JP3568668B2 - 透湿性複合シート及びそれを用いた吸収性物品 - Google Patents

透湿性複合シート及びそれを用いた吸収性物品 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、透湿性複合シート及びそれを用いた吸収性物品に関し、更に詳しくは接着強度の向上した透湿性複合シート及びそれを用いた吸収性物品に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
ウレタン系又はエステル系のエラストマーのシートを不織布等に積層した透湿性シートが知られている。
例えば、特開昭51−111290号公報は、透湿性に優れたポリエステルフィルムシートとして、短鎖エステル単位と長鎖エステル単位とを含有するコポリエステルエラストマーからなるフィルムシートを開示している。同公報には、かかるフィルムシートをナイロンやポリエステル等の合成繊維織布によって補強して用い得ることが記載されている。
【0003】
また、特開平6−134000号公報及び特開平7−70936号公報は、ポリエチレングリコールとポリイソシアネートを主成分として合成したポリウレタン樹脂を用いて無孔の透湿ポリウレタンフィルムを製造し、少なくともその片面に伸縮性不織布を積層したことを特徴とする伸縮性透湿防水シートを開示している。そして、かかる防水シートは、おむつのバックシートに使用されることが記載されている。
【0004】
しかしながら、上記各公報に記載のシートにおいて用いられているウレタン系及びエステル系のエラストマーは、これを不織布等に積層した場合に、接着強度(ラミネート強度)が十分ではなく、積層複合化が困難であった。また、接着強度を上げようとすると、シートのドレープ性(柔軟性)の低下が避けられなかった。
【0005】
従って、本発明の目的は、高い透湿度を維持しつつ接着強度の向上した柔軟な透湿性複合シートを提供することにある。
また、本発明の目的は、ムレが防止され、風合いに優れた吸収性物品を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、ステル系のエラストマーにポリオレフィン系熱可塑性樹脂を添加して得られる透湿性無孔シートを、不織布等に積層することにより、上記目的を達成し得る透湿性複合シートが得られることを知見した。
【0007】
本発明は、上記知見に基づきなされたものであり、エステル系のエラストマー及びポリオレフィン系熱可塑性樹脂からなる透湿性無孔シートを、ポリオレフィン系不織布からなる繊維集合体上に溶融ラミネートして積層させてなり、上記ポリオレフィン系熱可塑性樹脂がエチレンと酢酸ビニルとのコポリマーであることを特徴とする透湿性複合シートを提供することにより、上記目的を達成したものである。
【0008】
また、本発明は、上記透湿性複合シートを用いた吸収性物品として、液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート、及びこれら両シート間に介在する液保持性の吸収体を具備してなる吸収性物品において、上記裏面シートとして、上記透湿性複合シートを用いることを特徴とする吸収性物品を提供するものである。
【0009】
また、本発明は、上記透湿性複合シートを製造するための好ましい方法として、エステル系のエラストマー及びポリオレフィン系熱可塑性樹脂からなる混合物をシート状に溶融成形した後、ポリオレフィン系不織布からなる繊維集合体上に溶融ラミネートし、
上記ポリオレフィン系熱可塑性樹脂がエチレンと酢酸ビニルとのコポリマーであることを特徴とする透湿性複合シートの製造方法を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の透湿性複合シートの好ましい一実施形態を図面を参照して説明する。ここで、図1は、本発明の透湿性複合シートの好ましい一実施形態の構造を示す概略断面図である。
【0011】
図1に示す実施形態の透湿性複合シート1は、ステル系のエラストマー及びポリオレフィン系熱可塑性樹脂からなる無孔シート2を、繊維集合体3上に積層(ラミネート)させたものである。
以下、上記透湿性複合シート1を構成する無孔シート2及び繊維集合体3についてそれぞれ説明する。
【0012】
上記無孔シート2は、上述の通りエステル系のエラストマー及びポリオレフィン系熱可塑性樹脂からなる。上記エステル系のエラストマーとしては、シート状に成形した場合に透湿性を発現し得るものであれば特に制限なく用いることができる。
上記エステル系のエラストマーとして好ましく用いられるものとしては、例えば、ハードセグメントとして芳香族ポリエステルを有するブロックと、ソフトセグメントとして脂肪族ポリエーテル、又は脂肪族ポリエステルを有するブロックとから成る熱可塑性エラストマー等が挙げられる。また、特開昭51−111290号公報等に記載のエステル系のエラストマーを用いることもできる。
上記エステル系のエラストマーを透湿性を有するウレタン系のエラストマーと併用することもできる。ウレタン系のエラストマーとして好ましく用いられるものとしては、例えば、ハードセグメントとしてウレタン結合を有するブロックと、ソフトセグメントとしてポリカーボネート系ポリオール、エーテル系ポリオール、カプロラクトン系ポリエステル、又はアジペート系ポリエステル等を有するブロックとから成る熱可塑性エラストマー等が挙げられる。また、特開平7−70936号公報、特開平6−134000号公報、特公平6−67604号公報、特開平1−141669号公報、特公昭52−21042号公報等に記載のウレタン系のエラストマーを用いることもできる。
【0014】
上記無孔シート2を構成する他方の成分であるオレフィン系熱可塑性樹脂としては、エチレンと酢酸ビニルとのコポリマーを用いる。
【0015】
上記オレフィン系熱可塑性樹脂は単独で用いてもよく、又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。特に、低密度ポリエチレン(LDPE)と、上記オレフィン系コポリマーとを用いると、上記無孔シート2を成形する際の溶融物の流動性及び接着性が向上するので好ましい。
【0016】
上記無孔シート2は、上記エラストマー99〜51重量部、及び上記ポリオレフィン系熱可塑性樹脂1〜49重量部からなることが好ましい。上記エラストマーの含有量が99重量部を超えるか又は上記ポリオレフィン系熱可塑性樹脂の含有量が1重量部に満たないと上記繊維集合体に対する接着効果が低く、上記エラストマーの含有量が51重量部に満たないか又は上記ポリオレフィン系熱可塑性樹脂の含有量が49重量部を超えると上記エラストマーの有する透湿性を阻害するおそれがあるので、上記範囲内とすることが好ましい。更に好ましくは、上記無孔シート2は、上記エラストマー99〜60重量部、上記ポリオレフィン系熱可塑性樹脂1〜40重量部からなる。
【0017】
上述の通り、上記無孔シート2は、上記エラストマー及び上記ポリオレフィン系熱可塑性樹脂からなるが、これらに加えて他の樹脂を含有してもよい。そのような樹脂としては、例えば、上記エラストマーと上記ポリオレフィン系熱可塑性樹脂との相容化剤として働くような樹脂等を挙げることができる。かかる他の樹脂は、上記エラストマー100重量部に対して好ましくは0.1〜10重量部配合することができる。また、上記無孔シート2には、必要に応じて、滑剤、アンチブロッキング剤、熱・光安定剤、帯電防止剤、着色剤等の各種添加剤を添加してもよい。
【0018】
上記無孔シート2は液不透過性である。これと同時に、該無孔シート2は、微細孔によってではなく、上記エラストマーの水蒸気の取り込み、拡散、放出という形で透湿性を発現する。
上記無孔シート2は、その厚さに特に制限はないが、複合シートとしてのドレープ性(柔軟性)、風合い等の観点から5〜50μmであることが好ましく、5〜30μmであることが更に好ましい。
【0019】
次に、図1に示す実施形態の透湿性複合シート1における上記繊維集合体3について説明する。
上記繊維集合体3としては、ポリオレフィン系不織布が用いられ、例えばスパンボンド不織布、カード法不織布、メルトブローン不織布、スパンレース不織布、ニードルパンチ不織布等が挙げられるがこれらに限定されるものではない。
【0020】
ポリオレフィン系不織布のうち特に、高弾性樹脂を芯とし、低弾性及び/又は低融点のポリオレフィン系樹脂を鞘とした芯鞘型の複合繊維を用いて形成された不織布を用いると、得られる透湿性複合シートの風合いが一層高くなると共に弾力性が高くなり、また、該不織布と上記無孔シート2との接着性も良好であるので特に好ましい。
上記不織布における繊維の太さは、柔軟性及び風合い等の点から細い程好ましく、特に好ましくは3デニール以下である。太さの下限には特に制限はないが実際の生産上0.1デニール程度迄である。
【0021】
上記繊維集合体3は、その厚さに特に制限はないが、コストと風合い等の観点から0.1〜5mm(0.5g/cm加重下)であることが好ましく、0.3〜3mmであることが更に好ましい。
同様に、上記繊維集合体3においては、その坪量に特に制限はないが、コスト等の観点から10〜100g/mであることが好ましく、10〜50g/mであることが更に好ましい。
【0022】
図1に示す実施形態の透湿性複合シート1は、全体として透湿性を有するものであり、その透湿度は0.5g/〔100cm・hr〕以上であることが好ましい。上記透湿度が0.5g/〔100cm・hr〕に満たないと、本発明の透湿性複合シートを例えば使い捨ておむつ等の裏面シート等として用いた場合にムレにつながる場合がある。
また、上記透湿性複合シート1は、透湿性を有することに加えて、液体不透過性であり、その耐水圧は50cm以上であることが好ましく、更に好ましくは100cm以上である。上記耐水圧が50cmに満たないと、本発明の透湿性複合シートを例えば使い捨ておむつ等の裏面シート等として用いた場合に尿等を防漏できない場合がある。
【0023】
図1に示す実施形態の透湿性複合シート1においては、その坪量に特に制限はないが、あまり坪量を多くするとコスト高になるため、15〜130g/mであることが好ましく、25〜50g/mであることが更に好ましい。
【0024】
本発明の透湿性複合シートは、図1に示す実施形態に限定されるものではなく、種々の変更形態が可能である。例えば、本発明の透湿性複合シートを使い捨ておむつの裏面シートとして用いる場合には、上記繊維集合体の所定の位置に、粘着性のファスニングテープを貼着するためのランディングテープを設けたり、機械的ファスナーの凸部材と係合可能な凹部材を設けてもよい。
また、図1に示す実施形態の透湿性複合シートにおいては、上記無孔シート2上に別の繊維集合体やシートを一層以上積層してもよい。同様に、上記繊維集合体3上に別の無孔シートや他のシートを一層以上積層してもよい。
また、図1に示す実施形態の透湿性複合シートにおいては、上記無孔シート2の大きさと上記繊維集合体3の大きさとは同一である必要はなく、例えば上記無孔シート2上の所定の位置にのみ上記繊維集合体が積層されていてもよい。
【0025】
次に、図1に示す実施形態の透湿性複合シート1の好ましい製造方法について説明する。
上記透湿性複合シート1は、エステル系のエラストマー及びポリオレフィン系熱可塑性樹脂からなる混合物をシート状に溶融成形の際に、繊維集合体上に溶融ラミネートすることによって好ましく製造される。
【0026】
上記方法について詳述すると、まず、所定量の上記エステル系のエラストマーと、上記ポリオレフィン系熱可塑性樹脂とを、必要に応じて他の樹脂と混合した混合物を押出機にて溶融混練する。次いで、上記溶融混練物をTダイのスリットから押し出し、シート状に溶融成形して、これとは別に製造しておいた繊維集合体上に、直接溶融ラミネートする。この場合、上記繊維集合体と上記Tダイのスリットとの距離(即ち、エアギャップ)は、上記シート状の溶融成形物が固化する前の溶融状態のうちに上記繊維集合体と溶融ラミネートし得るような距離とする。また、この際の成形速度(溶融ラミネートの速度)は、上記無孔シートの膜切れや厚みムラが発生しないような速度とする。
【0027】
溶融ラミネート後、積層体を一対の加熱ロール間に挿通して熱圧着させたり、あるいは加熱エンボスロール等を用いた点接着等により、上記無孔シートと上記繊維集合体との密着性を一層向上させて、上記透湿性複合シートを得てもよい。
【0028】
上記方法においては、予め製造しておいた繊維集合体上に溶融成形した上記無孔シートを積層してもよく、又は上記無孔シートを上記繊維集合体がカードウエブとしてシート化された直後に積層してもよい。
また、積層に先立ち上記繊維集合体の積層面をコロナ処理やフレーム処理して、該繊維集合体と上記無孔シートとの接着性を一層向上させてもよい。
【0029】
以上、図1に示す実施形態の透湿性複合シートの好ましい製造方法を詳述したが、該透湿性複合シートの製造方法は上記方法には限られず、例えば、上記無孔シートと上記繊維集合体との積層には、熱圧着ラミネートやフレームラミネート等を用いたり、或いはホットメルト接着剤や液状接着剤等を用いたラミネートを行ってもよい。
【0030】
次に、図1に示す実施形態の透湿性複合シートを用いた吸収性物品について、使い捨ておむつを例にとり、図2を参照して説明する。ここで、図2は、図1に示す実施形態の積層を複合シートを用いた吸収性物品の一例としての使い捨ておむつを示す斜視図である。
【0031】
図2に示す使い捨ておむつ10は、液透過性の表面シート11、液不透過性の裏面シート12、及びこれら両シート間に介在する液保持性の吸収体(図示せず)を具備してなり、使用時に着用者の腹側に位置する腹側胴まわり部13及び背側に位置する背側胴まわり部14が形成されている。該背側胴まわり部14の両側部には、機械的ファスナーの凸部材からなる一対の係合部15,15が配設されている。このような構成並びに上記表面シート11及び上記吸収体の形成材料等は従来公知の構成及び形成材料等と同様である。
而して、図2に示す使い捨ておむつ10においては、上記裏面シート12として、上記透湿性複合シートを用いている。上述の通り、上記透湿性複合シートは透湿性を有するものであるから、該透湿性複合シートを裏面シートとして用いた上記使い捨ておむつ10では、吸収した体液をその内部におけるムレを効果的に防止することができる。
【0032】
また、上記使い捨ておむつ10においては、上記裏面シート12として用いられる上記透湿性複合シートは、その繊維集合体側が、上記使い捨ておむつ10の外方を向くように用いられている。上記透湿性複合シートをこのように用いることによって、上記使い捨ておむつ10に布様の感触を付与することができ、肌触りや外観等の風合いに優れた使い捨ておむつとなすことができる。
【0033】
更に、上記使い捨ておむつ10においては、上記透湿性複合シートにおける上記繊維集合体が、上記係合部15,15と係合可能な凹部材を兼用している。従って、上記裏面シート12上に、上記係合部15,15と係合可能な凹部材を別途設ける必要がなく、製造工程が簡略化される。また、上記使い捨ておむつ10を丸めて廃棄するときに、上記係合部15,15を上記裏面シート12の何れの位置にも係合させて廃棄することができるので、極めて便利である。
【0034】
なお、本発明の吸収性物品としては、上記展開型の使い捨ておむつの他、パンツ型の使い捨ておむつ、生理用ナプキン及び失禁パッド等が挙げられ、上記透湿性複合シートは吸収性物品の用途に応じて所望の形状で用いられる。
【0035】
【実施例】
以下、実施例により本発明の透湿性複合シートを更に詳細に説明する。しかしながら、本発明はかかる実施例に限定されないことはいうまでもない。
なお、以下の説明においては、特に断らない限り「部」は重量部を示す。
【0036】
〔実施例1〕
エステル系のエラストマー(日本合成化学工業製のXG−830)70部と、オレフィン系熱可塑性樹脂(エチレン/酢酸ビニル共重合体、三井・デュポンポリケミカル社製のEV260)30重量部とをヘンシェルミキサーで混合し、得られた樹脂混合物を二軸押出機にて溶融混練した後、Tダイからシート状に押し出して(坪量17.1g/m2)、予め製造しておいたポリエチレンからなるサクションヒートボンド不織布(坪量20g/m2)上に、成形速度75m/minで溶融ラミネートし、透湿性複合シートを製造した。なお、この際のエアギャップは120mmであった。また、この透湿性複合シートについて、下記の方法で透湿度及びラミネート強力を測定した。その結果を表1に示す。
【0037】
<透湿度の測定>
JIS Z0208に準拠して測定した。
<ラミネート強力の測定>
得られた透湿性複合シートを幅25mm、長さ100mmの試験片に切り出した後、チャック間40mmで引っ張り試験機にてTピール試験を行い、ピーク値5点の平均を求めた。なお、引っ張り速度は300mm/minであり、MD方向(シートの成形方向が試験片の長手方向)とTD方向(シートの成形方向と直角な方向が試験片の長手方向)について測定した。
【0038】
〔実施例
実施例1において用いた樹脂混合物に代えて表1に示す樹脂混合物を用い、且つ実施例1おける成形加工条件に代えて表1に示す成形加工条件を用いる以外は、実施例1と同様の操作により透湿性複合シートを得た。得られた透湿性複合シートについて実施例1と同様の測定をした。その結果を表1に示す。
【0039】
〔比較例1〕
実施例1において、ポリオレフィン系熱可塑性樹脂を用いず、エステル系のエラストマーのみを100重量部用いる以外は実施例1と同様の操作により透湿性複合シートを得た。得られた透湿性複合シートについて実施例1と同様の測定をした。その結果を表1に示す。
【0040】
【表1】
Figure 0003568668
【0041】
表1に示す結果から明らかなように、ポリオレフィン系熱可塑性樹脂を含有する無孔シートと不織布とを積層して得られた本発明の透湿性複合シート(実施例1及び2)は、ポリオレフィン系熱可塑性樹脂を含有しない無孔シートを用いた比較例1の透湿性複合シートと同程度の柔軟性を有し、且つ接着強度が一層高いものであった。
【0042】
【発明の効果】
以上、詳述した通り、本発明によれば、エステル系のエラストマーにポリオレフィン系熱可塑性樹脂を添加して得られる無孔シートを繊維集合体と積層することにより、高い透湿度を維持しつつ接着強度の向上した柔軟な透湿性複合シートが得られる。
また、上記透湿性複合シートを裏面シートとして用いた吸収性物品は、ムレが防止され、風合いに優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の透湿性複合シートの好ましい一実施形態の構造を示す概略断面図である。
【図2】図1に示す実施形態の積層を複合シートを用いた吸収性物品の一例としての使い捨ておむつを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 透湿性複合シート
2 無孔シート
3 繊維集合体
10 使い捨ておむつ
11 液透過性の表面シート
12 液不透過性の裏面シート

Claims (5)

  1. エステル系のエラストマー及びポリオレフィン系熱可塑性樹脂からなる透湿性無孔シートを、ポリオレフィン系不織布からなる繊維集合体上に溶融ラミネートして積層させてなり、上記ポリオレフィン系熱可塑性樹脂がエチレンと酢酸ビニルとのコポリマーであることを特徴とする透湿性複合シート。
  2. 上記無孔シートが、上記エラストマー99〜51重量部、及び上記ポリオレフィン系熱可塑性樹脂1〜49重量部からなる、請求項1記載の透湿性複合シート。
  3. 透湿度が0.5g/〔100cm2・hr〕以上であり、耐水圧が50cm以上である、請求項1又は2記載の透湿性複合シート。
  4. 液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート、及びこれら両シート間に介在する液保持性の吸収体を具備してなる吸収性物品において、上記裏面シートとして、請求項1記載の透湿性複合シートを用いることを特徴とする吸収性物品。
  5. 請求項1記載の透湿性複合シートの製造方法であって、エステル系のエラストマー及びポリオレフィン系熱可塑性樹脂からなる混合物をシート状に溶融成形した後、ポリオレフィン系不織布からなる繊維集合体上に溶融ラミネートし、
    上記ポリオレフィン系熱可塑性樹脂がエチレンと酢酸ビニルとのコポリマーであることを特徴とする透湿性複合シートの製造方法。
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