JP3566460B2 - 光学装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、光学装置に関するもので、さらに詳しくは、フィルムに保持された像を光像として投影する光学装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、フィルム上に保持された像に裏側から光を照射し、その光像を天井や壁に投影する投影玩具(光学装置)が知られている。この投影玩具では、一般的に、1枚の画像保持フィルムを回転させて、天井等に投影された光像を次々に変化させるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、1枚の画像保持フィルムを回転させた場合、光像変化はあるものの静的画像が単に動くだけで、光像の変化に乏しく、面白味が少ないという問題があった。
【0004】
本発明は、このような問題点に鑑みなされたもので、光像の変化を十分に楽しめる光学装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の光学装置 は、以下のI及びIIの要件を備える。
I.下記条件を満たす、正パワーメニスカスレンズからなるレンズL1と、正パワーレンズからなるレンズL2と、前記レンズL1,L2の間に設けられる絞りとを備え、前記レンズL1は、前記絞りの一側に、該絞りに凹面(R2面)を向けた状態で配置され、また、前記レンズL2は、前記絞りの他側に、該絞り側に曲率の弱い面(R3面)を向けた状態で配置され、前記レンズL1,L2のうちのレンズL2側に照射手段が設けられている。
(1)パワー配分 0.5<(L1/L2)<1.0
(2)レンズL1曲率 0.6>(R1/R2)>0.3
(3)レンズL2曲率 |R3/R4|>3
II.仮想楕円体の一の焦点近くに設けられた電球と、前記仮想楕円体のほぼ半部に設けられ、かつ、この仮想楕円体よりも内側に反射面があり、前記電球から出た光を、前記レンズL1,L2の投影レンズの後ろ主点近傍で円環状に結像させるためのリフレクタと、このリフレクタからの光を前記投影レンズの後ろ主点に結像させるための同心円状プリズムとを備え、前記同心円状プリズムと前記投影レンズとの間には前記画像保持フィルムが配設されている。
【0006】
レンズL1,L2を以上のような形状とした理由は次のとおりである。すなわち、パワー配分(L1/L2)を0.5以下とすると、レンズL2のパワーと曲率がレンズL1に対して相対的に強くなり、球面収差を悪化させるからである。一方、パワー配分を1.0以上とすると、レンズL1のパワーがレンズL2に対して相対的に上がり、非点収差や歪曲収差の補正に必要な凹面(R2面)が弱くなり、非点収差や歪曲収差の補正が困難となるからである。また、レンズL1の(R1/R2)を0.3を下回る値とすると、非点収差が大きくなり、特にメリジオナル面の平坦化が困難となるからである。一方、レンズL1の(R1/R2)を0.6を越える値とすると、レンズL1のパワーが弱くなりすぎ、レンズL2にパワーをおぶさるため、レンズL1のメニスカスの度の強さと合わせて球面収差の悪化を招き、また、歪曲収差が大きく負となって補正が難しくなるからである。また、レンズL2の|R3/R4|を3を下回る値とし、R3面の凸形状を強くすると正の歪曲収差が増大し、また、R3面の凹面形状を強くすると、レンズL1と対称型レンズとなり、球面収差の悪化を招くからである。このような光学装置 によれば、口径比がF1.5〜F2.8と明るく、画角70゜〜90゜(超広角)であり歪曲収差が±3%に入るモールドプラスチック投影レンズの実現が図れる。その結果、超広角レンズが安価に生産できることになる。一般に、光学装置 (投影玩具を含む)では、光学性能が未熟なため、画角20゜〜30゜の狭い範囲にあるのが現状であり、天井や壁等の全面に光像を投影するのに、本発明は特に有効である。また、正パワーの2枚レンズでは負パワーのレンズがないので色収差は補正できないが、この光学装置 では超広角であり焦点距離が小さいことから色収差は無視することができる。また、2枚のレンズではペッツバールの値は0にならず像面の完全平面化はできないが、レンズL2のR2面である凹面の適正化とレンズ間隔をおくことによりメリジオナル面を正にし、このメリジオナル面とサジタル面(負となっている)との中間に平坦かつ流れの少ない像を得られる。しかし、この面の格差が大きいことから、前記絞りで周辺光の上下光束をカットすることが必要であり、その周辺光のカットにより、多少周辺光量は低下するが像の改良が図れる。このような光学装置 は、マイクロ印刷された透明フィルム小サイズのポジ写真フィルム等のスクリーンへの投影に適し、大口径、超広角であることから弱い光源でありながら巨大スクリーン(壁、天井等)に超ワイド映像を投射できる。
また、上記IIの構成によって、投影系において電球の影を可及的に低減させることができる。さらに、プリズムを同心円状に刻むことで肉厚が均一化するため、成型時間の短縮によるコストダウンと、成型時に「ひけ」を押さえることによる品質の向上が図れる。
【0007】
請求項2記載の光学装置は、請求項1記載の光学装置において、前記レンズL1,L2は同質のプラスチックで構成されていることを特徴とする。
【0008】
この光学装置によれば、レンズL1,L2の径、厚み、ボリュームを近似させることにより、2種のレンズを同型に掘りこみ同時に成形することもできる。その結果、レンズL1,L2が安価に生産可能である。また、非球面を使用しなくても相当の性能をもつことから、金型も安価となる。
【0009】
請求項3記載の光学装置は、請求項1または請求項2記載の光学装置において、前記絞りは、大きな幅を有する1枚の絞り部材、または大きな距離を持つ2枚の絞り部材から構成されていることを特徴とする。
【0010】
この光学装置によれば、大きな幅を有する1枚の絞り部材、または大きな距離を持つ2枚の絞り部材から構成されているので、非点収差を大幅に改善することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1には本実施形態の光学装置が示されている。この光学装置1の本体2は、下枠2aと上枠2bとから構成されている。下枠2aには図2に示すように電球ボックス3と電池ボックス4が設けられている。
このうち電球ボックス3には電球5が設置されている。つまり、電球5は、その基部が環状の電球アダプタ6に差し込まれ該電球5の一の端子が電球接点板7に接した状態で、電球押さえ8によって電球ボックス3内に固定されている。また、電球ボックス3の下端開口は電池蓋9によって閉塞される。一方、電池ボックス4内には電池10(図4参照)が設置される。この電池ボックス4の下端開口は電池蓋11によって閉塞される。
【0014】
電球5の頭部は図5に示すように電球ボックス3上に突出し、この電球5の他の端子は電球接点板12に接している。また、電球5の頭部は、電球ボックス4上に設置されるリフレクタ13内に臨んでいる。また、リフレクタ13の上には同心円状プリズム14が設置されている。さらに、同心円状プリズム14の上には図3および図5に示すように投影レンズ15が設けられている。この投影レンズ15はレンズ枠16に支持された状態で支持板17に取り付けられる。なお、リフレクタ13、同心円状プリズム14および投影レンズ15の構造については後述する。
【0015】
レンズ枠16の外周には図3および図6に示すように部分的に歯車部16aが形成され、この歯車部16aには、同じく支持板17に支持された中間歯車18が噛合している。また、この中間歯車18には、焦点調整ダイヤル19の軸に付設した駆動歯車20が噛合している。焦点調整ダイヤル19は上枠2bの側方から一部突出し、指で回転操作できるようになっている。そして、この焦点調整ダイヤル19を回転操作することで、レンズ枠16が回転し、螺進式動作により上下動して、投影レンズ15の焦点合わせができるようになっている。なお、図3において符号21はレンズ枠16を押さえるための押さえばねである。
【0016】
また、電池ボックス4上にはフィルム駆動枠22が取り付けられている。このフィルム駆動枠22内には図7に示すようにモータ23が設置されている。そして、このモータ23の動力は図8にも示すように歯車24a〜24mを順次に経て上ローラ25aに伝達されるようになっている。また、モータ23の動力は歯車24a〜24lおよび26aを経て下ローラ25bに伝達されるようになっている(図9参照)。この下ローラ25bは上ローラ25aと同じ方向に回転する。なお、ここで、上ローラ25aの軸27aと下ローラ25bの軸27bとの間には図10に示すように引きばね28が掛けられている。
【0017】
前記支持板17には図3に示すようにカセット収納口17aが設けられている。このカセット収納口17aは上枠2bの前側に開口しており、この開口からカセット29を着脱できるようになっている。カセット枠は図12に示すように下枠29aと下枠29bとから構成されている。この下枠29aと上枠29bとは、下枠29aの中心に設けたボス30を上枠29bに設けた孔31に嵌合させることにより、相互に結合される。この下枠29aと上枠29b内には2枚の円板状の画像保持フィルム32a,32bが設置されている。各画像保持フィルム32a,32bは、特に限定はされないが、マイクロ印刷された透明フィルムや小サイズのポジ写真フィルム等で構成されている。
また、カセット枠の後部には切欠き部33が設けられ、この切欠き部33から画像保持フィルム32a,32bの一部が露出している。そして、カセット29を前記カセット収納口17aに挿入した状態では、図11に示すように、前記切欠き部17aから露出する2枚の画像保持フィルム32a,32bの上下にそれぞれ上ローラ25aおよび下ローラ25bが当接するようになっている。
なお、カセット枠の偏心位置には上下に窓が設けられ、この窓に対応する画像保持フィルム32a,32bの画像が光像として投影されるようになっている。
【0018】
支持枠17の後ろ側には図13〜図17に示すように横方向に移動可能なスライダ40が設けられている。このスライダ40の先端部(左端部)には切欠き部40aが設けられている。そして、このスライダ40が左方へ移動した際、その切欠き部40aに下ローラ25bの軸27bが挿入されるようになっており、これによって、スライダ40と軸27bとの干渉が防止される。
また、スライダ40の先端部上片には先端に向けて窄まるようにテーパが付けられている。そして、このテーパ部は、スライダ40が左方に移動した際には、上ローラ25aの軸27aと下ローラ25bの軸27bとの間に入り込み上ローラ25aと下ローラ25bとを離反させるようになっている。
【0019】
このように構成されたスライダ40は、ばね41によって、右方へ向けて付勢されている。また、スライダ40には、傾斜部40bが設けられていて、この傾斜部40bをリセットボタン42の押圧操作によって上から押圧することで、スライダ40を左方へ移動させることができるようになっている。また、スライダ40の上辺には切欠き部43が設けられている。この切欠き部43には、軸44aを中心として揺動可能なレバー44の一端が係合しており、このレバー44は、スライダ40の左右動により、軸44aを中心に揺動するようになっている。レバー44の他端には鉤形部44bが設けられている。この鉤形部44bの先端部には傾斜部45aが設けられている。この鉤形部44bの先端部は常態(リセットボタン42が押されない状態)ではカセット29の移動域に位置している。そして、鉤形部44bの先端部は、カセット29を挿入したとき、図14に示すように、まず、カセット29の斜状部46に当接される。この結果、レバー44はばね41の付勢力に抗して軸44aを中心に反時計方向に回転する。そして、図15に示すようにカセット29の側部が鉤形部44bの先端部に至った後は、カセット29の側部に接触し続けるので、レバー44は反時計方向の回転を止める。さらに、カセット29が挿入されると、図16に示すように、カセット29の側部の凹部45bに鉤形部44bの先端部が合致して、ばね41の付勢力によって凹部45bに鉤形部44bの先端部が嵌合する。なお、凹部45bと鉤形部44bの先端部の嵌合解除は、リセットボタン42を押圧することによってなされる。すなわち、リセットボタン42を押圧すると、このリセットボタン42によって傾斜部40bが押されてスライダ40を左方へ移動させる。そして、レバー44を反時計方向へ回転する。これによって、図17に示すように凹部45bと鉤形部44bの先端部の嵌合が解かれる。この嵌合が解かれる、カセット29の挿入によってチャージされていたばね4bの作用によりカセット29が前方へ押し出される。
【0020】
また、上枠2bには図3に示すように前記投影レンズ15に対応する箇所に孔47が設けられている。この孔47には円状の透明カバー48がかぶせられている。さらに、上枠2bにはカセット入れ用凹部49が設けられている。このカセット入れ用凹部49には前記カセット29が複数枚挿入できるようになっている。
【0021】
さらに、光学装置1においては、各種のスイッチが設けられている。この各種スイッチについて図3および図4に基づいて説明する。
1)電源スイッチ
この光学装置1の基板50の裏側に取り付けられたICは、常に、待機状態にある。そして、電源スイッチ51を入れると、電球5を点灯させ、それからモータ23を駆動し、スピーカSPから曲を流す。
また、途中で電源スイッチ51を動作させると、モータ23が停止し、電球5が消灯し、曲の演奏が止まる。
2)曲選択スイッチ
この曲選択スイッチ52を1回押すと、ICが多くの曲の中からランダムに1つの曲を拾い出す。特に聞きたい曲がある場合、この曲選択スイッチ52を使う。この曲選択スイッチ52を何回か押すことにより選択できる。なお、選択された曲は1秒間の空白の後、タイマーが切れるまで、繰り返される。
3)タイマ選択スイッチ
このタイマ選択スイッチ53を操作することにより、光学装置1の作動時間をコントロールすることができる。選択できるのは、10分と20分の2つである。
途中で設定時間を変えた時には、タイマが解除され、変更後のタイマ時間が最初から開始する。
4)音量スイッチ
この音量スイッチ54を操作することで、音量が変えられる。
【0022】
次に、電球5、リフレクタ13および同心円状プリズム14を備えている。
【0023】
電球5としては、特に限定はされないが、白熱電球等が用いられる。
【0024】
リフレクタ13は、電球5の設置点と、投影レンズ15の後ろ主点を2つの焦点とする仮想楕円体の半部よりもやや窄んだ形状を有している。リフレクタ13が前記仮想楕円体の半部と同一の形状を有している場合、つまり楕円リフレクタの場合、前記同心円状プリズム14がないとすれば、電球5から出て楕円リフレクタで反射した光は投影レンズ15の後ろ主点Fに集光される。しかし、本実施形態におけるリフレクタ63では、反射面を、仮想楕円体の外郭の各点を、電球62の設置点を中心に、仮想楕円体の外郭よりも前記各点がわずかに内側に入り込むような方向に、所定角度回転させてあるので、前記同心円状プリズム64がないとすれば、前記後ろ主点近くで環状に集光されることになる。
【0025】
同心円状プリズム14は、図18および図19(a),(b)に示すように、半径方向に沿った断面が鋸刃状となっている。この同心円状プリズム14の各輪状プリズム部の形状は、前記後ろ主点近くで環状に集光される光を投影レンズ15の後ろ主点Fに集光させるためのものである。
このような構成とするため、プリズムの楔の角度はそれぞれの輪帯の光をレンズ後ろ主点に向かわせるように設定する。つまり、本実施形態の同心円状プリズム14のプリズム角度は、光の進路が最適化されるように固有の角度を有している。また、プリズムの段差の角度は光の進路に平行となるようにそれぞれ設定され、段差によるリング状の影が最小化されるように設定されている。
この同心円状プリズム14と前記リフレクタ13とを組み合わせれば、図23の従来のものに比べて、電球5の影による影響を低減することができる。すなわち、電球5の影は光軸近くに現れるが、同心円状プリズム14と前記リフレクタ13との組み合わせにより、電球5の影を極力小さくすることにより、電球5の影による影響を低減することができる。さらに、プリズムを同心円状に刻むことで肉厚が均一化するため、成型時間の短縮によるコストダウンと、成型時に「ひけ」を押さえることによる品質の向上が図れる。また、このプリズムを使用することで、電球サイズに対して相対的に小型のリフレクタであっても、電球5の影(ブラックアウト)を小さくでき、全体構造の小型化・ローコスト化が図れることになる。
なお、画像保持フィルム32は、特に限定はされないが、透明ポジフィルムすなわちスライドフィルムが用いられている。勿論、この画像保持フィルム32として、フィルム上に画像を印刷したものを用いても良い。
【0026】
投影レンズ15は図18および図20に示すように2枚のレンズL1,L2から構成され、このレンズレンズL1,L2の間には絞り60が設けられている。このうち絞り60は2つの絞りIRIS1,IRIS2からなり、この2つの絞りは大きな幅を有する1枚の絞り部材から構成されている。このような絞り60を設けることで、非点収差を大幅に改善することができる。レンズL1,L2および絞り60は次の第1例および第2例のような構成となっている。
【0027】
【表1】
この第1例の投影レンズ15は図20に示されるものであって、図21にはその収差図が示されている。この第1例の投影レンズ6によれば、−R1=R4でR3が平面となっているため、金型代を安価にすることができる。また、レンズL1,L2の厚み(TH1,TH2)の厚み(ボリューム)が同じなので、同時成型性が良い。
【0028】
【表2】
この第2例の収差図が図22に示されている。この投影レンズ15によれば、Rを全てベスト状態にしているので、成型性の点は除いて、より球面収差を小さくし、かつよりFナンバーを大きくとれる。
【0029】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定はされず、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であることはいうまでもない。
【0030】
【発明の効果】
本発明の代表的なものによれば、2枚の板状画像保持フィルムを互いに逆方向あるいは速度を違えて回転駆動させるので、光像の変化に富んだ投影玩具の実現が図れる。
【0031】
また、2枚の板状画像保持フィルムはカセット方式で本体に着脱自在に構成されたものでは、別に用意した他の2枚の板状画像保持フィルムと容易に変えることができるので、光像変化をより楽しめることになる。
【0032】
さらに、マイクロ印刷された透明フィルム小サイズのポジ写真フィルム等のスクリーンへの投影に適し、大口径、超広角であることから弱い光源でありながら巨大スクリーン(壁、天井等)に大型ワイドな映像を投射できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光学装置の構成図である。
【図2】図1の光学装置の下部構成の分解斜視図である。
【図3】図1の光学装置の上部構成の分解斜視図である。
【図4】図1の光学装置の回路図である。
【図5】図1の光学装置の照明手段および投影手段の縦断面図である。
【図6】図1の光学装置の合焦手段およびその近傍の分解斜視図である。
【図7】図1の光学装置のフィルム駆動手段の分解斜視図である。
【図8】図1の光学装置のフィルム駆動手段の平面図である。
【図9】図1の光学装置のフィルム駆動手段の一部の歯車の噛合関係を示す図である。
【図10】図1の光学装置の出力部の側面図である。
【図11】図1の光学装置の出力部と画像保持フィルムの係合関係を示す側面図である。
【図12】図1の光学装置のカセットの分解斜視図である。
【図13】図1の光学装置のカセット収納部およびその近傍の斜視図である。
【図14】図1の光学装置のカセット収納部およびその近傍の斜視図である。
【図15】図1の光学装置のカセット収納部およびその近傍の斜視図である。
【図16】図1の光学装置のカセット収納部およびその近傍の斜視図である。
【図17】図1の光学装置のカセット収納部およびその近傍の斜視図である。
【図18】図1の光学装置の照明手段および投影手段の構成図である。
【図19】図1の光学装置の同心円状プリズムの構成図である。
【図20】第1例の投影レンズの構成図である。
【図21】第1例の収差図である。
【図22】第2例の収差図である。
【図23】従来の光学装置の構成図である。
【符号の説明】
1 光学装置
5 電球
13 リフレクタ
14 同心円状レンズ
15 投影レンズ
29 画像保持フィルム
Claims (3)
- 以下のI及びIIの要件を備える光学装置。
I.下記条件を満たす、正パワーメニスカスレンズからなるレンズL1と、正パワーレンズからなるレンズL2と、前記レンズL1,L2の間に設けられる絞りとを備え、前記レンズL1は、前記絞りの一側に、該絞りに凹面(R2面)を向けた状態で配置され、また、前記レンズL2は、前記絞りの他側に、該絞り側に曲率の弱い面(R3面)を向けた状態で配置され、前記レンズL1,L2のうちのレンズL2側に照射手段が設けられている。
(1)パワー配分 0.5<(L1/L2)<1.0
(2)レンズL1曲率 0.6>(R1/R2)>0.3
(3)レンズL2曲率 |R3/R4|>3
II.仮想楕円体の一の焦点近くに設けられた電球と、前記仮想楕円体のほぼ半部に設けられ、かつ、この仮想楕円体よりも内側に反射面があり、前記電球から出た光を、前記レンズL1,L2の投影レンズの後ろ主点近傍で円環状に結像させるためのリフレクタと、このリフレクタからの光を前記投影レンズの後ろ主点に結像させるための同心円状プリズムとを備え、前記同心円状プリズムと前記投影レンズとの間には前記画像保持フィルムが配設されている。 - 前記レンズL1,L2は同質のプラスチックで構成されていることを特徴とする請求項1記載の光学装置。
- 前記絞りは、大きな幅を有する1枚の絞り部材、または大きな距離を持つ2枚の絞り部材から構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の光学装置。
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