JP3551936B2

JP3551936B2 - Electric hot water storage container with vacuum double container

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Publication number: JP3551936B2
Application number: JP2001137063A
Authority: JP
Inventors: 高平今井
Original assignee: Tiger Corp
Current assignee: Tiger Corp
Priority date: 2001-05-08
Filing date: 2001-05-08
Publication date: 2004-08-11
Anticipated expiration: 2021-05-08
Also published as: JP2002330870A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は金属製の真空二重容器を持った電気貯湯容器に関するものであり、例えば家庭用の電気ポットなどに利用される。
【０００２】
【従来の技術】
電気ポットは家庭や職場、食堂などで広く使用され、四六時中使用状態に置かれることもある。一方では、環境問題や省資源の面から省エネルギーが叫ばれるなか、電気ポットでのヒータによる高い消費電力が改善の対象になってきている。
【０００３】
そこで、従来、図１７に示すような金属製の真空二重容器ａを持った電気ポットが提供され、真空二重容器ａの真空空間ｂにより保温性が向上する分だけ、沸騰させた内容液を所定の温度にて保温するときのヒータｃの消費電力が低減する。
【０００４】
図１７に示す従来の電気ポットは特に、真空二重容器ａに口部ｄに内筒ｅが内側に張り出した絞り部ｆと、胴部の真空空間ｂが底部に回り込んだ回り込み部ｇとを有しているとともに、このような真空二重容器ａを外装ケースｈに収容して器体ｉを構成し、この器体ｉにおける真空二重容器ａの口部ｄに通じる開口ｊにこれを覆いかつ真空二重容器ａの口部ｄに及ぶ蓋ｋを設けている。これにより、沸騰後ヒータｃによる加熱を停止して２時間経過した時点でも実用に耐える９０℃程度の通常保温状態を確保することができる。
【０００５】
一方、ヒータｃは加熱効率のために真空二重容器ａの回り込み部ｇの内側に形成される一重底部ｍを取り付け部ｎとして当てがい取り付けている。また、この取り付け部ｎを利用して内容液を電動ポンプｐや手動ポンプｑにより外部へ吐出する吐出路ｒの流入口ｓを接続し、真空空間ｂを貫通しなくてよいようにしている。同時に、取り付け部ｎは上方に窪ませてヒータｃを収容し、このヒータ収容部が内容液中に突出して加熱面積が増大するようにするとともに、流入口ｓが取り付け部ｎまわりおよびヒータｃよりも高い位置にあって、その位置より下の内容液を注出できず残留させる結果、空焚きになるのを防止できるようにしている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、吐出路ｒの流入口ｓがヒータｃの取り付け部ｎに接続されると、そこにはヒータｃおよびこれを取り付けるための多数の板部材からなる複雑な押圧構造部ｔが位置していて、これら全てが吐出路ｒの流入口ｓを避けて設けられる必要があるので、多数の部材に流入口ｓを避ける貫通孔や切り欠きを設ける必要があって製作が手間でコスト高になる。また、組み立て時に際しては多数の部材を流入口ｓに対し細かな位置合わせをして嵌め合わせる必要があるので、作業に手間取りこれもコスト高の原因になる。
【０００７】
また、ヒータｃの取り付け部ｎに流入口ｓの接続スペースをとると、流入口ｓに接続される樹脂製接続部材の耐熱性を配慮して、ヒータｃおよび押圧構造部ｔとの間に熱的な安全隙間が必要なことも相まって、ヒータｃによる加熱効率の上から設定される最適加熱面積に流入口ｓの接続スペースのための大きなロスが生じ、加熱効率が低下する。
【０００８】
そこで、前記最適加熱面積に設定される図１７に示すような取り付け部ｎから流入口ｓの接続位置を外すことが考えられる。しかし、それでは、真空空間ｂの回り込み部ｇの側と干渉するので、回り込み部ｇの内径を大きくすると回りこみ部が勢い減少して保温力が低下する。回り込み部ｇの流入口ｓと干渉する部分だけを外方に移動させると、溶接するラインが円形でなくなり一部が外部に張り出す複雑な形状になるので、溶接作業が容易でなくコスト上昇の原因になるし、溶接不良による歩留まりおよび信頼性の低下にも繋がる。
【０００９】
本発明の目的は、加熱効率や保温力またはおよび歩留まりや信頼性の低下なく、かつコストの上昇なしに吐出路が設けられる真空二重容器を持った電気貯湯容器を提供することにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の真空二重容器を持った電気貯湯容器は、器体に金属製の真空二重容器を持ち、この真空二重容器の一重底部に外部からヒータを当てがうとともに、内容液を外部に吐出する吐出路を接続したものにおいて、真空二重容器の底部外周域に胴部からの真空空間の回り込み部を有し、この回り込み部とこれの内側の一重底部へのヒータの取り付け部との間の環状域の、円形なヒータの取り付け部を円形な回り込み部の内側の一重底部に対し偏心させて形成した拡張部に、前記吐出路の流入口を接続したことを特徴とするものである。
【００１１】
このような構成では、吐出路の流入口を真空二重容器の一重底部を利用して簡単に接続できるようにしながら、この接続部が一重底部に設定されたヒータの取り付け部と一重底部まわりにある胴部からの真空空間の回り込み部との間の環状域によってヒータの取り付け部および真空空間の回り込み部双方から独立したものにでき、回り込み部と一重底部との境界部における真空二重容器を形成する内筒と外筒との溶接接合部が、回り込み部と流入口との間に位置する関係が得られるので、ヒータやヒータ押え構造部の部材や組み立て、および回り込み部の内周における真空二重容器を構成する内筒および外筒の溶接構造のいずれも複雑にしないので、部材の製作や組み立て、および溶接が簡単で安価なものとなるし、溶接不良などによる歩留まりや信頼性の低下を招くこともない。
【００１３】
特に、前記環状域における接続部が、円形なヒータの取り付け部を一重底部に対し偏心させて形成した拡張部であることにより、真空空間の回り込み部およびヒータの取り付け部双方が通常の円形形状のままで、流入口の接続のために互いの面積が減少するのを回避するとともに、回り込み部内周での真空二重容器を形成する内筒と外筒との溶接接合部を単純形状のまま流入口接続部から独立させることができ、接合および接続いずれの作業もより簡単により確実に行える。
【００１７】
本発明のそれ以上の目的および特徴は、以下の詳細な説明で明らかになる。本発明の各特徴は、それ単独で、あるいは可能な限り種々な組合せで複合して用いることができる。
【００１８】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図１〜図１６を参照しながら詳細に説明し、本発明の理解に供する。
【００１９】
本実施例は、家庭用の電気ポットの場合の一例であり、ステンレス鋼製の真空二重容器を外装ケースに収容した基本構成を有している。しかし、本発明はこれに限定されることはなく、用途や真空二重容器の材質、外装ケースの有無は自由に選択することができる。もっとも、ステンレス鋼は金属の中で熱伝導性が低く、かつ曲げ剛性、強度が十分であり、しかも防錆効果を持つので、飲料用の電気貯湯容器には好適である。
【００２０】
本実施例の電気ポットは図１に示すように、ステンレス鋼製の内筒４と外筒５により構成される金属製の真空二重容器３と、内筒４内の内容液を加熱するように真空二重容器３の一重底部３ｃに当てがったヒータ１１とを備え、これらを合成樹脂製の外装ケース２に収容して器体１を構成している。このように真空二重容器３が曲げ剛性および強度共に高い金属製であることにより壁厚および真空空間６３の層が小さくてよくスリムでありながらその材質と相まって高い保温力を発揮することができる。しかも、口部３ａは胴部３ｂの内径よりも小さい絞り形状とされるとともに、胴部３ｂの真空空間６３が底部の外周域に回り込んだ回り込み部６３ａを有しているので、その分真空二重容器３のまわりの真空空間６３の領域が多くなり、さらに高い保温力を発揮する。しかし、本発明において口部３ａの絞り形状や外装ケース２は必須ではない。
【００２１】
真空二重容器３の一重底部３ｃには内容液を器体１外に吐出する吐出路２５が接続され、この吐出路２５は真空二重容器３と外装ケース２との間を立ち上がり、器体１の前部に吐出口２５ｄが臨んでいる。吐出路２５の途中には電動ポンプ２６が設けられ、内容液を電動にて吐出できるようにしている。これに併せ、真空二重容器３の口部３ａに通じる器体１の開口１２を開閉できるように覆う蓋１３に手動のベローズポンプ５０が設けられ、押圧板６１による押圧操作で真空二重容器３内に加圧空気を吹き込み内容液を加圧して吐出路２５を通じ押し出し外部に吐出させられるようにしている。
【００２２】
吐出路２５の立上がり部２５ａは透明管としてそこでの液量が器体１の図１５に示す液量表示窓６２から透視できるようにしている。しかし、内容液の液量は立上がり部２５ａの液量をフォトカプラなどによって段階的に検出して表示し、また各種の制御のための液量データとして用いることもできる。また液量の自動検出は静電容量方式によってもよいし、内容液をヒータ１１で加熱するときの昇温特性や、ヒータ１１の加熱を停止したときの降温特性によっても液量を自動検出することができる。
【００２３】
ところで、ヒータ１１による最適な加熱面積は真空二重容器３の胴部３ｂの内径に対応してほぼ決まっている。これを確保してヒータ１１の図１、図１３に示す取り付け部２０１と前記真空空間６３の回り込み部６３ａとを真空二重容器３の底部に併設し、かつ、前記吐出路２５の流入口２５ｅを接続するのはスペースに余裕がなく、従来は流入口２５ｅはヒータ１１の取り付け部２０１に接続していて既述したような問題を持っている。
【００２４】
これに対処するのに本実施例では、真空空間６３の回り込み部６３ａとこれの内側の一重底部３ｃへのヒータ１１の取り付け部２０１との間の環状域８４に、吐出路２５の流入口２５ｅを接続する。これにより、吐出路２５の流入口２５ｅを真空二重容器３の一重底部３ｃを利用して簡単に接続できるようにしながら、この接続部２０２が一重底部３ｃに設定されたヒータ１１の取り付け部２０１と一重底部３ｃまわりにある胴部３ｂからの真空空間６３の回り込み部６３ａとの間の環状域８４によってヒータ１１の取り付け部２０１と真空空間６３の回り込み部６３ａとの双方から独立したものにでき、回り込み部６３ａと一重底部３ｃとの境界部における真空二重容器３を形成する内筒４と外筒５との溶接接合部７０が、回り込み部６３ａと流入口２５ｅとの間に位置する関係が得られる。従って、ヒータ１１やヒータ押え構造部２０３の部材や組み立て、および回り込み部６３ａの内周における内筒４および外筒５の溶接構造のいずれも複雑にしないので、部材の製作や組み立て、および溶接が簡単で安価なものとなるし、溶接不良などによる歩留まりや信頼性の低下を招くこともない。
【００２５】
特に、図１、図５、図６、図１３に示すように環状域８４における流入口２５ｅの接続個所が、流入口２５ｅを回り込み部６３ａおよびヒータ１１の取り付け部２０１双方に対して独立させる広さを持った部分的な拡張部８４ａとしてある。このようにすると、拡張部８４ａの設け方により、真空空間６３の回り込み部６３ａとヒータ１１の取り付け部２０１との双方の面積が減少するのを回避できるので、保温力や加熱効率が低下することはない。図示する例の拡張部８４ａは吐出路２５が器体１の前部に設けられることに対応して器体１の前部側に形成している。
【００２６】
図１、図５、図１３に示す例での拡張部８４ａは、ヒータ１１の取り付け部２０１を一重底部３ｃに対し器体１の後方側に偏心させて形成してある。これによると、真空空間６３の回り込み部６３ａとヒータ１１の取り付け部２０１との双方が例えば図５に示すような円形といった通常の形状のままで、流入口２５ｅの接続のために互いの面積が減少するのを回避するとともに、回り込み部６３ａの内周での内筒４と外筒５との溶接接合部７０を図５に示すような単純形状のまま流入口２５ｅの接続部２０２から独立させることができ、接合および接続いずれの作業もより簡単により確実に行える。
【００２７】
また、別の図６に示す拡張部８４ａは、一重底部３ｃに対して同心なヒータ１１の取り付け部２０１の前部側を外周一部が切除された形状として形成したものである。これによっても、真空空間６３の回り込み部６３ａとヒータ１１の取り付け部２０１との双方が通常の位置のままヒータ１１の取り付け部２０１の形状を例えば図６に示すように円形の一部をＤ型に切除するといった単純な形状に変化させるだけで、真空空間６３の回り込み部６３ａとヒータ１１の取り付け部２０１との双方が流入口２５ｅの接続のために互いの面積が減少するのを回避または大きく軽減するとともに、回り込み部６３ａ内周での内筒４と外筒５との溶接接合部７０を例えば図６に示すような円形といった単純形状のまま流入口２５ｅの接続部２０２から独立させることができ、接合および接続いずれの作業もより簡単により確実に行える。
【００２８】
図６に示すＤ型カット形状の取り付け部２０１では従来通りの大きさの取り付け部２０１の一部をカットするにしても、流入口２５ｅの独立性、つまり接触しない程度、ないしは接続部２０２における溶接接合作業の邪魔にならない程度に離しておけばよいので、そのカット量はヒータ１１の取り付け部２０１に接続していた従来の場合生じるロス面積の数分の１となるので、加熱効率はほとんど低下しない。
【００２９】
また、図５、図６に示すいずれの場合も、ヒータ１１の取り付け部２０１の面積の中心部が一重底部３ｃの中心に対して、流入口２５ｅの接続位置と反対の側に偏心することになる。これによって、ヒータ１１の加熱による内容液の上昇流を真空二重容器３内の偏った位置に生じさせるのと同時に、反偏り側にできる非加熱部の内容液が前記偏り側の上昇流に追従しやすくして内容液の対流を促進するので、内容液のヒータ１１との熱交換性をよくして加熱効率を高める。同時に内容液の温度むらも緩和され、例えば図１に示すような一重底部３ｃの中央一箇所に設けられる温度センサ２９での温度検出によっても実際に近い内容液温度を検出することができる。
【００３０】
なお、流入口２５ｅはヒータ１１の取り付け部２０１から独立しているものの、ヒータ１１よりも上に位置していることにより、内容液がヒータ１１よりも低くなるまで吐出されるのを阻止して空焚き状態になるのを回避することができる。また、流入口２５ｅの一重底部３ｃ下への突出部に従来通り吐出路２５途中に設ける電動ポンプ２６を接続しているが、電動ポンプ２６と流入口２５ｅとの接続部２０４がヒータ１１の取り付け部２０１から外れているので、ヒータ１１からの熱影響を受け難く熱的安全が確保でき高価な樹脂を用いなくても十分な耐久性が得られ、コストの低減に貢献する。
【００３１】
一方、真空二重容器３を持った電気ポットにおいて沸騰した内容液をヒータ１１による加熱なしに放置したときの魔法瓶保温状態での保温特性は、図１６に線▲１▼で示すように口部３ａの内径Ｄの大きさにほぼ反比例する。線▲１▼は内容液の２時間後の降温幅を示し、１２０ｍｍでは５℃程度、１４５ｍｍでは１０℃程度、１８０ｍｍでは１７℃程度となっている。
【００３２】
そこで、口部３ａの内径Ｄを従来の１４５ｍｍ未満に設定すると、本発明の目的である保温力の改善を一応図ることができ、保温力増大の面からは口部３ａの内径Ｄを極力小さくするのが好適である。しかし、それには制限がある。例えば真空二重容器３内を洗浄や拭き取りなどのお手入れをすることを考えると、大人の人の手、特にこぶしが入るにはＤ＝８０ｍｍ程度が限度であり、Ｄ＝１００ｍｍ程度になると作業しやすく、Ｄ＝１２０ｍｍ程度を越えると作業が自由になる。これを内径Ｄとお手入れ性の良し悪し性との関係を判定すると図１６の線▲２▼で示すようになる。
【００３３】
また、蓋１３のベローズポンプ５０を収容している部分を進入部１３ａとして図１、図２に示すように口部３ａ内に進入させることにより、真空二重容器３内の空気を口部３ａ外からできるだけ遠ざけて熱が上部へ逃げるのを抑え、かつ、ベローズポンプ５０を収容した蓋１３が外方に大きく張り出さないようにできるが、実用上差し支えない吐出流量を確保できる容量のベローズポンプ５０に対して、内径Ｄが１２０ｍｍを下回ると進入部１３ａを口部３ａに進入させるのが勢い困難になり、内径Ｄが１００ｍｍを切るとベローズポンプ５０は口部３ａの上にしか配置できないので、蓋１３は外方へ大きく張り出し電気ポットが大型化する原因になる。このような口部３ａの内径Ｄと小型化に対する良し悪し性との関係を評価すると図１６に線▲３▼で示すようになる。
【００３４】
また、口部３ａの内径Ｄが胴よりも小さくなる部分は絞り加工により形成するが、口部３ａの内径が小さければ小さいほど絞り加工が困難で、複数部分に切り離して加工した後溶接して一体にする必要が生じコスト上昇の原因になったり、絞り加工ができても割れなどにより歩留まりや信頼性が低下したり、歩留まりや信頼性は確保できても加工に時間が掛かってコスト上昇の原因になったりする。例えば、ＪＩＳのＳＵＳ３０４、ＳＵＳ４３６などの材料からなる内筒４につき、胴径１８０ｍｍからの絞り加工にて口部３ａの内径Ｄとして１２０ｍｍ以下を目指すと胴部と絞り部とを切り離して加工する必要がある。このような内径Ｄと加工の難易による良し悪し性との関係につき評価すると、図１６に線▲４▼で示すようになる。
【００３５】
また、内筒４の内面にフッ素コーティングや研磨処理などを施すのに、ガンやノズルなどの器具が入らないといけないし、処理が均一であるためには器具を自由に動かせることも必要である。従って、口部３ａの内径Ｄが小さいほど処理は困難になるし、処理できても時間が掛かったり均一に処理できないといった問題がある。また、フッ素コーティング前の内面をブラスト処理して荒らしフッ素コート層の付着力を高める工程においては、内筒４の内に吹き付けたブラスト材が内筒４外に戻り難く作業性が悪くなる。例えば、口部３ａの内径Ｄが１００ｍｍを切るとコーティング材を吹き付けるガンが内筒４内に入らなくなり、フッ素コーティングは不可能になる。このような内径Ｄと内筒４の内面の加工や処理の難易による良し悪し性との関係につき評価すると、図１６に線▲５▼で示すようになる。
【００３６】
以上の線▲１▼〜▲５▼に示す保温特性および各種良し悪し性との関係を総合判断すると、お手入れ性、小型化性、絞り加工性・コスト性、および内筒４の内面の加工・処理の容易性のいずれも満足できる限度となる１２０ｍｍを内径Ｄの下限とするのが好適である。また、内径Ｄ＝１４０ｍｍでは上記したように２時間後の降温幅が８℃程度で、内容液温度は中温保温温度９２℃程度をまだ保っており、内径Ｄが１４５ｍｍである従来の場合の２時間後の降温幅が１０℃程度、内容液温度が通常保温温度９０℃程度となるのに対して十分な保温力の向上が見られ好適である。３Ｌの容量の電気ポットの場合、従来年間６５００円程度の節電になっていたのが、内径Ｄ＝１４０ｍｍでは内容液が従来の場合と同じ実用保温温度９０℃程度になるまでヒータ１１の通電を停止したままにすると７０００円強の節電になる。これは３年で商品価額に達し元が取れることになる。
【００３７】
しかし、内径Ｄの上限を決める要素としては前記実測データの各種特性の他に、公的な省エネ基準、愛用者カードやインターネット情報などによるユーザの希望事項、エアコン、テレビ、冷蔵庫などの他の家電製品との消費電力などとの比較、省エネ率など各種の要素がある。
【００３８】
以上から口部３ａの内径Ｄは１２０〜１４０ｍｍとするのが好適であり、真空空間６３の底部への回り込み部６３ａの内径もこれに同じか近い値に設定するのが保温力の面で好適となる。
【００３９】
さらに、図１に示すように真空二重容器３の口部３ａの外径が真空二重容器３を形成している外筒５の胴径よりも小さければ、口部３ａの内径Ｄが小さくなったことを利用して外径も小さくして、口部３ａまわりをかさ低くすることができ、器体１のさらなる小型化に貢献する。本実施例では特に、真空二重容器３の口部３ａの外径が内筒４の胴径よりも小さい。これにより、口部３ａまわりをさらにかさ低くすることができる。
【００４０】
なお、口部３ａの内径Ｄは既述したように大人の人の手が入って、しかも、満水位指標６７ａが見える図２に示すような視野範囲θが得られる寸法にするのが好適である。また視野範囲θは操作パネル３２を見て操作する場合の目の位置を含むのが好適である。図示する実施例では内筒４の胴部４ｍの一部を内側に浮き出させた浮き出し壁４ｎに浮き出し線として満水位指標６７ａを形成して前記の視野範囲θを満足している。しかも、満水位指標６７ａよりもさらに見やすくなる満水位指標６７ａの下の部分に上向きの矢印６７ｂとこの矢印６７ｂの方向に満水位指標６７ａがあることを気付かせる文字表示６７ｃを形成してあり、満水位を超える水を入れないことを使用者によって守られやすい。また、満水位が真空二重容器３の胴径よりも十分に小さい設計において特に、口部３ａの内径を満水位とほぼ同じかそれよりも小さく設定しても口部３ａからの熱の逃げを抑えやすく保温力が向上する。
【００４１】
このように口部３ａの外径を小さくする本実施例において、さらに、真空二重容器３を形成している内筒４の口部４ａと外筒５の口部５ａとの接合部６４が、図１〜図４に示すように真空二重容器３の口部３ａにおける開口端の外径側に位置している。これにより、口部３ａの内径Ｄを外径とともに小さくする口部３ａの絞り形状を内筒４と外筒５とで分担し合って、内外筒４、５の１つに絞り形状が集中しないので、加工しやすく材料面および加工作業面にて有利でありコストの低減を図ることができる。内外筒４、５ともＪＩＳのＳＵＳ３０４、ＳＵＳ４３６などを用いて問題なく製造することができる。
【００４２】
上記の口部３ａの外径を小さくするのに併せ、真空二重容器３の口部３ａの外径と胴部３ｂの外径との間の口部３ａまわりにできる環状空間６５を利用して、図１〜図３に示すように肩部材６と真空二重容器３との取り付け部６６を設けてある。これにより、金属製の真空二重容器３の肩部３ｄに配して口部３ａに通じる器体１の開口１２部まわりに必要な形状を与えやすい肩部材６を取り付けるのに、肩部材６と真空二重容器３との取り付け部６６を真空二重容器３の胴部外径と口部外径との間の口部３ａまわりにできる環状空間６５を利用して設けるので、取り付け部６６のための特別な空間が不要となり器体１がかさ張らないし、口部３ａまわりにスペースの余裕ができ、必要な取り付け強度やシール部を持つなどかさ張りやすい取り付け部６６を設けたり、他の必要なものを併設したりするのに好適である。
【００４３】
図示する例では真空二重容器３の肩部３ｄの円周方向数箇所に図１〜図３、図７に示すような取り付け金具７１を溶接などして設け、この取り付け金具７１に肩部材６の内周にある取り付けフランジ６ａを当てがった上に、さらに金属製で断面Ｌ型のワッシャリング７５を当てがい、ワッシャリング７５側から取り付け金具７１まで通したねじ７２によりねじ止めしてある。このねじ止めは肩部３ｄが水平であることにより取り付け金具７１および肩部材６ともに単純な形状にて達成することができる。
【００４４】
肩部材６のねじ止め部は肩部材６の前記取り付けフランジ６ａを一体形成している内周面６ｂに嵌め合わせた合成樹脂製の肩リング７３により覆い隠すようにしている。肩リング７３は図１４に示すように円周方向数箇所に下方に延びるフック片７３ｃを有し、これらフック片７３ｃが図４に示すようにワッシャリング７３および取り付けフランジ６ａに形成した孔７５ａ、６ｄに上方から挿入され、その最終挿入位置で孔６ｄの開口縁と弾性係合することにより外れ止めされている。肩リング７３は外周の溝７３ａに嵌め付けたシール部材７４が肩部材６の内周面６ｂに圧着して双方間の隙間をシールしている。また、肩リング７３は図３、図４に示すように内周が真空二重容器３の口部３ａにおける内筒４および外筒５の接合部６４に鉤状断面を持って被さり双方間をそれらに挟み込んだシール部材７７によりシールしている。シール部材７７は内外筒４、５の接合部６４とされた口部４ａ、５ａに内周側が嵌まり合っている。
【００４５】
また、図１、図２に示すように前記環状空間６５を利用して、口部３ａに通じる器体１の開口１２を開閉する蓋１３を器体１に開閉できるようにヒンジ連結する連結部１５を設けてある。このように、器体１の連結部１５を環状空間６５を利用して設けることにより、蓋１３をヒンジ連結する連結部１５のための特別な空間が不要となり器体１がかさ張らないし、口部３ａまわりのスペースに余裕ができ、蓋１３を着脱するための可動部であるストッパ６８を持つなど複雑でかさ張りやすい連結部１５を設けたり、他の必要なものを併設するのに好適である。複雑でかさ張る連結部のために従来図１７に示し、図１５に仮想線で示すように器体１の外面から突出していたのを、図１６に実線で示すような胴部２ｂから突出しない連結部１５とすることが容易にでき、外観のシンプル化も図れる。
【００４６】
図示する例では図２に示すようにストッパ６８はばね６９により上方に向け付勢されて、連結部１５におけるヒンジピン１６との嵌まり合い凹部１７１の横向き開放部１７１ａを常時閉じている。これにより、蓋１３を口部３ａおよび器体１の開口１２から脱した開き位置にしておいてヒンジピン１６を凹部１７１から引出すように移動させて取り外そうとしても、ヒンジピン１６はストッパ６８に引っ掛かって凹部１７１から抜け出せない。蓋１３を外すにはストッパ６８をその操作部６８ａによりばね６９に抗し下動させて凹部１７１の開放部１７１ａを開放する必要がある。これによって、蓋１３が不用意に外れるようなことを防止する。
【００４７】
また、蓋１３は既述し図２に示すように真空二重容器３の口部３ａ内への進入部１３ａを有し、口部３ａは蓋１３が開閉されるときに進入部１３ａが描く包絡線７８に対する最近接位置にあるようにしている。このように、蓋１３の一部を進入部１３ａとして真空二重容器３の口部３ａ内への進入を図ることによって、口部３ａから熱が逃げるのを邪魔して保温力を高めるのと同時に、蒸気通路１７や手動ポンプであるベローズポンプ５０を収容するなどで蓋１３に必要となる大きな容量を十分に確保しながら器体１外部への膨らみを抑えられる。しかも、真空二重容器３の前記のように内径Ｄを小さくした口部３ａが、蓋１３の開閉時に前記進入部１３ａの輪郭が描く包絡線７８の直近にあるので、蓋１３の開閉を邪魔しない限度一杯まで内径Ｄを小さくして熱をより逃げにくくすることができる。
【００４８】
しかも、蓋１３の前記進入部１３ａの基部まわりには蓋１３と進入部１３ａに当てがった金属製の内蓋１２１との間に挟み込んだシール部材１２２が設けられ、口部３ａの最内径部に圧接して口部３ａを閉じている。これにより、満水位と進入部１３ａとの間の蒸気通路１７の内側開口１７ａを内容液が閉じないための安全空間に位置する空気が口部３ａよりも外部へ大きく広がって熱が逃げやすくなるのを防止するので、保温力が向上する。
【００４９】
また、前記電動ポンプ２６およびベローズポンプ５０などの手動ポンプの少なくとも一方を備えていると、電気貯湯容器を定置したまま内容液を吐出して使用することができ、近時大型化し持ち上げ難くなっている大型タイプのものに好適である。特に手動ポンプを備えているとヒータ１１で加熱しない魔法瓶保温状態での使用時に通電なしに定置したままでの内容液の吐出ができ、省エネルギーや電源のないところでの使用に好適である。
【００５０】
さらに詳述すると、図２に示すように、内筒４は胴部４ｍにおける満水位ライン６７の少し上から斜め内側に立ち上がる絞り形状面４ｂにて前記小径な口部３ａに繋がり、ここから口部３ａのストレートな内径面４ｃを形成した後、やや斜め上向きとなる口部３ａの開口端面３ａ１を形成して前記外筒５との溶接接合部６４に達している。外筒５は胴部５ｍにおける前記内筒４の絞り形状面４ｂの立上がり始点にほぼ対応した位置から絞り形状面４ｂよりは緩やかに内側斜めに立ち上がる絞り形状面５ｂを形成した後、絞り形状面４ｂの立上がり終点にほぼ対応した位置の水平な肩部３ｄに繋がり、ここからストレートに立ち上がって内筒４との溶接接合部６４に達している。
【００５１】
また、内筒４は図９に示すように胴部４ｍ下端に少しの内向きフランジ４ｅを形成し、これを円形な底板８１との溶接接合部８０を持った一体化により容器形状にしている。こうして形成される容器形状をした内筒４の底部には、外周側から中央側に向け水平部４ｆ、緩やかな下り傾斜部４ｇ、水平部４ｈ、急な下り傾斜部４ｉ、中央水平部４ｊを形成している。このような内筒４の底部外周の傾斜構造はビードのような汚れやすく洗浄の邪魔になるディテール部をなさない緩やかな面にて強度保証をする力学的形状を与えている。
【００５２】
一方、外筒５は図１０に示すように胴部５ｍ下端に内向きのフランジ５ｃを形成し、これにフランジ５ｃ部から内筒４の中央水平部４ｊの外周部まで延びる水平な底リング５ｄとを溶接接合部９０をもって一体化するとともに、底リング５ｄの内周を内筒４の中央水平部４ｊとの溶接接合部８０をもって一体化している。底リング５ｄには２つの環状の補強ビード５ｇが折り曲げ形成され、図１、図１３に示すように内側の補強ビード５ｇが内筒４の急な下り傾斜部４ｉと係合し合うことによって、底リング５ｄと中央水平部４ｊとの溶接接合時に、内外筒４、５の底部どうしの位置決めができるようにしている。
【００５３】
以上の結果、外筒５の底リング５ｄと内筒４の底部との間に胴部からの空間のまわり込み部が全周において均一に形成される。つまり真空空間６３が形成されたときは真空空間６３の全周均一な回り込み部６３ａとなる。内筒４の中央水平部４ｊは外筒５の底リング５ｄとの溶接接合部８０から内側が一重底部３ｃとなりここにヒータ１１を当てがうことで内筒４内に入れた内容液を効率よく加熱することができるが、本実施例では中央水平部４ｊのヒータ１１を当てがう部分を上方へ窪ませた下向きの凹部３ｅとしてあり、この凹部３ｅの深さ分だけヒータ１１の位置が内容液側に突出するし、ヒータ１１の設置域の内容液との接触面積が多くなって加熱効率が向上する。
【００５４】
この凹部３ｅによる内筒４内への突出部と回り込み部６３ａとの間の環状域８４が上向きの凹部に形成されており、吐出路２５を通じて吐出される内容液がこの凹部によって多く残されるようになり、空焚き防止に好適である。
【００５５】
一重底部３ｃに当てがったヒータ１１の背部に設けられる押え構造部２０３は、金属製の遮熱板８７を有している。この遮熱板８７は真空二重容器３の真空空間まわり込み部と凹部３ｅの外面に溶接などして円周方向数箇所に取り付けた図１、図８、図１３に示すような取り付け金具８８にねじ８９によりねじ止めし、遮熱板８７とヒータ１１との間に金属製の何枚かのバックアップ板９２およびばね部材９１を挟み込み、ばね部材９１によってヒータ１１を一重底部３ｃに押し付け密着させている。また、ヒータ１１の当てがい部および、環状域８４の底部に前記溶接接合部７０となる内外筒４、５が接し合った二重構造部が前記のように流入口２５ｅの接続部２０２と独立して位置している。なお、この底部の取り付け金具８８と肩部の前記取り付け金具７１とは同一のものを採用している。
【００５６】
また、外筒５は前記絞り形状面５ｂの部分から肩部３ｄを経て内筒４との接合部６４に至る口部５ａの範囲を胴部側と独立した別部材８３とし、胴部側と外向きフランジ５ｅ、５ｆ間に溶接接合部８５を設けている。この別部材８３の溶接接合を最後に行うことにより、容器形状の内筒４と別部材８３のない外筒５部分とを嵌め合わせて底部の溶接接合を行って後、別部材８３の溶接接合を行うことによって、内外筒４、５の双方に絞り形状面４ｂ、５ｂを持った内外筒４、５を組み合わせた二重容器構造が実現する。
【００５７】
内外筒４、５間の真空空間６３は、溶接接合をし終えた内外筒４、５において、図８に示すように肩部３ｄの一部に形成された図１１に示す真空引き孔１０１を通じ真空排気して封口材により封口処理することによって形成される。真空排気は真空状態の加熱炉内にて行われる。真空空間６３内には図１２に示すようなゲッタ１０２が１つまたはそれ以上設けられ、真空空間６３内で経時的に発生するガスを吸収して真空空間６３の真空度が低下しないようにする。
【００５８】
蓋１３は真空二重容器３からの蒸気を外部に逃がす蒸気通路１７が形成され、蓋１３の真空二重容器３内に面する位置の内側開口１７ａと、外部に露出する外面に形成された外側開口１７ｂとの間で通じている。蒸気通路１７の途中には、器体１が横転して内容液が進入してきた場合にそれを一時溜め込み、あるいは迂回させて、外側開口１７ｂに至るのを遅らせる安全経路１７ｃを設けてある。これにより、器体１が横転して内容液が蒸気通路１７を通じて外部に流出するまでに器体１を起こすなどの処置ができるようになる。また、蒸気通路１７には器体１の横転時に、蒸気通路１７に進入しようとし、あるいは進入した内容液が先に進むのを阻止するように自重などで働く転倒時止水弁１８が適所に設けられている。図示する実施例では内側開口１７ａの直ぐ内側の一か所に設けてある。
【００５９】
蓋１３の前部には閉じ位置で肩部材６側の係止部１９に係合して蓋１３を閉じ位置にロックするロック部材２１が設けられ、蓋１３が閉じられたときに係止部１９に自動的に係合するようにばね２２の付勢によってロック位置に常時突出するようにしている。これに対応して蓋１３にはロック部材２１を後退操作して前記ロックを解除するロック解除部材２３が設けられている。ロック解除部材２３は図１に示すように軸２４によって蓋１３に枢支されたレバータイプのものとされ、前端２３ａを親指などで押し下げて反時計回りに回動させることでロック部材２１をばね２２に抗して後退させてロックを解除し、続いてロック解除操作で起き上がった後端２３ｂを他の指で引き上げることによりロックを解除された蓋１３を持ち上げこれを開くことができる。
【００６０】
電動ポンプ２６は遠心ポンプであって真空二重容器３内から流れ込む内容液を吐出路２５を通じて器体１外に臨む吐出口２５ｄに向け送りだし、吐出口２５ｄから外部に吐出させ使用に供する。外装ケース２の底２ａと真空二重容器３の底部との間の空間７９には、前記電動ポンプ２６とともに、ヒータ１１や電動ポンプ２６を通電制御する制御基板２７を収容する回路ボックス２８が設置されている。図示する実施例では回路ボックス２８は外装ケース２の底の開口部に一体形成して設けてある。また、回路ボックス２８は下向きに開口しこれを閉じる蓋１６０を設けてある。真空二重容器３の一重の底部３ｃの中央には温度センサ２９が下方から当てがわれ、内容液のその時々の温度を検出して、湯沸しや保温モードで内容液を加熱制御する場合の温度情報を得る。
【００６１】
器体１の肩部材６の前部に嘴状に突出する突出部３１の上面には操作パネル３２が設けられ、モード設定などの操作部や、操作に対応する表示、あるいは動作状態を示す表示を行うようにしてある。操作パネル３２の下方、つまり内側には前記操作および表示に対応する信号の授受および動作を行う操作基板３３が設けられて操作パネル３２と協働して外部からの操作や外部への表示が行えるようにする。吐出路２５の上部は器体１の突出部３１と外装ケース２側のパイプカバー部２ｄとの間に入った部分で逆Ｕ字状のユニット２５ｃを構成し、このユニット２５ｃに転倒時止水弁１３４ａおよび前傾時止水弁１３４ｂと吐出口２５ｄを設けている。吐出口２５ｄはパイプカバー部２ｄを通じて下向きに外部に開口している。
【００６２】
外装ケース２の底２ａにある開口２ｃには下方から蓋板３６を当てがってねじ止めや部分的な係合により取付け、蓋板３６の外周部には回転座環３７が回転できるように支持して設けられ、器体１がテーブル面などに定置されたときに回転座環３７の上で軽く回転して向きを変えられるようにしてある。
【００６３】
制御基板２７は電源オンによって内容液の衛生上やカルキ臭除去などの面から一旦沸騰させ、あるいは、さらに沸騰を持続させるなどのカルキ除去を行って後、温度センサ２９による検知温度が所定の保温温度になるまでヒータ１１の加熱を停止し、所定の保温温度になればヒータ１１による断続加熱や通電容量の小さな加熱によって所定の保温温度を保つようにする。
【００６４】
保温温度は操作パネル３２での操作にて選択でき、コーヒーや紅茶、緑茶などには即時に間に合い、あるいは瞬時に再沸騰させてから使用できる９８℃程度の高温保温、それより若干低い９０℃程度の通常保温、玉露や赤ちゃんのミルク溶きに適当な６０℃程度の低温保温などが選択対象になっている。また、内容液を沸騰させた後ヒータ１１による加熱を行わずに保温を行う魔法瓶保温モードも持っている。一方、内容液を電動ポンプ２６で注出したり、内容液が帰宅時や起床時など所定の時点で湯沸しが終了し、あるいは所定の保温状態になっているようにタイマ設定を行うお休みタイマモード、即席めんや冷凍食品の再生時間などのクッキング時間をカウントして知らせるキッチンタイマ、内容液の不用意な注出を防止するための注出ロックモード、などを選択設定することも行われる。さらに、それら設定状態を解除する解除操作も行われたりもする。
【００６５】
また、前記狭い突出部３１内に吐出路２５のユニット２５ｃと共に設置されるなどしても、前記真空二重容器３の口部３ａまわりの環状空間６５を利用して真空二重容器３の側に大きく逃がせるので、操作パネル３２の内側にある操作基板３３やそれを収容している基板ボックス３４などと干渉し合うのを防止しやすく、突出部３１の薄型化、小型化も図れる。また、操作パネル３２も口部３ａの外径が小さくなった分だけ器体１の開口１２の径も小さくなるので、従来と同じ突出度の突出部３１の先端から開口１２までの距離が大きくなり、操作パネル３２の面積が大きくなり、各種の操作キーや表示部を設けるのに見やすくかつ操作しやすくなるので好適であり多機能化にも対応しやすい。また、大きな液晶表示部３８ａが設けられる利点もある。
【００６６】
【発明の効果】
本発明によれば、吐出路の流入口を真空二重容器の一重底部を利用して簡単に接続できるようにしながら、この接続部が一重底部に設定されたヒータの取り付け部と一重底部まわりにある胴部からの真空空間の回り込み部との間の環状域によってヒータの取り付け部および真空空間の回り込み部双方から独立したものにでき、回り込み部と一重底部との境界部における真空二重容器を形成する内筒と外筒との溶接接合部が、回り込み部と流入口との間に位置する関係が得られるので、ヒータやヒータ押え構造部の部材や組み立て、および回り込み部の内周における真空二重容器を構成する内筒および外筒の溶接構造のいずれも複雑にしないので、部材の製作や組み立て、および溶接が簡単で安価なものとなるし、溶接不良などによる歩留まりや信頼性の低下を招くこともない。
【００６８】
特に、前記環状域における接続部が、円形なヒータの取り付け部を一重底部に対し偏心させて形成した拡張部であることにより、真空空間の回り込み部およびヒータの取り付け部双方が通常の円形形状のままで、流入口の接続のために互いの面積が減少するのを回避するとともに、回り込み部内周での真空二重容器を形成する内筒と外筒との溶接接合部を単純形状のまま流入口接続部から独立させることができ、接合および接続いずれの作業もより簡単により確実に行える。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る真空二重容器を持った電気ポットの１つの実施例を示す断面図である。
【図２】図１の電気ポットの真空二重容器の口部まわりを示す、その（ａ）は断面図、その（ｂ）は満水位指標部の正面図である。
【図３】図１の電気ポットの真空二重容器の口部まわりの肩部材取り付け部を示す断面図である。
【図４】図１の電気ポットの真空二重容器の口部まわりの肩部材取り付け部を示す別の位置での断面図である。
【図５】図１の電気ポットにおける吐出路接続状態の１つの例を示す横断面図である。
【図６】図１の電気ポットにおける吐出路接続状態の別の例を示す横断面図である。
【図７】図１の電気ポットにおける真空二重容器の半部を示す平面図である。
【図８】図１の電気ポットにおける真空二重容器の半部を示す下面図である。
【図９】図１の電気ポットにおける真空二重容器を構成する内筒の底部を示す一部の断面図である。
【図１０】図１の電気ポットにおける真空二重容器を構成する外筒の底部を示す一部の断面図である。
【図１１】図１の電気ポットにおける真空二重容器の口部を示す一部の断面図である。
【図１２】図１の電気ポットにおける真空二重容器の口部を示す別の位置での一部の断面図である。
【図１３】図１の電気ポットにおける真空二重容器の底部の全体を示す断面図である。
【図１４】図１の電気ポットにおける肩部材のねじ止め部を覆う肩リングの断面図である。
【図１５】図１の電気ポットの外観斜視図である。
【図１６】真空二重容器の口部の内径と各種の面から見た良し悪し性との関係を示すグラフである。
【図１７】従来の真空二重容器を持った電気ポットの断面図である。
【符号の説明】
１器体
２外装ケース
３真空二重容器
３ａ口部
３ｂ胴部
３ｃ一重底部
４内筒
５外筒
１１ヒータ
２５吐出路
２５ｅ流入口
６３真空空間
６３ａ回り込み部
２０１取り付け部
２０２、２０４接続部
２０３押え構造部[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to an electric hot water storage container having a metal vacuum double container, and is used for, for example, a household electric pot.
[0002]
[Prior art]
Electric pots are widely used in homes, workplaces, cafeterias, etc., and are sometimes in use all the time. On the other hand, as energy conservation is called out in terms of environmental problems and resource saving, high power consumption by a heater in an electric kettle is being improved.
[0003]
Therefore, conventionally, an electric pot having a vacuum double container a made of metal as shown in FIG. 17 has been provided, and the content liquid which has been boiled by an amount corresponding to the improvement of the heat retention by the vacuum space b of the vacuum double container a is provided. Is reduced at a predetermined temperature, the power consumption of the heater c is reduced.
[0004]
The conventional electric pot shown in FIG. 17 has, in particular, a narrowed portion f in which an inner cylinder e projects inward at a mouth portion d in a vacuum double container a, and a wraparound portion g in which a vacuum space b of a body portion wraps around the bottom. In addition, such a vacuum double container a is housed in an outer case h to form a container i, and the container j is formed in an opening j communicating with an opening d of the vacuum double container a in the container i. And a cover k that covers the opening d of the vacuum double container a is provided. This makes it possible to secure a normal heat-retaining state of about 90 ° C., which can withstand practical use even when two hours have passed after the heating by the heater c was stopped after boiling.
[0005]
On the other hand, the heater c has a single bottom portion m formed inside the wraparound portion g of the vacuum dual container a as a mounting portion n for heating efficiency. Further, the inflow port s of the discharge path r for discharging the content liquid to the outside by the electric pump p or the manual pump q is connected by using the attachment portion n so that the liquid does not have to penetrate the vacuum space b. At the same time, the mounting portion n is depressed upward to house the heater c, and this heater housing portion protrudes into the content liquid so as to increase the heating area. Is located at a high position, so that the content liquid below the position cannot be poured out and remains, so that it is possible to prevent the liquid from being dried.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, when the inlet s of the discharge path r is connected to the mounting part n of the heater c, there is located a complicated pressing structure part t composed of the heater c and a number of plate members for mounting the heater c. Since all of these need to be provided so as to avoid the inlet s of the discharge path r, it is necessary to provide a through-hole or a notch for avoiding the inlet s in a large number of members, and the production is troublesome and costly. In addition, when assembling, a large number of members need to be finely aligned and fitted to the inflow port s, so that the work is troublesome, which also causes an increase in cost.
[0007]
When a space for connecting the inflow port s is provided in the mounting portion n of the heater c, heat is applied between the heater c and the pressing structure portion t in consideration of heat resistance of the resin connection member connected to the inflow port s. In addition to the necessity of an appropriate safety gap, a large loss for the connection space of the inflow port s occurs in the optimal heating area set from the viewpoint of the heating efficiency by the heater c, and the heating efficiency is reduced.
[0008]
Therefore, it is conceivable to remove the connection position of the inflow port s from the mounting portion n set to the optimum heating area as shown in FIG. However, in this case, since the interference with the wraparound portion g side of the vacuum space b occurs, when the inner diameter of the wraparound portion g is increased, the wraparound portion vigorously decreases, and the heat retention power decreases. If only the portion of the wraparound portion g that interferes with the inflow port s is moved outward, the welding line is not circular and has a complicated shape in which a portion extends outside, so that welding work is not easy and cost increases. This may lead to a decrease in yield and reliability due to poor welding.
[0009]
An object of the present invention is to provide an electric hot water storage container having a vacuum double container in which a discharge path is provided without lowering heating efficiency, heat retaining power, yield, or reliability and without increasing cost.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, an electric hot water storage container having a vacuum double container of the present invention has a metal vacuum double container in a body, and a heater from the outside at a single bottom portion of the vacuum double container. In the one connected with the discharge path for discharging the content liquid to the outside, the vacuum double container has a wraparound portion of the vacuum space from the body in the outer peripheral region of the bottom, and the wraparound portion and the inside of the Annular area between the mounting of the heater on the single bottomAn expansion part formed by eccentrically attaching a circular heater mounting part to a single bottom part inside a circular wraparound part.Connected to the inlet of the discharge pathEspeciallyIt is a sign.
[0011]
In such a configuration, while allowing the inflow port of the discharge path to be easily connected using the single bottom portion of the vacuum double container, the connection portion is provided around the heater mounting portion set at the single bottom portion and the single bottom portion. An annular area between the wraparound portion of the vacuum space from a certain trunk portion makes it possible to be independent from both the heater mounting portion and the wraparound portion of the vacuum space, and the vacuum double container at the boundary between the wraparound portion and the single bottom portion is formed. Since the welded joint between the inner cylinder and the outer cylinder to be formed is located between the wraparound portion and the inflow port, the members and assembly of the heater and the heater holding structure, and the vacuum at the inner periphery of the wraparound portion are obtained. Since neither the inner tube nor the outer tube welding structure that composes the double container is complicated, it is easy and inexpensive to manufacture and assemble and weld the members, and the yield due to poor welding etc. Rear nor lowering the reliability.
[0013]
In particular, the connection in the annular area is circular.The heater mounting part was formed eccentric with respect to the single bottom.By being an extension, Both the wrap around the vacuum space and the heater attachmentRoundWhile keeping the shape, avoiding the area of each other decreasing due to the connection of the inflow port, the welded joint between the inner cylinder and the outer cylinder that forms the vacuum double container at the inner circumference of the wraparound part has a simple shape. Can be separated from the inlet connection as it is, making both joining and connection easier and more reliableYou.
[0017]
Further objects and features of the present invention will become apparent in the following detailed written description. Each feature of the present invention can be used alone or in combination as variously as possible.
[0018]
【Example】
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to FIGS. 1 to 16 to provide an understanding of the present invention.
[0019]
This embodiment is an example of an electric pot for home use, and has a basic configuration in which a vacuum double container made of stainless steel is housed in an outer case. However, the present invention is not limited to this, and the use, the material of the vacuum double container, and the presence or absence of the outer case can be freely selected. However, stainless steel has low thermal conductivity among metals, has sufficient flexural rigidity and strength, and has a rust-preventing effect, and thus is suitable for an electric hot water storage container for beverages.
[0020]
As shown in FIG. 1, the electric pot of the present embodiment heats the contents of the metal vacuum double container 3 composed of the inner tube 4 and the outer tube 5 made of stainless steel, and the liquid in the inner tube 4. And a heater 11 applied to the single bottom 3c of the vacuum double container 3, and these are housed in an outer case 2 made of synthetic resin to constitute the container 1. Since the vacuum double container 3 is made of a metal having both high bending rigidity and high strength, the wall thickness and the layer of the vacuum space 63 are small and slim, while exhibiting a high heat retaining power in combination with the material. . In addition, the mouth 3a has an aperture shape smaller than the inner diameter of the body 3b, and the vacuum space 63 of the body 3b has a wraparound portion 63a that wraps around the outer peripheral area of the bottom. The area of the vacuum space 63 around the double container 3 is increased, so that a higher heat retaining power is exhibited. However, in the present invention, the aperture shape of the mouth 3a and the outer case 2 are not essential.
[0021]
A discharge path 25 for discharging the content liquid to the outside of the container 1 is connected to the single bottom portion 3c of the vacuum double container 3, and the discharge path 25 rises between the vacuum double container 3 and the outer case 2, and The discharge port 25d faces the front part of the device 1. An electric pump 26 is provided in the middle of the discharge passage 25 so that the content liquid can be discharged electrically. At the same time, a manual bellows pump 50 is provided on the lid 13 that covers the opening 12 of the container 1 communicating with the mouth 3a of the vacuum double container 3 so that the opening 12 can be opened and closed. Pressurized air is blown into the inside 3 to pressurize the content liquid, which is extruded through the discharge path 25 and discharged to the outside.
[0022]
The rising portion 25a of the discharge path 25 is a transparent tube so that the liquid amount therethrough can be seen through a liquid amount display window 62 of the container 1 shown in FIG. However, the liquid amount of the content liquid can be detected and displayed stepwise by using a photocoupler or the like to detect the liquid amount of the rising portion 25a, and can also be used as liquid amount data for various controls. The liquid amount may be automatically detected by a capacitance method, or the liquid amount may be automatically detected based on a temperature rising characteristic when the content liquid is heated by the heater 11 or a temperature decreasing characteristic when the heating of the heater 11 is stopped. be able to.
[0023]
By the way, the optimum heating area by the heater 11 is substantially determined according to the inner diameter of the body 3b of the vacuum double container 3. With this secured, the mounting portion 201 of the heater 11 shown in FIGS. 1 and 13 and the wraparound portion 63a of the vacuum space 63 are provided at the bottom of the vacuum double container 3, and the inlet 25e of the discharge passage 25 is provided. There is not enough space in the connection, and in the related art, the inflow port 25e is connected to the mounting portion 201 of the heater 11, which has the problem as described above.
[0024]
In order to deal with this, in the present embodiment, the inflow port 25e of the discharge passage 25 is provided in the annular area 84 between the wraparound portion 63a of the vacuum space 63 and the mounting portion 201 of the heater 11 to the single bottom 3c inside the wraparound portion 63a. Connect. Thus, while the inflow port 25e of the discharge path 25 can be easily connected by using the single bottom 3c of the vacuum double container 3, the connection section 202 is attached to the attachment section 201 of the heater 11 set to the single bottom 3c. An annular area 84 between the single bottom portion 3c and the wraparound portion 63a of the vacuum space 63 from the body portion 3b enables the heater 11 to be independent from both the attachment portion 201 of the heater 11 and the wraparound portion 63a of the vacuum space 63. The relationship that the welded joint 70 between the inner cylinder 4 and the outer cylinder 5 forming the vacuum double container 3 at the boundary between the wraparound portion 63a and the single bottom 3c is located between the wraparound portion 63a and the inflow port 25e. Is obtained. Accordingly, the members 11 and the assembly of the heater 11 and the heater holding structure 203 and the welding structure of the inner cylinder 4 and the outer cylinder 5 on the inner periphery of the wraparound portion 63a are not complicated. It is simple and inexpensive, and does not cause a decrease in yield or reliability due to poor welding.
[0025]
In particular, as shown in FIG. 1, FIG. 5, FIG. 6, and FIG. 13, the connection point of the inflow port 25e in the annular area 84 makes the inflow port 25e independent from both the wraparound portion 63a and the mounting portion 201 of the heater 11. This is a partial extension portion 84a having a certain height. By doing so, the area of both the wraparound portion 63a of the vacuum space 63 and the mounting portion 201 of the heater 11 can be prevented from decreasing due to the way of providing the expansion portion 84a, so that the heat retention power and the heating efficiency are reduced. There is no. The expanded portion 84a in the illustrated example is formed on the front side of the body 1 in correspondence with the provision of the discharge path 25 at the front of the body 1.
[0026]
The extension portion 84a in the examples shown in FIGS. 1, 5, and 13 is formed by eccentrically attaching the heater 11 to the rear side of the body 1 with respect to the single bottom portion 3c. According to this, both the wraparound portion 63a of the vacuum space 63 and the mounting portion 201 of the heater 11 remain in a normal shape such as a circular shape as shown in FIG. In addition to avoiding the decrease, the welded joint 70 between the inner cylinder 4 and the outer cylinder 5 at the inner periphery of the wraparound portion 63a is made independent of the connection portion 202 of the inflow port 25e with a simple shape as shown in FIG. And both joining and connecting operations can be performed more easily and more reliably.
[0027]
6 is formed by cutting the front side of the mounting portion 201 of the heater 11 concentric with the single bottom 3c so that a part of the outer periphery is cut off. Also in this case, the shape of the mounting portion 201 of the heater 11 is changed to a D-shape as shown in FIG. 6, for example, while both the wraparound portion 63a of the vacuum space 63 and the mounting portion 201 of the heater 11 are in their normal positions. By simply changing the shape to a simple shape such as cutting off, both the wraparound portion 63a of the vacuum space 63 and the mounting portion 201 of the heater 11 can avoid or greatly reduce the area of each other due to the connection of the inflow port 25e. In addition, the welded joint 70 between the inner cylinder 4 and the outer cylinder 5 on the inner circumference of the wraparound portion 63a can be made independent from the connection portion 202 of the inlet 25e with a simple shape such as a circular shape as shown in FIG. And both joining and connecting operations can be performed more easily and more reliably.
[0028]
In the D-shaped cut-shaped mounting portion 201 shown in FIG. 6, even if a part of the mounting portion 201 having the conventional size is cut, the inflow port 25e is independent, that is, the contact does not contact, or the welding at the connecting portion 202 is performed. Since it is sufficient to keep them apart so as not to hinder the joining operation, the cut amount is a fraction of the loss area generated in the conventional case connected to the mounting portion 201 of the heater 11, so that the heating efficiency is almost reduced. do not do.
[0029]
In each case shown in FIGS. 5 and 6, the center of the area of the mounting portion 201 of the heater 11 is eccentric with respect to the center of the single bottom 3c on the side opposite to the connection position of the inflow port 25e. Become. Thereby, the ascending flow of the content liquid due to the heating of the heater 11 is generated at a biased position in the vacuum double container 3, and at the same time, the content liquid of the non-heating portion that can be formed on the anti-biased side flows into the biased side ascending flow. Since the convection of the content liquid is promoted by making it easier to follow, the heat exchange property of the content liquid with the heater 11 is improved to increase the heating efficiency. At the same time, the unevenness in the temperature of the content liquid is reduced, and the temperature of the content liquid that is close to the actual temperature can be detected by detecting the temperature with a temperature sensor 29 provided at a central portion of the single bottom portion 3c as shown in FIG.
[0030]
Although the inflow port 25e is independent of the mounting portion 201 of the heater 11, it is positioned above the heater 11 so as to prevent the content liquid from being discharged until it becomes lower than the heater 11. It is possible to avoid being in an empty burning state. Further, an electric pump 26 provided in the middle of the discharge passage 25 is connected to a protruding portion below the single bottom 3c of the inflow port 25e as in the past, but the connection portion 204 between the electric pump 26 and the inflow port 25e is provided with the heater 11 attached thereto. Since it is separated from the portion 201, it is hardly affected by the heat from the heater 11 and thermal safety can be ensured, sufficient durability can be obtained without using expensive resin, and it contributes to cost reduction.
[0031]
On the other hand, when the boiling liquid is left in the electric pot having the vacuum double container 3 without being heated by the heater 11, the heat retention characteristic in the thermos holding state is as shown by the line (1) in FIG. It is almost inversely proportional to the size of the inner diameter D of 3a. Line (1) indicates the temperature drop width of the content liquid after 2 hours, which is about 5 ° C. for 120 mm, about 10 ° C. for 145 mm, and about 17 ° C. for 180 mm.
[0032]
Therefore, if the inner diameter D of the mouth 3a is set to be less than the conventional 145 mm, it is possible to temporarily improve the heat retaining power which is the object of the present invention, and from the viewpoint of increasing the heat retaining power, the inner diameter D of the mouth 3a is made as small as possible. It is preferred to do so. But it has its limitations. For example, considering that the inside of the vacuum double container 3 is to be cleaned or wiped, the hand of an adult, especially a fist, is limited to about D = 80 mm, and when D = about 100 mm, work is required. When D exceeds about 120 mm, work becomes free. When the relationship between the inner diameter D and the quality of the careability is determined, the result is shown by the line (2) in FIG.
[0033]
1 and 2, the portion of the lid 13 accommodating the bellows pump 50 is inserted into the mouth 3a as shown in FIGS. The bellows pump has a capacity to keep heat from escaping upward as far as possible from the outside and to prevent the lid 13 accommodating the bellows pump 50 from protruding greatly outward, but to ensure a discharge flow that is practically acceptable. When the inner diameter D is less than 120 mm, it is difficult to move the entrance portion 13a into the mouth 3a when the inner diameter D is less than 120 mm. When the inner diameter D is less than 100 mm, the bellows pump 50 can be arranged only on the mouth 3a. In addition, the lid 13 protrudes greatly outward, which causes an increase in the size of the electric pot. When the relationship between the inner diameter D of the mouth 3a and the quality of the miniaturization is evaluated, the result is shown by the line (3) in FIG.
[0034]
Further, the portion where the inner diameter D of the mouth 3a is smaller than the body is formed by drawing, but the smaller the inner diameter of the mouth 3a, the more difficult it is to draw. It is necessary to integrate them, which causes an increase in cost, and even if drawing can be performed, the yield and reliability decrease due to cracking, and even if the yield and reliability can be secured, it takes time to process and the cost increases. Or cause it. For example, for the inner cylinder 4 made of a material such as SUS304 or SUS436 of JIS, if the inner diameter D of the mouth 3a is set to 120 mm or less by drawing from the body diameter of 180 mm, it is necessary to separate and process the body and the drawn part. There is. When the relationship between the inner diameter D and the quality due to the difficulty of processing is evaluated, the result is shown by the line (4) in FIG.
[0035]
In addition, in order to apply a fluorine coating or a polishing treatment to the inner surface of the inner cylinder 4, instruments such as a gun and a nozzle must be inserted, and in order to perform the treatment uniformly, it is necessary to freely move the instruments. . Therefore, the smaller the inner diameter D of the mouth 3a, the more difficult the process is, and even if the process can be performed, there is a problem that it takes a long time or the process cannot be performed uniformly. Further, in the step of blasting the inner surface before the fluorine coating to roughen the inner surface and increase the adhesive force of the fluorine coat layer, the blast material blown into the inner cylinder 4 is hard to return to the outside of the inner cylinder 4, and the workability is deteriorated. For example, when the inner diameter D of the mouth 3a is less than 100 mm, the gun for spraying the coating material does not enter the inner cylinder 4 and the fluorine coating becomes impossible. When the relationship between the inner diameter D and the quality of processing and processing of the inner surface of the inner cylinder 4 is evaluated as good or bad, the result is shown by a line (5) in FIG.
[0036]
Comprehensively judging the relationship between the heat retention characteristics shown in the above-mentioned lines (1) to (5) and the various good / bad properties, it is easy to maintain, downsize, draw and cost, and process the inner surface of the inner cylinder 4. It is preferable to set the lower limit of the inner diameter D to 120 mm, which is a limit that satisfies all of the easiness of processing. Further, as described above, when the inner diameter D is 140 mm, the temperature drop width after 2 hours is about 8 ° C., the content liquid temperature is still about 92 ° C., and the inner diameter D is 145 mm. It is preferable that the temperature drop width after time is about 10 ° C. and the temperature of the content liquid is usually about 90 ° C., because sufficient heat retention is seen. In the case of an electric pot having a capacity of 3 L, the power saving was about 6500 yen per year in the past, but when the inner diameter D was 140 mm, the heater 11 was energized until the content liquid reached the same practical warming temperature of about 90 ° C. as in the conventional case. If you stop it, it will save more than 7000 yen. This will reach the commodity price in three years and recover.
[0037]
However, factors that determine the upper limit of the inner diameter D include, in addition to the various characteristics of the actually measured data, public energy saving standards, user's desired items such as a user card and Internet information, and other home appliances such as an air conditioner, a television, and a refrigerator. There are various factors such as comparison with power consumption with products and energy saving rate.
[0038]
From the above, it is preferable that the inner diameter D of the mouth portion 3a is 120 to 140 mm, and it is preferable that the inner diameter of the wraparound portion 63a to the bottom of the vacuum space 63 be set to a value equal to or close to this. It becomes.
[0039]
Further, as shown in FIG. 1, if the outer diameter of the mouth 3a of the vacuum double container 3 is smaller than the body diameter of the outer cylinder 5 forming the vacuum double container 3, the inner diameter D of the mouth 3a is small. By taking advantage of the fact, the outer diameter can be reduced, and the volume around the mouth 3a can be reduced, contributing to further downsizing of the body 1. In this embodiment, in particular, the outer diameter of the mouth 3 a of the vacuum double container 3 is smaller than the body diameter of the inner cylinder 4. Thus, the volume around the mouth 3a can be further reduced.
[0040]
As described above, the inner diameter D of the mouth 3a is preferably set to a size that can be obtained by an adult and that can provide a visual field range θ as shown in FIG. 2 where the full water level indicator 67a can be seen. is there. It is preferable that the visual field range θ includes the position of the eyes when the operation is performed while viewing the operation panel 32. In the illustrated embodiment, a full water level indicator 67a is formed as an embossed line on an embossed wall 4n that is formed by embossing a part of the body 4m of the inner cylinder 4 inward, thereby satisfying the view range θ. Moreover, an upward arrow 67b is provided below the full water level indicator 67a, which is easier to see than the full water level indicator 67a, and a character display 67c is formed to indicate that the full water level indicator 67a exists in the direction of the arrow 67b. It is easy for the user to keep out water that exceeds the full water level. In particular, in a design in which the full water level is sufficiently smaller than the body diameter of the vacuum double container 3, even when the inner diameter of the mouth 3a is set to be substantially the same as or smaller than the full water level, heat can escape from the mouth 3a. It is easy to suppress and the heat retention is improved.
[0041]
In this embodiment in which the outer diameter of the mouth 3a is reduced as described above, the joint 64 between the mouth 4a of the inner cylinder 4 and the mouth 5a of the outer cylinder 5 forming the vacuum double container 3 is further formed. As shown in FIGS. 1 to 4, it is located on the outer diameter side of the opening end of the mouth 3 a of the vacuum double container 3. As a result, the aperture shape of the opening 3a, which reduces the inner diameter D of the opening 3a together with the outer diameter, is shared by the inner cylinder 4 and the outer cylinder 5, so that the aperture shape does not concentrate on one of the inner and outer cylinders 4, 5. Therefore, it is easy to process, which is advantageous in terms of material and processing work, and can reduce cost. Both the inner and outer cylinders 4 and 5 can be manufactured without problems using JIS SUS304, SUS436 and the like.
[0042]
In conjunction with reducing the outer diameter of the opening 3a, the annular space 65 formed around the opening 3a between the outer diameter of the opening 3a of the vacuum double container 3 and the outer diameter of the body 3b is used. In addition, as shown in FIGS. 1 to 3, a mounting portion 66 for connecting the shoulder member 6 and the vacuum double container 3 is provided. Thereby, the shoulder member 6 which is arranged on the shoulder 3d of the metal vacuum double container 3 and which easily gives a necessary shape around the opening 12 of the container 1 communicating with the mouth 3a is attached. And the vacuum double container 3 are provided by utilizing the annular space 65 formed around the mouth 3a between the outer diameter of the body and the outer diameter of the mouth of the vacuum double container 3. No special space is required, the body 1 does not become bulky, a space can be provided around the mouth 3a, and a mounting portion 66 which is easily bulky, such as having a necessary mounting strength or a sealing portion, or other necessary space is provided. It is suitable for installing things together.
[0043]
In the illustrated example, a mounting member 71 as shown in FIG. 1 to FIG. 3 and FIG. 7 is provided by welding or the like at several places in the circumferential direction of the shoulder 3 d of the vacuum double container 3, and the shoulder member 6 is attached to the mounting member 71. A metal washer ring 75 having an L-shaped cross section was further applied to the mounting flange 6a on the inner periphery of the mounting member, and screwed with a screw 72 passing from the washer ring 75 side to the mounting bracket 71. . This screwing can be achieved with a simple shape for both the mounting bracket 71 and the shoulder member 6 because the shoulder 3d is horizontal.
[0044]
The screwing portion of the shoulder member 6 is covered and covered by a synthetic resin shoulder ring 73 fitted to the inner peripheral surface 6b integrally forming the mounting flange 6a of the shoulder member 6. The shoulder ring 73 has hook pieces 73c extending downward at several positions in the circumferential direction as shown in FIG. 14, and these hook pieces 73c are provided with holes 75a formed in the washer ring 73 and the mounting flange 6a as shown in FIG. 6d is inserted from above, and is prevented from coming off by elastically engaging with the opening edge of the hole 6d at the final insertion position. In the shoulder ring 73, a seal member 74 fitted into the groove 73 a on the outer periphery presses against the inner peripheral surface 6 b of the shoulder member 6 to seal a gap therebetween. Also, as shown in FIGS. 3 and 4, the shoulder ring 73 has a hook-shaped cross section on the joint 64 of the inner cylinder 4 and the outer cylinder 5 at the mouth 3a of the vacuum double container 3 so as to cover the both sides. They are sealed by a seal member 77 sandwiched therebetween. The inner peripheral side of the seal member 77 is fitted into the mouth portions 4a and 5a which are the joining portions 64 of the inner and outer cylinders 4 and 5.
[0045]
Also, as shown in FIGS. 1 and 2, a connecting portion that hinges so that the lid 13 that opens and closes the opening 12 of the container 1 communicating with the mouth 3 a can be opened and closed to the container 1 using the annular space 65. 15 are provided. As described above, by providing the connecting portion 15 of the body 1 using the annular space 65, a special space for the connecting portion 15 for hinge-connecting the lid 13 is not required, so that the body 1 is not bulky and the mouth portion is not required. It is suitable for providing a complicated and bulky connecting portion 15 such as having a stopper 68 which is a movable portion for attaching and detaching the lid 13 or providing other necessary components together with a space around 3a. Conventionally, as shown in FIG. 17 due to a complicated and bulky connecting portion, and projecting from the outer surface of the body 1 as shown by an imaginary line in FIG. The portion 15 can be easily formed, and the appearance can be simplified.
[0046]
In the illustrated example, as shown in FIG. 2, the stopper 68 is urged upward by the spring 69 to always close the laterally open portion 171 a of the concave portion 171 that is fitted with the hinge pin 16 in the connecting portion 15. Thus, even when the lid 13 is in the open position where the lid 13 is removed from the opening 3a and the opening 12 of the body 1 and the hinge pin 16 is moved so as to be pulled out from the concave portion 171, the hinge pin 16 is caught by the stopper 68. And cannot get out of the recess 171. In order to remove the lid 13, it is necessary to open the opening 171a of the recess 171 by moving the stopper 68 downward against the spring 69 by the operation portion 68a. This prevents the lid 13 from being accidentally detached.
[0047]
The lid 13 has an entrance 13a into the mouth 3a of the vacuum double container 3 as described above and shown in FIG. 2, and the entrance 3a is drawn by the entrance 13a when the lid 13 is opened and closed. It is located closest to the envelope 78. As described above, by trying to enter the inside of the mouth 3a of the vacuum double container 3 by using a part of the lid 13 as the entry portion 13a, it is possible to prevent heat from escaping from the mouth 3a and to increase the heat retention. At the same time, swelling to the outside of the vessel 1 can be suppressed while sufficiently securing a large capacity required for the lid 13 by accommodating the steam passage 17 and the bellows pump 50 as a manual pump. Moreover, the opening 3a of the vacuum double container 3 having the reduced inner diameter D as described above is in the immediate vicinity of the envelope 78 that outlines the entry portion 13a when the lid 13 is opened and closed, so that the opening and closing of the lid 13 is obstructed. The inner diameter D can be reduced to the limit that does not occur, thereby making it more difficult for heat to escape.
[0048]
In addition, a seal member 122 sandwiched between the lid 13 and a metal inner lid 121 applied to the entrance 13a is provided around the base of the entrance 13a of the lid 13, and the innermost diameter of the mouth 3a is provided. The opening 3a is closed by pressing against the opening. Thereby, the air located in the safety space for preventing the content liquid from closing the inner opening 17a of the steam passage 17 between the full water level and the entrance 13a spreads out more greatly than the mouth 3a, and the heat is easily released. As a result, heat retention is improved.
[0049]
Further, if at least one of the electric pump 26 and the manual pump such as the bellows pump 50 is provided, it is possible to discharge and use the liquid content while the electric hot water storage container is fixed, and it is difficult to lift the container in recent years. It is suitable for a large type. In particular, when a manual pump is provided, the content liquid can be discharged without being energized during use in a thermos-insulated state in which the heater 11 does not heat the heater, which is suitable for energy saving and use where there is no power supply.
[0050]
More specifically, as shown in FIG. 2, the inner cylinder 4 is connected to the small-diameter mouth portion 3a by a throttle-shaped surface 4b rising slightly inward from a level above the full water level line 67 in the body portion 4m. After forming the straight inner diameter surface 4c of the portion 3a, the opening end surface 3a1 of the mouth portion 3a which is slightly obliquely upward is formed and reaches the welded joint portion 64 with the outer cylinder 5. The outer cylinder 5 forms a diaphragm-shaped surface 5b that rises gently inward from the position substantially corresponding to the rising start point of the diaphragm-shaped surface 4b of the inner cylinder 4 in the body 5m. 4b is connected to a horizontal shoulder 3d at a position substantially corresponding to the rising end point, and rises straight from there to reach a welded joint 64 with the inner cylinder 4.
[0051]
Further, as shown in FIG. 9, the inner cylinder 4 has a slightly inward flange 4e formed at the lower end of the body 4m, and is formed into a container shape by integration with a welded portion 80 with a circular bottom plate 81. . A horizontal part 4f, a gentle downward slope 4g, a horizontal part 4h, a steep downward slope 4i, and a central horizontal part 4j are provided on the bottom of the container-shaped inner cylinder 4 formed in this manner from the outer periphery toward the center. Has formed. The inclined structure of the outer circumference at the bottom of the inner cylinder 4 provides a mechanical shape that guarantees strength on a gentle surface such as a bead which does not form a detail that easily becomes dirty and does not interfere with washing.
[0052]
On the other hand, the outer cylinder 5 has an inward flange 5c formed at the lower end of the body 5m as shown in FIG. 10, and a horizontal bottom ring 5d extending from the flange 5c to the outer periphery of the central horizontal portion 4j of the inner cylinder 4. Are integrated with a welded joint 90, and the inner periphery of the bottom ring 5d is integrated with a welded joint 80 with the central horizontal portion 4j of the inner cylinder 4. In the bottom ring 5d, two annular reinforcing beads 5g are formed by bending, and as shown in FIGS. 1 and 13, the inner reinforcing beads 5g are engaged with the steep downward slopes 4i of the inner cylinder 4 to thereby engage with each other. When welding the bottom ring 5d and the center horizontal portion 4j, the bottom portions of the inner and outer cylinders 4, 5 can be positioned with respect to each other.
[0053]
As a result, a wraparound portion of the space from the trunk is uniformly formed between the bottom ring 5d of the outer cylinder 5 and the bottom of the inner cylinder 4 over the entire circumference. That is, when the vacuum space 63 is formed, the wraparound portion 63a becomes uniform around the entire circumference of the vacuum space 63. The central horizontal portion 4j of the inner cylinder 4 has a single bottom 3c on the inner side from the welded joint portion 80 with the bottom ring 5d of the outer cylinder 5, and the heater 11 is applied to the inner bottom portion 4c so that the liquid contained in the inner cylinder 4 can be efficiently used. Although the heating can be performed well, in the present embodiment, a portion of the central horizontal portion 4j to which the heater 11 is applied is formed as a downward concave portion 3e which is recessed upward, and the position of the heater 11 is reduced by the depth of the concave portion 3e. It protrudes to the content liquid side, and the contact area with the content liquid in the installation area of the heater 11 increases, thereby improving the heating efficiency.
[0054]
An annular area 84 between the protrusion of the concave portion 3e into the inner cylinder 4 and the wraparound portion 63a is formed in an upward concave portion, so that a large amount of the liquid discharged through the discharge passage 25 remains in the concave portion. And is suitable for preventing empty burning.
[0055]
The holding structure 203 provided on the back of the heater 11 applied to the single bottom 3c has a metal heat shield plate 87. This heat shield plate 87 is attached to several places in the circumferential direction by welding or the like to the outer surface of the recessed portion 3e and the space around the vacuum space of the vacuum double container 3, as shown in FIGS. 1, 8, and 13. Are screwed with screws 89, several backup plates 92 made of metal and a spring member 91 are sandwiched between the heat shield plate 87 and the heater 11, and the heater 11 is pressed against the single bottom portion 3 c by the spring member 91 to be in close contact therewith. ing. Further, a double structure portion in which the inner and outer cylinders 4 and 5 serving as the welded joint portions 70 are in contact with the fitting portion of the heater 11 and the bottom of the annular region 84 is independent of the connection portion 202 of the inflow port 25e as described above. Is located. The same mounting bracket 88 at the bottom and the mounting bracket 71 at the shoulder are employed.
[0056]
In addition, the outer cylinder 5 has a separate member 83 that is independent of the body side from the area of the aperture-shaped surface 5b and extends through the shoulder 3d to the joint 64 with the inner cylinder 4 through the shoulder 3d. A welded joint 85 is provided between the outward flanges 5e and 5f. By performing the welding and joining of the separate member 83 last, the inner cylinder 4 having a container shape is fitted to the outer cylinder 5 having no separate member 83 to perform the welding of the bottom portion. , A double container structure in which the inner and outer cylinders 4 and 5 having the throttle-shaped surfaces 4b and 5b on both the inner and outer cylinders 4 and 5 is realized.
[0057]
The vacuum space 63 between the inner and outer cylinders 4 and 5 passes through the vacuum evacuation hole 101 shown in FIG. 11 formed in a part of the shoulder 3d as shown in FIG. It is formed by evacuating and closing with a sealing material. The evacuation is performed in a heating furnace in a vacuum state. One or more getters 102 as shown in FIG. 12 are provided in the vacuum space 63 so as to absorb the gas generated with time in the vacuum space 63 so that the degree of vacuum in the vacuum space 63 does not decrease. .
[0058]
The lid 13 is formed with a vapor passage 17 for allowing the vapor from the vacuum double container 3 to escape to the outside, and is formed on an inner opening 17a of the lid 13 at a position facing the inside of the vacuum double container 3 and an outer surface exposed to the outside. It communicates with the outside opening 17b. In the middle of the steam passage 17, a safety path 17c is provided for temporarily storing or bypassing the content liquid when the container 1 rolls over and enters, thereby delaying the liquid from reaching the outer opening 17b. This makes it possible to take measures such as raising the container 1 before the container 1 rolls over and the content liquid flows out through the vapor passage 17 to the outside. Further, in the steam passage 17, when the vessel 1 rolls over, a water stop valve 18 at the time of overturning which works by its own weight or the like so as to try to enter the steam passage 17 or to prevent the entered liquid from proceeding ahead is provided in an appropriate position. Is provided. In the illustrated embodiment, it is provided at one location just inside the inner opening 17a.
[0059]
A lock member 21 is provided at the front of the lid 13 to lock the lid 13 in the closed position by engaging with the locking portion 19 on the shoulder member 6 side in the closed position, and the locking portion when the lid 13 is closed. 19 is always projected to the locked position by the bias of the spring 22 so as to automatically engage with the lock member 19. Correspondingly, the lid 13 is provided with a lock release member 23 for retreating the lock member 21 to release the lock. As shown in FIG. 1, the lock releasing member 23 is of a lever type pivotally supported on the lid 13 by a shaft 24, and the front end 23a is depressed with a thumb or the like and rotated counterclockwise to turn the lock member 21 into a spring. The unlocked lid 13 can be lifted and opened by lifting the rear end 23b raised by the unlocking operation with another finger to retract the unlocked lid 13 by retracting it against the lid 22.
[0060]
The electric pump 26 is a centrifugal pump and sends out the content liquid flowing from the inside of the vacuum double container 3 to the discharge port 25d facing the outside of the body 1 through the discharge path 25, and discharges it from the discharge port 25d to use. In a space 79 between the bottom 2a of the outer case 2 and the bottom of the vacuum double container 3, a circuit box 28 accommodating the electric pump 26 and the control board 27 for controlling the heater 11 and the electric pump 26 is provided. Have been. In the illustrated embodiment, the circuit box 28 is provided integrally with the opening at the bottom of the outer case 2. The circuit box 28 is provided with a lid 160 which opens downward and closes it. A temperature sensor 29 is applied to the center of the single bottom 3c of the vacuum double container 3 from below, detects the temperature of the content liquid at each time, and controls the temperature when heating and controlling the content liquid in a water heater or a heat retention mode. get information.
[0061]
An operation panel 32 is provided on an upper surface of a protrusion 31 projecting like a beak at a front portion of the shoulder member 6 of the container body 1, and an operation unit such as a mode setting, a display corresponding to the operation, or a display indicating an operation state. To do. An operation board 33 for transmitting and receiving signals corresponding to the operation and display is provided below, that is, inside, the operation panel 32, and can be operated from outside or displayed to the outside in cooperation with the operation panel 32. To do. The upper part of the discharge path 25 is formed between the protrusion 31 of the body 1 and the pipe cover 2d on the side of the outer case 2 to form an inverted U-shaped unit 25c. A valve 134a, a forward lean stop valve 134b, and a discharge port 25d are provided. The discharge port 25d opens downward to the outside through the pipe cover 2d.
[0062]
A cover plate 36 is applied to the opening 2c at the bottom 2a of the outer case 2 from below by screwing or partially engaging the cover plate 36 so that the rotary seat ring 37 can rotate around the outer periphery of the cover plate 36. It is provided so as to be supported, so that when the container 1 is fixed on a table surface or the like, it can be rotated slightly on the rotating seat ring 37 to change its direction.
[0063]
When the power is turned on, the control board 27 is temporarily boiled from the aspect of hygiene of the content liquid and removes the odor of the liquefaction, or removes the calcium by continuing the boiling, and then the temperature detected by the temperature sensor 29 is maintained at a predetermined temperature. Heating of the heater 11 is stopped until the temperature reaches the predetermined temperature, and when the temperature reaches the predetermined temperature, the predetermined temperature is maintained by intermittent heating by the heater 11 or heating with a small current-carrying capacity.
[0064]
The heat retention temperature can be selected by operation on the operation panel 32, and it can be used immediately for coffee, tea, green tea, or the like, or can be used after being reboiled instantaneously, at a high temperature retention of about 98 ° C., and slightly lower than that, about 90 ° C. The normal heat retention, low temperature heat retention of about 60 ° C. suitable for gyokuro and melting of baby's milk, etc. are to be selected. In addition, there is also provided a thermos holding mode in which the content liquid is boiled to keep the temperature without heating by the heater 11. On the other hand, a rest timer mode in which the content liquid is poured out by the electric pump 26, and the timer is set so that the content liquid ends at a predetermined time, such as when returning home or waking up, or is kept in a predetermined heat retention state. In addition, a kitchen timer for counting and informing cooking time such as instant noodles and regenerating time of frozen food, and a dispensing lock mode for preventing inadvertent dispensing of a liquid content are selectively set. Further, a release operation for releasing these setting states may be performed.
[0065]
Further, even if the unit is installed together with the unit 25c of the discharge path 25 in the narrow protruding portion 31, the annular space 65 around the opening 3a of the vacuum double container 3 is Therefore, it is easy to prevent the operation board 33 inside the operation panel 32 from interfering with the board box 34 accommodating the same, and the protrusion 31 can be made thinner and smaller. In addition, since the diameter of the opening 12 of the body 1 also becomes smaller as the operation panel 32 has a smaller outer diameter of the mouth 3a, the distance from the tip of the protrusion 31 having the same degree of protrusion as the conventional one to the opening 12 becomes larger. Therefore, the area of the operation panel 32 is increased, so that it is easy to see and operate various operation keys and a display unit. Another advantage is that a large liquid crystal display 38a is provided.
[0066]
【The invention's effect】
According to the present invention, while making it possible to easily connect the inflow port of the discharge path using the single bottom portion of the vacuum double container, the connection portion is provided around the heater mounting portion set at the single bottom portion and the single bottom portion. By the annular area between the wraparound part of the vacuum space from a certain body part, it can be made independent from both the heater mounting part and the wraparound part of the vacuum space, and the vacuum double container at the boundary part between the wraparound part and the single bottom part Since the welded joint between the inner cylinder and the outer cylinder to be formed is located between the wraparound portion and the inflow port, the members and assembly of the heater and the heater holding structure, and the vacuum at the inner periphery of the wraparound portion are obtained. Neither the inner tube nor the outer tube welding structure that composes the double container is complicated, so the production and assembly of the members and welding are simple and inexpensive, and the yield due to poor welding etc. Nor lowering the reliability.
[0068]
In particular, the connection in the annular area is circular.The heater mounting part was formed eccentric with respect to the single bottom.By being an extension, Both the wrap around the vacuum space and the heater attachmentRoundWhile keeping the shape, avoiding the area of each other decreasing due to the connection of the inflow port, the welded joint between the inner cylinder and the outer cylinder that forms the vacuum double container at the inner circumference of the wraparound part has a simple shape. Can be separated from the inlet connection as it is, making both joining and connection easier and more reliableYou.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a sectional view showing one embodiment of an electric pot having a vacuum double container according to the present invention.
2 (a) is a sectional view and FIG. 2 (b) is a front view of a full water level indicator, showing the vicinity of the mouth of a vacuum double container of the electric pot of FIG.
FIG. 3 is a sectional view showing a shoulder member attaching portion around a mouth of the vacuum double container of the electric pot of FIG. 1;
FIG. 4 is a cross-sectional view of the electric pot of FIG. 1 at another position showing a shoulder member attaching portion around the mouth of the vacuum double container.
5 is a cross-sectional view showing one example of a discharge path connection state in the electric pot of FIG.
FIG. 6 is a cross-sectional view showing another example of a discharge path connection state in the electric pot of FIG. 1;
FIG. 7 is a plan view showing a half part of a vacuum double container in the electric pot of FIG. 1;
FIG. 8 is a bottom view showing a half of the vacuum double container in the electric pot of FIG. 1;
FIG. 9 is a partial cross-sectional view showing a bottom of an inner cylinder constituting a vacuum double container in the electric pot of FIG. 1;
FIG. 10 is a partial cross-sectional view showing a bottom of an outer cylinder constituting a vacuum double container in the electric pot of FIG. 1;
11 is a partial cross-sectional view showing a mouth of a vacuum double container in the electric pot of FIG. 1;
12 is a cross-sectional view of a part of the electric pot of FIG. 1 at another position showing a mouth portion of the vacuum double container.
FIG. 13 is a sectional view showing the entire bottom of the vacuum double container in the electric pot of FIG. 1;
FIG. 14 is a cross-sectional view of a shoulder ring that covers a screwed portion of a shoulder member in the electric pot of FIG. 1;
FIG. 15 is an external perspective view of the electric pot of FIG. 1;
FIG. 16 is a graph showing the relationship between the inner diameter of the mouth of the vacuum dual container and the quality as viewed from various aspects.
FIG. 17 is a sectional view of an electric pot having a conventional vacuum double container.
[Explanation of symbols]
1 body
2 Exterior case
3 vacuum double container
3a mouth
3b torso
3c Single bottom
4 inner cylinder
5 outer cylinder
11 heater
25 Discharge path
25e Inlet
63 vacuum space
63a wraparound part
201 Mounting part
202, 204 connection
203 Holding structure

Claims

The container has a metal vacuum double container, a heater is applied from the outside to the single bottom of this vacuum double container, and a vacuum double container with a discharge path connected to discharge the content liquid to the outside is held. In electric hot water storage containers,
A circular heater is provided in the outer peripheral area at the bottom of the vacuum double container, having a wraparound part of the vacuum space from the body part, and an annular area between the wraparound part and the mounting part of the heater on the single bottom inside the wraparound part . An electric hot water storage container having a vacuum double container, wherein an inflow port of the discharge passage is connected to an expansion portion formed by eccentrically attaching a mounting portion to a single bottom portion inside a circular wraparound portion .