JP3556939B2 - キャスクの落下試験方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原子燃料を収納する内容器を備えたキャスクの落下試験方法に係り、更に詳しくは、キャスクが使用期間中において万が一落下した場合であっても、内容器の密封性が確保されることを確認するための試験の方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
原子力発電所から取り出された使用済みの原子燃料は、図8に示すようなキャスク51と呼ばれる略円筒形状の専用容器に収納され、所定の貯蔵施設まで輸送されたり、あるいはこの貯蔵施設においてキャスク51に収納されたまま長期間貯蔵される計画である。
【0003】
使用済みの原子燃料にはFP、TRU、あるいはアクチノイド等の放射性物質が含まれており、これら放射性物質から放射線が放出される。したがって、キャスク51は、内部に原子燃料を個々に収納するセル構造を有し、且つキャスク1の主要な強度部材としての機能を有し、且つ原子燃料から放出されるガンマ線の主な遮蔽材としての機能を有する、上端が開口した本体胴52と、本体胴52の周囲に配置され、主に中性子線を遮蔽するための遮蔽体53が設けられているとともに、原子燃料を収納している本体胴52の内部側から外部へと放射性物質が漏洩しないように、以下のような対策が施されている。
【0004】
すなわち、キャスク51は、本体胴52の上端の開口部54から内部に原子燃料を収納するが、所定数の原子燃料を収納すると、図9の開口部54近傍における詳細立断面図に示すように、まず1次蓋55が固定ボルト60によってキャスク51本体の肩部からなる固定面58(#a)にしっかりと固定され、次に2字蓋59が固定ボルト60によってキャスク51本体の別の肩部からなる固定面58(#b)にしっかりと固定される。
【0005】
なお、このとき、キャスク51の内部を密封するためのシール材として金属ガスケット61が、1次蓋55と固定面58(#a)との間に設けられた凹部62に、また2次蓋59と固定面58(#b)との間の凹部63にそれぞれ2つずつキャスク51の中心軸に対して同軸的に配置されている。
【0006】
金属ガスケット61は、図10に示すように、環状形状をなしており、外周側に環状の開口部65を有する断面C字形状のアルミニウム製(または銀製、銅製)の外被66の中に、外被66と共通の開口部65を有する断面C字形状のインコネル製の内皮67が設けられている。更に、この内皮67の内側に、コイルスプリング68が設けられている。
【0007】
上述したように構成した4つの金属ガスケット61(#a〜#d)が、図9に示すように同軸的に配置された状態で、1次蓋55と固定面58(#a)との間、および2次蓋59と固定面58(#b)との間に狭持される。すなわち、金属ガスケット61(#a)および金属ガスケット61(#b)が凹部62に、金属ガスケット61(#c)および金属ガスケット61(#d)が凹部63に、キャスク51の中心軸に対して同軸的に配置された状態でそれぞれ狭持される。これによって、原子燃料を収納している本体胴52が金属ガスケット61(#a〜#d)によって密封され、その内部から外部へと放射性物質が漏洩しないような対策が講じられている。
【0008】
このように構成されたキャスク51を所定の貯蔵場所に移動する場合、キャスク51の外周部に備えられたトラニオン56に専用吊り具が取り付けられ、この吊り具をクレーン等によって吊り上げることによって移動する。したがって、クレーンの移動中における万が一の落下を想定した落下試験が予め行われ、キャスク51が落下しても内部に収納した原子燃料が破損したり、あるいは金属ガスケット61による密封機能の喪失がないことを確認するようにしている。
【0009】
上述したように、キャスク51は、使用済みの原子燃料を長期間収納するが、原子燃料からは放射線の他に崩壊熱が放出されるために高温となる。したがって、本体胴52の密封を担保するために用いられている金属ガスケット61は、このような高温下の環境で長期間使用されることによって劣化する。つまり、金属ガスケット61は、固定ボルト57,60の締め付け力によって凹部62,63にそれぞれ固定されているとはいえ、高温下での環境での長期間に亘る使用(例えば120℃、60年)により劣化し、応力緩和特性や復元特性等の密封能力が低下することは避けられない。
【0010】
したがって、上記落下試験を、例えば、120℃で60年間といった実使用条件を考慮し、実使用後の応力緩和特性や復元特性等を実現した金属ガスケット61を用いて行う必要がある。このような実使用後の特性を実現するために、金属ガスケット61の劣化加速処理が行われている。このような劣化加速処理には、例えば公知の加速処理方法であるLarson−Miller法が適用されている。
【0011】
Larson−Miller法では、劣化パラメータをLMPとした場合、以下に示すような(1)式によって表される。ここで、Tは温度(K)、tは時間(hr)、Cは金属ガスケット61の材質に応じた定数であって、例えばアルミニウム製の外被66の金属ガスケット61の場合、C=20が一般的に用いられる。
LMP=T×(C+logt) ・・・(1)
例えば、実際の使用において、このような金属ガスケット61を120(℃)の環境下で60年間使用する劣化条件を想定すると、
LMP=393×(20+log525960)≒10108
となる。したがって、金属ガスケット61を劣化加速処理によって実使用後と同一の劣化条件を作り出す場合、キャスク51を電気炉等の加熱炉に入れ、以下に示すように、金属ガスケット61の温度が200℃になるように24時間加熱すればよい。
logt=(10108/473)−20=1.37
t≒24(hr)
このような金属ガスケット61の劣化加速処理が行われた後に、キャスク51の落下試験が行われる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のキャスクの落下試験方法では、以下のような問題がある。
【0013】
すなわち、従来のキャスク51の落下試験方法では、先ず金属ガスケット61の劣化加速処理を行うために、キャスク51を電気炉等の加熱炉に入れて加熱する必要がある。しかしながら、キャスク51は、その寸法が、高さが約6m、外径が約3.5m、重量が約120トンにも及ぶ。したがって、このような巨大な構造物を受け入れることができるような既存の加熱炉は希であるという問題がある(大型構造物の加熱炉は精密な温度制御が困難である)。もちろん、専用の加熱炉を建設するようなことになれば、莫大な費用が発生する。
【0014】
また、仮にキャスク51を受け入れることができる巨大な加熱炉が存在していたとしても、重量が約120トンにも及ぶキャスク51の炉内への搬入、および炉内からの搬出は容易ではないという問題がある。
【0015】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、金属ガスケットの劣化加速処理を行う場合に、キャスクを加熱炉に搬入することなく行うようにし、もって、巨大な加熱炉を必要とせず、金属ガスケットの劣化加速処理を容易に行うことが可能なキャスクの落下試験方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明では、以下のような手段を講じる。
【0017】
すなわち、請求項1の発明のキャスクの落下試験方法では、原子燃料を収納する内容器を備えたキャスクにおいて原子燃料が収納されたキャスクの内容器を密封するためのシール材として用いられ、内容器のフランジ部とこの内容器を塞ぐ上蓋のフランジ部との間に所定圧力で狭持される金属ガスケットを、互いに対向配置された内容器のフランジ部と形状および寸法をほぼ同一とする第1のフランジ部材と、上蓋のフランジ部と形状および寸法をほぼ同一とする第2のフランジ部材との間に配置する。
【0018】
そして、第1および第2のフランジ部材に設けられた複数のボルトによって、第1および第2のフランジ部材を互いに接近する方向へ締め付けることにより、金属ガスケットに所定圧力を与え、金属ガスケットを間に配置している第1および第2のフランジ部材を加熱炉内に搬入し、この加熱炉によって加熱し、任意の加速試験方法による加速試験条件に基づいて所定時間、所定温度に保つことによって金属ガスケットを劣化させる。
【0019】
更に、劣化した金属ガスケットを、第1および第2のフランジ部材の間から取り外し、内容器のフランジ部とこの内容器を塞ぐ上蓋のフランジ部との間に所定圧力で狭持されるように取り付け、この金属ガスケットが取り付けられたキャスクの落下試験を行うことによって、このキャスクの健全性を評価する。
【0020】
請求項2の発明のキャスクの落下試験方法では、原子燃料を収納する内容器を備えたキャスクにおいて原子燃料が収納されたキャスクの内容器を密封するためのシール材として用いられ、内容器のフランジ部とこの内容器を塞ぐ上蓋のフランジ部との間に所定圧力で狭持される金属ガスケットを、互いに対向配置された内容器のフランジ部と形状および寸法をほぼ同一とする第1のフランジ部材と、上蓋のフランジ部と形状および寸法をほぼ同一とする第2のフランジ部材との間に配置する。
【0021】
そして、第1および第2のフランジ部材に設けられた複数のボルトによって、第1および第2のフランジ部材を互いに接近する方向へ締め付けることにより、金属ガスケットに所定圧力を与え、この金属ガスケットを任意の加速試験方法による加速試験条件に基づいて加熱ヒータで加熱し、所定時間、所定温度に保つことによって劣化させる。
【0022】
更に、劣化した金属ガスケットを、第1および第2のフランジ部材の間から取り外し、内容器のフランジ部とこの内容器を塞ぐ上蓋のフランジ部との間に所定圧力で狭持されるように取り付け、
この金属ガスケットが取り付けられたキャスクの落下試験を行うことによって、このキャスクの健全性を評価する。
【0023】
請求項3の発明のキャスクの落下試験方法では、原子燃料を収納する内容器を備えたキャスクにおいて原子燃料が収納されたキャスクの内容器を密封するためのシール材として用いられ、内容器のフランジ部とこの内容器を塞ぐ上蓋のフランジ部との間に所定圧力で狭持された金属ガスケットを、任意の加速試験方法による加速試験条件に基づいて、キャスクの外周面に配置された加熱ヒータで加熱し、所定時間、所定温度に保つことによって金属ガスケットを劣化させ、しかる後に、キャスクの落下試験を行うことによって、このキャスクの健全性を評価する。
【0024】
請求項4の発明では、請求項1乃至3のうちいずれか1項の発明のキャスクの落下試験方法において、任意の加速試験方法として、加速パラメータLMPが、所定温度Tと、金属ガスケットの材質に依存する定数Cと、所定時間tとを用いて、LMP=T×(C+logt)で表されるLarson−Miller法を適用する。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0026】
なお、以下の各実施の形態の説明に用いる図中の符号は、図7から図9と同一部分については同一符号を付して示すことにする。
【0027】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態を図1から図3を用いて説明する。
【0028】
図1は、第1の実施の形態に係るキャスクの落下試験方法を実現するための金属ガスケット劣化加速装置の構成例を示す縦断面図である。
【0029】
すなわち、本実施の形態に係るキャスクの落下試験方法を実現するための金属ガスケット劣化加速装置1は、図1に示すように、それぞれSUS304等の金属によって構成されたほぼ円盤状の上部フランジ部材10および下部フランジ部材12を備えている。上部フランジ部材10および下部フランジ部材12はほぼ同一の外径を有し、その内面同士を互いに対向した状態で配置している。
【0030】
上部フランジ部材10の外周部には、円周方向に所定の間隔を置いて多数の透孔14を備えている。また、下部フランジ部材12の外周部には、円周方向に所定の間隔を置いて多数のねじ孔15が形成され、透孔14と整列している。上部フランジ部材10の内面は平坦に形成され、その周縁部には環状孔11を形成している。この環状孔11には、1次蓋55と固定面58(#a)との間に狭持される金属ガスケット61(#a)および金属ガスケット61(#b)が、互いに同軸的になるように配置されるようにしている。
【0031】
また、下部フランジ部材12の内面は平坦に形成され、その中央部には凹所13を形成している。この凹所13には、ヘリウムガス導入用配管17を接続している。ヘリウムガス導入用配管17は、外部から凹所13へとヘリウムガスを導入するための配管であって、通常は、導入端18を封止バルブ19で封止しているが、凹所13へヘリウムガスを導入する場合には、ヘリウムガス供給ボンベ20に接続したヘリウムガス供給用配管21を導入端18に接続して封止バルブ19を開く。
【0032】
一方、環状孔11には、漏洩ヘリウムガス検出用配管22を接続している。漏洩ヘリウムガス検出用配管22は、環状孔11から漏洩したヘリウムガスを導出させるための配管であって、通常は、導出端23を封止バルブ24で封止しているが、環状孔11から漏洩したヘリウムを検出する場合には、ヘリウム検出器25を接続して封止バルブ24を開く。
【0033】
そして、上部フランジ部材10および下部フランジ部材12を対向配置した状態で、上部フランジ部材10の各透孔14に挿通されたボルト16を下部フランジ部材12のねじ孔15に締め込むことにより、上部フランジ部材10および下部フランジ部材12同士を互いに接近する方向へ締め付ける。各ボルト16は、上部フランジ部材10および下部フランジ部材12と同一の金属材料で形成していることが望ましい。
【0034】
ボルト16の少なくとも1本、望ましくは複数本には、ボルト16の締付力を測定するために、歪ゲージ32を取り付けている。また、上部フランジ部材10内において、環状孔11の近傍には複数の温度センサ34を、円周方向に沿って等間隔をおいて配置している。なお、温度センサ34は、下部フランジ部材12に配置するようにしても良い。更に、上述した各歪ゲージ32および温度センサ34は、制御部36に接続され、検出信号を制御部36に出力するようにしている。
【0035】
1次蓋55と固定面58(#a)との間の凹部62、および2次蓋59と固定面58(#b)との間の凹部63の内径はそれぞれ異なるので、凹部62に配置される金属ガスケット61(#a、#b)と、凹部63に配置される金属ガスケット61(#c、#d)とのそれぞれに対応して上述したような構成の金属ガスケット劣化加速装置1を備えている。
【0036】
すなわち、図1に示す金属ガスケット劣化加速装置1は、金属ガスケット61(#a、#b)用の劣化加速装置であるが、これよりも大型の金属ガスケット61(#c、#d)用の劣化加速装置も別途備えている。
【0037】
このように構成した金属ガスケット劣化加速装置1を用いて金属ガスケット61の劣化加速処理を行う場合には、ボルト16によって締め付けた上部フランジ部材10および下部フランジ部材12を、加熱炉38に搬入する。加熱炉38には、基準ボルト40を設けており、この基準ボルト40は、基準歪ゲージ41を備えている。基準ボルト40は、ボルト16と同一の寸法および同一の材料で形成している。そして、基準歪ゲージ41は、制御部36に接続され、熱による検出値変化、つまり温度ドリフト測定し、制御部36に入力する。
【0038】
加熱炉38は、前述したLarson−Miller法のような加速試験手法に基づいて金属ガスケット劣化加速装置1を加熱する。例えば、キャスク51の使用温度が120℃で、貯蔵期間が60年である場合、Larson−Miller法によれば200℃の温度で24時間貯蔵した場合と等価であることから、加熱炉38は、金属ガスケット劣化加速装置1が24時間200℃を保つように加熱する。この間、温度センサ34からの検出信号が制御部36に出力されるので、検出信号に応じて加熱炉38を制御することによって200℃を維持する。
【0039】
次に、以上のように構成した本実施の形態に係るキャスクの落下試験方法について図2および図3のフローチャートを用いて説明する。
【0040】
まず、本実施の形態に係るキャスクの落下試験を行う場合には、金属ガスケット劣化加速装置1の環状孔11に金属ガスケット61を配置する(S1)。
【0041】
次に、上部フランジ部材10と下部フランジ部材12とを対向配置させ、上部フランジ部材10の各透孔14に挿通されたボルト16を下部フランジ部材12のねじ孔15に締め込むことにより、上部フランジ部材10および下部フランジ部材12同士が互いに接近する方向へ締め付けられる(S2)。ボルト16の締付力は、歪ゲージ32によって測定され、測定信号が制御部36に出力される。
【0042】
そして、このようなボルト16の締め付けによって、凹所13が密封されたことを確認するために、ヘリウムガスによるリークテストを行う(S3)。すなわち、ヘリウムガス供給ボンベ20に接続したヘリウムガス供給用配管21を導入端18に接続して封止バルブ19を開き、凹所13にヘリウムガスを供給する。一方、ヘリウム検出器25を導出端23に接続して封止バルブ24が開かれる。凹所13が金属ガスケット61によって密封されている場合(S4:Yes)には、ヘリウム検出器25によって所定圧力以上のヘリウムは検出されず、リークはないものと判定される。一方、ヘリウム検出器25によってヘリウムが所定リーク率以上検出される場合(S4:No)は、リークありと判定される。この場合、ボルト16による締め付けが十分ではないか、金属ガスケット61の配置が規定外であるか、あるいは金属ガスケット61が破損しているか等が考えられるので、所定のリーク対策が講じられた後に、再度ステップS3に戻って再度リークテストが行われる(S5)。
【0043】
ステップS4においてリークがないものと判定された場合には、封止バルブ19,24がそれぞれ閉じられた後に、ヘリウムガス供給用配管21およびヘリウム検出器25が取り外され(S6)、金属ガスケット劣化加速装置1が加熱炉38に搬入される(S7)。
【0044】
そして、加熱炉38では、Larson−Miller法のような加速試験手法に基づく条件(加熱温度、加熱時間)にしたがって金属ガスケット劣化加速装置1が加熱される(S8)。加熱中における金属ガスケット61の温度は、環状孔11の近傍に円周方向に沿って等間隔に配置された温度センサ34によって測定され、検出信号が制御部36に出力される。この検出信号に応じて加熱炉38が制御されることによって、所定温度に維持される。また、加熱炉38の基準ボルト40に設けられた基準歪ゲージ41によって、温度ドリフトが測定され、測定信号が制御部36に入力される。
【0045】
所定の加熱温度で所定の加熱時間加熱された場合(S9:Yes)には、加熱炉38による加熱が停止され、加熱炉38の中から金属ガスケット劣化加速装置1が搬出される(S10)。
【0046】
そして、ステップS3で説明したようにして再びヘリウムガスによるリークテストを行う(S11)。リークはないものと判定された場合(S12:Yes)には、劣化加速試験後における金属ガスケット61の密封機能の健全性が確認され、リークがあるものと判定された場合(S12:No)には、劣化加速試験によって金属ガスケット61の密封機能の喪失が確認される。この場合、金属ガスケット61が劣化加速試験後であっても密封機能を維持できるような仕様に改善し、ステップS1に戻って再度加速劣化処理を行う(S13)。
【0047】
ステップS12においてリークはないものと判定された場合には、ボルト16を取り外すことによって、金属ガスケット劣化加速装置1から金属ガスケット61を取り出し、キャスク51の所定場所に狭持する(S14)。すなわち、固定ボルト57を締め付けることによって、1次蓋55と固定面58(#a)との間の凹部62に金属ガスケット61(#a、#b)を、固定ボルト60を締め付けることによって、2次蓋59と固定面58(#b)との間の凹部63に金属ガスケット61(#c、#d)をそれぞれしっかりと固定する。
【0048】
そして、1次蓋55と2次蓋59との間の空間におけるヘリウム圧力が図示しない圧力検出器によって検出され、固定ボルト57の締め付け具合を調節することによって、金属ガスケット61(#a、#b)用の金属ガスケット劣化加速装置1の凹所13と同程度の密封度になるように1次蓋55が固定される。また、凹部63の外側におけるヘリウム圧力もまた図示しない圧力検出器によって検出され、固定ボルト60の締め付け具合を調節することによって、金属ガスケット61(#c、#d)用の金属ガスケット劣化加速装置1の凹所13と同程度の密封度になるように2次蓋59が固定される(S15)。
【0049】
その後、金属ガスケット61が固定されたキャスク51の落下試験が行われ、落下してもキャスク51は破損しないか否かが確認される(S16)。そして、落下試験によってキャスク51が破損しない場合(S17:Yes)には、再び1次蓋55と2次蓋59との間の空間におけるヘリウム圧力と、凹部63の外側におけるヘリウム圧力とがそれぞれ図示しない圧力検出器によって検出され、落下試験前にステップS15で検出されたヘリウム圧力と比較されることによってリーク検査がなされる(S18)。
【0050】
一方、落下試験によってキャスク51が破損した場合(S17:No)には、落下試験で得られた諸データに基づいて、キャスク51の設計変更等の対策を講じ、ステップS1に戻って再度加速劣化処理を行う。
【0051】
ステップS18で検出されたヘリウムリーク率が、落下試験前にステップS15で検出されたヘリウムリーク率よりも実質的に同じであればヘリウムはリークしていないと判定され(S19:Yes)、このキャスク51は、実使用期間を経て金属ガスケット61が劣化した状態において落下した場合であっても、密封能力を維持していることが確認される(S20)。
【0052】
一方、ステップS18で検出されたヘリウムリーク率が、落下試験前にステップS15で検出されたヘリウムリーク率よりも高い値あればヘリウムがリークしているものと判定され(S19:No)、このキャスク51は、実使用期間を経て金属ガスケット61が劣化した状態において落下した場合、密封能力を維持することができないものと判定される。この場合、落下試験で得られた諸データに基づいて、キャスク51あるいは金属ガスケット61のいずれに原因があるか等を究明し、その知見に基づいてキャスク51あるいは金属ガスケット61について、設計変更等の対策を講じ、ステップS1に戻って再度加速劣化処理を行う(S21)。
【0053】
上述したように、本実施の形態に係るキャスクの落下試験方法では、金属ガスケット劣化加速装置1を用いることによって、金属ガスケット61をキャスク51から取り外して劣化加速処理を行うことができる。これによって、キャスク51自体を加熱する必要がなくなるために、巨大で重いキャスク51を移動させる必要がなくなるので劣化加速処理を極めて容易に行うことができる。
【0054】
また、劣化加速処理を行うための加熱炉38は、キャスク51を搬入できるような巨大なものではなく、金属ガスケット劣化加速装置1を搬入できればよいことから、小型化が図られ、コストダウンを図ることができる。
【0055】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態を図4を用いて説明する。
【0056】
図4は、第2の実施の形態に係るキャスクの落下試験方法を実現するための金属ガスケット劣化加速装置の構成例を示す縦断面図であり、図1と同一部分には同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0057】
すなわち、本実施の形態に係るキャスクの落下試験方法を実現するための金属ガスケット劣化加速装置2は、図1に示す金属ガスケット劣化加速装置1に、加熱ヒータ42を付加した構成としている。
【0058】
この加熱ヒータ42は基本的には装置全体を覆うことにより装置全体に一様な温度分布を与えることを狙うが、下部フランジ部材12の環状孔11の近傍に、円周方向に沿って連続的に配置され、環状孔11の内部に配置されている金属ガスケット61を加熱する方法もある。加熱ヒータ42によって加熱された環状孔11の近傍の温度は、温度センサ34によって検出され、この検出信号は制御部36に出力される。制御部36はこの検出信号に基づいて、加熱ヒータ42による加熱量を制御することによって、金属ガスケット61の温度を所定温度に調節している。このように、加熱ヒータ42は、第1の実施の形態における加熱炉38に代わるものであり、本実施の形態では、加熱炉38を用いない。
【0059】
以上のように構成した金属ガスケット劣化加速装置2を用いて金属ガスケット61の劣化加速処理を行うことによって、加熱炉38を用いずに第1の実施の形態と同等の作用効果を奏することができる。
【0060】
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態を図5から図7を用いて説明する。
【0061】
図5は、第3の実施の形態に係るキャスクの落下試験方法を実現するためのキャスクの構成例を示す外形図である。
【0062】
すなわち、本実施の形態に係るキャスクの落下試験方法を実現するためのキャスクは、従来技術で説明したキャスク51に、温度センサ44と、制御部45と、加熱ヒータ46とを付加した構成としている。
【0063】
この加熱ヒータ46は、図5に示すように、キャスク51の外周を取り巻くように配置され、キャスク51を外側から加熱することによって、凹部62に配置されている金属ガスケット61(#a、#b)、および凹部63に配置されている金属ガスケット61(#c、#d)をそれぞれ加熱する。
【0064】
温度センサ44(#a)および温度センサ44(#b)は、図6に示すように、凹部62および凹部63のそれぞれ近傍に、円周方向に沿って所定の間隔を置いて配置され、加熱ヒータ46によって加熱された凹部62および凹部63の近傍の温度を検出し、この検出信号を制御部45に出力する。
【0065】
制御部45は、温度センサ44(#a)および温度センサ44(#b)から出力された検出信号に基づいて、加熱ヒータ46の加熱量を制御することによって、金属ガスケット61(#a、#b、#c、#d)の温度を所定温度に調節している。
【0066】
次に、以上のように構成した本実施の形態に係るキャスクの落下試験方法について図7のフローチャートを用いて説明する。
【0067】
まず、本実施の形態に係るキャスクの落下試験を行う場合には、Larson−Miller法のような加速試験手法に基づく条件(加熱温度、加熱時間)にしたがって、加熱ヒータ46によってキャスク51の外周が加熱されることによって、金属ガスケット61(#a、#b、#c、#d)が加熱される(S31)。
【0068】
加熱中における金属ガスケット61(#a、#b、#c、#d)の温度は、凹部62および凹部63の近傍に、円周方向に沿って等間隔に配置された温度センサ44(#a)および温度センサ44(#b)によって測定され、検出信号が制御部45に出力される(S32)。この検出信号に応じて加熱ヒータ46へ供給される電流が制御されることによって、所定温度に維持される(S33)。
【0069】
所定の加熱温度で所定の加熱時間加熱された場合(S34:Yes)には、加熱ヒータ46による加熱が停止される(S35)。所定の加熱時間加熱されていない場合(S34:No)には、S33に戻る。
【0070】
そして、1次蓋55と2次蓋59との間の空間におけるヘリウム圧力、および凹部63の外側におけるヘリウム圧力が図示しない圧力検出器によってそれぞれ検出される(S36)。
【0071】
その後、キャスク51の落下試験が行われ(S37)、落下してもキャスク51は破損しないか否かが確認される(S38)。そして、落下試験によってキャスク51が破損しない場合(S38:Yes)には、再び1次蓋55と2次蓋59との間の空間におけるヘリウムリーク率と、凹部63の外側におけるヘリウムリーク率とがそれぞれ図示しない圧力検出器によって検出され、落下試験前にステップS36で検出されたヘリウムリーク率と比較されることによってリーク検査がなされる(S39)。
【0072】
一方、落下試験によってキャスク51が破損した場合(S38:No)には、落下試験で得られた諸データに基づいて、キャスク51の設計変更等の対策を講じ、ステップS31に戻って再度加速劣化処理を行う(S40)。
【0073】
ステップS39で検出されたヘリウムリーク率が、落下試験前にステップS36で検出されたヘリウムリーク率よりも実質的に同じであればヘリウムはリークしていないと判定され(S41:Yes)、このキャスク51は、実使用期間を経て金属ガスケット61が劣化した状態において落下した場合であっても、密封能力を維持していることが確認される(S42)。
【0074】
一方、ステップS39で検出されたヘリウムリーク率が、落下試験前にステップS36で検出されたヘリウムリーク率よりも高い値あればヘリウムがリークしているものと判定され(S41:No)、このキャスク51は、実使用期間を経て金属ガスケット61が劣化した状態において落下した場合、密封能力を維持することができないことが確認される。この場合、落下試験で得られた諸データに基づいて、キャスク51あるいは金属ガスケット61のいずれに原因があるか等を究明し、その知見に基づいてキャスク51あるいは金属ガスケット61について、設計変更等の対策を講じ、ステップS31に戻って再度加速劣化処理を行う(S43)。
【0075】
上述したように、本実施の形態に係るキャスクの落下試験方法では、キャスク51に金属ガスケット61を取り付けたまま、金属ガスケット61を加熱ヒータ46で加熱することができる。また、凹部62および凹部63の温度を温度センサ44(#a)および温度センサ44(#b)によって検出し、制御部45がこの検出信号に基づいて加熱ヒータ46へ供給する電流を制御することによって、金属ガスケット61の温度を一定に制御することができる。
【0076】
このように加熱ヒータ46と、温度センサ44と、制御部45とを協調動作させることによって、第1および第2の実施の形態で用いているような金属ガスケット劣化加速装置1を用いずに、また加熱炉38を用いずに、金属ガスケット61をキャスク51に取り付けたまま劣化加速処理を行うことができる。
【0077】
その結果、落下試験前に金属ガスケット61を金属ガスケット劣化加速装置1から取り外して、キャスク51に取り付ける必要がなくなり、落下試験を容易に行うことが可能となるとともに、コストダウンを図ることが可能となる。
【0078】
以上、本発明の好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら説明したが、本発明はかかる構成に限定されない。特許請求の範囲の発明された技術的思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0079】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、金属ガスケットの劣化加速処理を行う場合に、キャスクを加熱炉に搬入することなく行うことができる。
【0080】
その結果、巨大な加熱炉を必要とせず、金属ガスケットの劣化加速処理を容易に行うことが可能なキャスクの落下試験方法を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るキャスクの落下試験方法を実現するための金属ガスケット劣化加速装置の構成例を示す縦断面図
【図2】第1の実施の形態に係るキャスクの落下試験方法を示すフローチャート
【図3】第1の実施の形態に係るキャスクの落下試験方法を示すフローチャート
【図4】第2の実施の形態に係るキャスクの落下試験方法を実現するための金属ガスケット劣化加速装置の構成例を示す縦断面図
【図5】第3の実施の形態に係るキャスクの落下試験方法を実現するためのキャスクの構成例を示す外形図
【図6】第3の実施の形態における金属ガスケットの狭持状態の一例を示すキャスクの詳細縦断面図
【図7】第3の実施の形態に係るキャスクの落下試験方法を示すフローチャート
【図8】キャスクの内部構造を示す鳥瞰図
【図9】金属ガスケットの狭持状態を示すキャスクの詳細縦断面図
【図10】金属ガスケットの構造を示す斜視図および断面図
【符号の説明】
1,2…金属ガスケット劣化加速装置
10…上部フランジ部材
11…環状孔
12…下部フランジ部材
13…凹所
14…透孔
15…ねじ孔
16…ボルト
17…ヘリウムガス導入用配管
18…導入端
19,24…封止バルブ
20…ヘリウムガス供給ボンベ
21…ヘリウムガス供給用配管
22…漏洩ヘリウムガス検出用配管
23…導出端
25…ヘリウム検出器
32…歪ゲージ
34,44…温度センサ
36,45…制御部
38…加熱炉
40…基準ボルト
41…基準歪ゲージ
42,46…加熱ヒータ
51…キャスク
52…本体胴
53…遮蔽体
54,65…開口部
55…1次蓋
56…トラニオン
57,60…固定ボルト
58…固定面
59…2次蓋
61…金属ガスケット
62,63…凹部
66…外被
67…内皮
68…コイルスプリング

Claims (4)

  1. 原子燃料を収納する内容器を備えたキャスクにおいて前記原子燃料が収納されたキャスクの内容器を密封するためのシール材として用いられ、前記内容器のフランジ部とこの内容器を塞ぐ上蓋のフランジ部との間に所定圧力で狭持される金属ガスケットを、互いに対向配置された前記内容器のフランジ部と形状および寸法をほぼ同一とする第1のフランジ部材と、前記上蓋のフランジ部と形状および寸法をほぼ同一とする第2のフランジ部材との間に配置し、
    前記第1および第2のフランジ部材に設けられた複数のボルトによって、前記第1および第2のフランジ部材を互いに接近する方向へ締め付けることにより、前記金属ガスケットに前記所定圧力を与え、
    前記金属ガスケットを間に配置している第1および第2のフランジ部材を加熱炉内に搬入し、この加熱炉によって加熱し、任意の加速試験方法による加速試験条件に基づいて所定時間、所定温度に保つことによって前記金属ガスケットを劣化させ、
    前記劣化した金属ガスケットを、前記第1および第2のフランジ部材の間から取り外し、前記内容器のフランジ部とこの内容器を塞ぐ上蓋のフランジ部との間に前記所定圧力で狭持されるように取り付け、
    この金属ガスケットが取り付けられたキャスクの落下試験を行うことによって、このキャスクの健全性を評価するキャスクの落下試験方法。
  2. 原子燃料を収納する内容器を備えたキャスクにおいて前記原子燃料が収納されたキャスクの内容器を密封するためのシール材として用いられ、前記内容器のフランジ部とこの内容器を塞ぐ上蓋のフランジ部との間に所定圧力で狭持される金属ガスケットを、互いに対向配置された前記内容器のフランジ部と形状および寸法をほぼ同一とする第1のフランジ部材と、前記上蓋のフランジ部と形状および寸法をほぼ同一とする第2のフランジ部材との間に配置し、
    前記第1および第2のフランジ部材に設けられた複数のボルトによって、前記第1および第2のフランジ部材を互いに接近する方向へ締め付けることにより、前記金属ガスケットに前記所定圧力を与え、
    この金属ガスケットを任意の加速試験方法による加速試験条件に基づいて加熱ヒータで加熱し、所定時間、所定温度に保つことによって劣化させ、
    前記劣化した金属ガスケットを、前記第1および第2のフランジ部材の間から取り外し、前記内容器のフランジ部とこの内容器を塞ぐ上蓋のフランジ部との間に前記所定圧力で狭持されるように取り付け、
    この金属ガスケットが取り付けられたキャスクの落下試験を行うことによって、このキャスクの健全性を評価するキャスクの落下試験方法。
  3. 原子燃料を収納する内容器を備えたキャスクにおいて前記原子燃料が収納されたキャスクの内容器を密封するためのシール材として用いられ、前記内容器のフランジ部とこの内容器を塞ぐ上蓋のフランジ部との間に所定圧力で狭持された金属ガスケットを、
    任意の加速試験方法による加速試験条件に基づいて、前記キャスクの外周面に配置された加熱ヒータで加熱し、所定時間、所定温度に保つことによって前記金属ガスケットを劣化させ、
    しかる後に、前記キャスクの落下試験を行うことによって、このキャスクの健全性を評価するキャスクの落下試験方法。
  4. 請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載のキャスクの落下試験方法において、
    前記任意の加速試験方法とは、前記加速パラメータLMPが、前記所定温度Tと、前記金属ガスケットの材質に依存する定数Cと、前記所定時間tとを用いて、
    LMP=T×(C+logt) で表されるLarson−Miller法であるキャスクの落下試験方法。
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