JP3561810B2 - 視覚障害者用歩行誘導鋲 - Google Patents
視覚障害者用歩行誘導鋲 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3561810B2 JP3561810B2 JP20261894A JP20261894A JP3561810B2 JP 3561810 B2 JP3561810 B2 JP 3561810B2 JP 20261894 A JP20261894 A JP 20261894A JP 20261894 A JP20261894 A JP 20261894A JP 3561810 B2 JP3561810 B2 JP 3561810B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- visually impaired
- head
- walking guide
- hole
- resin plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Road Signs Or Road Markings (AREA)
Description
【産業上の利用分野】
この発明は、道路の路面や建築物の床面に配設された視覚障害者用歩行誘導鋲に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、道路の路面や建築物の床面には、視覚障害者の歩行を誘導するための点字タイルが張り付けられている。
【0003】
この点字タイルは、表面に凸部を形成した四角形状のタイルであり、凸部には、点状と、短い線状と、長い線状の3種類の形態がある。さらに、凸部の輪郭形状及び配置は規格で決められている。また、色は、弱視者であっても容易に認識できるように黄色に着色されている。
【0004】
しかしながら、前記タイルは、外観上優れたものではなく、建築物の床面に張り付けると建築物の美感を損ねるので、美感を重視するホテルや劇場等のロビーで使用するには問題があった。
【0005】
そこで、点字タイルに形成された凸部と同一輪郭形状の鋲を床面に配設することにより建築物の美感に及ぼす影響を少なくした視覚障害者用歩行誘導鋲が考えられたが、鋲の表面に着色した塗料が長期の使用により剥げ落ちるので、弱視者が認識しにくくなるという問題点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこでこの発明は、上記の問題点を解決し、長期に使用しても色が剥げ落ちないようにした視覚障害者用歩行誘導鋲を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで、この発明では、頭部1の下面に複数の脚3を垂設すると共に頭部1に、上部が小径となり下部が大径となった穴部 1c を形成し、前記穴部 1c に上部が小径となり下部が大径となった黄色樹脂板2を下側より嵌入して固定した視覚障害者用歩行誘導鋲とした。
【0008】
頭部1はステンレスで形成されたものとすることが好ましい。頭部1に嵌入して固定する黄色樹脂板2は、ポリブチレンテレフタレート樹脂からなるものとすることが好ましい。
【0009】
【作用】
鋲の頭部1に黄色樹脂板2を嵌入して固定したものであるので、長期に使用しても摩耗により色が剥げ落ちない。
【0010】
頭部1をステンレスで形成されたものとすれば、ステンレスは硬度が硬いだけでなく、耐蝕性に優れた材質であるので、長期の使用に耐えるものとなる。
【0011】
また、頭部1に嵌入して固定する黄色樹脂板2を、ポリブチレンテレフタレート樹脂とすれば、ポリブチレンテレフタレート樹脂は耐摩耗性に優れた樹脂であるので、より長期の使用に耐えるようになるだけでなく、耐溶剤性に優れた樹脂であるので、ワックス等に含まれた溶剤により変色することもなくなる。
【0012】
【実施例】
以下、この発明の視覚障害者用歩行誘導鋲の実施例を図面に従って説明する。
【0013】
図1及び図2は、この発明の視覚障害者用歩行誘導鋲を短い線状の歩行誘導鋲で実施した例であり、図1は斜視図、図2は断面図を示している。
【0014】
頭部1は、ステンレスで形成されており、上部が小径となり下部が大径となった穴部1cが略中央に形成されている。
【0015】
前記穴部1cには、上部が小径となり下部が大径となったポリブチレンテレフタレート樹脂からなる黄色樹脂板2が裏側より嵌入して固定されている。このとき、頭部1の穴部1cと黄色樹脂板2は接着剤で接着しておくことが好ましい。
【0016】
脚3は、図2に示すように、頭部1の下面の両側に垂設することが好ましい。尚、この実施例では、脚3は頭部1に植え込まれた六角穴付き止ネジとしている。
【0017】
図3及び図4は、この発明の視覚障害者用歩行誘導鋲を長い線状の歩行誘導鋲で実施した例であり、図3は斜視図、図4は断面図を示している。
【0018】
頭部1は、ステンレスで形成されており、上部が小径となり下部が大径となった穴部1cが右部と左部に形成されている。
【0019】
前記穴部1cには、上部が小径となり下部が大径となったポリブチレンテレフタレート樹脂からなる黄色樹脂板2が2個裏側より嵌入して固定されている。このとき、頭部1の穴部1cと黄色樹脂板2は接着剤で接着しておくことが好ましい。
【0020】
脚3は、図4に示すように、頭部1の下面の右部と左部と中央部の3箇所に垂設することが好ましい。尚、この実施例では、脚3は頭部1に植え込まれた六角穴付き止ネジとしている。
【0021】
図5は、以上に示した実施例の視覚障害者用歩行誘導鋲を道路の路面や建築物の床面Fに配設した状態を示しており、配設位置は従来の点字タイルと同一である。このとき、配設した歩行誘導鋲の間から床面の色がそのまま表れるので、建築物の意匠と調和するようになる。
【0022】
以上が実施例であり、頭部1をステンレスで形成した例を示したが、真鍮等の他の金属に変更して実施することもできる。さらに、黄色樹脂板2をポリブチレンテレフタレート樹脂で形成した例を示したが、他の黄色樹脂材に変更して実施することもできる。
【0023】
【発明の効果】
この発明の歩行誘導鋲では、頭部1の下面に複数の脚3を垂設すると共に頭部1に、上部が小径となり下部が大径となった穴部 1c を形成し、前記穴部 1c に上部が小径となり下部が大径となった黄色樹脂板2を下側より嵌入して固定しているので、長期に使用しても摩耗により色が剥げ落ちることがなく、長期の使用に耐えるようになる。
【0024】
また、頭部1をステンレスで形成されたものとすれば、長期の使用に耐える優れたものになるだけでなる。さらに、黄色樹脂板2が白色の金属により縁取りされた状態となるので、床面との境目が明瞭になり、より視覚障害者に認識し易くなるという付帯的な効果もある。
【0025】
またさらに、頭部1に嵌入して固定する黄色樹脂板2を、ポリブチレンテレフタレート樹脂とすれば、ポリブチレンテレフタレート樹脂は耐摩耗性に優れた樹脂であるので、より長期の使用に耐えるものとなるだけでなく、耐溶剤性に優れた樹脂であるので、ワックス等に含まれた溶剤により変色して見えにくくなることがない優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の視覚障害者用歩行誘導鋲の実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の中央断面図である。
【図3】この発明の視覚障害者用歩行誘導鋲のもう一つの実施例を示す斜視図である。
【図4】図3の中央断面図である。
【図5】この発明の視覚障害者用歩行誘導鋲を床面に配設した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 頭部
1c 穴部
2 黄色樹脂板
3 脚
Claims (3)
- 頭部(1)の下面に複数の脚(3)を垂設すると共に頭部(1)に、上部が小径となり下部が大径となった穴部( 1c )を形成し、前記穴部( 1c )に上部が小径となり下部が大径となった黄色樹脂板(2)を下側より嵌入して固定したことを特徴とする視覚障害者用歩行誘導鋲。
- 頭部(1)がステンレスで形成されていることを特徴とする請求項1記載の視覚障害者用歩行誘導鋲。
- 黄色樹脂板(2)がポリブチレンテレフタレート樹脂で形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の視覚障害者用歩行誘導鋲。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20261894A JP3561810B2 (ja) | 1994-08-26 | 1994-08-26 | 視覚障害者用歩行誘導鋲 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20261894A JP3561810B2 (ja) | 1994-08-26 | 1994-08-26 | 視覚障害者用歩行誘導鋲 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0868019A JPH0868019A (ja) | 1996-03-12 |
JP3561810B2 true JP3561810B2 (ja) | 2004-09-02 |
Family
ID=16460367
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20261894A Expired - Fee Related JP3561810B2 (ja) | 1994-08-26 | 1994-08-26 | 視覚障害者用歩行誘導鋲 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3561810B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NZ630063A (en) * | 2012-07-30 | 2016-11-25 | Cta Australia Pty Ltd | Improvements relating to tactile ground surface indicators |
JP6283905B1 (ja) * | 2017-09-08 | 2018-02-28 | 株式会社エム・アンド・エフ | 点字鋲およびその施工方法 |
-
1994
- 1994-08-26 JP JP20261894A patent/JP3561810B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0868019A (ja) | 1996-03-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
USD378432S (en) | Handrail with a braille insert | |
USD406360S (en) | Flooring member | |
USD454484S1 (en) | Self-piercing clinch nut | |
CA102778S (en) | Shoe | |
JP3561810B2 (ja) | 視覚障害者用歩行誘導鋲 | |
USD461853S1 (en) | Zodiac domino tile | |
USD485874S1 (en) | Decorative face mask for use at sporting events | |
BR9802345A (pt) | Auxiliar de cozimento do tipo bloco. | |
JP3003701U (ja) | 歩行誘導用マーカー | |
USD421654S (en) | Top or bottom rail for outdoor railing systems | |
JPH0724513Y2 (ja) | 廻り縁材 | |
KR200430184Y1 (ko) | 인조 대리석 부분 장식 판재 | |
KR200399104Y1 (ko) | 시각장애인을 위한 바닥마감용 점자블럭 | |
KR200430185Y1 (ko) | 인조 대리석 부분 장식 판재 | |
USD470198S1 (en) | Design craft kit construction component - peanut cross section, block form | |
KR910003707Y1 (ko) | 부조 타일 | |
JPH0415888Y2 (ja) | ||
USD468443S1 (en) | Top or bottom rail for outdoor railing systems | |
JPS5934672Y2 (ja) | 建物用すべり止め | |
USD484317S1 (en) | Surface pattern for a napkin providing the illusion of a three-dimensional pineapple | |
KR200236261Y1 (ko) | 가구용 패널 문짝 | |
USD484249S1 (en) | Top or bottom rail for outdoor railing systems | |
USD482766S1 (en) | Toilet seat | |
KR200196538Y1 (ko) | 핸드 레일 | |
KR200297382Y1 (ko) | 건축용 판재 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040419 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040519 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090611 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100611 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110611 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110611 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120611 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130611 Year of fee payment: 9 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |