JP3566903B2 - フィルタエレメントの取付構造 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゴミ焼却炉や化石燃料等を使用する燃焼設備の高温ガス用の脱塵装置に適用されるフィルタエレメントの取付構造に関する。特に、高温脱塵装置において、熱膨張率の大きく異なるフィルタエレメントと金属製の支持板との間の締結構造に利用され、ダストのシール性に優れ、ダストリークを回避することが可能なフィルタエレメントの取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ゴミ焼却炉や化石燃料等を使用する燃焼設備において排出される600℃以上の排ガスを高温状態でクリーニングを行う場合、一般にフィルタエレメントとしてセラミック材料が使用されることが多い。
【0003】
セラミックチューブフィルタ方式の脱塵装置内においては、フィルタエレメントは支持板やホルダ等と締結され、鉛直に配置される。支持板やホルダ等は一般に金属により構成され、フィルタエレメントの基材として使用されるセラミックとは熱膨張率が大きく異なる。また、脱塵装置において捕集される灰の粒径は、通常100μm以下で微粒子(サブミクロン)を含んでいるため、支持板やホルダ等とフィルタエレメントとの締結部には高いシール性が要求される。更に、高温部位であるため、シール性の高いガスケット等を使用することができず、このように異なる熱膨張率を有する部材間においても高いシール性を維持することの可能なフィルタエレメントの取付構造が種々開発されている。
【0004】
このようなフィルタエレメントの取付構造として、特開平7−8731号公報,特開平7−136441号公報に、セラミック管フィルタエレメントの上部を支持する上部仕切管板に略垂直に設けられ上端にフランジを有する管板スリーブと、管板スリーブ内の中下部に同軸に位置し下端面に受け皿面を有し受け皿面がセラミック管フィルタエレメントの上端部に嵌合するエレメント上部スリーブと、管板スリーブのフランジに固定され下端部にエレメント上部スリーブが嵌合しエレメント上部スリーブを保持するエレメント上部スリーブ保持スリーブと、を具備し、エレメント上部スリーブの受け皿面下面とセラミック管フィルタエレメントの上端面との間をシートパッキンによりダストをシールし、エレメント上部スリーブとエレメント上部スリーブ保持スリーブとの間又はエレメント上部スリーブ保持スリーブと管板スリーブとの間等をパッキンやスライド式ダストタイトシーラによりダストをシールする構成としたフィルタエレメントの取付構造(以下、「パッキンによるシール構造を有するフィルタエレメントの取付構造」と呼ぶ。)が開示されている。
【0005】
また、実開平4−37521号公報には、セラミック管フィルタエレメントの上部を支持する上部仕切管板に略垂直に設けられセラミック管フィルタエレメントの上端が嵌合するガイド穴の内部において、セラミック管フィルタエレメントの上端に環状のガスケット、上端面に回収に向かって下方に傾斜するテーパー面が形設された環状のテーパーリング、下端面に回収に向かって下方に傾斜するテーパー面が形設されテーパーリングと密着する環状の管板シールガスケット、シールガスケットを上方から加重する重りの順に連接され、管板シールガスケットのクサビ効果によりダストをシールするようにしたフィルタエレメントの取付構造(以下、「クサビ効果によるシール構造を有するフィルタエレメントの取付構造」と呼ぶ。)が開示されている。
【0006】
また、特開平7−136442号公報、特開平7−8730号公報、特開平6−285320号公報には、セラミック管フィルタエレメントの上部を支持する上部仕切管板に略垂直に設けられ上端にフランジを有する管板スリーブと、管板スリーブ内の中下部に同軸に位置し下端面に受け皿面を有し受け皿面がセラミック管フィルタエレメントの上端部に嵌合するエレメント上部スリーブと、管板スリーブのフランジに固定され下端部にエレメント上部スリーブが嵌合しエレメント上部スリーブを保持するエレメント上部スリーブ保持スリーブと、を具備し、エレメント上部スリーブの受け皿面下面とセラミック管フィルタエレメントの上端面との間をシートパッキンによりダストをシールし、エレメント上部スリーブとエレメント上部スリーブ保持スリーブとの間をセラミックファイバ粉体、セラミックフエルト、セラミックロープ等からなる粉体シールによりダストをシールする構成としたフィルタエレメントの取付構造(以下、「粉体シール構造を有するフィルタエレメントの取付構造」と呼ぶ。)が開示されている。
【0007】
また、特公平7−101075号公報,特公平6−100304号公報,特公平6−57286号公報,特開昭63−46395号公報,特開昭63−30692号公報には、セラミック管フィルタエレメントの上部を支持する上部仕切管板に略垂直に設けられた支持口と、上端部にフランジを有し支持口に上方から嵌合し上部仕切管板に固定されセラミック管フィルタエレメントの上端部に外嵌しセラミック管フィルタエレメントを支持口に支持する環状の支持部材と、を具備し、支持部材とセラミック管フィルタエレメントの間を熱膨張性マットによりダストのシールをする構成としたフィルタエレメントの取付構造(以下、「熱膨張性マットシール構造を有するフィルタエレメントの取付構造」と呼ぶ。)が開示されている。
【0008】
また、特開平10−252974号公報,特開平8−24541号公報には、セラミック管フィルタエレメントの上部を支持する上部仕切管板に略垂直に設けられた管板開口部と、管板開口部の下部に同軸に位置し下端面に受け皿面を有し受け皿面がセラミック管フィルタエレメントの上端部に嵌合するエレメント上部スリーブと、管板開口部に上方から嵌合し上部にフランジを有しフランジが上部仕切板に保持され下端部にエレメント上部スリーブが摺動可能に嵌合しエレメント上部スリーブを保持する金属環と、を具備し、エレメント上部スリーブと金属環との間にセラミックス繊維材を摺動可能に詰栓することでダストをシールする構成としたフィルタエレメントの取付構造(以下、「可摺動セラミックス繊維シール構造を有するフィルタエレメントの取付構造」と呼ぶ。)が開示されている。
【0009】
また、特開平8−52313号公報(以下、イ号公報と呼ぶ。)には、円筒形セラミックフィルタエレメントの外周をケースの取付座に内嵌により接触させ、取付具を該エレメントの上面に載置してボルトにより締め付けてなるフィルタエレメントの取付構造において、前記エレメントの開放された側の端部に、前記エレメントの外周に前記取付座に取付けるための所望高さの鍔部を設けるとともに、前記エレメントの上面に載置する取付具を、前記ケースとボルト締めにより一体とするためのフランジ状の取付部と、エレメント内への挿入筒部とで構成し、該挿入筒部は鍔部が設けられる範囲内でかつ内径は前記エレメント内径と同一とし、その外径部分をエレメント内径の拡径部分に挿入してその端部を前記拡径部分の底部に接触させ、前記取付部をケースにボルトにより締結するように構成し、前記エレメントの線熱膨脹係数は、エレメント周りの他の部品の線熱膨脹係数よりも小さくしたことを特徴とする高温用セラミックフィルタエレメントの取付構造が開示されている。
【0010】
また、特開平7−68106号公報(以下、ロ号公報と呼ぶ。)及び米国特許5401406号公報には、第1及び第2の面を有する金属からなる密封装置と、密封装置の第1の面のまわりに、密封装置の第2の面に隣接して配置された第1及び第2の面を有するセラミックからなるフィルタエレメントと、フィルタエレメントの第1及び第2の面と密封装置の第1及び第2の面との間にそれぞれ配置された圧縮可能な材料とを有し、フィルタエレメントは、密封装置の熱膨張率と異なる熱膨張率を有し、圧縮可能な材料(セラミックファイバ)は、第1の所定の温度で第2の面の間で圧縮され、異なる熱膨張率は、第1の所定の温度より高い温度までのフィルタ組立体の温度の増大によって組み合わされ、第1及び第2の所定の温度で密封を形成するために第1の面の間で圧縮可能な材料を圧縮するフィルタ組立体が開示されている。
【0011】
以下、上記従来のフィルタエレメントの取付構造のうち、主要なものについて図面を用いて説明する。
【0012】
図6はロ号公報に開示のフィルタ組立体の要部断面図である。
【0013】
図6において、50はキャンドル型セラミックフィルタのフィルタエレメント、51はフィルタエレメント50を吊り下げ状態に支持する開口部を有する支持板、52はフィルタエレメント50の上端部に形設されたフランジ、53は支持板51の開口部の下部内周面に突設され上面がフランジ52の下面に当接してフィルタエレメント50を支持する内フランジ、54は内フランジ53の上面に内側に向かって下方に傾斜して形成された位置決めの輪郭部、55はフィルタエレメント50の上端部に嵌設された円筒状の密封装置、55aはフィルタエレメント50の上部円筒内に嵌設されたフィルタエレメント50の円筒部分、55bは円筒部分55aの上端部に形設された外フランジ、56はフィルタエレメント50のフランジ52の下面と内フランジ53の上面(輪郭部54)との間に挟持されたセラミックファイバからなる密封材料、57は円筒部分55aの側面及び外フランジ55bの下面とフィルタエレメント50の内側面及び上端面との間に挟持されたセラミックファイバからなる密封材料、58は支持板51の開口部とフィルタエレメント50との間隙である間隙部である。
【0014】
キャンドル型セラミックフィルタでは、含塵ガスはフィルタエレメント50の外側から内側へ通過することによって脱塵され、脱塵されたガスはフィルタエレメント50の上端開口部より排出される。密封装置55の外フランジ55bの側面は支持板51の開口部の内側面に溶接され、密封装置55と支持板51との間から含塵ガスが漏出しないように密封される。密封装置55は合金により構成され、フィルタエレメント50はセラミックス材料により構成され、密封装置55の熱膨張率はフィルタエレメント50の熱膨張率に比べ大きい。従って、熱間時においては円筒部分55aの外径はフィルタエレメント50の内径よりも大きく拡径し、円筒部分55aの外周壁55cとフィルタエレメント50の内周壁50aとの間隙は縮小し、密封材料57は圧縮される。一方、上記熱間時の熱膨張差により、外フランジ55bの底面55dとフィルタエレメント50の上端面50bとの間の距離は増大し、支持板51の開口部の内側壁面とフィルタエレメント50の外側壁面との間の間隙部58の幅も増大する。
【0015】
図7は特開平10−252974号公報に開示のセラミックチューブフィルタのフィルタエレメントの取付構造の要部断面図である。
【0016】
図7において、60はセラミック管からなるフィルタエレメント、61は管板により構成されフィルタエレメント60を支持するための開口部を有する支持板、62はフィルタエレメント60の上面に載置されフィルタエレメント60と略同じ断面径を有する金属管、62aは金属管62の下面外周側に下方に向かって円環状に突設されフィルタエレメント60の上端部に外嵌する外嵌部、63はフィルタエレメント60と金属管62との間に挟持されたシートパッキン、64は上端部に外フランジ64aが形設されており金属管62の上部に外嵌し支持板61の開口部内に嵌設され金属管62を介してフィルタエレメント60を支持する金属環、65は金属環64の下部内壁及び金属管62の上部外壁の間に充填されセラミック繊維質のフエルトやロープ等で構成された充填材、66は充填材65を上部から押さえるように金属環64内に挿入された円筒状の金属管、67は金属環64の外フランジ64a上に載置され金属環64及び金属管66上端を上部から押さえるように支持板61の上面にボルトで固定された金属板である。
【0017】
図7に示したセラミックチューブフィルタにおいては、含塵ガスはフィルタエレメント60の上端から管内に送入され、フィルタエレメント60内を通過してフィルタエレメント60の管外へ排出される。この際、フィルタエレメント60の内壁において含塵ガス中のダストが捕集され、脱塵されたガスのみがフィルタエレメント60の管外へ送出される。
【0018】
フィルタエレメント60はその上部に載置された金属管62の荷重を長軸方向に受け、フィルタエレメント60と金属管62との間に配設されたシートパッキン63によりダストがシールされる。また、熱間時には、熱膨張によりフィルタエレメント60は上方へ伸長するが、金属管62と金属環64とは固定されておらず摺動可能であり、金属管62が上方へ摺動しこの熱膨張によるフィルタエレメント60の伸びを吸収する。この際、金属管62と金属環64との間の充填材65により、金属管62と金属環64との間のシール性は保持される。
【0019】
図8は特公平6−100304号公報に開示のセラミックチューブフィルタのフィルタエレメントの取付構造の要部断面図である。
【0020】
図8において、70はセラミック管からなるフィルタエレメント、71は管板により構成されフィルタエレメント70を支持するための開口部を有する支持板、72はフィルタエレメント70の上端部に外嵌され下端部に外フランジ72aが形設された金属環、73は熱間時に膨張する熱膨張性鉱物を含むセラミック繊維により構成された加熱膨張性マット、74は上端部が支持板71の開口部内部に嵌設され下端部が金属環72に外嵌されたベローズ、75はベローズ74の下端部に連設され金属環72の外フランジ72a上面に接合された下端フランジ、76はベローズ74の上端部に連設され支持板71上面に接合された上端フランジである。
【0021】
図8に示したセラミックチューブフィルタにおいては、含塵ガスはフィルタエレメント70の上端から管内に送入され、フィルタエレメント70内を通過してフィルタエレメント70の管外へ排出される。この際、フィルタエレメント70の内壁において含塵ガス中のダストが捕集され、脱塵されたガスのみがフィルタエレメント70の管外へ送出される。
【0022】
熱間時には、フィルタエレメント70は上方へ伸長するが、この伸びはベローズ74により吸収される。また、熱間時には、フィルタエレメント70の外径及び金属環72の内径は熱膨張により拡大するが、一般にセラミックの熱膨張率よりも金属の熱膨張率の方が大きく、金属環72の内壁とフィルタエレメント70の外壁との間の間隙は拡大する。しかしながら、加熱膨張性マット73は熱間時には膨張するため、金属環72の内壁とフィルタエレメント70の外壁との間におけるダストのシール性は保たれる。また、逆洗などの動圧によりフィルタエレメント70が振動した場合、その振動はベローズ74により吸収されフィルタエレメント70に余分な応力が働かない構造とされている。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来のフィルタエレメントの取付構造では、以下のような課題を有していた。
(1)上記パッキンによるシール構造を有するフィルタエレメントの取付構造、上記粉体シール構造を有するフィルタエレメントの取付構造、及び上記可摺動セラミックス繊維シール構造を有するフィルタエレメントの取付構造においては、何れも共通して、フィルタエレメントの熱膨張による長軸方向の伸びを吸収するため、図7に示したように、フィルタエレメントの上面に金属管62を載置した構造がとられている。しかしながら、熱間時においては金属管62及びフィルタエレメント60は熱膨張により拡径し、フィルタエレメント60と金属管62との熱膨張率の違いにより外嵌部62aとフィルタエレメント60外壁との間隔が広がる。従って、シートパッキン63にダストが進入しやすくなると同時に、フィルタエレメント60が横方向の振動を起こしやすくなる。フィルタエレメント60が横方向に振動した場合、振動により金属管62とフィルタエレメント60との間が広がった部分からダストがリークするため、高いダストシール性を維持することが困難である。セラミックフィルタにより脱塵処理される含塵ガスに含有されるダストの粒径は、一般に100μm以下であり、このような僅かな隙間からもダストがリークする。特に、逆洗時に動圧が加わった場合などはこのようなダストリークが生じやすい。また、含塵ガスの進入により、シートパッキン63が灰との化学反応又は固着により劣化しやすく、シートパッキン63の劣化によるダストシール性の低下が生じやすい。
(2)上記クサビ効果によるシール構造を有するフィルタエレメントの取付構造においては、管板シールガスケットの傾きにより、管板と管板シールガスケットとの間に容易に間隙が生じ、管板シールガスケットに高いシール性を保たせることが困難である。従って、ダストの粒径の小さい含塵ガスを処理する脱塵装置の取付構造としては不適当である。
(3)上記粉体シール構造を有するフィルタエレメントの取付構造では、高いダストシール性を維持するためには、粉体によるシール性を向上させるためにフィルタエレメントの横方向の振動をできるだけ抑制する必要がある。しかしながら、フィルタエレメント上端を支持板に強固に固定した場合、支持板の熱間時のゆがみや逆洗時の動圧により、フィルタエレメントに高い応力が加わることになり、フィルタエレメントの破損を容易に招くこととなる。逆に、粉体によるシール性を緩やかにしフィルタエレメントにかかる応力を抑えようとすると、ダストシール性が低下するとともに粉体が飛散し、さらにシール性の低下を招く。
(4)イ号公報に開示のフィルタエレメントの取付構造においては、フィルタエレメント上部が支持板にボルトにより締結されるため、脱塵装置の運転中に生じる気流や装置の振動、逆洗時の動圧等によるフィルタエレメントの先端に加わる横方向の力により、フィルタエレメントの上端部の締結部分に大きな応力が加わり、フィルタエレメントが破損しやすい。
(5)上記熱膨張性マットシール構造を有するフィルタエレメントの取付構造においては、使用される熱膨張性マットは熱膨張性鉱物を含有する材料を使用しており、耐熱上の制約(一定温度以上で熱膨張性鉱物の組織が変形する。また、締結状態が保てなくなる。)があり、高温下で長期間使用すると熱膨張性マットが劣化する。また、フィルタエレメント70と金属環72との熱膨張率の違いにより、熱間時に隙間が拡大し熱膨張性マットの充填率が下がり(すなわち、空隙率が上がり)含塵ガスがリークし、脱塵装置としての機能が低下する。また、金属環72及び周辺部にダストが堆積した場合、ダスト中に未燃成分が含有されているとダスト中で発熱反応を生じ、金属環72が部分的にヒートアップされ円環が歪み隙間を生じ、マットの充填率が下がり含塵ガスがリークし、脱塵装置としての機能が低下する。また、加熱膨張性マット73が劣化した場合、フィルタエレメント70を抜き取り、金属環72とフィルタエレメント70との締結をはずして加熱膨張性マット73を新装する必要があり、メンテナンス時の作業性が低くコストもかかる。また、PFBCの含塵ガスの脱塵に使用する場合、含塵ガス中に含有されるダストは微粒で反応性が高く加熱膨張性マット73に固着する可能性が高い。その結果、加熱膨張性マット73の熱膨張性が損なわれ、熱間時に隙間が生じ含塵ガスがリークし、脱塵装置としての機能が低下する。
(6)一般にセラミックフィルタにより補集されるダストの粒径は100μm以下である。従って、ロ号公報に開示のフィルタ組立体においては、熱間時に間隙部58の幅は拡大するため、含塵ガスは間隙部58より進入し密封材料56及び密封材料57において含塵ガス中のダストが補集されこれらの間隙にダストが堆積する。このように密封材料56や密封材料57にダストが集積した状態で運転停止時等において装置が冷却されると、熱膨張していたフィルタエレメント50,支持板51,密封装置55は収縮し、密封材料56及び密封材料57に堆積していたダストによりフィルタエレメント50に外側から圧力が加わる。従って、この圧力によりフィルタエレメント50に亀裂が生じるという課題を有していた。また、密封材料56及び密封材料57にダストが堆積することにより、フィルタエレメント50は支持板51の開口部内に強固に固定される。フィルタの逆洗時においてパルス的に強い逆気流(フィルタエレメント50の内部から外部に向かう気流)が流入された場合、フィルタエレメント50の下端に振動を生じさせる大きなトルクが働く。この際、フィルタエレメント50が支持板51の開口部内に強固に固定されているとフィルタエレメント50の先端部は水平方向に動きフィルタエレメント50に加わる力を分散させることができず、フィルタエレメント50の上端部付近に大きな曲折力が働き亀裂を生じるという課題を有していた。
(7)上記従来のフィルタエレメントの取付構造においてフィルタエレメントの上端部において部分的にダストリーク(含塵ガスの漏れ)が生じた場合、ダストリークの生じた箇所が高温ガスの気流のために加熱され他の部分は支持板への放熱により冷却された状態となるため、フィルタエレメントの上端においてフィルタエレメントの周方向に温度勾配が生じる。このフィルタエレメント内の温度勾配による熱膨張差が大きくなると、フィルタエレメントの縦方向に亀裂が生じる。従来のフィルタエレメントの取付構造では、一度フィルタエレメントの上端において部分的なダストリークが生じると、それが防止されることなくダストリークの生じた箇所が高温ガスの気流のために加熱され続けるため、上記現象による縦方向の亀裂が生じやすい。また、フィルタエレメントの上端における部分的なダストリークにより、フィルタエレメント上端を支持する金属環等のホルダとフィルタエレメントとの間に間隙が生じ、逆洗時の動圧等による衝撃により、フィルタエレメントが破損しやすい。
【0024】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、高温下で使用しても熱によりダストシール性が劣化することがなく、温度に関わらず高いダストシール性を維持することが可能であり、含塵ガス中のダストにより自らシール性を高めるセルフシール性を有し、メンテナンス時の作業性及び経済性に優れたフィルタエレメントの取付構造を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明のフィルタエレメントの取付構造は、フィルタエレメントの上端部を支持板に取り付けるフィルタエレメントの取付構造であって、前記フィルタエレメントの上端部管内に嵌合する下側筒部を有するダストリーク防止スリーブと、前記下側筒部の外側面と前記フィルタエレメントの内側面との間に充填されたガスパスフィルタと、を備えた構成より成る。
【0026】
この構成により、高温下で使用しても熱によりダストシール性が劣化することがなく、温度に関わらず高いダストシール性を維持することが可能であり、含塵ガス中のダストにより自らシール性を高めるセルフシール性を有し、メンテナンス時の作業性及び経済性に優れたフィルタエレメントの取付構造を提供することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
この目的を達成するために本発明の請求項1に記載のフィルタエレメントの取付構造は、フィルタエレメントの上端部を支持板に取り付けるフィルタエレメントの取付構造であって、前記フィルタエレメントの上端部管内に嵌合する下側筒部を有するダストリーク防止スリーブと、前記下側筒部の外側面と前記フィルタエレメントの内側面との間に充填されたガスパスフィルタと、前記フィルタエレメントの上端部に外嵌された筒状のフィルタチューブ上部ホルダと、前記フィルタチューブ上部ホルダの上端部内側に形設された内フランジと、前記内フランジの下面と前記フィルタエレメントの上端面との間に挟持されたバックアップフィルタと、前記フィルタチューブ上部ホルダの内側面と前記フィルタエレメントの外側面との間に挟持された締結用マット又は上部及び下部セラミックマットと、を備えた構成としたものである。
【0028】
この構成により、以下のような作用が得られる。
(1)ダストリーク防止スリーブ上方からフィルタエレメント内部に送入された含塵ガスの一部は、ダストリーク防止スリーブの下側筒部の外側面とフィルタエレメントの内側面との間に進入し、ガスパスフィルタを通過する。この際、ガスパスフィルタにおいて含塵ガス中のダストが捕集され、ガスパスフィルタに堆積する。ガスパスフィルタにダストが堆積することによりガスパスフィルタを通過するガスの流路抵抗が上昇し、捕集されたダストによる粉体シール(セルフシール作用)によりシールされる。また、これによりガスパスフィルタ内を通過するガス流も低下する。
(2)セルフシール作用によりシールを行うため、最初の含塵ガス送入当初から高いシールを行う必要がなく、取付・組立が容易である。
(3)セルフシール作用により粉体シールを行った場合と同様の高いシール作用を得ることが可能となる。
(4)ガスパスフィルタの流路抵抗を大きくすることにより、ガスパスフィルタに流入したガスはセラミックフィルタ内壁を抜けて外部に排出される量が増え、ガスパスフィルタを通り抜けるガスの流量が減少する。すなわち、ガスパスフィルタが含塵ガスの流入側に配設されているため、ガスパスフィルタを通過するガスの流路抵抗をセラミックフィルタを通過するガスの流路抵抗に比べ大きくすれば、含塵ガスはガスパスフィルタを通過せずセラミックフィルタを通過するようになる。ガスパスフィルタの流路抵抗は含塵ガスが通過するほど捕集されたダストによるセルフシール作用により流路抵抗が増大する。
(5)セルフシール作用によりシールするため、フィルタエレメントの振動等によりガスパスフィルタに堆積したダストが脱落し又は何らかの理由により流路抵抗が低下することでシール性が低下しても、再度ダストの捕集によりシールが再生するため、継続して高いシール性を維持することができる。
(6)ダストリーク防止スリーブの下側筒部の外側面とフィルタエレメントの内側面との間に進入し、ガスパスフィルタを通過しダストが濾去されたガスは、フィルタチューブ上部ホルダ下面とフィルタエレメント上端面との間のバックアップフィルタを通過して外部に排出されるため、上記ガスの流路抵抗が上昇し更にシール性が向上する。
【0029】
ここで、ガスパスフィルタとしては、セラミック繊維フィルタ、アルミナ繊維フィルタ、高温断熱材等が使用される。
【0030】
フィルタエレメントとしては、セラミック等が使用される。
【0031】
また、ガスパスフィルタを通過するガスの流路抵抗を更に上昇させるため、ガスパスフィルタの後流側に、ガスの流路抵抗を上昇させるための1乃至複数のフィルタを更に配設してもよい。
【0032】
フィルタエレメントの振動時にはダストリーク防止スリーブはフィルタエレメントと共に振動するように配設することが好ましい。この際、フィルタエレメントの上端部は、支持板との間でベローズや緩衝材により可動自在に支持することが好ましい。これにより、逆洗時等においてフィルタエレメントが外力により振動してもガスパスフィルタのシールは壊れることがなく、高いシール性が維持される。
【0033】
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のフィルタエレメントの取付構造であって、前記フィルタチューブ上部ホルダの前記内フランジの内面に嵌設された遮熱リングを備えた構成としたものである。
【0035】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のフィルタエレメントの取付構造であって、前記ダストリーク防止スリーブは前記フィルタエレメントよりも大きい熱膨張率を有する材質により構成されたこととしたものである。
【0036】
この構成により、以下のような作用が得られる。
(1)熱間時には、ダストリーク防止スリーブ及びフィルタエレメントは熱膨張により拡径する。この際、ダストリーク防止スリーブの熱膨張率はフィルタエレメントの熱膨張率に比べ大きいため、ダストリーク防止スリーブの外壁とフィルタエレメントの内壁との間隙が狭まり、この間隙に充填されたガスパスフィルタは圧縮される。これにより、ガスパスフィルタの充填率が向上(空隙率が低下)し、ガスパスフィルタを通過するガスの流路抵抗が更に上昇し、更に高いシール効果が得られる。
(2)ダストリーク防止スリーブ及びフィルタエレメントの熱膨張率の差により、ダストリーク防止スリーブの外壁とフィルタエレメントの内壁との間隙が狭まり、この間隙に充填されたガスパスフィルタは圧縮されるため、ガスパスフィルタがダストリーク防止スリーブとフィルタエレメントとの間に強固に挟持され、逆洗時の動圧等によりガスパスフィルタが脱落することが防止される。従って、ガスパスフィルタの材質は熱膨張性の材質に限定されることなく、アルミナマット等の耐熱性・耐腐食性に優れた材質を使用することができ、高温の含塵ガスの処理を行うことが可能となる。また、燃焼設備では、一般に、高温時においては、フィルタの送入されるガス量及びダスト飛来量が増大するため、フィルタの差圧(フィルタエレメント内外の圧力差)が大きくなる(マスフローの増大、ガス粘性の増大、ダストのフィルタへの付着量の増大等によりフィルタの差圧が上昇する)が、温度の上昇とともにダストリーク防止スリーブの外壁とフィルタエレメントの内壁との間隙が縮小し、この間隙を流れるガス流の流路抵抗が増大するため、フィルタの差圧の増大によりこの間隙を流れるガス流量は抑制され、熱間時にも高いシール性が維持される。
【0037】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか一項に記載のフィルタエレメントの取付構造であって、前記下側筒部の外側面と前記フィルタエレメントの内側面との間の前記ガスパスフィルタの下部に形成された空間である空隙部を備えた構成としたものである。
【0038】
この構成により、以下のような作用が得られる。
(1)下側筒部の外側面とフィルタエレメントの内側面との間に流入した含塵ガスは、一部は空隙部からフィルタエレメント内を通過してフィルタエレメントの外部に排出され(以下、このガス流の経路を経路Aと呼ぶ。)、一部はガスパスフィルタを通過した後フィルタエレメントを通過し又はガスパスフィルタを通過した後フィルタエレメントの上端部を迂回してフィルタエレメントの外部に排出される(以下、このガス流の経路を経路Bと呼ぶ。)。この際、経路Aのガス流の流路抵抗は、経路Bのガス流の流路抵抗よりも小さいため、下側筒部の外側面とフィルタエレメントの内側面との間に流入した含塵ガスの大部分は経路Aを通過してフィルタエレメントの外部に排出されるが、その際、含塵ガス中のダストはフィルタエレメント内面において捕集され、空隙部に堆積する。また、経路Bを通過する含塵ガス中のダストはガスパスフィルタ下面において捕集され、空隙部に堆積する。従って、空隙部に堆積したダストにより更に流路抵抗が上昇し、セルフシール性が更に向上する。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れか一項に記載のフィルタエレメントの取付構造であって、前記フィルタチューブ上部ホルダの内側壁面に1乃至複数個突設された外側ラビリンスと、前記フィルタエレメントの外側壁に1乃至複数個突設され前記外側ラビリンスとともにラビリンスを構成する内側ラビリンスと、を備えた構成としたものである。
【0039】
この構成により、フィルタチューブ上部ホルダ内壁とフィルタエレメント外壁との間隙に、外側ラビリンスと内側ラビリンスとで構成されるラビリンスにより、ガスパスフィルタを通過した後フィルタエレメントを通過し又はガスパスフィルタを通過した後フィルタエレメントの上端部を迂回してラビリンスを通りフィルタエレメントの外部に排出されるガス流の流路抵抗が大きくなり、ガスの流路抵抗が上昇し更にシール性が向上するという作用が得られる。
ここで、ラビリンスとしては、金属製やセラミック製のものの1種以上が用いられる。
【0040】
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5の何れか一項に記載のフィルタエレメントの取付構造であって、前記フィルタチューブ上部ホルダに連設されたベローズと、前記ベローズの上部に連接され前記支持板に固定されたベローズ付フランジと、前記ダストリーク防止スリーブの上端に嵌設され上部にフランジを有し前記フランジがベローズ付フランジの上面に固定された入口ダストスリーブと、を備えた構成としたものである。
【0041】
この構成により、以下のような作用が得られる。
(1)熱間時にフィルタエレメントが熱膨張により長軸方向に伸張した場合、フィルタエレメントの伸びはベローズにより吸収される。
(2)逆洗時においてフィルタエレメントに動圧が加わった場合、フィルタエレメントの振動はベローズにより吸収され、支持板の熱膨張や歪みが生じた場合、支持板の歪みはベローズ付フランジやベローズで吸収され、フィルタエレメントに無理な応力がかかることが防止され、フィルタエレメントの破損が防止される。
【0042】
以下に本発明の一実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0043】
(実施の形態1)
図1は高温脱塵装置の要部断面図である。
【0044】
図1において、1は高温脱塵装置、2は高温脱塵装置1の外側壁をなす圧力容器、3は圧力容器2に複数本配設され円筒状のセラミックフィルタ等の管体からなるフィルタエレメント、4a,4b,4c,4dは管板等で構成され圧力容器2内に水平に複数枚配設され表裏面に貫通しフィルタエレメント3が挿通される複数の開口が貫設されており該開口に挿入されるフィルタエレメント3を圧力容器2内に直立した状態に支持する支持板、5a,5b,5c,5dは支持板4a,4b,4c,4d内に熱水等の冷却用の媒体を送入する冷却媒体送入口、6は圧力容器2内の最上部に形設され外部から導入された含塵ガスを各フィルタエレメント3に一様に分配するガス入口室、7は圧力容器2内の最下部に形設され含塵ガスより捕集された捕集灰を下部へ排出するホッパ、8a,8b,8cは圧力容器2内のガス入口室6とホッパ7との間に上下に多段に渡って形設されフィルタエレメント3により脱塵されたガス(清浄ガス)が送入される脱塵室、9はガス入口室6の上部に形設され上方からガス入口室6に含塵ガスを送入するガス導入口、10a,10b,10cは各々脱塵室8a,8b,8cの側面の圧力容器2に配設された清浄ガス出口管である。
【0045】
脱塵室8aとガス入口室6、各脱塵室8a,8b,8c、脱塵室8cとホッパ7との間は、各々、支持板4a,4b,4c,4dにより区画されている。
【0046】
図2は本発明の実施の形態1におけるフィルタエレメントの取付構造の要部側面図である。図2は図1のAの部分に配設される。
【0047】
図2において、3はフィルタエレメント、4aは支持板であり、これらは図1と同様のものであるため同一の符号を付して説明を省略する。
【0048】
21はフィルタエレメント3の上端部に嵌設され上端部に内フランジ21aが形成された金属製の中空円筒状のフィルタチューブ上部ホルダ、22はフィルタチューブ上部ホルダ21の内側面とフィルタエレメント3との間に挟持された状態で配設されフィルタチューブ上部ホルダ21とフィルタエレメント3を締結する締結用マット、23はフィルタエレメント3の上端とフィルタチューブ上部ホルダ21の内フランジ21a下面との間に挟持されたバックアップフィルタ、24は下部がフィルタチューブ上部ホルダ21の内フランジ21aの中央の開口部を通してフィルタエレメント3の上部管内に嵌設された中空筒状のダストリーク防止スリーブ、24aはダストリーク防止スリーブ24の下部を成しフィルタチューブ上部ホルダ21の内フランジ21aの中央の開口部を通してフィルタエレメント3の上部管内に嵌設された中空円筒状の下側筒部、24bはダストリーク防止スリーブ24の上部を成し下側筒部24aよりも大口径の中空円筒状の上側筒部、24cは下側筒部24aと上側筒部24bとの間に形設された環板状の中央フランジ、25は下側筒部24aの外周側面とフィルタエレメントとの間から下側筒部24aの外周側面とフィルタチューブ上部ホルダ21の内フランジ21aの中央の開口部の内周側面との間にかけて挟持されたガスパスフィルタ、26はフィルタチューブ上部ホルダ21の上端部に配設されたベローズ下部リング、26aはフィルタチューブ上部ホルダ21の上部外側に螺嵌されベローズ下部リング26をフィルタチューブ上部ホルダ21上端に固定する袋ナット、26bは袋ナット26a及びフィルタチューブ上部ホルダ21の外側面に外嵌され袋ナット26a及びフィルタチューブ上部ホルダ21と支持板4aの間で遮熱する断熱カバー、27は支持板4aの開口上縁部に嵌設され上端部に外側に向かって鍔状に延出するフランジ27aが形設された中空円筒状のベローズ付フランジ、27bはベローズ付フランジ27と支持板4aの開口内面との間に配設された膨張性マット、28はベローズ下部リング26上端とベローズ付フランジ27下端との間に配設されたベローズ、29はダストリーク防止スリーブ24の上側筒部24bに嵌設された中空円筒状の断熱材からなる断熱スリーブ、30は断熱スリーブ29の外周を取り囲んで配設され断熱スリーブ29とベローズ28及び断熱スリーブ29とベローズ付フランジ27及びベローズ下部リング26との隙間を埋めダストの堆積進入を防止するダスト堆積防止用断熱材、31はダストリーク防止スリーブ24の上側筒部24bの上端に嵌設された入口ダストスリーブ、31aは入口ダストスリーブ31の上端部に鍔状に形設された入口ダストスリーブのフランジ、31bは入口ダストスリーブのフランジ31aの下面とベローズ付フランジ27の上面との間に挟持されたパッキン、32は入口ダストスリーブのフランジ31aの外縁部とベローズ付フランジ27の上端部とを固定する入口ダストスリーブ取付ボルト、33はベローズ付フランジ27の外縁部と支持板4aの上端部とを固定する上端ベローズ取付ボルト、34はフィルタチューブ上部ホルダ21の内フランジ21aの内面に嵌設されフィルタエレメント3内を通過する含塵ガスとフィルタチューブ上部ホルダ21との間の遮熱を行う遮熱リングである。
【0049】
以上のように構成された本実施の形態1のフィルタエレメントの取付構造について、以下含塵ガス処理時の作用について説明する。
【0050】
高温脱塵装置1には、ガス導入管9からガス入口室6に含塵ガスが送入され、フィルタエレメント3の上部からフィルタエレメント3内へ送られる。含塵ガスは、フィルタエレメント3の内面から外面に通過し、その過程でフィルタエレメント3により脱塵されて清浄ガスとなり、脱塵室8a,8b,8cへ流出し、清浄ガス出口管10a,10b,10cより排出される。
【0051】
フィルタエレメント3の上部の支持部において、含塵ガスの一部は、フィルタエレメント3とダストリーク防止スリーブ24の下側筒部24aとの間に進入し、フィルタチューブ上部ホルダ21とフィルタエレメント3との間を通過し脱塵室8aへ抜ける。この際、ガス流の一部はガスパスフィルタ25,バックアップフィルタ23,締結用マット22内を通過するためガス流の流路抵抗は大きく、この経路を通って流れるガスの流量は抑制される。更に、ガスパスフィルタ25において含塵ガス中のダストが捕集され、ガスパスフィルタ25にダストが付着し、その結果、更に上記経路のガス流の流路抵抗が上昇し、該ガス流の流量が更に抑制される。
【0052】
また、セラミック製のフィルタエレメント3の熱膨張率は小さく、金属製のダストリーク防止スリーブ24及びフィルタチューブ上部ホルダ21の熱膨張率は大きいため、高温下においては、フィルタエレメント3の内径Dの熱膨張による拡径よりもダストリーク防止スリーブ24の下側筒部24aの外径Dの熱膨張による拡径の方が大きくなる。従って、ダストリーク防止スリーブ24の下側筒部24aの外側壁とフィルタエレメント3の内側壁との間隔は狭まり、ガスパスフィルタ25は締め付けられ圧縮されて充填率が上がり、ガスパスフィルタ25,バックアップフィルタ23,締結用マット22内を通過するガス流の流路抵抗は上昇しガス流の流量は抑制される。また、これにより、ガスパスフィルタ25がダストリーク防止スリーブ24とフィルタエレメント3との間から脱落することが防止されるため、ガスパスフィルタ25として熱膨張性の材質を用いる必要がなくガスパスフィルタ25のフィルタ材の選択が自由となる。従って、ガスパスフィルタ25のフィルタ材として耐熱性の高いアルミナマット等を使用することが可能となり、高温の含塵ガスを処理する場合にもガスパスフィルタ25の劣化を防止することができる。
【0053】
また、熱間時にガスパスフィルタ25は締め付けられ、下側筒部24aとフィルタエレメント3との間に強固に挟持されるため、逆洗時においても、ガスパスフィルタ25が逆方向のガス流により下側筒部24aとフィルタエレメント3との間から脱落することが防止される。
【0054】
更に、ダストリーク防止スリーブ24の下側円筒部24aの下端外側にガスパスフィルタ25の脱落防止用のリブを突設するようにしてもよい。
【0055】
図3はガスパスフィルタの脱落防止用のリブを突設したダストリーク防止スリーブの下側円筒部の下端付近の要部断面図である。
【0056】
図3において、3はフィルタエレメント、24はダストリーク防止スリーブ、24aは下側円筒部、25はガスパスフィルタであり、これらは図2と同様のものであり、同一の符号を付して説明を省略する。
【0057】
24dはダストリーク防止スリーブ24の下側円筒部24aの下端外側に円環状又は円環状に配置された複数の突起状に突設されたガスパスフィルタ25の脱落防止用リブである。
【0058】
本実施の形態のフィルタエレメント取付構造では、熱間時にはダストリーク防止スリーブ24とフィルタエレメント3との熱膨張差の違いにより、ダストリーク防止スリーブ24の外壁とフィルタエレメント3の内壁との間隙が狭まり、ガスパスフィルタ25の脱落は生じにくい構造とされているが、図3のように、脱落防止用リブ24dを配設することにより、逆洗時の衝撃やフィルタエレメントの振動により、ガスパスフィルタ25の脱落をさらに効果的に防止することができるとともに、当該隙間部分の流路抵抗を更に増大させ、より高いシール性を得ることができる。
【0059】
また、高温脱塵装置1のメンテナンス時においてガスパスフィルタ25の交換する場合、入口ダストスリーブ取付ボルト32を抜外し、ダスト堆積防止用断熱材30,断熱スリーブ29,ダストリーク防止スリーブ24の順に上方から抜き取り、ガスパスフィルタ25を交換することが可能である。従って、フィルタエレメント3を抜き取る必要がなく、最もダストの付着し易い環境にあるガスパスフィルタ25の交換が極めて容易となり、メンテナンス時の作業性が向上し、メンテナンスに要するコストを著しく抑えることが可能となる。
【0060】
(実施の形態2)
図4は本発明の実施の形態2におけるフィルタエレメントの取付構造の要部側面図である。
【0061】
図4において、3はフィルタエレメント、4aは支持板、21はフィルタチューブ上部ホルダ、21aは内フランジ、23はバックアップフィルタ、25はガスパスフィルタ、26はベローズ下部リング、26aは袋ナット、26bは断熱カバー、27はベローズ付フランジ、27aはフランジ、27bは膨張性マット、28はベローズ、30はダスト堆積防止用断熱材、31は入口ダストスリーブ、31aは入口ダストスリーブのフランジ、31bはパッキン、32は入口ダストスリーブ取付ボルト、33は上端ベローズ取付ボルト、34は遮熱リングである。これらは実施の形態1と同様のものであり同一の符号を付けて説明を省略する。
【0062】
41は下部がフィルタチューブ上部ホルダ21の内フランジ21aの中央の開口部を通してフィルタエレメント3の上部管内に嵌設された中空筒状のダストリーク防止スリーブ、41aはダストリーク防止スリーブ41の下部を成しフィルタチューブ上部ホルダ21の内フランジ21aの中央の開口部を通してフィルタエレメント3の上部管内に嵌設された下部円筒部、41bはダストリーク防止スリーブ41の上部を成し下部円筒部41aよりも大口径の中空円筒状の上部円筒部、41cは下部円筒部41aの中央部付近の外壁に円環状又は円環状に配置された複数の突起状に突設されたガスパスフィルタ25の脱落防止用リブ、43はフィルタチューブ上部ホルダ21の内側面中央付近に突設された円環板状の金属製の外側ラビリンス、44はフィルタエレメント3の上部外側面に突設され外側ラビリンス43の下面に当接して配設された円環板状のセラミック製の内側ラビリンス、45は外側ラビリンス43の上方のフィルタエレメント3外側面とフィルタチューブ上部ホルダ21内側面との間に挟持された上部セラミックマット、46は内側ラビリンス44の下方のフィルタエレメント3外側面とフィルタチューブ上部ホルダ21内側面との間に挟持された下部セラミックマットである。また、本実施の形態では、下部円筒部41aとフィルタエレメント3との間のガスパスフィルタ25の下部に空隙部47を設けている。
【0063】
以上のように構成された本実施の形態2のフィルタエレメントの取付構造について、以下含塵ガス処理時の作用について説明する。
【0064】
図5は含塵ガス処理時のフィルタエレメントの上端支持部における気流を表した図である。
【0065】
フィルタエレメント3内に送入された含塵ガスの一部は、フィルタエレメント3の内壁と下部円筒部41aの外壁との間の空間に進入し、一部はガスパスフィルタ25の下部からフィルタエレメント3内を通過して除塵され下部セラミックマット46を通ってフィルタエレメント3の外部に抜け(以下、このガス流の経路を経路Aと呼ぶ。)、一部はガスパスフィルタ25を通過しフィルタエレメント3内又はバックアップフィルタ23内を通り下部セラミックマット46を通過してフィルタエレメント3の外部へ抜ける(以下、このガス流の経路を経路Bと呼ぶ。)。この際、ガスパスフィルタ25の下部において、含塵ガス中に含有されるダストが捕集され、ガスパスフィルタ25の下面に堆積し、これにより、経路Bを通過するガス流の流路抵抗が上昇し、セルフシール効果が得られる。このセルフシール効果によって経路Bを通るガス流の流量は減少する。また、ガスパスフィルタ25,バックアップフィルタ23,上部セラミックマット45によるガス流の流路抵抗及び外側ラビリンス43,内側ラビリンス44により構成されるラビリンス構造による流路抵抗のため、ガスパスフィルタ25と上部セラミックマット45との間の差圧Δpに比べガスパスフィルタ25の下部の空間と下部セラミックマット46との間の差圧Δpの方が小さくなる。従って、フィルタエレメント3の内壁と下部円筒部41aの外壁との間の空間に進入した含塵ガスのガス流は、ほとんどが経路Aを通過し、経路Bを通過するガス流は僅かとなる。経路Aを通過するガス流は、フィルタエレメント3の内壁側において脱塵され、ガスパスフィルタ25の下部のフィルタエレメント3の内壁と下部円筒部41aの外壁との間の空間に集積し、経路A及び経路Bを通過するガス流の流路抵抗は更に上昇し、セルフシール効果が得られる。このセルフシール効果によってフィルタエレメント3の内壁と下部円筒部41aの外壁との間の空間に進入するガス流の流量が減少し、高いシール効果を得ることが可能となる。
【0066】
また、実施の形態1の場合と同様に、セラミック製のフィルタエレメント3の熱膨張率は小さく、金属製のダストリーク防止スリーブ41の熱膨張率は大きいため、高温下においては、フィルタエレメント3の内径Dの熱膨張による拡径よりもダストリーク防止スリーブ41の下部円筒部41aの外径Dの熱膨張による拡径の方が大きくなり、ガスパスフィルタ25は締め付けられ圧縮されて充填率が上がり(即ち、空隙率が低下し)、ガスパスフィルタ25,バックアップフィルタ23,上部セラミックマット45,下部セラミックマット46内を通過するガス流の流路抵抗は上昇しガス流の流量は抑制されるというセルフシール効果が得られる。同時に、ガスパスフィルタ25がダストリーク防止スリーブ41とフィルタエレメント3との間から脱落することが防止されるため、ガスパスフィルタ25として熱膨張性の材質を用いる必要がなくガスパスフィルタ25のフィルタ材の選択が自由となる。従って、ガスパスフィルタ25のフィルタ材として耐熱性の高いアルミナマット等を使用することが可能となり、高温の含塵ガスを処理する場合にもガスパスフィルタ25の劣化を防止することができる。
【0067】
フィルタチューブ上部ホルダ21は金属製なので、熱間時にはフィルタチューブ上部ホルダ21の内径の熱膨張による拡径よりもフィルタエレメント3の外径の熱膨張による拡径の方が小さく、フィルタエレメント3の外側壁とフィルタチューブ上部ホルダ21の内側壁との間隔は拡大する。また、外側ラビリンス43の熱膨張による拡径よりも内側ラビリンス44の熱膨張による拡径の方が小さい。しかしながら、内側ラビリンス44の上面と外側ラビリンス43の下面との重なりがあるため、外側ラビリンス43は内側ラビリンス44上を外側に摺動するが内側ラビリンス44の上面と外側ラビリンス43の下面とは当接した状態に保たれ、外側ラビリンス43と内側ラビリンス44とで構成されるラビリンスの流路抵抗は高い状態に維持される。
【0068】
また、熱間時にガスパスフィルタ25は締め付けられ、下部円筒部41aとフィルタエレメント3との間に強固に挟持されるため、逆洗時においても、ガスパスフィルタ25が逆方向のガス流により下部円筒部41aとフィルタエレメント3との間から脱落することが防止される。
【0069】
また、脱落防止用リブ41cを配設することにより、逆洗時の衝撃やフィルタエレメントの振動により、ガスパスフィルタ25の脱落をさらに効果的に防止することができるとともに、当該隙間部分の流路抵抗を更に増大させ、より高いシール性を得ることができる。
【0070】
また、高温脱塵装置1のメンテナンス時においてガスパスフィルタ25の交換する場合、入口ダストスリーブ取付ボルト32を抜外し、ダスト堆積防止用断熱材30,断熱スリーブ29,ダストリーク防止スリーブ41の順に上方から抜き取り、ガスパスフィルタ25を交換することが可能である。従って、フィルタエレメント3を抜き取る必要がなく、極めて容易にガスパスフィルタ25の交換が可能であり、メンテナンス時の作業性が向上し、メンテナンスに要するコストを著しく抑えることが可能となる。
【0071】
【発明の効果】
以上のように本発明のフィルタエレメントの取付構造によれば、以下のような有利な効果を得ることができる。
【0072】
請求項1に記載の発明によれば、
(1)ガスパスフィルタにおいて含塵ガス中のダストが捕集され、ガスパスフィルタ前面(上流側)に堆積することによりガスパスフィルタを通過するガスの流路抵抗が上昇し、捕集されたダストによるセルフシール効果によりシールを行うことが可能なフィルタエレメントの取付構造を提供することができる。
(2)セルフシールによりシールを行うため、最初の含塵ガス送入当初から別途高いシールを行う必要がなく、取付・組立が容易なフィルタエレメントの取付構造を提供することができる。
(3)セルフシール効果により粉体シールと同様の高いシール効果を得ることが可能なフィルタエレメントの取付構造を提供することができる。
(4)ガスパスフィルタを通過しダストが濾去されたガスは、バックアップフィルタを通過して外部に排出されるため、上記ガスの流路抵抗が上昇し更に高いシール効果を得ることが可能なフィルタエレメントの取付構造を提供することができる。
【0074】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2の効果の他、
(1)ダストリーク防止スリーブの熱膨張率はフィルタエレメントの熱膨張率に比べ大きいため、熱間時にダストリーク防止スリーブの外壁とフィルタエレメントの内壁との間隙が狭まり、この間隙に充填されたバックアップフィルタは圧縮され、バックアップフィルタの充填率が向上し、更に高いシール効果を得ることが可能となる。
(2)ダストリーク防止スリーブ及びフィルタエレメントの熱膨張率の差により、バックアップフィルタは圧縮され、バックアップフィルタがダストリーク防止スリーブとフィルタエレメントとの間に強固に挟持されるため、逆洗時の動圧等によるバックアップフィルタの脱落を防止することが可能なフィルタエレメントの取付構造を提供することができる。
【0075】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至3の何れか一項の効果の他、空隙部にダストを堆積させることにより更に流路抵抗を上昇させ、セルフシール性を更に向上させることが可能なフィルタエレメントの取付構造を提供することができる。
【0076】
請求項5に記載の発明によれば、請求項1乃至4の何れか一項の効果の他、ガスパスフィルタを通過した後フィルタエレメントを通過し又はガスパスフィルタを通過した後フィルタエレメントの上端部を迂回してラビリンスを通りフィルタエレメントの外部に排出されるガス流の流路抵抗が大きくなり、ガスの流路抵抗が上昇し更に高いシール効果を得ることが可能なフィルタエレメントの取付構造を提供することができる。
【0077】
請求項6に記載の発明によれば、請求項1乃至5の何れか一項の効果の他、
(1)熱間時にフィルタエレメントが熱膨張によるフィルタエレメントの長軸方向の伸びはベローズにより吸収し、高いシール性を維持することが可能なフィルタエレメントの取付構造を提供することができる。
(2)フィルタエレメントの振動をベローズにより吸収し、支持板の熱膨張や歪みをベローズ付フランジやベローズで吸収することで、フィルタエレメントに無理な応力がかかるることを防止し、フィルタエレメントの破損を防止することが可能なフィルタエレメントの取付構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】高温脱塵装置の要部断面図
【図2】本発明の実施の形態1におけるフィルタエレメントの取付構造の要部側面図
【図3】ガスパスフィルタの脱落防止用のリブを突設したダストリーク防止スリーブの下側円筒部の下端付近の要部断面図
【図4】本発明の実施の形態2におけるフィルタエレメントの取付構造の要部側面図
【図5】含塵ガス処理時のフィルタエレメントの上端支持部における気流を表した図
【図6】ロ号公報に開示のフィルタ組立体の要部断面図
【図7】特開平10−252974号公報に開示のセラミックチューブフィルタのフィルタエレメントの取付構造の要部断面図
【図8】特公平6−100304号公報に開示のセラミックチューブフィルタのフィルタエレメントの取付構造の要部断面図
【符号の説明】
1 高温脱塵装置
2 圧力容器
3 フィルタエレメント
4a,4b,4c,4d 支持板
5a,5b,5c,5d 冷却媒体送入口
6 ガス入口室
7 ホッパ
8a,8b,8c 脱塵室
9 ガス導入口
10a,10b,10c 清浄ガス出口管
21 フィルタチューブ上部ホルダ
21a 内フランジ
22 締結用マット
23 バックアップフィルタ
24 ダストリーク防止スリーブ
24a 下側筒部
24b 上側筒部
24c 中央フランジ
24d 脱落防止用リブ
25 ガスパスフィルタ
26 ベローズ下部リング
26a 袋ナット
26b 断熱カバー
27 ベローズ付フランジ
27a フランジ
27b 膨張性マット
28 ベローズ
29 断熱スリーブ
30 ダスト堆積防止用断熱材
31 入口ダストスリーブ
31a 入口ダストスリーブのフランジ
32 入口ダストスリーブ取付ボルト
33 上端ベローズ取付ボルト
34 遮熱リング
41 ダストリーク防止スリーブ
41a 下部円筒部
41b 上部円筒部
41c 脱落防止用リブ
43 外側ラビリンス
44 内側ラビリンス
45 上部セラミックマット
46 下部セラミックマット
47 空隙部
50 フィルタエレメント
51 支持板
52 フランジ
53 内フランジ
54 輪郭部
55 密封装置
55a 円筒部分
55b 外フランジ
55c 外周壁
55d 底面
56 密封材料
57 密封材料
58 間隙部
60 フィルタエレメント
61 支持板
62 金属管
62a 外嵌部
63 シートパッキン
64 金属環
64 外フランジ
65 充填材
66 金属管
67 金属板
70 フィルタエレメント
71 支持板
72 金属環
73 加熱膨張性マット
74 ベローズ
75 下端フランジ
76 上端フランジ
80 フィルタエレメント
81 金属環

Claims (6)

  1. フィルタエレメントの上端部を支持板に取り付けるフィルタエレメントの取付構造であって、
    前記フィルタエレメントの上端部管内に嵌合する下側筒部を有するダストリーク防止スリーブと、
    前記下側筒部の外側面と前記フィルタエレメントの内側面との間に充填されたガスパスフィルタと、
    前記フィルタエレメントの上端部に外嵌された筒状のフィルタチューブ上部ホルダと、
    前記フィルタチューブ上部ホルダの上端部内側に形設された内フランジと、
    前記内フランジの下面と前記フィルタエレメントの上端面との間に挟持されたバックアップフィルタと、
    前記フィルタチューブ上部ホルダの内側面と前記フィルタエレメントの外側面との間に挟持された締結用マット又は上部及び下部セラミックマットと、
    を備えたフィルタエレメントの取付構造。
  2. 前記フィルタチューブ上部ホルダの前記内フランジの内面に嵌設された遮熱リングを備えた請求項1に記載のフィルタエレメントの取付構造。
  3. 前記ダストリーク防止スリーブは前記フィルタエレメントよりも大きい熱膨張率を有する材質により構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のフィルタエレメントの取付構造。
  4. 前記下側筒部の外側面と前記フィルタエレメントの内側面との間の前記ガスパスフィルタの下部に形成された空間である空隙部を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のフィルタエレメントの取付構造。
  5. 前記フィルタチューブ上部ホルダの内側壁面に1乃至複数個突設された外側ラビリンスと、
    前記フィルタエレメントの外側壁に1乃至複数個突設され前記外側ラビリンスとともにラビリンスを構成する内側ラビリンスと、
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のフィルタエレメントの取付構造。
  6. 前記フィルタチューブ上部ホルダに連設されたベローズと、
    前記ベローズの上部に連接され前記支持板に固定されたベローズ付フランジと、
    前記ダストリーク防止スリーブの上端に嵌設され上部にフランジを有し前記フランジがベローズ付フランジの上面に固定された入口ダストスリーブと、
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載のフィルタエレメントの取付構造。
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