JP3563316B2 - Method for manufacturing anode substrate of rib grid type fluorescent display tube - Google Patents
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Description
【0001】
本発明は、所謂リブ・グリッド構造の蛍光表示管の陽極基板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
蛍光体層がそれぞれ所定の表示パターンで表面に設けられた複数個の陽極と、それら複数個の蛍光体層をそれぞれ取り囲むように突設された複数個のリブ状壁とを陽極基板の表示面に備え、真空空間内に架設された陰極から発生した電子をそのリブ状壁の頂部に設けられたグリッド電極(導電膜から成る制御電極)で制御して前記蛍光体層を選択的に発光させる形式のリブ・グリッド型蛍光表示管(Vacuum Fluorescent Display:VFD)が知られている。例えば、特開平8−138590号公報等に記載された蛍光表示管がそれである。
【0003】
このような蛍光表示管は、陰極から発生した電子が衝突させられる蛍光体層がその陰極の近傍に備えられることから動作電圧が低く鮮明に表示されると共に、相互に発光色の異なる複数種類の蛍光体を用意することによりカラー表示が可能となる等の特徴がある。そのため、音響機器や自動車或いは航空機の表示パネル等の表示部品として多用されている。しかも、グリッド電極がリブ状壁の頂部に設けられた導体膜で構成されていることから、蛍光体層を覆うメッシュ状のグリッド電極を用いないので、蛍光体層の表示パターンの大型化に伴って大きくされた場合のグリッド電極の熱変形に起因する輝度むらや短絡等の表示不良が解消されると共に、グリッド電極の開口率に関連して蛍光表示管の輝度が低下することが解消される等の利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、リブ・グリッド型蛍光表示管においては、表示パターンの内側に向かうに従ってグリッド電極からの距離が増大してそのグリッド電極の形成する電界強度が低下することから、表示パターンが大型化するほどその内周部で熱電子の制御が困難になる。そのため、例えば、図2に示されるように、表示パターンの周縁部を取り囲むリブ状壁(以下、外側リブ状壁という)44の内側に、表示パターンを複数個に分割する複数本の内側リブ状壁46をそれと同様な高さ寸法で一体的に突設し、それら外側リブ状壁44および内側リブ状壁46の頂部に連続するグリッド電極22を表示パターン毎に設けることが行われている。このような構造によれば、表示パターンの外側に加えてその内側にも同電位になるグリッド電極22が設けられることから、表示パターンの大きさに拘わらずパターン内で一様な熱電子制御機能を確保できる。しかしながら、上記の内側リブ状壁46が設けられた構造では、表示パターンからはみ出して形成された蛍光体層20が図において省略されている隣接する表示パターンの陽極や蛍光体層に接触することにより、表示パターン相互の電気的短絡が生じ得る問題があった。
【0005】
上記の問題は、内側リブ状壁46および蛍光体層20の形成方法に起因する。リブ・グリッド型蛍光表示管を製造するに際しては、例えば、内側リブ状壁46を有していない構造について米国特許5,568,012 号等に記載されているように、陽極配線、グリッド配線、それらを覆う絶縁体層、および陽極等を適宜の方法で順次に設けた基板の表示面上に、厚膜スクリーン印刷法を利用してリブ状壁の下層部、蛍光体層、およびリブ状壁の上層部を順次形成する。すなわち、先ず、所定のリブ状壁パターンで厚膜絶縁ペーストを所定の厚さに塗布してリブ状壁の下層部を形成し、次いで、その下層部の内側に蛍光体ペーストを表示パターンで塗布し、更に、下層部と同様なリブ状壁パターンでその下層部上に必要な高さまで厚膜絶縁ペーストを塗布して上層部を形成して焼成する。この形成方法によれば、リブ状壁を積層形成する途中過程で蛍光体ペーストを塗布するため、その無用な広がりを防止できる利点がある。
【0006】
しかしながら、内側リブ状壁46を設ける場合に上記の形成方法を適用すると、図8に示されるように、蛍光体ペースト78は外側リブ状壁44の内側全体に内側リブ状壁46の下層部を構成するための下層部印刷層80を覆って塗布される。このように下層部印刷層80上にも蛍光体ペースト78を塗布するのは、内側リブ状壁46の塗布パターンとの間で相対的に位置ずれしても蛍光体層20を隙間なく形成するためであり、外側リブ状壁44および内側リブ状壁46で囲まれた領域内だけに蛍光体ペースト78を塗布するパターンは採用できない。このとき、図9(a) 〜(c) に示されるように、下層部印刷層80が存在しない図8のa−a視断面では、蛍光体ペースト78はその表面が外側リブ状壁の下層部を構成するための下層部印刷層82の頂部と同様な高さ位置にあってその内側に留まるが、下層部印刷層80を通る図8のb−b視断面およびc−c視断面では、蛍光体ペースト78がその下層部印刷層80上に盛り上がる。そのため、その下層部印刷層80上の蛍光体ペースト78が下層部印刷層82上を伝って表示パターンの外側に流れ出ることから、隣接する表示パターンとの間で短絡が生じるのである。
【0007】
なお、上記の問題は、蛍光体ペースト78の粘性が低くその流動性が高いことにも起因するため、粘性の高い蛍光体ペースト78を用いることが流出防止の点では有効である。しかしながら、蛍光体層20内に不純物が混入すると、低速電子線で励起発光させる蛍光表示管では蛍光体の発光効率延いては輝度が著しく低下するため、蛍光体ペースト78を構成する有機成分は、加熱処理によって容易に焼失するものを選ばなければならない。すなわち、蛍光体ペースト78の添加物を所望のペースト性状が得られるように自由に選定することはできないのである。そのため、ペーストの粘性を高くする目的で高分子材料を用いると、粘性を高くするほど多量の不純物が残留することから、流出を防止できる程度に蛍光体ペースト78の粘性を高くすることはできなかった。
【0008】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであって、その目的は、蛍光体層を隙間無く形成しつつ表示パターン相互の電気的短絡が生じ難いリブ・グリッド型蛍光表示管の陽極基板の製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
斯かる目的を達成するため、本発明の要旨とするところは、蛍光体層がそれぞれ所定の表示パターンで表面に設けられた複数個の陽極と、それら複数個の蛍光体層をそれぞれ取り囲むように突設された複数個の外側リブ状壁と、その外側リブ状壁の内側にそれと同様な高さ寸法を以て一体的に突設されて前記表示パターンを複数個に分割する内側リブ状壁と、前記蛍光体層に入射する電子を制御するためにその表示パターン毎にそれら外側リブ状壁および内側リブ状壁の頂部に設けられたグリッド電極とを真空空間内に位置させられる表示面に備えたリブ・グリッド型蛍光表示管の陽極基板を製造する方法であって、(a) 厚膜絶縁ペーストを所定高さに塗布して前記外側リブ状壁および前記内側リブ状壁の下層部を前記表示面に形成する下層部形成工程と、(b) 前記表示パターンの周縁部から所定距離以上内側の範囲だけで前記内側リブ状壁と重なる塗布パターンで前記外側リブ状壁の下層部の内側に蛍光体ペーストを塗布して前記蛍光体層を形成する蛍光体層形成工程と、(c) 前記蛍光体ペーストを塗布した後に、前記下層部の上側に厚膜絶縁ペーストを塗布して前記外側リブ状壁および前記内側リブ状壁の上層部を形成する上層部形成工程とを、含むことにある。
【0010】
【第1発明の効果】
このようにすれば、蛍光体層形成工程において、下層部形成工程で形成された外側リブ状壁の下層部の内側に、表示パターンの周縁部から所定距離以上内側の範囲だけで内側リブ状壁と重なる塗布パターンで蛍光体ペーストが塗布され、その後、上層部形成工程において下層部の上に厚膜絶縁ペーストが塗布されることにより、外側リブ状壁および内側リブ状壁が形成される。そのため、予め形成された内側リブ状壁の下層部上では、内側リブ状壁の下層部と外側リブ状壁の下層部との境界近傍を避けて蛍光体ペーストが塗布されることから、その下側リブ状壁の下層部上に塗布された蛍光体ペーストが外側リブ状壁の下層部上を伝って表示パターンの外側に流れ出ることが抑制される。一方、周縁部から所定距離以上内側の範囲では内側リブ状壁に重なるように蛍光体ペーストが塗布されるため、下層部の塗布パターンと蛍光体ペーストの塗布パターンとの間に僅かな位置ずれが生じても下層部上に塗布された蛍光体ペーストが流れ落ちて塗布パターン相互間に生じた隙間が埋められる。したがって、蛍光体層を隙間無く形成しつつ表示パターン相互の電気的短絡が生じ難いリブ・グリッド型蛍光表示管の陽極基板を製造することができる。なお、上記の各工程において「下層部を形成」、「蛍光体層を形成」、および「上層部を形成」とは、必ずしも個々に焼成処理まで施して厚膜の生成を終えることを意味するものではなく、それらを形成する中間段階で他の工程が実施される場合も含まれる。
【0011】
【発明の他の態様】
ここで、好適には、前記塗布パターンは、前記所定距離が100(μm)以下の長さに設定されたものである。このようにすれば、内側リブ状壁を構成する下層部上に蛍光体ペーストの塗布されない範囲が表示パターンの周縁部から僅かな距離だけ隔てた範囲に限定されることから、内側リブ状壁上の周縁部から100(μm)以上中央部よりの部分には蛍光体ペーストが塗布される。そのため、蛍光体ペーストの塗布パターンと内側リブ状壁の下層部との相対位置がずれた場合にも、それらの間に形成される隙間に周縁部から十分な量の蛍光体ペーストが回り込むことから、その隙間がそのまま残ることが一層抑制されて蛍光体層が斑無く形成される。一層好適には、前記所定距離は50〜100(μm)の長さ寸法である。このようにすれば、蛍光体層を斑無く形成しつつその流出を一層確実に抑制できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明の一実施例のリブ・グリッド型蛍光表示管10の一部を切り欠いて示す斜視図である。図において、蛍光表示管10は、所定の発光パターンに形成された後述の蛍光体層20S 、20D 、20N 、20R を複数個所に備えたガラス、セラミックス、琺瑯などの絶縁体材料製の基板12と、枠状に形成されたガラス製のスペーサ14と、透明なカバー・ガラス板16と、複数本の陽極端子18P 、複数本のグリッド端子18G 、補助グリッド端子18SG、およびカソード端子18K とを備えており、それら基板12、スペーサ14、およびカバー・ガラス板16が相互にガラス封着されることにより気密容器が構成され、その内部にそれらの部材により囲まれた真空空間が形成されている。本実施例においては、上記基板12が陽極基板に相当する。
【0014】
上記基板12の真空空間により覆われた一面19は、蛍光表示管10の表示面として機能するものであり、そこには、7セグメントで「8」文字形状を表す複数個の蛍光体層20S 、ドット形状を表す1個の蛍光体層20D 、「1」文字形状を表す1個の蛍光体層20N 、および長方形状を表す1個の蛍光体層20R が配置されて、それぞれ各文字等を表示するための発光単位を構成している。それら各蛍光体層20S 、20D 、20N 、20R は、発光単位毎に設けられたグリッド電極22によりそれぞれ囲まれており、そのグリッド電極22は、更にそれとは電気的に絶縁させられた補助グリッド電極24により囲まれている。
【0015】
なお、図においてはこの補助グリッド電極24が全面共通に設けられているが、例えばパターン毎に独立の補助グリッド電極をそのパターンを囲むグリッド電極22と電気的に導通した状態で設けてもよい。また、図においては蛍光体層20S を囲む補助グリッド24だけが示されているが、他の蛍光体層20D 、20N 、20R についても必要に応じて適宜の位置に補助グリッド電極24に接続された或いはそれとは独立の補助グリッド電極が設けられている。また、上記の各蛍光体層20S 、20D 、20N 、20R のうちの各表示桁毎に予め定められた位置のものは、後述の陽極用印刷配線34を介して各陽極端子18P にそれぞれ接続され、上記各グリッド電極22はグリッド配線26を介して各グリッド端子18G にそれぞれ接続され、各補助グリッド電極24は補助グリッド配線28を介して各補助グリッド端子18SGに接続されている。
【0016】
また、上記基板12の両端部には、前記カソード端子18K を備えた一対のフィラメント支持フレーム30(図において右側に位置する一方だけを図示)がそれぞれ固設されており、それらフィラメント支持フレーム30の間には、直熱型カソード(陰極)として機能する細線状の複数本のフィラメント(フィラメント・カソード)32が基板12の長手方向に平行であって基板12の表示面19から離隔した所定の高さ位置となるように張設されている。
【0017】
このため、上記フィラメント32から放出された熱電子は、その零(V) のフィラメント32に対して例えば20(V) 程度の正電圧(加速電圧)が印加されたグリッド電極22により加速されるので、そのグリッド電極22により囲まれた蛍光体層20にも正電圧が印加されていると、熱電子がその蛍光体層20に衝突して蛍光体層20が発光させられるが、蛍光体層20に正電圧が印加されていても、それを囲むグリッド電極22にフィラメント32に対して数ボルト程度の負のバイアス電圧(カットオフ・バイアス=負の消去電圧)が印加されていると、熱電子が蛍光体層20に到達せず蛍光体層20は発光しない。したがって、上記フィラメント32に電流が流されることにより熱電子が放出された状態で、前記グリッド電極22に正電圧が順次印加されることに同期して、前記各蛍光体層20S 、20D 、20N 、20R のうちの所望のものにも正電圧が印加されると、所謂ダイナミック駆動によって、所望のパターンで発光表示が行われるのである。
【0018】
このとき、加速電圧が印加されないグリッド電極22にはカットオフ・バイアスが印加されているが、共通の補助グリッド電極24には、例えばグリッド電極22に印加される加速電圧と同様な正電圧(補助加速電圧)が常時印加されて定電位とされている。すなわち、その加速電圧が印加されたグリッド電極22は、補助加速電圧を印加された補助グリッド電極24によって囲まれており、蛍光体層20は、グリッド電極22、24によって二重に囲まれている。このため、カットオフ・バイアスを印加されているグリッド電極22の形成する負電界が、補助グリッド電極24で打ち消されることから、発光させられる所望の蛍光体層20S 、20D 、20N 、20R に向かう電子流が負電界により乱されることがなくなって、蛍光体層20の発光ムラが好適に抑制される。なお、図1において、52は、蛍光表示管10の製造工程において気密容器内部から排気して真空にする目的で設けられた円筒状ガラス製の排気管であり、その先端部は排気終了後にガス・バーナ等によって溶断されている。
【0019】
以下、上記基板12のうち蛍光表示管10の発光単位(表示パターン)の1つである長方形状の蛍光体層20R を示す部分を拡大して示す図2、および図2のa−a視断面、b−b視断面、およびc−c視断面をそれぞれ表す図3(a) 、(b) 、(c) を用いて、基板12上の電極構造を詳細に説明する。基板12の表示面19には、厚膜導体ペーストがスクリーン印刷法によって 15(μm)程度の厚さに印刷され且つ焼成されることにより陽極端子18P に接続されるように陽極用印刷配線34が形成されており、その上には、所定厚みに形成され且つ厚み方向に貫通するスルーホール36を適宜備えた絶縁体層38が固着されている。この絶縁体層38は、低融点ガラスおよび着色顔料からなる厚膜絶縁ペーストがスクリーン印刷法によって30〜 40(μm)程度の厚みで塗布され且つ焼成されることにより構成されたものである。なお、上記配線34および陽極端子18P が接続されるパッドは、スクリーン印刷により設ける代わりに、例えば蒸着形成したアルミニウム薄膜をエッチング処理して設けても良い。
【0020】
上記絶縁体層38の上には、蛍光体層20R と同様であるが若干大きいパターン形状のグラファイト層40が上記スルーホール36を介して陽極用印刷配線34と導通する位置に形成されている。図3(b) 、(c) 等から明らかなように、グラファイト層40は、図2に示されるように全体として10×5(mm) 程度の比較的大きな面積を有して矩形(長方形)を成す蛍光体層20R に共通に設けられている。このグラファイト層40は、グラファイトを主成分とする厚膜ペーストが所定のパターンで 40(μm)程度の厚みとなるように印刷され且つ焼成されたものであり、表示管10の陽極として機能する。上記の蛍光体層20R は、例えばこのグラファイト層40の上に厚膜蛍光体ペーストが印刷されることによって形成されている。
【0021】
また、蛍光体層20R の周囲には、厚膜絶縁体ペーストが印刷されることによりその外周縁に接触し且つ取り囲んだ状態の厚膜ガラス材料製の外側リブ状壁44が、絶縁体層38上において基板12から離れる方向すなわちフィラメント32側に向かう方向へ立設されている。その外側リブ状壁44の内側には、同様に厚膜ガラス材料製の互いに平行な複数本(例えば 5本)の内側リブ状壁46が、グラファイト層40上において例えば300(μm)程度の略一定の相互間隔を以て立設されている。図2および図3(a) に示されるように、内側リブ状壁46は各々の長手方向における両端部が外側リブ状壁44に連続する。このため、蛍光体層20R により構成される矩形パターンは、幅寸法がそれぞれ300(μm)程度の相互に平行な例えば 6個の小パターン42a、42b、〜42fに分割されている。上記の外側リブ状壁44および内側リブ状壁46(以下、特に区別する必要の無いときは、リブ状壁44、46という)は一体的に構成されており、両者の間に構成組織の境界は存在しない。また、リブ状壁44、46は、何れも幅寸法が例えばWo =Wi =120 〜150(μm)程度で、高さ寸法が蛍光体層20R よりも 100〜120(μm)程度だけフィラメント32側に位置する高さである。
【0022】
蛍光体層20R よりも上方に位置する上記のリブ状壁44、46の頂部には、それぞれ前記のグリッド電極22が備えられている。そのため、この蛍光体層20R に向かう電子を制御するためのグリッド電極22は、矩形パターンの外側だけでなくその内側にも備えられているが、それらは連続した一つの電極である。したがって、内側リブ状壁46によって区分された小パターン42a〜42fは、それらの下側に設けられているグラファイト層40およびそれぞれを取り囲むグリッド電極22が何れも共通であって常に同時に発光させられるため、蛍光体層20R はそれら小パターン42a〜42fの集まった矩形パターンとして観視されることとなる。このように一体的に駆動される小パターン42相互間に位置するグリッド電極22は、カットオフ・バイアスが印加された場合に比較的大面積の矩形パターン中央部に向かう電子の蛍光体層20R への到達を妨げ得るように、そのパターン内のどの位置においてもグリッド電極22からの距離を十分に小さくする目的で設けられている。
【0023】
上記のグリッド電極22は、粒子状のグラファイト、銀、パラジウム、銅、アルミニウム、ニッケル等の粒子状導電性物質を主成分とする厚膜導体であって、厚膜導体ペーストが印刷され且つ焼成されることにより、これら外側リブ状壁44および内側リブ状壁46の頂部に10〜 50(μm)程度の厚さで蛍光体層20R とは絶縁して設けられている。このため、グリッド電極22は、蛍光体層20R とフィラメント32との中間の高さに位置する。なお、蛍光体層20R には、上述したように矩形パターンの内側にもグリッド電極22が設けられているが、表示面19上の他の蛍光体層20S 、20D 、20N には内側リブ状壁46が設けられておらず、独立して発光させられる単位毎にその回りを取り囲むグリッド電極22だけが存在する。これら他の表示パターンは、比較的小面積であるためパターン内側にグリッド電極22を設ける必要はない。なお、図示はしないが、蛍光体層20S の周囲等に設けられた補助グリッド電極24は、外側リブ状壁44を取り囲むように立設された補助リブ状壁の頂部にグリッド電極22と同様にして形成されている。
【0024】
そして、上記のようなグリッド電極22および補助グリッド電極24は、図1および図2に示されるように、厚膜印刷によって絶縁体層38の上に形成された前記グリッド配線26、補助グリッド配線28、およびそれらに連続して形成されたグリッド・パッド48、補助グリッド・パッド50を介して、それぞれ前記グリッド端子18G 、補助グリッド端子18SGに接続される。これらグリッド配線26、補助グリッド配線28、グリッド・パッド48、および補助グリッド・パッド50は、何れもグリッド電極22および補助グリッド電極24を印刷形成する際に同時に、厚膜スクリーン印刷によって形成されたものである。そのため、これら配線26、28、パッド48、50も、外側リブ状壁44および内側リブ状壁46と同時に同様な高さに形成されたそれら配線26等と同形状の絶縁体膜上に設けられている。
【0025】
図3に戻って、蛍光体層20R により構成された矩形の表示パターンを分割する内側リブ状壁46は、前述したように外側リブ状壁44と一体的に設けられたものであるが、図3(a) 、(c) に示されるように、その高さ方向における中間位置にはその長手方向の中間部にその蛍光体層20R が層状に介在する。すなわち、外側リブ状壁44と、内側リブ状壁46のうちその外側リブ状壁44の内周縁44aよりも100(μm)程度の距離Aだけ内側までの部分とは、絶縁体層38或いはグラファイト層40上からその頂部まで連続する厚膜ガラス材料だけで構成されているが、それよりも内側は蛍光体層20R よりも下側に位置する下層部46aとそれよりも上側に位置する上層部46bとに内側リブ状壁46が分割されている。
【0026】
このため、蛍光体層20R により構成された矩形パターンは内側リブ状壁46によって複数の小パターン42に分割されているが、その蛍光体層20R そのものは外側リブ状壁44の内側において分割されることなく一体的に設けられており、その一部が内側リブ状壁46に挟まれた状態にある。一方、蛍光体層20R の残部は、外側リブ状壁内周縁44aにその外周縁20aが略一致し、且つその上下に内側リブ状壁46のような絶縁物は何ら存在せず且つ表面を露出させられた状態でグラファイト層40上に直接設けられている。(図3(b) 、(c) において内側リブ状壁46が存在しない位置を参照)。したがって、蛍光体層20R の外周縁20aは、図2において内側リブ状壁46に挟まれた部分を破線で示すように、周期的に外側および内側に向かう凹凸を有した形状を成す。なお、上記蛍光体槽20R の 残部の表面は、内側リブ状壁46の下層部46aの上端面と略同一高さ位置にあり、その上層部46bとの間に挟まれた上記一部は、その残部の表面よりも上方に位置する。
【0027】
以上のように構成された基板12を備えた蛍光表示管10の製造方法の要部を、図4の工程図を参照して説明する。先ず、図4の下層部印刷工程P1においては、基板12の表示面19上に陽極用印刷配線34、絶縁体層38、グラファイト層40が順に厚膜印刷され且つ焼成されること等により設けられた陽極基板54が用いられ、その陽極基板54に対して絶縁体ペーストを厚膜スクリーン印刷することにより、リブ状壁44、46の下層部印刷層56、58がその下層部印刷層56でグラファイト層40を囲む位置に形成され、次いで、印刷された部分が固化するまで乾燥される。この絶縁体ペーストは、低軟化点ガラス粉末、着色顔料、およびフィラー等の無機材料が、印刷適性を高めるための樹脂成分および溶剤等の有機成分から成るビヒクルと共にペースト状に混合されたものである。この下層部印刷工程P1では、乾燥後の印刷厚みがグラファイト層40の表面からの高さで30〜 50(μm)程度となるように印刷され、必要に応じて印刷および乾燥が複数回実行される。図5(a) は上記陽極基板54を示し、(b) は、上記下層部印刷工程P1において絶縁体ペーストが印刷された状態を示している。(b) においてa、b、cは、それぞれ前記の図2におけるa−a視断面、b−b視断面、c−c視断面に対応する断面を模式的に表したものである。(b)−cは下層部印刷層58が3箇所に現れる断面であるが、図においては便宜上中央の1箇所だけに示している。この(b)−cにおいて、下層部印刷層58の頂部は下層部印刷層56の頂部と同様な高さ位置にある。なお、前記の補助グリッド電極24が頂部に固着される図示しない補助リブ状壁も、上記の下層部印刷工程P1において同時にその下層部が形成される。
【0028】
次いで、蛍光体印刷工程P2では、上記下層部印刷層56により囲まれた凹んだ領域内において、蛍光体ペーストを厚膜スクリーン印刷することにより、蛍光体印刷層60が形成され、その印刷された部分が固化するまで乾燥される。この蛍光体ペーストは、酸化亜鉛等の良く知られた赤(R) 、緑(G) 、青(B) 等の適宜の色に発光させられる蛍光体材料粉末と、厚膜印刷適性を高めるための樹脂成分および有機溶剤等の有機成分から成るビヒクルとがペースト状に混合されたものである。この蛍光体印刷工程P2では、乾燥後の印刷厚みが 30(μm)程度となるように印刷される。この乾燥後厚みは、蛍光体ペーストの流出を防止すべく、その塗布直後におけるグラファイト層40上の厚さが下層部印刷層56の高さ寸法と同様な30〜 50(μm)程度の寸法となるように塗布した結果として得られたものである。すなわち、下層部印刷層56の乾燥後における厚さ寸法は、流出しないような厚さで蛍光体ペーストを塗布することにより、乾燥収縮後に上記のような所望の厚さの蛍光体印刷層60が得られるように定められる。図5の(c) は、上記の蛍光体印刷工程P2において蛍光体ペーストが印刷された状態を示している。
【0029】
このとき、蛍光体ペーストは下層部印刷層56の矩形の内周縁に略沿った外周縁形状の略矩形のパターンでその内側に塗布される。そのため、図5(c)−a、 −cに示されるように、その一部は下層部印刷層56の内側に位置する下層部印刷層58の上側に塗布されることから、流動性の高い蛍光体ペーストは(c)−aに示されるようにその下層部印刷層58上で広がる。しかしながら、本実施例においては、その蛍光体ペーストが下層部印刷層56上に到達し、更にその外側に流れ出ることはない。
【0030】
すなわち、図6(a) 、(b) に、図2に対応する表示パターンにおいて下層部印刷層56、58形成後および蛍光体印刷層60形成後の状態をそれぞれ上から見た図を示すように、蛍光体ペーストの印刷パターンは下層部印刷層56の内周縁56aに沿った完全な矩形ではなく、その内周縁56aよりもパターンの内側に凹むように切り欠かれた切欠部62を、その内周縁56aに沿って周期的に備えた凹凸形状の外周縁60aを有している。その切欠部62は下層部印刷層58の長手方向に垂直な幅寸法が例えばWk =120 〜150(μm)程度のその下層部印刷層58の幅寸法と同様な大きさであって、下層部印刷層56の内周縁56aからパターン内側に向かってDk =100(μm)程度の深さ寸法でその下層部印刷層58上に設けられており、その長手方向における両端部58a、58aを略完全に露出させる。
【0031】
そのため、蛍光体ペーストは、表示パターンの外周縁に一致する下層部印刷層56の内周縁56aに略沿った外周縁形状を有するパターンで塗布されるが、下層部印刷層58上に盛り上がる部分ではその外周縁60aが下層部印刷層56の内周縁56aから距離Dk だけ内側に位置するため、全体として矩形を成す内周縁56aに接し或いはその近傍の位置で下層部印刷層56よりも上側に盛り上がることはない。すなわち、蛍光体ペーストは、表示パターンの周縁部からDk =100(μm)程度までの範囲では下層部印刷層58と重ならない塗布パターンで下層部印刷層56の内側に塗布される。したがって、下層部印刷層58上に塗布された蛍光体ペーストがその上で広がっても下層部印刷層56上には到達し得ないことから、その外側に流れ出ることは無いのである。なお、上記の図6(b) においては、図示の都合で切欠部62の幅寸法Wk を下層部印刷層58の幅寸法よりも大きく描いているが、それらの幅寸法は例えば同様であり、或いは、切欠部62の幅寸法Wk の方が僅かに小さい寸法であってもよい。
【0032】
図4に戻って、続く上層部印刷工程P3では、前記下層部印刷層56、58の上において、絶縁体ペーストを厚膜スクリーン印刷することにより、リブ状壁44、46の上層部印刷層64、66が形成され、次いで、印刷された部分が固化するまで乾燥される。この絶縁体ペーストは、前記下層部印刷工程P1において用いられたものと同じであり、また、厚膜スクリーン印刷に用いるスクリーン製版のパターンは、下層部印刷工程P1において用いたものと同じである。この上層部印刷工程P3では、乾燥後の厚みが70〜150(μm)程度となるように印刷され、必要に応じて印刷および乾燥が複数回実施される。図5(d) 、図6(c) は上記上層部印刷工程P3において上層部印刷層64、66が印刷された状態を示している。図から明らかなように、パターンの外側に位置する上層部印刷層64は下層部印刷層56上に直接塗布されるが、その内側に位置する上層部印刷層66はその長手方向の中間部において蛍光体印刷層60上に塗布される。
【0033】
続くグリッド電極形成工程P4では、上層部印刷層64、66の上において導体ペーストを厚膜スクリーン印刷することによりグリッド電極印刷層68が形成され、印刷された部分が固化されるまで乾燥される。この導体ペーストは、粒子状のグラファイト、銀、パラジウム、銅、アルミニウム、ニッケル等の比較的低い温度で結合され得る粒子状導電性物質と低軟化点ガラス粉末等の無機材料と、厚膜印刷適性を高めるための樹脂成分および溶剤等の有機成分から成るビヒクルとをペースト状に混合したものである。このグリッド電極形成工程P4では、乾燥後の印刷厚みが10〜150(μm)程度に成るように印刷され、必要に応じて印刷および乾燥が複数回実施される。図5(e) は、このグリッド電極形成工程P4においてグリッド電極印刷層68が形成された状態を示している。なお、このとき、補助グリッド電極24、グリッド配線26、補助グリッド配線28、グリッド・パッド48、および補助グリッド・パッド50等を形成するための印刷層が、同時に同じ導体ペーストを用いて印刷形成され且つ乾燥される。
【0034】
そして、焼成工程P5において、上記の下層部印刷層56、58、蛍光体印刷層60、上層部印刷層64、66、およびグリッド電極印刷層68等がそれぞれ印刷された陽極基板54が、450 〜600(℃) 程度の温度で焼成される。これにより、下層部印刷層56および上層部印刷層64が外側リブ状壁44に、下層部印刷層58および上層部印刷層66が内側リブ状壁46に、蛍光体印刷層60が蛍光体層20に、グリッド電極印刷層68がグリッド電極26に、それぞれ生成されると同時に補助グリッド電極24等も生成され、図1乃至図3に示されるようにリブ状壁44、46の頂部にグリッド電極26が形成され、且つ蛍光体層20R がそのリブ状壁46によって分割された基板12が得られる。すなわち、本実施例では、上記の焼成工程P5において、下層部印刷層58および上層部印刷層66が同時にそれぞれリブ状壁46の下層部46aおよび上層部46bに生成され、且つ蛍光体印刷層60が蛍光体層20に生成されており、それらの形成工程は個別には完了させられない。下層部形成工程、蛍光体層印刷工程、上層部印刷工程は、それぞれ下層部印刷工程P1、蛍光体印刷工程P2、上層部印刷工程P3と、焼成工程P5とによって構成される。
【0035】
上述のように、本実施例によれば、蛍光体印刷工程P2において、下層部印刷工程P1で形成された外側リブ状壁44の下層部印刷層56の内側に、表示パターンの周縁部からDk =100(μm)程度だけ内側までの範囲では内側リブ状壁46と重ならないそれと同様な幅寸法Wk =140(μm)程度で切り欠かれた切欠部62を有する切欠形状の塗布パターンで蛍光体ペーストが塗布され、その後、上層部印刷工程P3において下層部印刷層56、58の上に絶縁体ペーストが塗布され、更に焼成工程P5において焼成処理を施されることにより、外側リブ状壁44および内側リブ状壁46が形成される。そのため、予め印刷形成された内側リブ状壁46の下層部印刷層58上では、内側リブ状壁46の下層部印刷層58と外側リブ状壁44の下層部印刷層56との境界近傍のDk =100(μm)程度の範囲を避けて蛍光体ペーストが塗布されることから、その下層部印刷層58上に塗布された蛍光体ペーストが下層部印刷層56上を伝って表示パターンの外側に流れ出ることが抑制される。一方、切欠部62よりも内側すなわち表示パターンの周縁部から100(μm)以上内側の範囲では、下層部印刷層58上にも蛍光体ペーストが塗布されることから、たとえ蛍光体印刷パターンとリブ状壁印刷パターンとの間に相対的な位置ずれがあって塗布パターン相互間に隙間が生じても、流れ落ちた蛍光体ペーストによってその隙間が埋められる。したがって、蛍光体層20を斑無く形成しつつ基板12上に形成される複数個の表示パターン相互がその蛍光体ペーストの流出に起因して電気的に短絡することが抑制される。
【0036】
また、本実施例においては、内側リブ状壁46を構成する下層部印刷層58上に蛍光体ペーストの塗布されない範囲、すなわち切欠部62の深さが表示パターンの周縁部から僅かな距離Dk =100(μm)程度だけ隔てた範囲に限定されることから、下層部印刷層58上のそれよりも中央部よりの部分には蛍光体ペーストが塗布される。そのため、蛍光体ペーストの塗布パターンと内側リブ状壁46の塗布パターンとの相対位置がずれた場合にも、それらの間に形成される隙間に周縁部から十分な量の蛍光体ペーストが回り込むことから、その隙間がそのまま残ることが一層抑制され、蛍光体層20が一層斑無く形成される。
【0037】
また、本実施例においては、前記のように蛍光体層20が切欠形状で印刷形成された結果として、図2および図3に示されるように内側リブ状壁46を構成する下層部46aと上層部46bとがその長手方向の両端部において連続させられているため、それら下層部46aおよび上層部46bが内側リブ状壁46の全長に亘って分離されている場合に比較して、その内側リブ状壁46の強度が高められる。そのため、蛍光体層20の上側に一部が位置させられるその内側リブ状壁46の固着強度が高められることから、製造中や使用中に基板12が振動させられてもその内側リブ状壁46が倒れ難いため、耐振動性に優れた蛍光表示管10が得られる利点もある。
【0038】
因みに、従来の蛍光表示管においては、蛍光体層20R のような大面積パターンに備えられる内側リブ状壁46が、図3(a) にAで示される範囲を含めたその長手方向の全長に亘って蛍光体層20R で下層部46aと上層部46bとに分離されていた。そのため、構成粒子相互の結合力の弱い蛍光体層20で高さ方向において完全に二分された内側リブ状壁46は、その蛍光体層20が厚さ方向において層内で分離してそれよりも上側に位置する上層部46bが倒れ易く、振動に弱いという問題があった。
【0039】
次に、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の実施例において前述の実施例と共通する部分は同一の符号を付して説明を省略する。
【0040】
図7(a) 、(b) は、それぞれ前記の図6(b) に対応する蛍光体印刷層70形成後の状態を示したものである。図7(a) において、蛍光体印刷層70は、下層部印刷層58によって6 つに区分されており、それぞれが下層部印刷層56、58によって囲まれた領域内に略納まっている。これら区分された蛍光体印刷層70の各々は、その下層部印刷層56の長手方向に沿って延びる二辺70a、70aがその長手方向の中央部側に向かうに従って相互に接近するように、相互間隔Gk が下層部印刷層56の長手方向における中央部に向かうに従って小さくなる湾曲した形状を成している。すなわち、相互間隔Gk は、パターン周縁部からDk =100(μm)程度だけ内側までの範囲では下層部印刷層56の幅寸法以上、すなわち140(μm)程度以上になっているが、それよりも下層部印刷層56の長手方向における中央部側では、それよりも小さい。したがって、蛍光体ペーストは、パターン周縁部からDk =100(μm)程度までの範囲では下層部印刷層58に重ならず、それ以上内側の範囲では下層部印刷層58に重なるように塗布されている。このようにしても、表示パターンの周縁部では蛍光体ペーストが下層部印刷層58に重ねられないことからパターン外側に流出することがなく、しかも、内側では一部が重ねられていることから、パターンの相対位置がずれている場合にも蛍光体層20に隙間が生じることが抑制される。なお、蛍光体印刷層70と下層部印刷層58との重なりの大きさは、生じ得る位置ずれの大きさや蛍光体ペーストの流動性等に応じて適宜定められる。
【0041】
また、図7(b) に示される蛍光体印刷層72も、下層部印刷層58によって6つに区分されたものであるが、この印刷パターンでは、下層部印刷層58の長手方向における切欠部62よりも中央部側において蛍光体印刷層72の幅寸法がその切欠部62における値よりも大きくされた広幅部74が設けられており、その広幅部74では蛍光体印刷層72相互の間隔が切欠部62におけるそれよりも小さくなっている。そのため、この実施例においても、蛍光体ペーストは切欠部62の設けられた周縁部では下層部印刷層58に重ねられず、それよりも長手方向における中央側では部分的に重なるように塗布される。したがって、パターンの相対位置ずれに起因する蛍光体層20の隙間の発生を抑制しつつ、パターン外への蛍光体ペーストの流出が防止されている。
【0042】
また、図7(a) 、(b) の何れの蛍光体塗布パターンにおいても、内側リブ状壁46を構成する下層部46aおよび上層部46bは、その全長に亘って幅方向における少なくとも一部が相互に直接的に接続されている。そのため、図1乃至図6に示される実施例のようにその両端部だけで直接的に接続された構造に比較しても、内側リブ状壁46の強度が一層高められる利点がある。
【0043】
なお、上記の図7(b) においては、蛍光体印刷層72が6つに区分されているが、例えば、図に一点鎖線で示される位置よりも中央部側の領域76では、蛍光体印刷層72が連続するパターンで蛍光体ペーストを塗布することもできる。このようにしても、図6に示される場合より内側リブ状壁46の下層部46aと上層部46bとが連続させられている面積が大きくなるため、内側リブ状壁46の機械的強度が高められる。
【0044】
以上、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
【0045】
例えば、実施例においては、全体として矩形の蛍光体層20R がその対角線方向に略沿って伸びる互いに平行な複数本の内側リブ状壁46が設けられることにより略帯状の複数個の小パターン42に区分されていたが、本発明は、表示パターン内にその外周からの距離が最短距離が0.35(mm)程度以上となる部分を有して内側リブ状壁を必要とする大面積の蛍光体層であれば、矩形以外の種々の形状のパターンに同様に適用できる。また、各区分の大きさや形状は、それぞれに斑なく電子が入射し得る範囲で適宜変更可能である。
【0046】
また、実施例においては、下層部印刷層56、58、蛍光体印刷層60、上層部印刷層64、66、グリッド電極印刷層68を同時に焼成してリブ状壁44、46、蛍光体層20、およびグリッド電極22を生成していたが、それらを生成するための焼成処理は、個別に行ってもよい。例えば、下層部印刷層56、58を焼成してリブ状壁44、46の下層部を形成した後、蛍光体ペーストを印刷することもできる。
【0047】
また、図6に示される実施例においては切欠部62の深さがDk =100(μm)程度に形成されていたが、この大きさは蛍光体ペーストの流動性やパターン精度等を考慮して、蛍光体ペーストがパターン外に流出すること無く、且つパターンに隙間が生じないように適宜変更される。
【0048】
また、実施例においては、表示パターンの周縁部においては蛍光体ペーストが下層部印刷層58に重ならないパターンで印刷されていたが、僅かに重なっていても蛍光体ペーストがパターン外に流出し得ない程度の小面積であれば何ら支障は生じない。すなわち、本願において「表示パターンの周縁部から所定距離以上内側の範囲だけで内側リブ状壁と重なる塗布パターン」とは、周縁部において重なることを厳密に禁じるものではなく、上記のような支障の無い程度の微小な重なりを許容するものである。
【0049】
また、実施例においては、外側リブ状壁44がグラファイト層40の外側において絶縁体層38上に立設されていたが、外側リブ状壁44の一部または全部をグラファイト層40上に立設することにより、その外側リブ状壁44よりも外側に位置する部分で外周電極を構成する場合にも本発明は同様に適用される。この場合は、外側リブ状壁44も絶縁体層38上に直接設けられないことになるが、グラファイト層40は構成粒子相互の結合力が十分に高いため外側リブ状壁44の強度が問題になることはない。
【0050】
なお、上述したのはあくまでも本発明の一実施例であり、本発明はその主旨を逸脱しない範囲において種々変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の製造方法により基板が製造された蛍光表示管の一部を切り欠いて示す斜視図である。
【図2】図1の実施例の基板の表示面に設けられた表示パターンの一つを示す平面図である。
【図3】(a) 〜(c) は、それぞれ図2の表示パターンのa−a視断面、b−b視断面、c−c視断面を表した図である。
【図4】図1の蛍光表示管の基板の製造方法の要部を説明する工程図である。
【図5】(a) 〜(e) は、それぞれ図4の製造工程の各段階における断面の状態を説明する図である。
【図6】(a) 〜(c) は、それぞれ図4の製造工程の要部段階における平面図である。
【図7】(a) 、(b) は、それぞれ本発明の他の実施例を説明する図である。
【図8】従来の基板の製造方法の問題点を説明する図である。
【図9】(a) 〜(c) は、それぞれ図8におけるa−a視断面、b−b視断面、c−c視断面を表した図である。
【符号の説明】
10:蛍光表示管
12:基板
19:表示面
20:蛍光体層
22:グリッド電極
40:グラファイト層(陽極)
44:外側リブ状壁
46:内側リブ状壁
56、58:下層部印刷層
60:蛍光体印刷層
64、66:上層部印刷層[0001]
The present invention relates to a method for manufacturing an anode substrate of a fluorescent display tube having a so-called rib grid structure.
[0002]
[Prior art]
The display surface of the anode substrate includes a plurality of anodes each having a phosphor layer provided on a surface thereof in a predetermined display pattern, and a plurality of rib-like walls protruding so as to surround each of the plurality of phosphor layers. In order to selectively emit light from the phosphor layer, electrons generated from the cathode provided in the vacuum space are controlled by a grid electrode (control electrode made of a conductive film) provided on the top of the rib-like wall. 2. Description of the Related Art A known type of rib-grid type fluorescent display (VFD) is known. For example, a fluorescent display tube described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 8-138590 or the like is the one.
[0003]
Such a fluorescent display tube has a low operating voltage and a clear display because a phosphor layer to which electrons generated from a cathode collide is provided in the vicinity of the cathode, and a plurality of types of light emitting colors different from each other. There is such a feature that color display becomes possible by preparing a phosphor. For this reason, it is frequently used as a display component of an audio equipment, a display panel of an automobile or an aircraft, or the like. Moreover, since the grid electrode is formed of a conductor film provided on the top of the rib-shaped wall, a mesh-shaped grid electrode covering the phosphor layer is not used, so that the display pattern of the phosphor layer becomes larger. Display defects such as uneven brightness and short-circuit caused by thermal deformation of the grid electrode when the grid electrode is enlarged, and a decrease in the brightness of the fluorescent display tube in relation to the aperture ratio of the grid electrode are solved. There are advantages such as.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the rib-grid type fluorescent display tube, the distance from the grid electrode increases toward the inside of the display pattern, and the electric field strength formed by the grid electrode decreases. It becomes difficult to control thermoelectrons in the inner periphery. Therefore, for example, as shown in FIG. 2, a plurality of inner ribs for dividing the display pattern into a plurality of pieces are provided inside a rib-shaped wall (hereinafter, referred to as an outer rib-shaped wall) 44 surrounding the periphery of the display pattern. The
[0005]
The above problem is caused by the method of forming the inner rib-
[0006]
However, when the above-described forming method is applied to the case where the inner rib-
[0007]
Since the above problem is caused by the low viscosity of the
[0008]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object of the present invention is to form an anode of a rib-grid type fluorescent display tube in which an electrical short circuit between display patterns hardly occurs while forming a phosphor layer without a gap. It is to provide a method for manufacturing a substrate.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve such an object, the gist of the present invention is to provide a plurality of anodes, each of which has a phosphor layer provided on a surface thereof in a predetermined display pattern, so as to surround each of the plurality of phosphor layers. A plurality of protruding outer rib-like walls, and an inner rib-like wall integrally protruding inside the outer rib-like wall with the same height dimension to divide the display pattern into a plurality of pieces, A grid electrode provided on top of the outer rib-shaped wall and the inner rib-shaped wall for each display pattern for controlling electrons incident on the phosphor layer is provided on a display surface positioned in a vacuum space. A method for manufacturing an anode substrate of a rib grid type fluorescent display tube, comprising: (a) applying a thick film insulating paste to a predetermined height to display the lower layer portions of the outer rib-shaped wall and the inner rib-shaped wall. Form on the surface A layer portion forming step, and (b) applying a phosphor paste to the inside of the lower layer portion of the outer rib-shaped wall with a coating pattern overlapping with the inner rib-shaped wall only within a predetermined distance or more from the periphery of the display pattern. And (c) applying the phosphor paste, and then applying a thick-film insulating paste on the upper side of the lower layer portion to form the phosphor layer and the inner rib and the inner wall. Forming an upper layer portion of the rib-shaped wall.
[0010]
[Effect of the first invention]
With this configuration, in the phosphor layer forming step, the inner rib-shaped wall is formed only within a predetermined distance or more from the periphery of the display pattern inside the lower layer of the outer rib-shaped wall formed in the lower layer forming step. The phosphor paste is applied in an application pattern that overlaps with the above, and then the outer rib-like wall and the inner rib-like wall are formed by applying the thick film insulating paste on the lower layer in the upper layer forming step. Therefore, on the lower layer of the inner rib-shaped wall formed in advance, the phosphor paste is applied so as to avoid the vicinity of the boundary between the lower layer of the inner rib-shaped wall and the lower layer of the outer rib-shaped wall. The phosphor paste applied on the lower layer of the side rib-like wall is suppressed from flowing out of the display pattern along the lower layer of the outer rib-like wall. On the other hand, since the phosphor paste is applied so as to overlap the inner rib-shaped wall in a range inward from the peripheral portion by a predetermined distance or more, there is a slight displacement between the application pattern of the lower layer portion and the application pattern of the phosphor paste. Even if it occurs, the phosphor paste applied on the lower layer portion flows down to fill gaps generated between the application patterns. Therefore, it is possible to manufacture an anode substrate of a rib-grid type fluorescent display tube in which an electrical short circuit between display patterns hardly occurs while forming a phosphor layer without a gap. In each of the above-described steps, "forming the lower layer portion", "forming the phosphor layer", and "forming the upper layer portion" means that the formation of the thick film is completed by necessarily performing the firing process individually. This does not include the case where other steps are performed in an intermediate stage of forming them.
[0011]
Other aspects of the invention
Here, preferably, in the application pattern, the predetermined distance is set to a length of 100 (μm) or less. With this configuration, the range in which the phosphor paste is not applied on the lower layer constituting the inner rib-shaped wall is limited to a range separated by a small distance from the peripheral edge of the display pattern. The phosphor paste is applied to a portion 100 (μm) or more from the peripheral portion to the central portion. Therefore, even when the relative position between the application pattern of the phosphor paste and the lower layer of the inner rib-shaped wall is displaced, a sufficient amount of the phosphor paste flows from the peripheral edge into the gap formed therebetween. It is further suppressed that the gap remains as it is, and the phosphor layer is formed without unevenness. More preferably, the predetermined distance is a length dimension of 50 to 100 (μm). This makes it possible to more reliably suppress the outflow of the phosphor layer while forming the phosphor layer without unevenness.
[0012]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0013]
FIG. 1 is a perspective view showing a rib-grid type
[0014]
One
[0015]
Although the
[0016]
The cathode terminal 18 is provided at both ends of the substrate 12.KA pair of filament support frames 30 (only one located on the right side in the figure is shown) are fixedly provided, and a thin wire functioning as a direct heat type cathode (cathode) is provided between the filament support frames 30. A plurality of filaments (filament / cathode) 32 are stretched so as to be parallel to the longitudinal direction of the
[0017]
Therefore, the thermoelectrons emitted from the
[0018]
At this time, although a cutoff bias is applied to the
[0019]
Hereinafter, a rectangular phosphor layer 20 which is one of the light emitting units (display patterns) of the
[0020]
On the
[0021]
Also, the phosphor layer 20RThe outer rib-
[0022]
Phosphor layer 20RThe above-mentioned
[0023]
The
[0024]
As shown in FIGS. 1 and 2, the
[0025]
Returning to FIG. 3, the phosphor layer 20RThe inner rib-shaped
[0026]
For this reason, the phosphor layer 20RIs divided into a plurality of small patterns 42 by an inner rib-shaped
[0027]
The main part of the method for manufacturing the
[0028]
Next, in the phosphor printing step P2, the phosphor paste is printed by thick screen printing of the phosphor paste in the recessed area surrounded by the lower
[0029]
At this time, the phosphor paste is applied inside the
[0030]
That is, FIGS. 6 (a) and 6 (b) show views of the display patterns corresponding to FIG. 2 after the lower print layers 56 and 58 and the
[0031]
Therefore, the phosphor paste is applied in a pattern having an outer peripheral shape substantially along the inner
[0032]
Returning to FIG. 4, in the subsequent upper part printing step P3, the upper
[0033]
In the subsequent grid electrode formation step P4, the grid
[0034]
Then, in the firing step P5, the
[0035]
As described above, according to the present embodiment, in the phosphor printing step P2, Dk is applied to the inside of the
[0036]
Further, in the present embodiment, the range in which the phosphor paste is not applied on the lower
[0037]
Further, in this embodiment, as a result of the phosphor layer 20 being formed in a cutout shape as described above, as shown in FIGS. 2 and 3, the
[0038]
Incidentally, in the conventional fluorescent display tube, the fluorescent layer 20RThe inner rib-
[0039]
Next, another embodiment of the present invention will be described. In the following embodiments, portions common to the above-described embodiments are denoted by the same reference numerals, and description thereof is omitted.
[0040]
FIGS. 7A and 7B show the state after the formation of the
[0041]
The
[0042]
7 (a) and 7 (b), at least a part of the
[0043]
In FIG. 7B, the
[0044]
As mentioned above, although one Example of this invention was described in detail based on drawing, this invention is applied also in another aspect.
[0045]
For example, in the embodiment, the phosphor layer 20 having a rectangular shape as a whole is used.RHas been divided into a plurality of small band-like patterns 42 by providing a plurality of parallel inner rib-shaped
[0046]
In the embodiment, the lower printing layers 56 and 58, the
[0047]
Further, in the embodiment shown in FIG. 6, the depth of the
[0048]
Further, in the embodiment, the phosphor paste is printed in a pattern that does not overlap the
[0049]
In the embodiment, the outer rib-shaped
[0050]
The above is merely an example of the present invention, and the present invention can be variously modified without departing from the gist thereof.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a partially cutaway perspective view showing a fluorescent display tube on which a substrate is manufactured by a manufacturing method according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a plan view showing one of display patterns provided on a display surface of the substrate of the embodiment of FIG.
3 (a) to 3 (c) are views showing a cross section taken along line aa, a cross section taken along line bb, and a cross section taken along line cc of the display pattern of FIG. 2, respectively.
FIG. 4 is a process diagram illustrating a main part of a method of manufacturing the substrate of the fluorescent display tube of FIG. 1;
5 (a) to 5 (e) are views for explaining the state of the cross section at each stage of the manufacturing process of FIG. 4;
6 (a) to 6 (c) are plan views of a main part stage of the manufacturing process of FIG. 4 respectively.
FIGS. 7A and 7B are diagrams illustrating another embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a diagram illustrating a problem of a conventional substrate manufacturing method.
9 (a) to 9 (c) are cross-sectional views taken along line aa, bb, and cc in FIG. 8, respectively.
[Explanation of symbols]
10: fluorescent display tube
12: Substrate
19: Display surface
20: phosphor layer
22: Grid electrode
40: Graphite layer (anode)
44: Outer rib-like wall
46: Inside rib-like wall
56, 58: lower printing layer
60: phosphor printing layer
64, 66: upper layer printing layer
Claims (2)
厚膜絶縁ペーストを所定高さに塗布して前記外側リブ状壁および前記内側リブ状壁の下層部を前記表示面に形成する下層部形成工程と、
前記表示パターンの周縁部から所定距離以上内側の範囲だけで前記内側リブ状壁と重なる塗布パターンで前記外側リブ状壁の下層部の内側に蛍光体ペーストを塗布して前記蛍光体層を形成する蛍光体層形成工程と、
前記蛍光体ペーストを塗布した後に、前記下層部の上側に厚膜絶縁ペーストを塗布して前記外側リブ状壁および前記内側リブ状壁の上層部を形成する上層部形成工程と
を、含むことを特徴とするリブ・グリッド型蛍光表示管の陽極基板の製造方法。A plurality of anodes each having a phosphor layer provided on the surface thereof in a predetermined display pattern; a plurality of outer rib-like walls projecting so as to surround the plurality of phosphor layers, respectively; An inner rib-shaped wall integrally protruding inside the wall with a similar height dimension to divide the display pattern into a plurality of parts, and each of the display patterns for controlling electrons incident on the phosphor layer. A grid electrode provided on the top of the outer rib-shaped wall and the inner rib-shaped wall, and a cathode-electrode substrate of a rib-grid type fluorescent display tube provided on a display surface positioned in a vacuum space. ,
A lower layer portion forming step of applying a thick film insulating paste to a predetermined height to form a lower layer portion of the outer rib-shaped wall and the inner rib-shaped wall on the display surface;
The phosphor layer is formed by applying a phosphor paste to the inside of the lower layer portion of the outer rib-shaped wall with a coating pattern overlapping the inner rib-shaped wall only within a predetermined distance or more from the periphery of the display pattern. A phosphor layer forming step,
After applying the phosphor paste, an upper layer forming step of applying a thick film insulating paste on the upper side of the lower layer to form an upper layer of the outer rib-like wall and the inner rib-like wall. A method for producing an anode substrate of a rib grid type fluorescent display tube.
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