JP3552295B2 - 育苗施設 - Google Patents
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/10—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
- Y02A40/25—Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor
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- Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】
この発明は、野菜や水稲の苗を育成する育苗施設に用いて効果的なものである。
【０００２】
【従来の技術】
育苗中の多数の苗箱を左右と前後に隣り合うようにして前後に長い帯状に並べ、横並びの複数の散水ノズルを有する散水装置をその上で前後方向に移動させる潅水装置が育苗施設に用いられている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
ここに、その散水ノズルは、横並びの苗箱に対してほぼ均等に水を散布するように出来ている。そのため、両横の苗箱はその中の床土の乾きが早く、中央部に比較して苗の成育が遅れ、苗に不揃いをまねくおそれがあった。これを解消するため、時期を見て中央部の苗箱と両横の苗箱とを並べて替えていた。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の課題を解決するため、ハウス１内に前後に長いベンチ２，２，２を固定して設け、該ベンチ２，２，２上に、育苗中の多数の苗箱１５，１５……を左右前後に隣り合うようにして前後に長い帯状に並べて載置する移動ベンチ３，３，３を左右一対のコロ４，４……で左右移動可能に設け、該移動ベンチ３，３，３の上方に、複数の散水ノズル１８，１８……を左右横並びに設けた散水管１７をハウス１の梁２０に設けたレール２１に釣り下げて前後方向に自走移動するように構成した散水装置１９を設け、前記散水ノズル１８，１８……は移動ベンチ３，３，３上に載置された苗箱１５，１５……の帯の左右両端で左右中央部よりも多量に水を散布するように設け、前記左右一対のコロ４，４を載置する前記ベンチ２，２，２の横枠６の上面には、前記移動ベンチ３の左右中心が前記ベンチ２の左右中心に合ったときに左右一方のコロ４が落ち込むノッチ２２を設けたことを特徴とする育苗施設とした。
【０００５】
【作用】
この発明は、上記のように構成されるので、移動ベンチ３は、その左右中心がベンチ２の左右中心に合わせると左右一方のコロ４がノッチ２２に落ち込む。そして、それぞれの散水ノズル１８，１８……が水を散布している散水装置１９を前後方向に移動させる。すると、帯状に並べられている苗箱１５，１５……に対し、中央部の苗箱１５，１５……よりも両端の苗箱１５，１５に多量の水が散布されるように潅水される。
【０００６】
【効果】
従来は、横並びの苗箱１５，１５……に対して均等に水が散布され、両端の苗箱１５，１５内の床土が中央部よりも早く乾いて苗の成育に不揃をまねいていたが、上記の構成によると、移動ベンチ３上に載置された苗箱１５，１５……の左右両端の苗箱１５，１５に対しては左右中央部の苗箱１５，１５……よりも多量に水が散布され、乾きがほぼ均等に行なわれ、苗の生育が均一化した。そのため、従来のような苗箱の並べ替えも必要でなくなった。
【０００７】
【実施例】
つぎに、この発明の実施例を説明する。
図１および図２のように、ハウス１内にベンチ２，２，２が前後に長く固定して設けられ、それぞれのベンチ２，２，２上に移動ベンチ３，３，３がコロ４，４……で横に移動できるように設けられている。
【０００８】
それぞれのベンチ２，２，２は、図２のように構成される。すなわち、左右１対の前後枠５，５が複数の横枠６，６……の両端で連結されて前後に長い枠組が出来ている。それぞれの横枠６，６……の両端から支柱７，７……が下に伸び、それぞれの下端がコンクリートブロック８，８……で地面９に固定されている。横枠６，６……と支柱７，７……に斜の補強杆１０，１０……の両端が固定されている。なお、支柱７，７……は、頭が横枠６，６……よりも少し突出してコロ４，４がころがり落ちないようになっている。
【０００９】
それぞれの移動ベンチ３，３，３は、図２のように構成される。すなわち、それぞれ１対の前後枠１１，１１と横枠１２，１２とが矩形に固定され、その面に網状のエキスパンドメタル１３が張られている。断面がＬ形の脚板１４，１４……がその下面に前後方向に等間隔で固定されている。
それぞれのベンチ２の横枠６，６……の上に左右１対のコロ４，４が一定の間隔で載せられ、そのコロ４，４の上に脚板１４，１４……の下端を載せる。すると、移動ベンチ３は、コロ４，４の回転で軽快に左右に移動する。なお、左右の移動ベンチ３，３の間が作業者の通路となっている。
【００１０】
苗箱１５に苗床が入れられ、苗１６，１６……が育成されている。中央の移動ベンチ３の上には、上記の苗箱１５の５枚が横並びに載せられるとともに、前後方向にも多数の苗箱１５，１５……が並べて載せられ、前後に長い苗箱１５，１５……の帯状の列ができている。左右の移動ベンチ３，３の上には、横に３枚の苗箱１５，１５，１５が載せられて前後に長い列ができている。
【００１１】
横向の散水管１７に複数の散水ノズル１８，１８……が横並びに設けられて散水装置１９となっている。この散水管１７は、ハウス１の梁２０に設けられたレール２１から釣り下げられ、自走式に構成されて前後方向に移動するようになっている。散水ノズル１８，１８……は、それぞれの移動ベンチ３，３，３の両端上で間隔が密に設けられ、移動ベンチ３，３，３上に形成された苗箱１５，１５，１５の帯状の列に対し、中央部よりも両端において多量に水を散布するようになっている。なお、図では、上記のように、移動ベンチ３，３，３の両端において散布ノズル１８，１８……の間隔を密に設けたが、これらを等間隔に設けるとともに、移動ベンチ３，３，３の両端の上の散水ノズル１８の孔を他よりも大きくして散水量を増加させることもできる。
【００１２】
図３のように、移動ベンチ３の横の中心がベンチ２の横の中心に合ったときに、一方のコロ４が落ち込むノッチ２２を横枠６の上面に設けると、移動ベンチ３の安定性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明を施した育苗施設の正面図。
【図２】その１部の分解した斜面図。
【図３】その１部の拡大図。
【符号の説明】
１５ 苗箱
１８ 散水ノズル
１９ 散水装置
【産業上の利用分野】
この発明は、野菜や水稲の苗を育成する育苗施設に用いて効果的なものである。
【０００２】
【従来の技術】
育苗中の多数の苗箱を左右と前後に隣り合うようにして前後に長い帯状に並べ、横並びの複数の散水ノズルを有する散水装置をその上で前後方向に移動させる潅水装置が育苗施設に用いられている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
ここに、その散水ノズルは、横並びの苗箱に対してほぼ均等に水を散布するように出来ている。そのため、両横の苗箱はその中の床土の乾きが早く、中央部に比較して苗の成育が遅れ、苗に不揃いをまねくおそれがあった。これを解消するため、時期を見て中央部の苗箱と両横の苗箱とを並べて替えていた。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の課題を解決するため、ハウス１内に前後に長いベンチ２，２，２を固定して設け、該ベンチ２，２，２上に、育苗中の多数の苗箱１５，１５……を左右前後に隣り合うようにして前後に長い帯状に並べて載置する移動ベンチ３，３，３を左右一対のコロ４，４……で左右移動可能に設け、該移動ベンチ３，３，３の上方に、複数の散水ノズル１８，１８……を左右横並びに設けた散水管１７をハウス１の梁２０に設けたレール２１に釣り下げて前後方向に自走移動するように構成した散水装置１９を設け、前記散水ノズル１８，１８……は移動ベンチ３，３，３上に載置された苗箱１５，１５……の帯の左右両端で左右中央部よりも多量に水を散布するように設け、前記左右一対のコロ４，４を載置する前記ベンチ２，２，２の横枠６の上面には、前記移動ベンチ３の左右中心が前記ベンチ２の左右中心に合ったときに左右一方のコロ４が落ち込むノッチ２２を設けたことを特徴とする育苗施設とした。
【０００５】
【作用】
この発明は、上記のように構成されるので、移動ベンチ３は、その左右中心がベンチ２の左右中心に合わせると左右一方のコロ４がノッチ２２に落ち込む。そして、それぞれの散水ノズル１８，１８……が水を散布している散水装置１９を前後方向に移動させる。すると、帯状に並べられている苗箱１５，１５……に対し、中央部の苗箱１５，１５……よりも両端の苗箱１５，１５に多量の水が散布されるように潅水される。
【０００６】
【効果】
従来は、横並びの苗箱１５，１５……に対して均等に水が散布され、両端の苗箱１５，１５内の床土が中央部よりも早く乾いて苗の成育に不揃をまねいていたが、上記の構成によると、移動ベンチ３上に載置された苗箱１５，１５……の左右両端の苗箱１５，１５に対しては左右中央部の苗箱１５，１５……よりも多量に水が散布され、乾きがほぼ均等に行なわれ、苗の生育が均一化した。そのため、従来のような苗箱の並べ替えも必要でなくなった。
【０００７】
【実施例】
つぎに、この発明の実施例を説明する。
図１および図２のように、ハウス１内にベンチ２，２，２が前後に長く固定して設けられ、それぞれのベンチ２，２，２上に移動ベンチ３，３，３がコロ４，４……で横に移動できるように設けられている。
【０００８】
それぞれのベンチ２，２，２は、図２のように構成される。すなわち、左右１対の前後枠５，５が複数の横枠６，６……の両端で連結されて前後に長い枠組が出来ている。それぞれの横枠６，６……の両端から支柱７，７……が下に伸び、それぞれの下端がコンクリートブロック８，８……で地面９に固定されている。横枠６，６……と支柱７，７……に斜の補強杆１０，１０……の両端が固定されている。なお、支柱７，７……は、頭が横枠６，６……よりも少し突出してコロ４，４がころがり落ちないようになっている。
【０００９】
それぞれの移動ベンチ３，３，３は、図２のように構成される。すなわち、それぞれ１対の前後枠１１，１１と横枠１２，１２とが矩形に固定され、その面に網状のエキスパンドメタル１３が張られている。断面がＬ形の脚板１４，１４……がその下面に前後方向に等間隔で固定されている。
それぞれのベンチ２の横枠６，６……の上に左右１対のコロ４，４が一定の間隔で載せられ、そのコロ４，４の上に脚板１４，１４……の下端を載せる。すると、移動ベンチ３は、コロ４，４の回転で軽快に左右に移動する。なお、左右の移動ベンチ３，３の間が作業者の通路となっている。
【００１０】
苗箱１５に苗床が入れられ、苗１６，１６……が育成されている。中央の移動ベンチ３の上には、上記の苗箱１５の５枚が横並びに載せられるとともに、前後方向にも多数の苗箱１５，１５……が並べて載せられ、前後に長い苗箱１５，１５……の帯状の列ができている。左右の移動ベンチ３，３の上には、横に３枚の苗箱１５，１５，１５が載せられて前後に長い列ができている。
【００１１】
横向の散水管１７に複数の散水ノズル１８，１８……が横並びに設けられて散水装置１９となっている。この散水管１７は、ハウス１の梁２０に設けられたレール２１から釣り下げられ、自走式に構成されて前後方向に移動するようになっている。散水ノズル１８，１８……は、それぞれの移動ベンチ３，３，３の両端上で間隔が密に設けられ、移動ベンチ３，３，３上に形成された苗箱１５，１５，１５の帯状の列に対し、中央部よりも両端において多量に水を散布するようになっている。なお、図では、上記のように、移動ベンチ３，３，３の両端において散布ノズル１８，１８……の間隔を密に設けたが、これらを等間隔に設けるとともに、移動ベンチ３，３，３の両端の上の散水ノズル１８の孔を他よりも大きくして散水量を増加させることもできる。
【００１２】
図３のように、移動ベンチ３の横の中心がベンチ２の横の中心に合ったときに、一方のコロ４が落ち込むノッチ２２を横枠６の上面に設けると、移動ベンチ３の安定性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明を施した育苗施設の正面図。
【図２】その１部の分解した斜面図。
【図３】その１部の拡大図。
【符号の説明】
１５ 苗箱
１８ 散水ノズル
１９ 散水装置
Claims (1)
- ハウス１内に前後に長いベンチ２，２，２を固定して設け、該ベンチ２，２，２上に、育苗中の多数の苗箱１５，１５……を左右前後に隣り合うようにして前後に長い帯状に並べて載置する移動ベンチ３，３，３を左右一対のコロ４，４……で左右移動可能に設け、該移動ベンチ３，３，３の上方に、複数の散水ノズル１８，１８……を左右横並びに設けた散水管１７をハウス１の梁２０に設けたレール２１に釣り下げて前後方向に自走移動するように構成した散水装置１９を設け、前記散水ノズル１８，１８……は移動ベンチ３，３，３上に載置された苗箱１５，１５……の帯の左右両端で左右中央部よりも多量に水を散布するように設け、前記左右一対のコロ４，４を載置する前記ベンチ２，２，２の横枠６の上面には、前記移動ベンチ３の左右中心が前記ベンチ２の左右中心に合ったときに左右一方のコロ４が落ち込むノッチ２２を設けたことを特徴とする育苗施設。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22286294A JP3552295B2 (ja) | 1994-09-19 | 1994-09-19 | 育苗施設 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22286294A JP3552295B2 (ja) | 1994-09-19 | 1994-09-19 | 育苗施設 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0884539A JPH0884539A (ja) | 1996-04-02 |
| JP3552295B2 true JP3552295B2 (ja) | 2004-08-11 |
Family
ID=16789064
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22286294A Expired - Fee Related JP3552295B2 (ja) | 1994-09-19 | 1994-09-19 | 育苗施設 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3552295B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110896829A (zh) * | 2019-11-27 | 2020-03-24 | 温莉 | 一种可移动的植被滴灌设备 |
-
1994
- 1994-09-19 JP JP22286294A patent/JP3552295B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110896829A (zh) * | 2019-11-27 | 2020-03-24 | 温莉 | 一种可移动的植被滴灌设备 |
| CN110896829B (zh) * | 2019-11-27 | 2021-09-17 | 罗曼丽 | 一种可移动的植被滴灌设备 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0884539A (ja) | 1996-04-02 |
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