JP3564324B2 - 網管理装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はATM(Asynchronous Transfer Mode, 非同期転送モード) 通信網に利用する。本発明は、ATM通信網の試験に関する。本発明は、複数のキャリアにより構成されている場合に、キャリアをまたがって設定されるPVC(Permanent Virtual Connection,恒久的な仮想接続) またはPVP(Permanent Virtual Path,恒久的な仮想通路) の試験方式に関する。ここにキャリアとは、一つの通信業者が提供する同一規格のATM通信網をいう。本発明は、異なる試験方式が設定されている他キャリアに対して、当該他キャリア内の関門交換機に折り返し点を設定して行う折り返し試験に関する。
【0002】
【従来の技術】
ATM通信網では、通信を開始するに際して、あるいは一連の通信の途中で、一つのノードを起点として目的とする通信相手のノードまでの間に設定されているPVC(またはPVP、以下単に「PVC」という)が正常に動作することを試験しなければならないことがある。通信相手のノードが起点となるノードと同一のキャリアに属するときには、そのキャリアに定められた試験手順により、折り返し試験などの試験を実行することができる。
【0003】
たとえば、起点となるノードから通信相手に対して送信する試験セルの中にループバックセルを設定して送信し、通信相手となるノードではこのセルが試験セルであること、およびループバックを要求していることを知ると、このループバックセルの全部または一部をコピーして応答セルの中の規定位置に設定し、これを起点となるノードに宛てて返送する。起点となるノードでは、この応答セルを受信し、その中の規定位置に自らが送信したループバックセルのコピーがあることを確認すると、そのPVCが通信相手まで適正に確立されていることを知ることができる。
【0004】
通信相手のノードが異なるキャリアに属するときには、その通信相手が属するノードの試験手順が必ずしも自キャリアの試験手順と一致しない。また、対象とするPVCが試験手順の異なる第三のキャリアを通過することもある。そのような場合には、試験セルが必ずしもその第三のキャリアを適正に通過しないこともある。
【0005】
このために、国際標準仕様がITU−T I.610 により規定されて、OAM(Operations, Administration and Maintenace)セルおよび折り返し試験の手順が定められた。この国際標準仕様により、原則的に一つのノードから他のキャリアに属する任意のノードに対して折り返し試験を実行することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、既存のノードの設備には現実に上記国際標準仕様を満足していないものが多数存在する。そのようなノードに対しては上記の国際標準仕様による折り返し試験手順では有効な試験を行うことができない。
【0007】
また、かりに国際標準仕様による折り返し試験を実行することができる相手ノードに対して、折り返し試験を実行しても、折り返し応答がなかったことがわかると、その原因を究明するためにそのPVCが通過するキャリアに対して、新たな折り返し点を設定して試験を行うなどその切分けが必要になる。その切分けのための他ノードの任意の関門交換機が、必ずしも上記国際標準仕様によるセグメント・エンド・ポイントとしての機能を備えているとは限らないから、所望の折り返し試験を実行することができない。
【0008】
本発明は、このような背景に基づいて行われたものであって、自キャリア内のノードを起点として、試験規格の異なる他キャリアを通過し、あるいは試験規格の異なる他キャリアに至るPVCの試験を円滑に行うことができる網管理装置を提供することを目的とする。本発明は、既存の設備あるいは既存の規格を国際標準仕様に変更しなくとも、既存の試験手順を利用して他キャリアからの試験要求に対応することができる網管理装置を提供することを目的とする。本発明は、PVCの切分け試験を円滑に実行することができる網管理装置を提供することを目的とする。本発明は、自キャリア内のノードを起点として他キャリアを通過するPVCについて、他キャリアに属する任意の関門交換機に折り返し点を設定して、折り返し試験を実行することができる網管理装置を提供することを目的とする。本発明は、他キャリア内に設定される折り返し点に対して経済的かつ実用的な試験を行うことができる装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の全体構成は通信網であり、他キャリアからの試験要求を受信し、その試験要求にしたがって自キャリアの試験規格により試験を実行するとともに、その試験結果を試験要求元に対して通知する試験実行側の網管理装置(図1の参照符号M2 、M3 )と、その試験要求を発し試験結果を受信し処理する試験要求元の網管理装置(図1の参照符号M1 )とからなる。
【0010】
本発明の第一の主題はこのうち試験実行側の網管理装置である。すなわち本発明の網管理装置は、他キャリアに属するノードを起点とし自キャリアを通過するPVCに対する試験要求を当該他キャリアから受信する手段と、その試験要求をそのPVCが通過する自キャリア内の通路に対する自キャリアの試験手順に翻訳する手段と、その試験手順を実行する手段と、その試験手順にもとづく試験結果を前記他キャリアの試験要求元に通知する手段とを含むことを特徴とする。
【0011】
本発明による上記各手段は、それぞれ設定されたソフトウエアによりその都度人手を介入することなく自動的に実行されるものである。
【0012】
本発明は、一つのキャリアについて一つまたは少数だけ設けられている網管理装置に設けるものであり、各ノードに設ける設備ではないからきわめて経済的に実現することができる。本発明は、他キャリア装置からの試験要求を受信すると、その試験要求を自キャリアの試験手順に自動的に翻訳して、試験そのものは自キャリアの試験手順で自動的に実行するものである。そしてその試験結果は、本発明の網管理装置が掌握してその試験要求元に通知する。これも自動的に実行される。したがって、既存の網管理装置に対して、原則的にハードウエアを変更あるいは追加する必要はなく、既存のごく少数の網管理装置にソフトウエアを追加することにより本発明を実施することができる。
【0013】
ここで「自キャリアを通過するPVC」とは、自キャリアを通過して他キャリアと第三の他キャリアを接続するPVC、自キャリア内に終端するPVCのいずれでもよい。
【0014】
上記試験要求には自キャリア内の関門交換機に折り返し点を設定する要求を含み、前記試験手順にはその折り返し点を当該関門交換機に設定するとともに、その折り返し点を通過する折り返し試験の手順を含むことができる。他キャリアからの試験要求であっても、この場合にもその折り返し試験は自キャリアの試験手順により実行する。
【0015】
前記試験要求を翻訳する手段には、その試験要求のあるPVCが自キャリア内で通過する経路について自キャリア内の網構成マップを参照しその接続を取得する手段と、その網構成に適応する試験手順を設定する手段とを含むことが望ましい。
【0016】
前記試験結果を試験要求元に通知する手段は、その試験結果に応じてその試験要求に含まれる情報の一部を試験要求元に折り返す構成とすることができる。すなわち、試験結果が良好であるときには、その試験要求セルからループバックセルなどの情報をとりだし、この写しを試験結果を通知するセルに設定して返送することにより、試験要求元では折り返し試験が実行されたものとして試験結果を受け取ることができる。
【0017】
本発明の第二の主題は、上記試験実行側の網管理装置に対して、試験要求を行うとともにその試験要求に対する結果を受信し処理する試験要求元の網管理装置である。これは、自キャリアに属するノードを起点として他キャリアを通過するPVCに対する試験要求を当該他キャリアの網管理装置に対して送信する手段を備えた装置である。そして、その装置には、当該他キャリアの網管理装置からその試験要求に対する試験結果を受信する手段と、その試験結果を処理する手段とを備えたことを特徴とする。これは必ずしも従来から定義されている網管理装置に設定するものとは限らず、一般のノード設備に設定することもできるが、ここではこれらも「網管理装置」として定義する。
【0018】
このような他キャリアの網管理装置に対して試験要求を行う網管理装置は、テーブルとして当該他キャリアの網構成モデルを保持しておき、このテーブルを参照して当該他キャリア内の関門交換機に対する折り返し点を設定し、この関門交換機に対して折り返し試験を要求する構成とすることができる。そしてこの要求に対する応答には、その設定された折り返し点による折り返し試験の結果を含む構成とすることができる。
【0019】
この構成により、他キャリアに属する通信相手となるノードに、国際標準仕様にもとづく折り返し試験の設備がなくとも、また、他キャリアを通過するPVCのマップを認識しなくとも、実質的に折り返し試験と等価の試験を実行することができる。本発明が実施された網管理装置に対して試験要求を行う場合には、通信相手となるノードまでのPVC全区間について試験を行うだけでなく、そのPVCが通過する他キャリアの関門交換機について、はじめから複数の折り返し点を設定して、一度の試験により複数の折り返し点を設定して自動的に部分折り返し試験を実行することができる。このような試験により、そのPVCが使用できるか否か、使用できないとすればPVCが貫通していない原因はどこにあるか、それを回復させるにはどのような措置が必要であるかなどを一度の試験でただちに判断することができる。
【0020】
本発明の別の概念は、上記試験要求元の網管理装置を一つのキャリアに備え、上記試験実行側の網管理装置を別のキャリアに備えた通信網である。
【0021】
そして、本発明が実施されたハードウエアとしての網管理装置は、上記試験要求元の網管理装置と上記試験実行側の網管理装置をともに一つのハードウエア内に備えた網管理装置である。
【0022】
【発明の実施の形態】
(第一実施例)
図1にATM通信網に設定されたひとつのPVCの一例を示す。このPVCは発ユーザが接続されたノードN1 と着ユーザが接続されたノードN2 との間に設定されている。このPVCは物理的には、キャリアK1 とキャリアK3 との間にキャリアK2 を経由して設定されている。キャリアK1 は関門交換機I1 によりキャリアK2 の関門交換機I2 に接続され、キャリアK2 は関門交換機I3 によりキャリアK3 の関門交換機I4 と接続されている。各キャリアにはそれぞれ網管理装置M1 、M2 、およびM3 が配置され、それぞれのキャリア内の網管理を実行するように構成されている。そして、この三つのキャリアK1 、K2 、K3 はそれぞれそのキャリア内部の試験方式が異なる規格になっているものとする。
【0023】
このPVCの試験を行う場合に、ノードN1 と関門交換機I1 との間の回線c1 の試験および関門交換機I1 と関門交換機I2 との間の回線c2 の試験は、キャリアK1 の網管理装置M1 により、そのキャリアの試験手順により実行することができる。関門交換機I2 と関門交換機I3 との間の回線c3 以降の試験は、試験手順の規格が異なることから、網管理装置M1 からは直接実行することができない。
【0024】
そこで、網管理装置M1 (試験要求元の網管理装置)はキャリアK2 の網管理装置M2 (試験実行側の網管理装置)に対して、回線c3 および回線c4 の試験実施を要求する。これは網管理装置の間には制御情報を相互に接続するための図に点線で表示する専用線が設備されているので、これを通じて要求することができる。かりに専用線が設備されていない場合や使用できない場合には、ATM通信により試験要求および応答を行うこともできる。
【0025】
この試験要求を受けると、網管理装置M2 ではこの試験要求をキャリアK2 に定められた試験手順に翻訳し、関門交換機I2 およびI3 の間の回線c3 の試験を実行し、同じくキャリアK2 に定められた試験手順により、関門交換機I3 およびキャリアK3 にある関門交換機I4 との間の回線c4 の試験を実行する。その試験結果は試験要求元の網管理装置M1 に通知する。
【0026】
さらに網管理装置M1 はキャリアK3 の網管理装置M3 に対して、関門交換機I4 と着ユーザが接続されたノードN2 との間の試験を要求する。この試験要求を受けた網管理装置M3 は、関門交換機I4 とノードN2 との間には直接接続された回線はなく、キャリア内ノードS1 を介して接続が行われていることを回線構成マップから認識する。これは試験要求元である網管理装置M1 からは認識できないが、これを二つの区間の回線試験に翻訳する。そして、関門交換機I4 と接続ノードS1 との間の回線c5 およびこの接続ノードS1 とノードN2 との間の回線c6 の試験を、それぞれキャリアK3 に定められた試験手順により実行して、その結果を網管理装置M3 から網管理装置M1 に報告する。網管理装置M1 では、これらの網管理装置M2 およびM3 からの試験結果を総合して、このPVCが良好であるか、不良であるならどの区間の回線に不良があるのかを識別することができる。
【0027】
図2はキャリアK3 の網管理装置M3 の試験実行についてのプログラム・フローチャートである。それぞれ図2の右側に各要素を本願発明の構成に対応させて、試験要求を受信する手段、その試験要求を翻訳する手段、試験を実行する手段、および試験結果を通知する手段との対応関係を表示する。
【0028】
図3はキャリアK1 の網管理装置M1 の試験要求についてのプログラム・フローチャートである。それぞれ図3の右側に同様に各要素を本願発明の構成に対応させて、試験要求を送信する手段、試験結果を受信する手段、および試験結果を処理する手段との対応関係を表す。
【0029】
(第二実施例)
第二実施例は折り返し試験を実行する例である。図1の構成を用いて説明する。第二実施例では、キャリアK1 の網管理装置M1 が、キャリアK2 の網管理装置M2 に対して、関門交換機I2 に折り返し点を設定することを要求する。網管理装置M2 はこの要求を翻訳し、キャリアK2 の内部で識別できる命令形式により関門交換機I2 にこのキャリアK2 に設定されている手順にしたがって、要求されたPVCに対する折り返し点を設定する。すなわち、関門交換機I2 に対して回線c2 から到来するノードN1 からの試験セルに対して、応答セルをN1 に対して返送するように制御する。この応答セルのループバックセルの部分には、受信した試験セルの要部コピーおよび関門交換機I2 の識別符号を設定する。これは、試験対象であるPVCが正常であればノードN1 に到達するはずであり、ノードN1 ではその応答セルの内容を分析することにより、関門交換機I2 までPVCが正常であることを認識することができる。
【0030】
つづいて、網管理装置M1 は網管理装置M2 に対して関門交換機I3 に折り返し点を設定することを要求する。そして同様に関門交換機I3 までの折り返し試験を実行することができる。
【0031】
このように、本発明では試験手順の規格が異なるキャリア間でも、その網管理装置にわずかな機能を付加することにより、他キャリアからの試験要求を受入れ自キャリア内でその試験要求に対応する試験を実行させることができる。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、自キャリア内のノードを起点として、試験規格の異なる他キャリアを通過し、あるいは試験規格の異なる他キャリアに至るPVCの試験を円滑に行うことができる。また、既存の設備あるいは既存の規格を国際標準仕様に変更しなくとも、わずかなソフトウエアを付加することにより、既存の試験手順を利用して他キャリアからの試験要求に対応することができる。本発明により、PVCの切分け試験を円滑に実行することができる網管理装置を提供することを目的とする。また本発明では、自キャリア内のノードを起点として他キャリアを通過するPVCについて、他キャリアに属する任意の関門交換機に折り返し点を設定して、折り返し試験を実行することができる。本発明は網管理装置に対するわずかなソフトウエアの付加により実施することができるから、きわめて経済的かつ実用的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例のATM通信網を説明する図。
【図2】本発明実施例試験実行側の網管理装置(M3 )の動作フローチャート。
【図3】本発明実施例試験要求元の網管理装置(M1 )の動作フローチャート。
【符号の説明】
K1 、K2 、K3 キャリア
M1 、M2 、M3 網管理装置
I1 〜I4 関門交換機
N1 発ユーザが接続されたノード
N2 着ユーザが接続されたノード
c1 〜c6 回線
【発明の属する技術分野】
本発明はATM(Asynchronous Transfer Mode, 非同期転送モード) 通信網に利用する。本発明は、ATM通信網の試験に関する。本発明は、複数のキャリアにより構成されている場合に、キャリアをまたがって設定されるPVC(Permanent Virtual Connection,恒久的な仮想接続) またはPVP(Permanent Virtual Path,恒久的な仮想通路) の試験方式に関する。ここにキャリアとは、一つの通信業者が提供する同一規格のATM通信網をいう。本発明は、異なる試験方式が設定されている他キャリアに対して、当該他キャリア内の関門交換機に折り返し点を設定して行う折り返し試験に関する。
【0002】
【従来の技術】
ATM通信網では、通信を開始するに際して、あるいは一連の通信の途中で、一つのノードを起点として目的とする通信相手のノードまでの間に設定されているPVC(またはPVP、以下単に「PVC」という)が正常に動作することを試験しなければならないことがある。通信相手のノードが起点となるノードと同一のキャリアに属するときには、そのキャリアに定められた試験手順により、折り返し試験などの試験を実行することができる。
【0003】
たとえば、起点となるノードから通信相手に対して送信する試験セルの中にループバックセルを設定して送信し、通信相手となるノードではこのセルが試験セルであること、およびループバックを要求していることを知ると、このループバックセルの全部または一部をコピーして応答セルの中の規定位置に設定し、これを起点となるノードに宛てて返送する。起点となるノードでは、この応答セルを受信し、その中の規定位置に自らが送信したループバックセルのコピーがあることを確認すると、そのPVCが通信相手まで適正に確立されていることを知ることができる。
【0004】
通信相手のノードが異なるキャリアに属するときには、その通信相手が属するノードの試験手順が必ずしも自キャリアの試験手順と一致しない。また、対象とするPVCが試験手順の異なる第三のキャリアを通過することもある。そのような場合には、試験セルが必ずしもその第三のキャリアを適正に通過しないこともある。
【0005】
このために、国際標準仕様がITU−T I.610 により規定されて、OAM(Operations, Administration and Maintenace)セルおよび折り返し試験の手順が定められた。この国際標準仕様により、原則的に一つのノードから他のキャリアに属する任意のノードに対して折り返し試験を実行することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、既存のノードの設備には現実に上記国際標準仕様を満足していないものが多数存在する。そのようなノードに対しては上記の国際標準仕様による折り返し試験手順では有効な試験を行うことができない。
【0007】
また、かりに国際標準仕様による折り返し試験を実行することができる相手ノードに対して、折り返し試験を実行しても、折り返し応答がなかったことがわかると、その原因を究明するためにそのPVCが通過するキャリアに対して、新たな折り返し点を設定して試験を行うなどその切分けが必要になる。その切分けのための他ノードの任意の関門交換機が、必ずしも上記国際標準仕様によるセグメント・エンド・ポイントとしての機能を備えているとは限らないから、所望の折り返し試験を実行することができない。
【0008】
本発明は、このような背景に基づいて行われたものであって、自キャリア内のノードを起点として、試験規格の異なる他キャリアを通過し、あるいは試験規格の異なる他キャリアに至るPVCの試験を円滑に行うことができる網管理装置を提供することを目的とする。本発明は、既存の設備あるいは既存の規格を国際標準仕様に変更しなくとも、既存の試験手順を利用して他キャリアからの試験要求に対応することができる網管理装置を提供することを目的とする。本発明は、PVCの切分け試験を円滑に実行することができる網管理装置を提供することを目的とする。本発明は、自キャリア内のノードを起点として他キャリアを通過するPVCについて、他キャリアに属する任意の関門交換機に折り返し点を設定して、折り返し試験を実行することができる網管理装置を提供することを目的とする。本発明は、他キャリア内に設定される折り返し点に対して経済的かつ実用的な試験を行うことができる装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の全体構成は通信網であり、他キャリアからの試験要求を受信し、その試験要求にしたがって自キャリアの試験規格により試験を実行するとともに、その試験結果を試験要求元に対して通知する試験実行側の網管理装置(図1の参照符号M2 、M3 )と、その試験要求を発し試験結果を受信し処理する試験要求元の網管理装置(図1の参照符号M1 )とからなる。
【0010】
本発明の第一の主題はこのうち試験実行側の網管理装置である。すなわち本発明の網管理装置は、他キャリアに属するノードを起点とし自キャリアを通過するPVCに対する試験要求を当該他キャリアから受信する手段と、その試験要求をそのPVCが通過する自キャリア内の通路に対する自キャリアの試験手順に翻訳する手段と、その試験手順を実行する手段と、その試験手順にもとづく試験結果を前記他キャリアの試験要求元に通知する手段とを含むことを特徴とする。
【0011】
本発明による上記各手段は、それぞれ設定されたソフトウエアによりその都度人手を介入することなく自動的に実行されるものである。
【0012】
本発明は、一つのキャリアについて一つまたは少数だけ設けられている網管理装置に設けるものであり、各ノードに設ける設備ではないからきわめて経済的に実現することができる。本発明は、他キャリア装置からの試験要求を受信すると、その試験要求を自キャリアの試験手順に自動的に翻訳して、試験そのものは自キャリアの試験手順で自動的に実行するものである。そしてその試験結果は、本発明の網管理装置が掌握してその試験要求元に通知する。これも自動的に実行される。したがって、既存の網管理装置に対して、原則的にハードウエアを変更あるいは追加する必要はなく、既存のごく少数の網管理装置にソフトウエアを追加することにより本発明を実施することができる。
【0013】
ここで「自キャリアを通過するPVC」とは、自キャリアを通過して他キャリアと第三の他キャリアを接続するPVC、自キャリア内に終端するPVCのいずれでもよい。
【0014】
上記試験要求には自キャリア内の関門交換機に折り返し点を設定する要求を含み、前記試験手順にはその折り返し点を当該関門交換機に設定するとともに、その折り返し点を通過する折り返し試験の手順を含むことができる。他キャリアからの試験要求であっても、この場合にもその折り返し試験は自キャリアの試験手順により実行する。
【0015】
前記試験要求を翻訳する手段には、その試験要求のあるPVCが自キャリア内で通過する経路について自キャリア内の網構成マップを参照しその接続を取得する手段と、その網構成に適応する試験手順を設定する手段とを含むことが望ましい。
【0016】
前記試験結果を試験要求元に通知する手段は、その試験結果に応じてその試験要求に含まれる情報の一部を試験要求元に折り返す構成とすることができる。すなわち、試験結果が良好であるときには、その試験要求セルからループバックセルなどの情報をとりだし、この写しを試験結果を通知するセルに設定して返送することにより、試験要求元では折り返し試験が実行されたものとして試験結果を受け取ることができる。
【0017】
本発明の第二の主題は、上記試験実行側の網管理装置に対して、試験要求を行うとともにその試験要求に対する結果を受信し処理する試験要求元の網管理装置である。これは、自キャリアに属するノードを起点として他キャリアを通過するPVCに対する試験要求を当該他キャリアの網管理装置に対して送信する手段を備えた装置である。そして、その装置には、当該他キャリアの網管理装置からその試験要求に対する試験結果を受信する手段と、その試験結果を処理する手段とを備えたことを特徴とする。これは必ずしも従来から定義されている網管理装置に設定するものとは限らず、一般のノード設備に設定することもできるが、ここではこれらも「網管理装置」として定義する。
【0018】
このような他キャリアの網管理装置に対して試験要求を行う網管理装置は、テーブルとして当該他キャリアの網構成モデルを保持しておき、このテーブルを参照して当該他キャリア内の関門交換機に対する折り返し点を設定し、この関門交換機に対して折り返し試験を要求する構成とすることができる。そしてこの要求に対する応答には、その設定された折り返し点による折り返し試験の結果を含む構成とすることができる。
【0019】
この構成により、他キャリアに属する通信相手となるノードに、国際標準仕様にもとづく折り返し試験の設備がなくとも、また、他キャリアを通過するPVCのマップを認識しなくとも、実質的に折り返し試験と等価の試験を実行することができる。本発明が実施された網管理装置に対して試験要求を行う場合には、通信相手となるノードまでのPVC全区間について試験を行うだけでなく、そのPVCが通過する他キャリアの関門交換機について、はじめから複数の折り返し点を設定して、一度の試験により複数の折り返し点を設定して自動的に部分折り返し試験を実行することができる。このような試験により、そのPVCが使用できるか否か、使用できないとすればPVCが貫通していない原因はどこにあるか、それを回復させるにはどのような措置が必要であるかなどを一度の試験でただちに判断することができる。
【0020】
本発明の別の概念は、上記試験要求元の網管理装置を一つのキャリアに備え、上記試験実行側の網管理装置を別のキャリアに備えた通信網である。
【0021】
そして、本発明が実施されたハードウエアとしての網管理装置は、上記試験要求元の網管理装置と上記試験実行側の網管理装置をともに一つのハードウエア内に備えた網管理装置である。
【0022】
【発明の実施の形態】
(第一実施例)
図1にATM通信網に設定されたひとつのPVCの一例を示す。このPVCは発ユーザが接続されたノードN1 と着ユーザが接続されたノードN2 との間に設定されている。このPVCは物理的には、キャリアK1 とキャリアK3 との間にキャリアK2 を経由して設定されている。キャリアK1 は関門交換機I1 によりキャリアK2 の関門交換機I2 に接続され、キャリアK2 は関門交換機I3 によりキャリアK3 の関門交換機I4 と接続されている。各キャリアにはそれぞれ網管理装置M1 、M2 、およびM3 が配置され、それぞれのキャリア内の網管理を実行するように構成されている。そして、この三つのキャリアK1 、K2 、K3 はそれぞれそのキャリア内部の試験方式が異なる規格になっているものとする。
【0023】
このPVCの試験を行う場合に、ノードN1 と関門交換機I1 との間の回線c1 の試験および関門交換機I1 と関門交換機I2 との間の回線c2 の試験は、キャリアK1 の網管理装置M1 により、そのキャリアの試験手順により実行することができる。関門交換機I2 と関門交換機I3 との間の回線c3 以降の試験は、試験手順の規格が異なることから、網管理装置M1 からは直接実行することができない。
【0024】
そこで、網管理装置M1 (試験要求元の網管理装置)はキャリアK2 の網管理装置M2 (試験実行側の網管理装置)に対して、回線c3 および回線c4 の試験実施を要求する。これは網管理装置の間には制御情報を相互に接続するための図に点線で表示する専用線が設備されているので、これを通じて要求することができる。かりに専用線が設備されていない場合や使用できない場合には、ATM通信により試験要求および応答を行うこともできる。
【0025】
この試験要求を受けると、網管理装置M2 ではこの試験要求をキャリアK2 に定められた試験手順に翻訳し、関門交換機I2 およびI3 の間の回線c3 の試験を実行し、同じくキャリアK2 に定められた試験手順により、関門交換機I3 およびキャリアK3 にある関門交換機I4 との間の回線c4 の試験を実行する。その試験結果は試験要求元の網管理装置M1 に通知する。
【0026】
さらに網管理装置M1 はキャリアK3 の網管理装置M3 に対して、関門交換機I4 と着ユーザが接続されたノードN2 との間の試験を要求する。この試験要求を受けた網管理装置M3 は、関門交換機I4 とノードN2 との間には直接接続された回線はなく、キャリア内ノードS1 を介して接続が行われていることを回線構成マップから認識する。これは試験要求元である網管理装置M1 からは認識できないが、これを二つの区間の回線試験に翻訳する。そして、関門交換機I4 と接続ノードS1 との間の回線c5 およびこの接続ノードS1 とノードN2 との間の回線c6 の試験を、それぞれキャリアK3 に定められた試験手順により実行して、その結果を網管理装置M3 から網管理装置M1 に報告する。網管理装置M1 では、これらの網管理装置M2 およびM3 からの試験結果を総合して、このPVCが良好であるか、不良であるならどの区間の回線に不良があるのかを識別することができる。
【0027】
図2はキャリアK3 の網管理装置M3 の試験実行についてのプログラム・フローチャートである。それぞれ図2の右側に各要素を本願発明の構成に対応させて、試験要求を受信する手段、その試験要求を翻訳する手段、試験を実行する手段、および試験結果を通知する手段との対応関係を表示する。
【0028】
図3はキャリアK1 の網管理装置M1 の試験要求についてのプログラム・フローチャートである。それぞれ図3の右側に同様に各要素を本願発明の構成に対応させて、試験要求を送信する手段、試験結果を受信する手段、および試験結果を処理する手段との対応関係を表す。
【0029】
(第二実施例)
第二実施例は折り返し試験を実行する例である。図1の構成を用いて説明する。第二実施例では、キャリアK1 の網管理装置M1 が、キャリアK2 の網管理装置M2 に対して、関門交換機I2 に折り返し点を設定することを要求する。網管理装置M2 はこの要求を翻訳し、キャリアK2 の内部で識別できる命令形式により関門交換機I2 にこのキャリアK2 に設定されている手順にしたがって、要求されたPVCに対する折り返し点を設定する。すなわち、関門交換機I2 に対して回線c2 から到来するノードN1 からの試験セルに対して、応答セルをN1 に対して返送するように制御する。この応答セルのループバックセルの部分には、受信した試験セルの要部コピーおよび関門交換機I2 の識別符号を設定する。これは、試験対象であるPVCが正常であればノードN1 に到達するはずであり、ノードN1 ではその応答セルの内容を分析することにより、関門交換機I2 までPVCが正常であることを認識することができる。
【0030】
つづいて、網管理装置M1 は網管理装置M2 に対して関門交換機I3 に折り返し点を設定することを要求する。そして同様に関門交換機I3 までの折り返し試験を実行することができる。
【0031】
このように、本発明では試験手順の規格が異なるキャリア間でも、その網管理装置にわずかな機能を付加することにより、他キャリアからの試験要求を受入れ自キャリア内でその試験要求に対応する試験を実行させることができる。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、自キャリア内のノードを起点として、試験規格の異なる他キャリアを通過し、あるいは試験規格の異なる他キャリアに至るPVCの試験を円滑に行うことができる。また、既存の設備あるいは既存の規格を国際標準仕様に変更しなくとも、わずかなソフトウエアを付加することにより、既存の試験手順を利用して他キャリアからの試験要求に対応することができる。本発明により、PVCの切分け試験を円滑に実行することができる網管理装置を提供することを目的とする。また本発明では、自キャリア内のノードを起点として他キャリアを通過するPVCについて、他キャリアに属する任意の関門交換機に折り返し点を設定して、折り返し試験を実行することができる。本発明は網管理装置に対するわずかなソフトウエアの付加により実施することができるから、きわめて経済的かつ実用的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例のATM通信網を説明する図。
【図2】本発明実施例試験実行側の網管理装置(M3 )の動作フローチャート。
【図3】本発明実施例試験要求元の網管理装置(M1 )の動作フローチャート。
【符号の説明】
K1 、K2 、K3 キャリア
M1 、M2 、M3 網管理装置
I1 〜I4 関門交換機
N1 発ユーザが接続されたノード
N2 着ユーザが接続されたノード
c1 〜c6 回線
Claims (3)
- 他キャリアに属するノードを起点とし自キャリアを通過するPVCに対する試験要求を当該他キャリアから受信する手段と、その試験要求をそのPVCが通過する自キャリア内の通路に対する自キャリアの試験手順に翻訳する手段と、その試験手順を実行する手段と、その試験手順にもとづく試験結果をその試験要求元に通知する手段とを含み、
前記試験要求を翻訳する手段には、当該PVCの自キャリア内の経路について網構成を取得する手段と、その網構成に適応する試験手順を設定する手段とを含む
試験実行側の網管理装置。 - 前記試験要求には自キャリア内の関門交換機に折り返し点を設定する要求を含み、前記試験手順にはその折り返し点を当該関門交換機に設定するとともにその折り返し点を通過する折り返し試験の手順を含む請求項1記載の網管理装置。
- 他キャリアに属するノードを起点とし自キャリアを通過するPVCに対する試験要求を当該他キャリアから受信する手段と、その試験要求をそのPVCが通過する自キャリア内の通路に対する自キャリアの試験手順に翻訳する手段と、その試験手順を実行する手段と、その試験手順にもとづく試験結果をその試験要求元に通知する手段とを含み、
前記試験結果を試験要求元に通知する手段は、その試験結果に応じてその試験要求に含まれる情報の一部をその試験要求元に折り返す手段を含む
網管理装置。
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