JP3540534B2 - カラー映像表示装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラーフィルタを用いることなくカラー映像表示が行えるカラー映像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のカラー映像表示装置としては、図2に示すように、白色光を出射する平面光源(バックライト)20と、カラー液晶パネル21とを備えて成るものが知られている。上記のカラー液晶パネル21は、表示画素部(透光/遮光単位部分)22とそれに対応したカラーフィルター23とから成る。なお、図ではガラス基板や偏光板は示していない。前記表示画素部22の各画素部は赤色光用画素部22R、緑色光用画素部22G、及び青色光用画素部22Bとして用いられ、各画素部ごとにその光透過量が制御されるようになっている。そして、前記カラーフィルター23には、R(赤)色セル23R、G(緑)色セル23G、B(青)色セル23Bが前記の各色用の画素部に対応して配置形成されている。前記平面光源20の白色光がカラーフィルター23を透過すると、その各色セルによって色分離がなされて前記の各色用の画素部に各色光が与えられ、各色光の透過量が前記液晶パネル部22において制御されることでカラー表示が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、R、G、Bセルからなるカラーフィルターによる3原色の分離は、各色セルとも他の波長帯域の光を吸収することにより、光源光の1/3以下の利用効率しかなく、しかも光量を大きくした場合には耐熱問題が生じ、高輝度化が困難であるという問題がある。
【0004】
この発明は、上記の事情に鑑み、カラーフィルタを用いることなくカラー映像表示が行えるカラー映像表示装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明のカラー映像表示装置は、上記の課題を解決するために、赤色ストライプ状発光部、緑色ストライプ状発光部、及び青色ストライプ状発光部が交互に形成されて成る光源部と、前記光源部からの光が入射される位置に設けられ、複数の赤色光用画素部から成る赤色用ストライプ状画素群、複数の緑色光用画素部から成る緑色用ストライプ状画素群、及び複数の青色光用画素部から成る青色用ストライプ画素群が交互に形成されて成るライトバルブと、前記ライトバルブの光入射面側に設けられ、前記光源部の赤色ストライプ状発光部からの赤色光を赤色用ストライプ状画素群に、緑色ストライプ状発光部からの緑色光を緑色用ストライプ状画素群に、及び青色ストライプ状発光部からの青色光を青色用ストライプ画素群にそれぞれ導く蒲鉾型レンズ素子が複数個配置されたレンチキュラーレンズと、前記ライトバルブの各画素部の透光/遮光を制御する制御手段とを備え、前記光源部における発光部ピッチをQ、前記ライトバルブの画素部ピッチをP、前記蒲鉾型レンズ素子の形成ピッチをS、蒲鉾型レンズ素子の焦点距離をf、蒲鉾型レンズ素子のレンズ中心から前記光源部の発光面までの距離をb、蒲鉾型レンズ素子のレンズ中心からライトバルブまでの距離をaとするとき、a:P=b:Q、f(a+b)=a×b、及び3×P×b=S(a+b)を満たすことを特徴とする。なお、a及びbは、ともに空気換算値とする。
【0006】
上記の構成であれば、前記のレンチキュラーレンズによって、ライトバルブにおける赤色光用画素部へは、前記光源部の赤色ストライプ状発光部からの赤色光のみが導かれ、緑色光用画素部へは緑色ストライプ状発光部からの緑色光のみが導かれ、青色光用画素部へは青色ストライプ状発光部からの青色光のみが導かれ、各画素部における透光量が制御されることにより、カラー映像表示が行われることになる。そして、このようにカラーフィルターを用いない構造であるから、各発光部の光の利用効率は、カラーフィルターを用いる場合の光の利用効率に比べて格段に向上し、画面の高輝度化が図れることになる。
【0008】
前記の各ストライプ状発光部が一つのLED(light emitting diode)素子又はLED素子アレイから成っていてもよく、また、一つのEL(有機又は無機のエレクトロルミネッセンス)素子又はEL素子アレイから成っていてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
【0010】
図1は、この発明の実施の形態のカラー映像表示装置の主要部を示した構成図である。光源部1は、赤色縦ストライプ状発光部1R、緑色縦ストライプ状発光部1G、及び青色縦ストライプ状発光部1Bが水平方向に交互に形成され、それぞれが略同じ光量で発光するようになっている。
【0011】
前記光源部1からの光が入射される位置には、ライトバルブとしての液晶パネル2が設けられている。この液晶パネル2はカラーフィルタを備えていない白黒液晶パネルであって、紙面垂直方向に設けられた複数の赤色光用画素部2R…から成る赤色用ストライプ状画素群、同じく紙面垂直方向に設けられた複数の緑色光用画素部2G…から成る緑色用ストライプ状画素群、及び同じく紙面垂直方向に設けられた複数の青色光用画素部2B…から成る青色用ストライプ画素群が水平方向に交互に形成されて成るものである。そして、図示しない液晶駆動部は、映像信号に応じて前記各画素部2R,2G,2Bの透光量を制御するようになっている。
【0012】
液晶パネル2の光入射面側には、蒲鉾型レンズ素子3a…を複数備えて成るレンチキュラーレンズ3が設けられている。各蒲鉾型レンズ素子3aは、前記光源部1の各組の赤,緑,青色縦ストライプ状発光部(1R,1G,1B)に対応して形成され、赤色縦ストライプ状発光部1Rからの赤色光、緑色縦ストライプ状発光部1Gからの緑色光、及び青色縦ストライプ状発光部1Bからの青色光を、前記液晶パネル2における赤色光用画素部2R、緑色光用画素部2G、及び青色光用画素部2Bにそれぞれ導くようになっている。
【0013】
そして、この実施の形態では、上記の光源部1、液晶パネル2、及びレンチキュラーレンズ3における各部の寸法および配置関係は、前記光源部1における発光部ピッチをQ、前記液晶パネル2の画素部ピッチをP、前記蒲鉾型レンズ素子3aの形成ピッチをS、蒲鉾型レンズ素子3aの焦点距離をf、蒲鉾型レンズ素子3aから前記光源部1の発光面までの距離をb、蒲鉾型レンズ素子3aから液晶パネル2までの距離をaとするとき、以下の式を満たすようになっている。
【0014】
【数1】
a:P=b:Q
f(a+b)=a×b
3×P×b=S(a+b)
【0015】
上記構成のカラー映像表示装置であれば、前記のレンチキュラーレンズ3によって、液晶パネル2における赤色光用画素部2Rへは、光源1の赤色縦ストライプ状発光部1Rからの赤色光(R)のみが導かれ、緑色光用画素部2Gへは、緑色縦ストライプ状発光部1Gからの緑色光(G)のみが導かれ、青色光用画素部2Bへは、青色縦ストライプ状発光部1Bからの青色光(B)のみが導かれ、各画素部2R,2G,2Bにおける透光量が映像信号に基づいて制御されることにより、カラー映像表示が行われることになる。そして、このようにカラーフィルターを用いない構成であるから、各発光部(1R,1G,1B)の光の利用効率は略100%となり、カラーフィルターを用いる場合の光の利用効率(1/3以下)に比べて格段に向上し、画面の高輝度化が図れることになる。
【0016】
前記光源部1を、例えば、白色発光の面発光体と、その発光面に縦ストライプ状に形成した赤色,緑色,青色の色フィルムとによって構成したのでは、前記の色フィルムによって面発光体の光が吸収されることになるから、従来のカラーフィルタを用いるカラー液晶パネルと同様、光の利用効率は低くなるものの、従来のカラーフィルタを用いるカラー液晶パネルに比べると、構造が簡単な白黒の前記液晶パネル2を用いることができるので、構造の簡単化や製造の容易化といった点で従来構造よりも優れたものとなる。
【0017】
望ましくは、各色の発光部は、それ自体が当該色で発光する自発光体から成るのがよい。このような自発光体としては、LED素子や有機又は無機EL素子等がある。そして、縦長のLED素子や有機又は無機EL素子等を用いたり、或いはこれらの発光素子をアレイ状に配置することで、各色の縦ストライプ状発光部を形成することができる。
【0018】
LED素子アレイとする場合、赤色縦ストライプ状発光部は赤色LED素子で構成し、緑色縦ストライプ状発光部は緑色LED素子で構成し、青色縦ストライプ状発光部は青色LED素子で構成すればよい。また、EL素子アレイとする場合も同様に構成すればよいが、その他の構成として、例えば、紫外線を放出する紫外線放出層を設けるとともに、この紫外線放出層上に、紫外線を吸収して赤色光を放射する波長変換材料(例えば、亜鉛ポルフィリン等)、紫外線を吸収して緑色光を放射する波長変換材料(例えば、ベリリウム錯体等)、及び紫外線を吸収して青色光を放射する波長変換材料(例えば、オキサジアゾール誘導体OXD等)を配置したモノリシックなアレイ構造でもよい。
【0019】
また、光源部1における各色のストライプ状発光部の全てを映像表示中において常時点灯させておく構成としてもよいが、上記のごとく、各色のストライプ状発光部を前記の自発光素子アレイで構成した場合には、各自発光素子を個別に駆動(点灯/非点灯)することができ、各ストライプ状発光部のうち、液晶パネル2における走査位置に対応したストライプ部分だけを点灯させる構成とすることも可能である。このような構成であれば、光源部1の全体を常時点灯させる構成に比べて、消費電力の低減が図れることになる。また、上記の実施の形態では、各ストライプ状発光部を縦ストライプとしたが、横ストライプとし、これに対応させて蒲鉾型レンズ素子3aを配置する構成としてもよいものである。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、カラーフィルターを用いないため、カラーフィルターを用いる場合の光源光の利用効率に比べると、各発光部からの光の利用効率は格段に向上し、画面の高輝度化が図れる。また、カラーフィルターを用いるカラー液晶パネルに比べて構造が簡単であり、製造も容易に行えるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態のカラー映像表示装置の構成図である。
【図2】従来のカラー映像表示装置の構成図である。
【符号の説明】
1 光源部
1R 赤色縦ストライプ状発光部
1G 緑色縦ストライプ状発光部
1B 青色縦ストライプ状発光部
2 液晶パネル
2R 赤色光用画素部
2G 緑色光用画素部
2B 青色光用画素部
3 レンチキュラーレンズ
3a 蒲鉾型レンズ素子
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラーフィルタを用いることなくカラー映像表示が行えるカラー映像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のカラー映像表示装置としては、図2に示すように、白色光を出射する平面光源(バックライト)20と、カラー液晶パネル21とを備えて成るものが知られている。上記のカラー液晶パネル21は、表示画素部(透光/遮光単位部分)22とそれに対応したカラーフィルター23とから成る。なお、図ではガラス基板や偏光板は示していない。前記表示画素部22の各画素部は赤色光用画素部22R、緑色光用画素部22G、及び青色光用画素部22Bとして用いられ、各画素部ごとにその光透過量が制御されるようになっている。そして、前記カラーフィルター23には、R(赤)色セル23R、G(緑)色セル23G、B(青)色セル23Bが前記の各色用の画素部に対応して配置形成されている。前記平面光源20の白色光がカラーフィルター23を透過すると、その各色セルによって色分離がなされて前記の各色用の画素部に各色光が与えられ、各色光の透過量が前記液晶パネル部22において制御されることでカラー表示が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、R、G、Bセルからなるカラーフィルターによる3原色の分離は、各色セルとも他の波長帯域の光を吸収することにより、光源光の1/3以下の利用効率しかなく、しかも光量を大きくした場合には耐熱問題が生じ、高輝度化が困難であるという問題がある。
【0004】
この発明は、上記の事情に鑑み、カラーフィルタを用いることなくカラー映像表示が行えるカラー映像表示装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明のカラー映像表示装置は、上記の課題を解決するために、赤色ストライプ状発光部、緑色ストライプ状発光部、及び青色ストライプ状発光部が交互に形成されて成る光源部と、前記光源部からの光が入射される位置に設けられ、複数の赤色光用画素部から成る赤色用ストライプ状画素群、複数の緑色光用画素部から成る緑色用ストライプ状画素群、及び複数の青色光用画素部から成る青色用ストライプ画素群が交互に形成されて成るライトバルブと、前記ライトバルブの光入射面側に設けられ、前記光源部の赤色ストライプ状発光部からの赤色光を赤色用ストライプ状画素群に、緑色ストライプ状発光部からの緑色光を緑色用ストライプ状画素群に、及び青色ストライプ状発光部からの青色光を青色用ストライプ画素群にそれぞれ導く蒲鉾型レンズ素子が複数個配置されたレンチキュラーレンズと、前記ライトバルブの各画素部の透光/遮光を制御する制御手段とを備え、前記光源部における発光部ピッチをQ、前記ライトバルブの画素部ピッチをP、前記蒲鉾型レンズ素子の形成ピッチをS、蒲鉾型レンズ素子の焦点距離をf、蒲鉾型レンズ素子のレンズ中心から前記光源部の発光面までの距離をb、蒲鉾型レンズ素子のレンズ中心からライトバルブまでの距離をaとするとき、a:P=b:Q、f(a+b)=a×b、及び3×P×b=S(a+b)を満たすことを特徴とする。なお、a及びbは、ともに空気換算値とする。
【0006】
上記の構成であれば、前記のレンチキュラーレンズによって、ライトバルブにおける赤色光用画素部へは、前記光源部の赤色ストライプ状発光部からの赤色光のみが導かれ、緑色光用画素部へは緑色ストライプ状発光部からの緑色光のみが導かれ、青色光用画素部へは青色ストライプ状発光部からの青色光のみが導かれ、各画素部における透光量が制御されることにより、カラー映像表示が行われることになる。そして、このようにカラーフィルターを用いない構造であるから、各発光部の光の利用効率は、カラーフィルターを用いる場合の光の利用効率に比べて格段に向上し、画面の高輝度化が図れることになる。
【0008】
前記の各ストライプ状発光部が一つのLED(light emitting diode)素子又はLED素子アレイから成っていてもよく、また、一つのEL(有機又は無機のエレクトロルミネッセンス)素子又はEL素子アレイから成っていてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
【0010】
図1は、この発明の実施の形態のカラー映像表示装置の主要部を示した構成図である。光源部1は、赤色縦ストライプ状発光部1R、緑色縦ストライプ状発光部1G、及び青色縦ストライプ状発光部1Bが水平方向に交互に形成され、それぞれが略同じ光量で発光するようになっている。
【0011】
前記光源部1からの光が入射される位置には、ライトバルブとしての液晶パネル2が設けられている。この液晶パネル2はカラーフィルタを備えていない白黒液晶パネルであって、紙面垂直方向に設けられた複数の赤色光用画素部2R…から成る赤色用ストライプ状画素群、同じく紙面垂直方向に設けられた複数の緑色光用画素部2G…から成る緑色用ストライプ状画素群、及び同じく紙面垂直方向に設けられた複数の青色光用画素部2B…から成る青色用ストライプ画素群が水平方向に交互に形成されて成るものである。そして、図示しない液晶駆動部は、映像信号に応じて前記各画素部2R,2G,2Bの透光量を制御するようになっている。
【0012】
液晶パネル2の光入射面側には、蒲鉾型レンズ素子3a…を複数備えて成るレンチキュラーレンズ3が設けられている。各蒲鉾型レンズ素子3aは、前記光源部1の各組の赤,緑,青色縦ストライプ状発光部(1R,1G,1B)に対応して形成され、赤色縦ストライプ状発光部1Rからの赤色光、緑色縦ストライプ状発光部1Gからの緑色光、及び青色縦ストライプ状発光部1Bからの青色光を、前記液晶パネル2における赤色光用画素部2R、緑色光用画素部2G、及び青色光用画素部2Bにそれぞれ導くようになっている。
【0013】
そして、この実施の形態では、上記の光源部1、液晶パネル2、及びレンチキュラーレンズ3における各部の寸法および配置関係は、前記光源部1における発光部ピッチをQ、前記液晶パネル2の画素部ピッチをP、前記蒲鉾型レンズ素子3aの形成ピッチをS、蒲鉾型レンズ素子3aの焦点距離をf、蒲鉾型レンズ素子3aから前記光源部1の発光面までの距離をb、蒲鉾型レンズ素子3aから液晶パネル2までの距離をaとするとき、以下の式を満たすようになっている。
【0014】
【数1】
a:P=b:Q
f(a+b)=a×b
3×P×b=S(a+b)
【0015】
上記構成のカラー映像表示装置であれば、前記のレンチキュラーレンズ3によって、液晶パネル2における赤色光用画素部2Rへは、光源1の赤色縦ストライプ状発光部1Rからの赤色光(R)のみが導かれ、緑色光用画素部2Gへは、緑色縦ストライプ状発光部1Gからの緑色光(G)のみが導かれ、青色光用画素部2Bへは、青色縦ストライプ状発光部1Bからの青色光(B)のみが導かれ、各画素部2R,2G,2Bにおける透光量が映像信号に基づいて制御されることにより、カラー映像表示が行われることになる。そして、このようにカラーフィルターを用いない構成であるから、各発光部(1R,1G,1B)の光の利用効率は略100%となり、カラーフィルターを用いる場合の光の利用効率(1/3以下)に比べて格段に向上し、画面の高輝度化が図れることになる。
【0016】
前記光源部1を、例えば、白色発光の面発光体と、その発光面に縦ストライプ状に形成した赤色,緑色,青色の色フィルムとによって構成したのでは、前記の色フィルムによって面発光体の光が吸収されることになるから、従来のカラーフィルタを用いるカラー液晶パネルと同様、光の利用効率は低くなるものの、従来のカラーフィルタを用いるカラー液晶パネルに比べると、構造が簡単な白黒の前記液晶パネル2を用いることができるので、構造の簡単化や製造の容易化といった点で従来構造よりも優れたものとなる。
【0017】
望ましくは、各色の発光部は、それ自体が当該色で発光する自発光体から成るのがよい。このような自発光体としては、LED素子や有機又は無機EL素子等がある。そして、縦長のLED素子や有機又は無機EL素子等を用いたり、或いはこれらの発光素子をアレイ状に配置することで、各色の縦ストライプ状発光部を形成することができる。
【0018】
LED素子アレイとする場合、赤色縦ストライプ状発光部は赤色LED素子で構成し、緑色縦ストライプ状発光部は緑色LED素子で構成し、青色縦ストライプ状発光部は青色LED素子で構成すればよい。また、EL素子アレイとする場合も同様に構成すればよいが、その他の構成として、例えば、紫外線を放出する紫外線放出層を設けるとともに、この紫外線放出層上に、紫外線を吸収して赤色光を放射する波長変換材料(例えば、亜鉛ポルフィリン等)、紫外線を吸収して緑色光を放射する波長変換材料(例えば、ベリリウム錯体等)、及び紫外線を吸収して青色光を放射する波長変換材料(例えば、オキサジアゾール誘導体OXD等)を配置したモノリシックなアレイ構造でもよい。
【0019】
また、光源部1における各色のストライプ状発光部の全てを映像表示中において常時点灯させておく構成としてもよいが、上記のごとく、各色のストライプ状発光部を前記の自発光素子アレイで構成した場合には、各自発光素子を個別に駆動(点灯/非点灯)することができ、各ストライプ状発光部のうち、液晶パネル2における走査位置に対応したストライプ部分だけを点灯させる構成とすることも可能である。このような構成であれば、光源部1の全体を常時点灯させる構成に比べて、消費電力の低減が図れることになる。また、上記の実施の形態では、各ストライプ状発光部を縦ストライプとしたが、横ストライプとし、これに対応させて蒲鉾型レンズ素子3aを配置する構成としてもよいものである。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、カラーフィルターを用いないため、カラーフィルターを用いる場合の光源光の利用効率に比べると、各発光部からの光の利用効率は格段に向上し、画面の高輝度化が図れる。また、カラーフィルターを用いるカラー液晶パネルに比べて構造が簡単であり、製造も容易に行えるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態のカラー映像表示装置の構成図である。
【図2】従来のカラー映像表示装置の構成図である。
【符号の説明】
1 光源部
1R 赤色縦ストライプ状発光部
1G 緑色縦ストライプ状発光部
1B 青色縦ストライプ状発光部
2 液晶パネル
2R 赤色光用画素部
2G 緑色光用画素部
2B 青色光用画素部
3 レンチキュラーレンズ
3a 蒲鉾型レンズ素子
Claims (3)
- 赤色ストライプ状発光部、緑色ストライプ状発光部、及び青色ストライプ状発光部が交互に形成されて成る光源部と、前記光源部からの光が入射される位置に設けられ、複数の赤色光用画素部から成る赤色用ストライプ状画素群、複数の緑色光用画素部から成る緑色用ストライプ状画素群、及び複数の青色光用画素部から成る青色用ストライプ状画素群が交互に形成されて成るライトバルブと、前記ライトバルブの光入射面側に設けられ、前記光源部の赤色ストライプ状発光部からの赤色光を赤色用ストライプ状画素群に、緑色ストライプ状発光部からの緑色光を緑色用ストライプ状画素群に、及び青色ストライプ状発光部からの青色光を青色用ストライプ画素群にそれぞれ導く蒲鉾型レンズ素子から成るレンチキュラーレンズと、前記ライトバルブの各画素部の透光/遮光を制御する制御手段とを備え、
前記光源部における発光部ピッチをQ、前記ライトバルブの画素部ピッチをP、前記蒲鉾型レンズ素子の形成ピッチをS、蒲鉾型レンズ素子の焦点距離をf、蒲鉾型レンズ素子のレンズ中心から前記光源部の発光面までの距離をb、蒲鉾型レンズ素子のレンズ中心からライトバルブまでの距離をaとするとき、
a:P=b:Q
f(a+b)=a×b
3×P×b=S(a+b)
を満たすことを特徴とするカラー映像表示装置。 - 前記の各ストライプ状発光部が一つのLED素子又はLED素子アレイから成ることを特徴とする請求項1に記載のカラー映像表示装置。
- 前記の各ストライプ状発光部が一つのEL素子又はEL素子アレイから成ることを特徴とする請求項1に記載のカラー映像表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP34099996A JP3540534B2 (ja) | 1996-12-20 | 1996-12-20 | カラー映像表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP34099996A JP3540534B2 (ja) | 1996-12-20 | 1996-12-20 | カラー映像表示装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10187058A JPH10187058A (ja) | 1998-07-14 |
JP3540534B2 true JP3540534B2 (ja) | 2004-07-07 |
Family
ID=18342275
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP34099996A Expired - Fee Related JP3540534B2 (ja) | 1996-12-20 | 1996-12-20 | カラー映像表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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EP1022709B1 (en) * | 1998-07-24 | 2005-08-10 | Seiko Epson Corporation | Display |
DE19916745A1 (de) * | 1999-04-13 | 2000-10-19 | Mannesmann Vdo Ag | Lichtemittierende Diode mit organischen lichtemittierenden Stoffen zur Erzeugung von Licht mit Mischfarben |
CN102472455A (zh) | 2009-08-27 | 2012-05-23 | 夏普株式会社 | 背光源系统和使用其的液晶显示装置 |
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1996
- 1996-12-20 JP JP34099996A patent/JP3540534B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH10187058A (ja) | 1998-07-14 |
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