JP3565819B2 - テント - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、フレームとテント膜体とが結合してなる構造の組立式のテントに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のテントとして、例えば実開平4−119068号に開示されたワンタッチ式ドーム型テントがある。このテントは、テント膜体と、集結板と称するハブと、テントポール(通常はフレームと称する。)とからなっている。各テントポールは、関節機構で互いに順次に折り畳み可能な状態で連結されている複数の連結ロッド(通常はポールと称する。)からなっていて、その最上段のロッドの先端はハブに折り畳み可能に枢着されていてそれぞれのテントポールを固定している。テント膜体は、その頂点がハブに固定され、また、膜体の稜線上の数か所で連結ロッドに結合されている。
【0003】
このテントは、関節機構、枢着機構等を使用しているため連結ロッドを取り外しできず、従って、テントをコンパクトに折り畳むことができない。また、これら関節機構や枢着機構等を必要としているので、フレーム、ハブ等の重量および製作コストが増大するため、テントの軽量化が図れないとともにテントが高価となる難点があった。
【0004】
この他、折り畳み式テントとしては実開平1−63527号、実開昭62−137969号、実開平3−20665号公報に開示のテントがあるが、いずれも、雨傘型のテントであるため、フレームを分解して折り畳むことができない構造となっている。
【0005】
また、特開平2−35175号公報に開示のテントは、ハブに取り付けた各フレーム(または支柱)は、一本の長尺フレームであり、このフレームを複数の部材に分解できない構造となっている。
【0006】
一方、特開昭61−286470号公報に開示のハブは、十字線上にそれぞれ設けた、直角方向に回動可能な、4つの複雑な構造のソケット(管状のスリーブ)にフレームとしてのストラットを接着剤で固定した構造となっている。
【0007】
上述した構造のテントの問題点を解決するため、実用新案登録第3009595号があるが、これに開示されているテントもハブを用いているため、テントの軽量化と展張・撤収に手間取るという問題点があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、この発明の目的は、単独で展張と折り畳みが簡単に行え、軽量で、低コストで、しかもコンパクトに畳める構造のテントを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的の達成を図るため、この発明のテントは、下記のような特徴を有する。
【0010】
この発明のテントは、テント膜体と、このテント膜体の展張用の第一及び第二フレームと、このテント膜体の頂点及びその近傍にわたり、互いに交差して、設けられた第一及び第二スリ−ブ(交差スリ−ブと称する。)とを具えている。
【0011】
第一及び第二フレームの各々は、互いに順次に連結およびその解除や離脱が可能な複数の管状ポールからなっている。
【0012】
さらに、これら第一及び第二フレ−ムの管状ポールに順次に貫通させて第一および第二ショックコード(弾性紐)を設けてある。この場合、これら第一および第二ショックコードは、テント膜体の下部と結合できるように、第一及び第二フレームのそれぞれの両端から突出させてある。
【0013】
さらに、第一及び第二フレームのそれぞれの複数の管状ポ−ルのうち、中央のポ−ルは、第一及び第二スリ−ブに、これらスリ−ブから脱落しないように、挿入された状態で、固定してある。
【0014】
好ましくは、これらスリ−ブは、ポールを挿入したとき摩擦固定できる程度の孔径とするのが良い。或いは、この中央のポ−ルを、スリ−ブに、縫い付けや締め付けその他の適当な結合手段を用いて、固定しても良い。
【0015】
このように中央のポ−ルがテント膜体に結合されているので、フレーム構成用の複数のポールは、ショックコードで束縛されてバラバラにならず、テント膜体と一体結合しており、従って、テントの組み立て操作および撤収操作が簡単容易となる。
【0016】
また、好ましくは、これら第一および第二スリ−ブは、十字形やX字型の貫通孔形状となるように連通しているのが良い。このようにすると、スリ−ブに差し込んだ両フレームがスリ−ブ内で交差するので、テント膜体の外側で、交差による段差が生じない。
【0017】
さらに、各フレ−ムのポ−ルにそれぞれ貫通させた2本のショックコードのそれぞれの両端部すなわち合計で4つの端部がこのテント膜体の四隅の下部にそれぞれ結合してあるのが好適である。
【0018】
そして、好ましくは、このテント膜体の四隅の下部にはこれらのフレームの最下段のポールの先端部と結合する結合具をそれぞれ設けておくのがよい。
【0019】
これらショックコ−ドの結合及びポ−ルの結合は、膜体、ショックコード或いはポールの交換を容易にするため、容易に結合が解除できるように、しておくのが良い。
【0020】
そして、このテント膜体には、この膜体を所要のポールに取り付ける適当な取り付け手段を設けて置くのがよい。
【0021】
このように、組み立てテントによれば、テント膜体の天頂部に結合して設けられた第一及び第二スリ−ブから成る交差スリ−ブには、第一及び第二フレ−ムのそれぞれの中心部に対応するポ−ルがそれぞれ固定されている。それぞれのフレームに貫通している2本のショックコードの各下端は膜体の下部の四隅に結合している。そして第一及び第二フレーム用の残りのポールは、当該ポ−ルに関連するショックコード部分が通されて、それぞれ結合している。
【0022】
このテントの展張すなわち組み立ては次のようにして行なう。交差スリ−ブに各組のフレームの残りの最上段のポールの先端部を、天頂部に固定された中央のポ−ルに差し込んで固定する。このポール以下、ポール同士を順次に下位の段のポールへと挿入結合させてポールを繋いでフレームを作る。最下段のポールの下側先端部を膜体の四隅の各結合具に固定する。第一及び第二フレームが完成すると、丁度天頂部を中心として、2本のフレームが4方に傘の骨のように湾曲して張られた状態となる。ショックコードの下端は膜体の下部の四隅に結合されて固定されているので、フレームが張られると、天頂部の中央のポ−ルの両側でショックコードが引っ張りあって緊張して伸びて、フレームは確りと張られる。これらのフレームの完成と同時に、テント膜体の天頂部(頂上部)は、交差スリ−ブを介してフレ−ムに吊り下げられた状態となり、また、各ポールにテント膜体の一部分を取付手段によって取り付けると、テント膜体は第一及び第二フレームで確りと展張し支持固定される。
【0023】
テントの撤収は、先ず、各ポールからテント膜体の取付手段を外し、最下段のポールを各結合具から外し、各ポール同士の接続を外してショックコードの緊張を解除し、次に最上段のポールのところへ残りの他のポ−ルを折り畳む。この作業により、テント膜体の展張は崩れるので、各フレーム毎にポールを、ショックコードが蛇状にくねるように揃えると、テント膜体もこれに従って、畳められる。2組全部のフレーム毎のポールを束ねてこれと中央のポ−ルとを包み込むようにしてテント膜体でくるみ、収納袋に納める。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明のテントの実施の形態を説明する。尚、各図は、この発明が理解できる程度に各構成成分の形状、大きさ及び配置関係を概略的に示してある。この実施の形態の構成例では、平面的に見た形状が四角であって全体がドーム形状であるテントを例に挙げて説明する。
【0025】
図1はテントを組み立てた状態すなわちテントを展張した状態での平面図であり、図2(A)はその正面図、図2(B)は、その側面図及び図3は、その要部であるテント膜体の天頂部に設けられた、互いに交差するスリ−ブすなわち交差スリ−ブの様子を示す斜視図である。
【0026】
これらの図において、テント膜体10は、その4つの稜線上に設けた複数の取付手段(代表して12で示してある。)でフレーム14、16、18、20と中央のフレ−ム22及び24に取り付けられている。稜線上のフレ−ム14及び16(以下、これらフレ−ムを稜線フレ−ムとも称する。)は、第一フレ−ムを構成しており、稜線上のフレ−ム18及び20(以下、これらフレ−ムを稜線フレ−ムとも称する。)は、第二フレ−ムを構成している。
【0027】
この構成例では、各稜線フレーム14、16、18および20は、それぞれ、例えば5本の管状ポールと一本の中央の管状ポ−ル(以下、天頂ポ−ルとも称する。)からなり、図2(A)において、フレーム14の各ポールのセクションを14a,14b,14c,14d,14eで示し、また、フレーム18の各ポールのセクションを18a,18b,18c,18d,18eで示してある。また、第一フレ−ムに属する天頂ポ−ル(第一天頂ポ−ルと称する。)を22で示してあり、第二フレ−ムに属する天頂フレ−ム(第二天頂ポ−ルと称する。)を24で示してある。残りのフレーム16および20も、フレーム14および18と同様に同数のポールで構成されている(図に示していない。)。
【0028】
特に、この発明のテントの場合には、テント膜体10の天頂部に、第一及び第二フレ−ムを個別に通す第一及び第二スリ−ブ32及び34が例えば縫着により取り付けられている。この第一及び第二スリ−ブは、これらとテント膜体10との間で貫通孔を形成しているので、この貫通孔を含めた意味で、単にスリ−ブと称する。この第一及び第二スリ−ブ32及び34は、稜線上に沿って、互いに交差して、設けられているので、交差スリ−ブ30と称する。この図2(A)、図2(B)及び図3に示す構成例では、両スリ−ブ32および34は、天頂部において、ア−チ状に形成してある。スリ−ブをア−チ状に構成することにより、テントを張ったときの天頂部の湾曲面に沿わせてポ−ルを設定できるとともに、テントを畳んだとき、スリ−ブの無駄なだぶつきを防ぐことが出来る。さらには、このようにア−チ状にすることにより、スリ−ブを手でつかんでテントを持ち上げたり、移動させたりさせることが容易となる。
【0029】
上述した、第一天頂ポ−ル22は、第一スリ−ブ32に挿入されて固定されている。また、同様に、第二天頂ポ−ル24は、第二スリ−ブ34に挿入されて固定されている。図1ないし図3に示すこの構成例では、交差スリ−ブ30は、両スリ−ブ32及び34の貫通孔が互いに連通した構造の連通スリ−ブである。従って、交差スリ−ブ30内において、両天頂ポ−ルは、交差して取り付けられている。これら天頂ポ−ル22及び24は、交差スリ−ブ30に、適当な手法による縫い付け、摩擦結合、接着或いはその他の手法により、スリ−ブから脱落しないように、取り付け固定されている。しかし、その取付は、天頂ポ−ルが破損や損傷を受けた場合には、新しい天頂ポ−ルと容易に交換できるように取付ておくのが好適である。
【0030】
この第一及び第二スリ−ブ32及び34の長さは、テント膜体10を畳んだときのサイズをどの程度のサイズにするかによって決めればよい。また、天頂ポ−ル22及び24の長さは、他の残りのポ−ル14a〜14e,18a〜18e,・・・等の長さと異なっていても良いし或いは同一長であっても良い。これら天頂ポ−ルに他のポ−ルを差し込む作業が簡単・容易にかつ迅速に行えるという観点から、この天頂ポ−ルの長さは、スリ−ブ32及び34の長さよりも長くするか同じにするのが、好ましい。他の残りのポ−ルの長さは、同一であるのが好ましいが、これに何ら限定されることなく、従って異なっていても良い。
【0031】
また、例えば図1に示してあるように(他の図では、図示を省略してある。)、このスリ−ブ32及び34自体或いはその周辺のテント膜体に全てのポ−ルをコンパクトに纏めて結束するための、例えばひも状の結束具40を設けておくのがよい。このようにしておけば、ポ−ルがバラバラにならず、テント設営の際に素早くポ−ルの連接を行える。
【0032】
既に説明したように、図には現れていないが、フレーム14の最下段のポールから最上段のポールを貫通し、さらに、天頂ポ−ルを経てフレ−ム16の最上段のポールから最下段のポールへと1本のショックコード(第一ショックコード)を通してある。同様に、フレーム18の各ポール、他方の天頂ポ−ルおよびフレーム20の各ポールを経て別のショックコード(第二ショックコード)を通してある。そして、図には現れていないが、これらコードの各端部をテント膜体10の下部でテントと結合させてある。これらの詳細は、後述する。
【0033】
各フレームに所属する各ポールは、一方の先端を他方の端部に順次に挿入して摩擦係合させてそれぞれのフレームを構成している。そして、各フレームの最上段のポール14a,18a、・・・は天頂ポ−ル22及び24に挿入して摩擦係合させてフレーム14,16,18,20を固定する。一方、各フレームの最下段のポール14e,18e、・・・を膜体10の下部に設けた受け具などの適当な結合具(結合部ともいう。)例えばリング或いは裾テープに結合する。そして、膜体の下部の所要箇所を通常のごとくペグクイで地面に固定する。尚、図1および図2(A)において、50はテントの出入口部を示し、図では出入口部分をファスナで閉じた状態で示してある。52はテント窓を示し、54は下側を固定しておいて上側から開閉するフラップを示し、図ではこの窓をフラップで閉めた状態で示してある。尚、この窓52は換気のための空気の流入兼流出窓とするのがよい。
【0034】
次に、図4及び図5は、上述した交差スリ−ブ30の変形例を示す斜視図である。図4は、図3に示した交差スリ−ブとは異なり、各スリ−ブをア−チ状に形成しないで、テント膜体10に沿わせて形成した例である。図5は、第一及び第二スリ−ブ32及び34を、それぞれ別の構造として形成し、第二スリ−ブ34をテント膜体に沿わせて形成し、第一スリ−ブ32をこの第二スリ−ブ34を跨ぐように、ア−チ状に形成した例である。
【0035】
次に、第一及び第二フレームのそれぞれの最下段の管状ポールの先端部を、テント膜体の下部に設けた結合具と結合させる例につき説明する。先ず、図6及び図7は、結合具をリングとし、かつ、このリングにショックコードを結合することにより、ポール先端部とリングとを結合させる例を示す。これら図6及び図7を参照して、各稜線フレーム14,16,18,20と、ショックコードと、テント膜体10との関係を説明する。図6は、ショックコ−ドと、稜線フレ−ムを構成するポ−ルと、テント膜体との関係を説明するための要部を示す説明図であり、特に一組の稜線フレ−ム14に関連した部分を取り出して説明するための図である。図7は、ショックコ−ドをテント膜体に結合する手法を説明するための説明図である。
【0036】
これらの図6及び図7からも明らかなように、第一ショックコード60を第一フレ−ム(14,16)に通してその両側からコードの両端側の部分をほぼ同じ長さで伸ばしてある。同様に、第二ショックコードを第二フレ−ム(18,20)に通してその両側からコードの両端側の部分を同じ長さで伸ばしてある(図示せず。)。それぞれのコードの両端側部分の各々を、それぞれ1組の稜線フレーム14,16,18,20を構成するそれぞれの天頂ポ−ルを介して最上段ポールから最終段ポールまで順次に挿入して、各コードの先端側を最終段(最下段)のポールから引き出してある。そして、各コードの両端をテント膜体10の四隅の下部に設けてある結合具70に結合してある。
【0037】
図6は、一例として稜線フレーム14を示している。この図6に示す例からも理解できるように、第一ショックコード60の天頂ポ−ルを貫通して延在させてある一方側の部分に、第一フレーム14用の各ポール14a,14b,14c,14d,14eが取り付けられている。このコード60が各ポールを貫通しているため、天頂ポ−ルを含め1組の稜線フレームを構成するポールがバラバラにならず、各ポールは接続の順番通り配列を維持している。このショックコード60の端部の結合は、コード先端を膜体10に縫着させてあるリング72に直接結びつけても良い。この場合には、このリング72が結合具70となる。或いは、このリング72に別のリング74を連結して設け、この別のリング74にコード端部を直接または、例えば、コードの先端に結びつけた線状または帯状の掛け手段76を介して連結させても良い。この場合。結合具70は、72、74、76をもって構成している。或いは、その他の都合のよい適当な手法で、コード先端と膜体10とを結合させることができる。
【0038】
尚、図6及び図7において、コード60の一部分と掛け手段76のコード側の部分をポールの外に露出しているように示しているが、使用時には、これらの部分はショックコードの引張力のためポール内に収まっている。
【0039】
図7に示すように、リング72と別のリング74とを、別の結合リング80で結合させても良い。尚、これらの結合具70の形成材料として、布、金属、プラスチックその他の材料を使用できる。尚、図6および図7中、78はペグクイ用リングであり、この結合具70に適当に結合すれば良い。
【0040】
図8及び図9は、図6及び図7を参照して説明したポール先端部と結合具との結合手法とは別の結合手法を説明するための説明図である。
【0041】
この構成例では、ショックコード60の先端に結合ピン100が結合している。一方、テント膜体10の四隅には、外方へ向けて展張出来る裾テープ110が、それぞれ設けられている。この裾テープ110には、適当な箇所に丸形のハトメ穴112が設けられている。
【0042】
図8に示すように、上述した結合ピン100は、このハトメ穴112に嵌入可能な、前半部(エンドキャップとも称する)102と、この前半部と一体的に連続構成された後半部104とを有している。前半部102の先端部102aは円柱状のピンの形態に形成されていて、後半部側はポール14eの端縁と当接するような大きさの傘状部102bとなっている。
【0043】
後半部104は、ショックコード60と結合させてある。図8に示す構成例では、後半部104は、前半部102と連続する側の部分は、円柱状部104aとして、ショックコード60側は板状部104bとして形成してある。この板状部104bにショックコード60を通す孔104cが設けられていて、この孔104cにショックコード60を通してコード先端側に孔径よりも大きいストッパを形成してコードが孔を抜けないようにして、コードと結合ピンとを結合させている。
【0044】
この結合ピン100の後半部104は、ショックコード60の引張力によって、ポール14e内に収容されるが、前半部102は、ポール先端縁に当接するためポール外に出ている。この結合ピン100の先端部102aをハトメ穴112に差し込む。これによりフレームの最下段の管状ポールの先端部と結合具とを結合させることが出来る。
【0045】
図9は、ポール14eの先端部を、結合具である裾テープ110のハトメ穴112に、差し込む状態を概略的に示している。尚、図9中、120はフライシートを固定するためのバックルで裾テープ110に設けられている。また、122はペグ止めリングであり、裾テープ110の先端に設けられている。また、124は、裾テープ110とテント膜体10とを結合している結合布である。図9に示すように、フレーム14すなわち最下段のポール14eを矢印Aの方向からハトメ穴112に差し込んでフレーム下端を固定する。
【0046】
尚、フレームの張り強度を高めたり、或いは、テントの組み立てや撤収の際の、ポールの接合または取りはずし作業のときにコードが伸縮すると作業能率上都合が良いので、上述したショックコードはゴムその他の適当な弾性材料で形成するのが好適である。
【0047】
このテントの組み立ては、天頂ポ−ル22及び24に最上段のポール14a,16a,18a,20aを挿入固定し、このポールに順次に下位段のポールを接続固定して各フレーム14,16,18,20を組み立てる。然る後、テント膜体10を、その稜線上に設けてある取付手段12を用いて、各稜線フレーム14,16,18,20に固定する。その後、所要に応じ、最下段のポールの下端を結合手段70と結合させる。また、膜体10の裾部分をペグクイで固定する。テントの撤収は、ペグクイを抜き、稜線フレーム14,16,18,20から取付手段12を外し、天頂ポ−ル22及び24からポールを取り外すと共に、各ポール間の接続を解き、ポールを束ねた後、このポールを巻き込むようにして膜体10で包み込む。
【0048】
【発明の効果】
上述したこの発明のテントの構造によれば、テント膜体と第一及び第二フレ−ムとが、テント頂点に設けた第一及び第二スリ−ブ及び当該スリ−ブ内に設けた天頂ポ−ルを介して結合しており、また、テント膜体の下部の隅と天頂ポ−ル及び稜線フレ−ムの各ポ−ルを貫通する2本のショックコードの端部とが連結されており、しかも、ショックコードには、テントを支持するフレーム構成用のポールが、ショックコードがポール中を貫通する形で、ポールの接続順に設けられている。従って、テント膜体、ショックコード、ポールが一体的構造と成っており、天頂ポ−ルに残りの最上段のポールを挿入した後、残りのポールを順次に接続し、然る後、ポールにテントを固定して、テントの組み立てができるし、またテントの撤収の際には、テントとポールとの固定を解除した後、ポールを外し、その後は膜体をたたむだけで済むので、展張と畳み込みが簡単で、しかもコンパクトに畳める。また、天頂ポ−ルと稜線フレ−ムのポールおよびポール間の接続構造は、天頂ポ−ルに稜線フレ−ムの最上段ポールを差し込む構造となっていて、従来のような関節機構や雨傘などのような折畳機構を設けていないし、また、ハブ構造も設けていない。従って、この発明のテントは従来のテントよりも、軽量で、構造が簡単で、製造コストが安価で、しかも、一人で設営及び撤収が出来るなど取扱が簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のテントの説明に供する概略的平面図である。
【図2】(A)及び(B)は、この発明のテントの説明に供する概略的正面図及び側面図である。
【図3】この発明のテントの、特に交差スリ−ブ及び天頂ポ−ルの説明に供する概略的斜視図である。
【図4】この発明のテントの、特に交差スリ−ブ及び天頂ポ−ルの変形例の説明に供する概略的斜視図である。
【図5】この発明のテントの、特に交差スリ−ブ及び天頂ポ−ルの他の変形例の説明に供する概略的斜視図である。
【図6】この発明のテントの構造の要部の説明に供する説明図である。
【図7】この発明のテントの構造の要部の説明に供する説明図である。
【図8】この発明のテントの構造の説明に供する説明図である。
【図9】この発明のテントの構造の説明に供する説明図である。
【符号の説明】
10::テント膜体
12:取付手段
14,16,18,20:稜線フレーム
(14,16):第一フレ−ム
(18,20):第二フレ−ム
14a〜14e,18a〜18e:ポール
22,24:天頂ポ−ル
30:交差スリ−ブ
32:第一スリ−ブ
34:第二スリ−ブ
50:出入口部
52:テント窓
54:フラップ
60:第一ショックコード
70:結合具
72:リング
74:別のリング
76:掛け手段
78:ペグクイ用リング
80:結合リング
100:結合ピン
102:前半部
102a:先端部
102b:傘状部
104:後半部
104a:円柱状部
104b:板状部
104c:孔
110:裾テープ
112:ハトメ穴
120:バックル
122:ペグ止めリング
124:結合布
Claims (3)
- テント膜体と、該テント膜体の展張用の第一及び第二フレームと、該テント膜体の天頂部に、互いに交差して、設けられた第一及び第二スリーブとを具え、
前記第一及び第二フレームの各々は、互いに連結およびその解除が自在の複数の管状ポールからなり、
さらに、前記第一及び第二フレームのそれぞれの両端から突出するように、これらフレ−ムの管状ポールに貫通させて取り付けられた第一および第二ショックコードを具え、
前記第一及び第二フレームのそれぞれの複数の管状ポ−ルのうち、中央の管状ポ−ルは、縫いつけ、摩擦結合及び接着を含む手段から選択される手法により、前記第一及び第二スリ−ブに挿入された状態で、前記第一及び第二スリ−ブにそれぞれ固定されている
ことを特徴とするテント。 - 請求項1に記載のテントにおいて、
前記テント膜体の下部に、前記第一及び第二フレームのそれぞれの最下段の管状ポールの先端部と結合する結合具を有し、
前記第一及び第二ショックコードのそれぞれの端部を前記テント膜体の下部に結合してあり、
前記テント膜体は、該テント膜体を前記管状ポールに取り付ける取付手段を具えていることを特徴とするテント。 - 請求項1または2に記載のテントにおいて、前記第一及び第二スリ−ブは、互いに連通していることを特徴とするテント。
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KR200479455Y1 (ko) * | 2015-07-15 | 2016-01-28 | 이승진 | 접이식 텐트 |
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JP2003253915A (ja) | 2003-09-10 |
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