JP3553652B2 - Shape measuring device, inspection device, and product manufacturing method - Google Patents
Shape measuring device, inspection device, and product manufacturing method Download PDFInfo
- Publication number
- JP3553652B2 JP3553652B2 JP19560494A JP19560494A JP3553652B2 JP 3553652 B2 JP3553652 B2 JP 3553652B2 JP 19560494 A JP19560494 A JP 19560494A JP 19560494 A JP19560494 A JP 19560494A JP 3553652 B2 JP3553652 B2 JP 3553652B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- target
- measurement
- phase
- inspection
- image
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、物体の三次元形状を計測する計測方法を採用する形状計測装置、及び三次元計測データを利用して製品を検査する検査装置、及び製品製造ライン中の半製品を検査し、不良品を修理修正する場合に利用される製品製造方法に関するものであり、特に、自動化検査のための三次元形状情報獲得技術の中でも特に形状が未知で、非完全拡散反射表面(非ランバート面:後述)を有する対象に適用される検査装置、及びこれらの検査装置を利用した製品製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から物体の三次元形状を計測したり、その計測データを用いて自動化検査を行ったりする必要性は多くの産業分野において発生している。これらの場合は、三次元計測方法から見て、既知形状の対象の発見、同定、選別を目的とする場合と、対象の形状が未知で、その形状を自動的に知ろうとする場合とに大別される。後者の場合は、前者に比して数段困難な場合が多く、現在の三次元画像計測技術を以ってしても、必ずしも満足すべき成果が収められるとは限らない。対象の形状が未知の場合には、通常用いられる代表的三次元形状計測法である受動的センシング法の一種、両眼視三角測量法の適用が不可能であるために、能動的センシング法を採用するが、この方法にも限界及び短所がある。
【0003】
能動的センシング法は既知のパタンを有する構造化光(Structured light)を対象に投光し、対象表面に当たった光の構造が対象の形状に従って歪むので、その歪み方を画像検出して対象の形状を三角測量法の逆問題解として算出する方法として知られている。例えば、光源からの光束を一定の形態を成す単数や複数のスリットを通過させることによりパタン光とし、これを対象に投光する方法がある(井口征士・佐藤宏介著「三次元画像計測」、昭晃堂、1990年、2章参照)。これらの従来法は、直進光束を構成するパタンを完全拡散反射表面即ち、ランパート面(Lambertian surface)の対象に投光すること、及び対象に対して一定の角度に配置された撮像装置が対象形状により、歪みを受けた変形投光パタンを撮像することをその基本原理としている。
【0004】
ところが、本発明の課題は未知形状の計測であり、対象の代表的表面形状を自由曲面体とすると、前述のパタン光の計測限界は生成されたパタンの精細度に依存するので、それよりも急峻な、あるいは細い表面変化を有する自由曲面は計測対象範囲から外されることになる。また、多くの物体表面は完全なランバート面ではなく、多少のハイライト部を伴うものなので、これが投光パタン検出の障害となり、計測に良好な結果が得られないこともしばしば生起する。
【0005】
このような構造化光を用いる三角測量法は基本原理として距離計測法であるが、これに対して対象表面の非ランバート性を利用する表面角度センシング法がある。その計測原理は、光源と受光センサと対象を一定の幾何光学的位置関係(ジオメトリ)に設定することによって、対象表面からの正反射成分を検出し、未知形状の表面法線ベクトルを計測するものである。例えば、Arthur C.Sanderson et al. は、その論文(“Structured highight inspection of specular surfaces ”,IEEE Transactions on Pattern Analysis and Machine Intelligence, Volume 10,Number 1,pages 46−51,1988)において、半球構造体の内側に光ファイバで誘導した多数の点光源を配置し、上方よりそれぞれの照射角度を以って対象に投光し、その真上に設置したカメラで正反射光を撮像する計測方法を発表している。対象の表面法線ベクトルのモデルはガウス球なので、光源の概念構成は図24に示したようになる。このような表面法線ベクトルの直接的センシング法は絶対値計測法ではないので、別途基準位置を計測する付帯条件を必要とするが、急峻な面や微細な部分の面素の表面角度の検出も可能な実用性の高い方法である。
【0006】
しかし、彼等の装置は、その後の論文(Shree K.Nayar et al., “Specular surface inspection using structured highlight and Gaussian Images ”,IEEE Transactions on Robotics and Automation,Volume 6,Number 2,page 214,1990 )によると、127個の点光源を直列時分割的に点灯していくと、1回の計測のための各画像フレームの取込みに7.62秒も要してしまい、とても実用的とは言えない。そこで、彼等は、7光源ずつの組合わせ点灯により、7画像フレーム取込みで課題を解決したと報告しているが、複数光源の同時点灯によるセンシングの信頼性は、特に未知の自由曲面体においては、顕著に低下してしまう。例えば、対象が波形状表面をなしていると不都合が生じる。それは、1光源に対応して正反射をする箇所は1箇所ではないからで、複数個光源を点灯すると、表面ハイライト反射点がどの光源に対応しているのか判別不能となる。即ち、彼等の解決法は単調凹面あるいは単調凸面の対象にしか適用できないのである。このように能動的三次元計測法の最近の成果である表面角度センシング法も実用化には未だ一歩届かない状況にある。彼等の方法は、対象表面の各法線ベクトルNを投光撮像ジオメトリの逆問題解として、その天頂角成分ベクトルθ=arccos(Nz)と、その方位角成分ベクトルφ=arctan(Ny/Nx)、(ここでx、y、zは三次元直交座標軸)を几帳面に計測しようとする方法である。
【0007】
これに対し、この方法の長所を生かした上で、実用性を発揮しようとした検査装置も発表されている。例えば、はんだ付接合部のはんだ形状情報をセンシングするために方位角成分検出を断念し、円環状の光源を異なる高さから(即ち対象への異なる入射天頂角)の照明によって、表面法線ベクトルの中の天頂角成分だけを検出する装置である。この場合は、フレーム画像取込み回数も前述の全方向全時分割法に比して、遙かに少数で済み、演算プロセスもずっと簡単なので、検査速度の向上が実現できている。しかし、これは飽くまでも実用性を最優先するための簡略法であり、真の意味での三次元形状情報は得られていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
未知の対象の三次元形状計測法を実用化するためには能動的センシング法の中でも、表面角度センシング法が理論上適合している。しかし、この方法は前述したような“画像取込み時間浪費型”であるために実用化には程遠い。また、計測目的や対象の特性から必ずしも常に全方向センシングを必要とするわけではないので、方法上何等かの省略を加え、実用化を計ると投光撮像ジオメトリが固定化されるため、そのジオメトリで検出できる範囲も固定されてしまい、計測装置としての適用範囲が限定される。その典型的な例が上述の天頂角ベクトルのみをセンシングする検査装置である。この例は方位角成分センシングを放棄したために、計測データから対象の三次元形状を再構成することが出来ない。そこで、この表面角度センシング法の全方向センシングを省略を加えずに実行し、また省略が可能な場合には、自在に省略した計測法を適用出来る計測装置の実現こそ、本発明が解決しようとする課題である。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用】
上述の課題を解決するために、本発明は表面角度センシング法の投光撮像ジオメトリ機能が固定化されたハードウェア依存型のせいで実用化を阻害されていると考え、これをソフトウェア型機能とすることによって実用化ボトルネックを排除する提案を行っている。そのための手段としては、投光手段にカラー画像表示装置を用いた上、投光撮像方式規定手段からの指令によって必要なカラー画像パタンを自在に画面上に生成し、その構造化光束を対象に投光し、カラー撮像することによって表面形状情報として必要な情報を省略化することなく獲得する形状計測方法を提案している。この提案により、表面角度のカラー分割センシング法と時分割センシング法を容易に組合わせることが出来るようになったので、特に天頂角成分ベクトルセンシング位相と方位角成分ベクトルセンシング位相に、それぞれの計測用画像パタンを投光装置の画面に表示し投光することで、従来、最大の難問題であった表面法線ベクトルの完全計測を実用条件の中で達成している。また、本発明になる形状計測装置に品質良否判定プログラムを付加することで、実用性のある検査装置の実現を提案している。更に、本発明に係る自動検査を実施しつつ不良品を修理修正することにより、半製品を完成品とする製造方法をも提案している。
【0010】
特許請求範囲の請求項1に係る形状計測装置は、鏡面対象の表面角度を計測する三次元形状計測装置であって、カラー画像表示装置であり、第一位相においては表面法線ベクトル天頂角成分センシング・パタンを表示して対象を照明し、第二位相においては表面法線ベクトル方位角成分センシング・パタンを表示して対象を照明する投光手段と、この投光手段とは、対象に対して三次元形状計測を可能とする幾何光学的空間位置関係に設置され、対象を前記2位相の照明にそれぞれ同期して撮像し、各位相において得られた2組の画像信号を出力する撮像手段と、画像信号を貯蔵するメモリ手段と、貯蔵された2組の画像信号を組合せて対象表面各面素の法線ベクトルを演算し、対象の三次元形状を算出する演算手段と、を備えている。
【0011】
この形状計測装置は、能動的三次元情報センシングにおける投光光束構造をソフトウェア指示により、画像表示装置の画面上のカラーパタンとして描出し、自在に投光パタンを生成して目的に応じた三次元形状計測を実行出来るようにしている。即ち、計測対象と投光手段と撮像手段が一定の幾何光学的配置に固定化された計測装置において、投光手段がカラー画像表示装置であり、採用した三次元計測方法に従って、その画面上に第一位相においては表面法線ベクトル天頂角成分センシング・パタンを表示し、第二位相においては表面法線ベクトル方位角成分センシング・パタンを表示し、その光束の投光を受けた計測対象を撮像装置が撮像して出力した各位相の2組の画像信号から採用した三次元計測方法に応じて、演算手段が三次元形状計測演算を実施し、計測対象の三次元形状を算出する形状計測装置であり、目的に応じて三次元形状計測投光手段と撮像手段の投光撮像方式を規定することが出来る。
【0012】
また、投光手段と撮像手段が第一位相と第二位相において画像センシングすることができ、しかも各位相における投光パタンが異なるようになしているので、それらの画像データをメモリして計測演算すれば、最少回数の撮像によって対象の十分な三次元データが得られる。
更に、表面法線ベクトルのうちの天頂角成分ベクトル計測のためのパタン光を投光して撮像する第一位相と、同じく方位角成分ベクトル計測のためのパタン光を投光して撮像する第二位相とを用意したので、両位相の画像データをメモリして三次元形状計測演算に利用し、最短時間で対象の表面法線ベクトルが算出できる。
【0013】
請求項2に係る形状計測装置は、請求項1に記載のものにおいて、投光手段は、対象を原点とする幾何光学的空間座標に位置付けた仮想ガウス球表面上の緯度線あるいは経度線もしくは緯度上のエリアあるいは経度上のエリアを中心射影法あるいはその他の球体投影法に基づいて、前記投光手段画面上に描出することによって対象の表面法線ベクトルセンシング・パタンとしたことを特徴とするものである。
【0014】
この形状計測装置は、投光手段の画面上に表示するパタンの描出方法に関し、このパタンは、計測対象を原点とする空間座標に仮想的に位置するガウス球表面上の緯度線あるいは経度線もしくは緯度上のエリアあるいは経度上のエリアを画面上に中心射影法あるいはその他の投影法により描いたパタンである。
【0015】
請求項3に係る検査装置は、三次元形状計測方法採用の鏡面対象検査装置であって、カラー画像表示装置であり、第一位相においては表面法線ベクトル天頂角成分センシング・パタンを表示して対象を照明し、第二位相においては表面法線ベクトル方位角成分センシング・パタンを表示して対象を照明する投光手段と、この投光手段とは、対象に対して三次元形状計測を可能とする幾何光学的空間位置関係に設置され、対象を前記2位相の照明にそれぞれ同期して撮像し、各位相において得られた2組の画像信号を出力する撮像手段と、画像信号を貯蔵するメモリ手段と、貯蔵された2組の画像信号を組合せて対象表面各面素の法線ベクトルを演算し、対象の三次元形状を算出する演算手段と、演算手段の三次元計測演算データを用いて対象の品質良否判定を行う判定手段とを備えている。
【0016】
この検査装置は、請求項1記載の装置の構成に加えて判定手段を備え、計測された対象の三次元形状データを用いて対象品質の良否判定を行う。
【0017】
請求項4に係る検査装置は、三次元形状計測方法採用の鏡面対象検査装置であって、カラー画像表示装置であり、第一計測位相においては表面法線ベクトル天頂角成分センシング・パタンを表示して対象を照明し、第二計測位相においては表面法線ベクトル方位角成分センシング・パタンを表示して対象を照明する投光手段と、この投光手段とは、対象に対して三次元形状計測を可能とする幾何光学的空間位置関係に設置され、対象を前記2計測位相の照明にそれぞれ同期して撮像し、各計測位相において得られた2組の画像信号を出力する撮像手段と、画像信号を貯蔵するメモリ手段と、貯蔵された2組の画像信号を組合せて対象表面各面素の法線ベクトルを演算し、対象の三次元形状を算出する演算手段と、演算手段の三次元計測演算データを用いて対象の品質良否判定を行う判定手段と、第一検査位相において自動検査され、不良判定された対象を同定するデータ(IDデータ)を保存する保存手段と、第二検査位相において前記同定データを用いて選択され、投光手段が白色エリア表示して対象を白色照明し、撮像手段によって撮像された不良判定対象の画像を、不良判定の目視再検査に供するため表示する表示手段とを備えたものである。
【0018】
この検査装置は、自動検査位相で不良判定した検査対象の同定データ(IDデータ)をメモリし、その同定データを用いて、対象の自動検査が完了した後に自動検査不良判定対象を撮像してその画像を表示し、目視による再検査に提供する。
【0019】
請求項5に係る製品製造方法は、鏡面対象の形状を検査し、不良判定された対象に修理修正を施すことによって、半製品から完成品を製造する方法であって、製品製造ライン内に、三次元形状計測装置であって、カラー画像表示装置であり、第一位相においては表面法線ベクトル天頂角成分センシング・パタンを表示して対象を照明し、第二位相においては表面法線ベクトル方位角成分センシング・パタンを表示して対象を照明する投光手段と、この投光手段とは、対象に対して三次元形状計測を可能とする幾何光学的空間位置関係に設置され、対象を前記2位相の照明にそれぞれ同期して撮像し、各位相において得られた2組の画像信号を出力する撮像手段と、画像信号を貯蔵するメモリ手段と、貯蔵された2組の画像信号を組合せて対象表面各面素の法線ベクトルを演算し、対象の三次元形状を算出する演算手段とを備える検査装置を設置し、この検査装置を使用する。
【0020】
そして、その検査装置により、半製品の品質の良否判定を行い、不良判定された箇所の修理修正を行い、半製品を完成する。
【0021】
請求項6に係る製品製造方法は、鏡面対象の形状を検査し、不良判定された対象に修理修正を施すことによって、半製品から完成品を製造する方法であって、製品製造ライン内に、三次元形状計測方法採用の検査装置であって、カラー画像表示装置であり、第一計測位相においては表面法線ベクトル天頂角成分センシング・パタンを表示して対象を照明し、第二計測位相においては表面法線ベクトル方位角成分センシング・パタンを表示して対象を照明する投光手段と、この投光手段とは、対象に対して三次元形状計測を可能とする幾何光学的空間位置関係に設置され、対象を前記2計測位相の照明にそれぞれ同期して撮像し、各計測位相において得られた2組の画像信号を出力する撮像手段と、画像信号を貯蔵するメモリ手段と、貯蔵された2組の画像信号を組合せて対象表面各面素の法線ベクトルを演算し、対象の三次元形状を算出する演算手段と、演算手段の三次元計測演算データを用いて対象の品質良否判定を行う判定手段と、第一検査位相において自動検査され、不良判定された対象を同定するデータ(IDデータ)を保存する保存手段と、第二検査位相において前記同定データを用いて選択され、投光手段が白色エリア表示して対象を白色照明し、撮像手段によって撮像された不良判定対象の画像を、不良判定の目視再検査に供するため表示する表示手段とを備えた検査装置を設置し、この検査装置を使用する。
【0022】
そして、その検査装置により、半製品の品質の良否判定を行い、不良判定された箇所の品質の修理修正を行い、半製品を完成する。
【0023】
【実施例】
以下、実施例により、この発明をさらに詳細に説明する。図1は、本発明を具体化した第1実施例の形状計測装置の構成を示す図である。この形状計測装置の投光ユニット3は二次元カラー画像表示装置であり、この実施例では、カラーLCD(液晶)表示装置であるが、勿論カラーCRT(陰極線管)でも、また可変色EL(エレクトロルミネッセンス)板や投影映写(プロジェクション)システム等、入力信号に従ってカラー画像を表示しうる装置であれば、いずれも適用可能である。
【0024】
計測対象の計測目的に応じて入力ユニット11から入力された指示信号により、選択した能動法三次元計測法に従って投光撮像制御ユニット6は投光制御指令を投光ユニット3に伝達し、投光ユニット3はその表示画面上に指令された三次元計測用カラーパタンを表示する。同時に投光撮像制御ユニット6は撮像方式指令をカラーカメラを備えた撮像装置4に伝達し、更に撮像角度及び撮像倍率を設定する。この実施例では、先ず図5の天頂角用中心射影カラーパタンを投光ユニット3の画面上に表示し、その投光によって計測対象1の表面法線ベクトルの天頂角成分ベクトルをセンシングの上計測し、次に図6の方位角用中心射影カラーパタンを投光ユニット3の画面上に表示し、その投光によって対象1の表面法線ベクトルの方位角成分ベクトルをセンシングの上計測する。撮像された対象1の各表面面素の法線ベクトルを規定する成分である天頂角ベクトルと方位角ベクトルは上述の2回の計測によって得られるので、対象1の三次元表面形状の計測が達成される。 以下にその計測原理を説明する。図23は図1に示された投光装置L、撮像装置V、及び原点に置かれた対象表面の法線ベクトルNの幾何光学的位置関係を極座標表示したものである。また、演算式(1)、(2)、(3)は、その三次元直交座標表示を示す。ここで非ランバート面の正反射性は拘束条件であって、Nθ=(Lθ−Vθ)/2、Nφ=Lφ=Vφ、Vx=VrsinVθcosLφ、Vy=VrsinVθsinLφ、Vz=VrcosVθであるので、投光装置と撮像装置の位置関係で方位角ベクトルNφがLとVの作る平面に有り、かつ天頂角ベクトルNθがLθとVθと成す角の1/2である対象面素だけが撮像装置へ反射光束を投射する。そこで、逆算すれば、その画素に相当する面素の反射光がセンシング出来、その値から法線ベクトルが算出できる。この時、Lが入射光束としての拡がりと構造を持ったカラーパタンであれば、撮像されるカラー画像は測定系空間におけるパタン微小部分の幾何光学的位置と対象表面角度に対応して“対象のカラー角度画像”となる。
【0025】
また図2に示すように、撮像装置4をz軸上に配置すると、Vθ=0、Vx=Vy=0、Vz=Vrであり、正反射性との複合光束条件は、Nθ=Lθ/2、Nφ=Lφ=Vφ、Vz=Vr、Vx=Vy=0となり、逆問題解を得るための演算が著しく簡略化出来る。逆に、例えば図3に示すように投光装置3をz軸上に、また撮像装置4を+x軸に配置すると、演算式(1)は、Lx=LrsinLθ、Ly=0、Lz=LrcosLθ、演算式(2)は、Vx=VrsinVθ、Yy=0、Vz=VrcosVθ、演算式(3)は、Nθ=arccos(Nz)、Nφ=0となる。正反射性との複合光束条件はNθ=(Lθ−Vθ)/2で逆問題解を得る。これらの関係は撮像装置4を±x軸、あるいは±y軸のいずれかにセットした場合も、φ=nπ/2(n=0、1、2、3)を与えれば同様の結果が得られる。また、撮像装置4が任意のφ値である場合は、図23の3演算式と正反射性との複合光束条件により、幾何光学的関係が算出出来る。
【0026】
次に、投光装置3の画面上に生成するカラーパタンの形状について説明する。パタンは天頂角については図21のように水平カラーバーを、また方位角については図22のように垂直カラーバーをそれぞれ使用しても良いが、投光装置3の画面が平面状であるためにパタン中心から左右両端、または上下両端に向かって離れるに従って幾何光学的誤差が大となっていく。原点に位置する対象表面形状の法線ベクトルモデルはガウス球であるので、対象から投光装置画面への再短距離を半径とするガウス球面の投光装置画面上への中心射影が理論上の正確な表面角度ベクトル検出用投光パタンに相当することになる(図7参照)。そこで、図2に示される投光撮像ジオメトリに関しては、図5、図6に示すような形態のパタンを画面上に表示して、これを投光すれば、精確な三次元計測が実現される。図5、図6のパタンは図7の演算式(4)を用いて画面上に描くことが出来る。また、図3、図4に示される投光撮像ジオメトリに関しては図7の演算式(6)、(5)をそれぞれ適用することによって、同様に計測の目的に適合する投光パタンを画面上に描くことが出来る。実用的な計測装置あるいは検査装置においては、以上述べたような厳密なパタンでなくとも差支えないケースも有り、それらでは中心射影以外の投射投影法や円錐投影法や円筒投影法を準用しても良い。
【0027】
計測対象1に当たった光束は反射光となって撮像装置4に入射する。前述のように、一般に殆どの物体表面は散乱反射と鏡面反射の両者の性質をその物体表面固有の比率で有する「非ランバート面」をなし、本発明はその鏡面反射成分即ち正反射成分を利用している。対象1に対して撮像装置4を一定の方位角及び天頂角に設置し、投光ユニット3が図5の天頂角用中心射影カラーパタンを光束として投光すると、各カラーパタンはそれぞれの入射天頂角を以って対象に投射され、対象表面からの正反射光成分はその面素の法線ベクトルの天頂角成分に従って正反射し、撮像装置4が天頂角ベクトルに応じたカラー画像として撮像し、その画像データは画像入力処理演算ユニット7が内蔵するメモリフレーム(図示せず)に取り込まれ、画素入力レベルの基準化等の基本的演算を施された後、CPU9によって各カラー宛逆問題解として対象各面素毎の天頂角ベクトルが算出される。この各面素毎の天頂角データは、メモリ10に貯蔵される。次に投光ユニット3の画面上に図6の方位角用カラーパタンを表示し、これを投光すると同様にして正反射の原理に従って対象表面からの反射光成分は撮像装置4によって表面方位角ベクトル対応カラー画像として撮像され、画像入力処理演算ユニット7が内蔵するメモリフレームに取り込まれ、入力レベルの基準化等の基本的演算が施された後、CPU9によって各カラー宛逆問題解として対象各面素毎の方位角ベクトルが算出され、メモリ10に貯蔵される。
【0028】
最後に、このようにしてメモリされた各面素の表面天頂角ベクトルと表面方位角ベクトルのデータは併せてCPU9において各面素の法線ベクトル算出に使用され、計測対象1の形状計測が完結する。計測結果データは、表示ユニット13に表示するか、あるいは出力ユニット12から出力する。なお、図1中のシステム制御ユニット8はこの形状計測装置の全システム動作を制御するユニットであり、14はバスである。
【0029】
第1実施例による計測全体の動作順序を図8のフローチャートに示す。先ず、図1の計測対象をステージ2にセットすると(ST1)、計測シーケンスに従ってシステム制御ユニット8の制御信号を受けて投光撮像制御ユニット6が投光装置3の画面にメモリ10にメモリされているプログラムに従って、天頂角計測用カラーパタンを表示する(ST2)。表示されたパタンが発する光束を受けた対象を撮像装置4のカラーカメラが撮像する(ST3)。そこで、撮像装置4はこれを画像信号に変換して画像入力処理演算ユニット7へ出力する。画像処理演算ユニット7はこの画像信号に基準化演算等の基本的演算を施した後、内蔵するフレームメモリ(図示せず)にメモリする。CPU9はこのデータから各面素の天頂角成分ベクトルを算出して(ST4)、データをメモリ10に貯蔵する(ST5)。
【0030】
次に、計測シーケンスに従ってシステム制御ユニット8の制御信号を受けて投光撮像制御ユニット6が投光装置3の画面にメモリ10にメモリされているプログラムに従って方位角計測用カラーパタンを表示する(ST6)。表示されたパタンの光束を受けた対象を撮像装置4のカラーカメラが撮像する(ST7)。そこで、撮像装置4はこれを画像信号に変換して画像入力処理演算ユニット7へ出力する。画像処理演算ユニット7は、この画像信号に基準化演算等の基本的演算を施した後、内蔵するフレームメモリにメモリする。CPU9はこのデータから各面素の方位角成分ベクトルを算出して(ST8)、データをメモリ10に貯蔵する(ST9)。次に以上によりメモリ10に貯蔵された天頂角・方位角両成分データを用いてCPU9が三次元計測演算により対象各面素の法線ベクトルを算出し(ST10)、計測結果を表示ユニット13に表示するか、あるいは出力ユニット12から出力して計測を完了する。
次に、本発明を具体化した第2実施例を説明する。第2実施例の構成図は、第1実施例と同様であり、図1の通りである。しかし、第2実施例は時分割投光法に依拠しており、カラー分割投光法の第1実施例とは異なる。即ち、投光ユニット3は位相Ti(i=1、2、…、m)では天頂角検出用の単色パタン画像を表示し、次に位相Tj(j=1、2、…、n)では方位角検出用の単色パタン画像を表示すること、及び撮像装置4がそれぞれの位相において、各パタン表示に対応してm回及びn回の撮像を行う点で第1実施例と異なっている。そのために、撮像装置4はモノクロカメラでも良い(勿論、第1実施例のカラーカメラであっても良い)。
【0031】
先ず、投光ユニット3の画面上に図9の天頂角用単色パタンを表示し、これを位相Ti(i=1、2、…、m:図9ではm=6)において順次投光すると、各パタンはそれぞれの入射天頂角を以って対象に投射され、対象表面からの正反射光成分はその面素の法線ベクトルの天頂角成分に従って正反射し、撮像装置4が天頂角ベクトルに応じた画像としてTiのタイミングで計m回撮像し、そのm枚の画像データは画像入力処理演算ユニット7が内蔵するメモリフレームに取込まれ、画素入力レベルの基準化等の基本的演算を施された後、CPU9によって各位相画像データ宛逆問題解として対象各面素毎の天頂角ベクトルが算出される。この各面素毎の天頂角データはメモリ10に貯蔵される。
【0032】
次に、投光ユニット3の画面上に図10の方位角用単色パタンを表示し、これを位相Tj(j=1、2、…n:図10ではn=6)おいて順次投光すると各パタンはそれぞれの入射方位角を以って対象に投射され、対象表面からの正反射光成分は、その面素の法線ベクトルの方位角成分に従って正反射し、撮像装置4が表面法線ベクトルを構成する方位角ベクトルに応じた画像としてTjのタイミングで計n回撮像し、そのn枚の画像データは画像入力処理演算ユニット7が内蔵するメモリフレームに取込まれ、画素入力レベルの基準化等の基本的演算を施された後、CPU9によって各位相画像データ宛逆問題解として対象各面素毎の方位角ベクトルが算出される。この各面素毎の方位角データはメモリ10に貯蔵される。
【0033】
最後に、このようにしてメモリされた各面素の表面天頂角ベクトルと表面方位角ベクトルのデータは併せてCPU9において各面素の法線ベクトル算出に使用され、計測対象1の形状計測が完結する。計測結果データは表示ユニット13に表示するか、あるいは出力ユニット12から出力する。この第2実施例は撮像装置4をモノクロカメラに置き換え出来るため、コストの低減効果を有するばかりでなく、前述の点光源を用いたNayar等の方法が(m×n)回の点灯による(m×n)枚の画像データのメモリを要したのに対して、(m+n)回のパタン投光による(m+n)枚の画像データのメモリで全く同精度の形状計測が可能であり、大幅な計測時間の短縮とコストの削減が実現される。
【0034】
第2実施例による計測全体の動作順序を図11のフローチャートに示す。先ず、図1の計測対象1をステージ2にセットすると(ST1)、計測シーケンスに従ってシステム制御ユニット8の制御信号を受けて投光撮像制御ユニット6が投光装置3の画面にメモリ10にメモリされているプログラムに従って、天頂角計測用単色パタンT1を表示する(ST2)。表示されたパタンの光束を受けた対象を撮像装置4が撮像する(ST3)。そこで、撮像装置4はこれを画像データに変換して画像入力処理演算ユニット7へ出力する。画像処理演算ユニット7はこの画像データに基準化演算等の基本的演算を施した後、内蔵するフレームメモリ(図示せず)にメモリする。
【0035】
以下、T2乃至Tmの各パタンを順次投光装置に表示し(ST2)、都度対象を撮像装置4が撮像し(ST3)、画像データに変換して画像入力処理演算ユニット7へ出力する。画像処理演算ユニット7は、この画像データに基準化演算等の基本的演算を施した後、内蔵するフレームメモリにメモリする。フレームメモリにm枚の画像データがメモリされたら、CPU9はこのデータから各面素の天頂角成分ベクトルを算出して(ST4)、データをメモリ10に貯蔵する(ST5)。
【0036】
次に計測シーケンスに従って、システム制御ユニット8の制御信号を受けて投光撮像制御ユニット6が投光装置3の画像にメモリ10にメモリされているプログラムに従って方位角計測用単色パタンを表示する(ST6)。表示されたパタンの光束を受けた対象を撮像を装置4が撮像する(ST7)。そこで、撮像装置4はこれを画像データに変換して画像入力処理演算ユニット7へ出力する。画像処理演算ユニット7はこの画像データに基準化演算等の基本的演算を施した後、内蔵するフレームメモリにメモリする。以下、T2乃至Tnの各パタンを順次投光装置に表示し(ST6)、都度対象を撮像装置4が撮像し(ST7)、画像データに変換して画像入力処理演算ユニット7へ出力する。画像処理演算ユニット7は、この画像データに基準化演算等の基本的演算を施した後、内蔵するフレームメモリにメモリする。
【0037】
フレームメモリにn枚の画像データがメモリされたら、CPU9はこのデータから各面素の方位角成分ベクトルを算出して(ST8)、データをメモリ10に貯蔵する(ST9)。次に以上によりメモリ10に貯蔵された両成分データを用いてCPU9が三次元計測演算により、対象各面素の法線ベクトルを算出し(ST10)、計測結果を表示ユニット13に表示するか、あるいは出力ユニット12から出力して計測を完了する。
【0038】
次に、本発明を具体化した形状検査装置を第3実施例として説明する。その装置構成を図12に示す。第3実施例は、X−Y−Z座標軸の原点に対象1を置き、これに対して4台の投光装置3a、3b、3c、3d(図12中投光装置3c及び3dは重畳)をX−Y直交軸真上の同一高さ(Z軸)の空間座標位置、即ちZ軸対称位置に設置し、それぞれの光束を対象に投射し、真上への反射光を撮像する撮像装置4を備えた検査装置である。即ち、第1実施例の投光装置3を各直交軸より浮上した位置に1台宛配置したものである。検査対象1をどの方向から計測・検査するかの指示は予め教示されているので、その教示内容に従って投光装置3a、3b、3c、3dの中のいずれか1台が第1実施例と同様に図2の天頂角計測用カラーパタンと方位角計測用カラーパタンを順次表示して、撮像装置4が都度撮像し、計測された三次元形状データを元に良否判定プログラムが対象品質良否判定を下す。また、必要により複数台の投光装置3を複合的に機能させて自動検査を実行することも出来る。つまり、複数台の投光装置3のそれぞれの計測位相を教示によって定めておき、良否判定プログラムがそれらの計測データを総合して判定を下すようにすることも出来る。
【0039】
次に、第3実施例の動作を図13のフローチャートを用いて説明する。先ず、図12の検査対象1をX−Yステージ2にセットすると(ST1)、装置は教示された計測シーケンスに従ったシステム制御ユニット8の制御信号を受けて検査対象1を自動検査位置にもたらす(ST2)。投光撮像制御ユニット6はシステム制御ユニット8の制御信号を受けて教示データにより選択された投光装置3の中の1台の画面にメモリ10にメモリされているプログラムに従って、天頂角計測用カラーパタンを表示する(ST3)。表示されたパタンの光束を受けた対象を測定系空間z軸上の撮像装置4のカラーカメラが撮像する(ST3)。そこで、撮像装置4はこれを画像信号に変換して画像入力処理演算ユニット7へ出力する。画像処理演算ユニット7はこの画像信号に基準化演算等の基本的演算を施した後、内蔵するフレームメモリ(図示せず)にメモリする。CPU9は、このデータから各面素の天頂角成分ベクトルを算出して、データをメモリ10に貯蔵する(ST4)。
【0040】
次に教示された検査シーケンスに従ってシステム制御ユニット8の制御信号を受けて投光撮像制御ユニット6が投光装置3の画面にメモリ10にメモリされているプログラムに従って方位角計測用カラーパタンを表示する(ST5)。表示されたパタンの光束を受け反射する対象を撮像装置4のカラーカメラが撮像する。そこで、撮像装置4はこれを画像信号に変換して画像入力処理演算ユニット7へ出力する。画像処理演算ユニット7はこの画像信号に基準化演算等の基本的演算を施した後、フレームメモリにメモリする。CPU9はこのデータから各面素の方位角成分ベクトルを算出して、データをメモリ10に貯蔵する(ST6)。次に、以上によりメモリ10に貯蔵された両成分データを用いてCPU9が三次元計測演算により、対象各面素の法線ベクトルを算出し(ST7)、算出された三次元データを用いて判定アルゴリズムが検査対象の品質良否を判定する(ST8)。検査結果は必要によりメモリ10に貯蔵するか、表示ユニット13に表示するか、あるいは出力ユニット12から出力して(ST9)、検査対象を排出し(ST10)、検査を完了する。
【0041】
図12のハードウェア構成を有する第3実施例は教示するデータ、即ちソフトウェアの変更だけで更に種々の内容の検査を行うことが出来る。その例を上げると下記のようである。
第1例:対象表面天頂角ベクトル検査装置その1
図12の投光装置3は、4台とも図5の天頂角センシング用カラーパタンのみを表示して、同時的に投光・撮像し、計測及び検査を行う。はんだ形状のように天頂角方向成分が特に品質に第一義の意味を持つ対象には有効な検査方法であり、副次的な条件の結果に過ぎない方位角成分計測を省略出来るので、センシング時間と演算時間の節約に通じる。
【0042】
第2例:対象表面天頂角ベクトル検査装置その2
第1例の投光装置(図12:3)の相対向する3aと3b、3cと3dを組合わせて、それぞれ順次点灯(画像表示)するといずれも天頂角センシングパタンを表示しているが、方位角成分の要素が加わるので、第1例に比して新たな性能が出現する。例えば3aと3bの組み合わせでは、3aに天頂角センシングパタンを表示し、一方3bには全面を白色表示として同時点灯すると、凹凸面の識別が可能となる。凹面では対象表面の右側部にカラーパタン、左側部に白色面が現れ、また、凸面ではその左右の図柄が逆になる。凹凸面の区別は第1例では不可能であった。
【0043】
第3例:方位角ベクトル検査装置
第1例とは逆に、図12の投光装置3は4台とも図6の方位角センシング用カラーパタンのみを表示して投光・撮像し、計測及び検査を行う。検査対象の向きのみを検査するケースで天頂角成分計測を省略出来るので、センシング時間と演算時間の節約に通じる。
【0044】
第3実施例は、以上のようなソフトウェア変更で様々な検査を実行出来るが、また本実施例と同様な機能は異なるハードウェアによっても実現される。例えば、図12の投光装置3が3aのみを備え、これを投光装置回転機構(図示せず)により、第3実施例の説明で述べた投光装置3a、3b、3c、3dの画像表示・撮像タイミングにそれぞれの投光位置に移動させることにより、第3実施例と同じ検査目的が達成される。
【0045】
次に、本発明の第4実施例である形状検査装置を説明する。第4実施例の構成は図12の通りであり、第3実施例と同様であるが、第3実施例と異なる要素は、検査対象の自動検査を行った後、不良判定された箇所のみを画像表示して目視再検査を行う点であり、目視再検査時には白色照明を行うことである。本例では、図12に示された投光装置3a、3b、3c、3dの各画面上に白色エリアを表示し、これを白色照明光源となしている。しかし、投光装置3以外に別途白色光源を備え、目視再検査時のみこれを点灯して用いても、一向に差支えはない。
【0046】
更に、目視再検時の照明として一般的な室内照明用白色灯の光束が品質の観測判別に充分な対象画像を提供しうる場合は、その光束を利用しても支障がないこと言うまでもない。
ここで、目視観察時白色照明とする理由は、対象が本来保有する色彩を飽くまでも自然色で観測するためである。自動検査位相で用いたカラー光束では対象の持つ本来の色合いが失われ、目視判定を著しく困難にするばかりか、眼精疲労の原因となる。特に非ランバート面には画像として全く非日常的な色付けがなされる。また、投光装置3を光源に利用するメリットはその画面上に表示する白色領域の形や面積や位置をカラー表示指令プログラムで自由に決められるので、目視観察に最適な照明が得られることにある。特に鏡面反射性を持つ非ランバート面は正反射方向を精確に捕捉しなければ単なる暗領域となり、目視観察が不可能となるので、光源のジオメトリ上の条件を自由に設定出来ることは大きな有利である。以上述べた目視再検査位相での照明方法以外の自動検査位相での投光・撮像方法は、第3実施例と同様であり、第3実施例の既出説明の通りである。
【0047】
次に、第4実施例の動作を図14及び図15に示すフローチャートを用いて説明する。図14は三次元形状計測及び自動検査の基本原理が図13で説明した第3実施例のものと全く同様であるので、その点については説明を省略するが、次の点のみ第3実施例と異なるので説明を加える。
(1)第4実施例は、1検査対象の中に複数の検査領域を包含した場合の検査フローを例示したものである。例えば、プリント配線板上に搭載された電子部品のはんだ付け検査の場合がこれに該当する。そこで、1標本の中で順次全検査領域を自動的に走査し(A→Bルートサイクル)領域毎に良否判定を行うようにしている。これらのシーケンス制御はシステム制御ユニット8からの制御信号によって行われる。
【0048】
(2)それらの検査領域の中で品質不良と自動判定された場合には、その位置データをメモリする(ST8)。
(3)1標本の全検査領域の自動判定が終了したら自動検査位相が終了したので、標本は再検査の位置にセットされ、目視再検査位相が始まる(図15、ST10)。
【0049】
図15の目視再検査ステップにおいては、再検査シーケンスは図12のメモリ10にメモリされている不良箇所位置データに従ってシステム制御ユニット8の制御信号により、位置決め装置(図示せず)がX−Yステージ2を移動させて、上述のように検査対象1の再検査領域を再検査位置にもたらす(ST10)。そこで、ST10において、投光装置3が白色面を表示して検査対象1に対して白色光束を照射すると、撮像装置4のカラーカメラが再検査領域を撮像し(ST11)、その画像を表示ユニット13のスクリーン上に表示する(ST12)。そこでオペレータは、この画像を観測することによって目視検査を行い、良否判定を下し(ST13)、判定結果を入力ユニット11に入力する(ST14)。結果の入力が終わると、ST15がNOであれば再検査シーケンスはメモリ10にメモリされている不良箇所位置データに従って(ST16)制御ユニット8の制御信号により位置決め装置(図示せず)が再びX−Yステージ2を移動させて検査対象1を次の再検査位置にもたらし、以上述べた動作が反復される(C→Dルートサイクル)。
【0050】
このようにして、全ての再検査位置の再検査が完了したら、ST15がYESとなり検査対象1がX−Yステージ2から排出され(ST17)、全検査工程が完了する。以上述べたように、本実施例は良否判定を自動的に行い、不良の領域だけを画像として表示するので、オペレータは極く少数の目視検査を行えば良いことになり、大幅な省力化が実現されるばかりでなく、稍緩かな自動検査判定基準を設定することによって、不良箇所の不検出リスクを回避し、少数の良箇所過検出を許容して不良判定し、不良判定のみの目視再検査を表示画像によって行うのである。
【0051】
次に、本発明の第5実施例である画像表示検査装置について説明する。第5実施例の構成を図19に、また動作のフローチャートを図20にそれぞれ示す。本実施例は、検査対象の自動検査を行わず検査箇所を撮像し、画像表示してオペレータが目視することにより良否判定する検査装置であり、目視検査のために対象の形状や表面特性に対応して最適の白色照明を行う。ここで目視観測時白色照明とする理由は、既に第4実施例の再検査ステップの説明で述べた通りである。特に、鏡面反射性を持つ非ランバート面は正反射方向を正確に捕捉しなければ、単なる暗領域となり目視観察が不可能になる。
【0052】
本実施例は形状不明かつ自由曲面体である非ランバート面検査対象に最適の白色照明を得るために、第2実施例の時分割角度照明の原理を応用した照明を行い、照明過多も過少もない、最良の対象画像が得られるようにしている。まず、搬入装置(図示せず)により、図19の検査対象1が搬入され、X−Yステージ2にセットされると(ST1)、検査シーケンスに従ってシステム制御ユニット7の制御信号により位置決め装置(図示せず)が、X−Yステージ2を移動させて検査対象1の検査領域を検査位置にもたらす(ST2)。
【0053】
投光装置3は実施例3及び4で説明した図12の投光装置3と同様な構造と機能を有している。投光撮像制御ユニット6は教示された検査データに従って検査方位角に該当する投光装置3a乃至3dのいずれかに検査用画像を表示せしめる(ST3)。この時、表示する画像はまず天頂角センシング用画像であって、例えば図9に示す第2実施例の表示画像Tiを各0.5〜2秒宛T1〜T6順に表示しては消去して行く。撮像された(ST4)画像は、順次表示装置12の画面上に表示される(ST5)ので、この画像をオペレータが目視観測して判定可能であれば(ST6)品質の良否を判定し(ST10)、判定結果を入力装置10により入力する。
【0054】
ここで、対象に対して入射天頂角の異なる白色画像を順次表示する理由は、前述したように対象が未知形状の自由曲面体であるためで、検査前にはどの天頂角照明が最適か不明だからである。オペレータは最適の画像が得られたTi照明で入力ユニット10からの指令入力により自動的角度変更を一時中断し、良否判定をつけられるまで画像を十分に視察することも出来る。もし、ST6がNOであり、天頂角成分画像では判定不能であれば、検査シーケンスは次に方位角センシングのステップに入り(ST7〜9)、例えば図10に示す第2実施例の表示画像Tjを各0.5〜2秒宛T1〜T6順に表示しては消去して行く。撮像された(ST8)画像は順次表示装置12の画面上に表示される(ST9)ので、オペレータが良否判定をして(ST10)、次の検査位置に対象を移動する(A−Bフローサイクル)。全検査領域の検査が完了したら(ST11)検体を排出して(ST12)、検査を完了する。このフローにおいて必要があれば、判定結果データをメモリ9にメモリしたり、または出力装置11によりプリント・アウトしたり、他のコンピュータ等に送信したりすることも出来る。
【0055】
次に、第4実施例による画像目視再検査を行いながら、最終的不良と判定された箇所を修理修正することによって半製品を完成する、プリント配線板電子部品実装製造工程を例にとり説明する。図17はプリント配線板に電子部品をはんだ付けする製造ラインを示している。左端のはんだ印刷機21にプリント配線板が搬入されると、そこでスクリーン印刷によりクリームはんだが塗布され、ベルトコンベアによりチップ装着機22に搬入され、チップ部品が装着されて次に異形部品装着機23に運ばれて異形部品が装着される。予定された全ての部品の装着が終わると、リフロー炉24に搬入され、クリームはんだが熔融されてはんだ付けが完了する。はんだ付けプリント配線板は、次に本発明に係る第3実施例あるいは第4実施例の自動検査装置25に送りこまれて、電子部品の有無やはんだ付けの良否の検査がなされる。自動検査装置25で自動検査が終わったプリント配線板は、第3実施例検査装置の場合には、ベルトコンベアにより本発明に係る第4実施例検査装置に送り込まれると同時に、自動検査結果データも通信線を通じて本発明に係る検査装置に送信される。また、第4実施例検査装置の場合には、第4実施例で説明した通りの再検査ステップに入る。そこで、オペレータは表示画像について目視再検査を行った上、この半製品プリント配線板の不良箇所の修理修正をその場で即実行する。図16は検査装置が修理台16を備え、画像目視再検査がなされて不良と判定された場合、検査対象1は修理台16へ引き出され、そこで修理対象15として修理または修正が施される。その場合の動作ステップは、図18のフローチャートの通りであり、オペレータが画像目視により不良判定する度に(ST6)、その箇所の修理修正を実施し(ST7)、再び対象をX−Yテーブルに戻すと、再検査対象1は上述の通りに次の再検査位置に位置決めされ、次の再検査箇所が画像表示される。
【0056】
このようにして、再検査と修理修正が施されて全箇所の部品実装状態が完璧となった実装プリント配線板は製品として仕上げられたものであり、完成品として出荷される。検査と修理修正はこのように不即不離の関係にあり、不可欠のステップとして製造工程に組み込まれているのである。説明では、自動検査装置と本発明になる検査装置とがベルトコンベアで連結されている例を上げたが、現場の必要性から両検査装置が切り離された状態にあって、プリント配線板がストッカによって一括して後者に運ばれ、一方自動検査結果データが通信方式またはフロッピディスクによって入力ユニット10に伝達されても一向に構わない。また、図10の修理台16はX−Yテーブル2が兼用されて、その機能を果たす構成であっても良い。
【0057】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、従来の三次元計測装置は対象と投光手段と撮像手段が一定の幾何光学的配置に固定化されるために、一度装置のハードウェアが決まると、目的や対象の特性に従ってそれぞれに適した三次元計測法に変更して計測を実行することが出来ない宿命であったのに対して、画像表示装置を投光装置とし最適の投光パタンをソフトウェア指令により、その画面上に自在に描出し、能動的三次元情報センシングを行うことが出来るので、異なる目的の多種の計測を種々の表面特性を有する対象に適用することが出来るようになった。
【0058】
また、投光手段が各位相において異なるパタンを表示して投光し、これと同期して対象を撮像する機能を有するために、それらの画像データをメモリして計測演算すると、最少回数の撮像によって十分な三次元計測を実行できるようになった。
更に、天頂角成分ベクトル計測のためのパタン光と方位角成分ベクトル計測のためのパタン光を異なる位相で投光して撮像し、両位相の画像データをメモリして三次元形状計測演算を行うので、対象の表面法線ベクトルが最短時間で算出出来るようになった。
【0059】
請求項2に記載の発明によれば、投光手段は、対象を原点とする空間座標に仮想的に位置するガウス球表面上の緯度線あるいは経度線もしくは緯度上のエリアあるいは経度上のエリアを画面上に中心射影法あるいはその他の投影法により描いたパタンを表示して光源として使用するので、精確な三次元計測が実現した。
【0060】
請求項3に記載の発明によれば、品質良否判定を行う判定手段を備えたので、計測された対象の三次元形状データを用いて対象品質の良否判定を行うことが出来るようになった。
【0061】
請求項4に記載の発明によれば、自動検査位相で不良判定した対象の同定データ(IDデータ)をメモリし、その同定データを用いて対象の自動検査が完了した後に、自動検査不良判定対象を撮像して、その画像を表示し、目視による再検査に提供することが出来るようになった。
【0062】
請求項5及び請求項6の発明によれば、ラインを流れる半製品の検査を行い、その結果品質不良と判定された箇所を修理修正して完成品を得ることが出来るようになった。
以上述べたように、本発明によれば、三次元形状計測装置において能動的センシング方法を実行するにあたり、計測対象に投光する光束の生成をカラー画像表示装置の画面上に描出した計測用カラーパタンにより実現したので、特に表面角度センシング法の適用例に見られるように、従来は極端に多数回の計測が必要なために実用性に劣った方法が、例えば2回の計測で十分な三次元情報が得られ、実用範囲に十分入るという大きな効果を生むことになった。この基本技術に伴い、計測用白色パタンの表示投光でも、従来法より短時間の計測が実現出来るし、また目視検査に好都合な画像を得るための白色エリア表示を実現した目視検査用撮像検査装置も実現出来る。更に、この基本計測技術を応用した自動検査装置が実現出来るので、これにより半製品の検査を行いながら、即不良箇所の修理修正を行い、検査・修理修正工程を製造工程の中に組込んで完成品を仕上げる一貫製造方法のシステム化による高信頼性化、省人化、低コスト化の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例形状計測装置を示す図である。
【図2】同実施例形状計測装置の計測対象、投光ユニット、撮像装置の配置例を示す図である。
【図3】同実施例形状計測装置の計測対象、投光ユニット、撮像装置の他の配置例を示す図である。
【図4】同実施例形状計測装置の計測対象、投光ユニット、撮像装置の他の配置例を示す図である。
【図5】同実施例形状計測装置の投光ユニット画面上に描出する表面角度センシング用カラーパタンである。
【図6】同実施例形状計測装置の投光ユニット画面上に描出する表面角度センシング用カラーパタンである。
【図7】同投光ユニット画面上に表示する表面角度センシング用パタンの数字的描出方法を説明する図である。
【図8】実施例形状計測装置における計測プロセスを説明するためのフローチャートである。
【図9】この発明の他の実施例形状計測装置の投光ユニット画面上に描出する表面角度センシング用時分割単色パタンである。
【図10】この発明の他の実施例形状計測装置の投光ユニット画面上に描出する表面角度センシング用時分割単色パタンである。
【図11】同実施例形状計測装置における計測のプロセスを説明するためのフローチャートである。
【図12】この発明の他の実施例製品の検査装置を示す図である。
【図13】この発明の他の実施例検査装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図14】この発明の更に他の実施例検査装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図15】図14とともに、実施例検査装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図16】この発明の他の実施例検査装置を示す図である。
【図17】プリント配線板に電子部品をはんだ付けする工程での処理方法を説明する図である。
【図18】同実施例検査装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図19】この発明の更に他の実施例検査装置を示す図である。
【図20】同実施例検査装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図21】同実施例計測装置の投光ユニット画面上に描出する単純かつ低精度の表面角度センシング用カラーパタン参考例である。
【図22】同実施例計測装置の投光ユニット画面上に描出する単純かつ低精度の表面角度センシング用カラーパタン参考例である。
【図23】計測対象と投光装置と撮像装置の幾何光学的空間座標と、その数字的表現を説明する図である。
【図24】従来の表面角度センシング方法における投光装置の光源配置を説明するための図である。
【符号の説明】
1 計測対象
2 X−Yステージ
3 投光装置
4 カラーカメラ
11 入力ユニット[0001]
[Industrial applications]
The present invention provides a shape measuring apparatus that employs a measuring method for measuring a three-dimensional shape of an object, an inspection apparatus that inspects a product using three-dimensional measurement data, and an inspection of a semi-finished product in a product manufacturing line, and The present invention relates to a product manufacturing method used for repairing and repairing a non-defective product. In particular, the shape is unknown among three-dimensional shape information acquisition technologies for automated inspection, and a non-perfect diffuse reflection surface (non-Lambertian surface: described later) The present invention relates to an inspection apparatus applied to an object having ()) and a product manufacturing method using the inspection apparatus.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, there has been a need in many industrial fields to measure a three-dimensional shape of an object and to perform an automated inspection using the measured data. In these cases, the three-dimensional measurement method is generally used for the purpose of finding, identifying, and selecting an object having a known shape, and when the shape of the object is unknown and the shape is to be automatically known. Separated. In the latter case, it is often more difficult than in the former case, and even with the current three-dimensional image measurement technology, satisfactory results are not always achieved. If the shape of the target is unknown, it is impossible to apply binocular triangulation, which is a kind of passive sensing method that is a typical three-dimensional shape measurement method that is usually used. Although employed, this approach has its limitations and disadvantages.
[0003]
In the active sensing method, a structured light having a known pattern is projected on a target, and the structure of the light hitting the target surface is distorted according to the shape of the target. It is known as a method of calculating a shape as an inverse solution of a triangulation method. For example, there is a method in which a light beam from a light source is made to pass through a single or a plurality of slits having a certain form to form a pattern light, and the pattern light is projected on the object (Seiji Iguchi, Kosuke Sato, "Three-dimensional image measurement, (See Shokodo, 1990, Chapter 2). In these conventional methods, a pattern constituting a straight light beam is projected onto a perfect diffuse reflection surface, that is, a target on a Lambertian surface, and an image pickup device arranged at a certain angle with respect to the target has a target shape. Accordingly, the basic principle is to image a deformed light projection pattern that has been distorted.
[0004]
However, the problem of the present invention is the measurement of an unknown shape.If the representative surface shape of the object is a free-form surface, the measurement limit of the pattern light depends on the definition of the generated pattern. A free-form surface having a steep or narrow surface change is excluded from the measurement target range. In addition, since many object surfaces are not perfect Lambertian surfaces but have some highlights, this often hinders the detection of light projection patterns and often results in poor measurement results.
[0005]
The triangulation method using such structured light is a distance measurement method as a basic principle, and there is a surface angle sensing method using the non-Lambertian property of the target surface. The measurement principle is to detect the specular reflection component from the target surface and measure the surface normal vector of the unknown shape by setting the light source, the light receiving sensor and the target in a certain geometrical optical positional relationship (geometry). It is. For example, Arthur C.A. Sanderson et al. In his paper ("Structured high inspection of spectral surfaces", IEEE Transactions on Pattern Analysis and many in the optics, Machines, 1988, pp. 51, 88, ln. A measurement method has been announced in which a point light source is arranged, light is projected onto the object from above at various irradiation angles, and the camera installed directly above captures specularly reflected light. Since the model of the target surface normal vector is a Gaussian sphere, the conceptual configuration of the light source is as shown in FIG. Such a direct sensing method of surface normal vectors is not an absolute value measurement method, so additional conditions for measuring the reference position are required separately, but detection of the surface angle of a steep surface or a surface element of a fine part is required. Is also a highly practical method.
[0006]
However, their apparatus is described in a subsequent paper (Shree K. Nayar et al., "Spectral surface inspection using structured highlight and Gaussian tansomnia Images, IEEE Transactions Radio Activate, Canada). According to this, if 127 point light sources are turned on in a time-series manner in series, it takes 7.62 seconds to capture each image frame for one measurement, which is not very practical. . Therefore, they report that the problem was solved by capturing seven image frames by combining and lighting seven light sources at a time. However, the reliability of sensing by simultaneous lighting of multiple light sources is particularly high for unknown free-form surfaces. Is significantly reduced. For example, inconvenience occurs if the object has a wavy surface. This is because there is not one place where specular reflection corresponds to one light source. If a plurality of light sources are turned on, it becomes impossible to determine which light source the surface highlight reflection point corresponds to. That is, their solution can only be applied to monotonic concave or convex objects. As described above, the surface angle sensing method, which is a recent result of the active three-dimensional measurement method, has not yet reached the stage of practical use. Their method uses each normal vector N of the target surface as an inverse problem solution of the projection imaging geometry, and its zenith angle component vector θ = arccos (Nz) and its azimuth angle component vector φ = arctan (Ny / Nx ), (Where x, y, and z are three-dimensional orthogonal coordinate axes).
[0007]
On the other hand, there has been disclosed an inspection apparatus which attempts to exhibit practicality while taking advantage of this method. For example, abandon the azimuthal component detection to sense the solder shape information of the soldered joint, and illuminate the annular light source from different heights (ie, different zenith angles to the object) to produce surface normal vectors. This is a device that detects only the zenith angle component in. In this case, the number of times of frame image acquisition is much smaller than that of the above-described all-direction all-time division method, and the calculation process is much simpler, so that the inspection speed can be improved. However, this is a simplified method for giving priority to practicality even if it gets tired, and true three-dimensional shape information has not been obtained.
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
Among the active sensing methods, the surface angle sensing method is theoretically suitable for the practical use of the three-dimensional shape measurement method for unknown objects. However, this method is far from practical use because of the "image capturing time wasting type" as described above. In addition, omnidirectional sensing is not always required from the measurement purpose and the characteristics of the target, so some omission is added in the method, and when practically used, the projection imaging geometry is fixed. The range that can be detected by is also fixed, and the range of application as a measuring device is limited. A typical example is an inspection device that senses only the zenith angle vector described above. In this example, since the azimuth angle component sensing is abandoned, the three-dimensional shape of the target cannot be reconstructed from the measurement data. Therefore, the present invention seeks to solve a measurement apparatus that can execute the omnidirectional sensing of the surface angle sensing method without any omission, and when the omission is possible, can apply the measurement method that is freely omitted. It is a task to do.
[0009]
Means and Action for Solving the Problems
In order to solve the above-mentioned problem, the present invention considers that the light projection imaging geometry function of the surface angle sensing method is hindered from being put into practical use due to the fixed hardware-dependent type, and this is called a software type function. By doing so, we are proposing to eliminate the bottleneck for practical use. As means for this, a color image display device is used as the light projecting means, and the necessary color image pattern is freely generated on the screen by a command from the light projecting method defining means, and the structured light beam is targeted. We propose a shape measurement method that obtains necessary information as surface shape information by projecting light and performing color imaging without omitting information. With this proposal, it became possible to easily combine the color-division sensing method and the time-division sensing method of the surface angle, and in particular, the zenith angle component vector sensing phase and the azimuth angle component vector sensing phase By displaying the image pattern on the screen of the light emitting device and projecting the light, complete measurement of the surface normal vector, which has conventionally been the biggest difficulty, has been achieved under practical conditions. Further, by adding a quality determination program to the shape measuring apparatus according to the present invention, it is proposed to realize a practical inspection apparatus. Further, there is also proposed a manufacturing method in which a semi-finished product is completed by repairing and repairing a defective product while performing the automatic inspection according to the present invention.
[0010]
The shape measuring device according to
[0011]
This shape measuring device draws the projected light beam structure in active three-dimensional information sensing as a color pattern on the screen of the image display device by software instruction, generates the projected light pattern freely, and 3D according to the purpose Shape measurement can be performed. That is, in a measuring device in which the measurement target, the light projecting means, and the imaging means are fixed in a fixed geometric optical arrangement, the light projecting means is a color image display device, and is displayed on the screen according to the adopted three-dimensional measuring method.In the first phase, the surface normal vector zenith angle component sensing pattern is displayed, and in the second phase, the surface normal vector azimuth angle component sensing pattern is displayed., The imaging device images and outputs the measurement target that has received the light beamTwo sets of each phaseThis is a shape measuring device that calculates the three-dimensional shape of the object to be measured by the calculating means by performing the three-dimensional shape measurement calculation according to the three-dimensional measuring method adopted from the image signal. It is possible to define the light projection imaging method of the means and the imaging means.
[0012]
Further, since the light projecting means and the image pickup means can perform image sensing in the first phase and the second phase, and the light projecting patterns in each phase are different, the image data is stored in a memory to perform measurement calculation. Then, sufficient three-dimensional data of the target can be obtained by the minimum number of times of imaging.
Further, a first phase for projecting and imaging a pattern light for zenith angle component vector measurement of the surface normal vector, and a second phase for projecting and imaging a pattern light for azimuth angle component vector measurement similarly. Since two phases are prepared, the image data of both phases are stored in memory and used for the three-dimensional shape measurement calculation, and the surface normal vector of the target can be calculated in the shortest time.
[0013]
According to a second aspect of the present invention, there is provided the shape measuring apparatus according to the first aspect, wherein the light projecting means includes a latitude line, a longitude line, or a latitude line on the surface of a virtual Gaussian sphere positioned at a geometric optical space coordinate whose origin is the object. The above-mentioned area or the area on the longitude is drawn on the light projecting means screen based on the central projection method or other spherical projection method to obtain a surface normal vector sensing pattern of the object. It is.
[0014]
This shape measuring device relates to a method of drawing a pattern to be displayed on a screen of a light projecting means, and the pattern is a latitude line or a longitude line or a longitude line on a surface of a Gaussian sphere virtually located at a spatial coordinate whose origin is a measurement target. This is a pattern in which an area on latitude or an area on longitude is drawn on the screen by the central projection method or another projection method.
[0015]
The inspection apparatus according to
[0016]
This inspection apparatus includes a determination unit in addition to the configuration of the apparatus according to the first aspect, and determines the quality of the target quality using the measured three-dimensional shape data of the target.
[0017]
The inspection apparatus according to
[0018]
This inspection apparatus stores identification data (ID data) of an inspection object determined to be defective in the automatic inspection phase, and uses the identification data to image the automatic inspection failure determination object after the automatic inspection of the object is completed. The image is displayed and provided for visual re-examination.
[0019]
The product manufacturing method according to
[0020]
Then, the quality of the semi-finished product is determined by the inspection device, and the portion determined to be defective is repaired and corrected to complete the semi-finished product.
[0021]
The product manufacturing method according to
[0022]
Then, the quality of the semi-finished product is determined by the inspection apparatus, and the quality of the portion determined to be defective is repaired and corrected, thereby completing the semi-finished product.
[0023]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to examples. FIG. 1 is a diagram showing a configuration of a shape measuring apparatus according to a first embodiment of the present invention. The
[0024]
According to the instruction signal input from the
[0025]
As shown in FIG. 2, when the
[0026]
Next, the shape of the color pattern generated on the screen of the
[0027]
The light beam that has hit the
[0028]
Finally, the data of the surface zenith angle vector and the surface azimuth angle vector of each surface element thus stored are used together in the
[0029]
The operation sequence of the entire measurement according to the first embodiment is shown in the flowchart of FIG. First, when the measurement target in FIG. 1 is set on the stage 2 (ST1), the control signal of the
[0030]
Next, in response to a control signal of the
Next, a second embodiment of the present invention will be described. The configuration diagram of the second embodiment is the same as that of the first embodiment, and is as shown in FIG. However, the second embodiment relies on the time division floodlighting method and is different from the first embodiment of the color division floodlighting method. That is, the
[0031]
First, the zenith angle single-color pattern shown in FIG. 9 is displayed on the screen of the
[0032]
Next, the azimuth angle single-color pattern shown in FIG. 10 is displayed on the screen of the
[0033]
Finally, the data of the surface zenith angle vector and the surface azimuth angle vector of each surface element thus stored are used together in the
[0034]
The operation sequence of the entire measurement according to the second embodiment is shown in the flowchart of FIG. First, when the
[0035]
Hereinafter, each pattern of T2 to Tm is sequentially displayed on the light emitting device (ST2), and the
[0036]
Next, in response to the control signal of the
[0037]
When n frames of image data are stored in the frame memory, the
[0038]
Next, a shape inspection apparatus according to a third embodiment of the present invention will be described. FIG. 12 shows the configuration of the apparatus. In the third embodiment, the
[0039]
Next, the operation of the third embodiment will be described with reference to the flowchart of FIG. First, when the
[0040]
Next, in response to the control signal of the
[0041]
In the third embodiment having the hardware configuration of FIG. 12, various contents can be inspected only by changing the data to be taught, that is, the software. An example is as follows.
First example: Object surface zenith angle
The four light projecting
[0042]
Second example: Object surface zenith angle
When the opposing 3a and 3b, 3c and 3d of the light emitting device of the first example (3 in FIG. 12) are combined and sequentially turned on (image display), the zenith angle sensing pattern is displayed. Since an element of the azimuth component is added, new performance appears as compared with the first example. For example, in the combination of 3a and 3b, if the zenith angle sensing pattern is displayed on 3a and the entire surface is simultaneously displayed as white display on 3b, the uneven surface can be identified. On a concave surface, a color pattern appears on the right side of the target surface, and a white surface appears on the left side. On a convex surface, the left and right patterns are reversed. In the first example, it was impossible to distinguish the uneven surface.
[0043]
Third example: Azimuth angle vector inspection device
Contrary to the first example, all of the four light projecting
[0044]
In the third embodiment, various inspections can be executed by changing the software as described above, but the same functions as those in the third embodiment can be realized by different hardware. For example, the
[0045]
Next, a shape inspection apparatus according to a fourth embodiment of the present invention will be described. The configuration of the fourth embodiment is as shown in FIG. 12 and is the same as that of the third embodiment. However, the elements different from the third embodiment are the same as those of the third embodiment except that only the portions determined to be defective after the automatic inspection of the inspection target are performed. This is a point of performing visual reexamination by displaying an image, and performing white illumination at the time of visual reexamination. In this example, a white area is displayed on each screen of the light projecting
[0046]
Furthermore, if the luminous flux of a general white light for indoor illumination can provide a sufficient target image for quality observation discrimination as illumination at the time of visual reexamination, it goes without saying that use of the luminous flux does not cause any problem.
Here, the reason for using white illumination at the time of visual observation is to observe colors originally possessed by the object in natural colors even if they become tired. With the color light flux used in the automatic inspection phase, the original color tone of the object is lost, which makes visual judgment extremely difficult and causes eye strain. In particular, the non-Lambertian surface is completely unusually colored as an image. The advantage of using the
[0047]
Next, the operation of the fourth embodiment will be described with reference to the flowcharts shown in FIGS. In FIG. 14, the basic principle of the three-dimensional shape measurement and the automatic inspection is exactly the same as that of the third embodiment described with reference to FIG. It is different from that, so an explanation is added.
(1) The fourth embodiment exemplifies an inspection flow when one inspection target includes a plurality of inspection regions. For example, this corresponds to the case of a soldering inspection of an electronic component mounted on a printed wiring board. Therefore, all inspection areas are automatically scanned sequentially in one sample (A → B route cycle), and pass / fail judgment is performed for each area. These sequence controls are performed by control signals from the
[0048]
(2) If it is automatically determined that the quality is poor in those inspection areas, the position data is stored in memory (ST8).
(3) When the automatic determination of all the inspection areas of one sample is completed, the automatic inspection phase is completed, so the sample is set at the position of the reexamination, and the visual reexamination phase is started (FIG. 15, ST10).
[0049]
In the visual reexamination step of FIG. 15, the reexamination sequence is performed by the positioning device (not shown) by the control signal of the
[0050]
When the re-inspection of all re-inspection positions is completed in this way, ST15 becomes YES and the
[0051]
Next, an image display inspection apparatus according to a fifth embodiment of the present invention will be described. FIG. 19 shows the configuration of the fifth embodiment, and FIG. 20 shows a flowchart of the operation. The present embodiment is an inspection apparatus that images an inspection location without performing an automatic inspection of an inspection target, displays the image, and visually judges the quality by an operator, and corresponds to the shape and surface characteristics of the target for visual inspection. And perform optimal white illumination. The reason why the white illumination is used at the time of visual observation is as described in the description of the reinspection step in the fourth embodiment. In particular, a non-Lambertian surface having specular reflectivity becomes a mere dark region and cannot be visually observed unless the specular reflection direction is accurately captured.
[0052]
In this embodiment, in order to obtain an optimal white illumination for a non-Lambertian surface inspection object having an unknown shape and a free-form surface, illumination using the principle of the time-division angle illumination of the second embodiment is performed. No, the best target image is obtained. First, when the
[0053]
The light projecting
[0054]
Here, the reason why the white images with different incident zenith angles are sequentially displayed on the target is that the target is a free-form surface body of an unknown shape as described above, and it is unclear which zenith angle illumination is optimal before the inspection. That's why. The operator can also temporarily suspend the automatic angle change by the command input from the
[0055]
Next, an example of a printed wiring board electronic component mounting / manufacturing process in which a semi-finished product is completed by repairing and correcting a portion determined as a final defect while performing visual visual inspection according to the fourth embodiment will be described. FIG. 17 shows a production line for soldering electronic components to a printed wiring board. When the printed wiring board is carried into the
[0056]
In this way, the mounted printed wiring board subjected to the re-inspection and the repair and correction so that the component mounting state of all parts becomes perfect is finished as a product and is shipped as a finished product. Inspection and repair are inseparable, and are an integral part of the manufacturing process. In the description, an example in which the automatic inspection apparatus and the inspection apparatus according to the present invention are connected by a belt conveyor has been described, but when the inspection apparatuses are separated from each other due to the necessity of the site, the printed wiring board is stored in the stocker. However, the automatic inspection result data may be transmitted to the
[0057]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, in the conventional three-dimensional measuring apparatus, since the object, the light projecting means, and the imaging means are fixed in a fixed geometric optical arrangement, once the hardware of the apparatus is determined, The fate was that it was not possible to execute the measurement by changing to the appropriate three-dimensional measurement method according to the purpose and the characteristics of the object, but using the image display device as the light emitting device and the optimal light emitting pattern as software The command allows the user to freely draw on the screen and perform active three-dimensional information sensing, so that various types of measurement for different purposes can be applied to objects having various surface characteristics.
[0058]
Also,In each phaseDifferent patternsThe tableIn order to have a function of imaging and projecting an object in synchronism with this, when those image data are memorized and measured and calculated, sufficient three-dimensional measurement can be performed by the minimum number of times of imaging. .
FurtherSince the pattern light for zenith angle component vector measurement and the pattern light for azimuth angle component vector measurement are projected at different phases and imaged, the image data of both phases are stored and the three-dimensional shape measurement calculation is performed. Thus, the surface normal vector of the object can be calculated in the shortest time.
[0059]
Claim2According to the invention described in (1), the light projecting means is:TargetDisplays a pattern drawn on the screen by a center projection method or other projection method on a latitude line or longitude line on the surface of a Gaussian sphere, or an area on latitude or longitude, which is virtually located on the spatial coordinates with the origin as the origin. Since it is used as a light source, accurate three-dimensional measurement has been realized.
[0060]
ContractRequest3According to the invention described in (1), quality judgmentDetermination means for performingTherefore, the quality of the object can be determined using the measured three-dimensional shape data of the object.
[0061]
ContractRequest4According to the invention described in (1), the identification data (ID data) of the object determined to be defective in the automatic inspection phase is stored, and after the automatic inspection of the object is completed using the identification data, the automatic inspection failure determination target is imaged. Thus, the image can be displayed and provided for visual reexamination.
[0062]
As described above, according to the present invention, when performing the active sensing method in the three-dimensional shape measuring apparatus, the measurement color in which the generation of the luminous flux projected on the measurement target is depicted on the screen of the color image display device This method was realized by the pattern, and as seen in the application example of the surface angle sensing method in particular, the method that was conventionally inferior in practical use due to the extremely large number of measurements was required. The original information was obtained, and a great effect of being sufficiently within the practical range was produced. Along with this basic technology, it is possible to realize measurement in a shorter time than the conventional method even by displaying and projecting a white pattern for measurement, and also to perform imaging inspection for visual inspection that realizes white area display for obtaining images that are convenient for visual inspection. The device can also be realized. Furthermore, since an automatic inspection device that applies this basic measurement technology can be realized, repair and repair of defective parts can be performed immediately while inspecting semi-finished products, and the inspection and repair correction process can be incorporated into the manufacturing process. The systemization of an integrated manufacturing method for finishing finished products has the effects of increasing reliability, saving labor, and reducing costs.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing a shape measuring apparatus according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a diagram illustrating an arrangement example of a measurement target, a light projecting unit, and an imaging device of the shape measuring apparatus of the embodiment.
FIG. 3 is a diagram showing another arrangement example of the measurement target, the light projecting unit, and the imaging device of the shape measuring apparatus of the embodiment.
FIG. 4 is a diagram showing another arrangement example of the measurement target, the light projecting unit, and the imaging device of the shape measuring apparatus of the embodiment.
FIG. 5 is a surface angle sensing color pattern drawn on a light emitting unit screen of the shape measuring apparatus of the embodiment.
FIG. 6 is a surface angle sensing color pattern drawn on a light emitting unit screen of the shape measuring apparatus of the embodiment.
FIG. 7 is a diagram illustrating a method for numerically delineating a surface angle sensing pattern displayed on the light emitting unit screen.
FIG. 8 is a flowchart for explaining a measurement process in the embodiment shape measurement apparatus.
FIG. 9 is a time-division single-color pattern for surface angle sensing drawn on a light-emitting unit screen of a shape measuring apparatus according to another embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a time-division single-color pattern for surface angle sensing drawn on a light emitting unit screen of a shape measuring apparatus according to another embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a flowchart illustrating a measurement process in the shape measuring apparatus according to the embodiment.
FIG. 12 is a view showing a product inspection apparatus according to another embodiment of the present invention.
FIG. 13 is a flowchart for explaining the operation of the inspection apparatus according to another embodiment of the present invention.
FIG. 14 is a flowchart for explaining the operation of the inspection apparatus according to still another embodiment of the present invention.
FIG. 15 is a flowchart, together with FIG. 14, for explaining the operation of the inspection apparatus of the embodiment.
FIG. 16 is a view showing an inspection apparatus according to another embodiment of the present invention.
FIG. 17 is a diagram illustrating a processing method in a step of soldering an electronic component to a printed wiring board.
FIG. 18 is a flowchart for explaining the operation of the inspection apparatus of the embodiment.
FIG. 19 is a view showing an inspection apparatus according to still another embodiment of the present invention.
FIG. 20 is a flowchart for explaining the operation of the inspection apparatus of the embodiment.
FIG. 21 is a reference example of a simple and low-accuracy surface angle sensing color pattern drawn on a light emitting unit screen of the measuring apparatus of the embodiment.
FIG. 22 is a reference example of a simple and low-accuracy surface angle sensing color pattern drawn on the light emitting unit screen of the measuring apparatus of the embodiment.
FIG. 23 is a diagram illustrating geometrical optical spatial coordinates of a measurement target, a light projecting device, and an imaging device, and numerical representations thereof.
FIG. 24 is a view for explaining a light source arrangement of a light projecting device in a conventional surface angle sensing method.
[Explanation of symbols]
1 Measurement target
2 XY stage
3 Floodlight device
4 color camera
11 Input unit
Claims (6)
カラー画像表示装置であり、第一位相においては表面法線ベクトル天頂角成分センシング・パタンを表示して対象を照明し、第二位相においては表面法線ベクトル方位角成分センシング・パタンを表示して対象を照明する投光手段と、
この投光手段とは、対象に対して三次元形状計測を可能とする幾何光学的空間位置関係に設置され、対象を前記2位相の照明にそれぞれ同期して撮像し、各位相において得られた2組の画像信号を出力する撮像手段と、
画像信号を貯蔵するメモリ手段と、
貯蔵された2組の画像信号を組合せて対象表面各面素の法線ベクトルを演算し、対象の三次元形状を算出する演算手段と、
を備えて成ることを特徴とする形状計測装置。A three-dimensional shape measuring device that measures a surface angle of a mirror-finished object,
A color image display device, in the first phase, displays the surface normal vector zenith angle component sensing pattern to illuminate the target, and in the second phase, displays the surface normal vector azimuth angle component sensing pattern. Light emitting means for illuminating the object;
The light projecting means is installed in a geometric optical spatial positional relationship that enables three-dimensional shape measurement with respect to the object, images the object in synchronization with the two-phase illumination, and obtains images in each phase. Imaging means for outputting two sets of image signals;
Memory means for storing image signals;
Calculating means for calculating a normal vector of each surface element of the target surface by combining the two sets of stored image signals to calculate a three-dimensional shape of the target;
A shape measuring device comprising:
カラー画像表示装置であり、第一位相においては表面法線ベクトル天頂角成分センシング・パタンを表示して対象を照明し、第二位相においては表面法線ベクトル方位角成分センシング・パタンを表示して対象を照明する投光手段と、
この投光手段とは、対象に対して三次元形状計測を可能とする幾何光学的空間位置関係に設置され、対象を前記2位相の照明にそれぞれ同期して撮像し、各位相において得られた2組の画像信号を出力する撮像手段と、
画像信号を貯蔵するメモリ手段と、
貯蔵された2組の画像信号を組合せて対象表面各面素の法線ベクトルを演算し、対象の三次元形状を算出する演算手段と、
演算手段の三次元計測演算データを用いて対象の品質良否判定を行う判定手段と、
を備えたものであることを特徴とする検査装置。A mirror surface inspection apparatus employing a three-dimensional shape measurement method,
A color image display device, in the first phase, displays the surface normal vector zenith angle component sensing pattern to illuminate the target, and in the second phase, displays the surface normal vector azimuth angle component sensing pattern. Light emitting means for illuminating the object;
The light projecting means is installed in a geometric optical spatial positional relationship that enables three-dimensional shape measurement with respect to the object, images the object in synchronization with the two-phase illumination, and obtains images in each phase. Imaging means for outputting two sets of image signals;
Memory means for storing image signals;
Calculating means for calculating a normal vector of each surface element of the target surface by combining the two sets of stored image signals to calculate a three-dimensional shape of the target;
Determining means for determining the quality of the target using the three-dimensional measurement calculation data of the calculation means,
An inspection apparatus characterized by comprising:
カラー画像表示装置であり、第一計測位相においては表面法線ベクトル天頂角成分センシング・パタンを表示して対象を照明し、第二計測位相においては表面法線ベクトル方位角成分センシング・パタンを表示して対象を照明する投光手段と、
この投光手段とは、対象に対して三次元形状計測を可能とする幾何光学的空間位置関係に設置され、対象を前記2計測位相の照明にそれぞれ同期して撮像し、各計測位相において得られた2組の画像信号を出力する撮像手段と、
画像信号を貯蔵するメモリ手段と、
貯蔵された2組の画像信号を組合せて対象表面各面素の法線ベクトルを演算し、対象の三次元形状を算出する演算手段と、
演算手段の三次元計測演算データを用いて対象の品質良否判定を行う判定手段と、
第一検査位相において自動検査され、不良判定された対象を同定するデータ(IDデータ)を保存する保存手段と、
第二検査位相において前記同定データを用いて選択され、投光手段が白色エリア表示して対象を白色照明し、撮像手段によって撮像された不良判定対象の画像を、不良判定の目視再検査に供するため表示する表示手段と、
を備えたものであることを特徴とする検査装置。A mirror surface inspection apparatus employing a three-dimensional shape measurement method,
A color image display device that illuminates the target by displaying the surface normal vector zenith angle component sensing pattern in the first measurement phase, and displays the surface normal vector azimuth angle component sensing pattern in the second measurement phase Lighting means for illuminating the object by
The light projecting means is installed in a geometric optical spatial positional relationship that enables three-dimensional shape measurement with respect to the object, images the object in synchronization with the illumination in the two measurement phases, and obtains an image in each measurement phase. Imaging means for outputting the obtained two sets of image signals;
Memory means for storing image signals;
Calculating means for calculating a normal vector of each surface element of the target surface by combining the two sets of stored image signals to calculate a three-dimensional shape of the target;
Determining means for determining the quality of the target using the three-dimensional measurement calculation data of the calculation means,
Storage means for storing data (ID data) for identifying an object automatically inspected in the first inspection phase and determined to be defective;
In the second inspection phase, selected using the identification data, the light projecting unit displays a white area to illuminate the object with white, and the image of the defect determination target captured by the imaging unit is subjected to visual reexamination of the defect determination. Display means for displaying
An inspection apparatus characterized by comprising:
三次元形状計測装置であって、カラー画像表示装置であり、第一位相においては表面法線ベクトル天頂角成分センシング・パタンを表示して対象を照明し、第二位相においては表面法線ベクトル方位角成分センシング・パタンを表示して対象を照明する投光手段と、この投光手段とは、対象に対して三次元形状計測を可能とする幾何光学的空間位置関係に設置され、対象を前記2位相の照明にそれぞれ同期して撮像し、各位相において得られた2組の画像信号を出力する撮像手段と、画像信号を貯蔵するメモリ手段と、貯蔵された2組の画像信号を組合せて対象表面各面素の法線ベクトルを演算し、対象の三次元形状を算出する演算手段とを備える検査装置を設置し、
この検査装置により、半製品の品質の良否判定を行い、不良判定された箇所の修理修正を行い、半製品を完成することを特徴とする製品製造方法。A method of manufacturing a finished product from a semi-finished product by inspecting the shape of a mirror surface object and performing repair and repair on the object determined to be defective, in a product manufacturing line,
A three-dimensional shape measurement device, which is a color image display device, displays a surface normal vector zenith angle component sensing pattern in the first phase to illuminate the object, and in the second phase, the surface normal vector direction Floodlight means for displaying an angle component sensing pattern to illuminate an object, and the light projecting means are installed in a geometric optical spatial positional relationship that enables three-dimensional shape measurement for the object, and An image pickup unit that picks up an image in synchronization with two-phase illumination and outputs two sets of image signals obtained in each phase, a memory unit that stores the image signals, and a combination of the two sets of stored image signals. Calculates the normal vector of each surface element of the target surface, and installs an inspection device including calculation means for calculating a three-dimensional shape of the target,
A method of manufacturing a product, comprising: determining whether the quality of a semi-finished product is good or not, repairing and correcting a portion determined to be defective by the inspection device, and completing the semi-finished product.
三次元形状計測方法採用の検査装置であって、カラー画像表示装置であり、第一計測位相においては表面法線ベクトル天頂角成分センシング・パタンを表示して対象を照明し、第二計測位相においては表面法線ベクトル方位角成分センシング・パタンを表示して対象を照明する投光手段と、この投光手段とは、対象に対して三次元形状計測を可能とする幾何光学的空間位置関係に設置され、対象を前記2計測位相の照明にそれぞれ同期して撮像し、各計測位相において得られた2組の画像信号を出力する撮像手段と、画像信号を貯蔵するメモリ手段と、貯蔵された2組の画像信号を組合せて対象表面各面素の法線ベクトルを演算し、対象の三次元形状を算出する演算手段と、演算手段の三次元計測演算データを用いて対象の品質良否判定を行う判定手段と、第一検査位相において自動検査され、不良判定された対象を同定するデータ(IDデータ)を保存する保存手段と、第二検査位相において前記同定データを用いて選択され、投光手段が白色エリア表示して対象を白色照明し、撮像手段によって撮像された不良判定対象の画像を、不良判定の目視再検査に供するため表示する表示手段とを備えた検査装置を設置し、 この検査装置により、半製品の品質の良否判定を行い、不良判定された箇所の品質の修理修正を行い、半製品を完成することを特徴とする製品製造方法。A method of manufacturing a finished product from a semi-finished product by inspecting the shape of a mirror surface object and performing repair and repair on the object determined to be defective, in a product manufacturing line,
An inspection device employing a three-dimensional shape measurement method, which is a color image display device, displays a surface normal vector zenith angle component sensing pattern in the first measurement phase to illuminate the target, and in the second measurement phase Is a light projecting means that displays the surface normal vector azimuth angle component sensing pattern to illuminate the object, and the light projecting means has a geometric optical spatial relationship that enables three-dimensional shape measurement to the object. An imaging unit that is installed and captures an object in synchronization with the illumination of the two measurement phases, respectively, and outputs two sets of image signals obtained in each measurement phase; a memory unit that stores the image signals; A calculating means for calculating a normal vector of each surface element of the target surface by combining two sets of image signals to calculate a three-dimensional shape of the target, and determining quality of the target using the three-dimensional measurement calculation data of the calculating means. line Determination means, storage means for storing data (ID data) for identifying an object which has been automatically inspected in the first inspection phase and has been determined to be defective, and light emitting means which is selected using the identification data in the second inspection phase Is provided with display means for displaying a white area to illuminate the object in white and displaying the image of the defect determination target imaged by the imaging means for the purpose of visual inspection of the defect determination. A method for producing a product, wherein the quality of a semi-finished product is determined by an apparatus, the quality of a portion determined to be defective is repaired, and a semi-finished product is completed.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19560494A JP3553652B2 (en) | 1994-08-19 | 1994-08-19 | Shape measuring device, inspection device, and product manufacturing method |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19560494A JP3553652B2 (en) | 1994-08-19 | 1994-08-19 | Shape measuring device, inspection device, and product manufacturing method |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0861930A JPH0861930A (en) | 1996-03-08 |
JP3553652B2 true JP3553652B2 (en) | 2004-08-11 |
Family
ID=16343927
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19560494A Expired - Fee Related JP3553652B2 (en) | 1994-08-19 | 1994-08-19 | Shape measuring device, inspection device, and product manufacturing method |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3553652B2 (en) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006214914A (en) * | 2005-02-04 | 2006-08-17 | Asahi Glass Co Ltd | Mirror surface profile measuring method, system, inspection method, and device for measuring mirror face shape |
US8334985B2 (en) | 2010-10-08 | 2012-12-18 | Omron Corporation | Shape measuring apparatus and shape measuring method |
DE112010001574B4 (en) * | 2009-04-10 | 2017-02-02 | Omron Corp. | Measuring device and observation device |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7154613B2 (en) * | 2004-03-15 | 2006-12-26 | Northrop Grumman Corporation | Color coded light for automated shape measurement using photogrammetry |
US7589844B2 (en) | 2005-07-15 | 2009-09-15 | Asahi Glass Company, Limited | Shape inspection method and apparatus |
JP4808072B2 (en) * | 2006-05-19 | 2011-11-02 | シーケーディ株式会社 | Filter checkered plate, three-dimensional measuring device and illumination means |
US7910938B2 (en) | 2006-09-01 | 2011-03-22 | Cree, Inc. | Encapsulant profile for light emitting diodes |
CN107449360A (en) * | 2017-06-27 | 2017-12-08 | 无锡贺邦汽车配件有限公司 | A kind of Size Measuring System for die casing for automobile |
CN108692677B (en) * | 2018-04-11 | 2020-03-13 | 四川大学 | Surface three-dimensional reconstruction method and system based on reflected light field polarization and space-time coding |
-
1994
- 1994-08-19 JP JP19560494A patent/JP3553652B2/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006214914A (en) * | 2005-02-04 | 2006-08-17 | Asahi Glass Co Ltd | Mirror surface profile measuring method, system, inspection method, and device for measuring mirror face shape |
JP4613626B2 (en) * | 2005-02-04 | 2011-01-19 | 旭硝子株式会社 | Mirror surface shape measuring method and apparatus, and inspection method and apparatus |
DE112010001574B4 (en) * | 2009-04-10 | 2017-02-02 | Omron Corp. | Measuring device and observation device |
US8334985B2 (en) | 2010-10-08 | 2012-12-18 | Omron Corporation | Shape measuring apparatus and shape measuring method |
JP2013543591A (en) * | 2010-10-08 | 2013-12-05 | オムロン株式会社 | Shape measuring apparatus and shape measuring method |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0861930A (en) | 1996-03-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2800946B1 (en) | Arrangement for optical measurements and related method | |
US5825495A (en) | Bright field illumination system | |
JP5922572B2 (en) | Practical 3D vision system apparatus and method | |
JP5095644B2 (en) | Image measuring apparatus and computer program | |
CN101506614A (en) | Method and apparatus for 3-dimensional vision and inspection of ball and like protrusions of electronic components | |
JP2013064644A (en) | Shape-measuring device, shape-measuring method, system for manufacturing structures, and method for manufacturing structures | |
EP1459035B1 (en) | Method for determining corresponding points in stereoscopic three-dimensional measurements | |
JP3553652B2 (en) | Shape measuring device, inspection device, and product manufacturing method | |
JP2007322162A (en) | Three-dimensional shape measuring apparatus and three-dimensional shape measuring method | |
JP2018522240A (en) | Method for measuring artifacts | |
US6304680B1 (en) | High resolution, high accuracy process monitoring system | |
JP2000205826A (en) | Method and device for image processing | |
JPH1054709A (en) | Three-dimensional image recognizing device with microscope | |
JPH11257930A (en) | Three-dimensional shape measuring apparatus | |
JP4284765B2 (en) | Robot hand position measuring device | |
JPH0864999A (en) | Inspecting apparatus, measuring method for three-dimensional shape, and manufacture of product | |
JP2002221411A (en) | Method for securing measurement accuracy of non- contact type device for measuring three-dimensional shape | |
JPH07306023A (en) | Shape measuring instrument, inspection device, and product manufacturing method | |
KR20170124509A (en) | Inspection system and inspection method | |
JPH1073419A (en) | Device for inspecting erroneous and missing parts mounted externally on engine | |
JP5531071B2 (en) | Image measuring apparatus and computer program | |
JP2003504607A (en) | Apparatus and method for three-dimensional inspection of electronic components | |
JP2913370B2 (en) | Optical position measurement method | |
JP4741943B2 (en) | Inspection apparatus and inspection method | |
JPH06307812A (en) | Method and device for measuring three-dimensional position on curved surface |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040120 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040312 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040413 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040430 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |