベースと昇降ベースの動作を示す側面図である。
【図6】同成形装置における押し板の全体的な動作を示す側面図である。
【図7】同成形装置における押し板の造塊作用を示す説明図である。
【図8】本発明の成形方法で得られたチョコレート被覆菓子の写真である。
【図9】市販のクラスターフォーマーで塊状に成形して得られたチョコレート被覆菓子の写真である。
【符号の説明】
10 チョコレート被覆菓子
11 チョコレート被覆菓子片
21 コンベア
24 両側ガイド
25 振動機
26 ガイドレール
27 スライドベース
28 軸受
29 ガイド棒
30 昇降ベース
31 支持板
33 枠体
34 モータ
35 クランク
36 リンク
40 支持棒
41 押し板

Claims (8)

  1. 粘着性のある食品片をくっつき合わせて塊状に成形する食品の成形方法において、前記食品片をコンベアに載せて搬送し、この搬送方向に沿って所定間隔で配列された押し板を前後に揺動させつつ、前記食品片の間に上方から進入させることにより、前記押し板どうしの間に配置された前記食品片を互いに接合させて塊状に成形することを特徴とする食品の成形方法。
  2. 所定間隔で平行に配列された複数のガイド板を振動させつつ、前記コンベア上にそれらの長手方向を搬送方向に向けて配置することにより、前記食品片の通路を構成し、前記食品片をこの通路に沿って移動させる途中で前記押し板をこの通路内に進入させることにより、前記食品片を互いに接合させる請求項1記載の食品の成形方法。
  3. 前記食品片が、膨化菓子、焼菓子から選ばれた少なくとも一種の菓子の表面に、チョコレート又はキャンディーの生地を被覆したものからなる請求項1又は2記載の食品の成形方法。
  4. 前記押し板を、前記搬送方向に移動させつつ下降させて、前記食品片の間に上方から進入させた後、再び上昇させて前記食品片の上方に抜け出させ、次いで搬送方向と反対方向に移動させて元の位置に復帰させる請求項1〜3のいずれか1つに記載の食品の成形方法。
  5. 粘着性のある食品片をくっつき合わせて塊状に成形する食品の成形装置において、前記食品片を搬送するコンベアと、このコンベアの搬送方向に沿って所定間隔で配列された押し板と、これらの押し板を前後に揺動させつつ、前記コンベアの搬送経路に沿って移動させ、かつ、前記コンベアに対して昇降動作させる駆動手段とを備えていることを特徴とする食品の成形装置。
  6. 前記コンベア上には、所定間隔で平行に配列された複数のガイド板が、それらの長手方向を搬送方向に向けて配置され、これらのガイド板の間が前記食品片の通路をなしており、かつ、前記ガイド板を振動させる振動手段が設けられ、前記押し板は前記通路に挿入されるように配置されている請求項5記載の食品の成形装置。
  7. 前記駆動手段は、前記押し板を前後に揺動させる揺動手段と、前記押し板を前記コンベアの搬送経路に沿って所定長さ範囲で往復移動させる水平移動手段と、前記押し板を前記コンベアに対して昇降動作させる昇降手段とで構成されている請求項5又は6記載の食品の成形装置。
  8. 前記押し板の前後面の少なくとも一方が平面又は凹曲面をなしている請求項5〜7のいずれか1つに記載の食品の成形装置。
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