JP3553511B2 - スクリーン印刷装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、印刷方向を変えることができるスクリーン印刷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のスクリーン印刷装置のスキージの移動方向は、スクリーン印刷装置に対して固定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
スクリーン製版のパターン形状、或いは、ワークの形状によっては、印刷方向を変えて行った方が印刷結果が向上する場合がある。
【0004】
この発明は、印刷方向を自由に変えることができるスクリーン印刷装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るスクリーン印刷装置は、ワークに対してスクリーン製版を用いてスクリーン印刷するスクリーン印刷装置において、
スクリーン印刷の印刷方向を変更可能にしたことを特徴とする。
【0006】
上記スクリーン印刷装置は、
ワークを搬出入する基台と、
スキージを有する印刷部と、
上記印刷部の取り付け方向を変更可能にして上記印刷部を上記基台に対して取り付ける印刷部取り付け機構と
を備えたことを特徴とする。
【0007】
上記印刷部取り付け機構は、上記印刷部を上記基台に対して回転可能に取り付ける回転機構を備えたことを特徴とする。
【0008】
上記回転機構は、上記印刷部の印刷可能領域の略中央を中心として上記印刷部を回転可能にしていることを特徴とする。
【0009】
上記印刷部取り付け機構は、上記印刷部の取り付け方向を変更可能にして上記印刷部を上記基台に対して装着する装着機構を備えたことを特徴とする。
【0010】
上記スクリーン印刷装置は、更に、
上記スクリーン製版の取り付け方向を変更可能にしてスクリーン製版を上記基台に対して取り付けるスクリーン製版取り付け機構を備えたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1のスクリーン印刷装置は、印刷部91と印刷部取り付け機構98と基台99から構成されている。印刷部91には、版固定治具81、版固定治具82を用いてスクリーン製版95が取り付けられている。また、印刷部91には、スキージ96とスクレッパ97とが矢印Y方向に移動可能に取り付けられている。矢印Yの方向が印刷方向である。印刷部91は、印刷部取り付け機構98に対して、Cを中心として回転可能に取り付けられている。印刷部取り付け機構98は、回転支持ドーナツ板55を有している。回転支持ドーナツ板55は、支持柱51と支持柱52に対して固定ボルト61と固定ボルト62により固定されている。支持柱51と支持柱52は、基台99に固定されている。基台99は、テーブル94を有している。テーブル94には、矢印Xの方向から長尺ワーク93が搬入され、搬出されていく。
【0012】
図2は、印刷部取り付け機構98の平面図である。
回転支持ドーナツ板55は、印刷領域に空間を持つリング状の形状をしている。回転支持ドーナツ板55は、固定ボルト61〜固定ボルト64により支持柱51〜支持柱54に固定されている。印刷部91には、回転ローラ71〜回転ローラ74が回転支持ドーナツ板55の内周に接するように取り付けられている。印刷部91は、回転支持ドーナツ板55の上に乗せられ、回転ローラ71〜回転ローラ74の位置決めに従って、回転支持ドーナツ板55の上をスライドしながら回転可能になっている。
【0013】
図3は、印刷部取り付け機構98と基台99との平面透視図である。
図2及び図3に示すように、Cは印刷領域の中心(テーブル94の中心)であり、回転支持ドーナツ板55の内側は、スキージ96及びスクレッパ97が矢印Yの方向に移動しながら、スクリーン印刷を行うのに十分な空間を有している。図2及び図3の場合は、長尺ワーク93の搬出入方向Xとスキージ96の印刷方向Yは、同一方向である。
【0014】
図2及び図3において、印刷部91を印刷部取り付け機構98の上でスライドさせ、矢印Rの方向に90度だけ回転させた場合を、図4及び図5に示す。
図4及び図5の場合は、長尺ワーク93の搬出入方向Xとスキージ96の印刷方向Yは、90度変更されている。
【0015】
前述した印刷部取り付け機構98によれば、回転角度は自由自在であり、0度〜360度の範囲で印刷方向を変えることができる。
【0016】
前述した例において、印刷部91を回転するのではなく、印刷部取り付け機構98に対して印刷部91を着脱自在にすることにより印刷方向を変えるようにしても構わない。例えば、印刷部91を印刷部取り付け機構98から持ち上げ、90度回転させてから再び印刷部取り付け機構98に取り付ける装着機構を設けるようにしても構わない。
【0017】
また、印刷部91と印刷部取り付け機構98との回転機構は、図示したものに限らず、凹凸のはめ込み機構や溝機構やリニアガイドを用いるものであっても構わない。
【0018】
また、図示したものは、印刷部91の回転によりスクリーン製版95もともに回転する場合を示したが、スクリーン製版95のみを印刷部91と独立させて、取り付け方向を変更可能にするスクリーン製版取り付け機構を備えるようにしても構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】印刷部91と印刷部取り付け機構98と基台99を有するスクリーン印刷装置を示す図。
【図2】印刷部取り付け機構98の平面図。
【図3】印刷部取り付け機構98と基台99の透視平面図。
【図4】印刷部取り付け機構98の平面図。
【図5】印刷部取り付け機構98と基台99の透視平面図。
【符号の説明】
51,52,53,54 支持柱、55 回転支持ドーナツ板、61,62,63,64 固定ボルト、71,72,73,74 回転ローラ、81,82,83,84 版固定治具、91 印刷部、93 長尺ワーク、94 テーブル、95 スクリーン製版、96 スキージ、97 スクレッパ、98 印刷部取り付け機構、99 基台。

Claims (2)

  1. ワークを配置するテーブルと、
    スキージを用いて上記テーブルに配置されたワークにスクリーン印刷をおこなう印刷部と、
    上記印刷部と上記テーブルとの間に配置され、印刷領域に空間を持つようにリング状に形成され、自己の内周に沿って上記印刷部を回転可能に取り付ける印刷部取り付け機構と
    を備えたことを特徴とするスクリーン印刷装置。
  2. 上記印刷部取り付け機構は、上記印刷部の印刷可能領域の略中央を中心として上記印刷部を回転可能にしていることを特徴とする請求項記載のスクリーン印刷装置。
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