JP3571457B2 - 内視鏡 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、患者の体腔内に挿入し、体腔内の観察・処置を行う医療用の内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から知られる内視鏡の挿入部における先端湾曲部はその挿入部の軸方向に対して複数の湾曲用関節駒を直列に配列し、各隣接する関節駒を互いに枢着させている。また、各関節駒には操作ワイヤーを挿通するガイドリングが取着されており、ガイドリングは直線的に並んで配列されている。操作ワイヤーの先端は湾曲部の先端に取着され、操作ワイヤーの基端側は挿入部内を通じて操作部に導かれている。そして、ガイドリングに挿通した操作ワイヤーを手元側に牽引することにより湾曲部を湾曲させる。
【0003】
しかし、操作ワイヤーを手元側に牽引することにより湾曲部を湾曲させる場合、その湾曲部は後ろ側から湾曲し始め、湾曲部を先端側から湾曲し始めさせることができなかった。
特開平4−12725号公報で示されるものでは内視鏡の湾曲部を構成する節輪(関節駒)のうち後ろ側部分の節輪相互間にスプリングを介在して設け、後ろ側部分の曲げ力量を増大させることで、湾曲部を先端側部分から湾曲させるようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特開平4−12725号公報で示される従来技術のものは複数の節輪からなる湾曲部のガイドリング(管状部材)を備える節輪の相互間にスプリングを介在して設けるものである。
これは湾曲部を湾曲駆動させるための操作ワイヤーを前記ガイドリングに挿通させながら節輪に組み付ける際、既に連結されている節輪の相互間にスプリングを設置し、かつスプリングに操作ワイヤーを挿通させて組み付けていかなければならない。このため、複雑かつ面倒な組み立て工程を要するものであった。従って、この組み立て工程の作業には熟練を要するばかりでなく、長い作業時間を要することとなり、その結果、組立てコストが増加する問題点があげられる。
【0005】
また、節輪には操作ワイヤーを挿通するガイドリングを設ける他、スプリングを用意しなければならないため、部品点数が増大すると共に湾曲部の構成が複雑になる。
【0006】
本発明は前記課題に着目してなされたものであり、湾曲部が先端側から曲り始め、湾曲する回転半径が小さくなる構成でありながら、容易に組み立てることができ、かつ構成の複雑化をもたらすことなく、組み立てコスト、及び部品コストを低減することができる内視鏡を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、挿入部の先端付近で、複数の駒を連結し、前端側に挿入部の先端構成部材が接続され後端側に挿入部の可撓管が接続された湾曲部を構成し、前記湾曲部の先端側部分に挿入部の手元側まで延在するアングルワイヤーの先端を連結し、そのアングルワイヤーを進退させることによって前記湾曲部を湾曲動作させるようにした内視鏡において、前記湾曲部の後端側を構成する第1の駒に前記アングルワイヤーを挿通させて案内する第1の弾性環状部材を固定し、前記湾曲部を構成し前記第1の駒よりも可撓管側に配置された第2の駒に前記アングルワイヤーを挿通させて案内する第2の弾性環状部材を固定し、前記湾曲部を湾曲するときに前記第1の弾性環状部材の基端部と前記第2の弾性環状部材の先端部とが当接することで前記第1の駒と第2の駒との間に弾性環状部材の弾性力を作用させて前記湾曲部の前端側部分を湾曲部の後端側部分よりも先に湾曲させるように構成した事を特徴とする内視鏡である。
請求項2に係る発明は、前記弾性環状部材はコイルスプリングであって、前記湾曲部の後端側部分における駒にコイルスプリングを固定すると共に、このコイルスプリングが固定された駒よりも前端側に位置する駒に前記操作ワイヤを挿通するガイド部材を固定した事を特徴とする請求項1記載の内視鏡である。
請求項3に係る発明は、前記弾性環状部材はコイルスプリングであって、このコイルスプリングのばね特性を前記湾曲部の前端側と後端側で異ならせた事を特徴とする請求項1記載の内視鏡である。
【0008】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>
図1〜図6を用いて、本発明の第1実施形態を説明する。この実施形態に係る内視鏡の挿入部1における湾曲部2の概略的な構造を図1に示す。湾曲部2はその挿入部1の軸方向に沿って複数の湾曲用関節駒(以下、駒と呼ぶ)3を直列に配列し、各隣接する駒3は軸ピン4を介して互いに枢着させて構成されている。各駒3はその前端と後端が隣接する駒3に対して各々異なる方向に回動するように軸ピン4で連結されている。複数の駒3が連結されることにより湾曲部2はあらゆる方向に湾曲できるものとなっている。
【0009】
この湾曲部2では連結された複数の駒3の外周部が金属線材料からなる編み目管5が被嵌され、その編み目管5の外周にはゴム等からなる弾性チューブ7が被覆されている。この湾曲部2の前端には挿入部1の先端構成部材8が接続され、湾曲部2の後側端には挿入部1の可撓管9が接続されている。
【0010】
湾曲部2の各駒3において先端側に位置する複数の駒3aの内周面の所定位置(通常、その駒3の回動中心となる軸ピン4から90゜離れた位置)には環状部材からなるワイヤーガイド11が設けられている。同じ上下左右の位置にあるワイヤーガイド11は1つ置きの駒3毎に配設されることになる。
図1でのワイヤーガイド11は駒3aの内周面に別部材のものとして取着されるが、その駒3aの壁部を内方に切り起こしてワイヤーガイドを形成するものであってもよい。
【0011】
一方、ワイヤーガイド11を設けた駒3aよりも後側に位置する複数の駒3bの内周面には、弾性環状部材としてのコイルスプリング12が取り付けられている。コイルスプリング12はワイヤーガイドを兼ねるものであり、このため、前記ワイヤーガイド11に対応した位置にそれぞれが固定される。コイルスプリング12は後述するような弾性作用によって前記湾曲部2の湾曲特性を設定する手段を構成するものである。
【0012】
図2は湾曲部2の先端側に位置する、ワイヤーガイド11を有する湾曲駒3aの例を示す。図3は湾曲部2の後端側に位置する、コイルスプリング12を有する駒3bを示す。図3に示す駒3bにおけるコイルスプリング12はその先端部分のコイルピッチが短く、あるいは密着状態に形成されており、この密巻き部分12aが、駒3bの内壁面に、ろう付け、あるいは接着剤による接着によって取着固定される。
【0013】
また、コイルスプリング12の後端部分もコイルピッチが短く、あるいは密着状態に形成されている。そして、コイルスプリング12の基端側部分が自由端となって隣りの駒3bのコイルスプリング12の向き合うように近接して配置されている。コイルスプリング12は湾曲部2に内蔵される光学素子やチューブ体等(いずれも図示せず)に損傷を与えないような形状等に工夫がなされて取り付けられている。
【0014】
なお、図4で示すようにコイルスプリング12の中間部を湾曲駒3bの内壁面に取着するようにしてもよい。この場合、コイルスプリング12は全長にわたり疎巻きであり、取着固定部分でも疎巻き部分とするが、その取着固定部分や両端を特に密巻き部分としてもよいものである。
【0015】
また、湾曲駒3bに取り付けられるコイルスプリング12は湾曲部2の軸方向に沿う長さが前記ワイヤーガイド11より長く設定されており、その長さは後方側に位置する隣りの駒3aのコイルスプリング12の先端部、あるいは可撓管9内に取り付けられるワイヤーガイドコイルシース13の先端部に、そのコイルスプリング12が自然長において当接する長さに設定されている。もっとも、後方側に位置する隣りのコイルスプリング12の先端部、あるいはワイヤーガイドコイルシース13の先端部に突き当ることなく、それとの僅かな間隔をあけるように設定してもよい。
【0016】
そして、先端側に位置する湾曲駒3aにある上下左右の各位置に配列されたワイヤーガイド11の列のものにはそれぞれの列毎にアングルワイヤー14が個別的に挿通され、さらに各列のアングルワイヤー14の後端側はそれに対応する位置にある各コイルスプリング12にわたって個別的に挿通されている。
【0017】
各アングルワイヤー12の先端は最先端の駒3に固定されている。また、アングルワイヤー14の後側部分は可撓管9内に備わるワイヤーガイドコイルシース13に挿通案内され、図示しない操作部まで延在し、その操作部における湾曲操作機構(図示しない)に連結されている。そして、図示しないアングルノブにより湾曲操作機構を操作することにより、そのアングルワイヤー14を進退させることによって湾曲部2を所定の方向に湾曲させ得るようになっている。
【0018】
通常、湾曲部2は、上下左右の4本のアングルワイヤー14によって任意の方向に湾曲操作させられるものであるが、図1では左右の2本のアングルワイヤーについてのものを省略し、上下のアングルワイヤー14についてのもののみを示している。
【0019】
(動作)
本実施形態の構成による内視鏡の湾曲部2を湾曲操作させる場合、所定のアングルワイヤー14の手元側への引き込み力が各湾曲用駒3を連結する部分に作用し、湾曲部2はその牽引作用が影響する所定の方向に湾曲しようとする。この際、コイルスプリング12が取り付けられる駒3と、その後段の駒3との間にはコイルスプリング12の圧縮力が作用する。
【0020】
例えば図1においてのコイルスプリング12はこれが取り付けられる駒3と、この駒3から後方2つ目に位置する駒3との間に介在する。そして、前記コイルスプリング12aの後端が次のコイルスプリング12b、つまり後方2つ目に位置する駒3に取り付けられたコイルスプリング12の先端に当接する。
湾曲時においてコイルスプリング12aには圧縮力が加わり、そのコイルスプリング12aにはその圧縮作用に抗する弾性抗力が発生し、この弾性抗力が前段の駒3と後段の駒3との間に作用する。
このことによって湾曲部2の湾曲動作は、まず、コイルスプリング12の作用を受けない先端側に位置する駒3aがある先端側部分から行われることになり、湾曲動作の進行によるアングルワイヤー14の引き込み力が増加するに伴い、後ろ側部分が湾曲し始める。つまり、湾曲部2の後ろ側部分は先端側部分に遅れて、かつ、ゆっくりと湾曲動作を始める。
【0021】
なお、図4に示すものの場合にはコイルスプリング12がその前後に位置する駒3bに圧縮作用に抗する弾性抗力を与え、駒3bの間に相互作用を持たせる。
このような湾曲動作が行われることで、例えば湾曲部2を135゜に湾曲させた場合に、湾曲部2が呈する形状は図5(a)で示すようになる。
なお、図5(b)はコイルスプリングを有さない従来構造の湾曲部2においての、同じく135゜に湾曲させた時点での湾曲形状を示す。
【0022】
図5の(a)(b)の各湾曲状態を比較して明らかなように本実施形態においては湾曲部2の先端側部分は小さい曲率半径を呈し、後側部分は比較的大きい曲率半径を呈する湾曲状況になる。
【0023】
そして、このように湾曲部2を湾曲させるから、体腔内の観察、例えば図6に示すような胃内の胃角の観察を行う場合のように、ある程度大きく湾曲させて対象部位を観察するときにおいて挿入部先端が対象部位に近接しすぎることなく良好な観察画像を得ることが可能となる。
【0024】
(効果)
本実施形態における構成によれば、湾曲部2の湾曲動作がその湾曲部2の先端側部分から始められ、かつ湾曲形状においては先端側がより小さい曲率半径を呈するものとなり、体腔内の観察が容易で、良好な観察像を得ることが可能となる。
【0025】
また、湾曲部2の製造にあたっては所定の湾曲用駒3にあらかじめコイルスプリング12を固定しておき、そして、複数の駒3を軸方向に連結させてからアングルワイヤー14をワイヤーガイド11及びコイルスプリング12を挿通させて容易に組み立てを行うことができる。また、コイルスプリング12を有さない湾曲用駒3の部分の組み立て工程あるいは作業は従来のものと大きく変化することなく進めることができる。
【0026】
さらに、コイルスプリング12を有する駒3についてはワイヤーガイド11を設ける必要がなく、部品点数が少なくできる。従って、部品コスト及びその組み立てに要するコストを増加させることを防ぐことができる。
【0027】
<第2実施形態>
図7を用いて、本発明の第2実施形態を説明する。前記第1実施形態では後端側の駒3bについてのみ、コイルスプリング12を設け、先端側の駒3aについてはワイヤーガイド11を設ける構成としたが、この第2実施形態では先端側の湾曲用駒3においてもワイヤーガイドの代わりにコイルスプリング12を設ける構成、つまり、湾曲部2の全部の駒3についてコイルスプリング12を設けるようにしたものである。
【0028】
この場合、その湾曲作用に応じ、コイルスプリング12の形態を考慮してばね特性を設定することになるが、先端側から湾曲動作が始まり、かつ先端側における湾曲の曲率半径を小さくさせることを目的とする場合には先端側に位置するコイルスプリング12のばね定数を、後方側のコイルスプリング12のものよりも小さく設定することが望ましい。
【0029】
特に先端側から湾曲動作が始まることのみ目的とするのであれば、先端側におけるコイルスプリング12の自然長を短く設定し、それよりも後方に位置するコイルスプリング12の端部とのすき間を適当に設けることが望ましい。
【0030】
なお、本実施形態におけるコイルスプリング12のばね定数あるいは自然長の設定は先端側から後側に設けられる複数のコイルスプリング12において、段階的に徐々に変化させていくことでも良く、あるいは二段階程度に分けておくことでも良い。
【0031】
また、コイルスプリング12はこれと同様の作用を有するものとしてアングルワイヤーを挿通する弾性チューブに置き換えるものでもよい。つまり、弾性環状部材のものを利用するものである。
【0032】
さらに、このような作用効果を有する湾曲部2の構成は湾曲部2に備わる4方向のもの全てに備えられていてもよいし、特定の方向、例えば内視鏡視野から見て上方に湾曲する方向のみに備えてもよい。
【0033】
<第3実施形態>
図8ないし図10を用いて、本発明の第3実施形態を説明する。この実施形態は前述した内視鏡の構成において特に先端構成部を変形したものである。
【0034】
図8で示すように第2実施形態と同様、内視鏡の挿入部21の先端構成部22の先端面には観察光学系の観察窓23、照明系の照明窓24及びチャンネル管路の開口25を備えられ、直視式内視鏡を構成している。先端構成部22の本体外周には環状形状を呈する先端フード26が嵌装されており、先端フード26は先端構成部22の本体に対して軸方向にスライド自在に設けられている。
【0035】
先端フード26の後端側にはその先端フード26と同じく環状形状の固定部27が挿入部21に固定的に取着されている。先端フード26の後端と前記固定部27の前端の間には付勢手段用ばね部材28が取り付けられている。そして、前記先端フード26はそのばね部材28が発生する収縮弾性力によって図8に示すように先端構成部22の先端面から突出せずに、引き込まれた位置に待機するように付勢されている。
【0036】
前記先端フード26と前記固定部27との間において前記ばね部材28と異なる位置にはバルーン29が設けられている。このバルーン29にはこれの内部に連通する送気チューブ30が接続され、送気チューブ30は挿入部21に沿って手元側まで延在している。そして、バルーン29に流体を給排して駆動部材としてのバルーン29を伸縮させる操作手段、及び駆動力伝達手段を構成している。
【0037】
(動作)
通常、先端フード26は固定部27との間に連結されるばね部材28の弾性力により付勢され、先端構成部22の先端から引き込まれた状態にある。
手元側から送気チューブ30を通じてバルーン29への送気が行われると、前記バルーン29は膨脹し、先端フード26を先端側に押し出し、結果的に図9に示すように先端構成部22の先端から突き出す位置までスライド前進させる。
【0038】
また、膨脹されたバルーン29から脱気して収縮させると、ばね部材28の弾性力により、再び先端フード26は引き込まれて図8で示す状態に戻る。
患者の体腔内への内視鏡の挿入部21の挿入、及び観察時には先端フード26を引き込んだ状態で行う。つまり、内視鏡の視野に先端フード26が入り込まない状態にて観察することができる。
【0039】
一方、病変部を処置するときには、図10で示すように例えば先端フード26の先端を病変部に押し当て、その状態にてチャンネル管路を通じて吸引して病変部を引き上げ、そして高周波スネアで切除等を行う場合には先端フード26をバルーン29の膨脹によって先端に突出させて処置することができる。
【0040】
(効果)
本実施形態の構成の内視鏡を用いることによって、先端フード26を選択的に取り付けることなく、体腔内への挿入観察時には内視鏡視野を妨げられることなく、そして処置をする場合には先端フード26を有効に活用することを容易に行うことが可能となる。
【0041】
また、先端フード26を用いての挿入にあたっても挿入部先端の硬質長が長くなることなく、その結果、挿入性に支障をきたすことも防止できる。なお、検査における挿入・観察の間には駆動手段に負荷をかけずに済み、このことでの耐久性が向上する効果がある。
【0042】
なお、このような効果を得るためには本実施形態にて説明したものに限らず、例えば先端フード自体が軸方向に伸縮するバルーンで構成したり、あるいは本実施形態にて説明したスライド自在な先端フードを他のアクチュエータ手段、例えば温度変化に応じて形状が変化する形状記憶合金あるいは形状記憶樹脂を用いて電流加熱により制御するものとしてもよい。
要は術者が手元側にて操作し得る駆動制御手段を用いて先端フードの軸方向進退動作が得られることであれば良い。
【0043】
<第4実施形態>
図11ないし図14を用いて、本発明の第4実施形態を説明する。この実施形態は前述した内視鏡の構成においてのチャンネル管路部を変形したものである。
【0044】
図11で示すように前記第3実施形態と同様に内視鏡の挿入部31の先端構成部32の先端面には観察光学系の観察窓33及び照明系の照明窓34を備える。
内視鏡の可撓性を有する挿入部31内には2つの管路を形成する2本のチャンネルチューブ35,36が内蔵され、これらチャンネルチューブ35,36の先端部分は挿入部31の先端の先端構成部32に配設されている。
【0045】
すなわち、2本のチャンネルチューブ35,36は挿入部31内に内視鏡外部から水密的に備わる一本の管路39内に並んで設置されており、その挿通用管路39の先端は前記先端構成部32の先端面において開口している。そして、前記2本のチャンネルチューブ35,36は一本の管路39内にて手元側からの操作により進退自在なように設けられる。なお、2本のチャンネルチューブ35,36の先端は前記先端構成部32における先端面においてそれぞれ開口している。
【0046】
また、2本のチャンネルチューブ35,36の先端部分の間はリンク41で連結されている。2本のチャンネルチューブ35,36の先端部分は軸方向に位置をずらした状態で密接して並列されているが、この密接して並列させた状態の先端部分は挿入部31の軸方向に対して斜めに配置されるリンク42で連結されている。また、チャンネルチューブ35,36とリンク42とは各々回転自在に連結されている。なお、2本のチャンネルチューブ35,36の先端は軸方向に位置をずらした状態で並列させる場合に限らず、先端を揃いて並置させておいてもよい。
【0047】
(作用)
図12に示すように両方のチャンネルチューブ35,36の先端部を突き出し、さらに一方のチャンネルチューブ35,36を多く前進させると、図13で示すようにリンク42が軸方向に直交し、両チャンネルチューブ35,36の先端部の間隔を広げ、両チャンネルチューブ35,36の先端部が離れ、距離があいて斜めに向く。
【0048】
このような2つのチャンネルチューブ35,36を備える内視鏡を用いて病変部の切除を行う処置の場合には例えば図14で示すように一方のチャンネルチューブ35に鉗子45を挿通し、他方のチャンネルチューブ36には高周波スネア46を挿通させる。そして、挿入部31の先端にて突出させ、あらかじめ高周波スネア46の先端ループ47の中に鉗子45をくぐらせておき、その上で、鉗子45を用いて病変部48を体腔壁から引き上げる。引き上げられた病変部48に高周波スネア46のループ47をかけていくが、その際、2本のチャンネルチューブ35,36を各々相対的に進退させ、両チャンネルチューブ35,36の先端の距離が離れるように操作することにより高周波スネア46のループ47がかけられる位置が、鉗子45にて把持する病変部48より離れることになり、その結果、広い範囲にわたる粘膜の切除が可能となる。
【0049】
(効果)
以上の構成による2つのチャンネルチューブ35,36を有した内視鏡と2種の処置具を組み合わせることにより、太い内視鏡挿入部にすることなく、今までより広い範囲にわたる粘膜の切除が可能となるため、大きい病変部を1度あるいは今までより少ない回数で切除することが可能となる他、病変部を完全に含めたその周辺に至るまで確実に病変部を切除することができる。
【0050】
なお、ここでは鉗子と高周波スネアでの組み合わせでの処置としたが、鉗子とレーザーにて粘膜を切除、あるいは焼灼することもある。
また、チャンネル先端に設けたリンクはこれに限定することなく、チャンネルチューブを温度変化に応じて形状が変化する形状記憶合金・形状記憶樹脂等の形状記憶材料を用いて、電流加熱制御による駆動でチャンネルチューブの先端部の間の距離を変化させることが考えられる。
【0051】
さらに、チャンネルチューブの先端における両チューブ間に手元側からの送気あるいは送液により膨脹するバルーンを設けることでその間の距離を変化することも考えられる。
【0052】
[付記]
<A群>
1.挿入部の先端付近で、複数の駒を連結した湾曲部を構成し、前記湾曲部の先端側部分に挿入部の手元側まで延在するアングルワイヤーの先端を連結し、そのアングルワイヤーを進退させることによって前記湾曲部を湾曲動作させるようにした内視鏡において、前記湾曲部を構成する駒に前記アングルワイヤーを挿通させて案内する弾性環状部材を設け、前記湾曲部を湾曲するときに前記駒に作用する弾性環状部材の弾性作用によって前記湾曲部の湾曲特性を設定したことを特徴とする内視鏡。
【0053】
2.前記第1項に記載の内視鏡において、駒に固定する弾性環状部材はコイルスプリングであることを特徴とする。
3.前記第2項に記載の内視鏡において、湾曲部の手元側部分の駒には操作ワイヤーを挿通するコイルスプリングを固定し、それより先端側部分の駒には操作ワイヤーを挿通する管状のガイド部材を固定したことを特徴とする。
【0054】
4.前記第2項に記載の内視鏡において、複数の関節駒に固定した複数のコイルスプリングは、湾曲部の軸方向に連続的、あるいは段階的に長さやばね定数等のばね特性が変化していることを特徴とする。
【0055】
5.前記第4項に記載の内視鏡において、湾曲部の手元側部分の駒には操作ワイヤーを挿通する比較的低いばね定数のコイルスプリングを固定し、先端側部分の駒には操作ワイヤーを挿通する比較的高いばね定数のコイルスプリングを固定していることを特徴とする。
【0056】
6.前記第2項に記載の内視鏡において、複数の駒に固定した複数のコイルスプリングは、湾曲部の軸方向に連続的、あるいは段階的に長さが変化していることを特徴とする。
【0057】
7.前記第6項に記載の内視鏡において、湾曲部の手元側部分の駒に固定されるコイルスプリングは、湾曲部が直線状態において、隣合う駒に固定されるコイルスプリングの端部と当接する自由長であることを特徴とする。
【0058】
8.前記第7項に記載の内視鏡において、コイルスプリングの端部を駒に接合して固定したことを特徴とする。
9.前記第7項に記載の内視鏡において、コイルスプリングの中間部を湾曲駒に接合して固定したことを特徴とする。
【0059】
<B群>
1.可撓性を有する挿入部で構成される内視鏡において、挿入部の先端に挿入部の軸方向に移動自在に嵌合される管状部材と、前記管状部材を挿入部の先端より突出しない所定の位置に待機させる付勢手段と、前記管状部材を挿入部の先端より突出させる位置に移動させる駆動部材と、前記駆動部材を手元側から駆動操作させる操作手段、駆動力伝達手段とを設けていることを特徴とする内視鏡。
【0060】
2.前記第1項に記載の内視鏡において、管状部材は先端フードであり、先端フードを付勢する手段はその挿入部の先端に取り付けられるばね部材からなり、前記先端フードを移動させる駆動部材は先端フードに当接する伸縮自在のバルーンからなることを特徴とする。
【0061】
3.前記第2項に記載の内視鏡において、先端フードを付勢する手段、及び先端フードを駆動する手段が弾性体からなるバルーンで形成されていることを特徴とする。
4.前記第2項に記載の内視鏡において、先端フードを付勢する手段、及び先端フードを駆動する手段が、形状記憶材料からなるアクチュエータであることを特徴とする。
【0062】
5.前記第4項に記載の内視鏡において、形状記憶材料は、形状記憶合金である。
6.前記第4項に記載の内視鏡において、形状記憶材料は、形状記憶樹脂である。
【0063】
(B群における従来技術と問題点)
内視鏡の挿入部先端にフードを移動自在に取り付け、ばねにより突出する位置にフードを付勢させながらワイヤーにより手元側に移動させる構成のものが知られている。
【0064】
一般に、内視鏡の挿入部先端にフードを取り付け、体腔内における病変部を切除する処置を行うものにおいて、先端のフードは体腔内に内視鏡を挿入する前に内視鏡の挿入部に取り付けておくことが従来では必要である。このフードを取り付けたときには内視鏡の観察像にそのフードが映し出され、その部分においては体腔内の観察が妨げられ、結果的に視察視野の範囲が狭められることになる。
【0065】
従来例ではこの点の改善が一応なされているが、フードが付勢され、常に位置する状態が突出する位置にあるので、実際の検査で多くを占める挿入・観察状態にて常に駆動手段に負荷をかけていることになり、フード駆動手段の耐久性が落ちる虞がある。
【0066】
(B群の目的)
そこで、前記B群のものの目的は内視鏡の挿入部を患者の体腔内に挿入・観察する定常状態時ではフードによる観察視野の範囲が妨げられることなく、かつ、先端の硬質部長も長くなることなく使用することができ、病変部の処置を行うときのみフードを活用することができる内視鏡を提供することにある。
【0067】
(B群の効果)
前記B群の構成によれば、内視鏡の挿入部を患者の体腔内に挿入・観察するときでは、フードによる観察視野の範囲が妨げられることなく、かつ先端の硬質部長も長くなることなく使用することができる。そして病変部の処置を行う時のみフードを活用することができる。
【0068】
<C群>
1.可撓性を有する挿入部で構成される内視鏡において、挿入部に延在する第1のチャンネルチューブと、前記第1のチャンネルチューブに沿って延在する第2のチャンネルチューブを有し、前記第1のチャンネルチューブと第2のチャンネルチューブとの先端部近傍の間の距離を変化させる手段を設けたことを特徴とする。
【0069】
2.前記第1項に記載の内視鏡において、前記チャンネルチューブの先端部近傍の間の距離を変化させる手段は各チャンネルチューブの先端部に回転自在に固定されながら両チャンネルチューブの先端部を連結するリンクであることを特徴とする。
【0070】
3.前記第1項に記載の内視鏡において、前記チャンネルチューブの先端部近傍の距離を変化させる手段は弾性体からなるバルーンであることを特徴とする。
4.前記第1項に記載の内視鏡において、前記チャンネルチューブの先端部近傍の距離を変化させる手段は温度変化に応じて形状が変化する形状記憶材料であることを特徴とする。
5.前記第4項に記載の内視鏡において、前記形状記憶材料は形状記憶合金であることを特徴とする。
6.前記第4項に記載の内視鏡において、前記形状記憶材料は形状記憶樹脂であることを特徴とする。
【0071】
(C群における従来技術と問題点)
従来、2つのチャンネル管路を有するスコープで粘膜切除を行う手技が知られている。2つのチャンネル管路を備えた内視鏡を利用して2種の処置具とを組み合わせて病変部となる粘膜の切除を行う場合、従来の内視鏡では2つのチャンネル管路が内視鏡の挿入部内から先端の開口部に至るまで並行して設けられており、その結果、2つのチャンネルの開口部から突出する2種の処置具の間隔距離が短い。このために大きな病変を切除する、あるいは病変を完全に含めたその周辺部に至るまでの切除をすることが困難になるという問題点が生じていた。
【0072】
(C群の目的)
前記C群のものの目的は2つのチャンネルを備える内視鏡に2種の処置具を組み合わせて病変部の切除を行う際に大きな病変でも一度に容易に切除できる、あるいは病変部を完全に含むその周辺部に至るまで広範囲に切除することができる内視鏡装置の提供することにある。
【0073】
(C群の効果)
前記C群の構成によれば、2つのチャンネルを備える内視鏡に2種の処置具を組み合わせて病変部の切除を行う際に、大きな病変でも一度に容易に切除できる、あるいは病変部を完全に含むその周辺部に至るまで広範囲に切除することができる。
【0074】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、湾曲部が先端側から曲り始め、湾曲する回転半径が小さくなり、体腔内での観察性能の確保が図れる構成でありながら、容易に組み立てることができ、かつ構成の複雑化をもたらすことなく、組み立てコスト、及び部品コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る内視鏡の湾曲部の概略的な構造を示す縦断面図。
【図2】第1実施形態に係る内視鏡の湾曲部における前側に位置する湾曲用関節駒の縦断面図。
【図3】第1実施形態に係る内視鏡の湾曲部における後側に位置する湾曲用関節駒の縦断面図。
【図4】第1実施形態に係る内視鏡の湾曲部における後側に位置する湾曲用関節駒の変形例の縦断面図。
【図5】(a)は第1実施形態に係る内視鏡の湾曲部の湾曲状態の側面図、(b)は従前の内視鏡の湾曲部の湾曲状態の側面図。
【図6】第1実施形態に係る内視鏡の使用例の説明図。
【図7】第2実施形態に係る内視鏡の湾曲部の概略的な構造を示す縦断面図。
【図8】第3実施形態に係る内視鏡の先端部の斜視図。
【図9】第3実施形態に係る内視鏡の他の状態の先端部の斜視図。
【図10】第3実施形態に係る内視鏡の使用状態の説明図。
【図11】第4実施形態に係る内視鏡の先端部の斜視図。
【図12】第4実施形態に係る内視鏡の先端部の斜視図。
【図13】第4実施形態に係る内視鏡の先端部の斜視図。
【図14】第4実施形態に係る内視鏡の使用状態の説明図。
【符号の説明】
1…挿入部
2…湾曲部
3a…湾曲用関節駒
3b…湾曲用関節駒
11…ワイヤーガイド
12…コイルスプリング
13…ワイヤーガイドコイルシース
14…アングルワイヤー

Claims (3)

  1. 挿入部の先端付近で、複数の駒を連結し、前端側に挿入部の先端構成部材が接続され後端側に挿入部の可撓管が接続された湾曲部を構成し、前記湾曲部の先端側部分に挿入部の手元側まで延在するアングルワイヤーの先端を連結し、そのアングルワイヤーを進退させることによって前記湾曲部を湾曲動作させるようにした内視鏡において、
    前記湾曲部の後端側を構成する第1の駒に前記アングルワイヤーを挿通させて案内する第1の弾性環状部材を固定し、前記湾曲部を構成し前記第1の駒よりも可撓管側に配置された第2の駒に前記アングルワイヤーを挿通させて案内する第2の弾性環状部材を固定し、
    前記湾曲部を湾曲するときに前記第1の弾性環状部材の基端部と前記第2の弾性環状部材の先端部とが当接することで前記第1の駒と第2の駒との間に弾性環状部材の弾性力を作用させて前記湾曲部の前端側部分を湾曲部の後端側部分よりも先に湾曲させるように構成した事を特徴とする内視鏡。
  2. 前記弾性環状部材はコイルスプリングであって、前記湾曲部の後端側部分における駒にコイルスプリングを固定すると共に、このコイルスプリングが固定された駒よりも前端側に位置する駒に前記操作ワイヤを挿通するガイド部材を固定した事を特徴とする請求項1記載の内視鏡。
  3. 前記弾性環状部材はコイルスプリングであって、このコイルスプリングのばね特性を前記湾曲部の前端側と後端側で異ならせた事を特徴とする請求項1記載の内視鏡。
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