JP3565669B2 - ゴルフクラブヘッド - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ウッドゴルフクラブヘッドまたはアイアンゴルフクラブヘッド等の金属製中空ゴルフクラブヘッドに係わり、更に詳しくはクラブヘッド本体とシャフトとの固定支点を、クラブヘッド本体内のホーゼル側に設けることで、スウィング中及びボールインパクト時(打球時)にヘッド本体自体を変形させ、高弾道の打球を得ることが出来ると共に、シャフトの折損等を有効に防止し、更にクラブヘッド本体の中空部に、異物が侵入しないように構成した新規なゴルフクラブヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ウッドゴルフクラブヘッド(またはアイアンゴルフクラブヘッド)等の金属製の中空ゴルフクラブヘッドは、図7に示すように、ヘッド本体1のホーゼル部2がヘッド本体1のクラウン部3と一体的に形成され、ホーゼル部2はクラウン部3から外方向に突出させたり、またはヘッド本体1内に突出させて形成し、シャフト4の先端側を支持固定させる構成になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
即ち、従来のホーゼル部2は、ヘッド本体1のクラウン部3と連結された一体構造で、所謂,完全剛性体となっているため、ゴルフクラブのスウィング時や、ボールインパクト時(打球時)には、ヘッド本体1の変形は殆ど起こらない構造になっている。
【0004】
従って、リアルロフト,フェースアングル等、ゴルフクラブの動的挙動に対しては、完全剛性体であるヘッド本体自身には関係せず、シャフトの特性(例えば,シャフトの撓み,捩じれ,弾性力等)に影響されるところが大きく打球したボールの方向性や、高さ方向に安定感が得られないのが実情であった。
また、従来のゴルフクラブでボールを打球すると、クラウン部3から外方向に突出したホーゼル部2の上端部に応力が集中し、シャフト4の折れを引き起こす原因となっていた。
【0005】
この発明は、かかる従来の課題に着目して案出されたもので、シャフトの特性に影響されず、しかもヘッド本体とシャフトとの剛性感を持たせることなく安定した打球の方向性及び高弾道を得ることが出来、更にシャフトの折損を有効に防止出来ると共に、クラブヘッド本体の中空部への異物の侵入を有効に防止出来るゴルフクラブヘッドを提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記目的を達成するため、クラブヘッド本体の内部に、ソール部側からクラウン部に形成したシャフト挿入孔に向かって、かつクラウン部と分離したシャフト先端支持部材をソール部と一体的に形成し、前記クラウン部に形成したシャフト挿入孔とシャフト先端支持部材との隙間からクラブヘッド本体の中空部に、異物が侵入しないように構成したことを要旨とするものである。
【0007】
即ち、前記シャフト先端支持部材を前記シャフト挿入孔から突出させ、該シャフト先端支持部材の先端部にシャフト挿入孔とシャフト先端支持部材との隙間を覆う鍔部を形成したり、シャフト先端支持部材で支持されたシャフトと該シャフトの径よりも大きく形成したシャフト挿入孔との隙間にゴム製のシール部材を介在させたり、更にクラブヘッド本体の中空部に、シャフト挿入孔を閉鎖する防水性の充填材を充填またはシャフト挿入孔を閉鎖するエアーバッグを収容するように構成したことを要旨とするものである。
【0008】
この発明は上記のように構成され、金属製中空ゴルフクラブヘッドにおいて、シャフト先端支持部材、即ち、ホーゼル部をソール部の内壁面に中空部内側に向かって立設させると共に、クラウン部と分離させてヘッド本体とシャフトとの剛性感を持たせることなく構成することで、ゴルフクラブのスウィング時や、ボールインパクト時(打球時)に、シャフトの特性(例えば,シャフトの撓み,捩じれ,弾性力等)に影響されることなく、ヘッド本体自体を変形させて打球でき、この結果、安定した打球の方向性及び高弾道を得ることが出来るものである。
【0009】
また、クラウン部に形成したシャフト挿入孔からクラブヘッド本体の中空部に、異物が侵入しないように構成することで、スウィング時の風切音を防止したり、打球音を改善できフィーリングを向上させることが出来るものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づき、この発明の実施形態を説明する。
なお、従来例と同一構成要素は、同一符号を付して説明は省略する。
図1は、この発明の第1実施形態を示すウッドゴルフクラブのヘッド本体1の縦断正面図を示し、前記ヘッド本体1は、クラウン部3とフェース部6とソール部5とは、金属製材料(例えば、チタンまたはチタン合金等)により中空で一体的に成形されている。
【0011】
前記クラウン部3には、シャフト4のシャフト挿入孔7が形成され、またソール部5の内壁面5aには、前記クラウン部3に形成したシャフト挿入孔7に向かって、かつクラウン部3と分離したシャフト先端支持部材8(ホーゼル)がシャフト挿入孔7から突出した状態で一体的に形成されている。
前記シャフト先端支持部材8は、図1に示すように、中空筒状に形成され、この中空筒状の底部8aは、密閉または開口させて形成するものである。また前記クラウン部3に形成したシャフト挿入孔7は、シャフト4及びシャフト先端支持部材8の径よりも大きく形成して、シャフト4の側面がシャフト挿入孔7の周縁部に直接接触しない構造にしてあり、シャフト先端支持部材8の先端部8bは、前記シャフト挿入孔7とシャフト先端支持部材8との隙間Pを覆うような鍔部9が形成してある。
【0012】
また、図2及び図3は、この発明の第2実施形態を示すヘッド本体1の縦断正面図と縦断側面図とを示し、この実施形態は、シャフト先端支持部材8とシャフト挿入孔7との間にゴム製のシール部材10が介在させてあり、これによりクラブヘッド本体1の中空部1a内にゴミや水等の異物が入り込むのを防止すると共に、シャフト4がシャフト挿入孔7の周縁部に接触して傷付くのを有効に防止し、更にスウィング時の風切音を防止したり、打球音を改善できフィーリングを向上させることが出来るものである。
【0013】
なお、シール部材10の係止手段としては、クラウン部3に形成したシャフト挿入孔7の周縁部にシール部材10が係合する係合凹部7aを予め形成しておくことにより、容易に着脱出来るものである。
また、図4はこの発明の第3実施形態を示すヘッド本体1の縦断正面図を示し、この実施形態は、クラブヘッド本体1の中空部1aに、シャフト挿入孔7を閉鎖する防水性の充填材11(例えば、発泡性の樹脂材料等)を充填しておくことにより、上記第2実施形態と同様な効果を得ることが出来るものである。
【0014】
図5は、この発明の第3実施形態を示すヘッド本体1の縦断正面図を示し、この実施形態は、クラブヘッド本体1の中空部1aに、シャフト挿入孔7の隙間Pを閉鎖するゴム製のエアーバック12を収容するように構成し、エアーバック12のエアー注入口12aからエアーを供給または排気させることがシャフト挿入孔7の隙間Pを閉鎖し、上記第2実施形態と同様な効果を得ることが出来るものである。
【0015】
以上のように、金属製中空ゴルフクラブヘッドにおいて、シャフト先端支持部材8を、ソール部5の内壁面5aに中空部1a内側に向かって立設させると共に、クラウン部3と分離させることにより、ヘッド本体1とシャフト4との剛性感を持たせることなく構成することができ、この結果、ゴルフクラブのスウィング時や、ボールインパクト時(打球時)に、シャフト4は、ソール部5に一体的に形成されたシャフト先端支持部材8の基端部を支点とすることが出来る。
【0016】
従って、ゴルフクラブのスウィング時や、ボールインパクト時(打球時)には、図6に示すように、シャフト4の特性(例えば,シャフトの撓み,捩じれ,弾性力等)に影響されることなく、ヘッド本体1自体を矢印Xのように変形させて打球でき、この結果、安定した打球の方向性及び高弾道を得ることが出来るものである。
【0017】
また、クラウン部3に形成したシャフト挿入孔7からクラブヘッド本体1の中空部1aに、異物が侵入しないように構成することで、スウィング時の風切音を防止したり、打球音を改善できフィーリングを向上させることが出来るものである。
なお、上記の実施形態では、ウッドゴルフクラブのヘッド本体1について説明したが、アイアンゴルフクラブのクラブヘッドに適用することは可能である。
【0018】
【発明の効果】
この発明は、上記のようにクラブヘッド本体の内部に、ソール部側からクラウン部に形成したシャフト挿入孔に向かって、かつクラウン部と分離したシャフト先端支持部材をソール部と一体的に形成し、前記クラウン部に形成したシャフト挿入孔からクラブヘッド本体の中空部に、異物が侵入しないように構成したので、以下のような優れた効果を奏するものである。
▲1▼.シャフトの特性(例えば,シャフトの撓み,捩じれ,弾性力等)に影響されることなく、ヘッド本体自体を変形させて打球でき、この結果、安定した打球の方向性及び高弾道を得ることが出来る。
▲2▼.ゴルフクラブのスウィング時や、ボールインパクト時(打球時)に、シャフトの特性(例えば,シャフトの撓み,捩じれ,弾性力等)に影響されることなく、ヘッド本体自体を変形させて打球でき、この結果、安定した打球の方向性及び高弾道を得ることが出来るものである。
▲3▼.クラウン部に形成したシャフト挿入孔からクラブヘッド本体の中空部に、ゴミや水等の異物が侵入しないように構成でき、またスウィング時の風切音を防止したり、打球音を改善できフィーリングを向上させることが出来るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態を示すウッドゴルフクラブのヘッド本体の縦断正面図である。
【図2】この発明の第2実施形態を示すウッドゴルフクラブのヘッド本体の縦断正面図である。
【図3】この発明の第2実施形態のヘッド本体の縦断側面図である。
【図4】この発明の第3実施形態を示すウッドゴルフクラブのヘッド本体の縦断正面図である。
【図5】この発明の第4実施形態を示すウッドゴルフクラブのヘッド本体の縦断正面図である。
【図6】ゴルフクラブのスウィング時や、ボールインパクト時におけるヘッド本体の変形状態を示す説明図である。
【図7】従来のウッドゴルフクラブのヘッド本体の縦断正面図である。
【符号の説明】
1 ヘッド本体 1a ヘッド本体の中空部
2 ホーゼル部 3 クラウン部
4 シャフト 5 ソール部
5a ソール部の内壁面 6 フェース部
7 シャフト挿入孔 7a 係合凹部
8 シャフト先端支持部材
8a シャフト先端支持部材の底部 8b シャフト先端支持部材の先端部
9 鍔部 10 シール部材
11 充填材 12 エアーバック
12a 注入口 P 隙間
Claims (4)
- 金属製中空ゴルフクラブヘッドにおいて、クラブヘッド本体の内部に、ソール部側からクラウン部に形成したシャフト挿入孔に向かって、かつクラウン部と分離したシャフト先端支持部材をソール部と一体的に形成し、前記クラウン部に形成したシャフト挿入孔からクラブヘッド本体の中空部に異物が侵入しないように構成したゴルフクラブヘッドであって、
前記シャフト先端支持部材を前記シャフト挿入孔から突出させ、該シャフト先端支持部材の先端部にシャフト挿入孔とシャフト先端支持部材との隙間を覆う鍔部を形成したことを特徴とするゴルフクラブヘッド。 - 金属製中空ゴルフクラブヘッドにおいて、クラブヘッド本体の内部に、ソール部側からクラウン部に形成したシャフト挿入孔に向かって、かつクラウン部と分離したシャフト先端支持部材をソール部と一体的に形成し、前記クラウン部に形成したシャフト挿入孔からクラブヘッド本体の中空部に異物が侵入しないように構成したゴルフクラブヘッドであって、
前記シャフト先端支持部材で支持されたシャフトと該シャフトの径よりも大きく形成したシャフト挿入孔との隙間にゴム製のシール部材を介在させたことを特徴とするゴルフクラブヘッド。 - 金属製中空ゴルフクラブヘッドにおいて、クラブヘッド本体の内部に、ソール部側からクラウン部に形成したシャフト挿入孔に向かって、かつクラウン部と分離したシャフト先端支持部材をソール部と一体的に形成し、前記クラウン部に形成したシャフト挿入孔からクラブヘッド本体の中空部に異物が侵入しないように構成したゴルフクラブヘッドであって、
前記クラブヘッド本体の中空部に、シャフト挿入孔を閉鎖するエアーバッグを収容したことを特徴とするゴルフクラブヘッド。 - 前記クラブヘッド本体の中空部に、シャフト挿入孔を閉鎖する防水性の充填材を充填した請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28831796A JP3565669B2 (ja) | 1996-10-30 | 1996-10-30 | ゴルフクラブヘッド |
| US08/940,018 US5931742A (en) | 1996-10-30 | 1997-09-29 | Golf club head |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28831796A JP3565669B2 (ja) | 1996-10-30 | 1996-10-30 | ゴルフクラブヘッド |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10127829A JPH10127829A (ja) | 1998-05-19 |
| JP3565669B2 true JP3565669B2 (ja) | 2004-09-15 |
Family
ID=17728622
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28831796A Expired - Fee Related JP3565669B2 (ja) | 1996-10-30 | 1996-10-30 | ゴルフクラブヘッド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3565669B2 (ja) |
-
1996
- 1996-10-30 JP JP28831796A patent/JP3565669B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
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| JPH10127829A (ja) | 1998-05-19 |
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