JP3559406B2 - 車両感知装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、道路側縁や交差点手前に設置され、接近してくる車両を検出し、その検出した信号を出力することのできる車両感知装置に関するものであり、この車両感知装置の出力信号により、例えば自発光式視線誘導装置や自発光式路肩標示装置等を点灯または点滅させ、接近してくる車両等に対して注意を喚起させることができるものである。
【0002】
【従来の技術】
接近してくる車両を検出し、その検出した信号を出力することのできる車両感知装置としては、従来、車両に光線を発射してその反射や遮断により検出する光電式のもの、車両に電波を発射し、車両による反射電波の周波数変位、または変位量により検出するドップラーレーダー式のもの、車両に超音波を発射し、車両による反射波の帰着時間の差により検出する超音波式、感熱型のセンサーを用いて車両の熱により検出する感熱式、等があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら前記光電式のものは、発光部の汚れや光軸のずれが検出精度に大きく影響するので、極めて細かいメンテナンスが必要であり、またドップラーレーダー式のものは、特に低速車両に対して誤動作が生じやすく、さらに超音波式のものは風速20m以上で精度が低下し、また感熱式のものは光電式のように汚れた場合のメンテナンスがほとんど必要なく、またドップラーレーダー式や超音波式のように、低速車や強風下での誤動作が少ないものであるが、車両以外に人や小動物等温度を有するもの全てを検出し、車両のみを判別するのが困難であった。
【0004】
そこで本発明は上記の如き問題を解決し、精度よく接近してくる車両を検出し、しかもメンテナンスがほとんど必要ない車両感知装置を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成としている。
すなわちこの発明に係る車両感知装置は、検出エリア内を横切って移動する温度をもった移動体の有無を焦電素子により検出する感熱センサーと、前面に車両の前照灯の光のみを透過するフイルターが取付けられて車両の前照灯の光のみを検出する第1の光センサーと、前面に車両のバックライトの光のみを透過するフイルターが取付けられて車両のバックライトの光のみを検出する第2の光センサーと、マイコン制御部とを備え、マイコン制御部により、感熱センサーにより温度をもった移動体が検出され且つ第1の光センサーによりその移動体から車両の前照灯の光が検出されると、それらの検出信号に基づいてその移動体は車両と判断され、さらにその車両のバックライトの光が第2の光センサーで検出されると、その検出信号に基づいてその車両は遠ざかっていく車両と判断され、その車両のバックライトの光が第2の光センサーで検出されなければ、その車両は接近してくる車両と判断されるようになされたことを特徴とするものである。
【0006】
本発明によれば、まず検出エリア内を横切って移動する移動体の有無を焦電素子による感熱センサーにより検出しているので、従来の光電式のように汚れた場合のメンテナンスがほとんど必要なく、またドップラーレーダー式や超音波式のように、低速者や強風下での誤動作が少なく、精度よく移動体の有無を検出できる。
【0007】
また前記感熱センサーに加えて、車両の前照灯の光を検出する第1の光センサーと、車両のバックライトの光を検出する第2の光センサーとを備え、これら感熱センサー及び第1の光センサー並びに第2の光センサーによる検出信号に基づいて、マイコン制御部により、移動体が車両か否かが判別されると共に、車両と判別された場合にその車両が接近して向かってくる車両か、遠ざかっていく車両かが判別されるので、確実に接近してくる車両のみを検出し、制御出力を出力することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照し、具体的に説明する。
すなわち図1は本発明の実施の一形態を示す斜視図であり、図2は図1のブロック図であり、図3は図1の動作フローチャート図である。
【0009】
図面において、1は検出エリアA内を横切って移動する移動体の有無を焦電素子により検出する感熱センサーである。感熱センサー1を構成する焦電素子は、移動体から入射した赤外線により素子の温度が変化し、その変化の度合いに応じた電荷が素子に発生するものであり、従って発生した電荷による焦電流によって移動体の有無を検出することができるものである。このように焦電素子を用いることにより、移動体から赤外線が入射することにより初めて焦電素子が動作するので、感熱センサー1自体の消費電力がほとんど不要である。前記焦電素子としては、一般にはタンタル酸リチウム、チタン酸鉛、硫酸グリシン等の焦電材料から形成され、この焦電素子に電極を付着し、前面にはシリコンのような赤外線の透過性のよい窓材を装着し、これらをパッケージングして感熱センサー1が構成される。なお感熱センサー1の前面にフレネルレンズ等を設けることにより、移動体の検出エリアAを自由に設定することができる。
【0010】
2は前面に車両の前照灯の光のみを透過するようなフイルターが取付けられて車両の前照灯の光のみを検出するようになされた第1の光センサー、3は前面に車両のバックライトの光のみを透過するようなフイルターが取付けられて車両のバックライトの光のみを検出するようになされた第2の光センサーである。
【0011】
4はマイコン制御部であり、前記感熱センサー1及び第1の光センサー2並びに第2の光センサー3による検出信号が入力され、それらの検出信号に基づいて、移動体が車両か否かを判別すると共に、車両と判別された場合にその車両が接近してくるか否かを判別するものである。
【0012】
5は前記マイコン制御部4により接近してくる車両と判別された場合にその検出信号に基づいて制御出力を出力する信号出力部であり、この信号出力部5からの制御出力により、他の自発光式視線誘導装置や自発光式路肩標示装置等を点灯または点滅させることができる。
【0013】
本発明の動作を図3の動作フローチャート図により説明する。
まずステップS1にて、検出エリアA内を横切って移動する、例えばエンジンを有する車両や人、小動物等、温度をもった移動体の有無が、感熱センサー1により検出される。次にステップS2にてその移動体は車両か否かが判断され、第1の光センサー2により車両の前照灯の光が検出されると、マイコン制御部4により前記移動体は車両と判断される。さらにステップS3にて、その車両は接近してくる車両か否かが判断され、第2の光センサー3で車両のバックライトの光が検出されると、マイコン制御部4によりその車両は遠ざかっていく車両と判断され、第2の光センサー3でバックライトの光が検出されなければ、その車両は接近してくる車両と判断される。そして接近してくる車両と判断されると、ステップS4にて、信号出力部5より制御出力が出力され、この制御出力により、他の自発光式視線誘導装置や自発光式路肩標示装置等を点灯または点滅させることができる。
【0014】
【発明の効果】
本発明によれば、まず検出エリア内を横切って移動する移動体の有無を焦電素子による感熱センサーにより検出しているので、従来の光電式のように汚れた場合のメンテナンスがほとんど必要なく、またドップラーレーダー式や超音波式のように、低速者や強風下での誤動作が少なく、精度よく移動体の有無を検出できる。
【0015】
また前記感熱センサーに加えて、車両の前照灯の光を検出する第1の光センサーと、車両のバックライトの光を検出する第2の光センサーとを備え、これら感熱センサー及び第1の光センサー並びに第2の光センサーによる検出信号に基づいて、マイコン制御部により、移動体が車両か否かが判別されると共に、車両と判別された場合にその車両が接近して向かってくる車両か、遠ざかっていく車両かが判別されるので、確実に接近してくる車両のみを検出し、制御出力を出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す斜視図である。
【図2】図1のブロック図である。
【図3】図1の動作フローチャート図である。
【符号の説明】
1 感熱センサー
2 第1の光センサー
3 第2の光センサー
4 マイコン制御部
5 信号出力部
Claims (1)
- 検出エリア内を横切って移動する温度をもった移動体の有無を焦電素子により検出する感熱センサーと、前面に車両の前照灯の光のみを透過するフイルターが取付けられて車両の前照灯の光のみを検出する第1の光センサーと、前面に車両のバックライトの光のみを透過するフイルターが取付けられて車両のバックライトの光のみを検出する第2の光センサーと、マイコン制御部とを備え、マイコン制御部により、感熱センサーにより温度をもった移動体が検出され且つ第1の光センサーによりその移動体から車両の前照灯の光が検出されると、それらの検出信号に基づいてその移動体は車両と判断され、さらにその車両のバックライトの光が第2の光センサーで検出されると、その検出信号に基づいてその車両は遠ざかっていく車両と判断され、その車両のバックライトの光が第2の光センサーで検出されなければ、その車両は接近してくる車両と判断されるようになされたことを特徴とする車両感知装置。
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JP30909096A JP3559406B2 (ja) | 1996-11-20 | 1996-11-20 | 車両感知装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30909096A JP3559406B2 (ja) | 1996-11-20 | 1996-11-20 | 車両感知装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10149496A JPH10149496A (ja) | 1998-06-02 |
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Family
ID=17988774
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP30909096A Expired - Fee Related JP3559406B2 (ja) | 1996-11-20 | 1996-11-20 | 車両感知装置 |
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Families Citing this family (3)
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-
1996
- 1996-11-20 JP JP30909096A patent/JP3559406B2/ja not_active Expired - Fee Related
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