JP3562819B2

JP3562819B2 - Retractable lever type parking brake

Info

Publication number: JP3562819B2
Application number: JP23982492A
Authority: JP
Inventors: 武森尻; 弘文米川; 覚増田; 博行石神
Original assignee: Fuji Jukogyo KK; Otsuka Koki Co Ltd
Current assignee: Subaru Corp; Otsuka Koki Co Ltd
Priority date: 1992-01-30
Filing date: 1992-09-08
Publication date: 2004-09-08
Anticipated expiration: 2019-09-08
Also published as: JPH05270367A

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、枢着軸によりラチェットプレ−トに起倒自在に取付けられた操作レバ−を前記ラチェットプレ−トに対して引き起こすことにより、前記操作レバ−に取付けられたトラニオンピンとこれをブレ−キケ−ブルに連結する連結具とを介してブレ−キケ−ブルを引っ張ってブレ−キを作動させ、前記操作レバ−に設けられたラチェット爪と前記ラチェットプレ−トの歯との係合により、前記ブレ−キケ−ブルが引っ張られブレ−キが作動している状態を維持しつつ、操作レバ−を倒して収納できる構成とした収納式レバ−型パ−キングブレ−キに関する。
【０００２】
【従来の技術】
自動車のレバ−型パ−キングブレ−キは、通常運転席と助手席との間に設けられるので、ブレ−キを作動させるべく引起こした操作レバ−が、ブレ−キを作動させたまま収納できると、例えば運転席と助手席とを併せて簡易ベットとして使用でき便利である。
【０００３】
この目的のため、操作レバ−を基部と把持レバ−とに分割し、操作レバ−をその分割部で折曲げて収納できる構成としたものが提案されている（実開昭５７−８０３５５号）。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では、操作レバ−の基部がなお引き起こされた状態にあり、操作レバ−全体を略完全に水平に倒した状態（ブレ−キ非作動状態と略同姿勢の状態）にすることができず、未だ前述した目的を達成するためには不十分であった。
【０００５】
本発明は、このような従来の技術が有する問題点に着目してなされたもので、操作レバ−をブレ−キ非作動状態と略同姿勢の状態に収納できる収納式パ−キングブレ−キを提供することを目的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、
１枢着軸（４）によりラチェットプレート（３）に起倒自在に取付けられた操作レバー（５）を前記ラチェットプレートに対して引き起こすことにより、前記操作レバーに取付けられたトラニオンピン（７）を介してブレーキケーブルを引っ張ってブレーキを作動させ、前記操作レバーに設けられたラチェット爪（１０）と前記ラチェットプレートの歯との係合により、前記ブレーキケーブルが引っ張られブレーキが作動している状態を維持しつつ、操作レバーを倒して収納できる構成とした収納式レバー型パーキングブレーキにおいて、
前記ラチェットプレートは、前記操作レバーを収納すべく前記操作レバーとともに起倒自在になるように、前記枢着軸に対して平行に設けた支軸（２，２Ｘ）によって、ブレーキケーブルの揺動中心（Ｄ）の上方において車体に固定されるベース部材（１）に起倒自在に取付け、
前記ブレーキケーブルの揺動中心（Ｄ）は、前記操作レバーを倒して収納すべく該操作レバーとともに前記ラチェットプレート（３）が倒れるときに、該ラチェットプレート（３）に対して相対的に変位するものであり、
前記トラニオンピン（７）は、前記操作レバー（５）とともに前記ラチェットプレート（３）が倒れるときに、前記揺動中心との距離が略縮まらないように変位するものであり、
前記ベース部材（１）には、ブレーキケーブルを引っ張るべく操作レバー（５）が引き起こされる際に、前記ラチェットプレート（３）に当接してこのラチェットプレート（３）の引き起こし方向への揺動を阻止する第１当接部（６）と、前記操作レバー（５）に設けられた当接部材に当接して、前記操作レバー（５）の倒し方向への揺動を前記操作レバー（５）が略水平となる位置までに規制する第２当接部（８）とを設けたことを特徴とするレバー型パーキングブレーキ。
【０００７】
２前記枢着軸（４），支軸（２）及びトラニオンピン（７）は、ブレ−キケ−ブルを引っ張るべく所定角度引き起こされた前記操作レバ−（５）が前記支軸（２）を中心に前記ラチェットプレ−ト（３）とともに前記水平位置まで倒されたときに、前記揺動中心と前記トラニオンピン（７）との距離が略縮まることなく、しかもブレ−キケ−ブルの張力により前記操作レバ−（５）又はラチェットプレ−ト（３）に生じる前記支軸（２）回りの回転モ−メントの向きが引き起こし方向から倒し方向に反転するように配置したことを特徴とする項１記載のレバ−型パ−キングブレ−キ。
【０００８】
３枢着軸（４）によりラチェットプレート（３）に起倒自在に取付けられた操作レバー（５）を前記ラチェットプレートに対して引き起こすことにより、前記操作レバーに取付けられたトラニオンピン（７）を介してブレーキケーブルを引っ張ってブレーキを作動させ、前記操作レバーに設けられたラチェット爪（１０）と前記ラチェットプレートの歯との係合により、前記ブレーキケーブルが引っ張られブレーキが作動している状態を維持しつつ、操作レバーを倒して収納できる構成とした収納式レバー型パーキングブレーキにおいて、
前記ラチェットプレートは、前記操作レバーを収納すべく前記操作レバーとともに起倒自在になるように、前記枢着軸に対して平行に設けた支軸（２Ｘ）によって、ブレーキケーブルの揺動中心の上方において車体に固定されるベース部材（１）に起倒自在に取付け、
前記ベース部材（１）には、ブレーキケーブルを引っ張るべく操作レバー（５）が引き起こされる際に、前記ラチェットプレート（３）に当接してこのラチェットプレート（３）の引き起こし方向への揺動を阻止する第１当接部（６）と、前記操作レバー（５）に設けられた当接部材に当接して、前記操作レバー（５）の倒し方向への揺動を前記操作レバー（５）が略水平となる位置までに規制する第２当接部（８）とを設け、
前記支軸（２Ｘ）は、左右両端面が半円状の長円断面形状として、前記ベース部材（１）又は前記ラチェットプレート（３）に固定し、
前記ラチェットプレート（３）は、前記支軸（２Ｘ）を前記ラチェットプレート（３）又は前記ベース部材（１）に形成した挿入穴（２Ｙ）に挿入することにより起倒自在に支持し、
前記挿入穴（２Ｙ）は、ブレーキケーブルを引っ張るべく所定角度引き起こされた前記操作レバー（５）が前記支軸（２Ｘ）を中心に前記ラチェットプレート（３）とともに前記水平位置まで収納される途中で、前記ラチェットプレート（３）の回転中心が前記支軸（２Ｘ）の一端の半円の中心（ａ）から他端の半円の中心（ｂ）に移動するよう、前記支軸（２Ｘ）に摺接する略菱形形状としたことを特徴とするレバー型パーキングブレーキ。
【０００９】
４前記枢着軸（４），支軸（２Ｘ）及びトラニオンピン（７）は、ブレ−キケ−ブルを引っ張るべく所定角度引き起こされた前記操作レバ−（５）が前記支軸（２Ｘ）を中心に前記ラチェットプレ−ト（３）とともに前記水平位置まで収納されたときに、前記揺動中心と前記トラニオンピン（７）との距離が略縮まることなく、しかもブレ−キケ−ブルの張力により前記操作レバ−（５）又はラチェットプレ−ト（３）に生じる前記支軸（２Ｘ）回りの回転モ−メントの向きが引き起こし方向から倒し方向に反転するように配置するとともに、
前記支軸（２Ｘ）の他端の半円の中心（ｂ）は、前記支軸（２Ｘ）の一端の半円の中心（ａ）よりも、収納前の前記トラニオンピン（７）と前記揺動中心とを結ぶ直線から離れる方向に配置したことを特徴とする項３記載のレバ−型パ−キングブレ−キに存する。
【００１０】
【作用】
本発明の収納式パ−キングブレ−キであると、ブレ−キケ−ブルを引っ張るべく引き起こした操作レバ−（５）はラチェット爪（１０）の係合状態を維持しつつ、ラチェットプレ−ト（３）を支える支軸（２，２Ｘ）を中心に前記ラチェットプレ−ト（３）とともに、操作レバ−（５）の当接部材がラチェットプレ−ト（３）の第２当接部（８）に当たるまで、すなわち水平位置まで倒して収納することができる。
【００１１】
そして、前記枢着軸（４），支軸（２，２Ｘ）及びトラニオンピン（７）が所定の関係に配置された場合には、所定角度引き起こした操作レバー（５）を収納する際、ブレ−キケ−ブルの揺動中心とトラニオンピン（７）との距離はほとんど縮まらないので、ブレ−キケ−ブルの張力すなわちブレ−キ力が低下することはななく、しかもブレ−キケ−ブルの張力により操作レバ−又はラチェットプレ−ト（３）に生じる前記支軸（２，２Ｘ）回りの回転モ−メントの向きが引き起こし方向から倒し方向に反転するので、操作レバ−（５）から手を離しても操作レバ−（５）は信頼性高く収納状態に維持される。また、前記回転モ−メントの向きが反転することにより変化する手ごたえ（いわゆる、クリック感）により、操作する者は収納状態になったことが明確に分かり操作感が良くなる。
【００１２】
また、前記支軸（２Ｘ）あるいはこの支軸（２Ｘ）の挿入穴（２Ｙ）が所定の長円断面形状あるいは略菱形形状とされた場合には、収納時にラチェットプレート（３）の回転中心を変えることができるので、収納時のトラニオンピン（７）又は操作レバー（５）等の挙動を二つの円運動の合成とすることができ、前記ブレーキ力が広い範囲で低下しないように設定することや、収納後の操作レバー（５）の位置を調整する等の各種チューニングが可能となる。
【００１３】
特に、前記支軸（２Ｘ）の他端の半円の中心（ｂ）を、前記支軸（２Ｘ）の一端の半円の中心（ａ）よりも、収納前の前記トラニオンピン（７）と前記揺動中心とを結ぶ直線から離れる方向に配置した場合には、操作レバー（５）を収納する角度（操作レバー（５）を引上げる角度に等しい）が大きくなっても、トラニオンピン（７）が揺動中心から離れる方向に運動する範囲が増加し、操作レバー（５）の収納角度の広い範囲において、ブレーキ力を低下させずしかも前記クリック感を生じさせることが可能となる。
【００１４】
【実施例】
以下、図１〜図６に基づき本発明の第１実施例を説明する。
本実施例の収納式レバ−型パ−キングブレ−キは、ブレ−キケ−ブル（図示略）の揺動中心Ｄの上方位置において車体に固定されるベ−ス部材１と、支軸２によりこのベ−ス部材１に起倒自在に取付けられたラチェットプレ−ト３と、支軸２に対して平行に設けられた枢着軸４によりラチェットプレ−ト３に起倒自在に取付けられた操作レバ−５と、ベ−ス部材１に設けられてラチェットプレ−ト３に当接することによりラチェットプレ−ト３の引き起こし方向への揺動を通常操作位置までに規制する第１当接部６と、操作レバ−５に取付けられたトラニオンピン７と、トラニオンピン７（当接部材）に当接することにより操作レバ−５の倒し方向への揺動を操作レバ−５が略水平となる位置までに規制する第２当接部８と、このトラニオンピン７にブレ−キケ−ブルを連結する棒状の連結具９と、操作レバ−５に設けられてラチェットプレ−ト３の歯３ａと係合することにより操作レバ−５がラチェットプレ−ト３に対して引き起こされた状態を保持するラチェット爪１０とを備える。
【００１５】
なお、ブレ−キケ−ブルの揺動中心Ｄとは、ブレ−キケ−ブルが例えば管状の部材に摺動自在に挿通されて案内される位置であり、図４に示す如くこの位置からトラニオンピン７までは、ブレ−キケ−ブルと連結具９とが一直線をなして張設された状態となる。
【００１６】
ベース部材１は、図１に示す如く全体として中央部がくびれたコ字状の形状とされたもので、上端面中央付近には、ブレーキが非作動状態のトラニオンピン７が当接する凹部１１が形成されている。そして、この凹部１１から操作レバー５の倒し側（図１において左側）に続くベース部材１の上端面が前記第２当接部８である。前記第１当接部６は、図１，図２に示す如く凹部１１よりも操作レバー５の引き起こし側（図１において右側）の上端部側面から横方向（図１において向う側）に突出するピンとして形成されている。また、支軸２は、ラチェットプレート３の挿入穴に挿入されてベース部材１に固定されたもので、断面円形の形状をなしており、図１において凹部１１の左斜め下方の位置から向う側に伸びるように設けられている。
【００１７】
ここで、凹部１１は、ブレーキ非作動状態におけるトラニオンピン７の中心と前記揺動中心とを結ぶ直線が若干操作レバー５の倒し側に傾くような位置に配置されている。また、第２当接部８は、図４に示す如く操作レバー５が引起こされた後支軸２を中心にラチェットプレート３とともに操作レバー５が倒されて収納される際の、引起こし角度θと倒し角度（θ_Ｘ＋θ_Ｙ）とが等しくなるような曲面に形成されている。また、支軸２が挿入されるラチェットプレート３の挿入穴は、ラチェットプレート３がこの支軸２に回転自在に枢支されるよう、断面円形の穴とされている。
【００１８】
ラチェットプレート３は、ベース部材１の片面（図１における向う側の面）に接するように配置され、支軸２により揺動自在にベース部材１に取付けられたもので、爪３ａは操作レバー５の倒し側の端面に形成され、これと反対側一側端には突出部１２が形成されている。この突出部１２がベース部材１の第１当接部６に当接すると、ラチェットプレート３は操作レバー５の引起こし方向（図１において右回転方向）には揺動できず、この位置が通常操作位置となる。
【００１９】
枢着軸４は、前記通常操作位置において、支軸２あるいはトラニオンピン７よりも操作レバー５の引き方向斜め上方（図１において右斜め上方）に位置するように配置され、ラチェットプレート３には、この枢着軸４を中心としたトラニオンピン７の揺動を許す円弧状溝１３が形成されている。
【００２０】
操作レバー５は、図１，図２に示すように、レバー部１４と、このレバー部１４の先端に延設された把持部１５とよりなり、さらにレバー部１４は、把持部１５と同一直線上に伸びる断面Ｃ字状の管状部１６とこの管状部１６の開口する下面側から平行に伸びる板状部１７，１８よりなる。そして、このレバー部１４によってラチェットプレート３とベース部材１の両側面を部分的に覆うように配設され、板状部１７，１８において枢着軸４に取付けられている。また、板状部１７，１８の互に対向する位置には、図２，図３に示すように、両外側に張り出す張出し部１７ａ，１８ａが形成され、これらに設けられた穴に挿通させてトラニオンピン７が取付けてあり、トラニオンピン７は前記円弧状溝１３を貫通している。
【００２１】
この操作レバー５には、ラチェット爪１０を揺動自在に支持する支持軸１９と、把持部１５と管状部１６内に配置されて摺動自在とされ一端がラチェット爪１０に連結されたロッド２０と、このロッド２０の他端に取付けられ操作レバー５の先端に突出した操作ボタン２１と、把持部１５内に設けられ操作ボタン２１を押してロッド２０を把持部１５側（ラチェット爪１０の係合を保持する側）に付勢する圧縮ばね２２とよりなるラチェット爪１０の係合操作機構が設けられている。
【００２２】
すなわち、操作ボタン２１を操作しない限り圧縮ばね２２の付勢力によりラチェット爪１０はラチェットプレ−ト３の歯３ａとの係合状態を維持し、操作ボタン２１を押すとこの係合が解除されるよう構成されている。なお、このラチェット爪１０とラチェットプレ−ト３の歯３ａとの係合は、操作ボタン２１を操作しなくても操作レバ−５の引き上げのみを許すように、一方向に順次その係合位置が移動することができる。
【００２３】
そして、上記パーキングブレーキにおいては、前記枢着軸４，支軸２及びトラニオンピン７の前記揺動中心Ｄに対する配置位置は、ブレ−キケ−ブルを引っ張るべく所定角度引き起こされた操作レバ−５がラチェット爪の係合状態を維持しつつ支軸２を中心にラチェットプレ−ト３とともに水平位置まで倒されたときに、揺動中心Ｄとトラニオンピン７との距離が縮まることなく、しかもブレ−キケ−ブルの張力により操作レバ−５又はラチェットプレ−ト３に生じる支軸２回りの回転モ−メントの向きが引き起こし方向から倒し方向に反転するように設定されている。
【００２４】
すなわち、図４に示すように、操作レバー５が通常操作される程度以上の引き起し角度に引起こされ、この状態から操作レバー５がラチェットプレート３とともに倒された場合における、揺動中心Ｄと支軸２の中心を結ぶ直線と、支軸２とトラニオンピン７の中心を結ぶ直線のなす角度を、図４に示す如くθ_Ｘ，θ_Ｙとしたときに、θ_Ｘ ≧θ_Ｙとなり、θ_Ｙ＞０となるように、枢着軸４，支軸２及びトラニオンピン７の前記揺動中心Ｄに対する配置位置が設定されている。
【００２５】
次に、上記第１実施例の作用を説明する。
ラチェットプレート３が通常操作位置にあるときに、ブレ−キケ−ブルの張力によりラチェットプレート３及び操作レバー５に生じる支軸２回りのモ−メントの向きは、図１において時計回り方向となる。また、ラチェットプレート３が通常操作位置にあるときに、ブレ−キケ−ブルの張力により操作レバー５に生じる枢着軸４回りのモ−メントの向きは、図１におい反時計回り方向となる。
【００２６】
このため、ラチェットプレート３が通常操作位置にあるときに、操作レバー５を図１に示す位置から引上げると、図４に示す如く操作レバー５のみが起き上り、揺動中心Ｄとトラニオンピン７との距離が増大してブレ−キが作動し、その後操作レバー５から手を離しても、ラチェットプレート３は第１当接部６に当接した状態を維持し、操作レバー５はラチェット爪１０の係合によって引き起こされた状態を維持してブレ−キ作動状態が維持される。そして、この状態で操作ボタン２１を押してラチェット爪１０の係合を解除すると、操作レバー５は前記ブレ−キケ−ブルの張力によるモ−メントでもとの図１に示す位置に戻る。したがって、このようにラチェットプレート３が通常操作位置にあるときには、通常のハンドブレ−キ操作ができる。
【００２７】
そして、このようにラチェットプレート３が通常操作位置にある状態で、ブレ−キケ−ブルを引っ張るべく引き起こした操作レバ−５（図４の状態）はラチェット爪１０の係合状態を維持しつつ、ラチェットプレ−ト３を支える支軸２を中心にラチェットプレ−ト３とともに、トラニオンピン７（当接部材）がラチェットプレ−ト３の第２当接部８に当たる位置（水平位置）まで倒して収納することができる。
【００２８】
すなわち、図４に示す如く引き起こした操作レバ−５を、操作ボタン２１を操作しないで倒し方向（図４において左方）に押すと、操作レバー５はラチェットプレート３とともに支軸２を中心として揺動し図５に示すごとく倒れて収納できる。
【００２９】
しかも、この図５に示す操作レバー５の収納位置は、図１に示す通常動作時の非操作状態とほぼ同じであり、水平姿勢となる。またこの際、ブレ−キケ−ブルの揺動中心Ｄとトラニオンピン７との距離は伸びることはあっても縮まらないので、ブレ−キケ−ブルの張力すなわちブレ−キ力は全く低下しない（かえって増加する）。さらに、引き起こし角度θが通常操作される程度以上の角度であれば（この場合、θ＞θ_Ｘであれば）、ブレ−キケ−ブルの張力により操作レバ−５又はラチェットプレ−ト３に生じる支軸２回りの回転モ−メントの向きが引き起こし方向（図１，４にける時計回転方向）から倒し方向（反時計回転方向）に反転するので、操作レバ−５から手を離しても操作レバ−５は第２当接部８に押し付けられ収納状態に信頼性高く維持される。また、回転モ−メントの向きが反転することにより変化する手ごたえ（クリック感）により、操作する者は収納状態になったことが明確に分かり操作感が良い。
【００３０】
そして、この収納状態からブレ−キを解除するには、図４に示す位置に操作レバ−５を引上げて操作ボタン２１を押せばよい。
【００３１】
なお、引き起こし角度θが通常操作される程度より小さいときには、ブレ−キ力は収納により増加するが、回転モ−メントの反転はなくクリック感は生じない。しかし、ブレーキケーブルの張力による回転モ−メントよりも支軸２の摺動抵抗を大きく設定しておく等により、実用上安定的に収納することは可能である。また、前記設定条件θ_Ｘ ≧θ_Ｙは厳密に満足する必要はなく、ブレーキ力の低下が支障ない範囲であればこの設定条件から外れてもよい。
【００３２】
次に、図７〜１１により第２実施例を説明する。
なお、前述の第１実施例と同様の構成要素には同符号を付してその説明を省略する。
この第２実施例のブレーキにおいて特徴的なのは、図７，８に示すように、ラチェットプレート３を支持する支軸２Ｘが、左右両端面が半円状の長円断面形状とされ、さらにこの支軸２Ｘが挿入されるラチェットプレート３の挿入穴２Ｙが、支軸２Ｘに摺接する略菱形形状とされている点である。
【００３３】
具体的には、支軸２Ｘの断面外形が、図８に示すように、距離ｓ離れた２点ａ，ｂをそれぞれ中心とする半径ｒの半円とこの半円の両端を平行直線で結んだ形状とされている。
【００３４】
また、挿入穴２Ｙは、収納時のラチェットプレート３の回転中心が点ａから点ｂに移行するよう、ラチェットプレート３が図７に示す通常操作位置にあるときに、図８に示すような形状をなすものとされている。
【００３５】
すなわち、支軸２Ｘの点ｂ側の端点に摺接する位置から角度θ_１分だけ点ａを中心として描いた略半径Ｒ（Ｒ＝ｓ＋ｒ）の円弧状部２Ｙ_１と、この円弧状部２Ｙ_１に連続させて点ｂ_０（点ｂを点ａを中心に角度θ_１だけ回転移動させた点）から９０度分描いた略半径ｒの円弧状部２Ｙ_２と、この円弧状部２Ｙ_２に連続させて距離ｓだけ直線ｂ_０ −ａに平行に描いた直線状部２Ｙ_３と、この直線状部２Ｙ_３に連続させて点ａを中心に９０度分描いた略半径ｒの円弧状部２Ｙ_４と、この円弧状部２Ｙ_４に連続させて角度θ_２分だけ点ｂ_０を中心として描いた略半径Ｒの円弧状部２Ｙ_５と、この円弧状部２Ｙ_５に連続する略半径ｒの円弧状部２Ｙ_６と、前記円弧状部２Ｙ_１の始端に連続する略半径ｒの円弧状部２Ｙ_８と、円弧状部２Ｙ_６と円弧状部２Ｙ_８とに連続してこれらを結ぶ直線状部２Ｙ_７とよりなる内面形状とされている。
【００３６】
ここで、点ａ，ｂはベース部材１（車両）に固定された点であって（支軸２Ｘはベース部材１に固定されている）、点ｂ_０はラチェットプレート３に固定された点である。また、以下の説明の便宜上、通常操作状態において点ａに一致する点であってラチェットプレート３に固定された点を点ａ_０と定義する。
【００３７】
なお、点ａ，ｂの配置位置、距離ｓあるいは角度θ_１，θ_２の値は、収納時の操作レバー５又はトラニオンピン７の所望の挙動（後述するように、単なる回転運動ではなく、二つの回転運動を合成した運動）を達成するために各種の値に設定することができる。ただし、広い引き起こし角度θの範囲において、ブレーキ力が低下せず、かつクリック感が生じるという良好な収納特性を達成するのであれば、以下のような思想で設定することが好ましい。
【００３８】
まず、点ａは、この点ａを中心に操作レバー５及びラチェットプレート３が収納回転したときに、操作レバー５の引き起こし角度θが小さくても、前述のクリック感が生じる条件（θ_Ｙ＞０）が満足されるように、収納前のトラニオンピン７と揺動中心Ｄとを結ぶ直線に近接した位置に配置する。一方、点ｂは、点ａよりも、収納前のトラニオンピン７と揺動中心Ｄとを結ぶ直線から離れた位置（この場合水平方向左側距離ｓの位置）に配置する。
【００３９】
そして、θ_１の値は、操作レバー５が角度θ_１だけ引かれた状態（すなわち、θ＝θ_１）から点ａを中心に水平位置まで収納された場合に、トラニオンピン７と揺動中心Ｄとの間の距離（ブレーキケーブルの引き量）が減少せず、ブレーキ力が低下しない範囲で、なるべく大きな値に設定する。
【００４０】
というのは、トラニオンピン７又は支軸２ｘ等が揺動中心Ｄに対して図７に示すような配置関係にある場合、操作レバー５が角度θ引かれた状態から水平位置まで収納される際のトラニオンピン７と揺動中心Ｄとの間の距離は、ラチェットプレートの回転中心が一定であるかぎり、角度θが前述のθｘ（図４に示す）に相当する角度を越えるまでは増加するが、角度θがこの角度を越えた後は減少する。このため、一点ａを中心とする回転による収納ではブレーキ力が緩まない引き起し角度に限界があるのであって、この限界を越えない程度にθ_１の値を大きく設定すべきだからである。
【００４１】
つぎに、θ_２の値は、このθ_１の値から、必然的に決定される。すなわち、引起し角度θが最大の場合（θ＝θｍａｘ）も収納できなければならないので、
θ_２ ≧θｍａｘ−θ_１となる。
【００４２】
また、点ａと点ｂとの距離ｓは、収納角度（すなわち、引起し角度θ）が最大でも収納時のブレーキ力が最低限維持できる範囲で、なるべく小さく設定すべきである。というのは、この距離ｓを大きく設定すれば、点ｂがトラニオンピン７と揺動中心Ｄとを結ぶ直線から離れて、収納角度が大きくても収納後にブレーキ力が低下し難くなるが、一方、引起し角度θがθ_１を越えたところに存在するクリック感が発生しない範囲（詳細後述する）が大きくなるので、これらの調和点を考慮して設定すべきだからである。
【００４３】
なお、この第２実施例におけるブレーキの第２当接部８Ｘは、第１実施例の場合と同様に、引起し角度θと収納角度とが等しくなるような曲面に形成されているが、ラチェットプレート３の回転中心が収納途中で移行し、トラニオンピン７の挙動（収納時の移動位置）が第１実施例の場合と異なるので、これに応じて前記第１実施例の第２当接部８とは異なった形状とされている。
【００４４】
次に、この第２実施例の作用を説明する。
この第２実施例のブレーキにおいても、操作方法は前記第１実施例と同様である。すなわち、通常操作状態において操作レバー５を引き起こせば、引き起こし角度θに応じてブレーキを効かせることができ、操作ボタン２１を押してこれを解除することができる。そして、このようにラチェットプレート３が通常操作位置にある状態で、引き起こした操作レバ−５を、操作ボタン２１を操作しないで倒し方向に押すと、操作レバー５はラチェットプレート３とともに支軸２Ｘを中心として揺動し、トラニオンピン７が第２当接部８Ｘに当接するまで倒れるので、水平位置に収納することができる。
【００４５】
ただし、この第２実施例のブレーキであると、操作レバー５及びラチェットプレート３等は、収納時に、単なる一点を中心とする回転運動ではなく、引起し角度θがθ_１を越える範囲から、二つの点ａ，ｂを中心とする回転運動を合成した運動をする。すなわち、収納角度θがθ_１を越えるまでは、ラチェットプレート３は、挿入穴２Ｙの円弧状部２Ｙ_１と円弧状部２Ｙ_４とにおいて支軸２Ｘの両端に摺接しつつ図９に示す位置まで点ａを中心に回転し、θ_１を越えた後は、円弧状部２Ｙ_２と円弧状部２Ｙ_５とにおいて支軸２Ｘの両端に摺接しつつ回転し、収納角度が最大（θ_１＋θ_２）の場合は、図１０に示す位置まで回転する。
【００４６】
このため、広い範囲でブレーキ力が低下しないでしかもクリック感が生じるように設定することや、収納後の操作レバーの位置を調整する等の各種チューニングが可能となる。
【００４７】
というのは、前記第１実施例のブレーキであると、図６に示すように、トラニオンピンの運動は支軸２の中心回りの単純な回転運動であるので、操作レバーの収納位置等は、この支軸２の配置位置により一義的に決まってしまい設計の自由度が少ない。
【００４８】
また、ブレーキ力を低下させずしかもクリック感が生じるように設定できる範囲に限界がある。
例えば、引き起こし角度θが最大であってもブレーキ力が低下しない条件（θ_Ｘ ≧θ_Ｙ）を満足させるようにするには、図４に示すようにトラニオンピン７と揺動中心Ｄとを結ぶ直線からある程度離して支軸２を配置しなければならない。しかし、このようにすると、引き起こし角度θが小さいときには、θ_Ｙ ≧０が満足できず、収納操作時のクリック感が生じないとともに確実に安定的な収納が実現されない。一方、引き起こし角度θが小さい範囲においてもθ_Ｙ ≧０を満足させようとすると、支軸２をトラニオンピン７と揺動中心Ｄとを結ぶ直線に近接させて配置しなければならず、この場合には引き起こし角度θが大きいときに若干ブレーキ力が緩むことになる。
【００４９】
いいかえると、前述した第１実施例のブレーキであると、良好な収納が可能となる範囲は、２θ_Ｘ ≧θ≧θ_Ｘとなる範囲である。ところが、この種のブレーキにおけるラチェットプレート３の第一歯とラチェット爪１０との係合位置は、通常水平から１０度程度の位置にあり、そこから約２度間隔で係合位置が複数（２０箇所程度）設けられ、引き起こし角度θの最大値θｍａｘが４０度以上になっているのが通常である。このため、引き起こし角度θが最小（１０度）でもクリック感が生じるように、支軸２をトラニオンピン７と揺動中心Ｄとを結ぶ直線に近接させて配置すると、前記良好な収納が可能な範囲は概略２０度≧θ≧１０度となって、４０度≧θ≧２０度の範囲においてブレーキ力の低下が避けられないのである。
【００５０】
しかし、この第２実施例のブレーキであると、トラニオンピン７は、図１１に示すように、収納角度がθ_１を越えるまでは点ａを中心に回転し、収納角度がθ_１を越えた後は点ｂを中心に回転する。このため、前述した思想で点ａ，ｂ又は距離ｓ等が設定してあれば、引き起し角度が小さくても、トラニオンピン７が揺動中心Ｄと点ａを通る直線Ｄ−ａを越えた時点（θ＞θｘ_１となった時点）でクリック感が発生し、一方、ブレーキ力が緩まない限界は２θｘ_１より大きくなる。（この場合、最大収納角度＝θ_１＋θ_２＞２θｘ_１であって、図１１に示す如く、この最大収納角度においてもトラニオンピン７と揺動中心Ｄとの距離は引き起し直後に対して縮まっていない。）
なお、収納角度がθ_１を越えると回転中心が点ａから点ｂに移行するため、ブレーキケーブルの張力による支軸２Ｘ回りの回転モーメントの向きが反時計回りから時計回りに戻る領域（θ_１＜収納角度＜θ_１＋θｘ_２）が存在し、引き起し角度θがこの領域に相当するときには、ブレーキケーブルの張力を利用して操作レバー５を信頼性高く安定的に水平位置に収納することは理論上できない。しかし、前述のように、摺動抵抗により水平位置に維持される構成とするか、距離ｓを最小限に設定してこの角度θｘ_２を小さくすることで、実用上問題なく水平位置に収納することができる。
【００５１】
なお、上記実施例においては、支軸をベース部材１に固定し、これを挿入する挿入穴をラチェットプレート３に形成したが、支軸をラチェットプレート３に固定し、挿入穴をベース部材１に設けてもよい。
【００５２】
【発明の効果】
本発明にかかる収納式レバ−型パ−キングブレ−キによれば、ブレ−キを作動させたまま操作レバ−が収納できるので、車両において運転席と助手席を併せて簡易ベットとして利用する場合に、操作レバ−が邪魔にならず好都合である。しかも、本発明のものは、ブレ−キ非作動時とほぼ同じ低く倒れた姿勢に操作レバ−を収納することができるので、操作レバ−は全く邪魔になず、上記効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１実施例であるパ−キングブレ−キの側面図である。
【図２】図１のＩＩ矢視図である。
【図３】図１のＩＩＩ −ＩＩＩ断面図である。
【図４】本発明の第１実施例であるパ−キングブレ−キにおいて、操作レバ−を引き上げた状態を示す図である。
【図５】本発明の第１実施例であるパ−キングブレ−キにおいて、操作レバ−を収納した状態を示す図である。
【図６】操作レバー収納時のトラニオンピンの挙動を説明するための図である。
【図７】本発明の第２実施例であるパ−キングブレ−キの側面図である。
【図８】本発明の第２実施例における支軸と挿入穴の形状を示す拡大図である。
【図９】本発明の第２実施例における支軸と挿入穴の操作レバー収納時の挙動を示す図である。
【図１０】本発明の第２実施例における支軸と挿入穴の操作レバー収納時の挙動を示す図である。
【図１１】本発明の第２実施例における操作レバー収納時のトラニオンピンの挙動を説明するための図である。
【符号の説明】
１…ベ−ス部材
２，２Ｘ…支軸
２Ｙ…挿入穴
３…ラチェットプレ−ト
４…枢着軸
５…操作レバ−
６…第１当接部
７…トラニオンピン
８…第２当接部
９…連結具
１０…ラチェット爪[0001]
[Industrial applications]
According to the present invention, a trunnion pin mounted on the operation lever and a trunnion pin are mounted on the ratchet plate by raising an operation lever mounted on the ratchet plate so that the operation lever can be turned upside down by a pivot shaft. The brake is operated by pulling the brake cable through a connecting tool connected to the cable, and the ratchet pawl provided on the operation lever is engaged with the teeth of the ratchet plate. The present invention relates to a retractable lever-type parking brake having a configuration in which the operation lever can be depressed and stored while maintaining a state in which the brake cable is pulled and the brake is operated.
[0002]
[Prior art]
Since the lever-type parking brake of an automobile is usually provided between the driver's seat and the passenger's seat, the operating lever raised to activate the brake is stored with the brake activated. If possible, for example, the driver's seat and the passenger's seat can be used together as a simple bet, which is convenient.
[0003]
For this purpose, there has been proposed a configuration in which the operation lever is divided into a base portion and a gripping lever, and the operation lever can be folded and stored in the divided portion (Japanese Utility Model Laid-Open No. 57-80355). .
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-mentioned prior art, the base of the operation lever is still raised, and the entire operation lever is brought to a state in which the entire operation lever is tilted substantially completely horizontally (a state in which the brake is not operated and in the same posture). And it was still insufficient to achieve the above-mentioned object.
[0005]
SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been made in view of such a problem of the conventional technology, and has a storage-type parking brake capable of storing the operation lever in a state substantially in the same posture as the brake non-operation state. It is intended to provide.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The gist of the present invention to achieve such an object is as follows.
1 A trunnion pin (7) attached to the operation lever is raised by raising an operation lever (5) attached to the ratchet plate (3) so as to be movable up and down by a pivot shaft (4). The brake cable is pulled through the brake lever to operate the brake, and the engagement between the ratchet pawl (10) provided on the operation lever and the teeth of the ratchet plate causes the brake cable to be pulled and the brake to operate. In the retractable lever type parking brake, which can be stored by tilting the operation lever while maintaining it,
The ratchet plate is pivoted by a support shaft (2, 2X) provided in parallel with the pivot shaft so that the ratchet plate can be turned upside down together with the operation lever to accommodate the operation lever. (D) is attached to the base member (1) fixed to the vehicle body so as to be able to be turned upside down,
The swing center (D) of the brake cable is displaced relative to the ratchet plate (3) when the ratchet plate (3) is tilted together with the operation lever to tilt and store the operation lever. Things,
The trunnion pin (7) is displaced such that when the ratchet plate (3) falls down together with the operation lever (5), the distance from the swing center does not substantially decrease.
When the operating lever (5) is pulled on the base member (1) to pull the brake cable, the base member (1) comes into contact with the ratchet plate (3) to prevent the ratchet plate (3) from swinging in the direction in which the ratchet plate (3) is raised. The operation lever (5) contacts the first contact portion (6) and a contact member provided on the operation lever (5) to swing the operation lever (5) in the tilting direction. A lever type parking brake comprising a second contact portion (8) for regulating the position to a substantially horizontal position.
[0007]
(2) The pivot (4), the support shaft (2) and the trunnion pin (7) are moved by a predetermined angle to pull the brake cable, and the operating lever (5) is connected to the support shaft (2). When the ratchet plate (3) is tilted to the horizontal position at the center, the distance between the swing center and the trunnion pin (7) is not substantially reduced, and the tension of the brake cable causes The rotation moment about the support shaft (2) generated on the operation lever (5) or the ratchet plate (3) is arranged so as to be reversed from the induced direction to the tilted direction. 2. A lever-type parking brake according to item 1.
[0008]
(3) The trunnion pin (7) attached to the operation lever is raised by raising the operation lever (5) attached to the ratchet plate (3) so that the operation lever can be turned upside down by the pivot shaft (4). The brake cable is pulled through the brake lever to operate the brake, and the engagement between the ratchet pawl (10) provided on the operation lever and the teeth of the ratchet plate causes the brake cable to be pulled and the brake to operate. In the retractable lever type parking brake, which can be stored by tilting the operation lever while maintaining it,
The ratchet plate is supported by a support shaft (2X) provided in parallel with the pivot shaft so that the ratchet plate can be moved up and down together with the operation lever so as to house the operation lever. At the base member (1) fixed to the vehicle body,
When the operating lever (5) is pulled on the base member (1) to pull the brake cable, the base member (1) comes into contact with the ratchet plate (3) to prevent the ratchet plate (3) from swinging in the direction in which the ratchet plate (3) is raised. The operation lever (5) contacts the first contact portion (6) and a contact member provided on the operation lever (5) to swing the operation lever (5) in the tilting direction. A second contact portion (8) for regulating the position to a substantially horizontal position,
The support shaft (2X) is fixed to the base member (1) or the ratchet plate (3) so that both left and right end surfaces have a semicircular oval cross section,
The ratchet plate (3) supports the support shaft (2X) by inserting the support shaft (2X) into an insertion hole (2Y) formed in the ratchet plate (3) or the base member (1) so that the ratchet plate (2X) can be turned upside down.
The insertion hole (2Y) is in the middle of the operation lever (5) raised by a predetermined angle to pull the brake cable being retracted to the horizontal position together with the ratchet plate (3) around the support shaft (2X). The pivot (2X) is moved so that the center of rotation of the ratchet plate (3) moves from the center (a) of the semicircle at one end of the spindle (2X) to the center (b) of the semicircle at the other end. A lever-type parking brake having a substantially rhombic shape in sliding contact.
[0009]
(4) The pivot (4), the support shaft (2X) and the trunnion pin (7) are moved by a predetermined angle to pull the brake cable, and the operating lever (5) is connected to the support shaft (2X). When retracted to the horizontal position with the ratchet plate (3) at the center, the distance between the swing center and the trunnion pin (7) does not substantially decrease, and the tension of the brake cable causes The rotational moment about the support shaft (2X) generated in the operation lever (5) or the ratchet plate (3) is arranged so as to be reversed from the induced direction to the tilted direction,
The center (b) of the semicircle at the other end of the support shaft (2X) is closer to the trunnion pin (7) before storage than the center (a) of the semicircle at the other end of the support shaft (2X). Item 3. The lever-type parking brake according to Item 3, wherein the lever-type parking brake is arranged in a direction away from a straight line connecting to the moving center.
[0010]
[Action]
With the retractable parking brake of the present invention, the operating lever (5) raised to pull the brake cable maintains the engagement state of the ratchet pawl (10) while the ratchet plate ( The contact member of the operating lever (5) is connected to the second contact portion (8) of the ratchet plate (3) together with the ratchet plate (3) around the support shaft (2, 2X) supporting the 3). ), That is, it can be stored by tilting it to the horizontal position.
[0011]
When the pivot shaft (4), the support shafts (2, 2X) and the trunnion pin (7) are arranged in a predetermined relationship, when the operation lever (5) raised by a predetermined angle is stored, a shake is caused. -The distance between the swing center of the cable and the trunnion pin (7) is hardly reduced, so that the tension of the brake cable, that is, the braking force does not decrease, and the brake cable does not fall. The direction of the rotational moment about the spindle (2, 2X) generated on the operation lever or the ratchet plate (3) due to the tension causes the direction of the rotation moment to be reversed from the direction of the rotation. , The operation lever (5) is maintained in the housed state with high reliability. In addition, a response (so-called click sensation) that is changed by reversing the direction of the rotational moment makes it possible for the operator to clearly understand that the storage state has been achieved, thereby improving the operability.
[0012]
When the support shaft (2X) or the insertion hole (2Y) of the support shaft (2X) has a predetermined elliptical cross-sectional shape or a substantially rhombic shape, the center of rotation of the ratchet plate (3) during storage is adjusted. Since it can be changed, the behavior of the trunnion pin (7) or the operation lever (5) at the time of storage can be a composite of two circular motions, and the braking force is set so as not to decrease in a wide range. Also, various tunings such as adjusting the position of the operation lever (5) after storage can be performed.
[0013]
In particular, the center (b) of the semicircle at the other end of the support shaft (2X) is closer to the trunnion pin (7) before storage than the center (a) of the semicircle at one end of the support shaft (2X). In the case where the operation lever (5) is disposed in a direction away from the straight line connecting the swing center, the trunnion pin (7) can be used even if the angle for storing the operation lever (5) is large (equal to the angle at which the operation lever (5) is pulled up). ) Moves in the direction away from the center of swing, so that the click feeling can be generated without lowering the braking force in a wide range of the storage angle of the operation lever (5).
[0014]
【Example】
Hereinafter, a first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
The retractable lever-type parking brake of the present embodiment includes a base member 1 fixed to a vehicle body at a position above a swing center D of a brake cable (not shown) and a support shaft 2. The ratchet plate 3 is attached to the base member 1 so as to be able to move up and down, and the ratchet plate 3 is attached to the ratchet plate 3 so as to be able to move up and down by a pivot shaft 4 provided in parallel with the support shaft 2. A first contact portion provided on the operation lever 5 and the base member 1 and in contact with the ratchet plate 3 to restrict swinging of the ratchet plate 3 in the direction in which the ratchet plate 3 is raised to the normal operation position. 6, the trunnion pin 7 attached to the operation lever 5, and the operation lever 5 swinging in the tilting direction by contacting the trunnion pin 7 (contact member) becomes substantially horizontal. The second contact portion 8 for regulating the position to the position and the trunnion The operating lever 5 is connected to a rod-shaped connecting member 9 for connecting a brake cable to the operating lever 7 and the teeth 3a of the ratchet plate 3 provided on the operating lever 5. And a ratchet claw 10 for holding a state raised against the ratchet claw.
[0015]
The swing center D of the brake cable is a position at which the brake cable is slidably inserted into, for example, a tubular member and guided, and as shown in FIG. Up to 7, the brake cable and the connector 9 are stretched in a straight line.
[0016]
As shown in FIG. 1, the base member 1 has a generally U-shaped shape with a constricted central portion. Near the center of the upper end surface, there is provided a concave portion 11 with which the trunnion pin 7 in which the brake is inactive is in contact. Is formed. The upper end surface of the base member 1 continuing from the concave portion 11 to the side on which the operation lever 5 is tilted (the left side in FIG. 1) is the second contact portion 8. As shown in FIGS. 1 and 2, the first contact portion 6 is a pin projecting laterally (toward in FIG. 1) from the upper end side surface of the operating lever 5 on the raising side (right side in FIG. 1) of the concave portion 11. It is formed as. The support shaft 2 is inserted into the insertion hole of the ratchet plate 3 and fixed to the base member 1. The support shaft 2 has a circular cross-section. In FIG. It is provided to extend.
[0017]
Here, the concave portion 11 is arranged at a position where a straight line connecting the center of the trunnion pin 7 and the swing center in the brake non-operating state is slightly inclined to the tilting side of the operation lever 5. In addition, the second contact portion 8 is provided with a raising angle when the operation lever 5 is tilted and stored together with the ratchet plate 3 around the support shaft 2 after the operation lever 5 is raised as shown in FIG. θ and the tilt angle (θ _X + Θ _Y ) Is formed on a curved surface so that The insertion hole of the ratchet plate 3 into which the support shaft 2 is inserted is a hole having a circular cross section so that the ratchet plate 3 is rotatably supported by the support shaft 2.
[0018]
The ratchet plate 3 is disposed so as to be in contact with one surface (the surface on the opposite side in FIG. 1) of the base member 1 and is swingably attached to the base member 1 by the support shaft 2. A protruding portion 12 is formed on an end surface on the tilting side, and on one end on the opposite side. When the protruding portion 12 comes into contact with the first contact portion 6 of the base member 1, the ratchet plate 3 cannot swing in the direction in which the operation lever 5 is raised (the right rotation direction in FIG. 1). It becomes the operation position.
[0019]
The pivot shaft 4 is disposed so as to be located diagonally above the support shaft 2 or the trunnion pin 7 in the pulling direction of the operation lever 5 (obliquely right above in FIG. 1) in the normal operation position. An arc-shaped groove 13 is formed to allow the trunnion pin 7 to swing about the pivot shaft 4.
[0020]
As shown in FIGS. 1 and 2, the operation lever 5 includes a lever portion 14 and a grip portion 15 extending from the end of the lever portion 14. It comprises a tubular portion 16 extending in a line and having a C-shaped cross section, and plate-like portions 17 and 18 extending in parallel from the lower surface side where the tubular portion 16 opens. The lever portion 14 is disposed so as to partially cover both side surfaces of the ratchet plate 3 and the base member 1, and is attached to the pivot 4 at the plate portions 17 and 18. As shown in FIGS. 2 and 3, projecting portions 17a and 18a projecting to both outsides are formed at positions where the plate-like portions 17 and 18 face each other, and are inserted into holes provided in these. The trunnion pin 7 is attached to the trunnion pin 7 and passes through the arc-shaped groove 13.
[0021]
The operation lever 5 includes a support shaft 19 for swingably supporting the ratchet claw 10 and a rod 20 disposed inside the grip portion 15 and the tubular portion 16 so as to be slidable and having one end connected to the ratchet claw 10. And an operation button 21 attached to the other end of the rod 20 and protruding from the tip of the operation lever 5, and an operation button 21 provided in the grip 15 to push the operation button 21 to move the rod 20 to the grip 15 (the engagement of the ratchet pawl 10). An engagement operation mechanism for the ratchet claw 10 including a compression spring 22 that biases the ratchet claw 10 is provided.
[0022]
That is, unless the operation button 21 is operated, the ratchet pawl 10 maintains the engagement state with the teeth 3a of the ratchet plate 3 by the urging force of the compression spring 22, and this engagement is released when the operation button 21 is pressed. It is configured as follows. The engagement between the ratchet pawl 10 and the teeth 3a of the ratchet plate 3 is sequentially performed in one direction so as to allow only the raising of the operation lever 5 without operating the operation button 21. Can be moved.
[0023]
In the above-mentioned parking brake, the positions of the pivot shaft 4, the support shaft 2 and the trunnion pin 7 with respect to the swing center D are determined by the operation lever 5 raised by a predetermined angle to pull the brake cable. When the ratchet plate 3 and the ratchet plate 3 are tilted to a horizontal position around the support shaft 2 while maintaining the engagement state of the ratchet pawl, the distance between the swing center D and the trunnion pin 7 does not shrink, and the brake The direction of the rotational moment around the support shaft 2 generated on the operation lever 5 or the ratchet plate 3 by the tension of the cable is set to be reversed from the induced direction.
[0024]
That is, as shown in FIG. 4, when the operation lever 5 is raised at a raising angle larger than that at which the operation lever 5 is normally operated, and the operation lever 5 is tilted together with the ratchet plate 3 from this state, the swing center D As shown in FIG. 4, the angle between the straight line connecting the support shaft 2 and the center of the support shaft 2 and the straight line connecting the support shaft 2 and the center of the trunnion pin 7 is represented by θ as shown in FIG. _X , Θ _Y And θ _X ≧ θ _Y And θ _Y The arrangement positions of the pivot shaft 4, the support shaft 2, and the trunnion pin 7 with respect to the swing center D are set so that> 0.
[0025]
Next, the operation of the first embodiment will be described.
When the ratchet plate 3 is in the normal operation position, the direction of the moment about the spindle 2 generated on the ratchet plate 3 and the operation lever 5 by the tension of the brake cable is clockwise in FIG. When the ratchet plate 3 is in the normal operation position, the direction of the moment about the pivot shaft 4 generated on the operation lever 5 by the tension of the brake cable is counterclockwise in FIG.
[0026]
For this reason, when the operation lever 5 is pulled up from the position shown in FIG. 1 when the ratchet plate 3 is in the normal operation position, only the operation lever 5 rises as shown in FIG. The ratchet plate 3 remains in contact with the first contact portion 6 even when the brake is actuated due to an increase in the distance to the operating lever 5 and then the hand is released from the operating lever 5, and the operating lever 5 is in contact with the ratchet pawl. The brake operation state is maintained while maintaining the state caused by the engagement of the brake lever 10. When the operation button 21 is pressed in this state to release the engagement of the ratchet claw 10, the operation lever 5 returns to the original position shown in FIG. 1 by the moment due to the tension of the brake cable. Therefore, when the ratchet plate 3 is in the normal operation position, a normal hand brake operation can be performed.
[0027]
Then, with the ratchet plate 3 in the normal operation position, the operation lever 5 (the state shown in FIG. 4) caused to pull the brake cable maintains the engagement state of the ratchet pawl 10 while maintaining the engagement state. With the ratchet plate 3 and the ratchet plate 3 as the center, the trunnion pin 7 (contact member) is brought down to the position (horizontal position) where the second contact portion 8 of the ratchet plate 3 contacts the ratchet plate 3. Can be stored.
[0028]
That is, when the operation lever 5 raised as shown in FIG. 4 is pushed in the tilting direction (left side in FIG. 4) without operating the operation button 21, the operation lever 5 swings around the support shaft 2 together with the ratchet plate 3. As shown in FIG.
[0029]
Further, the storage position of the operation lever 5 shown in FIG. 5 is substantially the same as the non-operation state in the normal operation shown in FIG. Also, at this time, the distance between the swing center D of the brake cable and the trunnion pin 7 is increased but not reduced, so that the tension of the brake cable, that is, the brake force is not reduced at all (in fact, To increase). Furthermore, if the raising angle θ is an angle equal to or larger than the degree of normal operation (in this case, θ> θ _X If so, the direction of the rotational moment about the support shaft 2 generated on the operation lever 5 or the ratchet plate 3 due to the tension of the brake cable causes the direction (clockwise rotation in FIGS. 1 and 4). The operation lever 5 is pressed against the second contact portion 8 even if the hand is released from the operation lever 5, so that the stored state is reliably maintained. In addition, the operator's feeling (click feeling), which is changed by reversing the direction of the rotation moment, clearly indicates that the operator is in the stowed state, and the operation feeling is good.
[0030]
Then, in order to release the brake from the stored state, the operation lever 5 may be pulled up to the position shown in FIG.
[0031]
When the raising angle θ is smaller than the degree of normal operation, the braking force is increased by storage, but there is no reversal of the rotation moment and no clicking feeling is generated. However, by setting the sliding resistance of the support shaft 2 larger than the rotational moment due to the tension of the brake cable, it is possible to stably store the support shaft 2 in practical use. In addition, the setting condition θ _X ≧ θ _Y Does not need to be strictly satisfied, and may be outside this setting condition as long as the reduction of the braking force is not hindered.
[0032]
Next, a second embodiment will be described with reference to FIGS.
The same components as those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and description thereof is omitted.
The characteristic feature of the brake of the second embodiment is that, as shown in FIGS. 7 and 8, the support shaft 2X for supporting the ratchet plate 3 has an oval cross-sectional shape on both left and right end surfaces. The point is that the insertion hole 2Y of the ratchet plate 3 into which the shaft 2X is inserted has a substantially rhombic shape that slides on the support shaft 2X.
[0033]
Specifically, as shown in FIG. 8, the cross-sectional outer shape of the support shaft 2X connects a semicircle having a radius r centered on two points a and b separated by a distance s, and both ends of the semicircle by parallel straight lines. The shape is
[0034]
When the ratchet plate 3 is in the normal operation position shown in FIG. 7, the insertion hole 2Y is shaped as shown in FIG. 8 so that the rotation center of the ratchet plate 3 at the time of storage shifts from the point a to the point b. It is assumed that.
[0035]
That is, the angle θ from the position where the end point of the support shaft 2X on the side of the point b slides. ₁ Arc-shaped portion 2Y of a substantially radius R (R = s + r) drawn around the point a by the distance ₁ And this arc-shaped portion 2Y ₁ To point b ₀ (Point b is angle θ around point a ₁ Arc-shaped portion 2Y having a substantially radius r drawn 90 degrees from the point rotated only by ₂ And this arc-shaped portion 2Y ₂ And a straight line b for a distance s ₀ Linear portion 2Y drawn in parallel to −a ₃ And this linear portion 2Y ₃ And an arc-shaped portion 2Y having a substantially radius r drawn by 90 degrees around the point a. ₄ And this arc-shaped portion 2Y ₄ And the angle θ ₂ Minute point b ₀ Arc-shaped portion 2Y having a substantially radius R drawn around the center ₅ And this arc-shaped portion 2Y ₅ Arc-shaped portion 2Y having a substantially radius r ₆ And the arc-shaped portion 2Y ₁ Part 2Y having a substantially radius r and continuing from the start end of ₈ And the arc-shaped portion 2Y ₆ And arc-shaped portion 2Y ₈ And a linear portion 2Y connecting these ₇ And an inner surface shape comprising:
[0036]
Here, points a and b are points fixed to base member 1 (vehicle) (support shaft 2X is fixed to base member 1), and point b ₀ Is a point fixed to the ratchet plate 3. Further, for convenience of the following description, a point which is coincident with the point a in the normal operation state and which is fixed to the ratchet plate 3 is referred to as a point a. ₀ Is defined.
[0037]
The positions of the points a and b, the distance s, or the angle θ ₁ , Θ ₂ Is set to various values in order to achieve a desired behavior of the operation lever 5 or the trunnion pin 7 at the time of storage (as will be described later, not a simple rotational movement, but a movement obtained by combining two rotational movements). be able to. However, if the braking force does not decrease and a good clicking characteristic is achieved in a wide range of the raising angle θ, it is preferable to set the following concept.
[0038]
First, the point a is a condition (θ) at which the above-described click feeling occurs when the operation lever 5 and the ratchet plate 3 are stored and rotated about the point a even if the angle θ caused by the operation lever 5 is small. _Y > 0) is arranged at a position close to a straight line connecting the trunnion pin 7 and the swing center D before storage. On the other hand, the point b is located at a position farther from the straight line connecting the trunnion pin 7 and the swing center D before being stored (in this case, the position at the horizontal left distance s) than the point a.
[0039]
And θ ₁ Is determined when the operation lever 5 is at the angle θ. ₁ (Ie, θ = θ ₁ ) To the horizontal position around the point a, the distance between the trunnion pin 7 and the swing center D (the amount of pulling of the brake cable) does not decrease, and as far as possible the braking force does not decrease. Set to a large value.
[0040]
This is because, when the trunnion pin 7 or the support shaft 2x or the like has an arrangement relationship with respect to the swing center D as shown in FIG. The distance between the trunnion pin 7 and the swing center D increases until the angle θ exceeds the angle corresponding to the aforementioned θx (shown in FIG. 4) as long as the rotation center of the ratchet plate is constant. , Decreases after the angle θ exceeds this angle. For this reason, there is a limit to the angle at which the brake force is not loosened in the storage by rotation about one point a. ₁ Is to be set large.
[0041]
Next, θ ₂ Is the value of θ ₁ Is inevitably determined from the value of In other words, it is necessary to be able to store even when the raising angle θ is the maximum (θ = θmax),
θ ₂ ≧ θmax−θ ₁ It becomes.
[0042]
Further, the distance s between the point a and the point b should be set as small as possible within a range in which the braking force at the time of storage can be maintained at a minimum even if the storage angle (that is, the raising angle θ) is maximum. This is because if the distance s is set to be large, the point b is separated from the straight line connecting the trunnion pin 7 and the swing center D, and the braking force is hardly reduced after the storage even if the storage angle is large. And the raising angle θ is θ ₁ This is because the range (explained in detail later), which does not generate a click feeling, which is located beyond the range becomes large, and therefore, it should be set in consideration of these harmony points.
[0043]
The second contact portion 8X of the brake in the second embodiment is formed on a curved surface such that the raising angle θ is equal to the storage angle, as in the first embodiment. The center of rotation of the plate 3 shifts during storage, and the behavior of the trunnion pin 7 (moving position at the time of storage) is different from that of the first embodiment. Accordingly, the second contact portion of the first embodiment is correspondingly changed. 8 has a different shape.
[0044]
Next, the operation of the second embodiment will be described.
The operation method of the brake of the second embodiment is the same as that of the first embodiment. That is, if the operation lever 5 is raised in the normal operation state, the brake can be applied according to the raising angle θ, and the operation button 21 can be pressed to release it. When the raised operating lever 5 is pushed in the tilting direction without operating the operation button 21 in the state where the ratchet plate 3 is in the normal operating position, the operating lever 5 moves the supporting shaft 2X together with the ratchet plate 3. It swings as a center and falls down until the trunnion pin 7 comes into contact with the second contact portion 8X, so that it can be stored in a horizontal position.
[0045]
However, in the case of the brake of the second embodiment, when the operation lever 5 and the ratchet plate 3 are stored, they are not simply rotated around one point, but the elevating angle θ is θ. ₁ From the range exceeding, a motion combining rotational motions around two points a and b is performed. That is, the storage angle θ is θ ₁ Until it exceeds, the ratchet plate 3 is inserted into the arc-shaped portion 2Y of the insertion hole 2Y. ₁ And arc-shaped portion 2Y ₄ At about the point a while sliding on the both ends of the support shaft 2X at the position shown in FIG. ₁ After exceeding, the arc-shaped portion 2Y ₂ And arc-shaped portion 2Y ₅ At this point, the shaft 2X rotates while sliding on both ends of the shaft 2X, and the storage angle is maximized (θ ₁ + Θ ₂ In the case of ()), it rotates to the position shown in FIG.
[0046]
For this reason, it is possible to perform various tunings such as setting such that the clicking force is generated without reducing the braking force in a wide range, and adjusting the position of the operation lever after being stored.
[0047]
That is, in the case of the brake of the first embodiment, as shown in FIG. 6, the movement of the trunnion pin is a simple rotation about the center of the support shaft 2. The position of the support shaft 2 is uniquely determined, and the degree of freedom in design is small.
[0048]
Further, there is a limit to a range that can be set so as not to reduce the braking force and to generate a click feeling.
For example, the condition (θ _X ≧ θ _Y 4), the support shaft 2 must be arranged at a certain distance from the straight line connecting the trunnion pin 7 and the swing center D as shown in FIG. However, in this case, when the raising angle θ is small, θ _Y Since ≧ 0 cannot be satisfied, a click feeling at the time of the storage operation does not occur, and stable storage is not reliably realized. On the other hand, even in the range where the angle of inclination θ is small, θ _Y In order to satisfy ≧ 0, the support shaft 2 must be arranged close to a straight line connecting the trunnion pin 7 and the swing center D. In this case, when the angle θ is large, the braking force is slightly increased. Will loosen.
[0049]
In other words, with the brake of the first embodiment described above, the range in which good storage is possible is 2θ. _X ≧ θ ≧ θ _X It is the range which becomes. However, the engagement position between the first teeth of the ratchet plate 3 and the ratchet pawl 10 in this type of brake is usually about 10 degrees from horizontal, and a plurality of engagement positions (20 It is usual that the maximum value θmax of the raising angle θ is 40 degrees or more. For this reason, when the support shaft 2 is arranged close to a straight line connecting the trunnion pin 7 and the swing center D so that a click feeling is generated even when the raising angle θ is the minimum (10 degrees), the above-described good storage is possible. The range is approximately 20 degrees ≧ θ ≧ 10 degrees, and in the range of 40 degrees ≧ θ ≧ 20 degrees, a decrease in braking force cannot be avoided.
[0050]
However, in the brake of the second embodiment, the trunnion pin 7 has a storage angle θ as shown in FIG. ₁ Is rotated around the point a until the storage angle θ ₁ After that, it rotates around the point b. Therefore, if the points a and b or the distance s and the like are set in the above-described concept, the trunnion pin 7 will not exceed the straight line Da passing through the swing center D and the point a, even if the raising angle is small. (Θ> θx ₁ Click feeling), but the limit at which the braking force does not loosen is 2θx ₁ Be larger. (In this case, the maximum storage angle = θ ₁ + Θ ₂ > 2θx ₁ However, as shown in FIG. 11, even at this maximum storage angle, the distance between the trunnion pin 7 and the swing center D is not reduced as compared to immediately after the pull-up. )
Note that the storage angle is θ ₁ , The rotation center shifts from the point a to the point b, so that the direction of the rotation moment about the support shaft 2X due to the tension of the brake cable returns from the counterclockwise to the clockwise (θ). ₁ <Storage angle <θ ₁ + Θx ₂ ) Is present, and when the raising angle θ corresponds to this region, it is theoretically impossible to reliably and stably store the operation lever 5 in the horizontal position using the tension of the brake cable. However, as described above, the horizontal position is maintained by the sliding resistance, or the angle θx is set by setting the distance s to a minimum. ₂ Can be stored in a horizontal position without any practical problem.
[0051]
In the above embodiment, the support shaft is fixed to the base member 1 and the insertion hole for inserting the support shaft is formed in the ratchet plate 3. However, the support shaft is fixed to the ratchet plate 3, and the insertion hole is fixed to the base member 1. It may be provided.
[0052]
【The invention's effect】
According to the retractable lever-type parking brake according to the present invention, the operation lever can be stored while the brake is operated, so that the driver's seat and the passenger's seat can be used together as a simple bet in a vehicle. In addition, the operation lever is not obstructive and is convenient. In addition, according to the present invention, the operation lever can be stored in a posture as low as approximately when the brake is not operated, so that the operation lever does not become a hindrance at all, and the above-mentioned effect is large.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of a parking brake according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a view taken in the direction of the arrow II in FIG.
FIG. 3 is a sectional view taken along the line III-III of FIG. 1;
FIG. 4 is a view showing a state in which an operation lever is raised in a parking brake according to a first embodiment of the present invention;
FIG. 5 is a view showing a state in which an operation lever is stored in the parking brake according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a diagram for explaining the behavior of the trunnion pin when the operation lever is stored.
FIG. 7 is a side view of a parking brake according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 8 is an enlarged view showing shapes of a support shaft and an insertion hole in a second embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a view showing a behavior of the support shaft and the insertion hole when the operation lever is stored in the second embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a view showing a behavior of the support shaft and the insertion hole when the operation lever is stored in the second embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a diagram for explaining the behavior of the trunnion pin when the operation lever is stored in the second embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
1. Base member
2,2X ... Spindle
2Y ... insertion hole
3. Ratchet plate
4 ... Pivot axis
5. Operation lever
6 1st contact part
7 ... Trunnion pin
8 Second contact part
9… Connector
10. Ratchet claws

Claims

By causing an operation lever attached to the ratchet plate to be tiltable by the pivot shaft, the brake cable is pulled through a trunnion pin attached to the operation lever to operate the brake, and A retractable type in which the operation lever is depressed and stored while maintaining the state where the brake cable is pulled and the brake is operated by engagement of the ratchet pawl provided on the operation lever with the teeth of the ratchet plate. In the lever type parking brake,
The ratchet plate is mounted on the vehicle body above the pivot center of the brake cable by a support shaft provided in parallel with the pivot shaft so that the ratchet plate can be tilted up and down together with the operation lever to house the operation lever. Attached to the fixed base member so that it can be turned upside down,
The swing center of the brake cable is displaced relative to the ratchet plate when the ratchet plate is tilted together with the operation lever to tilt and store the operation lever,
The trunnion pin is displaced so that a distance from the swing center does not substantially decrease when the ratchet plate falls down together with the operation lever, and the base member has an operation lever for pulling a brake cable. A first abutting portion that abuts against the ratchet plate to prevent swinging of the ratchet plate in a raising direction when the awake is caused; And a second contact portion for restricting the swing in the tilting direction to a position at which the operation lever is substantially horizontal.

The pivot shaft, the support shaft, and the trunnion pin move the pivot center when the operation lever raised by a predetermined angle to pull a brake cable is retracted to the horizontal position with the ratchet plate around the support shaft. And the distance between the trunnion pin and the trunnion pin is not substantially reduced, and the direction of the rotational moment around the support shaft generated on the operation lever or the ratchet plate due to the tension of the brake cable is caused to be reversed from the induced direction to the tilting direction. The lever-type parking brake according to claim 1, wherein:

By causing an operation lever attached to the ratchet plate to be tiltable by the pivot shaft, the brake cable is pulled through a trunnion pin attached to the operation lever to operate the brake, and A retractable type in which the operation lever is depressed and stored while maintaining the state where the brake cable is pulled and the brake is operated by engagement of the ratchet pawl provided on the operation lever with the teeth of the ratchet plate. In the lever type parking brake,
The ratchet plate is mounted on the vehicle body above the pivot center of the brake cable by a support shaft provided in parallel with the pivot shaft so that the ratchet plate can be tilted up and down together with the operation lever to house the operation lever. Attached to the fixed base member so that it can be turned upside down,
A first abutting portion that abuts against the ratchet plate to prevent swinging of the ratchet plate in a raising direction when the operating lever is raised to pull the brake cable; A second abutting portion that abuts on the provided abutting member and regulates the swinging of the operation lever in the tilting direction to a position where the operation lever is substantially horizontal;
The support shaft is fixed to the base member or the ratchet plate, with both left and right end surfaces having a semicircular oval cross section,
The ratchet plate is supported so that it can be turned upside down by inserting the support shaft into an insertion hole formed in the ratchet plate or the base member,
In the insertion hole, while the operation lever raised by a predetermined angle to pull a brake cable is housed to the horizontal position together with the ratchet plate around the support shaft, the rotation center of the ratchet plate is rotated by the rotation shaft of the support shaft. A lever-type parking brake having a substantially rhombic shape which slides on the support shaft so as to move from the center of the semicircle at one end to the center of the semicircle at the other end.

The pivot shaft, the support shaft, and the trunnion pin move when the operating lever, which has been raised by a predetermined angle to pull a brake cable, is retracted to the horizontal position together with the ratchet plate around the support shaft, the swing center. And the distance between the trunnion pin and the trunnion pin is not substantially reduced, and the direction of the rotational moment around the support shaft generated on the operation lever or the ratchet plate due to the tension of the brake cable is arranged so as to be inverted from the induced direction to the tilting direction,
The center of the semicircle at the other end of the support shaft is arranged in a direction away from the straight line connecting the trunnion pin and the swing center before storage than the center of the semicircle at one end of the support shaft. The lever type parking brake according to claim 3, wherein