JP3564023B2 - 積層圧電アクチュエータバルブ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、微量のガス流量を制御する積層圧電アクチュエータバルブに関する。本発明は、特に核融合装置への燃料ガス注入設備におけるガス注入弁や真空試験装置におけるガス流量制御バルブとして好適に使用され得る積層圧電アクチュエータバルブに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、積層圧電素子の変形量を梃子により伝達しガス流量を変化させる積層圧電素子弁や積層圧電素子の一種であるピエゾスタックを用いたノーマルクローズ型の流量制御バルブが、例えば、特開平10−173440号公報、特公平6−12146号公報により知られる。圧電素子は、電磁気の影響を受けずまた付加する電圧に応じて正確に変位を制御可能であるので、磁場の作用する核融合装置において好適に使用される。
【0003】
図1に従来の積層圧電素子弁の1例を示す。図1の積層圧電素子弁100は、入側フランジ101内に配置され出側フランジ121の上面に固着される弁機構130を備える。弁機構130は、積層圧電アクチュエータ80、カバー117、アーム114、アームを枢動可能に支持するピン軸113、ブロック115、シール面106、及びバネ押え104等を備える。アーム114の一方の端部に積層圧電アクチュエータ80の可動端が連結され、アーム114の他方の端部がバネ105により下方へ付勢される。シール面106がアーム114の他方の端部付近に配置され、バネ105の弾性力により、弁座18の弁座面へ押圧され、それによりシール面106と弁座18の間が、気密状態にされる。入側フランジ101内に充満するガス圧がシール面106に予圧として作用する。
【0004】
積層圧電アクチュエータ80に電流導入端子120を介して電圧を印加するとアーム114の一端に連結された積層圧電アクチュエータ80の可動端が下方へ変移する。これにより、ピン軸113を支点として、アーム114の他端が、バネ105の力に抗して押し上げられ、弁座18とシール面106間に隙間が生じ、その間隙を通りガスが入側フランジ101側から弁座18内の第2流路68へ流出する。流れるガスの流量は、積層圧電アクチュエータ80の印加電圧を調整し弁座18とシール面106間の隙間を調整することにより制御される。
【0005】
図1の積層圧電素子弁100は、弁座18とシール面106間にシートリークが発生した場合、弁機構130を収容する入側フランジ101内を大気圧にし、出側フランジ121を外して、ネジ102、バネホルダー103、バネ押え104、バネ105を調節し直すことが必要であり、不具合時には、弁を分解する必要が生じる。更に、積層圧電アクチュエータ80に不具合が生じた場合は、出側フランジ121の電流導入端子120と積層圧電アクチュエータ80との間のリード線を切り離す必要があった。更に入側フランジ101の入側管継手63及び出側フランジ121の出側フランジ継手72が一方向であるため、取り合いポートによっては、正規状態(シール面に部品の自重などの力が付加されない状態)に設置できない等の不便があった。
【0006】
図2a、図2bは、従来のピエゾスタックを用いる流量制御バルブ及びそれに使用されるダイアフラム116を示す。図2aの流量制御バルブ200は、ピエゾスタック180、ダイアフラム押圧体141、支持プレート39、バネ47(コイルバネ)、バネホルダー44、球体45、プッシュプレート46、ダイアフラム116、及び弁座18等を含む弁機構130を備える。ダイアフラム116の周囲の平面部分において大気圧側とガス圧側の間がシールされる。ダイアフラムの下面と弁座面が当接して第2流路68(出側、真空側)と第1流路62(入側、ガス圧側)の間が真空シールされる。弁機構130においては、ピエゾスタック180にリード線122を介して電圧を印加することによって支持プレート39を固定点として、ピエゾスタック180が上方へ伸びる変位を生じ、バネ47を縮めるようにダイアフラム押圧体141、バネホルダー44が上方へ運動する。それにより、ダイアフラム116に対する押圧力がなくなり、弁座18とダイアフラム116の間に隙間が生じて、第1流路62から第2流路68へ(又は圧力に応じてその逆方向へ)ガスが流れる。流れるガス流量は、ピエゾスタック180に印加する電圧を制御することにより決定される。
【0007】
図2の流量制御バルブ200は、弁座18とダイアフラム116の面がメタルタッチによるシールを行っているために超高真空域においてはシール性能が劣る(メタルタッチで超高真空のシール性能をもたせるには、相当量のピエゾスタック、又は大型のピエゾスタックを必要とする。つまり、発生力の大きいものが必用である)。また、図2bに示すように、ダイアフラム116は、ほぼ球形部分を備えるもの(ドーム型)であり、印加電圧が小さく電流が一定にならないときは、ガス流出速度が劣る場合がある。また、ピエゾスタック180に不具合が生じた場合は、ピエゾスタックの端子とリード線のハンダ外しやリード線を切り離す必要があった。更にガスの流出方向が一方向であるため、取り合いポートによっては、正規状態(シール面に部品の自重などの力が付加されない状態)に設置できない等の不便があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来の圧電素子弁は、積層圧電アクチュエータの電圧印加量を制御することにより、その変位量をアームに伝え、ピン軸を支点に他方向へ積層圧電アクチュエータの変位量を拡大して伝えて、弁座とシール面の当接部間隔を変えることにより、制御されたガス流量を得ている。電圧を解除すると、積層圧電アクチュエータの変位が戻り、バネの付勢力によって再びシール面と弁座が当接しシールしガス流量を零とするが、弁座、シール面の損傷等によりシール面と弁座の間にシートリークを生じた場合や弁機構部位に不具合が生じた場合には、弁全体を分解し調整することが必要である等の保守面の問題やその際の設定軸と動作軸の再設定の難しさ等の問題がある。また、コンフラットフランジ等により取り合いを行う場合、相手側フランジの位置によっては変換フランジの細工を行わないと正規の取り付けができない短所がある。
【0009】
図2aの従来の流量制御バルブ200は、ピエゾスタック180の電圧を制御しピエゾスタックの可動端182を変移させると、ダイアフラム押圧体141がバネホルダー44を持上げ、コイルバネ47を収縮させて、ダイアフラム116に対する押圧力が解除され、弁座18とダイアフラム116の当接隙間が変化され、流量を低差圧で制御する。電圧を解除すると、ピエゾスタック180の変移が戻り、コイルバネ47の付勢力によって再びダイアフラム116と弁座18が当接し流量を零としシールする。ダイアフラム116と弁座18は、メタルタッチによるシールであることから超高真空領域で使用する場合や流体入口側圧力が高く流体出口側の圧力が低い場合等では、シートリークを発生する問題がある。また図2aの流量制御バルブは、磁場雰囲気での使用が要求されていないことから球体45等に磁性を帯びる材料を使用している。
【0010】
また、図2aの従来の流量制御バルブ200における流量制御は、流体速度を制御することにより流量を得ることから、分単位の流量制御には高い精度を有するが、ガス流体における瞬時供給やパルス単位(秒単位)の流量制御には不向きである。更に、継手により取り合いを行う場合、相手側継手の位置によっては変換継手の細工を行わないと正規な取り付けができないとともに、ピエゾスタックへの電圧供給は、リード線にハンダ等により直接接続することが必要である。
【0011】
本発明の目的は、従来の積層圧電素子弁やピエゾスタックを用いる流量制御バルブの短所を改良し、超高真空及び高差圧においてもシートリークの発生しない積層圧電アクチュエータバルブを提供することである。本発明の他の目的は、バルブ全体を分解することなく積層圧電アクチュエータを取外し又は取付け可能にしシートリークを発生を容易に修理可能な積層圧電アクチュエータバルブを提供することにある。本発明の別の目的は、積層圧電アクチュエータの変位量が、直動的に弁機構に伝達され、バルブを分解再組立する際に設定軸と動作軸の軸合わせを容易にし、経年的影響やガス中不純物によりシートリークが発生するときバルブを容易に分解修理可能とすることである。
【0012】
本発明の更に別の目的は、積層圧電アクチュエータバルブを、バルブの内部構造物の重量がシール力に影響しないように、取り合いポートに自在に取り付けられるようにすることである。本発明の更に別の目的は、電圧を印加しないときに積層圧電アクチュエータの変位が完全に復元するようにし、シートリークの発生を防止することである。本発明の更に別の目的は、核融合装置において好適に使用できるように、電磁界の影響が最少の積層圧電アクチュエータバルブを提供することである。本発明の更に別の目的は、積層圧電アクチュエータバルブに不具合を生じた場合にリード線を切断することなく、電圧供給源を切離し、バルブ本体内を大気圧にすることなく分解が可能な積層圧電アクチュエータバルブを提供することである。本発明のその他の目的及び利点は、以下の説明において明らかにされる。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の積層圧電アクチュエータバルブは、図3の概念構成図に示すように、基本的構成として、バルブ本体11の上面に形成される弁座、弁座を覆うように配置される弾性を備えるシール板16、シール板16を弁座へ押圧可能なバネ47及びバネ47の押圧力を変化させる積層圧電アクチュエータ80を有する押圧機構、シール板と弁座により調整される間隙を介して連通可能な第1流路62及び第2流路68を備える。押圧機構は、積層圧電アクチュエータの変形に応じてシール板を弁座のシール面へ押圧する。弁座は、第2流路の開口端のまわりに配置されるシール面及びシール面の外側に形成される上方開放の流体室を備え、流体室はバルブ本体中へ伸長する第1流路に連通される。シール板は、少なくとも弁座のシール面に対面する部分にゴム膜を備えた金属板から成り、ゴム膜をシール面から離間する方向へ作用する弾性力を有する。
【0014】
本発明の積層圧電アクチュエータバルブは、次の構成を備えることができる。
(1)金属板は、円板部分、外周平面部分及び両部分を連結する円錐部分を含む。(2)ゴム膜は、円板状部分にゴムを加硫蒸着して形成される。(3)バルブ本体の弁座のまわりに取付面が配置され、金属板の外周平面部分が取付面に気密に取付けられる。(4)積層圧電アクチュエータバルブは、更にバルブ本体の上面に固着されるバルブボンネット、バルブボンネットに固着されるU字形ブラケット、及びU字形ブラケットに固着される電力供給用のコネクタを備える。(5)積層圧電アクチュエータのリード線がピン及びソケットを介し電力供給用のコネクタに接続される。
【0015】
(6)押圧機構は、積層圧電アクチュエータの可動端に調整ナットを介して取外し可能に連結されるシール板押圧体、シール板押圧体に固着されるバネホルダー、バネホルダーとシール板の間に配置される球体及びプッシュプレート、及びバネホルダーとバルブ本対に対し不動のバネカバーの間に圧縮状態に配置されてプッシュプレートをバルブ本体へ向けて押圧するバネを備える。(7)バルブ本体に固着されるバルブボンネットを介して積層圧電アクチュエータの固定端がバルブ本体に対し不動に且つ取外し可能に支持される。(8)金属板は、ニッケルコバルト合金で作られ、シール板押圧体は、チタンアルミ合金で作られ、バネホルダー、プッシュプレート及びバネカバーは、ステンレススチールで作られ、球体は、サファイアで作られる。(9)積層圧電アクチュエータに電圧が印加されないとき、バネの弾性力がバネホルダー、球体及びプッシュプレートを介してシール板へ伝達されシール板を弁座へ押圧し、それによりシール板のゴムとシール面の間に真空シールが形成される。
【0016】
(10)積層圧電アクチュエータに電圧が印加されるとき、積層圧電アクチュエータの可動端が弁座から離間する方向へ運動し弾性力に抗してスプリングホルダーをシール板から離間し、それによりシール板がそれ自体の弾性力により球体及びプッシュプレートを移動して弁座から離間し、第1流路と第2流路を連通させる。(11)バルブ本体は、第1流路を積層圧電アクチュエータの長手軸線(バルブ軸線)に垂直方向に伸長する入側管継手、第2流路をバルブ軸線に垂直方向に伸長する出側横管継手、及び第2流路をバルブ軸線と同方向に伸長する管に連通させる出側縦管継手を備える。
【0017】
(12)積層圧電アクチュエータと電源の間を過電圧から積層圧電アクチュエータを保護する保護抵抗を介して電気的に接続する。(13)短絡抵抗(放電抵抗)を備える積層圧電アクチュエータの短絡回路を設け、積層圧電アクチュエータに電圧を供給しないとき、短絡回路を閉じて積層圧電アクチュエータを短絡させ、積層圧電アクチュエータのヒステリシスを解除する。(14)球体は、サファイアで作られ、磁性を帯びることなく耐摩耗性が大きい。
【0018】
【作用】
本発明の積層圧電アクチュエータバルブは、積層圧電アクチュエータの変位量を直動的にシート板の円板部分に伝達し、シート板のゴム膜と弁座のシール面を均一に当接させる。シート板の金属板の外周平面部分がバルブ本体とバルブボンネットの間に挟まれ真空シールを形成する。シート板のゴム膜と弁座面の間にシートリークを生じた場合、流体ガス雰囲気外に配置した積層圧電アクチュエータのアジャストナット等の固定具をネジ込むことにより、バルブを分解することなくシートリークを止めることができる。
【0019】
本発明の積層圧電アクチュエータバルブは、バルブ本体にガス入口を1カ所、ガス出口を2カ所(一方は閉止プラグによりシールする)備えることにより、バルブ内部の部品の重量が金属シール板と弁座のシール面圧に影響しないように、ガスマニホールドに取り付けができる。積層圧電アクチュエータへの電圧印加は、コネクタを介し電源に接続することにより行われる。積層圧電アクチュエータの不使用時は、積層圧電アクチュエータが静電容量であることから、電源側の抵抗を介して安全に短絡し、積層圧電アクチュエータのヒステリシスが除去される。積層圧電アクチュエータの不具合時は、大気圧側からコネクタも含めて交換を行うことができる。
【0020】
本発明の積層圧電アクチュエータバルブにおいては、バネの押圧力が、サファイアの球体を介しプッシュプレートへ伝達され、弁座上のシール板を安定に均一に押圧する。ブラケットに絶縁し固定されるコネクタを介し積層圧電アクチュエータへ電圧を印加すると、積層圧電アクチュエータの変位量は、支持プレートを基準点(固定点)とし、バネカバー及びステムが上方向へ駆動される。それによりバネのシール板に対する押圧力が制限され、プッシュプレートが金属板の復元力により押し上げられ、バルブ本体の弁座面と金属シール板のシール面に隙間が生じ、ガスがガス入口側から指定された一方のガス出口へ流出する。流出するガスは、印加電圧の条件により、連続的又はパルス的に流出する。
【0021】
印加電圧を解除すれば、積層圧電アクチュエータの変位が無くなり、電源側の抵抗短絡により、積層圧電アクチュエータのヒステリシス(残留変位)もゼロとなり、サラバネの付勢力がプッシュプレートを押し下げて、弁座とシール板のシール面を当接させるとともに、真空シールを行うことにより、ガスの流れを停止させる。弁座と金属シール板のシール面にシートリークが発生した場合は、アジャストナット、ロックナットをねじ込み調整することにより、シール板押圧体がネジの付勢力を強化させることにより、バルブを分解することなく、弁座とシール板のシール面圧を大きくしてシートリークを防止する。
【0022】
本発明の積層圧電アクチュエータバルブを構成する部品材料は、核融合装置などの磁場雰囲気で使用されることや材料の放出ガスを考慮し、非磁性材料及び低放出ガス材料により構成される。常用温度に変化(摂氏20〜30度)のある状況においては、材料自身の持つ特性(熱膨張係数)に影響をされるため、材料の選択が必要となるが、本発明の積層圧電アクチュエータバルブを構成する部品材料は、異種の熱膨張係数材料を組み合わせて成り、シール板の金属板は復元力の関係からニッケルコバルト合金としバルブ押圧体をチタンアルミ合金とし、それ以外をステンレススチールとし、熱膨張係数の影響が最少にしている。
【0023】
【発明の実施の態様】
図4a−dは、本発明の実施例の積層圧電アクチュエータバルブの外形図であり、図5a−cは、本発明の実施例の積層圧電アクチュエータバルブの部分断面構造図、図9は、バルブ本体上面の構造図、図10は、シール板16の構造図である。図12は、本発明の実施例の積層圧電クチュエータバルブの主な使用部品の透視図、図13は、図12の積層圧電クチュエータバルブの組立状態の透視図である。図5及び図12に示すように、積層圧電アクチュエータバルブ10は、バルブ本体11の上面に形成される弁座18(図9)、弁座18を覆うように配置されるシール板16、及びシール板16を弁座18のシール面66(図9)へ押圧可能な押圧機構50を備える。押圧機構50は、積層圧電アクチュエータ80を備えその変形に応じてシール板16を弁座18のシール面66へ押圧する。弁座18は、第2流路68の開口端69のまわりに配置されるシール面66及びシール面66の外側に形成される上方開放の流体室64を備える。
【0024】
流体室64は、バルブ本体11中へ伸長する第1流路62へ連通される。シール板16は、図10に示すように、少なくとも弁座のシール面66に対面する部分にゴム膜161を備えた金属板162から成る。金属板162は、ゴム膜161をシール面66から離間する方向へ作用する弾性力を有する。図10に示すように、金属板162は、円板部分163、外周平面部分165及び両部分を連結する円錐部分164を備える。ゴム膜161は、円板部分163にゴムを加硫蒸着して形成される。バルブ本体11の弁座18のまわりに取付面71が配置され、金属板162の外周平面部分165が取付面71に気密に取付けられる。
【0025】
押圧機構50は、積層圧電アクチュエータ80を備えその変形に応じてシール板16を弁座18のシール面66へ押圧する。押圧機構50は、積層圧電アクチュエータ80の可動端82に調整ナット49、ロックナット49を介して取外し可能に連結されるシール板押圧体41、シール板押圧体41にネジ441により固着されるバネホルダー44、バネホルダー44とシール板16の間に配置される球体45及びプッシュプレート46、及びバネホルダー44とバルブ本対11に対し不動のバネカバー33の間に圧縮状態に配置されてプッシュプレート46をバルブ本体11へ向けて押圧する皿バネ47を備える。バルブ本体11に固着されるバルブボンネット32を介して積層圧電アクチュエータ80の固定端81がバルブ本体11に対し不動に且つ取外し可能に支持される。金属板162は、ニッケルクロム合金で作られ、シール板押圧体41は、チタンアルミ合金で作られる。バネホルダー44、プッシュプレート46及びバネカバー33は、ステンレススチールで作られる。積層圧電アクチュエータバルブを構成する部品の材料は、低ガス放出性の非磁性材料とする。またそれらは、温度変化の影響を最小にするように異なる熱膨張材料を組合わせて構成される。
【0026】
積層圧電アクチュエータ80に電圧が印加されないとき、皿バネ47の弾性力がバネホルダー44、球体45及びプッシュプレート46を介してシール板16へ伝達されシール板16を弁座18へ押圧し、それによりシール板16のゴム膜161とシール面66の間に真空シールが形成される。図15は、積層圧電アクチ 図5及び図12に示すように、シール板押圧体41は、支持プレート39を貫通して配置するため長穴411が開けられる。シール板押圧体41の下端は、皿バネ47及びバネカバー33の内方を通って伸長し、バネホルダー44に固着される。バネホルダー44とバルブ本体11との間には、球体45、プッシュプレート46、及びシール板16が順に配置される。シール板16は、図10に示すように、円板部分163、外周平面部分165、及び両者の間の円錐部分164を備え自己復元力を有する金属板162、並びにシール板円板部分に形成されたゴム膜161から成る。ゴム膜161は、円板部分にゴムを加硫蒸着し形成される。金属板162の外周平面部分は、バルブ本体11とバルブボンネット38により挟持されバルブ本体11に密封固定される。
【0027】
図15は、アクチュエータ80に電圧が印加されるとき、シート板16の円板部分163が弾性力により弁座18から離間し、第1流路62と第2流路68が連通される様子を示す。積層圧電アクチュエータ80に電圧が印加されると、積層圧電アクチュエータ80の可動端82が変移し、バネホルダー44が弁座18から離間する方向へ皿バネ47の弾性力に抗して移動され、シール板16がそれ自体の付勢力(弾性力)により球体45、プッシュプレート46及びシール板の円板部分163を移動し、円板部分163を弁座18から離間させ、第1流路62と第2流路68を連通させる。
【0028】
図5及び図12に示すように、バルブ本体11は、第1流路62を積層圧電アクチュエータ80の長手方向のバルブ軸線21に垂直方向に伸長する管に連通させる入側管継手63、第2流路68をバルブ軸線に垂直方向に伸長する管に連通させる出側横管継手67、及び第2流路68をバルブ軸線と同方向に伸長する管に連通させる出側縦管継手70を備える。
【0029】
図14は、積層圧電アクチュエータ80へ電圧を印加する回路図であり、積層圧電アクチュエータ80と電源90は、充電抵抗91及び過電圧から積層圧電アクチュエータ80を保護する保護抵抗87を介して接続される。また電源及び充電抵抗と並列に短絡抵抗(放電抵抗)89を備える短絡回路が設けられる。切り替えスイッチ88により積層圧電アクチュエータ80に電圧を供給しないとき、短絡回路を閉じて積層圧電アクチュエータ80を短絡させる。積層圧電アクチュエータ80の端子を短絡することにより積層圧電アクチュエータの電気容量に貯蔵された電荷が零に成り、積層圧電アクチュエータのヒステリシスが解除される。
【0030】
図5に示すように、皿バネ47の付勢力(弾性力)は、バネカバー33がバルブボンネット32及びボンネット38に固定され、バルブカバー44、球継手の球体45、及びプッシュプレート46を介し、シール板16を弁座18へ押圧する。このときシール板16は、バルブ本体11の弁座18に密着されガスの流れを閉ざす。シール板16の外周平面部分165がバルブ本体11に気密に保持されるので、併せて大気圧側、第2流路側(出側、真空側)及び第1流路側(入側、ガス圧側)との間に真空シールが形成される。
【0031】
図11は、積層圧電アクチュエータの形状の一例を示す外形図である。積層圧電アクチュエータ80は、図5及び図13に示すように、シール板押圧体41内に収納され、調整ナット49をねじ込むと積層圧電アクチュエータが収縮しないことから、ねじ込んだピッチ分だけシール板押圧体41が引き上げられる。しかし、調整ナット49をねじ込むと、積層圧電アクチュエータ80の下端の長穴411が支持プレート39底部に当たり、支持プレート39がバルブボンネット38に固定されているため、閉めすぎないような保護構造になっている。ロックナット48は、調整ナット49の調整後に固定する。このような構造により、バルブを分解することなく、大気圧側から調整ナット等を調整することにより、バルブ本体の弁座18とシール板16の間隙が調整可能である。
【0032】
図13の積層圧電アクチュエータバルブの部品立体図に示ように、この積層圧電アクチュエータバルブは、その部品数が従来の圧電素子弁の部品数より少なく、また設定軸と動作軸合わせ等も容易な構造になっている。積層圧電アクチュエータ80は、大気側に配置され、シール板のゴム膜161と弁座のシール面66は、均一に密着されるとともに間隙精度を上げるためにバルブ本体と一体化している。これは、真空リーク対象箇所の低減及び設定軸と動作軸の合わせを容易にする利点でもある。図6乃至図9に示すように、バルブ本体11には、ガス入口(第1流路62)が1ヶ所、ガス出口(第2流路68)が2ヶ所付いたバルブ本体で、ガス出口2ヶ所の内、使用しない出口は、図6のレジューサースリーブ74及びネジ部75を備える閉止キャップ73を取り付けることによりガスが流れない構造をしている(図7及び図8参照)。
【0033】
図5、図14及び図15に示すように、積層圧電アクチュエータ80への電圧供給は、電源90からコネクタ83、ピン84及びソケット85付きリード線86にて行える構造である。ボンネット38、シール板押圧体41、六角ボルト34、調整ナット49、ロックナット48、ピン付きリード線86等が、コネクタ83の取り付けられたU字形ブラケット51内に保護される形で配置される。U字形ブラケット51は、バルブボンネット32に小ネジ31により固定される。積層圧電アクチュエータバルブ10は、積層圧電アクチュエータ80を円筒状のシール板押圧体41(図12)内部に収納し、コネクター83を介し直流電源と接続し、電圧を印加する構造を備える。無電圧時は、積層圧電アクチュエータ80は、電源回路内の放電抵抗(短絡抵抗)89を介して短絡し、充電されない。また異常電圧等による積層圧電アクチュエータ80の不具合防止のため保護抵抗87が組込まれる。積層圧電アクチュエータ80に直流電圧を印加すると、積層圧電アクチュエータ80がその長手方向に伸びる変位を生じ(圧電縦効果)、シール板押圧体41全体が引き上げられ、皿バネ47を縮める方向に作用し、シール板16がそれ自体の弾性力によりゴム膜161とバルブ本体の弁座18のシール面66の間に隙間が生まれて、ガスが流体室64(ガス入口)から第2流路69(ガス出口)へ流れる。
【0034】
図14は積層圧電アクチュエータ80に電圧を供給する電源回路の略図である。積層圧電アクチュエータ80に電源が接続された状態で、電圧を印加しない場合、電源のスイッチ88は、放電抵抗89側に「ON」されており、積層圧電アクチュエータは、保護抵抗87を含む短絡回路を構成する。電圧を印加する場合、放電抵抗側が「OFF」、充電抵抗側が「ON」となって、保護抵抗87を経て積層圧電アクチュエータ80に指定電圧が供給される。積層圧電アクチュエータ80は、印加電圧に応じた変位を生じる構造を有する。
【0035】
積層圧電アクチュエータバルブ10は、電圧が印加されないと、シール板16と弁座18が皿バネ47の付勢力により均一に密着して、真空シールされている。積層圧電アクチュエータ80に直流電圧を印加すると、積層圧電アクチュエータ80がその長手方向に伸びる変位を生じる。その時、積層圧電アクチュエータの下端(固定端)81が支持プレート39に支持されていることから支持プレート39側に変位を生じられずに、調整ナット49を持ち上げる方向に働き、調整ナット49が固着されるシール板押圧体41を皿バネ47の付勢力に抗して上昇させる。球体45及びプッシュプレート46がシール板16の復元力により上方へ動き、シール板16とバルブ本体11の弁座面66との間に隙間が生じ、ガスが流れる。逆に電圧がなくなると、積層圧電アクチュエータ80は、縮小する変化を生じ、皿バネ47の付勢力がシール押圧体41の押圧力を上回り、バネホルダー44等が押し下げられてシール板16とバルブ本体の弁座18間が密着し、ガスが流れなくなる。
【0036】
図15は、積層圧電アクチュエータバルブ10の電圧と流量の関係を示すグラフである。図15のグラフに示す通り、積層圧電アクチュエータバルブ10においては、電圧一定値以上でガス流量がほぼ電圧に比例して増加する。ガス流量は、印加電圧に比例的な特性を有し、印加電圧の「ON」「OFF」により、連続特性及びパルス的特性を示すので、積層圧電アクチュエータ80への電圧を制御することにより、ガス流量を可変することが可能である。積層圧電アクチュエータ80に不具合が発生した場合は、電源とコネクタ83を切り離すとともに、ピン及びソケット付きリード線86のピン84をソケット85から外した後、ロックナット48を緩め、調整ナット49を外すことにより、バルブ本体11等を分解せずに、容易に積層圧電アクチュエータ80の交換が可能となる。
【0037】
図17及び図18は、本発明の積層圧電アクチュエータバルブ10の取付け状態例を示す。圧電素子弁等を使用する設備のガスマニホールド77は、一般に、水平や垂直に配置されることが多いが、取付ける圧電素子弁等は、ガスマニホールド77の取り合いフランジにより決定される。特に上向きや横向きのものについては圧電素子弁等の筐体が横向きになったりするために、正規な状態で使用するには変換フランジや変換ポート介して取り付けるなどの制限があった。しかし、本発明の積層圧電アクチュエータバルブ10は、図17又は図18の取付け状態例に示すようにガスマニホールド77の向きに左右されることなく取付けが可能である。即ち、使用設備の取付け用途に応じてガス出口を選定することにより、バルブ内部の部品重量が皿バネ47の付勢力やシール板の復元力に影響しないような正規状態に取付けることができる。それ故、本発明の積層圧電アクチュエータバルブは、より高精度、高速応答のガス流量制御を行うことができる。ガス流量は、使用目的に応じて弁座径、積層圧電アクチュエータサイズ等の選択により、決定される。
【0038】
また、本発明の積層圧電アクチュエータバルブを構成する部品材料は、核融合装置などの磁場雰囲気で使用されることや材料の放出ガスを考慮して、非磁性材料及び低放出ガス材料により構成している。特に、常用温度に変化(摂氏20〜30度)のある状況においては、材料自身の持つ特性(熱膨張係数)に影響をされるため、材料の選択が必要となる。そこで、本発明の積層圧電アクチュエータバルブを構成する部品材料は、異種の熱膨張係数材料を組み合わせることにより、真空シール性能等に影響のないようにするため、シール板押圧体41がチタンアルミ合金、それ以外がステンレススチールとしている。しかし、金属シール板については、復元力の関係からニッケルコバルト合金としている。
【0039】
【発明の効果】
本発明の積層圧電アクチュエータバルブは、前記のような積層圧電アクチュエータをガス雰囲気外に配置して、金属板に成形加硫蒸着したゴム膜の面とバルブ本体と一体化した弁座のシール面との間でシールを確実に行うことができる。またバルブ本体を分解することなく、シール板のゴム面と弁座間の当接力の調整ができる。シール板のゴム面と弁座面間の当接力強化によるシートリークの防止、停止の効果を向上させ得る。またシール板の外周平面部分により、メタルタッチにて、バルブ本体の大気圧側、ガス圧側及び真空側を真空シールできる構造にして真空に対する信頼性、及び、全く、積層圧電アクチュエータが使用ガスにふれないこと及びガス圧の予圧を利用しないことから安全性が向上される。あわせて、シール板のゴム面と弁座面の当接するシール面にはガスの予圧を不要とし、積層圧電アクチュエータの変位を直動的に利用することから、構成部品の簡素化及び設定軸と動作軸合わせの容易になるとともに、バルブ本体にガス入口1ヶ所に対して、2ヶ所のガス出口を設けたことにより、バルブの内部部品の自重によるシール性能を考慮することなく、また、変換フランジ等を要せずに正規な状態で使用できるなどの利用効果を向上できる。
【0040】
積層圧電アクチュエータの故障や変位量の増減等の不具合時には、ハンダ付けを外したり、バルブを分解することなく交換ができる保守性の向上、及び、積層圧電アクチュエータが静電容量であるため、使用状態によっては、残留ひずみ(ヒステリシス)がバルブとしての性能に影響するため、抵抗を加味するにより、積層圧電アクチュエータのヒステリシスの解除及び過電圧保護ができるなどの性能向上ができる。本発明においては、使用設備の取り付け用途に応じてガス出口が選定され、バルブ内部の部品重量がバジの付勢力やシール板の復元力に影響しないような正規状態(バジの付勢力がシール面に垂直にかかる状態)に取付けられ、高精度、高速応答のガス流量制御ができる。ガス流量は、使用目的に応じて弁座径、積層圧電アクチュエータサイズ等の選択により、決定される。また、バネの押圧力が、サファイアの球体を介しプッシュプレートへ伝達され、弁座上のシール板を安定に均一に押圧することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の積層圧電アクチュエータの変位を梃子により伝達する積層圧電素子弁の構造図。
【図2】図2aは、従来のピエゾスタックを用いたノーマルクローズ型の流量制御バルブの構造図、図2bは、図2aの流量制御バルブに使用されるダイアフラムの形状図である。
【図3】本発明の積層圧電アクチュエータバルブの概念構成図。
【図4】図4a−dは、本発明の実施例の積層圧電クチュエータバルブの外形図であり、図4aは正面図、図4bは図4aの下方から見た平面図、図4cは図4aの右方から側面図、図4dは図4cの一部分を除去し上方から見た平面図である。
【図5】図5a−cは、本発明の実施例の積層圧電クチュエータバルブの部分断面構造図であり、図5aは正面図、図4bは図4aの下方から見た平面図、図4cは図4aの右方から側面図である。
【図6】閉止プラグの構造図。
【図7】本発明の実施例のバルブ本体の部分断面図。
【図8】本発明の実施例のバルブ本体の別の部分断面図。
【図9】本発明の実施例のバルブ本体上面の構造図。
【図10】ゴム膜を形成したフラットタイプシール板の断面図。
【図11】図11a−cは、本発明の実施例の積層圧電クチュエータバルブの外形図であり、図11aは正面図、図11bはピン付きリード線を取付けた図11a積層圧電アクチュエータの正面図、図11cは図11aの右方から見た側面図、図11dは図11bのピンに係合するソケット付きリード線を取付けたコネクタの外形図である。
【図12】本発明の実施例の積層圧電クチュエータバルブの主な使用部品の透視図。
【図13】本発明の実施例の積層圧電クチュエータバルブ組立状態の透視図。
【図14】本発明の実施例の積層圧電クチュエータバルブに電圧を供給する回路図。
【図15】積層圧電アクチュエータに電圧を印加した場合の状態を示す部分断面図。
【図16】積層圧電クチュエータバルブの印加電圧に対するガス流量特性を示すグラフ。
【図17】本発明の実施例の積層圧電アクチュエータバルブを水平に伸びるガスマホールド取付けた状態を示す配置図。
【図18】本発明の実施例の積層圧電アクチュエータバルブを垂直に伸びるガスマホールド取付けた状態を示す配置図である。
【符号の説明】
11:バルブ本体、16:シール板、18:弁座、21:バルブ軸線、31:小ネジ、32:バルブボンネット、33:バネカバー、34:締付ボルト、35:貫通孔、36:ネジ孔、37:円筒部、38:ボンネット、39:支持プレート、41:シール板押圧体、42:上端、43:下端、44:バネホルダー、45:球体、46:プッシュプレート、47:皿バネ、48:ロックナット、49:調整ナット、50:押圧機構、51:U字形ブラケット、52:開口端、53:他端、61:上面、62:第1流路(入側)、63:入側管継手、64:流体室、66:シール面、67:出側横管継手、68:第2流路(出側)、69:開口端、70:出側縦管継手、71:取付面、72:フランジ継手(出側)、73:閉止プラグ、74:レジューサースリーブ、75:ネジ部、77:ガスマニホールド、80:積層圧電アクチュエータ、81:固定端、82:可動端、83:コネクタ、84:ピン、85:ソケット、86:リード線、87:保護抵抗、88:スイッチ、89:短絡抵抗(放電抵抗)、90:電源、91:充電抵抗、100:圧電素子弁、101:入側フランジ、102:ネジ、103:バネホルダー、104:バネ押え、105:バネ、106:シート面、109:Oリング、110:リテーナ、111:ガスケット、112:支持部、113:ピン軸、114:アーム、115:ブロック、116:ダイアフラム、117:カバー、118:固定ナット、119:調整ナット、120:電流導入端子、121:出側フランジ、122:端子、130:弁機構、141:ダイアフラム押圧体、161:ゴム膜、162:金属板、163:円板部分、164:円錐部分、165:外周平面部分、166:球形部分、182:可動端、200:流量制御バルブ、411:下端、412:長穴、441:ネジ、621:第1流路横部分、681:第2流路横部分、682:第2流路縦部分。

Claims (6)

  1. 積層圧電アクチュエータバルブであって、バルブ本体(11)の上面に形成される弁座(18)、弁座を覆うように配置されるシール板(16)、シール板を弁座のシール面へ押圧可能な押圧機構、前記バルブ本体の上面に固着されるバルブボンネット(32)、バルブボンネットに固着されるU字形ブラケット(51)、及びU字形ブラケットに固着される電力供給用のコネクタ(83)を備え、押圧機構は、積層圧電アクチュエータ(80)を備えその変形に応じてシール板を弁座のシール面へ押圧するものであり、前記弁座は、第2流路(68)の開口端のまわりに配置されるシール面及びシール面の外側に形成される上方開放の流体室を備え、流体室はバルブ本体中へ伸長する第1流路(62)へ連通され、シール板は、少なくとも弁座のシール面に対面する部分にゴム膜(161)を備えた金属板(162)から成り、ゴム膜をシール面から離間する方向へ作用する弾性力を有し、積層圧電アクチュエータのリード線(86)がピン(84)及びソケット(85)を介しコネクタ(83)に接続され、
    前記押圧機構は、積層圧電アクチュエータの可動端に調整ナットを介して取外し可能に連結されるシール板押圧体(41)、シール板押圧体に固着されるバネホルダー(44)、バネホルダーとシール板の間に配置される球体及びプッシュプレート(46)、並びにバネホルダーとバルブ本体に対し不動のバネカバー(33)の間に圧縮状態に配置されてプッシュプレート及びシール板をバルブ本体へ向けて押圧するバネ(47)を備え、バルブ本体に固着されるバルブボンネット(32)を介して積層圧電アクチュエータの固定端がバルブ本体に対し不動に且つ取外し可能に支持され、
    前記シール板押圧体(41)は、チタンアルミ合金で作られ、バネホルダー(44)、プッシュプレート(46)及びバネカバー(33)は、ステンレススチールで作られる積層圧電アクチュエータバルブ。
  2. 積層圧電アクチュエータバルブであって、バルブ本体(11)の上面に形成される弁座(18)、弁座を覆うように配置されるシール板(16)、シール板を弁座のシール面へ押圧可能な押圧機構、前記バルブ本体の上面に固着されるバルブボンネット(32)、バルブボンネットに固着されるU字形ブラケット(51)、及びU字形ブラケットに固着される電力供給用のコネクタ(83)を備え、押圧機構は、積層圧電アクチュエータ(80)を備えその変形に応じてシール板を弁座のシール面へ押圧するものであり、前記弁座は、第2流路(68)の開口端のまわりに配置されるシール面及びシール面の外側に形成される上方開放の流体室を備え、流体室はバルブ本体中へ伸長する第1流路(62)へ連通され、シール板は、少なくとも弁座のシール面に対面する部分にゴム膜(161)を備えた金属板(162)から成り、ゴム膜をシール面から離間する方向へ作用する弾性力を有し、積層圧電アクチュエータのリード線(86)がピン(84)及びソケット(85)を介しコネクタ(83)に接続され、
    前記押圧機構は、積層圧電アクチュエータの可動端に調整ナットを介して取外し可能に連結されるシール板押圧体(41)、シール板押圧体に固着されるバネホルダー(44)、バネホルダーとシール板の間に配置される球体(45)及びプッシュプレート(46)、並びにバネホルダーとバルブ本体に対し不動のバネカバー(33)の間に圧縮状態に配置されてプッシュプレート及びシール板をバルブ本体へ向けて押圧するバネ(47)を備え、バルブ本体に固着されるバルブボンネット(32)を介して積層圧電アクチュエータの固定端がバルブ本体に対し不動に且つ取外し可能に支持され、
    前記金属板(162)は、ニッケルコバルト合金で作られ、球体(45)は、サファイアで作られることを特徴とする積層圧電アクチュエータバルブ。
  3. 前記金属板(162)は、円板部分(163)、外周平面部分(165)及び両部分を連結する円錐部分(164)を含み、ゴム膜(161)は、円板部分にゴムを加硫蒸着して形成されたものであり、バルブ本体の弁座(18)のまわりに取付面が配置され、金属板の外周平面部分が取付面に気密に取付けられることを特徴とする請求項1又は2の積層圧電アクチュエータバルブ。
  4. 前記積層圧電アクチュエータに電圧が印加されないとき、バネの弾性力がバネホルダー、球体及びプッシュプレートを介してシール板へ伝達されシール板を弁座へ押圧し、それによりシール板のゴム膜とシール面の間に真空シールが形成され、積層圧電アクチュエータに電圧が印加されるとき、積層圧電アクチュエータの可動端が弁座から離間する方向へ運動し弾性力に抗してバネホルダーをシール板から離間し、それによりシール板がそれ自体の弾性力により球体及びプッシュプレートを移動して弁座から離間し、第1流路と第2流路を連通することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項の積層圧電アクチュエータバルブ。
  5. 前記第1流路を積層圧電アクチュエータの長手方向に平行のバルブ軸線に垂直方向に伸長する管に連通させ得る入側管継手、第2流路をバルブ軸線に垂直方向に伸長する管に連通させ得る出側横管継手、及び第2流路をバルブ軸線と同方向に伸長する管に連通させ得る出側縦管継手をバルブ本体に設けたことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項の積層圧電アクチュエータバルブ。
  6. 積層圧電アクチュエータと電源の間を過電圧から積層圧電アクチュエータを保護する保護抵抗を介して電気的に接続し、また短絡抵抗を備える積層圧電アクチュエータの短絡回路を設け、積層圧電アクチュエータに電圧を供給しないとき、短絡回路を閉じて積層圧電アクチュエータを短絡させ、積層圧電アクチュエータのヒステリシスを解除できるようにしたことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項の積層圧電アクチュエータバルブ。
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