JP5267065B2 - 通信装置およびネットワーク試験方法 - Google Patents

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Description

本発明はループバック試験を行うことができる通信装置およびネットワーク試験方法に関する。
大規模なネットワークでは、企業内の部署や役割毎にグループ化することができるVLAN(Virtual Local Area Network)が利用されている(例えば、特許文献1参照)。VLANでは、VLANグループを識別するための識別番号であるVLAN−ID(以下、VID)を用いてグループを識別する。
VLAN機能を持つレイヤ2スイッチ(以下、L2SW)は、ポート毎にそのポートの属するVLANグループが予め設定される。ポートによっては、複数のVLANグループに属することも可能であり、その場合は、そのポートで送受信するフレームに、VIDを含むVLANタグと呼ばれる4バイトのデータが付加される。これにより、フレーム単位で、VLANグループを識別することができる。また、L2SWは、MAC(Media Access Control)アドレスとVLANグループを識別する情報とを組み合わせて学習する機能を持つ。このような機能は、例えば、IEEE802.1dに仕様が示されている。
VLAN機能を持つL2SWは、通信事業者がある企業の本店と支店の間など、複数の拠点のLAN同士を相互接続するサービスを提供する目的でも利用されている。このようなサービスをL2VPN(Layer2 Virtual Private Network)と呼ぶ。この場合、VLANタグ内のVIDは、エンドユーザ(例えば企業)を識別するために利用される。
L2VPNサービスでは、仮想ポートの機能が用いられる。仮想ポートの機能を用いると、1つの物理リンク上で同じVLANに属し、かつ、異なるVIDを持つフレームを混在して転送することができる。
図18は、仮想ポート機能を説明する図である。図18には、L2SW101〜103が示してある。L2SW101〜103は、例えば、通信事業者が提供するL2SWであり、キャリアネットワーク111を構成している。
L2SW101は、図18に示すようにポート1〜3を有している。ポート1は、エンドユーザである顧客Aのサイト1とつながっており、ポート3は、同じ顧客Aのサイト2とつながっている。
L2SW101のポート2とL2SW102のポート1は、同じVLANグループに属し、1つの物理リンク121で接続されている。L2SW101とL2SW102は、仮想ポート機能を使用し、ポート内論理番号1,2の仮想ポートを有している。L2SW101とL2SW102は、この仮想ポートによって、1つの物理リンク121で接続されているにもかかわらず、あたかも2つのリンクが張られているように見える。
これにより、例えば、ポート内論理番号1の仮想ポートには、顧客Aのサイト1を割り当てることができ、ポート内論理番号2の仮想ポートには、顧客Aのサイト2を割り当てることができる。そして、顧客Aのサイト1,2毎に異なった帯域制限などを設定することが可能となる。
通信事業者は、L2VPNサービスを提供するとき、ネットワークのエンドツーエンドでの接続の正常性を確認する方法として、ループバック試験と呼ばれる方法を用いる(例えば、非特許文献1参照)。
図18に示すように、L2SW101〜103は、監視制御網132を介して保守端末131と接続されている。保守者は、保守端末131を用いて、ループバックのMEP(Maintenance Entity group end Point、ループバックのフレームを送受信する終端点、保守機能点とも呼ぶ)となるL2SWのポートを設定する。例えば、保守者は、L2SW103のポート2と、L2SW102のポート3とをMEPに設定したとする。
MEPに設定されたL2SW103のポート2は、保守端末131の指示に応じて、ループバックメッセージ(以下、LBM)を、ターゲットのL2SW102のポート3に送信する。ターゲットのL2SW102のポート3は、LBMを受信すると、LBMに含まれている試験用データを、ループバックリプライ(以下、LBR)にコピーし、LBRをL2SW103のポート2に返信する。
L2SW103のポート2は、受信したLBRを保守端末131に送信し、保守端末131は、LBMに含めた試験用データと、LBRに含まれる試験用データとを比較し、ネットワークの正常性を確認する。LBMとLBRの試験用データが一致すれば、保守端末131は、L2SW103のポート2と、ターゲットのL2SW102のポート3との間のネットワークは正常であると判断できる。
特開2003−234750号公報 "イーサネットOAM技術の概要"、[平成20年8月27日検索]、インターネット<URL:http://www.bugest.net/irs/docs_20070309/yoshiki-etherOAM.pdf>
しかし、仮想ポートを保守機能点に設定したループバック試験では、ネットワークの正常性を適正に確認することができないというという問題点があった。
例えば、図18において、保守者は、L2SW103のポート2にMEPを設定し、L2SW102のポート1をターゲットとして、ループバック試験を行うとする。L2SW103から送信されるLBMの送信元MACアドレスは、L2SW103のポート2のアドレスとなる。
L2SW102のポート2は、LBMを受信すると、宛先MACアドレスに基づき、学習テーブルを参照する。L2SW102のポート2は、MACアドレスの学習が未学習の場合、LBMをフラッディングし、フラッディング先は、L2SW102のポート1のポート内論理番号1,2となる。一方、学習済みの場合は、対応するポート内論理番号1,2の一方にのみ、LBMを送信する。
L2SW102のポート1のポート内論理番号1,2は、LBMを受信すると、LBMの宛先MACアドレスが一致するので、L2SW103のポート2を宛先としてLBRを送信する。
ここで、L2SW102のポート2で学習テーブルを参照した結果、宛先MACアドレスを学習していない場合、LBMは、上記したようにポート内論理番号1,2にフラッディングされるので、ポート内論理番号1,2のそれぞれからLBRが送信されることになる。一方、L2SW102のポート2で学習テーブルを参照した結果、宛先MACアドレスを学習していた場合、LBMは、上記したようにポート内論理番号1,2の一方に転送されるので、ポート内論理番号1,2の一方からLBRが送信されることになる。
すなわち、L2SW102の、MACアドレスの学習状況によって、LBRの応答個数が変化し、保守者は、ネットワークの正常性を適正に確認することができない。
また、保守者は、L2SW102のポート1のポート内論理番号1にMEPを設定し、L2SW103のポート2をターゲットとして、ループバック試験を行うとする。L2SW102から送信されるLBMの送信元MACアドレスは、L2SW102のポート1のアドレスとなる。
L2SW102のポート2は、ポート1(ポート内論理番号1の仮想ポート)からLBMを受信すると、受信したLBMに基づき、送信元MACアドレスを学習する。このとき、L2SW102のポート2は、ポート内論理番号も学習し、L2SW102のポート1のMACアドレス、ポート番号、およびポート内論理番号を関連付けて記憶する。
L2SW103は、ポート2にLBMが到達すると、宛先MACアドレスに、L2SW102のポート1のMACアドレスを設定し、LBRをL2SW102に送信する。このとき、L2SW103は、受信したLBMに含まれている試験用データをLBRにコピーする。
L2SW102のポート2は、LBRを受信すると、LBRに含まれる宛先MACアドレスに基づいて学習テーブルを参照する。前述したように、L2SW102は、L2SW102のポート内論理番号1を学習しているので、ポート内論理番号1を宛先としてLBRを転送する。これにより、LBMを送信したポート内論理番号1に、LBRが到達し、ループバック試験が成功する。
ここで、上記ループバック試験の実施中に、別の保守者がL2SW102のポート内論理番号2にMEPを設定し、ループバック試験を実施したとする。
L2SW102のポート2は、LBMが到達すると、上記と同様に、送信MACアドレスを学習する。その結果、上記で学習したポート内論理番号1の学習内容は、ポート内論理番号2の内容に上書きされてしまい、L2SW102のポート2は、前に実施していていたループバック試験のLBRを受信しても、ポート内論理番号1に転送せず、ポート内論理番号2に転送してしまう。
すなわち、L2SW102のポート内論理番号1をMEPとした、先のループバック試験が失敗し、ネットワークの正常性を適正に確認することができない。
本件はこのような点に鑑みてなされたものであり、ネットワークの正常性を適切に確認することができる通信装置およびネットワーク試験方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、ループバック試験によりネットワークの正常性を確認することができる通信装置が提供される。この通信装置は、ループバック試験を行う経路間でメッセージフレームが送信される場合、前記経路の終点における1つの物理リンク上の仮想ポートで、記メッセージフレームが受信されると、前記仮想ポートを識別する仮想ポート情報を前記応答フレームに挿入して応答する識別情報挿入手段、を有する。
開示の通信装置およびネットワーク試験方法では、保守者はネットワークの正常性を適正に確認することができるようになる。
図1は、通信装置の原理を説明する図である。図1に示すように通信装置1,2は、それぞれ識別情報挿入手段1a,2aを有している。通信装置1,2は、通信装置1のポート2と通信装置2のポート1とを介して接続されている。通信装置1のポート1には、1つの物理リンクが接続され、この物理リンク上にポート内論理番号1,2の仮想ポートが設定されている。通信装置2のポート2には、1つの物理リンクが接続され、この物理リンク上にポート内論理番号1,2の仮想ポートが設定されている。通信装置1,2は、VLANのネットワークを構成している。
通信装置1の識別情報挿入手段1aは、ポート内論理番号1,2の仮想ポートにおいてVLANネットワークの正常性を確認するためのメッセージフレームが受信され、メッセージフレームを送信した通信装置2に応答フレームを応答するとき、仮想ポートを識別する仮想ポート情報を応答フレームに挿入する。
例えば、ポート内論理番号1の仮想ポートでメッセージフレームが受信された場合、識別情報挿入手段1aは、応答フレームにポート内論理番号‘1’を挿入して通信装置2に応答する。また、ポート内論理番号2の仮想ポートでメッセージフレームが受信された場合、識別情報挿入手段1aは、応答フレームにポート内論理番号‘2’を挿入して通信装置2に応答する。
これにより、ネットワークの正常性を確認するためにメッセージフレームを送信した通信装置2では、仮想ポートのレベルで応答フレームがどこから応答されたのか認識できる。すなわち、保守者は、ネットワークの正常性を適正に確認することができる。
通信装置2の識別情報挿入手段2aは、ポート内論理番号1,2の仮想ポートを起点としてVLANネットワークの正常性を確認するためのメッセージフレームを送信するとき、メッセージフレームに仮想ポートを識別する仮想ポート情報を挿入する。
例えば、ポート内論理番号1の仮想ポートを起点としてメッセージフレームを送信する場合、識別情報挿入手段2aは、メッセージフレームにポート内論理番号‘1’を挿入して通信装置1に送信する。また、ポート内論理番号2の仮想ポートを起点としてメッセージフレームを送信する場合、識別情報挿入手段2aは、メッセージフレームにポート内論理番号‘2’を挿入して通信装置1に送信する。
ここで、通信装置1の識別情報挿入手段1aは、受信したメッセージフレームに含まれる仮想ポート情報を応答フレームにコピーして、通信装置2に応答するとする。また、通信装置2のポート1は、受信した応答フレームに仮想ポート情報が含まれる場合、MACアドレスの学習テーブルを参照することなく、応答フレームに含まれる仮想ポート情報に基づいて、受信した応答フレームをメッセージフレームの送信起点となった仮想ポートに転送するとする。この場合、通信装置2のポート1は、他の保守者のループバック試験により、MACアドレスの学習テーブルが上書きされていても、受信した応答フレームを、メッセージフレームの送信起点となった仮想ポートに適正に転送することが可能となる。
すなわち、識別情報挿入手段2aは、メッセージフレームの起点となる仮想ポートの仮想ポート情報をメッセージフレームに挿入して送信することにより、応答フレームを受信する通信装置2は、MACアドレスのテーブルが上書きされていても、メッセージフレームの起点となった仮想ポートに適切に応答フレームを転送できるようになる。これにより、保守者は、ネットワークの正常性を適正に確認することができる。
次に、第1の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図2は、第1の実施の形態に係る通信装置を適用したネットワーク構成例を示した図である。図2には、L2SW11〜14が示してある。L2SW11〜14は、通信事業者が提供するL2SWであり、キャリアネットワーク21を構成している。また、図2には、保守端末31と監視制御網32が示してある。保守端末31は、監視制御網32を介して、L2SW11〜14と接続されている。図2に示すスイッチ41,42,44,46のそれぞれは、顧客Aのサイト1〜4に設けられたスイッチ示し、スイッチ43,45のそれぞれは、顧客Bのサイト1,2に設けられたスイッチを示している。スイッチ41〜46の配下には、図示していないが、エンドステーションが存在している。
図3は、図2の顧客Aを収容するVLANを示した図である。図4は、図2の顧客Bを収容するVLANを示した図である。図3、図4において図2と同じものには同じ符号を付し、その説明を省略する。なお、図3、図4では、図2の保守端末31および監視制御網32を省略している。
VLANでは、物理的な接続形態とは独立して、仮想的にグループを設定することができる。例えば、図2に示した顧客Aのグループ(顧客Aのサイト1〜4)を、物理的な接続形態とは独立して、図3の点線枠51に示すようにVLAN100のグループと仮想的に設定することができる。また、図2に示した顧客Bのグループ(顧客Bのサイト1,2)を、物理的な接続形態とは独立して、図4の点線枠52に示すようにVLAN200のグループと仮想的に設定することができる。L2SW11とL2SW12の間など、複数の顧客A,Bのデータが転送されるリンクでは、フレームに異なるVID100、VID200を付与することにより、顧客Aと顧客Bとを区別できる。
図5は、L2SWの仮想ポートを示した図である。図5には、図2で示したL2SW11〜13、顧客Aのサイト1のスイッチ41、および顧客Aのサイト2のスイッチ42が示してある。
図5に示すように、L2SW12のポート1は、顧客Aのサイト1のスイッチ41と接続されている。L2SW12のポート3は、顧客Aのサイト2のスイッチ42と接続されている。L2SW12のポート2は、L2SW11のポート1と接続されている。L2SW12のポート2とL2SW11のポート1は、1つの物理リンク61で接続されている。L2SW11のポート2は、L2SW13のポート1と接続されている。なお、L2SW11〜13のその他のポートは、図示を省略している。
顧客Aのサイト1とサイト2のフレームは、同一のVLAN100のグループに属するため、L2SW11とL2SW12の間において区別することができない。そのため、顧客Aのサイト1とサイト2では、個別の帯域制限を設定することができない。
そこで、L2SW11とL2SW12は、仮想ポート機能を使用し、ポート内論理番号1,2の仮想ポートを具備する。ポート内論理番号1の仮想ポートでは、フレームにVID10が付与され、顧客Aのサイト1のフレームが送受信される。また、ポート内論理番号2の仮想ポートでは、フレームにVID20が付与され、顧客Aのサイト2のフレームが送受信される。これにより、L2SW11とL2SW12は、1つの物理リンク61で接続されていても、顧客Aのサイト1とサイト2で独立した帯域制限を設定することができる。
図6は、L2SWのブロック構成図を示した図である。図6に示すように、L2SW11は、バス71、通信ポート群72、設定制御部73、パケットSW(SW:スイッチ)部74、設定TB(TB:テーブル)メモリ75、および学習TBメモリ76を有している。設定制御部73は、バス73a、CPU(Central Processing Unit)73b、メモリ73c、および通信I/F(I/F:インターフェース)73dを有している。図6には、図2で示した保守端末31も示している。L2SW12〜14も図6と同様のブロック構成を有し、その説明を省略する。
バス71には、設定制御部73、パケットSW部74、および設定TBメモリ75が接続されている。
通信ポート群72は、複数のポートP1,P2,…,P8で構成される。ポートP1,P2,…,P8の数は、L2SWの装置規模に応じて変わるが、学習機能を持つL2SWでは、一般的に3個以上のポートを有する。それぞれのポートP1,P2,…,P8には、1つの物理リンクを接続できる。なお、ポートP1,P2は、図5に示したL2SW11のポート1,2に対応する。
設定制御部73は、L2SW11の全体を制御している。設定制御部73のバス73aには、CPU73b、メモリ73c、および通信I/F73dが接続されている。CPU73bは、プログラムを実行することにより、L2SW11の全体を制御している。CPU73bは、保守者からのコマンドに応じてLBMを生成したり、LBRを生成したりする。メモリ73cには、CPU73bの実行するプログラムが格納されている。通信I/F73dは、保守者の操作する保守端末31から送信されるコマンドを受信し、CPU73bに通知する。また、通信I/F73dは、コマンドに対する実行結果を保守端末31に送信する。
パケットSW部74は、通信ポート群72およびバス71からフレームを受け取ると、フレームに付与されている受信ポートのポート番号、フレーム内のSA(Source Address)、およびVLAN情報などに基づき、送信元MACアドレスの学習を行う。パケットSW部74は、学習した内容を学習TBメモリ76に記憶する。
また、パケットSW部74は、受信したフレームの種別や学習TBメモリ76を参照し、受信したフレームの転送先を決定する。このとき、パケットSW部74は、転送するフレームに出力先ポートの情報を付加し、通信ポート群72に出力する。通信ポート群72は、その情報を基に、送信ポートを決定し、フレームを出力する。
また、パケットSW部74は、L2SW11自身が受信すべきフレーム(LBM)を受信した場合、バス71を経由して設定制御部73へ送信する。設定制御部73は、受信されたフレームの内容に応じて、応答フレーム(LBR)を生成したり、ループバック試験結果を保守端末31に送信したりする。
設定TBメモリ75には、複数のテーブルが記憶されている。例えば、ポート単位のVLAN設定のテーブルやVLAN単位の出力先設定テーブルが記憶されている。
学習TBメモリ76には、MACアドレスの学習内容が記憶される。例えば、学習TBメモリ76は、過去に受信したフレームの送信元MACアドレス、そのフレームが到達した通信ポート、およびVLAN情報などを対応付けて記憶している。学習TBメモリ76は、パケットSW部74によって、随時更新される。
図7は、設定TBメモリに記憶されるVLAN設定TBのデータ構成例を示した図である。図7に示すように、設定TBメモリ75には、ポート単位のVLAN設定を示すVLAN設定TB75aが記憶されている。
ポート番号の欄には、通信ポート群72のポートP1,P2,…のポート番号が記憶される。ポート番号1,2,…はそれぞれ、通信ポート群72のポートP1,P2,…に対応する。
ポート種別の欄には、ポートP1,P2,…のポート種別が記憶される。例えば、仮想ポート、Taggedの種別が記憶される。
ポート内論理番号の欄には、ポートP1,P2,…が仮想ポートである場合、仮想ポートのポート内論理番号が記憶される。ポートP1,P2,…が仮想ポートでない場合、‘0’が格納される。
VIDの欄には、ポートP1,P2,…で送受信されるフレームに付与されるVIDが記憶される。
所属するVLANの欄には、ポートP1,P2,…の所属するVLANのグループが記憶される。例えば、図3、図4で説明したように、顧客AはVLAN100のグループに属し、顧客BはVLAN200に属する。従って、顧客Aのフレームが送受信されるポートの所属するVLANは‘100’となり、顧客Bのフレームが送受信されるポートの所属するVLANは‘200’となる。また、顧客A,Bのフレームが送受信されるポートの所属するVLANは‘100’および‘200’となる。
MEP設定の欄には、MEP設定の情報が記憶される。例えば、あるポートにMEPが設定された場合、そのポートのMEP設定の欄には、‘あり’の情報が記憶される。また、あるポートにMEPが設定されていない場合、そのポートのMEP設定の欄には、‘なし’の情報が記憶される。MEP設定は、保守端末31によって仮想ポートのレベルまで設定される。
例えば、図5の例では、L2SW11のポート1には、2つの仮想ポートが設定されている。2つの仮想ポートのポート内論理番号は、それぞれ‘1’,‘2’である。ポート内論理番号1のVIDは‘10’であり、ポート内論理番号2のVIDは‘20’である。また、L2SW11のポート1は、顧客Aのデータが送受信され、所属するVLANは、VLAN100である。従って、L2SW11のポート1のVLAN設定TB75aは、図7のポート番号‘1’の横欄のようになる。ポート1のポート内論理番号1,2のそれぞれにMEP設定されている場合は、MEP設定の欄は、図7に示すように‘あり’となる。
また、図5では示していないが、L2SW11のポート3は、図2で示したL2SW14と接続されているとする。L2SW11のポート3は、種別がTaggedであるとする。この場合、図7のポート番号‘3’の横欄は、ポート種別はTagged、ポート内論理番号は‘0’(未使用)となる。また、ポート3に接続されるL2SW14の配下には、顧客A,Bのサイトが接続されるので、VIDは、‘100’および‘200’となる。また、所属するVLANも‘100’および‘200’となる。ポート3にMEPが設定されていない場合は、MEP設定の欄は、図7に示すように‘なし’となる。
図8は、設定TBメモリに記憶される出力先設定TBのデータ構成例を示した図である。図8に示すように、設定TBメモリ75には、VLAN単位のフレームの出力先を示した出力先設定TB75bが記憶されている。
VIDの欄には、フレームに付与されているVIDが記憶されている。
出力ポートの欄には、フレームを出力するポートのポート番号が記憶されている。なお、括弧内は、ポート内論理番号を示している。
出力先設定TB75bは、MACアドレスの学習が未学習の場合やフレームをフラッディングする場合に、VLANに対応する出力先のポートを求めるときに使用される。
例えば、L2SW11は、ポート2からVID100のフレームを受信したとする。L2SW11は、受信したフレームのMACアドレスをまだ学習していなかった場合、出力先設定TB75bを参照し、フレームを受信したポート2を除くポート1に(ポート内論理番号1,2の仮想ポートを含む)、受信したフレームを出力する。
また、L2SW11は、ポート2からマルチキャストのVID100のフレームを受信したとする。L2SW11は、出力先設定TB75bを参照し、フレームを受信したポート2を除くポート1に(ポート内論理番号1,2の仮想ポートを含む)、受信したフレームを出力する。
図9は、学習TBメモリに記憶される学習TBのデータ構成例を示した図である。図9に示すように、学習TB76aには、所属するVLAN、MACアドレス、ポート番号、およびポート内論理番号が関連付けて記憶される。
所属するVLANの欄には、学習したMACアドレスの所属するVLANのグループが記憶される。MACアドレスの欄には、学習したMACアドレスが記憶される。ポート番号の欄には、学習したMACアドレスのフレームを受信したポート番号が記憶される。ポート内論理番号の欄には、学習したMACアドレスのフレームを受信したポート内論理番号が記憶される。
例えば、L2SW11は、ポート1のポート内論理番号1の仮想ポートから、送信元MACアドレス‘aaaa’のフレームを受信したとする。この場合、L2SW11は、VLAN設定TB75aを参照して、受信されたフレームはVLAN100に属することを取得し、学習TB76aの所属するVLANの欄に‘100’を記憶する。また、MACアドレスの欄に、受信したフレームの送信元MACアドレス‘aaaa’を記憶する。また、ポート番号の欄およびポート内論理番号の欄に‘1’を記憶する。
これにより、パケットSW部74は、例えば、送信先MACアドレス‘aaaa’のフレームを受信すると、学習TB76aを参照し、受信したフレームを、ポート番号1のポートで、かつ、ポート内論理番号1の仮想ポートに転送すべきことを認識できる。また、パケットSW部74は、学習TB76aを参照して得た所属するVLAN100、ポート番号1、およびポート内論理番号1に基づいてVLAN設定TB75aを参照することにより、転送するフレームのVIDに‘10’を付与することができる。
図10は、装置内フレームヘッダを示した図である。L2SW11内では、図10に示す装置内フレームヘッダ81がフレームに付与される。
宛先ポート番号の欄には、フレームを出力すべきポートのポート番号が格納される。宛先ポート内論理番号の欄には、フレームを出力すべき仮想ポートのポート内論理番号が格納される。受信ポート番号の欄には、フレームを受信したポートのポート番号が格納される。受信ポート内論理番号の欄には、フレームを受信した仮想ポートのポート内論理番号が格納される。
例えば、通信ポート群72は、ポートP1のポート内論理番号1からフレームを受信したとする。この場合、ポートP1は、装置内フレームヘッダ81の受信ポート番号と受信ポート内論理番号のそれぞれに‘1’を格納する。なお、フレームを受信したポートが仮想ポートでない場合、受信ポート内論理番号の欄には‘0’を格納する。
ポートP1によって受信されたフレームは、上記の装置内フレームヘッダ81が付与され、パケットSW部74に出力される。パケットSW部74は、学習TB76aを参照し、受信したフレームの出力すべきポート番号およびポート内論理番号を取得する。パケットSW部74は、取得したポート番号およびポート内論理番号を装置内フレームヘッダ81の宛先ポート番号および宛先ポート内論理番号に格納し、通信ポート群72に出力する。なお、取得したポートが仮想ポートでない場合、宛先ポート内論理番号の欄には‘0’を格納する。
通信ポート群72は、パケットSW部74から受信したフレームの宛先ポート番号および宛先ポート内論理番号を参照し、出力すべきポートP1,P2,…からフレームを出力する。このようにしてフレームは目的とする宛先へ転送される。
図11は、LBMおよびLBRのフレームフォーマットを示した図である。図2で示したL2SW11〜14は、保守端末31の指示に応じて図11に示すフレームフォーマット91のLBMを生成し、ターゲットに送信する。また、ターゲットのL2SW11〜14は、LBMを受信すると、図11に示すフレームフォーマット91のLBRを生成し、LBMを送信したL2SW11〜14に送信する。
宛先MACアドレスの欄には、LBMまたはLBRの送信先の、ポートのMACアドレスが格納される。
送信元MACアドレスの欄には、自装置のポートのMACアドレスが格納される。
VLANタグの欄には、MEPを設定した送信元のVLAN値が格納される。
Ether Typeの欄には、フレームがOAM(Operations, Administration, and Maintenance)用のEther Typeであることを示す値が格納される。
オペコードの欄には、フレームがLBMまたはLBRであることを示す値が格納される。フレームがLBMの場合は、‘0x03’が格納され、LBRの場合は、‘0x02’が格納される。
Transaction-idの欄には、任意の値が格納される。Transaction-idは、送信元MEPでLBRの正常性を確認するために使用される。
送信元論理番号の欄には、フレームがLBMの場合、LBMの送信元の、仮想ポートのポート内論理番号が格納される。LBMの送信元のポートが仮想ポートでない場合、‘0’が格納される。
また、送信元論理番号の欄には、フレームがLBRの場合、LBMの送信元論理番号がコピーされる。
応答元論理番号の欄には、フレームがLBMの場合、ターゲットとした仮想ポートのポート内論理番号が格納される。ターゲットが仮想ポートでない場合、‘0’が格納される。
また、応答元論理番号の欄には、フレームがLBRの場合でLBRの送信元となるポートが仮想ポートの場合、そのポート内論理番号が格納される。LBRの送信元が仮想ポートでない場合、‘0’が格納される。
FCS(Frame Check Sequence)の欄には、フレームの正常性をチェックするためのデータが格納される。
以下、4パターンのループバック試験の例を、図5を参照して説明する。
〔ループバック試験その1〕保守者は、L2SW13のVLAN100の割り当てられたポート2をMEPの起点とし、マルチキャストのループバック試験を行うとする。
この場合、L2SW13の設定制御部は、図11に示したフレームフォーマット91の宛先MACアドレスに、マルチキャストのMACアドレスを格納する。送信元MACアドレスの欄には、L2SW13のポート2のMACアドレスを格納する。VLANタグの欄には、‘100’を格納する。Ether Typeの欄には、フレームがOAM用のEther Typeであることを示す値を格納する。オペコードの欄には、LBMなので‘0x03’を格納する。Transaction-idの欄には、保守者の指定した任意の値を格納する。送信元論理番号の欄には、L2SW13のポート2は仮想ポートでないので‘0’を格納する。応答元論理番号の欄には、マルチキャストのループバック試験により、仮想ポートをターゲットとして指定しないので‘0’を格納する。FCSの欄には、フレームの正常性をチェックするためのデータを格納する。L2SW13は、このようにして生成されたLBMをマルチキャストする。
前記のマルチキャストのLBMを、L2SW11のポート2が受信したとする。L2SW11のポート2は、受信したLBMに装置内フレームヘッダ81を付与する。このとき、ポート2は、装置内フレームヘッダ81の受信ポート番号に、ポート2のポート番号‘2’を格納する。ポート2は、仮想ポートでないので、受信ポート内論理番号には、‘0’を格納する。
装置内フレームヘッダ81を付与されたLBMは、パケットSW部74に出力される。パケットSW部74は、受信されたLBMに基づき、所属するVLAN、MACアドレス、ポート番号、およびポート内論理番号を学習TB76aに学習する。
パケットSW部74は、装置内フレームヘッダ81の受信ポート番号に基づいてVLAN設定TB75aを参照し、受信したLBMのVIDに対応した行が存在するか検索する。対応する行が存在しない場合、パケットSW部74は、受信したLBMを破棄する。なお、ここでは、受信されたLBMは、破棄されないとする。
受信されたLBMの送信先MACアドレスは、マルチキャストアドレスなので、パケットSW部74は、受信したLBMのVID100に基づいて出力先設定TB75bを参照し、受信したLBMを出力すべき出力ポートを取得する。図8より、受信したLBMの出力すべき出力ポートは、ポート1(ポート内論理番号1,2)と、ポート2である。ポート2は、LBMを受信したポートなので除外する。
すなわち、ポート2から受信したLBMの出力先は、ポート1のポート内論理番号1,2となり、パケットSW部74は、2つの出力フレームを生成することになる。具体的には、パケットSW部74は、出力先設定TB75bを参照して取得した出力ポート番号に基づいて、装置内フレームヘッダ81の宛先ポート番号と宛先ポート内論理番号にそれぞれ‘1’を格納した出力フレーム(LBM)を生成する。また、パケットSW部74は、出力先設定TB75bを参照して取得した出力ポート番号に基づいて、装置内フレームヘッダ81の宛先ポート番号と宛先ポート内論理番号にそれぞれ‘1’と‘2’を格納した出力フレーム(LBM)を生成する。
パケットSW部74は、生成した出力フレームの装置内フレームヘッダ81の宛先ポート番号および宛先ポート内論理番号に基づいてVLAN設定TB75aを参照し、VIDおよびMEP設定の情報を取得する。
前記例では、1つの出力フレームの宛先ポート番号および宛先ポート内論理番号は、それぞれ‘1’である。もう1つの出力フレームの宛先ポート番号および宛先ポート内論理番号は、それぞれ‘1’,‘2’である。従って、図7より、パケットSW部74は、VID‘10’,‘20’およびMEP設定‘あり’の情報を取得する。
パケットSW部74は、出力フレームを出力すべきポートにMEP設定があり、かつ、出力フレームが自ポート宛のLBMであるか判断する。前記例の場合、2つの出力フレームの出力すべきポートは、ポート1のポート内論理番号1,2であり、それぞれMEP設定がされている。また、受信したLBMは、マルチキャストアドレスが設定されているので、自ポート宛である。従って、この場合、パケットSW部74は、MEP設定された自ポート宛のLBMを受信したと判断する。
パケットSW部74は、自ポート宛のLBMを受信したと判断すると、出力フレームを設定制御部73に出力する。
設定制御部73は、パケットSW部74から受信した出力フレームに基づき、LBRを生成する。前記例の場合、設定制御部73は、パケットSW部74から2つの出力フレームを受信し、応答元論理番号1,2の2つのLBRを生成することになる。
なお、2つのLBRの、宛先MACアドレスの欄には、受信したLBMの送信元MACアドレス(L2SW13のポート2のMACアドレス)が格納される。送信元MACアドレスの欄には、L2SW11のポート1のMACアドレスが格納される。VLANタグの欄には、‘100’が格納される。Ether Typeの欄には、フレームがOAM用のEther Typeであることを示す値が格納される。オペコードの欄には、LBRなので‘0x02’が格納される。Transaction-idの欄には、受信したLBMのTransaction-idの欄の値が格納(コピー)される。送信元論理番号の欄には、受信したLBMの送信元論理番号0を格納(コピー)する。FCSの欄には、フレームの正常性をチェックするためのデータを格納する。LBRの装置内フレームヘッダ81の宛先ポートには、LBMを受信したポート番号‘2’が格納される。
設定制御部73は、生成したLBRをパケットSW部74に出力し、パケットSW部74は、LBRを通信ポート群72に出力する。前記例の場合、通信ポート群72は、2つ(応答元論理番号1,2)のLBRを、装置内フレームヘッダ81の宛先ポート‘2’に基づいて、ポート2から出力する。
図12は、保守端末に表示されるループバック試験その1の結果画面例を示した図である。図12に示す画面例のSource Port:2は、LBMのMEPの起点となった、L2SW13のポート2を示している。MAC Address は、L2SW13のポート2のMACアドレスを示している。VID:100は、VLAN100のループバック試験であることを示している。
Reply addressは、LBRを返してきたL2SW11のポート1のMACアドレスを示している。Virtual portは、L2SW11のポート1の、どの仮想ポートからLBRが返ってきたかを示している。すなわち、図12の画面例では、L2SW11のポート内論理番号1,2の仮想ポートから、LBRが返ってきたことが分かる。
このように、LBMを受信した仮想ポートは、LBRの応答元論理番号にポート内論理番号を格納し、応答する。これにより、L2SW13は、1つのポートから複数のLBRを受信しても仮想ポートを区別してネットワークの正常性を確認することができる。
〔ループバック試験その2〕保守者は、L2SW11のポート1の、ポート内論理番号1をMEPの起点とし、マルチキャストのループバック試験を行うとする。
この場合、L2SW11の設定制御部73は、図11に示したフレームフォーマット91の宛先MACアドレスに、マルチキャストのMACアドレスを格納する。送信元MACアドレスの欄には、L2SW11のポート1のMACアドレスを格納する。VLANタグの欄には、‘100’を格納する。Ether Typeの欄には、フレームがOAM用のEther Typeであることを示す値を格納する。オペコードの欄には、LBMなので‘0x03’を格納する。Transaction-idの欄には、保守者の指定した任意の値を格納する。送信元論理番号の欄には、L2SW11のポート1のポート内論理番号‘1’を格納する。応答元論理番号の欄には、マルチキャストのループバック試験により、仮想ポートをターゲットとして指定しないので‘0’を格納する。FCSの欄には、フレームの正常性をチェックするためのデータを格納する。また、設定制御部73は、装置内フレームヘッダ81の受信ポート番号と受信ポート内論理番号に、送信元のMEPであるポート1とポート内論理番号1をそれぞれ格納する。設定制御部73は、このようにして生成したLBMを、パケットSW部74に出力する。
パケットSW部74は、設定制御部73によって生成されたLBMに基づき、所属するVLAN、MACアドレス、ポート番号、およびポート内論理番号を学習TB76aに学習する。
パケットSW部74は、出力先設定TB75bを参照し、設定制御部73によって生成されたLBMの出力先ポートを取得する。パケットSW部74は、取得した出力先ポートに基づいて、ポート1のポート内論理番号2宛の出力フレームと、ポート2宛の出力フレームとを生成する。
ポート1のポート内論理番号2宛の出力フレームは、自ポート宛のフレームであり、かつ、出力先ポート(ポート1のポート内論理番号2)にMEPが設定されている(図7参照)。従って、パケットSW部74は、ポート1のポート内論理番号2宛の出力フレームを設定制御部73に出力する。
設定制御部73は、パケットSW部74から受信した出力フレームに基づいてLBRを生成する。設定制御部73は、応答元論理番号2を格納したLBRを生成する。また、設定制御部73は、LBRの送信元論理番号に、受信されたLBMの送信元論理番号1をコピーする。
設定制御部73によって生成されたLBRは、パケットSW部74に出力される。LBRは、自装置のポート1の、ポート内論理番号1宛のフレームなので、パケットSW部74は、LBRを設定制御部73に出力する。
設定制御部73の受信したLBRには、応答元論理番号‘2’が設定されている。従って、保守者は、LBMがポート1のポート内論理番号2の仮想ポートで応答されたことが分かる。すなわち、保守者は、仮想ポートのレベルでネットワークの正常性を確認できる。
ポート2宛の出力フレームは、L2SW11のポート2から出力され、L2SW13のポート1に受信される。L2SW13では、ポート2にMEPが設定されているとする。L2SW13は、ループバック試験その1と同様にして、受信したLBMに対するLBRを生成する。このとき、L2SW13の設定制御部は、LBRの送信元論理番号に、受信したLBMの送信元論理番号‘1’をそのままコピーする。
すなわち、仮想ポートからLBMが送信された場合、L2SW13は、LBRが送信元の仮想ポートに適正に折り返されるよう、LBMの送信元論理番号をLBRの送信元論理番号にコピーする。なお、L2SW13のポート2は、仮想ポートでないので、LBRの応答元論理番号は、‘0’である。
L2SW13で生成されたLBRは、L2SW11のポート2で受信される。パケットSW部74は、受信されたLBRの送信元論理番号が‘0’でない場合、学習TB76aを参照せず、送信元論理番号から、LBRを出力すべきポート内論理番号を取得する。これにより、他の保守者がループバック試験を行って、学習TB76aが上書きされていても、LBRを適切なポートに出力することができる。
受信されたLBRの送信元論理番号は、‘1’であるので、受信されたLBRの出力すべきポート内論理番号は、‘1’である。受信されたLBRは、自ポート宛のフレームであり、かつ、出力先のポート(ポート1のポート内論理番号1)に、MEPが設定されている。従って、パケットSW部74は、受信したLBRを設定制御部73に出力する。設定制御部73は、送信したLBMのTransaction-idと受信したLBRのTransaction-idとを比較し、その結果を保守端末31に通知する。
このように、LBMの送信元論理番号を、LBRの送信元論理番号にコピーする。MEPの起点としたL2SW11は、受信したLBRの出力先ポートを検索する際、学習TB76aではなく、受信したLBRの送信元論理番号を参照する。これにより、学習TB76aの内容が変わっていても、LBRは、適切にMEPの起点に戻される。
〔ループバック試験その3〕保守者は、L2SW13のVLAN100の割り当てられたポート2をMEPの起点とし、L2SW11のポート1の、ポート内論理番号1の仮想ポートをターゲットにしたユニキャストのループバック試験を行うとする。
L2SW13の設定制御部は、図11に示したフレームフォーマット91の宛先MACアドレスに、L2SW11のポート1のMACアドレスを格納する。送信元MACアドレスの欄には、L2SW13のポート2のMACアドレスを格納する。VLANタグの欄には、‘100’を格納する。Ether Typeの欄には、フレームがOAM用のEther Typeであることを示す値を格納する。オペコードの欄には、LBMなので‘0x03’を格納する。Transaction-idの欄には、保守者の指示した任意の値を格納する。送信元論理番号の欄には、L2SW13のポート2は、仮想ポートでないので‘0’を格納する。応答元論理番号の欄には、ユニキャストのループバック試験により、L2SW11のポート1の、ポート内論理番号1の仮想ポートをターゲットとして指定するため‘1’を格納する。FCSの欄には、フレームの正常性をチェックするためのデータを格納する。L2SW13は、このようにして生成したLBMをL2SW11のポート1の、ポート内論理番号1にユニキャストする。
L2SW13から送信されたLBMは、L2SW11のポート2に受信される。パケットSW部74は、受信されたLBMの応答元論理番号が‘0’でない場合、学習TB76aを参照せず、応答元論理番号から、LBRを出力すべきポート内論理番号を取得する。これにより、他の保守者がループバック試験を行って、学習TB76aが上書きされていても、受信したLBMを適切なポートに出力することができる。
受信されたLBMの応答元論理番号は、‘1’であるので、受信されたLBMの出力すべきポート内論理番号は、‘1’である。受信されたLBMは、自ポート宛のフレームであり、かつ、出力先のポート(ポート1のポート内論理番号1)に、MEPが設定されている。従って、パケットSW部74は、受信したLBMを設定制御部73に出力する。
設定制御部73は、受信したLBMに基づいてLBRを生成する。設定制御部73は、送信元論理番号に、受信されたLBMの送信元論理番号‘0’をコピーし、応答元論理番号に‘1’を格納したLBRを生成する。他の動作は、上記で説明したのと同様であり、生成されたLBRは、L2SW11のポート2から出力され、L2SW13のポート2に受信される。
図13は、保守端末に表示されるループバック試験その3の結果画面例を示した図である。図13に示す画面例のSource Port:2は、LBMのMEPの起点となった、L2SW13のポート2を示している。MAC Addressは、L2SW13のポート2のMACアドレスを示している。VID:100は、VLAN100のループバック試験であることを示している。
Reply addressは、LBRを返してきたL2SW11のポート1のMACアドレスを示している。Virtual portは、L2SW11のポート1の、どの仮想ポートからLBRが返ってきたかを示している。すなわち、図13の画面例では、ターゲットにしたL2SW11のポート内論理番号1の仮想ポートから、LBRが返ってきたことが分かる。
このように、仮想ポートをターゲットにしてループバック試験を行う場合、LBMの応答元論理番号にターゲットのポート内論理番号を格納する。ターゲットのL2SWでは、仮想ポートをターゲットにしたLBMを受信した場合、学習TB76aを参照せず、応答元論理番号を基に出力先ポートを検索する。これにより、学習TB76aの内容が変わっていても、LBMは、適切にターゲットに転送される。
また、LBRには、仮想ポートのポート内論理番号が含まれているので、保守者は、仮想ポートのレベルでネットワークの正常性を確認することができる。
〔ループバック試験その4〕保守者は、L2SW11のポート1の、ポート内論理番号1をMEPの起点とし、L2SW13のポート2をターゲットにしたユニキャストのループバック試験を行うとする。
L2SW11の設定制御部73は、図11に示したフレームフォーマット91の宛先MACアドレスに、L2SW13のポート2のMACアドレスを格納する。送信元MACアドレスの欄には、L2SW11のポート1のMACアドレスを格納する。VLANタグの欄には、‘100’を格納する。Ether Typeの欄には、フレームがOAM用のEther Typeであることを示す値を格納する。オペコードの欄には、LBMなので‘0x03’を格納する。Transaction-idの欄には、保守者の指示した任意の値を格納する。送信元論理番号の欄には、L2SW11のポート1のポート内論理番号‘1’を格納する。応答元論理番号の欄には、仮想ポートをターゲットとして指定しないので‘0’を格納する。FCSの欄には、フレームの正常性をチェックするためのデータを格納する。設定制御部73は、生成したLBMをパケットSW部74に出力する。
パケットSW部74は、転送先のMACアドレスが学習済みの場合は、学習TB76aを参照し、未学習の場合は、出力先設定TB75bを参照して、LBMの出力先ポートを検索する。LBMは、検索された出力先ポートから出力される。
L2SW11から送信されたLBMは、L2SW13のポート1に受信される。L2SW13の設定制御部は、上記で説明したのと同様に、受信したLBMに基づいてLBRを生成する。L2SW13の設定制御部は、応答元論理番号に‘0’を格納し、送信元論理番号には、LBMの送信元論理番号‘1’をコピーしたLBRを生成する。
L2SW13で生成されたLBRは、L2SW11のポート2で受信される。パケットSW部74は、受信されたLBRの送信元論理番号が‘0’でないので、学習TB76aを参照せず、送信元論理番号から、LBRを出力すべきポート内論理番号を取得する。これにより、他の保守者がループバック試験を行って、学習TB76aが上書きされていても、LBRを適切なポートに出力することができる。
受信されたLBRの送信元論理番号は、‘1’であるので、受信されたLBRの出力すべきポート内論理番号は、‘1’である。受信されたLBRは、自ポート宛のフレームであり、かつ、出力先のポート(ポート1のポート内論理番号1)に、MEPが設定されている。従って、パケットSW部74は、受信したLBRを設定制御部73に出力する。設定制御部73は、送信したLBMのTransaction-idと受信したLBRのTransaction-idとを比較し、その結果を保守端末31に通知する。
このように、LBMの送信元論理番号を、LBRの送信元論理番号にコピーする。MEPの起点としたL2SW11は、受信したLBRの出力先ポートを検索する際、学習TB76aではなく、受信したLBRの送信元論理番号を参照する。これにより、学習TB76aの内容が変わっていても、LBRは、適切にMEPの起点に戻される。
パケットSW部74の動作を、フローチャートを用いて説明する。
図14、図15は、パケットSW部の動作を示したフローチャートである。通信ポート群72で受信されたフレームには、装置内フレームヘッダ81が付与される。装置内フレームヘッダ81の受信ポート番号の欄には、フレームを受信したポート番号が格納され、受信ポート内論理番号の欄には、フレームを受信した仮想ポートのポート内論理番号が格納される。このようにして装置内フレームヘッダ81の付与されたフレームは、パケットSW部74に出力される。
ステップS1において、パケットSW部74は、通信ポート群72または設定制御部73からフレームを受信する。
ステップS2において、パケットSW部74は、受信されたフレームの所属するVLAN、MACアドレス、およびフレームを受信したポートのポート番号を学習TB76aに学習する。フレームを受信したポートに仮想ポートが設定されている場合、パケットSW部74は、仮想ポートのポート内論理番号まで学習する。
また、パケットSW部74は、フレームを受信したポートのポート番号に基づいてVLAN設定TB75aを参照し、受信されたフレームのVIDに応じた行が存在するか検索する。パケットSW部74は、VIDに応じた行がなければ、受信されたフレームは、そのポートで受信すべきフレームでないとして廃棄する。なお、ステップS2では、VIDに応じた行が存在するとしてステップS3に進む。
ステップS3において、パケットSW部74は、受信されたフレームの送信先がユニキャストであり、かつ、学習TB76aに学習済みであるか否か判断する。パケットSW部74は、受信されたフレームの送信先がユニキャストであり、かつ、学習済みの場合、ステップS9へ進む。受信されたフレームの送信先がユニキャストでない場合、または、未学習の場合は、ステップS4へ進む。すなわち、パケットSW部74は、受信されたフレームがマルチキャストである場合、または、送信先が未学習の場合、ステップS4へ進む。
ステップS4において、パケットSW部74は、出力先設定TB75bを参照し、受信されたフレームのVIDに対応したポート番号および仮想ポートのポート内論理番号を取得する。パケットSW部74は、取得したポート番号およびポート内論理番号を、装置内フレームヘッダ81の宛先ポート番号および宛先ポート内論理番号に格納し、出力フレームを生成する。
ステップS5において、パケットSW部74は、生成した出力フレームの宛先ポート番号および宛先ポート内論理番号に基づいてVLAN設定TB75aを参照し、出力フレームの出力先となる宛先ポートのMEP情報を取得する。
ステップS6において、パケットSW部74は、宛先ポートにMEP設定があり、かつ、出力フレームが自ポート宛のLBMであるか、または、LBRであるかを判断する。宛先ポートにVLANにMEP設定があり、かつ、出力フレームが自ポート宛のLBMまたはLBRである場合、ステップS10へ進む。宛先ポートにMEP設定がない場合、または、出力フレームが自ポート宛のLBMまたはLBRでない場合、ステップS7へ進む。
ステップS7において、パケットSW部74は、出力フレームに、出力先ポートのポート種別に応じたVLANタグ(VID)を設定し、通信ポート群72へ出力する。
ステップS8において、パケットSW部74は、全ての出力フレームを処理したか判断する。全ての出力フレームを処理した場合、図14の処理を終了し、全ての出力フレームを処理していない場合、ステップS5へ進む。
ステップS9において、パケットSW部74は、受信されたフレームの送信先MACアドレスに基づいて学習TB76aを参照し、受信されたフレームの転送先となるポート番号およびポート内論理番号を取得する。パケットSW部74は、取得したポート番号およびポート内論理番号を、装置内フレームヘッダ81の宛先ポート番号および宛先ポート内論理番号に格納し、出力フレームを生成する。
なお、パケットSW部74は、受信されたフレームがLBRで、その送信元論理番号が‘0’でない場合、学習TB76aを参照せず、受信されたLBRの送信元論理番号を装置内フレームヘッダ81の宛先ポート内論理番号に格納し、出力フレームを生成する。
また、パケットSW部74は、受信されたフレームがLBMで、その応答元論理番号が‘0’でない場合、学習TB76aを参照せず、受信されたLBMの応答元論理番号を装置内フレームヘッダ81の宛先ポート内論理番号に格納し、出力フレームを生成する。
ステップS10において、パケットSW部74は、出力フレームがLBMであるか否か判断する。パケットSW部74は、出力フレームがLBMでない場合、すなわちLBRである場合、ステップS13へ進む。出力フレームがLBMである場合、ステップS11へ進む。
ステップS11において、パケットSW部74は、出力フレーム(受信されたLBMの出力フレーム)を設定制御部73へ出力する。設定制御部73は、出力フレームに基づいてLBRを生成する。このとき、設定制御部73は、装置内フレームヘッダ81の宛先ポート番号および宛先ポート内論理番号に、パケットSW部74から受信した出力フレームの受信ポート番号および受信ポート内論理番号をコピーする。設定制御部73は、生成したLBRをパケットSW部74に出力する。
ステップS12において、パケットSW部74は、設定制御部73から出力された出力フレーム(LBR)を、通信ポート群72に出力する。なお、パケットSW部74は、出力フレームの出力先が自装置内のポートである場合、すなわち、LBMの送信元が自装置のポートからであった場合、設定制御部73に出力する。設定制御部73は、LBMのTransaction-idとLBRのTransaction-idの比較結果を保守端末31に通知する。
ステップS13において、パケットSW部74は、出力フレームを設定制御部73に出力する。設定制御部73は、LBMのTransaction-idとLBRのTransaction-idの比較結果を保守端末31に通知する。
このように、LBMおよびLBRのフレームに送信元論理番号および応答元論理番号を格納することにより、保守者は、仮想ポートのレベルでネットワークの正常性および異常性を適切に確認することができる。
なお、LBMおよびLBRの送信元論理番号の欄は、MEPの起点となるポートが仮想ポートでない場合、不要である。例えば、上記で説明したループバック試験その1およびループバック試験その3の試験例では、LBMおよびLBRの送信元論理番号の欄は不要となる。この場合、LBMおよびLBRのフレーム長を短くすることができ、フレームの転送時間を短縮できる。
また、上記では、L2SWがLBMのTransaction-idとLBRのTransaction-idの比較結果を保守端末31に通知するとしたが、L2SWは、LBRのTransaction-idを保守端末31に送信し、保守端末31がLBMのTransaction-idとLBRのTransaction-idとを比較するようにしてもよい。
また、送信元論理番号および応答元論理番号のポート内論理番号の代わりに、ポート内論理番号に対応するVIDを用いてもよい。図7に示すように、ポート内論理番号は、VIDと1対1に対応し、VIDからポート内論理番号を導くことができるからである。
次に、第2の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。第1の実施の形態では、LBM,LBRを送信する方向は、MEPから見て、L2SWの内側であった。例えば、第1の実施の形態のループバック試験その1では、LBMは、L2SW13のポート2から、L2SW13のポート1へと、L2SW13の内側に送信される。LBRは、L2SW11のポート1の仮想ポートから、L2SW11のポート2へと、L2SW11の内側に送信される。
第2の実施の形態では、LBM,LBRを送信する方向が、MEPから見て、L2SWの外側である場合について説明する。例えば、図5に示すL2SW13のVLAN100のポート1をMEPの起点とし、L2SW11のポート2をターゲットにして、ループバック試験を行う場合について説明する。
図16は、第2の実施の形態に係るパケットSW部の動作を示したフローチャートのその1である。図16に示すステップS1,S2の処理は、図14のステップS1,S2と同様であり、その説明を省略する。また、その他のステップの処理は、図14、図15と同様であり、図示を省略している。
ステップS21において、L2SW13の設定制御部は、保守者の指示に応じてLBMを生成し、装置内フレームヘッダ81の宛先ポートにポート1を設定して、パケットSW部へ出力する。
L2SW13のパケットSW部は、VLAN設定TBを参照し、装置内フレームヘッダ81の宛先ポートのポートにMEPが設定されているか判断する。装置内フレームヘッダ81の宛先ポートのポートにMEPが設定されている場合、ステップS7へ進む。例えば、装置内フレームヘッダ81の宛先ポート1(L2SW13のポート1)にMEPが設定されている場合、LBMは、ポート1から出力されることになる。一方、装置内フレームヘッダ81の宛先ポートのポートにMEPが設定されていない場合、ステップS2へ進む。
なお、設定制御部は、仮想ポートがMEPの起点にされた場合、装置内フレームヘッダ81の宛先ポート内論理番号に、仮想ポートのポート内論理番号を格納する。
図17は、第2の実施の形態に係るパケットSW部の動作を示したフローチャートのその2である。図17に示すステップS2,S3の処理は、図14のステップS2,S3と同様であり、その説明を省略する。また、その他のステップの処理は、図14、図15と同様であり、図示を省略している。
ステップS31において、L2SW11のパケットSW部74は、VLAN設定TB75aを参照し、フレームを受信した受信ポート(仮想ポートも含む)にMEP設定がされており、かつ、受信されたフレームがLBMであるか、または、LBRであるか判断する。フレームを受信した受信ポートにMEP設定がされており、かつ、受信されたフレームがLBMであり、または、LBRである場合は、ステップS10へ進む。例えば、L2SW11のポート2にMEPが設定されている場合、パケットSW部74は、ステップS10へ進み、LBRを生成することになる。一方、フレームを受信した受信ポートにMEP設定がされておらず、または、受信されたフレームがLBMでない、または、LBRでない場合は、ステップS3へ進む。
なお、L2SW13のポート1がL2SW11のポート2からLBRを受信した場合、受信ポート1にMEP設定がされており、自ポート宛のLBRを受信したことになるので、L2SW13のパケットSW部は、ステップS31の判断においてステップS10へ進み、受信したLBRを設定制御部に出力することになる。
このように、LBMまたはLBRを送信する方向が、MEPから見てL2SWの外側または内側であっても、適切なループバック試験を行うことができる。
(付記1) ループバック試験によりネットワークの正常性を確認することができる通信装置において、
1つの物理リンク上の仮想ポートにおいて前記ネットワークの正常性を確認するためのメッセージフレームが受信され、前記メッセージフレームを送信した通信装置に応答フレームを応答するとき、前記仮想ポートを識別する仮想ポート情報を前記応答フレームに挿入する識別情報挿入手段、
を有することを特徴とする通信装置。
(付記2) 前記メッセージフレームには、前記メッセージフレームの起点のポートのポート情報が挿入されていることを特徴とする付記1記載の通信装置。
(付記3) 前記識別情報挿入手段は、前記メッセージフレームに挿入されている前記ポート情報を前記応答フレームに挿入することを特徴とする付記2記載の通信装置。
(付記4) 前記ポート情報には、仮想ポートを識別する情報が含まれていることを特徴とする付記3記載の通信装置。
(付記5) 前記応答フレームの送信方向は、前記応答フレームを応答する前記仮想ポートの起点から見て当該通信装置の内側または外側であることを特徴とする付記1記載の通信装置。
(付記6) ループバック試験によりネットワークの正常性を確認することができる通信装置において、
1つの物理リンク上の仮想ポートを起点として前記ネットワークの正常性を確認するためのメッセージフレームを送信するとき、前記メッセージフレームに前記仮想ポートを識別する仮想ポート情報を挿入する識別情報挿入手段、
を有することを特徴とする通信装置。
(付記7) 前記メッセージフレームを受信した通信装置から、前記仮想ポート情報が挿入された応答フレームを受信する応答フレーム受信手段を有することを特徴とする付記6記載の通信装置。
(付記8) 前記応答フレームに含まれる前記仮想ポート情報に基づいて前記応答フレームを前記メッセージフレームの起点となった前記仮想ポートに転送するフレーム転送手段を有することを特徴とする付記7記載の通信装置。
(付記9) 前記識別情報挿入手段は、前記メッセージフレームを受信する通信装置がどの仮想ポートで応答フレームを応答すべきかを示す情報を前記メッセージフレームに挿入することを特徴とする付記6記載の通信装置。
(付記10) 前記メッセージフレームの送信方向は、前記仮想ポートの起点から見て当該通信装置の内側または外側であることを特徴とする付記6記載の通信装置。
(付記11) ループバック試験によりネットワークの正常性を確認することができる通信装置のネットワーク試験方法において、
1つの物理リンク上の仮想ポートにおいて前記ネットワークの正常性を確認するためのメッセージフレームが受信され、前記メッセージフレームを送信した通信装置に応答フレームを応答するとき、前記仮想ポートを識別する仮想ポート情報を前記応答フレームに挿入する、
ことを特徴とするネットワーク試験方法。
(付記12) ループバック試験によりネットワークの正常性を確認することができる通信装置のネットワーク試験方法において、
1つの物理リンク上の仮想ポートを起点として前記ネットワークの正常性を確認するためのメッセージフレームを送信するとき、前記メッセージフレームに前記仮想ポートを識別する仮想ポート情報を挿入する、
ことを特徴とするネットワーク試験方法。
通信装置の原理を説明する図である。 第1の実施の形態に係る通信装置を適用したネットワーク構成例を示した図である。 図2の顧客Aを収容するVLANを示した図である。 図2の顧客Bを収容するVLANを示した図である。 L2SWの仮想ポートを示した図である。 L2SWのブロック構成図を示した図である。 設定TBメモリに記憶されるVLAN設定TBのデータ構成例を示した図である。 設定TBメモリに記憶される出力先設定TBのデータ構成例を示した図である。 学習TBメモリに記憶される学習TBのデータ構成例を示した図である。 装置内フレームヘッダを示した図である。 LBMおよびLBRのフレームフォーマットを示した図である。 保守端末に表示されるループバック試験その1の結果画面例を示した図である。 保守端末に表示されるループバック試験その3の結果画面例を示した図である。 パケットSW部の動作を示したフローチャートである。 パケットSW部の動作を示したフローチャートである。 第2の実施の形態に係るパケットSW部の動作を示したフローチャートのその1である。 第2の実施の形態に係るパケットSW部の動作を示したフローチャートのその2である。 仮想ポート機能を説明する図である。
符号の説明
1,2 通信装置
1a,2a 識別情報挿入手段

Claims (8)

  1. ループバック試験を行う経路間でメッセージフレームが送信される場合、前記経路の終点における1つの物理リンク上の仮想ポートで、記メッセージフレームが受信されると、前記仮想ポートを識別する仮想ポート情報を応答フレームに挿入して応答する識別情報挿入手段、
    を有することを特徴とする通信装置。
  2. 前記メッセージフレームには、前記メッセージフレームの起点のポートのポート情報が挿入されていることを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  3. 前記識別情報挿入手段は、前記メッセージフレームに挿入されている前記ポート情報を前記応答フレームに挿入することを特徴とする請求項2記載の通信装置。
  4. ループバック試験を行う経路間でメッセージフレームが送信される場合、前記経路の起点における1つの物理リンク上の仮想ポートで、記メッセージフレームを送信するとき、前記メッセージフレームに前記仮想ポートを識別する仮想ポート情報を挿入して送信する識別情報挿入手段、
    を有することを特徴とする通信装置。
  5. 前記メッセージフレームを受信した通信装置から、前記仮想ポート情報が挿入された応答フレームを受信する応答フレーム受信手段を有することを特徴とする請求項4記載の通信装置。
  6. 前記応答フレームに含まれる前記仮想ポート情報に基づいて前記応答フレームを前記メッセージフレームの起点となった前記仮想ポートに転送するフレーム転送手段を有することを特徴とする請求項5記載の通信装置。
  7. ループバック試験を行う経路間でメッセージフレームが送信される場合、前記経路の終点における1つの物理リンク上の仮想ポートで、メッセージフレームが受信されると、前記仮想ポートを識別する仮想ポート情報を応答フレームに挿入して応答する、
    ことを特徴とするネットワーク試験方法。
  8. ループバック試験を行う経路間でメッセージフレームが送信される場合、前記経路の起点における1つの物理リンク上の仮想ポートで、メッセージフレームを送信するとき、前記メッセージフレームに前記仮想ポートを識別する仮想ポート情報を挿入して送信する、
    ことを特徴とするネットワーク試験方法。
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