JP3562509B2 - 再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録媒体に情報を記録もしくは再生する記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年光ディスクは様々な分野での応用が拡がりつつある。光ディスクは記録のできるRAMディスクと記録のできないROMディスクに分けられるが、RAMディスクはROMディスクに比べて5倍から10倍メディアの製造コストが高い。従って、大勢の人に大量の情報を配給する用途、例えば電子出版用途や音楽ソフトや映像ソフトを供給する用途のように安いメディアコストが要求される用途にはROMディスクが主として用いられている。しかし、CDROMゲーム機やCDROM内臓パソコンにみられるようにインタラクティブ用途への応用が拡がるにつれROMディスクにもRAM機能が求められるようになりつつある。民生用では大きなRAM容量が要求される用途は少ないため、民生用のインタラクティブ用途において、小容量RAM機能と大容量ROM機能と低コストの3条件を実現する新しい概念のメディアの登場が待たれていた。又、最近CD等のROMディスクの不正複製版が出回り、著作権者に深刻な損害を与えている。CD等の複製防止方式も求められている。又、ディスクに暗号化した複数のプログラムを入れ、パスワードにより解錠するソフト配布方式も普及しつつあり、パスワードのセキュリティを上げるため、ROM毎に異なるID番号を記録することが求められている。
【0003】
この概念を実現する一手法はROMディスクの裏面に一層の磁気記録層を設ける方法である。この場合の記録層形成の工程はROMディスクのコストの10分の1以下で、できるためROMディスクのコストを上げることなくパーシャルRAMディスクを実現できる。一つの方法としてカートリッジをもたないCDROMのようなROMディスクに関して、日本特許公開番号、56−163536、57−6446、57−212642、2−179951にみられるように、CDROMの表面に光記録部を、裏面に磁気記録部を設ける手法は既に提案されている。また、60−70543にみるようにアモスファス材料を用いた光ディスクのように非磁性材料からなる光記録部を表面に設け、裏面に磁性をもつ磁気記録層をもつディスクを用い、裏面側の機器部に磁気ヘッドを設けて磁気記録することが開示されている。
【0004】
又、複製防止方法に関してもディスクに意図的に傷をつけたり、すかしを入れたり、特殊な工程により特殊なディスクを作ることにより、その特殊な製造装置をもたないと製造できないという点を利用した複製防止手段しか開示されていなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしこれらの方法は単に磁気記録部と光記録部を単純に組み合わせただけで具体的に実現するのに必要な要件は全く開示されていない。例えば機器を実現する場合に重要な、光記録部と磁気記録部の相互干渉を防ぐ方法や、簡単な構成で磁気トラックにアクセスする方法や、回路を共用する方法やカートリッジなしで用いるメディアの磁気記録情報を磁気や摩耗等の外部環境から保護する方法や、RAM領域に記録する情報を圧縮する方法やアクセスを速くする方法や具体的なトラックの物理フォーマット等に関しては開示されていない。
【0006】
またメディアを実現するのに重要なメディアを安価に量産する工法や、メディアをCD規格に合致させる方法等々、つまり民生用パーシャルRAMディスクを具体的に実現するための手法は全くといってよいほど従来例には開示されていなかった。従って、従来開示されている方法では、民生用として使用できるメディアとシステムを具体的に実用化することが難しいという大きな問題点があった。
【0007】
本発明ではCD−ROMのようにカートリッジなしで用いるROMディスク型のパーシャルRAMディスク及びシステムを上記の項目について具体的に実現した記録再生装置と媒体を提供することを目的とする。
【0008】
次に不正複製防止方式に関して、本発明では、従来提案されているような特殊な工法を用いずに、アドレスの物理配置を替える等の方法により複製防止デイスクと装置を実現することを第二の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明の記録再生装置は透明基盤と光記録層からなる記録媒体上に光源から光を光ヘッドにより、透明基板側から上記光記録層に結像させ、信号の記録もしくは再生を行う記録再生装置において、上記媒体上に記録されたアドレス情報の位置もしくはピット深さ等を検出する位置検出手段と暗号の復号手段と照合部を有している。
【0010】
この構成によって、記録媒体に記録された物理配置情報と位置検出手段により、媒体の物理位置情報を照合部により照合することにより不正複製ディスクを検出することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
実施例1で不正に複製されたCD,CDROMやCD−ROMから正規の数以上のパソコンに不正にプログラムをコピーすることを防止する方法について述べる。まず前述した各々にPassword等の鍵のついた多数のプログラムの記録されたCDROM等の光ディスクの特定のプログラムの鍵を解除する方法について詳しく述べる。図59に示すように、このCDは本発明のディスクコピー防止方式が採用されているため、CDの複製はできない。更にCDの光学マーク部387にはディスク毎に異なるIDNo.が記録されている。これを発光部386aと受光部386bからなる光センサー386で例えば”204312001”なるデータを読みとりCPUのメモリーの中の鍵管理テーブル404のDisk IDNo.(OPT)に入れる。通常はこの方法で良いが光学マークは不正な複製業者により、印刷機に複製される可能性がある。さらに複製防止効果を高めるには、前述のようにバリウムフェライトによる4000Oe等の非常に高いHcの高Hc部401を設け、工場で磁気用のIDNo.(Mag)データ”205162”を磁気記録する。このデータの再生は通常の磁気ヘッドで可能であるため再生でき、鍵管理テーブル404のDisk IDNo.(Mag)の項目に入れられる。
【0012】
図8(a)のID番号の工程図に示すように、図9に示す着磁機540を用いることにより、媒体2にID番号を記録する工程が1秒以下に収まる。この着磁機540は、図9(a)(b)のようにリング形状で図9(c)(d)に示すように複数の着磁極542a〜fをもち、各々コイル545a〜fが巻かれている。着磁電流発生器543からの電流は、電流方向切換器544により、任意の電流がコイル545a〜fに流れるため、任意の磁化方向が得られる。
【0013】
図9(d)では左からS,N,S,S,N,S極の着磁方向を設定した場合を示している。この場合磁気記録層3は矢印51a,51b,51c,51dの方向の磁気記録信号が一瞬のうちに記録される。4000Oeの高Hcの磁性材料でも記録できる。従って、図8(a)に示すように従来の工程図8(b)に比べて、同じ時間でIDを記録したCDを生産できる。
【0014】
磁気ヘッドを使って媒体2を回転させながらID番号を磁気記録する方法であると、媒体回転立ち上がりと数回転の回転、回転の停止を含めると数秒かかる。従って、1秒程度のプロセス時間しか許されないCDの大量生産の工程に工程の流れを変えないで導入することは難しいという課題があった。
【0015】
図8(a)のID番号の工程図に示すように、図9に示す着磁機540を用いることにより、媒体2にID番号を記録する工程が1秒以下に収まるため、スループットの速い工程には、より適している。この着磁機540の記録動作を説明すると、図9(a)(b)のようにリング形状で図9(c)(d)に示すように複数の着磁極542a〜fをもち、各々コイル545a〜fが巻かれている。着磁電流発生器543からの電流は、電流方向切換器544により、任意の電流がコイル545a〜fに流れるため、任意の磁化方向が得られる。図9(d)では左からS,N,S,S,N,S極の着磁方向を設定した場合を示している。この場合磁気記録層3は矢印51a,51b,51c,51dの方向の磁気記録信号が特定トラック上に一瞬のうちに例えば数msで記録される。着磁機の場合、大電流を流すことができるため4000Oeの高Hcの磁性材料でも記録できる。従って、図8(a)に示すように図8(b)の従来の工程図の他の工程と同じ程度の作業時間でIDを記録できるため、工程の流れを全く変えないでCDを生産できる。しかも、着磁機540を用いた場合は媒体2を回転させずにID番号を磁気記録できるため、工程のスルプットを短縮できる上に、媒体を回転させないため、図8(a)の工程図に示すようにID番号記録後に印刷工程で印刷をしても、所定の角度に正確に印刷できるという効果がある。
【0016】
現在Hcが2700Oe程度の磁気記録層に記録できる磁気ヘッドは市販されている。このためHcが低いとID番号が改ざんされるという課題が想定できる。この課題に対して本発明の着磁機540は強力な磁界を発生するため、Hc=4000Oeのような高いHcをもつ磁気記録層3でもID番号を記録できる。高いHcの磁気記録層3を特定トラックに使用してID番号を記録した場合、この媒体のID番号は通常入手できる磁気ヘッド8では書き換え、つまり改ざんできないため、媒体のID番号に関連したパスワードのセキュリティを向上できるという効果がある。
【0017】
さらに本発明では図10に示すように、ディスクの物理配置テーブル532のデータとユニークなID番号の発生器546の信号を混合器547により、分離キーがないと分離しにくいように混合し、混合信号を分離キー548とともに暗号化器537に送り、暗号538にし、成形工程後に磁気記録トラック67に記録するか、原盤作成工程で光記録トラック65に記録する。記録再生装置1側では暗号デコーダ543により暗号を解読し、分離キーにより分離器549において分離キーによりID番号550とディスクの物理配置テーブル532を分離し、図5、図7で説明したような不正ディスクチェック方式により、不正ディスクをチェックし、不正ディスクの動作を停止させる。
【0018】
図10の方式の場合、磁気記録トラック67に記録される暗号538は、ユニークなID番号発生器546により、ID番号とディスク物理配置表との混合信号が暗号化されるため、一枚一枚のディスク毎に全て異なる。当然のことながらこのディスクは本発明の不正複製防止方式を用いているため、不正複製業者はCDの光記録部を不正複製できない。このため不正使用者はID番号を改ざんすることしか不正使用の道はない。パスワードの判明しているディスクと全く同一の原盤のディスクをみつけてきて、同じ暗号を磁気記録部に記録することによりこのパスワードを用いることにより不正使用ができる。ディスク物理配置表の暗号とID番号の暗号を分離して記録すると、同一原盤の全てのディスクの磁気記録層に同じ物理配置表の暗号が記録され、この暗号を読むことにより、同一原盤のディスクであることが容易に識別されてしまうため、ID番号の暗号をパスワードのわかっているID番号の暗号とに書き換えることにより、不正使用されてしまうという課題が考えられる。しかし、図10の方式は一枚のデイスクに対して複数の異なる原盤が存在し、しかも一枚一枚ディスク毎に暗号が全く違うため、2枚のディスクが同じ原盤であることを暗号を見ただけでは確認できない。
【0019】
まず、第1暗号から同じ原盤から作成されたディスクを探し出すことを困難にする原理を述べる。原盤の第1物理特徴情報は数多く検出できるが、ディスク2に記録できる容量には限界がある。又、大容量の第1物理特徴情報を記録しても暗号復号には処理時間を要する。解読時間に許容できる時間は、1秒程度であるから、第1暗号のデータ量は限定される。このことから現実的には得られる第1物理特徴情報から一部の情報を選択し、各ディスクの第1物理特徴情報を得ることになる。つまり、第1物理特徴情報は数多くの選択値の中から1つを選択すればよい。本説明ではこの選択値を図10の物理情報選択手段532aにより、ディスク毎に変えている。このことにより、同じ原盤から作成されたディスクでも、本発明ではディスク毎に第1物理特徴情報が異なり、当然第1暗号も異なる。
【0020】
上述のように、1つのソフトに対して、通常いくつかの原盤が作成されて、各原盤の第1物理特徴情報が異なる。以上から、第1暗号が同じディスクが存在する確率が極めて低くなるため、第一暗号のデータを入手するだけでは同じ原盤から作成されたディスクを探し出すことが、できなくなる。探し出すには、実際に多くのディスクの物理特徴情報を測定する必要がある。このことから、一般ユーザーレベルでは同一原盤のディスクを探し出すことが困難になる。
【0021】
次に、本発明では、図10に説明したようにディスク毎に異なるIDと第1物理特徴情報を一括して暗号化してある。このため、解読パスワードのわかっているディスクを入手し、この第1暗号を別のディスクの第1暗号を置き換えても第1物理特徴情報つまり、原盤が同じでないと海賊版防止プログラムにより動作停止するため、全く動作しない。図10の方法では、同じ原盤から作成されたディスクを見つけることが困難であるため、一般ユーザでは実質的にIDの改ざんそのものができなくなり、一般ユーザーの不正使用を防止できる。
【0022】
ディスクのディスク物理配置表532の情報を一枚分全部の領域にわたって読みとり、同一原盤かどうかをチェックするしかない。アドレス、角度、トラッキング、ピット深さ、エラーレートの全データをチェックするには大規模な装置が必要であり、確認時間も必要である。従って、不正複製業者がパスワードのわかっているCD等のディスクと同じ原盤のディスクを探し出すことが難しくなるため、不正複製業者がID番号を改ざんすることが困難になるという効果がある。
【0023】
ここで具体的な手順を図80のフローチャート図を用いて説明する。ステップ405でプログラムNo.Nの起動命令がきた場合ステップ405aでプログラムの鍵情報が磁気トラックに記録されているか読みにいく。この時、磁気ヘッドで記録電流を流し、このデータの消去を実行する。正規のディスクならHcが高いため鍵情報は消せない。不正なディスクならHcが低いため鍵情報は消えてしまう。次にステップ405bで鍵データつまりPasswordがあるかチェックし、Noならステップ405cで図81の画面図に示すように鍵の入力命令を使用者に伝え、ステップ405dで使用者が例えば“123456”と入力し、ステップ405eで正しいかチェックし、“No”ならステップ405fで停止し、画面に“鍵が正しくないか複製ディスクです”と表示し、Yesならステップ405gへ進み、プログラムNo.Nを開ける鍵データを記録媒体2の磁気トラックへ記録し、ステップ405iへとぶ。
【0024】
ステップ405bに戻り、Yesならステップ405hでプログラムNo.Nの鍵データを読み、ステップ405iで光記録層のディスクID(OPT)を読み込み、ステップ405jで磁気記録層に記録されているディスクID(Mag)を読み込み、ステップ405kで正しいかチェックする。Noの時はステップ405mで“複製ディスクです”と表示し停止する。Yesならステップ405nで鍵データとディスクID(OPT)とディスクID(Mag)の暗号解除演算をして正しいデータかをチェックする。ステップ405pでチェックし、Noならステップ405qでエラー表示をし、Yesならステップ405sでプログラムNo.Nの使用を開始させる。
【0025】
本発明のこの方式をを用いた場合、CDなら1/5に音声圧縮した曲を120曲入れて、ゲームソフトなら数百タイトル入れてCDを12曲もしくは1ゲームだけ最初に聴けるようにしておくと、12曲分もしくは1ゲーム分の著作権料に見合った価格で販売できる。そして、後で使用者が料金を支払うことにより、ソフト業者はディスクのIDNo.に対応する鍵を通知することにより、図59に示すように追加の曲もしくは追加のゲーム等のソフトを使用できるようになる。この場合、音声伸長ブロック407の採用により、CDの場合5倍の370分入るため最大120曲の音楽ソフトを1枚のCDに納めることができ、この中から鍵の解除により好きな曲を聴くことができる。鍵を一回解除すれば鍵データは記録されるため、鍵を毎回入れる必要がなくなるという効果がある。音楽CDやゲームCD以外にも電子辞書やフォトCD一般プログラムに用いても同様の効果がある。またコストを下げるため高Hc部401のIDNo.を省略してもよい。
【0026】
次にCD自体の複製を防止する方法について述べる。CDは現在、様々な形で不正に複製されており、複製を防止する方法が求められている。暗号化等のソフウェアだけでは、不正複製は防止できない。本発明ではCDのピット配列と暗号方式を利用して複製防止する方法を述べる。
【0027】
図1のマスタリング装置のブロック図に示すようにCD等のCLV型光ディスクの原盤を作成するマスタリング装置529は、線速度制御部26aをもち、CDの場合、1.2m/sから1.4m/sの範囲内に線速度を保ちながら光ヘッド6により、ディスク2上の感光体に光ビームでピットの潜像を露光により記録する。CDの場合、トラッキング回路24により、1回転につき、約1.6μmのピッチで半径rを増加させていくため、ピットはスパイラル状に記録されていく。こうして図3(a)に示すようにデータは原盤上にスパイラル上に記録される。VideodiskのようなCAVの光ディスクの場合、オリジナルディスクを再生し、この回転と回転制御を完全に連動して、原盤を作成することができる。従って、第三者がマスターデータ528を入手した場合、正規に製造されたCAVの光ディスクと全く同じピットパターンをもつ光ディスクの原盤をマスタリング装置529により容易に作成できる。CAVの場合、正規に製造された原盤と不法に製造された原盤とのビットパターンの差は数μm以内に収められる。このため、従来の方法で正規に作成された不正に作成された光ディスクとをピットパターンの物理的配置から区別することはできない。
【0028】
一方、CD−ROMのようにCLVの光ディスクの場合、1.2〜1.4m/sの範囲内の初めに設定した一定線速度でスパイラル上に原盤上に記録する。CAVの場合は一周に記録させるデータ数は常に一定であるがCLVの場合は、線速を変えることにより、一周のデータ数は変化する。線速の遅い場合は、図3(a)のようなデータ配置530aになるし、線速の速い場合は図3(b)のようなデータ配置530bになる。このように通常のマスタリング装置では正規のCDと不正にコピーされたCDでは、データ配置530が異なることがわかる。通常市販されているCD用のマスタリング装置では0.001m/sの高い精度で線速の設定ができる。そして一定の線速度で原盤を作成するが、この高い精度で、1.2m/sの線速で74分のCDの原盤を作成した場合でも、最外周トラックでプラス側に誤差がずれた場合11.783周分の誤差ができる。つまり、理想原盤に比べて最外周で11.783周×360度の角度誤差のあるデータ配置530bをもつ原盤ができる。従って図3(a)と図3(b)のようにデータ配置530すなわち各々のA〜A26のアドレス323a〜xが正規のCDと不正複製のCDでは異なる。例えば4分割し、Z〜Zの配置ゾーン531を定義した場合、A〜A26のアドレス323の配置ゾーン531が異なる。従って、2つのCDの配置ゾーン531とアドレス323の対応テーブルすなわち物理位置テーブル532を作成した場合、図3(a)と図3(b)に示すように、各々の物理位置テーブル532aと532とが正規のCDと不正複製されたCDでは異なることがわかる。この違いを利用して不正複製CDと正規なCDを弁別できる。
【0029】
ただ、単に物理的に複製しにくいCDを作っても、正規なCDを正規であると照合する方法が改ざんされ易いと効果が薄い。図5に示すように本発明ではこの物理位置テーブル532をCDの原盤製作中もしくは原盤製作完了後に、作成する。この物理配置テーブル532をRSA方式の公開暗号鍵方式等の一方向性関数を用いて暗号化手段537により暗号化して、CD媒体2の光ROM部65もしくはCD媒体2aの磁気記録トラック67に記録する。
【0030】
次にドライブ側ではCD媒体2もしくは2aから暗号信号538bを再生し、CDの光記録部から再生した暗号解読プログラム534を用いて、物理配置テーブル532を復元する。同じくCDから再生したディスクチェックプログラム533aを用いて現実のCDのアドレス38aに対するディスク回転角情報335を前述のFGからの回転パルス信号もしくはインデックスより得て、物理配置テーブル532のデータと照合し、OKであればSTARTし、NOであれば不正複製CDであると判別して、ソフトプログラムの動作や音楽ソフトの再生を停止させる。図3(b)に示す不正コピーのCDでは物理位置テーブル532bが正規のものと異なるため、リジェクトされる。暗号エンコードプログラム537が解読できない限り不正複製されたCDは動作しない。従って暗号信号をコピーしてもリジェクトされる。こうしてほぼ完全に不正コピーCDの再生は防止できるという大きな効果がある。
【0031】
不正複製業者が、本発明のCDドライブに対して対策をとれるとしたら、次の3つが考えられる。
【0032】
1.全く同じピットパターンのCLVディスクの原盤をつくる。2.図5のsecrefkeyの暗号エンコードプログラムを暗号デコードプログラム534より解読する。3.CD−ROMの中の全プログラムを分析し、暗号デコードプログラム534やディスクチェックプログラム533aをプログラム改造により入れ替える。以上のうちまず3番目の方法は、プログラム解読およびプログラム改造に時間つまり、高額のコストがかかるためCD複製による利益が少なくなるため意味がない。また、本発明の場合、暗号デコードプログラム534やディスクチェックプログラム533aをドライブ側ではなく、メディア側にもたせているため、CD−ROMのタイトルやプレス毎に変更できる。従って、プログラム解読や暗号解読の投資が毎タイトル必要なため不正複製業者の採算を悪化させ、経済的に複製を防止させる効果がある。
【0033】
次に、2番目の方法は、本発明では図5に示すようなRSA方式等の公開暗号鍵方式のような一方向性関数を用いている。例えば、演算式C=E(M)=M modnを用いることができる。このため、CD−ROM上に暗号デコードプログラムつまり鍵の一方が公開されていても、もう一方の鍵の暗号エンコードプログラム537の解読には例えば10億年かかるため解読されることはない。ただ、暗号エンコードプログラム537の情報が流出する可能性もある。しかし、図5の方法では、ドライブ側ではなくメディア側に暗号デコードプログラム534がある。従って、万が一流出したとしても流出した時点で、暗号プログラム一対を両方とも変更することにより、容易に再び複製防止を回復できるという効果がある。
【0034】
最後に、1番目の方法の全く同じピットパターンのCLV原盤を作ることは、現状のCLV用のマスタリング装置529では1回転に1パルスの回転信号は出るが回転角を高精度で検知し、制御する機構がついていないため、難しい。しかし、複製元のCDの回転角情報と記録信号を読みとり、複製時に回転パルスに同期をかけることにより、正確ではないが、ある程度の位置精度で似たピットパターンを描画することができる。しかし、これは複製元のCDが同じ線速度で記録されている場合のみ成立する。
【0035】
本発明のマスタリング装置529では図1に示すようにCLV変調信号発生部10a〜CLV変調信号を発生させ、ある場合は線速度変調部26aに送り、ある場合は光記録回路37の時間軸変調部37aに送りCLV変調をかける。線速度変調部26aを持ち、図2(a)のように線速度をCD規格の範囲内の1.2m/sから1.4m/sで変調をランダムにかけている。このことは線速度を一定にして時間軸変調部37aにより信号に変調をかけても同じことが実現する。この場合装置の改造は不要となる。この線速度変調を複製元のCDから高精度で検出することは困難である。ランダムに制御をかけずに記録しているため原盤を作ったマスタリング装置でも複製はできない。毎回違った原盤となる。従って、本発明の線速度変調の入ったCDを完全に複製することは不可能に近い。しかし、CDの線速度の1.2〜1.4m/sの規格範囲であるため、現在市販されている通常のCD−ROMプレーヤーでは正常にデータは再生される。
【0036】
次に図2(b)のように同一データを一定の1.2m/aの線速度で特定の光トラック65aを記録した場合の始点をSとするとデータを記録し終えた終点A1は360゜の位置にくる場合を想定してみる。この場合図2(c)に示すように、1回転で1.2m/sから1.4m/sまで均一に増速した場合、アドレスA3の物理位置539aは30゜ずれた物理位置539bにくる。そして1/2回転で増速した場合45゜ずれた物理位置539cの位置にくる。つまり、1周で最大45゜位置を変えることができる。通常のCLV用のマスタリング装置は1周に1回しか回転パルスを発生しないため、2回転するまでこの誤差は累積され90゜の位置ずれが発生する。将来、不正コピー業者が回転制御を行なっても本発明の線速度変調により90゜の位置ずれが正規の原盤と不正コピーの原盤との間で発生する。この位置ずれを検出することにより不正コピーCDを検出できる。そして位置ずれの検出分解能は90度以下にすれば良いことがわかる。従って線速度を1.2〜1.4m/sの範囲で変化させる場合は、図3(a)(b)に示すように少なくともZ,Z,Z,Zの4つの90゜の分割ゾーンを設定すれば不正CDを検知できる。4分割異常の角度分割が効果があるといえる。
【0037】
もちろん、極めて高精度のCLV用のマスタリング装置を新たに開発すれば全く同じビットパターンを不正複製業者が作成することができる。しかし、このような装置は世界で数社しか開発できないし、通常の使用目的には必要ない機能である。著作権保護のためこのようなマスタリング装置の出荷を限定することにより、不正コピーは完全に防止される。
【0038】
次に図1に示す回転角度センサー17aのついたマスタリング装置では入力データのアドレス情報32aとモータ17からの回転角度の位置情報32bにより物理位置テーブル532を作成し、暗号エンコーダ537により暗号化し、光記録回路37により原盤2の上の外周部に記録する。このことにより、図5のディスク2の光トラック65上に暗号化された物理配置テーブル532が原盤作成時に記録することができる。従ってこのディスクは磁気ヘッドのついていない通常のCD−ROMドライブでも再生できる。ただ、この場合は図5,図6に示すようにドライブにディスク回転角センサー335を設ける必要がある。この検知手段はアドレス323相対位置でかつ、90゜のゾーンを検知できれば良いため、角度センサーのような複雑なセンサーを必ずしも用いる必要はない。図4にその相対位置検出方法を述べる。例えば図4(a)のようにモーターの回転パルスや光センサーのインデックス信号はディスクの一定回転につき1回発生する。この間隔を図4(b)のように時間分割することにより、6分割ゾーンの場合、信号位置タイムスロットZ〜Zが定まる。一方再生信号のサブコードから前述のようにアドレス信号323a,323bが得られる。信号位置信号からアドレスAはゾーンZにあり、アドレスAはゾーンZにあることが検出できる。
【0039】
この場合、サブコードに回転信号もしくはZone信号を記録すると確かに簡単な構成になるが、このデータもそっくり複製できるため複製防止効果はない。従って本発明のように光記録部以外に回転角を検知する手段を設ける方法が複製防止効果が高い。
【0040】
図6に戻ると記録再生装置1では信号を光再生回路38で再生し、光トラックに物理配置テーブル532があるならば、図7のフローチャート図のステップ471bからステップ471d,471eに進む。ステップ471bがNoならステップ471cで磁気記録部67に暗号データがあるかをチェックし、Noならステップ471rに進み、起動を許可する。Yesならステップ471d,471eに進み、暗号データを再生しドライブのROMもしくはディスクに記録された暗号デコーダ534の暗号解読プログラムを起動し、暗号を解読し、ステップ471fで物理配置テーブル532つまりAn:Znのゾーンアドレス対応表を作成する。ステップ471wでメディア内にディスクチェックプログラムがあるかチェックし、Noならステップ471pに進み、Yesならステップ471gでディスク内に記録されたディスクチェックプログラムを起動する。ステップ471fのディスクチェックプログラムの中では、まずステップ471hでn=0とし、ステップ471iでn=n+1とし、ステップ471jでドライブ側でディスク2のアドレスAnをサーチさせ再生させる。ステップ471kで前述のアドレス位置検出手段335より位置情報Z’nを検知し出力させる。ステップ471mでZ’n=ZnをチェックしNoならステップ471uで不正コピーCDと判断して“不正コピーCD”の表示を表示部16に出してステップ471sでSTOPさせる。ステップ471mがYesなら、ステップ471nでn=ラストをチェックし、Noならステップ471iに戻り、Yesならステップ471pに進む。ステップ471pではドライブ側のROM又はRAMにディスクチェックプログラムがあるかをチェックし、Noの時はステップ471rでソフトを起動させる。Yesの場合はステップ471qでディスクチェックプログラムを走らせる。この内容はステップ471tと全く同じである。Noの場合はステップ471u,471sに進む。Yesの場合はステップ471rでディスク内のソフトの再生を開始する。
【0041】
現在、生産されているCDプレーヤにおいて、線速度を1.2〜1.4m/sの間で変化させたディスクを再生させた場合、問題なく原信号を再生できる。一方、マスタリング装置は0.001m/s以上のかなり厳密な線速度の精度でカッティングができる。そこで、マスタリング装置用の規格として、線速=±0.01m/sというCD規格が設けられている。このCD規格を順守した場合は、図11(a)(b)に示すように、例えば1.20m/sから1.22m/sに線速度を上げることが規格内でできる。この場合、図11(c)(d)に示すように、ディスク一回転につき5.9度の角度分だけ同一アドレスの角度の物理配置が539aから539bへとシフトする。図13に示すようにこの5.9度の角度シフトを検出する回転角度センサー335を記録再生装置側に設ければこの物理配置の違いを弁別できる。CDの場合、6゜の分解能つまり、一回転1/60以上に角度分割する回転角度センサー335をもてばよい。
【0042】
この回転角度センサー355の構成を図16の記録再生装置のブロック図に示している。モーター17のFG等の回転角度センサー17aから出るパルスをディスク物理配置検出部556の中の角度位置検出部553の中の時間分割回路553aにより、時間分割することにより、一回転に1回の回転パルス信号しか得られない場合でも、例えば±5%の時間精度が得られた場合、20分割できるため18゜程度の角度分解能が得られる。この動作は図4(a)(b)(c)を用いて説明した。CDの場合±200μmの偏芯があるため、偏芯による角度の測定誤差が発生する。CD規格のディスクの場合、P−Pで最大0.8度の角度測定誤差が偏芯により生じる。従って、1゜の角度測定分解能を必要とする場合測定できなくなる。これを避けるため、高精度の角度分解能が必要な場合は、図16の角度位置検知部553に偏芯量検知部553cを設け、偏芯量を検知し、偏芯量補正部553bで補正演算を行い、偏芯による影響を補正している。この偏芯量の検知と補正値の演算の方法を述べる。図19(a)に示すように、偏芯が全くない場合、ディスクの同一半径上のA,B,Cの3点はθa=θb=θcの時、三角形の中心に真のディスク中心557がある。実際には図19(b)に示すようにディスクの偏芯やディスク装着ずれにより、偏芯559が生ずる。図19(b)に示すように、3点のアドレスA,B,Cの相対角度を角度センサー353により検出することにより、ディスクの回転中心558と真のディスク中心557とのずれL’aは図に示すようにL’a=f(θa,θb,θc)の演算で求めることができる。偏芯補正部553bで、この演算した偏芯量を用いて、回転角度センサー17aの回転角信号を補正演算することにより、偏芯による影響を補正できるので角度分解能が1゜以下の精度に向上するという効果が得られ、不正ディスクの検出精度をより上げられる。
【0043】
前に述べた6゜程度の低い分解能で、角度位置を検知する場合、不正と正規のディスクとの判別結果には厳密さが要求される。特に正規のディスクが不正と判別されることは正規ユーザーに多大な損害を与えるため、絶対避ける必要がある。このため、図14のフローチャートのステップ551t,551u,551vに示すように不正と判別されたアドレスを2回以上複数回アクセスし再生し、チェックすることにより誤った判別を避けることができる。基本的なフローチャートは図7と同じため省略し、追加ステップのみを説明すると、ステップ551rで許容値内でないと判別された場合、ステップ551tでアドレスAnを複数回再アクセスして、ステップ551uでAnに対する相対角度を示すゾーン番号Z’nを検知し、ステップ551vで許容値内であるか同じく複数回チェックし、Yesなら正規ディスクとみなし、ステップ551sへ進む。もしNoなら不正ディスクとみなし、ステップ471u,471sへ進み、プログラムを動作させない。
【0044】
また、誤った判定を防ぐもう一つの方法として、統計的処理を追加することにより判別精度が上がる。図12(a)のように正規の原盤では読み出した角度−アドレス、角度−トラッキング方向、アドレス−トラッキング方向、角度−ピット深さ、アドレス−ピット深さの頻度分布はグラフ1のようになる。そこで、グラフ2のように特定データを選別しプレーヤで再生した場合、弁別し易いサンプルアドレスのデータを選別する。そして、図12(b)に示すように成形したディスクを再生し、グラフ3の黒色で示したように許容値からはずれた信号部をみつけ、グラフ4に示すように許容値からはずれた異常値をリストから削除する。図では角度−アドレス配置の頻度分布を示しているが、ピット深さの分布でもアドレス−トラッキング量の分布でも同じ効果が得られる。こうすると弁別しにくい、つまり誤りと判定され易いコピー防止信号部をリストから排除できるため、再生プレーヤで再生時誤る度合いが少なくなる。前述の2回以上不正と判断されたアドレスを再アクセスすることにより、誤る確率はさらに低下する。
【0045】
一方、不正に複製された原盤の場合は、図12(c)に示すように、成形されたディスクのアドレスを読みとり原盤を作成するため、まずグラフ5のように一定の確率である範囲に分布したCP(コピー防止)信号が発生する。この場合、前述のようにディスク物理配置テーブルは改ざんできないためグラフ(2)のようなデータの選別作業はできない。従って不正原盤の物理配置先は許容値限度にかなり迫ったデータ、もしくは許容値を越えたCP信号が存在する。図12(d)に示すように、このような不正原盤から成形プレスされた光ディスクには、さらに成形バラツキによる誤差が加わり、グラフ6のような分布となり、黒く塗った部分で示すように許容値を越えた物理配置信号552bが作成される。この不正ディスクに特有な物理配置信号552bはディスクチェックプログラムにより検出されるため、プログラムの動作は停止し、コピーディスクの使用が防止される。このように角度−アドレスのCP(COPY PROTECT)信号の時の分布は成形プレスにより、小さい範囲内で分散する。これに対し図17(b)に示すピット深さの場合は、カッティングと成形条件により、大幅に深さが変化し、これを精密に制御することは極めて難しいため、不正複製ディスクの製造時の分留りは大巾に下がる。従ってピット深さの場合、強力なコピープロテクトをかけられる。
【0046】
ここで、図12のディスクの物理配置の頻度分布を検出し、コピー防止をする再生装置と、フローチャートについて述べる。記録再生装置1は図13と図16に示すようにディスク物理配置検出部556をもち、この中には角度位置検知部553とトラッキング変位検知部554とピット深さ検知部555の3つの検知部があり角度位置情報Z’n、トラッキング変位T’n、ピット深さD’nを検知し検知信号を出力する。アドレス検出部557の信号A’nと時間的な一致を確認することにより、A’n−Z’n,A’n−T’n,A’n−D’n,やZ’n−T’n,Z’n−D’n,T’n−D’n,の対応データが得られる。このデータを暗号デコーダ534により復号された正規の基準ディスク物理配置表532のAn,Zn,Tn,Dnと照合部535において照合することにより、正規のディスクでない場合は出力/動作停止手段536により、プログラムの動作を停止できる。
【0047】
次に統計的手法を用いて、ディスク判別の誤判定を減らすフローチャートを述べる。図14のフローチャートの図7と同じ部分の説明を省略し、ディスク物理配置データの図12のグラフ1〜6に示した分布頻度に着目して、ディスクの不正判別をする部分に限定して説明する。まずディスクチェックプログラム471tの中において、ステップ551wのCP(COPY PROTECT)暗号解除プログラムつまり、図16の暗号デコーダ534の中の基準物理配置表532の暗号を解くRSA等の一方向性関数演算部534cをもつ第一暗号デコーダ534aが不正に変更されているか、つまり不正に改ざんされて不正な暗号デコーダにより不正に暗号が解除されていないか、ディスクチェックプログラムや応用プログラムの随所にチェックポイントを設けて毎回チェックしYesの場合、動作を中止させる。これにより、不法複製業者が第一暗号デコーダ534aを不正な暗号デコーダと入れ替えることを防止できるため、暗号の安全度が高まり、複製防止を強化できるという効果がある。次にステップ551fの説明をすると、このステップでは角度位置の場合、特定アドレスの位置を測定し、ゾーン番号の基準物理配置表532の基準角に対するずれ量の分布状態を測定する。m=0をずれのない場合、m=±nをn個ゾーンがずれた場合と定義すると、ステップ551gにおいてm=−1としステップ551hでm=m+1とし、ステップ551iで測定した角度ゾーンZ’nがmヶずれているかチェックし、Noならステップ551hに戻り、Yesならステップ551jでZ’nのずれの分布リストに追加し、次々とずれ量の分布表を作成してゆく。ステップ551kで最後なら次のステップ471nに進み、Noならステップ551hへ戻る。こうして図16に示す特定アドレスの角度位置もしくは、トラッキング変位、ピット深さと角度/アドレス位置との基準とのずれの分布状態が測定されていく。
【0048】
ディスクチェックプログラム471tの中のステップ551mは、正当性判別プログラムで、ステップ551nで磁気層又は光記録層に暗号化されて記録された例えばアドレスnの角度配置Z’nの基準値よりのずれ量mに対する最大許容値Pn(m)を暗号復号化して読み出し、今述べたステップ551fの物理位置のずれの分布測定プログラムで作成した図18に示すずれ分布表556aと基準の物理配置表532aをチェックしディスクの真偽を判定する。まず、ステップ551pでm=0、ステップ551qでm=m+1とし、ステップ551rで許容値の範囲内かをチェックする。Z’nの数が図18のPn(m)より小さいかを見ることにより許容値の範囲内かをチェックする。Noなら上述のステップ551fに進み、再度該当アドレスをアクセスし、ダメなら不正と判断し、OKならステップ551sへ進む。ステップ551rがYesならステップ551sへ進む。mがラストならステップ471pへ進み、Noならステップ551qへ戻る。こうしてZ’nのZnに対するずれの分布を測定することにより、許容値以内なら正規ディスク、許容値の範囲外なら不正ディスクと判別する統計的処理をする。このことにより、より正規ディスクを不正ディスクと誤判断する確率及びその逆の確率が低くなるという効果がある。
【0049】
またこの図14のフローチャートでは、ステップ551aにおいて図16に示すような乱数発生器583のようなランダム抽出器582により、暗号デコーダ534や磁気再生回路30に部分的選択信号を送り、暗号の記録されている全トラックの一部の磁気トラックもしくは光トラックを選択しアクセスし再生させている。このことにより、暗号データの全数のうち1部、例えば1万個のうち100ヶ程度、アクセスすれば良いため機械的アクセス時間が短縮され複製チェック時間が短くなるという効果がある。またランダム抽出器582は暗号デコーダ534に選択信号を送り、再生された暗号データの一部のデータの暗号解除を行う。例えば512bitの一方向性関数の暗号の場合、暗号解除には32ビットのマイコンでも、数分の1秒要する。しかし、この部分選択方式の採用により、暗号解読時間を短縮できるという効果がある。乱数発生器584により、毎回最低必要なサンプル量だけ、毎回異なるサンプルデータをディスクチェックするため、例えば10000点のサンプル点のうち毎回100ヶのサンプル点しかチェックしないシステムにおいても、最終的には10000ヶのサンプル点をチェックすることになる。従って、複製業者は10000ヶサンプル点全部の物理配置を基準ディスクと全く同じ形状に複製する必要がある。全てのサンプルポイントの角度、トラッキング量、ピット深さを複製することは困難なため複製防止効果は高い。このランダム抽出器582の追加により、高い複製防止効果を落とさずにディスクチェック時間の大幅な短縮が実現する。
【0050】
さて、ここで図13と図16の記録再生装置の図に戻り説明する。図16の記録再生装置1のディスク物理配置検出部には、上述した角度位置検知部553以外にトラッキング量検知部554とピット深さ検知部555の2つの検知部がある。まず、トラッキング量検知部554は、光ヘッド6のトラッキング制御部24のウォブリング等を測定できるトラッキングエラー検出回路のようなトラッキング量センサー24aからのアドレスnのトラッキング量Tnを受けて、トラッキング量と他のA’n,Z’n,D’n等の他の検知信号との時間的一致を測定して、T’nとして照合部535へ出力する。この原理を図20(a)(b)を用いて説明すると、図20(a)の正規ディスクでアドレスAの物理位置539aは、原盤作成時にウォブリング等のトラッキング方向の変調を加えてある。このため外周方向にトラッキングがずれている。これをT=+1と定義すると、アドレスAの物理位置539bではT=−1となる。この情報は原盤作成時もしくは原盤作成後に判別できるため、基準物理配置表532が作成され、暗号化されて媒体2に記録される。
【0051】
次に図20(b)に示す不正複製された媒体2では、通常トラッキング変位が追加されてない。もし、トラッキング変位が追加されていても、図に示すように同じ角度ゾーンZ1におけるアドレスA,Aのトラッキング変位T’,T’は各々例えばO+1となり、測定したディスク物理配置表556は正規ディスクの基準物理配置表532と異なる。このため、図16のディスクチェック部533の照合部535によって検出され、出力/動作停止手段536によりプログラムの出力、もしくはプログラムの動作、もしくは第2暗号デコーダ534bによる応用プログラムの暗号解読が停止し、“不正コピーディスク”を示す表示が表示部16に出力される。図16の場合、ディスクチェックプログラム自体が第2暗号デコーダ534bにより暗号化されているため、ディスクチェックプログラム533の改ざんが困難となり、不正複製防止効果を上げられる。
【0052】
次にピット深さ検知部について説明する。図16に示すように、光ヘッド6からの光再生信号はピット深さ検知部555のエンベロープ等の振巾もしくは変調度の変動、もしくは多値レベルスライサー等の振巾量検知部555aに送られ、振巾変化によりピット深さを検知し、検知出力D’nを照合部535に送り基準物理配置表532のデータと照合する。異なる場合はコピー防止動作に入る。こうして図21(a)(b)(c)(d)に示すようにアドレスAn、角度Zn、トラッキング変位量Tn、ピット深さDnの4つのチェックパラメータが1つのサンプル点の物理配置539a,539b,539cに対して各々チェックできるため、全てのサンプルポイントで4つのパラメーターの条件が一致した原盤を複製する必要がある。このような条件を満たす原盤を分留まりよく複製することは難しい。従って強力なコピー防止が実現する。特に巾を変えた上でピット深さの揃ったピット群を複製する事は極めて難しく分留まりが悪くなるため経済的に成立しなくなる。本発明の場合、図36に示すようにステップ584aで、例えば1000組のピット群を同一原盤上で、記録出力、パルス巾等の1000組の異なる記録条件で記録すると、ステップ584bである一定の分留り、例えば1/200の分留りなら5組の条件に合格したピット群ができる。ステップ564cでこの合格したピット群の物理配置等を原盤上をレーザー光でモニターすることによりみつけ出す。ステップ584dで合格ピット群の物理配置表を作成し、ステップ584eで物理配置表の暗号化し、ステップ584fで光記録部ならステップ584gで原盤の第2感光部572aにこの暗号を記録する。ステップ584hで原盤にプラスチックを注入し、光ディスクを形成し、ステップ584iで反射膜を形成し、ステップ584jで磁気層がないなら完成し、あるなら、ステップ584kで磁気記録部を作成し、ステップ584mで磁気記録部に暗号を記録し、光ディスクは完成する。原盤作成後にピット深さを測定して、暗号化して配置表を記録するため、原盤を作成する時の分留まりは100%近くまで高めることができる。
【0053】
ここで、ピット深さ検知部555におけるピット深さの検知法について述べる。図17(a)の不正複製ディスクのピット561a〜fは、同じピット深さである。図17(b)の正規のディスクのピットのうち、ピット560c,d,eはピットが浅い。従って、図17(c)のように再生パルス562c,d,eはピーク値が低くなり、多レベルスライサ555bの基準スライスレベルS0では、図17(f)のように出力ができるが、検出用スライスレベルS1では、図17(d)のように出力が出ない。従って、Sの逆値とSの論理積をとることにより、図17(g)のように正規ディスクの場合のみ、複製防止信号563c,563d,563eが得られる。不正ディスクでは、検出用スライスレベルSの出力が連続して1になるため、複製防止信号は出力されない。従って、複製ディスクが検出できる。なおこの場合、図17(e)のように光出力波形のエンベロープの振巾低下もしくは変調率の低下を振巾量検知部555aにより検知して、Sの逆符号を得ても同様の効果が得られる。
【0054】
図23の複製防止効果の比較表から明かなように通常のCDやMDの原盤作成装置では角度制御機能をもたないため角度方向のディスクチェックつまりAが有効である。一方、レーザーディスク(LD)用やMD用やCD用のROM用の原盤作成装置はウォブリングつまりトラッキング方向の制御手段がないため、トラッキング方向の変位つまりBが有効である。一方深さ方向つまりCは、従来の回路に加えて振巾もしくは変調度の検出回路が入力回路に必要なため、既存のCD用のICでは検出できない。従って、現時点ではA+Bがコピー防止効果が高いとともに既存のICとの互換性があるため、CD,MDに最も効果の高い組み合わせである。現状の原盤作成装置ではA+Bつまり角度方向とトラッキング方向の2つのパラメータをの組み合わせたチェック方式が最も効果が高いことが解る。
【0055】
この角度方向とトラック方向とピット深さ方向に変調を加えたディスクの原盤作成装置を図24に示す。図24のマスタリング装置529は基本的には既に説明した図1のマスタリング装置とほぼ同じ構成と動作であるため、説明を省略し、違う部分のみを述べる。まず、トラッキング変調方式について述べる。システム制御部に、トラッキング変調信号発生部564があり、トラッキング制御部24に変調信号を送り、基準トラックピッチ24aに基づく、ほぼ一定半径r0のトラッキングを行なう。このトラックの半径のr±drの範囲内で、ウォブリング等の変調をかける。このため原盤572上には図20(a)(b)のような蛇行したトラックが作成される。このトラッキング変位量は、位置情報入力部32bのトラッキング変位情報部32gに送られる。コピー防止信号発生部565において、図13で説明したアドレスAnと角度Znとトラッキング変位量Tnとピット深さDnが表になつた基準物理配置表532が作成され、暗号エンコーダー537で暗号に暗号化される。この暗号は図32、図33に示すような原盤の外周部に設けた第2原盤572aもしくは図34,図35に示すような外周部に設けた第2領域の原盤に記録される。又、ピット深さ方向の変調Dnも独立して加えることができる。図24のシステム制御部10には光出力変調信号発生部566があり、光記録部37bの出力変調部567のレーザー出力の振巾を図30(b)のように変化させるか、図30(a)のように一定振巾でパルス巾もしくはパルス間隔をパルス巾変調部568により変調することにより、レーザー出力の実効値を変化させることができる。すると図30(c)のように原盤572の感光部573には深さの違う感光部574が形成される。エッチング工程を経ることにより、図30(d)のように深さの異なるピット560a〜560eが形成され、λ/4近くの深さの深いピット560a,560c,560dと例えばλ/6近くの深さの浅いピット560b,560eのピットが形成される。この原盤572にニッケル等の金属メッキを施すことにより、図30(e)に示すような金属原盤575ができ、プラスチック成形することにより、成形ディスク576ができる。このようにレーザ出力の振巾を変えて、原盤にピットを形成する場合、図31の波形(5)の波形図に示すように再生出力のピーク値が減るため、レベルスライサーで特定のスライスレベルでスライスした場合、ピット深さの深いピットに比べて、パルス巾が狭く検知されてしまい、正常なデジタル出力が得られない。このため図31の波形(1)の図に示すような同期Tの原信号に対してパルス巾調整部569により、波形(2)の図に示すようにT+△Tの巾の広いパルスを発生することにより波形(6)の図のようにデジタル信号が補正される。もし補正しなければ、波形(7)の図のように原信号より巾の狭いスライスされたデジタル出力が得られ、誤ったデジタル信号が出力される。
【0056】
こうして光出力変調部567によりピット深さが変調され、ピット深さ情報Dnは光出力変調信号発生部566からピット深さ情報部32hに送られ、コピー防止信号発生部565において、上述のAn,Zn,Tn,Dnが表になった基準物理配置表532が作成され、暗号エンコーダ537で暗号化され、磁気記録層に磁気記録される。もしくは図34の工程のように、原盤の外周部に設けた未感光部577原盤作成後、工程5に示すようにピット深さ等を測定し、物理配置表を得て暗号化し、工程6において、この暗号を第2感光部577に記録することにより、工程7、8、9に示すように一枚の原盤上にプログラムソフトとともに物理配置表532を記録することができる。各ディスク毎に異なるID番号をいれない場合は、必ずしも磁気層が必要ではなくこの方式により光記録部のみでコピー防止効果をもたせることができる。図35は原盤の上面図と断面図を示す。又、図32、図33にように2枚の原盤を貼り合わせても良い。又、図24では外部との通信インターフェース部588を設けて、図29のように外部のソフトの著作権者がもつ外部暗号エンコーダ579において、第1暗号Key32dにより物理配置表を暗号化してその暗号を外部暗号エンコーダ579から第2通信インターフェース578aと通信回線と通信インターフェース578を介して光ディスク製造会社のマスタリング装置529に送り返す。この方式では、著作権者の第1暗号Key32dは光ディスク製造会社に渡されることはないため、暗号の安全性が高まるとともに第1暗号key32dが第3者に万が一盗まれても光ディスク製造業者は責任を負う必要がないという効果がある。
【0057】
また、光ピット深さ方向の精密な加工の制御は感光材料の感度とガンマ特性、レーザー光の出力変動やビーム形状、ガラス基板の熱特性、エッチング特性、成形プレスの寸法誤差等の多くの変動要因が含まれるため、かなり難しい。例えば図22に示すようにピットのパルス巾と深さを組み合わせと変更しようとすると、そのパルスの巾ごとにレーザー出力の振巾とパルス巾の最適条件が異なる。従って、図22に示すようにガンマ特性を考慮してレーザー出力の出力値とパルス巾を色々と変えた組み合わせ条件をn個つくる。例えば数百個のレーザー出力の組み合わせを作り、数百回違う条件で原盤を作成すれば、このうち数回は各々のピットの深さが最適化される。つまり数百個の原盤のうち数個、合格原盤ができる。この合格原盤では、信号を再生した場合、図22の波形(3)の波形581a、581cに示すように基準電圧Sに到達し、かつ検出電圧Sに到達しないピット群が形成できていることになる。しかし、1つのソフトに対し数百個無駄な原盤を作成するというのは数千万円の出費を要するため経済的に成立しない。そこで本発明では1回の原盤作成で、最適ピットを作る方式を用いている、図30に示すように数百組つまりn組の580a〜dのピット群を設け、各々n組の異なるレーザー出力条件で記録する。すると、n組のうちの数個、例えば、数百組のうち数組の確率で目的の条件に合格したピット深さとピット形状とパルス巾のピット群が得られる。図15に示すように、この合格したピット群580cの物理配置表532を暗号化してディスク2の磁気記録部や図33、図35に示す第2原盤や第2感光部の原盤572の光記録部に記録すれば、ピット深さを用いたコピー防止ディスクができる。この場合、合格ピット群ができる分留りが悪い程、ピット群のn組の数は増えるがコピー防止能力がその分高まる。現実にはピット群560の1組の総ピット数とパルス巾の種類を増やすことにより組み合わせの数が増え、分留りは数百分の1程度に悪くできる。物理配置表532は前述のように一方向関数で暗号化されているため暗号キーを知らない限り改ざんできない。従って、複製業者は10万円以上する原盤を数百個作らない限り複製できない。つまり、1ヶの複製原盤を得るのに数千万円必要とするため経済的な意味がなくなり、複製業者はコピーをあきめるため複製が防止されるという効果がある。一方10ビットのピット群を数百種類設け、このピット群を各々百組作っても総容量は数十KBであり、例えばCD−ROMの容量640MBに与える影響は1万分の1であるため、本発明による容量減少が殆どないという効果がある。
【0058】
図ではCDのようなROMデイスクを用いた例を用いて説明したがパーシャルROMの様な記録型の光デイスクを用いて光RAMの記録層部に物理配置表を暗号化して記録しても同様の効果が得られる。またデイスクチェックプログラム584は図37のフローチャートに示すように応用ソフトの中のプログラム586の中のプログラムインストールルーチン584dや、印刷ルーチン584eや保存ルーチン584f等のように各所に、例えば1000箇所配置することにより応用プログラム全部を解読しない限りデスクチェックプログラム585を改ざんしたり削除できないため一部のディスクチェックプログラム585を省いても、他の残っているチェックプログラムにより動作は停止する。このようにディスクチェックプログラムを複数ヶ分散して配置することにより不正複製をより困難にするという効果が生じる。
【0059】
ここで、実施例1の第2の方法、つまり物理IDマークを作成および検知する方法について述べる。具体的にはCD−ROM等のROM光ディスクのAL等からなる光反射層の一部に反射層のない領域を意図的に設け、物理IDを形成するものである。図38、図39,図40は実施例1の第2の方法の原理を示すシステムのブロック図である。また、図41はメディアのディスク固有の物理IDを形成した状態を示す。図15(d)に示すように、半径方向に反射膜48のない低反射部584、584a〜584iを10本と、基準低反射部585の11ヶを反射膜形成時に意図的に設けてある。低反射部584の上に光ヘッド6の光ビームが集束された場合、反射部48に比べて反射光量が極端に減少する。従って、図41(e)の光再生信号図に示すように信号レベルは極端に低下する。この信号レベルの著しい低下は、図39のブロック図に示すように、低反射光量検出部586の比較器587は光基準値588より低い信号レベルのアナログの光再生信号を検出することにより、低反射光量部を検出する。検出期間中、図42の(5)のような波形の低反射部検出信号を出力する。この信号の開始位置と終了位置のアドレスとクロック位置を推定する。
【0060】
さて、光再生信号は、AGC590aをもつ波形整形回路590により、波形整形されデジタル信号となる。クロック再生部38aは波形整形信号より、クロック信号を再生する。復調部591の、EFM復調器592は信号を復調し、ECCは誤り訂正し、デジタル信号が出力される。EFM復調信号は物理アドレス出力部593において、CDの場合サブコードのQビットからMSFのアドレスがアドレス出力部594から出力され、フレーム同期信号等の同期信号が同期信号出力部595より出力される。クロック再生部38aからは復調クロックが出力される。
【0061】
低反射部アドレス/クロック信号位置信号出力部596においては、n−1アドレス検出部597とアドレス信号、そしてクロックカウンター598と同期クロック信号もしくは復調クロックを用いて、低反射部開始/終了位置検出部599により低反射部584の開始点と終了点を正確に計測する。この方法を図42の波形図を用いて具体的に説明する。図42の(1)の光ディスクの断面図のように、マーク番号1の低反射部584が部分的に設けられている。図42(2)のような反射光信号つまり図42(3)のようなエンベロープ信号が出力され、反射部において、光量基準値588より低くなる。これを光量レベル比較器587により検出し、図42(5)のような低反射光量検出信号が低反射光量検出部586から出力される。
【0062】
次に、この低反射光量検知信号の開始、終了位置を求めるためには、アドレス情報と図42(6)の復調クロックもしくは同期クロックを用いる。まず、図42(7)のアドレスnの基準クロック605を測定する。n−1アドレス出力部597により、予め、アドレスnの一つ前のアドレスを検知すると、次のsync604はアドレスnのsyncであることがわかる。このsync604と低反射光量検知信号の開始点つまり基準クロック605までのクロック数をクロックカウンター598でカウントする。このクロック数を基準遅延時間Tと定義し、基準遅延時間T測定部608が測定し、記憶する。再生装置により、回路の遅延時間が異なるためこの基準遅延時間Tは異なる。そこで、このTDを用いて時間遅れ補正部607が時間補正を行うことにより、どの再生装置においても低反射部の開始クロック数が正確に測定できるという効果がある。次に図42(8)のように次のトラックの光学マークNo.1に対する開始、終了アドレス・クロック数を求めるとアドレスn+12のクロックm+14が得られる。T=m+2であるから、クロック数は12に補正されるが説明ではn+14を用いる。
【0063】
ここで、低反射部アドレス表について述べる。予め工場において、図3に示すような各ディスク毎に低反射部584を測定し、低反射部アドレス表609を作成する。この表を図44に示すような一方向関数で暗号化し図15に示すように、ディスクの最内周部に、バーコード状の反射層のない低反射部群を、2回目の反射層形成工程において、記録する。もしくは図38に示すように、CD−ROMの磁気記録部67に記録してもよい。図3に示すように正規のCDと不法に複製されたCDでは低反射部アドレス表609,609xが大幅に異なる。従って図38のようにこの暗号化された表を復号して、正規の表をつくり、照合プログラム535により照合することにより、正規のディスクと不法複製されたディスクを区別することができ、複製ディスクの動作を停止できる。図42の例では図43に示すように正規のディスクと不正複製されたディスクでは低反射部アドレス表609,609xの値が異なる。図42(8)のように正規ディスクではマーク1の次のトラックでは開始終了はm+14,m+267であるが、図42(9)のように不法複製されたディスクではm+21,m+277となり異なる。こうして図43に示すように低反射部アドレス表609,609xの値が異なり複製ディスクを判別できる。これはCLVの場合、前述のように原盤のアドレスの座標配置が異なることを利用している。図45に実際のCDのアドレスの位置について測定した結果を示す。このようにかなりアドレス座標が異なることがわかる。さらに、本発明の方法では、例え原盤が同じでも、反射膜作成工程で反射膜を一部削除するためディスク毎に低反射部が異なる。ピット単位で正確に反射膜を部分的に削除することは、通常工程では不可能に近い。従って本発明のディスクを複製することは経済的に成立しないため、複製防止の効果は高い。図30に低反射部アドレス表による複製CDの検出フローチャート図を示す。説明は重複するため省略する。
【0064】
次に、低反射部の作成法について述べる。図47は図47の工程(2)において蒸着防止部610を設けてディスクの基板上に接触させる。図47の工程(3)においてスパッタリングをした場合、反射層のない低反射部584ができる。工程(4)において基板の屈折率nと保護層611の屈折率nを近くしておけば低反射部584の反射光量は減る。n=1.55であるから1.3≦n≦1.7にしておけばよい。
【0065】
図48は光透過率の低いインキ612を塗布する工程(3)でUV硬化させ、工程(4)で反射膜をつける。インキ612の透過率が低いため低反射部584が形成される図49は工程(2)において遮光部613を接着部614により基板に接着させ工程(3)において、第1マスクにより内周部の光トラック以外の部分に反射膜を形成し、低反射部584を形成する。工程(4)で光ヘッド6で低反射部584の位置を検出し、低反射部アドレス表609を作成し、工程(5)で暗号化する。工程(6)では、この暗号データをバーコードデータのような変調信号に変調し、印字部617とインキ612により、暗号データ記録部618基板上に変調信号を光学マークとして作成する。
【0066】
工程(7)でインキを硬化させ、工程(8)で暗号データ記録部619以外をマスキングした第2マスク616を用いて、スパッタリング等により反射膜48を形成する。インキ612の部分では反射光量が減り、第2の低反射部584が形成される。工程(9)で部分的に光量の減少したエンベロープが再生され、工程(10)で低反射部検出信号が再生され、バーコード復調部621により、暗号データが再生される。図49の工程(12)に示すように暗号データ記録部619にはバーコード620だけでなく、文字パターン622も印字できるためディスク毎にID番号の文字を印字することにより、目視でID番号を確認できるという効果がある。図50は暗号データ記録部619に円形バーコード620や文字パターン622を印字するのに、熱転写用の発熱部623をもつ発熱ヘッド624を用い、フィルム625上に塗布されたインキ612を基板に部分的に熱転写させることにより、工程(2)のようにインキ612が基板上に残る。必要であればUVインキを用いて工程(3)においてUV硬化させる。工程(4)で、第2マスク616を用いて暗号データ記録部のみに金属反射膜を形成することにより、工程(5)のように光ヘッド6で工程(6)のような低反射部のみ減衰した再生波形が得られる。工程(6)で低反射部検出信号が得られる。図49のようにバーコード復号器621でデジタルデータが出力されCPマスター暗号信号が得られる。この信号はディスク一枚毎に異なるため一枚毎に異なる物理IDが得られる。このマスター暗号626は図52に示すように、図3で説明した各ディスクの固有物理情報である低反射部アドレス表609のような各ディスク固有のディスク物理ID626又は図3の物理配置表のようなスタンパー物理ID627とソフト会社が任意につけるシリアル管理番号であるディスク管理ID628を1つのデータ列として一方向関数の暗号エンコーダーにより暗号化してマスター暗号629を作成している。従ってユーザーがディスク管理ID628を改ざんしようとしてもディスク物理ID626が変更できないため、改ざんできないという効果がある。
【0067】
このディスク物理IDは、図49のディスク上面図のCP光マーク部618に図41のような光マークで無作為に作成される。この信号を再生すると図53のように各光学マークに対して0〜9の10ヶの角度番号にアドレスを分割することにより10ヶのデータが得られ10桁つまり32bitのディスク物理ID626が定義できる。そして前述のようにディスク物理IDは原盤が同じでもディスク一枚毎に異なるため、暗号化により特定のディスク管理ID628に対応することになりディスク管理IDの改ざんが防げる。このことにより、プログラムのプロテクトの解除パスワードのセキュリティが大巾に向上するという効果がある。又、アドレスとクロック数とで、光学マークの位置を検出する実施例を説明したが、図82を用いて説明したように図38のディスク回転角検知部335のディスク回転角情報と低反射光量検知信号から低反射部角度位置信号出力部601の低反射部角度位置検出部602により低反射部角度位置信号を出力し、図53のようなディスク物理的テーブル609を作成することができる。
【0068】
図51のように書き込み可能な書き込み層630を設けることにより、ペンでパスワード等を書き入れることができるだけでなく、書き込み層630が厚くなるため磁気記録部の損傷を防ぐという効果も得られる。この書き込み層630の上にディスク管理ID628の文字とバーコードを印字することにより、販売店においてID照合ができる。
【0069】
次にエラー信号を意図的にディスク上に配置して、複製防止信号とする方法を述べる。
【0070】
図54に示すように、正規のディスク2には特定のアドレス・クロック部に特定のエラー符号632が配置されている。この配置情報はエラー符号−アドレス表631としてディスク2上に暗号化されて記録されている。この暗号化情報は暗号デコーダ534で物理ID出力部633より出力される。一方、ディスク2上のCPエラー符号632“11011001”はパリティによりエラーCP符号検出器633によりエラー符号リスト634と照合されて、エラー符号−アドレス・クロック位置出力部635により、エラーCP符号のアドレス・クロックが出力され、照合プログラム535によりエラー符号−アドレス表631と照合され、一致数nが一定の比率以上であれば、正規ディスクと判別される。このエラーCP符号“11011001”はECCデコーダー36eで誤り訂正され、“11011011”と出力されるため出力データは問題ない。一方、不正複製ディスク2aは誤り訂正後の通常符号635を複製するため、正規ディスク2のCPエラー符号632と相違が生じる。この場合、出力データは正規ディスク2と同じ“11011011”である。しかし、エラーCP符号検出器633により、検知されるエラー符号が少ないのと同時にエラー符号−アドレス表とエラー符号の配置が一致しないため照合プログラム535で複製ディスクであると判別され、動作が防止される。こうして複製防止ディスクが実現する。この場合、信号の変更だけでよいこととエラーCP符号検出部633の追加だけでよいため、システムが簡単になるという効果がある。
【0071】
次に図56に示すような複製防止(CP)用に特殊なEFM変換表636を用いてコピープロテクトを行う方法を述べる。EFM変換において原データ637は標準符号635“00100001000010”に変調されて、EFMデコーダー592において、復号データ638に復号される。複製防止ディスク2では特定のアドレスにのみ標準符号635のかわりにCP特殊符号639を記録してある。符号はEFM復調されると通常の復号データ638“01101111”に復号されるため出力データだけでは区別できない。
【0072】
具体的な構成を図55のブロック図を用いて説明する。正規のディスク2ではCP特殊符号検出部646が、CP特殊符号639を検出し、CP特殊符号アドレス出力部641より、CP特殊符号のアドレスを出力する。正規ディスク照合部535において、暗号デコーダ534より復号されたCP特殊符号−アドレス表642と照合し、基準値n以上照合値があれば正規ディスクと判別する。不法に複製されたディスク2aでは標準信号635しか記録されていないためCP特殊符号検出部640ではCP特殊符号検出信号は、エラーの場合以外発生しない。このため正規ディスク照合部で不正ディスクと判別され、動作は停止する。
【0073】
このようにしてEFM特殊変換テーブル636を用いることにより、変調信号の段階でコピー防止ができる。図54のエラー特殊符号方式に比べるとより、複製が困難になるという効果が得られる。信号を変更するだけでできるため構成が簡単になるという効果がある。
【0074】
次にこのマスター暗号629とディーラーコードを利用したインストール管理方法について述べる。図58はサブ暗号デコーダ643について、全体の流れを説明したものである。このフローチャートはソフト会社の処理ステップ405a、ディーラーの処理ステップ405b、ユーザーの処理ステップの405cの3つの大きなステップから成り立っている。まずソフト会社の処理ステップ405aでは実施例1の図52で説明したように、原盤固有の原盤ID627とディスクの物理ID626とシリアル番号等のディスク管理ID628とサブ暗号デコーダ番号n、例えばn=151をマスター暗号エンコーダ537で一括してマスター暗号629として暗号化している。このため改ざんが防止できる。各ディーラーもしくはサービスセンターのディーラー番号nsのディーラーに1ヶ与えられている。各々のディスクはマスター暗号629の中でサブ暗号デコーダ番号:n644、例えばn=151が設定されている。従って、図57のディスクのサブ暗号645はディーラー番号151のサブ暗号エンコーダ646でしか符号化できない。このディスクでは、サブ暗号デコーダ647がn、例えばn=151とマスター暗号629で設定されている。従って他の番号のサブ暗号エンコーダ646でエンコードしても、復号されないため動作しない。
【0075】
従って、例えばn=151の暗号エンコーダー646aをn=151番のディーラーだけがこのディスクの流通のコントロールつまりプログラムの解除やインストール台数の設定等を行うことができる。
【0076】
次のディーラーの処理ステップ405bではサブ管理データ649を作成する。この中にはディスク物理ID626の他にディスク管理ID628インストール制限台数650、使用制限時間651、サービス用パスワード等が含まれている。このサブ管理データ649をn=151のディーラーが秘密を保ち、所有するn=151のサブ暗号エンコーダ646aで暗号化し、サブ暗号645を作成し、ディスク2の磁気記録部に記録する。
【0077】
次のユーザーの処理ステップ405cでは、マスター暗号629を再生し、マスター暗号デコーダ534でマスター管理データ648を復号する。この中の原盤物理IDで原盤複製のチェックを行い、ディスク物理ID626とディスク管理ID628でID番号改ざんのチェックを行う。サブ暗号デコーダ番号644が復号され、ステップ405dで、サブ暗号デコーダ番号:n例えばn=151が選択される。ディスク2の光ROM部には、例えば001番から999番のサブ暗号デコードのプログラムやデータが暗号化されて記録されている。このうちから、特定、つまりn=151のデータを再生し、マスタ暗号デコーダ534でn=151のサブ暗号デコーダー647を復号する。この場合サブ暗号デコーダーは暗号化されているため改ざんできないという効果がある。サブ暗号デコーダ647によりサブ暗号からサブ管理データ549が復号される。サブ管理データ549には物理ID626が含まれているため、データ改ざんのチェックができる。また、インストール台数650や使用制限時間651や解除プログラム番号652が記録されているため、このディスク2の解除されているプログラムの番号や、インストールできる台数を制限することができる。この設定はディーラー番号nのディーラーが任意に設定できる。このため、ディスクやソフトの販売状況において、各国の各地域のディーラーが最適の設定を行うことができるという効果がある。
【0078】
図58のフローチャートを用いて図57のフローをさらに詳しく説明する。図58ではソフト会社のディスク製造ルーチン405a、ディーラーのディスクの使用制限ルーチン405bに加えて、ディーラーのプログラムの使用許可ルーチン405dとユーザーのインストールルーチン405cが新たに追加されている。まず、ディスク製造ルーチン405aではステップ410aの原盤製造工程で原盤を作成し、このアドレス−座標表やエラー−アドレス表等の原盤物理IDを抽出する。原盤からディスク基板を製造しステップ410bの第1金属反射膜製造工程で、前述のように、反射層のない低反射部を間欠的に設ける等の手段により、各ディスク毎に異なる物理的な特徴を作りディスク物理IDを抽出する。
【0079】
ステップ410cのシリアル番号発生工程で、ディスク毎に異なるシリアル番号のディスク管理IDを発生させ、サブ暗号デコーダ番号nを指定し、ステップ410dでマスター暗号デコーダで暗号化し、ディスクマスター暗号を作成し、ステップ410eで第2金属反射膜工程で円形バーコード様の各ディスク毎に異なる記録番号を各ディスクに記録する。もしくはステップ410fで磁気記録層に記録し、ディスク2を製造する。次の番号nのディーラーのステップ405bでは、ステップ410gでディスクサブ管理データ649を作成し、ステップ410hでn番のサブ暗号エンコーダ646でディスクサブ暗号を作成し、ステップ410iで磁気記録層に記録する。次のユーザーのインストールルーチン405cではまず、マシンIDを読みにいき、インストール管理データ654のマシンID記録エリア655にマシンIDを登録する。次にステップ410kでHDDにマシンIDを記録し、ディスク2でインストールが許可されている基本プログラム番号のインストール許可フラグ653を確認する。フラグ653a,653b,653cは各々のマシンID1,2,3のマシンへのインストール許可を示す。図の場合、マシンID1と3だけにインストールが許可されていることがわかる。インストール後、ステップ410mで全インストール管理データ653を記録する。ステップ410nで、新規のプログラム:nを料金を払ってインストールをする場合の作業に入る。ステップ410pで新しくnをマシンID1,3にインストールする場合の追加インストール管理データ654aを作成する。データにはインストール許可フラグ653f,653hにインストール許可フラグ653が立っている。そしてこのデータをディーラーへ送信する。ディーラーの使用許可ルーチン405dに入り、ステップ410uでディーラーはプログラムインストールの料金の受領を確認する。Yesの場合のみステップ410vに進み、追加のインストール管理データ654aをサブ暗号エンコーダNo.nで暗号化し、ステップ410wでインストール管理番号を作成し、ユーザーに送信する。ユーザーではステップ410qでインストール管理番号655を受信し、ステップ410sで、サブ暗号デコーダNo.nで暗号を復号し、追加のインストール管理データ654aを復号し、ステップ410tで新プログラムのインストールを行う。この時ステップ410xにおいて復号した物理IDデータとディスクより測定した物理的IDデータを照合し、OKの場合のみ、ステップ410zに進み、プログラムnのインストールを開始する。改ざんした場合は物理IDが一致しないため、不正改ざんが防止される。この場合追加プログラムnのうちインストール許可フラグ653a,653cに1がたっているため、マシンID1と3のみにプログラムインストールが許可される。なお、図5ではアドレス−座標位置情報532を暗号化して、光ROM部の原盤に記録する方法を示した。しかし、図15に示すようにこのアドレス−座標位置情報532を暗号化して、バーコード状のマスクパターンを作りバーコード状の無反射部をもつ反射膜を作成し、このバーコードパターンを光ヘッド6で再生することもできる。この場合、光再生面と反射側の保護層610を透明にし、光ヘッド6と反対側の面側に光センサーを設けてバーコードを読みとり、複製防止信号を再生することもできる。この場合、バーコードからクロック信号を再生し、モーターの回転制御を行うことにより、FGモーターを用いなくても、磁気記録部への記録的にモーターの定速回転が可能となる。図46のようにコピープロテクト用光マークのアドレス位置、ピット配置を検出し、正規ディスクと不法複製ディスクを識別し、排除する。なお、暗号関数としてRSA関数を用いたが、楕円曲線関数もしくはDES関数を用いても同様である。図59における光学マーク387と光面のアドレス位置の角度位置関係はディスク毎に異なる。この角度差をディスクの物理IDとすることもできる。
【0080】
また、バーコード状の低反射部584は図60の工程図に示すようにレーザートリミング装置を用いて作成することもできる。工程(3)(4)の第1次レーザートリミング工程でレーザー643の光束をレーザースキャナー644によりスキャンさせ非直線状パターン653を作り、工程(4)のような低反射部584を作成する。本発明では工程(3)のように直線状ではなくジグザグ形状にレーザーカッティングする。このため、本発明では1T単位で低反射部を検出するため本発明のディスクを複製するには、ピット単位つまり、水平、垂直双方向に0.8μm以下の精度でカッティングする必要がある。これに対し汎用レーザースキャナーの精度は10μm以上であるため、市販の機器では無反射部584が複製できないという効果がある。図49と同様にして図61に示すようにレーザートリミングにより、工程(3)でランダムなIDマークを作成し、工程(5)でIDマークのアドレス、クロック番号を検出し、これらのデータと論理ID番号を一括して暗号化する。この暗号を工程(6)の第2次レーザートリミング工程でバーコードのようなパルス巾変調信号として記録する。こうして各ディスク毎に異なり、改ざんできないディスクID番号がCDの光記録部に形成される。図67に示すように工程(2)で原盤の物理配置情報532を予め検出し暗号エンコーダー537で暗号化し、パルス巾変調部656でCPバーコード信号を作る。完成した原盤の内周部又は外周部に工程(3)でレーザートリミングもしくは切削材で、原盤の一部を取り去り、CPバーコード信号のパルス巾で無ピット部を設ける。この領域は0の連続したデータしか再生されない。工程(7)でPWM復調部621でこのバーコード状のパルス巾を測定することにより、コピープロテクトデータを復調できる。こうしてユーザー段階で複製ディスクが検出できる。又図68に示すように図32の場合と同様にして工程(6)で第1原盤より、ディスク2を完成させ、工程(7)で第1原盤575の物理配置情報532が暗号化されて、記録された第2原盤575aを作成し、工程(8)で第1反射膜48の上に30μmの透明層を設け、公知の2P法で第2原盤575aにより、ピットを形成し、第2反射膜48aを形成する。このことにより、第2反射膜48aに第1反射膜48の物理配置情報532が記録されるため、プロテクトレベルの高い複製防止ディスクが実現する。
【0081】
図39、図97を用いて記録媒体2に記録された第2低反射部751aの記録方法及び検出方法をさらに具体的に述べる。
【0082】
まず、図97に示すように記録媒体2のTOC領域752に第2低反射部751が複数個設けられている。第2反射部751の存在によりデータエラーが発生する。つまり第2低反射部751の領域が大きすぎると、正常な信号が出力されない可能性がある。これを避ける方法として、2つの方法を本発明では採用している。第1の方法は、図97に示すように、第2低反射部のない無第2低反射部領域758を第2低反射部領域759のあるトラック上に設ける方法である。この場合、無第2低反射部領域758は1トラックTOC情報領域760よりも、大きいことが要求される。こうすれば、たとえ第2低反射部領域759でデータが全く復号できなくても、第2低反射部領域760では、データが完全に再生される。従って、無第2低反射部領域760のトラック上の長さをdNとし、1トラックTOC情報領域のトラック上の長さをdTとすると、dN>dTであれば、1トラック分のTOCデータは再生される。1回転で確実に再生するためならdN>2dTであればよい。CD−ROMの場合TOCには1トラックのデータしか記録されていないため、dN>2dTであれば、1回転でTOCデータが確実に再生できるという効果がある。CD−ROMの場合、dTは15mm位であるため、一周に3cm程の第2低反射部のない部分を設ければ残りは全て第2反射部のバーコードに使用できる。
【0083】
次に、第2低反射部領域における第二低反射部751a等の間隔drについて述べる。あまり間隔を詰めるとフレーム同期信号が検出できなくなり回転制御ができなくなる。例えば第二反射部の幅は10ミクロン前後となる。CDの場合フレーム同期信号の間隔は180ミクロンであるからdrが36ミクロンならフレーム同期信号が破壊される確率は1/4となり回転サーボがかかる。2個に1個のフレーム同期信号は再生する必要があるため、すくなくともdwを第二反射部の平均的な幅とすると、少なくともdw<drにすることにより回転が制御できるという効果が得られる。
【0084】
第二の方法として、第2低反射部751に記録すべきデータ容量が少容量でよい場合は、drなる第2低反射部751間の間隔753をインターリーブ長dI以上つまりdr>dIにすれば、データエラーは訂正され、エラーが発生しないため第2低反射部領域にもデータが記録できるという効果がある。
【0085】
また、図62(a)に示すように、制御部10よりアドレスAnを検知した時に、オフトラック切換え信号をトラッキング制御回路24に送り、トラックサーボ極性反転回路646により、トラッキングサーボ回路24aの極性を逆にする。すると、図62(b)に示す正極性サーボによるOn Tracking状態、つまり、ピット46上の走行様態から、図62(c)に示す逆極性サーボに切り替わる。そして、光センサー648a、648bの両端にピット46a、46bのパターンがくるように制御されるため、隣接する2つのトラックの丁度中間を光ビームが走行する。図62(c)に示すように隣接するトラックのピット46a、46bが同相の時は両者のクロストーク信号が強調され、同相再生信号650が再生される。同相でない時は正常な信号は再生されない。特に逆相の場合はクロストーク信号が互いに打ち消しあい、振巾の変化しない信号が再生される。
【0086】
図63に示すようにCDの全データのオフトラックの信号を再生してみると、非常に低い確率で隣接トラックの複数のピット46が完全に一致して同相になる状態が出現する。この領域においては、一定時間Tsの間、継続する同相信号ブロック653a、653b、653cが検出できる。このうち特定のアドレスAnからオフトラックにジャンプした場合、同相ブロックS1のフレームSync信号654aに、到達するような同相ブロック653のみを選別し、複数組抽出する。そして、原盤物理ID表532にアドレスAnと配置角度θnと同相再生コード652a、652bを格納する。この表をCDの光ROM部にバーコード状無反射部に記録する。もしくは、磁気記録部に記録する。このCDを再生する時は図62の光再生部もしくは磁気再生部により、原盤物理配置表532を再生し、照合部535へデータを送る。このデータに基づき、図63に示すようにまずアドレスAkで角度0に設定する。次にアドレスA1でオフトラックジャンプし、まずフレームSync信号654aを検出し、この時の角度θ1を測定する。同時に同相再生コード652a゛100010001001゛を再生し、逆相再生コード゛0000000゛も再生する。この測定したデータが原盤物理ID表532と一致するかを照合部535で照合し、一致しない場合は出力/動作停止部536により、プログラムの動作もしくは出力を停止させる。アドレスA2の同相ブロック653bに対しても同様の照合作業を行い、同相再生信号のフレームSync信号の角度θ2と同相再生コード652゛10010010001・・・゛が原盤物理ID表532と一致するか照合する。
【0087】
図63の方式では、まず同相ブロックの同相再生コード652が一致するかを照合する。この部分を複製するためには4.3MHzでの周期Tの0.5Tの精度で隣接トラックのピットの位置を正確に作成する必要がある。CAVで原盤をカッティングしないとこの精度は出ない。同時にフレームSync654aの角度位置Onを測定している。各同相ブロック653a、653bの間はCLVで記録されている。従って、角度位置θnを一致させるには高精度のCLVで記録する必要がある。つまり、角度θnと同相再生Codeを完全に一致させるには0.5Tの精度でCLV制御し、原盤を作成する必要がある。このとことは、現在の装置では不可能に近い。こうして角度θnと同相再生コードを組合わせることにより原盤の複製が防止される。
【0088】
図63では、2つのトラックの隣接するフレーム同期信号729a、729bが同相になり、同相フレーム同期信号654aが検出可能な領域を探しだし、この領域を第1物理特徴情報として用いた。これは図93(a)に示すように、CLV記録のため回転角θの増加に伴い、曲線730aのように一周分の記録パルス数が増加してゆく。CAVで製作されたディスクならばモータは一定回転であるため、記録信号を0.5Tの角度精度で複製できる。一方CLVで製作されたディスクは、一定線速度であり、ピットの配置の角度を正確に複製できない。本発明の光ディスクは、CLVで製作されているため、CLVやCAVの通常の原盤作成装置では正確な角度精度で製造できないため複製できない。しかし、図93(a)において一周離れたA点とB点の1組の同相の記録信号731aと731bの間の記録パルス数がnであることに着目して、一周の記録パルス数が丁度nとなる一定の回転角速度を計算しA−Bの領域だけ、CLVからCAVに切り換え、このCAVの回転数でモーターを回し、A−Bの領域だけCAV記録することにより、曲線730bの記録が可能となる。つまり、将来CLV/CAV切り換え型の原盤作成装置が開発された時点で、2点方式ではA点とB点は0.5Tの精度で複製されてしまう。寿命は3年から5年程度となる。
【0089】
図92ではさらに高いプロテクトレベルか要求される用途のための3点一致方式を示している。3点一致方式では隣接トラック727a、727b、727cの3つのフレーム同期信号729a、729b、729cが同相状態に配列されている同相領域732より、第1物理特徴情報を得ている。このように3つのフレーム同期信号が同相である確率は低いが、確率計算上はCD−ROMの場合、例えば一枚につき63ヶ所存在する。つまり、どんなCD−ROMにも数カ所は必ず存在する。
【0090】
図63と同様にして検出する方法を述べる。まず、図92の(1)ピット配置において、トラック727aの特定Anのアドレス725aの後に続くマーク信号726aを検出した時、外周側に、トラッキングをジャンプさせるともに図62のようにトラックサーボの極性を反転し、オフトラック走行をさせ、トラック727aとトラック727bの間のオフトラック728aにジャンプさせる。すると、同相信号領域732のオフトラック部に達し、図92(2)波形Aに示すように同相フレーム同期信号654aが出力される。フレーム同期信号は11Tの最大ピット長であるため他のピットと容易に区別できる。図92(3)の再生クロック波形の再生クロック信号733のマーク信号726aからのパルス数カウントn734を、予め図63の第1物理特徴情報に入っているパルス数734と一致するかを確認することにより別の同相フレーム同期信号を誤まって検出することは防止される。同相フレーム同期信号654aを検出後、オフトラック728aから外周部のオントラック727bへジャンプし、Ap+lなるアドレス727dを確認することにより、検出した同相フレーム同期信号654aがトラック727aとトラック727bの同相信号であることを、確認できるため、さらにセキュリティが上がる。
【0091】
次に、トラック727a、727c間の同相フレーム同期信号654bを検出する方法を述べる。まず、図92(1)ピット配置のアドレス725aの後のマーク信号726a検出後、内周側にトラックジャンプさせ、トラックサーボを逆相にし、オフトラック728bを走行させると、図92(5)波形Bに示すように正規のディスクなら同相フレーム同期信号654bが検出できる。複製ディスクなら検出されない。次にさらに内側のトラック727cにオントラックジャンプし、所定のアドレス727eを検出し、トラック727aと727cの間のオフトラッキングをしたことが確認できる。こうして、3点の同相フレーム同期信号が検出できる。
【0092】
図93(b)の曲線730cに示すように同相信号がサブミクロンの精度で正確に360゜おきに3点配置されており、しかも、その間の記録パルス数はAB間はnなのに対し、BC間はn+△nである。従ってCAV記録を行うことにより、AB間は複製できるがBC間は、曲線730dとなるためCは複製できず、C’しか複製できず、記録パルス数が△nだけ不足し、CAV/CLV切り換え型原盤作成装置では複製できないことになる。こうして、3点一致法では複製の困難度が増すため、海賊版光ディスクの複製防止効果が高くなる。
【0093】
図94は、2点一致方式の複製困難度をさらに上げるために、一回転の中に、2組の同相記録信号領域が存在するトラックを第1物理特徴情報とした場合の複製の困難度を説明する図である。図93(b)の3点一致方式は、複製困難度が高いがCAV/CLV切り換え型にクロック制御方式を追加することにより、複製される可能性がある。しかし、図94のように曲線730eに示すようにAB点に加えてCD点の2点一致方式を一周上に2ヶ、つまり4点一致方式を採用すると、C点を10−7の角度精度で測定する技術が必要となり、複製が非常に困難になる。上記のクロック制御方式に加えて、極めて高い精度の角度検出手段が必要となり実現にはかなり将来の技術が必要となる。こうして図94に示すように4点一致法、つまり、1周に2ヶ所以上の同相記録ピットのある領域を第1物理特徴情報として用いることにより、複製が極めて困難になるという効果が生じる。
【0094】
本発明は、CDのラベル面に磁気記録層をもつ。従って図64(a)に示すように磁気記録層の上にゴミ等の異物655a,655b,655cがある場合、記録特性が低下する。図40の再生出力検知部657において、再生出力と、再生出力基準値658とを比較器659により比較することによりこの低下状態を検知することができる。この場合ディスク回転角検知部335により相対角度がわかるため、異物655の存在するトラック数の位置と角度位置Oが検出できる。この場合、光面の位置とラベル印刷の角度ずれを磁気記録層に記録することによりラベル印刷面上の出力低下部の角度が計算できる。この位置を図64(b)の表示部16のウインドウ567にディスクのラベル印刷の角度と、再生出力低下部659を出力低下マーク660a,660b,660cとして同時に表示する。使用者はどこに異物655があるのが、認識できるため、異物655の除去が容易になるという効果がある。1〜7とA〜Gの座標をディスク2と表示部のウインドウ567に設けることにより除去はさらに容易になる。図65は具体的なウインドウ567a,567bの使用者へのエラーメッセージの例を示す。図66のフローチャート図は具体的な異物の清掃指示ルーチン471aを示す。ステップ471aでトラックTnを記録する場合、ステップ471dでトラックTnを再生して、ステップ471fで再生出力検知部657の出力が基準値以上かチェックし、基準値以下なら、ステップ471iに進み、初回ならステップ471jで図65のエラーメッセージを出しディスクの清掃表示を行い、ディスクを排出する。そしてステップ471dに戻り、出力レベルが基準値以上なら記録を行い、以下ならステップ471rに進み使用者に再清掃させる。3回目でも再生出力が回復しない場合は、ステップ471xに進み、トラックTnを廃棄し、別のトラックのインターリーブデータよりデータを作り直し、新規のトラックTn+tにデータを記録し、ステップ471zで記録再生を完了する。また、図31波形2に示すように原盤カッティング時にオフセット信号に基づき信号のパルス巾を変えてデューティ比を変えると波形151に示すようにオフセット電圧△Vsが発生する。これは図40のブロック図の波形整形器38aのスライスレベルVs出力部38bからのスライスレベル電圧と基準スライスレベル電圧との差のオフセット電圧△Vsを検知することにより検知できる。図38のようにディスク物理形状テーブル532のオフセット電圧配置情報とオフセット電圧検知部660との角度位置もしくはアドレス配置を照合することにより、不正複製ディスクを検出できる。
【0095】
では、ここでより具体的な海賊版ディスクのプログラムの動作停止や不正にコピーされたプログラムの動作停止方法について述べる。図69のディスクドライブをもつパソコン676の中のCPU665の中で主にソフトウェアで処理されるため図40とのハードウェアの違いを説明する。まず、図69では磁気再生回路の中の復調器としてMFM復調器30dとは別の方式の第2復調器662をもち、切換部661で切り換えられる。これは対応する変調器は工場しかもたないため、再生はできるが完全な記録はできない。従って、工場で特殊変調された領域を記録した場合、特殊変調信号は記録されない。ドライブ側ではCPU665により、この領域で特殊変調信号を再生しない限り、記録できないように制御している。従って、論理的な、Write Once領域といえ、1回だけ記録できる。従ってマシンIDをこの領域に記録するとユーザーのドライブでは改ざんすることができなくなり、許可された台数以上の不正インストールを防止することができる。また、ネットワークのインターフェース部14により、ネットワーク664に、接続された第2パソコン663の中のHDD等をみて、同じID番号のプログラムが起動や動作をしないように監視させている。こうして、不正コピーされたソフトの動作を防止する。このことを含めて、CPU665等の動作をフローチャートを用いて説明する。
【0096】
図70のフローチャートでプログラムをインストールする場合の作業を説明する。まずステップ666aでディスクの挿入を確認してステップ666bでプログラムのインストール命令を受けて、インストールを開始する。ステップ666cでユーザー名とユーザー環境の入力画面を表示し、使用者に少なくともユーザー名を入力させ、入力がされればステップ667へ進み、正規ディスク照合ルーチン667において、正規ディスクか海賊版かを判別する。図72を用いて詳しく説明すると、ステップ667aにおいて、照合ルーチンに入り、ステップ667bで光ディスクの再生を行い、光ディスクに一方向性関数で暗号化されて記録されているとディスク毎に異なるシリアル番号と、暗号デコーダの情報を再生する。ステップ667cでは、これらの暗号を、この暗号デコーダにより、平文化し、図38の符号532に示すような物理特徴情報とID番号を得る。図38において説明したので、説明は省略するが、ステップ667dにおいて、ディスクの物理特徴情報を測定し、測定物理特徴情報を得て、上述の平文化物理特徴情報と照合する。ステップ667eで照合結果が一致していなければ、ステップ667fで“複製ディスク”の表示を画面に表示し、プログラムを停止させる。さて、Yesの場合は、ステップ667gに進み、次のステップつまり図70のステップ668に戻り、マシンID照合・作成・記録ルーチンを実行する。このステップの詳しい動作は図73のフローチャートを用いて説明する。まずステップ668aにおいて、光ディスクの磁気記録部つまり、図76のライトワンス層679に記録されている導入済みのマシンID番号を全て読み出し、次にHDDやパソコンのROMICの中に記録されているパソコン固有のマシンID番号を読み両者を照合する。ステップ668bで照合結果が一致すればステップ668mで、このルーチンを抜け出し、一致しない場合はステップ668cで、この磁気記録部をみて、インストールができるマシン台数のフラグがまだ残っているかを確認し、ステップ668dでNoなら停止し、Yesならステップ668fでパソコン本体、もしくはHDDの中にマシンIDがあるかをチェックし、Yesならステップ668hにジャンプし、Noならステップ668gで、乱数発生器でマシンIDを発生し、HDDに記録する。次のステップ668hでは、ソフトのHDDへのインストールが完了したかチェックし、Noならステップ668mへジャンプする。この場合はこのパスはないが、もしYesなら光ディスクの磁気記録部つまり、ライトワンス層679に、このパソコンの新マシンIDを記録し、OKならステップ668mへ進みこのルーチンから抜け出す。このルーチンでは図76のライトワンス層679を使うので、ユーザーのドライブではマシンIDを改ざんできず、違法ダビングが防止される。次は図70のステップ666fへ進む。次のステップ666gでインストール作業を開始し、ステップ669xで正規暗号デコーダ照合ルーチンを実行する。このルーチンは、図74を用いて詳しく説明する。ステップ669aで、光ディスクもしくは、インストールされたプログラムの中に記録されている暗号デコードプログラムを呼び出し、ステップ669bでプログラム中、もしくはHDDの中の特定の暗号化されているデータを読み出し、ステップ669cでこの暗号デコードプログラムで平文化する。ステップ669dで正しいかチェックし、正しい場合のみステップ669fで平文化されたデータをプログラムaの一部に組み込み動作させる。ステップ669gで動作チェックし、Noならステップ669hでプログラムを停止し、Yesならステップ669iで次のステップへ進む。この場合は、図70のステップ666hへ戻り、光ディスクの図58で説明したインストール許可フラグ653をみて、例えば3番目のインストール許可フラグに空きがあるなら、基プログラム番号”00000001”に1桁追加し、”000000013”なるプログラムライセンスID番号:IDnを発行し、HDDの中にインストールするプログラムにこの番号を付与して記録する。ステップ666iでプログラムのインストールが完了した場合ステップ666jで当パソコンのマシンIDがHDDおよび光ディスクに記録済みかチェックしYesならステップ666kへ進みNoなら668xへ進みマシンIDの照合・作成・記録ルーチンを行い、図73で既に説明した作業を行う。重複する説明は省略するが、今回は基本的なインストールが完了しておりステップ668hがYesのためステップ668iで光ディスクの磁気記録部に新マシンIDを記録して、ステップ668jで完了が確認できればステップ668mで、このサブルーチンを抜け出し、図70のステップ666kに戻りユーザー名を図76のWrite Once層679に記録し、環境設定情報をRewritable層680に記録する。前述のようにユーザー名はユーザーのドライブでは改ざんできないため、不正コピー者の摘発をすることによるコピー防止効果がある。ステップ666mではインストールしたプログラムのHDD内の物理アドレス配置、例えば開始、終了のFAT情報もしくは/かつインストールIDのマーク情報をHDDに記録し、後でコピー検知情報として用いる。ステップ666nでOKならステップ666pでディスクの排出を完了したら、ステップ666qでインストールを全て完了する。本発明ではディスク照合により、海賊版を排除できる。次に暗号デコーダの入れ替えをチェックすることにより、セキュリティを高めている。
【0097】
次に図70に続くフローを図71を用いて説明する。こうして一旦プログラムは図69のHDD682の中にインストールされる。ステップ671aでこのプログラムの起動命令が入力された場合、ステップ670xで不法コピーソフト使用停止ルーチンが作動する。このサブルーチンを図75を用いて詳しく説明する。まずステップは同一ID番号のソフトの動作停止ルーチン672とプログラム移動検知ステップ673とマシンID照合ルーチン674と暗号復号器照合ステップ675の4つのブロックからなる。まず、ステップ672では、ステップ672aでは、元々光ディスクより与えられたプログラムのライセンスIDnを読み出し、ステップ672bで図69のネットワーク部14によりネットワーク664をみて、他の第2パソコン663の中のHDDに同じIDnのプログラムが作動中かをチェックする。ステップ672cで、もし同一のIDnのプログラムを発見した場合はステップ672dに進み、表示部16に“同一のID番号のソフト作動中のため動作できない”と表示し、停止させる。一方、同一のIDがない、つまりNoの場合はステップ673aに進み、当プログラムの正規のHDD上のFAT情報等の配置情報Ac又は正規インストール時にプログラム領域以外のところへ記録した正規マークMcを再生する。ステップ673bで、当プログラムのHDD上のFAT等の配置アドレスを測定し、Apを得るか、正規マークMpを再生し、ステップ673cでAc=Ap又はMc=Mpかをチェックし、Noなら、プログラムが少なくとも別のHDDへ移動されているためステップ673dで、“光ディスクの再挿入”を表示し、ステップ673eで挿入されなければ停止し、挿入なら図72で説明した正規ディスク照合ルーチンで正規ディスクか確認し、かつステップ673gでプログラムのID番号が光ディスクのID番号と一致しているかを確認し、OKならステップ674aへ進む。ステップ674aではプログラムに付与されている正規のマシンIDを再生し、プログラムの収納されているパソコンのマシンIDもしくはHDDのマシンIDと照合し、Noならステップ674c、つまり図73で説明したマシンID照合・作成・記録ルーチン668を実行し、マシンIDを照合し、新たに記録する。ステップ674dでNoなら停止し、OKならステップ675aに進み、暗号デコーダを照合する。このルーチンは図74と同じのため説明は省く。ステップ674bでOKでないなら、暗号デコーダが交換されている。このためステップ675cで“正規のディスクからインストールされていない”と表示し、停止させる。ステップ674bがOKならステップ670aに進み、図71に戻り次のステップ671bに戻りステップ671wでプログラムを起動させOKならステップ671cでファイル読み込み指令がきたら、ステップ670yで同じく不法コピー使用停止ルーチンを作動し、OKならステップ671eでファイルを読み込み、ステップ671f、ステップ671hで印刷命令、ファイルSAVE命令がきたら、各々不正コピーソフト使用停止ルーチンを動作させOKの場合のみ、印刷作業やファイルSAVEを実行する。こうして各命令時にソフトのコピーをチェックするためネットワーク等で不法に他のパソコンにコピーされたソフトの使用が停止できる。本発明の場合、一方向関数を用いた海賊版防止方式とコピー防止方式を組み合わせることによりセキュリティが高いという効果がある。
【0098】
図77はMPEGのスクランブルエンコーダーを示す。MPEGの画像圧縮信号はAC成分の可変長符号部683と固定長符号部684に分けられ、各々に乱数加算部686a、686bがあり、スクランブル化される。本発明では、Key687のスクランブル解除信号を一方向関数の暗号エンコーダー689aで暗号化する。また、画像圧縮制御部689bの圧縮プログラムの一部を暗号エンコーダ689bにより圧縮している。このため、複製業者が暗号エンコーダーを入れ替えることが困難となる。
【0099】
図78は圧縮パラメーター部691のパラメーターを暗号化した側を示す。図79は再生機のフローチャートを示し、ステップ681a、681bで光ディスクのTOC部から一方向関数の暗号デコーダーと暗号を再生し、ステップ681cデコーダーにより暗号を平文化し、物理特徴データを入手し、ステップ681dディスクの物理特徴を測定し、OKの時のみステップ681fで再生を開始する。ステップ681gではスクランブルKeyと伸長Keyの暗号を再生し、ステップ681hでこれらと画像伸長プログラムを平文化する。ステップ681iでこれらが正しいなら681jでスクランブル映像信号をスクランブル解除し、ステップ681kで圧縮画像信号を伸長し、ステップ681mで正しく伸長されていれば、ステップ681pで再生を続ける。
【0100】
本発明の場合、一方向関数の暗号エンコーダーが入れ替えられることを最も防止する必要がある。図79の方式では画像圧縮プログラムの一部を同一の暗号エンコーダーで暗号化しているため、画像圧縮プログラムや圧縮パラメーターを解除しない限り、暗号エンコーダーの入れ替えはできないため、セキュリティを上げることができる。
【0101】
次により具体的な、複数の暗号デコーダをドライブのROMに収納し、複数の暗号エンコーダのkeyで暗号化された暗号を平文化するシステムのフローチャートを図83を用いて説明する。まず、ステップ693aでデータコンテンツの一部もしくは全部を第1〜mサブ暗号エンコーダで暗号化し、Cs1〜Csmを作成する。ステップ693bでTOCの前に記録する場合は、ステップ693cで、この暗号を含むデータを原盤の第1記録領域に記録し、ステップ693eで前に説明したようにディスクの物理特徴情報を測定し、ステップ693fで、この物理特徴情報とサブ暗号復号情報をinternetの通信回線で、第1〜第nマスター暗号化装置へ送信する。第1〜第nのうち第1マスター暗号センターでは、ステップ694aのデータを受信し、ステップ694bで主暗号化ルーチンで暗号化する。このステップを図84で詳しく説明すると、ステップ695aで平文Mnを入力し、ID番号等を加えて合成する。ステップ695bではRSA関数等の一方向性関数を用い、図に示すようにd=512bitの秘密の鍵で暗号化する。
【0102】
ステップ695cで第nマンター暗号Cnを出力する。
【0103】
ここで、図83のステップ694cに戻り、第n+1、この場合は第2マスター暗号化装置が稼動中かをチェックし、Yesならステップ694dで、第1マスター暗号Cをプレス工場に送信する。Noならステップ694eで主暗号化ルーチンでMを第1マスター暗号センターが予備用としてもっている第2暗号エンコーダ693vで暗号化して、第2マスター暗号Cを作成する。ステップ694fで第2マスター暗号Cを送信する。ステップ693gで第1〜nマスタ暗号を受信し、ステップ693hで合成し、統合暗号Cを作成し、ステップ693uでCを原盤に記録するかをチェックし、Yesならステップ693iでC1を原盤の第2記録領域に記録し、Noならステップ693jへ進み、データコンテンツが記録されていない場合のみ、ステップ693kで原盤の第1記録領域に記録し、原盤を作成し、ディスクを成形し反射膜を作成する。ステップ693qで反射膜にCを記録するかをチェックし、Yesの時はステップ693rで反射膜C記録ルーチンに進む。このルーチンは図85を用いて説明する。ステップ696bで、反射膜の物理特徴を作成するかをチェックし、Yesなら反射膜にランダムな欠落部をレーザートリマー等により作成し、ステップ696dで欠落部の物理特徴情報を測定する。Noならステップ696eへ進む。さてステップ696eでマスター暗号エンコーダを用いるかをチェックし、Yesならステップ696fで物理特徴とサブ暗号復号データを送信し、マスター暗号化センターで第1〜nマスター暗号化を行い、ステップ696hで受信し、ステップ696kへ進む。さて、Noの場合はステップ696iでディスク毎のシリアル番号IDdを発行し、m番目のサブ暗号デコーダでIDdと物理情報を暗号化し、サブ暗号Csを作る。次のステップ696kでCsもしくはCR1〜CRnを反射膜上に欠落部を設けて形成し、次のステップへ向かう。図83に戻り、ステップ693sで保護層もしくは磁気層を形成し、ステップ693tでディスクを完成させる。この場合のマスタリング装置529は、図1、図10でネットワークによる外部暗号エンコーダ579は図29で説明しているため、説明は省略する。この場合、異なるnヶの暗号鍵が世界の地域の違う箇所にオンラインで存在するため、リスクが分散する。又、全てのnヶの暗号鍵による暗号が一致しないと動作しないため、安全性が高い。
【0104】
このディスクを再生する時の暗号デコーダの動作に限定して図86を用いて詳しく説明する。ステップ697aでディスクの再生を開始し、ステップ697bで統合暗号Cを再生し、697cでCをC〜Cnの各暗号に分離しステップ697vの暗号平文化ルーチンでnヶの各々の暗号を対応する各々の暗号デコーダDC(n)で平文化する。まず、n=0とし、ステップ697fでnを1つ増やし、ステップ697gで図69のパソコン676のドライブのROM部699の中に予め記録されている。マスター暗号デコーダDC(1)〜DC(n)から対応するデコーダを読み出し、暗号Cnを平文化する。この平文化ルーチンを図87で詳しく説明する。
【0105】
図87のステップ698aでは暗号Cnを入力し、ステップ698bで一方向性関数で平文化する。RSAの場合、eは3以上の数でnは256bit以上の公開鍵であればよく、ともに公開データである。RSAの特徴としてこの復号関数から暗号化関数を求めることは困難であるため、機密性は保たれる。ステップ698cで平文データMnを出力する。
【0106】
さて、図86のステップ697hにもどり、平文が正しいかをチェックし、Yesの時はステップ697iでnが最終かをチェックし、Noの場合ステップ697fへ戻りYESの場合のみステップ697jへ進み、全暗号の平文データ一致方式かをチェックし、YesならM〜Mnの全てのデータが一致するかをチェックし、Noならストップし、Yesならステップ697mで物理特徴情報等を出力し、ステップ697nで測定物理特徴情報データを測定し、ステップ697pで両者を照合し、Noなら停止し、Yesなら動作を許可する。次にステップ697rではサブ暗号復号情報に基づき、サブ暗号化器を暗号化されたスクラブルKeyを平文化したり、ID番号、特定データのサブ暗号を理解する。ステップ697sで平文化がOKなら走行させ、NOなら停止させる。
【0107】
この場合、サブ暗号デコーダはドライブのROMのマスタ暗号デコーダで平文化される。従って、海賊版業者がサブ暗号のエンコーダーとデコーダを入れ替えて複製することを防止できるという効果がある。またマスター暗号キーをnヶ持ち、全てのキーが漏洩しない限り海賊版は動作しない。複製の一方向関数の暗号キーによりセキュリティを大巾に改善できる。
【0108】
RSA関数とは別の関数として、図95図と96を用いて、楕円関数を用いた場合の暗号化のフローチャートを説明する。大きなルーチンとしてはステップ735aで第1物理特徴情報の作成を行い、ステップ735fで第1物理特徴情報の認証暗号の作成、ステップ735nで第1物理特徴情報の認証、ステップ735wでディスクの照合を行う。
【0109】
まず、ステップ735aでは、ステップ735bで、ディスクの物理特徴を測定し、第1物理特徴情報を得る。ステップ735cで、第1物理特徴情報とID番号とサブ暗号デコーダ番号を組み合わせ、ステップ735dで圧縮し、ステップ735eで圧縮した情報Hを得る。
【0110】
ステップ735fでは認証番号を作成する。まず、ステップ735gで、X=128bit以上のXなる秘密鍵を入力し、ステップ735hで、楕円曲線上の点で公開のシステムパラメータGを決め、f(x)を一方向性関数(one direction function)とし、kを秘密の乱数とした場合、R=f(G)を求めた後、R’=f(R)を求め、S=(K×R’−H)X−1modQの式により、ステップ735iで認証暗号R,Sを生成する。ステップ735jで認証暗号R,Sと第1物理特徴情報を含む平文Hをディスクもしくは原盤に記録し、ステップ735kでディスクを出荷する。
【0111】
一方、再生装置側ではステップ735mでディスクを装着し、ステップ735pで認証暗号R,Sと平分Hを再生し、ステップ735qで公開パラメータG,Qを入手し、ステップ735rで、128bit以上の公開鍵Yを入力し、ステップ735sで復号演算を行う。Y=Gxとし、A=SR−1modQ,B=HR−1modQの演算を行う。ステップ735tで、R=f(Y)の演算を行い、左辺と右辺が一致するかを照合する。NOの時はステップ735uで複製ディスクと判断し、ステップ735vで停止させる。Yesの時は平分Hが改ざんされていないことを示すため、ステップ735wへ進む。図96のステップ735wでは平分Hを伸長し、ステップ736bで第1物理特徴情報とID番号とサブ暗号デコーダ番号を出力する。ステップ736cで、ディスクの物理特徴を測定し、第2物理特徴情報を入手する。ステップ736dで照合部において第1物理特徴情報と第2物理特徴情報と照合し、ステップ736eで照合結果が一致するかをチェックし、NOならステップ736fで“複製ディスク”と表示し、ステップ736gでプログラムを停止させる。Yesの時はステップ736hへ進み、プログラムの実行もしくは再生データの出力を行う。楕円関数では、第1物理特徴情報の平分と認証暗号を送るため、認証暗号のデータ量が少ないため暗号復号時間を短縮できるという効果がある。
【0112】
では次に海賊版防止の暗号情報を光ディスクの原盤工程でTOC等の記録された第2記録領域708に記録する方法を図88(a)(b)と図89のフローチャートを用いて説明する。図88(a)は原盤700aのうち主にプログラムソフトや映像信号を記録するための第1記録領域707に信号を記録する状態を示す。通常のCDやLDの場合、内周部にTOCがあり、かつ内周部から記録する。しかし、本発明では再生する場合の通常の信号とは時間軸方向に逆方向に記録信号出力部723は信号を発生する。従って、図89のフローチャートのステップ711bにおいて光ヘッド6は外周部から信号を記録開始し、内周部方向に光ヘッド6はトラッキングされ、第1記録線709のようなうずまき状のピットが第1記録領域707に記録される。この時、同時にマスタリング装置において、モータ17の回転角検知部17aより高精度の回転角度データを発生し、記録信号出力部723よりアドレス等のデータが出力される。従って、これらを物理特徴測定部703において、シミュレーション処理する。このことにより、原盤上にどのようなピットが形成されているかをサブミクロンの単位でCPU724でシミュレーションすることができる。こうして、ステップ711cにおいて原盤の全ての物理特徴情報を測定し、ステップ711dにおいてアドレスと一定の関係にある各ピットが原盤上にどの角度位置にあるかを測定し、非常に複製しにくい特徴部を抽出する。単にどのアドレスのピットがどの角度にあるという情報でもよい。また、隣接するトラックのピット同志が偶然全く、同じピット表、ピット配列である領域を探し、この角度位置叉はアドレス位置、トラック番号と同相ピットデータ列を物理特徴情報としてもよい。物理特徴情報は図10、図18、図20、図38、図43において何度も様々な方法を説明しているので、説明は省略する。ステップ711eにおいて、物理特徴情報にID番号やサブ暗号復号データを合成して、ステップ694の複数の暗号化装置に送り、第n暗号化装置で受信し、ステップ694jで第n暗号化エンコーダで暗号化し、ステップ694kで送信する。このルーチンは図83と図84に示してあるので省略する。次のステップ711fで一方向関数の暗号エンコーダ537で暗号化された暗号C〜Cを受信し、ステップ711gで複数の暗号化センターから受信した暗号C〜Cを合成し、第2記録信号と合成し、第1記録信号と連続した信号を図88(a)の記録信号処理部723で作成し、記録部37により原盤700bのTOC等の記録された内周部にうずまき状に内周側へ第2記録線710のピットを記録し、ステップ711hで記録完了する。
【0113】
通常では内周から外周方向つまり、再生時の再生方向と同じ方向に原盤を作成する。しかし、本発明では記録信号の時間軸を逆方向にして、外周から内周へ記録して原盤を作成し、最後に海賊版防止信号を記録するため、1本の連続的なピットが形成できる。このため、CD等の規格の中で海賊版防止が実現する。
【0114】
次に図90の情報処理装置のブロック図と図91の再生時のフローチャートを用いて、再生動作を説明する。ステップ712aにおいて、まずTOC領域等を含む第2記録領域708を再生する。このステップはCDと同じである。次にステップ712bで第1〜第n暗号C〜CとTOC等の情報を再生し、ステップ712cでマスター暗号デコーダ534のROM699の中の固定キーで複数ヶある第1〜n暗号デコーダ534a、534b、534c等により、暗号C〜Cを図87の暗号デコードルーチン698を用いて平文化し、M〜Mを得る。ステップ712dでM〜Mつまり、物理特徴情報、サブ暗号復号情報、ID番号を平文情報出力部714より出力する。ステップ712eで平文データ照合部715においてM〜Mの一部もしくは全部が全て一致しているかをチェックする。ステップ712fでOKならステップ712fへ、NOならステップ713へ進み、停止ルーチンに入る。このルーチンではステップ713aで表示部16へCPU665は”複製ディスク”と表示し、ステップ713bでプログラム/再生動作停止部717により、プログラムもしくは再生動作を停止させて、ステップ713cで停止する。
【0115】
ステップ712gに戻り、Yesの時は再生を開始し、ステップ712hで物理特徴測定部703aによりディスクのアドレス、回転角度、低反射部を得る。そして、オフトラック指示信号をトラッキング制御部24に与えてトラックの間に光ビームを走行させ、クロストーク信号をとり、同相信号を検出し、データ列を得る。こうして、第1記録領域707、もしくは第2記録領域708の測定物理特徴情報を得る。図18等で、この方法を前に説明したので省略する。ステップ712jで物理特徴情報照合部535において、測定物理特徴情報と物理特徴情報を照合し、ステップ712jで照合結果が不正の場合はステップ713dの前述の停止ルーチン713へ進む。OKの場合はステップ712kでプログラム/再生動作許可部722により再生を継続したり、プログラムの動作を許可する。
【0116】
ステップ712mでサブ暗号デコーダを用いるかをチェックし、NOならステップ712rへジャンプし、データを出力し、Yesならステップ712n、712pで第1記録領域の暗号化信号を再生し、平文化する。又は図77で説明した可変長符号部683に加えられたフクランブル解除キーをこのサブ暗号で暗号化し、スクランブル信号を光ディスクに記録し、図79の再生時のフローチャートのステップ681hにおいて、スクランブル解除Keyを図91のサブ暗号デコーダでデスクランブルすることにより、正規のディスクのユーザーは完全な映像を再生できる。一方、不法に複製されたディスクはデスクランブルできないため、可変長符号成分つまり、高域成分のない悪い映像しか再生できないという効果がある。そして、ステップ712qでサブ暗号で平文化したデータもしくはスクランブル映像信号をデスクランブルした映像信号を出力し、ステップ712rで出力部より最終データを出力する。
【0117】
以上のように、図88のように記録データの時間軸を逆にし、外周より内周へ記録し、原盤を作成することにより1本のスパイラルトラックで追記方式の海賊版防止ディスクが実現する。規格を変える必要がなく、通常の光ヘッドで追記データを再生できるため、構成が簡単になるという効果がある。
【0118】
【発明の効果】
以上のように、本発明によりCD等の規格を満しながら、光記録面の裏側に磁気記録部をもつメディアと記録再生装置を民生用途の使用環境において信頼性を確保しながら、民生用途のコストで実現することができる。また、デイスクの物理IDを一方向性の暗号エンコーダーにより暗号化することにより複製防止の安全度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるマスタリング装置のブロック図
【図2】(a)は同実施例1における記録時の線速度の時間変化図
(b)は同実施例1における光ディスク上の1.2m/s時のアドレス位置の図
(c)は同実施例1における光ディスク上の1.2m/s→1.4m/s時のアドレス位置の図
【図3】同実施例1における正規のCDのアドレスの物理配置図及び不正に複製されたCDのアドレスの物理配置図
【図4】同実施例1におけるディスクの回転パルス,物理位置信号及びアドレス情報と時間の関係図
【図5】同実施例1におけるCDの複製防止原理の説明図
【図6】同実施例1における記録再生装置のブロック図
【図7】同実施例1における不正複製ディスクのチェックのフローチャート
【図8】(a)は同実施例1におけるID番号記録したCDの工程図
(b)は従来のCDの工程図
【図9】同実施例1における着磁機の説明図
【図10】同実施例1におけるID番号入力の原理図
【図11】同実施例1における線速度とアドレスの物理配置の説明図
【図12】同実施例1における正規の原盤の不正に複製された原盤の判別方法の説明図
【図13】同実施例1におけるCD作成機と記録再生装置のブロック図
【図14】同実施例1におけるフローチャート
【図15】同実施例1におけるデイスク原盤のアドレスの配置図
【図16】同実施例1における記録再生装置のブロック図
【図17】同実施例1における不正に複製されたディスクと正規のディスクに対するピット深さの検知法の説明図
【図18】同実施例1におけるディスク物理配置表を示す図
【図19】同実施例1における偏芯のない場合及びある場合の光ディスクのアドレス配置図
【図20】同実施例1における正規ディスク及び不正複製ディスクのトラッキング変位量を示す図
【図21】同実施例1におけるアドレスAn,角度Zn,トラッキング量Tn及びピット深さDnを示す図
【図22】同実施例1におけるレーザー出力とピット深さと再生信号を示す図
【図23】同実施例1における各原盤作成装置に対する複製防止効果を示す図
【図24】同実施例1における原盤作成装置のブロック図
【図25】同実施例1における原盤作成装置のブロック図
【図26】同実施例1における原盤作成装置のブロック図
【図27】同実施例1における原盤作成装置のブロック図
【図28】同実施例1における原盤作成装置のブロック図
【図29】同実施例1における原盤作成システムの全体ブロック図
【図30】(a)は同実施例1におけるレーザー出力の波形図
(b)は同実施例1におけるレーザー出力の波形図
(c)は同実施例1における基板の断面図
(d)は同実施例1における基板の断面図
(e)は同実施例1における成形ディスクの断面図
【図31】同実施例1におけるレーザー記録出力と再生信号との関係図
【図32】同実施例1における原盤作成の工程図
【図33】同実施例1における作成原盤とそのプレス型の説明図
【図34】同実施例1における原盤作成の工程図
【図35】同実施例1における作成原盤とそのプレス型の説明図
【図36】実施例1における原盤作成及び記録媒体製造の工程フローチャート
【図37】実施例1におけるディスクチェック方式のフローチャート
【図38】実施例1におけるディスク作成とディスク作成のブロック図
【図39】実施例1における低反射部位置検出部のブロック図
【図40】実施例1における記録再生装置のブロック図
【図41】実施例1におけるディスクの説明図
【図42】実施例1における低反射部のアドレス・クロック位置検出の原理図
【図43】実施例1における正規ディスクと複製ディスクの低反射部アドレス表の比較図
【図44】実施例1における一方向関数によるディスク照合のフローチャート
【図45】実施例1における原盤別アドレスの座標位置の比較図
【図46】実施例1における低反射位置検出プログラムのフローチャート
【図47】実施例1における低反射部の製造法の工程図
【図48】実施例1における低反射部の製造法の工程図
【図49】実施例1における低反射部の製造法の工程図
【図50】実施例1における低反射部の製造法の工程図
【図51】実施例1におけるディスクの上面図
【図52】実施例1におけるマスター暗号のデータ構造図
【図53】実施例1における物理の生成図
【図54】実施例1におけるエラーCP符号による複製検出の原理図
【図55】実施例1におけるEFM特許符号による複製検出の原理図
【図56】実施例1における複製防止用EFM変換表の図
【図57】実施例1における複数のサブ暗号エンコーダーを選択する方式のフローチャート
【図58】実施例1におけるインストールを許可する方式のフローチャート
【図59】実施例1における光学マークを用いた複製防止方式のディスクの原理図
【図60】実施例1における光ディスクの低反射部の製造工程図
【図61】実施例1における光ディスクの第1低反射部と第2低反射部の製造工程図
【図62】(a)実施例1におけるオフトラック方式の記録再生装置のブロック図
(b)実施例1におけるオフトラック方式のオントラック状態のトラッキングの図
(c)実施例1におけるオフトラック方式のオフトラック状態のトラッキングの図
【図63】実施例1における角度配置検出方式とオフトラック信号方式を組み合わせた複製防止方式の原理図
【図64】(a)実施例1におけるCDのラベル面の異物の配置を示す上面図
(b)実施例1における表示部のCDの表示状態図
【図65】実施例1における表示部のエラーメッセージの表示状態図
【図66】実施例1における清掃指示のフローチャート
【図67】実施例1におけるカッティングによるバーコードの製造工程図
【図68】実施例1における第1反射膜と第2反射膜の製造工程図
【図69】同実施例1の磁気記録装置のブロック図
【図70】同実施例1の動作のフローチャート
【図71】同実施例1の動作のフローチャート
【図72】同実施例1の動作のフローチャート
【図73】同実施例1の動作のフローチャート
【図74】同実施例1の動作のフローチャート
【図75】同実施例1の動作のフローチャート
【図76】同実施例1の光ディスクのROM部とRAM部のデータ階層構成図
【図77】同実施例1の画像エンコード部のブロック図
【図78】同実施例1の画像圧縮エンコーダーのブロック図
【図79】同実施例1の動作のフローチャート
【図80】同実施例のインストールプログラムのフローチャート
【図81】同実施例1における画面表示図
【図82】同実施例1における記録再生装置のブロック図
【図83】同実施例1における暗号化のフローチャート
【図84】同実施例1における主暗号のフローチャート
【図85】同実施例1における反射膜記録ルーチンのフローチャート
【図86】同実施例1におけるディスク再生時のフローチャート
【図87】同実施例1における暗号デコードのフローチャート
【図88】同実施例1におけるマスタリング装置のブロック図
【図89】同実施例1における原盤作成のフローチャート
【図90】同実施例1における情報処理装置のブロック図
【図91】同実施例1における情報再生時のフローチャート
【図92】同実施例1における同相しんごうの再生原理図
【図93】(a)同実施例1における2点一致方式の原理図
(b)同実施例1における3点一致方式の原理図
【図94】同実施例1における4点一致方式の原理図
【図95】同実施例1におけるフローチャート(その1)
【図96】同実施例1におけるフローチャート(その2)
【図97】同実施例1における第2低反射部の上面図
【符号の説明】
1 記録再生装置
2 記録媒体
3 磁気記録層
4 光記録層
5 光透過層
6 光ヘッド
7 光記録ブロック
8 磁気ヘッド
8a 主磁極
8b 副磁極
8c ヘッドキャップ
8e 均一磁界領域
8m 磁界変調磁気ヘッド
8s キャンセル用磁気ヘッド
9 磁気記録ブロック
17 モーター
18 光ヘッド
19 ヘッド台
23 ヘッド移動アクチュエーター
23a トラバースアクチュエーター
24a トラバース移動回路
34 メモリー
34a メモリー(システム用)
37 光記録回路
37a 時間軸回路
37b 光記録部
37c 光出力部
37d 合成部
38a クロック再生回路
40 コイル
40a 磁界変調用コイル
40b 磁気記録用コイル
40c タップ
40d タップ
40e タップ
41 スライダー
42 ディスクカセット
43 印刷下地層
44 印刷領域
45 印字
46 ピット
47 基板
48 光反射層
49 印刷インキ
50 保護層
51 矢印
52 光記録信号
54 レンズ
57 発光部
60 接着層
61 磁気記録信号
65 光トラック
66 焦点
67 磁気トラック
67a 記録磁気トラック
67b 再生磁気トラック
67s サーボ用磁気トラック
67f ガードバンド
67g ガードバンド
67x 清掃用トラック
69 ハイμ磁性層
70 ヘッドギャップ
70a 記録ヘッドギャップ
70b 再生ヘッドギャップ
81 干渉層
84 反射膜
85 変調磁界
85a 磁束
85b 磁束
150 連結部
201 判別ステップ
202 再生ステップ
203 再生転記ステップ
204 再生専用ステップ
205 記録転記ステップ
206 記録ステップ
207 転記ステップ
210 消磁領域
210a 消磁領域
210b 消磁領域
301 シャッター
302 ヘッド穴
303 ライナー穴
304 ライナー
305 ライナー支持部
305a 可動部
305b 副ライナー支持部
305c ライナー昇降部
307 溝
307a ライナー駆動溝
310 ライナーピン
311 ライナーピンガイド
312 ピン駆動テコ
313 認識穴
314 保護ピン
315 ライナー駆動部
316 ピン軸
317 バネ
318 連結部
319 ピンシャッター
320 光アドレス
321a センター
321b センター
321c センター
322 光データ列
323 アドレス
324 データ
325 ガードバンド
326 トラック群
327 ブロック
328 トラックデータ
328 同期信号
329 アドレス
330 パリティ
331 データ
333 分離回路
334 変調回路
335 ディスク回路角検知部
336 偏心補正量メモリー
337 無信号部
338 トラバース制御部
339 光アドレス磁気アドレス対応テーブル
340 ヘッドアンプ
341 復調器
342 エラーチェック部
343 データ分離部
344 AND回路
345 記録データ
346 無光アドレス領域
347 光アドレス領域
348 磁気TOC領域
349 トラック軌跡
350 ヘッド再生部
351 メモリーデータ
352 塗布材ツボ
353 塗布材転写ロール
354 凹版ドラム
355 エッチング部
356 スクライバー
357 ソフト転写ロール
358 塗布部
360 磁気シールド
361 樹脂部
362 ランダム磁界発生機
363 トラバースシャクト
363b 磁気ヘッドトラバースシャクト
364 位置基準部
365 ディスクロック部
366 トラバース連結部
367 トラバース歯車
367c 磁気ヘッドトラバース歯車
368 参照テーブル
369 同期部
370 記録フォーマット
371 トラック番号部
372 データ部
373 CRC部
374 ギャップ部
375 連結部ガイド部
376 ディスククリーニング部
377 磁気ヘッドクリーニング部
378 ノイズキャンセラー
380 ディスククリーニング部連結部
381 磁気センサー
382 光再生クロック信号
383 磁気クロック信号
384 磁気記録信号
385 判別ウインドウ時間
386 光センサー
387 光学マーク
387a バーコード
388 透光部
389 上ブタ
390 カセットブタ
391 磁気面用シャッタ
392 シャッタ連結部
393 カセットブタ回転軸
394 カセット挿入口
395 テープ
396 ラベル部
397 ブザー
398 磁気記録領域
399 スクリーン印刷機
400 バーコード印刷機
401 高Hc部
402 磁性部
402a 空間部
403 磁性部
404 鍵管理テーブル
405 フローチャートのステップ
406 鍵解除デコーダ
407 音声伸長ブロック
408 パーソナルコンピュータ
409 ハードディスク
410 インストールステップ
411 アプリケーション
412 OS
413 BIOS
414 ドライブ
415 インタフェース
416 フローチャートのステップ
421 光ファイル
422 磁気ファイル
436 ネットワークBIOS
437 LANネットワーク
447 フローチャートのステップ
447a フローチャートステップ
448 修正済みデータ
449 ディスプレイ
450 キーパッド
451 エラー訂正ステップ
452 パリティ
453 C1パリティ
454 C2パリティ
455 Index
456 サブコード同期検出部
457 インデックス検出部
458 分周器
459 磁気同期信号検出部
460 最短/最長パルス検出部
461 疑似光同期信号発生部
462 疑似磁気同期信号発生部
463 光同期信号検出器
464 分周/逓倍器
465 切換えスイッチ
466 波形整形部
467 クロック再生部
468 メディア識別子
469 光アドレス情報
470 データ
514 バネ
514a ヘッド昇降連結手段
514b ヘッド昇降禁止手段
514c 光ヘッド走行領域
516 ローディングモータ
517 ローディング歯車
518 トレイ移動歯車
519 ヘッド昇降器
520 トレイ
521 上ブタの開閉軸
522 メニュー画面・選択番号テーブル
523 プレイバックコントロール情報
524 フローチャートのステップ
525 リストIDオフセットテーブル
526 光サーチ情報
527 磁気トラッチサーチ情報
528 マスターデータ
529 マスタリング装置
530 データ配置
531 Zone
532 物理配置テーブル
533 不正ディスクチェック回路
534 暗号デコーダ
535 照合回路
536 出力/動作停止手段
537 暗号エンコーダ
538 暗号信号
539 物理位置
540 着磁機
541 着磁部
542 着磁極
543 着磁電流発生器
544 電流切換器
545a コイル
546 ID番号発生器
547 混合器
548 分離キー
549 分離器
550 ID番号
551 フローチャートのステップ
552 物理配置信号
553 角度位置検知部
554 トラッキング量検知部
555 ピット深さ検知部
556 測定ディスク物理配置表
557 ディスク中心
558 ディスクの回転中心
559 偏芯部
560 ピット
561 複製ピット
562 パルス信号
563 複製防止信号
564 トラッキング変調信号発生部
565 コピー防止信号発生部
566 光出力変調信号発生部
567 光出力変調部
568 パルス巾変調部
569 パルス巾調整部
570 出力アドレス情報部
571 時間軸変更部
572 原盤
573 感光層
574 感光部
575 金属原盤
576 成形デイスク
577 第2感光部
578 通信インターフェース部
579 外部暗号デコーダー
580 ピット群
581 再生波形
582 ランダム抽出器
583 乱数発生器
565 画面
566 ステップ(ステップ仮想ファイルのフローチャート)
567 ウィンドウ
568 フォルダー
569 ファイル
570 CD−ROMアイコン
571 CD−ROM−RAMアイコン
572 HDD
573 Invisible file
574 Invisible Folder
575 表示
576 実体容量表示
577 仮想容量表示
578 パスワード入力部
579 ファイル名入力部
584 低反射部
585 基準低反射部
586 低反射光量検出部
587 光量レベル比較器
588 光量基準値
589 HPF
590 波形整形回路
590a AGC
591 復調部
592 EFM
593 物理アドレス出力部
594 アドレス出力部
595 同期信号出力部
596 低反射部アドレス・クロック番号位置信号出力部
597 n−1アドレス出力部
598 クロックカウンター
599 低反射部開始/終了位置検出部
600 低反射部位置検出部
601 低反射部角度位置信号出力部
602 低反射部角度位置検出部
603 n−1アドレス信号
604 同期信号
605 低反射部開始点
606 低反射部終了点
607 時間遅れ補正部
608 基準遅延時間TD測定部
609 低反射部・アドレス表
610 蒸着防止部
611 保護層
612 インキ
613 遮光部
614 接着部
615 第1マスク
616 第2マスク
617 印字部
618 CP光マーク部
619 暗号データ記録部
620 バーコード
621 バーコード復調部
622 文字パターン
623 発熱部
624 発熱ヘッド
625 フィルム
626 ディスク物理ID
627 スタンパー物理ID
628 ディスク管理ID
629 マスター暗号
630 書き込み層
631 エラー符号−アドレス表
632 CPエラー符号
633 物理ID出力部
634 エラー符号リスト
635 標準符号
636 CPEFM変換表
637 原データ
638 復号データ
639 CP特殊符号
640 CP特殊符号検出部
641 CP特殊符号アドレス出力部
642 CP特殊符号−アドレス表
643 レーザートリミング装置
644 レーザービーム偏向装置
645 オフトラック切り換え回路
646 トラックサーボ極性反転部
647 オフトラック信号再生部
648 光センサー
649 光ビームスポット
650 同相再生信号
651 逆相再生信号
652 同相再生信号
653 同相信号ブロック
654 Frame Sync信号
655 異物
656 パルス巾変調信号復調部
657 再生出力検知部
658 再生出力基準値
659 再生出力低下部
660 オフセット電圧検知部
661 調器切り換え部
662 2復調器
663 2パソコン
664 ネットワーク
665 CPU
666 ステップ(インストールプログラム)
667 ステップ(正規ディスク照合ルーチン)
668 ステップ(マシンID照合作成記録ルーチン)
669 ステップ(正規暗号デコーダ照合ルーチン)
670 ステップ(不法コピーソフト使用停止ルーチン)
671 ステップ(プログラム動作ルーチン)
672 ステップ(同一ID番号ソフトの動作停止ルーチン)
673 ステップ(プログラム移動検知ステップ)
674 ステップ(マシンID照合ステップ)
675 ステップ(暗号復号器照合ステップ)
676 パソコン
677 CD−ROM層
678 仮想ROM層
679 ライトワンス層
680 記録層
700 原盤
701 記録層
703 物理特徴情報測定部
704 物理特徴情報送信部
705 物理特徴情報受信部
706 平文情報出力部
707 第1記録領域
708 第2記録領域
709 第1記録線
710 第2記録線
711 ステップ(原盤記録フローチャート)
712 ステップ(再生フローチャート)
713 ステップ(停止ルーチン)
714 平文情報出力部
715 平文データ照合部
716 平文データ一致検知部
717 プログラム動作停止部
718 サブ暗号デコーダ
719 RAM部
720 サブ暗号復号データ
721 平文化データ出力部
722 プログラム/再生動作停止部
723 記録信号出力部
724 CPU

Claims (9)

  1. 情報がピットとして記録された円盤状光記録媒体(2)を回転駆動する手段(17)と、前記光記録媒体から記録情報を読み出す光ヘッド(6)、前記光ヘッドを前記光記録媒体の半径方向に移動可能なヘッド移動手段(23)と、前記光ヘッドで読み出された情報を処理する信号処理手段とを有し、ピットの存在により反射光量の少ない第1低反射部(740)と非ピット部による上記第1低反射部より反射率の高い高反射部(741)を再生手段により検出することにより、光記録信号を再生する再生装置において、
    前記光記録媒体の少なくともピットの2次元配置又はピットの形状を含む物理的特長を表わすものであって、前記光記録媒体の製造時に暗号化されて記録された第1物理特徴情報(532)を前記光ヘッドもしくは磁気ヘッドで読み出された情報から検出する第1物理情報検知手段(743,38,665)と、前記第1物理特徴情報を復号する暗号復号手段(534)と、前記光記録媒体の物理的特長を測定して第2物理特徴情報を得る手段(17a,6,38,703a)と、前記第2物理特徴情報を前記第1物理特徴情報と照合して、両者間に特定の関係があるか否かを判断する照合手段(535)と、前記照合手段にて、前記第2物理特徴情報が前記第1物理特徴情報に対して前記特定の関係にないときは、前記光記録媒体から読み出されたプログラムの動作を停止するか、前記光記録媒体からその後の情報の読み出しを停止するか、前記光記録媒体から読み出される情報の前記信号処理手段による所定の処理を停止する制御手段(717,665)とを備え、
    前記第2物理特徴情報を得る手段は、光記録信号領域(742)の中に設けられ、かつ上記第1低反射部より円周方向の距離が長く、かつ上記高反射部より反射率の低い第2低反射部(584)を検出する第2低反射部検出手段(586)の検知信号に基づき第2物理特徴情報を得
    前記第2低反射部検出手段は、前記光記録信号をレベルスライサでスライスすることにより、前記第2低反射部を検出し、第2低反射部検知信号と、再生手段(590)により検知された光記録信号の情報に基づき、第2低反射部の位置かつ/もしくは、円周方向の長さ、かつ/もしくは円周方向の間隔を検出する第2低反射部位置検出手段(596)を有し、
    前記第2低反射部位置検出手段(596)は、光記録信号の特定のマーク信号をマーク信号検出部(593)が検出した時、出力するマーク検出信号に基づき、第2低反射部の位置かつ/もしくは円周方向の長さ、かつ/もしくは間隔を検知することを特徴とする再生装置。
  2. 前記マーク信号としてアドレス信号を用いることを特徴とする請求項記載の再生装置。
  3. 前記第2低反射部位置検出手段(596)は、再生クロック信号をカウンタ(598)により数えたカウント数とアドレス信号により、第2低反射部の位置もしくは/かつ円周方向の長さを検出することを特徴とする請求項記載の再生装置。
  4. 前記第2低反射部位置検出手段(596)は、アドレス信号と、カウンタ手段(598)によりカウントしたフレーム同期信号と再生クロック信号のカウント数により第2低反射部の位置を検出することを特徴とする請求項記載の再生装置。
  5. 前記第2低反射部位置検出手段(596)は、光記録信号のアドレス信号と、フレーム同期信号により第2低反射部の位置を検出することを特徴とする請求項記載の再生装置。
  6. 光記録信号に基づく同期信号再生手段(38a)の再生クロック数をカウンタ(598)でカウントすることにより、第2低反射部の位置もしくは/かつ円周方向の長さもしくは/かつ円周方向の間隔情報を検出することを特徴とする請求項記載の再生装置。
  7. EFM復調手段(592)の同期クロック再生手段(38a)のクロック信号を同期信号として検出することを特徴とする請求項記載の再生装置。
  8. 前記マーク信号としてCDのサブコード信号の中の特定信号を検出することを特徴とする請求項記載の再生装置。
  9. 前記第2低反射部位置検知手段(596)は、マーク信号検知手段(593)が検出した基準マーク検知信号と第2低反射部検出手段(586)が検出した基準第2反射部検知信号との時間間隔を時間補正部(607)が測定して基準補正時間を求め、特定のマーク信号検知信号と特定の第2反射部検知信号との時間間隔を、上記基準補正時間を用いて補正することにより、上記第2低反射部の位置を検出することを特徴とする請求項記載の再生装置。
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