JP3558902B2 - 管継手 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、配管の着脱に使用される管継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
化学工場や食品工場等のプラント施設においては、流体状の原材料や中間製品を配管を介して各処理装置に搬送することが多い。そして、このようなプラント施設において品種や製造ロットを切り換える場合には、処理装置に接続されている配管を他の配管に切り換える操作が行われる。
【0003】
この際、配管の着脱作業が困難であると、迅速な切り換えができないため、配管の着脱を容易に行うことができるように、従来から各種の管継手が提案および実用化されている。例えば実開昭63−47347号公報には、図5に示すように、円筒形状の管継手本体51の挿入側51aに、弾性リングチャック53を軸心方向に対して傾斜して設けると共に摺動環54を軸心方向に摺動自在に設け、さらに、摺動環54を摺動させるレバー55を回動自在に設けた構成の管継手が提案されている。
【0004】
そして、この構成において、レバー55を図示二点鎖線の位置から図示実線の位置に回動させる操作をオペレータが行うと、摺動環54を介して弾性リングチャック53が押圧されて直立し、弾性リングチャック53の爪53aが第2配管57の外周面に食い込んで第2配管57をロック状態にするため、第1配管56と第2配管57とを容易に接続することができる。また、レバー55を逆方向に回動させる操作を行った場合には、上記と逆の動作で爪53aの食い込みが解除されてアンロック状態になるため、第1配管56と第2配管57とを容易に離反させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のように、オペレータがレバー55を回動させることにより第2配管57を着脱する構成では、第2配管57の切り換え時に必ず人手を要するため、プラント施設の自動化および省人化を進める上で障害になるという問題がある。また、第2配管57の切り換えごとに、オペレータが管継手の場所まで行って作業する必要があるため、オペレータにとって負担が大きいと共に、オペレータの作業スペースを確保しなければならないため、敷地面積の有効利用が不十分になるという問題もある。
【0006】
そこで、本発明は、配管の着脱を自動化することができると共に遠隔操作することができる管継手を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、一端側に突出部を有する第1継手と、前記突出部に挿入される挿入部を有し、前記第1継手と接続される第2継手と、前記挿入部の外周に設けられた凹部と、前記突出部に回動自在に軸支され、回動によって前記凹部に係脱して前記突出部に前記挿入部が挿入された接続状態をロックまたはアンロックさせるカムと、前記第1継手の外周に設けられ、該第1継手の軸方向に移動する可動部を有するアクチュエータ手段と、前記可動部に一端部が回動自在に軸支され、他端部が前記カムの一端に回動自在に連結され、軸方向移動可能な前記可動部と回動可能な前記カムとを連結するリンクと、を備えてなり、前記アクチュエータ手段は離れた部位に設置される操作部により作動し、前記可動部が前記第1継手の軸方向に移動して、前記リンクを介して前記突出部に軸支された前記カムの他端部を回動中心として前記カムを回動させるものであり、前記第1継手に固定されたピストン部材と、前記ピトスン部材と摺動する内周を有するとともに前記第1継手の外周に摺動自在に設けられたシリンダ部材と、前記シリンダ部材をロック方向に付勢する付勢手段と、を有してなり、前記シリンダ部材が前記可動部材であって、前記操作部は、前記ピストン部材と前記シリンダ部材で区画される作動室へのアンロック方向に作用する流体の供給を制御するものであることを特徴としている。上記の構成によれば、アクチュエータ手段と離れた部位にある操作部とで、ロックおよびアンロックの切り換えを遠隔操作することができるため、オペレータが管継手の場所まで移動して切り換え作業を行う必要がない。従って、オペレータの負担を軽減することができると共に、オペレータの作業スペースが不要になるため、敷地面積を有効に利用することが可能になり、さらに配管の着脱を自動化することが可能になる。
【0008】
さらに、上記の構成によれば、最小限のスペースでアクチュエータ手段を構成することができる。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1記載の管継手であって、前記凹部を前記挿入部の外周円の接線方向に延在する形状にし、前記カムを前記凹部に線接触するように形成したことを特徴としている。上記の構成によれば、カムが凹部に係合したときに線接触するため、点接触するものよりも面圧が低く、磨耗が少なくロック状態をより確実に維持することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図1ないし図4に基づいて以下に説明する。本実施の形態に係る管継手は、図1に示すように、一端側同士が液密状態に接合される第1継手1と第2継手2とを有している。第1継手1は、両端にかけて連通された管形状に形成されており、第1継手1における他端側(第2継手2側とは反対側)の端面には、図示しないOリング等のシール部材を嵌合させる第1嵌合溝1aが環状に形成されている。また、第1継手1は、他端側から一端側にかけて連結溝1bと第1摺動面部1cと第2摺動面部1dと環状の突出部1eとをこの順に有している。連結溝1bは、第1継手1の外周面の全体に条設されており、第1継手1の他端側の端面に当接される第1配管3を連結する図示しない連結具が嵌合されるようになっている。
【0011】
また、第1摺動面部1cおよび第2摺動面部1dは、第1継手1の外周面を鏡面状態に加工することにより形成されている。第1摺動面部1cは、第2摺動面部1dとの境界部分に段部1fを生じさせるように、第2摺動面部1dの外周径よりも小さな外周径に設定されている。そして、第1摺動面部1cにおける段部1fの近傍には、第2嵌合溝1gが形成されており、第2嵌合溝1gには、シール部材4が嵌合されている。
【0012】
上記の第2摺動面部1dの一端側に形成された突出部1eは、端部に固定用フランジ30が取り付けられている。また、突出部1eは、第2継手2の外径よりも大きな内周径を有するように形成されている。突出部1eの内周面には、第3嵌合溝1kが形成されており、第3嵌合溝1kには、第2継手2の一端側の端面に当接するシール部材7が嵌合されている。このシール部材7は、突出部1eの内周と後述する挿入部2の外周に設けてもよいが、洗浄性を考慮した場合には、シールが内部流路に露出している方が好ましい。さらに、突出部1eには、外周面から内周面にかけて貫通された貫通穴1hと、貫通穴1hから一端側方向に凹湾曲形状に立ち上げられたリンク逃げ部1iとが形成されている。そして、これらの貫通穴1hおよびリンク逃げ部1iは、軸心Oを介して対向する2か所の位置にそれぞれ配置されている。
【0013】
上記のように構成された第1継手1には、第1継手1と同一の内径を有した第2継手2が接続されるようになっている。第2継手2は、上述の突出部1eの内周面に摺動自在に挿入される挿入部2aと、挿入部2aの他端側から立ち上げられたフランジ部2bとを有している。挿入部2aの外周面には、底部が接線方向に形成された楕円形状の凹部2cが上述の貫通穴1hに対応する位置に形成されている。一方、フランジ部2bには、第2配管8をボルト締めにより第2継手2に固定するためのボルト挿通穴2dが形成されている。
【0014】
また、第1継手1の外周側には、アクチュエータ機構5が設けられている。各アクチュエータ機構5は、第1摺動面部1cに嵌挿された環状のピストン部材6と、ピストン部材6が摺動する内周を有したシリンダ部材10とを備えている。上記のピストン部材6は、シリンダ部材10の内部空間を区画することによって、シリンダ部材10内に第1作動室11と第2作動室12とを形成させている。また、ピストン部材6は、一方の側面が段部1fに当接され、他方の側面が第1摺動面部1cに固設されたストッパ部材13に当接されることによって、軸心O方向に固定された状態にされている。また、ピストン部材6は、内周面に第2嵌合溝1gのシール部材4が当接され、外周面にシール部材14が設けられており、これらのシール部材4・14は、第1作動室11および第2作動室12を気密可能に区画している。
【0015】
一方、ピストン部材6を収容したシリンダ部材10は、一端側および他端側が第1摺動面部1cおよび第2摺動面部1dに摺動自在にそれぞれ貫挿されており、各摺動面部1c・1dとの摺動面には、複数のシール部材16・17とダストシール15・18とが設けられている。また、第2作動室12には、スプリング状のバネ19が設けられている。バネ19は、一端がピストン部材6に固設され、他端が第2作動室12の他端面12aに固設されており、第2作動室12の他端面12aをピストン部材6から離隔する方向(B方向)に付勢している。
【0016】
上記のシリンダ部材10には、第1作動室11を外部に連通する第1連通穴10aと、第2作動室12を外部に連通する第2連通穴10bとが形成されている。第1連通穴10aには、空気配管20および電磁弁21を介して図示しないコンプレッサが接続されている。電磁弁21は、ON状態となったときに図示しないコンプレッサからの圧縮空気を第1作動室11に供給してシリンダ部材10をA方向に移動させる一方、OFF状態となったときに圧縮空気の供給を停止して第1作動室11を大気中に開放し、バネ19によりシリンダ部材10をB方向に移動させるようになっている。
【0017】
上記の電磁弁21は、信号線22aを介して集中監視室等に設置された操作部23に接続されている。この操作部23には、近接スイッチ31が信号線22bを介して接続されており、近接スイッチ31は、図3に示すように、突出部1eの外周面に設けられ、アンロック状態になるまでシリンダ部材10が移動したときに、シリンダ部材10を検出してアンロック状態検出信号を出力するようになっている。そして、操作部23は、図1に示すように、オペレータや監視装置の指令に基づいて切換信号(ロック信号、アンロック信号)を電磁弁21に送信することによって、電磁弁21をON状態またはOFF状態に切り換えるようになっていると共に、アンロック状態検出信号に基づいて第1継手1の突出部1eへの第2継手2の挿入部2aの出し入れが可能な状態を検出するようになっている。
【0018】
上記のようにして電磁弁21の切り換えでA方向またはB方向に進退移動されるシリンダ部材10の一端側には、湾曲形状に形成されたリンク24の一端部が第1回動軸27により回動自在に設けられている。リンク24の他端部には、カム25の一端部が第2回動軸28により回動自在に連結されており、カム25の他端部は、第3回動軸29により突出部1eに回動自在に連結されている。そして、カム25の第3回動軸29側の係合凸部25aは、半球形状に形成されており、カム25は、シリンダ部材10がB方向に移動したときに第2継手2の凹部2cに係合凸部25aを係合させ、シリンダ部材10がA方向に移動するときに凹部2cから係合凸部25aを係脱するようになっている。
【0019】
上記の構成において、管継手の動作について説明する。尚、以降の説明においては、説明の便宜のため、複数のタンクに収容された原材料等の組み合わせを切り換えながら処理装置に供給するプラント施設に適用した場合を想定する。
【0020】
先ず、準備段階として、原材料等を収容したタンク側の第1配管3に第1継手1の端面を当接した後、図示しない連結具により第1継手1と第1配管3とを連結する。また、第2配管8の端面を処理装置側の第2配管8に当接し、ボルト等を用いて第2継手2と第2配管8とを連結する。また、第2配管8は、図示しない配管移動装置により任意の位置に相対的に移動可能にされている。
【0021】
次に、集中監視室において、オペレータや監視装置が生産状況を監視する。そして、品種や製造ロットの切り換えが必要になったと認識すると、次の組み合わせの接続状態となるように、切換対象となる管継手を特定する。この後、手動運転に設定されていればオペレータが操作部23を操作し、自動運転に設定されていれば監視装置が操作部23を操作することによって、特定された管継手のロック状態をアンロック状態に切り換える。
【0022】
即ち、操作部23からアンロック信号が送信され、信号線22を介して電磁弁21に入力される。電磁弁21は、アンロック信号によりOFF状態からON状態に切り換わることによって、図示しないコンプレッサからの圧縮空気を第1作動室11に供給する。これにより、圧縮空気の圧力が第1作動室11の壁面に作用することによって、シリンダ部材10がバネ19のB方向の付勢力に打ち勝ってA方向に移動することになる。
【0023】
シリンダ部材10がA方向に移動すると、カム25の係合凸部25aを第2継手2の凹部2cに係合させて管継手をロック状態にしているリンク24およびカム25に対してA方向の付勢力が作用する。この際、第1回動軸27および第3回動軸29は、シリンダ部材10および突出部1eにそれぞれ固設されているため、これらの各回動軸27・29に軸支されたリンク24の一端部およびカム25の他端部は、シリンダ部材10および突出部1eに対してそれぞれ回動自在に固定された状態になっている。一方、リンク24とカム25とを連結する第2回動軸28は、移動自在にされている。これにより、リンク24が第1回動軸27を回動中心として回動し、カム25が第3回動軸29を回動中心として回動することによって、リンク24およびカム25間の第2回動軸28がA方向に移動することになる。
【0024】
この後、図2に示すように、カム25の半球形状の係合凸部25aが第2継手2の凹部2cから十分に係脱された状態になると共に、カム25が挿入部2aの外周面から外れた位置に移動することによって、管継手がアンロック状態に切り換わる。
【0025】
また、上記のリンク24およびカム25を回動させるシリンダ部材10がアンロック状態なる位置まで移動すると、図3に示すように、近接スイッチ31がシリンダ部材10を検出してアンロック状態検出信号を送信する。アンロック状態検出信号は、図1の操作部23に入力され、操作部23は、アンロック状態検出信号の入力を検知したときに、アンロック状態になった旨をオペレータおよび監視装置に報知する。
【0026】
オペレータや監視装置がアンロック状態を確認すると、操作部23を介して図示しない配管移動装置に対して第2継手2を第1継手1から抜脱した後、次の第2配管8の第2継手2を第1継手1に装着するように指令する。これにより、配管移動装置は、先ず、第2継手2を第1継手1から離隔するように軸心O方向に移動して第1継手1から抜脱する。この後、次の切換対象の第2配管8に接続された第2継手2を第1継手1の軸心Oに一致すように移動した後、第1継手1方向に水平移動して突出部1eに挿入する。そして、第1継手1に対する第2継手2の装着を完了した旨の信号を操作部23に送信する。
【0027】
操作部23は、第2継手2の装着を確認すると、図1に示すように、ロック信号を電磁弁21に送信し、電磁弁21をON状態からOFF状態に切り換える。OFF状態に切り換わった電磁弁21は、圧縮空気の供給を停止して第1作動室11を大気中に開放し、第1作動室11内の圧縮空気を大気中に放出させる。これにより、第1作動室11の壁面に作用していた圧縮空気の圧力が消失することによって、第2作動室12内のバネ19の付勢力によりシリンダ部材10がB方向に移動することになる。
【0028】
シリンダ部材10がB方向に移動すると、上述のアンロック時とは逆の動作によって、リンク24およびカム25間の第2回動軸28がB方向に移動する。そして、このようにしてカム25が回動すると、カム25の半球形状の係合凸部25aが第2継手2の凹部2cに係合し、係合凸部25aが凹部2cに点状に当接しながら、凹部2cを介して第2継手2をB方向に移動させる。これにより、第1継手1と第2継手2とがロック状態に接合されることになる。尚、この接合時に、シール部材7が圧縮変形して管継手の内部通路に露出するため、原材料が第1継手1と第2継手2との接合部に残留する量を極めて低減させることができる。
【0029】
以上のように、本実施形態の管継手は、一端側に突出部1eを有する第1継手1と、突出部1eに挿入されてシールされる挿入部2aを有する第2継手2と、挿入部2aの外周に設けられた凹部2cと、突出部1eに軸支され、回動によって凹部2cに係脱して突出部1eに対する挿入部2aの挿入状態をロックまたはアンロックさせるカム25と、第1継手1の外周に設けられ、軸方向(A方向およびB方向)に移動するシリンダ部材10(可動部)を有するアクチュエータ機構5(アクチュエータ手段)と、軸方向に移動可能なシリンダ部材10と回動可能なカム25とを連結するリンク24とを備え、アクチュエータ機構5が離れた部位に設置される操作部23により作動するように構成されている。尚、上記のアクチュエータ機構5は、セルフシールタイプの管継手に適用することもできる。
【0030】
上記の構成によれば、アクチュエータ機構5と離れた部位にある操作部23とで、ロックおよびアンロックの切り換えを遠隔操作することができるため、オペレータが管継手の場所まで移動して切り換え作業を行う必要がない。従って、オペレータの負担を軽減することができると共に、オペレータの作業スペースが不要になるため、敷地面積を有効に利用することが可能になり、さらに配管の着脱を自動化することが可能になる。
【0031】
また、本実施形態においては、アクチュエータ機構5が第1継手1に固定されたピストン部材6と、ピストン部材6が摺動する内周を有し、第1継手1の外周に摺動自在に設けられたシリンダ部材10とを有し、操作部がピストン部材6で区画される作動室(第1作動室11)への圧縮空気(流体)の供給を制御するように構成されている。尚、本実施形態においては、流体として圧縮空気を用いているが、これに限定されることはなく、オイルが用いられていても良い。そして、この構成であれば、第1継手1の外周にシリンダ部材10を設けたので、最小限のスペースでアクチュエータ機構5を構成することができる。
【0032】
また、本実施形態においては、ピストン部材6とシリンダ部材10との間の第2作動室12に、カム25を凹部2cと係合させる移動方向(B方向)に付勢するバネ19を設けた構成にされている。そして、この構成によれば、機器の故障等により圧縮空気を供給できなくなったり、圧縮空気の圧力が消失した場合であっても、バネ19がロック状態を維持するため、高い安全性を維持することができる。
【0033】
尚、本実施形態においては、第2作動室12にバネ19を設け、アンロック状態からロック状態への切り換えをバネ19の付勢力を利用して行っているが、これに限定されることはなく、シリンダ部材10の第2連通穴10bに空気配管20を接続し、第2連通穴10bに圧縮空気を供給することによって、アクチュエータ機構5を単動シンリンダ構造から複動シリンダ構造に変え、圧縮空気でアンロック状態に切り換えるようになっていても良い。この場合において、電磁弁21は、2ポート・2位置弁ではなく、4ポート・2位置弁を採用する。
【0034】
また、本実施形態においては、カム25の係合凸部25aおよび第2継手2の凹部2cをそれぞれ半球形状に形成し、係合凸部25aを凹部2cに係合させて点接触させることによりロック状態を維持しているが、これに限定されることもない。即ち、図4に示すように、挿入部2aの外周円の接線方向に延在する形状に凹部2c'を形成すると共に、この凹部2c'に線接触するように係合凸部25a'を形成した構成にされていても良い。そして、この構成であれば、カム25'の係合凸部25a'が凹部2c'に係合したときに線接触するため、点接触よりも面圧が低く、磨耗が少ないことから、ロック状態をより確実に維持することができる。さらに、本実施形態のように、第1継手1と第2継手2との端面同士をシール部材7を介在させて気密に接続する場合には、カム25'および凹部2c'の磨耗が少なく、端面位置が後退しないので、シール部材7を適度に圧縮してシール性を保持することができることから耐久性が増す。
【0035】
【発明の効果】
請求項1の発明は、一端側に突出部を有する第1継手と、前記突出部に挿入される挿入部を有し、前記第1継手と接続される第2継手と、前記挿入部の外周に設けられた凹部と、前記突出部に回動自在に軸支され、回動によって前記凹部に係脱して前記突出部に前記挿入部が挿入された接続状態をロックまたはアンロックさせるカムと、前記第1継手の外周に設けられ、該第1継手の軸方向に移動する可動部を有するアクチュエータ手段と、前記可動部に一端部が回動自在に軸支され、他端部が前記カムの一端に回動自在に連結され、軸方向移動可能な前記可動部と回動可能な前記カムとを連結するリンクと、を備えてなり、前記アクチュエータ手段は離れた部位に設置される操作部により作動し、前記可動部が前記第1継手の軸方向に移動して、前記リンクを介して前記突出部に軸支された前記カムの他端部を回動中心として前記カムを回動させるものであり、前記第1継手に固定されたピストン部材と、前記ピトスン部材と摺動する内周を有するとともに前記第1継手の外周に摺動自在に設けられたシリンダ部材と、前記シリンダ部材をロック方向に付勢する付勢手段と、を有してなり、前記シリンダ部材が前記可動部材であって、前記操作部は、前記ピストン部材と前記シリンダ部材で区画される作動室へのアンロック方向に作用する流体の供給を制御する構成である。上記の構成によれば、アクチュエータ手段と離れた部位にある操作部とで、ロックおよびアンロックの切り換えを遠隔操作することができるため、オペレータが管継手の場所まで移動して切り換え作業を行う必要がない。従って、オペレータの負担を軽減することができると共に、オペレータの作業スペースが不要になるため、敷地面積を有効に利用することが可能になり、さらに配管の着脱を自動化することが可能になるという効果を奏する。
【0036】
さらに、上記の構成によれば、最小限のスペースでアクチュエータ手段を構成することができるという効果を奏する。
【0037】
請求項2の発明は、請求項1記載の管継手であって、前記凹部を前記挿入部の外周円の接線方向に延在する形状にし、前記カムを前記凹部に線接触するように形成した構成である。上記の構成によれば、カムが凹部に係合したときに線接触するため、ロック状態をより確実に維持することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】管継手のロック状態を示す説明図である。
【図2】管継手のアンロック状態を示す説明図である。
【図3】近接スイッチによりシリンダ部材を検出する状態を示す説明図である。
【図4】カムの凹部への係合状態を示す説明図である。
【図5】従来例を示すものであり、管継手のアンロック状態とロック状態とを示す説明図である。
【符号の説明】
1 第1継手
1b 連結溝
1c 第1摺動面部
1d 第2摺動面部
1e 突出部
1f 段部
1g 第2嵌合溝
1h 貫通穴
1i リンク逃げ部
2 第2継手
2a 挿入部
2b フランジ部
2c 凹部
2d ボルト挿通穴
3 第1配管
4 シール部材
5 アクチュエータ機構
6 ピストン部材
7 シール部材
8 第2配管
10 シリンダ部材
11 第1作動室
12 第2作動室
13 ストッパ部材
14 シール部材
19 バネ
20 空気配管
21 電磁弁
23 操作部
24 リンク
25 カム
25a 係合凸部
27 第1回動軸
28 第2回動軸
29 第3回動軸
31 近接スイッチ
Claims (2)
- 一端側に突出部を有する第1継手と、
前記突出部に挿入される挿入部を有し、前記第1継手と接続される第2継手と、
前記挿入部の外周に設けられた凹部と、
前記突出部に回動自在に軸支され、回動によって前記凹部に係脱して前記突出部に前記挿入部が挿入された接続状態をロックまたはアンロックさせるカムと、
前記第1継手の外周に設けられ、該第1継手の軸方向に移動する可動部を有するアクチュエータ手段と、
前記可動部に一端部が回動自在に軸支され、他端部が前記カムの一端に回動自在に連結され、軸方向移動可能な前記可動部と回動可能な前記カムとを連結するリンクと、を備えてなり、
前記アクチュエータ手段は、
離れた部位に設置される操作部により作動し、前記可動部が前記第1継手の軸方向に移動して、前記リンクを介して前記突出部に軸支された前記カムの他端部を回動中心として前記カムを回動させるものであり、前記第1継手に固定されたピストン部材と、前記ピトスン部材と摺動する内周を有するとともに前記第1継手の外周に摺動自在に設けられたシリンダ部材と、前記シリンダ部材をロック方向に付勢する付勢手段と、を有してなり、
前記シリンダ部材が前記可動部材であって、前記操作部は、前記ピストン部材と前記シリンダ部材で区画される作動室へのアンロック方向に作用する流体の供給を制御するものであることを特徴とする管継手。 - 前記凹部を前記挿入部の外周円の接線方向に延在する形状にし、前記カムを前記凹部に線接触するように形成したことを特徴とする請求項1に記載の管継手。
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