【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、テレビジョン受像機やVTR(ビデオテープレコーダ)などの映像・音声放送の受信機能を備えた放送受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
映像・音声放送を受信する日本国対応の放送受信装置は、チューナーによる選局において選択チャンネルの電波信号を混合器を通すことにより、中間周波数信号VIF(映像(PIF)58.75MHz、音声(SIF1)54.25MHz)に変換する。音声信号は前記58.75MHzと54.25MHzの差である4.5MHzの音声第2中間周波(SIF2)となって得られ、この4.5MHzの音声第2中間周波に対してFM検波を行う。
【0003】
一方、欧州等においては、B/G,I,DK等の方式が併存しており、音声第2中間周波(SIF2)は、5.5MHz、6.0MHz、6.5MHzのごとく、異なっている。従来は、このような複数の中間周波数に対応するために、図4に示しているように、0.5MHzと1.0MHzの周波数を発振する発振回路51と、音声第2中間周波出力部(SIF OUT)52から出力される音声第2中間周波と発振回路51からの発振周波とを加算する混合回路(MIX)53と、6.5MHzを中心周波数とするバンドパスフィルタ54と、音声検波回路(FM Det.)55とを備えた回路が用いられていた。かかる回路においては、音声第2中間周波が5.5MHzの場合には発振回路51において1.0MHzの周波数を発振させることで混合回路53からは6.5MHzの音声中間信号が出力され、音声第2中間周波が6.0MHzの場合には発振回路51において0.5MHzの周波数を発振させることで混合回路53からは6.5MHzの音声中間信号が出力され、音声第2中間周波が6.5MHzの場合には発振回路51の動作を停止させることで混合回路53からは6.5MHzの音声中間信号が出力される。すなわち、受信機内部において音声第2中間周波を全て6.5MHzに変換して処理するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、発振回路51の発振周波数の切り換え設定はユーザーが自身の地域の音声システムとしてどの方式が採られているのかを認識して自ら行う必要があるため、使い勝手は良くない。また、ユーザーが発振回路51の発振周波数の切り換え設定を正しく行うことができない場合には、「正常に音声を聞くことができない」といった苦情が発生するおそれがある。
【0005】
また、比較的低性能のVTRにて再生された信号が受像機に供給されたり、ゲーム機からの信号が受像機に供給されると、音声中間周波が正規周波数からずれていることがあり、このような場合は、例えば6.0MHzの音声第2中間周波を6.5MHzに変換しようとしても、6.5MHzからずれた周波数になってしまう。このように音声中間周波の周波数にずれが生じていると、正常に音声を聞くことができないことが生じる。
【0006】
この発明は、上記の事情に鑑み、音声中間周波の周波数にずれが生じても音声第2中間周波を一定周波数の信号とすることができ、また、周波数が異なる音声第2中間周波を一定周波数の信号に自動的に変換することができる放送受信装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明の放送受信装置は、上記の課題を解決するために、映像用電圧制御発振手段及び位相比較手段を備える映像検波部における前記位相比較手段からの出力電圧を第1の制御電圧として入力して所定の周波数の信号を生成する音声用電圧制御発振手段と、音声中間周波数信号と前記所定の周波数の信号とを入力し、これらの差に対応した周波数を有する第2音声中間周波数信号を出力する音声周波数変換手段と、第2音声中間周波数信号を入力して音声検波信号を出力する音声検波手段と、前記音声検波手段の出力信号に基づいて第2の制御電圧を生成し、この第2の制御電圧を前記音声用電圧制御発振手段に与えて前記第2音声中間周波数信号の周波数が一定に保持されるように制御する帰還制御部と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
上記構成においては、音声中間周波数信号を一定周波数の第2音声中間周波数信号に変換した上で音声検波を行うものとなる。ここで、音声中間周波数信号に周波数ずれが生じると、その当初においては第2音声中間周波数信号にも同様の周波数ずれが生じる。この周波数ずれは音声検波手段の出力において電圧の変化となって現れることになる。この電圧変化(第2の制御電圧)は前記帰還制御部によって音声用電圧制御発振手段へと導かれ、音声用電圧制御発振手段は第2音声中間周波数信号の周波数ずれを修正するように動作する。この動作によって第2音声中間周波数信号は一定周波数に常に保たれることになる。そして、このような周波数ずれ(例えば、規定周波数6.5MHzであるべきなのに6.3MHzに変動したような場合)に限らず、音声中間周波数が異なることとなった場合(例えば、規定周波数6.5MHzである地域から規定周波数6.0MHzの地域に移転したような場合)にも、自動的に第2音声中間周波数信号は一定の周波数に保たれる。
【0009】
音声中間周波数信号と映像中間周波数との差が5.5MHz、6.0MHz、及び6.5MHzとなる放送波に対応するように構成されていてもよい。すなわち、かかる構成は、欧州(PAL方式)のごとくB/G,I,DK等の音声方式が併存していてもこれらの音声方式に自動的に対応することができ、ユーザーによる操作を省くことができる。勿論、周波数ずれにも対応することになる。
【0010】
音声中間周波数信号と映像中間周波数信号との差が4.5MHz、5.5MHz、6.0MHz、及び6.5MHzとなる放送波に対応するように構成されていてもよい。かかる構成は、単一の回路構成にてPALとNTSCの両方に対応し得るものとなる。勿論、周波数ずれにも対応することになる。
【0011】
音声周波数変換手段からの出力をバンドパスフィルタを通して音声検波手段に導く主経路と、音声周波数変換手段からの出力をバンドパスフィルタを通さずに音声検波手段に導くバイパス経路と、主経路からの信号とバイパス経路からの信号のいずれかを選択して音声検波手段に導くスイッチと、を備えるのがよい。ここで、一定周波数を例えば6.5MHzとする場合には、前記バンドパスフィルタとして中心周波数が6.5MHzであるものを用いることになる。ところが、音声中間周波数信号と映像中間周波数信号との差が5.5MHzとなる放送波に対して前記一定周波数を6.5MHzとする基本状態(初期状態)が設定されているとすると、6.0MHzや6.5MHzとなる放送波については当初は第2音声中間周波数が6.5MHzからずれてしまう。このずれは前記バンドパスフィルタの透過帯域外の部分となってカットされてしまうため、音声検波手段から正確な第2制御電圧を音声用電圧制御発振手段に与えることができないことになる。上述したスイッチを設ける構成であれば、例えば電源スイッチをONした場合などにおいて、前記バンドパスフィルタを通さない信号を音声検波手段に導くことができるから、上記不具合を回避することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図1乃至図3に基づいて説明するが、ここでは音声中間周波数信号と映像中間周波数との差が5.5MHz、6.0MHz、及び6.5MHzとなる放送波に対応し、これらの全てを6.5MHzの音声中間周波に変換して音声検波(FM検波)する構成例を示している。また、映像検波や音声検波のための主要回路を集積化した構成例を示している。
【0013】
図1において、差動アンプから成る中間周波アンプ(VIF Amp)1は、映像中間周波数信号(38.9MHzとする)及び音声中間周波数信号(B/G音声方式であれば33.4MHzである)を含む中間周波を入力し、この中間周波を増幅して出力する。なお、集積回路の外部には図示しないSAW(表面弾性波)フィルターが設けられており、上記中間周波は当該SAWフィルターを経て集積回路内の上記アンプ1に供給される。映像信号検波部(VIF Det.)2は、映像中間周波数信号と当該映像中間周波数信号の周波数に一致させた周波数信号(38.9MHz)とを入力し、図示しない掛算器にて映像検波処理を行い、映像信号を出力する。第1電圧制御発振回路(VCO1)3は、映像中間周波数信号の周波数に一致させた周波数信号(38.9MHz)を生成するように構成されており、映像中間周波数信号の周波数変動(AFTにより微調整されるものの、周波数ずれを生じる場合がある)に対しては、位相比較回路(APC
Det.)4から与えられる制御電圧によって追従するようになっている。位相比較回路4は、映像中間周波数信号と第1電圧制御発振回路3からの周波数信号とを入力し、その差に応じた制御電圧を生成する。
【0014】
音声中間周波用の周波数変換回路(SIF Det.)5は、音声中間周波数信号と第2電圧制御発振回路(VCO2)6が出力する周波数信号とを入力し、これらの差である第2音声中間周波数信号(6.5MHz)を出力する。
【0015】
第2電圧制御発振回路6は、位相比較回路4からの制御電圧を第1制御電圧として入力し、映像中間周波数信号の周波数に追従してこれよりも1MHz高い周波数信号(39.9MHz:以下、周波数信号Aという)を基本的に生成する構成を有するとともに、後述する制御電圧帰還回路(DC F.B.)9からの第2制御電圧を入力することにより、周波数変換回路5が6.5MHzの第2音声中間周波数信号を常に出力するように、前記周波数信号Aの周波数を変化させるようになっている。ここで、音声中間周波数信号が33.4MHz(B/G方式)である場合、周波数信号A(39.9MHz)との差は6.5MHzであるから、上記第2制御電圧は周波数信号Aを変化させるものとはならないのであるが、音声中間周波数信号が33.4MHzからずれた場合、或いは周波数が異なる他の音声方式の放送波を受信する場合、周波数信号A(39.9MHz)との差は6.5MHzからずれることになり、上記第2制御電圧はこのずれ量に応じた電圧となって周波数信号Aを変化させるものとなる。
【0016】
周波数変換回路5から出力された6.5MHzの第2音声中間周波数信号のうちローパスフィルタ(LPF)7を通過した成分は集積回路外に設けたバンドパスフィルタ10を経て再び集積回路内に導かれて音声検波部(FM Det.)8に与えられる。バンドパスフィルタ10は、6.5MHzの中心周波数を有し、この中心周波数から所定幅の帯域を越える成分を除去する。
【0017】
音声検波部(FM Det.)8は、第2音声中間周波数信号(6.5MHz)に一致する周波数信号を発生する電圧制御発振回路、この電圧制御発振回路からの周波数信号と第2音声中間周波数信号との位相比較を行う位相比較器(いずれも図示せず)などを備えてFM検波を行う。また、音声検波部8は検波信号をコンデンサーによって平滑化したDC電圧を出力する。
【0018】
制御電圧帰還回路(DC F.B)9は、上記DC電圧に基づいて第2制御電圧を生成し、この第2制御電圧を第2電圧制御発振回路6に供給する。
【0019】
図2は、第2制御電圧(DCFB)と、第2音声中間周波数信号と、周波数信号Aとの関係を示した説明図である。ここで、音声中間周波数信号が33.4MHz(B/G方式)である場合、周波数信号A(39.9MHz)との差は6.5MHzであり、予定通り6.5MHzの第2音声中間周波数信号が得られるので、第2電圧制御発振回路6は周波数信号Aとして基本の39.9MHzを発振し続ければよいことになる。図2においては、第2音声中間周波数信号が予定通り6.5MHzであるときには、第2制御電圧はV1であり、この第2制御電圧V1を受け取る第2電圧制御発振回路6は、周波数信号Aとして39.9MHzを出力することになる。
【0020】
一方、音声中間周波数信号が33.4MHz(B/G方式)から例えば33.6MHzにずれていて周波数信号A(39.9MHz)との差が6.3MHzになった(第2音声中間周波数信号が6.3MHzになった)とすると、第2制御電圧はV2となり、この第2制御電圧V2を受け取る第2電圧制御発振回路6は、周波数信号Aとして40.1MHzを出力することになる。周波数信号Aが40.1MHzになると、上記の6.3MHzであった第2音声中間周波数信号は6.5MHzに修正され、正常に音声が聞けることになる。
【0021】
上記構成において、音声中間周波数信号がB/G方式ではなくI方式であるために周波数信号A(39.9MHz)との差が7.0MHzになった(第2音声中間周波数信号が7.0MHzになった)としても、同様の電圧帰還制御によって第2音声中間周波数信号は6.5MHzに変換され、正常に音声を聞くことが可能である。しかし、受信当初の段階おいては第2音声中間周波数信号は7.0MHzであり、これが中心周波数6.5MHzのバンドパスフィルタ10を通ることになると、電圧帰還制御が良好に行われないおそれがある。
【0022】
そこで、図3に示すように、音声検波部8の前段部にスイッチ11を設けておくことが望ましい。スイッチ11は集積回路内に設けてもよいし、集積回路外に設けてもよい。このスイッチ11は、第1入力端子Aにバンドパスフィルタ10を経ない第2音声中間周波数信号を入力し、第2入力端子Bにバンドパスフィルタ10を経た第2音声中間周波数信号を入力し、いずれかを選択して音声検波部8に供給するように構成されている。スイッチ11の切換制御は、電源投入時やチャンネル切換時から所定時間、或いは、電源投入時やチャンネル切換時から第2電圧制御発振回路6の周波数信号Aが安定するまで等(音声中間周波の自動判定が完了するまで)においてはスイッチ接点を第1入力端子A側とし、その後にスイッチ接点を第2入力端子B側とする。これにより、受信当初においては前記バンドパスフィルタ10を通さない信号を音声検波部8に導くことができ、電圧帰還制御を良好に行うことができる。
【0023】
なお、上述した実施形態では、音声中間周波数信号と映像中間周波数との差が5.5MHz、6.0MHz、及び6.5MHzとなる放送波に対応する場合を示したが、音声中間周波数信号と映像中間周波数信号との差が4.5MHz、5.5MHz、6.0MHz、及び6.5MHzとなる放送波に対応するものとして構成することも可能である。また、電圧帰還制御によって5.5MHz〜6.5MHzの全範囲をまかなう構成を示したが、これに限るものではない。例えば、第2電圧制御発振回路6は映像中間周波数信号の周波数と同一の周波数と1MHz高い周波数信号とを択一的に生成する構成としてこのうち音声中間周波数信号に近い方を発振し、この近い方の周波数を基準として電圧帰還制御を行うことにより、この電圧帰還制御でまかなう幅を小さくするようにしてもよい。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、音声中間周波数信号を一定周波数の信号に確実に変換して音声検波を行うことができるので、音声中間周波数信号にずれが生じた場合に対応できるとともに、音声中間周波数信号が異なる所謂SIFマルチシステムにおいてもユーザー設定なしで良好な音声を提供できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態の放送受信装置の主要構成を示したブロック図である。
【図2】第2制御電圧(DCFB)と第2音声中間周波数信号と周波数信号Aとの関係を示した説明図である。
【図3】図1の構成においてスイッチを追加した構成を示したブロック図である。
【図4】従来構成を示したブロック図である。
【符号の説明】
1 中間周波アンプ(VIF Amp)
2 映像信号検波部(VIF Det.)
3 第1電圧制御発振回路(VCO1)
4 位相比較回路(APC Det.)
5 周波数変換回路(SIF Det.)
6 第2電圧制御発振回路(VCO2)
7 ローパスフィルタ
8 音声検波部(FM Det.)
9 制御電圧帰還回路(DC F.B)
10 バンドパスフィルタ
11 スイッチ[0001]
[Industrial applications]
The present invention relates to a broadcast receiving apparatus having a video / audio broadcast receiving function such as a television receiver or a VTR (video tape recorder).
[0002]
[Prior art]
A Japanese broadcast receiver that receives video and audio broadcasts transmits an intermediate frequency signal VIF (video (PIF) 58.75 MHz and an audio (SIF1) by passing a radio signal of a selected channel through a mixer when selecting a tuner. ) 54.25 MHz). The audio signal is obtained as an audio second intermediate frequency (SIF2) of 4.5 MHz which is a difference between the above 58.75 MHz and 54.25 MHz, and FM detection is performed on the audio second intermediate frequency of 4.5 MHz. .
[0003]
On the other hand, in Europe and the like, systems such as B / G, I, and DK coexist, and the audio second intermediate frequency (SIF2) is different, such as 5.5 MHz, 6.0 MHz, and 6.5 MHz. . Conventionally, in order to cope with such a plurality of intermediate frequencies, as shown in FIG. 4, an oscillation circuit 51 that oscillates frequencies of 0.5 MHz and 1.0 MHz, and an audio second intermediate frequency output unit ( (SIF OUT) 52, a mixing circuit (MIX) 53 that adds the second intermediate frequency of the sound output from the oscillation circuit 51 and the oscillation frequency of the oscillation circuit 51, a band-pass filter 54 having a center frequency of 6.5 MHz, and a sound detection circuit. (FM Det.) 55 was used. In such a circuit, when the audio second intermediate frequency is 5.5 MHz, the oscillation circuit 51 oscillates a 1.0 MHz frequency to output an audio intermediate signal of 6.5 MHz from the mixing circuit 53, and (2) When the intermediate frequency is 6.0 MHz, the oscillation circuit 51 oscillates a frequency of 0.5 MHz, so that a 6.5 MHz audio intermediate signal is output from the mixing circuit 53, and the audio second intermediate frequency is 6.5 MHz. In the case of (1), the operation of the oscillation circuit 51 is stopped, so that the mixing circuit 53 outputs a 6.5-MHz audio intermediate signal. That is, the second intermediate frequency of the voice is converted to 6.5 MHz and processed in the receiver.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, the setting of switching the oscillation frequency of the oscillation circuit 51 needs to be performed by the user himself after recognizing which system is used as the audio system in his or her area, so that the usability is not good. Further, if the user cannot correctly set the switching of the oscillation frequency of the oscillation circuit 51, there is a possibility that a complaint such as “cannot hear the sound normally” may occur.
[0005]
Also, if a signal reproduced by a relatively low-performance VTR is supplied to a receiver or a signal from a game machine is supplied to a receiver, the audio intermediate frequency may deviate from the normal frequency. In such a case, for example, even if an attempt is made to convert the audio second intermediate frequency of 6.0 MHz to 6.5 MHz, the frequency will be shifted from 6.5 MHz. If the frequency of the audio intermediate frequency is shifted as described above, the audio may not be heard normally.
[0006]
SUMMARY OF THE INVENTION In view of the above circumstances, the present invention can make the audio second intermediate frequency a constant frequency signal even if the frequency of the audio intermediate frequency shifts, and can convert the audio second intermediate frequency having a different frequency to the constant frequency. It is an object of the present invention to provide a broadcast receiving apparatus capable of automatically converting the broadcast signal into a broadcast signal.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems, a broadcast receiving apparatus of the present invention inputs an output voltage from the phase comparison means in a video detection unit including a video voltage control oscillation means and a phase comparison means as a first control voltage. Voltage-controlled oscillating means for generating a signal having a predetermined frequency, an audio intermediate frequency signal and the signal having the predetermined frequency are input, and a second audio intermediate frequency signal having a frequency corresponding to the difference therebetween is output. Audio frequency conversion means, an audio detection means for inputting a second audio intermediate frequency signal and outputting an audio detection signal, and generating a second control voltage based on an output signal of the audio detection means. And a feedback control section for supplying the control voltage to the audio voltage control oscillating means so as to control the frequency of the second audio intermediate frequency signal to be kept constant.
[0008]
In the above configuration, audio detection is performed after converting the audio intermediate frequency signal into a second audio intermediate frequency signal having a constant frequency. Here, when a frequency shift occurs in the audio intermediate frequency signal, a similar frequency shift occurs initially in the second audio intermediate frequency signal. This frequency shift appears as a change in voltage at the output of the audio detection means. This voltage change (second control voltage) is guided to the audio voltage control oscillating unit by the feedback control unit, and the audio voltage control oscillating unit operates to correct the frequency deviation of the second audio intermediate frequency signal. . By this operation, the second audio intermediate frequency signal is always kept at a constant frequency. Then, the present invention is not limited to such a frequency shift (for example, when the specified frequency should be 6.5 MHz but fluctuates to 6.3 MHz), but also when the audio intermediate frequency is different (for example, the specified frequency 6. The second audio intermediate frequency signal is automatically kept at a constant frequency also in the case where the frequency is moved from the area of 5 MHz to the area of the prescribed frequency of 6.0 MHz.
[0009]
The configuration may be such that the difference between the audio intermediate frequency signal and the video intermediate frequency is 5.5 MHz, 6.0 MHz, and 6.5 MHz. That is, even if audio systems such as B / G, I, and DK coexist as in Europe (PAL system), such a configuration can automatically cope with these audio systems, eliminating the need for user operation. Can be. Of course, it corresponds to a frequency shift.
[0010]
The difference between the audio intermediate frequency signal and the video intermediate frequency signal may be 4.5 MHz, 5.5 MHz, 6.0 MHz, and 6.5 MHz. Such a configuration can support both PAL and NTSC with a single circuit configuration. Of course, it corresponds to a frequency shift.
[0011]
A main path for guiding the output from the audio frequency converter to the audio detector through a bandpass filter, a bypass path for guiding the output from the audio frequency converter to the audio detector without passing through the bandpass filter, and a signal from the main path. And a switch for selecting any one of the signals from the bypass path and guiding the selected signal to the sound detection means. Here, when the fixed frequency is set to, for example, 6.5 MHz, a band-pass filter having a center frequency of 6.5 MHz is used. However, assuming that a basic state (initial state) in which the constant frequency is 6.5 MHz is set for a broadcast wave in which the difference between the audio intermediate frequency signal and the video intermediate frequency signal is 5.5 MHz. For a broadcast wave of 0 MHz or 6.5 MHz, the second audio intermediate frequency initially deviates from 6.5 MHz. Since this shift is cut off as a portion outside the transmission band of the band-pass filter, the accurate second control voltage cannot be supplied from the sound detection means to the sound voltage control oscillation means. With the configuration provided with the switch described above, for example, when the power switch is turned on, a signal that does not pass through the band-pass filter can be guided to the sound detection means, so that the above problem can be avoided.
[0012]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. 1 to 3. Here, a broadcast wave in which a difference between an audio intermediate frequency signal and a video intermediate frequency is 5.5 MHz, 6.0 MHz, and 6.5 MHz. In this case, a configuration example is shown in which all of these are converted to an audio intermediate frequency of 6.5 MHz and audio detection (FM detection) is performed. Further, an example of a configuration in which main circuits for video detection and audio detection are integrated is shown.
[0013]
In FIG. 1, an intermediate frequency amplifier (VIF Amp) 1 composed of a differential amplifier has a video intermediate frequency signal (38.9 MHz) and an audio intermediate frequency signal (33.4 MHz in the case of the B / G audio system). Is input, and this intermediate frequency is amplified and output. A SAW (surface acoustic wave) filter (not shown) is provided outside the integrated circuit, and the intermediate frequency is supplied to the amplifier 1 in the integrated circuit via the SAW filter. The video signal detector (VIF Det.) 2 receives the video intermediate frequency signal and a frequency signal (38.9 MHz) matched with the frequency of the video intermediate frequency signal, and performs a video detection process using a multiplier (not shown). And outputs a video signal. The first voltage-controlled oscillation circuit (VCO1) 3 is configured to generate a frequency signal (38.9 MHz) matched with the frequency of the video intermediate frequency signal, and the frequency of the video intermediate frequency signal varies slightly (by AFT). The phase comparison circuit (APC
Det. And (4) following by the control voltage given from (4). The phase comparison circuit 4 inputs the video intermediate frequency signal and the frequency signal from the first voltage controlled oscillation circuit 3, and generates a control voltage according to the difference.
[0014]
The audio intermediate frequency frequency conversion circuit (SIF Det.) 5 receives the audio intermediate frequency signal and the frequency signal output from the second voltage-controlled oscillation circuit (VCO2) 6, and outputs a second audio intermediate signal that is the difference between the two signals. A frequency signal (6.5 MHz) is output.
[0015]
The second voltage-controlled oscillation circuit 6 receives the control voltage from the phase comparison circuit 4 as the first control voltage, follows the frequency of the video intermediate frequency signal, and increases the frequency signal by 1 MHz (39.9 MHz; hereinafter, Frequency signal A) and a second control voltage from a control voltage feedback circuit (DC FB) 9 described later. The frequency of the frequency signal A is changed so that the second audio intermediate frequency signal is always output. Here, when the audio intermediate frequency signal is 33.4 MHz (B / G system), the difference from the frequency signal A (39.9 MHz) is 6.5 MHz. Although it is not changed, if the audio intermediate frequency signal deviates from 33.4 MHz or receives a broadcast wave of another audio system having a different frequency, the difference from the frequency signal A (39.9 MHz) is obtained. Is shifted from 6.5 MHz, and the second control voltage changes the frequency signal A as a voltage corresponding to the shift amount.
[0016]
The component of the 6.5 MHz second audio intermediate frequency signal output from the frequency conversion circuit 5 that has passed through the low-pass filter (LPF) 7 is again guided into the integrated circuit via the band-pass filter 10 provided outside the integrated circuit. To an audio detector (FM Det.) 8. The band pass filter 10 has a center frequency of 6.5 MHz, and removes a component exceeding a band of a predetermined width from the center frequency.
[0017]
An audio detection unit (FM Det.) 8 is a voltage controlled oscillation circuit that generates a frequency signal that matches the second audio intermediate frequency signal (6.5 MHz), a frequency signal from the voltage controlled oscillation circuit, and a second audio intermediate frequency. The FM detector is provided with a phase comparator (neither is shown) for comparing a phase with a signal. Further, the audio detector 8 outputs a DC voltage obtained by smoothing the detected signal with a capacitor.
[0018]
The control voltage feedback circuit (DC FB) 9 generates a second control voltage based on the DC voltage, and supplies the second control voltage to the second voltage control oscillation circuit 6.
[0019]
FIG. 2 is an explanatory diagram showing the relationship between the second control voltage (DCFB), the second audio intermediate frequency signal, and the frequency signal A. Here, when the audio intermediate frequency signal is 33.4 MHz (B / G system), the difference from the frequency signal A (39.9 MHz) is 6.5 MHz, and the second audio intermediate frequency of 6.5 MHz is as planned. Since a signal is obtained, the second voltage-controlled oscillation circuit 6 only needs to continue to oscillate the basic 39.9 MHz as the frequency signal A. In FIG. 2, when the second audio intermediate frequency signal is 6.5 MHz as expected, the second control voltage is V1, and the second voltage control oscillation circuit 6 receiving the second control voltage V1 outputs the frequency signal A Is output as 39.9 MHz.
[0020]
On the other hand, the audio intermediate frequency signal is shifted from 33.4 MHz (B / G system) to, for example, 33.6 MHz, and the difference from the frequency signal A (39.9 MHz) becomes 6.3 MHz (second audio intermediate frequency signal). Is 6.3 MHz), the second control voltage becomes V2, and the second voltage control oscillation circuit 6 that receives the second control voltage V2 outputs 40.1 MHz as the frequency signal A. When the frequency signal A becomes 40.1 MHz, the above-mentioned second audio intermediate frequency signal of 6.3 MHz is corrected to 6.5 MHz, so that sound can be heard normally.
[0021]
In the above configuration, since the audio intermediate frequency signal is not the B / G system but the I system, the difference from the frequency signal A (39.9 MHz) is 7.0 MHz (the second audio intermediate frequency signal is 7.0 MHz). ), The second audio intermediate frequency signal is converted to 6.5 MHz by the same voltage feedback control, and the audio can be heard normally. However, at the initial stage of reception, the second audio intermediate frequency signal has a frequency of 7.0 MHz. If this signal passes through the band-pass filter 10 having a center frequency of 6.5 MHz, voltage feedback control may not be performed well. is there.
[0022]
Therefore, as shown in FIG. 3, it is desirable to provide a switch 11 in the preceding stage of the audio detector 8. The switch 11 may be provided inside the integrated circuit or outside the integrated circuit. The switch 11 inputs a second audio intermediate frequency signal that has not passed through the bandpass filter 10 to the first input terminal A, inputs a second audio intermediate frequency signal that has passed through the bandpass filter 10 to the second input terminal B, It is configured to select one of them and supply it to the audio detector 8. The switching of the switch 11 is controlled for a predetermined time after power-on or channel switching, or until the frequency signal A of the second voltage-controlled oscillation circuit 6 becomes stable from power-on or channel switching (automatic control of the audio intermediate frequency). Until the determination is completed), the switch contact is set to the first input terminal A side, and then the switch contact is set to the second input terminal B side. As a result, a signal that does not pass through the band-pass filter 10 at the beginning of reception can be guided to the sound detection unit 8, and voltage feedback control can be performed well.
[0023]
Note that, in the above-described embodiment, the case where the difference between the audio intermediate frequency signal and the video intermediate frequency corresponds to a broadcast wave of 5.5 MHz, 6.0 MHz, and 6.5 MHz has been described. It is also possible to configure so as to correspond to a broadcast wave whose difference from the video intermediate frequency signal is 4.5 MHz, 5.5 MHz, 6.0 MHz, and 6.5 MHz. In addition, although a configuration covering the entire range of 5.5 MHz to 6.5 MHz by the voltage feedback control has been described, the present invention is not limited to this. For example, the second voltage controlled oscillation circuit 6 is configured to selectively generate the same frequency as that of the video intermediate frequency signal and a frequency signal higher by 1 MHz, and oscillates the one closer to the audio intermediate frequency signal. The width covered by the voltage feedback control may be reduced by performing the voltage feedback control based on the other frequency.
[0024]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it is possible to reliably convert an audio intermediate frequency signal into a signal of a fixed frequency and perform audio detection, so that it is possible to cope with a case where a deviation occurs in the audio intermediate frequency signal and In addition, even in a so-called SIF multi-system in which audio intermediate frequency signals are different, it is possible to provide good audio without user setting.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing a main configuration of a broadcast receiving device according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an explanatory diagram showing a relationship between a second control voltage (DCFB), a second audio intermediate frequency signal, and a frequency signal A.
FIG. 3 is a block diagram showing a configuration in which a switch is added to the configuration of FIG. 1;
FIG. 4 is a block diagram showing a conventional configuration.
[Explanation of symbols]
1 Intermediate frequency amplifier (VIF Amp)
2 Video signal detector (VIF Det.)
3 First voltage controlled oscillator (VCO1)
4 Phase comparison circuit (APC Det.)
5 Frequency conversion circuit (SIF Det.)
6. Second voltage controlled oscillator (VCO2)
7 Low-pass filter 8 Speech detector (FM Det.)
9 Control voltage feedback circuit (DC FB)
10 Bandpass filter 11 Switch