JP3569442B2 - 移動通信システムにおける交換局装置 - Google Patents

移動通信システムにおける交換局装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動局と通信する基地局を制御するとともに、無線基地局と固定局等の交換網との間のインターフェースを行う移動通信システムにおける交換局装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
移動通信において、無線基地局は、近年のディジタル通信技術の進歩により、CDMA等新しい通信方式とともに高速化されている。また、固定局側もディジタル化され、ISDN等の新しい端末が使用されるようになってきている。
【0003】
さて、移動局との無線通信を行う基地局を複数接続し、基地局間の交換やハンドオーバ等の制御を行うとともに、有線等の交換網との間のインターフェースを行うことのできる移動通信システムにおける交換局装置が必要である。
【0004】
このような技術的背景のもとで、基地局間の制御と固定局の交換網とのインターフェースを行うことができるディジタル化された新しい移動通信システムにおける交換局装置が求められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、高速なディジタル・データを取り扱うことができる新規な移動通信システムにおける交換局装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明の移動通システムにおける交換局装置は、少なくとも1つの無線基地局と接続するための伝送路インタフェース部と、前記伝送路インタフェース部と接続されているスイッチ部と、前記スイッチ部と接続され、提供サービス種別および使用物理チャンネルの少なくとも一方に基づいて選択合成単位を判断し、該判断された選択合成単位に従ってセルの選択合成を行うことにより移動局に対しダイバーシチ・ハンドオーバ処理を行うDHO部と、前記スイッチ部と接続され、外部とのインタフェースを行う外部インタフェース部とを備えている。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1において、前記伝送路インタフェース部は、ATMで無線基地局と接続されることができる。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項2において、前記伝送路インタフェース部は、ショート・セルも処理することができる。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3において、選択合成は、信頼度情報により行うことができる。選択合成は、信頼度情報により行われる。
【0011】
【発明の実施の形態】
1 システム概要
1.1 品名
W−CDMAにおける無線制御・交換装置(MCC )、すなわち移動通信システムにおける交換局装置である。
【0012】
1.2 略語説明
略語の説明を表1に示す。表1において、例えば番号欄の3はMCCが用語無線制御・交換装置の略語であることを示す。
【0013】
【表1】
Figure 0003569442
1.3 必要条件
本装置は、以下に示す必要条件を満足するほか、操作性、保守性、信頼性などに対し、十分考慮され、運搬その他の振動に対して十分耐えうる構造であることが必要条件である。なお、詳細は、技術打ち合わせの内容と、国およびARIB/TTCの技術的条件などに合致させて変更される場合がある。また、本仕様に記述されている以外の条件で日本国内法令(電波法等)の規制を受けるものについては、それに従うこととする。
【0014】
2 構造
2.1 機能構成
図1は従来の基地局装置の構成を示し、図2は本基地局系装置の構成を示す。図2において、MCC の機能構成は、スイッチ部(SW)、外部インタフェース部(EXT−INT)、有線伝送路インタフェース部(HW−INT)、クロック生成部(CLOCK)、無線制御/交換制御部(MCC−CNT)等を有することが示されている。同様にして、図2においても、MCC の機能構成は、BSC,MSC、HW−INT、BSC−SW、MSC−SW、Ext.Intf.、DHO、CODEC、ADP Signal processing 、CLOCK等を有することが示されている。以下の内容は機能の構成を示すもので、ハードウェア構成を限定するものではない。
【0015】
2.2 機能概要
表2は、MCCの各部の機能概要を示す。表2において、例えば、BSCは主に無線回線制御,DHO部に対する制御,CODECに対する制御機能を有することが示されている。
【0016】
【表2】
Figure 0003569442
3 動作条件
3.1 電気的特性
(1)周囲温度+5〜40℃、常湿(65±20%)及び定格電源電圧(AC100VまたはDC−48V±5V)の範囲において電気的特性を満足する。
(2)回路は閉塞及びリセット操作により電源ONのままの挿抜が可能で、システムに電源変動等による影響を及ぼさない。
【0017】
3.2 機械的特性
本明細書で規定する部品は、運搬等の振動及び通常の取り扱い操作に対し、ねじのゆるみ、部品の脱落がない。
【0018】
3.3 立ち上げ処理
電源投入時、回路は自律でリセットする。CPU リセット時にはROM 内プログラムにより、以下の処理を行う。
(1) CPU 内部チェック
(2) 制御部の起動
3.4 電波障害対策
本発明の交換局装置から発生する妨害波の規定は、VCCI規定に準ずる。ただし、許容値はセンタ内装置の規定とする。本装置から発生する妨害波の規定は、M仕D000002 号による。ただし、本装置はセンタ内装置である。
【0019】
3.4.1 関連規格
関連規格には、情報処理装置および電子事務用機器等から発生する妨害波の自主規制措置運用規定(平成5年11月25日改訂情報処理装置等電波障害自主規制協議会)(CISPR Publ.22 準拠)がある。
【0020】
4 信頼度
本装置のMTBF値は、15000 時間以上を目標とする。なお、本装置は装置単体の信頼度が得られるように十分配慮されている。
【0021】
5 インタフェース条件
5.1.1 伝送路インタフェース
(1)収容数
6.3M−HWY×7 、1.5M−HWY×16以上であり、HWY 毎にVPI を割り当てられる。
(2)BTS との接続方法は、専用線を介した接続と直接接続との2通りを可能とする。
(3)回線番号は、物理的なHWY インタフェース毎に割り当てられる。HWY のインタフェース・カードの実装位置およびインタフェース・カード内のコネクタ位置と回線番号が1対1に対応し、この対応は予め固定的に割り付けられている。
(4)MCC は、1.5M−HWYと6.3M−HWYとを混在して使用可能である。ただし、1BTSに対してはどちらか一方のみとし、異なるBTS に対して異なるHWY を使用可能である。
【0022】
5.2 ADP
5.2.1 主要諸元
以下では、ADP の外部インタフェース部(External Interface )において、既存端末(Terminal Equipment)が直接接続される場合のインタフェース(ADP のTE側インタフェース)が規定されている。本インタフェースには直接接続されるため、インタフェース上のプロトコルが使用される。以下にサービス種別毎の詳細規定を説明する。
【0023】
5.2.2 音声用MCC 側ADP
5.2.2.1 プロトコル(TE側インタフェース)
5.2.2.1.1 C−Plane
5.2.2.1.1.1 MCC 側ADP
5.2.2.1.1.1.1 レイヤ3
5.2.2.1.1.1.1.1 PSTN用NCU (Network Control Unit)
(1)日本国内の公衆網で用いられる通常の電話機(アナログ2Wires、DTMFによるダイヤル)に対する網側の制御終端機能と同等である。
(2)受信番号の終了判定には、タイマか番号解析を用いる。タイマを用いる場合は、タイマ値(ある番号を受信してから次の番号が受信されるまでの間の待ち時間、1[s]刻みで0[s]〜30[s] までの値)を、ハード/ソフト/システム・パラメータなどで指定可能である。ソフトで指定する場合は、MTの動作に影響を及ばさない。
(3)一度に1 つの呼しか扱わない。
(4)特別な状態、遅延を追加する可能性がある。
【0024】
5.2.2.1.1.1.2 レイヤ1
5.2.2.1.1.1.2.1 アナログ2Wires
(1)日本国内の公衆網で用いられる通常の電話機で使われるアナログ2Wiresである。
(2)−48[V]の給電を行う。
(3)コネクタにはRJ−11 を使用することができる。
【0025】
5.2.2.1.2 U−Plane
5.2.2.1.2.1 MCC 側ADP
5.2.2.1.2.1.1 レイヤ7
5.2.2.1.2.1.1.1 A/D 変換(PCM )
8 [ビット]μlawPCM以上の分解能を持つPCM である。
【0026】
5.2.2.1.2.1.1.2 エコーキャンセラ
G.165 等に記載されている。
【0027】
5.2.2.1.2.1.2 レイヤ1
5.2.2.1.1.1.2.1 と同じである。
【0028】
5.2.3 モデム用MCC 側ADP
5.2.3.1 プロトコル(TE側インタフェース)
5.2.3.1.1 C−Plane
5.2.3.1.1.1 レイヤ3
5.2.3.1.1.1.1 AT
Hayes 社ATコマンドに準拠する。着信は手動応答ではなく、自動応答のみを扱う。5.2.3.1.1.2 レイヤ1
5.2.3.1.1.2.1 RS−232C
JIS 規格X501等を参照されたい。RS−232C は以下の機能を備えている。
【0029】
(1)非同期式(スタート・ストップ・ビットの脱着)
(2)無手順
(3)フロー制御(接続したTEと本インタフェース間で行われる)
(4)伝送速度は115.2[kbps] 以下
各種設定は、ハードウェア/ソフトウェアで行うことができる。ソフトウェア・スイッチを使用する場合でもMTの動作に影響を及ばさない。コネクタにはD−Sub25 ピンを使用する。
【0030】
5.2.3.1.2 U−Plane
5.2.3.1.2.1. レイヤ1
5.2.3.1.2.1.1 RS−232C
5.2.3.1.1.2.1 と同様である。
【0031】
5.2.4 N−ISDN用MCC 側ADP
5.2.4.1 プロトコル(TE側インタフェース)
5.2.4.1.1 C−Plane
5.2.4.1.1.1 レイヤ3
5.2.4.1.1.1.1 Q.931
(1)JT.931 等に記載されている。
(2)網側のSDL を使用する。
(3)一度に複数の呼を扱う(I.430 の場合最大同時使用数=2、I.431 の場合最大同時使用数=23 )。
(4)図114に示すような、SDL 、タイマを追加、修正する。タイマ値は、ハード/ソフトで変更可能である。0.1[s]刻みで0.1[s]〜30[s] まで設定可能であり、デフォルト値は4*2+10−1=17[s]とする。ソフトで設定する場合でも、MTの動作に影響を及ばさない。
(5)” 発呼受け付け遅延中” という状態を追加する。
(6)情報要素の内、発着番号と発着サブアドレスは必須とする。
【0032】
5.2.4.1.1.2 レイヤ2
5.2.4.1.1.2.1 Q.921
JT.Q921 等に記載されている。
【0033】
5.2.4.1.1.3 レイヤ1
5.2.4.1.1.3.1 I.430/431
(1)JT.I430, JT.I431 等に記載されている。
(2)I.430 において配線構成はP−mPとし、ファントム給電を行う。
(3)I.431 においてインタフェース構造はmH0+nB+D(6m+n=23, 0<=m<=3, 0<=n<=23)を実現する。
(4)立ち上げ、またはリセット時にクロックの同期を取る(MCC のクロックに合わせる)。
(5)コネクタにはISO−IS8877を使用することができる。
【0034】
5.2.4.1.2 U−Plane
5.2.4.1.2.1 レイヤ1
5.2.4.1.1.3.1 と同じである。
【0035】
5.2.5 パケット用MCC 側ADP
5.2.5.1 プロトコル(TE側インタフェース)
5.2.5.1.1 C−Plane
確実な接続を簡易に行うため、ADP のTE側インタフェースとATM ルータ間に1PVCを設定する。
(1)レイヤ1(5.2.5.1.2.3 と同じ)のピーク速度分の帯域が保証される。
(2)VPI 、VCI は使用可能な範囲内でユーザが任意に選択し、ADP のTE側インタフェースとATM−LAN 側に設定する。設定はハード/ソフトで行う。ソフトで設定する場合でもMTの動作に影響を及ぼさない。なおMCC 側ADP では、PVC 用に選択したVCI 値を適宜指定することができる)。
(3)ILMI非サポートである。
(4)トポロジプロトコル非サポートである。
(5)ATMARP非サポート
5.2.5.1.2 U−Plane
5.2.5.1.2.1 レイヤ3
RIP は非サポートである。ADP に接続される既存ATM ルータのルーチング表とADP のアドレス対応& ルーチング表に静的に経路情報を設定しておくことで対処が可能である。
【0036】
5.2.5.1.2.2 レイヤ2
5.2.5.1.2.2.1 RFC1483
RFC1483 等に記載されている。本システムでは、LLC ヘッダ値にIPパケット以外は使用しない。受信した場合は放棄する。
【0037】
5.2.5.1.2.2.2 AAL5
I.363 等に記載されている。
【0038】
5.2.5.1.2.3 レイヤ1
5.2.5.1.2.3.1 ATM
I.361 等に記載されている。
【0039】
5.2.5.1.2.3.2 OC−3
(1)SDH STM−1 /SONET STS−3c(OC−3、マルチモード・ファイバ)を意味する。詳細は、The ATM Forum のUNI Specification 3.1 に従う。参考文献として、The ATM Forum−UNI Specification 3.1 、I.432 、G.707 、G.781 、G.782 G.783 、G.784 、G.957 、G.958 等に記載されている。
(2)立ち上げ、またはリセット時にクロックの同期を取る(MCC のクロックに合わせる)。
(3)G.957 のApplication 分類にはIntra−officeを適用する。
(4)コネクタにはSC型単芯光コネクタを使用できる。
【0040】
5.4 ネットワーク・インタフェース
本インタフェースは、Tornade を用いたデバッグ・ツールとの接続に使用される。10MbpsのEthernetを使用し、コネクタとしては、10BASE−Tを使用する。BSC とMSC 用との2つの異なるコネクタを配置することができる。
【0041】
6 機能条件
本装置の持つべき機能を下記に示す。本明細書で提示した機能は本装置を構成するハードウェアおよびハードウェア上で動作するファームウェアによって実現することができるが、本装置はこのハードウェアおよびファームウェアの両方を対象とする。但し、無線回線制御等の一部の機能を実行するアプリケーション・ソフト(AP または制御部) を搭載可能な構成とすることができる。本装置においては、装置間インタフェースおよび装置への機能追加が容易に実現できる。
【0042】
6.1 スイッチ部
6.1.1 BSC−SW部構成
図3はBSC−SWの構成を示す。
【0043】
図3において、提供するサービス種別とCODEC の接続状況に応じて、スイッチング種別として大きく分けて下記の2種類のスイッチング種別がある。
(1)移動局−固定端末間の音声サービスでかつCODEC がBSC の制御配下にある場合:
DHT と、MSC−SWへのAAL−Type5 コネクションもしくはATM−Type2 コネクションとを、CODEC を介してマクロからの指定に従い接続する(図3接続例1)。
(2)移動局−移動局通信、非音声サービスもしくはCODEC がBSC の制御配下にない場合:
直接DHT とMSC−SWへのAAL−Type5 コネクション、もしくはATM−Type2 コネクションとを接続する(図3接続例2)。
【0044】
6.1.2 MSC−SW部構成
図4は、MSC−SW部の構成を示す。提供するサービス種別とCODEC の接続状況に応じて、スイッチング種別として大きく分けて下記の6種類のスイッチング種別がある。
(1)音声サービスの移動−固定通信でかつCODEC がMSC の制御配下にある場合:
MSC−SWへのAAL−Type5 コネクションもしくはATM−Type2 コネクションと、EX−Interface(網間インタフェース)のポートとをCODEC を介して接続する(図4接続例2 )。
(2)音声サービスの移動−固定通信でかつCODEC がMSC の制御配下にある場合:
MSC−SWへのAAL−Type5 コネクションもしくはAAL−Type2 コネクションと、EX−Interfaceのポートとをマクロからの指定に従い直接接続する(図4接続例1)。
(3)非音声サービスの移動−固定通信の場合:
BSC−SWへのAAL−Type2 コネクションと、EX−InterfaceのポートとをADP−SPU を介して続する(図4接続例3)。
(4)音声およびISDNサービスの移動−移動通信の場合:
スイッチ内で2つのMSC−SWへのAAL−Type2 ネクション間を直接接続する(図4接続例4)。
(5)パケット・サービスの移動−移動通信の場合:
2つのADP−SPU で再送処理が行われる。1移動局に対して1つのADP−SPU が割り当てられる。上位レイヤのプロトコルはパケット用外部インタフェースで終端されるため、2つのADP−SPU はパケット用外部インタフェースに接続される。
(6)モデム・サービスの移動−移動通信の場合:
2つのADP−SPU で再送処理が行われる。1移動局に対して1つのADP−SPU が割り当てられる。2つのADP−SPU 間は直接接続される。
【0045】
6.1.3 ポート
ポートと外部インタフェース(EX−Interface)の物理コネクタとが1対1対応する。よって各サービス種別毎に、収容すべき物理コネクタ数はポート数と一致する。
【0046】
6.1.3.1 ADP−SPU 数、CODEC 数
ADP−SPU とCODEC は移動−固定通信の場合に使用される。
【0047】
6.1.3.2 ADP−SPU もしくはCODEC とポートとEx−Interfaceとの対応
各種ポートと接続可能なADP−SPU もしくはCODEC には制限がある。図5は、ポートとADP−SPU もしくはCODEC との接続可能な対応を示す。さらにポートと1対1対応するEx−Interfaceを併せて示す。
【0048】
6.2 クロック生成部
クロック源からのクロックを逓倍/分周して、無線フレーム(10msec周期)クロックおよびSFN (0〜216−1:216無線フレーム周期)クロックを生成する。これらのクロックをシステム全体で唯一の基準クロックとして使用する。クロック源としては以下の2種類を使用可能とする。
(1)1.5M−HWYもしくは6.3M−HWY
(2)MCC 内自走クロック(周波数安定度:10−8
クロック源の選択はハード・スイッチにて行うことができる。複数本の1.5M−HWYを使用する場合においても、クロック源とする1本のHWY の選択をハード・スイッチにて行うことができる。
生成したクロックをスイッチ部、ダイバーシチ・ハンドオーバ部、および外部インタフェース部に供給する。
MCC とBTS とを直結する場合には、BTS に対する安定した動作クロックをHWY 介して提供できるように、MCC で生成された安定したクロックをHWY 反映する。
BTS における基準タイミング生成処理について、BTS 技術説明資料5.3.9 に記載した処理を可能とするように、タイミング・セルの送受信処理を行う。これは、MCC とBTS との間でタイミングセルの送受信を行い、SFN(SystemFrameNumber)の時刻同時期確立処理を行うことである。
HWYをクロック源とする場合には、NTTの専用線(スーパー・ディジタル)の規格で示されるジッタ、ワンダの影響を吸収し、無線特性の劣化、情報の欠落などの発生を回避できる。
【0049】
6.3 ダイバーシチ・ハンドオーバ部
6.3.1 概要
本機能は、最大3基地局(過渡的に4基地局)からのATM セルに対し選択合成を行って外部インターフェース部に出力する回路である。さらに前述の最大3基地局に対し、ATM セルをパラレルに送出する回路である。
最大3基地局から1.5Mbps−HWy もしくは6.3Mbps−HWY で伝送されたATM セルについて信頼度情報に従い選択合成を行って外部インターフェース部に出力する。データが複数のATM セルにまたがった場合も選択合成可能とすることができる。
ダイバーシチ・ハンドオーバ(Diversity HandOver : DHO)は、セル内セクタ間DHO 、セル間DHO 、に分類される。各DHO は同時に生じることができる。
セル内セクタ間DHO はBTS 内に閉じて最大比合成( 上り) 分配( 下り) 処理を行うため、MCC 及び、有線伝送に一切関わらない。
セル間DHO はハンドオーバ中の各基地局とMSC 間に複数有線DHO ブランチ( 定常的には最大3方路、但し3有線DHO 状態時のブランチ追加削除の際に過渡的に4方路を設定) を設定する。DHT は、上りフレームについては複数有線DHO ブランチから到達するフレームの選択合成を行い、選択されたフレームのみを外部インターフェース部へ送出する。下りフレームについては外部インターフェース部から受信した情報をDHO 中の各方路に複製分配する。
広帯域サービスを実現するためにマルチコード通信(複数の無線コードを束ねて通信)を行う場合には、選択合成の際に、VPI,VCI,CID に加えRCN,RSCNにより同一コード無線フレーム毎に選択合成を行う。
【0050】
6.3.2 選択合成単位と選択合成方法
選択合成単位はサービス毎および無線区間での使用物理チャネル毎に異なる。
選択合成単位に関する主な3要因により、選択合成方法は異なる。3要因を以下に示す。
【0051】
要因1:選択合成単位を構成するショートセル数/標準セル数
選択合成単位が1ショートセル/標準セル内に収まる場合には、ショートセル/標準セル毎にFCL−Headerが設定され、ショートセル/標準セル毎に選択合成を行う。
選択合成単位が複数ショートセル/標準セルで構成される場合には、複数のショートセル/標準セルの内の先頭のショートセル/標準セルのみににFCL−Headerが設定され、複数のショートセル/標準セルをまとめて選択合成を行う。
選択合成単位が複数ショートセルで構成される場合の選択合成は、ショートセル・ヘッダのUUI と、分割されたショートセルは同一VCI およびCID 内で連続して伝送されることを意識し、選択合成単位を判断して選択合成処理を行う。
【0052】
要因2:無線区間の使用コード(物理チャネル)数
DTCH用物理チャネルにおいて複数の拡散コードで伝送された情報については、拡散コード毎に選択合成を行う。
拡散コード毎に異なる複数のショートセルがBTS にて構成される。複数のショートセルはVPI,VCI,CID は同一であるが、FCL−Headerの3オクテット目のRCN が異なる。RCN の値はコードと1対1対応して設定される。マルチコード伝送の場合には、VPI,VCI,CID,RCN の同一な標準セルもしくはショートセル同士で選択合成を行う。パケット伝送においては複数コードを使用しても、全てのコード内の情報をまとめたCPS−PDU 単位で選択合成を行うので、シングルコードと同様に選択合成する。RCN, RSCN は使用されない。UPCH用物理チャネルについては、CPS−SDU 単位の選択合成を行うことから、使用コード数は選択合成方法に無関係である。
【0053】
要因3:無線区間の1物理チャネル内の無線フレーム分割の有無
256ksps 以上の個別物理チャネルを用いて、非制限ディジタルサービスを行う場合、1無線フレームを1B(ユーザデータ伝送速度64kbps)に対応する伝送ビット列(サブフレーム)単位にフレーム分割して伝送される。選択合成は、このサブフレームごとに行われる。サブフレーム単位毎に異なる複数のショートセルがBTS にて構成される。複数のショートセルはVPI,VCI,CID は同一であるが、FCL−Headerの3オクテット目のRSCNが異なる。RSCNの値はサブフレームと1対1対応して設定される。フレーム分割された伝送の場合には、VPI,VCI,CID,RCN,RSCNの同一なショートセル同士で選択合成を行う。
【0054】
表3は、サービス毎および無線区間使用物理チャネル毎の選択合成単位について示す。
【0055】
【表3】
Figure 0003569442
6.3.3 機能構成
図6は、ダイバーシチ・ハンドオーバ・トランク内の機能構成を示す。
【0056】
6.3.3.1 下り(外部インタフェース部→ダイバーシチ・ハンドオーバ・トランク→伝送路インタフェース部)
6.3.3.1.1 下りフレーム受信部
CODEC 、ADP−SDU もしくは他のDHT から受信したユーザデータの伝送単位(フレーム)を受信し、蓄積する。蓄積に使用するバッファは、DHT とBTS 間の伝送を考慮する。受信タイミングについては6.6 に記載されている。ユーザデータがall 0 であるフレームを受信した場合には、そのフレームを破棄する。
【0057】
6.3.3.1.2 下りフレーム取り出し制御部
6.6 で述べるオフセットタイミングに従って下りフレーム受信部より該当フレームの取り出しを行う。
【0058】
6.3.3.1.3 下りフレームFN付与部
6.6 で述べる方法に従い、クロック生成部より配信される基準クロックを基にFNを付与する。サブセルの場合はUUI を参照し先頭セルのみにFNを付与する。
【0059】
6.3.3.1.4 下りフレーム複製部
DHT に接続されているコネクション分のセルを複製し個々のFNに対し、対応するコネクション識別子を付加する。
【0060】
6.3.3.1.5 下りフレーム送出部
フレームをダイバーシティ・ハンドオーバ中の各有線DHO ブランチ対応の伝送路インタフェース部へ送出する。
【0061】
6.3.3.2 上り(伝送路インタフェース部→ダイバーシチ・ハンドオーバ・トランク→外部IF部)
6.3.3.2.1 上りフレーム受信部
ダイバーシティ・ハンドオーバ中の各有線DHO ブランチを収容する伝送路インタフェース部から到達するフレームを受信し、蓄積する。
【0062】
6.3.3.2.2 上りフレーム取り出し制御部
6.6 で述べるタイミングに従って、上りフレーム受信部より該当フレームの取り出しを行う。DTCHではBTS 側からの上りデータがATM 区間でのセルロスによってMCC−SIM 側まで来ないときには、以下のパラメータからセルロスの箇所を特定する。セルロス検出フローチャートを図101に示す。なおACCH, SDCCH, UPCH ついてはセルロスの考慮は不要である。
【0063】
(セルロス検出パラメータ)
フレーム番号(FN):全ての非制限サービスでセルロス検出に使用する。
無線サブチャネル番号(RSCN):内符号のCRC 付与単位が10ms内で2つ以上ある非制限サービス(128k以上の非制限サービス)で使用する。
無線チャネル番号(RCN ):マルチコードで実現する非制限サービスで使用する。 UUI (CPS−User To User Indication ):内符号のCRC 付与単位がショートセルのユーザペイロード長42oct (RCN,又はRSCNを使用した場合)、43oct (RCN,RSCN未使用の場合)を超える場合に使用する。
上記の4つのパラメータを用いてセルロスを検出する。
【0064】
6.3.3.2.3 上りフレーム比較部
比較を行うフレームは、フレーム番号(FN)、RCN 、RSCNの等しいもの同士とする。 各フレームについて、付加されているFCL−Headerの2オクテット目を参照し選択合成を行う。分割セルの場合はUUI を参照し、かつ分割セルの伝送のVCI よびCID 内での連続性を考慮して先頭セルのFCL−Headerにより以降のセルの選択合成も行う。
【0065】
図7は、SAL の2オクテット目の構成を示す。選択合成はFCL−Headerの2オクテット目の無線同期外れ検出(Sync)、CRC チェック結果と受信Eb/I0 値(表4参照)の大小で判定する。選択を行う上での判断基準の優先度を以下に示す。
【0066】
優先度1:無線同期外れ検出 ... 同期保持側を選択する。
優先度2:CRC チェック結果 .... CRC OK 側を選択する。
優先度3:受信Eb/I0 ....... 受信Eb/I0 の大きい側を選択する。
【0067】
優先度1から判定し、唯一のBTS からのフレームが判定の結果該当した場合には、そのフレームを選択する。同一判定結果の候補が複数ある場合には順次優先度2、3の判定を行い、唯1つのBTS からのフレームを選択する。
FCL−Headerの2オクテット目には左記の他にレベル劣化判定表示、BER 劣化判定表示を含むが選択合成には使用しない。優先度3を判定しても複数の候補がある場合には、いずれか一つを選択する。
Eb/I0 のbit と、実際のEb/I0 測定値との対応は、BSC のシステム・パラメータにより指定される。
【0068】
分割ショートセル中のいづれかのショートセルでセルロスが発生した場合の選択合成方法を以下に示す。
【0069】
(1)FCL−Header を有する先頭ショートセルにセルロスが発生した場合、フレーム全てを廃棄し、他のBTS からのフレームから前記優先度1〜3に従って選択する。
【0070】
(2)FCL−Header を有する先頭ショートセル以外にセルロスが発生した場合、前記優先度1〜3に従って選択する。選択したフレームにおいてセルロスが発生していても構わない。
【0071】
6.3.3.2.4 上りフレーム分析部
選択合成後のFCL−Headerの2オクテット目の、レベル劣化、BER 劣化、CRC−NGをカウントし、周期的にに報告する。
【0072】
6.3.3.2.5 上りフレーム送出部
フレームをVXC/DSC/TIF 等へ送出する。CBR(Constant Bit Rate)サービス提供時で、何らかの理由(無線区間の同期外れ、セル損失、etc )でBTS からの情報が到着しなかった場合、不足データをダミー(all ”0”) で補い、BSC−SWおよびMSC−SWを介して接続するADP−SPU もしくはCODEC もしくは接続先DHT (移動局−移動局通信の場合)に対して送信する。
【0073】
ダイバーシチ・ハンドオーバに関わる複数のBTS からの上りフレームについて、FCL−HeaderのCRC が全てNGである場合でも、選択したフレームをBSC−SWおよびMSC−SWを介して接続するADP−SPU もしくはCODEC もしくは接続先DHT (移動局−移動局通信の場合)に対して送信する。
【0074】
6.4 ADP 部
6.4.1 音声用MCC 側ADP
6.4.1.1 概要
6.4.1.1.1 用途
移動網を通じた音声通信に用いる。
【0075】
6.4.1.1.3 音声サービスのしくみ
6.4.1.1.3.1 構成
図8は、全体の構成を示す。図8においてADP は1 外部ポート番号内の論理的なプロトコル変換器を指す。
図9はC−Plane の接続例(移動→固定/移動)を示し、図10はU−Plane のフレーム化の概要(32[ksps]の場合)をそれぞれ示す。
【0076】
6.4.1.1.3.2 レイヤ1
6.4.1.1.3.2.1 MS−BTS間(エア・インタフェース)
6.4.1.1.3.2.2 BTS −MCC 間(MATM)
MATM区間では、ADP で設定したピーク速度分の帯域を確保する。
【0077】
6.4.1.1.3.3 レイヤ3以上
ダイヤルアップ接続では、以下の通りである。
(1)ユーザの意志でキーパッド/アナログ電話機より発着接続、及び解放を行う。
(2)通信前にピーク速度が設定される(デフォルト値は上り下りとも8.8[kbps] とする)。
【0078】
6.4.1.2 システム構成
6.4.1.2.1 ノード接続図、プロトコル・スタック
図11ないし図13は、TE直収の場合のノード接続図、プロトコルスタックを示す。図11ないし図13に記載されたプロトコルは、終端された状態を持つことを意味している。ADP は1外部インタフェース・ポート番号内の論理的な存在であので、図11ないし図13に記載されていないプロトコルがADP 内部に介在したとしても、最終的に図11ないし図13のプロトコル・スタックを満足すれば問題はない。
【0079】
6.4.1.2.2 機能ブロック図
図14および図15は、ADP の論理的な機能ブロックを示す。図14および図15において、MCC coreについては一部の機能ブロックを含んだ概要のみを示してある。また上りと下りを同一の線で表現してあり、DHT に複数の入りコネクションが存在する場合でも線は一本で表現してある。
ADP は、1 外部インタフェース・ポート番号に対応する論理的な存在であるので、図14、図15に記載されていないプロトコルやSwtiching 機能がADP 内部に介在したとしても問題はない。また各機能ブロックとハードウエアとの対応も規定されないが、参考として実際のハードウエアの作りの一例を以下に示す。
【0080】
(1)架に収容するカードとWS
(2)PBX の改造
図14および図15に関連して規定される項目を以下に示す。
【0081】
(1)ADP のMCC core向きのインタフェースをNW側インタフェース、TE向きのインタフェースをTE側インタフェースと称して分類する。
(2)外部インタフェース部と信号処理部が独立した機能であり、BSC−SwitchもしくはMSC−Switchに接続されている。
(3)各機能ブロックが上記5.3.2, 6.4.1., 6.4.5に示された機能を最低限含むことが望ましい。
(4)外部インタフェース部について
A.外部インタフェース部自体に外部インタフェース・ポート番号が付与される。(ポートは外部インタフェース部の物理コネクタ(が持つ電話番号)に1:1 対応する。
【0082】
B.NW側インタフェースの出口において論理チャネル番号がC−Plane, U−Plane別に付与される。このチャネルにおいて、上下共に設定されたピーク速度に対応した速度が確保される。信号速度がピーク速度に対応した速度を超える可能性がある場合は、バファリングして速度整合が行われる。バッファがオーバフローした場合は、オーバ分の信号は破棄される。ピーク速度に対応した速度とは、CODEC よる冗長削減分を考慮したCODEC 処理前の伝送速度を意味している。例えば圧縮率1/2 のCODEC の場合、外部インタフェース部で設定されたピーク速度(SPU −MCC core間)の2倍の速度がピーク速度に対応する速度(外部インタフェース部−SPU 間)として確保される必要がある。
【0083】
(5)信号処理部について
A.信号処理部自体にSPU−IDが付与される。SPU−IDは呼毎に割り当てられる。必要数は6.1.5 を参照されたい。
B.SPU とMCC core間のチャネルは、外部インタフェース・ポート番号と論理チャネルで識別されるチャネルに対応する。このチャネルにおいて、上下共に設定されたピーク速度が確保される。
C.U−Planeの上り/下りの各々に対し、誤りと遅延を付加する機能を持つ。
i.SPU機能の動作確認やデモに使用する。
ii. 音声/N−ISDN通信の場合は、誤りが発生すると対応するビットに誤りを付加して伝送する。一方モデム/パケット通信の場合は、誤りが発生すると対応する誤り制御副々層フレームを破棄する。
iii.誤り率に0 が設定された場合、誤り付加は機能しないことを意味する。
vi. 遅延時間に0 が設定された場合、遅延付加は機能しないことを意味する。
6.4.1.2.3 その他
クロック源はMCC と共用する。各機能は電源ONとともに起動し、常時処理の待ち受けが可能である。TE及び公衆網接続装置用のコネクタは、架の前面に配置する。
【0084】
6.4.1.3 提供サービス
音声通信では、システムで使用するCODEC はG.729 に準じたCODEC (G.729‘)である。ただし、その他の符復号方式を追加して、切り替えて使用できる拡張性を考慮することができる。
【0085】
6.4.1.4 性能目標
6.4.1.4.1 CODEC 処理遅延
ある無線フレーム単位の情報を送出している間に次の無線フレーム単位の情報の符復号処理が完了する。ADP は1 外部インタフェース・ポート番号に対応する論理的な装置なのでADP 複数ある場合、同時に扱えるトラヒックはADP 数に応じて増える。例えばADP が2ある場合、ADP 全体で見てトラヒックを同時に1*2=2 本]処理しても処理遅延の問題が生じない。
【0086】
6.4.1.5 マネジメント
ADP に関連する構成様相毎(例えばカード毎)にリセット可能である。物理的なハードウェア・スイッチ/ソフトウェア・スイッチを使用する。ソフトウェア・スイッチを使用する場合はMTの動作には影響を及ぼさない。
【0087】
6.4.1.6 プロトコル(NW側インタフェース)
6.4.1.6.1 C−Plane
ADP 立ち上げ時のデフォルト状態ではSVC を使用する。以下にSVC を使用する場合詳細を示す。試験接続としてPVC を使用する場合は0,0,0 は未使用となり、代わりにPVC を設定する(ここでは接続解放に制御手順を用いる方法をSVC 、用いない方法をPVC と称する)。
【0088】
6.4.1.6.1.1 L3b−C
6.1.6.1.1.1 状態遷移図
6.4.1.6.1.1.1.1 方針
Q.2931(SCS1)のユーザ側のSDL を修正する。
【0089】
6.4.1.6.1.1.1.2 規定
最低限サポートしなければならない基本的な呼状態を以下に示す(下記以外のSDL は、サポートしてもしなくても良い付加的な状態とする)。
PROCESSQ.2931−Upage1−17 (AAL/SAALはL2b−C と読み変える)では、信号表でサポートしない信号については、未送信&受信した場合無視する。各タイマ値は変更可能であり、デフォルト値はQ.2931と同じ値とする。
【0090】
6.4.1.6.1.1.2 信号表
6.4.1.6.1.1.2.1 方針
Q.2931(SCS1)の信号表を修正する。
【0091】
6.4.1.6.1.1.2.2 規定
6.4.1.6.1.1.2.2.1 メッセージの機能定義と内容
ここでは、Q.2931におけるnはMCC core、uはADP のNW側インタフェースを意味する。
【0092】
6.4.1.6.1.1.2.2.2 メッセージ・フォーマットと情報要素のコーディング
A 呼番号
ADP (外部インタフェース部)のNW側インタフェースとの間に適用される。1 部インタフェース・ポート番号内の1 制御用論理チャネル番号内でユニークである。呼設定時に任意に選択され、呼解放時に解放される。選択可能な範囲は1外部インタフェース・ポート番号内で32〜159 (10進、最大同時使用数は1外部インタフェース・ポート番号内で1 )である。
【0093】
B 情報要素
最低限サポートしなければならない基本的な情報要素を以下に示す(下記以外の情報要素は、サポートしてもしなくても良い付加的な情報要素とする)。サポートされる情報要素は、常にメッセージに存在するわけでなく省略される場合もあるが、メッセージ中に存在した場合、適切に解釈される。
【0094】
(1)必須(Mandatory )パラメータ(オプション(Optional)表示であっても状況により必須となるパラメータも含む)
(2)以下に記すオプションパラメータ
i.着SETUP 中のコネクション識別子
ii.発着SETUP 中の発着番号、発着サブアドレス、狭帯域伝達能力、狭帯域高位レイヤ整合性
B−1 B−BC
以下のように定義する。
ベアラクラス:BCOB−C(00011 )
クリッピング非許容表示:クリッピング非許容(01)
ユーザプレーンコネクション構造:ポイント・ポイント(00)
B−2 コネクション識別子
ADP のNW側インタフェースから制御部への制御信号では、この情報要素は使用されない。制御部からADP のNW側インタフェースへの制御信号では、以下の値が使用される。以下のように定義する。
VP対応シグナリング:VP対応シグナリング(00)
変更不可表示:VPCI変更不可 任意の論理チャネル番号(001 )
バーチャルチャネル識別子:論理チャネル番号(U−Plane) について、以下の記述を参照されたい。
論理チャネル番号:
ADP (外部インタフェース部)のNW側インタフェースとの間に適用され、1ポート番号内でユニークである。
【0095】
表4は、U−Plane 用の論理チャネル番号とC−Plane 用の論理チャネル番号(並びに呼番号)の対応を示す。
【0096】
【表4】
Figure 0003569442
B−3 QoS パラメータ
以下のように定義する。
順方向QoS クラス:QoS クラス指定無し(00000000)
逆方向QoS クラス:QoS クラス指定無し(00000000)
B−4 ATM トラヒック記述子
以下のように定義する。
順方向ピークセルレート識別子:CLP=0+1 (10000100)
順方向ピークセルレート:指定された上りピーク速度[bps] の値を変換して設定する。**
逆方向ピークセルレート識別子:CLP=0+1 (10000100)
逆方向ピークセルレート:指定された下りピーク速度[bps] の値を変換して設定する。**
*:上記のピーク速度は変更可能であり、デフォルト値は上り/下りとも8.8[kbps] とする(G.729 ‘の場合8.8 、14.8[kbps]の2種類が存在する)。なお、設定値と異なる値を持つSETUP を受信した場合は、その呼を破棄する。
【0097】
**:例えば、x[kbps] の場合、x*1000/(48*8) より小さくない最小の整数[cell/s]となる。
【0098】
6.4.1.6.1.2 L2b−C
L2b−C を使用しない場合と比べ、特性が劣化しない。一例としてAAL5(再送無し)があげられる。
【0099】
6.4.1.6.1.3 L1b−C
表5はプロトコルL1b−Cのクロック等を説明する。
【0100】
【表5】
Figure 0003569442
6.4.1.6.2 U−Plane
6.4.1.6.2.1 レイヤ7
6.4.1.6.2.1.1 CODEC
システムにおいてG.729 に準じたCODEC を用いる。詳細は以下を参照されたい。ただし、その他の符復号方式を追加して切り換えて使用できる拡張性も考慮することが望ましい。
CODEC の処理起動/停止時期は、処理起動はCODEC の接続が指定された後(例えばU−Plane のレイヤ1 が接続された後)であり、処理停止はCODEC の接続が解除された時である。
【0101】
[ 前処理]
G.729 ではCODEC の入出力が16[ビット]リニアPCM なので外部インタフェース部との信号送受の際、外部インタフェース部で扱うPCM と16[ビット]リニアPCM の変換を行う(なおμlawPCM とリニアPCM の変換についてはG.721 を参照されたい)。
【0102】
6.4.1.6.2.1.1.1 誤り保護
(1)通信路符号化(送信側)
本装置において、音声符号化アルゴリズムにG.729CS−ACELP を用いた場合は、通信路における誤りから符号化データを保護するため、以下の通信路符号化を施した後、送信することとする。
【0103】
符号化データを保護するための誤り制御方法としては、送信側においてCRC ビットを付加しそれによる誤り検出のみによる誤り制御方法1と、CRC ビットによる誤り検出に加え畳み込み符号を用いた誤り訂正を組み合わせた誤り制御方法2の2通りを規定する。各方法の処理概要を図16(A)に示す。方法1と方法2は、(CODEC が複数ある場合はCODEC 毎に)ハードスイッチ等を用いて切り替えて使用できる。
【0104】
[誤り制御方法1(送信)]
図16(B)は処理概要を示す。方法1においては、CS−ACELPから出力される1フレーム(10ms)分の符号化音声データ80ビットのうち表7に示す保護対象の40ビットを用い、(式1)に示す生成多項式から8ビットCRC を求める。これを、保護対象外の符号化音声データ40bit と合わせて伝送するため、音声データとしてのトータル送信ビットレートは8.8kbps となる。
【0105】
【数1】
生成多項式:G(x)=x +x +x +x +x+1 (式1)
なおビット送出順序は以下の通りとする。
(i) 保護対象40bit は表 6.4.1.6.−1 の順に従い送信する。各々のパラメータ内はMSB から送信する。
(ii)CRC 演算結果8bitは高次から低次の順に送信する。
(iii) 保護対象外の40bit は表7の順に従い送信する。各々のパラメータ内はMSB から送信する。
誤り制御方法2(送信)
同様に、図115に処理概要を示す。方法2においては、まずCS−ACELPから出力される1フレーム(10ms)分の符号化データ80ビットのうち表6に示す保護対象の40ビットを用い、誤り制御方法1と同じ生成多項式を用い8ビットCRC を求める。次に保護対象の40ビットにCRC8ビットを加えた48ビットに対してtailbit 6ビット付加し、畳み込み符号化を行う(保護対象40bit を表7の順に従い畳み込み符号化器に入力する。続いて、CRC 8bitを高次から低次の順に畳み込み符号化器に入力する)。畳み込み符号器はレート1/2 、拘束長7とし、生成多項式を(式2)に示す(なお、畳み込み符号化器のシフトレジスタ初期値はALL0とする)。最後に畳み込み符号化器の出力108bitの後に、保護対象外の符号化音声データ40bit を表7の順に付加し、フレーム内インターリーブ(8×19)した後に送信する。よって音声データのトータル送信ビットレートは14.8kbpsとなる。
【0106】
【数2】
Figure 0003569442
表6は、CS−ACELP1フレーム分データにおける保護対象ビット内訳を示す。
【0107】
【表6】
Figure 0003569442
(2)通信路復号化(受信側)
受信側においては、送信側において施された誤り制御方法1、2に対応した誤り検出符号もしくは誤り訂正符号の復号処理を行う。
【0108】
誤り制御方法1 (受信)
送信側において方法1 の処理を行っている場合、受信側では1 フレーム分の音声データを受信後、送信側で付加したCRC8ビット分を除くデータより、(式1)の生成多項式から8ビットのCRC 符号列を求める。このビット列と、送信側で付加されたCRC ビット列を比較し、一致しなかったフレームを誤りフレームとする。
【0109】
誤り制御方法2(受信)
送信側において方法2の処理を行っている場合、受信側では1フレーム分の音声データを受信後、まずデインターリーブを行う。次に畳み込み符号化されているビット列に対して、誤り訂正復号を行う。効果的な誤り訂正復号を行うため、ビタビ・アルゴリズム又は同等以上の性能を持つ復号法を用いることとする。誤り訂正後、誤り制御方法1と同様の方法でCRC ビット列の比較を行い、一致しなかったフレームを誤りフレームとする。
【0110】
(3)誤りフレーム補間
符号誤り時の復号音声品質を向上させるため、誤りフレームに対する補間処理を行うこが望ましい。また有音状態で全0 を検出した場合、セル損失等の可能性があるため、CRC OKとはせずに適当な補間処理を行う。具体的な補間処理は任意とするが、復号後の音声品質が別途定める目標品質(当面目標値は規定しないが、規定する場合は評価用ファイルなどを用いた客観評価ではなく主観評価で規定する)を満たすものであることが望ましい。
【0111】
6.4.1.6.2.1.1.2 VOX 処理
本装置は、基地局・移動局とも音声通信中に送信音声の有無に応じてTCH 送信のON/OFFを制御するVOX 機能を持つ。以下に音声符号化アルゴリズムとして、G.7298kbpsCS−ACELPを用いた場合のCODEC におけるVOX 制御について示す。なお本装置はCODEC におけるVOX 制御と関連して、基地局・移動局とも音声通信中に送信音声の有無に応じてTCH 送信のON/OFFを制御するDTX 機能を持つ。
【0112】
(1)有音無音判定
音声CODEC は音声通信中の有音無音判定を行い、有音時は符号化音声データを出力し、無音時は(3)に定める背景雑音情報を周期的に出力する以外は、符号化データの出力を停止する。具体的な有音無音判定アルゴリズムは任意である。但し、有音無音判定閾値は変更可能な構成とする。
【0113】
(2)送受信処理
CODEC における有音状態から無音状態への移行時、無音状態時、無音状態から有音状態時への移行時の制御は以下の通りである。
【0114】
i)有音状態→無音状態
音声CODEC のEncoder 側は、有音状態中に無音を検出するとポストアンブルによりTCH 送信停止を予告する。Encoder は、ポストアンブルに続いて背景雑音情報を送信した後、送信を停止する。
Decoder は、ポストアンブルによってTCH の送信停止を検知すると、背景雑音生成動作に入る。ポストアンブルを受信したフレームに対しては、補間動作を行う。
【0115】
ii)無音継続状態
Encoder は、無音継続状態中周期的に背景雑音を符号化し送信する。背景雑音情報を送信する場合は、背景雑音情報に先立ちポストアンブルを送信する。送信周期はパラメータとし、デフォルト値は1秒とする。送信周期の値はハード/ソフト/システム・パラメータで設定可能であり、範囲は0.5 〜2[s]、刻みは0.5[s]である。ソフトウェアで設定する場合はMTの動作に影響を及ぼさないことが望ましい。
Decoder は、無音継続状態中周期的に送信されてくる背景雑音情報を用い、生成する背景雑音を更新する。プリ/ポストアンブルが受信される時以外は、全0 受信されるが、これはCRC OKやプリアンブルに誤りが生じた値とはせずに無視する。
【0116】
iii )無音状態→有音状態
Encoder は、無音継続状態中に有音を検出するとプリアンブルによりTCH 送信開始を予告する。Encoder はプリアンブルに続いて通常の符号化音声データの送信を開始する。
Decoder は、無音継続状態中にプレアンブル受信/CRC OKフレーム(全0 は除く)をn フレーム以上連続受信(n の値はハード/ソフトで設定可能、デフォルト値は1 、ソフトウェア・スイッチを使用する場合はMTの動作に影響を及ぼさないことが望ましい)によりTCH 送信開始を検知し、プリアンブルの次フレームより背景雑音生成を停止し通常の音声復号動作を行う。CRC OKとなったフレームをn 個受信した時点で背景雑音生成を停止し、そのn 個目のフレームを含めて以降は通常の音声復号動作を行う。
【0117】
図17は、プリアンブル・ポストアンブル信号のユニーク・ワード・パターンを示す。図18ないし図20は、プリアンブル・ポストアンブル信号の送信タイミングのイメージを示す。プリアンブル・ポストアンブル信号は通信路符号化を行わず送信する。またユニーク・ワードにおける許容誤りビット数の上限は、誤り制御方法1 の場合12[bits]、誤り制御方法2 の場合24[bits]とする。
【0118】
(3)背景雑音
背景雑音情報には、Encoder にて1フレーム分の符号化した背景雑音を用いる。Decoder での背景雑音は、受信した背景雑音情報を用いて生成するものとするが、具体的な生成法は任意とする。
【0119】
6.4.1.6.2.2 L1b−U
表7はまとめを示す。
【0120】
【表7】
Figure 0003569442
6.4.1.6.3 プロトコル変換
6.4.1.6.1 、6.4.1.6.2 で示したNW側インタフェースのプロトコルと、5.2.2.1.1 、5.2.2.1.2 で示したTE側インタフェースのプロトコルが、呼毎に正常系、準正常系を通じて遅延やタイマ等による問題が生じることなく適切にマッピングされる。TE直収の場合の正常系のプロトコル変換の一例を以下に示す。
(1)接続
図21ないし図23は接続の場合のプロトコル変換を示す。
(2)解放
図24ないし図26は解放の場合のプロトコル変換を示す。
【0121】
6.4.1.7 公衆網接続装置
既存公衆網のUNI を利用してMCC 側ADP を公衆網に接続させる装置を公衆網接続装置と呼ぶ。公衆網接続装置は論理的な中継器に相当する。
【0122】
図27は、公衆網接続装置のノード接続図、プロトコルスタックの一例を示す。図27に記載されたプロトコルは、終端され状態を持つことを意味している。公衆網接続装置は1ポート番号に対応する論理的なしくみだけを規定しており、ハードウェアとの対応は規定されないので、図27に記載されていないプロトコルが公衆網接続装置に介在したとしても、最終的に図27のプロトコルスタックを満足すれば問題はない。
【0123】
また図28に示す様に、図27におけるMCC 側ADP と公衆網接続装置間のプロトコルが縮退し、公衆網接続装置がMCC 側ADP に統合されたとしても、最終的に図27のプロトコルスタックを満足しているため問題はない。
【0124】
実際のハードウェア形態の一例を以下にあげる。システムとしては小型に実装できる形態が望ましい。
【0125】
(1)(中継用のTE2 台分が内蔵されたのと等しい)独立したハードウェア
(2)(中継用のTE2 台分が内蔵されたのと等しい)独立した機能が内蔵されたADP
(3)出力プロトコルをTE直収の場合と公衆網接続用の場合で切り換えるADP
移動→固定の場合、固定TEのIMUIは通常の通信線とは論理的に異なる線で呼接続時に指定される。これに対し固定→移動の場合、移動機のIMUIを呼接続時に指定することはできず、あらかじめハードウェア・スイッチで静的に指定しておく。したがって、ADP のL3b−C から制御部の3b−Cへ送信されるSETUP 内の着番号には、この静的に指定された値が設定される。
【0126】
6.4.1.8 N−ISDNとの相互接続
音声通信とN−ISDNとの相互接続を「実現する形態には、様々な形態が考えられるが、音声用信号処理部(CODEC) が、N−ISDN用外部インタフェース部に接続される構成が望ましい。この場合、CODEC の前処理において、16ビット・リニアPCM 8 ビットμlawPCMの変換が行われることになる。またこのような形態で相互接続呼が発生すると、音声サービスにとっては、使用可能なCODEC が減り、N−ISDNサービスにとっては使用可能な外部インタフェース・ポート番号内の帯域が減ることになる。このような形態で相互接続を行う場合、音声用のCODEC とN−ISDN用の外部インタフェース部の組み合わせには制限は無く、リソースのある限り自由な組み合わせを可能とする。
【0127】
しかし、この構成が不可能ならば、音声のアナログ2Wiresの出力線に市販のN−ISDN用TA(この場合は公衆網接続に限られる)や、PBX を接続し、音声通信とN−ISDNとの相互接続が実現される形態でも良い。
【0128】
6.4.1.9 参考文献
本明細書における上述の説明は、以下の文献を参照することによりさらに良く把握することができる。
【0129】
(1)トランジスタ技術SPECIALNo.8”特集データ通信技術のすべて” 、CQ出版社、1992。
【0130】
(2)財団法人 電気通信端末機器審査協会(JATE Japan Approvals Institute for Telecommunications Equipment) のHome Pageアドレス、http://www.ssphere.ad.jp/jate/index j.html.
(3)財団法人 電気通信端末機器審査協会、’96年版 詳解 電気通信端末機器適合認定 技術基準/技術的条件、電気通信協会,1996 。(英訳なし、対応規格なし)
(4)ITU−T 勧告 G.165(03/93)−Echo cancellers.
(5)ITU−T 勧告 G.165(03/96)−Coding of speech at 8 kbit/s using conjugate−structure algebraic−code−excited linear−prediction(CS−ACELP)
(6)NTT 技術参考資料 電話網を利用するための技術参考資料 第4版、NTT 、社団法人電気通信協会発光、1997。(英訳あり、対応規格なし)
6.4.2 モデム用MCC 側ADP
6.4.2.1 概要
6.4.2.1.1 用途
移動網を通じたモデム通信に用いる。
【0131】
6.4.2.1.2 背景
モデムサービスの提供において開発の容易化のため、MS側ADP とMCC 側ADP 間(TE−モデム間のRS−232C に相当)にはパケットサービスの仕組みを流用する。このため移動発−移動着でも一度必ずADP の一機能である信号処理部(Signal Processing Unit)を介する。ただし、モデム通信の場合は、パケット通信と異なりADP の別の一機能である外部インタフェース部(External Interface)は介さない。今回のシステムで考慮しない機能の幾つかを以下に示す。
【0132】
(1)通信前の付加的なATコマンド以外である。
【0133】
6.4.2.1.3 モデムサービスのしくみ
6.4.2.1.3.1 構成
図29は、全体の構成を示す。図29において、ADP は1 外部インタフェース・ポート番号に対応する論理的なプロトコル変換器を指し、ハードウェアとの対応は規定されない。図30はC−Plane の接続例(移動→固定/移動)を、図31はU−Plane のフレーム化の概要をそれぞれ示す。
【0134】
6.4.2.1.3.2 レイヤ1
6.4.2.1.3.2.1 MS−BTS 間(エア・インタフェース)
6.4.2.1.3.2.2 BTS −MCC 間(MATM)
MATM区間では、ADP で設定したピーク速度分の帯域を確保する。
【0135】
6.4.2.1.3.3 レイヤ2(MS側ADP −MCC 側ADP 間)
表8は、再送機能の分類を示す。
【0136】
【表8】
Figure 0003569442
表9は、アクセス方法の切り替えの機能分担を示す。アクセス方法の切替とは、トラヒックに応じて物理チャネル/媒体アクセウ制御方法を切り換えることを意味する。本システムでは方法1,2 の両方法を実装する。
【0137】
【表9】
Figure 0003569442
6.4.2.1.3.4 レイヤ3以上
[ダイヤルアップ接続]
(1)通信前にユーザの意志でTEのATコマンドを用いて手動で接続、及び解放を行う(ただし着信は自動応答のみを扱う)。
(2)通信前にピーク速度が設定される。デフォルト値は上り/下りとも28.8[kbps]とする。
【0138】
6.4.2.2 システム構成
6.4.2.2.1 ノード接続図、プロトコル・スタック
図32ないし図34は、TE直収の場合のノード接続図、プロトコルスタックを示す。図32ないし図34に記載されたプロトコルは、終端され状態を持つことを意味している。ADP は1 外部インタフェース・ポート番号に対応する論理的な存在であるので、図32ないし図34に記載されていないプロトコルがADP 内部に介在したとしても、最終的に図32ないし図34のプロトコル・スタックを満足すれば問題はない。
【0139】
6.4.2.2.2 機能ブロック図
図35は、ADP の論理的な機能ブロックを示す(MCC coreについては一部の機能ブロックを含んだ概要のみを示してある)。また図35は上りと下りを同一の線で表現してある。またDHT に複数の入りコネクションが存在する場合でも、線は一本で表現してある。
ADP は1 外部インタフェース・ポート番号に対応する論理的な存在であるので、図35に記載されていないプロトコルやSwitching 機能がADP 内部に介在したとしても問題はない。また各機能ブロックとはハードウェアとの対応も規定されていないが、実際のハードウェアの作りの一例を以下にあげる。
【0140】
(1)架に収容するカードとWS
(2)PBX の改造
図35に関連して規定される項目を以下に示す。
【0141】
(1)ADP のMCC core向きのインタフェースをNW側インタフェース、TE向きのインタフェースをTE側インタフェースと称して分類する。
(2)外部インタフェース部と信号処理部が独立した機能であり、BSC−SwitchもしくはMSC−Switchに接続されている。
(3)各機能ブロックが上記5.3.3, 6.4.1., 6.4.5に示された機能を最低限含むことが望ましい。
(4)外部インタフェース部について
A.外部インタフェース部自体に外部インタフェース・ポート番号が付与される。(ポートは外部インタフェース部の物理コネクタ(が持つ電話番号)に1:1 対応する。
【0142】
B.NW側インタフェースの出口において論理チャネル番号がC−Plane, U−Plane別に付与される。このチャネルにおいて、上下共に設定されたピーク速度に対応した速度が確保される。信号速度がピーク速度に対応した速度を超える可能性がある場合は、バファリングして速度整合が行われる。バッファがオーバフローした場合は、オーバ分の信号は破棄される。
【0143】
(5)信号処理部について
A.信号処理部自体にSPU−IDが付与される。SPU−IDは呼毎に割り当てられる。必要数は6.1.5 を参照されたい。
B.SPU とMCC core間のチャネルは、外部インタフェース・ポート番号と論理チャネルで識別されるチャネルに対応する。このチャネルにおいて、上下共に設定されたピーク速度が確保される。再送を考慮した実効的な送出速度がっむせんベアラの速度を超えないようにフロー制御を行うことが望ましい。
C.U−Planeの上り/下りの各々に対し、誤りと遅延を付加する機能を持つ。
i.SPU機能の動作確認やデモに使用する。
ii. 音声/N−ISDN通信の場合は、誤りが発生すると対応するビットに誤りを付加して伝送する。一方モデム/パケット通信の場合は、誤りが発生すると対応する誤り制御副々層フレームを破棄する。
iii.誤り率に0 が設定された場合、誤り付加は機能しないことを意味する。
vi. 遅延時間に0 が設定された場合、遅延付加は機能しないことを意味する。
6.4.2.2.3 その他
クロック源はMCC と共用する。各機能は電源ONとともに起動し、常時処理の待ち受けが可能である。TE用のコネクタは、架の前面に配置する。
【0144】
6.4.2.3 提供サービス
モデム(V.34,V.42,V.42bis )上で動作するサービス全てである。使用する主なアプリケーションは、パソコン通信である。
【0145】
6.4.2.4 性能目標
6.4.2.4.1 スループット
32[kbps]程度のトラヒックを同時に1[本]処理してスループットが劣化しないスループットである。ADP は、1外部インタフェース・ポート番号に対応する倫理的な装置なので、ADP が複数ある場合、同時に扱えるトラヒックはADP 数に応じて増える。例えば、ADP が2つある場合、ADP 全体で見てトラヒックを同時に1*2=2[本] 処理してもスループットが劣化しない。
【0146】
6.4.2.5 マネジメント
ADP に関連する構成要素毎(例えばカード毎)にリセットできる。物理的なハードウェア・スイッチ/ ソフトウェア・スイッチを使用する。ソフトウェア・スイッチを使用する場合はMTの動作に影響を及ぼさないことが望ましい。
【0147】
6.4.2.6 プロトコル(NW側インタフェース)
6.4.2.6.1 C−Plane
ADP 立ち上げ時のデフォルト状態ではSVC を使用する。以下にSVC を使用する場合の説明を記す。試験接続としてPVC を使用する場合は6.4.2.6.1.1 、6.4.2.6.1.2 、6.4.2.6.1.3 は未使用となる(ここでは接続解放に制御手順を用いる方法をSVC 、用いない方法をPVC と称している)。
【0148】
6.4.2.6.1.1 L3b−C
6.4.2.6.1.1.1 状態遷移図
6.4.2.6.1.1.1.1 方針
Q.2931(SCS1)のユーザ側のSDL を修正する。
【0149】
6.4.2.6.1.1.1.2 規定
最低限サポートしなければならない基本的な呼状態を以下に示す(下記以外のSDL は、サポートしてもしなくても良い付加的な状態とする)。
【0150】
PROCESSQ.2931−Upage1−17 (AAL/SAALはL2b−C と読み変える):
信号表でサポートしない信号については、未送信&受信した場合無視する。各タイマ値は変更可能であり、デフォルト値はQ.2931と同じ値とする。
【0151】
6.4.2.6.1.1.2 信号表
6.4.2.6.1.1.2.1 方針
Q.2931(SCS1)の信号表を修正する。
【0152】
6.4.2.6.1.1.2.2 規定
6.4.2.6.1.1.2.2.1 メッセージの機能定義と内容
本明細書では、Q.2931におけるnはMCC core、uはADP のNW側インタフェースを意味する。
【0153】
6.4.2.6.1.1.2.2.2 メッセージ・フォーマットと情報要素のコーディング
A 呼番号
ADP (外部インタフェース部)のNW側インタフェースとの間に適用される。1 部インタフェース・ポート番号内で呼の生起側においてユニークである。呼設定時に任意に選択され、呼解放時に解放される。選択可能な範囲は1外部インタフェース・ポート番号内で32〜159 (10進、最大同時使用数は1外部インタフェース・ポート番号内で1)である。
【0154】
B 情報要素
最低限サポートしなければならない基本的な情報要素を以下に示す(下記以外の情報要素は、サポートしてもしなくても良い付加的な情報要素とする)。
【0155】
(1)必須(Mandatory )パラメータ(オプション(Optional)表示であっても状況により必須となるパラメータも含む)
(2)以下に記すオプションパラメータ
i.着SETUP 中のコネクション識別子
ii.発着SETUP 中の発着番号、発着サブアドレス、狭帯域伝達能力、狭帯域高位レイヤ整合性
B−1 B−BC
以下のように定義する。
ベアラクラス:BCOB−C(00011 )
クリッピング非許容表示:クリッピング許容(00)
ユーザ・プレーン・コネクション構造:ポイント・ポイント(00)
B−2 コネクション識別子
ADP のNW側インタフェースから制御部への制御信号ではこの情報要素は使用されない。制御部からADP のNW側インタフェースへの制御信号では以下の値が使用される。以下のように定義する。
VP対応シグナリング:VP対応シグナリング(00)
変更不可表示:VPCI変更不可 任意のVCI (001 )
バーチャル・チャネル識別子:論理チャネル番号(U−Plane) については、以下の記述を参照されたい。
【0156】
(論理チャネル番号)
ADP (外部インタフェース部)のNW側インタフェースとの間に適用される。1 部インタフェース・ポート番号内でユニークである。
【0157】
表10は、U−Plane 用の論理チャネル番号とC−Plane 用の論理チャネル番号(並びに呼番号)の対応を示す。
【0158】
【表10】
Figure 0003569442
B−3 QoS パラメータ
以下のように定義する。
順方向QoS クラス:QoS クラス指定無し(00000000)
逆方向QoS クラス:QoS クラス指定無し(00000000)
B−4 ATM トラヒック記述子
以下のように定義する。
順方向ピーク・セル・レート識別子:CLP=0+1 (10000100)
順方向ピーク・セル・レート:指定された上りピーク速度[kbps] の値を変換して設定する。**
逆方向ピーク・セル・レート識別子:CLP=0+1 (10000100)
逆方向ピーク・セル・レート:指定された下りピーク速度[kbps] の値を変換して設定する。**
*:上記のピーク速度は変更可能であり、デフォルト値は上り/下りとも8.8[kbps] とする(G.729 ‘の場合8.8 、14.8[kbps]の2種類が存在する)。なお、設定値と異なる値を持つSETUP を受信した場合は、その呼を破棄する。
【0159】
**:例えば、x[kbps] の場合、x*1000/(48*8) より小さくない最小の整数[cell/s]となる。
【0160】
6.4.2.6.1.2.1 L2b−C
L2b−C を使用しない場合と比べ、特性が劣化しない。一例として、AAL5(再送無し)がある。
【0161】
6.4.2.6.1.3 L1b−C
表11はまとめを示す。
【0162】
【表11】
Figure 0003569442
6.4.2.6.2 U−Plane
6.4.2.6.2.1 L2b−U
図36は、フレーム化とそれに伴う機能を記す。
【0163】
6.4.2.6.2.1.1 LLC 副層
LLC 副層の処理起動/停止時期は、以下の通りである。
(1)処理起動は、SPU の接続が指定された後である。U−Plane のレイヤ1が接続された後に、網側から誤り制御副副層のBGN を送出する。
(2)処理停止は、SPU の接続が解除された時である。通常の呼解放時は誤り制御副副層のEND/ENDAK は使用されない。
【0164】
6.4.2.6.2.1.1.1 フレーム全般
誤り制御副副層フレームのフレーム長(データ+トレイラ全体の長さ)は、最終的にオクテット単位になり、可変長であり、最大長を設定することができる。デフォルト値は256[Bytes]とする。デフォルト値に関わらず、ハードウェアやプロトコルとしては規定される可能性のある最大長を持つフレームを受信可能である。
【0165】
LLC 副層と上位レイヤの間の入出力は、Start&Stopビットで区切られたキャラクタ(Start&Stopビットの脱着は、5.2.3.1.1.2 、5.2.3.1.2.1 で行う)のMSB らLSB の順に行われる。また下位レイヤとの間の入出力はMSB からKSB への順に行われる。本明細書では、MSB は最左上、LSB は最右上で示す。
【0166】
上位レイヤからの受信データをレイヤ3整合副副層フレームにフレーム化する際、最大フレーム長までデータがたまらない場合は、フレーム化を始めてからTwait[s]後にフレーム化が行われる。この値は適宜設定でき、デフォルト値は100[ms] とする。
【0167】
6.4.2.6.2.1.1.2 レイヤ3整合副々層
6.4.2.6.2.1.1.2.1 信号表
A SAPI(Service Access Point Identifier )
上位レイヤに対し異なるサービス種別を区別する際に使用される(例えばQoS クラス分けなど)。
【0168】
000 :未使用
他:予約
B W bits
レイヤ3フレームとレイヤ3整合副々層フレームとの対応を取る。
00:継続&継続
01:継続&終了
10:開始&継続
11:開始&終了
C 符号型指示子
ハイブリッドARQ が適用される際の符号の型を示す。
0 :標準符号
1 :反転符号
D 予約
レイヤ3整合副々層のバージョン等を示す。
00:未使用
他:予約
6.4.2.6.2.1.1.3 誤り制御副々層(修正SSCOP )
誤り制御用の各パラメータは設定することができる。デフォルト値については、ARQ 種別はNon−Hybrid、最大再送回数は4[回]、SSCOP パラメータは適宜された値とする。
【0169】
6.4.2.6.2.1.1.3.1 状態遷移図
A 方針
Q.2110(SSCOP )のSDL を修正する。標準のQ.2110(SSCOP )からの修正部分のみを以下に示す。
【0170】
B 規定
標準のSSCOP と異なりSSCFを使用しないため、プリミティブについては、その機能が実現されれば良く、MCC 装置内部の適用区間やパラメータについては特に規定しない。ただし、SSCOP ’の解放表示プリミティブに相当する信号は、L3b−C へ通知され、通知を受けたL3b−C が呼解放処理を終えていない場合は、呼解放処理を行うことが望ましい。
【0171】
B−0 再送回数カウンタ
SD/SDwithPOLL に対する再送カウンタを追加する。このカウンタはSDとSDwithPOLLのシーケンス番号毎に独立して再送回数をカウントする。
後述のB−6SDL 図には、SDwithPOLLの場合の処理しか記述されていないが、SDの場合の処理も同様に追加する。
最大再送回数が0[ 回] に指定された場合、信号フォーマットは再送がある場合と同じであるが、再送が機能しないことを意味する。
SD/SDwithPOLL に対する再送回数が、規定最大再送回数を越えた場合は、それを検出した側から再同期手順を実行する。
【0172】
B−1 CC保持タイマ
表12は、CC保持タイマを示す。この表12のタイマを追加する。本タイマはKeep Alive タイマの一種であり、データの送受が全くない期間を監視し、タイムアウトした場合には、呼接続(Call Controll) を解放する。モデム通信の場合、解放は基本的にユーザの意志で行われるため、非常に長い値を設定する。
【0173】
【表12】
Figure 0003569442
B−2 SDwithPOLL PDUの追加
B−2.1 概要
送信側で「SD」を使うか「SD with POLL」を使うかを設定することができる。デフォルトではSDのみを使う。1つの受信データを分割して転送する場合、「SD」もしくは「SD with POLL」のどちらか一方しか用いてはならない。
SDwithPOLL PDU送信後、該当するSTAT PDUを受信するまで新たなSDwithPOLL PDU送信は許可しない(Max(DAT) = 0の場合を除く)。但し、SD PDU及びPOLL PDUの送信は許可するが(無駄なPOLL PDUの送信を抑制するためSDwithPOLL PDU送信時に、Timer POLL及びVT(PD)をリセットする)、本システムではSD PDUは送信しない事とする(Max(DAT) = 0の場合を除く)。
SDwithPOLL PDUは有限回再送とする。最大再送回数を超えた場合は再同期手順を行う。
【0174】
B−2.2 プリミティブ
SDwithPOLL PDUに対応するプリミティブとしてAA−IMMDATA request/indication を追加する。
【0175】
B−2.3 タイマ
Timer SDwithPOLLを追加する。SDwithPOLL−PDU送信時に起動し、該当するSTAT−PDUまたはUSTAT−PDU の受信にて停止する。Timer SDwithPOLLの満了によりSD withPOLL PDU の再送を行う。Timer SDwithPOLL起動時にTimer POLL /Timer KEEPALIVE/Timer IDLEのいずれかが起動中ならば、それらのタイマを停止する。Timer IDLEを停止した場合はTimer NO RESPONSE を起動する。該当するSTAT−PDUまたはUSTAT PDU を受信したらTimer SDwithPOLL を停止し、Timer NO−RESPONSE を再起動する。この時Timer POLLが起動中でなく送信予定のデータがあればTimer POLLを起動し、送信予定のデータがなければTimer KEEPALIVE を起動する。タイマ値は適宜設定することができる。
【0176】
図116は、Timer SDwithPOLLの起動および停止時の例を示す。
【0177】
B−24 状態変数及びパラメータ
再送回数カウンタ:VT(DAT) と最大再送回数:Max(DAT)を追加する。
【0178】
B−2.5 バッファ
Timer SDwithPOLL満了に伴うSDwithPOLL PDU再送の処理を簡略化するため、SDwithPOLL再送用バッファを別に設ける。SDwithPOLL PDU送信時は、送信バッファと再送用バッファの両方にSDwithPOLL PDUを入れる。該当するSTAT PDUまたはUSTAT PDU 受信時に再送用バッファを解放する。
【0179】
B−3 クイック・リピート(非確認型情報転送時)機能の追加
B−3.1 概要
UD PDUを複数回連続して送信することにより受信確率を上げる。同一UD PDUを受信した場合は、そのUD PDUは捨てる。クイック・リピートを行うか、通常の非確認型情報転送を行うかはプリミティブの要求によって決まる。但し、本システムではどちらも使用しない(UD PDUを送出しない)。
【0180】
B−3.2 プリミティブ
クイック・リピート要求プリミティブとしてAA−QRDATA request を追加する。表示プリミティブはAA−UNITDATA indicationを用いる。
【0181】
B−3.3 状態変数及びパラメータ
UD PDUのシーケンス番号:VT(US)、N(US) と受信した最新のUD PDUのシーケンス番号:VR(US)を追加する。これらの状態変数及びパラメータは、クイック・リピートによって起こる重複の検出に使用する。UD PDUの送信回数カウンタ:VT(QR)と送信回数:MaxQR を追加する。
【0182】
B−4 正常時の解放ではSSCOP の解放手順を用いず、マネジメントから解放を行う。
【0183】
B−4.1 プリミティブ
MAA−RELEASE request/indicationを追加する。
【0184】
B−5 マネージメントエラー表示(エラーコード追加)
表27は、エラー・タイプとエラー・コード等の関係を示す。
【0185】
B−6 SDL 図
図102ないし図113は、SDL 図の変更分を示す。またこれらの変更分以外に、Q .2110のP.68〜P.71の「SD.N(S) 」を「SD.N(S) or SD with POLL.N(S)」、「SD PDU」を「SD or SD with POLL PDU 」と変更する。
【0186】
B−7 反転符号の送受信処理
本システムにおいて、ハイブリッドARQTypeII 用の反転符号は未使用とする。このため、それに伴う送受信処理も不要である。
【0187】
6.4.2.6.2.1.1.3.2 信号表
A 方針
Q.2110(SSCOP )の信号表を修正する。標準のQ.2110(SSCOP )からの修正部分のみを以下に示す。
【0188】
B 規定
表13は、修正SSCOP トレイラについて、PDU の定義とフォーマットを示す。同様に、図37ないし図50および図117、図118は修正SSCOP トレイラについて、PDU の定義とフォーマットを示す。
【0189】
【表13】
Figure 0003569442
6.4.2.6.2.1.1.3.3 MAC (Media Access Control)切り替え用channel(ch) 指示子
トラヒックに応じた望ましい適用論理chの種別を示し、BTS で行われるMAC 切り替えの補助に使われる。
【0190】
RACH/FACH :0
UPCH:1
表14は、MAC 切り替え用ch判断アルゴリズムを示す。表14のアルゴリズムを用いて、下りフレームのMAC 切り替え用ch指示子を設定する。アルゴリズムの選択やパラメータの設定が可能である。デフォルト値を平均化時間は1[s]、閾値はトラヒックで0.1 、測定アルゴリズム番号は#1とする。
【0191】
【表14】
Figure 0003569442
6.4.2.6.2.2 L1b−U
表15は、まとめを示す。
【0192】
【表15】
Figure 0003569442
6.4.2.6.3 プロトコル変換
6.4.1.6.1 、6.4.1.6.2 で示したNW側インタフェースのプロトコルと、5.2.3.1.1 、5.2.3.1.2 で示したTE側インタフェースのプロトコルが呼毎に正常系、準正常系を通じて遅延やタイマ等による問題が生じることなく適切にマッピングされる。TE直収の場合の正常系のプロトコル変換の一例を以下に示す。
MCC側ADP ではルーチング表にもとづいて着信呼の着信先を識別し、対応するインタフェース(NW側、TE側)から発呼する。なお、ルーチング表はデフォルト値をを用いて設定することができる。
【0193】
(1)接続
図51ないし図53は、接続の場合のプロトコル変換を示す。
(2)解放
図54ないし図56は、解放の場合のプロトコル変換を示す。
【0194】
6.4.2.7 公衆網接続装置
既存公衆網のUNI を利用してMCC 側ADP を公衆網に接続させる装置を公衆網接続装置と呼ぶ。公衆網接続装置は論理的な中継器に相当する。
【0195】
図119は、公衆網接続装置のノード接続図、プロトコルスタックの一例を示す。モデム通信における公衆網接続では市販モデムも利用する。このモデムの制御はインチャネル/管理用PCのATコマンドで行う。図119に記載されたプロトコルは、終端され状態を持つことを意味している。公衆網接続装置は1外部インタフェース・ポート番号に対応する論理的なしくみだけを規定しており、ハードウェアとの対応は規定されないので、図119に記載されていないプロトコルやSWITCH機能が公衆網接続装置に介在したとしても、最終的に図119のプロトコルスタックを満足すれば問題はない。
また図120のように、図119におけるMCC 側ADP と公衆網接続装置間のプロトコルが縮退し、公衆網接続装置がMCC 側ADP に統合されたとしても、最終的に図119のプロトコルスタックを満足すれば問題はない。
【0196】
実際のハードウェア形態の一例を以下にあげる。システムとしては小型に実装できる形態が望ましい。
【0197】
(1)(中継用のTE2 台分が内蔵されたのと等しい)独立したハードウェア
(2)(中継用のTE2 台分が内蔵されたのと等しい)独立した機能が内蔵されたADP
(3)出力プロトコルをTE直収の場合と公衆網接続用の場合で切り換えるADP
移動→固定の場合、MSから任意に指定された着信先の固定TEの電話番号は、通常の通信線とは論理的に異なる線で呼接続時に指定される。これに対し固定→移動の場合、着信先の移動機の電話番号を呼接続時に指定することはできず、あらかじめハードウェア・スイッチ/ システム・パラメータ等で静的に指定しておく。したがって、ADP のL3b−C から制御部の3b−Cへ送信されるSETUP 内の着番号には、この静的に指定された値が設定される。
【0198】
6.4.2.8 参考文献
本明細書における上述の説明は、以下の文献を参照することによりさらに良く把握することができる。
【0199】
(1)トランジスタ技術SPECIALNo.8”特集データ通信技術のすべて” 、CQ出版社、1992。
(2)JIS 規格X5101,1982(英訳あり、対応規格はEIA/TIA−232−C 、変更点資料なし)
(3)ITU−T 勧告v.34(10/96)−A modem operating at data signalling rates of up to 33600 bit/s for use on the general switched telephone network and on leased point−to−point 2−wire telephone−type circuits.
(4)ITU−T 勧告v.42(03/93)−Error−correcting procedures for DCEs using asynchronous−to−synchronous conversion.
(5)ITU−T 勧告v.42bis(01/90)−Data compression procedures for data circuit terminating equipment (DCE) using correction procedures.
(6)ROCKWELL INTERNATIONAL,”AT Command Reference MAnual for RC32ACW,RC32ACL,and RC96V24AC Modem Families”,ORDER NO.833,Revision 1 July 2, 1993
(和訳あり)
6.4.3 N−ISDN用MCC 側ADP
6.4.3.1 概要
6.4.3.1.1 用途
移動網を通じたN−ISDN通信に用いる。
【0200】
6.4.3.1.2 背景
今回のシステムで考慮しない機能の幾つかを以下に示す。
1.付加サービス
2.呼の再接続
3.通信前のインバンドトーン
4.中継網選択
5.非対応信号方式
6.対称な呼の運用
7.レイヤ3メッセージ分割
8.低位レイヤ整合性交渉
9.1呼での情報転送速度:H11,64[kbps]*2
10.内線通信
6.4.3.1.3 N−ISDNサービスのしくみ
6.4.3.1.3.1 構成
図57は全体の構成を示す。図57において、ADP は1ポート番号内の論理的なプロトコル変換器を指す。図58は、C−Plane の接続例(移動→固定/移動)を示し、図59は、U−Plane のフレーム化の概要(256[ksps] の場合)をそれぞれ示す。
【0201】
6.4.3.1.3.2 レイヤ1
6.4.3.1.3.2.1 MS−BTS 間(エア・インタフェース)
6.4.3.1.3.2.2 BTS −MCC 間(MATM)
MATM区間では、ADP で設定したピーク速度分の帯域を確保する。
【0202】
6.4.3.1.3.2.3 MS側ADP −MCC 側ADP 間
外符号(FEC )処理を行う。
【0203】
6.4.3.1.3.3 レイヤ3以上
ダイヤルアップ接続は以下のように行う。
(1)ユーザの意志でN−ISDN端末より発着接続、及び解放を行う(自答着信を行う端末も存在する)。
(2)ピーク速度はSETUP 内に指定された値を用いる。
【0204】
6.4.3.2 システム構成
6.4.3.2.1 ノード接続図、プロトコル・スタック
図60ないし図62は、TE直収の場合のノード接続図、プロトコル・スタックをに示す。図60ないし図62に記載されたプロトコルは、終端され状態を持つことを意味している。ADP は1 外部インタフェース・ポート番号に対応する論理的な存在であるので、図60ないし図62に記載されていないプロトコルがADP 部に介在したとしても、最終的に図60ないし図62のプロトコルスタックを満足すれば問題はない。
【0205】
6.4.3.2.2 機能ブロック図
図63は、ADP の論理的な機能ブロックを示す。MCC coreについては一部の機能ブロックを含んだ概要のみを示してある。図63では上りと下りを同一の線で表現してある。またDHT へ複数の入りコネクションが存在する場合でも、線は一本で表現してある。ADP は1 外部インタフェース・ポート番号に対応する論理的な存在であるので、図63に記載されていないプロトコルやSwitching 機能がADP 内部に介在したとしても、最終的に図63のプロトコルスタックを満足すれば問題はない。また各機能ブロックとハードウェアとの対応も規定されていないが、実際のハードウェアの一例を以下にあげる。
【0206】
(1)架に収容するカードとWS
(2)PBX の改造
図63に関連して規定される項目を以下に示す。
【0207】
(1)ADP のMCC core向きのインタフェースをNW側インタフェース、TE向きのインタフェースをTE側インタフェースと称して分類する。
(2)外部インタフェース部と信号処理部が独立した機能であり、BSC−SwitchもしくはMSC−Switchに接続されている。
(3)各機能ブロックが上記5.3.3, 6.1.2., 6.4.5に示された機能を最低限含むことが望ましい。
(4)外部インタフェース部について
A.外部インタフェース部自体に外部インタフェース・ポート番号が付与される。(ポートは外部インタフェース部の物理コネクタ(が持つ電話番号)に1:1 対応する。
【0208】
B.NW側インタフェースの出口において論理チャネル番号がC−Plane, U−Plane別に付与される。このチャネルにおいて、上下共に設定されたピーク速度に対応した速度が確保される。信号速度がピーク速度に対応した速度を超える可能性がある場合は、バファリングして速度整合が行われる。バッファがオーバフローした場合は、オーバ分の信号は破棄される。またHo等のバルク転送を行う場合、外部インタフェース部とSPU 間において、複数のB−chの順序性を保持したまま区別して伝送できる。
【0209】
(5)信号処理部について
A.信号処理部自体にSPU−IDが付与される。SPU−IDは呼毎に割り当てられる。必要数は6.1.5 を参照されたい。
B.SPU とMCC core間のチャネルは、外部インタフェース・ポート番号と論理チャネルで識別されるチャネルに対応する。このチャネルにおいて、上下共に設定されたピーク速度が確保される。ピーク速度に対応した速度とは、FEC 等による上長分を含むことを意味している。例えば、レート1/2のFEC を行う場合。外部インタフェース部で設定されたピーク速度の2倍の速度がピーク速度に対応する速度として確保されることが望ましい。また、Ho等のバルク伝送を行う場合、SPUとMCCcore 間において、複数のB−chの順序性を保持したまま区別して伝送できる。
【0210】
C.U−Planeの上り/下りの各々に対し、誤りと遅延を付加する機能を持つ。
i.SPU機能の動作確認やデモに使用する。
ii. 音声/N−ISDN通信の場合は、誤りが発生すると対応するビットに誤りを付加して伝送する。一方モデム/パケット通信の場合は、誤りが発生すると対応する誤り制御副々層フレームを破棄する。
iii.誤り率に0 が設定された場合、誤り付加は機能しないことを意味する。
vi. 遅延時間に0 が設定された場合、遅延付加は機能しないことを意味する。
6.4.3.2.3 その他
クロック源はMCC と共用する。各機能は電源ONとともに起動し、常時処理の待ち受けが可能である。TE及び公衆網接続装置用のコネクタは、架の前面に配置する。
【0211】
6.4.3.3 提供サービス
N−ISDNの回線交換基本サービス全般である。ただし1呼で扱える最高速度は384[kbps] とする(ちなみに1MS が全体として扱える最高速度は384[kbps] である)。使用する主なアプリケーションには、電話(64[kbps])、H.320 ビデオ会議(64/128/384[kbps])、G4FAX (64[kbps])、N−ISDNルータ(64,128[kbps])等がある。
【0212】
6.4.3.4 性能目標
6.4.3.4.1 FEC 処理遅延
I.430 において64[kbps]換算で2 [本]相当のトラヒックを同時に処理する場合、ある情報シンボルを送出している間に次の情報シンボルの符復号処理が完了する。ADP は1外部インタフェース・ポート番号に対応する論理的な装置なのでADP が複数ある場合、同時に扱えるトラヒックはADP 数に応じて増える。例えばADP が2ある場合、ADP 全体で見て64[kbps]換算で2*2=4 [本]相当のトラヒックを同時に処理しても処理遅延の問題が生じないことが必要である。
【0213】
I.431 において64[kbps]換算で23[本]相当のトラヒックを同時に処理する場合、ある情報シンボルを送出している間に次の情報シンボルの符復号処理が完了する。ADP は1外部インタフェース・ポート番号に対応する論理的な装置なのでADP が複数ある場合、同時に扱えるトラヒックはADP 数に応じて増える。例えばADP が2ある場合、ADP 全体で見て64[kbps]換算で23*2=46 [本]相当のトラヒックを同時に処理しても処理遅延の問題が生じないことが必要である。
【0214】
6.4.3.5 マネジメント
ADP に関連する構成要素五と(例えばカード五と)にリセットを行うことができる。物理的なハードウェア・スイッチ/ソフトウェア・スイッチを使用する。ソフトウェア・スイッチを使用する場合はMTの動作に影響を及ぼさないことが望ましい。
【0215】
6.4.3.6 プロトコル(NW側インタフェース)
6.4.3.6.1 C−Plane
ADP 立ち上げ時のデフォルト状態ではSVC を使用する。以下にSVC を使用する場合の説明を記す。試験接続としてPVC を使用する場合は6.4.1.6.1.1 、6.4.1.6.1.2 、6.4.1.6.1.3 は未使用となる。ここでは接続解放に制御手順を用いる方法をSVC 、用いない方法をPVC と称している。
【0216】
6.4.3.6.1.1 L3b−C
6.4.3.6.1.1.1 状態遷移図
6.4.3.6.1.1.1.1 方針
Q.2931(SCS1)のユーザ側のSDL を修正する。
【0217】
6.4.3.6.1.1.1.2 規定
最低限サポートしなければならない基本的な呼状態を以下に示す(下記以外のSDL は、サポートしてもしなくても良い付加的な状態とする)。
【0218】
(1)PROCESSQ.2931−Upage1−17 (AAL/SAALはL2b−C と読み変える)
信号表でサポートしない信号については、未送信&受信した場合無視する。各タイマ値は変更可能であり、デフォルト値はQ.2931と同じ値とする。
【0219】
6.4.3.6.1.1.2 信号表
6.4.3.6.1.1.2.1 方針
Q.2931(SCS1)の信号表を修正する。
【0220】
6.4.3.6.1.1.2.2 規定
6.4.3.6.1.1.2.2.1 メッセージの機能定義と内容
ここでは、Q.2931におけるnはMCC core、uはADP のNW側インタフェースを意味する。
【0221】
6.4.3.6.1.1.2.2.2 メッセージフォーマットと情報要素のコーディング
A 呼番号
ADP (外部インタフェース部)のNW側インタフェースにおいて適用される。1 部インタフェース・ポート番号内で呼の生起が側においてユニークである。呼設定時に任意に選択され、呼解放時に解放される。選択可能な1 外部インタフェース・ポート番号内で32〜159 (10進、最大同時使用数は1 外部インタフェース・ポート番号内で1 )である。本システムではダミー呼番号(全1 )とグローバル呼番号(全0 )は使用しない(従ってこれらを用いた制御信号も使用されない)。
【0222】
B 情報要素
最低限サポートしなければならない基本的な情報要素を以下に示す。下記以外の情報要素は、サポートしてもしなくても良い付加的な情報要素である。サポートされる情報要素は常にメッセージに存在するわけではなく省略される場合もあるが、メッセージ中に存在した場合適切に解釈される必要がある。
【0223】
(1)必須(Mandatory )パラメータ(オプション(Optional)表示であっても状況により必須となるパラメータも含む)
(2)以下に記すオプションパラメータ
i.着SETUP 中のコネクション識別子
ii.発着SETUP 中の発着番号、発着サブアドレス、狭帯域伝達能力、狭帯域高位レイヤ整合性
B−1 B−BC
以下のように定義する。
ベアラクラス:BCOB−C(00011 )
クリッピング非許容表示:クリッピング非許容(01)
ユーザプレーンコネクション構造:ポイント・ポイント(00)
B−2 コネクション識別子
ADP のNW側インタフェースから制御部への制御信号ではこの情報要素は使用されない。制御部からADP のNW側インタフェースへの制御信号では以下の値が使用される。以下のように定義する。
VP対応シグナリング:VP対応シグナリング(00)
変更不可表示:VPCI変更不可:任意のVCI (001 )
変更不可表示:VPCI変更不可:VCI 変更不可(000 )
バーチャルチャネル識別子:以下の記述(論理チャネル番号(U−Plane) について)を参照されたい。
[論理チャネル番号について]
ADP (外部インタフェース部)のNW側インタフェースにおいて適用される。1 部インタフェース・ポート番号内でユニークである。U−Plane 用の論理チャネル番号とC−Plane 用の論理チャネル番号(並びに呼番号)の対応を把握することが必要である。
【0224】
【表16】
Figure 0003569442
B−3 QoS パラメータ
以下のように定義する。
順方向1QoS クラス:QoS クラス指定無し(00000000)
逆方向2QoS クラス:QoS クラス指定無し(00000000)
1:発ユーザから着ユーザへの方向
2:着ユーザから発ユーザへの方向
B−4 ATM トラヒック記述子
以下のように定義する。
順方向ピーク・セル・レート識別子:CLP=0+1 (10000100)
順方向ピーク・セル・レート:指定された上りピーク速度 [bps] の値を変換して設定する**
順方向ピーク・セル・レート:制御部から指定された上りピーク速度[bps] の値を変換して設定する。
逆方向ピーク・セル・レート識別子:CLP=0+1 (10000100)
逆方向ピーク・セル・レート:指定された下りピーク速度 [bps] の値を変換して設定する**
逆方向ピーク・セル・レート:制御部から指定された下りピーク速度[bps] の値を変換して設定する。
*:上記のピーク速度はSETUP 内に指定された値を用いる。
【0225】
**:例えばx[kbps] の場合、 x*1000/(48*8) より小さくない最小の整数[cells/s] となる。この式で算出されたセルレート値は、MCC 装置内部の実際のセルレートと異なる可能性もあるが、この値を送受する目的は、制御部とADP 間で形式的なピーク速度に関する情報を交換することにある。
【0226】
6.4.3.6.1.2 L2b−C
L2b−C を使用しない場合と比べ、特性が劣化しない。一例として、AAL5(再送無し)がある。
【0227】
6.4.3.6.1.3 L1b−C
表17は、接続先とクロック等を示す。
【0228】
【表17】
Figure 0003569442
6.4.3.6.2 U−Plane
6.4.3.6.2.1 L1b−U
6.4.3.6.2.1.1 FEC 副層
FEC 副層の処理起動/停止時期は以下の通りである。
(1)処理起動は、SPU の接続が指定された後である。例えばU−Plane のレイヤ1が接続された後である。
(2)処理停止は、SPU の接続が解除された時である。
【0229】
6.4.3.6.2.1.1.1 フレーム全般
フレーム化の単位はビット単位であり、固定長である。FEC 副層と上位レイヤの間の入出力単位はB−ch単位のビットであり、MSB からLSB の順に行われる。フレーム化/脱フレーム化はB−ch単位に行う。また下位レイヤとの間の入出力はMSB からLSB の順に行われる。本明細書では、MSB は最左上、LSB は最右下で示してある。
【0230】
6.4.3.6.2.1.1.2 リードソロモン符復号化
符号形式は、ガロア体GF(28)上で定義される原始RS符号(255,251) からの短縮符号RS(36,32) である。
【0231】
【数3】
原始多項式:
p=x +x +x +x+1
符号生成多項式:
G(x)=(x+α120 )(x+α121 )(x+α122 )(x+α123
伝送速度によらず64kbps毎に外符号処理は行われる。処理をOFF させる場合は、送信側では符号かを行うが受信側では復号化を行わない。
【0232】
6.4.3.6.2.1.1.3 シンボル・インターリーブ
8bitのシンボル単位にインターリーブを行う。インターリーブの深さ( 読み出し数) は、無線伝送速度によらず36シンボルとする。
【0233】
6.4.3.6.2.1.1.4 処理同期
80ms毎のデータを1 つの外符号処理単位とする。外符号処理は、10msのフレームクロック(内符号単位のフレーム)に同期して処理される。但し、80msの外符号処理単位は無線スーパーフレーム(640ms )には同期していない。外符号処理単位内の各内符号単位のフレームには順序番号(S )が付与され、伝送順に0 〜7 の番号が付与される。この順序番号に従って外符号処理同期を確立する。
【0234】
図64はこの外符号処理イメージを示し、図65は初期同期確立手順について示し、図64は外符号同期シーケンスを示す。
【0235】
又、同期の保護段数は前方保護段数(NF) 、後方保護段数(NR) とも可変とする。これはシステム・パラメータで指定する。この同期保護段数には内符号単位ごとにSAL 情報に付与されるCRC がNGの時は含まない。
【0236】
なお、非同期確立時には外部インタフェース部(最終的にはN−ISDN) のてにたいし、全1を送信する。
【0237】
[ 同期確立動作条件]
図65において、初期同期確立条件はCRCOK でSbitカウンタで宛いるデータをm回連続して受信された時(1回目のSbitカウンタからm回目のSbitカウンタまでが合っている時)、同期確立と判断する(図はm=2のときの例)。
CRCOK で同期があったSカウンタが受信されるまで同期確立と判断しないので、その間のユーザデータは破棄される。同期外れについてはCRCOK でSbitのカウンタがMCC 側でADP で持っているカウンタに合わないデータをn回連続(CRCNG 時は除く)で受信すると同期外れとなり、初期同期と同様の動作で再同期を確立する(図66参照)。
無線側へのデータ送出は同期確立動作とは別に動作し、ユーザデータを受信したら、外符号処理して無線側にデータを送出する。Sbitカウンタに同期はMCC 側でADP で同じタイミングに合わせる必要はない。
【0238】
6.4.3.6.2.1.2 core副層
表18はまとめを示す。
【0239】
【表18】
Figure 0003569442
6.4.3.6.3 プロトコル変換
6.4.1.6.1 、6.4.1.6.2 で示したNW側インタフェースのプロトコルと、5.2.4.1.1 、5.2.4.1.2 で示したTE側インタフェースのプロトコルが呼毎に正常系、準正常系を通じて遅延やタイマ等による問題が生じることなく適切にマッピングされる。TE直収の場合の正常系のプロトコル変換の一例を以下に示す。
【0240】
N−ISDN用ADP では、NW側インタフェースとTE側インタフェースの各々のC−Plane のレイヤ3で終端された呼番号とチャネル識別子の対応を管理する必要がある。
【0241】
(1)接続
図67ないし図69は、接続の場合のプロトコル変換を示す。
(2)解放
図70ないし図72は、解放の場合のプロトコル変換を示す。
【0242】
6.4.3.7 公衆網接続装置
既存公衆網のUNI を利用してMCC 側ADP を公衆網に接続させる装置を公衆網接続装置と呼ぶ。公衆網接続装置は論理的な中継器に相当する。
【0243】
図73は、公衆網接続装置のノード接続図であり、プロトコルスタックの一例を示す。図73に記載されたプロトコルは、終端され状態を持つことを意味している。公衆網接続装置は1 外部インタフェース・ポート番号に対応する論理的なしくみだけを規定しており、ハードウェアとの対応は規定されないので、図73に記載されていないプロトコルが公衆網接続装置に介在したとしても、最終的に図73のプロトコル・スタックを満足すれば問題はない。また図74の様に図73におけるMCC 側ADP と公衆網接続装置間のプロトコルが縮退し、公衆網接続装置がMCC 側ADP に統合されたとしても、最終的に図73のプロトコル・スタックを満足しているため問題はない。
【0244】
実際のハードウェア形態の一例を以下にあげる。システムとしては小型に実装できる形態が望ましい。
【0245】
(1)(中継用のTE2 台分が内蔵されたのと等しい)独立したハードウェア
(2)(中継用のTE2 台分が内蔵されたのと等しい)独立した機能が内蔵されたADP
(3)出力プロトコルをTE直収の場合と公衆網接続用の場合で切り換えるADP
クロックの同期は公衆網接続装置のMCC 側と公衆網側で各々独立に取るため、装置内でバッファを介したデータの送受が必要となる。
【0246】
移動→固定の場合、着信先の固定TEのIMUIはQ.931 における着信番号を用いて呼接続時に指定される。これに対し固定→移動の場合、着信先の移動機のIMUIを呼接続時に指定することはできず、あらかじめハードウェア・スイッチで静的に指定しておくことになる。なお発番号には公衆網から割り当てられた公衆網接続装置自体のIMUIが入る。またクロックの同期は公衆網接続装置のMCCM側と公衆網側で各々独立に取るため、装置内でバッファを介したデータの送受が必要となる。
【0247】
図73では、TE#1相当とTE#2相当の各々のC−Plane のレイヤ3において、定義区間がグローバルなメッセージでは特定の情報要素(呼番号とバーチャル・チャネル識別子)以外は受信情報要素を素通しにして良い。メッセージの定義区間に関わらず、情報要素の呼番号とチャネル識別子については終端して対応を取る。本装置の数量は、公衆網接続用ADP と同じ数が必要である。
【0248】
6.4.3.8 参考文献
本明細書における上述の説明は、以下の文献を参照することによりさらに良く把握することができる。
【0249】
(1)秋山監修、池田・松本・藤岡・菊田共著、ISDN絵とき読本、オーム社、1992.
(2)萩原、太口、広池、” 移動通信システムにおけるN−ISDN端末の接続制御法に関する一検討” 、1994信学秋季全大B−369.
(3)ITU−T 勧告、I.430,ISDNuser−networkinterfaces,Basicuser−networkinterfaceLayer1specification,1995/11.
(4)ITU−T 勧告、I.431,ISDNuser−networkinterfaces,Primaryrateuser−networkinterface,.
(5)ITU−T 勧告、Q.921,DigitalsubscriberSignallingSystemNo.1(DSS1),
ISDNuser−networkinterfacesDatalinklayerspecification,1993/3.
(6)ITU−T 勧告、Q.931,DigitalsubscriberSignallingSystemNo.1(DSS1),
Networklayer,user−networkmanagement,ISDNuser−networkinterfacelayer3specificationforbasiccontrol,1995/2.
6.4.4 パケット用MCC 側ADP
6.4.4.1 概要
6.4.4.1.1 用途
移動網を通じたIPパケットの通信である。
【0250】
6.4.4.1.2 背景
パケットサービスの提供において開発の容易化のため、回線交換の仕組みを流用する。従って発着は電話番号を用いたコネクション型(C−Plane で接続を行ってからU−Plane でデータを転送する)のダイヤルアップ接続になり、位置管理にはLocationRegister(以下LR)を用いる。
【0251】
図75に示すように、ADP への入コネクションと、ある着IPアドレスを持つIPパケットの関係には主に以下の2つの方法1と2(図75(a)と(b))が考えられる。
【0252】
MSの小型化および接続遅延の低減を考慮し、マルチ・コネクション数を低減させるため、ADP への入コネクションとIPパケットの関係には方法2を採用する。この場合ADP はルータ相当の機能を持つことになる。本システムではADP −インタネット間の回線にATM を使用するため、ADP はATM ルータ相当の機能を持つことになる。 本システムでは、ADP はATM ルータ相当の機能を持つが、ATM ルータの機能をそのまま転用すると、移動−移動は各々別コネクションとなる。コネクション数を低減させ、IPパケットを全て1 コネクション上に多重させるため、MS側ADP ら発呼がある場合、必ず一度MCC 側ADP へ接続を行うことにする。本システムで考慮しない機能の幾つかを以下に示す。
【0253】
(1)QoS とトラヒック制御
(2)マルチキャスト
(3)セキュリティ
(4)複数ISP 選択
(5)IPローミング(MobileIP相当の機能)
6.4.4.1.3 パケット・サービスのしくみ
6.4.4.1.3.1 構成
図76は全体の構成を示す。図76において、ADP は1ポート番号内の論理的なプロトコル変換器を指し、ハードウェアとの対応は規定されない。また図77はC−Plane の接続例(移動→固定/移動)を示し、図78はU−Plane のフレーム化の概要をそれぞれ示す。
【0254】
6.4.4.1.3.2 レイヤ1
6.4.4.1.3.2.1 MS−BTS 間(エア・インタフェース)
6.4.4.1.3.2.2 BTS −MCC 間(MATM)
MATM区間では、ADP で設定したピーク速度分の帯域を確保する。
【0255】
6.4.4.1.3.3 レイヤ2(MS側ADP −MCC 側ADP 間)
表19は再送機能の分類を示す。
【0256】
【表19】
Figure 0003569442
表20は、アクセス方法の切り替えの機能分担を示す。本システムでは表21中の方法1,2の両方法を実装する。
【0257】
【表20】
Figure 0003569442
6.4.4.1.3.4 レイヤ3以上
ダイヤルアップ接続については、以下の通りである。
【0258】
(1)1つでもパケットが発生したら自動的に発着呼を行う。
(2)通信前にピーク速度が設定される(デフォルト値は上り/下りとも64[kbps]とする)
(3)全くパケットの送受のない時間がタイマ値を越えたら呼状態(CC)を解放する。
【0259】
IMUIにIPアドレスを一対一に静的に割り当てており、自動着信可能である(IP到達可能)。なお1IMUI 配下に複数のIPアドレスを収容する場合は、proxy サーバの使用も可能である。表21はルーチング方法の概要を示す。
【0260】
【表21】
Figure 0003569442
6.4.4.2 システム構成
6.4.4.2.1 ノード接続図、プロトコル・スタック
図79ないし図81は、N 直収の場合のノード接続図、プロトコルスタックを示す。図79ないし図81に記載されたプロトコルは、終端され状態を持つことを意味している。ADP は1ポート番号内の論理的な存在であり、ハードウェアとの対応は規定されないので、図79ないし図81に記載されていないプロトコルがADP 内部に介在したとしても、最終的に図79ないし図81のプロトコルスタックを満足すれば問題はない。
【0261】
6.4.4.2.2 機能ブロック図
図82はADP の論理的な機能ブロックを示す。MCC coreについては一部の機能ブロックを含んだ概要のみを示してある。図82はハードウェアとの対応を規定しない。実際のハードウェアの作りの一例を以下にあげる。
【0262】
(1)架に収容するカードとWS
(2)PBX の改造
図82では上りと下りを同一の線で表現してある。またDHT に複数の入りコネクションが存在する場合でも、線は一本で表現してある。ADP 内の各機能ブロックは、全体でADP 分の数量が必要である。
【0263】
6.4.4.2.3 その他
クロック源はMCC と共用する。各機能は電源ONとともに起動し、常時処理の待ち受けが可能である。TE用のコネクタは、架の前面に配置する。
【0264】
6.4.4.3 提供サービス
IPアプリケーション全般である(RSVP,IGMP は非サポート)。使用する主なアプリケーションには、Telnet,FTP,WWW,POP,CU−SeeMe 等がある。
【0265】
6.4.4.4 性能目標
6.4.4.4.1 スループット
128[kbps] 程度のトラヒックを同時に64[本]処理してスループットが劣化しない。10[Mbps]程度のスループットが得られる。
【0266】
6.4.4.5 マネジメント
ADP の全系リセットを物理的なハードウェア・スイッチを使用して行う。
【0267】
6.4.4.6 プロトコル(NW側インタフェース)
6.4.4.6.1 C−Plane
ADP 立ち上げ時のデフォルト状態ではSVC を使用する。以下にSVC を使用する場合の仕様を記す。接続としてPVC を使用する場合は6.4.2.6.4.4 、6.4.2.6.1.2 、6.4.2.6.1.3 は未使用となる。ここでは接続解放に制御手順を用いる方法をSVC 、用いない方法をPVC と称している。
【0268】
6.4.4.6.1.1 L3b−C
6.4.4.6.1.1.1 状態遷移図
6.4.4.6.1.1.1.1 方針
Q.2931(SCS1)のユーザ側のSDL を修正する。
【0269】
6.4.4.6.1.1.1.2 規定
最低限サポートしなければならない基本的な呼状態を以下に示す。下記以外のSDL は、サポートしてもしなくても良い付加的な状態とする。
【0270】
(1)PROCESSQ.2931−Upage1−17 (AAL/SAALはL2b−C と読み変える)
信号表でサポートしない信号については、未送信&受信した場合無視する。各タイマ値は変更可能であり、デフォルト値はQ.2931と同じ値とする。
【0271】
6.4.4.6.1.1.2 信号表
6.4.4.6.1.1.2.1 方針
Q.2931(SCS1)の信号表を修正する。
【0272】
6.4.4.6.1.1.2.2 規定
6.4.4.6.1.1.2.2.1 メッセージの機能定義と内容
ここでは、Q.2931におけるnはMCC core、uはADP のNW側インタフェースを意味することになる。
【0273】
6.4.4.6.1.1.2.2.2 メッセージフォーマットと情報要素のコーディング
A 呼番号
MCC coreとADP のNW側インタフェースとの間に適用される。1 ポート番号内の1 制御用論理チャネル番号内でユニークである。呼設定時に任意に選択され、呼解放時に解放される。選択可能な範囲は32〜159 (10進、最大同時使用数は64)である。
【0274】
B 情報要素
最低限サポートしなければならない基本的な情報要素を以下に示す。下記以外の情報要素は、サポートしてもしなくても良い付加的な情報要素とする。
【0275】
(1)必須(Mandatory )パラメータ(オプション(Optional)表示であっても状況により必須となるパラメータも含む)
(2)以下に記すオプションパラメータ
i.着SETUP 中のコネクション識別子
ii.発着SETUP 中の発着番号、発着サブアドレス、狭帯域伝達能力、狭帯域高位レイヤ整合性
B−1 B−BC
以下のように定義する。
ベアラ・クラス:BCOB−C(00011 )
クリッピング非許容表示:クリッピング許容(00)
ユーザ・プレーン・コネクション構造:ポイント・ポイント(00)
B−2 コネクション識別子
以下のように定義する。
VP対応シグナリング:VP対応シグナリング(00)
変更不可表示:VPCI変更不可 任意のVCI (001 )
バーチャル・チャネル識別子:以下の記述(論理チャネル番号について)を参照されたい。
[論理チャネル番号について]
MCC coreとADP のNW側インタフェースとの間に適用される。1 ポート番号内でユニークである。表22は選択可能な論理チャネル番号を示す。
【0276】
【表22】
Figure 0003569442
B−3 QoS パラメータ
以下のように定義する。
順方向QoS クラス:QoS クラス指定無し(00000000)
逆方向QoS クラス:QoS クラス指定無し(00000000)
B−4 ATM トラヒック記述子
以下のように定義する。
【0277】
順方向ピーク・セル・レート識別子:CLP=0+1 (10000100)
順方向ピーク・セル・レート:指定された上りピーク速度[kbps] の値を変換して設定する。
逆方向ピーク・セル・レート識別子:CLP=0+1 (10000100)
逆方向ピーク・セル・レート:指定された下りピーク速度[kbps] の値を変換して設定する。
*:上記のピーク速度は変更可能であり、デォルト値は上り/下りとも64[kbps]とする。
【0278】
6.4.4.6.1.2 L2b−C
L2b−C を使用しない場合と比べ、特性が劣化しない。一例として、AAL5(再送無し)がある。
【0279】
6.4.4.6.1.3 L1b−C
表23はまとめを示す。
【0280】
【表23】
Figure 0003569442
6.4.4.6.2 U−Plane
6.4.4.6.2.1 IP,TCPの監視
6.4.4.6.2.1.1 ルーチング
6.4.1.6.3 を参照されたい。
【0281】
6.4.4.6.2.1.2 ヘッダ圧縮
TCP/IPヘッダ圧縮の詳細はIETF,RFC1144に記載されている。ADP 立ち上げ時のデフォルト状態ではヘッダ圧縮を行わない。
【0282】
6.4.4.6.2.2 L2b−U
図83はフレーム化とそれに伴う機能を記す。
【0283】
6.4.4.6.2.2.1 LLC 副層
6.4.4.6.2.2.1.1 フレーム全般
オクテット単位であり、可変長である。最大長を設定することができ、デフォルト値は256[Bytes]とする。LLC 副層と上位レイヤの間の入出力単位はIPパケットである。フレーム化の際、最大フレーム長までデータがたまらない場合、Twait[s]だけ待ってからフレーム化する。この値は適宜設定可能である。デフォルト値は10[ms]とする。
【0284】
6.4.4.6.2.2.1.2 レイヤ3整合副々層
6.4.4.6.2.2.1.2.1 信号表
A SAPI(Service Access Point Identifier )
000 は未使用、他は予約である。
B Wbits
レイヤ3フレームとレイヤ3整合副々層フレームとの対応を取る。0は継続、1は終了である。
C 符号型指示子
ハイブリッドARQ が適用される際の符号の型を示す。0は標準符号、1は反転符号である。
D 予約
レイヤ3整合副々層のバージョン等を示す。00は未使用、他は予約である。
【0285】
6.4.4.6.2.2.1.3 誤り制御副々層(修正SSCOP )
誤り制御用の各パラメータを設定することができる。デフォルト値については、ARQ 種別はNon−Hybrid、最大再送回数は4[回]、SSCOP パラメータは適宜設定することができる。最大再送回数が0[回]に指定された場合、信号フォーマットは再送がある場合と同じであるが、再送が機能しないことを意味する。
【0286】
6.4.4.6.2.2.1.3.1 状態遷移図
A 方針
Q.2110(SSCOP )のSDL を修正する。
B 規定
B−1 タイマ
表24はCC保持タイマを示す。この表25のタイマを追加する。
【0287】
【表24】
Figure 0003569442
B−2 SDwithPOLLの処理
送信側では、SDの送信処理後、POLLを送信した場合の処理(タイマ、状態変数)を行う。受信側では、SDの受信処理後、POLLを受信した場合の処理を行う。 B−3 反転符号の送受信処理
本システムにおいて、ハイブリッドARQTypeII 用の反転符号は未使用とする。このため、それに伴う送受信処理も不要である。
【0288】
6.4.4.6.2.2.1.3.2 信号表
A 方針
Q.2110(SSCOP )の信号表を修正する。
B 規定
表25と図84ないし図97は、修正SSCOP トレイラについて、PDU の定義とフォーマットを示す。
【0289】
【表25】
Figure 0003569442
全ての予約フィールドは”0 ”にコーディングされる。ユーザ−ユーザ情報は基本的に未使用とする。状態変数のモジュラスは全て2 8とする。
【0290】
6.4.4.6.2.2.1.3.3 MAC (Media Access Control)切り替え用ch指示子
トラヒックに応じた望ましい適用論理chの種別を示し、BTS で行われるMAC 切り替えの補助に使われる。RACH/FACH は00000000、UPCHは00000001である。
【0291】
表14は、MAC切り替え用判断アルゴリズムを示す。この表27に示すアルゴリズムを用いて、下りフレームのMAC 切り替え用ch指示子を設定する。アルゴリズムの選択やパラメータの設定を行うことができ、デフォルト値を初期判断保留時間は10[s] 、平均化時間は1[s]、閾値共通→占有はトラヒックで0.1 、測定アルゴリズム番号は#1とする。なおMAC 切替マージン= 閾値共通→占有/閾値占有→共通はシステムパラメータで指定し、そのデフォルト値は10とする。
【0292】
6.4.4.6.2.3 L1b−U
表26はまとめを示す。
【0293】
【表26】
Figure 0003569442
【0294】
【表27】
Figure 0003569442
6.4.4.6.3 プロトコル変換
6.4.1.6.1 、6.4.1.6.2 で示したNW側インタフェースのプロトコルと、5.2.5.1.1 、5.2.5.1.2 で示したTE側インタフェースのプロトコルが呼毎に正常系、準正常系を通じて遅延やタイマ等による問題が生じることなく適切にマッピングされる。正常系のプロトコル変換の一例を以下に示す。パケット用ADP では、IPルーチングが必要になる。
【0295】
(1)接続
図98は、ルーチング動作のフローチャートを示す。
【0296】
図98において、開始*は、TE側インタフェース、NW側インタフェースの両方に適用される。LCI **は、論理チャネル番号(Logical Channel Identifier)である。表***とは、アドレス対応&ルーチング表のことを指す。なお、アドレス対応&ルーチング表は適宜設定される。ADP 立ち上げ時にデフォルト値を設定することもできる。なお、ADP におけるU−Plane の接続解放タイミングは以下の通りである。
接続:CONNの受信(発信時)、CONNACK の受信(着信時)
解放:REL の送受信
(2)解放
解放を行った論理チャネル番号はアドレス対応&ルーチング表から除く。
【0297】
6.4.4.7 公衆網接続装置
本ADP ではこの装置は使用されない。
【0298】
6.4.4.8 参考文献
本明細書における上述の説明は、以下の文献を参照することによりさらに良く把握することができる。
【0299】
(1)W.R.Stevens,TCP/IPIllustrated,Vol.1,2,AddisonWesley,1994.
(2)DouglasComer著、村井・楠本訳、TCP/IPによるネットワーク構築Vol.1,2,3 、共立出版、1995.
(3)清水・鈴木著、ATM−LAN 、ソフト・リサーチ・センター、1995.
(4)石川監修、三宅編、絵ときATM ネットワークバイブル、オーム社、1995.
(5)加納監修、栗林編著、やさしいATM ネットワーク信号方式、電気通信協会、1996.
(6)萩原、中村、大野、尾上、”DS−CDMAにおいて伝送アクセス方式が容量に与える影響” 、信学技報、RCS−96−71,PP37−43,1996/8.
(7)RFC1577,Classical IP and ARP over ATM.
(8)RFC1483,Multiprotocol Encapsulation over ATM Adaptation Laye r5.
(9)RFC1626,Default IP MTU for use over ATM AAL5.
(10)RFC1144,Compressing TCP/IP Headers for Low−Speed Serial Links.
(11)ITU−T 勧告、Q.2110,B−ISDN ATM ADAPTATION LAYER−SERVICE SPECIFIC CONNECTION ORIENTED PROTOCOL (SSCOP),1994.
(12)ITU−T 勧告、Q.2931,BROADBAND INTEGRATED SERVICES DIGITAL NETWORK(B−ISDN) −DIGITAL SUBSCRIBER SIGNALLING NO.2 (DSS2) −USER−NETWORK INTERFACE (UNI) LAYER 3 SPECIFICATION FOR BASIC CALL/CONNECTION CONTROL,1995/2.
(13)S.Lin and D.J.Costello,Jr.,Error Control Coding,Prentice Hall,1983.
(14)L.Kleinrock,Queuing Systems,Vol.1,2,Jhon Wiley & Sons,1976.
(15)西田著、TCP/IPインターネットワーキング、ソフト・リサーチ・センター、1993.
6.5 伝送路インタフェース部
6.5.1 物理インタフェース終端機能
BTS 技術説明資料の5.3.1 に記載されている。
【0300】
6.5.2 ATM 終端機能
BTS 技術説明資料の5.3.2 に記載されている。
【0301】
6.5.3 AAL−Type2 制御機能
BTS 技術説明資料5.3.3 に記載されている。
【0302】
6.5.4 上り信号分離手順
BTS 技術説明資料5.3.4 と同様である。
【0303】
6.5.5 帯域保証制御
BTS 技術説明資料5.3.5 に記載されている。
【0304】
6.5.6 AAL−Type5+SSCOP 機能
BTS 技術説明資料5.3.6 に記載されている。
【0305】
6.5.7 上り遅延付加機能
上り信号に対して、0.625msecステップ(フレームオフセット毎)に遅延を付加することが出来、最大100msecまで遅延付加が可能である。遅延量はディップ・スイッチで設定可能である。
【0306】
6.6 タイミング制御
図99は下り方向の情報伝送タイミングを示し、図100は上り方向の情報伝送タイミングを示す。
【0307】
6.6.1 下りタイミング制御
MCC のCLOCK 部はCODEC もしくはADP−SPU に対し、信号処理を施した下りユーザ・データを出力するタイミング・クロックを供給する。下りのタイミング制御パラメータとして、送信フレーム・オフセットとフレーム・ナンバー・オフセットを指定することができる。送信フレーム・オフセットの値は、下り送信データがHWY のバッファに転送終了した時点での、MCC 基準タイミングに対するオフセットを表す。さらにフレーム・ナンバー・オフセットは、下り送信情報に付加されるSAL のFNの値の、MCC 基準SFN に対するオフセットを表す。
【0308】
MCC のCLOCK 部からのCODEC もしくはADP−SPU に対する、信号処理を施した下りユーザ・データを出力するタイミング・クロックは、マクロからの送信フレーム・オフセットとフレーム・ナンバー・オフセットが規定値になり、かつMCC 内での処理遅延分さらにオフセットしたタイミングとする。
【0309】
MCC 内での処理遅延分のオフセット量は、伝送処理上破綻を来さないように設定されることは必須であるが、処理遅延量を多く見積もりすぎることにより、いたずらに伝送遅延を大きくすることも避けることが望ましい。
【0310】
BTS ではATM 伝送路から受信した伝送情報を、一緒に含まれるSAL のFNと同一のフレーム・ナンバを有する無線チャネルの無線フレームで送信する。ただし、無線チャネルの送信タイミングはBTS の基準タイミングに対して、フレーム・オフセット+スロット・オフセット分ずれたタイミングである。
【0311】
6.6.2 上りタイミング制御
BTS は無線フレームを受信し、FEC 等の所定の信号処理が終了次第、ATM 伝送路に伝送情報を送信する。その際のSAL のFNはロング・コード位相から算出した値である。MCC では受信した伝送情報の選択合成処理を施した後、適宜指定されたタイミングで伝送情報をCODEC に対して引き渡す。上りのタイミング制御パラメータとして、受信フレーム・オフセットとフレーム・ナンバー・オフセットを指定することができる。受信フレーム・オフセットの値は、上り伝送情報をCODEC へ引き渡す時点での、MCC 基準タイミングに対するオフセットを表す。さらにフレーム・ナンバー・オフセットは、CODEC に引き渡すべき上り伝送情報に付加されていたSAL のFN値の、MCC 基準SFN に対するオフセットを表す。MCC のCLOCK 部はCODEC もしくはADP−SPU に対し、上りユーザ・データを入力するタイミング・クロックを供給する。
【0312】
6.8 デバッグ・モード・メンテナンス・ツール
BTS 技術説明資料の記載と同様である。
【0313】
7 ハード構成条件
(1)各カードにはACT ランプとALM ランプを設ける。ACT ランプは電源投入後もしくはリセット後、異常なく立ち上がった状態で点灯する。異常が検出された時点で、ALM を点灯する。
【0314】
(2)MSC 機能を搭載するハードと、BSC 機能を搭載するハードとは異なるハードで構成する。MSC およびBSC の機能を架内のカード上に実現する場合、少なくともカードとして分けて構成される。シェルフとして分かれていることが好ましい。MSC およびBSC の機能をワークステーション等のハードで実現する場合においても、各機能を異なるハード上に搭載する。
【0315】
(3)用意されるBSC 用制御部およびMSC 用制御部を、BSC 機能を搭載するハードおよびMSC を搭載するハードにそれぞれPCカードもしくはネットワークからローディングできるローダが必要となる。
【0316】
(4)起動時に読み込むプログラム、データ等を不揮発性メモリに記憶するシステムデータメモリ(SDM )機能は、BSC 用SDM とMSC 用SDM とに分けられている。1つのカード上に両SDM 機能が搭載されていても構わない。
【0317】
(5)BSC−SWとMSC−SWとは異なるハードで構成されることが望ましい。
【0318】
(6)BSC−SWとMSC−SWとの間のプロトコルは規定しない。SWおよびMSC−SWを介して接続されることが望ましい。
【0319】
(7)メンテナンス・ツール・インタフェースは、BSC 用とMSC 用との2つのRS232Cコネクタを有する。
【0320】
(8)メンテナンス・ツール用のノート・タイプ・パーソナル・コンピュータは、BSC 用とMSC 用との2台とする。
【0321】
(9)CODEC が接続するSWを、BSC−SWとMSC−SWとで切替可能とする。切替はハード・スイッチもしくは実装位置の変更などのハード的な操作で行える。
【0322】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の移動通信システムにおける交換局装置によれば、高速のディジタル通信に適した制御が行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の基地局系装置の機能構成を示すブロック図である。
【図2】本基地局系装置の機能構成を示すブロック図である。
【図3】BSC−SWスイッチ部構成を示すブロック図である。
【図4】MSC−SW部構成を示すブロック図である。
【図5】ADP−SPU もしくはCODEC とポートとEx−Interfaceとの接続可能な対応を示す図である。
【図6】ダイバーシチ・ハンドオーバ・トランク内の機能構成を示す図である。
【図7】SAL の2オクテット目の構成を示す図である。
【図8】全体の構成を示す図である。
【図9】C−Plane の接続例(移動→固定/移動)を示す図である。
【図10】U−Plane のフレーム化の概要(32[ksps]の場合)を示す図である。
【図11】ノード接続を示すブロック図である。
【図12】C−Plane のプロトコルスタックを示す図である。
【図13】U−Plane のプロトコルスタックを示す図である。
【図14】本装置の機能ブロック図である。
【図15】本装置の機能ブロック図である。
【図16】処理概要を示すブロック図である。
【図17】プリ・ポストアンブル・ユニーク・ワード・パターンを示す図である。
【図18】有音無音の信号送信タイミングのイメージを示す図である。
【図19】無音継続中の信号送信タイミングのイメージを示す図である。
【図20】無音有音の信号送信タイミングのイメージを示す図である。
【図21】移動固定の接続のプロトコル変換を示す図である。
【図22】固定移動の接続のプロトコル変換を示す図である。
【図23】移動移動の接続のプロトコル変換を示す図である。
【図24】移動固定の解放のプロトコル変換を示す図である。
【図25】固定移動の解放のプロトコル変換を示す図である。
【図26】移動移動の解放のプロトコル変換を示す図である。
【図27】ノード接続図、プロトコル・スタックの一例を示す図である。
【図28】図25においてプロトコルが縮退した場合を示す図である。
【図29】全体の構成を示すブロック図である。
【図30】C−Plane の接続例(移動→固定/移動)を示す図である。
【図31】U−Plane のフレーム化の概要を示す図である。
【図32】ノード接続図を示すブロック図である。
【図33】プロトコル・スタックを示す図である。
【図34】プロトコル・スタックを示す図である。
【図35】ADP の論理的な機能ブロック図である。
【図36】L2b−U のフレーム化を示す図である。
【図37】PDU のフォーマットを示す図である。
【図38】PDU のフォーマットを示す図である。
【図39】PDU のフォーマットを示す図である。
【図40】PDU のフォーマットを示す図である。
【図41】PDU のフォーマットを示す図である。
【図42】PDU のフォーマットを示す図である。
【図43】PDU のフォーマットを示す図である。
【図44】PDU のフォーマットを示す図である。
【図45】PDU のフォーマットを示す図である。
【図46】PDU のフォーマットを示す図である。
【図47】PDU のフォーマットを示す図である。
【図48】PDU のフォーマットを示す図である。
【図49】PDU のフォーマットを示す図である。
【図50】PDU のフォーマットを示す図である。
【図51】移動−固定の接続のプロトコル変換を示す図である。
【図52】固定−移動の接続のプロトコル変換を示す図である。
【図53】移動−移動の接続のプロトコル変換を示す図である。
【図54】移動−固定の解放のプロトコル変換を示す図である。
【図55】固定−移動の解放のプロトコル変換を示す図である。
【図56】移動−移動の解放のプロトコル変換を示す図である。
【図57】全体の構成を示すブロック図である。
【図58】C−Plane の接続例(移動→固定/移動)を示す図である。
【図59】U−Plane のフレーム化の概要(256[ksps] の場合)を示す図である。
【図60】ノード接続図を示すブロック図である。
【図61】C−Plane のプロトコルス・タックを示す図である。
【図62】U−Plane のプロトコル・スタックを示す図である。
【図63】ADP の論理的な機能ブロック図である。
【図64】Sbitで行うMS側ADP 〜MCC 側ADP 間での同期方法(上り)における64k 非制限の場合を示す図である。
【図65】初期同期確立動作を示す図である。
【図66】外符号同期シーケンスを示す図である。
【図67】移動−固定の接続のプロトコル変換を示す図である。
【図68】固定−移動の接続のプロトコル変換を示す図である。
【図69】移動−移動の接続のプロトコル変換を示す図である。
【図70】移動−固定の解放のプロトコル変換を示す図である。
【図71】固定−移動の解放のプロトコル変換を示す図である。
【図72】移動−移動の解放のプロトコル変換を示す図である。
【図73】ノード接続、プロトコル・スタックの一例を示す図である。
【図74】図72においてプロトコルが縮退した場合を示す図である。
【図75】ADP への入コネクションとIPパケットの関係を示す図である。
【図76】全体の構成を示す図である。
【図77】C−Plane の接続例(移動→固定/移動)を示す図である。
【図78】U−Plane のフレーム化の概要を示す図である。
【図79】ノード接続を示すブロック図である。
【図80】C−Plane のプロトコル・スタックを示す図である。
【図81】U−Plane のプロトコル・スタックを示す図である。
【図82】ADP の論理的な機能ブロック図である。
【図83】L2b−U のフレーム化を示す図である。
【図84】SD PDUのフォーマットを示す図である。
【図85】POLL/SDwithPOL LPDU のフォーマットを示す図である。
【図86】STAT PDUのフォーマットを示す図である。
【図87】USTAT PDU のフォーマットを示す図である。
【図88】UD/MD PDU のフォーマットを示す図である。
【図89】BGN PDU のフォーマットを示す図である。
【図90】BGAK PDUのフォーマットを示す図である。
【図91】BGREJ PDU のフォーマットを示す図である。
【図92】END PDU のフォーマットを示す図である。
【図93】ENDAK PDU のフォーマットを示す図である。
【図94】RS PDUのフォーマットを示す図である。
【図95】RSAK PDUのフォーマットを示す図である。
【図96】ER PDUのフォーマットを示す図である。
【図97】ERAK PDUのフォーマットを示す図である。
【図98】ルーチング動作を示すフローチャートである。
【図99】下り情報伝達タイミングを示す図である。
【図100】上り情報伝達タイミングを示す図である。
【図101】セルロス検出を示すフローチャートである。
【図102】SDL 図の変更分を示す図である。
【図103】SDL 図の変更分を示す図である。
【図104】SDL 図の変更分を示す図である。
【図105】SDL 図の変更分を示す図である。
【図106】SDL 図の変更分を示す図である。
【図107】SDL 図の変更分を示す図である。
【図108】SDL 図の変更分を示す図である。
【図109】SDL 図の変更分を示す図である。
【図110】SDL 図の変更分を示す図である。
【図111】SDL 図の変更分を示す図である。
【図112】SDL 図の変更分を示す図である。
【図113】SDL 図の変更分を示す図である。
【図114】SDL 、タイマを追加、修正した図である。
【図115】誤り制御方法を示す図である。
【図116】Timer SDwithPOLLの起動および停止を示す図である。
【図117】PDU のフォーマットを示す図である。
【図118】PDU のフォーマットを示す図である。
【図119】ノード接続、プロトコル・スタックの一例を示す図である。
【図120】図119において、プロトコルが縮大した場合を示す図である。

Claims (4)

  1. 移動通信システムにおける交換局装置において、
    少なくとも1つの無線基地局と接続するための伝送路インタフェース部と、
    前記伝送路インタフェース部と接続されているスイッチ部と、
    前記スイッチ部と接続され、提供サービス種別および使用物理チャンネルの少なくとも一方に基づいて選択合成単位を判断し、該判断された選択合成単位に従ってセルの選択合成を行うことにより移動局に対しダイバーシチ・ハンドオーバ処理を行うDHO部と、
    前記スイッチ部と接続され、外部とのインタフェースを行う外部インタフェース部と
    を備えたことを特徴とする移動通信システムにおける交換局装置。
  2. 請求項1記載の移動通信システムにおける交換局装置において、前記伝送路インタフェース部は、ATMで無線基地局と接続されていることを特徴とする移動通信システムにおける交換局装置。
  3. 請求項2に記載の移動通信システムにおける交換局装置において、前記伝送路インタフェース部は、ショートセルも処理することを特徴とする移動通信システムにおける交換局装置。
  4. 請求項1乃至3記載の移動通信システムにおける交換局装置において、選択合成は、信頼度情報により行われることを特徴とする移動通信システムにおける交換局装置。
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