JP3554022B2 - 画像装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は光プリンタヘッド等の画像形成装置やイメージセンサ等の画像読み取り装置等に使用される画像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の画像装置、例えば光プリンタヘッド等の画像形成装置に使用される画像装置は通常、複数個のレンズを所定の間隔で直線状に配列支持したポリカーボネート等の樹脂から成るレンズプレートと、多数の発光ダイオード素子アレイが直線状に配列実装されたポリカーボネート等の樹脂から成るベースプレートとをハウジングに各レンズと各発光ダイオード素子アレイとが1対1に対応するように併設固定させた構造を有しており、各発光ダイオード素子アレイの各発光ダイオード素子を外部電気信号に対応させて個々に選択的に発光させるとともに、該発光ダイオード素子が発光した光をレンズを介して外部の感光体に結像させ、感光体に潜像を形成させることによって画像形成装置として機能する。
【0003】
尚、前記ベースプレート上に直線状に配列実装される発光ダイオード素子アレイは一般にその内部に64個の発光ダイオード素子が直線状に配列されて構成されており、B4サイズの画像形成装置に使用する場合には前記発光ダイオード素子アレイはその32個が各々を各レンズに1対1に対応するようにしてベースペレート上に実装されることとなる。
【0004】
また前記各発光ダイオード素子アレイはその下面に共通電極を有しており、該共通電極をベースプレートの上面に予め被着形成させておいた共通電極配線に例えば、エポキシ樹脂に銀粉末等を添加した導電性樹脂接着剤を介し接着することによって共通電極を共通電極配線に電気的接続させつつベースプレート上に実装される。
【0005】
更に前記ベースプレートの上面に実装されている各発光ダイオード素子アレイはその個別電極がベースプレートの上面に被着形成されている個別電極配線にボンディングワイヤを介して電気的に接続されており、ベースプレート上面の共通電極配線及び個別電極配線を外部電気回路に接続することによって発光ダイオード素子アレイの各発光ダイオード素子は外部電気回路と電気的に接続されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来の画像装置においては、発光ダイオード素子アレイに設けた個別電極がベースプレートの個別電極配線にボンディングワイヤを介して接続されており、発光ダイオード素子アレイの個別電極は数千と極めて多いことから発光ダイオード素子アレイの個別電極をベースプレートの個別電極配線に電気的接続するのに長時間が必要で、画像装置の製造作業性が悪く、製品としての画像装置を高価とする欠点を有していた。
【0007】
尚、上述の実施例においては光プリンタヘッド等の画像形成装置に使用される画像装置を例に採って説明したが、固体撮像素子アレイを用いたイメージセンサ等の画像読み取り装置等に使用される画像装置においても同様の欠点を有する。
【0008】
そこで上記欠点を解消するために本願出願人は先に画像素子アレイを、共通電極配線を有する第1基板と、個別電極配線及び窓部を有する第2基板との間に、各画像素子アレイの受発光部が窓部と対向するように配置させ、各画像素子アレイの共通電極を第1基板の共通電極配線に接続するとともに個別電極を第2基板の個別電極配線にフリップチップ接続により接続させた画像装置を提案した。
【0009】
かかる画像装置によれば画像素子アレイに設けた個別電極が第2基板の個別電極配線にフリップチップ接続により接続されることから個別電極の数が数千あるとしてもその全てが第2基板の個別電極配線に一度に、且つ強固に電気的接続されることとなり、その結果、画像装置の生産性及び信頼性が極めて優れたものとなる。
【0010】
しかしながら、この画像装置においては画像素子アレイに設けた個別電極を第2基板の個別電極配線にフリップチップ接続により接続させる際、個別電極の数が数千と多く、個々の個別電極の形状が極めて小さいため各個別電極を所定の個別電極配線に正確に当接させるのが困難で誤接続を生じやすく、誤接続を生じると画像形成装置として使用する場合には感光体に所望の潜像を形成することができず、また画像読み取り装置として使用する場合には外部画像情報を正確に読み取ることが不可となる欠点を誘発した。
【0011】
【発明の目的】
本発明は上記諸欠点に鑑み案出されたもので、その目的は発光ダイオード素子が発する光をレンズを介して感光体面に照射し、感光体に画像品質の高い潜像を正確に形成することができる、或いは外部画像情報をレンズを介して固体撮像素子アレイに正確に結像させ、固体撮像素子アレイに外部画像情報に対応する正確な電気信号を発生させることができる生産性の良い、安価な画像装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ハウジングに、複数個のレンズをレンズプレートで支持したレンズ部材と、多数の画像素子アレイを有する画像素子部材とを併設固定させた画像装置であって、前記画像素子部材は共通電極配線を有し、前記レンズプレートと同じ材質で形成された第1基板と、個別電極配線及び窓部を有する第2基板との間に、複数個の画像素子アレイを、該画像素子アレイの受発光部が窓部と対向するように配するとともに各画像素子アレイの共通電極を第1基板の共通電極配線に接続し、個別電極を第2基板の個別電極配線にフリップチップ接続により接続させて形成され、且つ前記ハウジングに設けた前記第1基板及び第2基板の厚み方向を挿通する位置決め部材で位置合わせされてハウジング内に配置されているものである。
【0013】
【作用】
本発明の画像装置によれば、ハウジングに位置決め部材を設け、該位置決め部材で共通電極配線に画像素子アレイが実装されている第1基板と、個別電極配線及び窓部を有する第2基板とを位置合わせするようにしたことから、各画像素子アレイはその個別電極が数千あるとしてもその全てを第2基板の所定個別電極配線に一度に簡単に、正確に当接させることができ、その結果、画像素子アレイの各電極を所定の個別電極配線に正確、且つ強固に電気的接続するのを可能として画像装置の生産性及び信頼性を極めて優れたものとする。
更に本発明の画像装置によれば、前記第1基板と、ハウジングに取着されるレンズ部材のレンズプレートとを同じ材質で形成するようにしたことから、画像装置の使用に際し、レンズプレートと第1基板の両者に熱が印加されてもレンズプレートと第1基板とは略同一の量だけ熱膨張してレンズプレートに支持されている各レンズと第1基板に実装されている各画像素子アレイとの間に位置ズレが発生することはなく、この画像装置を光プリンタヘッド等の画像形成装置に使用した場合は、発光ダイオード素子が発する光をレンズを介して感光体面に正確、且つ鮮明に結像させ、感光体により高品質の潜像を形成することが可能となる。また一方、この画像装置をイメージセンサ等の画像読み取り装置に使用した場合は、外部からの画像情報をレンズを介して固体撮像素子アレイに正確に結像させることができ、画像情報に対応した正確な電気信号を発生させることが可能となる。
【0014】
【実施例】
次に本発明を添付図面に基づき詳細に説明する。
図1及び図2は本発明の画像装置を画像形成装置としての光プリンタヘッドに採用した場合の一実施例を示し、1 は画像素子部材、5 はレンズ部材、8 はハウジングである。
【0015】
前記画像素子部材1は第1基板2 と、複数個の発光ダイオード素子アレイ3 と、中央部に窓部4aを有する第2基板4 とから構成されている。
【0016】
前記画像素子部材1 の第1基板2 は発光ダイオード素子アレイ3 を支持する支持部材として作用し、その上面には複数個の発光ダイオード素子アレイ3 が直線状に配列実装されている。
【0017】
前記第1基板2 は酸化アルミニウム質焼結体や結晶化ガラス、石英、ガラスエポキシ樹脂等から成り、例えば、酸化アルミニウム質焼結体から成る場合は、アルミナ、シリカ、カルシア、マグネシア等の原料粉末に適当な有機溶剤、溶媒を添加混合して泥漿状となすとともにこれを従来周知のドクターブレード法やカレンダーロール法等を採用することによってセラミックグリーンシート(セラミック生シート)を得、しかる後、前記セラミックグリーンシートを所定形状に打ち抜き加工するとともに高温(約1500℃)で焼成することによって製作される。
【0018】
また前記第1基板2 上に実装される発光ダイオード素子アレイ3 は複数個の発光ダイオード素子3aから成り、該発光ダイオード素子3aは外部電気信号に対応して個々に選択的に発光し、発光した光を感光体P表面に照射することによって感光体Pに画像を形成するための潜像を形成する。
【0019】
前記発光ダイオード素子3aはGaAsP 系、GaP 系の発光ダイオードが使用され、例えば、GaAsP 系の発光ダイオードの場合には、まずGaAsの基板を炉中にて高温に加熱するとともにAsH ( アルシン) とPH( ホスヒン) とGa( ガリウム) を適量に含むガスを接触させて基板表面にn 型半導体のGaAsP(ガリウムー砒素ーリン) の単結晶を成長させ、次にGaAsP 単結晶表面にSi( 窒化シリコン) の窓付膜を被着させるとともに該窓部にZn( 亜鉛) のガスをさらし、n 型半導体のGaAsP 単結晶の一部にZnを拡散させてp 型半導体を形成し、pn接合をもたすことによって形成される。
【0020】
尚、前記発光ダイオード素子3aはB4サイズの光プリンタヘッドの場合、2048個(1mm当たり8 個) が直線状に配列されており、具体的には64個の発光ダイオード素子3aを一単位とした発光ダイオード素子アレイ3 を32個、直線状に配列することによって2048個の発光ダイオード素子3aが第1基板2 上に配列されている。
【0021】
また前記第1基板2 上への発光ダイオード素子アレイ3 の実装は、第1基板2 の上面に予め所定パターンの共通電極配線2aを被着形成しておくとともに該共通電極配線2aに発光ダイオード素子アレイ3 下面の共通電極31を半田を介し接合させることによって行われる。この場合、半田は短時間で溶融固化するとともにセルフアライメント効果、即ち、第1基板2 に被着させた共通電極配線2aと発光ダイオード素子アレイ3 の共通電極31とを互いに対向するように引き寄せる効果があるため発光ダイオード素子アレイ3 は第1基板2 に被着させた共通電極配線2aの所定位置に極めて正確に実装されることとなる。
【0022】
前記第1基板2 に被着形成されている共通電極配線2aは第1基板2 の上面にアルミニウムや銅等の導電性材料を蒸着法やスパッタリング法等により所定厚みに被着させるとともにこれをエッチング法により所定パターンに加工し、しかる後、表面にニッケルメッキや金メッキを施すことによって第1基板2 の上面に被着形成される。
【0023】
更に前記第1基板2 上に実装された発光ダイオード素子アレイ3 の上面には、例えば、酸化アルミニウム質焼結体や結晶化ガラス、石英、ガラスエポキシ樹脂等から成り、中央部に発光ダイオード素子アレイ3 と後述するレンズ7 との光の通路を形成するための約100 μm 程度の幅の窓部4aを有し、下面に個別電極配線4bが被着された第2基板4 が接合固定されている。
【0024】
前記第2基板4 は各発光ダイオード素子3aの個別電極32を外部電気回路に電気的に接続する作用を為し、第2基板4 に被着させた個別電極配線4bに各発光ダイオード素子3aの個別電極32をフリップチップ接続、具体的には各発光ダイオード素子アレイ3 の上面に第2基板4 を、該発光ダイオード素子アレイ3 に設けた各発光ダイオード素子3aの個別電極32と第2基板4 に被着させた個別電極配線4bとが間に半田バンプを挟み対向するようにして載置させ、しかる後、前記半田バンプを加熱溶融させ、各発光ダイオード素子3aの個別電極32と第2基板4 の個別電極配線4bとを半田接合することによって各発光ダイオード素子3aの個別電極32は外部電気回路に接続される第2基板4 の個別電極配線4bに電気的に接続されることとなる。この場合、各発光ダイオード素子3aの個別電極32はその総数が数千と多いもののその全てが第2基板4 の下面に被着させた個別電極配線4bに一度に、且つ強固に電気的接続されることとなり、その結果、画像装置の生産性及び信頼性が極めて優れたものとなる。
【0025】
前記第2基板4 は酸化アルミニウム質焼結体や結晶化ガラス、石英、ガラスエポキシ樹脂等から成り、例えば酸化アルミニウム質焼結体等の不透明材から成る場合には中央部に開口が設けられ、該開口が発光ダイオード素子アレイ3 とレンズ7 との光の通路を形成するための窓部4aとなり、また結晶化ガラスや石英等の透明材から成る場合にはその中央領域がそのまま発光ダイオード素子アレイ3 とレンズ7 との光の通路を形成するための窓部4aとなる。
【0026】
尚、前記第2基板4 が酸化アルミニウム質焼結体等の不透明材から成る場合、第2基板4 の中央部にレーザー等を用いた穴あけ加工を施すことによって各発光ダイオード素子3aが発する光をレンズ7 側に透過させる窓部4aとしての開口が所定形状に形成される。
【0027】
また前記第2基板4の下面に被着形成した個別電極配線4bは前記第1基板2 の上面に設けた共通電極配線2aと同じ材料、同じ方法を採用することによって第2基板4 の下面に被着形成される。
【0028】
更に前記第1 基板2 、発光ダイオード素子アレイ3 及び第2 基板4 から成る画像素子部材1 はその上部に一定距離を隔ててレンズ部材5 が併設されている。
【0029】
前記レンズ部材5 は複数個の穴6aが直線状に配列形成されているレンズプレート6 と複数個のレンズ7 とから成り、レンズプレート6 に設けた穴6aにレンズ7 当接させるとともに接着剤を介し接着固定することによって形成されている。
【0030】
前記レンズ部材5 のレンズプレート6 は上面に複数個のレンズ7 を所定の間隔で支持する支持部材として作用し、また穴6aは発光ダイオード素子アレイ3 の各発光ダイオード素子3aが発する光をレンズ7 へ透過させる作用を為す。
【0031】
前記レンズプレート6 は、例えば結晶化ガラスや石英等の発光ダイオード素子アレイ3 が実装される第1基板2 と同じ材質で形成されており、レンズプレート6 を第1基板2 と同じ材質で形成しておくと画像形成装置として使用に供した際、レンズプレート6 と第1基板2 の両者に熱が印加されてもレンズプレート6 と第1基板2 とは略同一の量だけ熱膨張してレンズプレート6 に支持されている各レンズ7 と第1基板2 に実装されている各発光ダイオード素子アレイ3 との間に位置ズレが発生することはなく、その結果、各発光ダイオード素子3aが発する光はレンズ7 を介して感光体P 面に正確、且つ鮮明に結像し、感光体P により高品質の潜像を形成することが可能となる。
【0032】
また前記レンズプレート6 に支持された各レンズ7 は各発光ダイオード素子3aが発する光を感光体P 面に照射させる作用を為し、アクリル樹脂やポリカーボネート樹脂等の透明樹脂、或いはガラス等の透明無機物で形成されたレンズが好適に使用される。
【0033】
前記各レンズ7 はその外表面の一部をレンズプレート6 にエポキシ樹脂系の弾性接着剤を介し接着することによってレンズプレート6 に所定間隔で直線状に接着される。
【0034】
更に前記画像素子部材1及びレンズ部材5 はその各々をハウジング8 に固定させることによって各発光ダイオード素子アレイ3 と各レンズ7 とが所定距離を隔てて1 対1 に対応するように併設されている。
【0035】
前記ハウジング8 はアルミダイカストやマグネシウムダイカスト等の金属材料や液晶ポリマー等の耐熱材料から成り、その上部に第1 規準面8aを、下部に第2 規準面8bを有しており、ハウジング8 の第1 基準面8aにレンズ部材5 のレンズプレート6 を、ハウジング8 の第 2基準面8bに画像素子部材1 の第2基板4 を当接固定させることによって各発光ダイオード素子アレイ3 と各レンズ7 とは間に所定距離を隔てて1 対1 に対応するようになっている。
【0036】
また前記ハウジング8 はその下部に位置決め部材8cが設けられており、該位置決め部材8cには前記第1基板2 及び第2基板4 の両方に設けた穴2b、4cが挿通する。
【0037】
前記ハウジング8 に設けた位置決め部材8cは第1基板2 と第2基板4 の位置合わせをする作用を為し、各発光ダイオード素子3aの個別電極32を第2基板4 に被着させた個別電極配線4bにフリップチップ接続により接続させる際、ハウジング8 に設けた位置決め部材8cに第2基板4 に設けた穴4c及び発光ダイオード素子アレイ3 が実装された第1 基板2 に設けた穴2bを順次挿通させると、第2基板4 に被着させた個別電極配線4bが第1基板2 に実装された各発光ダイオード素子3aの個別電極32に簡単、且つ正確に対向当接することとなり、各発光ダイオード素子3aの電極が数千あり、形状が極めて小さなものであるとしてもその全てを第2基板4 の所定の個別電極配線4bに一度に、正確に当接させることができ、その結果、各発光ダイオード素子3aの電極と第2基板4 の個別電極配線4bとの間のフリップチップ接続に誤接続を生じることはなく、感光体P に所望の潜像を形成することが可能となる。
【0038】
尚、前記ハウジング8 は金属材料から成る場合は従来周知の金属鋳込み成形法を採用することによって、また液晶ポリマー等から成る場合は射出成形法を採用することによって所定形状に形成され、また位置決め部材8cはハウジング8 を形成する際に同時にハウジング8 の下部に形成される。
【0039】
かくして、本発明の画像装置によれば画像素子部材1 の各発光ダイオード素子3aに所定の電力を印加して各発光ダイオード素子3aを個別に選択的に発光させ、該各発光ダイオード素子3aが発光した光をレンズ部材5 のレンズ7 を介して外部の感光体P 面に結像させ、感光体P に所定の潜像を形成することによって画像形成装置として機能する。
【0040】
尚、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば種々の変更は可能であり、例えば、上述の実施例ではレンズ部材5 として複数個の穴6aが直線状に配列形成されているレンズプレート6 に複数個のレンズ7 を接着固定させたものを使用したが、これを棒状セルフフォーカシングレンズを多数配列させた、所謂、セルフォックレンズに変えてもよい。
【0041】
さらに上述の実施例では光プリンタヘッド等の画像形成装置に使用する場合を例に採って説明したが、発光ダイオード素子アレイを個体撮像素子アレイに変えてイメージセンサ等の画像読み取り装置にも使用可能である。
【0042】
【発明の効果】
本発明の画像装置によれば、ハウジングに位置決め部材を設け、該位置決め部材で共通電極配線に画像素子アレイが実装されている第1基板と、個別電極配線及び窓部を有する第2基板とを位置合わせするようにしたことから、各画像素子アレイはその個別電極が数千あるとしてもその全てを第2基板の所定個別電極配線に一度に簡単に、正確に当接させることができ、その結果、画像素子アレイの各電極を所定の個別電極配線に正確、且つ強固に電気的接続するのを可能として画像装置の生産性及び信頼性を極めて優れたものとする。
更に本発明の画像装置によれば、前記第1基板と、ハウジングに取着されるレンズ部材のレンズプレートとを同じ材質で形成するようにしたことから、画像装置の使用に際し、レンズプレートと第1基板の両者に熱が印加されてもレンズプレートと第1基板とは略同一の量だけ熱膨張してレンズプレートに支持されている各レンズと第1基板に実装されている各画像素子アレイとの間に位置ズレが発生することはなく、この画像装置を光プリンタヘッド等の画像形成装置に使用した場合は、発光ダイオード素子が発する光をレンズを介して感光体面に正確、且つ鮮明に結像させ、感光体により高品質の潜像を形成することが可能となる。また一方、この画像装置をイメージセンサ等の画像読み取り装置に使用した場合は、外部からの画像情報をレンズを介して固体撮像素子アレイに正確に結像させることができ、画像情報に対応した正確な電気信号を発生させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像装置を画像形成装置としての光プリンタヘッドに採用した場合の一実施例を示す拡大縦断面図である。
【図2】図1の横断面図である。
【符号の説明】
1・・・・画像素子部材
2・・・・第1基板
2a・・・共通電極配線
3・・・・発光ダイオード素子アレイ
3a・・・発光ダイオード素子
4・・・・第2基板
4a・・・窓部
4b・・・個別電極配線
5・・・・レンズ部材
7・・・・レンズ
8・・・・ハウジング
8c・・・位置決め部材
31・・・共通電極
32・・・個別電極

Claims (1)

  1. ハウジングに、複数個のレンズをレンズプレートで支持したレンズ部材と、多数の画像素子アレイを有する画像素子部材とを併設固定させた画像装置であって、
    前記画像素子部材は共通電極配線を有し、前記レンズプレートと同じ材質で形成された第1基板と、個別電極配線及び窓部を有する第2基板との間に、複数個の画像素子アレイを、該画像素子アレイの受発光部が窓部と対向するように配するとともに各画像素子アレイの共通電極を第1基板の共通電極配線に接続し、個別電極を第2基板の個別電極配線にフリップチップ接続により接続させて形成され、且つ前記ハウジングに設けた前記第1基板及び第2基板の厚み方向を挿通する位置決め部材で位置合わせされてハウジング内に配置されていることを特徴とする画像装置。
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