JP3570389B2 - 生ごみ処理装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この出願の発明は、生ごみ処理装置に関するものである。さらに詳しくは、この出願の発明は、点検窓裏面への結露の発生を解消し、生ごみ処理装置の内部を点検窓において確実に視認可能とした生ごみ処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
調理時に生ずる生ごみを、微生物を利用して有機物と水とに分解する家庭用の生ごみ処理装置が提供されている。
【0003】
この生ごみ処理装置は、たとえば図3に示したように、バイオチップと称される、おが屑状の木質細片を担体とし、これに、生ごみを発酵により分解する微生物を生息させた生ごみ処理材が充填される生ごみ処理槽(1)を備えている。調理時に生ずる生ごみは、この生ごみ処理槽(1)内に投入され、生ごみ処理材により有機物と水とに分解される。この生ごみの分解は、たとえば、生ごみ処理槽(1)内に配設された攪拌羽根(2)の回転により生ごみを生ごみ処理材とよく混合しながら、生ごみ処理槽(1)を生ごみ処理材による生ごみの分解に適した温度に加熱するなどの状態において行われる。
【0004】
生ごみの分解にともなって生ごみ処理槽(1)内には残渣分が生じ、内容物の量が増加していくが、これを考慮し、生ごみ処理装置には、生ごみ処理槽(1)内の内容物をオーバーフローさせる排出口(3)を設け、さらに、この排出口(3)に分離可能に接続され、排出口(3)よりオーバーフローしてくる内容物を収容する取出容器(4)を配設している。
【0005】
不要物は、この取出容器(4)に収容される生ごみ処理槽(1)内の内容物であり、この不要物の量は、分解前の生ごみ量に比べはるかに少なく、その廃棄は楽であり、ごみ処理場への負担が軽減される。また、廃棄せずとも、たとえば園芸用の肥料して利用することもできる。
【0006】
このような生ごみ処理装置の中には、図4及び図5に示したようなキッチンキャビネット(5)に内蔵される、いわゆるビルトインタイプのものも提供されている。
【0007】
このビルトインタイプの生ごみ処理装置では、生ごみ処理装置(7)は、キッチンキャビネット(5)に備えられるシンク(6)の近傍下部に配置され、シンク(6)近傍のキッチンキャビネット(5)の上面部に設けられた生ごみ投入口(8)と前述の生ごみ処理槽(1)とが連通接続される。
【0008】
したがって、ビルトインタイプの生ごみ処理装置では、調理時に生ずる生ごみをその発生場所において直ちに生ごみ処理装置(7)に投入することができ、非常に利便性に優れている。
【0009】
また、以上のビルトインタイプの生ごみ処置装置(7)を含め、生ごみ処理装置には、図3に示したように、取出容器(4)の上部に空気供給口(9)が設けられ、図6に示したように、その空気供給口(9)から排出口(3)を通じて生ごみ処理槽(1)内に給気することができるようにしたものもある。この生ごみ処置装置では、さらに、生ごみ処理槽(1)内の空気を生ごみ処理槽(1)から装置外に排気することができるように、排気路(10)が設けられてもいる。図4及び図5に示したビルトインタイプの生ごみ処理装置(7)では、排気路(10)は、たとえば、キッチンキャビネット(5)の背面、さらに住宅の内壁(11)若しくは床面(12)を貫通して外壁(13)に設けられた排気口(14)まで接続することができる。
【0010】
生ごみ処理槽(1)内の空気を排気路(10)を通じて屋外に排気する際には、生ごみの分解にともない臭気分を含んでいるため、脱臭器により臭気分の除去が行われる。この脱臭器は、排気路(10)の途中の適宜な位置に配置することができる。また、給排気を効率的に行うために、排気路(10)の途中には、図3及び図6に示したように、給排気を強制的に行わせるファン(15)を適宜な位置に付設することもできる。
【0011】
このような生ごみ処理装置では、取出容器(4)の上部に設けられた空気供給口(9)から排出口(3)を通じて生ごみ処理槽(1)内に空気を給気すると、給気された空気により取出容器(4)内にオーバーフローした生ごみ処理槽(1)内の内容物を乾燥させることができ、たとえば、オーバーフローした時点では含水率80%以上であったものが、含水率15%以下にまで乾燥させることができる。したがって、取出容器(4)内の内容物の重量が軽減されるため、廃棄処理が容易となり、また、乾燥にともない臭気分が抜け、廃棄処理に際して臭いがさほど気にならなくなるという利点がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
その一方で、以上に例示される生ごみ処理装置には、一つ問題が見出された。生ごみ処理装置には、たとえば生ごみ処理材の補充や交換が必要かどうかなどを容易に確認することができるように、装置内部を視認可能とした点検窓(16)が一般に設けられており、この点検窓(16)は、図7に示したように、通常、取出容器(4)が接続される排出口(3)の上部に配置されている(言い換えると、点検窓(16)の下部に排出口(3)が設けられているのである)。この点検窓(16)の配置は、生ごみ処理装置の内部を容易に視認するために考え出されたものであるが、ここに問題が所在するのである。
【0013】
すなわち、前述したように、取出容器(4)の上部に設けられた空気供給口(9)から排出口(3)を通じて生ごみ処理槽(1)内に空気を給気すると、前述の通り、給気された空気により取出容器(4)内にオーバーフローした生ごみ処理槽(1)内の内容物を乾燥させることができるが、そのときの湿気を含んだ空気よりも点検窓(16)の裏面の温度が低いとき、給気方向は生ごみ処理槽(1)内方向とされていても、湿気を含んだ空気が点検窓(16)の裏面に全く接触しないということはなく、このため、取出容器(4)から放出された湿気が、点検窓(16)の裏面で冷やされ、結露(17)が生じることがままあった。このようにして生ずる結露(17)は、点検窓(16)を曇らせ、生ごみ処理装置の内部を視認しにくくし、若しくは視認不可能とすることもある。
【0014】
この出願の発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたものであり、点検窓裏面への結露の発生を解消し、生ごみ処理装置の内部を点検窓において確実に視認可能とした生ごみ処理装置を提供することを課題としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
この出願の発明は、前述の課題を解決するものとして、生ごみ処理槽内における生ごみ処理材による生ごみの分解にともなって生ずる残渣分により生ごみ処理槽内の内容物量が増加したとき、その内容物をオーバーフローさせる排出口と、この排出口に分離可能に接続され、排出口よりオーバーフローしてくる内容物を収容する取出容器とを備え、前記排出口は、装置内部を視認可能とした点検窓の下部に配設され、取出容器の上部には空気供給口が設けられ、この空気供給口から排出口を通じて生ごみ処理槽内に給気されるようにし、また、生ごみ処理槽内の空気を生ごみ処理槽から装置外に排気する排気路が設けられた生ごみ処理装置において、前記排気路は、その途中において前記点検窓に向かって分岐し、この排気路の分岐部より排気の一部を点検窓裏面に吹き付け、点検窓裏面における結露の発生を解消することを特徴とする生ごみ処理装置(請求項1)を提供する。
【0016】
またこの出願の発明は、脱臭後の排気の一部を排気路の分岐部より点検窓裏面に吹き付けること(請求項2)を一態様として提供する。
以下、図面に沿ってこの出願の発明の生ごみ処理装置についてさらに詳しく説明する。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は、この出願の発明の生ごみ処理装置の要部を示した透視斜視図である。この出願の発明の生ごみ処理装置は、これまでに提供されている、図3〜図7に示される生ごみ処理装置を前提としている。
【0018】
すなわち、この出願の発明の生ごみ処理装置は、生ごみ処理槽(1)内における生ごみ処理材による生ごみの分解にともなって生ずる残渣分により生ごみ処理槽内の内容物量が増加したとき、その内容物をオーバーフローさせる排出口(3)と、この排出口(3)に分離可能に接続され、排出口(3)よりオーバーフローしてくる内容物を収容する取出容器(4)とを備え、排出口(3)は、装置内部を視認可能とした点検窓(16)の下部に配設され、取出容器(4)の上部には空気供給口(9)が設けられ、この空気供給口(9)から排出口(3)を通じて生ごみ処理槽(1)内に給気されるようにし、また、生ごみ処理槽(1)内の空気を生ごみ処理槽(1)から装置外に排気する排気路(10)が設けられた生ごみ装置である。
【0019】
したがって、この出願の発明の生ごみ処理装置もまた、取出容器(4)の上部に設けられた空気供給口(9)から排出口(3)を通じて生ごみ処理槽(1)内に空気を給気すると、給気された空気により取出容器(4)内にオーバーフローした生ごみ処理槽(1)内の内容物を乾燥させることができる。これにより、取出容器(4)内の内容物の重量が軽減され、したがって、廃棄処理が容易となり、また、乾燥にともない臭気分が抜け、廃棄処理に際して臭いがさほど気にならなくなる。
【0020】
また、この出願の発明の生ごみ処理装置においても、生ごみ処理槽(1)内の空気を排気路(10)を通じて屋外に排気する際には、脱臭器により臭気分の除去を行うことができ、脱臭器は、排気路(10)の途中の適宜な位置に介在させることができる。また、給排気を効率的に行うために、排気路(10)の途中に、図1に示したように、給排気を強制的に行わせるファン(15)を適宜な位置に付設することができる。
【0021】
そして、この出願の発明の生ごみ処理装置では、図1に示したように、排気路(10)が、その途中において点検窓(16)に向かって分岐し、この排気路(10)の分岐部(18)より排気の一部を点検窓(16)の裏面に吹き付けることができるようにしている。
【0022】
図2は、この出願の発明の生ごみ処理装置における排気路の分岐部周辺を拡大して示した断面図である。
この図2に示したように、この出願の発明の生ごみ処理装置では、生ごみ処理槽(1)内の空気を排気する際に、その一部の空気を排気路(10)の分岐部(18)より点検窓(16)の裏面に吹き付ける。この排気する空気の吹付けにより、取出容器(4)内にオーバーフローした生ごみ処理槽(1)内の内容物の乾燥にともない放出される水分を含む空気が、点検窓(16)の裏面に接触することがあっても、図7に示したような結露(17)は生じない。点検窓(16)に曇りは発生せず、したがって、点検窓(16)から生ごみ処理装置の内部を確実に視認することができる。
【0023】
なお、生ごみ処理槽(1)内から排気する排気の一部を点検窓(16)の裏面の結露防止のために吹き付けるに際しては、この出願の発明の生ごみ処理装置では、臭気漏れが生じることのないように、点検窓(16)の裏面に吹き付ける排気は、すでに脱臭後の臭気成分をほとんど含まない排気とすることが好ましい。これが実現されるように、排気路(10)における分岐部(18)の位置を考慮する。
【0024】
これまでに提供されている生ごみ処理装置では、ファン(15)は、装置上部に配置され、点検窓(16)の比較的近くに位置しており、ファン(15)より上流側の排気路(10)に脱臭器が設けられることがあるため、図1に示したように、排気路(10)の分岐部(18)は、ファン(15)の下流側に配置することが一形態として考えられる。図1に示した実施形態では、排気路(10)の分岐部(18)がファン(15)の比較的近くに位置することにもなるため、排気を一部分岐することにともなう圧損がさほど大きくならずにすみ、ファン(15)の出力に与える影響は小さいと考えられる。
【0025】
なお、点検窓(16)の裏面に吹き付けられた一部の排気は、取出容器(4)の空気供給口(9)から給気される空気とともに、排出口(3)から再び生ごみ処理槽(1)内に送り込むことも可能であり、結露防止に用いた一部の排気は、生ごみ処理装置内で循環し、やがて所定の排気口より装置外に排気することができる。装置外への漏出はないと考えられる。
【0026】
もちろん、この出願の発明は、以上の実施形態によって限定されるものではない。生ごみ処理装置の細部の構成及び構造、そして、排気路や分岐部、さらに、ファン、脱臭器などの構成及び構造などについては様々な態様が可能であることは言うまでもない。
【0027】
【発明の効果】
以上詳しく説明した通り、この出願の発明によって、点検窓裏面への結露の発生が解消され、生ごみ処理装置の内部が点検窓において確実に視認可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の生ごみ処理装置の要部を示した透視斜視図である。
【図2】この出願の発明の生ごみ装置における排気路の分岐部周辺を拡大して示した断面図である。
【図3】これまでに提供されている生ごみ処理装置の概要を示した断面図である。
【図4】これまでに提供されているビルトインタイプの生ごみ処理装置の概要を示した断面図である。
【図5】これまでに提供されているビルトインタイプの生ごみ処理装置の概要を示した要部平面図である。
【図6】これまでに提供されている生ごみ処理装置の給排気の概要を示した概略図である。
【図7】これまでに提供されている生ごみ処理装置の要部を示した透視斜視図である。
【符号の説明】
1 生ごみ処理槽
2 攪拌羽根
3 排出口
4 取出容器
5 キッチンキャビネット
6 シンク
7 生ごみ処理装置
8 生ごみ投入口
9 空気供給口
10 排気路
11 内壁
12 床面
13 外壁
14 排気口
15 ファン
16 点検窓
17 結露
18 分岐部
【発明の属する技術分野】
この出願の発明は、生ごみ処理装置に関するものである。さらに詳しくは、この出願の発明は、点検窓裏面への結露の発生を解消し、生ごみ処理装置の内部を点検窓において確実に視認可能とした生ごみ処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
調理時に生ずる生ごみを、微生物を利用して有機物と水とに分解する家庭用の生ごみ処理装置が提供されている。
【0003】
この生ごみ処理装置は、たとえば図3に示したように、バイオチップと称される、おが屑状の木質細片を担体とし、これに、生ごみを発酵により分解する微生物を生息させた生ごみ処理材が充填される生ごみ処理槽(1)を備えている。調理時に生ずる生ごみは、この生ごみ処理槽(1)内に投入され、生ごみ処理材により有機物と水とに分解される。この生ごみの分解は、たとえば、生ごみ処理槽(1)内に配設された攪拌羽根(2)の回転により生ごみを生ごみ処理材とよく混合しながら、生ごみ処理槽(1)を生ごみ処理材による生ごみの分解に適した温度に加熱するなどの状態において行われる。
【0004】
生ごみの分解にともなって生ごみ処理槽(1)内には残渣分が生じ、内容物の量が増加していくが、これを考慮し、生ごみ処理装置には、生ごみ処理槽(1)内の内容物をオーバーフローさせる排出口(3)を設け、さらに、この排出口(3)に分離可能に接続され、排出口(3)よりオーバーフローしてくる内容物を収容する取出容器(4)を配設している。
【0005】
不要物は、この取出容器(4)に収容される生ごみ処理槽(1)内の内容物であり、この不要物の量は、分解前の生ごみ量に比べはるかに少なく、その廃棄は楽であり、ごみ処理場への負担が軽減される。また、廃棄せずとも、たとえば園芸用の肥料して利用することもできる。
【0006】
このような生ごみ処理装置の中には、図4及び図5に示したようなキッチンキャビネット(5)に内蔵される、いわゆるビルトインタイプのものも提供されている。
【0007】
このビルトインタイプの生ごみ処理装置では、生ごみ処理装置(7)は、キッチンキャビネット(5)に備えられるシンク(6)の近傍下部に配置され、シンク(6)近傍のキッチンキャビネット(5)の上面部に設けられた生ごみ投入口(8)と前述の生ごみ処理槽(1)とが連通接続される。
【0008】
したがって、ビルトインタイプの生ごみ処理装置では、調理時に生ずる生ごみをその発生場所において直ちに生ごみ処理装置(7)に投入することができ、非常に利便性に優れている。
【0009】
また、以上のビルトインタイプの生ごみ処置装置(7)を含め、生ごみ処理装置には、図3に示したように、取出容器(4)の上部に空気供給口(9)が設けられ、図6に示したように、その空気供給口(9)から排出口(3)を通じて生ごみ処理槽(1)内に給気することができるようにしたものもある。この生ごみ処置装置では、さらに、生ごみ処理槽(1)内の空気を生ごみ処理槽(1)から装置外に排気することができるように、排気路(10)が設けられてもいる。図4及び図5に示したビルトインタイプの生ごみ処理装置(7)では、排気路(10)は、たとえば、キッチンキャビネット(5)の背面、さらに住宅の内壁(11)若しくは床面(12)を貫通して外壁(13)に設けられた排気口(14)まで接続することができる。
【0010】
生ごみ処理槽(1)内の空気を排気路(10)を通じて屋外に排気する際には、生ごみの分解にともない臭気分を含んでいるため、脱臭器により臭気分の除去が行われる。この脱臭器は、排気路(10)の途中の適宜な位置に配置することができる。また、給排気を効率的に行うために、排気路(10)の途中には、図3及び図6に示したように、給排気を強制的に行わせるファン(15)を適宜な位置に付設することもできる。
【0011】
このような生ごみ処理装置では、取出容器(4)の上部に設けられた空気供給口(9)から排出口(3)を通じて生ごみ処理槽(1)内に空気を給気すると、給気された空気により取出容器(4)内にオーバーフローした生ごみ処理槽(1)内の内容物を乾燥させることができ、たとえば、オーバーフローした時点では含水率80%以上であったものが、含水率15%以下にまで乾燥させることができる。したがって、取出容器(4)内の内容物の重量が軽減されるため、廃棄処理が容易となり、また、乾燥にともない臭気分が抜け、廃棄処理に際して臭いがさほど気にならなくなるという利点がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
その一方で、以上に例示される生ごみ処理装置には、一つ問題が見出された。生ごみ処理装置には、たとえば生ごみ処理材の補充や交換が必要かどうかなどを容易に確認することができるように、装置内部を視認可能とした点検窓(16)が一般に設けられており、この点検窓(16)は、図7に示したように、通常、取出容器(4)が接続される排出口(3)の上部に配置されている(言い換えると、点検窓(16)の下部に排出口(3)が設けられているのである)。この点検窓(16)の配置は、生ごみ処理装置の内部を容易に視認するために考え出されたものであるが、ここに問題が所在するのである。
【0013】
すなわち、前述したように、取出容器(4)の上部に設けられた空気供給口(9)から排出口(3)を通じて生ごみ処理槽(1)内に空気を給気すると、前述の通り、給気された空気により取出容器(4)内にオーバーフローした生ごみ処理槽(1)内の内容物を乾燥させることができるが、そのときの湿気を含んだ空気よりも点検窓(16)の裏面の温度が低いとき、給気方向は生ごみ処理槽(1)内方向とされていても、湿気を含んだ空気が点検窓(16)の裏面に全く接触しないということはなく、このため、取出容器(4)から放出された湿気が、点検窓(16)の裏面で冷やされ、結露(17)が生じることがままあった。このようにして生ずる結露(17)は、点検窓(16)を曇らせ、生ごみ処理装置の内部を視認しにくくし、若しくは視認不可能とすることもある。
【0014】
この出願の発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたものであり、点検窓裏面への結露の発生を解消し、生ごみ処理装置の内部を点検窓において確実に視認可能とした生ごみ処理装置を提供することを課題としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】
この出願の発明は、前述の課題を解決するものとして、生ごみ処理槽内における生ごみ処理材による生ごみの分解にともなって生ずる残渣分により生ごみ処理槽内の内容物量が増加したとき、その内容物をオーバーフローさせる排出口と、この排出口に分離可能に接続され、排出口よりオーバーフローしてくる内容物を収容する取出容器とを備え、前記排出口は、装置内部を視認可能とした点検窓の下部に配設され、取出容器の上部には空気供給口が設けられ、この空気供給口から排出口を通じて生ごみ処理槽内に給気されるようにし、また、生ごみ処理槽内の空気を生ごみ処理槽から装置外に排気する排気路が設けられた生ごみ処理装置において、前記排気路は、その途中において前記点検窓に向かって分岐し、この排気路の分岐部より排気の一部を点検窓裏面に吹き付け、点検窓裏面における結露の発生を解消することを特徴とする生ごみ処理装置(請求項1)を提供する。
【0016】
またこの出願の発明は、脱臭後の排気の一部を排気路の分岐部より点検窓裏面に吹き付けること(請求項2)を一態様として提供する。
以下、図面に沿ってこの出願の発明の生ごみ処理装置についてさらに詳しく説明する。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は、この出願の発明の生ごみ処理装置の要部を示した透視斜視図である。この出願の発明の生ごみ処理装置は、これまでに提供されている、図3〜図7に示される生ごみ処理装置を前提としている。
【0018】
すなわち、この出願の発明の生ごみ処理装置は、生ごみ処理槽(1)内における生ごみ処理材による生ごみの分解にともなって生ずる残渣分により生ごみ処理槽内の内容物量が増加したとき、その内容物をオーバーフローさせる排出口(3)と、この排出口(3)に分離可能に接続され、排出口(3)よりオーバーフローしてくる内容物を収容する取出容器(4)とを備え、排出口(3)は、装置内部を視認可能とした点検窓(16)の下部に配設され、取出容器(4)の上部には空気供給口(9)が設けられ、この空気供給口(9)から排出口(3)を通じて生ごみ処理槽(1)内に給気されるようにし、また、生ごみ処理槽(1)内の空気を生ごみ処理槽(1)から装置外に排気する排気路(10)が設けられた生ごみ装置である。
【0019】
したがって、この出願の発明の生ごみ処理装置もまた、取出容器(4)の上部に設けられた空気供給口(9)から排出口(3)を通じて生ごみ処理槽(1)内に空気を給気すると、給気された空気により取出容器(4)内にオーバーフローした生ごみ処理槽(1)内の内容物を乾燥させることができる。これにより、取出容器(4)内の内容物の重量が軽減され、したがって、廃棄処理が容易となり、また、乾燥にともない臭気分が抜け、廃棄処理に際して臭いがさほど気にならなくなる。
【0020】
また、この出願の発明の生ごみ処理装置においても、生ごみ処理槽(1)内の空気を排気路(10)を通じて屋外に排気する際には、脱臭器により臭気分の除去を行うことができ、脱臭器は、排気路(10)の途中の適宜な位置に介在させることができる。また、給排気を効率的に行うために、排気路(10)の途中に、図1に示したように、給排気を強制的に行わせるファン(15)を適宜な位置に付設することができる。
【0021】
そして、この出願の発明の生ごみ処理装置では、図1に示したように、排気路(10)が、その途中において点検窓(16)に向かって分岐し、この排気路(10)の分岐部(18)より排気の一部を点検窓(16)の裏面に吹き付けることができるようにしている。
【0022】
図2は、この出願の発明の生ごみ処理装置における排気路の分岐部周辺を拡大して示した断面図である。
この図2に示したように、この出願の発明の生ごみ処理装置では、生ごみ処理槽(1)内の空気を排気する際に、その一部の空気を排気路(10)の分岐部(18)より点検窓(16)の裏面に吹き付ける。この排気する空気の吹付けにより、取出容器(4)内にオーバーフローした生ごみ処理槽(1)内の内容物の乾燥にともない放出される水分を含む空気が、点検窓(16)の裏面に接触することがあっても、図7に示したような結露(17)は生じない。点検窓(16)に曇りは発生せず、したがって、点検窓(16)から生ごみ処理装置の内部を確実に視認することができる。
【0023】
なお、生ごみ処理槽(1)内から排気する排気の一部を点検窓(16)の裏面の結露防止のために吹き付けるに際しては、この出願の発明の生ごみ処理装置では、臭気漏れが生じることのないように、点検窓(16)の裏面に吹き付ける排気は、すでに脱臭後の臭気成分をほとんど含まない排気とすることが好ましい。これが実現されるように、排気路(10)における分岐部(18)の位置を考慮する。
【0024】
これまでに提供されている生ごみ処理装置では、ファン(15)は、装置上部に配置され、点検窓(16)の比較的近くに位置しており、ファン(15)より上流側の排気路(10)に脱臭器が設けられることがあるため、図1に示したように、排気路(10)の分岐部(18)は、ファン(15)の下流側に配置することが一形態として考えられる。図1に示した実施形態では、排気路(10)の分岐部(18)がファン(15)の比較的近くに位置することにもなるため、排気を一部分岐することにともなう圧損がさほど大きくならずにすみ、ファン(15)の出力に与える影響は小さいと考えられる。
【0025】
なお、点検窓(16)の裏面に吹き付けられた一部の排気は、取出容器(4)の空気供給口(9)から給気される空気とともに、排出口(3)から再び生ごみ処理槽(1)内に送り込むことも可能であり、結露防止に用いた一部の排気は、生ごみ処理装置内で循環し、やがて所定の排気口より装置外に排気することができる。装置外への漏出はないと考えられる。
【0026】
もちろん、この出願の発明は、以上の実施形態によって限定されるものではない。生ごみ処理装置の細部の構成及び構造、そして、排気路や分岐部、さらに、ファン、脱臭器などの構成及び構造などについては様々な態様が可能であることは言うまでもない。
【0027】
【発明の効果】
以上詳しく説明した通り、この出願の発明によって、点検窓裏面への結露の発生が解消され、生ごみ処理装置の内部が点検窓において確実に視認可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の生ごみ処理装置の要部を示した透視斜視図である。
【図2】この出願の発明の生ごみ装置における排気路の分岐部周辺を拡大して示した断面図である。
【図3】これまでに提供されている生ごみ処理装置の概要を示した断面図である。
【図4】これまでに提供されているビルトインタイプの生ごみ処理装置の概要を示した断面図である。
【図5】これまでに提供されているビルトインタイプの生ごみ処理装置の概要を示した要部平面図である。
【図6】これまでに提供されている生ごみ処理装置の給排気の概要を示した概略図である。
【図7】これまでに提供されている生ごみ処理装置の要部を示した透視斜視図である。
【符号の説明】
1 生ごみ処理槽
2 攪拌羽根
3 排出口
4 取出容器
5 キッチンキャビネット
6 シンク
7 生ごみ処理装置
8 生ごみ投入口
9 空気供給口
10 排気路
11 内壁
12 床面
13 外壁
14 排気口
15 ファン
16 点検窓
17 結露
18 分岐部
Claims (2)
- 生ごみ処理槽内における生ごみ処理材による生ごみの分解にともなって生ずる残渣分により生ごみ処理槽内の内容物量が増加したとき、その内容物をオーバーフローさせる排出口と、この排出口に分離可能に接続され、排出口よりオーバーフローしてくる内容物を収容する取出容器とを備え、前記排出口は、装置内部を視認可能とした点検窓の下部に配設され、取出容器の上部には空気供給口が設けられ、この空気供給口から排出口を通じて生ごみ処理槽内に給気されるようにし、また、生ごみ処理槽内の空気を生ごみ処理槽から装置外に排気する排気路が設けられた生ごみ処理装置において、前記排気路は、その途中において前記点検窓に向かって分岐し、この排気路の分岐部より排気の一部を点検窓裏面に吹き付け、点検窓裏面における結露の発生を解消することを特徴とする生ごみ処理装置。
- 脱臭後の排気の一部を排気路の分岐部より点検窓裏面に吹き付ける請求項1記載の生ごみ処理装置。
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