【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ収集機（パソコン等）に複数台のタイムレコーダ端末を通信接続したタイムレコーダシステムに関するものであって、具体的には、勤怠データの入力忘れとか、出勤・退勤等の指定誤り等を告知することができる出退順序チエック機能を備えたタイムレコーダシステムに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
出退順序チエック機能を備えたタイムレコーダシステムの従来技術として、例えば、実開平４−８２７６６号公報に開示された出退シーケンスチエック機能付きタイムレコーダと、特開平５−３５９５０号公報に開示された出退勤管理装置が存在する。
【０００３】
前者は、キーボードで指定した出退区分とカードから読取った社員コード等で構成される勤怠データを、一旦一時記憶メモリに書込んでおき、一定時間の経過後、これをメモリ上の個人ファイルに格納する一方、カードが入力される都度、個人ファイルの該当社員コードに対応する前回の出退区分と、今回キーボードで指定した出退区分とを比較チエックして、出退区分の入力順番が正しいかどうかを判定する仕組に成っている。
【０００４】
後者は、出勤ファイル・退勤ファィルをホストコンピュータ側に持ち、端末にて勤怠データを入力するとただちに通信にてホストコンピュータに送信する一方、ホストコンピュータ側では出勤ファィルあるいは退勤ファィル中にある該当社員の前回の出勤・退勤状況を探し出し、それを今回指定された出勤・退勤の区分と比較チエックした後、正しい入力順番に成っているか否かの結果を通信にて端末まで返信する仕組に成っている。
【０００５】
従業員の人数が多い会社や工場等では、一ケ所に複数台のタイムレコーダ端末を近接させて設置することで、出勤時あるいは退勤時の混雑を解消するようにしているが、しかし、それでも出勤時あるいは退勤時にタイムレコーダ端末の前に従業員の列ができてしまう状況がままある。
【０００６】
このような状況において、出勤・退勤等の入力順序チエックをする場合、従業員が必ず一台の同一のタイムレコーダ端末で出勤と退勤の両方の入力操作をするとは限らないため、上記従来の技術で述べた前者のシステムだと正しい順序チエックをすることができない。つまり、出勤データの入力を左側の端末で行ったとすると、そのデータは右側の端末のメモリ上には存在しないので、もしこの従業員が右側の端末で退勤データの入力を行う時には“出勤データ無しエラー”となってしまうのである。
【０００７】
上記の問題は、上記従来の技術で述べた後者のシステムであれば発生しないが、しかし、この後者のシステムに付いては入力操作の反応のスピードが問題となる。即ち、勤怠データを入力→送信→ホストコンピュータでチエック→結果を返信→結果を表示、の一連の動作にかかる時間は通常０．５秒〜１．５秒程度であるため、カードを挿入し終えた直後に従業員がさっさとその場を立ち去ってしまうと、ホストコンピュータでチエックされた入力順序の結果が従業員に伝わらない危険性がある。
【０００８】
加えて、上記のエラー表示が次に来た従業員のカード挿入動作と同時に発生した場合には、立ち去った従業員ではなく、直後にカード入力を行った従業員がエラーなのだという誤解を生む場合もでてくる。要するに、本当はカード挿入後、すぐにその場を立ち去った従業員こそがエラーなのだが、反応が遅いので次にカードを挿入した従業員がエラーなのだと誤解されてしまうのである。
【０００９】
かといって、従業員にカード挿入後、１〜２秒待って確認してからタイムレコーダ端末の前を立ち去るようにと運用上の指導をしたとしたら、従業員から不平不満が出て来ることは明らかであるし、益々出勤時あるいは退勤時の混雑を招いてしまう問題もある。
【００１０】
上記の問題点を解決するための手段として、基本的には上記前者のシステムを用い、例えば、左側のタイムレコーダ端末から送信された勤怠データをデータ収集機が右側のタイムレコーダ端末に転送してあげるという方法が考えられる。右側のタイムレコーダ端末は、データ収集機から転送された左側のタイムレコーダ端末の勤怠データを自機のメモリ上の個人ファィルに格納する。そして、右側のタイムレコーダ端末に入力された勤怠データもデータ収集機経由で左側のタイムレコーダ端末に転送する。このようにすれば、従業員が入力した勤怠データは左側のタイムレコーダ端末にも右側のタイムレコーダ端末にももれなく存在するので、正しい入力順序チエックができるのであるが、しかし、ここで新たな問題が発生する。
【００１１】
【発明が解決しようとする課題】
データ収集機は、配下に通信接続された何十台ものタイムレコーダ端末から１日に合計で数百件、数千件もの勤怠データを吸い上げるので、その通信処理にかかる時間が多大である。データ収集機側では、吸い上げた勤怠データから時間計算等の就業管理上の様々な処理をスピーディにせねばならず、場合によっては就業時間・有給休暇等の情報を個人ごとに作成し、各々のタイムレコーダ端末に送信して、従業員がタイムレコーダ端末の画面で確認できるようにしなければならない。あるいはまた、データ収集機（パソコン等）は就業管理の業務専用となっている訳ではなく、ワープロにて文書を作成するのに使っているかもしれない。
【００１２】
このような状況にて、上記のタイムレコーダ端末間の勤怠データ転送をデータ収集機が処理するとなれば、データ収集機側の負荷が大きくなり、業務に支障をきたす結果になる。
【００１３】
従って本発明の技術的課題は、出勤・退勤の入力順序チエックを複数台のタイムレコーダ端末においてスピーディに正しく動作できるようにさせ、且つ、データ収集機側（パソコン等）に負荷をかけないようにした出退順序チエック機能付きタイムレコーダシステムを提供することである。
【００１４】
【課題を解決するための手段】
上記の技術的課題を解決するために本発明で講じた手段は以下の如くである。
【００１５】
出勤・退勤等の出退区分を指定してから個人識別用カードを挿入すると、それによって作成される勤怠データに関し少くとも出退区分をメモリに対して個人ごとに上書きする一方、カードが挿入される都度、上記のメモリ中に含まれる当該個人の前回の出退区分を抽出して、今回指定した出退区分が出勤・退勤等の正しい入力順序に適合しているか否かを判定するように構成した従局であるタイムレコーダ端末複数台を、主局であるデータ収集機に通信接続したタイムレコーダシステムであって、
【００１６】
（１） 上記の各タイムレコーダ端末内に、自機以外の他のタイムレコーダ端末から上記のデータ収集機に勤怠データが送信される際その勤怠データを傍受する通信傍受手段と、傍受した勤怠データに関し少くとも出退区分を当該個人のメモリに上書きする傍受データ格納手段とを具備せしめること。（請求項１）
【００１７】
（２） 他のタイムレコーダ端末と自機との伝送距離が少くとも数拾ｃｍ〜数ｍであり、且つ、自機とデータ収集機との伝送距離が少くとも数拾ｍ〜数百ｍ以上であるように配線すること。（請求項２）
【００１８】
他のタイムレコーダ端末の識別コードを自機の設定パラメータファイルに登録するパラメータ登録手段を備え、通信傍受はこの設定パラメータファイルに登録されているタイムレコーダ端末のみを対象とすること。（請求項３）
【００１９】
上記（１）で述べた手段によれば、自機以外の他のタイムレコーダ端末から勤怠データがデータ収集機へ送信される際に、それを傍受して自機に取り込むことができる。これにより、傍受した勤怠データの中に含まれている出退区分を、当該個人の前回の出退区分として自機のメモリに格納できるから、従業員によって入力された勤怠データの出退区分をもれなく自機のメモリの中に格納することができる。これにより、データ収集機に通信接続され、且つ、互いに近接して設置された複数台のタイムレコーダ端末に関して、いずれのタイムレコーダ端末にカードを挿入した場合であっても、今回指定した出退区分が出勤・退勤等の正しい入力順序に適合しているか否かを、データ収集機側に負荷をかけることなくスピーディに、且つ、正確に判定することを可能にする。
【００２０】
上記（２）で述べた請求項２に係る手段によれば、通信傍受の際、自機に受信エラーが発生したとしても、主局であるデータ収集機に勤怠データの再送指示を行わせることを可能にする。即ち、通信上のノイズは、伝送距離が長ければ長いほど増大するため、近接したタイムレコーダ端末間の伝送距離よりも数拾倍から数百倍も長い距離にあるデータ収集機では、受信エラーがより一層発生しやすくなる。
【００２１】
従って、データ収集機で受信エラーが発生した際に、タイムレコーダ端末（自機）にて正しく受信（傍受）できることはあっても、その逆は有りえず、自機で受信エラーであれば必ずデータ収集機でも受信エラーが発生することになる。尚、伝送品質が良く、近接したタイムレコーダ端末間で傍受エラーが発生しない場合は上記（１）の手段で充分であるが、通信ノイズの影響を受け易い場合には上記（２）の手段を用いるものとする。
【００２２】
上記（３）で述べた請求項３に係る手段によれば、全部で３台以上のタイムレコーダ端末が存在する場合、通信傍受を行うべき近接して設置されたタイムレコーダ端末をパラメータ登録手段によって特定することができると共に、タイムレコーダ端末の識別コードから通信アドレスを得ることにより、それを、現在どのタイムレコーダ端末がデータ収集機と交信中なのか解析する際に利用することを可能にする。尚、タイムレコーダ端末の識別コード自体を通信アドレスとしてそのまま用いてもよいことは勿論である。
【００２３】
以上の如くであるから、上記（１）〜（３）の手段によって上述した技術的課題を解決して、前記従来の技術の問題点を解消することができる。
【００２４】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る出退順序チエック機能付きタイムレコーダシステムの実施の形態を図面と共に説明すると、図１は本発明の全体を説明した通信配線であって、図中、１はパソコン等を用いたデータ収集機、２は変換器、４Ａ，４Ｂ，４Ｃ，４Ｄ，４Ｅ…は通信線３を用いてデータ収集機１に通信接続したタイムレコーダ端末で、その通信手順はデータ収集機１（パソコン）を主局としたポーリング方式の基本型データリンク手順である。
【００２５】
上記のデータ収集機１は例えば人事課のある建物（事務所）内に設置され、上記の各タイムレコーダ端末４Ａ〜４Ｎは各々の工場や事務所等に設置されて使用されるものであって、人事課では１日に例えば４回、つまり午前３時、午前９時、午後３時、午後９時に通信ソフトを起動して、各々のタイムレコーダ端末４Ａ〜４Ｎから勤怠データをデータ収集機１に吸い上げる仕組に成っており、また、通信ソフトには定時起動機能が具備されていて、係員等が操作しなくとも自動的に作動するように構成されている。
【００２６】
更に上記のデータ収集機１（パソコン）は、通信ソフトが働いていない時は例えばワープロでの文書作成のような他の業務にも使用可能であり、また、図示はしていないが、実際には合計３１台のタイムレコーダ端末４Ａ〜４Ｎが主局である１台のデータ収集機１に通信接続されている。
【００２７】
尚、上述した各タイムレコーダ端末４Ａ〜４Ｎの間隔は、上述した自機と他機との伝送距離が少くとも数拾ｃｍ〜数ｍに成るように配線され、また、自機とデータ収集機１との伝送距離が少くとも数拾ｍ〜数百ｍ以上であるように配線されている。
【００２８】
図２は上記各タイムレコーダ端末４Ａ〜４Ｎの外観を説明した斜視図で、図中、５は現在時刻やその他のメッセージ等を表示する表示器、６は磁気カードを用いたＩＤカード等（図示省略）を挿通するカード挿入口、７はキーボード、８はキーランプであって、このキーボード７は出勤キー７Ａ、退勤キー７Ｂ、外出キー７Ｃ、戻りキー７Ｄから成り、また、キーランプ８はこれ等各キー７Ａ〜７Ｄをオンすると点灯する表示ランプ８Ａ，８Ｂ，８Ｃ，８Ｄによって構成されている。
【００２９】
図３は、上記タイムレコーダ端末４Ａ〜４Ｎの電気的構成を説明したブロック図で、図中、１０は制御部の中心を構成するＣＰＵ、１１はＣＰＵ１０に接続したバスで、このバス１１には各種のシステムプログラムを格納したＲＯＭ１２と、個人マスタファィル等を有するＲＡＭ１３と、送信ドライバ１４及び受信ドライバ１５と、インターフエイス回路１６と、内部時計１９が接続されており、両ドライバ１４，１５に接続した通信線３が上述したデータ収集機１に接続されている。
【００３０】
更に上記のインターフエイス回路１６には、上述した表示器５とキーボード７とキーランプ８に加えて、上記カード挿入口６に挿通されたＩＤカード等から個人情報を読取ったり、設定カード等から設定情報を読取ったりするカード入力装置６Ｔと、各種メッセージや警報音等を発音する発音装置９と、自機の端末番号（通信アドレス）を設定する場合に用いるＤＩＰスイッチ１８が接続されている。
【００３１】
また、上記のＲＯＭ１２には、上記キーボード７の操作に従って出勤・退勤等を指定するためのプログラム（出退区分指定手段）と、出勤・退勤等を指定して個人識別用のＩＤカードを上記のカード挿入口６に挿入すると、上記のカード入力装置６Ｔに識別コードを読み取らせて、この識別コードと出退区分及び内部時計１９により決定される入力時刻とで構成された勤怠データを、上記ＲＡＭ１３の個人ファィルに個人ごとに上書きするためのプログラム（勤怠データ上書き手段）と、ＩＤカードが挿入される都度、上記ＲＡＭ１３の個人ファイルの中に含まれる当該個人の前回の出退区分を抽出して、今回指定した出退区分が出勤・退勤等の正しい入力順序に適合しているか否かを判定するためのプログラム（出退順序チエック手段）と、出勤・退勤等の入力順序が不適切である場合に、上記表示器５に警告表示を行い、且つ、上記発音装置９にエラー音を発音させるためのプログラム（警報手段）が格納されている。
【００３２】
更に上記のＲＯＭ１２には、上記キーボード７及び設定カードを用いて、他のタイムレコーダ端末４Ａ〜４Ｎのうち任意の１台以上の識別コードを自機のＲＡＭ１３にある設定パラメータファィルに登録するためのプログラム（パラメータ登録手段）と、この設定パラメータファィルに登録された他のタイムレコーダ端末４Ａ〜４Ｎからデータ収集機１に向けて勤怠データが送信される際に、その勤怠データを傍受（受信）して、肯定・否定応答は返さないようにするプログラム（通信傍受手段）と、傍受した勤怠データが受信エラーでない場合に、それをＲＡＭ１３の個人マスタファィルに個人ごとに上書きするためのプログラム（傍受データ格納手段）が格納されている。
【００３３】
尚、上記のデータ収集機１は、前述したように１日４回定期的にタイムレコーダ端末４Ａ〜４Ｎの勤怠データを吸い上げて、各人の勤怠データを個人ごとにファィルする仕組に成っている。
【００３４】
図４は、データ収集機１から発信される問い合せデータの通信フオーマット、図５は各タイムレコーダ端末４Ａ〜４Ｎから送信される勤怠データの通信フオーマット、図６は勤怠データの入力順番の流れ（シーケンス）をチエックする場合に用いるチエックマトリックスの一例を示したものであって、このチエックマトリックスも上記のＲＯＭ１２に格納されている。
【００３５】
次に、上述した本発明に係るタイムレコーダシステムによる勤怠データの通信傍受の処理手順を図７に示した状態遷移図に従って説明する。
【００３６】
ステップＳ１の待機状態から図４に示したＥＮＱの受信によりステップＳ２に進み、データ収集機１から送られて来る通信アドレスを解析して、その通信アドレスが自機アドレスである場合は、ステップＳ３に進んでデータ収集機１からのデータ要求に従ってデータメモリ１３の勤怠データを読出す。
【００３７】
ステップＳ３による読出しの結果、勤怠データ無しの場合は上述した待機状態のステップＳ１に戻り、勤怠データ有りの場合はステップＳ４に進んでデータ収集機１（パソコン）に勤怠データを送信し、その後、応答待ちのステップＳ５に進んで、データ収集機１から肯定応答を受信した場合は、上述したステップＳ３に戻って次の勤怠データの読出しを行い、反対に否定応答を受信した場合は、ステップＳ４に戻って送信処理を繰返す。
【００３８】
一方、上述した第２のステップＳ２で通信アドレスが他機アドレスである場合は、ステップＳ６に進んでこの他機アドレスとＲＡＭ１３の設定パラメータファィルに登録されている他機アドレスとを比較し、一致した場合は次のステップＳ７に進み、不一致の場合は上記待機状態のステップＳ１に戻る。
【００３９】
ステップＳ７では、上記の他機（タイムレコーダ端末）がデータ収集機１に向けて送信する勤怠データを傍受し、受信が正常に受信された場合は次のステップＳ８に進み、受信エラーの場合は上記の待機状態のステップＳ１に戻る。
【００４０】
ステップＳ８では、傍受した他機の勤怠データの入力時時刻と、ＲＡＭ１３の個人マスタファイルに格納されている当該個人の勤怠データの入力時刻とを比較し、傍受したデータの入力時刻の方が新しい場合は、次のステップＳ９に進んで傍受した勤怠データをＲＡＭ１３に設けた当該個人のマスタファイルに上書きするが、個人マスタファイルの入力時刻の方が新しい場合は、そのままステップＳ１の待機状態に戻って処理を終える。
【００４１】
次に、本発明に係るタイムレコーダシステムによる出退順序チエックの処理手順を図８に示したフローチャートに従って説明する。
【００４２】
始めのステップＳ１１でキーボード７の出勤・退勤・外出・戻りのいずれかのキー７Ａ，７Ｂ，７Ｃ，７Ｄを押した後、次のステップＳ１２に進んでＩＤカードを挿入口６に挿通してカード入力装置６Ｔが個人識別コードを読取ると、次のステップＳ１３に進んでＲＡＭ１３の該当個人の個人マスタファイルから前回格納した勤怠データの出退区分が読み出される。
【００４３】
次いで、ステップＳ１４に進んで上記読み出した前回の出退区分と、ステップＳ１１で押された今回のキー７Ａ〜７Ｄとを比較し、図６に例示したチエックマトリックスに照して出勤・退勤等の順序が間違っている場合は、ステップＳ１５に進んで警告表示及びエラー音を鳴らして警告した後、上記のステップＳ１１に戻るが、上記の順序が適正である場合には、次のステップＳ１６に進んで出退区分と入力時刻及び個人識別コードから成る勤怠データを作成して、これをデータメモリ１３に格納した後、次のステップＳ１７に進んで上記の勤怠データを個人マスタファイルに上書きして、上記のステップＳ１１に戻る。
【００４４】
尚、図９は本発明に係る出退順序チエック機能付きタイムレコーダシステムの全体を明示した構成図である。また、本発明ではデータ収集機１としてパソコンを使用しているが、これに代えて大型汎用コンピュータ等を用いてもよく、その形態は問わないものとする。
【００４５】
【発明の効果】
本発明に係る出退順序チエック機能付きタイムレコーダシステムは以上述べた如くであるから、従局であるタイムレコーダ端末が近接して複数台設置された場合でも、主局であるデータ収集機側に負荷をかけることなく、出退順序チエックをスピーディに、且つ、正確に行うことができると共に、出勤・退勤等の指定誤りを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る出退順序チエック機能付きタイムレコーダシステムの全体を説明した通信配線図である。
【図２】本発明で用いるタイムレコーダ端末の一例を示した斜視図である。
【図３】タイムレコーダ端末の電気的構成を説明したブロック図である。
【図４】問合せデータの通信フオーマットである。
【図５】勤怠データの通信フオーマットである。
【図６】勤怠データの入力順番の流れ（シーケンス）をチエックするチエックマトリツクスの一例を示した図である。
【図７】本発明による勤怠データの通信傍受の処理手順を説明した状態遷移図である。
【図８】本発明による出退順序チエックの処理手順を説明したフローチヤートである。
【図９】本発明に係る出退順序チエック機能付きタイムレコーダシステムの全体を明示した構成図である。
【符号の説明】
１ データ収集機（パソコン）
３ 通信線
４Ａ〜４Ｎ タイムレコーダ端末
１２ ＲＯＭ
１３ ＲＡＭ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a time recorder system in which a plurality of time recorder terminals are communicatively connected to a data collector (a personal computer or the like). The present invention relates to a time clock system having a check-in / out order check function.
[0002]
[Prior art]
As a prior art of a time recorder system having a leaving / sequencing check function, for example, a time recorder with a leaving / sequence checking function disclosed in Japanese Utility Model Laid-Open No. 4-82766, and a time recording / departure management disclosed in Japanese Unexamined Patent Publication No. 5-35950. The device is present.
[0003]
In the former, time and attendance data consisting of a leave / in class specified on the keyboard and employee codes read from the card is temporarily written to a temporary storage memory, and after a certain period of time, this is stored in a personal file on the memory. Each time a card is entered, the last entry / exit category corresponding to the corresponding employee code in the personal file is compared with the entry / exit category specified on the keyboard this time, and the entry order of the entry / exit category is correct. It is a mechanism to determine whether or not.
[0004]
In the latter case, the attendance file and leaving file are stored on the host computer side, and when the attendance data is entered at the terminal, it is immediately transmitted to the host computer by communication, while the host computer side receives the attendance file or the last time of the employee in the leaving file. After checking the attendance / exit status of the user and comparing it with the designated attendance / exit category, the result of whether or not the input order is correct is returned to the terminal by communication.
[0005]
At companies and factories with a large number of employees, multiple time clock terminals are installed close to each other to reduce congestion when going to work or leaving work, but even when going to work Alternatively, there is still a situation in which an employee line is formed in front of the time clock terminal when leaving work.
[0006]
In such a situation, when checking the input order such as going to work or leaving work, since the employee does not always perform both inputting and leaving work with one and the same time clock terminal, the conventional technique described above is used. With the former system, the correct order check cannot be performed. In other words, if the attendance data is entered at the left terminal, the data does not exist in the memory of the right terminal. Therefore, if this employee enters the attendance data at the right terminal, there is no attendance data. An "error" will result.
[0007]
The above-mentioned problem does not occur in the latter system described in the above-mentioned prior art, however, in this latter system, the speed of the reaction of the input operation becomes a problem. In other words, the time required for a series of operations of inputting the attendance data → sending → checking at the host computer → replying the result → displaying the result is usually about 0.5 to 1.5 seconds. If the employee leaves immediately after the job, there is a risk that the result of the input sequence checked on the host computer will not be transmitted to the employee.
[0008]
In addition, if the above error display occurs at the same time as the next employee's card insertion operation, it causes a misunderstanding that the employee who entered the card immediately after, not the employee who left, is an error. Comes in some cases. In short, the employee who left the place immediately after inserting the card is an error, but because of the slow response, it is misunderstood that the employee who inserted the card next is an error.
[0009]
On the other hand, if you give an employee a card and wait for one or two seconds to check before leaving the time clock terminal, you will not be able to complain. Obviously, there is a problem that more and more people are congested when going to work or leaving work.
[0010]
As a means for solving the above problems, basically, the former system is used, for example, the data collector transfers the attendance data transmitted from the left time clock terminal to the right time clock terminal. There is a method. The right time clock terminal stores the attendance data of the left time clock terminal transferred from the data collector in a personal file on its own memory. The attendance data input to the right time clock terminal is also transferred to the left time clock terminal via the data collector. In this way, the time data entered by the employee exists on both the left time recorder terminal and the right time clock terminal, so that the correct input order check can be performed, but a new problem arises here. I do.
[0011]
[Problems to be solved by the invention]
Since the data collection device collects hundreds or thousands of attendance data in a day from dozens of time clock terminals connected and connected to the data collection device in total, it takes a long time to perform the communication processing. On the data collection machine side, various processes related to work management such as time calculation etc. must be speeded up from the collected time and attendance data.In some cases, information such as working hours and paid vacations is created for each individual, and each time recorder It must be sent to the terminal so that employees can see it on the screen of the time clock terminal. Alternatively, data collectors (such as personal computers) may not be dedicated to work management tasks, but may be used to create documents in word processors.
[0012]
In such a situation, if the data collection machine processes the time data transfer between the time clock terminals, the load on the data collection machine side increases, resulting in a trouble in business.
[0013]
Therefore, a technical problem of the present invention is to make it possible to promptly and correctly operate the input order check of work / exit at a plurality of time clock terminals, and not to put a load on the data collection device side (a personal computer or the like). It is an object of the present invention to provide a time clock system with a leaving order check function.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
Means taken by the present invention to solve the above technical problems are as follows.
[0015]
When the personal identification card is inserted after specifying the attendance / departure division such as attendance / exit, at least the attendance / departure division is overwritten in the memory for each individual with regard to the attendance data created by it, while the card is inserted. Each time, the previous leaving / leaving section of the individual included in the above memory is extracted, and it is determined whether or not the presently designated leaving / leaving section conforms to the correct input order such as attending / leaving. A time recorder system in which a plurality of configured time clock terminals as slave stations are communicatively connected to a data collector as a master station,
[0016]
(1) In each of the above time recorder terminals, when time data is transmitted from another time recorder terminal other than the own device to the above data collection device, communication interception means for intercepting the time data, and the time intercepted time data are few. Interception data storage means for overwriting the withdrawal section in the memory of the individual. (Claim 1)
[0017]
(2) When the transmission distance between the other time clock terminal and the own device is at least several cm to several meters, and the transmission distance between the own device and the data collector is at least several m to several hundred m or more. Wire it as it is. (Claim 2)
[0018]
A parameter registration means for registering an identification code of another time clock terminal in its own setting parameter file is provided, and communication interception is performed only for the time clock terminals registered in this setting parameter file. (Claim 3)
[0019]
According to the means described in the above (1), when the time data is transmitted from another time clock terminal other than the own device to the data collection device, the time data can be intercepted and taken into the own device. As a result, since the attendance class included in the intercepted time data can be stored in the memory of the own device as the previous attendance class of the individual, the attendance class of the time data input by the employee can be stored. It can be stored in its own memory without exception. As a result, with respect to a plurality of time recorder terminals connected to the data collection device and installed close to each other, even if a card is inserted into any of the time recorder terminals, the attendance class specified this time will go to work. It is possible to quickly and accurately determine whether or not a correct input order such as leaving the office is appropriate without imposing a load on the data collector.
[0020]
According to the means according to claim 2 described in the above (2), at the time of communication interception, even if a reception error occurs in its own device, it is possible to instruct the data collection machine as the main station to resend the attendance data. Enable. That is, since communication noise increases as the transmission distance increases, a data collector located several to several hundred times longer than the transmission distance between adjacent time clock terminals causes more reception errors. It is more likely to occur.
[0021]
Therefore, when a reception error occurs in the data collector, the time recorder terminal (own device) may be able to receive (intercept) correctly, but the reverse is not possible. A reception error will also occur in the collector. When the transmission quality is good and an interception error does not occur between adjacent time clock terminals, the above-mentioned means (1) is sufficient. However, when it is easily affected by communication noise, the above-mentioned means (2) is used. Shall be.
[0022]
According to the means according to claim 3 described in the above (3), if there are three or more time recorder terminals in total, the time recorder terminal that is installed close to the communication interception is specified by the parameter registration means. In addition, obtaining the communication address from the identification code of the time clock terminal allows it to be used in analyzing which time clock terminal is currently communicating with the data collector. Incidentally, it goes without saying that the identification code of the time clock terminal itself may be used as it is as the communication address.
[0023]
As described above, the technical problems described above can be solved by means of the above (1) to (3), and the problems of the conventional technology can be solved.
[0024]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
An embodiment of a time clock system with a leaving order check function according to the present invention will be described below with reference to the drawings. FIG. 1 is a communication wiring illustrating the entirety of the present invention. .., 2A are converters, 4A, 4B, 4C, 4D, 4E,... Are time recorder terminals connected to the data collector 1 via a communication line 3, and the communication procedure is the data collector 1 (PC). This is the basic data link procedure of the polling method with the master station as the base station.
[0025]
The data collection machine 1 is installed, for example, in a building (office) having a personnel section, and the time recorder terminals 4A to 4N are installed and used in respective factories and offices. In the personnel section, for example, the communication software is started four times a day, that is, at 3:00 am, 9:00 am, 3:00 pm, and 9:00 pm, and the attendance data is downloaded from the time recorder terminals 4A to 4N to the data collector 1. In addition, the communication software is provided with a regular start-up function, and is configured to operate automatically without any operation by a staff member or the like.
[0026]
Further, the data collection device 1 (personal computer) can be used for other tasks such as creating a document in a word processor when the communication software is not working. Are connected to one data collector 1 as a master station by a total of 31 time clock terminals 4A to 4N.
[0027]
The interval between the time recorder terminals 4A to 4N is wired so that the transmission distance between the own device and the other device is at least a few cm to several meters. Are arranged so that the transmission distance between them is at least several meters to several hundred meters or more.
[0028]
FIG. 2 is a perspective view illustrating the appearance of each of the time clock terminals 4A to 4N. In the drawing, reference numeral 5 denotes a display for displaying the current time and other messages, and 6 denotes an ID card using a magnetic card (not shown). ), A keyboard 7 and a key lamp 8. The keyboard 7 is composed of an attending key 7A, a leaving key 7B, an outing key 7C, and a return key 7D. It is constituted by display lamps 8A, 8B, 8C and 8D which are turned on when the respective keys 7A to 7D are turned on.
[0029]
FIG. 3 is a block diagram illustrating the electrical configuration of the time clock terminals 4A to 4N. In the figure, reference numeral 10 denotes a CPU constituting the center of a control unit, 11 denotes a bus connected to the CPU 10, and various buses 11 ROM 12, which stores a system program, and a RAM 13 having a personal master file, etc., a transmission driver 14 and a reception driver 15, an interface circuit 16, and an internal clock 19, which are connected to both drivers 14, 15. The communication line 3 is connected to the data collector 1 described above.
[0030]
Further, in the interface circuit 16, in addition to the display 5, the keyboard 7 and the key lamp 8, the personal information is read from an ID card or the like inserted into the card insertion slot 6, or the setting from a setting card or the like. A card input device 6T for reading information, a sounding device 9 for emitting various messages and alarm sounds, and a DIP switch 18 used for setting a terminal number (communication address) of the own device are connected.
[0031]
The ROM 12 stores a program (work-in / out-of-work classification designating means) for designating work / work-out according to the operation of the keyboard 7 and an ID card for personal identification by designating work-in / work-out. When the card is inserted into the card insertion slot 6, the card input device 6T reads the identification code, and the attendance data composed of the identification code and the input / output section and the input time determined by the internal clock 19 are stored in the RAM 13 A program (time data overwriting means) for overwriting the personal file of each individual, and each time an ID card is inserted, the previous leaving / leaving section of the individual included in the personal file of the RAM 13 is extracted. A program for determining whether or not the currently specified attendance / departure category conforms to the correct input order of attendance / departure (an attendance order check means); If the input sequence of attendance, clock-out or the like is inappropriate, a warning displayed on the display 5, and a program for sounding the error sound to the sound generating device 9 (alarm means) is stored.
[0032]
Further, in the ROM 12, a program for registering an identification code of any one or more of the other time clock terminals 4A to 4N in a setting parameter file in the RAM 13 of the own device using the keyboard 7 and the setting card. When the time data is transmitted from the other time clock terminals 4A to 4N registered in the setting parameter file to the data collector 1, the time data is intercepted (received). A program (communication interception means) for not returning an affirmative / negative response, and a program (intercept data storage means) for overwriting the intercepted attendance data in the personal master file of the RAM 13 for each individual when there is no reception error. ) Is stored.
[0033]
As described above, the data collection device 1 is configured to periodically download the time data of the time clock terminals 4A to 4N four times a day and file the time data of each person on an individual basis.
[0034]
4 is a communication format of inquiry data transmitted from the data collector 1, FIG. 5 is a communication format of attendance data transmitted from each of the time clock terminals 4A to 4N, and FIG. 6 is a flow (sequence) of input order of attendance data. 2 shows an example of a check matrix used when checking is performed. This check matrix is also stored in the ROM 12.
[0035]
Next, a processing procedure of interception of time data by the time clock system according to the present invention will be described with reference to a state transition diagram shown in FIG.
[0036]
From the standby state of step S1, the process proceeds to step S2 by receiving the ENQ shown in FIG. 4, and analyzes the communication address sent from the data collector 1, and if the communication address is its own address, proceeds to step S3. To read the attendance data in the data memory 13 in accordance with the data request from the data collector 1.
[0037]
As a result of the reading in step S3, if there is no attendance data, the process returns to step S1 in the standby state described above. If there is attendance data, the process proceeds to step S4, where the attendance data is transmitted to the data collector 1 (personal computer). Proceeding to a response waiting step S5, if an affirmative response is received from the data collector 1, the process returns to the above-described step S3 to read the next attendance data. Conversely, if a negative response is received, a step S4 is performed. And repeat the transmission process.
[0038]
On the other hand, if the communication address is the address of the other device in the above-mentioned second step S2, the process proceeds to step S6, where the address of the other device is compared with the address of the other device registered in the setting parameter file of the RAM 13, and the address is determined. If so, the process proceeds to the next step S7, and if they do not match, the process returns to step S1 in the standby state.
[0039]
In step S7, the other device (time clock terminal) intercepts the attendance data transmitted to the data collector 1, and if the reception is normally received, the process proceeds to the next step S8. The process returns to step S1 in the standby state.
[0040]
In step S8, the input time of the intercepted time data of the other device is compared with the input time of the individual's time data stored in the personal master file of the RAM 13, and the input time of the intercepted data is newer. In this case, the process proceeds to the next step S9, where the intercepted time data is overwritten on the personal master file provided in the RAM 13, but if the input time of the personal master file is newer, the process returns to the standby state of step S1 as it is. To finish the process.
[0041]
Next, a description will be given of a processing procedure of a leaving / ordering check by the time clock system according to the present invention with reference to a flowchart shown in FIG.
[0042]
In the first step S11, any one of the keys 7A, 7B, 7C, 7D for going to work, leaving, going out, and returning of the keyboard 7 is pressed, and then the process proceeds to the next step S12, where the ID card is inserted into the insertion slot 6 and the card is inserted. When the input device 6T reads the personal identification code, the process proceeds to the next step S13, and the attendance class of the previously stored attendance data is read from the personal master file of the corresponding individual in the RAM 13.
[0043]
Next, the process proceeds to step S14, where the previously read out / leaving section read out is compared with the current keys 7A to 7D pressed in step S11. If the order is not correct, the process proceeds to step S15, and a warning display and an error sound are sounded to issue a warning. Then, the process returns to step S11. If the order is proper, the process proceeds to next step S16. In step S17, time data consisting of an attendance class, an input time, and an individual identification code is created and stored in the data memory 13. Then, the process proceeds to the next step S17, where the time data is overwritten on the personal master file. The process returns to step S11.
[0044]
FIG. 9 is a block diagram showing the entirety of the time clock system with a leaving order check function according to the present invention. Further, in the present invention, a personal computer is used as the data collection device 1, but a large general-purpose computer or the like may be used instead, and the form is not limited.
[0045]
【The invention's effect】
As described above, the time recorder system with the leaving / checking order function according to the present invention places a load on the data collection device side as the master station even when a plurality of time clock terminals as slave stations are installed in close proximity. In addition to this, it is possible to check the order of leaving and leaving quickly and accurately, and to avoid designation errors such as going to work and leaving work.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a communication wiring diagram illustrating an entire time recorder system with a leaving / ordering check function according to the present invention.
FIG. 2 is a perspective view showing an example of a time clock terminal used in the present invention.
FIG. 3 is a block diagram illustrating an electrical configuration of a time clock terminal.
FIG. 4 is a communication format of inquiry data.
FIG. 5 is a communication format of attendance data.
FIG. 6 is a diagram showing an example of a check matrix for checking a flow (sequence) of an input order of attendance data.
FIG. 7 is a state transition diagram illustrating a processing procedure for interception of time data according to the present invention.
FIG. 8 is a flowchart illustrating a processing procedure of a leaving order check according to the present invention.
FIG. 9 is a block diagram showing the entirety of a time clock system with a leaving / ordering check function according to the present invention.
[Explanation of symbols]
1 data collection machine (PC)
3 Communication lines 4A to 4N Time recorder terminal 12 ROM
13 RAM
