JP3551327B2 - イオンビームによる元素分析装置 - Google Patents

イオンビームによる元素分析装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3551327B2
JP3551327B2 JP20888994A JP20888994A JP3551327B2 JP 3551327 B2 JP3551327 B2 JP 3551327B2 JP 20888994 A JP20888994 A JP 20888994A JP 20888994 A JP20888994 A JP 20888994A JP 3551327 B2 JP3551327 B2 JP 3551327B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ion beam
sample
thin film
rays
ray
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP20888994A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0875684A (ja
Inventor
慶造 石井
教之 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokin Corp
Original Assignee
NEC Tokin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Tokin Corp filed Critical NEC Tokin Corp
Priority to JP20888994A priority Critical patent/JP3551327B2/ja
Publication of JPH0875684A publication Critical patent/JPH0875684A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3551327B2 publication Critical patent/JP3551327B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は,イオンビーム衝撃によって発生するX線を測定して元素を分析する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
陽子,アルファ粒子,重イオンなどのイオンビームを試料に照射すると,試料に含まれている元素の原子の内殻電子がイオンによって衝撃され電離し,電離した空孔を外殻電子が埋めるときその元素固有のエネルギーを持つX線(特性X線)が放出される。この特性X線をX線検出器で測定し,そのX線スペクトルから試料中の元素を分析する方法は,Particle Induced X−ray Emission (以下,PIXE と呼ぶ) 法又は粒子線励起X線法と呼ばれている。この方法は,試料中に含まれる酸素以上の元素を一度に,しかもppmの感度で分析できる優れた元素分析方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述の分析方法によると,いままでは,主として試料を真空散乱槽内に入れてイオンビームを照射して元素分析を行っていた。このため,試料を真空中に入れられるように調整する必要があること,液体を含んだ試料は分析できないし,真空内に必ず試料を収めなければならないため,連続的に試料を分析することはできないなどの欠点があり,基礎科学の分野でしか用いられていなかった。
【0004】
一方,ビームを大気中に取り出す工夫も考え出されたが,ビームを水平に取り出す方法しか考え出されていなかったため,液体を少し含んだ試料は分析できるものの,斜めにすればこぼれてしまうような液体状の試料は分析できない。又,試料は落下しないように試料支持台に固定しなければならない等のため,大量の試料を分析することができない。更に,試料中の元素の濃度測定しようとした場合試料に標準元素を混入させたりする手間と,その操作によって不純物が混入したりして,定量法にかけていた。このような理由もあって,PIXEの産業への応用が遅れていた。
【0005】
そこで,本発明の技術的課題は,大気中でしかも試料に何の調整も施さないで,更に試料を固定しないで水平面に置いて,試料にイオンビームを照射し,試料に含まれる元素の定量分析を行うことができるイオンビームによる元素分析装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明においては,加速器から水平に輸送されてきた陽子,アルファ粒子,重イオンなどのイオンビームを電磁石により垂直に曲げ,試料を垂直にビーム照射できるように構成している。イオンビームを薄膜を用いて真空から大気に取り出し,大気中で試料を照射できるようにする。試料中の元素からのX線だけを測定するために,薄膜及びイオンビームの当るところは酸素より軽い元素の化合物又は金属の材質を用い余計なX線を生じさせないようにする。原子核γ−線の発生を防ぐために,材質として炭素を主体にしたものを用い,このとき入射エネルギーは4MeV以下とする。薄膜中の不純物元素と試料中の元素とを混同して測定しないようにX線検出器は薄膜を直接覗かないような構成にする。また,高純度の酸素と窒素を混合して空気を作り,これに既知量の稀ガス(アルゴン,クリプトン,又はゼノン)を混入させ,その稀ガスのK一X線の強度と試料中の元素のX線の強度を比較することによって定量分析を行うものである。
【0007】
即ち、本発明によれば、加速器からの所定エネルギーを有するイオンビームをビームコリメーターによって分析用のビームスポットに整形して試料に照射し,照射された試料から発生するX線のスペクトルをX線検出器により測定して元素分析を行う装置において,前記コリメータは高純度炭素材と,これを覆う重金属元素からなる被覆部とを備え、更に、前記イオンビームを輸送する真空容器と,前記真空容器の前記イオンビーム出口に設けられた薄膜とを備え,前記試料は大気中に水平に保持されるとともに前記薄膜を通過した前記イオンビームが照射され、前記薄膜は,試料分析値のバックグラウンドとなる当該薄膜からの原子核γ−線の発生を抑える,炭素元素を主成分とした膜からなり,前記薄膜から前記試料に入射するイオンビームの入射エネルギーは4Mev以下であり、前記試料は薄膜から所定の距離をおいて照射されるとともに、前記X線検出器と前記薄膜との間に配置され,前記薄膜内に含まれている不純物元素からのX線を前記検出器が測定しないようにX線吸収体を配置し、前記X線検出器は前記イオンビームを通る前記薄膜と隣合わせた位置の薄膜を通して試料を覗くことにより,真空中でX線を測定することにより,前記試料からのX線の大気による吸収を少なくするように構成したことを特徴とするイオンビームによる元素分析装置が得られる。ここで,本発明において,前記試料と前記薄膜との所定距離は5mm程度であることが好ましい。しかし,膜のビームによる熱破壊が考えられる場合には,アルミニウム膜を用いる。この場合,アルミニウムのK−X線スペクトルに混入する可能性がある。
【0008】
また、本発明によれば、前記イオンビームによる元素分析装置において,前記イオンビームの方向を鉛直線方向に偏向させる電磁石を備え,前記イオンビームは,前記加速器から水平に発射され,前記電磁石により偏向されるとともに,前記試料は前記偏向された前記イオンビームが衝突する位置に保持されていることを特徴とするイオンビームによる元素分析装置が得られる。
【0009】
また、本発明によれば、加速器からのイオンビームを試料に衝突させて,試料から発生するX線をX線検出器により測定して元素分析を行う装置において,前記イオンビームを輸送する真空容器と,前記真空容器の前記イオンビーム出口に設けられた薄膜とを備え,前記試料は大気中に水平に保持され,前記薄膜を通過した前記イオンビームが照射され、前記薄膜は,その膜から発生するX線がX線検出器に測定されることのない酸素元素以下の軽元素からなる金属又は酸素元素以下の軽元素からなる化合物からなるとともに試料分析値のバックグラウンドとなる当該薄膜からの原子核γ−線の発生を抑える,炭素元素を主成分とした膜からなり,前記薄膜から前記試料に入射するイオンビームの入射エネルギーは4Mev以下であることを特徴とするイオンビームによる元素分析装置が得られる。ここで,本発明においては,加速器からのイオンビームはエネルギー4MeV以下を備えており,ビームコリメーターは高純度炭素材からなる。このビームコリメーターにより,分析したいビームスポットに整形して試料に照射し,試料から発生するX線を測定し,そのX線スペクトルより元素分析を行う。このような装置において,高純度炭素材の使用は,炭素のK−X線が発生しても物質による吸収が強くX線検出器に測定されないこと及び炭素原子核の第一励起状態は,12Cが4.439MeV,13Cが3.088MeVであるので,入射エネルギーが前述したように4MeV以下ならば,これらの励起状態からのγ−線が発生しないことにより,X線検出器に与えるバックグランドが極めて少ない。さらに,不純物元素からのX線及び炭素原子からの制動輻射X線は,この炭素コリメーターを鉛,ビスマスなどの重金属元素からなる被覆部で被って吸収させることにより,それらがX線検出器に入らないように構成したものである。
【0011】
また,本発明によれば,前記薄膜は,その膜から発生するX線がX線検出器に測定されることのない酸素元素以下の軽元素からなる金属又は酸素元素以下の軽元素からなる化合物を含むことを特徴とするイオンビームによる大気中元素分析装置が得られる。
【0015】
また,本発明によれば,前記イオンビームによる元素分析装置において,前記試料は大気中でのイオンビーム照射により,前記試料中の元素からのX線の強度を大気中の稀ガス元素のK−X線の強度と比較することによって前記試料中の元素を定量分析することを特徴とするイオンビームによる大気中元素分析装置が得られる。ここで,大気中の酸素,窒素,炭酸ガスなどは,そのK−X線が励起されても大気に吸収されるためX線検出器には測定されないが,稀ガス元素,例えば,アルゴン元素のK−X線は観測される。そこで,薄膜と試料との距離を一定にして,大気の圧力も一定にすることによって,試料中の元素からのX線の強度をアルゴン元素のK−X線の強度と比較することによって試料中の元素を定量分析することができる。なお,大気中のアルゴン元素の量が多すぎる場合,高純度の酸素ガス及び窒素ガスから空気を作りそれに微量の既知量の稀ガスを混入させ,この空気中に試料を置き,ビームで照射して元素分析する。このように稀ガス元素からのK−X線を測定し,その強度との比較により,試料中の元素の濃度を求める。つまり,試料にいずれの手を加えることなく定量分析できる。
【0016】
また,本発明によれば、前記いずれか一つのイオンビームによる元素分析装置において,前記試料は,前記薄膜によって散乱されたビームが前記試料以外の場所に当ってもX線スペクトル上にそこからのバックグラウンドは生じないように,酸素元素以下の軽い元素からなる化合物又は酸素元素以下の軽い元素からなる金属で作られた支持台に固定して測定されることを特徴とするイオンビームによる元素分析装置が得られる。
【0017】
また、本発明によれば、前記いずれか一つのイオンビームによる元素分析装置において,前記試料が少量であり且つ前記イオンビームが前記試料を通り抜ける場合は,通り抜けたイオンビームは大気中で止まる様な中空の支持台を備えた構造とし,前記イオンビームの通る空間を囲む壁は,散乱ビームによって不用なX線が発生しない様に,酸素以下の軽元素からなる化合物又は酸素以下の軽元素からなる金属で作製されていることを特徴とするイオンビームによる元素分析装置が得られる。
【0018】
【実施例】
以下,本発明の実施例を図面を参照して説明する。
【0019】
図1は本発明の実施例に係る垂直イオンビームによる大気中元素分析装置の概略構成図である。
【0020】
図1に示すように,加速器A,電磁石1及び大気中元素分析装置3とが備えられている。加速器AからのイオンビームBは水平の真空ダクト2内を輸送され,電磁石1によって曲げられ,真空ダクト2内を輸送され,鉛直線方向に大気中分析装置3に入射される。
【0021】
大気中分析装置3は,真空ダクト2に接続された真空容器Cと,この真空容器Cに接続されたX線検出器5と,真空容器C下方に配置された試料Sを保持する試料ホルダー11を有するターゲットフレーム12とを備えている。
【0022】
真空容器Cは,内部のビーム通路上に配置されたビームビュワー7と,このビームビュワー7の下方に配置された高純度炭素からなるビームコリメーター4と,ビームコリメーター4の一側部に隣接して配置された遮蔽6と,上側部に設けられたビーム窓8とビーム出口に設けられ,酸素元素より軽い元素でできた薄膜9,例えば,薄いマイラー膜とを備えている。この薄膜9と試料Sとの間は約5mm離されてイオンビームBが照射される。
【0023】
この高純度炭素からなるビームコリメータ4は,イオンビームBのエネルギーが3MeV以下ならば,炭素原子核13及び炭素原子核12の第一励起状態が3.088MeV及び,4.439MeVなのでX線検出器5のバックグラウンドを生じるγ−線が発生しない。又,炭素原子のK−X線はエネルギーが低いので,ビーム照射によって発生したX線は自己吸収されてしまう。ところで,高純度炭素と言っても,イオウ,カルシウム,鉄などの元素が微量に混入していることがあり,この元素からX線が発生することがある。遮蔽6は,アルミニウム又は鉛などで形成されており,このX線がX線検出器5に入らないように遮蔽するものである。
【0024】
X線検出器5は,一端部に真空容器Cを斜め方向に貫通するように一端にX線窓10を備えたコリメーター16を備え,このコリメーター16から容器Cを斜め貫通して略直角に屈曲する形状を有している。これにより,K−X線検出器5は試料Sだけを覗くことによって,他のX線は検出しない。
【0025】
図2(a)及び(b)に示すように,試料ホルダー11は,中心部に酸素以下の軽元素でできた薄膜,例えば,マイラー膜,ポリビニル膜等が張られており,その上に試料Sが載置されているる。ターゲットフレーム12は,支持台13上に水平に載置され,支持台13はその底部を調整機14により支持され,位置調整がなされる。ターゲット支持台13の内側は,空洞に形成されており,内壁13aは酸素元素以下の軽元素でできた材質で被われている。これによって,大気で散乱されたイオンビーム2が内壁に当って,X線を発生させないようにしている。
【0026】
この試料Sの置かれたターゲットフレーム12,支持台13,調整機14等は,真空容器Cの底部とともに,ビニールの被い15により覆われ,稀ガスの供給を行うガス供給部Dが接続されている。
【0027】
次の本発明の実施例に係る垂直イオンビームによる大気中元素分析装置の動作を具体的に説明する。
【0028】
加速器Aから水平に発射されたイオンビームBは,ビームコリメーター4によって,そのビームスポットは,分析するために必要な大きさに整形される。先に述べたように,ビームコリメーター4は高純度炭素製と言っても,微量な不純物が混入していることがあり,この元素から発生したX線を遮蔽6により検出器5に入らないようにしている。ここで,イオンビームBを効率よくビームコリメーター4を通すためにビームコリメーター4の直前に,蛍光板を取り付けたビームビュワー7を置いて,イオンビームBの芯とコリメーター4の中心とをビームビュワー7によりビーム窓8で覗きながら合わせる。但し,ビームビュワー7の中心とコリメーター4の中心を合わせてあり,ビームビュワー7は移動できるようにし,ビーム調整後ビームビュワー7を抜くことによってイオンビームBをコリメーター4の中に入射させる。ビームコリメーター4を通過したイオンビームBは,マイラー膜9を通して大気中に取り出され,試料Sに照射される。イオンビームBの衝突により試料Sから発生したX線は,X線窓10を通して真空中内に納められたX線検出器5で測定される。
【0029】
図示のようにX線検出器5と薄膜9と試料Sを配置することによって,X線検出器5は薄膜9からのX線を測定しないようにすることができる。また,X線検出器5は,他からのX線が測定されないように,コリメーター16によって試料Sだけを覗くように構成されている。
【0030】
試料Sは,図2(a)及び(b)に示すように,試料ホルダー11の中心に載せ,更にターゲットフレーム12にそれを固定し,これをターゲット支持台13に取り付けて電動で移動することにより,自動的に試料の交換を行う。試料Sと薄膜9との位置は高さ調整機14で支持台13を垂直に動かすことによって行う。イオンビームBが試料Sを通過できないくらい厚い場合は,支持台13を取り外して高さ調整機14に直に載せてイオンビームBを照射して分析を行う。大気中分析装置3は,ビニールの被い15で包み,被い15内の大気のガスを高純度の酸素と窒素からなる空気で満たし,これに既知量の微量の稀ガス,例えば,アルゴン,クリプトン,又はゼノン等をガス供給部Dから混入させる。イオンビームBは大気中の試料Sを共通にして通るから,X線検出器5では大気中の稀ガスのK−X線と試料に含まれている元素からのX線が同時に測定される。したがって,X線スペクトル上で,稀ガスのK−X線の強度と試料中に含まれる元素のX線の強度を比較することによって,試料中の元素の定量分析を行うことができる。
【0031】
【発明の効果】
以上,説明したように,本発明により,試料は無調整のままで大気中でしかも水平に置いたままで分析できるため幅広い分野でこの元素分析方法が応用されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るイオンビームによる元素分析装置の全体の構成を示す図である。
【図2】(a)及び(b)は図1の元素分析装置の試料部分を示す平面図である。
【符号の説明】
A 加速器
B イオンビーム
C 真空容器
D 稀ガス供給部
S 試料
1 電磁石
2 真空ダクト
3 大気中元素分析装置
4 ビームコリメーター
5 X線検出器
6 遮蔽
7 ビームビュワー
8 ビーム窓
9 薄膜
10 X線窓
11 試料ホルダー
12 ターゲットフレーム
13 支持台
14 調整機
15 被い
16 コリメーター

Claims (7)

  1. 加速器からの所定エネルギーを有するイオンビームをビームコリメーターによって分析用のビームスポットに整形して試料に照射し,照射された試料から発生するX線のスペクトルをX線検出器により測定して元素分析を行う装置において,前記コリメータは高純度炭素材と,これを覆う重金属元素からなる被覆部とを備え、更に、前記イオンビームを輸送する真空容器と,前記真空容器の前記イオンビーム出口に設けられた薄膜とを備え,前記試料は大気中に水平に保持されるとともに前記薄膜を通過した前記イオンビームが照射され、前記薄膜は,試料分析値のバックグラウンドとなる当該薄膜からの原子核γ−線の発生を抑える,炭素元素を主成分とした膜からなり,前記薄膜から前記試料に入射するイオンビームの入射エネルギーは4Mev以下であり、前記試料は薄膜から所定の距離をおいて照射されるとともに、前記X線検出器と前記薄膜との間に配置され,前記薄膜内に含まれている不純物元素からのX線を前記検出器が測定しないようにX線吸収体を配置し、前記X線検出器は前記イオンビームを通る前記薄膜と隣合わせた位置の薄膜を通して試料を覗くことにより,真空中でX線を測定することにより,前記試料からのX線の大気による吸収を少なくするように構成したことを特徴とするイオンビームによる元素分析装置。
  2. 請求項1記載のイオンビームによる元素分析装置において,前記イオンビームの方向を鉛直線方向に偏向させる電磁石を備え,前記イオンビームは,前記加速器から水平に発射され,前記電磁石により偏向されるとともに,前記試料は前記偏向された前記イオンビームが衝突する位置に保持されていることを特徴とするイオンビームによる元素分析装置。
  3. 請求項1又は2記載のイオンビームによる元素分析装置において,前記試料は液体であることを特徴とするイオンビームによる元素分析装置。
  4. 請求項1から3の内のいずれか一つに記載のイオンビームによる元素分析装置において,前記薄膜は,その膜から発生するX線がX線検出器に測定されることのない酸素元素以下の軽元素の金属又は酸素元素以下の軽元素の化合物からなることを特徴とするイオンビームによる元素分析装置。
  5. 請求項1から4の内のいずれか一つに記載のイオンビームによる元素分析装置において,前記試料は大気中でのイオンビーム照射により,前記試料中の元素からのX線の強度を大気中の稀ガス元素のK−X線の強度と比較することによって,当該試料中の元素を定量分析することを特徴とするイオンビームによる元素分析装置。
  6. 請求項1から5の内のいずれか一つに記載のイオンビームによる元素分析装置において,前記試料は,前記薄膜によって散乱されたビームが前記試料以外の場所に当ってもX線スペクトル上にそこからのバックグラウンドは生じないように,酸素元素以下の軽い元素からなる化合物又は酸素元素以下の軽い元素からなる金属で作られた支持台に固定して測定されることを特徴とするイオンビームによる元素分析装置。
  7. 請求項1から6の内のいずれか一つに記載のイオンビームによる元素分析装置において,前記試料が少量であり且つ前記イオンビームが前記試料を通り抜ける場合は,通り抜けたイオンビームは大気中で止まる様な中空の支持台を備えた構造とし,前記イオンビームの通る空間を囲む壁は,散乱ビームによって不用なX線が発生しない様に,酸素以下の軽元素からなる化合物又は酸素以下の軽元素からなる金属で作製されていることを特徴とするイオンビームによる元素分析装置。
JP20888994A 1994-09-01 1994-09-01 イオンビームによる元素分析装置 Expired - Fee Related JP3551327B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20888994A JP3551327B2 (ja) 1994-09-01 1994-09-01 イオンビームによる元素分析装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20888994A JP3551327B2 (ja) 1994-09-01 1994-09-01 イオンビームによる元素分析装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0875684A JPH0875684A (ja) 1996-03-22
JP3551327B2 true JP3551327B2 (ja) 2004-08-04

Family

ID=16563808

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20888994A Expired - Fee Related JP3551327B2 (ja) 1994-09-01 1994-09-01 イオンビームによる元素分析装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3551327B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4665143B2 (ja) * 2005-03-18 2011-04-06 独立行政法人物質・材料研究機構 低エネルギーイオン照射による導電体試料中の元素分析・評価方法とその装置
JP4735805B2 (ja) * 2005-03-18 2011-07-27 独立行政法人物質・材料研究機構 低エネルギーイオン照射による導電体物質からの特性x線発生方法とその装置
JP5489032B2 (ja) * 2009-02-27 2014-05-14 公益財団法人若狭湾エネルギー研究センター ビーム量測定機能に優れたイオンビーム分析装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0875684A (ja) 1996-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Halmshaw Industrial radiology: theory and practice
Bartynski et al. Observation of an unoccupied surface state on Cu (110) by inverse photoemission
KR101217712B1 (ko) 극초단 레이저유도 고속중성자를 이용한 화합시료 분석을 위한 즉발 감마선 측정장치
Shinotsuka et al. Precise determination of rare earth elements, thorium and uranium in chondritic meteorites by inductively coupled plasma mass spectrometry—a comparative study with radiochemical neutron activation analysis
US20070269004A1 (en) Fluorescent X-ray analysis apparatus
US8804911B2 (en) Nondestructive inspection system using nuclear resonance fluorescence
Engström et al. A 200 μm x-ray microbeam spectrometer
Nakai et al. Use of highly energetic (116 keV) synchrotron radiation for X-ray fluorescence analysis of trace rare-earth and heavy elements
JP3827224B2 (ja) 荷物検査装置
Coote et al. A rapid method of obsidian characterisation by inelastic scattering of protons
JP3551327B2 (ja) イオンビームによる元素分析装置
Knöchel et al. X-ray fluorescence analysis with synchrotron radiation
Raith et al. Trace element detection sensitivity in PIXE analysis by means of an external proton beam
Tampo et al. Developments on muonic X-Ray measurement system for historical-cultural heritage samples in Japan Proton Accelerator Research Complex (J-PARC)
Curry et al. Minority additive distributions in a ceramic metal-halide arc lamp using high-energy x-ray induced fluorescence
Bartoll et al. Micro-X-ray absorption near edge structure spectroscopy investigations of baroque tin-amalgam mirrors at BESSY using a capillary focusing system
Raja et al. Development of an external PIGE method using nitrogen from atmospheric air as external beam current normalizer and its application to nondestructive quantification of total boron mass fraction in boron containing neutron absorbers
Spatz et al. Optimization of a spectrometer for energy‐dispersive X‐ray fluorescence analysis by X‐ray tubes in combination with secondary targets for multielement determination
Tolkiehn et al. A method for the quantitative determination of synchrotron radiation X-ray spectra for absolute XRF trace element detection
JP3946643B2 (ja) 光粒子装置のx線分析方法
Mayer et al. Analytical methods for thorium determination: a journey from conventional methods to novel applications
JPH095263A (ja) 微量元素の検出方法
Yamada et al. Producing a radioactive source in a deuterated palladium electrode under direct-current glow discharge
JPH0954052A (ja) X線分析方法およびx線分析装置
Klann A system for fast neutron radiography

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040414

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040415

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080514

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090514

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100514

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100514

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110514

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110514

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120514

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120514

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees