JP3562822B2 - ブロック状ドライアイスの製造方法とその装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、ドライアイス成形機におけるブロック状ドライアイスの製造方法とその製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ブロック状ドライアイスは、ドライアイス製造装置の成形室内に液化炭酸ガスを噴霧して雪状のドライアイスを生成し(以下、「スノー」と称する)、これを圧縮成形するものであるが、この際、成形室内に生成するスノーの量を適正にする必要がある。
【0003】
従来、生成するスノーの量は供給液化炭酸ガス量をタイマーを利用して一定時間供給することにより制御している。また、液化炭酸ガスは入口ノズルより成形室に供給されると、炭酸ガスとスノーとに分離し、炭酸ガスは、上方の水平に取付けられた炭酸ガス出力ノズルより排出され、再液化工程へ戻されたり、大気中に放出されている。一方、スノーは、圧縮成形され、ドライアイスとして次工程へ送り出される。
【0004】
このような製造方法では、しばしば炭酸ガス出口ノズルよりガスとして排出される炭酸ガス量が異常に多くなることがある。それは、炭酸ガス出口ノズルからガスに同伴されてスノーが持ち出される(以下、「キャリオーバー」と称する)からである。このキャリオーバーが生じると、スノーにより出口ノズルを少しずつ閉塞し、運転状態が不安定になり、やがては完全に閉塞するために、運転を停止し解体排除するか、スチーム等で加熱除去する必要が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記した従来技術における課題を解決しようとするものであり、製品ドライアイスの重量変化を減少せしめると共に、炭酸ガス出口ノズルからキャリオーバーされるスノーを極力減少せしめて、安定した製造を可能としかつ製品収率を向上せしめることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記した本発明の課題は、ドライアイス成形室内に液化炭酸ガスを噴出し、生成した雪状ドライアイスを圧縮するブッロック状ドライアイスの製造方法において、生成した雪状ドライアイスと分離した炭酸ガスが成形室垂直面に対し30〜60°の上方向に排出し、かつ炭酸ガス出口ノズルを通過する炭酸ガス流速を1〜4m/secの範囲に制御することによって、好ましいブロック状ドライアイスの製造方法が提供される。
【0007】
また、本発明は、液化炭酸ガス噴出ノズル、炭酸ガス出口ノズルおよび雪状ドライアイスを圧縮成形する押し板を具備するドライアイス成形室からなるブロック状ドライアイスの製造装置において、炭酸ガス出口ノズルの取付け角度を成形室垂直面に対して上向き30〜60°としたことを特徴とするブロック状ドライアイスの製造装置をも提供するものである。
【0008】
本発明の方法および装置により製造されるブロック状ドライアイスの形状および大きさとしては、目的とする広範囲のものに対応して適用することができるが、例えば25〜100kg程度のものが一般的であり、これに対応してドライアイス成形室の形状および大きさが定まる。
【0009】
ドライアイス成形室内に液化炭酸ガスを噴出し、生成したスノーを圧縮するブロック状ドライアイスの製造方法において、炭酸ガス出口ノズルを通過するガス流速は製品ドライアイスの製品重量、換言すれば単位当たりの重量を制御する上において極めて重要であり、この流速を1〜4m/sec、好ましくは1〜3m/secの範囲に制御することによって極めて容易となる。この場合のガス流速が1m/secに満たない場合は、製造効率が低下することとなり、一方、4m/secを越える場合は、キャリオーバーの量が多くなり均一な重量の製品が得られなくなる。
【0010】
ガス流速を上記の範囲に制御する方法としては、液化炭酸ガス噴出量、噴出ノズル孔の径、ノズル数の選定等による方法が採用されるが、このような制御によって、生成した雪状ドライアイスの一定した圧力による圧縮成形が可能となる。
【0011】
生成したスノーのキャリオーバーを少なくし製造を安定化するための好ましい1つの方法は、液化炭酸ガスを噴出し生成したスノーと分離した炭酸ガスを成形室垂直面に対して30〜60°の上方向に排出する方法である。このような方法を採用することによって炭酸ガスを成形室垂直面に対して水平に排出した従来の炭酸ガス排出方法に比して、炭酸ガス出口ノズルの閉塞もなく、製造を安定にし、結果としてキャリオーバーを減少せしめると共に製品収率を向上させることができる。上記した排出方向が上向き30°に満たない場合は加工が困難になり、一方、上向き60°を越える場合は炭酸ガス出口ノズルの閉塞が顕著となり、この範囲内に制御することによって多少のキャリオーバーが炭酸ガス排出ノズル内に付着しても、生成したスノーが再び成形室内に落下するようになり、好ましい結果を招来する。
【0012】
本発明の方法において、上記した炭酸ガス出口ノズルにおいて排出される炭酸ガス流出速度を制御するドライアイスの製造方法による場合は、前記した形状および大きさのブロック状ドライアイスの製造において、通常、60〜70秒の液化炭酸ガス噴出時間で充分である。
【0013】
本発明の理解を助けるために、以下に本発明の装置の1例を図によって示すが、図1は従来のブロック状ドライアイスの製造装置であり、図2は本発明の製造装置の1例である。
【0014】
図において、1はドライアイス成形室であり、2は液化炭酸ガス噴出ノズルであり、製品形状、大きさ等からの所望により1ないし複数ケが設けられる。3は炭酸ガス出口ノズルであり、上記と同様に、必要により1ないし複数ケ設けられる。なお、図2の炭酸ガス出口ノズル3の取付け角度は成形室垂直面に対して上向き45°として示してある。4は雪状ドライアイスを圧縮成形する際の押し板を示すものであり、所望のブロック状ドライアイスの賦形のための圧縮圧が得られるように設計されている。また、5は賦形されたブロック状ドライアイスを排出する際の底板である。
【0015】
【実施例】
以下、実施例および比較例により本発明を説明する。
【0016】
実施例
寸法巾約500mm、長さ約500mm、高さ約280mmのブロック状ドライアイスの製造装置において、成形室内高さを1145mmとし、底部よりの高さ405mmの位置に液化炭酸ガス噴出ノズル1ケを設け、855mmの位置に炭酸ガス出口ノズル4ケを設けた。
【0017】
【表1】
【0018】
【発明の効果】
本発明により、(1)製品ドライアイスの重量変化が少なくなる。(2)安定した運転が連続できる。(3)スチーム等の使用を不要とする。(4)スノーの収率が向上し、結果的に製品収率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のブロック状ドライアイスの製造装置を示す。
【図2】本発明のブロック状ドライアイスの製造装置の1例を示す。
【符号の説明】
1 成形室
2 液化炭酸ガス噴出ノズル
3 炭酸ガス出口ノズル
4 押し板
5 底板
Claims (2)
- ドライアイス成形室内に液化炭酸ガスを噴出し、生成した雪状ドライアイスを圧縮するブロック状ドライアイスの製造方法において、生成した雪状ドライアイスと分離した炭酸ガスが成形室垂直面に対し30〜60°の上方向に排出し、かつ炭酸ガス出口ノズルを通過する炭酸ガス流速を1〜4m/secの範囲に制御することを特徴とするブロック状ドライアイスの製造方法。
- 液化炭酸ガス噴出ノズル、炭酸ガス出口ノズルおよび雪状ドライアイスを圧縮成形する押し板を具備したドライアイス成形室からなるブロック状ドライアイスの製造装置において、炭酸ガス出口ノズルの取り付け角度を成形室垂直面に対し上向き30〜60°としたことを特徴とするブロック状ドライアイスの製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02261593A JP3562822B2 (ja) | 1993-02-10 | 1993-02-10 | ブロック状ドライアイスの製造方法とその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP02261593A JP3562822B2 (ja) | 1993-02-10 | 1993-02-10 | ブロック状ドライアイスの製造方法とその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06234513A JPH06234513A (ja) | 1994-08-23 |
JP3562822B2 true JP3562822B2 (ja) | 2004-09-08 |
Family
ID=12087749
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP02261593A Expired - Lifetime JP3562822B2 (ja) | 1993-02-10 | 1993-02-10 | ブロック状ドライアイスの製造方法とその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR102351137B1 (ko) * | 2021-07-15 | 2022-01-14 | (주)빅텍스 | 드라이아이스 너겟 제조장치 |
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1993
- 1993-02-10 JP JP02261593A patent/JP3562822B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH06234513A (ja) | 1994-08-23 |
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