JP3540408B2 - Push button device for endoscope - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、内視鏡の操作部に設けられ、各種操作指示を行うための内視鏡用押釦装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、細長の挿入部を体腔内等へ挿入して観察を行うと共に、必要に応じて各種治療処置を行うことのできる内視鏡が広く使用されている。
【0003】
内視鏡の操作部には、挿入部に設けられた湾曲機構の湾曲操作を行うための湾曲操作ノブとか、内視鏡に接続される光源装置やビデオプロセッサなどの周辺装置の制御等の操作指示を行うための押釦装置が設けられている。
【0004】
このような押釦装置は、例えば実公平5−43762号公報に示すように、操作する指が触れる指掛け部と、電気信号を発生するスイッチを配設したスイッチ部とから構成されており、指掛け部を押圧するとその力は指掛け部に設けた押圧部を介してスイッチ部のスイッチに伝達され、スイッチから電気信号が発せられるようになっている。指掛け部は、どのような方向から押圧されても機能するように略円柱形状に形成され、押釦装置の操作性を向上させている。
【0005】
内視鏡に設けられる押釦装置は、一般に前記公報に示されるように、指掛け部材に固定用部材を一体となるように螺合し、この指掛け部材を操作部の外面に当接させ、一方、操作部の内面にはスイッチ部材を当接させて、操作部の内面側より外面側に向けてスイッチ部材に設けられた取付孔を貫通し固定用部材に設けたネジ部に螺合するネジ部材によって、指掛け部材とスイッチ部材との間に操作部を挟み込んで固定するような構造が用いられる。
【0006】
前記従来の構成では、指掛け部材は円形であり、操作部のケーシングに対して回転自在となっている。このため、固定用部材とスイッチ部材とをネジ固定する際には、固定用部材のネジ部とスイッチ部材の取付孔の位置を一致させるために、指掛け部材を回転させてネジ部と取付孔の位置決め作業を行う必要があった。この位置決め作業は目視で行うものであり、精度が出し難く、組立作業が難しいという問題点があった。また、ネジ部を締め込んで固定するときに、指掛け部材が回転してしまい方向が定まらなくなるおそれがあり、所望の方向に正しく取り付けることが容易でなく、組立性が良くない問題点があった。また、指掛け部材を円形ではない楕円形の形状にした場合、指掛け部の押圧操作がしやすい方向としにくい方向とができてしまい、指掛け部の操作性が悪くなる。なお、円形の場合は、どの方向から押圧しても操作性は同一である。
【0007】
また、指掛け部材はゴム部材と台座が一体に形成されており、ケーシングに設けた埋設孔に埋設して設けられている。埋設孔の底面には当接面が形成され、台座が当接するようになっている。ゴム部材は台座の外周部全周に設けられ、このゴム部材には埋設孔よりも大きく形成された突起部が全周に設けてある。従って、指掛け部材を埋設孔に嵌め込むと、指掛け部材の外周部と埋設孔の内周面の間で前記突起部が潰されて水密部を形成するようになっており、これにより指掛け部材とケーシングとの水密状態を保っている。
【0008】
このような従来の構成において、指掛け部材の回転方向の位置決めを行うために、指掛け部材の周囲のケーシングの一部を突出させて位置決め用突起部を設け、指掛け部材の台座に前記突起部と係合する係合部を設けるようにすると、ゴム部材の外周に設けた突起部が埋設孔からはみ出してしまい、突起部が十分に潰されずに、水密部が小さくなって水密が十分にとれなくなるおそれがある。
【0009】
水密を確保するために係合部を形成した上に水密部を形成するようにすると、係合部を形成した分だけ埋設孔を深くする必要がある。この場合、台座の当接面の強度を保つために埋設孔を深くした分だけケーシングの肉厚を厚くする必要が生じ、操作部が大型化して重くなり操作性が悪化する問題点が生じる。また、台座も係合部を形成した厚さ分だけ大きく重くなり、指掛け部材の高さが高くなるため、押釦装置の操作性が悪化すると共に、押釦装置が大型化してしまい、押釦装置の配設スペースが多く必要となる。
【0010】
また、指掛け部材とスイッチ部材の固定をネジ部材によって行う構成では、指掛け部材にはネジ部材と螺合する固定用部材を設ける必要があり、その取付作業も必要となる。よってこの構成では、部品点数が増えると共に構造が複雑であり、押釦装置を小型に構成できず、組立作業が煩雑となると共に、組立工費や部品代が多くかかり安価にできない問題点がある。
【0011】
一方、固定用部材を設けずに台座にネジ固定部を設けて、スイッチ部材とネジ固定する構成とした場合は、十分な強度を有するようにネジ固定部を形成しようとすると、ネジ固定部の長さが長くなり、台座を厚くする必要がある。しかし、台座を厚くすると台座の重量が増し、操作部が重くなるため、操作部の操作性が悪化する問題点がある。
【0012】
ところで、操作者は内視鏡の操作部を把持した状態で押釦装置を操作するようにしている。ここで、内視鏡を把持し易くし操作性を向上させるために内視鏡操作部を小型化すると、押釦装置を設けるスペースも小さくなり押釦装置を設けることが難しくなる。これを解決するために、指掛け部および押圧部の中心軸とスイッチ部の中心軸とを偏心させて設ける構成が考えられる。
【0013】
押釦装置を押し易くし操作性を向上させるには、指掛け部の高さを高くしてどのような方向からも押せるようにするのが良いが、このようにすると、指掛け部に設けた押圧部が長くなる。押圧部が長くなると、指掛け部を斜め方向から押圧した際に指掛け部で生じるずれが押圧部によって増幅され、スイッチを作動させる作動板からずれてしまいスイッチが作動しないおそれがある。従って、スイッチの小型化のために指掛け部の中心軸とスイッチの作動板の中心軸とを偏心させて設けた構成では、スイッチが押し難い問題点がある。
【0014】
また、従来の押釦装置の構成では、指掛け部は下側の一部が操作部のケーシングに埋設されて固定されているが、内部のスイッチ部は操作部内面より内側に突出して設けられている。よってこの構成では、スイッチ部により操作部内の収容スペースが消費されるため、操作部の小型化を行ったり、操作部内に新しい機構を設けようとしたときに障害となる場合があった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように、従来の押釦装置の構成では、操作する指が触れる指掛け部は、あらゆる方向から押してもスイッチを作動できるように、円柱形状に形成して操作部の外面に突設し操作性を良くすると共に、内視鏡の洗浄に際してスイッチの水密性を確保するために、指掛け部の下部の外周全周にゴム部材の突起部を設けている。そして、指掛け部の下部に設けられるスイッチ部を操作部の内部に収納している。この押釦装置を操作部に固定する際には、指掛け部材の底部とスイッチ部とをネジで結合して、このネジを締め込むことで、操作部の外殻部材(ケーシング)を内外両側から挟み込んでいた。
【0016】
押釦装置は操作部において正しい方向に取り付ける必要があるが、指掛け部材は円柱形状であるため、従来の構成ではネジを締め込んで固定するときに指掛け部材が回転してしまい方向が定まらなくなるおそれがあり、組立性が良くない問題点があった。これを解決するために、操作部の外殻部材に指掛け部の位置決め部を突設すると、この位置決め部と嵌合するための凹部を指掛け部の下部に設けなければならず、ゴム部材の水密性が損なわれてしまうおそれがある。
【0017】
本発明は、これらの事情に鑑みてなされたもので、組み立て作業性が良好で、かつ水密性を損なうことのない内視鏡用押釦装置を提供することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明による内視鏡用押釦装置は、内視鏡の操作部に設けられ、該内視鏡に係る操作指示を行う内視鏡用押釦装置において、前記操作部の外殻部材の内部に設けられ前記内視鏡に係る操作指示のスイッチング動作を行うスイッチ部と、前記スイッチ部の上部を覆うもので押圧することにより前記スイッチ部を操作する指掛け部とを有し、前記指掛け部は、上部に設けられ、弾性を有する前記外殻部材との間で水密を保つ押圧部材と下部に設けた前記外殻部材の外表面に当接する当接部材とを一体的に形成して構成され、前記外殻部材に設けたスイッチ取付孔の一部の水密に保たれる部位に係止部を穿設し、前記当接部材の少なくとも一部には、前記係止部に係合されて前記外殻部材との位置決めを行うと共に、前記スイッチ部との位置決めを行う突出部が形成されることを特徴とする。
【0019】
【作用】
前記構成において、内視鏡用押釦装置は、指掛け部の底部を操作部の外殻部材の外表面に当接させ、指掛け部の当接部材に設けた突出部を外殻部材の係止部に係合させた状態で、指掛け部とスイッチ部とが外殻部材に取付固定される。
【0020】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1は本発明の一実施例に係る内視鏡を備えた電子内視鏡装置の全体構成を示すブロック図である。
【0021】
電子内視鏡装置は、体腔内に挿入し観察や処置を行う内視鏡1と、この内視鏡1に照明光を供給する光源装置2と、内視鏡1から伝送された映像信号を処理するビデオプロセッサ3とを備えて主要部が構成されている。本実施例は、挿入部先端部に撮像手段を備えた電子式の内視鏡を用いた構成となっている。また、ビデオプロセッサ3で信号処理された映像信号による被写体像を表示するモニタ4、映像信号を記録再生するVTR5、映像信号により被写体の像を印字するビデオプリンタ6、映像信号を記録する大容量の記憶装置であるビデオディスク7等が設けられ、ビデオプロセッサ3に接続されている。
【0022】
内視鏡1は、把持部を兼ねた操作部8と、操作部8に連設され体腔内に挿入される細長の挿入部9と、操作部8の側方へ延設され内部にライトガイドや信号ケーブルを配したユニバーサルコード10とを有して構成され、ユニバーサルコード10の端部にはコネクタ11が設けられている。内視鏡1は、コネクタ11を介して光源装置2と接続され、コネクタ11の側部より延出した信号ケーブル12を介してビデオプロセッサ3と電気的に接続されている。
【0023】
内視鏡の挿入部9は、軟性の可撓管で挿入部本体が構成されており、先端側に複数の湾曲管が連結されてなる湾曲可能な湾曲部13が連設され、湾曲部13の先端に撮像光学系や照明光学系等を配設した先端部14が設けられている。挿入部9基端側の操作部8との接続部には、挿入部9が根元部分で折れて破損するのを防止する折れ止め部15が設けられている。
【0024】
操作部8には、湾曲操作部16が突出して設けられており、この湾曲操作部16を術者が操作することにより、内部に設けられた湾曲機構を介して湾曲部13を遠隔的に湾曲させ、先端部14の向きを上下左右方向に変更できるようになっている。
【0025】
湾曲操作部16は、上下方向の湾曲操作を行うための第1の操作手段24と、左右方向の湾曲操作を行うための第2の操作手段25と、第1の操作手段24の固定/解除操作を行うための第1の固定操作手段26と、第2の操作手段25の固定/解除操作を行うための第2の固定操作手段27とを有して構成されている。第1の固定操作手段26の操作レバー端部には操作ツマミ28が、第2の固定操作手段27の上面部には操作ツマミ29がそれぞれ設けられている。
【0026】
また、操作部8には各種操作指示を行うための押釦装置として複数のスイッチが設けられている。
【0027】
操作部8の外観構成を拡大して示した図を図2ないし図5に示す。図2は操作部8を湾曲操作部16正面側の側方から見た全体構成を示し、図3はユニバーサルコード10接続部側の側方から見た操作スイッチ部近傍の構成を示し、図4は湾曲操作部16側面側の側方から見た操作スイッチ部近傍の構成を示し、図5は操作部8の端部方向から見た操作スイッチ部近傍の構成を示したものである。
【0028】
操作部8の湾曲操作部16近傍の側面部には第1のスイッチとしてのスイッチ17と第2のスイッチとしてのスイッチ18がそれぞれ対向した面に設けられており、さらに操作部8の頭部、即ち操作部8の挿入部9と反対側の端部には台形状の操作スイッチ部19が設けられ、この操作スイッチ部19の側面部には第3のスイッチとしてのスイッチ20と第4のスイッチとしてのスイッチ21が隣り合った面にそれぞれ設けられている。スイッチ21は、操作者から向かって(図4に示す方向)操作スイッチ部19の左側面に、スイッチ20は、操作スイッチ部19の手前の傾斜面にそれぞれ配置されている。また、スイッチ18は、スイッチ20が配設された傾斜面の延長面上に配置されている。
【0029】
前記スイッチ17,18,20,21は、ビデオプロセッサ3を介してVTR5、ビデオプリンタ6、ビデオディスク7等前述の周辺機器の遠隔操作を行ったり、ビデオプロセッサ3を遠隔操作し、画像のフリーズ及びレリーズや測光モード等の制御とかモニタ4に出力される画面サイズの変更などの動作指示を行えるようになっており、その機能は内視鏡1やビデオプロセッサ3により自由に選択できるようになっている。このとき、スイッチ17,18は図2に示すように操作部8を把持したままで操作でき、スイッチ20,21に比べて操作性が良いので、使用頻度の高い機能である写真撮影(レリーズ)や画像の一時停止(フリーズ)などを選択しスイッチ17,18に割り当てても良い。
【0030】
ここで、スイッチ17は、どの方向から押圧されても機能するように、押釦部分が上面から見て円形状に形成されている。一方、スイッチ18,20,21は押釦部分が上面から見て長円形状に形成されており、スイッチ18は挿入部中心軸方向に長く、スイッチ20,21は挿入部中心軸と垂直な方向に長くなっている。スイッチ20,21を長円形状にすることにより、操作スイッチ部19の小型化が可能となり、スイッチ20,21をより挿入部側へ寄せて配置することができる。すなわち、図3に示すようにスイッチ21は左手人差し指22で、スイッチ20は左手親指23でそれぞれ押圧し易い位置に配設することができる。
【0031】
また、操作者がスイッチ20を押し込み操作する際には、操作する左手親指23がスイッチ18の上方にも位置するため、スイッチ18に触れてしまうおそれがある。そこでスイッチ18は、図4に示すように、スイッチ20を操作する際に操作指が接触し難く、かつスイッチ20を操作し易いように操作部長手方向と垂直な方向の幅を狭くし、一方スイッチ18の操作性を損なわないよう操作部長手方向の長さを長くした長円形状に形成している。また、スイッチ20の操作性向上のため、スイッチの高さはスイッチ20を高くスイッチ18をスイッチ20よりも低く設定し、スイッチ18が邪魔にならないようにすると共に、スイッチ20を押圧する際にスイッチ18に触れて誤作動しないようにし、操作時の不具合を無くしている。
【0032】
スイッチ17,18,20,21の外表面には、他のスイッチと区別するための識別記号が記されている。本実施例では、スイッチ17には“1”、スイッチ18には“4”、スイッチ20には“3”、スイッチ21には“2”の各識別記号がそれぞれ記されている。なおこれらの識別記号は数字に限らず、アルファベットやローマ数字等のその他の物と区別できる記号ならば何でも良く、また印刷,彫り込み,突起等のどのような方法で示されていても良い。
【0033】
次に、第1のスイッチとしてのスイッチ17の詳細構成を図6ないし図12に示す。図6はスイッチ17を上方から見た上面図、図7は図6のA−A線断面図、図8は図6のB−B線断面図である。
【0034】
スイッチ17は、操作部8を形成する外殻部材としてのケーシング本体30に配設固定され、スイッチ本体31が内蔵されたスイッチ部としてのスイッチ部材32と、実際に操作を行う際に指で触れて操作する指掛け部としての操作部材33とから構成されている。
【0035】
操作部材33は、押し込み操作を行う押圧部材を構成するシリコンゴム等の弾性樹脂からなる略円柱形状のゴムカバー34と、このゴムカバー34の基端部に一体的に形成された当接部材としての台座35と、後述するロッド部材36の上端部の周囲を囲むようゴムカバー34の上端部内側に一体的に形成されている円筒状の囲い部材37とを有して構成されている。ゴムカバー34の外表面には、前述したように識別記号として“1”が表示された識別番号38が設けられている。
【0036】
台座35の下部には、突出部を構成する角柱状の2つの係合部39,40が下方へ突出して設けられ、これらの係合部39,40には下端に開口した雌ネジ部からなる固定ネジ部41がそれぞれ設けられている。このとき、係合部39,40は、台座35の中心に対して偏心した位置に設けられている。
【0037】
スイッチ部材32は、平板状のスイッチ台42の上面に配設したスイッチ本体31と、このスイッチ本体31の上側に位置しスイッチ本体上部に設けられた作動板43と当接して作動板43を押圧する棒状のロッド部材36と、このロッド部材36の下端に形成された係止フランジ44を保持してロッド部材36の抜けを防止すると共にスイッチ本体31を収容するスイッチ受け45とを有して構成されている。
【0038】
図9はスイッチ台42の平面図、図10はスイッチ受け45を上方から見た上面図、図11はスイッチ本体31を収納した状態でのスイッチ受け45を下方から見た下面図、図12はケーシング本体30に設けられるスイッチ取付孔の上面図をそれぞれ示したものである。
【0039】
スイッチ本体31の下面には位置決め突起46が2ケ所設けられ、この位置決め突起46に対応してスイッチ台42には位置決め孔47が2ケ所設けられており、位置決め突起46が位置決め孔47に係合することでスイッチ本体31がスイッチ台42上で位置決めされて接着によりスイッチ台42に一体的に取り付け固定される。このスイッチ台42及びスイッチ本体31の上側がスイッチ受け45により覆われる。
【0040】
スイッチ受け45内部には、下面側から上面側に向けて一段ずつ小径となったスイッチ本体収納部48,作動板収納部49,ロッド収納部50が連通して設けられており、これらの収納部にスイッチ本体31及びロッド部材36の下端側が収納される。
【0041】
スイッチ台42及びスイッチ受け45の両端部には、それぞれ位置合わせ孔51,52が2ケ所設けられており、これらの位置合わせ孔51,52の位置を一致させることによってスイッチ台42とスイッチ受け45は位置合わせされ、接着により固定される。スイッチ受け45両端部の位置合わせ孔52の周囲は、角穴状に切り欠かれた係止溝59が設けられ、台座35の係合部39,40が係合するようになっている。
【0042】
スイッチ受け45の下面側部には、スイッチ本体31下面両側部に突設された接点53,54がぶつからないように接点溝55,56が形成されている。スイッチ本体31側面の対向する2面にそれぞれ2ケ所ずつ設けられた接点53,54のうち、接点54は使用しないため途中で切断されている。接点54側の接点溝56は短絡のおそれがないため連通した一つの溝部となっているが、接点53側の接点溝55は接点ごとに個別に形成され、接点同士の短絡やリード線の結線に伴う短絡を防止している。
【0043】
スイッチ受け45上側の作動板収納部49には、作動板43,ロッド部材36の係止フランジ44,押さえ板57が収納されている。ロッド部材36の上端側はロッド収納部50を突き抜けて上方に突出し、囲い部材37内側まで延在している。
【0044】
ロッド収納部50は作動板収納部49よりも小径に形成されているため、これらの間の段部には係止面58が形成される。この係止面58に押さえ板57が当接し、ロッド部材36の係止フランジ44が押さえ板57及び係止面58で係止されており、ロッド部材36下端部が作動板収納部49より上方へ抜けないようになっている。
【0045】
ケーシング本体30には、図12に示すようにスイッチ取付孔60が設けられている。スイッチ取付孔60は、大径孔61と小径孔62による2段の孔からなり、小径孔62の周縁部には両端が対向して切り欠かれた一対の係止孔63,64が形成され、係止部を構成している。小径孔62及び係止孔63,64は大径孔61の中心に対して偏心して設けられている。また、大径孔61と小径孔62の段差により当接面65が形成されている。
【0046】
前記当接面65には、図8に示すように台座35の下端面が当接するようになっており、これによりケーシング本体30に対する操作部材33の深さ方向の位置出しができる。また、係止孔63,64に台座35の下端より突出した係合部39,40が嵌め込まれることで、両者は回転不能に係合し、ケーシング本体30に対する回転方向の位置出しができる。
【0047】
このとき、係止孔63,64及び係合部39,40は、大径孔61及び台座35の中心に対してそれぞれ偏心しているため、係合部39が係止孔63に、係合部40が係止孔64にそれぞれ嵌合するよう位置が決定する。よって、操作部材33はケーシング本体30に対して一定の方向にのみ嵌合し、逆方向には嵌合しないようになっているため、操作部材33に示される識別番号38の向きを気にすることなく正しい向きに取り付けることができ、組み立て性が良好である。
【0048】
スイッチ取付孔60の係止孔63,64に嵌合し挿入された台座35の係合部39,40は、さらにスイッチ受け45の係止溝59と嵌合し、これにより操作部材33とスイッチ部材32の位置決めがなされる。このとき、係合部39,40の固定ネジ部41とスイッチ台42及びスイッチ受け45の位置合わせ孔51,52との位置が一致し、この状態でスイッチ台42下端側より固定ビス66によって固定される。この構成により、操作部材33とスイッチ部材32は組み付けるだけで位置決め固定することができ、手間がかかる位置決め作業を特別に行う必要がない。
【0049】
従って、本構成によれば、スイッチ部材32と操作部材33との固定が一度に容易にできるため、組み立て作業性が良く、また固定用の部材を少なくすることができ、コンパクトで簡単かつ安価に組み立てることができる。
【0050】
このとき図8に示すように、ケーシング本体30に対して、外側の当接面65には台座35の下端面が当接し、ケーシング本体30の内面67にはスイッチ受け45の外側上端面68の角部が当接しており、ケーシング本体30をスイッチ部材32と操作部材33とで両側から挟み込む構造となっている。このようにケーシング本体30を挟み込むことにより、スイッチ部材32と操作部材33とは強固に固定される。
【0051】
なお、台座35の係合部39,40をスイッチ受け45へ固定する手段は、固定ビス66による構造に限らず、図13や図14に示すような手段を用いても良い。
【0052】
図13は台座35とスイッチ受け45との固定手段の第1の変形例を示したものである。この例は、台座35の係合部39,40とスイッチ受け45の係止溝59とを係合させ、これらの間を接着剤69によって接着固定した構成となっている。
【0053】
この構成においても、前述の構成と同様に、操作部材33とスイッチ部材32を組み付けるだけで一度に位置決めし固定することができるため、組立作業性が良好であり、また固定用部材も少なく簡単な構造であるため、小型でかつ安価に構成できる。また、固定ビス等のネジ部材も必要としないので、より簡単な構造にできる。
【0054】
図14は台座35とスイッチ受け45との固定手段の第2の変形例を示したものである。この例は、スイッチ受け45の係止溝59の側面に係止凸部70を設け、一方台座35の係合部39,40の側面に係止凸部70と係合する係合凹部71を設け、両者を係合固定した構成となっている。前記係止凸部70及び係合凹部71は、ケーシング本体30の当接面65と台座35の下端面とが当接し、ケーシング本体30の内面67とスイッチ受け45の外側上端面68とが当接したときに、相対する位置に設けられている。
【0055】
第2の変形例では、係合部39,40を設けた台座35は、弾性を有する樹脂材料であるPEEK,PSU,PP,PA,POM,PE,PBT,PPS,PS,SAN,ABS,PMMA,PC,PPO,PETなどで形成されている。
【0056】
台座35の係合部39,40をスイッチ受け45の係止溝59に嵌め込んでいくと、係合部39,40の下端部が係止凸部70に当接し、係合部39,40が押し広げられるように弾性変形しつつ係止凸部70を乗り越え、係合凹部71が係止凸部70と合ったときに係合部39,40の変形が元に戻り、係合凹部71と係止凸部70とが係合する。これにより、操作部材33とスイッチ部材32との固定ができる。なお、係合部39,40の下端部には傾斜面を設けているため、係止凸部70に当接したときに引っかかり等がなくスムーズに係合部39,40が変形するようになっている。
【0057】
この構成においても、第1の変形例と同様に、操作部材33とスイッチ部材32を組み付けるだけで一度に位置決めし固定することができるため、組立作業性が良好であり、また固定用部材も少なく固定ビス等のネジ部材も必要としないので、より簡単な構造にでき、小型でかつ安価に構成できる。また、接着剤を充填したり固定ビスを取り付ける作業を省略することができるため、さらに取付作業を簡略化できる。
【0058】
なお、係合部39,40及び係止溝59において、係合用の凸部と凹部を逆に設けても同様の効果が得られる。
【0059】
操作部材33におけるゴムカバー34の内側には、囲い部材37の内部にロッド部材36の上端部と対向して押圧部73が突出形成されている。ゴムカバー34に加えられたスイッチ操作力は、ゴムカバー34の押圧部73からロッド部材36に伝えられ、さらにロッド部材36の下端部から作動板43に伝えられることにより、作動板43が押されてスイッチ本体31はスイッチオンの信号を出力する。この信号がリード線74を介してビデオプロセッサ3等に送られる。
【0060】
また、ゴムカバー34の側面方向から力が加えられたときには、ロッド部材36が傾斜するが、ロッド部材36の上端部が囲い部材37により保持されるので、スイッチ操作力はロッド部材36の下端部まで伝えられ、前記と同様に作動板43に伝えられて押圧される。
【0061】
このようにロッド部材36が傾斜したときは、ロッド部材36の下端部は係止フランジ44の角部と押さえ板57とが当接することにより支持される。このとき、ロッド部材36よりも押さえ板57の材質を同じかもしくは硬い材料で形成することにより、当接時に押さえ板57が削れることがなくロッド部材36の作動に影響を与えない。なお、押さえ板57を設ける代わりにスイッチ受け45の係止面58とロッド部材36とを上述の硬さの関係に形成することにより、押さえ板57を省略することができる。
【0062】
前述したように、スイッチ本体31はケーシング本体30のスイッチ取付孔60の中心に対して偏心して設けられており、これに対応させて本実施例では、図8に示すように、操作部材33におけるゴムカバー34の中心軸75とスイッチ部材32におけるスイッチ本体31の中心軸76とを一致させずに、両者をずらして設けてある。しかし、操作部材33内部のロッド部材36,押圧部73,囲い部材37の中心軸はスイッチ本体31の中心軸76と一致させるようにしている。操作部材33の中心軸とスイッチ本体31の中心軸とを偏心させることにより、スイッチを配設するスペースを小さくでき、スイッチ及び操作部を小型化できる。
【0063】
この構成により、ゴムカバー34を真っ直ぐに押し込んだとき、押圧力はロッド部材36には縦の力と横の力が合わさった斜めの力となって伝わるが、横の力に対しては囲い部材37が、縦の力には押圧部73がそれぞれ機能して押圧力を受けるため、スイッチの作動に問題は生じない。また、操作部材33の押圧部73及びロッド部材36の中心軸とスイッチ本体31の中心軸とが一致しているため、ロッド部材36がスイッチ本体31の作動板43からずれることなく、誤動作のおそれがない。
【0064】
従って操作部材の中心軸とスイッチ本体の中心軸とを偏心させて設けた構成においても、ゴムカバー34に加えた力がロッド部材36を介してスイッチ本体31の作動板43に確実に伝達されるため、操作性良くスイッチ操作を行うことができる。
【0065】
また、ゴムカバー34の下端部外周には全周に渡って突起部77が形成されている。操作部材33は、ケーシング本体30に設けられたスイッチ取付孔60の大径孔61にゴムカバー34下端部が嵌入されて図7及び図8のように組み付けられ、前述のように台座35の下端面が当接面65に当接している。ケーシング本体30と操作部材33との間は、前記突起部77の外径よりも大径孔61の内径が小径となっているため、操作部材33がケーシング本体30に組み付いた状態では、ゴムカバー34の突起部77が押しつぶされて変形して大径孔61の側面に圧接しており、これによりスイッチ17の水密が保たれている。
【0066】
ケーシング本体30は、操作者が把持し易いように外表面が曲面で形成されているため、スイッチ取付孔60の肉厚が薄い部分などでは前記突起部77が大径孔61の側面と十分当接せずに変形しない部分が存在し、水密が保てない場合がある。そこで、本実施例では図5及び図8に示すように、操作部材33の周囲のケーシング本体30を全周に渡って盛り上げた盛り上げ部78を形成することにより、突起部77全周が必ず変形するようにしている。これにより、水密を確実に保ちつつケーシング本体の外表面を曲面に形成することが可能であり、操作性を向上できる。
【0067】
図15は、ロッド部材を設けずに構成した操作部材の変形例を示したものである。
【0068】
この変形例の操作部材80は、ゴムカバー81の内側にカバーと一体に突出形成された押圧部82を有して構成されており、押圧部82の外周部には押圧部82の変形を防止するための補強筒83が設けられている。
【0069】
前述の実施例と同様に、ゴムカバー81の中心軸84と押圧部82の中心軸85とが偏心した位置に押圧部82を設けると共に、スイッチ本体31及び作動板43と押圧部82とは同心に設けている。
【0070】
この構成では、ゴムカバー81に加えられた力は、押圧部82を介してスイッチ本体31の作動板43に伝達され、スイッチ操作がなされる。このとき、ゴムカバー81と押圧部82は一体に形成されているので、ゴムカバー81に加わった押圧力は押圧部82に確実に伝わる。また、押圧部82とスイッチ本体31とは同心に設けられているため、押圧部82の端部が作動板43から外れることなく、押圧部82に加わった力は作動板43へ確実に伝達される。よって本変形例の構成においても、ゴムカバー81に加えた力が押圧部82を介してスイッチ本体31の作動板43に確実に伝えられるため、操作性良くスイッチ操作を行うことができる。
【0071】
次に、第2のスイッチとしてのスイッチ18の詳細構成を図16ないし図22に示す。図16はスイッチ18を上方から見た上面図、図17は図16のA−A線断面図、図18は図16のB−B線断面図である。
【0072】
スイッチ18は、スイッチ17と同様に操作部8のケーシング本体30に配設固定され、スイッチ本体91が内蔵されたスイッチ部材92と、実際に操作を行う際に指で触れて操作する操作部材93とから構成されている。
【0073】
操作部材93は、押し込み操作を行うシリコンゴム等の弾性樹脂からなるゴムカバー94と、このゴムカバー94の基端部に一体的に形成された台座95とを有して構成されている。スイッチ18は、前述したようにスイッチ20との操作性を考慮して、上方から見て幅Wが狭く長さLが長くなった長円形状となっており、ゴムカバー94は略長円柱状に形成されている。また、ゴムカバー94の外表面には、前述したように識別記号として“4”が表示された識別番号96が設けられている。
【0074】
台座95の下部には、角柱状の2つの係合部97,98が下方へ突出して設けられている。これらの係合部97,98のうち、前記識別番号96の上側にあたる係合部98を長く形成することにより、組み立てるときの上下方向を明確にして組み立て性を向上させている。
【0075】
また、ゴムカバー94の下部には、図18に示すように前記係合部97,98と同じ方向に突出した突出部99が形成されている。
【0076】
スイッチ部材92は、スイッチ本体91と、このスイッチ本体91を搭載するスイッチ受け台100とを有して構成されている。
【0077】
図19はスイッチ部材92を下方から見た下面図、図20は操作部材93を下方から見た下面図、図21はケーシング本体30に設けられるスイッチ取付孔の上面図をそれぞれ示したものである。また、図17における切り欠き部Xは図19のC−C線断面を、図19における切り欠き部Yは図17のD−D線断面をそれぞれ示したものであり、図22は図17のE−E線断面図である。
【0078】
スイッチ本体91の下面には位置決め突起101が2ケ所設けられ、この位置決め突起101に対応してスイッチ受け台100には位置決め孔102が2ケ所設けられており、位置決め突起101が位置決め孔102に係合することでスイッチ本体91がスイッチ受け台100上で位置決めされて、スイッチ本体91とスイッチ受け台100とが一体的に取り付け固定される。
【0079】
スイッチ受け台100は、スイッチ本体91の下面側部に突設された接点103と接触し短絡による誤動作を防止するため、接点103に対して逃げを設けて形成されている。スイッチ受け台100の両端部には、台座95の係合部97,98と係合する係止切り欠き104が設けられている。
【0080】
ケーシング本体30には、図21に示すようにスイッチ取付孔105が設けられている。スイッチ取付孔105は、大径孔106と大径孔106より小径のスイッチ本体孔107による2段の孔からなり、スイッチ本体孔107の周縁部には両端が対向して切り欠かれた一対の係止孔108が形成されている。また、大径孔106とスイッチ本体孔107の段差により当接面109が形成されている。
【0081】
前記当接面109には、図18に示すように台座95の下端面110が当接するようになっており、これによりケーシング本体30に対する操作部材93の深さ方向の位置出しができる。また、台座95の下端より突出した係合部97,98が係止孔108を通りスイッチ受け台100の係止切り欠き104に嵌まり込むことで、操作部材93とスイッチ部材92との位置決めがなされる。
【0082】
また、操作部材93とスイッチ部材92が組み付いたとき、ゴムカバー94の突出部99が変形しつつ下端面でスイッチ本体91の上端面を押さえ付けてスイッチ本体91の位置を固定するようになっている。このため、スイッチ本体91とスイッチ受け台100とは接着等で固定する必要はなく、組み立ての手間が省け、組み立て性が良好である。
【0083】
台座95の係合部97,98の側部には、図22に示すようにV字形状の切り欠き溝111が設けられており、係合部97,98はスイッチ受け台100の側面より止めネジ112によって固定される。これにより、スイッチ部材92のスイッチ受け台100と操作部材93の台座95とが固定される。
【0084】
前記止めネジ112は、先端が円錐形状をした当接面113を有しており、螺合していくと切り欠き溝111に当接するようになっている。切り欠き溝111は止めネジ112の当接面113と同一形状となっているため、当接面113が切り欠き溝111の片側斜面全面に当接する。
【0085】
よって、止めネジ112を螺合していくと当接面113が切り欠き溝111の下側斜面に当接し、さらにねじ込むと切り欠き溝111が下方に移動しようとするので、操作部材93はケーシング本体30側に引き込まれる。
【0086】
この構成により、スイッチ部材92と操作部材93との固定が一度に容易にできるため、組み立て作業性が良く、また固定用の部材を少なくすることができ、コンパクトで簡単かつ安価に組み立てることができる。また、固定する際に操作部材93をケーシング本体30内部に引き込む構造であるため、スイッチ受け台100の外側上端面114とケーシング本体30の内面115との当接部、及びケーシング本体30外側の当接面109と台座95の下端面110との当接部が圧接されて当接がより強固になる。
【0087】
このとき図17及び図18に示すように、ケーシング本体30に対して、外側の当接面109には台座95の下端面110が当接し、ケーシング本体30の内面115にはスイッチ受け台100の外側上端面114が当接しており、ケーシング本体30をスイッチ部材92と操作部材93とで両側から挟み込む構造となっている。このようにケーシング本体30を挟み込むことにより、スイッチ部材92と操作部材93とは強固に固定される。
【0088】
なお、台座95の係合部97,98とスイッチ受け台100との固定手段は、図22の構成に限らず、図23や図24に示すような手段を用いても良い。
【0089】
図23は台座95とスイッチ受け台100との固定手段の第1の変形例を示したものである。この例は、係合部97,98の側部には切り欠き溝の代わりに固定ネジ部116を設け、スイッチ受け台100の側面部に固定ビス117が貫通する固定孔118を設けて、固定ビス117により固定した構成となっている。
【0090】
この構成では、スイッチ受け台100の側面より固定ビス117を挿入してねじ込んでいくと、固定ビス117が固定孔118を貫通して係合部97,98の固定ネジ部116に螺合する。これにより、台座95とスイッチ受け台100とが固定される。
【0091】
この構成においても、前述の構成と同様に、スイッチ部材92と操作部材93との固定が一度に容易にできるため、組み立て作業性が良好であり、また固定用の部材を少なくすることができ、コンパクトで簡単かつ安価に組み立てることができる。
【0092】
図24は台座95とスイッチ受け台100との固定手段の第2の変形例を示したものである。この例は、第1の変形例における固定ネジ部116の代わりに係合部97,98にも固定孔119を設けてスイッチ受け台100の固定孔118と連通するようにし、固定ビス117の代わりに固定ピン120を設けた構成となっている。
【0093】
この構成では、スイッチ受け台100の側面より固定ピン120を挿入すると、固定ピン120が固定孔118を貫通して嵌挿され、係合部97,98の固定孔119に嵌入する。そして、スイッチ受け台100の固定孔118の開口部より接着剤121を充填し、接着剤121により固定ピン120をスイッチ受け台100に固定することで、台座95とスイッチ受け台100とが固定される。
【0094】
この構成においても、第1の変形例と同様に、スイッチ部材92と操作部材93との固定が一度に容易にできるため、組み立て作業性が良好であり、また固定用の部材を少なくすることができ、コンパクトで簡単かつ安価に組み立てることができる。
【0095】
なお第2の変形例において、係合部97,98の固定孔119は貫通孔でも良く、この場合は係合部97,98の側面からも接着剤を充填することによって固定ピン120をより強固に固定できる。
【0096】
また、係合部97,98の固定孔119はV字形状をした切り欠き溝を代わりに用いても良く、この場合、固定ピン120の先端形状を円錐状に形成すれば、固定時に係合部97,98をケーシング本体30の内部方向に引き込むことができ、図22の構成と同様にスイッチ受け台100の外側上端面114とケーシング本体30の内面115との当接、及びケーシング本体30外側の当接面109と台座95の下端面110との当接がより強固になる。
【0097】
操作部材93におけるゴムカバー94の内側には、スイッチ本体91上面部の作動板122と対向して押圧部123が突出形成されており、この押圧部123の外周部には押圧部123の変形を防止するための金属製の補強枠124が設けられている。
【0098】
ゴムカバー94に加えられたスイッチ操作力は、ゴムカバー94の押圧部123により、押圧部123の下端部から作動板122に伝えられることにより、作動板122が押されてスイッチ本体91はスイッチオンの信号を出力する。この信号がリード線125を介してビデオプロセッサ3等に送られる。
【0099】
また、ゴムカバー94の側周部には傾斜面126が形成されているが、この傾斜面126にスイッチ操作力が加えられたときには、押圧部123は上端側が斜めに移動しながら作動板122に力を伝えることができ、前記と同様に作動板122が押圧される。
【0100】
従って、ゴムカバー94に加えた力が押圧部123を介してスイッチ本体91の作動板122に確実に伝達されるため、操作性良くスイッチ操作を行うことができ、押圧部123が作動板122に触れることなく横にスライドして作動板122から外れ、スイッチ本体91が機能しなくなるおそれを防止できる。このとき、押圧部123の外周の補強枠124によって、押圧部材123の変形をなくし確実に作動板122へ力を伝達するようにしている。
【0101】
また、ゴムカバー94の下端部外周には全周に渡って突起部127が形成されている。操作部材93は、ケーシング本体30に設けられたスイッチ取付孔105の大径孔106にゴムカバー94下端部が嵌入されて組み付けられている。ケーシング本体30と操作部材93との間は、前記突起部127の外径よりも大径孔106の内径が小径となっているため、操作部材93がケーシング本体30に組み付いた状態では、ゴムカバー94の突起部127が押しつぶされて変形して大径孔106の側面に圧接しており、これによりスイッチ18の水密が保たれている。
【0102】
このとき、スイッチ受け台100に保持されたスイッチ本体91は、上側の一部がケーシング本体30に設けられたスイッチ取付孔105のスイッチ本体孔107に埋設している。従ってこの構成によれば、押釦装置の小型化ができ、ケーシング本体30内面に対しスイッチ本体91の内側への張り出しが少ないため、ケーシング本体30の内部スペースを有効に利用することができる。
【0103】
図25及び図26はケーシング本体にスイッチ本体を埋設した構成の変形例を示したものである。
【0104】
図25に示す第1の変形例では、スイッチ本体孔107の内面側にスイッチ本体孔107より大径のスイッチ受け台孔128が形成されており、このスイッチ受け台孔128にスイッチ受け台100の一部が収納されてケーシング本体30に埋設している。この構成では、ケーシング本体30内面に対しスイッチ本体91の内側への張り出しをさらに少なくすることができるため、ケーシング本体30の内部スペースを有効に利用でき、さらに押釦装置を小型化できる。
【0105】
図26に示す第2の変形例では、スイッチ本体孔107の代わりに大径孔106の内面側にスイッチ本体孔107より大径のスイッチ受け台孔129が形成されており、このスイッチ受け台孔129にスイッチ受け台100が嵌合し、スイッチ受け台孔129にスイッチ受け台100の一部及びスイッチ本体91が収納されてケーシング本体30に埋設している。
【0106】
この構成では、第1の変形例と同様に、ケーシング本体30内面に対しスイッチ本体91の内側への張り出しをさらに少なくすることができ、ケーシング本体30の内部スペースを有効に利用できる。また、スイッチ本体孔とスイッチ受け台孔を別々に設ける必要がないので、ケーシング本体30の加工性が良好である。
【0107】
次に、操作スイッチ部19の詳細構成を図27ないし図31に示す。図27は操作スイッチ部19の操作部長手方向断面図、図28は図27のA−A線断面図、図29は図27のB−B線断面図、図30は図27のC−C線断面図、図31はスイッチ部外装カバー内に設けられる補強リブ部の詳細断面図であり、(a)は図29のD−D線断面図、(b)は図29のE−E線断面図である。
【0108】
操作スイッチ部19に配設されたスイッチ21は、図27に示すように、台座130の上側周囲に一体的に形成されたゴム等の弾性部材からなるゴムカバー131と、ゴムカバー131の内面に一体的に突設された押圧部132と、押圧部132の変形防止部材として押圧部132に外嵌された補強枠133とを有して構成されている。押圧部132の先端部は球面状に形成されている。台座130の下部には、スイッチ固定部材136に固定されたスイッチ本体135が配設されている。
【0109】
押圧部132の中心軸134とスイッチ本体135の中心軸137とはある所定の角度を持った関係となるように押圧部132及びスイッチ本体135が配置されている。
【0110】
ここで、スイッチ本体135の中心軸137と押圧部132の中心軸134との位置関係について図32を参照して説明する。
【0111】
図32において、左側はスイッチ本体の中心軸137と押圧部の中心軸134とが平行かまたは一致している場合を示し、右側はスイッチ本体の中心軸137と押圧部の中心軸134とが所定の角度を持つ場合を示している。前者の場合のスイッチ本体135の下端からゴムカバー131の上端までの高さh1 と、後者の場合のスイッチ本体135の下端からゴムカバー131の上端までの高さh2 とを比べると、h1 >h2 となる。
【0112】
従って、スイッチ本体の中心軸137と押圧部の中心軸134とが平行でなくある角度を持つように配置することにより、スイッチ21の配設スペースを小さくでき、このことは操作スイッチ部19の小型化に大きく貢献する。
【0113】
このようにスイッチ本体135の中心軸137と押圧部132の中心軸134とが角度を持つように配置すると、押圧部132の先端端面とスイッチ本体135の作動板138の上端面とは平行ではなくなる。この場合、押圧部132の先端端面が平面であると、スイッチ21を押し込んだとき、押圧部132が作動板138に対して均一な押圧力を与えないため、作動感を悪化させたり、作動板138の耐久性に悪影響を与えるおそれがある。
【0114】
そこで、本実施例では押圧部132の先端端面を球面状にすることにより、作動感や耐久性を損なうことなく、操作スイッチ部19の小型化ができる。
【0115】
押圧部132の変形例を図33に示す。この変形例は、先端端面を作動板138と平行な平面に形成した押圧部132aが設けられている。このように押圧部の先端端面を作動板と平行な平面とした場合においても、前述の球面状に形成した場合と同様の効果が得られる。
【0116】
図28に示すスイッチ20は、スイッチ21と同様に構成されて操作スイッチ部19に配設されており、内部にスイッチ本体140が設けられスイッチ固定部材136に固定されている。
【0117】
スイッチ20及び21は、スイッチ部外装カバー139の内壁とスイッチ固定部材136の外壁との間に台座130の端部を挟み込むことにより固定されている。この構成により、台座130をビスで固定したり、固定ナットで引き込むなどの作業を行うことなく、スイッチを簡単に組み込むことができる。
【0118】
スイッチ部外装カバー139の内壁の天井部には、複数の補強リブ141が平行に設けられており、この補強リブ141と係合するようにスイッチ固定部材136にはリブ係合部142が設けられている。また、図27及び図29に示すように、スイッチ部外装カバー139下部の内側壁全域にも所定の間隔毎に補強リブ143が設けられている。
【0119】
スイッチ部外装カバー139の内壁とスイッチ固定部材136の外壁とは、補強リブ141とリブ係合部142を含めて、全面が接着剤で固定されている。
【0120】
スイッチ部外装カバー139は樹脂成形部品からなっており、成形加工上、厚肉にすることができないため、外力による耐久性に乏しい問題点がある。そこで本実施例では、スイッチ部外装カバー139の内側に充実部材としてスイッチ固定部材136を設け、スイッチ部外装カバー139とスイッチ固定部材136を接着剤で固定すると共に、補強リブ141,143を設けることによって、外力に対する耐久性を向上させている。
【0121】
操作部本体外装カバーとしてのケーシング本体30の操作スイッチ部19側の端部には、環状壁144が延出して設けられており、この環状壁144とスイッチ部外装カバー139下端部の内周面との間にはOリング等からなる水密パッキン145が介装されている。そして、スイッチ部外装カバー139の内周全域に設けられた補強リブ143のリブ底面146が水密パッキン145の環状壁144からの外れ防止の機能を果たしている。
【0122】
また、前記補強リブ143の中には、操作部8と操作スイッチ部19とのねじれを防止するためのねじれ防止用リブ147と、操作部8と操作スイッチ部19の位置(挿入部軸と垂直方向の位置)を決めるための位置決め用リブ148とが設置されている。
【0123】
ねじれ防止用リブ147は、図29及び図30の(a)に示すように、環状壁144のリブ係合溝149と係合することにより、スイッチ部外装カバー139の回転方向の動きが規制され、操作部8と操作スイッチ部19のねじれを防止している。
【0124】
位置決め用リブ148は、下方に位置決め用突出部150が突出形成されており、図28及び図30の(b)に示すように、対応する2ケ所の環状壁144に寸法精度のきびしい位置決め用穴151を設け、これに位置決め用突出部150が嵌入する構造となっている。
【0125】
前記スイッチ本体135,140は、図30に示すように、スイッチ固定部材136のスイッチ固定溝152に挿入され、接着剤によって固定されている。図29に示すように、スイッチ本体135に接続されるリード線153は、スイッチリード154の延出方向と垂直に配置されてスイッチリード154と接続されている。一方、スイッチ本体140に接続されるリード線155は、イッチリード156の延出方向とほぼ同方向に配置されてスイッチリード156と接続されている。
【0126】
リード線153,155は、リード線固定ボス157とリード線固定用突出部158との間に介挿されてリード線挿入穴159に誘導され、中間部が接着剤によってスイッチ固定部材底面160に固定される。
【0127】
リード線153,155が操作スイッチ部19内で複雑に屈曲していたり、リード線同士が交差していると、配線作業が困難となる。そこで本実施例では、上記構造を用いることで、複雑なリード線の屈曲とか、リード線同士の交差がない状態で容易に配線作業ができる。また、操作スイッチ部19を操作部8に接続するときにリード線153,155が操作部本体側へ引っ張り込まれる場合があるが、リード線153,155は途中がスイッチ固定部材底面160に接着固定されているため、リード線153,155とスイッチリード154,156の接続部に直接応力が加わることはなく、破損等のおそれなく組立てることができる。
【0128】
スイッチ部外装カバー139の内側天井部には、スイッチ部固定ナット161がスイッチ部外装カバー139の成形時に同時に埋め込まれており、スイッチ固定部材136には、スイッチ部固定ナット161のネジ中心軸に合わせてスイッチ部固定ネジ162を挿通するネジ挿入孔が設けられている。操作スイッチ部19は、スイッチ固定部材136とケーシング本体30との間に固定ネジ突当て板163を介在させ、操作部本体側からスイッチ部固定ネジ162を挿入してスイッチ部固定ナット161に螺合させることにより、操作部8に固定している。
【0129】
スイッチ固定部材136の中にスイッチ部固定ナット161を配設する構成では操作スイッチ部19が大型化してしまうが、本実施例のようにスイッチ部外装カバー139と一体的にスイッチ部固定ナット161を設けることにより、操作スイッチ部19を小型化できる。また、スイッチ部外装カバー139の天井部分に金属部材を介在させることにより、操作スイッチ部19の天井部の強度を向上させることができる。
【0130】
以上説明したように、本実施例の構成によるスイッチは、操作部のケーシング本体に設けられたスイッチ取り付け用の貫通孔の円周部に、中心を挟んで対向する2箇所の係止孔を貫通孔と連通して設け、この係止孔に操作部材の台座の底部に突設した係合部を係合させ、この係合部とスイッチ部材とを固定することで、操作部材とスイッチ部材とでケーシング本体を挟み込みスイッチ全体を固定するようにしている。
【0131】
この構成によれば、取付固定時にスイッチの回転方向位置は自然に決定されるため、操作部材等の位置決め作業が不要であり、取り付け時の手間が省け容易に固定することができ、組立作業性が良好である。また、位置決め機構を設けることで操作部材が大型化したりケーシングが大型化、厚肉化することを防ぐことができ、操作性や水密性を損なうおそれを防止できる。また、本構成では、スイッチを構成する部品数が少なく、組み立てが簡単であり、スイッチ及びスイッチを含む操作部を小型化することができる。
【0132】
次に、湾曲操作部16の構成を以下に説明する。
【0133】
内視鏡の操作部に設けられる湾曲操作装置は、例えば実公昭63−9282号公報に示されるように、固定軸に対し筒状の湾曲操作部材が嵌挿され、この湾曲操作部材に取り付けた操作ノブを回転することで挿入部先端の湾曲機構を操作するような構成が一般に用いられている。このような湾曲操作装置には、操作ノブに回転抵抗を付加させるブレーキ機構が設けられている。このブレーキ機構は、摩擦部材を押圧する押圧部材のねじ込み量により抵抗量が変化する構成となっている。また、ブレーキ機構を操作する操作ノブは、回転操作量が規制されており、この操作量は前記押圧部材に設けられた規制ピンが回転規制部材に設けた規制溝により可動範囲を規制されることで決定される。
【0134】
前記回転規制部材は、固定軸に固定された調整板により固定されるが、このとき回転規制部材と調整板とは波状の噛み合い部が噛み合うことで固定され、噛み合い部の数だけ押圧部材の位置は調整可能となっている。さらに、回転規制部材には規制溝が複数設けてあり、規制溝をn個設けた場合、その配設ピッチは前記噛み合い部の配設ピッチの1/nとしている。従ってこの構成では、押圧部材の位置は、(噛み合い部の数)×n 箇所で調整可能である。
【0135】
このような構成のブレーキ機構を組み立てるには、まず押圧部材を摩擦力が適正となる位置になるようねじ込み調節した後、前記押圧部材に設けた規制ピンが適正な位置になるよう規制溝の位置出しを行い、回転規制部材を固定するといった方法が用いられる。
【0136】
しかし、前記構成では、押圧部材の位置出しを行うと、押圧部材と一体である規制ピンの位置は決まってしまうため、この位置に合うように、噛み合い部の調整と、複数ある規制溝の選択を行う必要があり、作業が面倒である。特に、噛み合い部の数は多ければ多いほど押圧部材の位置の微妙な調整が可能であり、機能上望ましいが、その分噛み合い部の調整が難しくなり、調整作業に手間がかかってしまい、組立作業性が悪くなる問題点がある。
【0137】
そこで、以下の実施例において、組み立てが簡単で作業性良く、押圧部材の位置の微妙な調整が可能なブレーキ機構を有する湾曲操作装置の構成を示す。
【0138】
図34は湾曲操作部16の全体の詳細構成を示した断面図である。
【0139】
操作部8を形成するケーシング本体30には、基板170が固定されて配設されており、この基板170には固定軸171の基端部が固定されている。この固定軸171の他端側は、ケーシング本体30に設けられた通孔172から外部に突出している。
【0140】
固定軸171には、第1の操作手段24と第2の操作手段25が、それぞれの操作手段に設けられた第1のスリーブ173,第2のスリーブ174により回動自在に順次外嵌されている。第1のスリーブ173には第1のスプロケット175が、第2のスリーブ174には第2のスプロケット176が、それぞれ回転方向に一体的に動くように取り付けられている。第1のスリーブ173,第2のスリーブ174にはそれぞれ係合爪177,178が設けられ、この係合爪177,178が第1のスプロケット175,第2のスプロケット176に設けられた係合溝179,180にそれぞれ係合することにより、第1および第2のスリーブ173,174と第1および第2のスプロケット175,176とが固定される。前記第1および第2のスプロケット175,176には、両端に湾曲ワイヤが連結されたチェーン(共に図示しない)がそれぞれ噛合固定されている。
【0141】
このとき前記第1および第2のスプロケット175,176は、第1および第2の操作手段24,25が回転方向の中央位置となったときの第1および第2の係合爪177,178と係合する位置に、第1および第2の係合溝179,180がそれぞれ位置するように保持されており、前記チェーンは湾曲ワイヤの連結部が第1および第2のスプロケット175,176に対し均等な位置になるよう取り付けられる。
【0142】
前記チェーンに連結された4本の湾曲ワイヤは、挿入部9内を挿通されて先端側が湾曲部13に連結されており、湾曲部13は、第1のスプロケット175が回転すると上下に湾曲し、第2のスプロケット176が回転すると左右に湾曲するようになっている。
【0143】
図35に第1の操作手段24を含む湾曲操作部16の基端部を拡大して示す。
【0144】
ケーシング本体30の通孔172には、ケーシング本体を挟み込むように取り付けられた支持軸181と支持軸固定部材182とからなる支持部材183が設けられている。この支持部材183は、基板170を覆うカバー184に一端を固定され前記第1および第2のスリーブ173,174が内嵌している軸受185を内嵌・支持している。
【0145】
前記支持軸181と支持軸固定部材182とは、ネジ部186により締め付け固定されるが、ケーシング本体30を完全に挟み込むものではなく、支持軸181と支持軸固定部材182同士が当接面187で当接し、ケーシング本体30に対し密接せずにガタを有して取り付けられている。従って、軸受185の位置と通孔172の位置がずれていても支持部材183をずらすことによって組み付け可能であり、支持部材183により寸法のばらつきを吸収することができる。
【0146】
また、支持軸181の下端部上面には、ケーシング本体30との間の水密を保つOリング188が設けられ、軸受185の外周部には、支持軸181との間の水密を保つOリング189が設けられている。
【0147】
支持軸固定部材182の外周のケーシング本体30には、ケーシング本体30を盛り上げたケーシング被覆部190が形成されており、このケーシング被覆部190で支持軸固定部材182を覆い、外観上ケーシング本体30のみで構成しているようにし、支持部材183を外部と絶縁している。
【0148】
第1の操作手段24の構成を図35ないし図37を参照して以下に説明する。図36は第1の操作手段の内部構造の分解図、図37は第1の操作手段の上面から見た構成を一部切り欠いて示した説明図である。
【0149】
第1の操作手段24は、操作者が把持して操作する第1の操作ノブ191を有して構成され、この第1の操作ノブ191により操作手段の上部外表面が形成されている。第1の操作手段24の内部上側には、第1の操作ノブ191の下部に収容部材192が設けられており、1ケ以上のスリーブ固定ビス193によって第1のスリーブ173と固定され、円筒状の収容室194を形成している。
【0150】
収容室194には、上面に摩擦板195が固定された摩擦部材196と、この摩擦部材196を上方に付勢・支持するように屈曲した板バネ197とが、収容部材192の内周および第1のスリーブ173の外周に嵌合して設けられ、これらの下部が内周面に内周スプライン198を有する支持板199によって支持されている。前記摩擦板195,摩擦部材196,板バネ197,支持板199は、収容部材192の外周面に形成されたネジ部200と螺合する環状の調整部材201によって収容室194に保持収容されている。
【0151】
前記調整部材201と支持板199の間には、例えばPTFE等の摺動抵抗の少ない樹脂からなる摺動部材202が挟まれた状態で、調整部材201が螺着している。
【0152】
前記摩擦板195は樹脂成形されたもので、摩擦板195と摩擦部材196との間は両面テープ203等によって固定され、摩擦板195と摩擦部材196とが一体的に回転するようになっている。摩擦部材196には軸方向(上下方向)に突出した2つの係合爪204が設けられており、この係合爪204と支持板199の内周部に形成された係合孔205とが噛み合い係合することにより、摩擦部材196と支持板199は一体的に回転するようになっている。即ち、摩擦板195と支持板199とが一体的に回動するように構成されている。
【0153】
したがって、調整部材201を収容部材192にねじ込むと支持板199が上昇し、板バネ197が摩擦部材196を付勢する力が増大するので、摩擦部材196上に設けられた摩擦板195と収容室194の上壁面との圧接力が増大する。即ち、調整部材201を回転操作することによって、摩擦板195による収容部材192との摩擦力を任意に調節できる。
【0154】
支持板199の下側には、取付板206と、この取付板206の下側に位置するブレーキ軸207とからなるブレーキ機構208が、第1のスリーブ173に回動自在に嵌合し取り付けられている。取付板206とブレーキ軸207との当接面にはそれぞれに段差部209が形成されており、この段差部209が略嵌合することによって、ブレーキ軸207と取付板206とが第1のスリーブ173への取り付け時に位置ずれを起こすことを防止している。取付板206は、第1のスリーブ173へ取り付けられた後は、第1のスリーブ173の上端部に延出して設けた円柱状の係止壁210によって、第1のスリーブ173の軸方向以外の動きが規制される。
【0155】
取付板206上面と第1のスリーブ173の係止壁210下面との間には、PTFE等の滑り性のよい樹脂からなる滑り板211が設けてあり、取付板206が上方に動いたときに第1のスリーブ173と摩擦し、削れることを防止している。
【0156】
また図37に示すように、取付板206の外周面には、突起212が設けられていると共に、帯状の係止バネ213と付勢バネ214とが一端を固定ビス215により固着されて設けられている。図37における切り欠き部Aは、ブレーキ機構208の組付構成を示したものである。ブレーキ軸207の上面で前記取付板206の径方向の外方には係合凹部216を有する規制部材217がブレーキ軸207の下側から貫通するネジ218によりネジ止め固定され、規制部材217の係合凹部216に取付板206の突起212が係合している。従って、ブレーキ軸207は、前記突起212が係合凹部216の一端から他端に当接するまでの間の範囲で回動することができる。
【0157】
ブレーキ軸207の上面には、係止バネ213及び付勢バネ214の自由端側に対応する位置に係止バネ213及び付勢バネ214と当接するようそれぞれピン219が立設されている。このピン219は、図35に示すようにブレーキ軸207に対して下方から上方に貫通してブレーキ軸207にネジ止め固定されている。
【0158】
そして、前記収容部材192の上側外周には、外観上の上面と側面が一体に形成された、凹部のない連続する滑らかな面で構成された第1の操作ノブ191が嵌着される。このとき、図35及び図37に示すように、第1の操作ノブ191の内周面に形成されたノブ係合凸部220と収容部材192の外周面に形成されたノブ係合溝221とが係合し回転方向に係止しており、また、前記スリーブ固定ビス193が収容部材192からはみ出した部分と第1の操作ノブ191の内周面に形成されたノブ係合凹部223とが係合し回転方向に係止していることにより、第1の操作ノブ191を回転させたとき、収容部材192および第1のスリーブ173は第1の操作ノブ191と一体的に回転するようになっている。
【0159】
また図37に示すように、第1の操作ノブ191の内周部には、軸方向に円弧状に突出し、ノリギリ状に形成されたスプライン凸部224が設けられている。一方、摩擦板195の摩擦力を調整する調整部材201の外周部には、外周スプライン225が設けられており、第1の操作ノブ191と収容部材192とが嵌着した際、外周スプライン225がスプライン凸部224と係合するようになっている。
【0160】
従って、第1の操作ノブ191,収容部材192,調整部材201が一体的に構成されるため、調整部材201のネジ部200が緩むことがなく、摩擦板195と収容室194の上壁面との圧接力、即ち摩擦力は一定に保持される。また、調整部材201のねじ込み量は、外周スプライン225とスプライン凸部224のスプラインのピッチ幅と同じ1/12回転ごとに変化するようになっており、調整部材201により1/12回転ごとに摩擦力の調整ができる。
【0161】
前記第1の操作ノブ191の下側には第1の下カバー227が係合し取り付け固定されている。第1の操作ノブ191の裏面には肉抜凹部226が形成されており、第1の下カバー227は、第1のスリーブ173に嵌着されたブレーキ機構208が脱落しないよう保持しつつ、前記肉抜凹部226を被覆するように取り付けられている。ブレーキ軸207と第1の下カバー227との間はOリング228が設けられて水密に保たれている。
【0162】
そして、前記ブレーキ軸207の下面には、第1の固定操作手段26の操作レバー229が固定ビス230によって一体的に取り付けられており、この操作レバー229の回動操作によって、ブレーキ軸207を回動できるようになっている。固定ビス230の頭部には接着剤249が充填されて固定されている。
【0163】
操作レバー229の先端部には樹脂製の操作ツマミ28が接着固定され、操作レバー229の中間部には熱収縮チューブ231が被覆され、また操作レバー229の基端部の円形部には下側に樹脂製のレバー被覆部材232が固定ビス233によってネジ固定されており、熱収縮チューブ231,レバー被覆部材232,操作ツマミ28はそれぞれ重なり合って操作レバー229に取り付けられ、電気的に絶縁構造となっている。なお、操作レバー229は、ケーシング本体30の外観形状に沿った形状に折り曲げられて形成されており、ケーシング本体30と一体でコンパクトな印象を与えている。
【0164】
前記第1の下カバー227の外周端部にはシール溝234が形成されており、このシール溝234には第1の下カバー227と外観形状が同じ略5角形の星形形状で断面がOリングと同一であるシール部材235が配設され、シール部材235により第1の下カバー227と第1の操作ノブ191との間を水密に保っている。
【0165】
また、図35及び図37に示すように、シール溝234の上方には軸方向に向かって突出した複数の抑え板係止突起236が全周にわたって設けられており、この抑え板係止突起236に係合するよう抑え板237が取り付けられている。なお図37において、切り欠き部Bは第1の下カバー227内部の構成を、切り欠き部Cは第1の操作ノブ191の内面の構成をそれぞれ示したものである。抑え板237は、前記抑え板係止突起236と相対する位置に設けられた抑え板係止孔238を有し、かつシール溝234を覆うような形状に形成されており、第1の下カバー227に係止することによって、シール部材235がシール溝234から脱落するのを防止している。
【0166】
このとき、抑え板係止孔238は抑え板係止突起236よりも小さく形成され、その周囲には切り込み239によって切り込み爪240が形成されており、抑え板係止孔238が抑え板係止突起236に係合し装着されるとき、切り込み爪240が変形して抑え板係止突起236に食い込むような構成であり、この機構により抑え板237は第1の下カバー227に固定される。
【0167】
上述したように、第1の操作手段24は、肉抜凹部226を上にした状態での第1の操作ノブ191の上に、収容部材192,摩擦板195,摩擦部材196,板バネ197,支持板199,摺動部材202,調整部材201,ブレーキ機構208が順次積み上げられて組み立てられる構成となっている。
【0168】
また、第1の操作ノブ191の肉抜凹部226には、略三角形形状をした凹部を有する接着凹部241がノブの突出部毎に軸方向に向かって5ケ所突出して設けられており、一方、第1の下カバー227の内面には同様に略三角形形状をした接着凸部242が軸方向に向かって突出して設けられている。前記接着凸部242が接着剤を充填した接着凹部241に嵌挿されることで、第1の下カバー227と第1の操作ノブ191とが固定されている。このとき、第1の下カバー227と第1の操作ノブ191は、接着凸部242の端面が接着凹部241の底面に当接することで軸方向の位置が決定している。
【0169】
なお、接着凹部241と接着凸部242とが接着固定される際に、その内部にできる接着空気層243が接着により密閉されると、接着剤の乾燥のため熱を加えたときに空気が膨張し、乾燥前の接着剤を押しのけて外部に出ようとするため、接着剤が均等に塗布されず接着力が低下するおそれがある。そこで本実施例では、接着凹部241に空気抜き溝244を形成しており、接着空気層243が密閉されない構造としている。
【0170】
以上説明したように、第1の操作手段24は、第1の操作ノブ191,収容部材192,第1のスリーブ173,ブレーキ機構208,第1の下カバー227が一体となって構成されており、第1の操作手段24の下部に第1の固定操作手段26の操作レバー229が一体に取り付けられている。
【0171】
この第1の操作手段24は、第1のスリーブ173が支持軸181に嵌挿され、第1のスプロケット175に第1のスリーブ173が係合することにより操作部8に固定される。
【0172】
このとき、ブレーキ機構208のブレーキ軸207は軸受185に回動自在に外嵌している。一方、図37に示すように、取付板206の内周部には角孔形状をした係合孔245が設けられ、軸受185の外周部には角柱形状をした係合軸246が設けられており、取付板206は、内周部の係合孔245が軸受185の係合軸246に係合することにより、軸受185に対して回転不能に取り付けられる。
【0173】
また、前記軸受185とブレーキ軸207との間には2個のOリング247,248が設けられている。このうち、下側のOリング247は、軸受185とブレーキ軸207の間の水密を保つためのOリングであるが、上側のOリング248は、軸受185とブレーキ軸207の摺動回転に抵抗を付加し、回転し難くするためのOリングである。
【0174】
このように構成された第1の操作手段24の第1の操作ノブ191を把持して回転操作することによって、各部が一体的に回動して第1のスプロケット175が回転駆動され、湾曲部13を上下方向に湾曲させることができる。
【0175】
そして、第1の固定操作手段26の操作レバー229を回動させることによって、第1の操作手段24の回動機構を所望の位置で固定/解除することができる。
【0176】
操作レバー229を回動させると、ブレーキ軸207が回動し、これに伴ってピン219が周方向に移動して図37に示す係止バネ213及び付勢バネ214の自由端側を軸中心方向に弾性変形させる。またこのとき、係止バネ213の端部は支持板199の内周スプライン198に係合する。この係合によって、取付板206と支持板199が係合され、支持板199の回転が阻止される。
【0177】
従って、この状態で第1の操作ノブ191を回転させる場合には、摩擦板195と収容部材192内周面との摩擦力が回転の抵抗となる。この摩擦力は前述したように組み立て時などに調整部材201を回転させることによって任意に調整できる。
【0178】
なお、操作レバー229の回転量は、湾曲部13の湾曲角度には無関係であり、絶えず一定の回転量である。よって、異なる湾曲角度を有する種々の内視鏡に本実施例の湾曲操作部16を適用して設けて湾曲操作を行う際に、操作感覚が同一であるので操作性が良好である。
【0179】
また、第1の操作手段24を回転させて湾曲操作を行ったとき、第1の操作ノブ191の回転は第1の下カバー227,Oリング228を介してブレーキ軸207を回転させようとするが、本実施例では前述した抵抗用のOリング248が抵抗となってブレーキ軸207の回転を防止し、いわゆる共回り現象が防止できるようになっている。よって、第1の操作手段24の回転抵抗が自然に付加されたり解除されたりといったブレーキ機構の誤動作が防止でき、第1の操作手段24の操作性を損なうことがない。
【0180】
なお、抵抗用Oリング248は、前述の通りブレーキ軸207の回転に摩擦抵抗を与えるものであるので、複数設けたり、Oリングの潰ししろ・素線径・内径などを大きくすることによって、回転抵抗を増加させることもでき、この場合共回り防止の効果も増す。
【0181】
次に、第1の操作手段24の上側に設けられる第2の操作手段25の構成を図38ないし図42を参照して以下に説明する。図38は第2の操作手段25を含む湾曲操作部16の上部を拡大して示した断面図、図39は第2の操作手段の上面から見た構成を一部切り欠いて示した説明図、図40は固定軸に嵌挿されるパッキンの構成を示す説明図、図41は抜け止め部材の構成を示す斜視図、図42は第2の固定操作手段の内部構成を示す上面図である。
【0182】
第2の操作手段25は、操作者が把持して操作する第2の操作ノブ251を有して構成され、この第2の操作ノブ251により操作手段の上部外表面が形成されている。第2の操作手段25の内部下側には、収容部材252が設けられており、この収容部材252上には、上方に向かって屈曲した環状の板バネ253と、上面に摩擦板254が両面テープ等により一体に固定された支持板255とが順に上下動自在に収容されている。この支持板255には、収容部材252を第2のスリーブ174に取り付けたときに、第2のスリーブ174に設けられたフランジ部256が当接するようになっており、フランジ部256によって板バネ253及び支持板255の抜出が防止されている。
【0183】
摩擦板254の上面側には、圧接部材257が設けられ、第2のスリーブ174に対して回動自在かつ軸方向に上下動自在に嵌挿されている。
【0184】
収容部材252の下面側には第2の下カバー258が設けられ、例えば収容部材252の下面部を円の四方を切り欠いた略方形とし、第2の下カバー258上面部に前記収容部材252下面と嵌合する角溝259を設けることによって、収容部材252と第2の下カバー258とが回転不能に取り付けられている。
【0185】
第2の下カバー258は、下面側より固定部材260によって支持され、この固定部材260の上端部が収容部材252とネジ部261により螺合することによって、収容部材252と固定部材260との間に挟まれ保持・固定される。固定部材260の外周部には、2個のOリング262,263が設けられており、固定部材260と第2の下カバー258,第1の操作ノブ191との間をそれぞれ水密に保っている。
【0186】
また、固定部材260の外周部は、第2の下カバー258の下端部を円周状に盛り上げて突出形成した被覆部264によって覆われており、外部と絶縁されると共に、外観上第2の下カバー258と一体に見えるように構成している。
【0187】
そして、前記圧接部材257の上面側には、中心部に開口部を有し、外観上の上面と側面が一体に形成された、凹部のない連続する滑らかな面で構成された第2の操作ノブ251が設けられ、第2の下カバー258に係合固定される。
【0188】
図39において、切り欠き部Aは第2の操作ノブ251の内面の構成を、切り欠き部Bは第2の下カバー258内部の構成をそれぞれ示したものである。第2の下カバー258の内面には、下カバー外周端部との間に凹状の接着溜まり265を形成する略三角形形状をした接着凸部266がノブの突出部毎に軸方向に向かって6ケ所突出して設けられており、一方、第2の操作ノブ251の内面には同様に略三角形形状をした凹部を有する接着凹部267が軸方向に向かって突出して設けられている。前記接着凹部267が接着溜まり265に接着剤を充填した接着凸部266に嵌挿されることで、第2の下カバー258と第2の操作ノブ251とが固定されている。このとき、第2の下カバー258と第2の操作ノブ251は、接着凸部266の端面が接着凹部267の底面に当接することで上下方向の位置が決定している。
【0189】
前記第2の操作ノブ251と第2の下カバー258は、お互いの外周端部に設けられている爪部268が噛み合うことにより、回転時のずれが防止され、一体的に回転するようになっている。
【0190】
また、第2の下カバー258の外周端部にはシール溝269が形成されており、このシール溝269には第2の下カバー258と外観形状が同じ略6角形の星形形状で断面がOリングと同一であるシール部材270が配設され、シール部材270により第2の下カバー258と第2の操作ノブ251との間を水密に保っている。このとき、第2の操作ノブ251の内側上面には、放射線方向にリブ271が形成されており、前記シール部材270が移動するのを規制している。
【0191】
さらに、第2の下カバー258には、収容部材252の外周部全周にわたり、円柱状のリブ272が軸方向に突出形成されている。このリブ272は、接着凹部267および接着凸部266からはみ出した接着剤が圧接部材257等の部品に付着しないように内部を保護している。
【0192】
以上説明したように、第2の操作手段25は、第2の操作ノブ251,収容部材252,圧接部材257,第2のスリーブ174,第2の下カバー258が一体となって構成されている。
【0193】
この第2の操作手段25は、第2のスリーブ174が固定軸171に嵌挿され、第2のスプロケット176に第2のスリーブ174が係合することにより、前記第1の操作手段24を取り付けた後に操作部8に取り付け固定される。
【0194】
なお、第2のスリーブ174の内周面にはパッキン溝273が形成され、このパッキン溝273にパッキン274が嵌挿されており、パッキン274によって第2のスリーブ174と固定軸171との間に回転抵抗を付加させている。従って、第1の操作手段24を回転させたときに、Oリング263を介して回転駆動力が伝わって第2の操作手段25が回転しようとする共回り現象が発生するが、本実施例ではパッキン274が抵抗となって第2のスリーブ174と固定軸171の間に摩擦抵抗を発生するため、共回り現象を軽減することができる。
【0195】
パッキン274は、図40に示すように、固定軸171と全周で接しないように、内周面275が角孔形状を有して構成されている。このため、パッキン274と固定軸171のと間には通気孔276が形成され、上側に設けられる第2の固定操作手段27の内部の水密確認が行えるようになっている。
【0196】
なお、パッキン274の内周面275の形状は、角孔形状に限らず、三角形とか円形の一部を切り欠いた形状等、通気孔276が形成される形状ならばどのような形状でも構わない。
【0197】
前記第2の操作手段25の第2の操作ノブ251の上側には、固定軸171の上端部に第2の固定操作手段27が取り付けられる。
【0198】
固定軸171には、第2のスリーブ174の上端面に対応した位置から上側に抜け止め軸277が形成されており、この抜け止め軸277の形状は略角柱形状で、固定軸171外径よりも小径となっている。また、固定軸171の抜け止め軸277より上方には、抜け止め軸277よりも小径の右ネジ部278が形成され、さらにその上方には、右ネジ部278よりもさらに小径の左ネジ部279が形成されている。
【0199】
前記抜け止め軸277には、図41に示すような抜け止め部材280が嵌合し取り付けられる。また、図39における切り欠き部Cは抜け止め部材280の組付構成を示したものである。抜け止め部材280は、抜け止め軸277の下端部に形成される段部の抜け止め軸端面281に当接する抜け止め面282を端部に有しており、この抜け止め面282に第2のスリーブ174の上端面が当接することにより、第2のスリーブ174の上方への動きが規制されて第1及び第2の操作手段24,25が固定軸171から抜けるのを防止している。
【0200】
前記抜け止め部材280は、内面に角孔形状をした係合孔283が形成されており、この係合孔283が抜け止め軸277に嵌挿されることにより、抜け止め部材280と固定軸171とが回動不能に係合される。また、抜け止め部材280の外面部の一端には、略角柱形状をした係合部284が形成されている。一方、前記圧接部材257の上部内面には、係合部284に嵌挿できる角孔形状の係合孔285が形成されており、抜け止め部材280を抜け止め軸277に係合させたとき、係合部284と係合孔285とが嵌合し、抜け止め部材280と圧接部材257とが回動不能に係合される。即ち、抜け止め部材280を介して、固定軸171と圧接部材257は回動不能に取り付けられる。
【0201】
また、抜け止め部材280の外面部の他端には、調整ネジ部286が形成されている。この調整ネジ部286の外側には、押圧部材287が回動自在に螺着され、押圧部材287の下端と圧接部材257の上端とが当接するようになっている。この状態からさらに押圧部材287をねじ込むことにより、圧接部材257が下方に押されて圧接部材257の摩擦面288と摩擦板254との摩擦力が増大する。
【0202】
ここで、前記摩擦板254は第2の操作手段25と一体となって固定され、圧接部材257は固定軸171と一体となって取り付けられているので、前記摩擦力は第2の操作手段25の回転抵抗、即ちブレーキ力となる。このブレーキ力は押圧部材287のねじ込み量によって調整することができる。
【0203】
このとき、押圧部材287と圧接部材257との当接面289には、摩擦板254と摩擦面288の摩擦力と同様の強い摩擦力が発生し、押圧部材287を回動する際に大きな抵抗となる。そこで、本実施例ではこのような摩擦抵抗を少なくし押圧部材287の操作をスムーズにするために、当接面289の面精度を上げて形成する。当接面289は鏡面が望ましいが、例えば機械加工の場合、JIS B 0601で定義されている表面粗さである中心線最大高さが6.3μm以下の面としても良い。
【0204】
押圧部材287の周囲には、カバー部材290が接着固定されている。押圧部材287の外周部とカバー部材290の内周部とは図42に示すような歯車状の噛み合い部291により回転不能に係合し、かつ接着面積が大きくなっており、より強固に固定されることにより、第3の下カバー292を形成している。
【0205】
カバー部材290の下端部は、押圧部材287と圧接部材257との当接面289より下側まで延設されて突出部292が形成されており、この突出部292の内周は圧接部材257の上端部に回動自在に外嵌している。突出部292の外周にはOリング293が配設されており、第2の操作ノブ251との間を水密に保っている。
【0206】
前記抜け止め部材280の上側内周には、調整枠294が嵌合しており、この調整枠294は右ネジ部278に螺合し取り付けられる。調整枠294をねじ込んでいくと、調整枠294の下端面と抜け止め部材280の内周部に形成された当接面295とが当接する。この状態からさらに調整枠294をねじ込むと、抜け止め部材280下端の抜け止め面282と固定軸171の抜け止め軸端面281とが当接する。従って、抜け止め部材280は、調整枠294を締め込むことによって、固定軸171との間に挟み込まれて保持・固定されるため、前述した第1および第2の操作手段24,25の抜け止めはより確実に行われる。
【0207】
右ネジ部278の上方の左ネジ部279には、固定ネジ296が螺合し固定されており、この固定ネジ296を締め付けることにより、調整枠294の緩みを防止している。これにより、前記抜け止め部材280の固定もさらに確実となる。また、調整枠294を右ネジに、固定ネジ296を左ネジにしたことにより、調整枠294と固定ネジ296が一緒に回転することがないので、前記緩み防止効果を向上できる。さらに、固定ネジ296には上方から止めネジ297が螺合しており、この止めネジ297が調整枠294の上端部と当接することによって固定ネジ296は上方に付勢されるので、固定ネジ296の左ネジ部279からの緩みは防止される。
【0208】
図42に示すように、調整枠294の上端部は、円盤状の部材が扇状に切り欠かれて回転規制溝298,299が形成されている。押圧部材287の上端部には、上方に開口した固定用ネジ孔300が全周に設けられており、固定用ネジ孔300の一部が回転規制溝298,299より露呈している。回転規制溝298,299のいずれか一方の固定用ネジ孔300の一つには、回動規制ピン301が螺合し固定されている。
【0209】
そして、押圧部材287の上面には、前記第3の下カバー292が回転規制溝298もしくは299の範囲内を回動するときに、その終端部分で回動規制ピン301と弾性的に係合するクリックバネ302が配設されている。
【0210】
前述したように、第2の操作手段25の回転抵抗は、押圧部材287を固定軸171にねじ込んで圧接部材257を押圧し、圧接部材257と摩擦板254とが圧接したときに発生する摩擦力であり、押圧部材287のねじ込み量により調節される。従って本実施例では、押圧部材287を抜け止め部材280の調整ネジ部286にねじ込み、所望する第2の操作手段25の回転抵抗(ブレーキ力)が得られたときに、調整枠294に形成された回転規制溝298,299のいずれか一方の端部に当たる固定用ネジ孔300に回動規制ピン301をねじ込み固定する。
【0211】
このとき、回動規制ピン301は回転規制溝298,299両端部の規制面303,304に突き当たるため、押圧部材287の回転量は回動規制ピン301が規制面303から304に突き当たる範囲となる。これにより、押圧部材287のねじ込み量によって可変である第2の操作手段25の回転抵抗も一定範囲に規制される。
【0212】
本実施例では、固定用ネジ孔300は18ケ所(配設ピッチ20°)設けてあり、押圧部材287のねじ込み量は調整ネジ部286の1/18リードごとに調整ができるようになっている。また、回転規制溝298と299の位置は、固定用ネジ孔300の配設ピッチの1/2ピッチ(10°)分だけずらして設けてあり、回転規制溝298と299のそれぞれにおいて1/18リードごとの調整ができる。従って、回転規制溝298もしくは299のいずれか一方を使用して回動規制ピン301を固定すれば良いので、第2の操作手段25の回転抵抗の調整は調整ネジ部286の1/36リードごとにできることになる。
【0213】
前記構成において、調整枠294を組み付けたとき、その上方より回転規制溝298,299を見ると、回転規制溝298,299を通して、調整枠294の下に位置する押圧部材287に設けた固定用ネジ孔300が確認できる。この回転規制溝298,299内の固定用ネジ孔300に回動規制ピン301を螺合し固定する。
【0214】
このとき、回転規制溝298と299とは固定用ネジ孔300の配設ピッチの1/2だけずらして設けてあるため、回転規制溝に対する固定用ネジ孔300の位置は回転規制溝298と299とでは一致していない。そこで、固定用ネジ孔300が規制面303,304に対して適切な位置にある回転規制溝298もしくは299内の固定用ネジ孔300に回動規制ピン301を取り付ける。
【0215】
本構成によれば、回動規制ピン301の取付位置が一目でわかり、回転規制溝と回動規制ピンの位置出しを行う必要がなく、組立てが簡単である。
【0216】
ここで、回転抵抗の調整幅、即ち押圧部材287の押し込み量Xは、調整ネジ部286のリードをLL、固定用ネジ孔300の数をN(円周上に均等に配設ピッチPで均等に配設されている)、回転規制溝298の数をNN(配設ピッチPPを固定用ネジ孔300の配設ピッチPの1/NNずつずらして設けている)の記号でそれぞれ表したとき、次式で表される。
【0217】
X=LL/(N×NN)
上式より、固定用ネジ孔300が多ければ多いほど(Nが大)、また回転規制溝298の数を増やして配設ピッチを細かくするほど(NNが大)、調整ネジ部286のリードが少なければ少ないほど(LLが小)、回転抵抗の調整幅が小さくなり、ブレーキ力はさらに細かい調整が可能となる。
【0218】
例えば、前述した構成例の数値を代入すると、調整ネジ部286のリードがLL=2、固定用ネジ孔300の数がN=18、配設ピッチがP=20°、回転規制溝298の数がNN=2、配設ピッチがPP=10°の場合は、X=0.06となる。
【0219】
このとき、固定用ネジ孔300を24個(N=24,P=15°)にすると、X=0.042となり、また、回転規制溝298を3ケ所(NN=3,PP=7.5°にすると、X=0.037となり、両者を組み合わせると、X=0.028となり、さらに調整幅が細かくなる。
【0220】
また、回動規制ピン301は、調整ネジ部286が左ネジの場合、上方から見て回転規制溝298,299の左端部に固定すると回転抵抗は最大値となり、右ネジの場合は逆に最小値となる。
【0221】
カバー部材290の上面には、押圧部材287の固定用ネジ孔300と対向する位置に逃げ孔305が固定用ネジ孔300と同数設けてあり、回動規制ピン301を取り付けた際にカバー部材290側に食い込んでもよいように回動規制ピン301の端部を逃げる空間が形成されている。これにより回動規制ピン301を十分螺合させることができ、回動規制ピン301の固定強度が増す。
【0222】
前記第3の下カバー292の上側には、調整枠294等の内部機構の周囲を被覆するためのノブカバー306が設けられ、側周部が固定ビス307によって側方よりカバー部材290にネジ固定されている。これにより、ノブカバー306と第3の下カバー292とは一体に回動するようになっている。第3の下カバー292の側周部にはOリング308が設けられており、第3の下カバー292とノブカバー306はOリング308により水密を保ちながら取り付け固定されている。
【0223】
前記ノブカバー306の上面内壁には、カバー部材290と同様に、押圧部材287の固定用ネジ孔300と対向する位置に逃げ孔309が固定用ネジ孔300と同数設けてあり、回動規制ピン301の上端部を保持している。これにより、回動規制ピン301は上下左右から保持されるので、緩むおそれがなく、かつクリックバネ302と接触したときの強度も増す。
【0224】
前記クリックバネ302は、ノブカバー306の上面内壁の逃げ孔309側部を盛り上げて形成したバネ押さえ部310により上部が規制され、クリックバネ302の脱落が防止されている。
【0225】
なお、ノブカバー306をコンパクトにするため、回動規制ピン301の上端部は細く形成しても良い。回動規制ピン301は、押圧部材287に対しねじ込み固定する構成に限らず、押圧部材287に嵌合する構成のピンとしても良い。この場合、組立てがより簡単になる。
【0226】
そして、ノブカバー306の周囲には、ノブカバー306の上面および側面を被覆するように、第3の操作ノブ311が接着固定されている。これらの第3の操作ノブ311,ノブカバー306,調整枠294等の内部機構,第3の下カバー292が一体となって第2の固定操作手段27が構成されている。
【0227】
前記ノブカバー306と第3の操作ノブ311とは、図42に示すように側周部に設けた歯車状の噛み合い部312が噛み合うことで、互いに回動不能に取り付けられている。これにより、第3の操作ノブ311を回転操作したときに接着剤が剥離して第3の操作ノブ311とノブカバー306との固定が外れてしまい第2の固定操作手段27の操作が不能になるおそれを防止していると共に、噛み合い部312にも接着剤を塗布することで、接着面積を増やし接着力を増している。
【0228】
この第3の操作ノブ311には、第2の固定操作手段27を回動操作し易いように、上部に直線上の突起である操作ツマミ29が設けられている。そして、前記噛み合い部312の噛み合い位置を変更することで、第3の操作ノブ311の回転方向の組み付け位置を任意に設定することができ、操作者の好みに応じた位置に操作ツマミ29を設けることができる。また、第3の操作ノブ311によってノブカバー306側面の固定ビス307が被覆されているため、第2の固定操作手段27の外表面の凹凸がなくなり洗浄が容易である。
【0229】
前述のように構成された第2の操作手段25の第2の操作ノブ251を把持して回転操作することによって、各部が一体的に回動して第2のスプロケット176が回転駆動され、湾曲部13を左右方向に湾曲させることができる。
【0230】
そして、第2の固定操作手段27の第3の操作ノブ311を回動させることによって、第2の操作手段25の回動機構を所望の位置で固定/解除することができる。
【0231】
なお、湾曲操作部16の各操作ノブ及び操作レバーは、上端から第3の操作ノブ311,第2の操作ノブ251,第1の操作ノブ191,操作レバー229の順で外周寸法が大きくなっており、またケーシング本体30に近づくに従い、それぞれ外周方向に大きくなるように構成されている。このように構成することにより、湾曲操作部16を洗浄するとき、洗浄方向が一方向であるためにスムーズに洗浄ができ、また洗浄液の流れが一様であるので水切りがし易く、洗浄性が良好である。
【0232】
前記第1の操作手段24の内部構成の変形例として、第1の操作ノブの回転抵抗力を発生する機構の変形例の構成を図43に示す。この変形例では、第1の操作ノブ191aの内面には、下方に突出した係止部313が設けられている。第1の操作ノブ191aの内部に設けられる収容部材192a及び摩擦板195aには、前記係止部313に相対する位置に係止孔314,315がそれぞれ設けられている。この係止孔314,315に係止部313が嵌挿することで、係止部313によって収容部材192a及び摩擦板195aが係止され、第1の操作ノブ191aと収容部材192a及び摩擦板195aとが一体に固定される。
【0233】
この構成では、第1の操作手段24のブレーキ力を発生する摩擦面316は、摩擦板195aと摩擦部材196とが接触する面に形成される。従って、摩擦板195aと摩擦部材196とを固定するための両面テープなどは不要となり、その分組立作業の手間を軽減できる。
【0234】
また、図44に第1の操作ノブのブレーキ機構の変形例の構成を示す。この変形例では、ブレーキ機構208の取付板206とブレーキ軸207との間にはOリング317が設けられている。取付板206は、内周部の係合孔245が軸受185の係合軸246に係合することにより、軸受185に対して回転不能に固定される。
【0235】
この構成では、第1の操作ノブ191を回転させた際に、第1の操作ノブ191の回転力が第1の下カバー227,Oリング228を介してブレーキ軸207に伝わってブレーキ軸207が回転しようとしたとき、Oリング317が抵抗となりブレーキ軸207の回転が防止される。この場合も前述のOリング248を設けた構成と同様の効果が得られるが、Oリング248よりも径を大きくできるので、抵抗をより大きくできる。
【0236】
次に、第2の固定操作手段における抜け止め部材周辺の構成の変形例を図45に示す。この変形例では、前述した抜け止め部材280と調整枠294が一体に結合した形状の抜け止め318が設けられている。抜け止め318は、内周部に形成された角孔形状の係合孔283aにより抜け止め軸277に回転不能に取り付けられる。このとき、押圧部材287は、あらかじめ調整ネジ部286aにより抜け止め318に螺合しており、一体となって抜け止め軸277に取り付けられる。また、抜け止め318は、左ネジ部279に螺合した固定ネジ296をねじ込んでいくことで、下方へ押し込まれて抜け止め軸端面281と抜け止め面282とが当接し固定軸171に固定される。また、抜け止め318の外面部には略角柱形状をした係合部284aが形成されており、圧接部材257が係合孔285により回転不能に取り付けられる。
【0237】
この構成では、抜け止め部材280と調整枠294が抜け止め318のみに置き換えられ、部品数が1つ減るので、組立作業が軽減される。
【0238】
また本変形例では、第1および第2の操作手段24,25の回転時の共回り現象を防止するために、パッキン274の代わりに第2のスリーブ174と圧接部材257との間にOリング319を設けている。圧接部材257は固定軸171に固定されているので、パッキン274により固定軸171と第2のスリーブ174との間で抵抗を付加する代わりにOリング319により第2のスリーブ174と圧接部材257との間で抵抗を付加しても同様の効果が得られる。この場合、Oリング319の径の方がパッキン274の径よりも大きく接触面が大きくなるため、Oリング319の方が抵抗が大きくなり、共回り防止効果は高くなる。
【0239】
また、圧接部材257の外周部には、カバー部材290と第2の操作ノブ251との間にそれぞれOリング320,321が設けられている。この構成では、第2の操作手段25と第2の固定操作手段27の水密保持をカバー部材290と第2の操作ノブ251との間に設けたOリング293のみで行うのに代えて、カバー部材290,Oリング320,圧接部材257間と、第2の操作ノブ251,Oリング321,圧接部材257間とで別々に、即ち圧接部材257を介して第2の固定操作手段27と第2の操作手段25とで別々に水密保持を行うようにしている。よって、カバー部材290と第2の操作ノブ251の間のOリング293を介して第2の操作手段25と第2の固定操作手段27とが共回りを起こすおそれをなくすことができる。
【0240】
ところで、従来の内視鏡の挿入部の外表面の色は、黒系の色で形成されていた。黒系の色は、体腔内等の明るい場所での視認性は良いが、X線検査室等の暗所では逆に視認性が悪いという問題点がある。そこで、内視鏡の挿入部9を黒系以外の色で形成することによって、暗所でも視認性を良くすることができる。
【0241】
また、内視鏡の挿入部の外表面付着する汚れは、体腔内の血や便であり、色としては赤や茶色系の汚れが多く、これらの汚れが目立ち易い色としては白色や青系の色がある。このうち、白色は変色を起こし易いので、例えば青色,紫色,水色,空色,群青色,瑠璃色,藍色等の青系の色を用いて挿入部9の外表面の色を形成する。このように内視鏡の挿入部9を青系の色で形成することにより、暗所でも視認性良く、かつ、汚れの確認をより行い易く、また洗浄の効果を確認し易くすることができる。よって、内視鏡の汚れの確認や洗浄後の汚れ落ちの確認等の手間を軽減できる。
【0242】
もちろん、青系の色で形成するのは挿入部9に限らず、操作部8やユニバーサルコード10,コネクタ11等、内視鏡1全体を青系の色で形成しても良い。
【0243】
図46は内視鏡1を使用している様子を示したものである。内視鏡使用時には、一般的に、操作者(検査者)341は立った状態で内視鏡1を操作しており、患者(被検査者)342はベッドの上に横たわっている状態である。
【0244】
従って、操作者の手の高さと患者の高さが異なるため、挿入部9は全長にわたって患者の体腔内に挿入されるわけではなく、実際に患者の体腔内に挿入される先端側の有効挿入部351と、患者の体腔内には挿入されない基端側の非挿入部352とを有している。この非挿入部352の基端部が折れ止め部15と連結され、有効挿入部351,非挿入部352が折れ止め部15を介して操作部8と連通している。
【0245】
従来の内視鏡では、挿入部には体腔内に挿入している長さを示すための長さ指標が設けられていたが、実際に挿入可能な長さについての範囲は示されていなかった。なお、実開平2−55912号公報には、長さ指標ではなく挿入の目安となる指標を挿入部に設けた構成例が開示されている。しかし、この指標は使用可能な挿入部の始まり位置を示すものであり、有効挿入部と非挿入部とを区別できるものではない。
【0246】
ところで、挿入部は操作部と異なり、体腔内と直接に接するため、検査終了後の洗浄および消毒は念入りに行われている。ここで、前記非挿入部352および折れ止め部15は、操作部と同様に患者の体腔内には触れない部分であるため、洗浄・消毒は十分に行われていればよく、体腔内に触れる有効挿入部351と同様のより念入りな洗浄・消毒は必要ない。
【0247】
しかしながら、従来の内視鏡では有効挿入部と非挿入部とを区別することができないため、挿入部と操作部の境界の折れ止め部の端部まで挿入部と同様に全体的により念入りな洗浄・消毒が行われ、多くの手間がかかっていた。また、折れ止め部15は、図47に示すように挿入部9との接続部の端部は角部343となっており、この角部343の隅の洗浄・消毒には挿入部以上に手間がかかっていた。
【0248】
そこで、本実施例の内視鏡1は、洗浄時の手間を少なくし、洗浄時の作業性を向上させるために、図48に示すように挿入部9の有効挿入部351と非挿入部352の境界には指標353が設けられている。
【0249】
このように指標353を設けることにより、有効挿入部351と非挿入部352との判別が容易にでき、操作者は洗浄・消毒をより念入りに行う部位(有効挿入部351)と洗浄・消毒が十分に行われていればよい部位(非挿入部352)とを認識できる。従って、指標353で区別されたそれぞれの部位によって、洗浄・消毒時の必要な手間の量がわかり、不必要な手間を省いて洗浄・消毒作業にメリハリをつけることができ、洗浄時の手間を軽減できる。これにより、洗浄時の作業性を向上させることができる。
【0250】
有効挿入部と非挿入部とを区別する手段を設けて洗浄時の作業性を向上させた内視鏡の変形例の構成を以下に示す。
【0251】
図49は有効挿入部と非挿入部とを区別する手段を設けた内視鏡の第1の変形例を示したものである。
【0252】
第1の変形例は、挿入部9に有効挿入部351と非挿入部352との境界を示す指標353と共に、一般的な内視鏡に設けられる挿入長を示す長さ指標354を設け、指標353と長さ指標354の色を変化させたものである。例えば、長さ指標354は汚れが目立ち易い白色や青色系の色とし、指標353は視認性の良い赤色などとする。
【0253】
この例では、有効挿入部351と非挿入部352との判別が容易にできると同時に、指標353と長さ指標354との区別が容易にできるため、誤認識のおそれが無く、操作者は挿入長を容易に確認することができる。
【0254】
図50は有効挿入部と非挿入部とを区別する手段を設けた内視鏡の第2の変形例を示したものである。
【0255】
第2の変形例は、挿入部9の有効挿入部351と非挿入部352の外観色を変化させたものである。有効挿入部351はより念入りに洗浄を行う部位であるため、例えば洗浄時に汚れが目立つように白色や青色系としても良い。
【0256】
この例においても同様に、有効挿入部351と非挿入部352との判別が容易にできるため、洗浄時に不必要に手間をかけることなく部位によって洗浄・消毒作業にメリハリをつけることができ、洗浄時の手間を軽減できる。また、有効挿入部351を白色や青色系とすることで、汚れが目立ち易くなるため、洗浄の際特に洗浄すべき部位を認識できる。なお、色を変化させるのに限らず、模様を変えるようにしても良い。
【0257】
図51は有効挿入部と非挿入部とを区別する手段を設けた内視鏡の第3の変形例を示したものである。
【0258】
第3の変形例は、挿入部9の有効挿入部351と非挿入部352の外観処理を変化させたものである。有効挿入部351は滑りを良くしたコート処理を行って滑らかな面に形成し、非挿入部352はコート処理を行わずに粗い面に形成する。
【0259】
この例においても同様に、有効挿入部351と非挿入部352との判別が容易にできるため、洗浄時に不必要に手間をかけることなく部位によって洗浄・消毒作業にメリハリをつけることができ、洗浄時の手間を軽減できる。また、コート処理を行って滑り性を良くすることで、有効挿入部351は体腔内への挿入時の挿入性が良好になる。
【0260】
図52は有効挿入部と非挿入部とを区別する手段を設けた内視鏡の第4の変形例を示したものである。
【0261】
第4の変形例は、挿入部9の有効挿入部351と非挿入部352の外径を変化させたものである。体腔内に挿入する有効挿入部351は細径に形成し、挿入しない非挿入部352は太径に形成する。
【0262】
この例においても同様に、有効挿入部351と非挿入部352との判別が容易にできるため、洗浄時に不必要に手間をかけることなく部位によって洗浄・消毒作業にメリハリをつけることができ、洗浄時の手間を軽減できる。また、有効挿入部351を細径としたため、患者への挿入性を損なうおそれがない。
【0263】
ここで、図53に折れ止め部15と挿入部9の接続部を拡大して示す。この構成例では、折れ止め部15は、挿入部9に向けて小径になるように傾斜面355を有した円錐形状に形成されている。そして、傾斜面355の傾斜を延長して挿入部9と交わる部分に指標353が設けられており、この指標353よりも基端側(折れ止め部15側)が非挿入部352となっている。
【0264】
このように構成した場合は、洗浄する際に、操作部8から挿入部9側にスポンジ等の洗浄具をずらしたとき、洗浄具は折れ止め部15の傾斜面355に沿って挿入部9に至る。このとき、洗浄具は指標353付近で挿入部9に接する。
【0265】
従って本構成によれば、折れ止め部15の傾斜面の流れに沿って洗浄具を動かすだけで、そのまま洗浄具を有効挿入部351に到達させることができるため、洗浄作業が簡単であり、操作者が指標353を特に意識しなくとも有効挿入部351の見極めが容易にできる。
【0266】
[付記]
以上詳述したように本発明の実施態様によれば、以下のような構成を得ることができる。すなわち、
(1) 内視鏡の操作部に設けられ、該内視鏡に係る操作指示を行う内視鏡用押釦装置において、
前記操作部の外殻部材の内部に設けられ前記内視鏡に係る操作指示のスイッチング動作を行うスイッチ部と、前記スイッチ部の上部を覆うもので押圧することにより前記スイッチ部を操作する指掛け部とを有し、
前記指掛け部を、上部に設けた弾性を有する押圧部材と下部に設けた前記外殻部材の外表面に当接する当接部材とを一体的に形成して構成すると共に、前記外殻部材に設けたスイッチ取付孔の一部に係止部を穿設し、前記当接部材の少なくとも一部に前記係止部に係合する突出部を設けたことを特徴とする内視鏡用押釦装置。
【0267】
(2) 操作部の外殻部材の外表面に当接して設けた指掛け部を有すると共に、スイッチング動作を行うスイッチ部を前記外殻部材の内部に有し、前記スイッチ部を前記指掛け部により操作可能に設けた内視鏡用押釦装置において、
前記指掛け部は、弾性を有する押圧部材と前記外殻部材の外表面に当接する当接面を有する当接部材とを一体的に設けて構成されると共に、前記当接部材は、前記当接面に対して前記外殻部材の内部方向に向けて突出した突出部を有しており、
前記外殻部材の外表面には前記突出部が係合する係止部を穿設し、前記指掛け部の突出部を前記外殻部材の外表面側から前記係止部に係合して設けたことを特徴とする内視鏡用押釦装置。
【0268】
この構成では、指掛け部の操作部外表面との当接部より突出させた突出部を設け、操作部の外殻部材に設けた係止部に係合させて、指掛け部の位置決めを行う。従って、指掛け部の外殻部材への固定時の位置決め作業が簡単にでき、組立作業性が良い。また、指掛け部の大型化や操作部の外殻部材の大型化・厚肉化がなく、操作性・水密性を損なうことがない。
【0269】
(3) 前記突出部の中心軸を前記指掛け部の中心軸に対して偏心して設けたことを特徴とする付記1または2に記載の内視鏡用押釦装置。
【0270】
この構成では、付記2の効果に加えて、突出部を偏心したことによってスイッチ配設方向の位置決め機構が増えるため、位置決めがより簡単にできる。
【0271】
(4) 操作部の外殻部材の外表面に当接して設けた指掛け部を有すると共に、スイッチング動作を行うスイッチ部を前記操作部の内部に有し、前記スイッチ部を前記指掛け部により操作可能に設けた内視鏡用押釦装置において、
前記指掛け部は、弾性を有する押圧部材と前記外殻部材の外表面に当接する当接面を有する当接部材とを一体的に設けて構成されると共に、前記当接部材は、前記当接面に対して前記外殻部材の内部方向に向けて突出した突出部を有しており、
前記スイッチ部は、スイッチング動作を行うスイッチ本体と前記スイッチ本体を保持し前記指掛け部に固定されるスイッチ保持部材とを有して構成され、前記スイッチ保持部材は、前記外殻部材の外表面側より前記突出部が係合する第2の係止部を有しており、
前記指掛け部の突出部を前記外殻部材の外表面側から前記スイッチ保持部材の第2の係止部に係合して設けたことを特徴とする内視鏡用押釦装置。
【0272】
この構成では、指掛け部に操作部外表面との当接部より外殻部材を貫通して突出させた突出部を設け、操作部内面に配設したスイッチ部に設けた第2の係止部に係合させて、指掛け部とスイッチ部の位置決めを行う。従って、指掛け部とスイッチ部の固定時の位置決め作業が簡単にでき、組立作業性が良い。また、指掛け部の大型化や操作部の外殻部材の大型化・厚肉化がなく、操作性・水密性を損なうことがない。
【0273】
(5) 前記スイッチ部は、スイッチング動作を行うスイッチ本体と前記スイッチ本体を保持し前記指掛け部に固定されるスイッチ保持部材とを有して構成され、前記スイッチ保持部材は、前記外殻部材の外表面側より前記突出部が係合する第2の係止部を有しており、
前記指掛け部の突出部を前記外殻部材の外表面側から前記スイッチ保持部材の第2の係止部に係合して設けたことを特徴とする付記1または2に記載の内視鏡用押釦装置。
【0274】
この構成では、指掛け部の操作部外表面との当接部より突出させた突出部を設け、操作部の外殻部材に設けた係止部に係合させて、指掛け部の位置決めを行い、かつ、この突出部を操作部内面に配設したスイッチ部に設けた第2の係止部に係合させて、指掛け部とスイッチ部の位置決めを行う。よって、付記2の効果と付記3の効果を合わせた効果を有する。
【0275】
(6) 前記スイッチ保持部材は、前記外殻部材の内面に当接する第2の当接面を有する付記5に記載の内視鏡用押釦装置。
【0276】
この構成では、指掛け部を操作部外面に当接し、スイッチ部を操作部内面に当接し、指掛け部とスイッチ部の間に操作部を挟み込んで、指掛け部とスイッチ部を固定する。従って、付記2及び付記3の効果に加えて、指掛け部とスイッチ部の組付け時の部品数を削減でき、小型かつ安価で、組立作業性が良い押釦装置を構成できる。
【0277】
(7) 前記スイッチ保持部材に前記突出部を固定する固定手段を設けた付記6に記載の内視鏡用押釦装置。
【0278】
この構成では、指掛け部に操作部外表面との当接部より突出させた突出部を設け、操作部の外殻部材に設けた係止部に係合させて、指掛け部の位置決めを行い、かつ、この突出部を操作部内面に配設したスイッチ部に設けた第2の係止部に係合させて、指掛け部とスイッチ部の位置決めを行うと共に、固定手段により前記突出部を固定する。従って、付記6の効果に加えて、押釦装置を操作部の外殻部材により強固に取付固定できる。
【0279】
(8) 前記固定手段はネジ部材からなり、
前記スイッチ保持部材には、前記外殻部材の内面側より前記外殻部材の外表面側に向けて貫通孔を設けると共に、前記突出部には、前記貫通孔に対向してネジ固定部を設け、
前記ネジ部材を、前記スイッチ保持部材に当接すると共に前記貫通孔に貫通し、前記ネジ固定部に螺合したことを特徴とする付記7に記載の内視鏡用押釦装置。
【0280】
この構成では、ネジ固定部の長さを長くすることができるので、指掛け部とスイッチ部の固定強度を十分に得ることができる。
【0281】
(9) 前記固定手段はネジ部材からなり、
前記スイッチ保持部材には、前記第2の係止部に向けて前記スイッチ保持部材の側面から貫通するように第2のネジ固定部を設けると共に、前記突出部の側面には、前記第2のネジ固定部に対向する第3の係止部を設け、
前記ネジ部材を、前記第2のネジ固定部に螺合し、前記スイッチ保持部材に貫通して前記第3の係止部に楔着したことを特徴とする付記7に記載の内視鏡用押釦装置。
【0282】
この構成では、ネジ固定部の長さを長くすることができるので、指掛け部とスイッチ部の固定強度を十分に得ることができる。また、ネジ固定部の長さを長くした場合でも操作部内部への突出を少なくでき、押釦装置の小型化ができる。
【0283】
(10) 前記ネジ部材は、先端部が円錐形状に形成されると共に、
前記突出部の第3の係止部は、前記ネジ部材の先端部の円錐形状と略同一の凹部で形成される付記9に記載の内視鏡用押釦装置。
【0284】
この構成では、付記9の効果に加えて、ネジ部材を締め付けることにより、突出部と一体の指掛け部が操作部内部方向に引き込まれて、指掛け部が操作部の外殻部材に当接するため、指掛け部の取り付け作業が簡単になると共に、指掛け部の外殻部材への固定強度が増す。
【0285】
(11) 前記第2のネジ固定部を前記ネジ部材が貫通する第2の貫通孔に形成すると共に、
前記第3の係止部を前記ネジ部材が螺合する第3のネジ固定部に形成したことを特徴とする付記9に記載の内視鏡用押釦装置。
【0286】
この構成では、付記8の効果に加えて、スイッチ保持部材がネジ固定されるので、ネジ固定部のガタツキが少なく、指掛け部の固定がより強固になる。
【0287】
(12) 前記ネジ部材を棒状のピン部材で形成すると共に、
前記第3の係止部を前記ピン部材が嵌入または接着されるピン固定孔で形成したことを特徴とする付記10に記載の内視鏡用押釦装置。
【0288】
この構成では、付記8の効果に加えて、固定部材がピン部材で構成されるためネジ部材に比べて安価にでき、また、ネジ固定部の加工が必要なく突出部を設けた当接部材及びスイッチ保持部材も安価に構成できる。
【0289】
(13) 前記固定手段は、前記第2の係止部と前記突出部とを接着してなる付記7に記載の内視鏡用押釦装置。
【0290】
この構成では、付記8の効果に加えて、ネジ等の固定部材を設ける必要が無く、より安価に構成できる。
【0291】
(14) 前記固定手段は、前記第2の係止部と前記突出部とをスナップフィット構造で係合してなる付記7に記載の内視鏡用押釦装置。
【0292】
この構成では、付記7の効果に加えて、ネジ等の固定部材を設ける必要が無く、また接着作業も必要ないため、作業性が良好で、より安価に構成できる。
【0293】
(15) 前記指掛け部の水平方向の断面形状が円形である付記1または2に記載の内視鏡用押釦装置。
【0294】
(16) 固定軸と、
前記固定軸に回転自在に設けた回転部材と、
前記回転部材に1ケ所以上設けた取付部と、
前記取付部に固定される1つの位置決め部材と、
前記固定軸に固定されると共に前記位置決め部材に対向して配設された規制部材と、
前記規制部材に少なくとも1ケ所以上設けられ、前記位置決め部材の回転範囲を規制する回転規制部とを有してなり、
前記回転部材を任意の回転範囲に規制する回転範囲規制機構を備えたことを特徴とする内視鏡用湾曲操作装置。
【0295】
この構成では、固定軸に回転自在に設けた回転部材の上方に、固定軸に対して回転不能に規制部材を固定し、位置決め部材を、規制部材の回転規制部を貫通させて回転部材に複数設けられた取付部に選択的に取り付け、前記回転規制部により位置決め部材の回転量を規制して、前記回転部材の回転位置出しを行う。この構成によれば、組立作業性が良好で、かつ、回転部材の回転位置の微妙な調整が簡単にできる。
【0296】
(17) 前記回転部材は前記固定軸と回転自在に螺合している付記16に記載の内視鏡用湾曲操作装置。
【0297】
この構成では、付記16の効果に加えて、回転部材の固定軸に対する上下方向の位置調整ができる。
【0298】
(18) 前記固定軸に回転自在に設けた操作ノブを有し、
前記操作ノブは、前記操作ノブと一体に回転する第1の摩擦部材と、前記固定軸に固定されかつ前記第1の摩擦部材の上面に摺接する第2の摩擦部材とを有すると共に、前記第2の摩擦部材を前記回転部材の下面に当接して設けたことを特徴とする付記17に記載の内視鏡用湾曲操作装置。
【0299】
この構成では、回転部材の回転量を規制することで、回転部材の上下方向の位置調整ができ、第1の摩擦部材と第2の摩擦部材の摩擦力を調整できる。
【0300】
(19) 操作部の外殻部材の外表面に当接して設けた弾性を有する指掛け部材を有すると共に、前記指掛け部材の内側に設けた伝達部材を介してスイッチング動作を行うスイッチ部材を前記外殻部材の内部に有し、前記スイッチ部材を前記指掛け部材により操作可能に設けた内視鏡用押釦装置において、
前記スイッチ部材は、スイッチング動作を行うスイッチ本体と前記スイッチ本体を保持し前記指掛け部材に固定されるスイッチ保持部材とを有して構成され、前記伝達部材の中心軸と前記スイッチ本体の中心軸とを同心に設けると共に、前記指掛け部材の中心軸と前記伝達部材及び前記スイッチ本体の中心軸とを偏心させたことを特徴とする内視鏡用押釦装置。
【0301】
この構成では、指掛け部材の中心軸とスイッチ本体の中心軸とを偏心して設けることにより、押釦装置の小型化ができ、またこの場合においても、伝達部材の中心軸とスイッチ本体の中心軸とを同心に設けることにより、誤作動を防止できる。
【0302】
(20) 前記伝達部材を前記スイッチ部材と一体に設けた付記19に記載の内視鏡用押釦装置。
【0303】
(21) 前記伝達部材を前記指掛け部材と一体に設けた付記19に記載の内視鏡用押釦装置。
【0304】
(22) 前記伝達部材は、前記指掛け部材と一体に設けた第1の伝達部材と、前記スイッチ部材と一体に設けた第2の伝達部材とからなる付記19に記載の内視鏡用押釦装置。
【0305】
(23) 細長の挿入部と操作者が把持する操作部とを有して構成される内視鏡において、
前記挿入部は、体腔内に挿入される有効挿入部と、体腔内に挿入されない非挿入部とからなることを特徴とする内視鏡。
【0306】
この構成では、挿入部において、実際に体腔内に挿入する有効挿入部と、実際には体腔内に挿入しない有効挿入部と操作部とのつなぎである非挿入部とを区別して設けている。従って、洗浄が十分行われればよい部分(非挿入部)と、より念入りに洗浄する必要がある部分(有効挿入部)とを区別して洗浄できるので、洗浄時の手間を軽減でき、洗浄作業性が良好である。
【0307】
(24) 前記有効挿入部と前記非挿入部とを区別する境界指標を設けたことを特徴とする付記23に記載の内視鏡。
【0308】
この構成では、付記23の効果に加えて、有効挿入部と非挿入部との境界を容易に判別できる。
【0309】
(25) 前記有効挿入部の外観と前記非挿入部の外観とを異なる色で形成したことを特徴とする付記23に記載の内視鏡。
【0310】
この構成では、付記23の効果に加えて、有効挿入部と非挿入部とを一目で判別できる。
【0311】
(26) 前記有効挿入部の外観処理と前記非挿入部の外観処理とを異なるものとしたことを特徴とする付記23に記載の内視鏡。
【0312】
この構成では、付記23の効果に加えて、有効挿入部と非挿入部とが洗浄時に触れただけで判別できる。
【0313】
(27) 前記有効挿入部の外径と前記非挿入部の外径とを異なるものとしたことを特徴とする付記23に記載の内視鏡。
【0314】
この構成では、付記23の効果に加えて、有効挿入部と非挿入部とを一目で判別でき、また洗浄時に触れることでも容易に判別できる。
【0315】
(28) 前記非挿入部の外径を前記有効挿入部の外径よりも大きくした付記27に記載の内視鏡。
【0316】
この構成では、付記27の効果に加えて、有効挿入部の挿入性を損うおそれがない。
【0317】
(29) 前記挿入部と操作部との連設部に、前記挿入部から前記操作部に向け外径が大きくなる円錐形状の傾斜面を有する折れ止め部材を設け、
前記有効挿入部と前記非挿入部との境界を、前記折れ止め部材の前記傾斜面の延長線と前記挿入部の外周面との交点よりも挿入部先端側に配置したことを特徴とする付記23に記載の内視鏡。
【0318】
この構成では、付記23の効果に加えて、洗浄作業を行っているときに、有効挿入部の位置を判別しなくても、折れ止め部材の傾斜面に沿って洗浄すればよいので、より洗浄作業性が良好である。
【0319】
(30) 操作部の外殻部材の外表面に設けた弾性を有する指掛け部材を有すると共に、スイッチング動作を行うスイッチ部材を前記外殻部材の内部に有し、前記スイッチ部材を前記指掛け部材により操作可能に設けた内視鏡用押釦装置において、
前記外殻部材に貫通孔を設けると共に、前記スイッチ部材の少なくとも一部を前記貫通孔内に配設したことを特徴とする内視鏡用押釦装置。
【0320】
この構成では、スイッチ部材の少なくとも一部を操作部の外殻部材の内部に埋設して設けることで、操作部内へのスイッチ部材の張り出し量が減少し、操作部内部の収容スペースを大きくできる。
【0321】
(31) 前記スイッチ部材は、スイッチング動作を行うスイッチ本体と、前記スイッチ本体を保持し前記指掛け部材に固定されるスイッチ保持部材とを有して構成され、
前記スイッチ部材の内、前記スイッチ本体の少なくとも一部を前記貫通孔内に配設したことを特徴とする付記30に記載の内視鏡用押釦装置。
【0322】
(32) 前記指掛け部材を前記外殻部材の外表面に当接して設けると共に、前記スイッチ保持部材を前記外殻部材の内面に当接して設けたことを特徴とする付記31に記載の内視鏡用押釦装置。
【0323】
(33) 前記外殻部材に、前記スイッチ保持部材の少なくとも一部を配設収納する第2の貫通孔を設けたことを特徴とする付記32に記載の内視鏡用押釦装置。
【0324】
この構成では、付記30の効果に加えて、スイッチ部材の操作部内への張り出し量をより少なくできる。
【0325】
(34) 前記貫通孔と前記第2の貫通孔は同一である付記33に記載の内視鏡用押釦装置。
【0326】
この構成では、付記33の効果に加えて、貫通孔と第2の貫通孔とをそれぞれ形成しないので貫通孔を加工する手間を少なくでき、安価に構成できる。
【0327】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、組み立て作業性が良好で、かつ水密性を損なうことのない内視鏡用押釦装置を提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る内視鏡を備えた電子内視鏡装置の全体構成を示すブロック図
【図2】内視鏡の操作部を湾曲操作部正面側の側方から見た全体構成を示す側面図
【図3】内視鏡の操作部をユニバーサルコード接続部側の側方から見た操作スイッチ部近傍の構成を示す側面図
【図4】内視鏡の操作部を湾曲操作部側面側の側方から見た操作スイッチ部近傍の構成を示す側面図
【図5】内視鏡の操作部の端部方向から見た操作スイッチ部近傍の構成を示す上面図
【図6】図6ないし図12は第1のスイッチの詳細構成を示す図であり、図6は第1のスイッチを上方から見た上面図
【図7】図6のA−A線断面図
【図8】図6のB−B線断面図
【図9】第1のスイッチに設けられるスイッチ台の平面図
【図10】第1のスイッチに設けられるスイッチ受けを上方から見た上面図
【図11】第1のスイッチのスイッチ本体を収納した状態でのスイッチ受けを下方から見た下面図
【図12】ケーシング本体に設けられる第1のスイッチに係るスイッチ取付孔の上面図
【図13】第1のスイッチに係る台座とスイッチ受けとの固定手段の第1の変形例を示す断面図
【図14】第1のスイッチに係る台座とスイッチ受けとの固定手段の第2の変形例を示す断面図
【図15】ロッド部材を設けずに構成した操作部材の変形例を示す断面図
【図16】図16ないし図22は第2のスイッチの詳細構成を示す図であり、図16は第2のスイッチを上方から見た上面図
【図17】図16のA−A線断面図
【図18】図16のB−B線断面図
【図19】第2のスイッチのスイッチ部を下方から見た下面図
【図20】第2のスイッチの操作部材を下方から見た下面図
【図21】ケーシング本体に設けられる第2のスイッチに係るスイッチ取付孔の上面図
【図22】図17のE−E線断面図
【図23】第2のスイッチに係る台座とスイッチ受け台との固定手段の第1の変形例を示す断面図
【図24】第2のスイッチに係る台座とスイッチ受け台との固定手段の第2の変形例を示す断面図
【図25】ケーシング本体にスイッチ本体を埋設した構成の第1の変形例を示す断面図
【図26】ケーシング本体にスイッチ本体を埋設した構成の第2の変形例を示す断面図
【図27】図27ないし図31は操作スイッチ部の詳細構成を示す図であり、図27は操作スイッチ部の操作部長手方向断面図
【図28】図27のA−A線断面図
【図29】図27のB−B線断面図
【図30】図27のC−C線断面図
【図31】スイッチ部外装カバー内に設けられる補強リブ部の詳細断面図
【図32】スイッチ本体の中心軸と押圧部の中心軸との位置関係によるスイッチの高さを示す作用説明図
【図33】スイッチの押圧部の変形例を示す断面図
【図34】湾曲操作部全体の詳細構成を示す縦断面図
【図35】第1の操作手段を含む湾曲操作部の基端部を拡大して示した断面図
【図36】第1の操作手段の内部構造の分解図
【図37】第1の操作手段の上面から見た構成を一部切り欠いて示した説明図
【図38】第2の操作手段を含む湾曲操作部の上部を拡大して示した断面図
【図39】第2の操作手段の上面から見た構成を一部切り欠いて示した説明図
【図40】固定軸に嵌挿されるパッキンの構成を示す説明図
【図41】抜け止め部材の構成を示す斜視図
【図42】第2の固定操作手段の内部構成を示す上面図
【図43】第1の操作ノブの回転抵抗力を発生する機構の変形例を示す断面図
【図44】第1の操作ノブのブレーキ機構の変形例を示す断面図
【図45】第2の固定操作手段における抜け止め部材周辺の構成の変形例を示す断面図
【図46】内視鏡使用状態での検査室の様子を示す説明図
【図47】挿入部基端部の折れ止め部における挿入部との接続部を示す説明図
【図48】挿入部の有効挿入部と非挿入部とを判別する指標を設けた内視鏡挿入部の構成例を示す説明図
【図49】有効挿入部と非挿入部とを区別する手段を設けた内視鏡の第1の変形例を示す説明図
【図50】有効挿入部と非挿入部とを区別する手段を設けた内視鏡の第2の変形例を示す説明図
【図51】有効挿入部と非挿入部とを区別する手段を設けた内視鏡の第3の変形例を示す説明図
【図52】有効挿入部と非挿入部とを区別する手段を設けた内視鏡の第4の変形例を示す説明図
【図53】折れ止め部と挿入部との接続部の構成例を拡大して示した説明図
【符号の説明】
1…内視鏡
8…操作部
9…挿入部
13…湾曲部
16…湾曲操作部
17,18,20,21…スイッチ
19…操作スイッチ部
30…ケーシング本体
31…スイッチ本体
32…スイッチ部材
33…操作部材
34…ゴムカバー
35…台座
36…ロッド部材
39,40…係合部
42…スイッチ台
43…作動板
45…スイッチ受け
60…スイッチ取付孔
63,64…係止孔
66…固定ビス[0001]
[Industrial applications]
The present invention relates to a pushbutton device for an endoscope provided in an operation section of an endoscope for issuing various operation instructions.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, an endoscope capable of performing observation by inserting an elongated insertion portion into a body cavity or the like and performing various treatments as necessary has been widely used.
[0003]
The operation section of the endoscope includes a bending operation knob for performing a bending operation of a bending mechanism provided in the insertion section, and an operation for controlling a peripheral device such as a light source device and a video processor connected to the endoscope. A push button device for giving an instruction is provided.
[0004]
Such a push button device includes, for example, as shown in Japanese Utility Model Publication No. 5-43762, a finger hook portion touched by a finger to be operated, and a switch portion provided with a switch for generating an electric signal. Is pressed, the force is transmitted to the switch of the switch section via the pressing section provided on the finger hook section, and the switch emits an electric signal. The finger hook portion is formed in a substantially columnar shape so as to function even when pressed from any direction, thereby improving the operability of the push button device.
[0005]
The push button device provided in the endoscope is generally screwed so that a fixing member is integrated with a finger hanging member, as shown in the above-mentioned publication, and the finger hanging member is brought into contact with the outer surface of the operation unit, A screw member that abuts a switch member on the inner surface of the operation unit, passes through a mounting hole provided in the switch member from the inner surface side to the outer surface side of the operation unit, and screws into a screw portion provided on the fixing member. Accordingly, a structure is used in which the operation unit is sandwiched and fixed between the finger hook member and the switch member.
[0006]
In the above-described conventional configuration, the finger hook member is circular and is rotatable with respect to the casing of the operation unit. For this reason, when the fixing member and the switch member are fixed with screws, the finger hooking member is rotated so that the screw portion of the fixing member and the mounting hole of the switch member coincide with each other. It was necessary to perform positioning work. This positioning operation is performed visually, and there is a problem in that it is difficult to obtain high accuracy and the assembly operation is difficult. Further, when the screw portion is tightened and fixed, there is a possibility that the finger hook member may rotate and the direction may not be determined, and it is not easy to correctly attach the finger in a desired direction, and there is a problem that the assemblability is poor. . Further, when the finger hooking member is formed in an elliptical shape which is not circular, there are directions in which the pressing operation of the finger hooking portion is easy and difficult, and the operability of the finger hooking portion deteriorates. In the case of a circular shape, the operability is the same regardless of the pressing direction.
[0007]
The finger hook member is formed by integrally forming a rubber member and a pedestal, and is provided so as to be embedded in an embedded hole provided in a casing. A contact surface is formed on the bottom surface of the buried hole so that the pedestal contacts. The rubber member is provided on the entire outer peripheral portion of the pedestal, and the rubber member is provided with a protrusion formed to be larger than the buried hole on the entire circumference. Therefore, when the finger hooking member is fitted into the buried hole, the protrusion is crushed between the outer peripheral portion of the finger hooking member and the inner peripheral surface of the buried hole to form a watertight portion. The watertight state with the casing is maintained.
[0008]
In such a conventional configuration, in order to position the finger hooking member in the rotational direction, a part of the casing around the finger hooking member is protruded to provide a positioning projection, and the base of the finger hooking member is engaged with the projection. When the engaging portion is provided, the protrusion provided on the outer periphery of the rubber member may protrude from the burial hole, and the protrusion may not be sufficiently crushed, and the watertight portion may become small and may not be sufficiently watertight. There is.
[0009]
If the watertight portion is formed after the engagement portion is formed in order to ensure watertightness, it is necessary to make the buried hole deeper by the formation of the engagement portion. In this case, in order to maintain the strength of the abutment surface of the pedestal, it is necessary to increase the thickness of the casing by the depth of the burying hole, which causes a problem that the operation unit becomes large and heavy and operability is deteriorated. In addition, the pedestal is also heavier and heavier by the thickness of the engaging portion, and the height of the finger hook member is increased, so that the operability of the push button device is deteriorated, and the push button device is enlarged, and the arrangement of the push button device is increased. A lot of installation space is required.
[0010]
Further, in the configuration in which the finger hooking member and the switch member are fixed by the screw member, the finger hooking member needs to be provided with a fixing member that is screwed with the screw member, and the mounting operation is also required. Therefore, in this configuration, the number of components is increased and the structure is complicated, the push button device cannot be configured in a small size, the assembling work is complicated, and the assembling cost and the cost of parts are large, so that there is a problem that it cannot be inexpensive.
[0011]
On the other hand, when the screw fixing portion is provided on the pedestal without providing the fixing member, and the screw is fixed to the switch member, if the screw fixing portion is formed to have sufficient strength, The length is longer and the pedestal needs to be thicker. However, when the pedestal is made thicker, the weight of the pedestal increases, and the operation unit becomes heavier, so that the operability of the operation unit is deteriorated.
[0012]
By the way, the operator operates the push button device while holding the operation unit of the endoscope. Here, if the endoscope operation unit is miniaturized in order to make it easier to grip the endoscope and improve operability, the space in which the pushbutton device is provided becomes small, and it becomes difficult to provide the pushbutton device. In order to solve this, a configuration is considered in which the central axes of the finger hook and the pressing unit and the central axis of the switch unit are eccentrically provided.
[0013]
In order to make the push button device easier to press and improve operability, it is good to increase the height of the finger hook so that it can be pressed from any direction, but in this case, the pressing portion provided on the finger hook Becomes longer. When the pressing portion is long, a shift generated in the finger hooking portion when the finger hooking portion is pressed from an oblique direction is amplified by the pressing portion, and is shifted from an operation plate for operating the switch, so that the switch may not operate. Accordingly, in a configuration in which the center axis of the finger hook portion and the center axis of the operation plate of the switch are eccentrically provided for downsizing the switch, there is a problem that the switch is difficult to press.
[0014]
Further, in the configuration of the conventional push button device, the lower portion of the finger hook portion is embedded and fixed in the casing of the operation portion, but the internal switch portion is provided to protrude inward from the inner surface of the operation portion. . Therefore, in this configuration, since the accommodation space in the operation unit is consumed by the switch unit, there is a case where an obstacle occurs when the operation unit is downsized or a new mechanism is provided in the operation unit.
[0015]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, in the configuration of the conventional push button device, the finger hook portion touched by the finger to be operated is formed in a cylindrical shape so as to be able to operate the switch even when pressed from all directions, and is protrudingly provided on the outer surface of the operation portion to be operated. In order to improve the performance and to ensure the watertightness of the switch when cleaning the endoscope, a projection of a rubber member is provided on the entire outer periphery of the lower portion of the finger hook. The switch provided below the finger hook is housed inside the operation unit. When this push button device is fixed to the operation unit, the bottom of the finger hook member and the switch unit are connected with a screw, and the screw is tightened, so that the outer shell member (casing) of the operation unit is sandwiched from both inside and outside. Was out.
[0016]
The push button device needs to be mounted in the correct direction in the operation unit, but since the finger hooking member has a cylindrical shape, the finger hooking member may rotate when the screw is tightened and fixed in the conventional configuration, and the direction may not be determined. There was a problem that the assemblability was not good. In order to solve this, when a positioning portion for the finger hook is projected from the outer shell member of the operation portion, a concave portion for fitting the positioning portion must be provided below the finger hook, and the watertightness of the rubber member is required. The property may be impaired.
[0017]
The present invention has been made in view of these circumstances, and an object of the present invention is to provide a push button device for an endoscope which has good assembling workability and does not impair watertightness.
[0018]
[Means for Solving the Problems]
An endoscope push button device according to the present invention is provided in an operation unit of the endoscope, and in an endoscope push button device that issues an operation instruction related to the endoscope, provided in an outer shell member of the operation unit. A switch unit that performs a switching operation of an operation instruction according to the endoscope, and a finger hook unit that operates the switch unit by pressing with a cover that covers an upper portion of the switch unit. Established in And Elastic Keep watertight with the outer shell member A part of a switch mounting hole formed by integrally forming a pressing member and an abutting member that abuts on an outer surface of the outer shell member provided at a lower portion, and provided in the outer shell member. In areas that are kept watertight An engaging portion is formed, and at least a part of the contact member is engaged with the engaging portion. While positioning with the outer shell member by A projection for positioning with the switch is formed.
[0019]
[Action]
In the above configuration, the endoscope push button device may be configured such that the bottom of the finger hook is brought into contact with the outer surface of the outer shell member of the operation unit, and the projection provided on the contact member of the finger hook is provided with the locking portion of the outer shell member. The finger hooking part and the switch part are attached and fixed to the outer shell member in a state of being engaged with.
[0020]
【Example】
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a block diagram showing an overall configuration of an electronic endoscope apparatus including an endoscope according to one embodiment of the present invention.
[0021]
The electronic endoscope apparatus includes an
[0022]
The
[0023]
The
[0024]
The
[0025]
The bending
[0026]
The
[0027]
FIGS. 2 to 5 show enlarged views of the external configuration of the
[0028]
A
[0029]
The
[0030]
Here, the
[0031]
Further, when the operator presses the
[0032]
On the outer surfaces of the
[0033]
Next, the detailed configuration of the
[0034]
The
[0035]
The
[0036]
At the lower part of the
[0037]
The
[0038]
9 is a plan view of the
[0039]
Two
[0040]
Inside the
[0041]
At both ends of the
[0042]
Contact
[0043]
The
[0044]
Since the
[0045]
A
[0046]
As shown in FIG. 8, the lower end surface of the
[0047]
At this time, the locking holes 63 and 64 and the engaging
[0048]
The engaging
[0049]
Therefore, according to this configuration, the
[0050]
At this time, as shown in FIG. 8, the lower end surface of the
[0051]
The means for fixing the engaging
[0052]
FIG. 13 shows a first modification of the fixing means of the
[0053]
Also in this configuration, similarly to the above-described configuration, since the
[0054]
FIG. 14 shows a second modification of the means for fixing the
[0055]
In the second modification, the
[0056]
When the engaging
[0057]
Also in this configuration, similarly to the first modification, since the
[0058]
The same effect can be obtained by providing the engaging projections and recesses in the engaging
[0059]
On the inside of the
[0060]
When a force is applied from the side of the
[0061]
When the
[0062]
As described above, the switch
[0063]
With this configuration, when the
[0064]
Therefore, even in a configuration in which the central axis of the operation member and the central axis of the switch body are eccentrically provided, the force applied to the
[0065]
Further, a
[0066]
The
[0067]
FIG. 15 shows a modification of the operation member configured without the rod member.
[0068]
The
[0069]
Similarly to the above-described embodiment, the
[0070]
In this configuration, the force applied to the
[0071]
Next, a detailed configuration of the
[0072]
The
[0073]
The
[0074]
At the lower portion of the
[0075]
As shown in FIG. 18, a
[0076]
The
[0077]
19 is a bottom view of the
[0078]
Two
[0079]
The
[0080]
A
[0081]
As shown in FIG. 18, the
[0082]
Further, when the
[0083]
As shown in FIG. 22, a V-shaped notch groove 111 is provided on the side of the engaging
[0084]
The
[0085]
Therefore, when the
[0086]
With this configuration, the
[0087]
At this time, as shown in FIGS. 17 and 18, the
[0088]
Note that the means for fixing the
[0089]
FIG. 23 shows a first modification of the means for fixing the
[0090]
In this configuration, when the fixing
[0091]
Also in this configuration, similarly to the above-described configuration, since the fixing of the
[0092]
FIG. 24 shows a second modification of the means for fixing the
[0093]
In this configuration, when the fixing pin 120 is inserted from the side surface of the
[0094]
Also in this configuration, similarly to the first modification, the
[0095]
In the second modified example, the fixing
[0096]
Alternatively, the fixing
[0097]
On the inner side of the
[0098]
The switch operating force applied to the
[0099]
Further, an
[0100]
Therefore, since the force applied to the
[0101]
A
[0102]
At this time, the upper part of the
[0103]
FIGS. 25 and 26 show a modification of the configuration in which the switch main body is embedded in the casing main body.
[0104]
In the first modification shown in FIG. 25, a
[0105]
In a second modification shown in FIG. 26, a
[0106]
In this configuration, similarly to the first modification, the protrusion of the inside of the switch
[0107]
Next, the detailed configuration of the
[0108]
As shown in FIG. 27, the
[0109]
The
[0110]
Here, the positional relationship between the
[0111]
32, the left side shows the case where the
[0112]
Therefore, by arranging the
[0113]
When the
[0114]
Therefore, in this embodiment, by making the tip end surface of the
[0115]
FIG. 33 shows a modification of the
[0116]
The
[0117]
The
[0118]
A plurality of reinforcing
[0119]
The entire surface of the inner wall of the switch
[0120]
Since the switch unit
[0121]
An
[0122]
The reinforcing
[0123]
The
[0124]
The
[0125]
As shown in FIG. 30, the
[0126]
The
[0127]
If the
[0128]
A
[0129]
In the configuration in which the
[0130]
As described above, the switch according to the configuration of the present embodiment penetrates through two locking holes opposed to each other with the center in between at the circumference of the switch mounting through hole provided in the casing main body of the operation unit. The operating member and the switch member are provided by communicating with the hole, engaging the engaging portion projecting from the bottom of the pedestal of the operating member into the locking hole, and fixing the engaging portion and the switch member. With this, the casing body is interposed to fix the entire switch.
[0131]
According to this configuration, the position of the switch in the rotation direction is naturally determined at the time of mounting and fixing, so that the operation of positioning the operation member and the like is not required, and the time and effort at the time of mounting can be omitted, and the switch can be easily fixed, and the assembly workability can be improved. Is good. Further, by providing the positioning mechanism, it is possible to prevent the operation member from becoming large and the casing from becoming large and thick, and to prevent the operability and watertightness from being impaired. Further, in this configuration, the number of components constituting the switch is small, the assembly is simple, and the switch and the operation unit including the switch can be reduced in size.
[0132]
Next, the configuration of the bending
[0133]
A bending operation device provided in an operation section of an endoscope has a cylindrical bending operation member fitted to a fixed shaft and attached to the bending operation member as shown in Japanese Utility Model Publication No. 63-9282, for example. A configuration in which a bending mechanism at the distal end of the insertion section is operated by rotating an operation knob is generally used. Such a bending operation device is provided with a brake mechanism for adding rotation resistance to the operation knob. This brake mechanism has a configuration in which the resistance changes according to the amount of screwing of the pressing member that presses the friction member. Further, the operation knob for operating the brake mechanism has a restricted rotation operation amount, and the operation amount is controlled by a restriction pin provided on the pressing member by a restriction groove provided on the rotation restriction member. Is determined.
[0134]
The rotation restricting member is fixed by an adjusting plate fixed to a fixed shaft. At this time, the rotation restricting member and the adjusting plate are fixed by meshing with a wavy meshing portion, and the number of positions of the pressing member is equal to the number of meshing portions. Is adjustable. Further, the rotation regulating member is provided with a plurality of regulating grooves. When n regulating grooves are provided, the arrangement pitch is 1 / n of the arrangement pitch of the meshing portions. Therefore, in this configuration, the position of the pressing member can be adjusted at (the number of meshing portions) × n places.
[0135]
In order to assemble the brake mechanism having such a configuration, first, the pressing member is screwed and adjusted so that the frictional force is at a proper position, and then the position of the restricting groove is adjusted so that the restricting pin provided on the pressing member is at the proper position. For example, a method is used in which the rotation restricting member is fixed.
[0136]
However, in the above configuration, when the positioning of the pressing member is performed, the position of the regulating pin that is integral with the pressing member is determined. Therefore, adjustment of the engaging portion and selection of a plurality of regulating grooves are performed so as to match this position. Must be performed, and the work is troublesome. In particular, the greater the number of meshing portions, the more finely the position of the pressing member can be adjusted, which is desirable in terms of function. However, the adjustment of the meshing portions becomes difficult by that amount, and the adjustment work takes time and labor. There is a problem that the property becomes worse.
[0137]
Therefore, in the following embodiment, a configuration of a bending operation device having a brake mechanism that is easy to assemble, has good workability, and can finely adjust the position of the pressing member will be described.
[0138]
FIG. 34 is a cross-sectional view illustrating the entire detailed configuration of the bending
[0139]
A
[0140]
The first operating means 24 and the second operating means 25 are sequentially and rotatably fitted on the fixed
[0141]
At this time, the first and
[0142]
The four bending wires connected to the chain are inserted through the
[0143]
FIG. 35 shows an enlarged view of the base end of the bending
[0144]
A support member 183 including a
[0145]
The
[0146]
An O-
[0147]
The
[0148]
The configuration of the first operation means 24 will be described below with reference to FIGS. FIG. 36 is an exploded view of the internal structure of the first operation means, and FIG. 37 is an explanatory view showing a part of the configuration of the first operation means as viewed from above, with the part cut away.
[0149]
The first operating means 24 has a
[0150]
A
[0151]
The adjusting
[0152]
The
[0153]
Accordingly, when the adjusting
[0154]
A
[0155]
Between the upper surface of the mounting
[0156]
As shown in FIG. 37, a projection 212 is provided on the outer peripheral surface of the mounting
[0157]
[0158]
A
[0159]
As shown in FIG. 37, a spline
[0160]
Therefore, since the
[0161]
A first
[0162]
On the lower surface of the
[0163]
An
[0164]
A
[0165]
As shown in FIGS. 35 and 37, a plurality of retaining
[0166]
At this time, the holding
[0167]
As described above, the first operating means 24 is provided on the
[0168]
In the lightening
[0169]
When the adhesive
[0170]
As described above, the first operation means 24 is configured by integrating the
[0171]
The first operating means 24 is fixed to the operating
[0172]
At this time, the
[0173]
Further, two O-
[0174]
By gripping and rotating the
[0175]
Then, by rotating the
[0176]
When the
[0177]
Therefore, when rotating the
[0178]
Note that the amount of rotation of the
[0179]
Further, when the bending operation is performed by rotating the first operation means 24, the rotation of the
[0180]
As described above, since the resistance O-
[0181]
Next, the configuration of the second operation means 25 provided above the first operation means 24 will be described below with reference to FIGS. 38 is an enlarged cross-sectional view showing an upper portion of the bending
[0182]
The second operating means 25 includes a
[0183]
A
[0184]
A second
[0185]
The second
[0186]
Further, the outer peripheral portion of the fixing
[0187]
A second operation having an opening at the center on the upper surface side of the
[0188]
In FIG. 39, a notch A indicates the configuration of the inner surface of the
[0189]
The
[0190]
Further, a
[0191]
Further, a
[0192]
As described above, the second operating means 25 is formed by integrating the
[0193]
The second operating means 25 is attached to the first operating means 24 by inserting the
[0194]
A packing groove 273 is formed on the inner peripheral surface of the
[0195]
As shown in FIG. 40, the packing 274 has an inner
[0196]
The shape of the inner
[0197]
Above the
[0198]
On the fixed
[0199]
A retaining
[0200]
The retaining
[0201]
An adjusting
[0202]
Here, the
[0203]
At this time, a strong frictional force similar to the frictional force between the
[0204]
A
[0205]
The lower end of the
[0206]
An
[0207]
A fixing
[0208]
As shown in FIG. 42, the upper end of the
[0209]
When the third
[0210]
As described above, the rotational resistance of the second operating means 25 is determined by the frictional force generated when the
[0211]
At this time, since the
[0212]
In this embodiment, the fixing
[0213]
In the above-described configuration, when the
[0214]
At this time, since the
[0215]
According to this configuration, the mounting position of the
[0216]
Here, the adjustment width of the rotation resistance, that is, the pushing amount X of the
[0219]
X = LL / (N × NN)
According to the above formula, as the number of the fixing
[0218]
For example, when the numerical values of the above-described configuration example are substituted, the lead of the adjusting
[0219]
At this time, if the number of fixing screw holes 300 is 24 (N = 24, P = 15 °), X = 0.042, and the
[0220]
In addition, when the
[0221]
On the upper surface of the
[0222]
On the upper side of the third
[0223]
As with the
[0224]
The upper portion of the
[0225]
In order to make the
[0226]
A
[0227]
As shown in FIG. 42, the
[0228]
The
[0229]
By gripping and rotating the
[0230]
Then, by rotating the
[0231]
In addition, each of the operation knobs and the operation levers of the bending
[0232]
As a modification of the internal configuration of the first operation means 24, FIG. 43 shows a configuration of a modification of the mechanism for generating the rotation resistance of the first operation knob. In this modification, a locking
[0233]
In this configuration, the
[0234]
FIG. 44 shows a modification of the brake mechanism of the first operation knob. In this modification, an O-
[0235]
With this configuration, when the
[0236]
Next, a modification of the configuration around the retaining member in the second fixing operation means is shown in FIG. In this modification, a retaining
[0237]
In this configuration, the retaining
[0238]
In the present modification, an O-ring is provided between the
[0239]
Further, O-
[0240]
By the way, the color of the outer surface of the insertion portion of the conventional endoscope has been formed in a black color. The black-based color has good visibility in a bright place such as a body cavity, but has a problem that visibility is poor in a dark place such as an X-ray examination room. Therefore, by forming the
[0241]
In addition, the dirt adhering to the outer surface of the insertion portion of the endoscope is blood or stool in the body cavity, and there are many red or brown stains as colors, and white or blue stains are easily noticeable. There are colors. Of these, white is liable to undergo discoloration, so that the color of the outer surface of the
[0242]
Needless to say, the
[0243]
FIG. 46 shows how the
[0244]
Therefore, since the height of the hand of the operator and the height of the patient are different, the
[0245]
In conventional endoscopes, the insertion portion is provided with a length index to indicate the length of insertion into the body cavity, but the range of the actually insertable length is not shown. . In addition, Japanese Utility Model Laid-Open No. 2-55912 discloses a configuration example in which an index serving as a guide for insertion is provided in the insertion portion instead of the length index. However, this indicator indicates the starting position of the usable insertion portion, and cannot distinguish between the effective insertion portion and the non-insertion portion.
[0246]
By the way, unlike the operation unit, the insertion unit is in direct contact with the inside of the body cavity, so that cleaning and disinfection after the inspection is carefully performed. Here, the
[0247]
However, conventional endoscopes cannot distinguish between the effective insertion portion and the non-insertion portion, and as a result, more elaborate cleaning is required as in the insertion portion up to the end of the breaking portion at the boundary between the insertion portion and the operation portion.・ Disinfection was performed, and much effort was required. Further, as shown in FIG. 47, the end of the
[0248]
Therefore, the
[0249]
By providing the
[0250]
A configuration of a modified example of an endoscope in which a means for distinguishing between an effective insertion portion and a non-insertion portion is provided to improve workability at the time of cleaning will be described below.
[0251]
FIG. 49 shows a first modification of the endoscope provided with a means for distinguishing an effective insertion portion from a non-insertion portion.
[0252]
In the first modification, the
[0253]
In this example, the
[0254]
FIG. 50 shows a second modification of the endoscope provided with means for distinguishing between the effective insertion portion and the non-insertion portion.
[0255]
In the second modification, the appearance colors of the
[0256]
Similarly, in this example, since the
[0257]
FIG. 51 shows a third modification of the endoscope provided with a means for distinguishing an effective insertion portion from a non-insertion portion.
[0258]
In the third modification, the appearance processing of the
[0259]
Similarly, in this example, since the
[0260]
FIG. 52 shows a fourth modification of the endoscope provided with means for distinguishing the effective insertion portion from the non-insertion portion.
[0261]
In the fourth modification, the outer diameters of the
[0262]
Similarly, in this example, since the
[0263]
Here, FIG. 53 shows an enlarged view of the connecting portion between the fold-preventing
[0264]
In the case of such a configuration, when a cleaning tool such as a sponge is shifted from the
[0265]
Therefore, according to this configuration, the cleaning tool can be allowed to reach the
[0266]
[Appendix]
As described in detail above, according to the embodiment of the present invention, the following configuration can be obtained. That is,
(1) In an endoscope push button device provided in an operation unit of an endoscope and performing an operation instruction related to the endoscope,
A switch unit provided inside an outer shell member of the operation unit and configured to perform a switching operation of an operation instruction related to the endoscope; and a finger hook unit operating the switch unit by pressing the switch unit by covering an upper part of the switch unit. And having
The finger hook portion is formed by integrally forming an elastic pressing member provided at an upper portion and a contact member that contacts an outer surface of the outer shell member provided at a lower portion, and provided on the outer shell member. A push button device for an endoscope, characterized in that a lock portion is formed in a part of the switch mounting hole, and a protrusion that engages with the lock portion is provided in at least a part of the contact member.
[0267]
(2) A finger hook provided in contact with the outer surface of the outer shell member of the operation unit, and a switch unit for performing a switching operation is provided inside the outer shell member, and the switch unit is operated by the finger hook unit. In an endoscope push button device provided as possible,
The finger hook portion is configured by integrally providing an elastic pressing member and a contact member having a contact surface that contacts an outer surface of the outer shell member, and the contact member includes the contact member. A projection protruding toward the inside of the outer shell member with respect to the surface,
An outer surface of the outer shell member is provided with an engaging portion to which the projecting portion is engaged, and a projecting portion of the finger hook is provided by engaging the engaging portion from the outer surface side of the outer shell member. A push button device for an endoscope.
[0268]
In this configuration, the finger hook is provided with a protrusion projecting from a contact portion of the finger hook with the outer surface of the operation unit, and is engaged with a locking portion provided on an outer shell member of the operation unit to position the finger hook. Therefore, the positioning operation at the time of fixing the finger hook portion to the outer shell member can be easily performed, and the assembling workability is good. In addition, there is no increase in the size of the finger hook and the size and thickness of the outer shell member of the operation section, and the operability and watertightness are not impaired.
[0269]
(3) The pushbutton device for an endoscope according to
[0270]
In this configuration, in addition to the effect of
[0271]
(4) A finger hook provided in contact with the outer surface of the outer shell member of the operation unit, and a switch unit for performing a switching operation is provided inside the operation unit, and the switch unit can be operated by the finger hook. In the endoscope push button device provided in
The finger hook portion is configured by integrally providing an elastic pressing member and a contact member having a contact surface that contacts an outer surface of the outer shell member, and the contact member includes the contact member. A protrusion protruding toward the inside of the outer shell member with respect to a surface,
The switch unit includes a switch body that performs a switching operation, and a switch holding member that holds the switch body and is fixed to the finger hook, and the switch holding member is provided on an outer surface side of the outer shell member. A second locking portion with which the protruding portion engages,
A push button device for an endoscope, wherein a protrusion of the finger hook is provided to engage with a second locking portion of the switch holding member from an outer surface side of the outer shell member.
[0272]
In this configuration, the finger hook portion is provided with a protruding portion that penetrates through the outer shell member from the contact portion with the outer surface of the operation portion, and the second locking portion provided on the switch portion disposed on the inner surface of the operation portion. To position the finger hook and the switch. Therefore, the positioning operation when fixing the finger hook portion and the switch portion can be easily performed, and the assembling workability is good. In addition, there is no increase in the size of the finger hook and the size and thickness of the outer shell member of the operation section, and the operability and watertightness are not impaired.
[0273]
(5) The switch unit includes a switch body that performs a switching operation, and a switch holding member that holds the switch body and is fixed to the finger hook, and the switch holding member is formed of the outer shell member. A second locking portion with which the protruding portion is engaged from the outer surface side;
3. The endoscope according to
[0274]
In this configuration, the finger hook is provided with a protruding portion projecting from a contact portion with the outer surface of the operation portion, and is engaged with a locking portion provided on an outer shell member of the operation portion to perform positioning of the finger hook, The protrusion is engaged with a second locking portion provided on a switch portion provided on the inner surface of the operation portion to position the finger hook portion and the switch portion. Therefore, an effect obtained by combining the effect of
[0275]
(6) The pushbutton device for an endoscope according to Supplementary Note 5, wherein the switch holding member has a second contact surface that contacts an inner surface of the outer shell member.
[0276]
In this configuration, the finger hook is in contact with the outer surface of the operation unit, the switch is in contact with the inner surface of the operation unit, and the operation unit is sandwiched between the finger hook and the switch to fix the finger hook and the switch. Therefore, in addition to the effects of
[0277]
(7) The pushbutton device for an endoscope according to Supplementary Note 6, wherein fixing means for fixing the protruding portion to the switch holding member is provided.
[0278]
In this configuration, the finger hook is provided with a protruding portion that protrudes from a contact portion with the outer surface of the operation unit, and is engaged with a locking portion provided on an outer shell member of the operation unit to position the finger hook. The protrusion is engaged with a second locking portion provided on a switch portion provided on the inner surface of the operation portion to position the finger hook portion and the switch portion, and the fixing portion fixes the protrusion portion. . Therefore, in addition to the effect of the supplementary note 6, the push button device can be firmly attached and fixed by the outer shell member of the operation unit.
[0279]
(8) The fixing means comprises a screw member,
The switch holding member is provided with a through hole from the inner surface side of the outer shell member toward the outer surface side of the outer shell member, and the projecting portion is provided with a screw fixing portion facing the through hole. ,
The push button device for an endoscope according to
[0280]
In this configuration, since the length of the screw fixing portion can be increased, sufficient fixing strength between the finger hook portion and the switch portion can be obtained.
[0281]
(9) The fixing means comprises a screw member,
The switch holding member is provided with a second screw fixing portion so as to penetrate from the side surface of the switch holding member toward the second locking portion, and the side surface of the protrusion has the second screw fixing portion. Providing a third locking portion facing the screw fixing portion,
The endoscope according to
[0282]
In this configuration, since the length of the screw fixing portion can be increased, sufficient fixing strength between the finger hook portion and the switch portion can be obtained. Further, even when the length of the screw fixing portion is increased, the protrusion into the operation portion can be reduced, and the push button device can be downsized.
[0283]
(10) The screw member has a tip portion formed in a conical shape,
10. The endoscope push button device according to
[0284]
In this configuration, in addition to the effect of the
[0285]
(11) The second screw fixing portion is formed in a second through hole through which the screw member passes,
10. The endoscope push button device according to
[0286]
In this configuration, in addition to the effect of the
[0287]
(12) The screw member is formed by a rod-shaped pin member,
11. The endoscope push button device according to
[0288]
In this configuration, in addition to the effect of the
[0289]
(13) The endoscope push button device according to
[0290]
With this configuration, in addition to the effect of
[0291]
(14) The endoscope push button device according to
[0292]
In this configuration, in addition to the effect of
[0293]
(15) The pushbutton device for an endoscope according to
[0294]
(16) a fixed shaft;
A rotating member rotatably provided on the fixed shaft,
An attachment portion provided at one or more locations on the rotating member;
One positioning member fixed to the mounting portion;
A regulating member fixed to the fixed shaft and arranged to face the positioning member,
A rotation restricting portion that is provided in at least one place on the restricting member and restricts a rotation range of the positioning member,
A bending operation device for an endoscope, comprising a rotation range restriction mechanism for restricting the rotation member to an arbitrary rotation range.
[0295]
In this configuration, the regulating member is fixed above the rotating member rotatably provided on the fixed shaft so as not to rotate with respect to the fixed shaft, and a plurality of positioning members are provided on the rotating member by penetrating the rotation regulating portion of the regulating member. The rotary member is selectively attached to the provided attachment portion, and the rotation amount of the positioning member is regulated by the rotation regulating portion to determine the rotational position of the rotating member. According to this configuration, the assembling workability is good, and fine adjustment of the rotational position of the rotating member can be easily performed.
[0296]
(17) The bending operation device for an endoscope according to
[0297]
With this configuration, in addition to the effect of the
[0298]
(18) An operation knob rotatably provided on the fixed shaft,
The operation knob has a first friction member that rotates integrally with the operation knob, and a second friction member that is fixed to the fixed shaft and slidably contacts an upper surface of the first friction member. 18. The bending operation device for an endoscope according to
[0299]
In this configuration, by regulating the amount of rotation of the rotating member, the position of the rotating member in the vertical direction can be adjusted, and the frictional force between the first friction member and the second friction member can be adjusted.
[0300]
(19) A switch member which has an elastic finger hook member provided in contact with the outer surface of the outer shell member of the operation portion, and performs a switching operation via a transmission member provided inside the finger hook member, is connected to the outer shell. An endoscope push button device having an internal member and the switch member operably provided by the finger hook member,
The switch member is configured to include a switch body that performs a switching operation and a switch holding member that holds the switch body and is fixed to the finger hook member, and a central axis of the transmission member and a central axis of the switch body. Wherein the center axis of the finger hook member and the center axes of the transmission member and the switch body are eccentric.
[0301]
In this configuration, by providing the center axis of the finger hook member and the center axis of the switch body eccentrically, it is possible to reduce the size of the pushbutton device, and also in this case, the center axis of the transmission member and the center axis of the switch body are aligned. By providing concentrically, malfunction can be prevented.
[0302]
(20) The pushbutton device for an endoscope according to
[0303]
(21) The endoscope push button device according to
[0304]
(22) The endoscope push button device according to
[0305]
(23) In an endoscope including an elongated insertion portion and an operation portion gripped by an operator,
The endoscope according to
[0306]
In this configuration, in the insertion section, an effective insertion section that is actually inserted into the body cavity and a non-insertion section that is a connection between the effective insertion section that is not actually inserted into the body cavity and the operation section are provided separately. Therefore, since it is possible to distinguish between a portion that needs to be sufficiently cleaned (a non-insertion portion) and a portion that needs to be more carefully cleaned (an effective insertion portion), it is possible to reduce the time and effort required for cleaning and to improve the cleaning workability. Is good.
[0307]
(24) The endoscope according to
[0308]
With this configuration, in addition to the effect of the
[0309]
(25) The endoscope according to
[0310]
With this configuration, in addition to the effect of the
[0311]
(26) The endoscope according to
[0312]
In this configuration, in addition to the effect of the
[0313]
(27) The endoscope according to
[0314]
In this configuration, in addition to the effect of the
[0315]
(28) The endoscope according to
[0316]
With this configuration, in addition to the effect of the
[0317]
(29) A buckling member having a conical inclined surface whose outer diameter increases from the insertion portion toward the operation portion is provided in a continuous portion between the insertion portion and the operation portion;
A boundary between the effective insertion portion and the non-insertion portion is disposed at a tip end side of the insertion portion with respect to an intersection of an extension of the inclined surface of the folding member and an outer peripheral surface of the insertion portion. 24. The endoscope according to 23.
[0318]
In this configuration, in addition to the effect of the
[0319]
(30) An elastic member provided on the outer surface of the outer shell member of the operation unit, and a switch member for performing a switching operation is provided inside the outer shell member, and the switch member is operated by the finger holder member. In an endoscope push button device provided as possible,
A push button device for an endoscope, wherein a through hole is provided in the outer shell member, and at least a part of the switch member is provided in the through hole.
[0320]
In this configuration, since at least a part of the switch member is embedded and provided inside the outer shell member of the operation unit, the amount of the switch member protruding into the operation unit is reduced, and the accommodation space inside the operation unit can be increased.
[0321]
(31) The switch member includes a switch body that performs a switching operation, and a switch holding member that holds the switch body and is fixed to the finger hook member,
31. The endoscope push button device according to
[0322]
(32) The endoscope according to
[0323]
(33) The endoscope push button device according to
[0324]
With this configuration, in addition to the effect of the
[0325]
(34) The endoscope push button device according to
[0326]
In this configuration, in addition to the effect of the
[0327]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, there is an effect that a push button device for an endoscope can be provided which has good assembling workability and does not impair watertightness.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing an overall configuration of an electronic endoscope apparatus including an endoscope according to one embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a side view showing the overall configuration of the operation unit of the endoscope as viewed from a side on the front side of the bending operation unit.
FIG. 3 is a side view showing a configuration in the vicinity of an operation switch unit when the operation unit of the endoscope is viewed from a side of a universal cord connection unit side;
FIG. 4 is a side view showing a configuration in the vicinity of an operation switch unit when the operation unit of the endoscope is viewed from a side of a side of the bending operation unit.
FIG. 5 is a top view showing a configuration in the vicinity of an operation switch unit viewed from an end of an operation unit of the endoscope;
6 to 12 are diagrams showing a detailed configuration of a first switch, and FIG. 6 is a top view of the first switch as viewed from above.
FIG. 7 is a sectional view taken along line AA of FIG. 6;
FIG. 8 is a sectional view taken along line BB of FIG. 6;
FIG. 9 is a plan view of a switch base provided in the first switch.
FIG. 10 is a top view of a switch receiver provided in the first switch as viewed from above.
FIG. 11 is a bottom view of the switch receiver when the switch body of the first switch is housed, as viewed from below.
FIG. 12 is a top view of a switch mounting hole of a first switch provided in a casing body.
FIG. 13 is a cross-sectional view showing a first modification of the fixing means for fixing the base and the switch receiver according to the first switch.
FIG. 14 is a cross-sectional view showing a second modification of the fixing means for fixing the pedestal and the switch receiver according to the first switch.
FIG. 15 is a cross-sectional view showing a modification of the operation member configured without providing the rod member.
16 to 22 are diagrams showing a detailed configuration of a second switch, and FIG. 16 is a top view of the second switch as viewed from above.
FIG. 17 is a sectional view taken along line AA of FIG. 16;
18 is a sectional view taken along line BB of FIG.
FIG. 19 is a bottom view of the switch section of the second switch as viewed from below.
FIG. 20 is a bottom view of the operation member of the second switch as viewed from below.
FIG. 21 is a top view of a switch mounting hole of a second switch provided in a casing body.
FIG. 22 is a sectional view taken along line EE in FIG. 17;
FIG. 23 is a cross-sectional view showing a first modification of the fixing means for fixing the pedestal and the switch receiving base according to the second switch.
FIG. 24 is a sectional view showing a second modification of the fixing means for fixing the pedestal and the switch pedestal according to the second switch.
FIG. 25 is a sectional view showing a first modification of the configuration in which the switch body is embedded in the casing body.
FIG. 26 is a sectional view showing a second modification of the configuration in which the switch body is embedded in the casing body.
27 to 31 are diagrams showing a detailed configuration of the operation switch unit, and FIG. 27 is a longitudinal sectional view of the operation unit in the operation unit.
FIG. 28 is a sectional view taken along line AA of FIG. 27;
FIG. 29 is a sectional view taken along line BB of FIG. 27;
30 is a sectional view taken along line CC of FIG. 27.
FIG. 31 is a detailed cross-sectional view of a reinforcing rib provided in the switch unit outer cover.
FIG. 32 is an operation explanatory view showing the height of the switch according to the positional relationship between the central axis of the switch body and the central axis of the pressing portion.
FIG. 33 is a sectional view showing a modification of the pressing portion of the switch.
FIG. 34 is a longitudinal sectional view showing a detailed configuration of the entire bending operation unit.
FIG. 35 is an enlarged cross-sectional view showing a base end portion of a bending operation unit including a first operation unit.
FIG. 36 is an exploded view of the internal structure of the first operation means.
FIG. 37 is an explanatory diagram showing a configuration of the first operation unit as viewed from above, with a part cut away.
FIG. 38 is an enlarged cross-sectional view showing an upper portion of a bending operation unit including a second operation unit.
FIG. 39 is an explanatory view showing a configuration of the second operation unit as viewed from above, with a part cut away.
FIG. 40 is an explanatory view showing the structure of a packing fitted into a fixed shaft.
FIG. 41 is a perspective view showing a configuration of a retaining member.
FIG. 42 is a top view showing the internal configuration of the second fixing operation means.
FIG. 43 is a sectional view showing a modification of the mechanism for generating the rotation resistance of the first operation knob.
FIG. 44 is a sectional view showing a modification of the brake mechanism of the first operation knob.
FIG. 45 is a sectional view showing a modification of the configuration around the retaining member in the second fixing operation means.
FIG. 46 is an explanatory diagram showing a state of an examination room in a state in which the endoscope is used.
FIG. 47 is an explanatory diagram showing a connection portion between the insertion portion and the insertion preventing portion of the insertion portion proximal end portion;
FIG. 48 is an explanatory diagram showing a configuration example of an endoscope insertion section provided with an index for determining an effective insertion section and a non-insertion section of the insertion section;
FIG. 49 is an explanatory view showing a first modified example of an endoscope provided with means for distinguishing between an effective insertion portion and a non-insertion portion;
FIG. 50 is an explanatory view showing a second modified example of the endoscope provided with means for distinguishing between an effective insertion portion and a non-insertion portion;
FIG. 51 is an explanatory view showing a third modified example of the endoscope provided with means for distinguishing between an effective insertion portion and a non-insertion portion;
FIG. 52 is an explanatory view showing a fourth modified example of the endoscope provided with means for distinguishing an effective insertion portion from a non-insertion portion;
FIG. 53 is an explanatory diagram showing an enlarged configuration example of a connection portion between the buckling prevention portion and the insertion portion;
[Explanation of symbols]
1. Endoscope
8 Operation unit
9 Insert section
13 ... Bending part
16 ... Bending operation unit
17, 18, 20, 21 ... switch
19 ... Operation switch section
30 ... casing body
31 ... Switch body
32 ... Switch member
33 ... Operation member
34 ... Rubber cover
35 ... pedestal
36 ... Rod member
39, 40 ... engaging portion
42 ... Switch stand
43… Working plate
45 ... Switch receiver
60 ... Switch mounting hole
63, 64 ... locking holes
66 ... fixed screw
Claims (1)
前記操作部の外殻部材の内部に設けられ前記内視鏡に係る操作指示のスイッチング動作を行うスイッチ部と、前記スイッチ部の上部を覆うもので押圧することにより前記スイッチ部を操作する指掛け部とを有し、
前記指掛け部は、上部に設けられ、弾性を有する前記外殻部材との間で水密を保つ押圧部材と下部に設けた前記外殻部材の外表面に当接する当接部材とを一体的に形成して構成され、前記外殻部材に設けたスイッチ取付孔の一部の水密に保たれる部位に係止部を穿設し、前記当接部材の少なくとも一部には、前記係止部に係合されて前記外殻部材との位置決めを行うと共に、前記スイッチ部との位置決めを行う突出部が形成されることを特徴とする内視鏡用押釦装置。In an endoscope push button device that is provided in an operation section of the endoscope and issues an operation instruction related to the endoscope,
A switch unit provided inside an outer shell member of the operation unit and configured to perform a switching operation of an operation instruction related to the endoscope; and a finger hook unit operating the switch unit by pressing the switch unit by covering an upper part of the switch unit. And having
The finger hook portion is formed integrally with a pressing member provided on an upper portion and keeping watertight between the elastic outer shell member and a contact member abutting on an outer surface of the outer shell member provided on a lower portion. A locking portion is drilled in a part of the switch mounting hole provided in the outer shell member, which is kept watertight, and at least a part of the contact member includes the locking portion. A push button device for an endoscope , wherein a projection for engaging with the outer shell member to perform positioning with the switch portion is formed.
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