【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロータリ装置における耕耘ロータリの前方側に、該ロータリが作業走行中に浮上がるのを防止する固定刃を設けて成るロータリ作業機に関する。尚、ここでロータリ作業機とは、走行部にロータリ装置を連動連結して成る歩行型耕耘機や、トラクタ等の後部にロータリ装置を着脱可能に連動連結して成る乗用型耕耘機を含む。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、この種ロータリ作業機による耕耘作業時には、走行速度を早くすればするほど耕耘ロータリの牽引抵抗が増大するため、該ロータリに上滑り現象が発生し、このためロータリが浮上がって耕耘深さが浅くなる問題がある。
【０００３】
そこで、従来では、前記ロータリ作業機における耕耘ロータリの進行方向前方側に固定刃を取付けて、該固定刃により前記ロータリの作業走行中における浮上がりを防止することが行われている。
【０００４】
ところで、圃場の乾湿，粘質その他土壌条件などによっては、前記固定刃を取付けると、該固定刃が走行速度や耕耘深さなどに大きな影響を与えて耕耘作業に支障を及ぼすことになるので、斯かる場合には前記固定刃を取付けない方が好ましい。そこで、通常では、前記固定刃を土壌内に突入する作用位置と土壌から退避する非作用位置とに位置変更可能に支持して、必要時にはオペレータが前記固定刃を手動操作で前記作用位置に切換え、また、不必要時には前記固定刃を手動操作で前記非作用位置に切換えるようにしている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、以上のように、圃場の土壌条件等によってオペレータが、耕耘作業中又は耕耘作業前に前記固定刃を作用位置と非作用位置とに手動操作により切換えることは、歩行型耕耘機の場合には勿論のこと乗用型耕耘機の場合にも、非常に煩わしく、特に、乗用型耕耘機で耕耘作業を行っているとき、前記固定刃を作用位置と非作用位置とに切換えるためには、オペレータがトラクタ等から一旦降りて前記固定刃の切換操作を行う必要があって、非常に煩わしいだけではなく、作業効率の低下を招く問題もあった。
【０００６】
本発明の目的は、走行車の操縦部の近くで固定刃を作用位置と非作用位置とに簡単に切換えることができるロータリ作業機を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項１記載の発明は、図３，図４に示すように、操縦部の近傍に機体前後進切換用のリバーサレバーを備えた走行車の後部に装着されるロータリ装置における耕耘ロータリの前方部に固定刃を設けたロータリ作業機において、前記固定刃は、前記操縦部の近傍に設けられ前記リバーサレバーが前進位置にあるとき及び前記リバーサレバーが後進位置にあるときに切換えられる切換手段により、圃場に突入する作用位置と、圃場から退避する非作用位置とに位置変更可能としてあることを特徴とする。
【０００８】
【作用】
請求項１記載の発明にあっては、圃場の土壌条件等によって前記固定刃を作用位置と非作用位置とに切換えるときには、前記走行車の操縦部近くに設けた切換手段を切換操作することにより、前記固定刃を作用位置と非作用位置とに簡単に切換えることができ、このためロータリ装置をトラクタ等の走行車に連動連結して耕耘作業を行っているときに、前記固定刃を作用位置と非作用位置とに切換える場合でも、オペレータがトラクタ等から降りたりして操縦部から殊更離れる必要がなくなって、前記固定刃の切換操作を操縦部から迅速に行うことができて作業効率を高めることができる。
【０００９】
【発明の実施の態様】
図３及び図４はロータリ作業機の全体構造を示しており、同各図の実施形態では、走行車１としてトラクタを用い、このトラクタ１は、左右一対の前輪２及び後輪３を支持し、中央部位に操縦ハンドル４１や運転席４２などを設けた操縦部４を配置すると共に、後方側にはトップリンク５１と左右一対のロアリンク５２とから成る上下昇降装置５を配設している。前記運転席４における操縦座席４２の近くには、主変速レバー６ａと副変速レバー６ｂ及びＰＴＯ変速レバー６ｃを配置している。
【００１０】
前記トラクタ１の後部側には、前記上下昇降装置５にサイドドライブタイプのロータリ装置７を着脱自在に連動連結させており、このロータリ装置７は、車幅方向中央部にギヤボックス８を配設し、該ギヤボックス８から前方に突出する入力軸８ａをユニバーサルジョイント付きのドライブ軸９を介して前記トラクタ１のＰＴＯ軸（図示せず）に連結させている。
【００１１】
また、前記ギヤボックス８には、その車幅方向両側方に向けて延びるビーム１０を突設し、該ビーム１０に支持板や連結ピンを介して前記ロアリンク５２を連結し、かつ、前記ビーム１０の上部側にはマスト１１を固設して、このマスト１１に前記トップリンク５１を連結させている。
【００１２】
さらに、前記ビーム１０には耕耘ロータリ１２を支持しており、このロータリ１２は、前記ビーム１０の車幅方向外側端部に取付けたチエンケース１３に支持された車幅方向に延びる耕耘爪軸１４と、該爪軸１４に放射状に支持された多数の耕耘爪１５とから構成され、この各耕耘爪１５の外周部位にはロータリカバー１６を設けている。このとき、前記耕耘爪１５には、前記ギヤボックス８内のギヤ、前記ビーム１０内の伝動軸、前記チエンケース１３内のスプロケット及びチエン、前記耕耘爪軸１４を介して前記トラクタ側のＰＴＯ軸からの回転動力が伝達されて、圃場の耕耘作業を行うようになっている。
【００１３】
また、前記耕耘ロータリ１２の進行方向前方側で車幅方向両側には、それぞれ固定爪１７を取付けて、これら固定爪１７を前記ロータリ１２による耕耘作業中に土壌中に突入させることにより、このロータリ１２が耕耘抵抗によって上方に浮上がるのを防止するようにしている。
【００１４】
そして、以上の構成において、前記トラクタ１における操縦部４の近傍部に、前記各固定刃１７を圃場に突入する作用位置と圃場から退避する非作用位置とに自動的に位置変更可能とする切換手段３０を設ける。
【００１５】
具体的には、図１で明らかなように、前記ビーム１０の車幅方向外側端に、下方に向かって突出する支持杆１８を固設し、該支持杆１８の下端側に横方向に延びる軸杆１８ａを設けると共に、前記固定刃１７の一端側には前記軸杆１８ａに挿嵌される筒体１７ａを固設して、該筒体１７ａを介して前記固定刃１７の全体を前記軸杆１８ａを中心に上下揺動可能に支持する一方、前記筒体１７ａの前記固定刃１７とは反対側には突片１７ｂを突設する。
【００１６】
また、前記ビーム１０には、前方に突出する支持板１９を固設して、該支持板１９に油圧シリンダ２０を支持すると共に、このシリンダ２０に備えたピストンロッド２１の先端側を前記固定刃１７の突片１７ｂにピン２２により連結して、前記シリンダ２０に油の給排を行うことにより、前記ピストンロッド２１を介して前記固定刃１７を、同図実線で示すように圃場内に突入する作用位置と、同図仮想線で示すように圃場から上方に退避する非作用位置とに位置変更可能としている。
【００１７】
さらに、前記固定刃１７に設けた突片１７ｂの前記軸杆１８ａを中心とする揺動軌跡上には、前記固定刃１７が前記作用及び非作用位置に至ったとき、前記突片１７ｂを当接させて前記固定刃１７が作用及び非作用位置に位置したことを検出する２つの第１及び第２リミットスイッチ２３，２４をそれぞれ配設する。同図の実施形態では、前記各リミットスイッチ２３，２４を前記突片１７ｂの揺動軌跡上に配設するにあたって、前記シリンダ２０に上下高さの異なる２つの取付杆２５，２６をそれぞれ固設して、該各取付杆２５，２６に前記各リミットスイッチ２３，２４を取付けている。
【００１８】
また、図４に示すように、前記トラクタ１における操縦部４の前方内部には、前記シリンダ２０に油を給排するための油圧ポンプ２７を配設すると共に、前記操縦部４の後方内部には、前記ポンプ２７から前記シリンダ２０への油の給排方向を切換える図２のようにシンボライズ化されたソレノイドバルブ２８を配設する。
【００１９】
そして、前記操縦部４における運転席４２の側部に前記切換手段３０として、前記トラクタ１に搭載した電源２９にランプ３１Ａ付きのメインスイッチ３１を接続して、このメインスイッチ３１の操作で前記固定刃１７を前述した作用位置または非作用位置への自動切替と手動切替とを選択的に切換制御するようになすと共に、前記メインスイッチ３１の近くには、前記固定刃１７を手動操作で作用位置と非作用位置とに切換可能とした手動スイッチ３２を配設して、この手動スイッチ３２に、手動操作で前記固定刃１７が作用位置と非作用位置とに切換えられたときに点灯する２つのランプ３３，３４を接続している。
【００２０】
さらに、各図の実施形態では、前記操縦部４における操縦ハンドル４１の近くに機体前後進切換用のリバーサレバー３５を配設し、該レバー３５の揺動軌跡上にリバーサスイッチ３６を設けて、前記レバー３５が前進位置にあるときには、前記スイッチ３６が自動切替位置に切替えられている場合において前記ソレノイドバルブ２８を切換えて前記固定刃１７を作用位置に、また、前記レバー３５が後進位置にあるときには、前記固定刃１７を非作用位置に自動的に揺動させるようにしている。また、前記操縦部４における運転席４２の側部に設けた前記副変速レバー６ｂの揺動軌跡上には、該副変速レバー６ｂが通常ロータリ１２を使用しない例えば最高速段位置などに位置されているとき、オフ動作する副変速スイッチ３７を設けている。
【００２１】
そして、図２に示すように、前記電源２９に２つの第１及び第２接点３１ａ，３１ｂをもつ前記メインスイッチ３１を接続して、該スイッチ３１の第１接点３１ａに前記リバーサスイッチ３６を接続すると共に、このリバーサスイッチ３６に設けた第１接点３６ａに、前記副変速スイッチ３７を介して前記ソレノイドバルブ２８の右側ソレノイド２８ａを接続して、前記メインスイッチ３１が第１接点３１ａ側に切換（自動切替）えられた場合において、前記副変速スイッチ３７がオン動作され、かつ、前記リバーサレバー３５が前進位置に位置されてリバーサスイッチ３６が、その第１接点３６ａ側に切換えられたとき、前記右側ソレノイド２８ａを励磁させて前記ポンプ２７からの油を切換え、前記シリンダ２０のピストンロッド２１を後退動作させて前記固定刃１７を作用位置側に揺動させるようになす一方、前記リバーサスイッチ３６に設けた第２接点３６ｂには、前記ソレノイドバルブ２８の左側ソレノイド２８ｂを接続して、前記リバーサレバー３５が後進位置に位置されてリバーサスイッチ３６が、その第２接点３６ｂに切換えられたとき、前記右側ソレノイド２８ａを励磁させて前記ポンプ２７からの油を切換えることにより、前記シリンダ２０のピストンロッド２１を後退動作させて前記固定刃１７を非作用位置側に揺動させるようになすのである。
【００２２】
また、前記メインスイッチ３１の第２接点３１ｂには、前記手動スイッチ３２を接続して、この手動スイッチ３２に設ける第１及び第２接点３２ａ，３２ｂに前記各ランプ３３，３４を接続すると共に、前記第１接点３２ａに前記副変速スイッチ３７を介して前記右側ソレノイド２８ａを、かつ、前記第２接点３２ｂを前記左側ソレノイド２８ｂに接続している。さらに、前記各ソレノイド２８ａ，２８ｂには、前記固定刃１７の揺動軌跡上に設けた前記第１及び第２リミットスイッチ２３，２４を接続して、これら各リミットスイッチ２３，２４により前記各ソレノイド２８ａ，２８ｂの励磁及び励磁解除操作を行うようにしている。各図の実施形態では、前記ロータリ１２の車幅方向両側に左右一対の固定刃１７，１７を設けていることから、これら各固定刃１７を作用位置と非作用位置とに揺動させるための２組の前記シリンダ２０，２０を配設すると共に、前記各固定刃１７が作用位置と非作用位置とに揺動されたことを検出する上下２組の第１及び第２リミットスイッチ２３，２４をそれぞれ配設している。
【００２３】
次に、以上の構成による作用について説明する。先ず、メインスイッチ３１が第１接点３１ａ側に切換えられた自動切替時において、圃場の土壌条件等によって前記固定刃１７を作用位置に進出位置させるときには、前記副変速スイッチ３７がオン動作状態にあって、かつ、前記リバーサレバー３５が前進位置に位置されて前記リバーサスイッチ３６が、その第１接点３６ａ側に切換えられていると、前記ランプ３１Ａが点灯されると共に前記ソレノイドバルブ２８の右側ソレノイド２８ａが励磁され、これに伴い前記油圧ポンプ２７から各シリンダ２０に至る油の給排方向が切換えられ、その各ピストンロッド２１が後退動作されて、前記各固定刃１７が図１の実線状態で示す作用位置へと進出位置される。
【００２４】
このとき、前記副変速スイッチ３７がオフ動作状態であると、即ち、前記副変速レバー６ｂが通常ロータリ１２を使用しない例えば最高速段位置などに位置されて前記副変速スイッチ３７がオフ動作状態にあると、前記ソレノイドバルブ２８の右側ソレノイド２８ａが励磁されることなく、前記各固定刃１７の作用位置への進出が阻止されるので、前記トラクタ１の高速走行時に前記各固定刃１７を作用位置に進出させたりして、該各固定刃１７やその取付部材を破損したりするのを未然に防止できる。
【００２５】
また、前記リバーサレバー３５が後進位置に位置されて前記リバーサスイッチ３６が、その第２接点３６ｂ側に切換えられたときには、前記ソレノイドバルブ２８の左側ソレノイド２８ｂが励磁され、これに伴い前記油圧ポンプ２７から各シリンダ２０に至る油の給排方向が切換えられ、その各ピストンロッド２１が進出動作されて、前記各固定刃１７が図２の仮想状態で示す非作用位置へと退避されるため、前記トラクタ１の後進走行時に前記各固定刃１７を作用位置に進出させたりして、該各固定刃１７やその取付部材を破損したりするのも未然に防止することができる。
【００２６】
さらに、以上のような前記各固定刃１７が作用位置及び非作用位置へと移動されたときには、これら各固定刃１７の作用位置及び非作用位置への移動が前記第１及び第２リミットスイッチ２３，２４で検出され、これら各リミットスイッチ２３，２４により前記各ソレノイド２８ａ，２８ｂの励磁が解除されて、前記ソレノイドバルブ２８が中立状態に保持されるので、前記各シリンダ２０の各ピストンロッド２１は作動されることなく、前記各固定刃１７を前記作用位置又は非作用位置に保持することになる。
【００２７】
また、前記各固定刃１７は、以上のような自動操作によることなく、手動操作によっても前記作用位置と非作用位置とに位置させることもできる。即ち、前記メインスイッチ３１を第２接点３０ｂ側に切換えた状態（手動切替状態）で、前記手動スイッチ３２を第１接点３２ａ側に切換えることにより、前記ランプ３３が点灯されると共に、前記副変速スイッチ３７がオン動作状態にあるとき、前記ソレノイドバルブ２８の右側ソレノイド２８ａが励磁され、これに伴い前記油圧ポンプ２７から各シリンダ２０に至る油の給排方向が切換えられ、その各ピストンロッド２１が後退動作されて、前記各固定刃１７が作用位置へと進出位置される。また、前記手動スイッチ３２を第２接点３２ｂ側に切換えることにより、前記ランプ３４が点灯されると共に前記ソレノイドバルブ２８の左側ソレノイド２８ｂが励磁され、これに伴い前記油圧ポンプ２７から各シリンダ２０に至る油の給排方向が切換えられ、その各ピストンロッド２１が進出動作されて、前記各固定刃１７が非作用位置へと退避される。
【００２８】
以上の構成によれば、圃場の土壌条件等によって前記各固定刃１７を作用位置と非作用位置とに切換えるとき、前記トラクタ１における操縦部４の近くに設けた前記メインスイッチ３１や手動スイッチ３２を切換操作することにより、前記各固定刃１７を作用位置と非作用位置とに簡単に切換えることができ、従って、前記ロータリ装置７をトラクタ１に連動連結させて耕耘作業を行っているとき、前記各固定刃１７を作用位置及び非作用位置へと切換える場合でも、オペレータがトラクタ１から降りたりする必要がなくなって、前記各固定刃１７の切換操作を操縦部４から迅速に行うことができて作業効率を高めることができる。
【００２９】
尚、以上の実施形態では、前記走行車１としてトラクタを用い、該トラクタ１に前記ロータリ装置７を連動連結させる場合について説明したが、この発明では走行部の後方に前記ロータリ装置７を連結した例えば走行型耕耘機などに適用することもできる。また、前記固定刃１７は、車幅方向に１個又は複数個以上配設してもよい。さらに、前記固定刃１７は、前述した油圧式シリンダ２０によって位置変更させるだけではなく、例えば空圧式シリンダで位置変更させるようにしてもよく、また、モータなどを利用して位置変更させることは可能である。
【００３０】
ところで、以上のトラクタは、図５及び図６に示すように、左右のブレーキペダル４３，４４の何れか又は両方の踏み込みにより、エンジン出力特性をエコモードとドルーブ特性を持つ標準モードとに切換えるようにしている。そして、左右のブレーキ動作を個別のスイッチで検出するのではなく、単一のスイッチ４５により検出するようにし、スイッチ及びスイッチ回路の数を一つにしてコストダウンを図ると共に、故障時の修理及び診断の際の時間・工数を低減できるようにしている。
すなわち、運転者ステップ４６の下面に単一のスイッチ４５を配設し、そのスイッチ接点４５Ｓに、支点４７を中心に揺動し且つ左右のブレーキペダル４３，４４のアーム部４８，４９に当接する幅広なスイッチ操作板５０を臨ませ、常時はコイルスプリングから成る付勢バネ４０によりスイッチ操作板５０をスイッチ接点４５Ｓに接触させ、オフ又はオンの何れかの状態に保持させると共に、左右何れかの又は両方のブレーキペダル４３，４４の踏み込みにより、スイッチ操作板５０を下方に揺動させて、スイッチ接点４５Ｓを開放し、オン又はオフに切換えるようにしている。
【００３１】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、固定刃の切換操作を操縦部から殊更離れることなく操縦部からリバーサレバーを前進位置、又は後進位置に操作することにより行うことができ、しかも、リバーサレバーが後進位置へ操作されたときに固定刃を非作用位置へと退避させることができ、該固定刃及び固定刃の取付部材の破損を未然に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のロータリ作業機における固定刃の取付部分を示す側面図。
【図２】同固定刃を位置変更させるための制御ブロック図。
【図３】ロータリ作業機の全体構造を示す側面図。
【図４】その平面図。
【図５】トラクタのブレーキ操作部の平面図。
【図６】トラクタのブレーキ操作部の側面図。
【符号の説明】
１…走行車、７…ロータリ装置、１２…ロータリ、１７…固定刃、３０…切換手段。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a rotary working machine provided with a fixed blade for preventing the rotary from floating during work traveling in front of a tilling rotary in a rotary device. Here, the rotary working machine includes a walk-type cultivator in which a rotary device is interlockedly connected to a traveling unit, and a riding cultivator in which a rotary device is detachably and interlockably connected to a rear portion of a tractor or the like.
[0002]
[Prior art]
Generally, at the time of tilling work by this type of rotary working machine, the higher the traveling speed, the greater the traction resistance of the tilling rotary, so that an upward sliding phenomenon occurs on the rotary, thereby raising the rotary and reducing the tilling depth. There is a problem of becoming shallow.
[0003]
Therefore, conventionally, a fixed blade is mounted on the rotary work machine in the forward direction of the tilling rotary in the traveling direction, and the floating of the rotary during work traveling is prevented by the fixed blade.
[0004]
By the way, depending on the wet and dry conditions of the field, the viscosity and other soil conditions, when the fixed blade is attached, the fixed blade has a great effect on a traveling speed, a tillage depth, and the like, which hinders the tillage work. In such a case, it is preferable not to attach the fixed blade. Therefore, usually, the fixed blade is supported so as to be changeable between an operation position where it enters the soil and a non-operation position where it is retracted from the soil, and when necessary, the operator manually switches the fixed blade to the operation position. In addition, when unnecessary, the fixed blade is manually switched to the non-operating position.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, as described above, depending on the soil conditions of the field, the operator manually switches the fixed blade between the working position and the non-working position during or before the tilling operation, in the case of a walking cultivator. Of course, even in the case of a riding type cultivator, it is very troublesome, especially when performing tilling work with a riding type cultivator, in order to switch the fixed blade between the working position and the non-working position, an operator is required. However, it is necessary to temporarily descend from a tractor or the like to perform the switching operation of the fixed blade, which is not only very troublesome, but also causes a problem of lowering the working efficiency.
[0006]
An object of the present invention is to provide a rotary working machine capable of easily switching a fixed blade between an operating position and a non-operating position near a control section of a traveling vehicle.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a first aspect of the present invention is directed to a rotary vehicle mounted on a rear portion of a traveling vehicle provided with a reversing lever for switching the forward / backward movement of the fuselage in the vicinity of a control section as shown in FIGS. In a rotary working machine provided with a fixed blade at a front portion of a tilling rotary in a device, the fixed blade is provided near the control section when the reversing lever is at a forward position and when the reversing lever is at a reverse position. The position can be changed between a working position that enters the field and a non-working position that retreats from the field by the switching means that is switched to.
[0008]
[Action]
According to the first aspect of the present invention, when the fixed blade is switched between the operating position and the non-operating position depending on soil conditions in a field or the like, by switching a switching means provided near a control section of the traveling vehicle, the switching operation is performed. The fixed blade can be easily switched between the working position and the non-working position. Therefore, when the rotary device is connected to a traveling vehicle such as a tractor for tilling work, the fixed blade is moved to the working position. Even when switching to the non-operating position, the operator does not need to step down from the tractor or the like to particularly separate from the control unit, and the switching operation of the fixed blade can be quickly performed from the control unit, thereby improving work efficiency. be able to.
[0009]
DESCRIPTION OF THE PREFERRED EMBODIMENTS
FIGS. 3 and 4 show the entire structure of the rotary working machine. In the embodiments of the drawings, a tractor is used as the traveling vehicle 1, and the tractor 1 supports a pair of left and right front wheels 2 and rear wheels 3. A steering unit 4 having a steering handle 41, a driver's seat 42, and the like is disposed at a central portion, and a vertical lifting device 5 including a top link 51 and a pair of left and right lower links 52 is disposed on the rear side. . A main shift lever 6a, an auxiliary shift lever 6b, and a PTO shift lever 6c are arranged near the control seat 42 in the driver's seat 4.
[0010]
At the rear side of the tractor 1, a side drive type rotary device 7 is detachably connected to the vertical lifting device 5 in an attachable / detachable manner. The rotary device 7 has a gear box 8 disposed at a central portion in the vehicle width direction. An input shaft 8a projecting forward from the gear box 8 is connected to a PTO shaft (not shown) of the tractor 1 via a drive shaft 9 having a universal joint.
[0011]
Further, a beam 10 extending toward both sides in the vehicle width direction is projected from the gear box 8, and the lower link 52 is connected to the beam 10 via a support plate or a connecting pin. A mast 11 is fixedly provided on the upper side of 10, and the top link 51 is connected to the mast 11.
[0012]
Further, the beam 10 supports a tilling rotary 12. The rotary 12 has a tilling claw shaft 14 extending in the vehicle width direction supported by a chain case 13 attached to an outer end of the beam 10 in the vehicle width direction. And a plurality of tilling claws 15 radially supported by the claw shaft 14, and a rotary cover 16 is provided on an outer peripheral portion of each of the tilling claws 15. At this time, the tilling claw 15 has a gear in the gear box 8, a transmission shaft in the beam 10, a sprocket and a chain in the chain case 13, and a PTO shaft on the tractor side via the tilling claw shaft 14. Is transmitted to perform tillage work in a field.
[0013]
In addition, fixed claws 17 are attached to the front side in the traveling direction of the tilling rotary 12 and both sides in the vehicle width direction, and the fixed claws 17 are made to penetrate into the soil during the tilling operation by the rotary 12, whereby this rotary 12 is prevented from floating upward due to tillage resistance.
[0014]
In the above configuration, a switch is provided in the tractor 1 near the control section 4 so that the position of each fixed blade 17 can be automatically changed between an operation position where it enters the field and a non-operation position where it retracts from the field. Means 30 are provided.
[0015]
Specifically, as is apparent from FIG. 1, a support rod 18 protruding downward is fixed to the outer end of the beam 10 in the vehicle width direction, and extends laterally to the lower end side of the support rod 18. A shaft rod 18a is provided, and a cylindrical body 17a inserted and fitted to the shaft rod 18a is fixed to one end of the fixed blade 17, and the entire fixed blade 17 is connected to the shaft via the cylindrical body 17a. A rod 17a is supported so as to be able to swing up and down about the center, and a projecting piece 17b protrudes from the cylindrical body 17a on the side opposite to the fixed blade 17.
[0016]
Further, a support plate 19 protruding forward is fixed to the beam 10 to support a hydraulic cylinder 20 on the support plate 19, and a distal end side of a piston rod 21 provided in the cylinder 20 is fixed to the fixed blade. The fixed blade 17 is rushed into the field as shown by the solid line in FIG. The position can be changed between a working position and a non-working position that retreats upward from the field as shown by a virtual line in FIG.
[0017]
Further, when the fixed blade 17 reaches the operation and non-operation positions on the swinging locus of the protrusion 17b provided on the fixed blade 17 around the shaft rod 18a, the protrusion 17b contacts the protrusion 17b. Two first and second limit switches 23 and 24 for detecting that the fixed blade 17 is in the operating and non-operating positions in contact with each other are provided. In the embodiment shown in the figure, when the limit switches 23 and 24 are arranged on the swing locus of the protruding piece 17b, two mounting rods 25 and 26 having different vertical heights are fixed to the cylinder 20 respectively. The limit switches 23 and 24 are mounted on the mounting rods 25 and 26.
[0018]
As shown in FIG. 4, a hydraulic pump 27 for supplying and discharging oil to and from the cylinder 20 is disposed inside the front of the control section 4 of the tractor 1 and inside the rear of the control section 4. As shown in FIG. 2, a solenoid valve 28 is provided for switching the direction of oil supply / discharge from the pump 27 to the cylinder 20.
[0019]
Then, a main switch 31 with a lamp 31A is connected to a power supply 29 mounted on the tractor 1 as the switching means 30 on the side of the driver's seat 42 in the control section 4, and the fixed operation is performed by operating the main switch 31. The blade 17 is selectively controlled to be automatically switched between the above-described operation position or the non-operation position and the manual switching, and the fixed blade 17 is manually operated near the main switch 31 in the operation position. And a manual switch 32 which can be switched between an active position and a non-active position. The manual switch 32 is provided with two switches which light up when the fixed blade 17 is switched between the active position and the non-active position by manual operation. Lamps 33 and 34 are connected.
[0020]
Further, in the embodiment of each figure, a reversing lever 35 for switching the forward / backward movement of the fuselage is disposed near the steering handle 41 in the steering section 4, and a reversing switch 36 is provided on the swing locus of the lever 35. When the lever 35 is in the forward position, when the switch 36 is switched to the automatic switching position, the solenoid valve 28 is switched so that the fixed blade 17 is in the operating position, and the lever 35 is in the reverse position. Sometimes, the fixed blade 17 is automatically swung to a non-operating position. Further, on the swing locus of the auxiliary transmission lever 6b provided on the side of the driver's seat 42 in the control section 4, the auxiliary transmission lever 6b is located at, for example, the highest speed position where the normal rotary 12 is not used. , A sub speed change switch 37 that is turned off.
[0021]
Then, as shown in FIG. 2, the main switch 31 having two first and second contacts 31a and 31b is connected to the power supply 29, and the reverser switch 36 is connected to the first contact 31a of the switch 31. At the same time, the right solenoid 28a of the solenoid valve 28 is connected to the first contact 36a provided on the reverser switch 36 via the auxiliary speed change switch 37, and the main switch 31 is switched to the first contact 31a side ( In the case of automatic switching), when the sub-transmission switch 37 is turned on and the reversing lever 35 is located at the forward position and the reversing switch 36 is switched to the first contact 36a side, The right solenoid 28a is excited to switch the oil from the pump 27, and the piston rod 21 of the cylinder 20 is The fixed blade 17 is caused to swing back to the operation position side by retreating, and a left solenoid 28b of the solenoid valve 28 is connected to a second contact 36b provided on the reverser switch 36, so that the reverser When the lever 35 is in the reverse position and the reversing switch 36 is switched to its second contact 36b, the right solenoid 28a is energized to switch oil from the pump 27, whereby the piston rod of the cylinder 20 is switched. The fixed blade 17 is swung to the non-operating position side by moving the fixed blade 21 backward.
[0022]
The manual switch 32 is connected to the second contact 31b of the main switch 31, and the lamps 33 and 34 are connected to the first and second contacts 32a and 32b provided on the manual switch 32, respectively. The right solenoid 28a is connected to the first contact 32a via the auxiliary transmission switch 37, and the second contact 32b is connected to the left solenoid 28b. Further, the first and second limit switches 23 and 24 provided on the swing locus of the fixed blade 17 are connected to the respective solenoids 28a and 28b, and the respective limit switches 23 and 24 are used to connect the respective solenoids 28a and 28b. Excitation and de-excitation operations of 28a and 28b are performed. In the embodiment shown in each figure, a pair of left and right fixed blades 17 is provided on both sides in the vehicle width direction of the rotary 12, so that each of the fixed blades 17 swings between an operating position and a non-operating position. Two sets of the cylinders 20, 20 are arranged, and two sets of upper and lower first and second limit switches 23, 24 for detecting that each of the fixed blades 17 is swung between an operating position and a non-operating position. Are arranged respectively.
[0023]
Next, the operation of the above configuration will be described. First, at the time of automatic switching in which the main switch 31 is switched to the first contact point 31a side, when the fixed blade 17 is advanced to the operating position due to soil conditions in a field or the like, the sub transmission switch 37 is in the ON operation state. When the reverser lever 35 is located at the forward position and the reverser switch 36 is switched to the first contact 36a side, the lamp 31A is turned on and the right solenoid 28a of the solenoid valve 28 is turned on. Is excited, and the supply and discharge directions of the oil from the hydraulic pump 27 to each of the cylinders 20 are switched accordingly, and each of the piston rods 21 is retracted, and each of the fixed blades 17 is shown by a solid line in FIG. It is advanced to the working position.
[0024]
At this time, if the sub-transmission switch 37 is in the OFF operation state, that is, the sub-transmission lever 6b is located at, for example, the highest speed position where the normal rotary 12 is not used, and the sub-transmission switch 37 is turned OFF. In this case, the right solenoid 28a of the solenoid valve 28 is not excited, so that each of the fixed blades 17 is prevented from moving to the operating position. To prevent the fixed blades 17 and their attachment members from being damaged.
[0025]
Further, when the reversing lever 35 is located at the reverse position and the reversing switch 36 is switched to the second contact 36b side, the left solenoid 28b of the solenoid valve 28 is excited, and accordingly the hydraulic pump 27 The direction of oil supply / discharge from the cylinder to each cylinder 20 is switched, each piston rod 21 is advanced, and each fixed blade 17 is retracted to a non-operating position shown in a virtual state in FIG. It is also possible to prevent the fixed blades 17 and their mounting members from being damaged by advancing the fixed blades 17 to the operation position during the backward running of the tractor 1.
[0026]
Further, when each of the fixed blades 17 is moved to the working position and the non-working position as described above, the movement of each of the fixed blades 17 to the working position and the non-working position is performed by the first and second limit switches 23. , 24, the excitation of the solenoids 28a, 28b is released by the limit switches 23, 24, and the solenoid valve 28 is maintained in a neutral state. Without being actuated, each fixed blade 17 will be held in the working or non-working position.
[0027]
Further, each of the fixed blades 17 can also be positioned at the working position and the non-working position by manual operation without performing the above-described automatic operation. That is, by switching the manual switch 32 to the first contact 32a in a state where the main switch 31 is switched to the second contact 30b side (manual switching state), the lamp 33 is turned on and the auxiliary speed change is performed. When the switch 37 is in the ON operation state, the right solenoid 28a of the solenoid valve 28 is excited, whereby the supply / discharge direction of oil from the hydraulic pump 27 to each cylinder 20 is switched, and each piston rod 21 By performing the retreat operation, each of the fixed blades 17 is advanced to the operation position. Further, by switching the manual switch 32 to the second contact 32b side, the lamp 34 is turned on and the left solenoid 28b of the solenoid valve 28 is excited, whereby the hydraulic pump 27 reaches each cylinder 20 from the hydraulic pump 27. The oil supply / discharge direction is switched, and each piston rod 21 is advanced, and each fixed blade 17 is retracted to the non-operating position.
[0028]
According to the above configuration, when switching each of the fixed blades 17 between the operating position and the non-operating position according to the soil conditions of the field, the main switch 31 and the manual switch 32 provided near the control section 4 of the tractor 1 are used. By performing the switching operation, the fixed blades 17 can be easily switched between the working position and the non-working position. Therefore, when the rotary device 7 is operatively connected to the tractor 1 for tilling work, Even when each of the fixed blades 17 is switched to the working position and the non-working position, the operator does not need to get off the tractor 1 and the switching operation of each of the fixed blades 17 can be quickly performed from the control unit 4. Work efficiency.
[0029]
In the above embodiment, the case where a tractor is used as the traveling vehicle 1 and the rotary device 7 is connected to the tractor 1 in an interlocking manner has been described. In the present invention, the rotary device 7 is connected behind a traveling unit. For example, the present invention can be applied to a traveling cultivator. Further, one or more fixed blades 17 may be arranged in the vehicle width direction. Further, the position of the fixed blade 17 may be changed not only by the hydraulic cylinder 20 described above but also by, for example, a pneumatic cylinder, or the position may be changed by using a motor or the like. It is.
[0030]
By the way, as shown in FIGS. 5 and 6, the above tractor switches the engine output characteristic between the eco mode and the standard mode having the drove characteristic by depressing one or both of the left and right brake pedals 43 and 44. I have to. Then, the left and right brake operations are not detected by individual switches, but by a single switch 45, and the number of switches and switch circuits is reduced to one to reduce cost. Time and man-hours for diagnosis can be reduced.
That is, a single switch 45 is provided on the lower surface of the driver step 46, and the switch contact 45S swings about the fulcrum 47 and contacts the arm portions 48, 49 of the left and right brake pedals 43, 44. With the wide switch operation plate 50 facing, the switch operation plate 50 is normally brought into contact with the switch contact 45S by the biasing spring 40 composed of a coil spring to keep the switch operation plate 50 in either the off state or the on state. Alternatively, by depressing both brake pedals 43 and 44, the switch operation plate 50 is swung downward to open the switch contact 45S and switch on or off.
[0031]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the present invention, the switching operation of the fixed blade can be performed by operating the reversing lever from the operating portion to the forward position or the reverse position without particularly moving away from the operating portion. When the lever is operated to the reverse position, the fixed blade can be retracted to the inoperative position, and damage to the fixed blade and the mounting member of the fixed blade can be prevented.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view showing a mounting portion of a fixed blade in a rotary working machine according to the present invention.
FIG. 2 is a control block diagram for changing the position of the fixed blade.
FIG. 3 is a side view showing the entire structure of the rotary working machine.
FIG. 4 is a plan view thereof.
FIG. 5 is a plan view of a brake operation unit of the tractor.
FIG. 6 is a side view of a brake operation unit of the tractor.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Running vehicle, 7 ... Rotary device, 12 ... Rotary, 17 ... Fixed blade, 30 ... Switching means.
