JP4023849B2 - データ記録方法及び装置、並びにデータ再生方法及び装置 - Google Patents

データ記録方法及び装置、並びにデータ再生方法及び装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コピー防止や不正使用の阻止、あるいは課金システムに適用可能なデータ記録方法及び装置、並びにデータ再生方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年において、光ディスク等のディジタル記録媒体の大容量化と普及により、コピー防止や不正使用の阻止が重要とされてきている。すなわち、ディジタルオーディオデータやディジタルビデオデータの場合には、コピーあるいはダビングにより劣化のない複製物を容易に生成でき、また、コンピュータデータの場合には、元のデータと同一のデータが容易にコピーできるため、既に不法コピーによる弊害が生じてきているのが実情である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ディジタルオーディオデータやディジタルビデオデータの不法コピー等を回避するためには、いわゆるSCMS(シリアルコピー管理システム)やCGMS(コピー世代管理システム)の規格が知られているが、これは記録データの特定部分にコピー禁止フラグを立てるようなものであるため、ディジタル2値信号の丸ごとコピーであるいわゆるダンプコピー等の方法によりデータを抜き出される問題がある。
【0004】
また、例えば特開昭60−116030号公報に開示されているように、コンピュータデータの場合には、ファイル内容自体を暗号化し、それを正規の登録された使用者にのみ使用許諾することが行われている。これは、情報流通の形態として、情報が暗号化されて記録されたディジタル記録媒体を配布しておき、使用者が必要とした内容について料金を払って鍵情報を入手し、暗号を解いて利用可能とするようなシステムに結び付くものであるが、簡単で有用な暗号化の手法の確立が望まれている。
【0005】
本発明は、上述したような実情に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で暗号化が行え、データの暗号化によりコピー防止や不正使用の防止が簡単な仕組みで実現でき、暗号の解読が困難であり、また、暗号の難易度あるいは深度の制御も容易に行えるようなデータ記録方法及び装置、並びにデータ再生方法及び装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために、本発明に係るデータ記録方法は、入力ディジタルデータをセクタ化手段により所定データ量単位でセクタ化するセクタ化工程と、このセクタ化されたディジタルデータにヘッダ付加手段によりヘッダを付加するヘッダ付加工程と、このヘッダ付加されたディジタルデータに誤り訂正符号化手段により誤り訂正符号を付加する誤り訂正符号化工程と、この誤り訂正符号化されたディジタルデータを変調手段により所定の変調方式で変調する変調工程と、この変調されたディジタル信号に同期付加手段により同期パターンを付加する同期付加工程と、この同期パターンが付加されたディジタル信号を記録手段により記録媒体の所定のデータ記録領域に記録する記録工程とを有し、上記セクタ化工程、ヘッダ付加工程、誤り訂正符号化工程、変調工程、及び同期付加工程のいずれか少なくとも1つの工程について、所定の鍵情報を用いて入力に対して暗号化処理を施して出力すると共に、この暗号化の鍵情報の少なくとも一部として上記記録媒体のデータ記録領域とは別の領域に書き込まれた情報を用い、上記セクタ化工程、ヘッダ付加工程、誤り訂正符号化工程、変調工程、及び同期付加工程のいずれの工程で暗号化処理が施されたかを鍵情報とすることを特徴としている。
【0007】
このデータ記録方法をデータ記録装置に適用することができる。
【0009】
本発明に係るデータ再生方法は、上述の課題を解決するために、データ記録媒体のデータ記録領域から読み取られたディジタル信号から同期分離手段により同期信号を分離する同期分離工程と、この同期分離されたディジタル信号に対して復調手段により所定の変調方式に従った復調を施す復調工程と、この復調されて得られたディジタルデータに対して誤り訂正復号化手段により誤り訂正復号化処理を施す誤り訂正復号化工程と、この誤り訂正復号化処理されたディジタルデータをセクタ分解手段により所定のセクタに分解するセクタ分解工程と、このセクタ分解されたディジタルデータのセクタ構造のヘッダ部分をヘッダ分離手段により分離するヘッダ分離工程とを有し、上記同期分離工程、復調工程、誤り訂正復号化工程、セクタ分解工程、及びヘッダ分離工程の内、いずれか少なくとも1つの工程に対応する記録時の工程について暗号化処理が施されており、記録時の各工程のいずれの工程で暗号化処理が施されたかを鍵情報とし、この記録時に暗号化処理が施された工程に対応する再生時の工程について、上記データ記録媒体の上記データ記録領域とは別の領域に書き込まれた情報が少なくとも一部とされた鍵情報を用いて、入力に対して暗号の復号化処理を施して出力することを特徴としている。
【0010】
このデータ再生方法をデータ再生装置に適用することができる。
【0011】
また、本発明に係るデータ記録方法は、誤り訂正符号化処理の際に取り扱われるデータに対して、暗号化の鍵情報に応じた少なくとも一部のデータにデータ変換を施すことを特徴としている。このデータ変換としては、データと上記鍵情報との論理演算や、転置、置換等を挙げることができる。
【0014】
さらに、本発明に係るデータ記録方法は、スクランブル処理工程の初期値及び生成多項式の少なくとも一方を暗号化の鍵情報に応じて変化させることにより、上述の課題を解決する。
【0015】
また、本発明に係るデータ再生方法は、記録時の暗号化の鍵情報により初期値及び生成多項式の少なくとも一方を変化させてスクランブルを解くデスクランブル処理を施すことにより、上述の課題を解決する。
【0016】
入力ディジタルデータを所定データ量単位でセクタ化し、ヘッダを付加し、誤り訂正符号化処理を施し、所定の変調方式で変調し、同期パターンを付加して、記録媒体に記録する。これらの工程のいずれか少なくとも1つの工程について、入力に対して暗号化処理を施して出力することにより、どの工程で暗号化処理が施されたかも暗号の鍵となり、暗号の難易度が高くなる。
【0017】
暗号化の鍵情報の少なくとも一部を、記録媒体のデータ記録領域とは別の領域に書き込んでおき、再生時にこの鍵情報の少なくとも一部の情報を読み取って、暗号復号化に用いる。暗号復号化の鍵情報が、記録媒体のデータ記録領域内の情報のみで完結しないため、暗号化の難易度が高まる。
【0018】
データ列の同一パターンを除去するためのランダム化を主目的とするスクランブル処理の際に、生成多項式及び初期値の少なくとも一方を、暗号化の鍵に応じて変化させる。既存のスクランブル処理を暗号化に流用できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るいくつかの好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0020】
図1は、本発明の第1の実施の形態を概略的に示すブロック図である。
この図1において、入力端子11には、例えばアナログのオーディオ信号やビデオ信号をディジタル変換して得られたデータやコンピュータデータ等のディジタルデータが供給されている。この入力ディジタルデータは、インターフェース回路12を介して、セクタ化回路13に送られ、所定データ量単位、例えば2048バイト単位でセクタ化される。セクタ化されたデータは、スクランブル処理回路14に送られてスクランブル処理が施される。この場合のスクランブル処理は、同一バイトパターンが連続して表れないように、すなわち同一パターンが除去されるように、入力データをランダム化して、信号を適切に読み書きできるようにすることを主旨としたランダム化処理のことである。スクランブル処理あるいはランダム化処理されたデータは、ヘッダ付加回路15に送られて、各セクタの先頭に配置されるヘッダデータが付加された後、誤り訂正符号化回路16に送られる。誤り訂正符号化回路16では、データ遅延及びパリティ計算を行ってパリティを付加する。次の変調回路17では、所定の変調方式に従って、例えば8ビットデータを16チャンネルビットの変調データに変換し、同期付加回路18に送る。同期付加回路18では、上記所定の変調方式の変調規則を破る、いわゆるアウトオブルールのパターンの同期信号を所定のデータ量単位で付加し、駆動回路すなわちドライバ19を介して記録ヘッド20に送っている。記録ヘッド20は、例えば光学的あるいは磁気光学的な記録を行うものであり、ディスク状の記録媒体21に上記変調された記録信号の記録を行う。このディスク状記録媒体21は、スピンドルモータ22により回転駆動される。
【0021】
なお、上記スクランブル処理回路14は、必須ではなく、また、ヘッダ付加回路15の後段に挿入して、ヘッダ付加されたディジタルデータに対してスクランブル処理を施して誤り訂正符号化回路16に送るようにしてもよい。
【0022】
ここで、セクタ化回路13、スクランブル処理回路14、ヘッダ付加回路15、誤り訂正符号化回路16、変調回路17、及び同期付加回路18のいずれか少なくとも1つの回路は、入力に対して暗号化処理を施して出力するような構成を有している。好ましくは、2つ以上の回路で暗号化処理を施すことが挙げられる。この暗号化処理の鍵情報は、記録媒体21のデータ記録領域とは別の領域に書き込まれた識別情報、例えば媒体固有の識別情報、製造元識別情報、販売者識別情報、あるいは、記録装置やエンコーダの固有の識別情報、カッティングマシンやスタンパ等の媒体製造装置の固有の識別情報、国別コード等の地域情報、外部から供給される識別情報等を少なくとも一部に用いている。このように、媒体のデータ記録領域以外に書き込まれる識別情報は、例えば上記インターフェース回路12からTOC(Table of contents )生成回路23を介して端子24に送られる情報であり、また、インターフェース回路12から直接的に端子25に送られる情報である。これらの端子24、25からの識別情報が、暗号化の際の鍵情報の一部として用いられ、回路13〜18の少なくとも1つ、好ましくは2以上で、この鍵情報を用いた入力データに対する暗号化処理が施される。
【0023】
この場合、回路13〜18のどの回路において暗号化処理が施されたかも選択肢の1つとなっており、再生時に正常な再生信号を得るために必要な鍵と考えられる。すなわち、1つの回路で暗号化処理が施されていれば、6つの選択肢の1つを選ぶことが必要となり、2つの回路で暗号化処理が施されていれば、2つの回路の組み合わせの数に相当する15個の選択肢の内から1つを選ぶことが必要となる。6つの回路13〜18の内の1〜6つの回路で暗号化処理が施される可能性がある場合には、さらに選択肢が増大し、この組み合わせを試行錯誤的に見つけることは困難であり、充分に暗号の役割を果たすものである。
【0024】
また、暗号化の鍵情報を所定タイミング、例えばセクタ周期で切り換えることが挙げられる。この所定タイミングで鍵情報の切り換える場合に、切り換えを行うか否かや、切換周期、複数の鍵情報の切換順序等の情報も鍵として用いることができ、暗号化のレベルあるいは暗号の難易度、解き難さ、解読の困難さをさらに高めることができる。
【0025】
次に、各回路13〜18の構成及び暗号化処理の具体例について説明する。
【0026】
先ず、セクタ化回路13においては、例えば図2に示すような偶数・奇数バイトのインターリーブ処理を行わせることが挙げられる。すなわち、図2において、上記図1のインターフェース回路12からの出力を、2出力の切換スイッチ31に送り、この切換スイッチ31の一方の出力を偶奇インターリーバ33を介してセクタ化器34に送り、切換スイッチ31の他方の出力をそのままセクタ化器34に送っている。セクタ化器34では、例えば入力データの2048バイト単位でまとめて1セクタとしている。このセクタ化回路13の切換スイッチ31の切換動作を、鍵となる1ビットの制御信号で制御するわけである。偶奇インターリーバ33は、図3のAに示すような偶数バイト36aと奇数バイト36bとが交互に配置された入力データの1セクタ分を、図3のBに示すように、偶数データ部37aと奇数データ部37bとに分配して出力する。さらに、図3のCに示すように、1セクタ内の所定の領域39を鍵情報により特定し、この領域39内のデータについてのみ偶数データ部39aと奇数データ部39bとに分配するようにしてもよい。この場合には、領域39の特定の仕方を複数通り選択できるように設定することもでき、鍵情報の選択肢をさらに増加させて暗号化のレベルをより高めることもできる。
【0027】
次に、スクランブル処理回路14には、例えば図4に示すように、15ビットのシフトレジスタを用いたいわゆるパラレルブロック同期タイプのスクランブラを用いることができる。このスクランブラのデータ入力用の端子35には、LSB(最下位ビット)が時間的に先となる順序、いわゆるLSBファーストで、上記セクタ化回路13からのデータが入力される。スクランブル用の15ビットのシフトレジスタ14aは、排他的論理和(ExOR)回路14bを用いて生成多項式x15+x+1に従ったフィードバックがかけられ、15ビットのシフトレジスタ14aには、図5に示すようなプリセット値(あるいは初期値)が設定されるようになっており、図5のプリセット値の選択番号は、例えばセクタアドレスの下位側4ビットの値に対応させて、セクタ単位でプリセット値が切り換えられるようになっている。シフトレジスタ14aからの出力データと端子35からの入力データとは、ExOR回路14cにより排他的論理和がとられて、端子14dより取り出され、図1のヘッダ付加回路15に送られる。
【0028】
ここで、上記生成多項式及びプリセット値(初期値)を、所定の識別番号等の鍵情報に応じて変化させるようにすることができる。すなわち、上記生成多項式を変化させるには、例えば図6に示すような構成を用いればよい。この図6において、15ビットのシフトレジスタ14aの各ビットからの出力が切換スイッチ14fの各被選択端子に送られ、この切換スイッチ14fは制御端子14gからの例えば4ビットの制御データによって切換制御され、切換スイッチ14fからの出力はExOR回路14bに送られている。このような構成の制御端子14gの制御データを変化させることにより、生成多項式x15+xn+1 のnを変化させることができる。また、上記プリセット値を変化させるには、上記図5のプリセット値テーブルの各プリセット値を、例えば16バイトの識別情報の各バイト値と論理演算することが挙げられる。この場合の識別情報としては、上述したような媒体固有の識別情報、製造元識別情報、販売者識別情報や、記録装置やエンコーダの固有の識別情報、媒体製造装置固有の識別情報、地域情報、外部から供給される識別情報等、あるいはこれらの組み合わせや他の情報との組み合わせ等を用いることができ、また上記論理演算としては、排他的論理和(ExOR)や、論理積(AND )、論理和(OR)、シフト演算等を使用できる。なお、生成多項式を変化させるための構成は図6の構造に限定されず、シフトレジスタの段数や取り出すタップ数を任意に変更してもよい。
【0029】
次に、ヘッダ付加回路15について説明する。
先ず、図7はセクタフォーマットの具体例を示しており、1セクタは、2048バイトのユーザデータ領域41に対して、4バイトの同期領域42と、16バイトのヘッダ領域43と、4バイトの誤り検出符号(EDC)領域44とが付加されて構成されている。誤り検出符号領域44の誤り検出符号は、ユーザデータ領域41及びヘッダ領域43に対して生成される32ビットのCRC符号から成っている。ヘッダ付加回路15での暗号化処理としては、同期いわゆるデータシンクに対して、ヘッダのアドレス及びCRCに対して施すことが挙げられる。
【0030】
セクタの同期すなわちデータシンクに対して暗号化処理を施す一例としては、4バイトの同期領域42の各バイトに割り当てられたバイトパターンを、図8の「A」、「B」、「C」、「D」にてそれぞれ表すとき、2ビットの鍵情報を用いて、この4バイトの内容をバイト単位でシフトあるいはローテートすることが挙げられる。すなわち、2ビットの鍵が「0」のとき「ABCD」、「1」のとき「BCDA]、「2」のとき「CDAB]、「3」のとき「DABC」のように切り換えることにより、この鍵が合致しないとセクタの同期がとれなくなり、正常な再生が行えない。なお、上記バイトパターン「A」〜「D」としては、例えばISO646のキャラクタコード等を使用できる。
【0031】
ヘッダ領域43内には、図9に示すように、いわゆる巡回符号であるCRC45、コピーの許可/不許可やコピー世代管理等のためのコピー情報46、多層ディスクのどの層かを示す層47、アドレス48、予備49の各領域が設けられている。この内で、アドレス48の32ビットにビットスクランブル、この場合には、ビット単位での転置処理を施すことにより、暗号化が行える。また、CRC45の生成多項式として、x16+x15+x2+1 が用いられている場合、第2、第3項のx15、x2 の代わりに、x15〜xに対応する15ビットを鍵に応じて変化させることが挙げられる。また、CRC45の16ビットと鍵情報とを論理演算することも挙げられる。
【0032】
なお、上記鍵情報は、上述したように、媒体固有の識別情報、製造元識別情報、販売者識別情報や、記録装置やエンコーダ、あるいは媒体製造装置の固有の識別情報、地域情報、外部から供給される識別情報等、あるいはこれらの組み合わせや他の情報との組み合わせ等を用いることができる。
【0033】
次に、誤り訂正符号化回路16の具体例を図10、図11に示す。
これらの図10、図11において、入力端子51には、上記図1のヘッダ付加回路15からのデータが第1の符号化器であるC1エンコーダ52に供給されている。この具体例においては、誤り訂正符号化の1フレームは148バイトあるいは148シンボルのデータから成るものとしており、入力端子51からのディジタルデータが148バイト毎にまとめられて、第1の符号化器であるC1エンコーダ52に供給される。C1エンコーダ52では8バイトのPパリティが付加され、インターリーブのための遅延回路53を介して第2の符号化器であるC2エンコーダ54に送られる。C2エンコーダ54では14バイトのQパリティが付加され、このQパリティは遅延回路55を介してC1エンコーダ52に帰還されている。このC1エンコーダ52からのP、Qパリティを含む170バイトが取り出されて、遅延回路56を介し、インバータ部57aを有する再配列回路57を介して出力端子58より取り出され、図1の変調回路17に送られる。
【0034】
このような誤り訂正符号化回路において暗号化処理を施す場合には、例えば再配列回路57内のインバータ部57aの各バイト毎に、暗号の鍵情報に応じてインバータを入れるか入れないかの選択を行わせるようにすることが挙げられる。すなわち、基準構成においては、22バイトのP、Qパリティに対して再配列回路57のインバータ部57aのインバータによる反転が行われて出力されるが、これらのインバータのいくつかを無くしたり、C1データ側にいくつかのインバータを入れて反転して出力させたりすることが挙げられる。
【0035】
このようなデータ変換を施す場合、基準構成からの違いの程度によって誤り訂正不能確率が変化し、違いが少ないときには最終的な再生出力におけるエラー発生確率がやや高くなる程度であるのに対し、違いが多いときには全体的にエラー訂正が行われなくなって殆ど再生できなくなるような状態となる。すなわち、例えばC1エンコーダについて見ると、誤り訂正能力を示す指標であるいわゆるディスタンスが9であるため、最大4バイトまでのエラー検出訂正が行え、消失(イレージャ)ポインタがあれば最大8バイトまでの訂正が可能であることから、違いが5箇所以上あると、C1符号では常に訂正不可又は誤訂正となる。違いが4箇所の場合は、他に1バイトでもエラーが生じると訂正不可という微妙な状態となる。違いが3、2、1箇所と減少するにつれて、誤り訂正できる確率が増えてゆく。これを利用すれば、オーディオやビデオのソフトを提供する場合等に、ある程度は再生できるが完璧ではなく時々乱れる、といった再生状態を積極的に作り出すことができ、該ソフトの概要だけを知らせる用途等に使用することができる。
【0036】
この場合、予めインバータの変更を行う場所を例えば2箇所程度規定しておく方法と、変更箇所を鍵情報に応じてランダムに選び、最低個数を2箇所程度に制限する方法と、これらを複合する方法とが挙げられる。
【0037】
さらに、インバータの挿入あるいは変更位置としては、図10、図11の再配列回路57内の位置に限定されず、例えばC1エンコーダ52の前段や後段等の他の位置やこれらの位置を組み合わせるようにしてもよい。複数の位置の場合に、異なる鍵を用いるようにしてもよい。また、上記データ変換としては、インバータを用いる以外に、ビット加算や種々の論理演算を用いるようにしたり、データを暗号化の鍵情報に応じて転置するようにしたり、データを暗号化の鍵情報に応じて置換するようにしてもよい。また、シフトレジスタを用いて変換したり、各種関数演算により変換する等、さまざまな暗号化手法が適用できることは勿論であり、それらを組み合わせて使用することも可能である。
【0038】
ここで、図12は、上記誤り訂正符号化回路16の他の具体例として、再配列回路57内のインバータ部57aの後段の位置に排他的論理和(ExOR)回路群61を挿入し、C1エンコーダ52の前段すなわち入力側の位置にもExOR回路群66を挿入した例を示している。
【0039】
具体的に、ExOR回路群61は、C1エンコーダ52から遅延回路56、及び上記再配列回路57のインバータ部57aを介して取り出される170バイトのデータ、すなわち情報データC1170n+169〜C1170n+22 及びパリティデータP1170n+21 〜P1170n+14 、Q1170n+13 〜Q1170nのデータに対して排他的論理和(ExOR)回路を用いたデータ変換を行い、ExOR回路群66は、148バイトの入力データB148n〜B148n+147に対して排他的論理和(ExOR)回路を用いたデータ変換を行う。これらのExOR回路群61、66に用いられるExOR回路は、1バイトすなわち8ビットの入力データと1ビットの制御データで指示される所定の8ビットデータとの排他的論理和(ExOR)をそれぞれとるような8ビットExOR回路であり、このような8ビットExOR回路(所定の8ビットデータがオール1の場合はインバータ回路に相当する)が、ExOR回路群61では170個、ExOR回路群66では148個用いられている。
【0040】
この図12においては、170ビットの鍵情報が端子62に供給され、いわゆるDラッチ回路63を介してExOR回路群61内の170個の各ExOR回路にそれぞれ供給されている。Dラッチ回路63は、イネーブル端子64に供給された1ビットの暗号化制御信号に応じて、端子62からの170ビットの鍵情報をそのままExOR回路群61に送るか、オールゼロ、すなわち170ビットの全てを“0”とするかが切換制御される。ExOR回路群61の170個の各ExOR回路の内、Dラッチ回路63から“0”が送られたExOR回路は、再配列回路57内のインバータ部57aからのデータをそのまま出力し、Dラッチ回路63から“1”が送られたExOR回路は、再配列回路57内のインバータ部57aからのデータを反転して出力する。オールゼロのときには、再配列回路57内のインバータ部57aからのデータをそのまま出力することになる。また、ExOR回路群66については、148個のExOR回路を有し、鍵情報が148ビットであること以外は、上記ExOR回路群61の場合と同様であり、端子67に供給された148ビットの鍵情報がDラッチ回路68を介してExOR回路群66内の148個のExOR回路にそれぞれ送られると共に、Dラッチ回路68はイネーブル端子69の暗号化制御信号により148ビットの鍵情報かオールゼロかが切換制御される。
【0041】
この図12の例において、ExOR回路群61は、C1エンコーダ52から遅延回路56、インバータ部57aを介して取り出される170バイトのデータとしての情報データC1170n+169〜C1170n+22 及びパリティデータP1170n+21 〜P1170n+14 、Q1170n+13 〜Q1170nのデータに対して排他的論理和(ExOR)回路を用いたデータ変換を行っているが、パリティデータについてはデータ変換を行わず、残り148バイトの情報データC1170n+169〜C1170n+22 に対して、148ビットの鍵情報に応じたデータ変換を行わせるようにしてもよい。
【0042】
この図12の回路においても、上記図10、図11の場合と同様な作用効果が得られることは勿論である。また、ExOR回路群61、66のいずれか一方のみを使用するようにしたり、いずれか一方あるいは双方の選択も暗号化の鍵として用いるようにすることもできる。
【0043】
上記鍵情報は、上述したように、媒体固有の識別情報、製造元識別情報、販売者識別情報や、記録装置やエンコーダあるいは媒体製造装置の固有の識別情報、地域情報、外部から供給される識別情報等、あるいはこれらの組み合わせや他の情報との組み合わせ等を用いることができる。
【0044】
なお、上記データ変換手段としてのExOR回路群61、66の代わりに、AND、OR、NAND、NOR、インバート回路群等を使用してもよい。また、8ビット単位で1ビットの鍵情報あるいは鍵データによる論理演算を行う以外にも、8ビットの情報データに対して8ビットの鍵データで論理演算を行わせてもよく、さらに、情報データの1ワードに相当する8ビットの内の各ビットに対してそれぞれAND、OR、ExOR、NAND、NOR、インバート回路を組み合わせて使用してもよい。この場合には、例えば148バイトすなわち148×8ビットのデータに対して、148×8ビットの鍵データが用いられることになり、さらにAND、OR、ExOR、NAND、NOR、インバート回路を組み合わせて使用する場合には、これらの組み合わせ自体も鍵として用いることができる。また、論理演算以外に、データの位置を変える転置や、データの値を置き換える置換等も上記データ変換として使用できる。また、シフトレジスタを用いて変換したり、各種関数演算により変換する等、さまざまな暗号化手法が適用できることは勿論であり、それらを組み合わせて使用することも可能である。
【0045】
さらに、この第1の実施の形態においては、クロスインターリーブ型の誤り訂正符号の例について説明したが、積符号の場合にも同様に適用可能であり、これについては本発明の第2の実施の形態として後述する。
【0046】
次に、図1の変調回路17での暗号化処理について、図13を参照しながら説明する。この図13において、入力端子71には、上記誤り訂正符号化回路16からのデータが8ビット(1バイト)毎に供給され、入力端子72には8ビットの鍵情報が供給されており、これらの8ビットデータは、論理演算回路の一例としてのExOR回路73に送られて排他的論理和がとられる。このExOR回路73からの8ビット出力が、所定の変調方式の変調器、例えば8−16変換回路74に送られて、16チャンネルビットに変換される。この8−16変換回路74での8−16変調方式の一例としてはいわゆるEFMプラス変調方式が挙げられる。
【0047】
この図13の例では、データ変調の前に8ビットの鍵情報を用いた暗号化処理を施しているが、鍵情報のビット数は8ビットに限定されず、また、8−16変調の際の変換テーブルの入出力の対応関係を鍵情報に応じて変化させるようにしてもよい。鍵情報には、上述した媒体固有の識別情報等を使用できることは勿論である。
【0048】
次に、同期付加回路18について説明する。
同期付加回路18では、例えば図14に示すような4種類の同期ワードS0〜S3を用いて、上記8−16変調のフレーム単位で同期をとっている。この8−16変調フレーム(例えばEFMプラスフレーム)は、例えば85データシンボルである1360チャンネルビットから成り、この1フレーム1360チャンネルビット毎に32チャンネルビットの同期ワードが付加されると共に、このフレームを上記C1符号やC2符号に対応させて構造化し、C1符号系列の先頭フレームの同期ワードと他のフレームの同期ワードを異ならせる等して、上記4種類の同期ワードS0〜S3を使い分けている。これらの同期ワードS0〜S3は、直前のワードの“1”、“0”の状態やいわゆるデジタルサムあるいは直流値等に応じてそれぞれ2つの同期パターンa、bを有している。
【0049】
このような4種類の同期ワードS0〜S3の選択を、例えば図15に示すような回路を用いて、2ビットの鍵情報75に応じて変更することにより、暗号化が行える。すなわち、上記4種類の同期ワードS0〜S3を指定する2ビットデータ76の各ビットと、上記2ビットの鍵情報75の各ビットとが、2つのExOR回路77、78によりそれぞれ排他的論理和され、新たな同期ワード指定データ79となる。これにより、上記フレーム構造における同期ワードの使い方あるいはフレーム構造内での各種同期ワードの使用位置が変更され、暗号化がなされることになる。
【0050】
なお、同期ワードの種類数をさらに増やしてそれらの内から4種類の同期ワードを取り出す取り出し方を暗号化の鍵により決定するようにしてもよい。この鍵情報としては、上述した媒体固有の識別情報等が使用できる。
【0051】
次に図16は、記録媒体の一例としての光ディスク等のディスク状記録媒体101を示している。このディスク状記録媒体101は、中央にセンタ孔102を有しており、このディスク状記録媒体101の内周から外周に向かって、プログラム管理領域であるTOC(table of contents )領域となるリードイン(lead in )領域103と、プログラムデータが記録されたプログラム領域104と、プログラム終了領域、いわゆるリードアウト(lead out)領域105とが形成されている。オーディオ信号やビデオ信号再生用光ディスクにおいては、上記プログラム領域104にオーディオやビデオデータが記録され、このオーディオやビデオデータの時間情報等が上記リードイン領域103で管理される。
【0052】
上記鍵情報の一部として、データ記録領域であるプログラム領域104以外の領域に書き込まれた識別情報等を用いることが挙げられる。具体的には、TOC領域であるリードイン領域103や、リードアウト領域105に、識別情報、例えば媒体固有の製造番号等の識別情報、製造元識別情報、販売者識別情報、あるいは、記録装置やエンコーダの固有の識別情報、カッティングマシンやスタンパ等の媒体製造装置の固有の識別情報を書き込むようにすると共に、これを鍵情報として、上述した6つの回路13〜18の少なくとも1つ、好ましくは2つ以上で暗号化処理を施して得られた信号をデータ記録領域であるプログラム領域104に記録するようにする。再生時には、上記識別情報を、暗号を復号するための鍵情報として用いるようにすればよい。また、リードイン領域103よりも内側に、物理的あるいは化学的に識別情報を書き込むようにし、これを再生時に読み取って、暗号を復号するための鍵情報として用いるようにしてもよい。
【0053】
次に、本発明のデータ再生方法、データ再生装置の実施の形態について、図17を参照しながら説明する。
【0054】
図17において、記録媒体の一例としてのディスク状記録媒体101は、スピンドルモータ108により回転駆動され、光学ピックアップ装置等の再生ヘッド装置109により媒体記録内容が読み取られる。
【0055】
再生ヘッド装置109により読み取られたディジタル信号は、TOCデコーダ111及びアンプ112に送られる。TOCデコーダ111からは、ディスク状記録媒体101の上記リードイン領域103にTOC情報の一部として記録された上記識別情報、例えば媒体固有の製造番号等の識別情報、製造元識別情報、販売者識別情報、あるいは、記録装置やエンコーダの固有の識別情報、カッティングマシンやスタンパ等の媒体製造装置の固有の識別情報が読み取られ、この識別情報が暗号を復号化するための鍵情報の少なくとも一部として用いられる。この他、再生装置内部のCPU122から、再生装置固有の識別情報や、外部からの識別情報を出力するようにし、この識別情報を鍵情報の少なくとも一部として用いるようにしてもよい。なお、外部からの識別情報としては、通信回線や伝送路等を介して受信された識別情報や、いわゆるICカード、ROMカード、磁気カード、光カード等を読み取って得られた識別情報等が挙げられる。
【0056】
再生ヘッド装置109からアンプ112を介し、PLL(位相ロックループ)回路113を介して取り出されたディジタル信号は、同期分離回路114に送られて、上記図1の同期付加回路18で付加された同期信号の分離が行われる。同期分離回路114からのディジタル信号は、復調回路115に送られて、上記図1の変調回路17の変調を復調する処理が行われる。具体的には、16チャンネルビットを8ビットのデータに変換するような処理である。復調回路115からのディジタルデータは、誤り訂正復号化回路116に送られて、図1の誤り訂正符号化回路16での符号化の逆処理としての復号化処理が施される。以下、セクタ分解回路117によりセクタに分解され、ヘッダ分離回路118により各セクタの先頭部分のヘッダが分離される。これらのセクタ分解回路117及びヘッダ分離回路118は、上記図1のセクタ化回路13及びヘッダ付加回路15に対応するものである。次に、デスクランブル処理回路119により、上記図1のスクランブル処理回路14におけるスクランブル処理の逆処理としてのデスクランブル処理が施され、インターフェース回路120を介して出力端子121より再生データが取り出される。
【0057】
ここで、上述したように、記録時には、上記図1のセクタ化回路13、スクランブル処理回路14、ヘッダ付加回路15、誤り訂正符号化回路16、変調回路17、及び同期付加回路18のいずれか少なくとも1つの回路において暗号化処理が施されており、この暗号化処理が施された回路に対応する再生側の回路114〜119にて、暗号を復号化する処理が必要とされる。すなわち、上記図1のセクタ化回路13にて暗号化処理が施されている場合には、セクタ分解回路117にて暗号化の際の鍵情報を用いた暗号の復号化処理が必要とされる。以下同様に、図1のスクランブル処理回路14での暗号化処理に対応してデスクランブル処理回路119での暗号復号化処理が、図1のヘッダ付加回路15での暗号化処理に対応してヘッダ分離回路118での暗号復号化処理が、図1の誤り訂正符号化回路16での暗号化処理に対応して誤り訂正復号化回路116での暗号復号化処理が、図1の変調回路17での暗号化処理に対応して復調回路115での暗号復号化処理が、さらに図1の同期付加回路18での暗号化処理に対応して同期分離回路114での暗号復号化処理が、それぞれ必要とされる。
【0058】
同期分離回路114での暗号復号化処理は、上記図14や図15と共に説明したように、複数種類、例えば4種類の同期ワードの使い方あるいはフレーム構造内での各種同期ワードの使用位置が鍵情報に応じて変更され、暗号化がなされたものを、鍵情報に応じて検出することで行われる。
【0059】
次に、復調回路115での暗号復号化処理は、図18に示すように、同期分離回路114から16−8変換回路131に送られて16チャンネルビットが8ビットデータに変換されたものを、上記図13のExOR回路73に対応するExOR回路132に送り、端子133からの8ビットの鍵情報との排他的論理和をとることで、図13の入力端子71に供給された8ビットデータに相当するデータが復元され、これが誤り訂正復号化回路116に送られる。
【0060】
次に、誤り訂正復号化回路116では、例えば上記図10、図11の誤り訂正符号化処理の逆処理が、図19、図20の構成により行われる。
【0061】
これらの図19、図20において、上記復調回路115にて復調されたデータの170バイトあるいは170シンボルを1まとまりとして、インバータ部142aを有する再配列回路142を介し、遅延回路143を介して第1の復号器であるC1デコーダ144に送られている。このC1デコーダ144に供給される170バイトのデータの内22バイトがP,Qパリティであり、C1デコーダ144では、これらのパリティデータを用いた誤り訂正復号化が施される。C1デコーダ144からは、170バイトのデータが出力されて、遅延回路145を介して第2の復号器であるC2デコーダ146に送られ、パリティデータを用いた誤り訂正復号化が施される。C2デコーダ146からの出力データは、図19の遅延・C1デコード回路140に送られる。これは、上記遅延回路143及びC1デコーダ144と同様のものであり、これらの遅延回路143及びC1デコーダ144と同様の処理を繰り返し行うことにより誤り訂正復号化を行うものである。図8の例では、遅延回路147及び第3の復号器であるC3デコーダ148で表している。この遅延回路147及びC3デコーダ148、あるいは遅延・C1デコード回路140で最終的な誤り訂正復号化が施され、パリティ無しの148バイトのデータが出力端子149を介して取り出される。この148バイトのデータは、上記図10、図11のC1エンコーダ52に入力される148バイトのデータに相当するものである。
【0062】
そして、図10、図11の誤り訂正符号化回路の再配列回路57内のインバータ部57aで、インバータの有無による暗号化が施されている場合には、図19、図20の誤り訂正復号化回路の再配列回路142内のインバータ部142aにて、対応する暗号復号化を行うことが必要とされる。この他、図10、図11と共に説明した各種暗号化処理に対応して、その暗号化を解くための逆処理となる暗号復号化が必要とされることは勿論である。
【0063】
ここで、図21は、上記図12の誤り訂正符号化回路の具体的構成に対応する誤り訂正復号化回路の具体的な構成を示す図である。
【0064】
この図21において、上記図12の再配列回路57内のインバータ部57aの出力側に挿入されたExOR回路群61に対応して、再配列回路142のインバータ部142aの入力側及び遅延回路143の入力側の位置に、ExOR回路群151が挿入され、図12のC1エンコーダ52の入力側に挿入されたExOR回路群66に対応して、C3デコーダ148の出力側にExOR回路群156が挿入されている。
【0065】
これらのExOR回路群151、156は、上述したように、図12のExOR回路群61、66によるデータ変換をそれぞれ復号化するためのデータ変換を施すものであり、ExOR回路群151は、例えば170個の8ビットExOR回路により、またExOR回路群156は、148個の8ビットExOR回路によりそれぞれ構成されている。なお、記録側の図12の誤り訂正符号化回路のExOR回路群61で、パリティデータを除く148バイトの情報データに対して鍵情報に応じたデータ変換が施されている場合には、ExOR回路群151は148個の8ビットExOR回路により構成されることは勿論である。
【0066】
この図21の端子152には、図12の端子62に供給される鍵情報に相当する170ビットの鍵情報が供給され、いわゆるDラッチ回路153を介してExOR回路群151内の170個の各ExOR回路にそれぞれ供給されている。Dラッチ回路153は、イネーブル端子154に供給された1ビットの暗号化制御信号に応じて、端子152からの170ビットの鍵情報をそのままExOR回路群151に送るか、オールゼロ、すなわち170ビットの全てを“0”とするかが切換制御される。また、ExOR回路群156については、148個のExOR回路を有し、鍵情報が図12の端子67に供給される鍵情報と同様の148ビットであること以外は、上記ExOR回路群151の場合と同様であり、端子157に供給された148ビットの鍵情報がDラッチ回路158を介してExOR回路群156内の148個のExOR回路にそれぞれ送られると共に、Dラッチ回路158はイネーブル端子159の暗号化制御信号により148ビットの鍵情報かオールゼロとするかが切換制御される。
【0067】
このように、誤り訂正回路のインバータやExOR回路等を暗号化の鍵として使うことにより、簡易で大きな暗号化が実現できる。また、このインバータ等の数を制御することにより、通常でも再生不可能な暗号化レベルのデータとか、エラー状態が悪くなると再生不可能となるデータとか、セキュリティレベルの要求に応じて対応できる。すなわち、インバータやExOR回路等の個数をコントロールすることにより、エラー状態の良いときは再生でき、悪くなると再生ができなくなるような制御も可能となり、また、エラー訂正のみでは回復不可能な再生不可能状態を形成することもできる。また、暗号化の鍵としては、上記図示の例のように1箇所当たり百数十ビットもの大きなビット数となり、鍵のビット数の大きな暗号化ができるため、データセキュリティが向上する。しかも、このようなエラー訂正符号化回路やエラー訂正復号化回路を、いわゆるLSIやICチップのハードウェア内で実現することにより、一般ユーザからはアクセスが困難であり、この点でもデータセキュリティが高いものとなっている。
【0068】
次に、セクタ分解回路117においては、上記図2、図3と共に説明したように、記録時に上記セクタ化回路13で偶数・奇数バイトのインターリーブによる暗号化が施されている場合に、この偶奇インターリーブを解くような逆の処理、いわゆるデインターリーブ処理を施すものである。
【0069】
また、ヘッダ分離回路118においては、記録時に、上記ヘッダ付加回路15において、上記図7〜図9と共に説明したような暗号化処理、すなわちセクタ同期となるデータシンクのバイトパターンの転置や、アドレス、CRCの変更がなされている場合に、これを復元するような暗号復号化処理を施すものである。
【0070】
次に、図22は、デスクランブル処理回路119の具体例を示しており、端子161には、図17のヘッダ分離回路118からのディジタルデータが供給されている。この端子161からのディジタルデータは、例えば上記図4に示すような構成を有するスクランブラ163でデスクランブル処理され、出力端子164より取り出される。このスクランブラ163についての、上記図4と共に説明したような生成多項式165及びプリセット値(あるいは初期値)166を、認証機構171からの暗号の鍵情報に応じて変化させることにより、暗号復号化を行うことができる。この認証機構171では、上記ヘッダ情報167のコピー情報46の内容や、媒体固有のあるいは再生装置固有の固有識別情報172や、製造者、販売者等の共通識別情報173や、外部から与えられる外部識別情報174等により、暗号の鍵情報を生成し、この鍵情報に応じて生成多項式165やプリセット値166を制御する。
【0071】
これらの各回路114〜119のいずれで暗号復号化処理が必要とされるかの情報も、暗号の鍵情報となることは前述した通りである。また、暗号の鍵情報を所定周期、例えばセクタ周期で切り換えることができ、この切換を行うか否かや、切換周期等も鍵とすることにより、暗号化の難易度が高められる。
【0072】
以上説明したように、製造者識別情報、販売者識別情報、装置識別情報等と、別途設定されるコピープロテクト情報、課金情報を組み合わせて、データを暗号化して記録しておくことにより、コピー防止、海賊盤防止、不正使用の防止等を物理フォーマットレベルで実現し得るようにしている。また、データセキュリティ機能の情報、例えばコピーの許可/不許可情報、有償/無償情報を、記録媒体及び記録/再生システムの物理フォーマットにインプリメントしている。
【0073】
すなわち、セキュリティ/課金情報を予め媒体に記録しておき、媒体に記録又は未記録の識別情報を用いて、それをデータの暗号化と組み合わせることにより、簡単な仕組みでコピー防止、不正使用防止が実現できるようになる。また、物理フォーマットにそれを内在させることにより、解読が困難になる。また、ダンプコピーされても暗号化されたままであるので安全である。さらに、セクタ単位やファイル単位、ゾーン単位、レイヤ単位等で可変にできる。またさらに、通信やICカードやリモコン等で鍵がコントロールできる。さらに、海賊盤に対して履歴が残せる。
【0074】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
この第2の実施の形態は、上述した第1の実施の形態の構成を部分的に変更したものであり、全体の基本構成は、前述した図1に示す通りである。この図1の構成の各回路13〜18の内の変更部分について以下説明する。
【0075】
図1のセクタ化回路13は前述した第1の実施の形態と同様に構成すればよいが、スクランブル処理回路14については、図23に示す構成を用いている。
【0076】
この図23に示すスクランブル処理回路14において、データ入力用の端子35には、LSB(最下位ビット)が時間的に先となる順序、いわゆるLSBファーストで、図1のセクタ化回路13からのデータが入力される。スクランブル用の15ビットのシフトレジスタ14aは、排他的論理和(ExOR)回路14bを用いて生成多項式x15+x4+1 に従ったフィードバックがかけられ、15ビットのシフトレジスタ14aには、図24に示すようなプリセット値(あるいは初期値)が設定されるようになっており、図24のプリセット値の選択番号は、例えばセクタアドレスの下位側4ビットの値に対応させて、セクタ単位でプリセット値が切り換えられるようになっている。シフトレジスタ14aからの出力データと端子35からの入力データとは、ExOR回路14cにより排他的論理和がとられて、端子14dより取り出され、図1のヘッダ付加回路15に送られる。
【0077】
ここで、上記プリセット値(初期値)を、所定の識別番号等の鍵情報に応じて変化させるようにすることができる。すなわち、上記図24のプリセット値テーブルの各プリセット値を、例えば16バイトの識別情報の各バイト値と論理演算することが挙げられる。この場合の識別情報としては、上述したような媒体固有の識別情報、製造元識別情報、販売者識別情報や、記録装置やエンコーダの固有の識別情報、媒体製造装置固有の識別情報、地域情報、外部から供給される識別情報等、あるいはこれらの組み合わせや他の情報との組み合わせ等を用いることができ、また上記論理演算としては、排他的論理和(ExOR)や、論理積(AND) 、論理和(OR)、シフト演算等を使用できる。
【0078】
次に、この第2の実施の形態のセクタフォーマットとしては、例えば、図25に示すようなものを用いている。
【0079】
この図25に示すように、1セクタは、1行172バイトの12行、すなわち2064バイトから成り、この中にメインデータ2048バイトを含んでいる。12行の最初の行の先頭位置には、4バイトのID(識別データ)と、2バイトのIED(IDエラー検出符号)と、6バイトのRSV(予備)とがこの順に配置されており、最後の行の終端位置には、4バイトのEDC(エラー検出符号)が配置されている。
【0080】
上記ID(識別データ)の4バイトは、図26に示すように、MSB側の最初のバイト(ビットb31〜b24)はセクタ情報から成り、残りの3バイト(ビットb23〜b0)はセクタ番号から成っている。セクタ情報は、MSB側から順に、1ビットのセクタフォーマットタイプ、1ビットのトラッキング方法、1ビットの反射率、1ビットの予備、2ビットのエリアタイプ、2ビットの層番号の各情報から成っている。
【0081】
図1のヘッダ付加回路15では、このようなセクタフォーマットにおいて、例えば上記ID(識別データ)の内のセクタ番号の24ビットに対して、上記鍵情報に応じて例えばビット単位でのスクランブル処理である転置処理を施すことにより、暗号化を施すことができる。また、上記2バイトのIED(IDエラー検出符号)の生成多項式や、4バイトのEDC(エラー検出符号)の生成多項式等を上記鍵情報に応じて変更することによっても、あるいはこれらの情報と鍵情報とを論理演算することによっても、暗号化を施すことができる。
【0082】
次に、図1の誤り訂正符号化回路16としては、図27に示すような構成の回路が用いられる。この符号化は、図28に示すような積符号あるいはブロック符号が用いられる。
図27において、入力端子210には、前記図1のヘッダ付加回路15からのデータが供給され、この入力データは、第1の符号化器であるPOエンコーダ211に送られる。このPOエンコーダ211への入力データは、図28に示すように、B0,0〜B191,171の172バイト×192行のデータであり、POエンコーダ211では、172列の各列192バイトのデータに対して、それぞれ16バイトずつのリード・ソロモン(RS)符号としてのRS(208,192,17)の外符号(PO)を付加している。POエンコーダ211からの出力データは、前述したような暗号化のためのデータ変換回路212を介して、インターリーブ回路213に送られてインターリーブ処理され、PIエンコーダ214に送られる。このPIエンコーダ214では、図28に示すように、上記POパリティが付加された172バイト×208行のデータの各行の172バイトのデータに対して、それぞれ10バイトずつのRS(182,172,11)の内符号(PI)を付加している。従って、このPIエンコーダ214からは、182バイト×208行のデータが出力されることになる。この出力データは、前述したような暗号化のためのデータ変換回路215を介して、出力端子216より取り出される。
【0083】
ここで、データ変換回路212については、POエンコーダ211が各列毎の192バイトの入力データに対して16バイトのPOパリティを付加して208バイトのデータを出力することから、この16バイトのパリティに対して、あるいは208バイトのデータ全体に対して、前述したようなデータ変換を行うことにより暗号化を施すことができる。このデータ変換は、前述したように、端子218を介して入力される鍵情報に応じて施すようにしてもよい。また、データ変換回路215については、PIエンコーダ214が各行の172バイトのデータに対して、それぞれ10バイトずつのPIパリティを付加して182バイトのデータを出力することから、この10バイトのパリティに対して、あるいは182バイトのデータ全体に対してデータ変換を行うことにより暗号化を施すことができる。このデータ変換も、前述したように、端子219を介して入力される鍵情報に応じて施すようにしてもよい。
【0084】
上記データ変換は、具体的には、前記図10、図11、図12と共に説明したように、インバータを所定位置に配設したり、ExOR回路群により鍵情報に応じて選択的にデータを反転させたり、その他、AND、OR、NAND、NOR 回路群等を使用してもよい。また、8ビット単位で1ビットの鍵情報あるいは鍵データによる論理演算を行う以外にも、8ビットの情報データに対して8ビットの鍵データで論理演算を行わせてもよく、さらに、情報データの1ワードに相当する8ビットの内の各ビットに対してそれぞれAND、OR、ExOR、NAND、NOR 、インバート回路を組み合わせて使用してもよい。また、シフトレジスタを用いて変換したり、各種関数演算により変換する等、さまざまな暗号化手法が適用できることは勿論であり、それらを組み合わせて使用することも可能である。また、AND、OR、ExOR、NAND、NOR 、インバート回路を組み合わせて使用する場合には、これらの組み合わせ自体も鍵として用いることができる。また、論理演算以外に、データの位置を変える転置や、データの値を置き換える置換等も上記データ変換として使用できる。また、シフトレジスタを用いて変換したり、各種関数演算により変換する等、さまざまな暗号化手法が適用できることは勿論であり、それらを組み合わせて使用することも可能である。
【0085】
誤り訂正符号化された上記182バイト×208行のデータは、行についてインターリーブされ、13行ずつ16のグループに分けられて、各グループが記録セクタに対応付けられる。1セクタは、182バイト×13行の2366バイトとなるが、これらが変調されて、図29に示すように1行当たり2つの同期コードSYが付加される。変調には、前述した第1の実施の形態と同様に8−16変換が用いられるが、1行は2つのシンクフレームに分けられ、1シンクフレームは、32チャネルビットの同期コードSYと1456チャネルビットのデータ部とから成っている。図29は、変調され同期付加されて得られた1セクタ分の構造を示し、この図29に示す1セクタ分の38688チャネルビットは、変調前の2418バイトに相当する。
【0086】
図29の変調出力信号には、8種類の同期コードSY0〜SY7が用いられており、これらの同期コードSY0〜SY7は、上記8−16変換の状態(ステート)に応じて、ステート1及び2のときが図30の(a)、ステート3及び4のときが図30の(b)の同期パターンとなっている。
【0087】
このような8種類の同期コードSY0〜SY7の選択を、例えば図31に示すような回路を用いて、3ビットの鍵情報に応じて変更することにより、暗号化が行える。すなわち、上記8種類の同期コードSY0〜SY7を指定する3ビットデータ221の各ビットと、上記3ビットの鍵情報222の各ビットとを、3つのExOR回路223,224,225によりそれぞれ排他的論理和をとることにより、新たな同期コード指定データ226とする。これにより、上記フレーム構造における同期コードの使い方あるいはフレーム構造内での各種同期コードの使用位置が変更され、暗号化がなされることになる。勿論、その3ビットに対して鍵情報に応じてデータを転置したり、置換したり、シフトレジスタにより変換したりできる。また、これは関数変換でもかまわない。
【0088】
次に、上述した本発明の第2の実施の形態の記録側の構成に対して、再生側の基本構成は、前記図17と同様であり、上記第2の実施の形態に示した各部の変更箇所に対応して変更された逆処理がそれぞれ施される。例えば、上記図27に示す誤り訂正符号化に対する逆処理は、図32のような構成の誤り訂正復号化回路により実現できる。
【0089】
すなわち、この図32において、入力端子230には前記図17の復調回路115からの出力信号であり、上記図27の出力端子216からの出力に相当する上記図28の積符号の182バイト×208行のデータが供給されている。この入力端子230からのデータは、データ逆変換回路231に送られて、上記図27のデータ変換回路215の逆処理が行われる。データ逆変換回路231からの出力データは、PI(内符号)デコーダ232に送られて、上記図27のPIエンコーダ214の逆処理としての復号化処理すなわちPI符号を用いた誤り訂正処理が施され、上記図28の172バイト×208行のデータとなる。PIデコーダ232からの出力データは、デインターリーブ回路233で上記インターリーブ回路213での逆処理が施され、データ逆変換回路234に送られて上記図27のデータ変換回路212の逆処理が行われた後、PO(外符号)デコーダ235に送られる。POデコーダ235では、上記図27のPOエンコーダ211の逆処理としての復号化処理すなわちPO符号を用いた誤り訂正処理が施され、図28の元の172バイト×192行のデータが出力端子236を介して取り出される。上記図27のデータ変換回路212、215でのデータ変換の際に鍵情報を用いる場合には、各端子218、219にそれぞれ供給した鍵情報を、図32のデータ逆変換回路234、231の各端子239、238にそれぞれ供給して、これらの鍵情報に応じてデータ逆変換を行わせればよい。
【0090】
以上説明した本発明の第2の実施の形態における効果も、前述した第1の実施の形態の場合と同様である。
【0091】
なお、本発明は、上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、例えば、データ変換としては、インバータやExORの例を示しているが、この他、ビット加算や、各種論理演算等によりデータ変換を行わせてもよいことは勿論である。また、暗号化の鍵情報に応じてデータを置換したり、転置したり、シフトレジスタを用いて変換したり、各種関数演算により変換する等、さまざまな暗号化手法が適用できることは勿論であり、それらを組み合わせて使用することも可能である。この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0092】
【発明の効果】
本発明に係るデータ記録方法によれば、入力ディジタルデータを所定データ量単位でセクタ化するセクタ化工程と、ヘッダを付加するヘッダ付加工程と、誤り訂正符号化工程と、所定の変調方式で変調する変調工程と、同期パターンを付加する同期付加工程との、いずれか少なくとも1つの工程について、入力に対して暗号化処理を施して出力するようにしているため、どの工程で暗号化処理が施されたかも暗号の鍵となり、暗号の難易度を高くすることができる。これらの暗号化処理が施され得る工程の1つに、同一パターンを除去するためのランダム化処理を施すスクランブル処理工程を含めてもよい。また、既存の構成の一部を変更するだけで、簡単に暗号化が実現できるという利点もある。これらは、データ記録装置、記録媒体、再生方法及び装置の場合にも得られる効果である。
【0093】
また、本発明によれば、誤り訂正符号化処理の際に取り扱われるデータに対して、暗号化の鍵情報に応じた少なくとも一部のデータにデータ変換を施しているため、誤り訂正処理である程度データ復元が可能な状態から、データ復元が行えない状態までの任意のレベルの暗号化が行える。これによって、エラー状態の良いときは再生でき、悪くなると再生ができなくなるような制御も可能となり、データ提供の用途に応じた、あるいはセキュリティレベルに応じた対応が可能となる。
【0094】
また、誤り訂正処理の中で鍵のビット数の大きな暗号化が可能であり、誤り訂正符号化や復号化ICあるいはLSIのような巨大なブラックボックスの中で暗号化を実現しているため、一般ユーザによる解読を困難化し、データセキュリティを大幅に向上させることができる。
【0095】
さらに、本発明によれば、所定の鍵情報を用いてデータに対して暗号化処理を施すと共に、この暗号化の鍵情報の少なくとも一部を、記録媒体のデータ記録領域とは別の領域に書き込んでおき、再生時にこの鍵情報の少なくとも一部の情報を読み取って、暗号復号化に用いる。暗号復号化の鍵情報が、記録媒体のデータ記録領域内の情報のみで完結しないため、暗号化の難易度が高まる。
【0096】
またさらに、本発明によれば、 データ列の同一パターンを除去するためのランダム化を主目的とするスクランブル処理の際に、生成多項式及び初期値の少なくとも一方を、暗号化の鍵に応じて変化させることにより、既存のスクランブル処理を暗号化に流用して、簡単な構成で暗号化を実現できる。
【0097】
このようなデータの暗号化により、コピー防止や不正使用の防止が簡単な仕組みで実現でき、またセキュリティや課金システムへも容易に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデータ記録装置の第1の実施の形態の概略構成を示すブロック図である。
【図2】セクタ化回路における偶数・奇数バイトのインターリーブを実現するための構成例を示すブロック図である。
【図3】偶数・奇数バイトのインターリーブを説明するための図である。
【図4】スクランブラの一例を示す図である。
【図5】スクランブラのプリセット値の一例を示す図である。
【図6】生成多項式が可変のスクランブラの一例を示す図である。
【図7】セクタフォーマットの一例を示す図である。
【図8】セクタ内の同期領域での暗号化の一例を説明するための図である。
【図9】セクタ内のヘッダ領域の一例を示す図である。
【図10】誤り訂正符号化回路の一例の概略構成を示す図である。
【図11】誤り訂正符号化回路の一例の具体的な構成を示す図である。
【図12】誤り訂正符号化回路の他の例を示す図である。
【図13】変調回路での暗号化処理の一例を説明するための図である。
【図14】変調信号に付加される同期ワードの具体例を示す図である。
【図15】同期付加回路での暗号化の一例を説明するための図である。
【図16】データ記録媒体の一例を示す図である。
【図17】本発明のデータ再生装置の第1の実施の形態の概略構成を示すブロック図である。
【図18】復調回路での暗号化処理の一例を説明するための図である。
【図19】誤り訂正復号化回路の一例の概略構成を示す図である。
【図20】誤り訂正復号化回路の一例の具体的な構成を示す図である。
【図21】誤り訂正復号化回路の他の例を示す図である。
【図22】デスクランブル処理回路の一例を示す図である。
【図23】スクランブラの他の例を示す図である。
【図24】図23のスクランブラのプリセット値の一例を示す図である。
【図25】セクタフォーマットの他の例を示す図である。
【図26】図25のセクタフォーマットにおけるセクタ内のヘッダ領域の一例を示す図である。
【図27】誤り訂正符号化回路の他の例を示すブロック図である。
【図28】誤り訂正符号の具体例としての積符号を示す図である。
【図29】セクタの信号フォーマットの一例を示す図である。
【図30】変調信号に付加される同期ワードの他の具体例を示す図である。
【図31】同期付加回路での暗号化の他の例を説明するための図である。
【図32】誤り訂正復号化回路の他の例を示すブロック図である。
【符号の説明】
13 セクタ化回路、 14 スクランブル処理回路、 15 ヘッダ付加回路、 16 誤り訂正符号化回路、 17 変調回路、 18 同期付加回路、57,142 再配列回路、 61,66,151,156 ExOR回路群、 114 同期分離回路、 115 復調回路、 116 誤り訂正復号化回路、117 セクタ分解回路、 118 ヘッダ分離回路、 119 デスクランブル処理回路

Claims (17)

  1. 入力ディジタルデータをセクタ化手段により所定データ量単位でセクタ化するセクタ化工程と、
    このセクタ化されたディジタルデータにヘッダ付加手段によりヘッダを付加するヘッダ付加工程と、
    このヘッダ付加されたディジタルデータに誤り訂正符号化手段により誤り訂正符号を付加する誤り訂正符号化工程と、
    この誤り訂正符号化されたディジタルデータを変調手段により所定の変調方式で変調する変調工程と、
    この変調されたディジタル信号に同期付加手段により同期パターンを付加する同期付加工程と、
    この同期パターンが付加されたディジタル信号を記録手段により記録媒体の所定のデータ記録領域に記録する記録工程とを有し、
    上記セクタ化工程、ヘッダ付加工程、誤り訂正符号化工程、変調工程、及び同期付加工程のいずれか少なくとも1つの工程について、所定の鍵情報を用いて入力に対して暗号化処理を施して出力すると共に、この暗号化の鍵情報の少なくとも一部として上記記録媒体のデータ記録領域とは別の領域に書き込まれた情報を用い
    上記セクタ化工程、ヘッダ付加工程、誤り訂正符号化工程、変調工程、及び同期付加工程のいずれの工程で暗号化処理が施されたかを鍵情報とする
    ことを特徴とするデータ記録方法。
  2. 上記セクタ化工程でセクタ化されたディジタルデータ又は上記ヘッダ付加工程でヘッダが付加されたディジタルデータに対して、スクランブル処理手段により同一パターンを除去するためのランダム化処理を施すスクランブル処理工程を設け、
    上記セクタ化工程、ヘッダ付加工程、誤り訂正符号化工程、変調工程、同期付加工程、及びスクランブル処理工程のいずれか少なくとも1つの工程について、入力に対して暗号化処理を施して出力する
    ことを特徴とする請求項1記載のデータ記録方法。
  3. 上記暗号化処理に用いられる鍵情報を複数設定しておき、これらの鍵情報を所定タイミングで切り換える
    ことを特徴とする請求項1記載のデータ記録方法。
  4. 上記誤り訂正符号化工程の誤り訂正符号化処理の際に取り扱われるデータに対して、暗号化の鍵情報に応じた少なくとも一部のデータにデータ変換を施す
    ことを特徴とする請求項1記載のデータ記録方法。
  5. 上記誤り訂正符号は積符号である
    ことを特徴とする請求項1記載のデータ記録方法。
  6. 上記誤り訂正符号化処理の際に取り扱われるデータに対して、暗号化の鍵情報に応じた少なくとも一部のデータにデータ変換を施す
    ことを特徴とする請求項1記載のデータ記録方法。
  7. 上記データ変換は、データと上記鍵情報との論理演算、鍵情報を用いた置換、転置、あるいは関数演算の少なくとも1つにより行われる
    ことを特徴とする請求項記載のデータ記録方法。
  8. 上記データ変換を施すデータの個数を暗号化の難易度に応じて変化させる
    ことを特徴とする請求項記載のデータ記録方法。
  9. 上記鍵情報として、媒体固有の識別情報、記録装置固有の識別情報、媒体製造装置固有の識別情報、製造者/販売者の識別情報、地域情報、外部から供給される識別情報、の少なくとも1つを用いる
    ことを特徴とする請求項1記載のデータ記録方法。
  10. 上記セクタ化工程によりセクタ化されたディジタルデータに対してスクランブル処理手段によりスクランブル処理を施して上記ヘッダ付加工程に送るスクランブル処理工程を有し、
    上記スクランブル処理工程の初期値及び生成多項式の少なくとも一方を暗号化の鍵情報に応じて変化させることを特徴とする請求項1記載のデータ記録方法。
  11. 入力ディジタルデータを所定データ量単位でセクタ化するセクタ化手段と、
    このセクタ化手段から出力されたディジタルデータにヘッダを付加するヘッダ付加手段と、
    このヘッダ付加手段から出力されたディジタルデータに誤り訂正符号を付加する誤り訂正符号化手段と、
    この誤り訂正符号化手段から出力されたディジタルデータを所定の変調方式で変調する変調手段と、
    この変調手段から出力されたディジタル信号に同期パターンを付加する同期付加手段と、
    この同期付加手段から出力されたディジタル信号を記録媒体の所定のデータ記録領域に記録する記録手段とを有し、
    上記セクタ化手段、ヘッダ付加手段、誤り訂正符号化手段、変調手段、及び同期付加手段のいずれか少なくとも1つの手段は、所定の鍵情報を用いて入力に対して暗号化処理を施して出力すると共に、この暗号化の鍵情報の少なくとも一部として上記記録媒体のデータ記録領域とは別の領域に書き込まれた情報を用い
    上記セクタ化手段、ヘッダ付加手段、誤り訂正符号化手段、変調手段、及び同期付加手段のいずれの手段で暗号化処理が施されたかを鍵情報とする
    ことを特徴とするデータ記録装置。
  12. 暗号化の鍵情報の入力手段と、
    この入力手段からの鍵情報に応じて、上記誤り訂正符号化処理の際に取り扱われるデータの少なくとも一部に対してデータ変換を施す手段とを有する
    ことを特徴とする請求項11記載のデータ記録装置。
  13. 上記セクタ化手段から出力されたディジタルデータに対して、初期値及び生成多項式の少なくとも一方が暗号化の鍵情報に応じて変化するスクランブル処理を施して上記ヘッダ付加手段に送るスクランブル処理手段を有することを特徴とする請求項11記載のデータ記録装置。
  14. データ記録媒体のデータ記録領域から読み取られたディジタル信号から同期分離手段により同期信号を分離する同期分離工程と、
    この同期分離されたディジタル信号に対して復調手段により所定の変調方式に従った復調を施す復調工程と、
    この復調されて得られたディジタルデータに対して誤り訂正復号化手段により誤り訂正復号化処理を施す誤り訂正復号化工程と、
    この誤り訂正復号化処理されたディジタルデータをセクタ分解手段により所定のセクタに分解するセクタ分解工程と、
    このセクタ分解されたディジタルデータのセクタ構造のヘッダ部分をヘッダ分離手段により分離するヘッダ分離工程とを有し、
    上記同期分離工程、復調工程、誤り訂正復号化工程、セクタ分解工程、及びヘッダ分離工程の内、いずれか少なくとも1つの工程に対応する記録時の工程について暗号化処理が施されており、記録時の各工程のいずれの工程で暗号化処理が施されたかを鍵情報とし、この記録時に暗号化処理が施された工程に対応する再生時の工程について、上記データ記録媒体の上記データ記録領域とは別の領域に書き込まれた情報が少なくとも一部とされた鍵情報を用いて、入力に対して暗号の復号化処理を施して出力する
    ことを特徴とするデータ再生方法。
  15. 上記ヘッダ分離工程によりヘッダ分離されたディジタルデータに対してデスクランブル処理手段により記録時の暗号化の鍵情報により初期値及び生成多項式の少なくとも一方を変化させてスクランブルを解くデスクランブル処理を施すデスクランブル処理工程とを有することを特徴とする請求項14記載のデータ再生方法。
  16. 記録媒体のデータ記録領域から読み取られたディジタル信号から同期信号を分離する同期分離手段と、
    この同期分離手段から出力されたディジタル信号に対して所定の変調方式に従った復調を施す復調手段と、
    この復調手段から得られたディジタルデータに対して誤り訂正復号化処理を施す誤り訂正復号化手段と、
    この誤り訂正復号化手段から出力されたディジタルデータを所定のセクタに分解するセクタ分解手段と、
    このセクタ分解手段から出力されたディジタルデータのセクタ構造のヘッダ部分を分離するヘッダ分離手段とを有し、
    上記同期分離手段、復調手段、誤り訂正復号化手段、セクタ分解手段、及びヘッダ分離手段の内、いずれか少なくとも1つの手段に対応する記録時の手段について暗号化処理が施されており、記録時の各手段のいずれの手段で暗号化処理が施されたかを鍵情報とし、この記録時に暗号化処理が施された工程に対応する再生時の手段にて、上記データ記録媒体の上記データ記録領域とは別の領域に書き込まれた情報が少なくとも一部とされた鍵情報を用いて、入力に対して暗号の復号化処理を施して出力する
    ことを特徴とするデータ再生装置。
  17. 上記ヘッダ分離手段から出力されたディジタルデータに対して記録時の暗号化の鍵情報により初期値及び生成多項式の少なくとも一方を変化させてスクランブルを解くデスクランブル処理を施すデスクランブル処理手段を有する
    ことを特徴とする請求項16記載のデータ再生装置。
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