JP3538410B2 - 移動通信端末、基地局、移動通信方法、移動通信プログラム、移動通信プログラムを記録した記録媒体、及び移動通信システム - Google Patents

移動通信端末、基地局、移動通信方法、移動通信プログラム、移動通信プログラムを記録した記録媒体、及び移動通信システム

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JP3538410B2
JP3538410B2 JP2001328127A JP2001328127A JP3538410B2 JP 3538410 B2 JP3538410 B2 JP 3538410B2 JP 2001328127 A JP2001328127 A JP 2001328127A JP 2001328127 A JP2001328127 A JP 2001328127A JP 3538410 B2 JP3538410 B2 JP 3538410B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動通信端末、基
地局、移動通信方法、移動通信プログラム、移動通信プ
ログラムを記録した記録媒体、及び移動通信システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、携帯電話を始めとする移動通信端
末は、基地局と直接に無線通信を行う。基地局は、セル
を切り替える際の基準として受信レベルの閾値を有し、
セル内に存在する移動通信端末へ当該閾値を送信する。
受信レベルが閾値を下回ると、移動通信端末は当該セル
内での通信待機又は通信を中止して、より受信レベルの
高いセルへ移行する。これにより、移動通信端末は、移
動に従ってより受信レベルの高いセル内で通信待機及び
通信ができる様に、接続する基地局の切替を行う。
【0003】この様な機能(ハンドオーバー機能)を有
する無線通信方式の1つであるPDC(Personal Digit
al Cellular)では、800MHz周波数帯域を使用する通信
領域(以下、「第1サービスエリア」と記す。)と1.5G
Hzの周波数帯域を使用する通信領域(以下、「第2サー
ビスエリア」と記す。)を利用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、特に第1サービスエリアと第2サービスエ
リアとが地理的に重なる場合において、以下の様な問題
点があった。即ち、双方のサービスエリアで通信可能な
携帯電話であっても、第1サービスエリアのセル内で通
信待機又は通信中の時には、受信レベルの高低判断が現
在のセルの閾値に拘束される。
【0005】このため、携帯電話の受信レベルが当該閾
値を下回るまでは、第2サービスエリアのセルに移行で
きない。従って、携帯電話が、第2サービスエリアと地
理的に重なっている第1サービスエリア内のセルで通信
待機又は通信中の場合に、第2サービスエリア内のセル
へ移行すれば、より高い受信レベルで通信可能な場合で
あっても、相対的に低い受信レベルで通信せざるを得な
いという難点があった。
【0006】この様な難点を解消する為に、第2サービ
スエリアと地理的に重なっている第1サービスエリア内
のセルでは、他のセルより高い閾値を設定する方法も考
えられる。しかしながら、この方法では、第1サービス
エリア内でのみ通信可能な携帯電話が、第2サービスエ
リアと地理的に重なっている第1サービスエリアのセル
内で通信待機又は通信中に、実際には通信可能な程度に
高い受信レベルであるにも拘わらずセルを移行してしま
う。このため、不必要なセル移行が増えて携帯電話の処
理負荷が増大する要因となる。
【0007】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、負荷を抑制しつつ高い受信レベルを維持して、
通信安定性を向上した移動通信端末、基地局、移動通信
方法、移動通信プログラム、移動通信プログラムを記録
した記録媒体、及び移動通信システムを提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る移動通信端
末は、複数のセル(例えば、図1に示すセルA1〜A1
4)を有する第1通信領域(例えば、図1に示すサービ
スエリアA)に適用される第1通信方式(例えば、800M
Hzの周波数帯域を使用する通信方式)と、複数のセル
(例えば、図1に示すセルB1〜B14)を有し、前記
第1通信領域と少なくとも一部のセルが重なり合う第2
通信領域(例えば、図1に示すサービスエリアB)に適
用される第2通信方式(例えば、1.5GHzの周波数帯域を
使用する通信方式)の内、何れか一方の通信方式を切替
可能に選択し、基地局(例えば、図1に示す基地局1
0,20,30)との間で通信を行う移動通信端末(例
えば、図2に示す兼用携帯電話1)であって、前記移動
通信端末がセルを移行する際の受信レベルの基準となる
第1閾値(例えば、図4(b)に示す閾値2)と、当該
第1閾値より低い第2閾値(例えば、図4(a)に示す
閾値1)を取得する閾値取得手段と、前記移動通信端末
の受信レベルを測定する受信レベル測定手段と、前記移
動通信端末が前記第1通信領域の端部に位置するセル内
に存在する場合には、前記受信レベルが前記第1閾値を
下回った際に前記第2通信領域に属するセルに移行する
と共に、前記移動通信端末が前記第1通信領域の端部に
位置しないセル内に存在する場合には、前記受信レベル
が前記第2閾値を下回った際に前記第1通信領域に属す
る他のセルに移行するセル移行手段と、を備えることを
特徴としている。
【0009】また、本発明に係る基地局は、移動通信端
末との間で通信を行う基地局であって、前記移動通信端
末がセルを移行する際の受信レベルの基準となる第1閾
値と、当該第1閾値より低い第2閾値を前記移動通信端
末へ送信する閾値送信手段、を備えることを特徴として
いる。
【0010】更に、本発明に係る移動通信方法は、複数
のセルを有する第1通信領域に適用される第1通信方式
と、複数のセルを有し、前記第1通信領域と少なくとも
一部のセルが重なり合う第2通信領域に適用される第2
通信方式の内、何れか一方の通信方式を切替可能に選択
する移動通信端末と、該移動通信端末と通信を行う基地
局間における移動通信方法であって、前記移動通信端末
がセルを移行する際の受信レベルの基準となる第1閾値
と、当該第1閾値より低い第2閾値を取得する閾値取得
工程と、前記移動通信端末の受信レベルを測定する受信
レベル測定工程と、前記移動通信端末が前記第1通信領
域の端部に位置するセル内に存在する場合には、前記受
信レベルが前記第1閾値を下回った際に前記第2通信領
域に属するセルに移行すると共に、前記移動通信端末が
前記第1通信領域の端部に位置しないセル内に存在する
場合には、前記受信レベルが前記第2閾値を下回った際
に前記第1通信領域に属する他のセルに移行するセル移
行工程と、を含むことを特徴としている。
【0011】また、本発明に係る移動通信プログラム
は、複数のセルを有する第1通信領域に適用される第1
通信方式と、複数のセルを有し、前記第1通信領域と少
なくとも一部のセルが重なり合う第2通信領域に適用さ
れる第2通信方式の内、何れか一方の通信方式を切替可
能に選択するための制御を行うコンピュータが読み取り
可能な移動通信プログラムであって、前記コンピュータ
に、前記移動通信端末がセルを移行する際の受信レベル
の基準となる第1閾値と、当該第1閾値より低い第2閾
値を取得する閾値取得処理と、前記移動通信端末の受信
レベルを測定する受信レベル測定処理と、前記移動通信
端末が前記第1通信領域の端部に位置するセル内に存在
する場合には、前記受信レベルが前記第1閾値を下回っ
た際に前記第2通信領域に属するセルに移行すると共
に、前記移動通信端末が前記第1通信領域の端部に位置
しないセル内に存在する場合には、前記受信レベルが前
記第2閾値を下回った際に前記第1通信領域に属する他
のセルに移行するセル移行処理と、を実行させることを
特徴としている。
【0012】これらの発明によれば、移動通信端末が第
1通信領域の端部に位置するセル内に存在し、且つ、受
信レベルが第1閾値未満であると判断した場合に、第2
通信領域内のセルに移行する。この様に、セルの移行条
件を第1通信領域の端部に限定することで、処理負荷を
伴う頻繁なセル移行を抑止でき、受信レベルが第1閾値
未満の場合に限定することで、より高い受信レベルを維
持継続できる。即ち、移動通信端末は、より安定した通
信が可能なセルを選択して移行することが可能となる。
その結果、負荷を抑制しつつ高い受信レベルを維持し
て、通信安定性を向上した移動通信端末、基地局、移動
通信方法、及び移動通信プログラムを提供できる。
【0013】また、これらの発明によれば、以下の様な
作用効果もある。即ち、移動通信端末が第1通信領域の
端部以外のセルに位置する場合には、第1通信領域を離
れて第2通信領域へ移動する可能性が低い。この様な場
合にまで第2通信領域のセルに移行すると、移動通信端
末の処理負荷が増大するのみならず、反対に第2通信領
域の端部のセルに移行してしまう事も懸念される。そこ
で、移動通信端末が第1通信領域の端部以外のセルに位
置する場合には、セルを移行しないことで、上述の様な
懸念が解消される。
【0014】更に、第1閾値より低い第2閾値を移動通
信端末に送信すれば、第1通信領域でのみ通信可能な移
動通信端末は、第2閾値を受信レベルの高低判断の基準
として使用することができる。このため、第2閾値を基
準とすれば、当該移動通信端末にとって受信レベルが充
分な場合にまで、第2閾値より高い第1閾値を基準に使
用して、不必要なセル移行を行う事が減り処理負荷を低
減できる。
【0015】また、上述した移動通信プログラムを記録
した記録媒体を単体若しくは添付の製品として販売、頒
布すれば、本発明に係る移動通信技術を広範かつ安価に
実施できる。更には、上述した移動通信端末と、上述し
た基地局と、を備えて構成される移動通信システムとし
て構築・運用してもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施形態を詳細に説明する。まず、構成を説明する。
図1は、本実施形態における通信エリアの構成例とセル
の位置関係を示す模式図である。図1に示す様に、移動
通信システム100は、セルA1〜A14を夫々通信エ
リアとする基地局10と、セルB1〜B5を夫々通信エ
リアとする基地局20と、セルB6〜B14を夫々通信
エリアとする基地局30と、を備えて構成される。
【0017】また、サービスエリアA(第1通信領域に
対応する)は、セルA1〜A14により構成され、800M
Hzの周波数帯域を使用する通信領域である。一方、サー
ビスエリアB(第2通信領域に対応する)は、セルB1
〜B14により構成され、1.5GHzの周波数帯域を使用す
る通信領域である。説明の便宜上、各サービスエリアを
夫々独立した領域として図示しているが、各サービスエ
リアは、図中破線に示す様に、セルA1〜A5,A11
〜A14とセルB6〜B14において地理的に重なって
いる。また、サービスエリアAの端部に位置するセル
は、セルA1〜A5以外にも存在するが、簡単の為、図
中斜線を施したセルA1〜A5のみであるものとする。
【0018】構成説明の前提として、本発明に係る移動
通信端末の内、サービスエリアA及びサービスエリアB
の双方で基地局10,20,30と通信可能な移動通信
端末を「兼用携帯電話」と記す。これに対して、サービ
スエリアAの一方のみで基地局10,20と通信可能な
移動通信端末を「専用携帯電話」と記す。兼用携帯電話
は、専用携帯電話と基本構成を同一とするが、800MHzと
1.5GHzの各周波数帯域に対応可能な様に、アンテナ、無
線回路を2つずつ備え、1つのスイッチ回路を有する。
尚、兼用携帯電話と専用携帯電話の双方を区別無く示す
場合には単に「携帯電話」と記す。
【0019】以下、図2を参照して、兼用携帯電話1の
内部構成について詳説する。図2は、兼用携帯電話1の
機能的構成を示すブロック図である。図2に示す様に、
兼用携帯電話1は、アンテナ2、無線回路3(閾値取得
手段に対応する)、アンテナ4、無線回路5、スイッチ
回路6、制御回路7(受信レベル測定手段、セル移行手
段に対応する)、操作部8、スピーカS、及びマイクM
により構成され、各回路はバスを介して各種信号の入出
力が可能な様に接続されている。図2において、実線矢
印は、信号属性が音声信号であることを示し、波線矢印
は、信号属性が制御信号であることを示す。
【0020】以下、各構成要素について詳細に説明す
る。アンテナ2は、兼用携帯電話1の筐体上部に伸縮可
能に設けられ、基地局10との間で800MHzの周波数帯域
の信号を送受信するものである。アンテナ2は、受信時
には、基地局10から受信した信号を無線回路3に入力
する。一方、送信時には、無線回路3から入力される信
号を上記周波数帯域の搬送波に乗せて基地局10に送信
する。
【0021】無線回路3は、信号の変復調を行う変復調
部と信号の符復号化を行う符復号部を有する回路であ
る。変復調部は、受信時には、アンテナ2から入力され
た信号を、符復号部が処理可能な信号に復調する処理を
行う。一方、送信時には、符復号部で変換されたデジタ
ル信号を、無線送信可能な信号に変調する処理を行う。
【0022】符復号部は、コーデック(CODEC)により
構成され、受信時には、変復調部から入力されたデジタ
ル信号をアナログ信号に変換する処理(復号化)を行
う。一方、送信時には、音声信号等のアナログ信号をデ
ジタル信号に変換する処理(符号化)を行い、変換した
デジタル信号を送信に適したデータ量に圧縮する。
【0023】アンテナ4は、上述したアンテナ2と基本
的構成を同一とするが、送受信する信号の周波数帯域が
1.5GHzである点において相違する。無線回路5は、無線
回路3と構成を同一とするので詳細な説明は省略する。
【0024】スイッチ回路6は、後述する制御回路7か
ら制御線Cを介して送信される指示信号に従って、無線
回路3又は無線回路5の何れか一方の回路を接続状態に
切り替える回路である。また、スイッチ回路6は、無線
回路3及び無線回路5から入力された信号を音声信号と
制御信号に分離した後、音声信号をスピーカSへ出力
し、制御信号を制御回路7へ出力する。更に、スイッチ
回路6は、マイクMから入力された音声信号及び制御回
路7から入力された制御信号を無線回路3,5へ出力す
る処理を行う。
【0025】制御回路7は、ROM(図示せず)に予め
記録されているプログラムを読み出し、当該プログラム
に従って各部を統括的に制御する。例えば、制御回路7
は、制御線Cを介してスイッチ回路6へ、無線回路3,
5の切替を指示する信号を出力する。また、制御回路7
は、スイッチ回路6との間で制御信号の入出力を行う。
更に、制御回路7は、操作部8と接続され、操作部8か
らの入力信号に基づく処理を実行する。
【0026】操作部8は、ダイヤル操作、電源のON/OF
F、機能の選択等を指示する各種操作釦を備えて構成さ
れ、これら各種操作釦は、単独に又は組み合せて押下さ
れることにより、指示内容に応じた入力信号を制御回路
7へ出力する。
【0027】以上、本発明に係る兼用携帯電話1の機能
的構成について説明した。専用携帯電話の基本構成は、
詳述した兼用携帯電話1と同一である為、その構成の図
示及び詳細な説明は省略するが、送受信する信号の周波
数帯域が1.5GHzであるアンテナ4及び無線回路5を備え
ない点において相違する。
【0028】続いて、図3を参照して、基地局10の内
部構成について詳説する。図3は、基地局10の機能的
構成を示すブロック図である。図3に示す様に、基地局
10は、アンテナ11(閾値送信手段に対応する)、無
線回路12、分離回路13、音声信号送受信回路14、
及び制御信号送受信回路15を少なくとも備えて構成さ
れ、各回路はバスを介して各種信号の入出力が可能な様
に接続されている。図3における実線矢印は、信号属性
が音声信号であることを示し、波線矢印は、信号属性が
制御信号であることを示す。
【0029】以下、各構成要素について詳細に説明す
る。アンテナ11は、基地局10の筐体外部に設けら
れ、兼用携帯電話1との間で、800MHzの周波数帯域の信
号を送受信するものである。アンテナ11は、受信時に
は、兼用携帯電話1から受信した信号を無線回路12に
入力する。一方、送信時には、無線回路12から入力さ
れる信号を上記周波数帯域の搬送波に乗せて携帯電話に
送信する。
【0030】無線回路12は、信号の変復調を行う回路
である。無線回路12は、受信時にはアンテナ11から
入力された信号を復調し、送信時には後述する分離回路
13から入力された信号を変調する。
【0031】分離回路13は、無線回路12から入力さ
れた信号を音声信号と制御信号に分離した後、音声信号
を音声信号送受信回路14へ出力し、制御信号を制御信
号送受信回路15へ出力する。また、分離回路13は、
音声信号送受信回路14から入力される音声信号を無線
回路12に出力し、制御信号送受信回路15から入力さ
れる制御信号を無線回路12に出力する処理を行う。
【0032】音声信号送受信回路14は、分離回路13
から入力された音声信号を、移動通信システム100内
の音声処理装置40へ出力すると共に、音声処理装置4
0から入力された音声信号を分離回路13へ出力する。
【0033】制御信号送受信回路15は、分離回路13
から入力された制御信号を、後述する制御装置50へ出
力すると共に、制御装置50から入力された制御信号を
分離回路13へ出力する。制御信号送受信回路15と制
御装置50間で送受信される制御信号には、以下に説明
する報知情報T10が含まれる。
【0034】以下、図4(a)を参照して、報知情報T
10の構成例について説明する。報知情報T10は、図
1に示したセルA6〜A14内の携帯電話に送信され
る。図4(a)に示す様に、報知情報T10は、報知情
報領域T11と閾値1領域T12により構成される。報
知情報領域T11に格納されている情報は、PDC方式
を含む一般的な通信方式で使用されている公知の情報で
あるので詳説は避けるが、例えば、基地局10から携帯
電話に送信される制御情報の種類や周辺セルの情報が格
納されている。また、閾値1領域T12には、携帯電話
の受信レベルの、高低の判断基準として使用される閾値
1が格納されている。尚、受信レベルは、この値が高い
程、携帯電話の通信状態が良好であることを示すもので
ある。
【0035】以上、基地局10の内部構成について説明
した。基地局20の内部構成は、基地局10と同一であ
るので、その構成の図示及び詳細な説明は省略するが、
基地局10と基地局20とでは、携帯電話に送信する報
知情報の構成が異なる。即ち、基地局10は報知情報T
10を送信するが、基地局20は以下に説明する報知情
報T20を送信する。
【0036】以下、図4(b)を参照して、報知情報T
20の構成例について説明する。報知情報T20は、図
1に示したセルA1〜A5内の携帯電話に送信される。
図4(b)に示す様に、報知情報T20は、報知情報領
域T21、閾値1領域T22、閾値2領域T23により
構成される。報知情報領域T21には、報知情報領域T
11と同様に、基地局20から携帯電話に送信される制
御情報の種類や周辺セルの情報が格納されている。ま
た、閾値1領域T22には、専用携帯電話の受信レベル
の、高低の判断基準として使用される閾値1が格納され
ている。更に、閾値2領域T23には、兼用携帯電話1
の受信レベルの、高低の判断基準として使用される閾値
2が格納されている。
【0037】以上、基地局20の内部構成について説明
した。基地局30の内部構成は、基地局10と同一であ
るので、その構成の図示及び詳細な説明は省略するが、
基地局10と基地局20とでは、携帯電話に送信する報
知情報の構成が異なる。即ち、基地局10は報知情報T
10を送信するが、基地局20は報知情報T20を送信
する。
【0038】また、基地局30の内部構成は、基地局1
0,20と基本的に同一であり、その構成の図示及び詳
細な説明は省略するが、基地局10,20と基地局30
とでは、アンテナが送受信する信号の周波数帯域(通信
方式の1つ)が異なる。即ち、基地局10,20のアン
テナが800MHzの周波数帯域の信号を送受信するのに対し
て、基地局30のアンテナは1.5GHzの信号を送受信す
る。
【0039】次に、図5を参照して本実施形態における
動作を説明する。動作説明の前提として、セルの移行と
は、受信レベルが閾値を下回る等の所定条件の成就に伴
い、兼用携帯電話1が通信相手となる基地局を切り替え
た結果、兼用携帯電話1が使用するセルが変更すること
を指す。尚、基地局の切替えには、別体として構成され
た基地局への切替えのみならず、同一の基地局内におけ
る通信方式(使用周波数帯域、変復調方式、符復号化方
式等)の切替えを含む。
【0040】図5に示す様に、先ずS1においては、兼
用携帯電話1はサービスエリアAに属するセル(即ち、
セルA1〜A14)の内、何れかのセルで通信待機又は
通信中の状態を想定している。この様な状態で、兼用携
帯電話1は、基地局10又は基地局20から報知情報を
受信する(S2)。
【0041】受信する報知情報は、上述した様に構成の
異なる2種類の報知情報(報知情報T10,T20)の
何れか一方である。具体的には、兼用携帯電話1がサー
ビスエリア端に位置するセルA1〜A5の何れかのセル
内で通信待機又は通信中には、当該セルに対応する基地
局20が兼用携帯電話1へ報知情報T20を送信するの
で、兼用携帯電話1は、報知情報T20を受信する。一
方、兼用携帯電話1がサービスエリア端以外に位置する
セルA6〜A14の何れかのセル内で通信待機又は通信
中には、当該セルに対応する基地局10が兼用携帯電話
1へ報知情報T10を送信するので、兼用携帯電話1
は、報知情報T10を受信する。
【0042】次いで、兼用携帯電話1は、兼用携帯電話
1が通信待機又は通信中のセルがサービスエリアA端の
セルであるか否かを判定する(S3)。当該判定は、例
えば、閾値2領域の有無に基づいて行う。即ち、兼用携
帯電話1は、S2で受信した報知情報を読み出して、該
報知情報に閾値2領域が含まれているか否かを判定す
る。
【0043】判定の結果、閾値2領域が含まれていない
場合には、基地局10から送信された報知情報T10で
あるので、兼用携帯電話1が通信待機又は通信中のセル
はサービスエリアA端以外のセルであるものと判断す
る。これに対して、閾値2領域が含まれている場合に
は、基地局20から送信された報知情報T20であるの
で、兼用携帯電話1が通信待機又は通信中のセルはサー
ビスエリアA端のセルであるものと判断する。
【0044】S3における判定の結果、兼用携帯電話1
が通信待機又は通信中のセルがサービスエリアA端のセ
ル(即ち、セルA1〜A5の何れか)である場合(S
3;YES)、兼用携帯電話1は、受信レベルの測定を
行う(S4)。受信レベルの測定方法は公知であるので
詳細な説明は省略するが、例えば、S2で受信した報知
情報T20の報知情報領域T21から抽出した、現在兼
用携帯電話1が位置するセルの情報(電波強度、基地局
との距離等)に基づいて制御回路7が行う。
【0045】受信レベルの測定後、兼用携帯電話1は、
S2で受信した報知情報T20に含まれている閾値2領
域T23から、閾値2を抽出する(S5)。次のS6で
は、兼用携帯電話1は、S4で測定した受信レベルとS
5で抽出した閾値2とを比較する。
【0046】当該比較の結果、受信レベルが閾値2未満
である場合(S6;YES)には、兼用携帯電話1は、
通信待機又は通信に充分な受信レベルを維持できないも
のと判断し、サービスエリアBに属するセルに移行する
(S7)。セルの移行処理は、兼用携帯電話1が移行先
の基地局20にセルの移行契機を伝える制御信号を送信
することにより行う。サービスエリアAに属するセルA
1〜A5と、サービスエリアBに属するセルB10〜B
13及びB6は、地理的に重なっているので、兼用携帯
電話1は位置を変える事無くセルを移行できる。
【0047】そして、S8においては、兼用携帯電話1
は、サービスエリアBに属する移行先のセルで通信待機
又は通信状態を継続する。その後、サービスエリアB内
のセルでS2以降の処理と同様の処理を繰り返し実行す
る。尚、S6における比較の結果、受信レベルが閾値2
以上である場合(S6;NO)には、再びS4に戻り、
受信レベルの測定処理を継続する。
【0048】S3における判定の結果、兼用携帯電話1
が通信待機又は通信中のセルがサービスエリアA端以外
のセル(即ち、セルA6〜A14の何れか)である場合
(S3;NO)には、兼用携帯電話1は、上述したS4
の処理と同様に受信レベルの測定を行う(S9)。その
後、兼用携帯電話1は、S2で受信した報知情報T10
に含まれている閾値1領域T12から、閾値1を抽出す
る(S10)。次のS11では、兼用携帯電話1は、S
9で測定した受信レベルとS10で抽出した閾値1とを
比較する。
【0049】当該比較の結果、受信レベルが閾値1未満
である場合(S11;YES)には、兼用携帯電話1
は、通信待機又は通信に充分な受信レベルを維持できな
いものと判断し、サービスエリアAに属し、かつ現在の
セルの周辺に位置するセルの内、受信レベルが最も高い
セルを移行先として選択し移行する(S12)。この場
合、サービスエリアBに属するセルに移行可能な場合で
あっても、サービスエリアAに属するセルに留まるの
は、サービスエリア間のセル移行を極力減らすことによ
り、兼用携帯電話1の処理負荷を低減する為である。
【0050】最後のS13では、兼用携帯電話1は、サ
ービスエリアAに属する移行先のセルで通信待機又は通
信状態を継続する。その後、サービスエリアA内のセル
でS2以降の処理と同様の処理を繰り返し実行する。
尚、S11における比較の結果、受信レベルが閾値1以
上である場合(S11;NO)には、再びS9に戻り、
受信レベルの測定処理を継続する。
【0051】尚、上記動作説明においては、兼用携帯電
話1がサービスエリアA内に存在する場合を想定したセ
ルの移行処理を例示的に説明したが、本発明がこの様な
場合におけるセルの移行処理に限定されないものである
事は勿論である。
【0052】以上説明した様に、本実施形態における移
動通信システム100では、通信安定性を向上する観点
から、兼用携帯電話1の受信レベルがより高くなる様に
セル移行を行う。但し、セルの位置に拘わらず無制限に
セルの移行処理を行ってしまうと、サービスエリアの切
替えに伴う兼用携帯電話1の処理負荷が増えることが懸
念される。
【0053】そこで、セル移行を行うセルをサービスエ
リアAの端に位置するセルに限定することで、サービス
エリアを切り替える頻度を下げる。セル移行を行うセル
としてサービスエリアA端のセルを選択したのは、以下
の理由に因る。即ち、サービスエリアA端のセルに位置
する兼用携帯電話1は、サービスエリアAの中央近傍の
セルに位置する兼用携帯電話1と比較して、サービスエ
リアAを離れてサービスエリアBに移動する可能性が高
い事が予測される。
【0054】このため、兼用携帯電話1が使用するセル
をサービスエリアBに属するセルに切り替えることで、
サービスエリア端のセルを避けてサービスエリア端以外
のセルに移行することができる。サービスエリア端以外
のセルに移行すれば、兼用携帯電話1が多少移動しても
サービスエリア外に出ることはない。即ち、兼用携帯電
話1は、処理負荷を伴うサービスエリア間のセル移行を
必要最小限に抑えつつ、通信待機又は通信中の受信レベ
ルの高いセルを選択して移行する。換言すれば、兼用携
帯電話1は、より安定した通信が可能なセルを選択して
移行する。その結果、通信安定性を向上できる。
【0055】加えて、サービスエリアA端のセルに位置
する兼用携帯電話1が閾値1を参照しないにも拘わら
ず、基地局20が閾値1を含む報知情報T20を兼用携
帯電話1へ送信するのは、専用携帯電話を考慮してのも
のである。つまり、サービスエリアBのセルに移行でき
ない専用携帯電話が、閾値1よりも高い値である閾値2
を参照すると、不必要にセルを移行する可能性がある。
【0056】即ち、閾値1を参照すればセルを移行する
必要の無い程度に充分な受信レベルを維持しているにも
拘わらず、閾値2を参照したが為に受信レベルが閾値を
越えられない事が予測される。これにより、不必要なセ
ル移行に伴う処理負荷の増大が懸念される。そこで、基
地局20が、閾値2と閾値1の双方を含む報知情報T2
0を送信する様にすれば、専用携帯電話は、従来通りの
低い閾値を受信レベルの高低判断の基準として使用する
ことができる。その結果、不必要なセル移行処理が減
り、専用携帯電話の利便性を向上できると共に処理負荷
を低減できる。
【0057】専用携帯電話に閾値1を参照させる手段と
して、専用携帯電話に対しては閾値1を含む報知情報を
送信し、兼用携帯電話には閾値2を含む報知情報を送信
する方法も考えられる。しかし、この方法では、基地局
20は、サービスエリアAの端部のセルに位置する携帯
電話に対して2種類の報知情報を送信する必要があり、
1種類の報知情報を送信する場合に比べて無線リソース
を浪費することになる。また、携帯電話にとっても、2
種類の報知情報を受信し、所望の閾値の有無に基づい
て、報知情報を取得及び拒否する処理が必要になる。報
知情報の共通化を図ったのは、この様な不都合を回避す
る為である。
【0058】尚、上記実施形態に記載の態様は、本発明
に係る移動通信システムの好適な一例であり、これに限
定されるものではない。
【0059】例えば、本実施形態では、サービスエリア
AとサービスエリアBとで異なる周波数帯域を使用する
例を想定して説明したが、周波数帯域以外の通信方式が
異なるサービスエリアに対しても、本発明を適用可能で
ある。この場合には、通信に使用する周波数帯域は同一
であるので、アンテナ2又はアンテナ4を双方のサービ
スエリアで共用することで兼用携帯電話1を簡易に構成
できる。同様に、本実施形態では、サービスエリアAと
サービスエリアBとで異なる変復調方式又は符復号化方
式を使用する例を想定して説明したが、これらの方式が
同一の場合には、無線回路3又は無線回路5を双方のサ
ービスエリアで共用することで、兼用携帯電話1をより
簡易に構成できる。
【0060】また、本実施形態では、制御装置50が生
成した報知情報は、基地局を経由して携帯電話に送信さ
れる構成としたが、基地局自体が報知情報を生成して送
信するものとしてもよい。
【0061】更に、本実施形態では、移動通信端末を携
帯電話として説明したが、例えば、PHS(Personal H
andyphone System)、PDA(Personal Digital Assis
tance)等の様に無線通信機能を備えた情報機器であれ
ばよい。その他、移動通信システム100の細部構成、
及び詳細動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱すること
のない範囲で適宜変更可能である。
【0062】最後に、本発明の実施形態に係る移動通信
プログラム、及び当該移動通信プログラムを記録したコ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体(以下、単に「記録
媒体」と記す。)について説明する。ここで、記録媒体
とは、汎用コンピュータ等のハードウェア資源に備えら
れている読み取り装置に対して、プログラムの記述内容
に応じて、磁気、光、電気等のエネルギーの変化状態を
引き起こし、それに対応する信号の形式で、読み取り装
置にプログラムの記述内容を伝達できるものである。か
かる記録媒体としては、例えば、磁気ディスク、光ディ
スク、光磁気ディスクの様にコンピュータに着脱可能に
装着されるものの他、コンピュータに固定的に内蔵され
るHD(Hard Disk)や一体に固着されたファームウェ
ア等の不揮発性半導体メモリなどが該当する。
【0063】図6は、本発明の実施形態に係る記録媒体
の構成図である。記録媒体60は、図6に示す様に、プ
ログラムを記録するプログラム格納領域60aを備えて
いる。このプログラム格納領域60aには、移動通信プ
ログラム61が記録されている。移動通信プログラム6
1は、複数のセルを有する第1通信領域に適用される第
1通信方式と、複数のセルを有し、前記第1通信領域と
少なくとも一部のセルが重なり合う第2通信領域に適用
される第2通信方式の内、何れか一方の通信方式を切替
可能に選択するための制御を行うコンピュータ(移動通
信端末に対応)が読み取り可能な移動通信プログラムで
ある。該移動通信プログラムは、図6に示す様に、処理
を統括するメインモジュール61aと、移動通信端末が
セルを移行する際の受信レベルの基準となる第1閾値を
取得する処理をコンピュータに実行させる閾値取得モジ
ュール61bと、移動通信端末が第1通信領域の端部に
位置するセル内に存在するか否かを判定する処理をコン
ピュータに実行させる端部判定モジュール61cと、移
動通信端末の受信レベルを測定する処理をコンピュータ
に実行させる受信レベル測定モジュール61dと、端部
判定処理で移動通信端末が第1通信領域の端部に位置す
るセル内に存在することが判定された場合に、受信レベ
ル測定処理で測定された受信レベルと、閾値取得処理で
取得された第1閾値とを比較する処理をコンピュータに
実行させる比較モジュール61eと、比較の結果、受信
レベルが第1閾値を下回った際に、第2通信領域に属す
るセルに移行する処理をコンピュータに実行させるセル
移行モジュール61fと、を備えて構成される。
【0064】ここで、閾値取得モジュール61bを動作
させることによって実現する機能は、兼用携帯電話1の
有するアンテナ2の機能と同様である。また、端部判定
モジュール61cと、受信レベル測定モジュール61d
と、比較モジュール61eと、セル移行モジュール61
fの夫々を動作させることによって実現する機能は、兼
用携帯電話1の有する制御回路7の機能と同様である。
【0065】図7は、記録媒体60に記録された移動通
信プログラム61を実行する為のコンピュータ(例え
ば、サーバシステム)の構成を示すブロック図である。
また、図8は、記録媒体60に記録された移動通信プロ
グラム61を実行する為のコンピュータの概観斜視図で
ある。コンピュータ70は、図7及び図8に示す様に、
読み取り装置73と、OS(Operating System)を常駐
させた揮発性半導体メモリであるRAM(Random Acces
s Memory)72と、表示手段であるディスプレイ74
と、入力手段であるマウス75及びキーボード76と、
通信手段である通信ユニット77と、移動通信プログラ
ム61の実行等を制御するCPU71とを備えている。
ここで、記録媒体60が読み取り装置73に挿入される
と、記録媒体60に記録された情報が読み取り装置73
からアクセス可能となり、記録媒体60のプログラム格
納領域60aに記録された移動通信プログラム61が、
コンピュータ70によって実行可能となる。
【0066】また、移動通信プログラム61は、その一
部若しくは全部を他の機器から通信回線等の伝送媒体を
介して通信ユニット77で受信し、記録する構成にして
もよい。反対に、伝送媒体を介して移動通信プログラム
61を伝送し、他の機器にインストールする構成として
もよい。
【0067】
【発明の効果】本発明によれば、移動通信端末が第1通
信領域の端部に位置するセル内に存在し、且つ、受信レ
ベルが第1閾値未満であると判断した場合に、第2通信
領域内のセルに移行する。従って、セルの移行条件を第
1通信領域の端部に限定することで、処理負荷を伴う頻
繁なセル移行を抑止でき、受信レベルが第1閾値未満の
場合に限定することで、より高い受信レベルを維持継続
できる。即ち、移動通信端末は、より安定した通信が可
能なセルを選択して移行することが可能となる。その結
果、負荷を抑制しつつ高い受信レベルを維持して、通信
安定性を向上した移動通信端末、基地局、移動通信方
法、移動通信プログラム、移動通信プログラムを記録し
た記録媒体、及び移動通信システムを提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態におけるサービスエリアの構成例と
セルの位置関係を示す模式図である。
【図2】本実施形態における兼用携帯電話の機能的構成
を示すブロック図である。
【図3】本実施形態における基地局の機能的構成を示す
ブロック図である。
【図4】(a)は、サービスエリア端以外のセルで送信
される報知情報の構成例を示す概念図であり、(b)
は、サービスエリア端のセルで送信される報知情報の構
成例を示す概念図である。
【図5】本実施形態における兼用携帯電話の動作を説明
する為のフローチャートである。
【図6】記録媒体の構成図である。
【図7】コンピュータの構成を示すブロック図である。
【図8】コンピュータの斜視図である。
【符号の説明】
1…兼用携帯電話、2…アンテナ、3…無線回路、4…
アンテナ、5…無線回路、6…スイッチ回路、7…制御
回路、8…操作部、10,20,30…基地局、11…
アンテナ、12…無線回路、13…分離回路、14…音
声信号送受信回路、15…制御信号送受信回路、40…
音声処理装置、50…制御装置、60…記録媒体、61
…移動通信プログラム、100…移動通信システム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 徹 東京都千代田区永田町二丁目11番1号 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ内 (56)参考文献 特開 平9−121376(JP,A) 特開 平3−274926(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/24 - 7/26 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のセルを有する第1通信領域に適用さ
    れる第1通信方式と、複数のセルを有し、前記第1通信
    領域と少なくとも一部のセルが重なり合う第2通信領域
    に適用される第2通信方式の内、何れか一方の通信方式
    を切替可能に選択し、基地局との間で通信を行うととも
    に、前記第1通信方式を利用して第2閾値を基準に前記
    第1通信領域内でセル移行を行う別の移動通信端末と移
    動通信システム内に共存する移動通信端末であって、 前記移動通信端末がセルを移行する際の受信レベルの基
    準となる第1閾値と、当該第1閾値より低い第2閾値を
    取得する閾値取得手段と、 前記移動通信端末の受信レベルを測定する受信レベル測
    定手段と、 前記移動通信端末が前記第1通信領域の端部に位置する
    セル内に存在する場合には、前記受信レベルが前記第1
    閾値を下回った際に前記第2通信領域に属するセルに移
    行すると共に、前記移動通信端末が前記第1通信領域の
    端部に位置しないセル内に存在する場合には、前記受信
    レベルが前記第2閾値を下回った際に前記第1通信領域
    に属する他のセルに移行するセル移行手段とを備えるこ
    とを特徴とする移動通信端末。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の移動通信端末との間で通
    信を行う基地局であって、 前記移動通信端末がセルを移行する際の受信レベルの基
    準となる第1閾値と、当該第1閾値より低い第2閾値を
    前記移動通信端末へ送信する閾値送信手段、を備えるこ
    とを特徴とする基地局。
  3. 【請求項3】複数のセルを有する第1通信領域に適用さ
    れる第1通信方式と、複数のセルを有し、前記第1通信
    領域と少なくとも一部のセルが重なり合う第2通信領域
    に適用される第2通信方式の内、何れか一方の通信方式
    を切替可能に選択するとともに、前記第1通信方式を利
    用して第2閾値を基準に前記第1通信領域内でセル移行
    を行う別の移動通信端末と移動通信システム内に共存す
    移動通信端末と、該移動通信端末と通信を行う基地局
    間における移動通信方法であって、 前記移動通信端末がセルを移行する際の受信レベルの基
    準となる第1閾値と、当該第1閾値より低い第2閾値を
    取得する閾値取得工程と、 前記移動通信端末の受信レベルを測定する受信レベル測
    定工程と、 前記移動通信端末が前記第1通信領域の端部に位置する
    セル内に存在する場合には、前記受信レベルが前記第1
    閾値を下回った際に前記第2通信領域に属するセルに移
    行すると共に、前記移動通信端末が前記第1通信領域の
    端部に位置しないセル内に存在する場合には、前記受信
    レベルが前記第2閾値を下回った際に前記第1通信領域
    に属する他のセルに移行するセル移行工程とを含むこと
    を特徴とする移動通信方法。
  4. 【請求項4】複数のセルを有する第1通信領域に適用さ
    れる第1通信方式と、複数のセルを有し、前記第1通信
    領域と少なくとも一部のセルが重なり合う第2通信領域
    に適用される第2通信方式の内、何れか一方の通信方式
    を切替可能に選択するとともに、前記第1通信方式を利
    用して第2閾値を基準に前記第1通信領域内でセル移行
    を行う別の移動通信端末と移動通信システム内に共存す
    ための制御を行うコンピュータが読み取り可能な移動
    通信プログラムであって、 前記コンピュータに、 前記移動通信端末がセルを移行する際の受信レベルの基
    準となる第1閾値と、当該第1閾値より低い第2閾値を
    取得する閾値取得処理と、 前記移動通信端末の受信レベルを測定する受信レベル測
    定処理と、 前記移動通信端末が前記第1通信領域の端部に位置する
    セル内に存在する場合には、前記受信レベルが前記第1
    閾値を下回った際に前記第2通信領域に属するセルに移
    行すると共に、前記移動通信端末が前記第1通信領域の
    端部に位置しないセル内に存在する場合には、前記受信
    レベルが前記第2閾値を下回った際に前記第1通信領域
    に属する他のセルに移行するセル移行処理とを実行させ
    ることを特徴とする移動通信プログラム。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の移動通信プログラムを記
    録したことを特徴とする記録媒体。
  6. 【請求項6】請求項1に記載の移動通信端末と、請求項
    2に記載の基地局と、を備え、前記移動通信端末と前記
    基地局間で通信を行うことを特徴とする移動通信システ
    ム。
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