JP3562132B2 - データ伝送方法、データ記録装置、データ記録媒体及びデータ再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コピー防止や不正使用の阻止、あるいは課金システムに適用可能なデータ伝送方法、データ記録装置、データ記録媒体、及びデータ再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年において、光ディスク等のディジタル記録媒体の大容量化と普及により、コピー防止や不正使用の阻止が重要とされてきている。すなわち、ディジタルオーディオデータやディジタルビデオデータの場合には、コピーあるいはダビングにより劣化のない複製物を容易に生成でき、また、コンピュータデータの場合には、元のデータと同一のデータが容易にコピーできるため、既に不法コピーによる弊害が生じてきているのが実情である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ディジタルオーディオデータやディジタルビデオデータの不法コピー等を回避するためには、いわゆるSCMS(シリアルコピー管理システム)やCGMS(コピー世代管理システム)の規格が知られているが、これは記録データの特定部分にコピー禁止フラグを立てるようなものであるため、いわゆるダンプコピー等の方法によりデータを抜き出される問題がある。
【0004】
また、例えば特開昭60−116030号公報に開示されているように、コンピュータデータ等のファイル内容自体を暗号化し、それを正規の登録された使用者にのみ使用許諾することが行われている。これは、情報流通の形態として、情報が暗号化されて記録されたディジタル記録媒体を配布したり、暗号化されたディジタル信号を有線、無線の伝送路を介して容易に入手可能にしておき、使用者が必要とした内容について料金を払って鍵情報を入手し、暗号を解いて利用可能とするようなシステムに結び付くものであるが、簡単で有用な暗号化の手法の確立が望まれている。
【0005】
本発明は、上述したような実情に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で暗号化が行え、外部から鍵の検出が困難であるようなデータ伝送方法、データ記録装置、データ記録媒体、及びデータ再生装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために、本発明は、情報データ及び該情報データをデータ変換するための鍵情報を含む入力ディジタルデータの上記情報データに誤り訂正又は誤り検出符号化処理を施して伝送あるいは記録する際に、情報データの全部又は一部に対して鍵情報を用いてデータ変換を施し、データ変換を施した後のデータを含む情報データに誤り訂正又は誤り検出符号化処理を施して得られたパリティデータと、データ変換を施さないで得られた情報データの全部又は一部を含む情報データとを伝送あるいは記録することを特徴とする。
【0007】
ここで、上記データ変換としては、暗号化の鍵情報あるいは鍵データに応じて情報データと論理演算したり、情報データを転置したり、置換することを挙げることができる。
【0008】
また、本発明に係るデータ記録媒体は、上記パリティデータ及び情報データが記録されて成ることを特徴とする。
【0009】
さらに、本発明に係るデータ再生方法は、誤り訂正又は誤り検出符号化処理の際に取り扱われるデータに対して、暗号化の鍵情報に応じた少なくとも一部のデータにデータ変換が施されており、対応する誤り訂正又は誤り検出復号化処理の際に取り扱われるデータの内の上記暗号化の鍵情報に応じたデータにデータ変換を施すことを特徴とする。
【0010】
誤り訂正又は誤り検出符号化処理を施す際に取り扱われる情報データに対して鍵情報あるいは鍵データに応じたデータ変換を施した後に得られたパリティデータと、データ変換の施されない全部又は一部の情報データを含む情報データとを伝送しあるいは記録媒体に記録する。鍵情報はパリティデータのみに、あるいは情報データの一部のみに関連しており、これらのデータから鍵情報を検出することはできない。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0012】
図1は、本発明が適用される実施の形態としてのデータ記録再生装置を概略的に示すブロック図である。
この図1において、入力端子11には、例えばアナログのオーディオ信号やビデオ信号をディジタル変換して得られたデータやコンピュータデータ等のディジタルデータが供給されている。この入力ディジタルデータは、インターフェース回路12を介して、誤り訂正符号化処理部13に送られている。ここで、インターフェース回路12は、上記ディジタルデータと共に、暗号化の鍵情報あるいは鍵データを誤り訂正符号化処理部13に送っている。
【0013】
誤り訂正符号化処理部13においては、インターフェース回路12からのディジタルデータに対して、入力変換回路14により上記暗号化の鍵情報あるいは鍵データに応じてデータ変換を施し、誤り訂正用のエンコーダ15に送っている。エンコーダ15は、入力変換回路14からの変換されたデータに基づいて誤り訂正符号いわゆるパリティを生成付加し、このパリティのみを取り出して混合回路16に送っている。混合回路16には、インターフェース回路12から入力変換回路14に送られるディジタルデータである本来のデータ成分(以下情報データという。)がそのまま送られ、上記パリティと混合されて、この混合回路16からの混合出力が誤り訂正符号化処理部13からの出力として変調回路17に送られている。
【0014】
変調回路17においては、所定の変調方式に従って、例えば8ビットデータを16チャンネルビットの変調データに変換し、記録ヘッド駆動用のアンプ回路18を介して記録ヘッド、この例では記録再生ヘッド19に送っている。記録再生ヘッド19は、信号記録時には例えば光学的あるいは磁気光学的な記録を行うものであり、光ディスクや光磁気ディスク等のディスク状記録媒体20に上記変調された記録信号の記録を行う。このディスク状記録媒体20は、スピンドルモータ21により回転駆動されている。
【0015】
再生時には、光ディスクや光磁気ディスク等のディスク状記録媒体20は、スピンドルモータ21により回転駆動され、光学ピックアップ装置等の再生ヘッド装置、この例では記録再生ヘッド19により媒体記録内容が読み取られる。
【0016】
記録再生ヘッド19により読み取られたディジタル信号は、いわゆるRFアンプやPLL等を含むアンプ回路22に送られる。アンプ回路22からのディジタル信号は、復調回路23に送られて、上記変調回路17の変調を復調する処理が行われる。具体的には、16チャンネルビットを8ビットのデータに変換するような処理である。復調回路23からのディジタルデータは、誤り訂正復号化処理部24に送られて、上記誤り訂正符号化処理部13での符号化の逆処理としての復号化処理が施される。
【0017】
誤り訂正復号化処理部24においては、先ずデータ/パリティ分離回路25により復調回路23から出力されたディジタルデータ中の本来のデータ成分、すなわち情報データと、パリティとを分離し、情報データは上記入力変換回路14と同じ処理を施す入力変換回路26を介してデコーダ27に送り、パリティはそのままデコーダ27に送っている。デコーダ27では、これらの入力変換された情報データとパリティとに基づいて、上記エンコーダ15の逆の復号化処理を施した後、入力逆変換回路28に送っている。入力逆変換回路28は、入力された情報データに対して上記入力変換回路14や26の逆の変換処理を施して、誤り訂正復号化処理部24の出力としての再生データを出力端子30に送っている。この場合、入力変換回路26や入力逆変換回路28においては、上記誤り訂正符号化処理部13において用いられた鍵情報が入力端子29を介して供給され、この鍵情報に応じて上記データ変換やデータ逆変換が行われる。
【0018】
なお、図1の例では、ディスク状記録媒体20に記録し再生する場合を示しているが、一般的にデータを伝送する場合に本発明を適用することができる。
【0019】
ここで、上記誤り訂正符号化処理部13や誤り訂正復号化処理部24における処理の動作原理について、図2を参照しながら説明する。この図2においては、説明を簡略化するために、ガロア体GF(2)の場合のビット単位のエラー訂正又は検出符号の例を示している。
【0020】
先ず、図2の(A)において、入力端子31には8ビットの情報データが供給されており、入力端子32には同じく8ビットの所定の鍵データ、例えば“01010100”(16進数表示では“54h”)が供給されている。これらの情報データと鍵データとは、データ変換のための論理演算回路、例えばExOR回路33に送られて排他的論理和がとられ、誤り訂正あるいは検出符号であるパリティを生成するパリティ生成回路34に送られる。入力端子31からの8ビットの情報データはそのまま出力端子35より取り出され、パリティ生成回路34からのパリティデータは出力端子36より取り出される。すなわち、ExOR回路33によるデータ変換が施された後にパリティ生成回路34から得られたパリティデータと、上記データ変換を施さないで得られた情報データとが、端子36、35よりそれぞれ取り出される。なお、パリティ生成回路34では、入力された情報データの各ビットの排他的論理和をとって出力している。
【0021】
これに対する比較例として、図2の(B)に示すようなものが考えられる。この図2の(B)の比較例においては、図2の(A)の出力端子35からの情報データの代わりに、ExOR回路33によるデータ変換が施された情報データを出力端子37より取り出している。他の構成は図2の(A)と同様である。
【0022】
これらの図2の(A)、(B)について、上記8ビットの情報データが例えば“11010011”(16進数表示では“D3h”)の場合を例として比較検討する。
【0023】
8ビット情報データが上記“11010011”のとき、これらの各ビットの排他的論理和をとって得られるパリティデータ、この場合にはパリティビットは“1”となる。また、この情報データを上記鍵データ“01010100”に応じてデータ変換して得られる情報データ、すなわちExOR回路33で各ビット毎に排他的論理和をとることにより得られる情報データは“10000111”となり、これをパリティ生成回路34に送って得られるパリティデータは“0”となる。ここで、図2の(B)に示す比較例の場合には、上記ExOR回路33によりデータ変換して得られた情報データと、そのパリティデータとを出力しているため、元の情報データが分かると鍵データも分かってしまい、特に情報データ中にオールゼロ“00000000”データが入っている場合が多いことから、この部分で鍵データの漏洩が生ずる可能性が高い。
【0024】
これに対して、図2の(A)の場合には、出力される情報データは上記データ変換を受けていないデータであり、パリティデータのみが鍵情報に応じて変換された情報データに基づいて得られたものであるため、鍵データの痕跡がパリティデータにしかなく、秘匿性が高い。
【0025】
本発明の実施の形態としては、この図2の(A)の原理を採用するものであるが、出力する情報データとしては、上記データ変換を施さない情報データを少なくとも一部に含んでいれば、上記データ変換を施した情報データを有していてもよい。すなわち、出力する情報データの全てが上記データ変換を施さない情報データである必要はない。また、上記図2においては、ガロア体GF(2)上のビット単位での誤り訂正又は検出符号を例示しているが、データを4ビット単位で扱う場合にはガロア体GF(24) 上の、また8ビットすなわち1バイト単位で扱う場合にはガロア体GF(28) 上の誤り訂正又は検出符号となる。また、誤り訂正符号あるいは検出符号の例としては、上記図2の例のような単純パリティの他にも、ハミング(Hamming )符号、CRC(Cyclic Redundancy Check )符号、BCH(Bose Chaudhuri Hocquenghem)符号、リード・ソロモン(Reed Solomon)符号、ゴッパ(Goppa )符号等を挙げることができ、一般にパリティを生成付加するような誤り訂正符号や誤り検出符号であれば全てに適用できることは勿論である。
【0026】
ここで上記図1の例に戻って、誤り訂正符号化処理部13のエンコーダ15の誤り訂正符号として、例えば(170、156、15)のリード・ソロモン符号を適用した場合に、生成多項式は、原始多項式P(x)=x8+x4+x3+x2+1 の根をα、すなわちP(α)=0として、
【0027】
【数1】
【0028】
で表せる。
【0029】
このとき生成される14バイトのパリティデータは、156バイトの情報データから一意に導出すなわち生成されるが、14バイトのパリティデータからは156バイトの情報データを復元できない。従って、このパリティデータに暗号化の鍵情報あるいは鍵データを上述したように見えない形で埋め込めば、鍵データを知らない人は復元できないことになる。このように、誤り訂正符号の生成過程自体が一方向性関数になっていることを利用して、秘匿性の高い鍵を用いた暗号化が実現できる。
【0030】
すなわち、156バイトの情報データ自身を鍵情報あるいは鍵データに応じてインバート制御やExOR制御することによりデータ変換し、得られた情報データを用いてパリティを生成し、情報データ自体には鍵データによる変換が施されていない状態にする。これにより、情報データからは鍵の存在が知られることがなく、再生時に鍵データを知らずに誤り訂正復号化処理を実施すると訂正不能誤りが生じ、例えばオールエラーあるいは誤り訂正不能の状態になり、正常な情報データの再生が行えなくなるわけである。
【0031】
さらに、本発明は2重誤り訂正符号化方法に適用でき、さらに強力な暗号化システム、セキュリティシステムの構築が可能である。この場合、上記原始多項式P(x)=x8+x4+x3+x2+1の根をα、すなわちP(α)=0として、2つのC1、C2エンコーダの生成多項式gC1(x)、gC2(x)を、
【0032】
【数2】
【0033】
で表せる。
【0034】
このような2重誤り訂正符号化は、図3に示すように、誤り訂正符号化のためのC1エンコーダ42とC2エンコーダ44とを用いるものであり、入力端子41に供給された情報データが第1の符号化器であるC1エンコーダ42に供給され、所定の誤り訂正符号あるいはパリティデータが生成される。C1エンコーダ42からの情報データ及びパリティデータは、入力変換回路43に送られて、端子46からの暗号化の鍵データに応じたデータ変換が施される。このデータ変換は、情報データと鍵データとの論理演算、例えばAND(論理積)、OR(論理和)、ExOR(排他的論理和)、NOR、NAND、インバート等をとることにより行われる。入力変換回路46からの出力は、C2エンコーダ44に送られて、所定の誤り訂正符号あるいはパリティデータが生成され、出力端子45より取り出される。
【0035】
この場合のC1エンコーダ42、C2エンコーダ44による誤り訂正符号は、例えば図4に示すようなクロスインターリーブ型符号であり、この図4の例では、読み書きの方向であるR/W方向に148バイトの情報データが配置され、このR/W方向と平行なC1方向について8バイトのC1符号が生成され、これと直交する方向に最大170バイトのずれあるいは遅延が生じるようなC2方向について14バイトのC2符号が生成されている。
【0036】
このような2重誤り訂正符号化を行うための誤り訂正符号化処理部の具体例を図5に示す。
この図5の例においては、誤り訂正符号化の1フレームは148バイトあるいは148シンボルの情報データから成るものとしており、入力されたディジタル情報データが148バイト毎にまとめられて、第1の符号化器であるC1エンコーダ52に供給される。C1エンコーダ52では8バイトのPパリティデータが付加され、インターリーブのための遅延回路53を介して、第2の符号化器であるC2エンコーダ54に送られる。この遅延回路53とC2エンコーダ54との間には入力変換回路61が設けられており、この入力変換回路61は、遅延回路53からの156バイトのデータの内の148バイトの情報データに対して、鍵情報あるいは鍵データに応じた論理演算処理、例えばExOR処理を施し、C2エンコーダ54に送る。C2エンコーダ54では14バイトのQパリティが付加され、このQパリティは遅延回路55を介してC1エンコーダ52に帰還されている。このC1エンコーダ52からのP、Qパリティを含む170バイトが取り出されて、遅延回路56を介し、インバータ部57aを有する再配列回路57を介して出力される。この図5の構成の回路は、図1の誤り訂正符号化処理部13の代わりに用いることができ、図1のインターフェース回路12からの情報データがC1エンコーダ52に、また鍵データが端子62にそれぞれ送られると共に、図5の回路からの出力が図1の変調回路17に送られる。
【0037】
このような誤り訂正符号化回路において暗号化処理を施すための構成として設けられた入力変換回路61は、148個の8ビットExOR回路群から成り、それぞれの8ビットExOR回路は、8ビットの入力データが1ビットの制御データとそれぞれExOR(排他的論理和)されるようになっている。また、この図5において、148ビットの鍵情報が端子62に供給され、いわゆるDラッチ回路63を介して入力変換回路61内の148個の各8ビットExOR回路にそれぞれ供給されている。Dラッチ回路63は、イネーブル端子64に供給された1ビットの暗号化制御信号に応じて、端子62からの148ビットの鍵情報をそのまま入力変換回路61に送るか、オールゼロ、すなわち148ビットの全てを“0”とするかが切換制御される。入力変換回路61の148個の各ExOR回路の内、Dラッチ回路63から“0”が送られたExOR回路は、遅延回路53からの情報データをそのまま出力し、Dラッチ回路63から“1”が送られたExOR回路は、遅延回路53からの情報データを反転して出力する。オールゼロのときには、遅延回路53からの148バイトの情報データをそのままC2エンコーダ54に送ることになる。
【0038】
この図5のような構成によれば、C2エンコーダ54は、入力変換された情報データを用いてQパリティが生成されるが、出力される情報データはC1エンコーダ52からの入力変換を施される前の情報データである。従って、上述したように、パリティデータのみに鍵情報が隠されることになり、鍵情報の秘匿性の高い暗号化が行えることになる。
【0039】
この図5の誤り訂正符号化処理部に対応する再生側での誤り訂正復号化処理部の具体例を図6に示す。この図6に示す回路は、図1の誤り訂正復号化処理部24の代わりに用いることができる。
【0040】
この図6において、図1の復調回路23にて復調されたデータの170バイトあるいは170シンボルが1まとまりとして入力され、再配列回路72、遅延回路73を介して、第1の復号器であるC1デコーダ74に送られている。再配列回路72内にはインバータ部72aが設けられている。C1デコーダ74に供給される170バイトのデータの内22バイトがP,Qパリティであり、C1デコーダ74では、これらのパリティデータを用いた誤り訂正復号化が施される。C1デコーダ74からは、170バイトのデータが出力されて、遅延回路75を介して第2の復号器であるC2デコーダ76に送られるが、この遅延回路75からのデータの内の148バイトの情報データについては、入力変換回路81を介してC2デコーダ76に送られるようになっている。この入力変換回路81は、端子82に供給される148ビットの鍵情報あるいは鍵データに応じて、上記図5の入力変換回路61と同じデータ変換を施す。C2デコーダ76においてはパリティデータを用いた誤り訂正復号化が施される。C2デコーダ76からの出力データの内、148バイトの情報データは入力逆変換回路86を介して、22バイトのパリティデータはそのまま、遅延回路77に送られる。遅延回路77からのデータは、第3の復号器であるC3デコーダ78で最終的な誤り訂正復号化が施され、パリティ無しの148バイトのデータが取り出される。この148バイトのデータは、上記図5のC1エンコーダ52に入力される148バイトのデータに相当するものに復号化されている。
【0041】
このような誤り訂正復号化回路において暗号化処理を解くための構成として設けられた入力変換回路81は、148個の8ビットExOR回路群から成り、それぞれの8ビットExOR回路は、8ビットの入力データが1ビットの制御データとそれぞれExOR(排他的論理和)されるようになっている。また、この図6において、148ビットの鍵情報が端子82に供給され、いわゆるDラッチ回路83を介して入力変換回路81内の148個の各8ビットExOR回路にそれぞれ供給されている。Dラッチ回路83は、イネーブル端子84に供給された1ビットの暗号化制御信号に応じて、端子82からの148ビットの鍵情報をそのまま入力変換回路81に送るか、オールゼロ、すなわち148ビットの全てを“0”とするかが切換制御される。入力変換回路81の148個の各ExOR回路の内、Dラッチ回路83から“0”が送られたExOR回路は、遅延回路75からの情報データをそのまま出力し、Dラッチ回路83から“1”が送られたExOR回路は、遅延回路75からの情報データを反転して出力する。オールゼロのときには、遅延回路75からの148バイトの情報データをそのままC2デコーダ76に送ることになる。
【0042】
また、入力逆変換回路86については、端子87に端子82に供給される鍵情報と同様の148ビットの鍵情報が供給され、この148ビットの鍵情報が、Dラッチ回路88を介して入力逆変換回路86内の148個の8ビットExOR回路にそれぞれ送られると共に、Dラッチ回路88はイネーブル端子89の暗号化制御信号により148ビットの鍵情報かオールゼロかが切換制御される。これによって、入力逆変換回路86では入力変換回路81で変換された情報データが元に戻される。このように、入力変換回路81にExOR回路群を用いる場合には、入力逆変換回路86は入力変換回路81と同じ制御を行えばよく、Dラッチ回路83と88とは共通化してもよい。
【0043】
なお、上記入力変換回路61、81、入力逆変換回路86としては、8ビットExOR回路群以外にも、AND、OR、NAND、NOR、インバート回路群等を使用できる。また、8ビット単位で1ビットの鍵情報あるいは鍵データによる論理演算を行う以外にも、8ビットの情報データに対して8ビットの鍵データで論理演算を行わせてもよく、さらに、情報データの1ワードに相当する8ビットの内の各ビットに対してそれぞれAND、OR、ExOR、NAND、NOR、インバート回路を組み合わせて使用してもよい。この場合には、148バイトすなわち148×8ビットの情報データに対して、148×8ビットの鍵データが用いられることになり、さらにAND、OR、ExOR、NAND、NOR、インバート回路を組み合わせて使用する場合には、これらの組み合わせ自体も鍵として用いることができる。また、論理演算以外に、データの位置を変える転置や、データの値を置き換える置換等も上記入力変換あるいはデータ変換として使用できる。
【0044】
ところで、AND、OR、NAND、NOR回路を用いる場合には、論理演算された出力データと鍵データとを用いても、元の情報データが復元できないことがある。すなわち、例えばAND演算の場合に、出力データが“0”で、鍵データが“0”であると、元の情報データが“0”でも“1”でも成立するため、元の情報データが不明となる。この場合でも、本発明の実施の形態によれば、論理演算を施さないで得られた情報データを伝送したり記録したりするようにしているため、元の情報データの復元は問題なく行えるという利点もある。すなわち、図2の(B)のように、ただし、ExOR回路33の代わりにAND回路等が用いられて論理演算された情報データを出力する場合に比べて、本発明の実施の形態となる図2の(A)の方が確実に元の情報データを復元できるという利点がある。従って、上記論理演算の他にも、一般的に、例えば関数f:x→x2 のようなデータ変換も使用できる。
【0045】
上述のような元のデータが不明となるようなデータ変換を施した場合の再生側の誤り訂正復号化処理部としては、例えば図7に示すような構成の誤り訂正復号化処理部91が使用できる。
【0046】
この図7に示す誤り訂正復号化処理部91において、入力端子92には、上記図1の復調回路23からのデータが供給され、データ/パリティ分離回路93に送られる。データ/パリティ分離回路93は、入力データ中の情報データとパリティデータとを分離し、情報データを入力変換回路94及びデータ修正回路98に、パリティデータをデコーダ95にそれぞれ送っている。入力変換回路94では、端子99からの鍵情報あるいは鍵データに応じて情報データを変換し、得られた情報データをデコーダ95に送っている。デコーダ95では、誤り位置検出回路96によりこれらの情報データとパリティデータとに基づいて誤り位置を検出し、誤差値算出回路97により誤り訂正前後のデータの差を誤差値あるいはエラー値として例えばExOR(排他的論理和)により演算している。この誤差値あるいはエラー値をデータ修正回路98に送っている。データ修正回路98は、データ/パリティ分離回路93からの入力変換前の情報データに上記誤差値あるいはエラー値を例えばExOR(排他的論理和)することにより、修正を施している。この修正された情報データは、出力端子30より取り出される。
【0047】
また、2重符号化方法としては、上述したクロスインターリーブ型以外にも、図8に示す積符号の場合や、図9に示す内符号/外符号の場合にも適用できる。すなわち、図8の積符号の場合には、縦が情報データ144バイト+C2パリティ14バイトで、横が情報データ172バイト+C1パリティ8バイトのマトリクス構成を有しており、縦横の例えば一方向についてのみあるいは両方向についてデータ変換を施した情報データを用いてパリティ生成を行い、データ変換を施さない情報データと上記パリティとを出力する。また、図9の内符号/外符号の場合には、10バイトの情報データに対して生成される4バイトのC1内符号と、これを4つまとめて96バイトとしてデータに対して生成されるC2外符号との一方のみあるいは両方について、データ変換を施した情報データを用いてパリティ生成をし、このパリティとデータ変換を施さない情報データとを出力する。
【0048】
なお、上述した実施の形態における数値は任意に変更可能である。また、情報データとしては、データ変換を施さない全ての情報データを出力しているが、一部の情報データについては変換を施した情報データを出力し、伝送あるいは記録するようにしてもよい。
【0049】
次に、図10は、例えば図11に示すような積符号を用いた誤り訂正符号化回路の構成例を示している。
【0050】
図10において、入力端子210には、誤り訂正符号化を施そうとする入力データが供給され、この入力データは、第1の符号化器であるPOエンコーダ211に送られる。このPOエンコーダ211への入力データは、図11に示すように、B0,0〜B191,171の172バイト×192行のデータであり、POエンコーダ211では、172列の各列192バイトのデータに対して、それぞれ16バイトずつのリード・ソロモン(RS)符号としてのRS(208,192,17)の外符号(PO)を付加している。POエンコーダ211からの出力データは、インターリーブ回路212に送られてインターリーブ処理され、前述したような暗号化のためのデータ変換回路213によりデータ変換された後、PIエンコーダ214に送られる。このPIエンコーダ214では、図11に示すように、上記POパリティが付加された172バイト×208行のデータの各行の172バイトのデータに対して、それぞれ10バイトずつのRS(182,172,11)の内符号(PI)を付加している。従って、このPIエンコーダ214からは、182バイト×208行のデータが出力されることになる。この出力データの内の例えばパリティデータ(PI)のみが混合回路16に送られる。この混合回路16には、インターリーブ回路212からの情報データがそのまま送られて、PIエンコーダ214からの上記パリティデータ(PI)と加算され、出力端子216より取り出される。
【0051】
ここで、POエンコーダ211が各列毎の192バイトの入力データに対して16バイトのPOパリティを付加して208バイトのデータを出力し、これらがインターリーブ回路212でインターリーブされてデータ変換回路213に供給され、データ変換回路213では、これらの208バイトのデータ全体に対して、前述したようなデータ変換を行うことにより暗号化を施すことができる。このデータ変換は、前述したように、端子218を介して入力される鍵情報に応じて施すようにしてもよい。
【0052】
上記データ変換は、具体的には、前記図5と共に説明したように、インバータを所定位置に配設したり、ExOR回路群により鍵情報に応じて選択的にデータを反転させたり、その他、AND、OR、NAND、NOR 回路群等を使用してもよい。また、8ビット単位で1ビットの鍵情報あるいは鍵データによる論理演算を行う以外にも、8ビットの情報データに対して8ビットの鍵データで論理演算を行わせてもよく、さらに、情報データの1ワードに相当する8ビットの内の各ビットに対してそれぞれAND、OR、ExOR、NAND、NOR 、インバート回路を組み合わせて使用してもよい。また、AND、OR、ExOR、NAND、NOR 、インバート回路を組み合わせて使用する場合には、これらの組み合わせ自体も鍵として用いることができる。また、論理演算以外に、データの位置を変える転置や、データの値を置き換える置換等も上記データ変換として使用できる。また、シフトレジスタを用いて変換したり、各種関数演算により変換する等、さまざまな暗号化手法が適用できることは勿論であり、それらを組み合わせて使用することも可能である。
【0053】
次に、図10と共に説明した誤り訂正符号化処理に対する逆処理は、図12のような構成の誤り訂正復号化回路により実現できる。
【0054】
すなわち、この図12において、入力端子230には上記図10の出力端子216からの出力に相当する上記図11の積符号の182バイト×208行のデータが供給されている。この入力端子230からのデータは、データ/パリティ分離回路231に送られて、本来のデータ成分である情報データと、パリティデータ(PI)とが分離されて取り出される。情報データは、データ変換回路232に送られて、上記図10のデータ変換回路213と同様なデータ変換が施される。上記パリティデータ及びデータ変換回路232からの出力は、PIデコーダ233に送られ、上記図10のPIエンコーダ214の逆処理としての復号化処理すなわちPI符号を用いた誤り訂正処理が施され、上記図11の172バイト×208行のデータとなる。PIデコーダ233からの出力データは、データ逆変換回路234に送られて上記図10のデータ変換回路213でのデータ変換の逆処理が行われた後、デインターリーブ回路235に送られる。デインターリーブ回路235では、上記図10のインターリーブ回路212でのインターリーブ処理の逆処理が施され、PO(外符号)デコーダ236に送られる。POデコーダ236では、上記図10のPOエンコーダ211の逆処理としての復号化処理すなわちPO符号を用いた誤り訂正処理が施され、図11の元の172バイト×192行のデータが出力端子236を介して取り出される。上記図10のデータ変換回路213でのデータ変換の際に鍵情報を用いる場合には、各端子218に供給した鍵情報を、図12のデータ変換回路232及びデータ逆変換回路234の各端子238、239にそれぞれ供給して、これらの鍵情報に応じてデータ逆変換を行わせればよい。
【0055】
以上の具体例では、上記図10のPIエンコーダ214からのパリティデータのみを、データ変換前の全ての情報データと混合して出力するようにしているが、PIエンコーダ214からのパリティデータのみならず情報データの一部を取り出し、データ変換前の残りの情報データと混合するようにしてもよい。この場合、上記図12のデータ/パリティ分離回路231では、パリティデータ及び情報データの一部と、残りの情報データとを分離し、この残りの情報データに対してデータ変換回路232でデータ変換を施すようにすればよい。また、上記図10の例では、PIエンコーダ214の前でデータ変換を行っているが、POエンコーダ211の前でデータ変換を行うようにしてもよい。
【0056】
次に、図13は、上述したような処理が施されたデータが記録された記録媒体の一例としての光ディスク等のディスク状記録媒体101を示している。このディスク状記録媒体101は、中央にセンタ孔102を有しており、このディスク状記録媒体101の内周から外周に向かって、プログラム管理領域であるTOC(table of contents )領域となるリードイン(lead in )領域103と、プログラムデータが記録されたプログラム領域104と、プログラム終了領域、いわゆるリードアウト(lead out)領域105とが形成されている。オーディオ信号やビデオ信号再生用光ディスクにおいては、上記プログラム領域104にオーディオやビデオデータが記録され、このオーディオやビデオデータの時間情報等が上記リードイン領域103で管理される。
【0057】
上記鍵情報あるいは鍵データの一部として、データ記録領域であるプログラム領域104以外の領域に書き込まれた識別情報等を用いることが挙げられる。具体的には、TOC領域であるリードイン領域103や、リードアウト領域105に、識別情報、例えば媒体固有の製造番号等の識別情報、製造元識別情報、販売者識別情報、国別コード等の地域情報、あるいは、記録装置やエンコーダの固有の識別情報、カッティングマシンやスタンパ等の媒体製造装置の固有の識別情報を書き込むようにすると共に、これを鍵情報として、上述した図1の誤り訂正符号化処理部13で暗号化処理を施して得られた信号をデータ記録領域であるプログラム領域104に記録するようにする。再生時には、上記識別情報を、暗号を復号するための鍵情報として用いるようにすればよい。また、リードイン領域103よりも内側に、物理的あるいは化学的に識別情報を書き込むようにし、これを再生時に読み取って、暗号を復号するための鍵情報として用いるようにしてもよい。
【0058】
以上説明したような実施の形態によれば、誤り訂正又は検出符号の生成の一方向性に着目し、これを暗号化プロセスとして使用することにより、データセキュリティ用途に適用できる。また、また、暗号化の鍵としては、上記図示の例のように百数十ビットもの大きなビット数となり、1バイト内で各種論理回路を組み合わせることによりさらに数倍から数十倍ものビット数となって、鍵のビット数の大きな暗号化ができるため、データセキュリティが向上する。しかも、このようなエラー訂正符号化回路やエラー訂正復号化回路を、いわゆるLSIやICチップのハードウェア内で実現することにより、一般ユーザからはアクセスが困難であり、この点でもデータセキュリティが高いものとなっている。
【0059】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、例えば、他の暗号化処理と組み合わせることにより、データ変換されない情報データを出力してもその情報データをそのまま利用することを防止でき、より強力な暗号化が実現できる。また、本発明は、誤り訂正符号化処理や誤り検出符号化処理に適用できる。
【0060】
【発明の効果】
本発明によれば、誤り訂正符号化や誤り検出符号化処理の際に取り扱われる情報データに対して、暗号化の鍵情報に応じてデータ変換を施してパリティを生成し、このパリティデータと、データ変換前の情報データの全てあるいは一部を含む情報データとを出力しているため、出力されたデータから鍵情報が漏洩することがなく、秘匿性の高い鍵情報を用いた暗号化が行える。
【0061】
また、誤り訂正符号化処理の中で鍵のビット数の大きな暗号化が可能であり、誤り訂正符号化や復号化ICあるいはLSIのような巨大なブラックボックスの中で暗号化を実現しているため、一般ユーザによる解読を困難化し、データセキュリティを大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態となるデータ記録装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態における誤り訂正符号化処理の動作原理を説明するための図である。
【図3】2重誤り訂正符号化のための基本構成を示すブロック図である。
【図4】2重誤り訂正符号のクロスインターリーブ型符号の一例を説明するための図である。
【図5】誤り訂正符号化処理部の具体例を示す図である。
【図6】誤り訂正復号化処理部の具体例を示す図である。
【図7】誤り訂正復号化処理部の他の具体例の概略構成を示すブロック図である。
【図8】2重誤り訂正符号の積符号の一例を説明するための図である。
【図9】2重誤り訂正符号の内符号/外符号の一例を説明するための図である。
【図10】誤り訂正符号化回路の他の構成例を示すブロック図である。
【図11】2重誤り訂正符号の内符号/外符号の他の具体例を説明するための図である。
【図12】誤り訂正復号化回路の他の構成例を示すブロック図である。
【図13】データ記録媒体の一例を示す図である。
【符号の説明】
13 誤り訂正符号化処理部、 14,26,43,61,81 入力変換回路、 15 エンコーダ、 16 混合回路、 17 変調回路、 20 ディスク状記録媒体、 23 復調回路、 24 誤り訂正復号化処理部、 25 データ/パリティ分離回路、 27 デコーダ、 28,86 入力逆変換回路、 29,62,87 鍵情報入力端子、 42,52 C1エンコーダ、 53,55,56,73,75,77 遅延回路、 44,54 C2エンコーダ、 57,72 再配列回路
Claims (14)
- 情報データ及び該情報データをデータ変換するための鍵情報を含む入力ディジタルデータの上記情報データに誤り訂正又は誤り検出符号化処理を施して伝送するデータ伝送方法であって、
上記情報データの全部又は一部に対して上記鍵情報を用いてデータ変換を施し、
上記データ変換を施した後のデータを含む情報データに誤り訂正又は誤り検出符号化処理を施して得られたパリティデータと、上記データ変換を施さないで得られた上記情報データの全部又は一部を含む情報データとを伝送する
ことを特徴とするデータ伝送方法。 - 上記データ変換は、情報データと暗号化の鍵情報との論理演算により行われる
ことを特徴とする請求項1記載のデータ伝送方法。 - 上記データ変換は、情報データを暗号化の鍵情報に応じて転置することにより行われる
ことを特徴とする請求項1記載のデータ伝送方法。 - 上記データ変換は、情報データを暗号化の鍵情報に応じて置換することにより行われる
ことを特徴とする請求項1記載のデータ伝送方法。 - 上記データ変換は、情報データを暗号化の鍵情報に応じて関数演算することにより行われる
ことを特徴とする請求項1記載のデータ伝送方法。 - 上記誤り訂正又は誤り検出符号化処理は第1の符号化処理と、第2の符号化処理とから成り、上記第1の符号化処理の後に上記データ変換を施して上記第2の符号化処理に送り、この第2の符号化処理により得られた少なくともパリティデータを伝送する
ことを特徴とする請求項1記載のデータ伝送方法。 - 上記誤り訂正又は誤り検出符号化処理は第1の符号化処理と、第2の符号化処理とから成り、上記第1の符号化処理の後に上記データ変換を施して上記第2の符号化処理に送り、この第2の符号化処理されて得られたパリティデータを上記第1の符号化処理に戻し、この第1の符号化処理されて得られた情報データ及びパリティデータを伝送する
ことを特徴とする請求項1記載のデータ伝送方法。 - 上記誤り訂正又は誤り検出符号化処理には、畳み込み符号を用いる
ことを特徴とする請求項1記載のデータ伝送方法。 - 上記誤り訂正又は誤り検出符号化処理には、積符号を用いる
ことを特徴とする請求項1記載のデータ伝送方法。 - 情報データ及び該情報データをデータ変換するための鍵情報を含む入力ディジタルデータの上記情報データに誤り訂正又は誤り検出符号化処理を施して記録媒体に記録するデータ記録装置であって、
上記入力ディジタルデータを入力する入力手段と、
上記入力手段からの鍵情報を用いて上記情報データの全部又は一部に対してデータ変換を施す変換手段と、
上記変換手段により変換されたデータを含む情報データに誤り訂正又は誤り検出符号化処理を施して得られたパリティデータと、上記データ変換を施さないで得られた情報データの全部又は一部を含む情報データとを混合する混合手段とを有する
ことを特徴とするデータ記録装置。 - 情報データ及び該情報データをデータ変換するための鍵情報を含む入力ディジタルデータの上記情報データに誤り訂正又は誤り検出符号化処理を施す際に取り扱われる情報データのうちの上記鍵情報に応じて全部又は一部の情報データに対してデータ変換が施されて得られたパリティデータと、上記データ変換を施さないで得られた情報データを含む情報データとが記録されて成る
ことを特徴とするデータ記録媒体。 - 誤り訂正又は誤り検出符号化処理が施されて記録媒体に記録された信号を再生するデータ再生装置において、
上記誤り訂正又は誤り検出符号化処理の際に取り扱われる情報データの全部又は一部に対して暗号化の鍵情報に応じてデータ変換が施され、得られたパリティデータと上記データ変換の施されない情報データの全部又は一部を含む情報データとが上記記録媒体から読み出され、
上記誤り訂正又は誤り検出符号化処理に対応する誤り訂正又は誤り検出復号化処理の際に取り扱われる情報データの内の上記データ変換が施された情報データを示す暗号化の鍵情報を入力する鍵情報入力手段と、
上記誤り訂正又は誤り検出符号化処理に対応する誤り訂正又は誤り検出復号化処理を行うと共に、上記鍵情報入力手段からの暗号化の鍵情報に応じてデータ情報にデータ変換を施す誤り訂正又は誤り検出復号化手段とを有する
ことを特徴とするデータ再生装置。 - 上記誤り訂正又は誤り検出復号化手段は、入力されたデータを情報データとパリティデータとに分離する分離手段と、分離された情報データに対して上記暗号化の鍵情報に応じたデータ変換を施す変換手段と、この変換された情報データと上記分離されたパリティデータに基づいて復号化処理を施す復号手段と、この復号化処理された情報データに対して上記暗号化の鍵情報に応じたデータ変換の逆の変換を施す逆変換手段とを有する
ことを特徴とする請求項12記載のデータ再生装置。 - 上記誤り訂正又は誤り検出復号化手段は、入力されたデータを情報データとパリティデータとに分離する分離手段と、分離された情報データに対して上記暗号化の鍵情報に応じたデータ変換を施す変換手段と、この変換された情報データと上記分離されたパリティデータに基づいて復号化処理を施す復号手段と、この復号化処理された情報データに対して上記分離された情報データにより修正を施すデータ修正手段とを有する
ことを特徴とする請求項12記載のデータ再生装置。
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