JP3570406B2 - 半導体スイッチング素子の駆動回路 - Google Patents

半導体スイッチング素子の駆動回路 Download PDF

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  • Control Of High-Frequency Heating Circuits (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明の技術分野は電子レンジなどのようにマグネトロンを用いる誘電加熱、あるいは電磁調理器などのように誘導加熱コイルを用いる誘導加熱を行う高周波加熱装置、あるいはその他の分野のスイッチング電源装置において、この電源に使用されている半導体スイッチング素子の駆動回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
家庭用高周波加熱装置をはじめ、様々な機器には電源が搭載されている。従来の電源は重たく、かつ、大きいものであったので、その小型、軽量化が望まれてきた。このため、電源のスイッチング化による小型、軽量、低コスト化が現在の様々な分野で積極的に進められている。
【0003】
さらには、高い周波数で動作する半導体スイッチング素子のスイッチング損失を低減するために、スイッチング電源の重要な技術である共振型回路方式を用いる方式も実現されている。
【0004】
従来のマグネトロン駆動用電源は図6に示されるように、一つの半導体スイッチング素子1を使用する電圧共振型回路と呼ばれる回路構成を用いている。リーケージ型高圧トランス2と共振コンデンサ3とが、共振回路を構成し、この作用により、半導体スイッチング素子1の電圧波形が正弦波状になる。半導体スイッチング素子1の電圧と電流波形は、図7(a)、(b)に示されるようになる。
【0005】
この効果は、電圧がゼロになってから電流が流れ始めるので、オフからオンの変化時のスイッチング損失はほとんど発生しない。
【0006】
またオンからオフの変化時は、電流は急峻に切れるが電圧が正弦波状に立上るので、その傾きは緩やかになり、オフ時のスイッチング損失が低減される。
【0007】
このように、共振型回路は半導体スイッチング素子1のスイッチング損失を低減する効果を有する。
【0008】
この電圧共振型回路の半導体スイッチング素子1の損失は、図7(c)に示されるオン時の残留電圧による順方向損失と、図7(d)に示されるオフ動作が瞬時にできないことによるオフ時のスイッチング損失とに分けられ、一般に前者は半導体スイッチング素子1の温度が高くなると徐々に低下するが、後者は増加する。
【0009】
スイッチング損失が支配的になる高温時では、損失による温度上昇がさらなるスイッチング損失を生み出し、さらに素子温度を高めるという悪循環が生じ、ついには素子破壊につながる熱暴走現象を生じやすい。
【0010】
このスイッチング損失を低減して前記素子破壊を防止するために、従来から半導体スイッチング素子の駆動回路には、さまざまな方式が提案されている。
【0011】
例えば図8に示される従来の半導体スイッチング素子の駆動回路は、プラスマイナス電源4を用い、半導体スイッチング素子1をオフさせる時のスイッチング駆動信号5をマイナス電位とすることで、半導体スイッチング素子1の制御端子1aの蓄積電荷の引き抜き能力を高め、ターンオフ動作を素早く行い、スイッチング損失を低減する方式である。
【0012】
しかし、示される従来の半導体スイッチング素子の駆動回路は、プラスマイナス電源4を必要とし、小型、軽量、低コスト化の支障になるという課題を有していた。
【0013】
また図9に示される他の従来の半導体スイッチング素子の駆動回路は、前記蓄積電荷を引き抜くトランジスタ6は、その能力の高いNPN型を使用して、プラスマイナス電源4を用いずにスイッチング損失を低減する方式である。
【0014】
この方式は、駆動回路出力の二つのトランジスタ6、7が同一種類になるので、その出力論理を合わせるために、一方には極性反転回路8を一段挿入している。
【0015】
したがってスイッチング制御信号9が二つのトランジスタ6、7の出力に伝送されるまでの時間に差が生じるので、両トランジスタ6、7間に貫通電流が流れ駆動回路の消費電流増加やノイズ発生という課題が生じる。
【0016】
またこの方式であっても、スイッチング制御信号9を出力段のプッシュプル回路10にレベル変換して伝える変換回路11の素子数が多いので、小型、軽量、低コスト化の支障になるという課題を有していた。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は前記従来の課題を解決するもので、プラスマイナス電源4を用いずに、また回路素子数増加を抑えつつ、前記したスイッチング損失を低減して熱暴走現象を防止した半導体スイッチング素子の駆動回路を提供することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】
前記従来の課題を解決するために、本発明の半導体スイッチング素子の駆動回路は、供給される単一の直流電源12と、スイッチング制御信号9をレベル変換する変換回路13と、その出力をインピーダンス変換して半導体スイッチング素子1の制御端子1aにスイッチング駆動信号14を出力するプッシュプル回路15と、コンデンサ16とダイオード17の接続点18を有し、コンデンサ16の他端は前記プッシュプル回路15の出力に、ダイオード16の他端は駆動回路の共通電位19に接続した直列回路であり、前記スイッチング駆動信号14の第1の極性時にコンデンサ16を充電する選択充電回路20と、半導体スイッチング素子1の制御端子1aと前記接続点18との間にスイッチチャネル21を有し、前記スイッチング駆動信号14の第2の極性時に前記接続点18の電位が共通電位19を下回りかつ所定以上の電位差が生じている期間のみ導通する選択スイッチ回路22とを有する構成とし、前記スイッチング駆動信号のHの期間は、前記コンデンサは充電され、前記スイッチング駆動信号がLに変化すると、前記選択スイッチ回路がオンし、前記制御端子の蓄積電荷が、前記選択スイッチ回路のスイッチチャネル、前記コンデンサ、前記プッシュプル回路を通じて急速に放電され、前記半導体スイッチング素子の電流がカットオフまで急激に下降しスイッチング損失が低減されるようにしている。
【0019】
このように構成することで、制御端子1aの蓄積電荷の引き抜きは十分に成され、またプッシュプル回路15のプル動作の能力が低下する期間のみコンデンサ16に蓄えられたエネルギーを利用するので、コンデンサ16の無用の充放電は無く、駆動回路の能力向上に伴う消費電流増加はわずかである。
【0020】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、駆動回路に供給される単一の直流電源12と、スイッチング制御信号9をレベル変換する変換回路13と、その出力をインピーダンス変換して半導体スイッチング素子1の制御端子1aにスイッチング駆動信号14を出力するプッシュプル回路15と、コンデンサ16とダイオード17の接続点18を有し、コンデンサ16の他端は前記プッシュプル回路15の出力に、ダイオード17の他端は駆動回路の共通電位19側に接続した直列回路であり、前記スイッチング駆動信号14の第1の極性時にコンデンサ16を充電する選択充電回路20と、半導体スイッチング素子1の制御端子1aと前記接続点18との間にスイッチチャネル21を有し、前記スイッチング駆動信号14の第2の極性時に前記接続点18の電位が共通電位19を下回りかつ所定以上の電位差が生じている期間のみ導通する選択スイッチ回路22とを有し、前記スイッチング駆動信号のHの期間は、前記コンデンサは充電され、前記スイッチング駆動信号がLに変化すると、前記選択スイッチ回路がオンし、前記制御端子の蓄積電荷が、前記選択スイッチ回路のスイッチチャネル、前記コンデンサ、前記プッシュプル回路を通じて急速に放電され、前記半導体スイッチング素子の電流がカットオフまで急激に下降しスイッチング損失が低減されるので、前記第2の極性時において、その前半は半導体スイッチング素子1の制御端子1aに蓄積された電荷は、プッシュプル回路15のプル動作にて引き抜き動作を行うと同時に、前記第1の極性時に充電されたコンデンサ16の他端を共通電位19付近まで下げることで、接続点18の電位を共通電位19以下に大きく押し下げて共通電位19に対する接続点18の電位エネルギーを高める。
【0021】
プル動作能力の低下する後半は、前半において共通電位19に対してマイナス電位にありかつ電位エネルギーを高められた接続点18と制御端子1aとを選択スイッチ回路22にて接続し、制御端子1aの電位を共通電位19以下まで急速に下降させて、蓄積電荷の引き抜きを行うことができる。
【0022】
請求項2に記載の発明は、選択スイッチ回路22のスイッチチャネルはトランジスタ23で構成し、トランジスタ23の制御端子23aと共通電位19との間にツェナーダイオード24を接続する構成としている。
【0023】
したがって、接続点18の電位が共通電位19に対してツェナーダイオード24のツェナー電圧以下に低下した時点より選択スイッチ回路22は導通するので、蓄積電荷の引き抜きの後半において選択スイッチ回路22を導通させるタイミングは、ツェナー電圧により決定されるようになる。
【0024】
請求項3に記載の発明は、プッシュプル回路15と、半導体スイッチング素子1の制御端子1aとの間に、プッシュ動作方向に電流が流れる極性のインピーダンスが大きくなるインピーダンス切替回路25を挿入している。プル動作時において選択スイッチ回路22が導通する期間の電流方向は大きいインピーダンスが選択される極性なので、コンデンサ16の電荷の放電は微小である。
【0025】
したがって、コンデンサ16のエネルギーは制御端子1aの蓄積電荷の引き抜きに有効活用され、蓄積電荷の引き抜き能力向上に伴う駆動回路の消費電力増加は抑制されるようになる。
【0026】
請求項4に記載の発明は、選択充電回路20のコンデンサ16の容量を、半導体スイッチング素子1の制御端子1aの入力容量以上に設定しているので、選択スイッチ回路22が導通しているときのコンデンサ16の電圧変化は制御端子1aのそれに比べて小さくなる。
【0027】
したがって、蓄積電荷の引き抜きは十分成されるようになる。
【0028】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0029】
(実施例1)
本発明の実施例1について図1から図3を用いて説明する。
【0030】
図1は実施例1の半導体スイッチング素子の駆動回路を示す回路図であり、従来例と名称および機能が同じ部分に付いては同一符号を用いている。
【0031】
26は、商用電源27を整流して得られる単方向電源28等を半導体スイッチング素子1で高周波スイッチングして高周波電源29に変換するインバータ回路30と、半導体スイッチング素子1を駆動する駆動回路31と、駆動回路31用の直流電源12と、その1次側に前記高周波電源29が印加されるリーケージ型高圧トランス2と、リーケージ型高圧トランス2と共振回路を構成する共振コンデンサ3と、リーケージ型高圧トランス2の2次側出力を整流して高圧電力32をマグネトロン33に印加する高圧整流回路34よりなるマグネトロン駆動用電源である。
【0032】
この回路方式は、半導体スイッチング素子1の電圧波形が正弦波状になるので、一般に電圧共振型と呼ばれている。
【0033】
駆動回路31は、スイッチング制御信号9をレベル変換する変換回路13と、その出力をインピーダンス変換してスイッチング駆動信号14を出力するプッシュプル回路15と、プッシュプル回路15の出力と半導体スイッチング素子1の制御端子1a間に接続された抵抗35と、コンデンサ16とダイオード17の接続点18を有し、コンデンサ16の他端は前記プッシュプル回路15の出力に、ダイオード17の他端は駆動回路31の共通電位19側に接続した直列回路であり、前記スイッチング駆動信号14がHの時にコンデンサ16を充電するようにダイオード17の極性を設定した選択充電回路20と、半導体スイッチング素子1の制御端子1aと前記接続点18との間にスイッチチャネル21を有し、前記接続点18の電位が共通電位19を下回りかつ所定以上の電位差が生じている期間のみ導通する選択スイッチ回路22より構成されている。
【0034】
図2は実施例1の半導体スイッチング素子の駆動回路の動作説明図、図3はその波形図であり、以下各動作モードについて記述する。
【0035】
プッシュプル回路15の出力、すなわちスイッチング駆動信号14は、スイッチング制御信号9のL、Hに対応してH、Lに変化するが、スイッチング駆動信号14のHの期間がモードaであり、等価回路は図2(a)、動作波形は図3のaの期間に示されるようになる。
【0036】
この期間は、制御端子1aはHになり半導体スイッチング素子1はオンし、その電圧1bは約0V、電流1cは図のように直線状に増加する。
【0037】
また同時に、選択充電回路20のコンデンサ16には矢印Aの極性で直流電源12の電圧Eまで充電され、ダイオード17は導通しているので接続点18の電位18aは共通電位19になる。
【0038】
次に、スイッチング駆動信号14がLに変化してモードbになると等価回路は図2(b)、動作波形は図3のbの期間に示されるようになり、制御端子1aの蓄積電荷はプッシュプル回路15を通じて放電され、半導体スイッチング素子1はオンからオフに変化する。
【0039】
したがって、半導体スイッチング素子1の電圧1bはリーケージ型高圧トランス2と共振コンデンサ32の共振回路により正弦波状の緩やかな変化で上昇し、電流1cは急速に下降する。
【0040】
また同時に、選択充電回路20のコンデンサ16への充電電流は流れなくなり、接続点18の電位18aは共通電位19を下回りマイナス方向に変化する。
【0041】
接続点18の電位18aが共通電位19を下回り、かつ所定以上の電位差になると選択スイッチ回路22がオンし、モードcに移行する。
【0042】
この電位差は、半導体スイッチング素子1の制御端子1aの蓄積電荷に対するプッシュプル回路15の引き抜き能力が低下する時点の電位差に設定することで、次に示すようにコンデンサ16に貯えられたエネルギーが有効に機能する。
【0043】
モードcの等価回路は図2(c)、動作波形は図3のcの期間に示されるようになり、選択スイッチ回路22がオンし、マイナス方向の大きな電位エネルギーを有する接続点18と制御端子1aとが接続されるので、制御端子1aの蓄積電荷は、選択スイッチ回路22のスイッチチャネル21、コンデンサ16、プッシュプル回路15を通じて急速に放電され、その電圧1dは共通電位19を横切り、マイナス電位まで急速に変化する。
【0044】
したがって、半導体スイッチング素子1の電流1cは、カットオフまで急激に下降し、スイッチング損失が低減される。
【0045】
またコンデンサ16の電荷は、上記蓄積電荷の引き抜きに伴う放電とは別に、抵抗36を通じても放電するので、接続点18の電位18aは共通電位19から所定値下回る電位に引き戻される。
【0046】
上記引き戻しが完了すると選択スイッチ回路22はオフし、モードdに移行する。
【0047】
モードdの等価回路は図2(d)、動作波形は図3のdの期間に示されるようになり、半導体スイッチング素子1の電圧1bが正弦波状に上昇、下降した後、ゼロに到達するまで継続する。
【0048】
モードdが終了するとモードaに戻り、スイッチング駆動信号14がHに変化して半導体スイッチング素子1はオンし、再び上記サイクルを繰り返す。
【0049】
このように、選択充電回路20と選択スイッチ回路22を追加することで、スイッチング損失低減効果が得られる。
【0050】
(実施例2)
図4は実施例2における半導体スイッチング素子の駆動回路を示す回路図である。
【0051】
この回路構成においては、前述の実施例1の選択スイッチ回路22のスイッチチャネルはトランジスタ23で構成し、トランジスタの制御端子23aと共通電位19との間にツェナーダイオード24を接続して、接続端子23aと共通電位19との電位差がツェナー電圧以上の期間スイッチチャネルが閉じる構成にしている。
【0052】
したがって、選択スイッチ回路22を導通させるタイミングは、ツェナー電圧により決定されるようになる。
【0053】
(実施例3)
図5は実施例3における半導体スイッチング素子の駆動回路を示す回路図である。この回路構成においては前述の実施例1の抵抗35に代えてプッシュプル回路15と、半導体スイッチング素子1の制御端子1aとの間に、プッシュ動作方向に電流が流れる極性のインピーダンスが大きくなるインピーダンス切替回路25を挿入している。
【0054】
図2のモードcではコンデンサ16の電荷の一部は抵抗35を通じて放電するが、この放電は制御端子1aの蓄積電荷の引き抜きには寄与しない電力消費である。
【0055】
しかし本実施例のモードcでは大きい抵抗値が選択されるので抵抗35を通じる放電は微小になる。
【0056】
したがって、上記した無駄な電力消費が抑えられるので、コンデンサ16のエネルギーは制御端子1aの蓄積電荷の引き抜きに有効活用され、蓄積電荷の引き抜き能力向上に伴う駆動回路の消費電力増加は抑制されるようになる。
【0057】
また、モードbでは小さい抵抗値が選択されるので、プル動作による蓄積電荷の引き抜き能力も向上する。
【0058】
さらにモードaでは、大きい抵抗値が選択されるので、制御端子1aの入力容量を充電するスパイク電流は小さくなり、それに伴うノイズが低減される。
【0059】
モードaにおいてインピーダンス切替回路25の抵抗値を大きく設定できるのは、このモードにおける電圧共振型回路の半導体スイッチング素子1の電圧1bはゼロであり、また電流1cはゼロから上昇するので、制御端子1aの電圧をゆっくり立ち上げて半導体スイッチング素子1をオフからオンに徐々に切り替えてもその損失には影響しないからである。
【0060】
(実施例4)
また前述の実施例1において、選択スイッチ回路20が導通した瞬間のコンデンサ16の端子間電圧は直流電源12の電圧Eに等しく、制御端子1aの電圧1dはこの電圧Eに比べて小さく、さらにはコンデンサ16の他端は共通電位19に引き下げられる。ここで、選択充電回路20のコンデンサ16の容量を、半導体スイッチング素子1の制御端子1aの入力容量以上に設定することで、選択スイッチ回路20が導通している期間のコンデンサ16の端子間電圧は、制御端子1aの電圧1dに比べてその変化は小さくなり、制御端子1aの電圧1dを共通電位19以下にバイアスされる。
【0061】
したがって、この設定により蓄積電荷の引き抜きは十分成されるようになる。
【0062】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、プラスマイナス電源4を用いずに、また回路素子は選択充電回路20と選択スイッチ回路22の追加のみに抑えつつ、前記した半導体スイッチング素子1のスイッチング損失を低減して熱暴走現象を防止した半導体スイッチング素子の駆動回路を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における半導体スイッチング素子の駆動回路の回路図
【図2】本発明の実施例1における半導体スイッチング素子の駆動回路の動作図
【図3】本発明の実施例2における半導体スイッチング素子の駆動回路の波形図
【図4】本発明の実施例2における半導体スイッチング素子の駆動回路の回路図
【図5】本発明の実施例3における半導体スイッチング素子の駆動回路の回路図
【図6】従来の一般的なマグネトロン駆動用電源の回路図
【図7】従来の一般的なマグネトロン駆動用電源の動作波形図
【図8】従来の半導体スイッチング素子の駆動回路の回路図
【図9】従来の他の半導体スイッチング素子の駆動回路の回路図
【符号の説明】
1 半導体スイッチング素子
1a 制御端子
9 スイッチング制御信号
12 直流電源
13 変換回路
14 スイッチング駆動信号
15 プッシュプル回路
16 コンデンサ
17 ダイオード
18 接続点
19 共通電位
20 選択充電回路
21 スイッチチャネル
22 選択スイッチ回路
23 トランジスタ
23a 制御端子
24 ツェナーダイオード
25 インピーダンス切替回路
31 駆動回路
35 抵抗

Claims (4)

  1. 駆動回路に供給される単一の直流電源と、半導体スイッチング素子の制御端子にスイッチング駆動信号を出力するプッシュプル回路と、コンデンサとダイオードの接続点を有し、前記コンデンサの他端は前記プッシュプル回路の出力段に、前記ダイオードの他端は駆動回路の共通電位側に接続した直列回路を設け、前記駆動信号の第1の極性時に前記コンデンサを充電する選択充電回路と、前記半導体スイッチング素子の制御端子と前記接続点との間に選択スイッチ回路とを有し、前記選択スイッチ回路は、前記駆動信号の第2の極性時に前記接続点の電位が共通電位を下回りかつ所定以上の電位差が生じている期間のみ導通するスイッチチャネルを備え、前記スイッチング駆動信号のHの期間は、前記コンデンサは充電され、前記スイッチング駆動信号がLに変化すると、前記選択スイッチ回路がオンし、前記制御端子の蓄積電荷が、前記選択スイッチ回路のスイッチチャネル、前記コンデンサ、前記プッシュプル回路を通じて急速に放電され、前記半導体スイッチング素子の電流がカットオフまで急激に下降しスイッチング損失が低減される半導体スイッチング素子の駆動回路。
  2. 選択スイッチ回路のスイッチチャネルはトランジスタで構成し、トランジスタの制御端子と共通電位との間にツェナーダイオードを接続する構成とした請求項1に記載の半導体スイッチング素子の駆動回路。
  3. プッシュプル回路と、半導体スイッチング素子の制御端子との間に、プッシュ動作方向に電流が流れる極性のインピーダンスが大きくなるインピーダンス切替回路を挿入した請求項1に記載の半導体スイッチング素子の駆動回路。
  4. 選択充電回路のコンデンサの容量を、半導体スイッチング素子の制御端子の入力容量以上に設定した請求項1に記載の半導体スイッチング素子の駆動回路。
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