JP3563801B2 - 電磁流量計取付装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は下水道のマンホールに設置する電磁流量計の取付装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
下水道の管路(下水管)を流下する下水の流量を計測するには、電磁流量計が用いられ、マンホール内に電磁流量計を設置することがある。
【0003】
下水は、管路内を通常非満水状態で流れることが多く、場合によっては満水状態で流れることもある。そのため、特開平5−223605号公報で開示されているような、非満水状態から満水状態までの流量を計測できるいわゆる非満水用の電磁流量計が用いられている。
【0004】
かかる非満水状態から満水状態までの流量を計測する非満水用電磁流量計1を下水道のマンホールに設置した状態を図5に示す。
2は非満水用電磁流量計1をマンホールの壁3に固定するための取付板で、非満水用電磁流量計1の入口側(図示左側)に固着されている。4は非満水用電磁流量計1の測定管の内周面(内径)を示す。5は下水道の管路で、その下流端開口部5aがマンホールの壁3に開口している。
【0005】
6は、環状のシール用ゴムで、管路5や非満水用電磁流量計1の測定管の内径とほぼ同径の内径を自由時に持っている。
取付板2は金属材料からなり、手前と後方に斜めの折曲部2aと2bを有する全体がほぼ四角い板で、その中央には非満水用電磁流量計1の測定管の内径4と同じ径の穴2cが明けてある。
【0006】
この穴2cと非満水用電磁流量計1の測定管とが同軸になるように取付板2が非満水用電磁流量計1の入口側に固着されている。
非満水用電磁流量計(以下単に電磁流量計と略記する)1をマンホール内に設置するには、シール用ゴム6を管路5の開口部5aと取付板2との間に図示のように挾んで、取付板2の折曲部2a,2bに明けた孔に、マンホールに基部を埋めたアンカーボルト7を通し、ナット8で取付板2をマンホールの壁3に取付けることで行なう。
【0007】
矢印Aは管路5から電磁流量計1に流入する下水の流れを示す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の技術では、電磁流量計取付板2をマンホールの壁3にしっかりと取付けるときに、環状のシール用ゴム6の図示断面形状が圧縮されてつぶれ、符号6aで示す内周部が流路内へ膨出するように変形する。
【0009】
このシール用ゴム6の変形で流路が部分的に狹められ、管路内を流れる異物が引っ掛かるという問題点があった。
また、この変形によって、流路形状が変って、流速分布、水位、動水勾配が変るため、正確な流量計測ができないという問題点があった。
【0010】
更にまた、シール用ゴム6をマンホールの壁3と取付板2との間に狭んだ状態で、取付板2をアンカーボルト7とナット8でマンホールに設置するときに、シール用ゴム6を管路5と電磁流量計1の測定管と同軸心に位置決めし、作業中にシール用ゴム6がずり落ちないようにするには、注意深いかつ面倒な取付作業が要求されるという問題点もあった。
【0011】
かかる問題点を軽減するために、シール用ゴム6の内周部6aを外径方向へ押し出すように作業者が手作業でシール用ゴム6の圧縮後の形状を修正することをすることもあるが、多大の時間を要し、工事費用が増大するため、やはり問題点が残されていた。
【0012】
そこで、本発明はこれらの問題点を解消できる電磁流量計取付装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1記載の電磁流量計取付装置は、非満水用電磁流量計(1)の入口側に取付板(2A)を固着するとともに、
該取付板(2A)の、接続される管路(5)と対向する側に、環状のシール用ゴム(6A)が固着してあって、
該シール用ゴム(6A)の内周部にシール用ゴム(6A)より剛性が大きい円筒状の部材(3B)を設けたことを特徴とするものである。
【0014】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の電磁流量計取付装置において、前記円筒状の部材(3B)の軸方向長さ(L1 )が、前記シール用ゴム(6A)の軸方向長さ(L2 )よりわずかに短かくて、
前記シール用ゴム(6A)の前記管路(5)と接する付近の内周部には前記円筒状の部材(3B)が存在しないことを特徴とするものである。
【0015】
そして、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の電磁流量計取付装置において、前記円筒状の部材(3B)の内径が、前記非満水用電磁流量計(1)の測定管の内径(4)と同じかほぼ同じであることを特徴とするものである。
【0016】
【作用】
請求項1記載の電磁流量計取付装置では、取付板(2A)に環状のシール用ゴム(6A)が保持されているため、シール用ゴム(6A)の位置合わせに気を使う必要もなく、また、円筒状の部材(3B)がシール用ゴム(6A)の流路内方向への膨出を防止する。
【0017】
請求項2記載の電磁流量計取付装置では、更にシール用ゴム(6A)の先端部内周部に剛性の大きい円筒状の部材(3B)が存在しないので、シール用ゴム(6A)の先端部が流量計取付時に効果的に圧縮されて、水洩れを確実に防止する。また、シール用ゴム(6A)の先端部の形状・寸法の自由度が高く、製作が容易になる。
【0018】
請求項3記載の電磁流量計取付装置では、更に、流体が管路から円筒状の部材(3B)の流路を通って電磁流量計(1)の測定管へと滑らかに流れるため、流量計測精度を損なわない。
【0019】
【実施例】
図1(a)(b)は本発明の第1実施例で、1は電磁流量計、2Aは電磁流量計1の入口側(図示左側)に固着された金属材料からなる取付板で、中央に図示左側へ突出する円筒状の部材3Bを一体的に備えている。
【0020】
円筒状の部材3Bの内径は、電磁流量計1の測定管の内径4と同径・同軸心に定めてある。6Aは環状のシール用ゴムで、円筒状の部材3Bの外周にしっくりと嵌合されている。
【0021】
シール用ゴム6Aの軸方向(図示左右方向)長さL2 は、円筒状の部材3Bの軸方向(図示左右方向)長さL1 よりわずかに長く定めてあり、シール用ゴム6Aの左端(先端)部の一部は、L2 −L1 の長さだけに亘って円筒状の部材3Bが嵌っていない。
【0022】
取付板2Aの手前部分と後部には斜めの折曲部2a,2bが形成され、これらの折曲部には、前記アンカーボルト7を通すボルト孔としての切欠2cが各3個ずつ設けてある(図1(b))。
【0023】
図1(a)のように、取付板2Aをアンカーボルト7とナット8でマンホールの壁3に取付けることで、シール用ゴム6Aの先端(左端)がマンホールの壁3に押し付けられて圧縮され、水洩れを防止する。円筒状の部材3Bは剛性の大きい金属材料で構成されているので、取付時におけるシール用ゴム6Aの内周方向への膨出変形を阻止する。
【0024】
矢印Aは下水の流れを示す。
図2は本発明の第2実施例で、円筒状の部材3Bを有する取付板2Aとドーナッツ状円板形のフランジ9との間に電磁流量計1が狭んであり、基端(図示左端)を取付板に溶着した4本のボルト10とナット11で電磁流量計1をきつく狭着している。
【0025】
円筒状の部材3Bの外周には、前記第1実施例と同様に環状のシール用ゴム6Aがきつく嵌合している。12は取付板2Aのボルト孔に挿通した6本のボルトで、図示されてないマンホールの壁に埋めたナットにこれらのボルトをねじ込んで、取付板2Aを固定して、電磁流量計1をマンホールに設置する。
【0026】
図3は、本発明の第3実施例で、電磁流量計1は、金属材料からなる外形が四角い取付板2Aの右側へ突出形成された3個の案内2dによって案内されて位置決めされ、ねじ13で取付板2Aに固着される。
【0027】
取付板2Aの片側には、前記第1、第2実施例と同様に円筒状の部材3Bが突出形成され、該円筒状の部材3Bに環状のシール用ゴム6Aが嵌合している。
取付板2Aをマンホールの壁に取付固定するには、マンホールの壁に埋め込んだナットに4本のボルト12を螺合してしめ付けることで装着する。
【0028】
図4は本発明の第4実施例で、図3の第3実施例と比較して、電磁流量計1が取付板2Aに着脱可能に固着してある点だけが異なる。即ち、取付板2Aと電磁流量計1に取付けたバックル13が、電磁流量計1を取付板2Aに着脱可能に固着する。
【0029】
【発明の効果】
本発明の電磁流量計取付装置は上述のように構成されているので、請求項1記載の発明では、電磁流量計をマンホール内に設置するに際して、シール用ゴムの位置決めに苦労することもなく、またシール用ゴムが流路内に膨出して流路形状を変えることもない。
【0030】
従って、電磁流量計を設置する工事が容易になり、かつ流量計測精度へのシール用ゴムの変形による悪影響もなくなり、正確な流量計測ができる。
また、シール用ゴムが変形して異物が引っ掛かる虞れもなくなるため、この面からも、計測精度が向上する。
【0031】
また、設置時に、従来技術のようにシール用ゴムが内周側に膨出したのを修正する作業も不必要となり、この面からも取付工事が楽になる。
請求項2記載の発明では、更に、シール用ゴムのシール効果を損なうことなく、シール用ゴムの形状・寸法の自由度が高くなるため、製作が容易になる。
【0032】
請求項3記載の発明では、管路から円筒状の部材(3B)を通って、電磁流量計(1)の測定管内へ流れが乱されることなく流れるため、特に流速分布の影響を受けて計測精度が悪くなり易い非満水用電磁流量計の計測精度を損なう虞れがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例で、(a)は一部分を水平に切断した一部縦断平面図、(b)は取付部材の斜視図である。
【図2】本発明の第2実施例の斜視図である。
【図3】本発明の第3実施例の斜視図である。
【図4】本発明の第4実施例の斜視図である。
【図5】従来技術の一部縦断平面図である。
【符号の説明】
1 電磁流量計
2 取付部材
3B 円筒状の部材
4 内径
L1 ,L2 軸方向長さ
Claims (3)
- 非満水用電磁流量計(1)の入口側に取付板(2A)を固着するとともに、
該取付板(2A)の、接続される管路(5)と対向する側に、環状のシール用ゴム(6A)が固着してあって、
該シール用ゴム(6A)の内周部にシール用ゴム(6A)より剛性が大きい円筒状の部材(3B)を設けたことを特徴とする電磁流量計取付装置。 - 前記円筒状の部材(3B)の軸方向長さ(L1 )が、前記シール用ゴム(6A)の軸方向長さ(L2 )よりわずかに短かくて、
前記シール用ゴム(6A)の前記管路(5)と接する付近の内周部には前記円筒状の部材(3B)が存在しないことを特徴とする請求項1記載の電磁流量計取付装置。 - 前記円筒状の部材(3B)の内径が、前記非満水用電磁流量計(1)の測定管の内径(4)と同じかほぼ同じであることを特徴とする請求項1又は2記載の電磁流量計取付装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00317395A JP3563801B2 (ja) | 1995-01-12 | 1995-01-12 | 電磁流量計取付装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00317395A JP3563801B2 (ja) | 1995-01-12 | 1995-01-12 | 電磁流量計取付装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08193859A JPH08193859A (ja) | 1996-07-30 |
JP3563801B2 true JP3563801B2 (ja) | 2004-09-08 |
Family
ID=11549998
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00317395A Expired - Lifetime JP3563801B2 (ja) | 1995-01-12 | 1995-01-12 | 電磁流量計取付装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3563801B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111811594A (zh) * | 2020-07-22 | 2020-10-23 | 西安罗格石油仪器有限公司 | 一种水井分注网络用井下长效电磁流量计 |
-
1995
- 1995-01-12 JP JP00317395A patent/JP3563801B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN111811594A (zh) * | 2020-07-22 | 2020-10-23 | 西安罗格石油仪器有限公司 | 一种水井分注网络用井下长效电磁流量计 |
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JPH08193859A (ja) | 1996-07-30 |
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