JP3552843B2 - Method for producing silicone-coated powder - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はシリコーン被覆粉体の製造方法に係り、さらに詳しくは、有機溶媒を使用せずに、水系溶媒を用いて粉体表面をシリコーン化合物で均一かつ安定に被覆する、環境上安全で、製造コストが低減化されたシリコーン被覆粉体の製造方法に関する。
【0002】
本発明よって製造されたシリコーン被覆粉体は撥水性が高く、油脂によく分散する。したがって、本発明の製造方法により顔料をシリコーン化合物で被覆し、これをオイルワックス系に配合した場合は鮮やかな色が出るため、塗料、インキ、化粧料、医療材料等の分野に広く応用することができる。
【0003】
【従来の技術】
シリコーン被覆粉体の製造方法として、従来より、粉体表面をシリコーン化合物で被覆した後、焼き付けを行う、あるいは水酸化ナトリウム等で処理するなどの方法により、粉体上への被覆を安定なものとさせる技術が提案されている。そして、このようにして得られたシリコーン被覆粉体は、さらに所望の官能基(ペンダント基)を有する化合物(例えば、不飽和化合物など)を付加して、粉体に特定の性質をもたせた改質粉体として用いられている。
【0004】
しかしながら、焼き付けや水酸化ナトリウム等により安定化処理を行うにしても、その前提としてシリコーン化合物が粉体に均一に被覆されていることが重要である。一般にシリコーン化合物は粉体に対して5重量%以内の割合で用いることが多く、これよりも少ない量ではシリコーン化合物を粉体に均一に被覆することが困難である。そのため、シリコーン化合物を溶媒に溶解させて見かけ上の量を増加させ、これを用いたシリコーン化合物を粉体にある程度均一に被覆させた後、焼き付けを行うことが一般的に行われている。しかしながらこの場合、シリコーンを溶解させる溶媒の除去の問題が生じる。すなわちシリコーン化合物を溶解させる溶媒としては、ヘキサン、トルエン、キシレン、クロロホルムなどの有機溶媒が用いられるが、いずれも環境にとって好ましいものではなく、また、加熱時の引火の問題も発生する。これを防ぐために閉鎖系で処理するとしても、完全に漏れを防ぐことは難しく、また粉体中に有機溶媒分が残留する等の問題もある。
【0005】
一方、シリコーン被覆を有機溶媒を用いずに水系で行う方法が、特開平5−32914号公報等に開示されている。これはシリコーン粒子を微細化し、これを水に分散させてシリコーンエマルジョンとしたものを粉体に接触させることにより、シリコーン被覆を行わせようとするものである。この方法は、シリコーン化合物を粉体に均一に接触させることができるという利点はあるものの、エマルジョンを形成させるために界面活性剤を使用する必要があり、そのためにこの界面活性剤がシリコーン化合物に吸着、残存し、せっかくの撥水性を損なうという大きな問題がある。そのため、この方法で製造した場合は界面活性剤を濾過で取り除くという作業が必要があるが、シリコーン化合物に吸着した界面活性剤は水では容易に除去することができず、また、有機溶媒で洗浄すると上述した問題が生じることとなる。
【0006】
したがって、環境上好ましくない有機溶媒や除去の困難な界面活性剤等を用いることなく、粉体をシリコーン化合物で均一かつ安定に被覆する方法の開発が望まれているというのが現状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その課題は、簡便かつ安全に粉体上にシリコーンを均一にしかも安定に被覆することができる、シリコーン被覆粉体の製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、特定のSi−H基含有シリコーン化合物と、粉体と、水(界面活性剤等を含まない。以下、「水系溶液」と記す場合あり)とを特定の割合で混合させて混合液とし、該混合液を所定温度で加熱することによって、粉体表面上に均一で安定したシリコーン被覆を行うことができることを見出した。
【0009】
さらに詳しくは、本発明者らは、シリコーン化合物/水系溶液は、粉体に接触させる時には分離状態で必ずしも均一ではないが、水系溶液表面にシリコーン油が薄く広がってシリコーン膜を形成し、この膜が粉体に接触することによって薄い膜が粉体上に形成され、さらに所望により加熱することによって水分が除去されてくると粉体に均一にシリコーンが被覆されるということを見出し、これに基づいて本発明を完成するに至った。また、特にSi−H基を有するシリコーン化合物を用いる場合、水は架橋反応に必須であり、これが存在することもシリコーン膜形成には有効である。本発明者らの知る限りにおいて、シリコーン化合物/水系溶液という、相互に溶解しない系を検討した処理例は、上述のシリコーンエマルジョンを用いた従来例以外には全くなされていない。
【0010】すなわち本発明は、特定のSi−H基含有シリコーン化合物と、粉体と、水を混合してなり、上記シリコーン化合物を粉体に対して0.5〜15重量%の割合で用い、かつシリコーン化合物に対して水を1〜200(重量比)の割合で用いた混合溶液を、70〜120℃に加熱して、未反応Si−H基を残存させた状態で粉体にシリコーン化合物を被覆する、シリコーン粉体の製造方法を提供するものである。
【0011】
また本発明は、上記方法により製造されたシリコーン被覆粉体のSi−H基に、さらにペンダント基を有する化合物を付加してなる改質処理粉体を提供するものである。
【0012】
本発明により得られるシリコーン被覆粉体は安定で薬剤との相互作用がなく、さらに香料に対して分解作用のないことから、医薬品、化粧料等に用いた場合、経時安定性が著しく向上する。またSi−H基と反応することのできる化合物(Si−H基反応性化合物)の粉体への付加密度が高いため、分散性のコントロールができることから、本発明方法によって磁性粉体を処理することによって優れた磁性材料を得ることができる。さらにまた、付加密度を高くすることによりカラムクロマトグラフ用充填剤の分離を高め理論段数を大幅に高くすることができることから、ガスクロマトグラフ用カラム充填剤や液体クロマトグラフ用カラム充填剤等に用いることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳述する。
【0014】
本発明で用いるシリコーン化合物は、シリコーン系であれば特に限定されるものでなく、例えばシリコーン油、シリコーンレジン、シリコーンワックス等を用いることができ、粘度が異なっていても水の沸点付近で粘度が低いもの(好ましくは100cps以下程度)であれば、シリコーン被覆処理をより良好に行うことができる。
【0015】
これらのなかでも、Si−H基を有するシリコーン化合物が特に好適に用いられる。これはSi−H基どうしが架橋し、粉体表面で網目構造を形成した場合の方が脱離し難いからである。また、Si−H基を有するシリコーン化合物を用いた場合、被覆処理時に水素が発生する場合があるため、水系での処理は特に有効である。その他にも、Si−H基を有するシリコーン化合物で被覆処理する場合は、反応後のSi−H基の残存がシリコーン被覆粉体を含有した製品の製造時の水素発生の原因となる場合がある。本発明の製造方法では水が共存しているため、Si−H基と水が反応して水素が発生しても安全である。
【0016】
なお、Si−H基以外の官能基としてSi−OH基が存在していても上記と同様な効果が期待できる。それ以外の官能基として、例えば、粉体に機能性を付与することができるもの等が挙げられる。具体的には、例えばアルキル基やフェニル基は疎水性、ポリオキシエチレンやグリセロール基は親水性、フルオロアルキル基は疎水・疎油性をそれぞれ付与することができる。その他、特性によってエポキシ基、アミノ基、カルボキシル基および第四級アンモニウム塩などが挙げられる。これらの基は1分子中に2種以上あってもよい。
【0017】
Si−H基を有するシリコーン化合物としては、例えば下記一般式(I)
【0018】
【化2】
〔式中、R1 、R2 およびR3 は互いに独立に水素原子であるかまたは少なくとも1個のハロゲン原子で置換可能な炭素数1〜10の炭化水素基であり(但し、R1 、R2 、R3 が同時に水素原子であることはない);R4 、R5 およびR6 は互いに独立に水素原子であるかまたは少なくとも1個のハロゲン原子で置換可能な炭素数1〜10の炭化水素基であり;aは1以上の整数であり、bは0または1以上の整数であり、cは0または2であり(但し、3≦a+b+c≦10000である);そしてこの化合物はSi−H基部分を少なくとも1個含むものとする〕
で表されるシリコーン化合物が好適に用いられる。
【0019】
ここでc=0の場合は、下記の一般式(II)
【0020】
【化3】
〔式中、R1 、R2 、R3 、a、bは上記に定義した通り。但し、好ましくはR1 、R2 およびR3 が互いに独立に少なくとも1個のハロゲン原子(特にフッ素原子)で置換可能な炭素数1〜4の低級アルキル基またはアリール基(例えばフェニル基)であり;a+bが3以上であり、好ましくは10〜1000、特には20〜500である〕
で表される環状シリコーン化合物である。好ましくは1分子中に水素原子が2個以上存在するものが望ましい。
【0021】
また、c=2の場合は、下記の一般式(III)
【0022】
【化4】
〔式中、R1 〜R6 、a、bは上記に定義した通り。但し、好ましくはR1 〜R6 が互いに独立に少なくとも1個のハロゲン原子(特にフッ素原子)で置換可能な炭素数1〜4の低級アルキル基またはアリール基(例えばフェニル基)であり;a+bが10〜1000、特には20〜50である〕
で表される鎖状シリコーン化合物である。一般式(III)の具体例としては、メチルハイドロジェンポリシロキサン等を挙げることができる。
【0023】
本発明で用いられる水は、界面活性剤および有機溶媒を含まない。水以外の他の成分としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、塩酸、硫酸およびこれらの混合物等が挙げられる。なお、この水としては、イオン交換水、蒸留水等が挙げられるが、この水に無機イオンが存在していてもかまわない。無機イオンとしては、Li+、Na+、K+、Rb+、Cs+、Mg++、Ca++、HSO4 −、Cl−等が挙げられる。これらのイオンにより、アルカリ下でSi−H基の架橋を促進させることができる。その他、有機酸、有機アミンが添加されていてもよい。
【0024】
上記水とSi−H基を有するシリコーン化合物と粉体を特定の割合で混合して混合溶液とし、これを所定温度で加熱するが、水とシリコーン化合物の混合割合は、シリコーン化合物1に対して水1〜200(重量比)の範囲であり、また粉体に対するシリコーン化合物量は0.5〜15重量%である。混合方法は常法により行うことができ、例えば通常用いられている混合機を用いて行うことができる。湿式混合する場合は水系溶液の割合を多くし、乾式混合の場合は水系溶液の割合を少なくするなど、適宜、調整し得る。
【0025】
次に、上記混合溶液に粉体を接触させ、場合によって加熱する。
【0026】
本発明に用いられる粉体は、特に制限されるものではないが、一般に粒径10mm以下の任意の物体(10mmより大きいものも含まれることがある)を意味し、具体的には、有機顔料、無機顔料、金属酸化物および金属水酸化物(ただし、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化物を除く)、雲母、パール光沢材料、金属、カーボン、磁性粉末、ケイ酸塩鉱物、多孔質材料等が例示的に挙げられる。これら粉体は1種類でもまた複数を組み合わせて用いてもよく、また凝集体、成形体あるいは造形体等であってもよい。また粉体の上にあるいはその中に他の物質(例えば、着色剤、UV吸収剤、医薬品、各種添加剤)を含有していてもよい。
【0027】
有機顔料としては、例えば赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色305号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号および青色404号や、さらに赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号および青色1号等が挙げられ、さらにこれらの有機顔料がジルコニウムレーキ、バリウムレーキまたはアルミニウムレーキ等のものでもよい。
【0028】
無機顔料としては、例えば紺青、群青、マンガンバイオレット、オキシ塩化ビスマス等が挙げられる。
【0029】
金属酸化物および金属水酸化物(ただし、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化物を除く)としては、例えば酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、シリカ、酸化鉄(α−Fe2O3、γ−Fe2O3、Fe3O4、FeO等)、黄色酸化鉄(特に棒状のもの)、赤色酸化鉄、黒色酸化鉄、水酸化鉄、酸化チタン(特に粒径0.001〜0.1μmの二酸化チタン)、低次酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化クロム、水酸化クロム、酸化マンガン、酸化コバルト、酸化ニッケルや、これらの2種以上の組み合わせによる複合酸化物および複合水酸化物、例えばシリカアルミナ、チタン酸鉄、チタン酸コバルト、リチウムコバルトチタネート、アルミン酸コバルト等が挙げられる。
【0030】
雲母としては、例えば白雲母、金雲母、黒雲母、絹雲母、鉄雲母、紅雲母、リチア雲母、チンワルド雲母、ソーダ雲母、人工雲母または、KAl2 (Al、Si3 )O10F2 、KMg3 (Al、Si3 )O10F2 、K(Mg、Fe3 )(Al、Si3 )O10F2 で表される雲母等が挙げられる。
【0031】
パール光沢材料としては、例えば雲母チタン系複合材料、雲母酸化鉄系複合材料、ビスマスオキシクロライド、グアニンや、さらに、酸化窒化チタンおよび/または低次酸化チタンを含有するチタン化合物で被覆された雲母(例えば、酸化チタン被覆雲母、酸化鉄被覆雲母)等が挙げられる。雲母チタン系複合材料のチタンについては二酸化チタン、低次酸化チタン、酸化窒化チタンのいずれでもよい。また雲母チタン系複合材料またはビスマスオキシクロライドに、例えば酸化鉄、紺青、酸化クロム、カーボンブラック、カーミンあるいは群青等をさらに混合したものであってもかまわない。
【0032】
金属としては、例えばアルミニウム、鉄、ニッケッル、コバルト、クロム、金、銀、銅、プラチナ、亜鉛、インジウム、スズ、アンチモン、タングステン、ジルコニウム、モリブデン、シリコン、チタン等が挙げられる。
【0033】
磁性粉体としては、例えばγ−Fe2 O3 、マグネタイト(Fe3 O4 )、ベルトライト系酸化鉄(FeOx ;1.33<x<1.5)またはそれらがコバルト、マンガン、ニッケル、亜鉛、クロム等で変性されたものや、針状の鉄またはAl、B、Co、Cr、Cu、Mo、Mn、Ni、P、Si、Sn、Znが含有された鉄粉、CrO2 やBaフェライト等が挙げられる。
【0034】
また、粉末が、雲母上に被覆された鉄、ニッケル、コバルトまたはその酸化物であってもよいが、これに限定されるものではない。
【0035】
ケイ酸塩鉱物としては、フィロケイ酸塩鉱物(例えば、カオリン族、モンモリロナイト族、粘土雲母族、緑泥石族、蛇紋石)およびテクトケイ酸塩鉱物(例えばゼオライト族)であり、パイロフィライト、タルク、緑泥石、クリソタイル、アンチゴライト、リザダイト、カオリナイト、デッカイト、ナクライト、ハロサイト、モンモリロナイト、ノントロナイト、サポナイト、ソーコナイト、ベントナイトや、ソーダ沸石、中沸石、スコレス沸石、トムソン沸石等のソーダ沸石族、輝沸石、束沸石、剥沸石等の輝沸石族、および方沸石、重十字沸石、灰十字沸石、菱沸石、グメリン沸石等のゼオライト等が挙げられる。
【0036】
さらに本発明では多孔性物質のシリコーン被覆を良好に行うことができるが、多孔性物質としては、例えば多孔性ガラスビーズ、中空シリカまたはゼオライト、あるいは金属酸化物、金属窒化物、ケイ酸塩鉱物、炭酸塩鉱物、硫酸塩鉱物若しくはリン酸塩鉱物を、造粒または成型したもの、あるいは上記鉱物を造粒または成型した後、焼成したもの、メタル、セルロース、繊維または合成樹脂等を挙げることができる。
【0039】
混合溶液の加熱条件は、シリコーン被膜の焼き付けも同時に行うことが好ましく、本発明では温度70〜120℃の加熱を必要とするが、95℃以上で架橋官能速度が増大する。この加熱により、水分を蒸発させ、またSi−H基どうしの架橋反応を促進させることができるので、シリコーン被覆の安定化を図ることができる。
【0040】
なお、本発明においてシリコーン化合物としてSi−H基を有するものを使用する場合は、反応系にアルカリを添加して該Si−H基の架橋を促進させることができる。用いるアルカリとしてはLi、Na、K、Rb、Cs等のアルカリ金属水酸化物、Mg、Ca等のアルカリ土類金属水酸化物、その他有機アミン等が挙げられる。これらアルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化物等の添加量は、所望するSi−H基の架橋率等により異なるが、一般に粉体に対して0.01〜5.0重量%程度が好ましく、より好ましくは0.1〜1.0重量%である。これらは1種を用いてもよく、あるいは2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0041】
また、上記架橋反応後に酸を適当量添加してアルカリを中和することにより、自由に系のpH調整をすることができる。用いる酸としては、脂肪酸、パーフルオロ基を有する脂肪酸等が好適なものとして挙げられる。系のpHを調整することによりSi−H基の架橋の度合いを自由にコントロールすることができる。すなわち、系をアルカリ側に傾けるとSi−H基の架橋を促進させることができ、一方、系を酸側に傾けると架橋の度合いを抑えることができる。アルカリを添加してSi−H基どうしの架橋を促進させ、その後に酸で中和する場合でも、生成する塩を選べば濾過する必要がなく、経済的な処理方法である。また、pHを酸側にして架橋を生じ難くして残存のSi−H基を多くした被覆粉体は、その後ヒドロシリル化反応を行ってペンダント基を導入して機能性を付与する場合、その付加密度を上げることができる。
【0042】
なおアルカリと酸との組み合わせにおいて、その生成する複合体が撥水性であれば、シリコーン被覆粉体の撥水性に影響を与えないため望ましい。このような組み合わせとしては、例えばミリスチン酸カルシウム、ステアリン酸カルシウム等が挙げられる。
【0043】
このアルカリおよび酸の添加は、加熱前、加熱後のいずれにおいて行ってもよいが、好ましくは加熱後に行うのがよい。
【0044】
本発明の製造方法の具体例としては、例えば、所定量のシリコーン化合物および水系溶液を混合機によって混合した後、粉体に霧状に吹き付け加熱混合する方法が挙げられる。また、粉体の入った湿式混合機に水系溶液を入れてよく混合した後にシリコーン化合物を添加して加熱混合したり、粉体にシリコーン/水系溶液を直接添加して加熱混合してもよい。
【0045】
本発明の製造方法によれば、有機溶媒の代わりに水系溶液を用いて粉体の被覆処理を行うため、作業安全性が高く、残存する有機溶媒の除去も必要としない。また、引火の問題もなく、乾式状態に近い処理でも有機溶媒系と比べて格段に安全性が高い。また、Si−H基を有するシリコーン化合物を用いた場合、Si−H基の架橋に必要な水分子が供給されることにより架橋反応を十分に進行させることができる。
【0046】
さらに、加熱することでシリコーンの焼き付けを同時に行うことにより、シリコーン被膜を均一かつ安定的に粉体表面に被覆することができる。
【0047】
また、界面活性剤等を添加することなく水系で被覆処理することができるので、洗浄する必要がなく、界面活性剤を用いた場合の不具合がない。
【0048】
このようにしてできたシリコーン被覆粉体は、例えば、Si−H基を有するシリコーン化合物を用いた場合、未反応のSi−H基部分が存在し、アルカリや酸のような苛酷な条件では若干不安定になる。
【0049】
したがって、実用においては、例えば、上記粉体を被覆したシリコーン化合物の未反応Si−H基に、このSi−H基と反応することのできる化合物を付加する。これにより、シリコーン化合物の未反応Si−H基部分に対してSi−H反応性化合物を付加し、Si−H反応性化合物から誘導されるペンダント基をシリコーン化合物に導入する。Si−H反応性化合物を適切に選択し、所望のペンダント基を導入することにより、粉体に対して種々の機能を付与することができる。
【0050】
これについてさらに述べると、上述の第1段階の被覆工程において、粉体表面でSi−H基どうしの架橋が生じて網目構造が形成され、粉体表面がシリコーン化合物の被膜で被覆されるが、立体障害等のために架橋が完全に行われない。そのため残存のSi−H基が存在し、アルカリや酸のような苛酷な条件では若干不安定となる傾向がある。この残存のSi−H基にSi−H反応性化合物(例えば、アルケンやアルキン等の不飽和化合物、等)をヒドロシリル化反応によって付加させ、Si−C結合を生成させることにより、アルカリや酸に対してさらに安定な粉体を得ることができる。
【0051】
したがってSi−H基反応性化合物(不飽和化合物、等)を適切に選択し、所望のペンダント基を導入することにより、粉体に対して種々の機能を付与することができる。ここで「ペンダント基」とはSi−H基部分と反応することのできる化合物の残基であって、その化合物の付加反応によってシリコーンポリマーに導入される基を意味する。このペンダント基は、粉体に各種の特性および機能を付与する。付加させる不飽和化合物の炭化水素基の種類または長さ等を調節すれば疎水性をより強めることができる。
【0052】
以下に本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。ただし、本発明の範囲はこれら実施例によってなんら限定されるものでないことはいうまでもない。
【0053】
【実施例】
実施例1
絹雲母粉200重量部およびイオン交換水200重量部をニーダーに入れ、室温で10分間よく攪拌混合した。その後、メチルハイドロジェンポリシロキサン(「シリコーンKF−99」、信越化学(株)製)を6重量部加え、攪拌混合を続けながら昇温を始め、100℃で5時間反応させ、十分に水を除去した。こうしてできたシリコーン被覆雲母は、著しい疎水性を示した。
【0054】
実施例2
絹雲母粉200重量部、水酸化カルシウム0.5重量部およびイオン交換水150重量部を70℃に保温したニーダーに入れ、10分間よく攪拌混合した。その後、メチルハイドロジェンポリシロキサン(「シリコーンKF−99」、信越化学(株)製)3重量部とフェニルメチルポリシロキサン(「シリコーンKF−56」、信越化学(株)製)を3重量部添加し、100℃に昇温した後1時間攪拌し、パルミチン酸3重量部を添加してさらに5時間攪拌を続けた。こうしてできたシリコーン被覆絹雲母は著しい疎水性を示した。
【0055】
実施例3
絹雲母粉100重量部、タルク粉70重量部、赤色酸化鉄2重量部、黄色酸化鉄6重量部、黒色酸化鉄0.2重量部、二酸化チタン10重量部およびイオン交換水150重量部をニーダーに入れ、室温で10分間よく攪拌混合した。その後、メチルハイドロジェンポリシロキサン(「シリコーンKF−99」、信越化学(株)製)6重量部を加え、攪拌混合を続けながら昇温を始め、100℃で5時間反応させた。こうしてできたシリコーン被覆複合粉体は著しい疎水性を示した。
【0056】
実施例4
絹雲母粉100重量部、タルク粉70重量部、赤色酸化鉄2重量部、黄色酸化鉄6重量部、黒色酸化鉄0.2重量部、二酸化チタン10重量部、水酸化マグネシウム0.2重量部およびイオン交換水150重量部をニーダーに入れ、室温で10分間よく攪拌混合した。その後、メチルハイドロジェンポリシロキサン(「シリコーンKF−99」、信越化学(株)製)8重量部を加え、100℃に昇温した後1時間攪拌し、ステアリン酸3重量部を添加してさらに5時間攪拌を続けた。こうしてできたシリコーン被覆複合粉体は著しい疎水性を示した。
【0057】
実施例5
絹雲母粉100重量部、二酸化チタン130重量部、カオリン250重量部、タルク350重量部、赤色酸化鉄10重量部、黄色酸化鉄25重量部、黒色酸化鉄1重量部およびイオン交換水700重量部をニーダーに入れ、室温で10分間よく攪拌混合した。その後、メチルハイドロジェンポリシロキサン(「シリコーンKF−99」、信越化学(株)製)30重量部を加え、100℃に昇温した後3時間攪拌し、その後減圧乾燥を3時間行った。こうしてできたシリコーン被覆複合粉体は著しい疎水性を示した。
【0058】
実施例6
二酸化チタン100重量部、水酸化カルシウム0.3重量部およびイオン交換水80重量部をニーダーに入れ、室温で10分間よく攪拌混合した。その後、メチルハイドロジェンポリシロキサン(「シリコーンKF−99」、信越化学(株)製)3重量部を加え、100℃に昇温した後1時間攪拌し、ミリスチン酸を3重量部加えて2時間攪拌を行い、その後減圧乾燥を3時間行った。こうしてできたシリコーン被覆二酸化チタンは著しい疎水性を示した。
【0059】
実施例7
実施例5のシリコーン被覆複合粉体粉体86.3重量部とグリセリン2.0重量部を高速ブレンダーに入れ、混合した。これとは別に流動パラフィン8重量部、セスキオレイン酸ソルビタン3.5重量部、エチルパラベン0.2重量部を混合し、加熱均一したものを上記混合物に加えてさらに均一に混合した。これを粉砕機で処理し、ふるいを通し粒度を整えた後、圧縮成形しケーキ型ファンデーションを得た。得られたファンデーションは化粧持ちが良好であった。
【0060】
製法
成分(B)を加熱溶解後、成分(C)の粉体を添加分散した。さらにあらかじめ溶解加熱しておいた成分(A)を添加乳化し、室温まで冷却して乳化ファンデーションを得た。
【0061】
比較例1
実施例8の処方において、成分(C)中の実施例2、4のシリコーン被覆粉体を未処理の複合粉末に代えた以外は実施例8と同様にして、比較例1の乳化ファンデーションを得た。
【0062】
実施例8のものは、比較例1のものに比べて有色顔料の分散性がよく、きれいに仕上がり、日焼け止め効果の高いものであった。
【0063】
製法
上記成分(1)および(2)をヘンシェルミキサーで混合し、これに成分(3)および(4)を加熱混合したものを吹き付け、混合後粉砕し、中皿に成型してプレストパウダーを得た。得られたプレストパウダーは、化粧持ちが良好であった。
【0064】
製法
上記成分(6)、(7)および(8)を釜に流し込み、80〜90℃に加温し、成分(4)、(5)を加えて溶解させた。これに成分(1)〜(3)を加えて均一に分散し、脱気後、成分(9)を加えて緩やかに攪拌した。これを80℃で容器に流し込み室温まで冷却することにより紫外線防御スティックを得た。得られたスティックは紫外線防御効果の高いものであった。
【0065】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明ではシリコーン被覆粉体の製造方法において、シリコーン化合物を水系溶液(但し、該溶液中に界面活性剤および有機溶媒を含まない)に混合した混合溶液に粉体に接触させ、さらに所望によりこれを加熱するようにしたので、製造コストの低減化を図ることができるとともに、排水等環境面においても負担を軽減化した、安全で安定なシリコーン被覆粉体の製造方法を提供することができるという効果を奏する。また、上記製造方法により得られた被覆粉体を用いた製品の製造効率の向上、製造コストの低減、製品品質の安定性と安全性の確保、環境対策面での経済上並びに作業上の負荷の軽減等を図ることができる。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for producing a silicone-coated powder, and more particularly, to use an aqueous solvent to uniformly and stably coat the surface of a powder with a silicone compound without using an organic solvent. The present invention relates to a method for producing a silicone-coated powder with reduced costs.
[0002]
The silicone-coated powder produced according to the present invention has high water repellency and is well dispersed in fats and oils. Therefore, when a pigment is coated with a silicone compound according to the production method of the present invention and blended with an oil wax, a vivid color appears, so that the pigment is widely applied to fields such as paints, inks, cosmetics, and medical materials. Can be.
[0003]
[Prior art]
As a method for producing silicone-coated powder, a method of coating the powder surface with a silicone compound and then baking it or treating it with sodium hydroxide, etc., to obtain a stable coating on the powder. A technique has been proposed. The silicone-coated powder thus obtained is further modified by adding a compound having a desired functional group (pendant group) (eg, an unsaturated compound) to give the powder a specific property. It is used as high quality powder.
[0004]
However, even if the stabilization treatment is performed by baking or sodium hydroxide, it is important that the silicone compound is uniformly coated on the powder as a prerequisite. In general, the silicone compound is often used in a proportion of 5% by weight or less based on the powder, and if the amount is less than this, it is difficult to uniformly coat the silicone compound on the powder. Therefore, it is common practice to dissolve the silicone compound in a solvent to increase the apparent amount, coat the powder with the silicone compound using the silicone compound to some extent, and then perform baking. However, in this case, there is a problem of removing the solvent that dissolves the silicone. That is, as a solvent for dissolving the silicone compound, an organic solvent such as hexane, toluene, xylene, and chloroform is used, but none of them is preferable for the environment, and a problem of ignition at the time of heating occurs. Even if the treatment is performed in a closed system to prevent this, it is difficult to completely prevent leakage, and there are also problems such as an organic solvent remaining in the powder.
[0005]
On the other hand, a method of performing silicone coating in an aqueous system without using an organic solvent is disclosed in JP-A-5-32914 and the like. In this method, silicone particles are made finer and dispersed in water to form a silicone emulsion, which is then brought into contact with a powder to coat the silicone particles. Although this method has the advantage that the silicone compound can be uniformly contacted with the powder, it requires the use of a surfactant to form an emulsion, and this surfactant is adsorbed on the silicone compound. However, there is a great problem that the water repellency remains and impairs the water repellency. Therefore, when manufactured by this method, it is necessary to remove the surfactant by filtration, but the surfactant adsorbed on the silicone compound cannot be easily removed with water, and the surfactant is washed with an organic solvent. Then, the above-described problem occurs.
[0006]
Therefore, at present, it is desired to develop a method for uniformly and stably coating powder with a silicone compound without using an environmentally undesirable organic solvent or a surfactant that is difficult to remove.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object of the present invention is to provide a method for producing a silicone-coated powder which can easily and safely coat a silicone uniformly and stably on the powder. is there.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors have conducted intensive studies and as a result,A specific Si—H group-containing silicone compound, powder, and water (not including a surfactant or the like; hereinafter, sometimes referred to as “aqueous solution”) are mixed at a specific ratio to form a mixed solution. At the specified temperatureIt has been found that a uniform and stable silicone coating can be applied on the powder surface by heating.
[0009]
More specifically, the present inventors have found that the silicone compound / water-based solution is not necessarily uniform in a separated state when it is brought into contact with powder, but the silicone oil spreads thinly on the surface of the water-based solution to form a silicone film. Found that a thin film was formed on the powder by contact with the powder, and that the powder was uniformly coated with silicone when moisture was removed by heating if desired. Thus, the present invention has been completed. In particular, when a silicone compound having a Si—H group is used, water is essential for a crosslinking reaction, and the presence of water is also effective for forming a silicone film. To the knowledge of the present inventors, there has been no processing example that examines a system that does not dissolve each other, that is, a silicone compound / aqueous solution, other than the conventional example using the above-mentioned silicone emulsion.
That is, the present invention relates to a specificA mixture of a Si-H group-containing silicone compound, powder, and water, wherein the silicone compound is used in a ratio of 0.5 to 15% by weight based on the powder, and water is added to the silicone compound in an amount of 1%. The mixed solution used at a ratio of 200 to 200 (weight ratio) is heated to 70 to 120 ° C. to coat the silicone compound on the powder while leaving unreacted Si—H groups.And a method for producing a silicone powder.
[0011]
Further, the present invention provides a modified powder obtained by adding a compound having a pendant group to the Si-H group of the silicone-coated powder produced by the above method.
[0012]
The silicone-coated powder obtained according to the present invention is stable, has no interaction with drugs, and has no decomposing action on fragrances. Therefore, when used in pharmaceuticals, cosmetics, etc., the stability over time is significantly improved. In addition, since a compound capable of reacting with a Si-H group (Si-H group-reactive compound) has a high addition density to the powder, dispersibility can be controlled, the magnetic powder is treated by the method of the present invention. Thereby, an excellent magnetic material can be obtained. Furthermore, by increasing the additional density, the separation of the packing material for column chromatography can be increased and the number of theoretical plates can be significantly increased, so that it should be used as a packing material for gas chromatography or a packing material for liquid chromatography. Can be.
[0013]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
[0014]
The silicone compound used in the present invention is not particularly limited as long as it is a silicone compound.For example, silicone oil, silicone resin, silicone wax, and the like can be used. If it is low (preferably about 100 cps or less), the silicone coating treatment can be performed more favorably.
[0015]
Among these, silicone compounds having a Si-H group are particularly preferably used. This is because Si-H groups are cross-linked to each other and a network structure is formed on the surface of the powder, so that it is more difficult to detach. In addition, when a silicone compound having a Si—H group is used, hydrogen may be generated during the coating treatment, so that an aqueous treatment is particularly effective. In addition, when the coating treatment is performed with a silicone compound having a Si-H group, the residual Si-H group after the reaction may cause hydrogen generation during the production of a product containing the silicone-coated powder. . In the production method of the present invention, since water coexists, it is safe to react with the Si-H group and water to generate hydrogen.
[0016]
Note that the same effect as described above can be expected even when a Si-OH group is present as a functional group other than the Si-H group. Other functional groups include, for example, those capable of imparting functionality to powder. Specifically, for example, an alkyl group or a phenyl group can impart hydrophobicity, a polyoxyethylene or glycerol group can impart hydrophilicity, and a fluoroalkyl group can impart hydrophobicity and oleophobicity. In addition, an epoxy group, an amino group, a carboxyl group, and a quaternary ammonium salt may be used depending on the properties. These groups may be two or more in one molecule.
[0017]
As the silicone compound having a Si—H group, for example, the following general formula (I)
[0018]
Embedded image
[Wherein, R1 , R2 And R3 Are each independently a hydrogen atom or a hydrocarbon group having 1 to 10 carbon atoms which can be substituted with at least one halogen atom (provided that R is1 , R2 , R3 Are not simultaneously hydrogen atoms); R4 , R5 And R6 Are each independently a hydrogen atom or a hydrocarbon group having 1 to 10 carbon atoms which can be substituted with at least one halogen atom; a is an integer of 1 or more; b is 0 or an integer of 1 or more And c is 0 or 2 (provided that 3 ≦ a + b + c ≦ 10000); and that the compound contains at least one Si—H group moiety.)
Is preferably used.
[0019]
Here, when c = 0, the following general formula (II)
[0020]
Embedded image
[Wherein, R1 , R2 , R3 , A and b are as defined above. However, preferably R1 , R2 And R3 Are independently a lower alkyl group or an aryl group having 1 to 4 carbon atoms (for example, a phenyl group) which can be substituted with at least one halogen atom (particularly a fluorine atom); a + b is 3 or more, preferably 10 to 10 1000, especially 20 to 500]
Is a cyclic silicone compound represented by Preferably, two or more hydrogen atoms are present in one molecule.
[0021]
When c = 2, the following general formula (III)
[0022]
Embedded image
[Wherein, R1 ~ R6 , A and b are as defined above. However, preferably R1 ~ R6 Are independently a lower alkyl group or an aryl group having 1 to 4 carbon atoms (for example, a phenyl group) which can be substituted with at least one halogen atom (especially a fluorine atom); a + b is from 10 to 1000, especially from 20 to 50 Is)
Is a chain silicone compound represented by Specific examples of the general formula (III) include methyl hydrogen polysiloxane.
[0023]
Used in the present inventionwaterContains no surfactants and no organic solventsNo.Other components other than water include sodium hydroxide, potassium hydroxide, calcium hydroxide, hydrochloric acid, sulfuric acid, and mixtures thereof. In addition, thisWater ofExamples thereof include ion-exchanged water and distilled water, and inorganic water may be present in the water. As inorganic ions, Li+, Na+, K+, Rb+, Cs+, Mg++, Ca++, HSO4 −, Cl−And the like. These ions can promote the crosslinking of the Si-H group under alkali. In addition, organic acids and organic amines may be added.
[0024]
the abovewaterWhenHaving a Si-H groupWith silicone compoundPowder at a certain ratioMix with the mixed solutionAnd heat it at a predetermined temperature,Water and silicone compoundThingThe mixing ratio is based on silicone compound 1.waterIn the range of 1 to 200 (weight ratio),The amount of the silicone compound relative to the powder is 0.5 to 15% by weight.The mixing method can be performed by a conventional method, for example, using a commonly used mixer. In the case of wet mixing, the proportion of the aqueous solution may be increased, and in the case of dry mixing, the proportion of the aqueous solution may be decreased.
[0025]
Next, the powder is brought into contact with the mixed solution, and the powder is optionally heated.
[0026]
Although the powder used in the present invention is not particularly limited, it generally means any object having a particle size of 10 mm or less (sometimes larger than 10 mm may be included). , Inorganic pigments, metal oxides and metal hydroxides(Excluding alkali metal hydroxide and alkaline earth metal hydroxide), Mica, pearlescent material, metal, carbon, magnetic powder, silicate mineral, porous material and the like. These powders may be used alone or in combination of two or more, and may be an aggregate, a molded body, a molded body, or the like. Further, other substances (for example, coloring agents, UV absorbers, pharmaceuticals, and various additives) may be contained on or in the powder.
[0027]
As organic pigments, for example, Red No. 201, Red No. 202, Red No. 204, Red No. 205, Red No. 220, Red No. 226, Red No. 228, Red No. 305, Orange No. 203, Orange No. 204, Yellow No. 205, Yellow No. 401 and Blue No. 404, and further Red No. 3, Red No. 104, Red No. 106, Red No. 227, Red No. 230, Red No. 401, Red No. 505, Orange No. 205, Yellow No. 4, Yellow No. 5, Yellow No. 202, Yellow No. 203, Green No. 3 and Blue No. 1 and the like, and these organic pigments may be zirconium lake, barium lake or aluminum lake.
[0028]
Examples of the inorganic pigment include navy blue, ultramarine blue, manganese violet, bismuth oxychloride, and the like.
[0029]
Metal oxides and hydroxides(Excluding alkali metal hydroxide and alkaline earth metal hydroxide)As, for example, magnesium oxide,acidCalcium iodide,acidAluminum oxide, aluminum hydroxide, silica, iron oxide (α-FeTwoOThree, Γ-FeTwoOThree, FeThreeOFour, FeO, etc.), yellow iron oxide (especially rod-shaped), red iron oxide, black iron oxide, iron hydroxide, titanium oxide (particularly titanium dioxide having a particle size of 0.001 to 0.1 μm), lower titanium oxide, Zirconium oxide, chromium oxide, chromium hydroxide, manganese oxide, cobalt oxide, nickel oxide, and composite oxides and hydroxides of a combination of two or more thereof, such as silica alumina, iron titanate, cobalt titanate, and lithium Cobalt titanate, cobalt aluminate and the like can be mentioned.
[0030]
Examples of mica include muscovite, phlogopite, biotite, sericite, iron mica, phlogopite, lithia mica, chinwald mica, soda mica, artificial mica or KAl2 (Al, Si3 ) O10F2 , KMg3 (Al, Si3 ) O10F2 , K (Mg, Fe3 ) (Al, Si3 ) O10F2 And the like.
[0031]
Examples of the pearl luster material include mica titanium-based composite material, mica iron oxide-based composite material, bismuth oxychloride, guanine, and mica coated with a titanium compound containing titanium oxynitride and / or lower titanium oxide. For example, titanium oxide-coated mica, iron oxide-coated mica) and the like. The titanium of the mica-titanium-based composite material may be any of titanium dioxide, low titanium oxide, and titanium oxynitride. Further, a mixture of, for example, iron oxide, navy blue, chromium oxide, carbon black, carmine, or ultramarine blue, etc. to the mica titanium-based composite material or bismuth oxychloride may be used.
[0032]
Examples of the metal include aluminum, iron, nickel, cobalt, chromium, gold, silver, copper, platinum, zinc, indium, tin, antimony, tungsten, zirconium, molybdenum, silicon, titanium, and the like.
[0033]
As the magnetic powder, for example, γ-Fe2 O3 , Magnetite (Fe3 O4 ), Belt light type iron oxide (FeO)x 1.33 <x <1.5) or those modified with cobalt, manganese, nickel, zinc, chromium, etc., or acicular iron or Al, B, Co, Cr, Cu, Mo, Mn, Iron powder containing Ni, P, Si, Sn, Zn, CrO2 And Ba ferrite.
[0034]
Further, the powder may be iron, nickel, cobalt or an oxide thereof coated on mica, but is not limited thereto.
[0035]
The silicate minerals include phyllosilicate minerals (e.g., kaolin, montmorillonite, clay mica, chlorite, serpentine) and tectosilicate minerals (e.g., zeolite), and pyrophyllite, talc, Chlorite, chrysotile, antigolite, lizadite, kaolinite, deckite, nacrite, halosite, montmorillonite, nontronite, saponite, sauconite, bentonite, and soda zeolite such as soda zeolite, medium zeolite, scholes zeolite, and Thomson zeolite And zeolite such as mesolite, heavy zeolites, gray zeolites, chabazite and gumelinite, and the like.
[0036]
Further, in the present invention, the silicone coating of the porous material can be performed favorably. Examples of the porous material include porous glass beads, hollow silica or zeolite, or metal oxides, metal nitrides, silicate minerals, Carbonate minerals, sulfate minerals or phosphate minerals, granulated or molded, or granulated or molded of the above minerals and then calcined, metal, cellulose, fiber or synthetic resin, etc. .
[0039]
Of mixed solutionHeating conditionsIsIt is preferable to bake the silicone coating at the same time,In the present inventionTemperature 70-120 ° CRequires heatingBut the cross-linking functional rate increases above 95 ° CYou. ThisBy heating, water can be evaporated and a crosslinking reaction between Si—H groups can be promoted, so that the silicone coating can be stabilized.
[0040]
When a silicone compound having a Si-H group is used in the present invention, an alkali can be added to the reaction system to promote crosslinking of the Si-H group. Examples of the alkali used include alkali metals such as Li, Na, K, Rb, and Cs.hydroxide, Mg, Ca, etc. alkaline earth metalshydroxideAnd other organic amines. These alkali metalshydroxide, Alkaline earth metalhydroxideAnd the like vary depending on the desired degree of crosslinking of the Si—H groups, but are generally preferably about 0.01 to 5.0% by weight, more preferably 0.1 to 1.0% by weight, based on the powder. %. These may be used alone or in combination of two or more.
[0041]
After the crosslinking reaction, the pH of the system can be freely adjusted by adding an appropriate amount of an acid to neutralize the alkali. Suitable acids include fatty acids, fatty acids having a perfluoro group, and the like. The degree of crosslinking of the Si-H groups can be freely controlled by adjusting the pH of the system. That is, when the system is tilted toward the alkali side, the crosslinking of the Si—H group can be promoted, while when the system is tilted toward the acid side, the degree of crosslinking can be suppressed. Even when an alkali is added to promote cross-linking between Si-H groups and then neutralized with an acid, if the generated salt is selected, there is no need for filtration, and this is an economical treatment method. In addition, when the coating powder is hardly crosslinked by increasing the pH to the acid side to increase the amount of remaining Si-H groups, a hydrosilylation reaction is performed to introduce pendant groups to impart functionality by adding pendant groups. Density can be increased.
[0042]
In addition, in the combination of an alkali and an acid, if the resulting composite is water-repellent, it is desirable because it does not affect the water-repellency of the silicone-coated powder. Examples of such a combination include calcium myristate, calcium stearate and the like.
[0043]
The addition of the alkali and the acid may be performed before or after heating, but is preferably performed after heating.
[0044]
As a specific example of the production method of the present invention, for example, there is a method in which a predetermined amount of a silicone compound and an aqueous solution are mixed by a mixer, and then the mixture is sprayed on the powder in a mist state and mixed by heating. Alternatively, the aqueous solution may be put in a wet mixer containing the powder and mixed well, and then the silicone compound may be added and mixed by heating. Alternatively, the silicone / water-based solution may be directly added to the powder and mixed by heating.
[0045]
According to the production method of the present invention, since the powder coating treatment is performed using an aqueous solution instead of the organic solvent, the operation safety is high and the removal of the remaining organic solvent is not required. In addition, there is no problem of ignition, and even in a treatment close to a dry state, the safety is much higher than that of an organic solvent system. When a silicone compound having a Si—H group is used, a crosslinking reaction can be sufficiently advanced by supplying water molecules necessary for crosslinking of the Si—H group.
[0046]
Further, by simultaneously heating and baking the silicone, the silicone film can be uniformly and stably coated on the powder surface.
[0047]
Further, since the coating treatment can be carried out in an aqueous system without adding a surfactant or the like, there is no need for washing, and there is no problem when a surfactant is used.
[0048]
For example, when a silicone compound having a Si—H group is used, the thus-obtained silicone-coated powder has an unreacted Si—H group portion, and is slightly exposed to severe conditions such as alkali and acid. Becomes unstable.
[0049]
Therefore, in practical use, for example, a compound capable of reacting with the Si—H group is added to the unreacted Si—H group of the silicone compound coated with the powder. Thereby, the Si—H reactive compound is added to the unreacted Si—H group portion of the silicone compound, and a pendant group derived from the Si—H reactive compound is introduced into the silicone compound. By appropriately selecting the Si—H reactive compound and introducing a desired pendant group, various functions can be imparted to the powder.
[0050]
More specifically, in the above-described first-stage coating step, cross-linking between Si-H groups occurs on the powder surface to form a network structure, and the powder surface is coated with a silicone compound film. Crosslinking is not complete due to steric hindrance. For this reason, residual Si-H groups are present and tend to be slightly unstable under severe conditions such as alkalis and acids. An Si-H reactive compound (for example, an unsaturated compound such as an alkene or an alkyne, or the like) is added to the remaining Si-H group by a hydrosilylation reaction to generate a Si-C bond, and thereby the alkali or acid can be added. On the other hand, a more stable powder can be obtained.
[0051]
Accordingly, various functions can be imparted to the powder by appropriately selecting a Si—H group reactive compound (unsaturated compound, etc.) and introducing a desired pendant group. Here, the “pendant group” is a residue of a compound capable of reacting with a Si—H group portion, and means a group introduced into a silicone polymer by an addition reaction of the compound. The pendant groups impart various properties and functions to the powder. The hydrophobicity can be further enhanced by adjusting the type or length of the hydrocarbon group of the unsaturated compound to be added.
[0052]
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to Examples. However, it goes without saying that the scope of the present invention is not limited by these examples.
[0053]
【Example】
Example 1
200 parts by weight of sericite powder and 200 parts by weight of ion-exchanged water were put into a kneader, and mixed well at room temperature for 10 minutes. Thereafter, 6 parts by weight of methyl hydrogen polysiloxane ("Silicone KF-99", manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.) was added, and the temperature was increased while stirring and mixing was continued. Removed. The silicone-coated mica thus formed exhibited significant hydrophobicity.
[0054]
Example 2
200 parts by weight of sericite, 0.5 part by weight of calcium hydroxide, and 150 parts by weight of ion-exchanged water were put into a kneader kept at 70 ° C., and mixed well for 10 minutes. Thereafter, 3 parts by weight of methyl hydrogen polysiloxane (“Silicone KF-99”, manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.) and 3 parts by weight of phenylmethyl polysiloxane (“Silicone KF-56”, manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.) are added. After the temperature was raised to 100 ° C., the mixture was stirred for 1 hour, 3 parts by weight of palmitic acid was added, and the mixture was further stirred for 5 hours. The silicone-coated sericite thus formed exhibited a remarkable hydrophobicity.
[0055]
Example 3
100 parts by weight of sericite powder, 70 parts by weight of talc powder, 2 parts by weight of red iron oxide, 6 parts by weight of yellow iron oxide, 0.2 parts by weight of black iron oxide, 10 parts by weight of titanium dioxide and 150 parts by weight of ion-exchanged water And mixed well at room temperature for 10 minutes. Thereafter, 6 parts by weight of methyl hydrogen polysiloxane (“Silicone KF-99”, manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.) was added, the temperature was raised while stirring and mixing was continued, and the mixture was reacted at 100 ° C. for 5 hours. The resulting silicone-coated composite powder exhibited remarkable hydrophobicity.
[0056]
Example 4
Sericite powder 100 parts by weight, talc powder 70 parts by weight, red iron oxide 2 parts by weight, yellow iron oxide 6 parts by weight, black iron oxide 0.2 parts by weight, titanium dioxide 10 parts by weight, magnesium hydroxide 0.2 parts by weight And 150 parts by weight of ion-exchanged water was put into a kneader, and mixed well at room temperature for 10 minutes. Thereafter, 8 parts by weight of methyl hydrogen polysiloxane (“Silicone KF-99”, manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.) was added, and the mixture was heated to 100 ° C., stirred for 1 hour, and further added with 3 parts by weight of stearic acid. Stirring was continued for 5 hours. The resulting silicone-coated composite powder exhibited remarkable hydrophobicity.
[0057]
Example 5
Sericite powder 100 parts by weight, titanium dioxide 130 parts by weight, kaolin 250 parts by weight, talc 350 parts by weight, red iron oxide 10 parts by weight, yellow iron oxide 25 parts by weight, black iron oxide 1 part by weight, and ion exchange water 700 parts by weight Was put in a kneader and mixed well at room temperature for 10 minutes. Thereafter, 30 parts by weight of methyl hydrogen polysiloxane (“Silicone KF-99”, manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.) was added, the mixture was heated to 100 ° C., stirred for 3 hours, and then dried under reduced pressure for 3 hours. The resulting silicone-coated composite powder exhibited remarkable hydrophobicity.
[0058]
Example 6
100 parts by weight of titanium dioxide, 0.3 parts by weight of calcium hydroxide, and 80 parts by weight of ion-exchanged water were put into a kneader and mixed well at room temperature for 10 minutes. Thereafter, 3 parts by weight of methyl hydrogen polysiloxane (“Silicone KF-99”, manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.) was added, and the mixture was heated to 100 ° C., stirred for 1 hour, and added with 3 parts by weight of myristic acid for 2 hours. The mixture was stirred, and then dried under reduced pressure for 3 hours. The silicone-coated titanium dioxide thus produced exhibited a remarkable hydrophobicity.
[0059]
Example 7
86.3 parts by weight of the silicone-coated composite powder of Example 5 and 2.0 parts by weight of glycerin were put in a high-speed blender and mixed. Separately, 8 parts by weight of liquid paraffin, 3.5 parts by weight of sorbitan sesquioleate, and 0.2 parts by weight of ethyl paraben were mixed, and the mixture obtained by heating and homogenizing was added to the above mixture, followed by further uniform mixing. This was treated with a pulverizer, passed through a sieve to adjust the particle size, and then compression-molded to obtain a cake-type foundation. The obtained foundation had good makeup durability.
[0060]
Manufacturing method
After heating and dissolving the component (B), the powder of the component (C) was added and dispersed. Further, the component (A) previously dissolved and heated was added and emulsified, and cooled to room temperature to obtain an emulsified foundation.
[0061]
Comparative Example 1
An emulsified foundation of Comparative Example 1 was obtained in the same manner as in Example 8, except that the silicone-coated powder of Examples 2 and 4 in the component (C) was replaced with an untreated composite powder. Was.
[0062]
In the case of Example 8, the dispersibility of the colored pigment was better than that of Comparative Example 1, the finish was fine, and the sunscreen effect was high.
[0063]
Manufacturing method
The above components (1) and (2) were mixed with a Henschel mixer, and a mixture obtained by heating and mixing the components (3) and (4) was sprayed, mixed, pulverized, and molded into an inner plate to obtain a pressed powder. . The obtained pressed powder had good makeup durability.
[0064]
Manufacturing method
Components (6), (7) and (8) were poured into a kettle, heated to 80 to 90 ° C., and components (4) and (5) were added and dissolved. The components (1) to (3) were added to the mixture, and the mixture was uniformly dispersed. After degassing, the component (9) was added and the mixture was gently stirred. This was poured into a container at 80 ° C. and cooled to room temperature to obtain an ultraviolet protection stick. The obtained stick had a high UV protection effect.
[0065]
【The invention's effect】
As described in detail above, in the present invention, in a method for producing a silicone-coated powder, an aqueous solution of a silicone compound is used.Liquid (however, does not contain surfactant and organic solvent in the solution)The powder is brought into contact with the mixed solution mixed with the powder and, if desired, heated, so that the manufacturing cost can be reduced and the burden on the environment such as drainage can be reduced. An advantage is provided in that a method for producing a stable silicone-coated powder can be provided. In addition, the production efficiency of products using the coated powder obtained by the above production method is improved, the production cost is reduced, the stability and safety of product quality are ensured, and the economical and work load on environmental measures Can be reduced.
Claims (5)
で表されるSi−H基を有するシリコーン化合物と、粉体と、水を混合してなり、上記シリコーン化合物を粉体に対して0.5〜15重量%の割合で用い、かつシリコーン化合物に対して水を1〜200(重量比)の割合で用いた混合溶液を、70〜120℃に加熱して、未反応Si−H基を残存させた状態で粉体にシリコーン化合物を被覆する、シリコーン粉体の製造方法。The following general formula (I)
And a mixture of a silicone compound having a Si—H group represented by the formula, powder and water, wherein the silicone compound is used at a ratio of 0.5 to 15% by weight based on the powder, and On the other hand, a mixed solution using water at a ratio of 1 to 200 (weight ratio) is heated to 70 to 120 ° C. to coat the silicone compound on the powder while leaving unreacted Si—H groups. Method for producing silicone powder.
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